JP6512605B2 - 耐火物被覆火格子 - Google Patents

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Description

本発明は、主として都市ごみ、産業廃棄物、汚泥等の廃棄物を焼却処理するストーカ式の焼却炉や固形燃料を燃焼させるストーカ式の燃焼炉等で使用され、炉内に左右方向及び前後方向に多数並設されて炉床を形成するストーカの火格子に係り、特に、火格子の燃焼側の表面のうち、厳しい腐食条件下に晒される火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた表面にそれぞれ耐火物を施工し、火格子の燃焼側の表面の一部を耐火物で被覆した耐火物被覆火格子に関するものである。
一般に、都市ごみ等の廃棄物を焼却処理するストーカ式の焼却炉は、炉内に乾燥ストーカ、燃焼ストーカ及び後燃焼ストーカを備えており、乾燥ストーカ上に供給された廃棄物をここで乾燥した後、燃焼ストーカ上で廃棄物を燃焼させ、更に後燃焼ストーカ上で燃え残りの可燃物を燃やし切るようにしたものである。
前記乾燥ストーカ、燃焼ストーカ及び後燃焼ストーカは、何れも火格子を左右方向へ並列状に組み合わせて成る固定火格子列と可動火格子列とを前後方向(廃棄物の流れ方向)に交互に配列し、各可動火格子列の先端部を各固定火格子列上でそれぞれ摺動させるようにしたものであり、左右方向及び前後方向に並べた火格子の下方から火格子間の隙間を通じて燃焼用空気を各ストーカ上の燃焼室に供給するようにしている。
前記各固定火格子列は、ストーカ下の固定フレームに取り付けられており、炉内に固定状態で配置されている。
また、前記各可動火格子列は、ストーカ下の可動フレームに取り付けられており、油圧シリンダ等の駆動装置により廃棄物の流れ方向へ一定のピッチで往復動し、各ストーカ上の廃棄物を撹拌しながら上流側から下流側(乾燥ストーカ側から後燃焼ストーカ側)へ移送するようになっている。これにより、廃棄物の焼却処理が連続的に行われるようになっている。
ところで、ストーカ式の焼却炉においては、燃焼室の温度が数百度に達すると共に、各ストーカが腐食性の強い燃焼排ガスや灰分と接触するため、各ストーカを構成する火格子の材質としては、耐熱性及び耐食性に優れていることが要求されている。
そのため、ストーカを構成する一般的な火格子(耐火物で被覆されておらず、水冷構造となっていない火格子)は、燃焼室内の熱に耐えられるようにニッケルやクロムを含有する耐熱鋼(例えば、JIS規格のSCH13、SCH11、SCH2等)により一体的に製造されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
また、前記火格子は、ストーカを構成する火格子として使用すれば、火格子の下方から供給される燃焼用空気により冷却され、耐用期間が長くなる。
更に、前記火格子は、火格子の下方から供給される燃焼用空気で冷却され易いようにフィンや溝のある形状となっている。
一方、前記空冷式の一般的な火格子の欠点(燃焼用空気量が少ない場合や高カロリーの廃棄物を燃焼させた場合に火格子を十分に冷却することができない)を解決するため、冷却効率が高い水を冷却媒体として使用する水冷式の火格子が開発され、実用に供されている(例えば、特許文献5〜7参照)。
前記水冷式の火格子は、冷却媒体に水を使用しているため、火格子を冷却する空気量や被燃焼物(廃棄物や燃料)の性状に拘わらず、火格子の温度を低温に維持することができ、高温腐食を防止することができる。
しかしながら、前記空冷式の一般的な火格子及び水冷式の火格子においては、次のような問題点がある。
即ち、空冷式の一般的な火格子は、火格子を冷却する空気量が減少した場合や、廃棄物が局部的に激しく燃焼した場合等、火格子の温度が高温になった際に火格子が焼損したり、或いは、高温腐食を引き起こすと言う問題があった。
また、空冷式の一般的な火格子は、安定した燃焼管理が行われていた場合でも、焼損や高温腐食が徐々に進行し、2年〜3年で火格子を交換しなければならないと言う問題があった。
更に、火格子の交換の際には、火格子の交換作業に2日〜3日以上必要とすると共に、多くの人手を要し、しかも、新品の火格子の製作費用と交換費用がかかり、コスト高になると言う問題があった。
一方、前記水冷式の火格子は、水冷式の火格子を設置する初期費用が空冷式の一般的な火格子に比較してかなり高くなり、コスト高になると言う問題があった。
また、水冷式の火格子は、冷却水の冷却装置、冷却水、冷却水循環ポンプの動力、冷却水用薬剤等が必要になると言う問題があった。
尚、上述した空冷式の一般的な火格子や水冷式の火格子の他に、火格子の表面を耐火物で被覆した火格子が開発されている(例えば、特許文献8,9参照)。
即ち、前記火格子は、火格子の表面及び裏面を耐火セラミックプレートや不定形耐火物で被覆したものである。
