JP2001058114A - 光学式粒子分別センサおよび粒子分別センサを用いた空気調和機 - Google Patents

光学式粒子分別センサおよび粒子分別センサを用いた空気調和機

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JP2001058114A
JP2001058114A JP11235099A JP23509999A JP2001058114A JP 2001058114 A JP2001058114 A JP 2001058114A JP 11235099 A JP11235099 A JP 11235099A JP 23509999 A JP23509999 A JP 23509999A JP 2001058114 A JP2001058114 A JP 2001058114A
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Hideaki Ishioka
秀哲 石岡
Katsuya Ayabe
克也 綾部
Takamitsu Aoki
孝充 青木
Takashi Matsumoto
崇 松本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一のセンサで空気中の大径粒子と小径粒子
の濃度を分別して検出することができ、小型化、低コス
ト化が可能な光学式粒子分別センサを得る。 【解決手段】 空気が流れる流通経路1内に光を照射す
る発光部2と、発光部2から照射され、流通経路1を流
れる空気中の粒子によって散乱された散乱光を受光し、
散乱光の強度に対応した信号を出力する受光部3とを備
えた光学式粒子センサにおいて、受光部3の出力信号か
ら所定時間内の該信号の平均値を算出するとともに、該
信号中の判定値以上の波高値を有するピークの数を検出
する特性値検出部11と、この特性値検出部11で検出
された前記平均値と前記ピーク数に基いて、流通経路1
を流動する空気中の粒子の濃度を該粒子の大きさによっ
て分別して検出する汚れ判断部10を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気中の汚れ粒
子の濃度を検出するセンサと該センサを用いた空気清浄
器等の空気調和機に関するもので、特に、たばこの煙等
の小粒子径の粒子と、ほこりや花粉等の比較的大粒子径
の粒子の濃度を分別して検出することが可能な光学式粒
子分別センサとこれらの粒子分別センサを用いた空気調
和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は、例えば、実公平8−4092
号公報に開示された従来の空気清浄器の汚れ検出部の主
要構成を示すブロック図であり、図において、121は
空気中に含まれるガス成分を検出するガスセンサ、12
2は空気中の汚れの粒子成分を検出する光学式粒子セン
サ、123はガスセンサ121と光学式粒子センサ12
2の出力を受けてそれぞれの汚れ度合いを判断し、表示
回路124および浄化装置駆動回路125に、それぞ
れ、表示信号と浄化装置制御信号を出力するマイコン、
126はマイコン123に運転の開始、停止や運転モー
ドを指示する操作部である。
【0003】また、光学式粒子センサ122は、赤外線
を照射する発光ダイオード102と、空気中のほこり等
の粒子によって散乱された赤外線を受光する受光ダイオ
ード103と、発光ダイオード102を駆動する駆動回
路106と、受光ダイオード103によって検出された
信号を増幅する増幅回路107と、増幅回路107から
出力された信号のピーク値を検出、保持するピークホー
ルド回路108から構成されている。
【0004】以下、この従来装置の動作について説明す
る。ガスセンサ121にガス成分が接触するとガスセン
サ121の抵抗値Rsが変化し、この抵抗値Rsの変化
が電圧Vの変化としてマイコン123によって検出され
る。一方、発光ダイオード102は駆動回路106によ
って周期的(0.5秒毎)にパルス駆動され、発光ダイ
オード102から照射された赤外線が空気中の汚れ粒子
(たばこの煙、ほこりや花粉等)によって散乱され、こ
の散乱光が受光ダイオード103によって検出される。
そして、受光ダイオード103によって検出された信号
は増幅回路107によって増幅された後、ピークホール
ド回路108で信号中のピーク電圧が検出され、マイコ
ン123に入力される。
【0005】こうして、ガスセンサ121によりたばこ
の煙等によるガス成分の濃度が検出され、また、光学式
粒子センサ122により粒子成分の濃度が検出される
と、マイコン123が表示回路124に各々の汚れ度合
いに関する表示信号を送出して汚れ度合いを利用者に表
示するとともに、ガスセンサ121の検出結果に光学式
粒子センサ122による検出結果を併用して、浄化運転
の要否等を判断し、操作部126で設定された運転モー
ドに従って浄化装置制御信号を浄化装置駆動回路125
に送出し、汚れ度合いに応じた浄化運転が実行される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
17に示した従来の空気清浄器においては、汚れを検知
する光学式粒子センサ122が、たばこの煙等の小粒子
径の粒子とほこり等の大粒子径の粒子の濃度を分別して
検出できないため、以下のような問題点があった。すな
わち、 1)一般に、たばこの煙等の小粒子径の粒子は主として
電気集塵機等によって、また、ほこり等の大粒子径の粒
子はフィルターによって除去されるが、上記の従来の光
学式粒子センサ122においては、たばこの煙等の小粒
子径の粒子とほこり等の大粒子径の粒子の濃度を分別し
て検出できないため、例えば、ほこり等の比較的大きな
粒子によって空気が汚れている場合も常に電気集塵機を
動作させることになり、電気エネルギーが無駄に消費さ
れエネルギー効率が低下する。 2)また、小径の粒子を電気集塵機で捕集する場合と大
径の粒子をフィルタで捕集する場合とでは、それぞれ最
適な風速が異なるにもかかわらず、浄化機構に合わせて
風速を変更することできず、捕集効率が低下する。 3)また、小粒子径の汚れの内、ガス成分を含むたばこ
の煙については、ガス成分を検出するガスセンサ121
と粒子成分を検出する光学式粒子センサ122を併用す
ることにより検知しているが、ガスセンサ121と光学
式粒子センサ122の2つのセンサが必要なため、セン
サ部の小型化が困難で、空気清浄器全体の大きさが大き
くなるとともに、コスト低減も困難であった。 4)さらに、ガスセンサ121の抵抗値が電源投入直後
の数分間大きく減少したり、周囲温度等によって大きく
変化する特性を有しているため、汚れ度合いを正確に検
出するためには、例えば、起動後一定時間ガスセンサ1
21の出力をマスクしたり、センサ出力の変化を検出す
る等、複雑な制御を行なう必要があった。
【0007】この発明は、従来装置の上記のような問題
点を解消するためになされたもので、この発明の第1の
目的は、単一のセンサで、たばこの煙等の小粒子径の粒
子とほこり等の比較的大粒子径の粒子の濃度を分別して
検出でき、センサの小型化やコストの低減が可能な光学
式粒子分別センサを得ることを目的とする。
【0008】また、この発明の第2の目的は、センサ部
の小型化やコスト低減が可能で、装置全体の大きさを小
さくできるとともに、制御系をシンプルに構成できる空
気調和機を得ることを目的とする。
【0009】また、この発明の第3の目的は、たばこの
煙等の小粒子径の粒子とほこり等の大粒子径の粒子を分
別して検出することにより、エネルギー効率や空気中の
