JP6515317B2 - 微粒子検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気の微細なホコリによる汚染状態を判定するために使用される空気中に含まれるホコリ量を測定するための微粒子検知装置に関するものである。
近年、花粉やアレルギー性ハウスダスト、およびPM2.5を代表とする空気中の微細なホコリにまつわる健康問題が社会的に拡大している。このような課題に対処するためには空気中のホコリを捕集することで清浄な空気質を保つ空気清浄機等の空調装置の活用が有効である。
しかしながら、空気清浄機等においては、省エネルギーや利便性の観点からホコリの発生に応じて自動的に運転を行うことが望ましく空気中のホコリ量に合わせてより最適に自動運転を行うものが求められている。
この空気清浄機等の最適な自動運転のためには空気中にあるホコリの種類と発生量に応じて送風風量や風向を制御することが必要となることから、ホコリの種類を見分けることができる検知方式に対する要求が高まってきている。
このようなホコリの種類を見分ける方式としては、検知したホコリを構成する微粒子の粒子径の違いを識別し、判定する方法が広く一般的に用いられている。この方法は、精度の点では劣るが、比較的単純な構成であることから低コストで実現が可能である。
従来、この種の微粒子検知装置は、照射した光のホコリによる散乱反射光の強度の違いに基づいて検知する方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その微粒子検知装置について図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、従来の微粒子検知装置は、空気中を浮遊しているホコリ100に光を照射するLED発光回路101と空気中のホコリを検知しパルス信号を出力するダスト検知器102と、前記パルス信号を読み取ることでその数量の違いから空気の汚染状態を判定するマイコン103とから構成される。
ダスト検知器102は、受光回路104と増幅回路105と粒子径判定回路106と出力回路107から構成されている。受光回路104は、ホコリ100の粒子径が大きいほど高強度となる反射光を受光し、受光強度に応じた電圧信号を出力する。また、受光回路104は、ダスト検知器102の主要構成であって、受光素子となっている。増幅回路105は、前記電圧信号を増幅する。粒子径判定回路106は、コンパレータにて構成され、前記増幅された電圧信号を規定する判定基準値となる電圧閾値と比較することでパルス信号に変換して出力する。出力回路107は、前記出力されたパルス信号をマイコン103で読み取れる規定する電圧値の変化に増幅する。
また、前記マイコン103により粒子径判定回路106の電圧閾値を切り替えるためのレベル切替回路108を備えている。レベル切替回路108は、粒子径判定回路106の電圧閾値を2段階設けてマイコン103により電圧閾値を交互に切り替える。このようにして、粒子径の異なる複数のホコリ量を1つのダスト検知器102で判定できるようにしている。
また、特定の事例は示さないが、この種の微粒子検知装置には、前記ダスト検知器102において異なる電圧閾値をあらかじめ設定した粒子径判定回路106とおよび、出力回路107を1組以上備えて各対応して出力されるパルス信号をマイコン103により読み取ることにより粒子径の異なる複数のホコリ量を判定できるようにしているものもある。
特許第3849752号公報
このような従来の微粒子検知装置においては、発光素子となるLED発光回路101と、受光回路104を1組として、マイコン103によりレベル切替回路108を介して粒子径判定回路106の2段階設の電圧閾値を切り替えながらダスト検知器102から出力されるパルス信号を読み取る。このようにして、2種類の粒子径の異なる複数のホコリ量を判定する構成となっていた。
また、ダスト検知器102において異なる電圧閾値をあらかじめ設定した粒子径判定回路106と、出力回路107を1組以上備えて、各対応して出力されるパルス信号をマイコン103により読み取ることにより粒子径の異なる複数のホコリ量を判定する構成となっていた。
