JP6513954B2 - 給電装置 - Google Patents

給電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6513954B2
JP6513954B2 JP2015011309A JP2015011309A JP6513954B2 JP 6513954 B2 JP6513954 B2 JP 6513954B2 JP 2015011309 A JP2015011309 A JP 2015011309A JP 2015011309 A JP2015011309 A JP 2015011309A JP 6513954 B2 JP6513954 B2 JP 6513954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
door
opening
support member
slide door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015011309A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016135638A (ja
Inventor
友康 寺田
友康 寺田
関野 司
司 関野
山下 博司
博司 山下
真樹 横山
真樹 横山
誠 須野原
誠 須野原
慶恭 村瀬
慶恭 村瀬
高広 菅
高広 菅
僚三 彦坂
僚三 彦坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd, Toyota Motor Corp, Yazaki Corp filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2015011309A priority Critical patent/JP6513954B2/ja
Publication of JP2016135638A publication Critical patent/JP2016135638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6513954B2 publication Critical patent/JP6513954B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Description

本発明は、スライドドアを有する車両において、車体とスライドドアとをワイヤハーネスを介して電気的に接続する給電装置に関するものである。
従来、スライドドアを有する車両において、車体とスライドドアとをワイヤハーネスを介して電気的に接続する給電装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような給電装置では、スライドドアの開閉時にスライドドアに追随してワイヤハーネスが無理なく動けるように、ワイヤハーネスが保持されている。
ここで、給電装置において上記のようにワイヤハーネスを保持する構成として、例えばスライドドアと平行かつスライドドアの開閉方向と直交する揺動軸回りに揺動自在な揺動部材でワイヤハーネスを保持する構成が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この構成では、スライドドアの開閉時に揺動部材が揺動することで、ワイヤハーネスが無理なく動けるようになっている。また、スライドドアの開閉時におけるワイヤハーネスの姿勢を安定させるために、巻きバネにより揺動部材は所定の揺動方向に付勢されている。
特開2009−273312号公報 特開2014−143779号公報
ところで、上記のような揺動部材を有する給電装置では、揺動軸の周辺に部品間の隙間等といった開口が形成されることがあるが、このような開口が揺動軸に交差する側方や車両における上方に向かって開いていると、その開口からほこりや水等といった異物が入り込み易くなる。そして、このように進入した異物が上記の巻きバネに付着すると、付勢力の低下等を招くおそれがある。
従って、本発明は、上記のような問題点に着目し、異物の入り込みを抑えることができる給電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、スライドドアを有する車両において、車体と前記スライドドアとをワイヤハーネスを介して電気的に接続する給電装置であって、前記車体又は前記スライドドアに固定される支持部材と、前記ワイヤハーネスを保持するとともに、前記スライドドアと平行かつ前記スライドドアの開閉方向と直交する揺動軸回りに揺動自在に、前記支持部材に軸支される揺動部材と、前記揺動部材の前記揺動軸回りに巻かれて前記揺動部材を所定の揺動方向に付勢する巻きバネと、を備え、前記支持部材には、前記巻きバネを収容するとともに、前記揺動軸方向に交差する側方と前記車両における上方との少なくとも一方に向かって開いた開口を有するバネ収容部が形成され、前記バネ収容部における前記開口を、