汚れ粒子の捕集効率に優れた空気調和機を得ることを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光学式粒
子分別センサは、上記の目的を達成するために、空気が
流動する流通経路と、前記流通経路に光を照射する発光
部と、前記発光部から照射され、前記流通経路を流れる
空気中の粒子によって散乱された散乱光を受光し、散乱
光の強度に対応した信号を出力する受光部と、前記受光
部から出力された信号を検出するとともに、少なくとも
ひとつの判定値が設定され、所定時間内の該信号中の前
記判定値より大なる波高値を有するピークの数と前記判
定値以下の波高値を有するピークの数を検出する特性値
検出部と、前記特性値検出部から出力された前記判定値
より大なる波高値を有する前記ピーク数と前記判定値以
下の波高値を有する前記ピーク数に基いて、前記流通経
路を流動する空気中の粒子の濃度を該粒子の大きさによ
って分別して検出する汚れ判断部とを備えたものであ
る。
【0011】また、この発明に係る光学式粒子分別セン
サは、空気が流動する流通経路と、前記流通経路に光を
照射する発光部と、前記発光部から照射され、前記流通
経路を流れる空気中の粒子によって散乱された散乱光を
受光し、散乱光の強度に対応した信号を出力する受光部
と、前記受光部から出力された信号を検出し、所定時間
内の該信号の平均値を算出するとともに、少なくともひ
とつの判定値が設定され、該信号中の前記判定値より大
なる波高値を有するピークの数を検出する特性値検出部
と、前記特性値検出部から出力された前記平均値と前記
ピーク数に基いて、前記流通経路を流動する空気中の粒
子の濃度を該粒子の大きさによって分別して検出する汚
れ判断部とを備えたものである。
【0012】また、この発明に係る光学式粒子分別セン
サは、前記特性値検出部が、前記受光部から出力された
信号と前記平均値の差分信号を算出し、該差分信号と前
記判定値に基いて前記ピーク数を検出するよう構成した
ものである。
【0013】また、この発明に係る光学式粒子分別セン
サは、前記発光部が断続的に光を発光するとともに、前
記特性値検出部が、前記受光部から出力された信号の波
高値を前記発光部の発光に同期させてサンプリングし、
前記判定値より大なるおよび前記判定値以下の波高値を
有する前記ピーク数として、それぞれ、前記判定値より
大なるおよび前記判定値以下の波高値を有するサンプル
の数を検出するよう構成したものである。
【0014】さらに、この発明に係る光学式粒子分別セ
ンサは、前記発光部が断続的に光を発光するとともに、
前記特性値検出部が、前記受光部から出力された信号の
波高値を前記発光部の発光に同期させてサンプリング
し、この波高値に基いて前記平均値を算出するととも
に、前記判定値より大なる波高値を有する前記ピーク数
として前記判定値より大なる波高値を有するサンプルの
数を検出するよう構成したものである。
【0015】また、この発明に係る光学式粒子分別セン
サは、前記特性値検出部が、前記受光部から出力された
信号のピーク波高値をサンプリングするよう構成したも
のである。
【0016】また、この発明に係る光学式粒子分別セン
サは、前記汚れ判断部が、前記特性値検出部から出力さ
れた前記ピーク数の絶対値に基いて、粒子の濃度を判定
するよう構成したものである。
【0017】また、この発明に係る光学式粒子分別セン
サは、前記汚れ判断部が、前記特性値検出部から出力さ
れた前記平均値の絶対値に基いて、粒子の濃度を判定す
るよう構成したものである。
【0018】さらに、この発明に係る光学式粒子分別セ
ンサは、前記汚れ判断部が、前記特性値検出部から出力
された前記平均値の変化量に基いて、粒子の濃度を判定
するよう構成したものである。
【0019】また、この発明に係る光学式粒子分別セン
サは、前記汚れ判断部が、前記特性値検出部から出力さ
れた前記平均値の一定時間毎の積算値の変化量に基い
て、粒子の濃度を判定するよう構成したものである。
【0020】また、この発明に係る光学式粒子分別セン
サは、前記流通経路を、吐出口側の最小径が吸込口側の
最大径より大きい筒状としたものである。
【0021】また、この発明に係る光学式粒子分別セン
サは、前記流通経路を、吸込口側に面取り部を有する筒
状に形成したものである。
【0022】さらに、この発明に係る空気調和機は、空
気中の汚れ粒子の濃度を検出するセンサとして前記光学
式粒子分別センサを備えたものである。
【0023】また、この発明に係る空気調和機は、比較
的小径の粒子を除去する第1の浄化機構と、主として前
記第1の浄化機構によって除去される粒子より大径の粒
子を除去する第2の浄化機構と、前記第1の浄化機構お
よび前記第2の浄化機構によって除去される各粒子の空
気中の濃度を、大きさを分別して検出する粒子分別セン
サと、前記粒子分別センサからの出力に基いて前記第1
の浄化機構および前記第2の浄化機構を制御する制御部
とを備えたものである。
【0024】また、この発明に係る空気調和機は、前記
粒子分別センサから出力された前記第1の浄化機構によ
って除去される小径粒子の濃度が所定濃度以下の時、前
記制御部が前記第1の浄化機構の動作を停止するよう構
成したものである。
【0025】また、この発明に係る空気調和機は、前記
第1の浄化機構および前記第2の浄化機構に空気を送風
する送風機を備え、前記粒子分別センサから出力された
前記第2の浄化機構によって除去される大径粒子の濃度
が所定濃度以下の時、前記制御部が前記送風機の風量を
前記第1の浄化機構の動作に適した風量に制御するよう
構成したものである。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1である光学式粒子分別センサの検出部の
構造を示す正面図(a)および側面図(b)であり、図
において、1は汚れ粒子であるたばこの煙やほこり、ア
レルゲン物質(ダニの死骸、花粉等)等を含んだ空気が
通過する円筒状の流通経路、2はこの流通経路1に沿っ
て上方に配置され、流通経路1内に検出光を照射する赤
外線発光ダイオードからなる発光部、3は発光部2に対
して略L字の位置に配置され発光部2から照射された検
出光が流通経路1内のたばこの煙やほこり・アレルゲン
物質等の汚れ粒子によって散乱された散乱光を検知する
受光ダイオードからなる受光部であり、これらの流通経
路1、発光部2および受光部3は略直方体形状を有する
暗箱内に収納され光学式粒子分別センサの検出部4を構
成している。なお、発光部2および受光部3が流通経路
1に対して上方に配置されているのは、流通経路1内を
流動するほこりが発光部2および受光部3のレンズ面に
堆積することを防止するためである。
【0027】図2には、上記の検出部4を含むこの光学
式粒子分別センサの全体構成を表すブロック図を各部で
の信号波形とともに示す。図2において、5は発光部2
の発光・消灯を制御する発光制御回路、6は発光制御回
路5から出力される駆動信号に基いて発光部2を発光さ
せる駆動回路、7は受光部3によって検知された散乱光
による出力信号を増幅する増幅回路、8はA/D変換器
を備え増幅回路7から出力された信号を発光制御回路5
から出力される駆動信号に同期させて逐次サンプリング
しデジタルデータを出力するサンプリング回路、9はサ
ンプリング回路8からのデジタルデータに基いて出力信
号の平均値と判定電圧(判定値)より大なる電圧(波高
値)を有するサンプルの数を算出する演算回路、10は
演算回路9から出力される平均値とサンプル数に基いて
たばこの煙等の小径粒子による汚れ度合いと、ほこりや
アレルゲン物質等の大粒子径の粒子による汚れ度合いを
判別する汚れ判断部であり、サンプリング回路8および