しかし、前記火格子は、特に厳しい腐食条件下に晒される先端面がむき出しのままになっており、耐火セラミックプレートや不定形耐火物で被覆されておらず、また、火格子の先端部表面の一部分が、耐火セラミックプレートや不定形耐火物で被覆されていないため、火格子の先端部側が真っ先に焼損したり、或いは、高温腐食を引き起こすと言う問題があった。
また、固定側の火格子と可動側の火格子とが摺動する部分も、耐火セラミックプレートや不定形耐火物で被覆するようにしているため、火格子の摺動部の寸法精度を高めなければならないと言う問題があった。
特開2000−234712号公報 特開2000−240927号公報 特開2003−065525号公報 特開2004−037016号公報 特開2002−364823号公報 特開2010−175154号公報 特開2014−228262号公報 特開2010−175154号公報 特開2011−033212号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、火格子の厳しい腐食条件下に晒される先端部表面を耐火物で被覆することによって、火格子の延命化を図れると共に、火格子の交換時間と維持管理費用の軽減を図れるようにした耐火物被覆火格子を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る耐火物被覆火格子は、火格子を左右方向に並列状に配置して成る固定火格子列と可動火格子列とを前後方向に交互に階段状又は傾斜状に配列し、各可動火格子列の先端部を各固定火格子列上でそれぞれ摺動させて各火格子列の火格子上で廃棄物や燃料を燃焼させるようにしたストーカの火格子であって、前記火格子の燃焼側の表面のうち、火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面にそれぞれ耐火物を施工し、火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面をそれぞれ耐火物で被覆すると共に、前記火格子の前面に耐火物の脱落や欠落を防止するための金属板製の囲い又は受けを設けたことに特徴がある。
本発明に係る耐火物被覆火格子は、耐火物の脱落や欠落を防止するために、火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面にそれぞれアンカーを取り付け、各アンカーが埋没するように火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面にそれぞれ耐火物を施工し、火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面をそれぞれ耐火物で被覆することが好ましい。
本発明に係る耐火物被覆火格子は、左右方向に並列状に配置した各火格子の前面、若しくは、左右方向に並列状に配置した各火格子の前面と各火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面にそれぞれ耐火物を一体で施工し、並列状に配置した各火格子の前面、若しくは、並列状に配置した各火格子の前面と各火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面を一体的な耐火物で被覆することが好ましい。
本発明に係る耐火物被覆火格子は、火格子の前面に設けた囲い又は受けを、連結金具を介して火格子の前面に着脱自在に取り付けることが好ましい。
本発明に係る耐火物被覆火格子は、囲い又は受けに、予め耐火物を施工することが好ましい。
本発明に係る耐火物被覆火格子は、火格子の燃焼側の表面のうち、厳しい腐食条件下に晒される火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面にそれぞれ耐火物を施工し、火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面をそれぞれ耐火物で被覆しているため、火格子を冷却するための燃焼用空気の空気量が減少したり、或いは、高カロリーの廃棄物を燃焼しても、火格子の温度が高温になり難く、火格子の焼損や高温腐食を引き起こし難くなる。その結果、本発明に係る耐火物被覆火格子は、火格子の延命化を図れることなる。
本発明に係る耐火物被覆火格子は、長期間の使用により火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面を被覆する耐火物が徐々に損耗するが、火格子の前面、若しくは、火格子の前面及び上面が露出する前に耐火物を補修すれば、火格子の焼損や高温腐食を引き起こすことが殆どない。