当該開口の一部が外部に覗いた状態で覆う蓋部と、少なくとも前記バネ収容部における前記開口の前記一部を前記蓋部ごと覆うように前記支持部材を覆うカバー部材と、を更に備えたことを特徴とする給電装置となっている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給電装置において、前記バネ収容部が、前記揺動部材における前記ワイヤハーネスの保持部分よりも、前記車両における上方に設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の給電装置において、前記カバー部材が、前記車体又は前記スライドドアにおいて車室内側の内張り用に設けられたトリムであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、揺動軸方向に交差する側方と車両における上方との少なくとも一方に向かって開き、異物が入り込みがちなバネ収容部の開口が、カバー部材によって覆われている。これにより、バネ収容部にまで進入して巻きバネに付着し、付勢力の低下等を招くような異物の入り込みを抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、上記の開口を有するバネ収容部が、揺動部材におけるワイヤハーネスの保持部分よりも、車両における上方に設けられている。これにより、揺動部材におけるこのような保持部分の周辺に仮に隙間が存在したとしても、バネ収容部がそのような隙間よりも上方に位置することとなり、上記のような異物の入り込みを一層抑えることができる。また、カバー部材は、スライドドアの開閉時に揺動するワイヤハーネスの保持部分を避ける必要があるが、バネ収容部がワイヤハーネスの保持部分よりも上方に設けられているので、カバー部材は、その保持部分を避けつつも、バネ収容部の開口をより確実に覆うことができる。
本発明の一実施形態にかかる給電装置を示す図である。 図1に示されているドア側ユニットを示す分解斜視図である。 図1に示されている車体側ユニットを示す分解斜視図である。 図1に示されているスライドドアを車両内側から見た平面図である。 図4に示されているスライドドアを、車両内側で斜め上方から見た斜視図である。 図5に示されている斜視図においてドアトリムを取り去った状態を示す図である。 図4及び図5に示されているドアトリム及びドア側ユニットにおける、ドア側揺動部材の揺動軸を通り、かつスライドドアに直交する断面を示す図である。 図1に示されているスカッフトリム及び車体側ユニットにおける、車体側揺動部材の揺動軸を通り、かつスライドドアに直交する断面を示す図である。
本発明の一実施形態にかかる給電装置を、図1〜図8を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる給電装置を示す図である。本実施形態の給電装置1は、スライドドア50を有する車両5において、車体60とスライドドア50とをワイヤハーネス10を介して電気的に接続する装置である。尚、この図1では、図中右側が車両5の前側に相当し、図中左側が車両5の後側に相当し、図中上側が車両外側に相当し、図中下側が車両内側に相当する。また、図中上下方向が本実施形態におけるX方向であり、図中左右方向が本実施形態におけるY方向であり、紙面に対する垂直方向がZ方向である。
給電装置1では、車体60に設けられた不図示の電源からスライドドア50に設けられた不図示の電気機器へとワイヤハーネス10を介して電力が供給される。また、この給電装置1では、車体60に設けられた不図示の制御手段とスライドドア50に設けられた不図示の電気機器との間でワイヤハーネス10を介して電気信号の授受も行われる。給電装置1は、ワイヤハーネス10、コルゲートチューブ20、ドア側ユニット30、車体側ユニット40、スライドドア50の構成部品でもあるドアトリム52、及び車体60の構成部品でもあるスカッフトリム61を備えている。
ワイヤハーネス10は可撓性を有するコルゲートチューブ20に挿通されており、コルゲートチューブ20の一端がドア側ユニット30に、車両の上下方向であるZ方向を揺動軸方向として揺動自在に保持され、他端が車体側ユニット40に、Z方向を揺動軸方向として揺動自在に保持されている。ドア側ユニット30は、スライドドア50を構成するドアパネル51に固定されている。ドア側ユニット30では、コルゲートチューブ20の一端が、スライドドア50の全閉時にドアパネル51側に向かうように、矢印D1方向に付勢されている。また、車体側ユニット40は、不図示の車体フレームに固定されている。車体側ユニット40では、コルゲートチューブ20の他端が、スライドドア50の全閉時に車両内側に向かうように、矢印D2方向に付勢されている。