演算回路9からなる特性値検出部11と汚れ判断部10
はA/D変換器を内蔵したマイコンによって構成されて
いる。
【0028】次に、この実施の形態1の動作について図
2を用いて説明する。まず、発光制御回路5から駆動回
路6に、図に示すようなTs(=TON+TOFF:この実
施の形態1では、Ts=10ms)毎にTON(この実施
の形態1では、TON=300μs)だけONされる周期
的なパルス状の駆動信号(図中A)が入力されると、駆
動回路6はこの信号に基いて赤外線ダイオード2をTON
だけ周期的に発光させ、流通経路1内には駆動信号に対
応したパルス状の検出光(図中B)が照射される。こう
して、赤外線ダイオード2から照射された検出光は流通
経路1内を通過する空気中に含まれるほこり等の粒子に
よって散乱され、この散乱光が受光ダイオード3によっ
て検出されると散乱光の強度に応じた微少電圧信号(図
中C)が生成され、増幅回路7によって増幅された後サ
ンプリング回路8に入力される。
【0029】次に、サンプリング回路8では、増幅回路
7から出力された電圧信号を発光制御回路5から出力さ
れる駆動信号に同期させて一定時間サンプルホールドす
るとともに逐次A/D変換し(図中D)、サンプリング
されたデジタルデータが演算回路9に入力され、演算回
路9がこれらのデジタルデータを一定時間(T1:この
実施の形態1では、T1=2s)にわたって平均化する
ことにより平均電圧(Vav)を算出するとともに、サ
ンプリング回路8から出力された各デジタルデータとこ
の平均電圧(Vav)との差分電圧が算出され、上記T
1時間内において判定電圧(Vref)より大なる差分
電圧を有するサンプルの数がカウントされる(図中
D)。そして、汚れ判断部10では、演算回路9から出
力された平均電圧(Vav)と、判定電圧(Vref)
より大なる差分電圧を有するサンプルの数から、流通経
路1内を通過する空気中の汚れの度合いが、たばこの煙
等の小粒子径の粒子とほこり等の大粒子径の粒子に分別
されて判定される。
【0030】図3には、図2のサンプリング回路8に用
いられるサンプルホールド回路の一例を示す。図におい
て、12は発光制御回路5から出力される駆動信号に同
期して生成されるサンプルホールド信号により増幅回路
7から出力される信号のON/OFFを行なうFET等
のスイッチング素子、13は増幅回路7からの入力信号
(電圧)を保持する蓄積コンデンサ、14は蓄積コンデ
ンサ13に蓄積された電荷を発光制御回路5から出力さ
れる駆動信号に同期して生成されるリセット信号によっ
て放電し、出力端を接地電位にリセットするリセット用
スイッチング素子であり、このようなサンプルホールド
回路を用いた場合の信号波形は、図2の(D)のように
なる。すなわち、増幅回路7から出力された電圧が、こ
のサンプルホールド回路によって一定時間保持されてい
る間に、出力端に接続されたA/D変換器によってデジ
タルデータに変換(図中の黒丸の点は、サンプリング点
を示す)され、その後、リセット用スイッチング素子1
4がONして蓄積コンデンサ13の電荷を放電し、零電
位となる。
【0031】以下では、受光部3から出力される信号波
形から、小粒子径の粒子の濃度と大粒子径の粒子の濃度
を分別して検出する原理について説明する。まず、小径
粒子および大径粒子の濃度がともに低い場合を想定する
と、受光部3によって検出される信号は散乱光の強度に
比例するため、その電圧は、発光部2が発光している期
間に流通経路1内を通過した最大粒子径の粒子による散
乱光の強度に対応する。従って、図2の信号波形(D)
に示された信号から、判定電圧(Vref)より大なる
電圧を有するサンプルの数および判定電圧(Vref)
以下の電圧を有するサンプルの数をカウントすれば、そ
れぞれ、流通経路1を通過した一定値より大なるおよび
一定値以下の大きさの粒子の数を検出することができ、
判定電圧(Vref)を適当な値に設定すれば、このカ
ウント数から、例えば、流通経路1を通過する空気中の
ほこりや花粉等の比較的大きな径を有する粒子とたばこ
の煙等の小径粒子の濃度を分別して求めることができ
る。
【0032】なお、上記の原理から明らかなように、た
ばこの煙等の小径粒子については、一部の信号が大径粒
子の信号に埋もれてしまうことがあるが、通常の使用条
件では、たばこの煙等の粒子の濃度と比較してほこりや
花粉等の大きな粒子の濃度は低濃度であるため、大きな
径の粒子によって小径粒子の信号がマスクされる影響は
小さく、従って、上記の判定電圧(Vref)以下のサ
ンプルの数をカウントすることにより濃度を検出するこ
とが可能である。
【0033】次に、小径粒子の濃度がさらに高い場合に
は、例えば、受光部3が同時に2つ以上の小径粒子から
の散乱光を検出するようになるため、個々の小径粒子の
散乱光に対応した判定電圧(Vref)以下のサンプル
を分離することができない。従って、このような場合に
は、出力信号の平均値から小径粒子の濃度を検出するこ
とが有用となる。また、このような場合には、大径粒子
の散乱光に高濃度の小径粒子による散乱光がバックグラ
ウンドとして影響を与えるため、粒子の大きさを正確に
分別してカウントするためには、増幅回路7の出力信号
からバックグラウンドである平均電圧を差し引いて差分
電圧を検出し、この差分電圧に基いて判定電圧(Vre
f)より大なるサンプルの数をカウントする必要があ
る。そこで、以下では、高濃度小径粒子と低濃度大径粒
子を想定して、このような平均値と差分電圧から粒子の
濃度を算出する場合について演算回路9および汚れ判断
部10の動作を説明する。
【0034】図4、図5および図6には、この実施の形
態1の演算回路9および汚れ判断部10における濃度の
算定と汚れ度合いの判断の流れを表すフローチャートを
示す。図4において、ステップS1で経過時間Tと電圧
の積算値Vtが初期化されると、ステップS2でサンプ
リング回路8からTs(10ms)毎に検出信号のデジ
タルデータ(Vi)が演算回路9に入力され、演算回路
9内の作業メモリ内に記憶されるとともに、ステップS
3で平均電圧を算出するため電圧データViが電圧積算
値Vtに加算され、積算される。続いて、ステップS4
では、平均化のための時間(T1)が経過したか判定さ
れ、T1時間以内の場合はさらに電圧(Vi)を加算す
るためステップS2に戻り、T1が経過した時点でステ
ップS5に移行して、上記のステップで得られた電圧の
積算値Vtから平均電圧(Vav)が算出される。次
に、ステップS6で、作業メモリ内に記憶されたデータ
(Vi)と平均電圧(Vav)から差分電圧(Vc=V
i−Vav)が計算され、別の作業メモリ内に記憶され
る。続いて、ステップS7で一定電圧より大なる差分電
圧を有するサンプル数をカウントするためのカウンタN
aが初期化され、ステップS8に移行して、ステップS
6で計算された差分電圧(Vc)と判定のための判定電
圧(Vref)が順次比較され、Vc>Vrefの場合
はステップS9でカウンタNaの値を1だけ加算し、そ
うでない場合はそのままステップS10に移る。そし
て、ステップS10で平均化の時間(T1)内の全デー
タに対してステップS8のレベル判定が実施されたかが
確認され、全データの判定が完了した時点で処理を終了
する。
【0035】以上のようにして、演算回路9で平均電圧
(Vav)と判定電圧より大なる差分電圧を有するサン
プル数(Na)が算出されると、次に、図5に示す汚れ
判断部10の処理フローが開始される。まず、ステップ
S11でカウンタNaの値が読み込まれと、ステップS
12において、このカウンタNaの値が予め設定された