本発明に係る耐火物被覆火格子は、火格子を被覆した耐火物を補修する際、1日〜2日程度あれば、耐火物を補修することができ、また、耐火物の補修に係る費用も、火格子を交換する場合に比べて1/2〜1/3で済む。その結果、本発明に係る耐火物被覆火格子は、火格子自体を交換する場合に比較して交換時間と維持管理費用の軽減を図れることになる。しかも、火格子にアンカー等を取り付け、耐火物を施工するだけであるため、初期費用の増加分が僅かで済む。
本発明に係る耐火物被覆火格子は、火格子の金属板製の囲い又は受けを取り付けて耐火物を施工しているため、耐火物の脱落や欠落を防止することができ、火格子を長期間安定した状態で使用することができる。
本発明に係る耐火物被覆火格子は、火格子に囲いや受けの他にアンカーを取り付け、アンカーが埋没するように火格子の前面、若しくは、火格子の前面と先端部上面に耐火物を施工しているため、耐火物の脱落や欠落をより一層防止することができ、火格子をより長期間安定した状態で使用することができる。
本発明に係る耐火物被覆火格子は、火格子の前面、若しくは、火格子の前面及び先端部上面を耐火物で被覆しているため、水冷式の火格子に比較して冷却水や動力が不要となり、コストの削減を図ることができる。
本発明の実施形態に係る耐火物被覆火格子を用いたストーカの要部の側面図である。 図1に示すストーカの一部省略正面図である。 前面に底板及びリブから成る囲いを設けた火格子を示し、(a)は火格子の平面図、(b)は火格子の側面図、(c)は火格子の正面図である。 左右に隣接する火格子間に挿入する火格子隙間板の側面図である。 図3に示す火格子を左右方向に並列状に配置し、隣接する火格子間に火格子隙間板を差し込んだ状態の一部省略正面図である。 図5のイ−イ線断面図である。 並列状に配置した複数の火格子の前面及び先端部上面に耐火物を施工した状態の一部省略正面図である。 図7のロ−ロ線断面図である。 本発明の他の実施形態に係る耐火物被覆火格子を用いたストーカの要部の側面図である。 図9に示すストーカの一部省略正面図である。 底板及びリブから成る囲いとアンカーを設けた火格子を示し、(a)は火格子の平面図、(b)は火格子の側面図、(c)は火格子の正面図である。 図11に示す火格子を左右方向に並列状に配置し、隣接する火格子間に火格子隙間板を差し込んだ状態の一部省略正面図である。 図12のハ−ハ線断面図である。 並列状に配置した複数の火格子の前面及び先端部上面に耐火物を施工した状態の一部省略正面図である。 図14のニ−ニ線断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る耐火物被覆火格子を用いたストーカの要部の側面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る耐火物被覆火格子を用いたストーカの要部の側面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る耐火物被覆火格子を用いたストーカの要部の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の実施形態に係る耐火物被覆火格子を用いたストーカ(例えば、ストーカ式の焼却炉の乾燥ストーカ、燃焼ストーカ又は後燃焼ストーカ)を示し、当該ストーカは、火格子1を左右方向に並列状に組み合わせて成る固定火格子列Aと可動火格子列Bとを前後方向(都市ごみ等の廃棄物の流れ方向)に交互に階段状又は傾斜状に配列し、各可動火格子列Bの先端部を各固定火格子列A上でそれぞれ摺動させ、左右方向及び前後方向に並べられて炉床を形成する火格子1上で廃棄物を燃焼させるようにしたものであり、左右方向及び前後方向に並べた火格子1の下方から火格子1間の隙間を通じて燃焼用空気をストーカ上の燃焼室に供給するようにしている。
また、ストーカを構成する固定火格子列Aは、ストーカ下の固定フレーム(図示省略)にボルト・ナット等の緊締具(図示省略)により取り付けられており、焼却炉の燃焼室内に固定状態で配置されている。
更に、ストーカを構成する可動火格子列Bは、ストーカ下の可動フレーム(図示省略)にボルト・ナット等の緊締具(図示省略)により取り付けられており、油圧シリンダ等の駆動装置(図示省略)により廃棄物の流れ方向へ一定のピッチで往復動し、ストーカ上の廃棄物を撹拌しながら上流側から下流側(図1の左側から右側)へ移送するようになっている。
そして、本発明の実施形態に係る耐火物被覆火格子は、火格子1の燃焼側の表面のうち、厳しい腐食条件下に晒される火格子1の前面と火格子1上面の摺動接触する部分を除いた上面にそれぞれ耐火物2を施工し、火格子1の前面と火格子1上面の摺動接触する部分を除いた上面をそれぞれ耐火物2で被覆したものである。
即ち、前記耐火物被覆火格子は、図1に示す如く、火格子1と、火格子1の前面に取り付けられて囲いを形成する底板3及びリブ4と、火格子1の前面及び火格子1上面の他の火格子1と摺動接触する部分を除いた上面(火格子1の先端部側上面)を被覆する耐火物2とを備えている。
