JP6514066B2 - 両軸受リール - Google Patents

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Description

本発明は、釣り用リール、特に、釣り糸を前方に切り出す両軸受リールに関する。
両軸受リールには、ドラグ機構と呼ばれる、スプールの糸繰り出し方向の回転を制動する機構が設けられる。従来のドラグ機構を有する両軸受リールにおいて、電動モータを利用してスプールを制動する両軸受リールが知られている(例えば、特許文献1参照)。従来の両軸受リールでは、減速機を有する電動モータによってドラグ機構が構成される。この電動モータの出力軸は、減速機を介してスプールに直結される。従来の電動モータを用いたドラグ機構では、電動モータを発電機として作用させる。そして、スプールの糸繰り出し方向への回転によって生じる起電力を可変抵抗によって消費する回生制動によって、電動モータがスプールを制動する。
実公昭50−21993号公報
従来のドラグ機構では、双方向に回転可能な電動モータが減速機を介してスプールと直結して配置される。このため、ハンドルによって、スプールを糸巻き取り方向に回転させる手巻き操作のとき、電動モータの出力軸が正転方向に増速して回転する。電動モータの出力軸が回転すると、回生制動が発生してハンドルに制動力が作用し、手巻き操作のときにハンドルをスムーズに回しにくい。
本発明の課題は、電動モータによってドラグ力を発生させても、スプールを手巻き操作するときに、ハンドルをスムーズに回せるようにすることにある。
本発明に係る両軸受リールは、釣り糸を前方に繰り出すリールである。両軸受リールは、リール本体と、ハンドルと、スプールと、スプール軸と、ドラグ機構と、第1回転伝達機構と、ドラグ設定部材と、ドラグ制御部と、を備える。ハンドルは、リール本体の側部に設けられる糸巻き用のものである。スプールは、リール本体に対して回転可能である。スプール軸は、スプールをハンドルの回転によって回転させる。ドラグ機構は、スプールの糸繰り出し方向の回転を制動する電動モータを有する。第1回転伝達機構は、電動モータ及びスプール軸と、スプールと、の間で回転を伝達する遊星歯車機構を有する。ドラグ設定部材は、リール本体に移動可能に設けられ、ドラグ機構のドラグ力を設定操作するように構成される。ドラグ制御部は、ドラグ設定部材の移動位置に応じて電動モータを制御する。
この両軸受リールでは、第1回転伝達機構が、電動モータ及びスプール軸と、スプールと、の間で回転を伝達する遊星歯車機構を有する。遊星歯車機構は、太陽ギア、キャリア及びリングギアのいずれかを一つ拘束すると回転が伝達され、いずれも拘束しないと回転を伝達せずに空転する。ここで、ハンドルを操作してスプールを回転させる場合、電動モータの軸が逆転しないように電動モータを制御することによって、ハンドルのトルクが遊星歯車機構を介して電動モータ側に逆流しないように構成できる。これにより、手巻きのときは電動モータを回転させないような構成を実現でき、スプールを手巻き操作するときに、ハンドルをスムーズに回せるようになる。
電動モータは、スプールとスプール軸方向に並べて配置されてもよい。この場合には、スプールと電動モータの間に第1回転伝達機構を容易に配置できる。
電動モータは、スプール軸が貫通可能な中空軸を有してもよい。スプール軸は、リール本体に回転自在に支持され、スプールは、スプール軸に回転自在に支持されてもよい。この場合には、中空軸を貫通してスプール軸を配置できるので、電動モータとスプールとを軸方向に並べて配置しても、両軸受リールの軸方向の長さの増加を抑えることができる。
ドラグ制御部は、電動モータが回生制動する回生制動モードで電動モータを制御してもよい。この場合には、回生制動によって、強いドラグ力を得ることができる。
ドラグ制御部は、スプールを駆動するように、電動モータをトルク制御する駆動制動モードで電動モータを制御してもよい。この場合には、電動モータをトルク制御することによって回生制動によるドラグ力よりも弱いドラグ力を得ることができる。
ドラグ制御部は、ドラグ設定部材によって設定されたドラグ力が第1ドラグ力を超える場合、回生制動モードで電動モータを制御してもよい。この場合には、ドラグ設定部材によって、強いドラグ力を設定できる。
ドラグ制御部は、ドラグ設定部材によって設定されたドラグ力が第1ドラグ力以下の場合、駆動制動モードで電動モータを制御してもよい。この場合には、ドラグ設定部材によって、回生制動力よりも弱いドラグ力を設定でき、ドラグ力を広範囲に設定できる。
ドラグ制御部は、スプールを糸巻き取り方向に駆動するように、電動モータをトルク制御する第1駆動制動モードで電動モータを制御してもよい。この場合には、電動モータによってスプールを糸巻き取り方向に駆動するので、駆動制動モードにおいて強いドラグ力を得ることができる。