判定値(K1、K2)と比較されてほこり等の大粒子の
濃度判定が行われ、Na≦K1の場合は低濃度、K1<
Na<K2の場合は中濃度、K2≦Naの場合は高濃
度、と3段階で濃度が判定される。
【0036】また、たばこの煙の粒子などの小径の粒子
については、図6に示すように、ステップS13で演算
回路9から平均電圧(Vav)が読み込まれ、ステップ
S14で平均電圧Vavが予め設定された判定値(V
1、V2)と比較されて濃度判定が行われ、Vav≦V
1の場合は低濃度、V1<Vav<V2の場合は中濃
度、V2≦Vavの場合は高濃度、と3段階で濃度が判
定される。
【0037】以下、この実施の形態1による光学式粒子
分別センサの具体的な試験結果について図7〜図9を用
いて説明する。図7は、たばこの煙やほこり・アレルゲ
ン物質等を検出していない無埃時の光学式粒子分別セン
サの出力波形であり、(a)は増幅回路7からの出力波
形、(b)は増幅回路7からの出力波形を平滑化し、平
均したベース電圧(平均電圧)、(c)は増幅回路7の
出力波形からベース電圧を差し引いた差分電圧である。
図7(b)より、無塵時においても、バックグラウンド
の散乱光により、ベース電圧(平均電圧)が発生してい
ることが分かる。
【0038】また、図8は、光学式粒子分別センサがた
ばこの煙等の高濃度小粒子を検出した時の出力波形であ
り、上記と同様に、(a)、(b)、(c)はそれぞ
れ、増幅回路7からの出力波形、増幅回路7からの出力
波形を平均したベース電圧(平均電圧)、増幅回路7の
出力波形とベース電圧の差分電圧である。図8より、た
ばこの煙等の高濃度の小粒子を検出した場合、出力波形
の変動成分は無埃時とほぼ同等であるが、平均値である
ベース電圧が大きく増大しており、こうして、出力電圧
の平均値の変化量からたばこの煙等の高濃度小粒子の濃
度が求められることが分かる。
【0039】また、図9には、光学式粒子分別センサが
ほこりやアレルゲン物質等の大粒子を検出した時の出力
波形を示す。上記と同様に、(a)、(b)、(c)は
それぞれ、増幅回路7からの出力波形、増幅回路7から
の出力波形を平均したベース電圧(平均電圧)、増幅回
路7の出力波形とベース電圧の差分電圧である。図9よ
り、ほこりやアレルゲン物質等の大粒子を検出した場
合、ベース電圧の変化が小さいのに比べて、差分電圧の
ピーク値が大きく変化しており、こうして、判定電圧以
上の差分電圧を有するサンプルの数をカウントすること
により、ほこりやアレルゲン物質等の低濃度大粒子の濃
度が求められることが分かる。
【0040】以上のように、この実施の形態1の光学式
粒子分別センサによれば、特性値検出部11が受光部3
からの出力信号の平均値と判定電圧(判定値)より大な
る電圧(波高値)を有するサンプルの数を算出し、汚れ
判断部10が、この平均値とサンプル数に基いて、空気
中の粒子の濃度を粒子の大きさ毎に分別して検出するよ
う構成したため、単一のセンサでたばこの煙等の小粒子
径の粒子の濃度とほこり等の大粒子径の粒子の濃度を分
別して検出でき、センサの小型化および低コスト化が可
能となる効果がある。また、センサの数が1つになるの
で、解体性やリサイクル性の点でも優れたセンサが得ら
れる効果がある。
【0041】また、この実施の形態1によれば、受光部
3からの出力信号の平均値と該出力信号との差分電圧に
基いて判定電圧より大なる波高値(電圧)を有するサン
プルの数を算出し、大径粒子の濃度を検出するよう構成
したため、流通経路1内にバックグラウンドとなる散乱
光や高濃度の小径粒子によるバックグランドがある条件
下でも、粒子径の判別が正確にでき、濃度を正確に分別
して検出できる効果がある。
【0042】また、発光部2を断続的に発光させ、発光
部2の動作と同期させてサンプリング回路8で波高値を
サンプリングするよう構成したため、残光等によるノイ
ズの影響を除去することができ、汚れ粒子による散乱光
の波高値が確実に検知できるためノイズ耐力が向上する
とともに、粒子径の判別がより正確になる効果がある。
【0043】また、この実施の形態1では、受光部3か
らの出力信号の平均値により空気中の小径粒子の濃度を
検出するよう構成したため、小径粒子の濃度の算出が簡
単になる効果がある。
【0044】なお、上記実施の形態1では、たばこの煙
などの小径粒子の濃度を平均電圧から求める場合につい
て説明したが、低濃度の場合等で、個々の電圧をカウン
トして濃度を検出する場合には、上記図4および図5の
大径粒子の場合と同様にサンプル数をカウントし、汚れ
度合いを判定すれば良い。
【0045】また、上記の説明では、粒子径の判別を行
なう判定値(電圧レベル)をひとつだけとし、2段階で
粒子径を分別するよう構成した例を示したが、複数の判
定値(電圧レベル)を設ければ、3段階以上で粒子径を
分別することも可能である。
【0046】さらに、上記実施の形態1では、Vc>V
refであるか否かによって粒子の大きさを判別してい
たが、Vc≧Vrefとして判定してもよく、全く同様
の効果が得られる。
【0047】実施の形態2.図8には、この発明の実施
の形態2である光学式粒子分別センサのサンプリング回
路8のサンプルホールド回路の回路図を示す。図におい
て、15はダイオード、13は蓄積コンデンサ、14は
リセット用スイッチング素子であり、全体として増幅回
路7から出力される電圧のピーク値を保持するピークホ
ールド回路を構成している。
【0048】こうして、この実施の形態2によれば、こ
のピークホールド回路により増幅回路7から出力された
発光期間内の信号のピーク電圧を確実に検出することが
できるため、最大粒子径を確実に検出でき、粒子径のよ
り精密な分別が可能になる効果がある。また、このピー
クホールド回路の場合には、ダイオード15が蓄積コン
デンサ13から増幅回路7側への電荷の流れを阻止する
ため、図3の実施の形態1のサンプルホールド回路のよ
うに、駆動信号に同期させてスイッチング素子12を制
御する必要がなく、回路構成が簡単になる効果もある。
【0049】なお、上記実施の形態1および2では、発
光部2を断続的に発光させ、発光部2の動作と同期させ
てサンプリング回路8でサンプリングする例を示した
が、発光部2を定常的に点灯しておき、サンプリング毎
に蓄積コンデンサ13をリセットしながら、サンプリン
グ回路8によって出力信号をサンプリングしてもよく、
この場合、図3のサンプルホールド回路においてはスイ
ッチング素子12がOFFした時点の電圧値が、また、
図8のピークホールド回路においては蓄積コンデンサ1
3をリセットした後の最大電圧がサンプルされ、上記実
施の形態1および2と全く同様の効果が得られる。
【0050】また、上記実施の形態1および2では、サ
ンプリング回路8でのサンプリングを発光部2の動作と
同期させて毎発光毎にサンプリングする例を示したが、
必ずしも毎発光毎にサンプリングを行なう必要はなく、
また、演算回路9での演算処理も全サンプリングに対し
て行なう必要はない。さらに、汚れ判断部10での汚れ
の判断の周期を演算回路9で実行される平均化の時間T
1と同一にしていたが、複数回のT1毎に汚れの判断を
行なうよう構成しても良い。
【0051】さらに、上記実施の形態1および2では、
平均値の算出および判定電圧より大なるサンプル数のカ
ウントを、サンプリング回路8内のA/D変換器とマイ
コン上のソフトウェアである演算回路9によって算出す
るよう構成した例を示したが、例えば、増幅回路7から
出力されるアナログ信号を平滑コンデンサで平均化する
ことにより平均電圧を検出し、また、この信号をコンパ
レータによって判定電圧と比較することによりピーク数
を直接検出するよう構成してもよく、全く同様の効果が