具体的には、前記火格子1は、焼却炉の燃焼室内の熱に耐えられるようにニッケルやクロムを含有する耐熱鋼(例えば、JIS規格のSCH13、SCH11、SCH2等)により一体的に製造されており、図3に示す如く、長方形状の水平板部1aと、水平板部1aの先端部に下向きに連設された垂直板部1bと、水平板部1aの下面及び垂直板部1bの背面に連設された複数のフィン1cと、フィン1cに連設されてストーカ下の固定フレームや可動フレームに取り付けられる取り付け部1dとを備えている。
前記底板3は、耐熱性及び耐食性等に優れた金属板(例えば、ステンレス板(SUS304))により形成されており、後述するリブ4とで囲いを形成するものである。前記底板3は、耐火物2の脱落や欠落を防止するために、火格子1の前面に取り付けられて耐火物2を施工する際に耐火物2を保持するものである。
この実施形態においては、底板3は、図3に示すように火格子1の幅と同じ長さを有する長方形状に形成されており、火格子1の前面下端に水平姿勢でもって溶接により取り付けられている。
前記リブ4は、耐熱性及び耐食性等に優れた金属板(例えば、ステンレス板(SUS304))により形成されており、前記底板3とで囲いを形成するものである。前記リブ4は、耐火物2の脱落や欠落を防止するために、火格子1の前面に取り付けられて耐火物2を施工する際に耐火物2を保持するものである。
この実施形態においては、リブ4は、図3に示すように火格子1の高さよりも低くて底板3の幅よりも短い略三角形状に形成されており、火格子1の前面の両端位置と中央位置に等間隔で配置され、火格子1の前面及び底板3の上面に垂直姿勢でもって溶接により取り付けられている。また、火格子1の前面の両端位置にあるリブ4は、火格子1の側面と面一になるように火格子1の前面に取り付けられている。
尚、この実施形態においては、リブ4は、一つの火格子1に対して3枚使用されているが、リブ4の数は、火格子1の大きさに応じて適宜に選定されるものである。また、リブ4の形状も、適宜に設計変更可能である。
火格子1の前面に取り付けた前記底板3及びリブ4は、火格子1の前面の下部領域を前方側及び上方側を開放した状態で囲うことになり、この囲われた空間に耐火物2が施工されるようになっている。
前記耐火物2は、キャスタブル耐火物やプラスチック耐火物、耐火モルタル等の不定形耐火物から成り、塗り込み、流し込み、吹き付け等により火格子1の前面及び火格子1上面の他の火格子1と摺動接触する部分を除いた上面(火格子1の先端部上面)に施工され、火格子1の前面及び火格子1上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面を被覆している。この不定形耐火物の材質は、耐熱性、耐食性及び固着性等を有するものであれば、如何なる材質のものであっても良く、例えば、炭化珪素質耐火物やマグネシア−クロム系耐火物、アルミナ系耐火物、シリカ系耐火物等が使用されている。
次に、火格子1の前面及び火格子1上面の他の火格子1と摺動接触する部分を除いた上面(火格子1の先端部上面)にそれぞれ耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成する場合について説明する。
この場合、新規に作製された火格子1に耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成しても良く、或いは、既設のストーカの火格子1に耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成しても良い。
新規に作製された火格子1に耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成する場合には、先ず、火格子1の前面に図3に示すように底板3及びリブ4を溶接により取り付けて囲いを形成すると共に、底板3及びリブ4を取り付けた火格子1をストーカ下の固定フレーム上又は可動フレーム上に左右方向に並列状に配置し、各火格子1をボルト・ナット等の緊締具(図示省略)により固定フレーム又は可動フレームに取り付ける。尚、底板3及びリブ4は、火格子1を並列状に配置する前に取り付けても良いし、火格子1を並列状に配置した後に取り付けても良い。
並列状に配置した各火格子1は、隣接する火格子1同士の間、火格子1の前面の両端位置にあるリブ4同士の間にそれぞれ隙間(膨張代)ができるように、隣接する火格子1間に図4に示すような火格子隙間板6を差し込む(図5参照)。この火格子隙間板6は、はめ殺しになっている。また、焼却炉の側壁7と火格子1との間にも、隙間(膨張代)を形成する。
前記火格子隙間板6は、可燃性部材(例えば、ベニヤ板やプラスチック板等)により形成されており、ストーカ上で廃棄物を燃焼させたときに廃棄物と一緒に燃焼して消滅するようになっている。その結果、左右に隣接する火格子1間に隙間(膨張代)が形成されることになる。また、火格子隙間板6は、隣接する火格子1間に挿入した後、位置調整を簡単に行えるように火格子1の上面から上方へ突出する摘み部6aを備えている。