ドラグ制御部は、スプールを糸繰り出し方向に駆動するように、電動モータをトルク制御する第2駆動制動モードで電動モータを制御してもよい。この場合には、電動モータによってスプールを糸繰り出し方向に駆動するので、駆動制動モードにおいて、第1駆動制動モードよりも弱いドラグ力を得ることができる。
ドラグ制御部は、ドラグ設定部材によって設定されたドラグ力が第1ドラグ力以下であり、かつ第1ドラグ力よりも小さい第2ドラグ力を超える場合、第1駆動制動モードで電動モータを制御してもよい。この場合には、ドラグ設定部材によって、回生制動モードによるドラグ力と第2駆動制御モードによるドラグ力の間のドラグ力を設定できる。
ドラグ制御部は、ドラグ設定部材によって設定されたドラグ力が第2ドラグ力以下の場合、第2駆動制動モードで電動モータを制御してもよい。この場合には、電動モータによってスプールを糸繰り出し方向に駆動するので、ドラグ設定部材によって、第1駆動制動モードよりも弱いドラグ力を設定することができる。
両軸受リールは、ハンドルの回転をスプール軸に伝達する第2回転伝達機構と、スプール軸の糸繰り出し方向の回転を禁止する逆転禁止機構と、をさらに備えてもよい。この場合には、ハンドルの回転をスプールに伝達できる。
電動モータは、ブラシレスモータであってもよい。この場合には、メンテナンスが容易なブラシレスモータによって、スプールの制動を行える。
本発明によれば、電動モータによってドラグ力を発生させても、スプールを手巻き操作するときに、ハンドルをスムーズに回せるようになる。
本発明の一実施形態による両軸受リールの斜視図。 両軸受リールの断面図。 両軸受リールのハンドルと反対側の断面拡大図。 電動モータの断面図。 制御部の構成を示すブロック図。 制御部の制御の一例を示すフローチャート。
<両軸受リールの概略構成>
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による両軸受リール100は、トローリングに用いられる大型のリールであり、釣り糸を前方に繰り出し可能である。なお、以降の説明では、両軸受リール100を後方から見て左右を言う。両軸受リール100は、リール本体1と、スプール2と、電動モータ3aを有するドラグ機構3と、スプール軸4と、第1回転伝達機構5と、ハンドル6と、第2回転伝達機構7と、逆転禁止機構8と、表示部9と、設定部材10と、制御部11と、を備える。設定部材10はドラグ設定部材の一例である。
スプール2は、リール本体1に対して回転可能である。ドラグ機構3は、スプール2の糸繰り出し方向の回転を制動する。電動モータ3aは、中空軸21を有し、スプール2と軸方向に並べて配置される。スプール軸4は、スプール2の内周側に配置され、中空軸21を貫通する。第1回転伝達機構5は、スプール軸4の糸巻き取り方向の回転をスプール2に伝達し、かつスプール2の糸繰り出し方向の回転を中空軸21に伝達する。ハンドル6は、リール本体1の一側部に回転自在に支持される。第2回転伝達機構7は、ハンドル6の回転をスプール軸4に伝達する。逆転禁止機構8は、スプール軸4の糸巻き取り方向と反対の方向の回転を禁止する。表示部9は、電動モータ3aによって設定されたドラグ力を表示する。設定部材10は、リール本体1に移動可能に設けられ、電動モータ3aを設定操作するように構成される。制御部11は、設定部材10の移動位置に応じて電動モータ3aを制御する。
<リール本体>
リール本体1は、図1及び図2に示すように、金属製の筒状のフレーム12と、フレーム12の両端を覆う左右一対のハンドル6側の有底筒状の第1側カバー13及びハンドル6と反対側の第2側カバー14と、を有する。フレーム12は、第1側カバー13によって覆われる第1側板12aと、第2側カバー14によって覆われる第2側板12bと、第1側板12aと第2側板12bを連結する複数(例えば4つ)の連結部12cと、を有する。第1側板12a及び第2側板12bは、リング状に形成される。第1側板12a、第2側板12b及び複数の連結部12cは、一体的に形成される。この実施形態では、4つの連結部12cは、上下及び前後に配置される。第1側カバー13及び第2側カバー14は、その略中心部で回動自在にスプール軸4の両端を玉軸受17a及び玉軸受17bを介して回転自在に支持する。フレーム12と第1側カバー13及び第2側カバー14との間の上部にはリールハーネスを装着するためのハーネスラグ15が間隔を隔てて装着される。下部の連結部1cには両軸受リール100を釣り竿に装着するための竿取付部16が設けられる。
第1側カバー13は、設定部材10を所定角度だけ揺動可能に支持する。第1側カバー13は、ハンドル6が一体回転可能に連結される駆動軸19を回転自在に支持する。
第2側カバー14は、図2に示すように、内部に電動モータ3aを収納可能な筒状部14aと、筒状部14aの端部をカバーする蓋部14bと、を有する。筒状部14aの上部は矩形に切り欠かれ、切り欠かれた部分に表示部9が取り付けられる。