得られる。また、サンプリング回路8において、増幅回
路7から出力されるアナログ信号波形をより速いサンプ
リング周期でサンプリングし、このデータから平均値を
算出するとともに、ピーク数を直接検出するよう構成し
てもよい。
【0052】実施の形態3.図11には、この発明の実
施の形態3である光学式粒子分別センサの汚れ判断部1
0での、高濃度小粒子径の粒子に対する汚れ度合いの判
断の流れを表すフローチャートを示す。上記実施の形態
1では、演算回路9から出力された平均電圧(Vav)
の絶対値のみに基いてたばこの煙等の高濃度小粒子の濃
度を判断していたが、この実施の形態3においては、平
均電圧(Vav)の絶対値とともにその変化量に基いて
よごれ度合いを判断する点に特徴がある。
【0053】図11において、ステップS21で、演算
回路9からT1毎に平均電圧(Vav)のデータが入力
されると、汚れ判断部10は、ステップS22でこのデ
ータを一旦マイコン内の作業メモリ内に格納する。続い
て、ステップS23で、この平均電圧(Vav)と判定
電圧(V1、V2)が比較され、Vav≦V1であれば
低濃度、V2≦Vavであれば高濃度であると判断し、
V1<Vav<V2の場合には、さらにステップS24
に移行して、前回(T1時間前に)比較データ用メモリ
内に格納された平均電圧Vavと比較され、T1時間前
からの平均電圧の変化量が計算され、変化量が一定値
(ΔVav)以下の場合低濃度と、それ以上の場合には
中濃度と判断される。すなわち、V1<Vavであって
も、その変化量が一定値(ΔVav)以下の場合は、低
濃度と判定される。そして、濃度判断が完了すると、ス
テップS25で今回検出された平均電圧Vavが作業メ
モリから読み出され比較データ用メモリ内に格納されて
処理が完了する。
【0054】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、濃度の判断を平均電圧(Vav)の絶対値とその変
化量の両方に基いて判断するよう構成したため、実施の
形態1で得られた効果に加えて、例えば、経年変化によ
り検出部4の流通経路1内にたばこの煙の粒子やほこり
等が付着し、この散乱光によってバックグラウンドとな
る電圧が変化しても、空気中に汚れ粒子がない場合はV
avの変化量が一定値(ΔVav)以下となり、低濃度
と判定されるため、汚れを誤検出することがなく、より
正確に空気中の汚れ度合いを判定できる効果がある。
【0055】なお、上記実施の形態3では、高濃度小粒
子径の粒子の濃度判定に絶対値と変化量の両方を適用し
た例を示したが、上記した理由から、大粒子径の粒子の
濃度判定にも適用できることはいうまでもない。
【0056】実施の形態4.図12には、この発明の実
施の形態4である高濃度小粒子に対する濃度判断の流れ
を表すフローチャートを示す。この実施の形態4では、
演算回路9から出力された平均電圧(Vav)をさらに
一定時間積算し、この積算値の変化量も併用して濃度判
断を行なう点に特徴がある。図12において、ステップ
S31で、演算回路9からT1毎に平均電圧(Vav)
のデータが入力されると、汚れ判断部10は、ステップ
S32でこのデータを一旦マイコン内の作業メモリ内に
順次、合計16個、すなわち、T1*16個の時間分だ
け格納し、以後、新しいデータが入力される度に、作業
メモリ内でデータが順送りされ、古いデータから順に削
除される。
【0057】一方、入力されたデータがステップS32
で作業メモリ内に格納されると、ステップS33で、作
業メモリ内に格納されている16個の平均電圧Vavの
データの積算値S=ΣVavが毎T1毎に計算され、続
いてステップS34に移行して、入力された平均電圧
(Vav)と判定電圧(V1、V2)が比較され、Va
v≦V1であれば低濃度、V2≦Vavであれば高濃度
であると判断し、V1<Vav<V2の場合には、さら
にステップS35に移行する。ステップS35では、前
回(T1時間前に)更新され比較データ用メモリ内に格
納された基準積算値SnとステップS33で算出された
積算値Sの差分(S−Sn)が計算され、この差分と判
定値(ΔS)が比較されて、差分(S−Sn)の絶対値
が判定値(ΔS)以下の場合は低濃度と、それ以上の場
合は中濃度と判断される。そして、濃度判断が完了する
と、ステップS36で、比較データ用メモリ内に格納さ
れた基準積算値Snが更新されて処理が完了する。
【0058】図13には、上記基準積算値Snの更新処
理(ステップS36)の詳細な流れを示す。ステップ3
7において、差分(S−Sn)が読み込まれると、ステ
ップS38で差分(S−Sn)と判定値(ΔS)が比較
され、差分(S−Sn)の絶対値が判定値(ΔS)より
大きい場合は、ステップS39に移行して積算値Sによ
って比較データ用メモリ内の基準積算値Snを更新する
とともに、更新用のタイマーをリセットし、リスタート
させる。一方、ステップS38で差分(S−Sn)の絶
対値が判定値(ΔS)以下の場合は、ステップS40に
移行して、更新用のタイマーの経過時間と更新間隔Tf
が比較され、経過時間が更新間隔Tfより大きい場合
は、ステップS39に移行して、積算値Sによって基準
積算値Snを更新するとともに、更新用のタイマーをリ
スタートさせ、経過時間が更新間隔Tf以下であれば、
基準積算値Snを更新せずにタイマーもそのまま継続し
てカウントする。こうして、比較データ用メモリ内の基
準積算値Snは、図12に示した汚れの判断と連動し
て、T1時間に一回見直しが行われることになる。な
お、上記の説明から明らかなように、基準積算値Snが
毎回新しい基準積算値Snに更新される場合、S−Sn
の値はT1*16の時間だけ隔てたVavの差と等しく
なる。
【0059】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、濃度の判断を平均電圧(Vav)の絶対値とその一
定時間の積算値の変化量の両方に基いて判断するよう構
成したため、例えば、流通経路1内に堆積したほこりが
吹き飛ばされて流通経路1内の発光部2と受光部3間の
光路内を横切ることにより、一時的に粒子の濃度が増加
したような場合でも、直ぐに粒子濃度の増加と判断され
ることがないため、汚れの判定が安定する効果がある。
【0060】なお、上記実施の形態4においては、T1
時間毎に積算値Sを算出し、基準積算値Snを更新して
いたが、(T1*16)毎、すなわち、作業メモリ内の
16個のVavの値が全て入れ替わる毎に積算値Sを算
出し、濃度の判定を行い、基準積算値Snを更新するよ
う構成してもよい。
【0061】また、上記実施の形態4では、高濃度小粒
子の濃度判定を行なう場合について説明したが、上記図
12および図13の方法が大粒子径の粒子の濃度判定に
も適用できることはいうまでもない。
【0062】実施の形態5.図14には、この発明の実
施の形態5である光学式粒子分別センサの検出部4の構
造を表す左側面図(a)、正面断面図(b)および右側
面図(c)を示す。図において、1は流通経路、2は発
光部、3は受光部であり、各構成要素の作用、動作は実
施の形態1と全く同様である。このように、発光部2か
ら照射された検出光の散乱光を観測して粒子を検出する
光学式粒子センサにおいては、流通経路1を流れる空気
流に乱れが生じると、空気中の粒子が光ビーム内で拡散
するため、正確な測定結果が得られなくなる。また、流
通経路1内で空気流の乱れが発生すると、発光部2や受
光部3の光路内にほこりが拡散し、ほこりの一部が堆積
して検出光の散乱が増加し、実際の汚れ以上にセンサの
出力が大きくなって誤検出するといった問題点がある。