スライドドア50は、車両の前後方向であるY方向に開閉される。スライドドア50が全閉から全開へと向かって開かれるときには、ドア側ユニット30では、コルゲートチューブ20の一端が、上記の付勢力に反してドアパネル51から離れる方向に揺動する。また、このときには、車体側ユニット40では、コルゲートチューブ20の他端が、上記の付勢力に反して車両外側に向かって揺動する。一方、スライドドア50が全開から全閉へと向かって閉じられるときには、ドア側ユニット30では、コルゲートチューブ20の一端が、上記の付勢力に応じてドアパネル51側に揺動する。また、このときには、車体側ユニット40では、コルゲートチューブ20の他端が、上記の付勢力に応じて車両内側に向かって揺動する。
図2は、図1に示されているドア側ユニットを示す分解斜視図である。この図2には、図1におけるX方向、Y方向、Z方向が示されている。また、図2では、図1と同様に図中右側が車両5の前側に相当し、図中左側が車両5の後側に相当する。さらに、図中上側が車両5の上側に相当し、図中下側が車両5の下側に相当する。
ドア側ユニット30は、ドア側支持部材31と、ドア側揺動部材32と、ドア側巻きバネ33と、案内部材34と、を備えている。ドア側支持部材31は、スライドドア50のドアパネル51に固定される。ドア側揺動部材32は、コルゲートチューブ20におけるドア側の一端を保持することでその内部に挿通されたワイヤハーネス10を保持する。そして、ドア側揺動部材32は、スライドドア50と平行かつスライドドア50の開閉方向(Y方向)と直交するZ方向を軸方向とする揺動軸回りに、スライドドア50の開閉方向(Y方向)に揺動自在に、ドア側支持部材31に軸支される。ドア側巻きバネ33は、この揺動軸回りに巻かれてドア側揺動部材32をその揺動軸回りの、図1に矢印D1で示されている揺動方向に付勢する。案内部材34は、ドア側支持部材31に組み付けられる。この案内部材34は、コルゲートチューブ20を出てドア側揺動部材32の内部を通ったワイヤハーネス10をY方向後側に向けて案内する。
ドア側揺動部材32は、第1揺動部材321と第2揺動部材322とを備えている。第1揺動部材321は、Z方向上側に突出した中空の第1軸部321Aと、ドア側巻きバネ33の一端331が係止する第1係止部321Bと、を備えている。また、第2揺動部材322は、Z方向下側に突出した第2軸部322Aを備えている。第1揺動部材321と第2揺動部材322とが互いに組み付けられると、Z方向と直交する方向に向かって開いてコルゲートチューブ20におけるドア側の一端が固定されるドア側チューブ固定口323が形成される。そして、ドア側揺動部材32では、このドア側チューブ固定口323から中空の第1軸部321Aの内部に至るワイヤハーネス10のドア側挿通路324が形成されている。コルゲートチューブ20の一端を出たワイヤハーネス10は、このドア側挿通路324を通って案内部材34へと向かう。
ドア側支持部材31は、第1支持部材311と第2支持部材312とを備えている。第1支持部材311には、第1軸部321Aが挿入されて、その第1軸部321Aを軸支する第1軸受部311Aが設けられている。そして、この第1軸受部311Aを囲むように、ドア側巻きバネ33を収容するバネ収容部311Bが形成されている。このバネ収容部311Bは、車両5における上方に向かって開いた開口311B−1を有している。バネ収容部311Bの内部には、ドア側巻きバネ33の他端332が係止する第2係止部311Cが設けられている。また、バネ収容部311Bの外壁面には、案内部材34を組み付けるための係合突起311Dが設けられている。
ドア側支持部材31における第2支持部材312には、第2軸部322Aが挿入されて、その第2軸部322Aを軸支する第2軸受部312Aが設けられている。さらに、上記の第1支持部材311と第2支持部材312には、両者を重ねたときに連通するように、それぞれ貫通孔311E,312Bが設けられている。
第1軸部321Aが第1軸受部311Aに軸支され、第2軸部322Aが第2軸受部312Aに軸支された状態で、第1支持部材311と第2支持部材312とが互いに重ねられる。そして、上記の貫通孔311E,312Bを貫通した不図示のネジにより第1支持部材311と第2支持部材312とが共締めされた状態でスライドドア50のドアパネル51に固定される。
案内部材34は、L字案内路341と蓋部342とを備えている。L字案内路341は、ドア側挿通路324を通ったワイヤハーネス10を、Z方向及びY方向に案内するL字状の案内路である。蓋部342は、第1支持部材311におけるバネ収容部311Bの開口311B−1を覆う蓋である。この蓋部342には、第1支持部材311の係合突起311Dが係合する係合部342Aが設けられている。係合部342Aには穴342A−1が設けられており、この穴342A−1に係合突起311Dが進入して係合する。係合部342Aの穴342A−1は係合突起311Dよりも大きく、蓋部342の上面に掛かるように形成される。このため、バネ収容部311Bの開口311B−1は、その一部が、係合部342Aの穴342A−1から覗いた状態となる。
図3は、図1に示されている車体側ユニットを示す分解斜視図である。この図3にも、図1におけるX方向、Y方向、Z方向が示されている。また、図3では、図1や図2とは逆に図中右側が車両5の後側に相当し、図中左側が車両5の前側に相当する。さらに、図中上側が車両5の上側に相当し、図中下側が車両5の下側に相当する。