よって、1組の発光素子と受光素子の組み合わせから得られる電圧信号の電圧値の違いから複数の粒子径の異なるホコリ量を判定することが基本となり、小粒子径側のホコリ量の判定結果には隣り合う大粒子径のホコリ量の影響も含まれるという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、1組の発光素子と受光素子の組み合わせから得られる電圧信号から複数の粒子径の異なるパルス信号を得てホコリ量を判定する構成にあって、隣り合う小粒子径と大粒子径の関係において小粒子径側のホコリ量をより正確に判定できる微粒子検知装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、照射光の散乱による反射光の強度に基づき、空気中に存在するホコリの複数の粒子径に応じた時間幅となるパルス状の検知信号を出力する微粒子検知手段と、前記検知信号を読み取り、単位時間当りの信号の発生量から対応する粒子径のホコリ量を判定する判定手段を備えた微粒子検知装置において、前記判定手段は、読み取った検知信号のうち、小粒子を示す検知信号と大粒子を示す検知信号とが同時に検出された場合に小粒子を示す検知信号から大粒子を示す検知信号を
減算して、小粒子のホコリ量を判定するように構成したものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、照射光の散乱による反射光の強度に基づき、空気中に存在するホコリの複数の粒子径に応じた時間幅となるパルス状の検知信号を出力する微粒子検知手段と、前記検知信号を読み取り、単位時間当りの信号の発生量から対応する粒子径のホコリ量を判定する判定手段を備えた微粒子検知装置において、前記判定手段は、読み取った検知信号のうち、小粒子を示す検知信号と大粒子を示す検知信号とが同時に検出された場合に小粒子を示す検知信号から大粒子を示す検知信号を減算して、小粒子のホコリ量を判定するように構成したことにより、判定手段においては小粒子径のホコリ量は読み取った小粒子径から大粒子径の検知信号の差分に基づいて判定するために大粒子径側の影響は抑制される。
本発明の実施の形態1の微粒子検知装置の概略の構成を示すブロック図 同微粒子検知手段の概略の回路構造を示す回路図 同微粒子検知手段の概略の構造を示す構成図 同微粒子検知手段から出力される検知信号の生成の詳細示したチャート図 同検知信号の差分に基づく小粒子径側のホコリ量の判定方法を説明するための検知信号の時間的変化を示したチャート図 同検知信号の差分に基づく小粒子径側のホコリ量の他の判定方法を説明するための検知信号の時間的変化を示したチャート図 従来の微粒子検知装置の概略の回路構成を示すブロック図
本発明の請求項1記載の微粒子検知装置は、照射光の散乱による反射光の強度に基づき、空気中に存在するホコリの複数の粒子径に応じた時間幅となるパルス状の検知信号を出力する微粒子検知手段と前記検知信号を読み取り、単位時間当りの信号の発生量から対応する粒子径のホコリ量を判定する判定手段を備えた微粒子検知装置において、前記判定手段は、読み取った検知信号のうち、小粒子を示す検知信号と大粒子を示す検知信号とが同時に検出された場合に小粒子を示す検知信号から大粒子を示す検知信号を減算して、小粒子のホコリ量を判定するために大粒子側の影響は抑制される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1と図2に示すように、本実施の形態における微粒子検知装置は、照射した光の散乱による反射光の強度に基づき、空気中に存在するホコリの大きさに応じたパルス状となる電圧信号を出力する微粒子検知手段1と、前記電圧信号を読み取り、単位時間当りの信号の発生量から空気中のホコリ量を判定する判定手段2から構成している。
微粒子検知手段1は光放射手段3と受光手段4と信号変換手段5とを備えている。光放射手段3は、空気中にただよう微細なホコリを構成する微粒子6に対し光を照射する。受光手段4は、微粒子6の表面で散乱して反射される光放射手段3から照射した光を受光し、受光強度に応じた電圧信号を出力する。信号変換手段5は、前記電圧信号を扱いやすい電圧レベルに増幅し、パルス状の矩形波形の信号に変換して出力する。
信号変換手段5は増幅手段7と比較手段8とおよび電圧変換手段9から構成している。増幅手段7は、受光手段4より出力される電圧信号を扱いやすい電圧レベルに増幅する。比較手段8a,8bは、増幅手段7で増幅された電圧信号を規定する2種の判定基準値となる電圧閾値と比較することでパルス状の矩形波形の信号に変換して出力する。電圧変換手段9a,9bは、前記出力される信号を判定手段2にて読み取ることができる電圧値に変換することでパルス状の電圧信号となる検知信号を出力するものであり、比較手段8a,8bに各対応し備えている。