【0063】これに対して、図14に示したこの実施の
形態5の検出部4では、空気を流動させる流通経路1の
吐出口17側の径を吸込口16側の径に比べて大きく設
定しているため、吸込口16で空気流の乱れが生じて
も、乱れが流通経路1の下流に伝達されにくくなり、流
通経路1内の空気の流れが整流され、安定するため、よ
り正確な測定結果が得られる効果がある。また、このよ
うな構成を採用することにより、空気流が短距離で安定
するため、流通経路1の長さを短くすることができ、検
出部4を小型化することができる効果もある。
【0064】実施の形態6.図15には、この発明の実
施の形態6である光学式粒子分別センサの検出部4の構
造を表す左側面図(a)、正面断面図(b)および右側
面図(c)を示す。図において、1は流通経路、2は発
光部、3は受光部であり、各構成要素の作用、動作は実
施の形態1と全く同様である。図15に示すように、こ
の実施の形態6では、空気を流動させる流通経路1の吸
込口16に面取り部(R部)18を設けたため、吸込口
16での空気流の乱れを抑えることができ、流通経路1
内の空気の流れがスムーズになって、安定するため、よ
り正確な測定結果が得られる効果がある。また、このよ
うな構成を採用することにより、空気流が短距離で安定
するため、流通経路1の長さを短くすることができ、検
出部4を小型化することができる効果もある。なお、面
取り部18の形態としては、上記図15に示したR部の
他、吸込口16を円錐形状に形成してもよい。
【0065】実施の形態7.図16には、この発明の実
施の形態7として、空気調和機に上記実施の形態1に示
した光学式粒子分別センサを適用した場合の例を示す。
図は、空気調和機の一例として、空気清浄器に適用した
場合の構成を表すブロック図であり、図において、22
は空気中の粒子の濃度を各粒子の大きさを分別して検出
する上記実施の形態1に示した光学式粒子分別センサ、
23は光学式粒子分別センサ22の出力を受けて、表示
回路24および浄化装置駆動回路25に、それぞれ、表
示信号および浄化装置制御信号を出力する制御部、26
は制御部23に運転の開始、停止や運転モードを指示す
る操作部、27は浄化装置駆動回路25によって駆動さ
れる比較的小粒子径の粒子を除去するための電気集塵機
から成る第1の浄化機構、28は浄化装置駆動回路25
によって駆動され第1の浄化機構27より比較的大きな
粒子を除去するためのフィルターからなる第2の浄化機
構、29は制御部23によって制御され、第1の浄化機
構27および第2の浄化機構28に空気を送風する送風
機である。
【0066】以下、この実施の形態7の空気清浄器の動
作について説明する。操作部26によって空気清浄器の
運転が指示されると送風機29が作動し、第1の浄化機
構27および第2の浄化機構28に空気が送り込まれる
とともに、光学式粒子分別センサ22の流通経路1内に
も空気が流れ込み、上記実施の形態1において説明した
動作により空気中に含まれるたばこの煙等の比較的小粒
子径の粒子の濃度とほこりや花粉等の大粒子径の粒子の
濃度が分別して検出される。こうして、光学式粒子分別
センサ22で検出された濃度は制御部23に入力され、
制御部23が表示回路24に各粒子の濃度に関する表示
信号を送出して空気の汚れ度合いを粒子の大きさ別に利
用者に表示するとともに、各粒子の濃度と操作部26で
設定された運転モードに基いて第1の浄化機構27およ
び第2の浄化機構28での浄化運転の要否や風量等を判
断し、浄化装置制御信号を浄化装置駆動回路25に送出
する。
【0067】ここで、この実施の形態7では、光学式粒
子分別センサ22により小径粒子の濃度が低濃度である
と判断された場合、制御部23は浄化装置駆動回路25
にこの小径粒子を除去するための第1の浄化機構27で
ある電気集塵機の動作を停止するよう制御信号を送出す
る。また、光学式粒子分別センサ22により小径粒子の
濃度が中濃度または高濃度で、大径粒子の濃度が低濃度
または中濃度であると判断された場合、制御部23は浄
化装置駆動回路25にこの小径粒子を除去するための第
1の浄化機構27である電気集塵機の動作に最適な風量
を送風するよう送風機29に制御信号を送出する。さら
に、小径粒子および大径粒子の濃度とも高濃度と判断さ
れた場合は、まず、第1の浄化機構27である電気集塵
機の動作に最適な風量を送風して小径粒子を除去した
後、小径粒子の濃度が低濃度になった時点での大径粒子
の濃度に適した風量を送風するよう送風機29を制御す
る。
【0068】以上のように、この実施の形態7に示した
空気清浄器によれば、光学式粒子分別センサ22で検出
された大径粒子および小径粒子の濃度に基いて、制御部
23が第1の浄化機構27、第2の浄化機構28および
送風機29を制御するよう構成したため、小径粒子の濃
度が低濃度の場合に、第1の浄化機構27である電気集
塵機の動作を停止することができ、電気エネルギーの無
駄がなくなりエネルギー効率の高い空気清浄器を得るこ
とができる効果がある。
【0069】また、小径粒子の濃度が中濃度または高濃
度で、大径粒子の濃度が低濃度または中濃度であると判
断された場合、制御部23が第1の浄化機構27である
電気集塵機の動作に最適な風量を送風するよう送風機2
9を制御するため、空気中の汚れ粒子の捕集効率の高い
空気清浄器を得ることができる。
【0070】さらに、この実施の形態7に示した空気清
浄器によれば、光学式粒子分別センサ22が単一のセン
サで小径粒子と大径粒子の濃度を検出することができる
ため、センサ部が小型化でき、コンパクトな空気清浄器
が得られるとともに、複雑な制御を行なうことなく、小
径粒子と大径粒子の濃度を正確に検出することが可能な
空気清浄器が得られる効果がある。
【0071】なお、上記実施の形態7では、粒子分別セ
ンサ22として実施の形態1に示した光学式粒子分別セ
ンサを用いた例を示したが、実施の形態2ないし実施の
形態6に記載した光学式粒子分別センサでもよく、さら
には、空気中の粒子の濃度を各粒子の大きさを分別して
検出可能なセンサであれば、光学式以外のセンサであっ
てもよい。また、複数のセンサにより、空気中の各粒子
の濃度を大きさを分別して検出するよう構成してもよ
い。
【0072】また、上記実施の形態7では、空気調和機
の例として、空気清浄器に上記実施の形態1の粒子分別
センサを適用した例を示したが、冷暖房機能等を有する
空気調和機(いわゆる、エアコン)でもよく、全く同様
の効果が得られる。
【0073】
【発明の効果】この発明による光学式粒子分別センサ
は、以上説明したように構成されているので、以下に示
すような効果を奏する。
【0074】空気が流動する流通経路と、前記流通経路
に光を照射する発光部と、前記発光部から照射され、前
記流通経路を流れる空気中の粒子によって散乱された散
乱光を受光し、散乱光の強度に対応した信号を出力する
受光部と、前記受光部から出力された信号を検出すると
ともに、少なくともひとつの判定値が設定され、所定時
間内の該信号中の前記判定値より大なる波高値を有する
ピークの数と前記判定値以下の波高値を有するピークの
数を検出する特性値検出部と、前記特性値検出部から出
力された前記判定値より大なる波高値を有する前記ピー
ク数と前記判定値以下の波高値を有する前記ピーク数に
基いて、前記流通経路を流動する空気中の粒子の濃度を
該粒子の大きさによって分別して検出する汚れ判断部と
を備えたため、単一のセンサでたばこの煙等の小粒子径
の粒子の濃度とほこり等の大粒子径の粒子の濃度を分別
して検出でき、センサの小型化および低コスト化が可能
となる効果がある。また、センサの数が1つになるの
で、解体性やリサイクル性の点でも優れたセンサが得ら