<スプール>
スプール2は、スプール軸4が貫通する糸巻き用の糸巻き胴部2aと、糸巻き胴部2aの両端に大径に形成される左右一対の第1フランジ部2b及び第2フランジ部2cと、を有する。糸巻き胴部2aは、左右に間隔を隔てて配置された玉軸受17a及び玉軸受17bによって、スプール軸4に回転自在に支持される。第2側カバー14側の第2フランジ部2cの外周部には、第1回転伝達機構5を構成する後述するリングギア33が形成されるギア筒部2dが一体的に設けられる。ギア筒部2dには、スプール2の回転方向及び回転速度を検出するための複数(例えば2つ)の検出磁石58a設けられる。複数の検出磁石58aは、周方向に間隔を隔てて配置される。
<電動モータ>
電動モータ3aは、図3及び図4に示すように、ケース20と、中空軸21と、複数の磁極を有する磁石22と、複数(例えば、3の倍数)のコイル23と、回転位置センサ24と、を有する。この実施形態では、ブラシレスモータを電動モータ3aとして用いる。電動モータ3aは、本実施形態では、スプール2の糸繰り出し方向の回転を制動する電気式のドラグ機構3として機能する。
ケース20は、リール本体1に固定される。この実施形態では、ケース20は、第2側カバー14を貫通してフレーム12にねじ込まれる複数本のねじ部材25によって、リール本体1に固定される。ケース20は、円筒状の部材であり、より詳しくは、直径が軸方向の長さよりも短い扁平円筒状の部材である。ケース20は、内部に空間を有する有底筒状のケース本体20aと、ケース本体20aの空間を塞ぐケースカバー20bと、を有する。ケースカバー20bには、径方向外側に延びる複数(例えば、2つから6つ)の取り付け耳部20cが形成され、取り付け耳部20cを貫通してねじ部材25がフレーム12にねじ込まれる。
中空軸21は、リール本体1に対して回転自在である。この実施形態では、中空軸21は、ケース20に軸方向移動不能かつ回転自在に支持される。具体的には、中空軸21は、スプール2側がケース本体20aに図示しない玉軸受を介して回転自在に支持され、第2側カバー14側がケースカバー20bに図示しない玉軸受を介して回転自在に支持される。中空軸21はスプール軸4と同芯に配置される。
磁石22は、中空軸21の外周面に一体回転可能かつ軸方向移動不能に連結される。磁石22は、極異方性着磁又は等方性着磁された複数の磁極を有する。磁石22は、筒状の例えばボンド磁石である。この実施形態では、磁石22は、等方性着磁された8つの磁極を有する。
複数のコイル23は、ケース本体20aの内周面に周方向に間隔を隔てて配置される。この実施形態では9個のコイル23が設けられる。コイル23は磁石22の外周側にわずかに隙間をあけて配置される。コイル23は、ケース本体20aの内周面に固定されたボビン23aに集中巻きされる。複数のコイル23は、スター結線される。
回転位置センサ24は、磁石22の磁界の変化によって磁石22の回転位置を検出する。回転位置センサ24は、ケース20内に設けられる。回転位置センサ24は、ホール素子を有する。ホール素子は、磁石22の外周面に近接して配置される。
<スプール軸>
スプール軸4は、図2に示すように、両端に配置された玉軸受18a及び玉軸受18bによって第1側カバー13及び第2側カバー14に回転自在に支持される。また、前述したように軸方向内側で、軸方向に間隔を隔ててスプール2の両端に配置された玉軸受17a及び玉軸受17bによって、スプール2を回転自在に支持する。スプール軸4の左端の玉軸受18bの内輪の右側には、図3に示すように、逆転禁止機構8の後述するラチェットホイール50が当接する。スプール軸4の第1回転伝達機構5に対向する位置には、第1ピン部材26が径方向に沿って貫通し、両端が突出して配置される。第1ピン部材26は、スプール軸4の回転を第1回転伝達機構5に伝達するように構成される。また、スプール軸4のラチェットホイール50と対向する位置には、第1ピン部材26と同様に両端が突出して配置された第2ピン部材27が配置される。第2ピン部材27は、スプール軸4の回転を逆転禁止機構8に伝達するよう構成される。
<第1回転伝達機構>
第1回転伝達機構5は、図3に示すように、第1遊星歯車機構28と、第2遊星歯車機構29と、を有する。第1遊星歯車機構28は、第1太陽ギア30と、複数(例えば3つ)の第1遊星ギア31と、第1キャリア32と、リングギア33と、を有する。第1太陽ギア30は、中空軸21に一体回転可能に連結される、複数の第1遊星ギア31は、第1太陽ギア30にかみ合う。第1キャリア32は、中空軸21に回転自在に支持され、複数の第1遊星ギア31を周方向に間隔を隔てて回転自在に支持する。リングギア33は、第1遊星ギア31にかみ合い、スプール2と一体的に回転する。リングギア33は、スプール2のギア筒部2dに一体的に形成される。