判定手段2には入力端子10a,10bを各備えており、微粒子検知手段1から出力される検知信号を内部に読み込んでいる。
また、微粒子検知手段1と判定手段2は、電源手段11から供給される電力により動作するものである。
ここで、本実施の形態においては比較手段8a,8bは2種の判定基準値となる電圧閾値を設けてものとして説明しているが、この手段の数は特に規定するものでなく2種以上の電圧閾値を設けた複数の手段を備えても構わない。
なお、この比較手段8a,8bにて設けている電圧閾値は後ほど説明するように各検知するホコリの粒子径の設定に対応する。
ここで、判定手段2は、例えば1チップのマイクロコンピューターを用いるものである。
このマイクロコンピューターは、演算や判定処理を行う中央演算装置、入出力端子、A/D入力端子、リードオンリーメモリーやランダムアクセスメモリー等を一体としたものである。入出力端子は、外部の電圧変化の信号を取り込み、出力を行う。A/D入力端子は、アナログ電圧信号をデジタル値に変換して取り込む。リードオンリーメモリーは、動作手順をソフトウェアーとして記憶している。ランダムアクセスメモリーは、演算や判定状態を一時的に保存するものである。
このようなマイクロコンピューターにて構成とする判定手段2においては、入力端子10にHi電位やLo電位、あるいはアナログ電圧値の変化からなる電気信号をデジタル値としてマイクロコンピューターの内部へ読み込みを行う。Hi電位は許容される電圧の電気信号の仕様で規定される駆動電源の電圧電位である。Lo電位は、基準電位(GND)である。
また、ソフトウェアー記述のプログラムとしてリードオンリーメモリー上に一連の制御処理の手順として記憶させ、この手順を規定のタイミングに合わせて、あるいは、この内部に読み込んだ電気信号のデジタル値の変化に基づいて実行することにより要求される制御動作を実行させることができる。
ここで、光放射手段3は、一定の直流電流を流せば高効率に光を放射する発光ダイオードを主要とした回路で構成している。なお、光放射手段3は、ホコリ量の正確な値の判定の妨げとなる外来可視光の入射による影響を抑制するために、可視光以外の、例えば赤外線発光の発光ダイオードを用いた構成が望ましい。
また、光放射手段3から照射される光は、微粒子6の表面で散乱して微小な反射光となる。そのため、受光手段4は、微小な反射光を受光し、受光強度に応じた電圧信号に効率的に変換し、出力できるものである。例えば、フォトダイオードを主要とした回路で構成する。さらに、赤外線発光の光放射手段3を用いたときには赤外線光以外の透過性を抑制した光学フィルターを備えた赤外線光受光のフォトダイオードを用いた構成が望ましい。
また、受光手段4は、フォトダイオード以外の受光素子であるところのフォトトランジスターを主要構成として用いることもできる。
なお、図3に光放射手段3と受光手段4周辺の概略の構造図を示す。光放射手段3と受光手段4は、その配置位置を固定し、外郭部材12の内部に収められる。外郭部材12は、周囲からのホコリの微粒子6を内部に取り込めるように空気の流れを確保しながら周囲の光の入射を防ぐ構造となっている。
また、同図に示しているように、光放射手段3からの放射光が受光手段4に対して直接的に入射することを避けるために、光の放射方向と入射方向の光軸中心が交わらないように光軸が80°から140°程度で交わるように配置し、固定する。
この光軸が交差するポイントがホコリの検知点13となる。
なお、この検知点13に対して光放射手段3からの放射光を集光することで増強させるためのレンズ14aを配置することも一般的である。
これにより、より微細な粒子からの反射輝度を増加させることにより、より微細となるホコリが検知できるようにしている。
さらには、同様に検知点13からの反射光のみが選択的に受光手段4に入射するように、レンズ14bを配置する場合もある。
ここで、増幅手段7は特定の仕様を求めるものではなく微小な電圧信号を必要とする電圧に増幅するための一般的な直流型の演算増幅器(オペアンプ)を主要とした回路で構成したものである。
また、比較手段8a,8bも特定の仕様を求めるものではなく、入力される電圧信号を規定する判定基準値となる電圧閾値と比較することでパルス状の電圧信号に変換して出力する一般的な比較器(コンパレーター)を主要とした回路で構成したものである。