車体側ユニット40は、車体側支持部材41と、車体側揺動部材42と、車体側巻きバネ43と、を備えている。車体側支持部材41は、車体60の不図示のフレームに固定される。車体側揺動部材42は、コルゲートチューブ20における車体側の一端を保持することでその内部に挿通されたワイヤハーネス10を保持する。そして、車体側揺動部材42は、スライドドア50と平行かつスライドドア50の開閉方向(Y方向)と直交するZ方向を軸方向とする揺動軸回りに、スライドドア50の開閉方向(Y方向)に揺動自在に、車体側支持部材41に軸支される。車体側巻きバネ43は、この揺動軸回りに巻かれて車体側揺動部材42をその揺動軸回りの、図1に矢印D2で示されている揺動方向に付勢する。
車体側揺動部材42は、第1揺動部材421と第2揺動部材422とを備えている。第1揺動部材421は、Z方向上側に突出した第1軸部421Aと、車体側巻きバネ43の一端431が係止する第1係止部421Bと、を備えている。また、第2揺動部材422は、Z方向下側に突出した第2軸部422Aを備えている。第1揺動部材421と第2揺動部材422とが互いに組み付けられると、Z方向と直交する方向に向かって開いてコルゲートチューブ20の一端が固定される車体側チューブ固定口423が形成される。そして、車体側揺動部材42では、この車体側チューブ固定口423から、揺動軸と直行するように車体側揺動部材42を貫通するワイヤハーネス10の挿通路424が形成されている。コルゲートチューブ20の一端を出たワイヤハーネス10は、この挿通路424を通って車両内側へと向かう。
車体側支持部材41は、第1支持部材411と第2支持部材412とを備えている。第1支持部材411には、第1軸部421Aが挿入されて、その第1軸部421Aを軸支する第1軸受部411Aが設けられている。そして、この第1軸受部411Aを囲むように、車体側巻きバネ43を収容するバネ収容部411Bが形成されている。このバネ収容部411Bは、車両における下方に向かって開いた開口411B−1を有している。この開口411B−1は、第1揺動部材421の上面によって塞がれる。バネ収容部411Bの内部には、車体側巻きバネ43の他端432が係止する第2係止部411Cが設けられている。また、第1支持部材411には、第2支持部材412を組み付けるための複数の係合穴411Dが設けられている。
車体側支持部材41における第2支持部材412には、第2軸部422Aが挿入されて、その第2軸部422Aを軸支する第2軸受部412Aが設けられている。さらに、第2支持部材412には、第1支持部材411における複数の係合穴411Dに進入して係合する複数の係合突起412Bが設けられている。
第1軸部421Aが第1軸受部411Aに軸支され、第2軸部422Aが第2軸受部412Aに軸支された状態で、第1支持部材411と第2支持部材412とが互いに組み付けられる。そして、第2支持部材412が不図示の固定構造により、車体60に固定される。
ここで、本実施形態では、図2示されているドア側ユニット30では、バネ収容部311Bが、車両における上方に向かって開いた開口311B−1を有しており、その開口311B−1の一部が、案内部材34における蓋部342に設けられた係合部342Aの穴342A−1から覗いた状態となる。一方、図3示されている車体側ユニット40では、バネ収容部411Bの開口411B−1は車両における下方に向かって開いており、さらに、第1揺動部材421の上面によって塞がれた状態となる。
本実施形態では、ドア側支持部材31が本発明にいう支持部材の一例に相当し、ドア側揺動部材32が本発明にいう揺動部材の一例に相当し、ドア側巻きバネ33が本発明にいう巻きバネの一例に相当する。また、ドア側支持部材31に設けられたバネ収容部311Bが本発明にいうバネ収容部の一例に相当し、このバネ収容部311Bにおいて、車両における上方に開口し、その一部が覗いた状態となる開口311B−1が、本発明にいう開口の一例に相当する。
このように上方に開いた開口311B−1には異物が入り込みがちとなるが、本実施形態では、スライドドア50におけるドアトリム52が、このような開口311B−1を覆ってドア側支持部材31に取り付けられるように設けられている。このドアトリム52が、本発明にいうカバー部材の一例に相当する。
図4は、図1に示されているスライドドアを車両内側から見た平面図であり、図5は、図4に示されているスライドドアを、車両内側で斜め上方から見た斜視図である。また、図6は、図5に示されている斜視図においてドアトリムを取り去った状態を示す図である。尚、図4〜図6では、図1における全閉時のスライドドア50が示されている。これらの図4〜図6にも、図1におけるX方向、Y方向、Z方向が示されている。また、図4〜図6では、図1や図2と同様に図中右側が車両5の前側に相当し、図中左側が車両5の後側に相当する。さらに、図中上側が車両5の上側に相当し、図中下側が車両5の下側に相当する。