第2遊星歯車機構29は、第2太陽ギア34と、複数(例えば3つ)の第2遊星ギア35と、第2キャリア36と、を有する。第2太陽ギア34は中空軸21に回転自在に支持され、第1キャリア32と一体的に回転する。複数の第2遊星ギア35は、第2太陽ギア34及びリングギア33にかみ合う。第2キャリア36は、スプール軸4に一体的に回転可能に支持される。第2キャリア36は、複数の第2遊星ギア35を周方向に間隔を隔てて回転自在に支持する。第2キャリア36は、中心部に第1ピン部材26の突出する両端部に係合する第1スリット36aを有する。第1スリット36aが第1ピン部材26係合することによって、第2キャリア36は、スプール軸4と一体回転可能に連結される。
<ハンドル>
ハンドル6は、図2に示すように、スプール軸4の下方にスプール軸4と平行に配置された筒状の駆動軸19の突出端に固定される。駆動軸19は、第1側カバー13の下方に軸方向に間隔を隔てて配置された筒状の滑り軸受47によって第1側カバー13に回転自在に支持される。この構成によって、ハンドル6はリール本体1に回転自在に支持される。
<第2回転伝達機構>
第2回転伝達機構7は、図2に示すように、高低二速に切換可能な変速機構を備える。第2回転伝達機構7は、第1ギア40と、第2ギア41と、第3ギア42と、第4ギア43と、係合片44と、を有する。第1ギア40は第2ギア41よりも歯数が多く高速巻き取り用のギアである。第1ギア40及び第2ギア41は駆動軸19に回転自在に支持される。第3ギア42及び第ギア4は、スプール軸4に一体回転可能に連結される。第1ギア40は第3ギア42にかみ合い。第2ギア41は第4ギア43にかみ合う。係合片44は駆動軸19の内部に軸方向移動可能に設けられ、操作軸45によって、第1ギア40に係合する第1位置と、図に図示した第2ギア41に係合する第2位置とに移動する。操作軸45は、ハンドル6をスライドするストッパ46によって第1位置と第2位置とに係合片44を移動させる。
このような構成の第2回転伝達機構7では、操作軸45を図2左側に押し込むと、第2ギア41に係合片44が配置される。これによって、ハンドル6の糸巻き取り方向の回転が第2ギア41を介して第4ギア43に伝達されスプール軸4及びスプール2が低速回転する。一方、スライド型のストッパ46(図1参照)をスライドさせて操作軸45を図2右側に引き出すと、第1ギア40に係合片44が配置される。これによって、ハンドル6の回転が第1ギア40を介して第3ギア42に伝達されスプール軸4及びスプール2が高速回転する。
<逆転禁止機構>
逆転禁止機構8は、図3に示すように、第2ピン部材27に一体回転可能に係合し、外周に複数のラチェット歯50aを有するラチェットホイール50と、ラチェット歯50aにかみ合うストッパ爪52とを有する。ラチェットホイール50は、中心部に第2ピン部材27の突出する両端部に係合する第2スリット50bを有する。
ストッパ爪52は、図示しない制御部材によって、スプール軸4が糸巻き取り方向に回転するとラチェット歯50aから離反する。また、スプール軸4が糸巻き取り方向と反対方向に回転するとラチェット歯50aにかみ合う。これによって、スプール軸4の糸繰り出し方向の回転(逆転)が禁止される。なお、ストッパ爪52は、本実施形態では、ラチェット歯50aの数によって定まる回転位相の半分の回転位相でラチェットホイール50の逆転を禁止するために、2つ設けられる。したがって、スプール軸4は通常は糸繰り出し方向に回転しない。
<表示部>
表示部9は、図1に示すように、設定部材10で設定されたドラグ力を例えばN(ニュートン)の単位で表示するために設けられる。表示部9は、数値及び図形を表示可能な液晶表示器9aを有する。なお、スプール2の所定に位置(例えば、糸巻き胴部2a)からの回転回数を検出するセンサを設けた場合は、釣り糸の繰り出し長さを算出して表示してもよい。また、表示部9には、少なくとも一つの操作ボタン54が設けられる。操作ボタン54の操作によって、設定部材10で設定されたドラグ力を微調整又はシフトできるように構成してもよい。
<設定部材>
設定部材10は、図1及び図2に示すように、通常の機械式のドラグ機構のドラグレバーと同様な形である。設定部材10は、電動モータ3aによって発生するドラグ力を複数段階(例えば10段階から40段階の範囲)で設定するために設けられる。設定部材10は、図1に二点鎖線で示す制動解除位置から、例えば120度の範囲で揺動可能に、第1側カバー13に支持される。設定部材10は、径方向に延びるアーム部10aと、アーム部10aの先端に固定された操作部10bとを有する。アーム部10aの基端は、設定部材10の揺動位置を検出するための、例えばロータリエンコーダからなる位相センサ56の検出軸56aに一体的に回動可能に連結される。設定部材10は、図示しない位置決め機構によって、複数段階に位置決めできる。設定部材10では、ドラグ力を、例えば最大400Nまで設定できる。