電圧変換手段9は、入力されるパルス状の電圧信号を判定手段2となるマイクロコンピューターの入力端子10に許容される電圧値の信号に変換するものである。例えば、単純なトランジスター素子を用いたスイッチ回路にて構成する。
このような構成によれば、検知対象となるホコリの粒子径が大きいほど検知点13を横切る時間が長くなり、反射光も増大する。そのため、受光手段4より出力される電圧信号も粒子径が大きいほど持続時間が長く電圧値が大きくなる。よって、微粒子検知手段1から出力されるパルス状となる検知信号の幅は、ホコリの粒子径に対応して変化することとなる。すなわち、ホコリの粒子径が大きいほど、微粒子検知手段1から出力される検知信号の幅は広くなる。また、ホコリの粒子径が小さくなると、微粒子検知手段1から出力される検知信号の幅は狭くなる。
なお、比較手段8a,8bと電圧変換手段9a,9bは絶対的に必要となる構成ではない。例えば、比較手段8から出力されるパルス状の電圧信号が、判定手段2を構成するマイクロコンピューターの入力端子10に許容される電圧値以下であり、マイクロコンピューターが検知信号として判定可能なHi電位とLo電位の間の電圧値の変化やアナログ電圧値の変化の範囲以内であれば電圧変換手段9は省くことができる。
同様に、信号変換手段5から出力される増幅した電圧信号が判定手段2を構成するマイクロコンピューターの入力端子10に許容される電圧値以下であり、マイクロコンピューターが検知信号として判定可能なアナログ電圧値の変化の範囲以内であれば比較手段8も省くことができる。
ここで、電源手段11は安定化した直流の電力を供給するものである。
例えば、交流高圧の商用電源を電力供給源として交流電圧を整流後にトランスの1次側に断続電流を導通させることでトランスの2次側に降圧した電圧を生じ発生させた後、整流化し直流電圧を得て、同直流電圧の値を帰還し基準電圧と比較して断続電流の周期や間隔を変化させることで規定値の電圧に安定化し出力する、いわゆるスイッチングレギュレーター回路の構成を用いることができる。
また、電荷を蓄えることにより規定値の電圧にて負荷側に対して一定時間の電力を供給するバッテリー等の蓄電池を用いても良い。
なお、これまで微粒子検知手段1と判定手段2は1つの電源手段11からの安定電圧の供給により動作をするものと説明してきたが、異なる安定電圧で動作するものであっても構わず、構成を規定するものではない。
このように、電源手段11は安定化した直流の電力を供給できるものであれば特定するものではなく、その構成は本実施の形態の要旨には関係しないことから詳細の説明は省略する。
なお、前述した通り微粒子検知手段1から出力される検知信号の幅は対象となるホコリの粒子径が大きいほど広くなり、ホコリの粒子径に基本的に対応することなる。
しかしながら、前記にて説明した検知点13を移動するホコリの速度が早くなれば同一粒子径のホコリであっても光の反射時間が短くなることで、結果的に得られる電圧信号の幅も細くなる。したがって、再現性のある検知のためにはホコリが一定速度で検知点13を移動するように制御する必要がある。
よって、外郭部材12の周囲から検知点13において一定方向で一定速度の空気の流れを生じさせる送風機構を一般的に備えている。
この送風機構としては、例えば一定風速の風の流れを生じさせる送風装置や、または微粒子6を垂直方向に移動させるものとして電熱素子に基づく熱対流を用いることが一般的であるが、本考案の要旨には関係しないことから詳細の説明は省略する。
次に、図4に示すグラフを用いて微粒子検知手段1から出力される検知信号の生成の詳細を説明する。
図4は、受光手段4より出力され増幅手段7で増幅された電圧信号(図上Vs)と比較手段8a,8bにて電圧比較され電圧変換手段9a,9bにて電圧変換されることでパルス状の電圧信号として出力される検知信号(図上Vpa,Vpb)の各電圧値を縦軸とし横軸に時間を配置して、時間の進行に対する各信号の変化の状態を示したものである。なお、図4の検知信号において図示しているVLを出力している状態が、微粒子検知手段1がホコリを検知した状態である。
前記にて説明したように受光手段4より出力される電圧信号も粒子径が大きいほど持続時間が長く電圧値も大きくなる。このことから増幅手段7で増幅された電圧信号Vsにおいてもパルス状に***する各電圧の変化が微粒子を検知した状態を示すこととなり、パルス形状の幅が大きく電圧値が高いほどより大粒子径となるホコリを検知したことを示す。