図4〜図5に示されているようにドアトリム52は、ドアパネル51との間に距離を開けてドアパネル51と略平行に延在するパネルである。本実施形態では、ドアパネル51は金属製パネルであり、ドアトリム52は樹脂製パネルである。ドア側ユニット30において案内部材34によってY方向後側に案内されたワイヤハーネス10は、ドアトリム52とドアパネル51との間に配策される。ドア側ユニット30におけるドア側支持部材31は、図6に示されているようにドアパネル51に固定されるが、このドア側支持部材31を構成しバネ収容部311B(図2)を有する第1支持部材311は、その上側がドアトリム52によって覆われている。
図7は、図4及び図5に示されているドアトリム及びドア側ユニットにおける、ドア側揺動部材の揺動軸を通り、かつスライドドアに直交する断面を示す図である。この図7にも、図1におけるX方向、Y方向、Z方向が示されている。また、図7では、図中右側が車両5の外側に相当し、図中左側が車両5の内側に相当する。さらに、図中上側が車両5の上側に相当し、図中下側が車両5の下側に相当する。
上述したように、本実施形態の給電装置1におけるドア側ユニット30では、ドア側揺動部材32の第1揺動部材321に設けられた第1軸部321Aが、ドア側支持部材31の第1支持部材311に設けられた第1軸受部311Aに軸支され、第2揺動部材322に設けられた第2軸部322Aが、第2支持部材312に設けられた第2軸受部311Aに軸支される。そして、第1支持部材311に、ドア側巻きバネ33を収容するバネ収容部311Bが形成されている。このバネ収容部311Bは、車両5における上方に向かって開いた開口311B−1を有しており、その開口311B−1の一部が、案内部材34の蓋部342に設けられ、第1支持部材311の係合突起311Dが入り込む係合部342Aの穴342A−1から覗いた状態となっている。
本実施形態では、ドアトリム52の下端が、車両5における上方に向かって開いたバネ収容部311Bの開口311B−1よりも下側まで延びており、係合部342Aの穴342A−1から覗いた開口311B−1をドアトリム52が覆った状態となっている。これにより、開口311B−1からの異物の入り込みを抑えることができる。
また、本実施形態では、図7における一点鎖線L1よりも下側に、図2に示されているドア側チューブ固定口323が位置している。つまり、コルゲートチューブ20に挿通されたワイヤハーネス10は、ドア側揺動部材32においてこの一点鎖線L1よりも下側で揺動自在に保持されている。そして、この一点鎖線L1よりも上側に、バネ収容部311Bが設けられている。
これにより、ドア側揺動部材32におけるワイヤハーネス10の保持部分の周辺に仮に隙間が存在したとしても、バネ収容部311Bがそのような隙間よりも上方に位置することとなり、上記のような異物の入り込みを一層抑えることができる。また、ドアトリム52は、スライドドア50の開閉時に揺動するワイヤハーネス10の保持部分を避ける必要があるが、バネ収容部311Bがワイヤハーネス10の保持部分よりも上方に設けられているので、ドアトリム52は、その保持部分を避けつつも、バネ収容部311Bの開口311B−1を確実に覆っている。
図8は、図1に示されているスカッフトリム及び車体側ユニットにおける、車体側揺動部材の揺動軸を通り、かつスライドドアに直交する断面を示す図である。この図8にも、図1におけるX方向、Y方向、Z方向が示されている。また、図8では、図7とは逆に図中右側が車両5の内側に相当し、図中左側が車両5の外側に相当する。さらに、図中上側が車両5の上側に相当し、図中下側が車両5の下側に相当する。
上述したように、本実施形態の給電装置1における車体側ユニット40では、車体側揺動部材42の第1揺動部材421に設けられた第1軸部421Aが、車体側支持部材41の第1支持部材411に設けられた第1軸受部411Aに軸支され、第2揺動部材422に設けられた第2軸部422Aが、第2支持部材412に設けられた第2軸受部412Aに軸支される。そして、第1支持部材411に、車体側巻きバネ43を収容するバネ収容部411Bが形成されている。このバネ収容部411Bは、車両5における下方に向かって開いた開口411B−1を有しており、その開口411B−1が、第1揺動部材421の上面によって塞がれた状態となっている。
本実施形態では、車体側ユニット40では、上述したドア側ユニット30とは異なり、バネ収容部411Bの開口411B−1は下方にのみ開いたものとなっている。また、図8における一点鎖線L2よりも下側に、図3に示されている車体側チューブ固定口423が位置している。つまり、コルゲートチューブ20に挿通されたワイヤハーネス10は、車体側揺動部材42においてこの一点鎖線L2よりも下側で揺動自在に保持されている。そして、この一点鎖線L2よりも上側に、バネ収容部411Bが設けられている。以上のことから、車体側ユニット40では、バネ収容部411Bの開口411B−1から異物が入り込む懸念が少ない。