<制御部>
図5に示すように、制御部11は、第1制御部11aと、第2制御部11bと、を有する。第1制御部11a及び第2制御部11bは、例えば、マイクロコンピューターによって構成される。第1制御部11aは、ドラグ制御部の一例である。第1制御部11aは、表示部9内に収容され、設定部材10の移動位置(揺動位置)に応じて電動モータ3aを制御する。第2制御部11bは、第1側カバー13に設けられ、設定部材10の移動位置(揺動位置)に応じた信号を、第2無線通信部57を介して第1制御部11aに出力する。
第1制御部11aには、図5に示すように、操作ボタン54と、回転位置センサ24と、スプールセンサ58と、液晶表示器9aと、電動モータ3aと、第1無線通信部55と、記憶部60と、が電気的に接続される。スプールセンサ58は、検出磁石58aの磁界を検出することによって、スプール2の回転速度、回転回数、及び回転方向を検出可能である。スプールセンサ58が回転方向を検出することによって、第1制御部11aは、スプール2の糸繰り出し方向の回転を検出できる。第1無線通信部55は、小規模無線通信規格によって第1制御部11aと第2制御部11bとを通信可能にするために設けられる。第2制御部11bには、位相センサ56と、第2無線通信部57と、が電気的に接続される。第2無線通信部57は、小規模無線通信規格によって、第1無線通信部55と通信可能である。
第1制御部11aは、設定部材10の操作位置に応じて、回生制動モードと、第1駆動制動モードと、第2駆動制動モードと、の3つの制動モードで電動モータ3aを制御する。
次に、第1制御部11aによる制動モードの設定処理の一例について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、図6は制御の一例であり、本発明は図6に示す制御に限定されない。
図6のステップS1では、第1制御部11aは、第2制御部11bから送信された位相センサ56の検出値から設定部材10の設定ドラグ力SDを読み込む。ステップS2では、第1制御部11aは、読み込んだ設定ドラグ力SDを表示部9の液晶表示器9aに表示させる。ステップS3では、第1制御部11aは、読み込んだ設定ドラグ力SDが、第1ドラグ力D1(例えば、200N)を超えているか否かを判断する。読み込んだ設定ドラグ力SDが、第1ドラグ力D1以下の場合は、第1制御部11aは、ステップS3からステップS4に処理を進める。ステップS4では、第1制御部11aは、読み込んだ設定ドラグ力SDが、第1ドラグ力D1よりも小さい第2ドラグ力D2(例えば、100N)を超えているか否かを判断する。第1制御部11aは、設定ドラグ力SDが、第2ドラグ力D2以下の場合は、第1制御部11aは、ステップS4からステップS5に処理を進める。ステップS5では、第1制御部11aは、設定ドラグ力SDが「0」を超えているか否かを判断する、すなわち設定部材10が制動解除位置にあるか否かを判断する。
設定ドラグ力SDが第1ドラグ力D1よりも大きいと判断すると、第1制御部11aは、ステップS3からステップS6に処理を進める。ステップS6では、第1制御部11aは、制動モードを、制動力が大きい回生制動モードに設定する。回生制動モードでは、第1制御部11aは、設定ドラグ力SDに応じたデューティ比で、電動モータ3aから発生した電流を制御する。
設定ドラグ力SDが第2ドラグ力D2を超え第1ドラグ力D1以下であると判断すると、第1制御部11aは、ステップS4からステップS7に処理を進める。ステップS7では、第1制御部11aは、制動モードを、制動力が回生制動モードよりも小さい第1駆動制動モードに設定する。第1駆動制動モードでは、第1制御部11aは、設定ドラグ力SDに応じたデューティ比で、スプール2を糸巻き取り方向に駆動するように電動モータ3aをトルク制御する。すなわち、電動モータ3aを糸巻き取り方向に駆動する際に、電動モータ3aに流す電流を、設定ドラグ力SDに応じたデューティ比で制御する。
設定ドラグ力SDが第2ドラグ力D2以下でかつ「0」を超えると判断すると、第1制御部11aは、ステップS5からステップS8に処理を進める。ステップS8では、第1制御部11aは、制動モードを、制動力が第1駆動制動モードよりも小さい第2駆動制動モードに設定する。第2駆動制動モードでは、第1制御部11aは、設定ドラグ力SDに応じたデューティ比で、スプール2を糸繰り出し方向に駆動するように電動モータ3aをトルク制御する。すなわち、電動モータ3aを糸繰り出し方向に駆動する際に、電動モータ3aに流す電流を設定ドラグ力SDに応じたデューティ比で制御する。ここでは、強弱3段階で異なる制動モードでスプール2を制動するので、設定ドラグ力に応じてドラグ機構3を精度よく制御できる。
<釣りを行っているときの制御動作>