よって、この増幅された電圧信号を比較手段8a,8bにおいて規定する2種の判定基準値となる電圧閾値(図上Vta,Vtb)を設けて電圧比較すれば、各電圧閾値Vta,Vtbに応じた一定以上の電圧信号が生じたことをパルス状の矩形波形となる検知信号の生成として知ることができる。このことは比較手段8a,8bにおける各電圧閾値を適宜選定すれば検知信号Vpa,Vpbの出力の有無で各一定粒子径以上のホコリの検知を判定できることを示している。なお増幅された電圧信号は粒子径が大きいほど電圧値が大きくなることから図に示している高電圧側となる電圧閾値Vtbは電圧閾値Vtaに対してより大きな粒子径のホコリを判定するための設定となることがわかる。よって、このように2種の電圧閾値Vtaと電圧閾値Vtbの設定により判定された検知信号Vpaと検知信号Vpbは小粒子径と大粒子径のホコリの検知結果に対応することとなる。
また、図に示しているように生成された検知信号のパルス幅は増幅された電圧信号の大きさ(電圧値や持続時間)に左右され、変化する。このことは各電圧閾値を超える電圧信号を生じる粒子径のホコリを検知したときはその粒子径の大小の違いが検知信号のパルス幅の違いとして現れることを示している。よって、ある単位時間を規定し、この単位時間当りにおける各検知信号の総数や占める時間比率を求めれば、周囲の空気中に存在するホコリに含まれる微粒子6の電圧閾値にて規定する各粒子径のホコリ量を判定することができることとなる。
なお、規定時間幅は実験的に求めるものであって、例えば活用対象とする微粒子検知手段1を概知となる一定の粒子径の試験粒子を分散させた試験空間に配置したとき得られる検知信号の幅の平均値を求めて規定するものである。すなわち、このときの試験粒子の粒子径が判定対象となるホコリの粒子径に対応することとなる。また、同様に各比較手段8a,8bにて規定する電圧閾値も前述の試験空間に配置したときに検知信号のパルスが得られる電圧値を設定するものであり、このときの試験粒子の粒子径が検知対象の粒子径となる。さらには単位時間に対するホコリの総量の関係も実験的に求めるものでる。例えば、検討の対象となる微粒子検知手段1を前述の試験空間に配置したとき、規定した単位時間(例えば数秒から数分の任意の時間)当りに得られる検知信号の発生量や頻度と粉塵の計測機等にて測定した空気中に存在するホコリ量(カウント数や単位体積当りの重量換算値)との関係を分散させる試験粒子量を変えて求めるものである。
ここで、微粒子検知手段1から出力される検知信号Vpa,Vpbは図4を用いて説明したように増幅手段7で増幅された1つの電圧信号Vsを2種の電圧閾値Vta,Vtbと電圧比較した結果得られる。
よって、大粒子径側に対応する検知信号Vpbが検知状態(検知信号がVLを出力している状態。以降VL状態)にあれば、同時に小粒子径側に対応する検知信号Vpaも検知状態(VL状態)として信号が出力されることを示す。
このことは検知信号Vpaが検知状態(VL状態)にあっても同時に検知信号Vpbが検知状態(VL状態)であるときには大粒子径のホコリが検知された、あるいは大粒子径に小粒子径のより微細なホコリが重なって検知された可能性があること示唆している。
よって、検知信号Vpa,Vpbが同時に検知状態にあるときも含めてホコリ量の判定を行うと小粒子径側の判定結果にはおのずと大粒子径のホコリ量が影響し、結果精度が低下する可能性がある。
そこで、小粒子径のホコリ量を判定する際には小粒子径側となる検知信号Vpaから大粒子径側における検知信号Vpbの検知状態の影響を差し引けばより高精度な判定が可能となることがわかる。
次に、図5とおよび図6に示すグラフを用いて小粒子径側のホコリ量を判定する際に小粒子径から大粒子径の検知信号の差分を求める判定手段2において実施する処理の方法を説明する。
図5と図6は、微粒子検知手段1をから出力される検知信号(図上Vpa,Vpb)の各電圧値を縦軸とし横軸に時間を配置して、時間の進行に対する各検知信号の変化の状態のみを抜き出して示したものである。なお、図5、図6においても検知信号は図示しているVLを出力している状態が、微粒子検知手段1がホコリを検知した状態である。
差分を求める処理方法は例えば図5に示しているように検知信号Vpaと検知信号Vpbが同時に検知状態(VL状態)にあればこのときの検知信号Vpaの検知パルスを除いた検知信号(図上Vs1)を求めてこの検知信号Vs1に基づいて小粒子径側のホコリ量を判定するものである。