車体側支持部材41の第1支持部材411は、その上方がスカッフトリム61で覆われている。本実施形態では、上記のようにバネ収容部411Bの開口411B−1から異物が入り込む懸念が少ないことから、このスカッフトリム61は、主に、車体側ユニット40における第1支持部材411等の構造物を外観上隠す役割を果たすものとなっている。
尚、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の給電装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、前述した実施形態では、本発明にいう給電装置の一例として、スライドドア側において、カバー部材(ドアトリム52)がバネ収容部311Bの開口311B−1を覆った形態の給電装置1が例示されている。しかしながら、本発明にいう給電装置はこのような形態に限るものではない。本発明にいう給電装置は、車体側において、カバー部材(スカッフトリム)がバネ収容部の開口を覆った形態であってもよく、あるいは、スライドドア側と車体側との両方において、カバー部材がバネ収容部の開口を覆った形態であってもよい。
例えば、前述した実施形態では、本発明にいうバネ収容部の一例として、車両5における上方に向かって開いた開口311B−1を有するバネ収容311Bが例示されている。しかしながら、本発明にいうバネ収容部は、例えば、揺動部材の揺動軸方向に交差する側方に向かって開いた開口を有するものや、あるいは、そのような側方と上方との双方に開いた開口を有するもの等であってもよい。
1 給電装置
5 車両
10 ワイヤハーネス
20 コルゲートチューブ
30 ドア側ユニット
31 ドア側支持部材(支持部材の一例)
32 ドア側揺動部材(揺動部材の一例)
33 ドア側巻きバネ(巻きバネ)
311B バネ収容部
311B−1 開口
40 車体側ユニット
50 スライドドア
51 ドアパネル
52 ドアトリム(カバー部材の一例)
60 車体

Claims (3)

  1. スライドドアを有する車両において、車体と前記スライドドアとをワイヤハーネスを介して電気的に接続する給電装置であって、
    前記車体又は前記スライドドアに固定される支持部材と、
    前記ワイヤハーネスを保持するとともに、前記スライドドアと平行かつ前記スライドドアの開閉方向と直交する揺動軸回りに揺動自在に、前記支持部材に軸支される揺動部材と、
    前記揺動部材の前記揺動軸回りに巻かれて前記揺動部材を所定の揺動方向に付勢する巻きバネと、を備え、
    前記支持部材には、前記巻きバネを収容するとともに、前記揺動軸方向に交差する側方と前記車両における上方との少なくとも一方に向かって開いた開口を有するバネ収容部が形成され、
    前記バネ収容部における前記開口を、当該開口の一部が外部に覗いた状態で覆う蓋部と、
    少なくとも前記バネ収容部における前記開口の前記一部を前記蓋部ごと覆うように前記支持部材を覆うカバー部材と、を更に備えたことを特徴とする給電装置。
  2. 前記バネ収容部が、前記揺動部材における前記ワイヤハーネスの保持部分よりも、前記車両における上方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記カバー部材が、前記車体又は前記スライドドアにおいて車室内側の内張り用に設けられたトリムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の給電装置。
JP2015011309A 2015-01-23 2015-01-23 給電装置 Active JP6513954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015011309A JP6513954B2 (ja) 2015-01-23 2015-01-23 給電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015011309A JP6513954B2 (ja) 2015-01-23 2015-01-23 給電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016135638A JP2016135638A (ja) 2016-07-28
JP6513954B2 true JP6513954B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=56512385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015011309A Active JP6513954B2 (ja) 2015-01-23 2015-01-23 給電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6513954B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7170370B2 (ja) * 2018-11-26 2022-11-14 矢崎総業株式会社 ボデープロテクタ、該ボデープロテクタを備えた車両下部構造