釣り糸を繰り出す場合は、設定部材10を制動解除位置に操作し、電動モータ3aが回生制動を行えないようにする。この状態で、釣り糸を繰り出すと釣り船の走行によって、スプール2から釣り糸が繰り出される。釣り糸がある程度繰り出されると、設定部材10を操作して、所望のドラグ力を設定する。設定ドラグ力SDの値は、液晶表示器9aに表示される。
仕掛けに獲物がかかり、ハンドル6を図1時計回りの糸巻き取り方向に回転させると、その回転が第2回転伝達機構7を介してスプール軸4に伝達される。スプール軸4の回転は、第1回転伝達機構5を介してスプール2に増速して伝達される。具体的には、ハンドル6は図1時計回りの糸巻き取り方向に回転すると、スプール軸4は図1反時計回りに回転する。この回転が第1ピン部材26によって、第2キャリア36伝達され、第2キャリア36が反時計回りに回転する。第2キャリア36が回転すると、第2遊星ギア35を介して第2太陽ギア34が反時計回りに方向に増速回転する。これによって、第2太陽ギア34と一体回転する第1キャリア32が反時計回りに回転し、第1遊星ギア31によって、スプール2がスプール軸4と同方向(図1反時計回り)の糸巻き取り方向に増速回転する。このとき、第1太陽ギア30は、電動モータ3aを制御して、電動モータ3aの中空軸21を固定することによって、ハンドル6のトルクが第1回転伝達機構5を介して電動モータ3a側に逆流しないように構成できる。このため、第1太陽ギア30と一体回転可能に連結された中空軸21も回転しないので、手巻きのときに電動モータ3aによる制動力は発生しない。この結果、ハンドル6によってスプール2を糸巻き取り方向に回転させる手巻き操作するときに、ハンドル6をスムーズに回せるようになる。
回生制動モードにおいて、獲物が引く力が設定ドラグ力SDよりも大きくなると、スプール2が糸繰り出し方向(図1時計回り)に回転する。スプール2が糸繰り出し方向に回転した場合、スプール軸4に連結された第2キャリア36は、スプール軸4を介して逆転禁止機構8が作用するため、図1時計回りの回転が禁止される。このため、第2太陽ギア34が図1反時計回りに増速回転する。この回転によって、第1キャリア32が同方向に同速度で回転し、第1太陽ギア30が同方向(図1反時計回り)に増速回転する。第1太陽ギア30が反時計回りに増速回転すると、磁石22が同方向に増速回転して、設定部材10によって設定された回生制動力でスプール2の糸繰り出し方向の回転が制動される。
第1駆動制動モードにおいて、獲物が引く力が設定ドラグ力SDよりも大きくなると、スプール2が糸繰り出し方向(図1時計回り)に回転する。この回転をスプールセンサ58の出力によって検出すると、第1制御部11aは、スプール2を糸巻き取り方向に駆動するように、電動モータ3aを、設定ドラグ力SDに応じてトルク制御する。このとき糸巻径に応じてトルクを補正する。これによって、第2駆動制動モードよりも強いドラグ力を得ることができる。
第2駆動制動モードにおいて、獲物が引く力が設定ドラグ力SDよりも大きくなると、スプール2が糸繰り出し方向(図1時計回り)に回転する。この回転をスプールセンサ58の出力によって検出すると、第1制御部11aは、スプール2を糸繰り出し方向に駆動するように、電動モータ3aを、設定ドラグ力SDに応じてトルク制御する。このとき糸巻径に応じてトルクを補正する。
ここでは、電動モータ3aを用いて、スプール2を制動しているので、簡素な構成のドラグ機構3を得ることができる。また、スプール2と軸方向に並べて電動モータ3aを配置し、かつ電動モータ3aが中空軸21を設け、中空軸21を貫通してスプール軸4を配置している。この構成によって、磁石22とコイル23とを有する電動モータ3aを用いた両軸受リール100のスプール軸方向の長さの増加を抑えて、スプール2の糸巻き胴部2aの直径を小さくできるようになる。さらに、スプール2の回転を、第1回転伝達機構5によって増速させて電動モータ3aを回しているので、ドラグ作動時に電動モータ3aの回転速度をスプール2の回転速度よりも速くすることができる。この結果、電動モータ3aの制御を容易にしつつ、ドラグ力を大きく、かつ滑らかにすることにできる。
<特徴>
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
(A)両軸受リール100は、釣り糸を前方に繰り出すリールである。両軸受リール100は、リール本体1と、ハンドル6と、スプール2と、スプール軸4と、ドラグ機構3と、第1回転伝達機構5と、設定部材10と、第1制御部11aと、を備える。ハンドル6は、リール本体1の側部に設けられる糸巻き用のものである。スプール2は、リール本体1に対して回転可能である。スプール軸4は、スプール2をハンドル6の回転によって回転させる。ドラグ機構3は、スプール2の糸繰り出し方向の回転を制動する電動モータ3aを有する。第1回転伝達機構5は、電動モータ3a及びスプール軸4と、スプール2と、の間で回転を伝達する第1遊星歯車機構28を有する。設定部材10は、リール本体1に移動可能に設けられ、ドラグ機構3のドラグ力を設定操作するように構成される。第1制御部11aは、設定部材10の移動位置に応じて電動モータ3aを制御する。