同方法は検知信号Vpaと検知信号Vpbが同時に検知状態(VL状態)にあれば大粒子径のホコリのみが検知されたと判定する考え方に基づく。
しかしながら、大粒子径に小粒子径のホコリが重なったためである可能性は考慮外となり、結果得られる小粒子径のホコリ量がより少なめに判定される懸念がある。
このことから、例えば図6に示しているように検知信号Vpaと検知信号Vpbが同時に検知状態(VL状態)にあるときには検知信号Vpaの検知パルスから検知信号Vpbの検知パルスの幅分を減算して新たな検知信号(図上Vs2)求めてこの検知信号Vs2に基づいて小粒子径側のホコリ量を判定する方法も考えられる。
この検知信号Vs2を求める方法であれば検知信号Vpaの検知パルス幅を縮小する形で大粒子径に小粒子径のホコリが重なった可能性の影響も反映できる。
なお、検知信号Vs1を求める方法と検知信号Vs2を求める方法のどちらを採用すればより正確な小粒子径側のホコリ量を判定できるかどうかは用いる微粒子検知手段1の違いや対象とする空気汚染におけるホコリの粒子径分布の違い(大粒子径側以上の含有量の多い少ない)などでケースバイケースとなる。
よって、実活用においては実際の測定結果に基づき、精度の高い小粒子径側のホコリ量が判定できる差分を求める処理方法を選定する必要がある。
以上の説明においては微粒子検知手段1の信号変換手段5に複数の比較手段8や電圧変換手段9を備えて微粒子検知手段1から複数の粒子径に応じた検知信号が出力される場合に基づいていた。
しかしながら、前述したように微粒子検知手段1の信号変換手段5に比較手段8も搭載せず増幅手段7で増幅された1つの電圧信号を判定手段2となるマイクロコンピューターにてアナログ電圧値の変化として読み込みホコリ量を判定することもできる。
このように、電圧信号をアナログ電圧値の変化として読み込む方式にあってはデジタル値として複数の電圧閾値を定めてソフトウェアーの処理によりこの各電圧閾値に対応する各検知信号を求め、さらに差分処理を実施すれば良い。
このような構成によれば、照射光の散乱による反射光の強度に基づいて空気中に存在するホコリの複数の粒子径に応じた時間幅となるパルス状の検知信号を出力する微粒子検知手段1であっても判定手段2にて検知信号を読み込み、この読み取った検知信号の小粒子径から大粒子径の差分に基づいて小粒子径側のホコリ量は判定される。よって、小粒子径側のホコリ量の判定において大粒子系側の影響を抑制することができることから小粒子径側のホコリ量をより正確に判定することができる。
本発明にかかる微粒子検知装置は、照射光の散乱による反射光の強度に基づいて空気中に存在するホコリの複数の粒子径に応じたホコリ量を検知するものにあって、小粒子径から大粒子径の差分に基づいて小粒子径側のホコリ量を判定することで大粒子系側の影響を抑制できることから小粒子径側のホコリ量のより正確に判定できる微粒子検知装置等として有用である。
1 微粒子検知手段
2 判定手段

Claims (2)

  1. 照射光の散乱による反射光の強度に基づき、空気中に存在するホコリの複数の粒子径に応じた時間幅となるパルス状の検知信号を出力する微粒子検知手段と、
    前記検知信号を読み取り、単位時間当りの信号の発生量から対応する粒子径のホコリ量を判定する判定手段を備えた微粒子検知装置において、
    前記判定手段は、読み取った検知信号のうち、小粒子を示す検知信号と大粒子を示す検知信号とが同時に検出された場合に小粒子を示す検知信号から大粒子を示す検知信号を減算して、小粒子のホコリ量を判定することを特徴とする微粒子検知装置。
  2. 照射光の散乱による反射光の強度に基づき、空気中に存在するホコリの複数の粒子径に応じた時間幅となるパルス状の検知信号を出力する微粒子検知手段と、
    前記検知信号を読み取り、単位時間当りの信号の発生量から対応する粒子径のホコリ量を判定する判定手段を備えた微粒子検知装置において、
    前記判定手段は、読み取った検知信号のうち、小粒子を示す検知信号と大粒子を示す検知信号とが同時に検出された場合における連続する小粒子を示す検知信号を除き小粒子のホコリ量を判定することを特徴とする微粒子検知装置。
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