れる効果がある。
【0075】また、空気が流動する流通経路と、前記流
通経路に光を照射する発光部と、前記発光部から照射さ
れ、前記流通経路を流れる空気中の粒子によって散乱さ
れた散乱光を受光し、散乱光の強度に対応した信号を出
力する受光部と、前記受光部から出力された信号を検出
し、所定時間内の該信号の平均値を算出するとともに、
少なくともひとつの判定値が設定され、該信号中の前記
判定値より大なる波高値を有するピークの数を検出する
特性値検出部と、前記特性値検出部から出力された前記
平均値と前記ピーク数に基いて、前記流通経路を流動す
る空気中の粒子の濃度を該粒子の大きさによって分別し
て検出する汚れ判断部とを備えたため、単一のセンサで
たばこの煙等の小粒子径の粒子の濃度とほこり等の大粒
子径の粒子の濃度を分別して検出でき、センサの小型化
および低コスト化が可能となる効果がある。また、セン
サの数が1つになるので、解体性やリサイクル性の点で
も優れたセンサが得られる効果がある。
【0076】また、前記特性値検出部が、前記受光部か
ら出力された信号と前記平均値の差分信号を算出し、該
差分信号と前記判定値に基いて前記ピーク数を検出する
よう構成したため、高濃度の小径粒子等によるバックグ
ランドがある条件下でも、粒子径の判別が正確にでき、
濃度を正確に分別して検出できる効果がある。
【0077】また、前記発光部が断続的に光を発光する
とともに、前記特性値検出部が、前記受光部から出力さ
れた信号の波高値を前記発光部の発光に同期させてサン
プリングするよう構成したため、残光等によるノイズの
影響を除去することができ、汚れ粒子による散乱光の波
高値が確実に検知できるためノイズ耐力が向上するとと
もに、粒子径の判別がより正確になる効果がある。
【0078】さらに、前記特性値検出部が、前記受光部
から出力された信号のピーク波高値をサンプリングする
よう構成したため、最大粒子径を確実に検出でき、粒子
径のより精密な分別が可能になる効果がある。
【0079】また、前記汚れ判断部が、前記特性値検出
部から出力された前記平均値の変化量に基いて、粒子の
濃度を判定するよう構成したため、経年変化により流通
経路内にたばこの煙の粒子やほこり等が付着し、この散
乱光によってバックグラウンドとなる電圧が変化して
も、汚れを誤検出することがなく、より正確に空気中の
汚れ度合いを判定できる効果がある。
【0080】また、前記汚れ判断部が、前記特性値検出
部から出力された前記平均値の一定時間毎の積算値の変
化量に基いて、粒子の濃度を判定するよう構成したた
め、一時的に粒子の濃度が増加したような場合でも、直
ぐに粒子濃度の増加と判断されることがないため、汚れ
の判定が安定する効果がある。
【0081】また、前記流通経路を、吐出口側の最小径
が吸込口側の最大径より大きい筒状としたため、前記流
通経路内の空気の流れが整流され、安定するため、より
正確な測定結果が得られる効果がある。また、空気流が
短距離で安定するため、前記流通経路の長さを短くする
ことができ、検出部を小型化することができる効果もあ
る。
【0082】さらに、前記流通経路を、吸込口側に面取
り部を有する筒状に形成したため、吸込口での空気流の
乱れを抑えることができ、前記流通経路内の空気の流れ
がスムーズになって、安定するため、より正確な測定結
果が得られる効果がある。また、空気流が短距離で安定
するため、前記流通経路の長さを短くすることができ、
検出部を小型化することができる効果もある。
【0083】また、この発明による空気調和機は、以上
説明したように構成されているので、以下に示すような
効果を奏する。
【0084】空気中の汚れ粒子の濃度を検出するセンサ
として前記光学式粒子分別センサを備えたため、単一の
センサでたばこの煙等の小粒子径の粒子の濃度とほこり
等の大粒子径の粒子の濃度を分別して検出でき、空気調
和機の小型化、低コスト化が可能となる効果がある。
【0085】また、比較的小径の粒子を除去する第1の
浄化機構と、主として前記第1の浄化機構によって除去
される粒子より大径の粒子を除去する第2の浄化機構
と、前記第1の浄化機構および前記第2の浄化機構によ
って除去される各粒子の空気中の濃度を、大きさを分別
して検出する粒子分別センサと、前記粒子分別センサか
らの出力に基いて前記第1の浄化機構および前記第2の
浄化機構を制御する制御部とを備えたため、空気中の小
径粒子の濃度と大径粒子の濃度に応じて前記第1の浄化
機構と前記第2の浄化機構の運転を最適に制御すること
ができ、エネルギー効率や捕集効率に優れた空気調和機
が得られる効果がある。
【0086】また、前記粒子分別センサから出力された
前記第1の浄化機構によって除去される小径粒子の濃度
が所定濃度以下の時、前記制御部が前記第1の浄化機構
の動作を停止するよう構成したため、無駄な電力を消費
することがなく、エネルギー効率に優れた空気調和機が
得られる効果がある。
【0087】また、前記第1の浄化機構および前記第2
の浄化機構に空気を送風する送風機を備え、前記粒子分
別センサから出力された前記第2の浄化機構によって除
去される大径粒子の濃度が所定濃度以下の時、前記制御
部が前記送風機の風量を前記第1の浄化機構の動作に適
した風量に制御するよう構成したため、捕集効率に優れ
た空気調和機が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による光学式粒子分
別センサの検出部の構造を表す構造図。
【図2】 この発明の実施の形態1による光学式粒子分
別センサの構成を表すブロック構成図。
【図3】 この発明の実施の形態1による光学式粒子分
別センサのサンプルホールド回路の回路図。
【図4】 この発明の実施の形態1による光学式粒子分
別センサの演算回路での処理の流れを表すフローチャー
ト。
【図5】 この発明の実施の形態1による光学式粒子分
別センサの汚れ判断部での濃度判断の処理の流れを表す
フローチャート。
【図6】 この発明の実施の形態1による光学式粒子分
別センサの汚れ判断部での濃度判断の処理の流れを表す
フローチャート。
【図7】 この発明の実施の形態1による光学式粒子分
別センサの無塵時の出力波形。
【図8】 この発明の実施の形態1による光学式粒子分
別センサの高濃度小径粒子検出時(喫煙時)の出力波
形。
【図9】 この発明の実施の形態1による光学式粒子分
別センサの低濃度大径粒子検出時の出力波形。
【図10】 この発明の実施の形態2による光学式粒子
分別センサのピークホールド回路の回路図。
【図11】 この発明の実施の形態3による光学式粒子
分別センサの汚れ判断部での濃度判断の処理の流れを表
すフローチャート。
【図12】 この発明の実施の形態4による光学式粒子
分別センサの汚れ判断部での濃度判断の処理の流れを表
すフローチャート。
【図13】 この発明の実施の形態4による光学式粒子
分別センサの汚れ判断部での基準積算値の更新処理の流
れを表すフローチャート。
【図14】 この発明の実施の形態5による光学式粒子
分別センサの検出部の構造を表す構造図。
【図15】 この発明の実施の形態6による光学式粒子
分別センサの検出部の構造を表す構造図。
【図16】 この発明の実施の形態7による空気清浄器
の構成を表すブロック構成図。
【図17】 従来の空気清浄器の構成を表すブロック構
成図。
【符号の説明】
1 流通経路 2 発光部 3 受光部 10 汚れ判断部 11 特性値検出部 16 吸込口 17 吐出口 18 R部(面取り部) 22 光学式粒子分別センサ(粒子分別センサ) 23 制御部 27 電気集塵機(第1の浄化機構) 28 フィルタ(第2の浄化機構) 29 送風機