この両軸受リール100では、第1回転伝達機構5が、電動モータ3a及びスプール軸4と、スプール2と、の間で回転を伝達する第1遊星歯車機構28を有する。第1遊星歯車機構28は、第1太陽ギア30、第1キャリア32及びリングギア33のいずれかを一つ拘束すると回転が伝達され、いずれも拘束しないと回転を伝達せずに空転する。ここで、ハンドル6を操作してスプール軸4を介してスプール2を回転させる場合、電動モータ3aの中空軸21が逆転しないように電動モータ3aを制御することによって、ハンドル6のトルクが第1回転伝達機構5を介して電動モータ3a側に逆流しないように構成できる。これにより、手巻きのときは電動モータ3aを回転させないような構成を実現でき、スプール2を手巻き操作するときに、ハンドル6をスムーズに回せるようになる。
(B)電動モータ3aは、スプール2とスプール軸方向に並べて配置されてもよい。この場合には、スプール2と電動モータ3aの間に第1回転伝達機構5を容易に配置できる。
(C)電動モータ3aは、スプール軸4が貫通可能な中空軸21を有してもよい。スプール軸4は、リール本体1に回転自在に支持され、スプール2は、スプール軸4に回転自在に支持されてもよい。この場合には、中空軸21を貫通してスプール軸4を配置できるので、電動モータ3aとスプール2とを軸方向に並べて配置しても、両軸受リール100の軸方向の長さの増加を抑えることができる。
(D)第1制御部11aは、電動モータ3aが回生制動する回生制動モードで電動モータ3aを制御してもよい。この場合には、回生制動によって、強いドラグ力を得ることができる。
(E)第1制御部11aは、スプール2を駆動するように、電動モータ3aをトルク制御する駆動制動モードで電動モータ3aを制御してもよい。この場合には、電動モータ3aをトルク制御することによって回生制動によるドラグ力よりも弱いドラグ力を得ることができる。
(F)第1制御部11aは、設定部材10によって設定された設定ドラグ力SDが第1ドラグ力D1を超える場合、回生制動モードで電動モータ3aを制御してもよい。この場合には、設定部材10によって、強いドラグ力を設定できる。
(G)第1制御部11aは、設定部材10によって設定された設定ドラグ力SDが第1ドラグ力D1以下の場合、駆動制動モードで電動モータ3aを制御してもよい。この場合には、設定部材10によって、回生制動力よりも弱いドラグ力を設定でき、ドラグ力を広範囲に設定できる。
(H)第1制御部11aは、スプール2を糸巻き取り方向に駆動するように、電動モータ3aをトルク制御する第1駆動制動モードで電動モータ3aを制御してもよい。この場合には、電動モータ3aによってスプール2を糸巻き取り方向に駆動するので、駆動制動モードにおいて強いドラグ力を得ることができる。
(I)第1制御部11aは、スプール2を糸繰り出し方向に駆動するように、電動モータ3aをトルク制御する第2駆動制動モードで電動モータ3aを制御してもよい。この場合には、電動モータ3aによってスプール2を糸繰り出し方向に駆動するので、駆動制動モードにおいて、第1駆動制動モードよりも弱いドラグ力を得ることができる。
(J)第1制御部11aは、設定部材10によって設定された設定ドラグ力SDが第1ドラグ力D1以下であり、かつ第1ドラグ力D1よりも小さい第2ドラグ力D2を超える場合、第1駆動制動モードで電動モータ3aを制御してもよい。この場合には、設定部材10によって、回生制動モードによるドラグ力と第2駆動制御モードによるドラグ力の間のドラグ力を設定できる。
(K)第1制御部11aは、設定部材10によって設定された設定ドラグ力SDが第2ドラグ力以下の場合、第2駆動制動モードで電動モータ3aを制御してもよい。この場合には、電動モータ3aによってスプール2を糸繰り出し方向に駆動するので、設定部材10によって、第1駆動制動モードよりも弱いドラグ力を設定することができる。
(L)両軸受リール100は、ハンドル6の回転をスプール軸4に伝達する第2回転伝達機構7と、スプール軸4の糸繰り出し方向の回転を禁止する逆転禁止機構8と、をさらに備えてもよい。この場合には、ハンドル6の回転をスプール2に伝達できる。
(M)電動モータ3aは、ブラシレスモータであってもよい。この場合には、メンテナンスが容易なブラシレスモータによって、スプール2の制動を行える。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)上記実施形態では、両軸受リール100の電動モータ3aを電気式ドラグ機構として用いたが、本発明はこれに限定されない。制御部11によって、磁石22の回転位相に合わせて複数のコイル23に順次電流を流してコイル23を順次励磁することによって、電動モータ3aによってスプール2を回転駆動してもよい。この場合には、電動モータ3aの回転速度(スプール2の回転速度)を設定するための別の設定部材を設けてもよい。