JP7256088B2 (ja) * 2019-07-17 2023-04-11 矢崎総業株式会社 スライドドア構造
JP7078659B2 (ja) * 2020-03-03 2022-05-31 矢崎総業株式会社 本体側ユニットおよびワイヤハーネスの配索構造
JP7377438B2 (ja) 2020-03-11 2023-11-10 住友電装株式会社 電線ガイド装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6358073B1 (en) * 2000-09-28 2002-03-19 Delphi Technologies, Inc. Wiring assembly
JP4667844B2 (ja) * 2004-05-31 2011-04-13 古河電気工業株式会社 スライドドア用給電装置
JP2009083666A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Mitsubishi Motors Corp スイングスライドドアのカバー構造
JP5200964B2 (ja) * 2009-02-03 2013-06-05 住友電装株式会社 スライドドア用ワイヤハーネスの支持装置
JP5990086B2 (ja) * 2011-12-19 2016-09-07 矢崎総業株式会社 スライド構造体への給電用装置
JP6057737B2 (ja) * 2013-01-22 2017-01-11 矢崎総業株式会社 給電装置のばね部保護構造
JP6297809B2 (ja) * 2013-10-11 2018-03-20 矢崎総業株式会社 給電装置
JP6162017B2 (ja) * 2013-10-11 2017-07-12 矢崎総業株式会社 給電装置及び給電装置の組立方法
JP6161033B2 (ja) * 2013-10-11 2017-07-12 矢崎総業株式会社 給電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016135638A (ja) 2016-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6513954B2 (ja) 給電装置
US9843178B2 (en) Curvature restraining member and power feeding device
JP6430990B2 (ja) 給電装置
JP4934074B2 (ja) スイッチ固定構造
JP6211375B2 (ja) 給電装置
JP2014173385A (ja) 操作ケーブルの配索構造
JP2017206051A (ja) 給電装置
JP2011200086A (ja) 給電用配索構造
JP6679249B2 (ja) 車両用開閉体の駆動装置
JP6542532B2 (ja) ワイヤハーネス保護構造及び給電装置
JP6580958B2 (ja) 給電装置
US10230224B2 (en) Electrical wire guide apparatus
JP2011193687A (ja) 給電用配索構造
JP2009194990A (ja) スライド構造体用の給電装置
CN110173172B (zh) 汽车用门闩装置
JP6297809B2 (ja) 給電装置
JP2007092510A (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP2012246618A (ja) 車両用ドア開閉装置及び車両用ドア開閉装置の製造方法
JP6071056B2 (ja) 車両用ドアラッチの操作中継装置
KR20090075152A (ko) 스피커가 구비되는 영상표시장치
JP2012253926A (ja) ハーネス部材のガイド構造
JP2017030384A (ja) ケーブルガイドの取付構造
JP2008030716A (ja) スライドドア用給電装置
JPWO2013114457A1 (ja) フレキシブルケーブル撓み規制構造およびそれを備えた車載電子機器
WO2015053216A1 (ja) 給電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160901

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160901

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180202

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6513954

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250