フロントページの続き (72)発明者 青木 孝充 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松本 崇 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4D058 NA02 NA08 NA10 SA01 SA20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気が流動する流通経路と、前記流通経
    路に光を照射する発光部と、前記発光部から照射され、
    前記流通経路を流れる空気中の粒子によって散乱された
    散乱光を受光し、散乱光の強度に対応した信号を出力す
    る受光部と、前記受光部から出力された信号を検出する
    とともに、少なくともひとつの判定値が設定され、所定
    時間内の該信号中の前記判定値より大なる波高値を有す
    るピークの数と前記判定値以下の波高値を有するピーク
    の数を検出する特性値検出部と、前記特性値検出部から
    出力された前記判定値より大なる波高値を有する前記ピ
    ーク数と前記判定値以下の波高値を有する前記ピーク数
    に基いて、前記流通経路を流動する空気中の粒子の濃度
    を該粒子の大きさによって分別して検出する汚れ判断部
    とを備えたことを特徴とする光学式粒子分別センサ。
  2. 【請求項2】 空気が流動する流通経路と、前記流通経
    路に光を照射する発光部と、前記発光部から照射され、
    前記流通経路を流れる空気中の粒子によって散乱された
    散乱光を受光し、散乱光の強度に対応した信号を出力す
    る受光部と、前記受光部から出力された信号を検出し、
    所定時間内の該信号の平均値を算出するとともに、少な
    くともひとつの判定値が設定され、該信号中の前記判定
    値より大なる波高値を有するピークの数を検出する特性
    値検出部と、前記特性値検出部から出力された前記平均
    値と前記ピーク数に基いて、前記流通経路を流動する空
    気中の粒子の濃度を該粒子の大きさによって分別して検
    出する汚れ判断部とを備えたことを特徴とする光学式粒
    子分別センサ。
  3. 【請求項3】 前記特性値検出部が、前記受光部から出
    力された信号と前記平均値の差分信号を算出し、該差分
    信号と前記判定値に基いて前記ピーク数を検出するよう
    構成したことを特徴とする請求項2に記載の光学式粒子
    分別センサ。
  4. 【請求項4】 前記発光部が断続的に光を発光するとと
    もに、前記特性値検出部が、前記受光部から出力された
    信号の波高値を前記発光部の発光に同期させてサンプリ
    ングし、前記判定値より大なるおよび前記判定値以下の
    波高値を有する前記ピーク数として、それぞれ、前記判
    定値より大なるおよび前記判定値以下の波高値を有する
    サンプルの数を検出するよう構成したことを特徴とする
    請求項1に記載の光学式粒子分別センサ。
  5. 【請求項5】 前記発光部が断続的に光を発光するとと
    もに、前記特性値検出部が、前記受光部から出力された
    信号の波高値を前記発光部の発光に同期させてサンプリ
    ングし、この波高値に基いて前記平均値を算出するとと
    もに、前記判定値より大なる波高値を有する前記ピーク
    数として前記判定値より大なる波高値を有するサンプル
    の数を検出するよう構成したことを特徴とする請求項2
    または請求項3に記載の光学式粒子分別センサ。
  6. 【請求項6】 前記特性値検出部が、前記受光部から出
    力された信号のピーク波高値をサンプリングするよう構
    成したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載
    の光学式粒子分別センサ。
  7. 【請求項7】 前記汚れ判断部が、前記特性値検出部か
    ら出力された前記ピーク数の絶対値に基いて、粒子の濃
    度を判定するよう構成したことを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載の光学式粒子分別セン
    サ。
  8. 【請求項8】 前記汚れ判断部が、前記特性値検出部か
    ら出力された前記平均値の絶対値に基いて、粒子の濃度
    を判定するよう構成したことを特徴とする請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載の光学式粒子分別センサ。
  9. 【請求項9】 前記汚れ判断部が、前記特性値検出部か
    ら出力された前記平均値の変化量に基いて、粒子の濃度
    を判定するよう構成したことを特徴とする請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載の光学式粒子分別センサ。
  10. 【請求項10】 前記汚れ判断部が、前記特性値検出部
    から出力された前記平均値の一定時間毎の積算値の変化
    量に基いて、粒子の濃度を判定するよう構成したことを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
    光学式粒子分別センサ。
  11. 【請求項11】 前記流通経路を、吐出口側の最小径が
    吸込口側の最大径より大きい筒状としたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の光学式粒子分別セン
    サ。
  12. 【請求項12】 前記流通経路を、吸込口側に面取り部
    を有する筒状に形成したことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の光学式粒子分別センサ。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項12のいずれか
    に記載の光学式粒子分別センサを備えたことを特徴とす
    る空気調和機。
  14. 【請求項14】 比較的小径の粒子を除去する第1の浄
    化機構と、主として前記第1の浄化機構によって除去さ
    れる粒子より大径の粒子を除去する第2の浄化機構と、
    前記第1の浄化機構および前記第2の浄化機構によって
    除去される各粒子の空気中の濃度を、大きさを分別して
    検出する粒子分別センサと、前記粒子分別センサからの
    出力に基いて前記第1の浄化機構および前記第2の浄化
    機構を制御する制御部とを備えたことを特徴とする空気
    調和機。
  15. 【請求項15】 前記粒子分別センサから出力された前
    記第1の浄化機構によって除去される小径粒子の濃度が
    所定濃度以下の時、前記制御部が前記第1の浄化機構の
    動作を停止するよう構成したことを特徴とする請求項1
    4に記載の空気調和機。
  16. 【請求項16】 前記第1の浄化機構および前記第2の
    浄化機構に空気を送風する送風機を備え、前記粒子分別
    センサから出力された前記第2の浄化機構によって除去
    される大径粒子の濃度が所定濃度以下の時、前記制御部
    が前記送風機の風量を前記第1の浄化機構の動作に適し
    た風量に制御するよう構成したことを特徴とする請求項
    14または請求項15に記載の空気調和機。
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