(b)上記実施形態では、レバードラグ型のドラグ機構に電動モータ3aを採用したが、スタードラグ型のドラグ機構にも電動モータを採用できる。
(c)上記実施形態では、回生制動モードと第1駆動制動モードと第2駆動制動モードの3つの制動モードによってスプール2を制動したが、本発明はこれに限定されない。スプール2を回生制動モード単独、又は駆動制動モード単独で制動してもよい。また、回生制動モードと第1駆動制動モード、又は回生制動モードと第2駆動制動モードの2つの制動モードでスプール2を制動してもよい。
(d)上記実施形態では、設定ドラグ力SDを表示部9に表示したが、電動モータ3aに流れる電流値によって、ドラグ作動時には、実際に発生している実ドラグ力を表示するようにしてもよい。この場合、設定ドラグ力SDと実ドラグ力との両方を表示してもよいし、片方ずつ所定間隔毎に交互に表示してもよい。
1 リール本体
2 スプール
2a 糸巻き胴部
3 ドラグ機構
3a 電動モータ
4 スプール軸
5 第1回転伝達機構
6 ハンドル
7 第2回転伝達機構
8 逆転禁止機構
10 設定部材
11 制御部
20 ケース
21 中空軸
22 磁石
23 コイル
28 第1遊星歯車機構
29 第2遊星歯車機構
30 第1太陽ギア
31 第1遊星ギア
32 第1キャリア
33 リングギア
34 第2太陽ギア
35 第2遊星ギア
36 第2キャリア
100 両軸受リール

Claims (11)

  1. 釣り糸を前方に繰り出す両軸受リールであって、
    リール本体と、
    前記リール本体の側部に設けられる糸巻き用のハンドルと、
    前記リール本体に対して回転可能であり、前記ハンドルによって糸巻き取り方向に回転可能なスプールと、
    前記スプールを前記ハンドルの回転によって回転させるスプール軸と、
    前記スプールの糸繰り出し方向の回転を制動する電動モータを有するドラグ機構と、
    前記電動モータ及び前記スプール軸と、前記スプールと、の間で回転を伝達する遊星歯車機構を有する第1回転伝達機構と、
    前記リール本体に移動可能に設けられ、前記ドラグ機構のドラグ力を設定操作するように構成されるドラグ設定部材と、
    前記ドラグ設定部材の移動位置に応じて前記電動モータを制御するドラグ制御部と、
    を備える両軸受リール。
  2. 前記電動モータは、前記スプールと前記スプール軸方向に並べて配置される、請求項1に記載の両軸受リール。
  3. 前記電動モータは、前記スプール軸が貫通可能な中空軸を有し、
    前記スプール軸は、前記リール本体に回転自在に支持され、
    前記スプールは、前記スプール軸に回転自在に支持される、請求項2に記載の両軸受リール。
  4. 前記ドラグ制御部は、前記電動モータが回生制動する回生制動モードで前記電動モータを制御する、請求項1から3のいずれか1項に記載の両軸受リール。
  5. 前記ドラグ制御部は、前記ドラグ設定部材によって設定されたドラグ力が第1ドラグ力を超える場合、前記回生制動モードで前記電動モータを制御する、請求項に記載の両軸受リール。
  6. 前記ドラグ制御部は、前記ドラグ設定部材によって設定されたドラグ力が前記第1ドラグ力以下の場合、前記スプールを駆動するように、前記電動モータをトルク制御する駆動制動モードで前記電動モータを制御する、請求項に記載の両軸受リール。
  7. 前記ドラグ制御部は、前記スプールを糸巻き取り方向に駆動するように、前記電動モータをトルク制御する第1駆動制動モードで前記電動モータを制御する、請求項6に記載の両軸受リール。
  8. 前記ドラグ制御部は、前記ドラグ設定部材によって設定されたドラグ力が前記第1ドラグ力以下であり、かつ前記第1ドラグ力よりも小さい第2ドラグ力を超える場合、前記第1駆動制動モードで前記電動モータを制御する、請求項に記載の両軸受リール。
  9. 前記ドラグ制御部は、前記ドラグ設定部材によって設定されたドラグ力が前記第2ドラグ力以下の場合、前記スプールを糸繰り出し方向に駆動するように、前記電動モータをトルク制御する第2駆動制動モードで前記電動モータを制御する、請求項に記載の両軸受リール。
  10. 前記ハンドルの回転を前記スプール軸に伝達する第2回転伝達機構と、
    前記スプール軸の前記糸繰り出し方向の回転を禁止する逆転禁止機構と、をさらに備える、請求項1からのいずれか1項に記載の両軸受リール。
  11. 前記電動モータは、ブラシレスモータである、請求項1から10のいずれか1項に記載の両軸受リール。
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