そして、左右方向に並列状に配置した火格子1の耐火物2で被覆する部分(火格子1の前面と火格子1上面の他の火格子1と摺動接触する部分を除いた上面)に型枠(図示省略)を組み、塗り込み、流し込み、吹き付け等によりキャスタブル耐火物等の耐火物2を施工する。
このとき、左右方向に並列状に配置した複数の火格子1に一体で耐火物2を施工する。これにより、隣接する火格子1上の耐火物2同士が一体化する(図7参照)。
最後に、耐火物2が完全に硬化したことを確認したら、型枠を取り外す。このようにして、耐火物被覆火格子が形成される。
尚、上記の実施形態においては、新規に作製された火格子1に耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成するようにしたが、他の実施形態においては、既設のストーカの火格子1に耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成するようにしても良い。
また、上記の実施形態においては、左右方向に並列状に配置した複数の火格子1に一体で耐火物2を施工したが、他の実施形態においては、火格子1一つ一つに耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成するようにしても良い。
このように、前記耐火物被覆火格子は、火格子1の前面と火格子1上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面をそれぞれ耐火物2で被覆しているため、火格子1を冷却するための燃焼用空気の空気量が減少したり、或いは、高カロリーの廃棄物を燃焼しても、火格子1の温度が高温になり難く、火格子1の焼損や高温腐食を引き起こし難くなる。その結果、耐火物被覆火格子は、延命化を図れることなる。
また、耐火物被覆火格子は、長期間の使用により耐火物2が徐々に損耗するが、火格子1の前面及び上面が露出する前に耐火物2を補修すれば、火格子1の焼損や高温腐食を引き起こすことが殆どない。
更に、耐火物被覆火格子は、火格子1を被覆した耐火物2を補修する際、1日〜2日程度あれば、耐火物2を補修することができ、また、耐火物2の補修に係る費用も、火格子1を交換する場合に比べて1/2〜1/3で済む。例えば、一例として、耐火物2なしの火格子1の場合には、火格子1の交換に年間約500万円かかるが、耐火物被覆火格子の場合には、耐火物2の交換に年間約200万円で済む。
更に、耐火物被覆火格子は、火格子1の前面に底板3及びリブ4から成る囲いを取り付けて耐火物2を施工しているため、耐火物2の脱落や欠落を防止することができ、火格子1を長期間安定した状態で使用することができる。
更に、耐火物被覆火格子は、火格子1の前面及び先端部上面を耐火物2で被覆しているため、水冷式の火格子1に比較して冷却水や動力が不要となり、コストの削減を図ることができる。
図9及び図10は本発明の他の実施形態に係る耐火物被覆火格子を用いたストーカ(例えば、ストーカ式の焼却炉の乾燥ストーカ、燃焼ストーカ又は後燃焼ストーカ)を示し、当該ストーカは、火格子1を左右方向に並列状に組み合わせて成る固定火格子列Aと可動火格子列Bとを前後方向(都市ごみ等の廃棄物の流れ方向)に交互に階段状又は傾斜状に配列し、各可動火格子列Bの先端部を各固定火格子列A上でそれぞれ摺動させ、左右方向及び前後方向に並べられて炉床を形成する火格子1上で廃棄物を燃焼させるようにしたものである。
本発明の他の実施形態に係る耐火物被覆火格子は、図9に示す如く、火格子1と、火格子1の前面に取り付けられて囲いを形成する底板3及びリブ4と、火格子1の前面及び上面に取り付けた複数のアンカー5と、火格子1の前面及び火格子1上面の摺動接触する部分を除いた上面(火格子1の先端部側上面)を被覆する耐火物2とを備えている。
尚、火格子1、底板3、リブ4及び耐火物2は、図1及び図2に示す耐火物被覆火格子のものと全く同じに構成されているため、ここではその詳細な説明を省略する。また、図1及び図2に示す耐火物被覆火格子と同じ部位・部材には、同一の参照番号を付している。
前記アンカー5は、耐火物2の脱落や欠落を防止するために火格子1の前面及び火格子1上面の摺動接触する部分を除いた上面(火格子1の先端部側上面)にそれぞれ複数本取り付けられている。
この実施形態においては、アンカー5には、金属製(例えば、ステンレス鋼製)のY型アンカーが使用されており、当該Y字型アンカーは、一つの火格子1に対して8本使用され、火格子1の前面に6本、また、火格子1の先端部上面に2本それぞれ取り付けられている。
火格子1の前面に取り付けられるアンカー5は、火格子1の上面に取り付けられるアンカー5よりも小さい目に形成されており、火格子1の前面の略中間の高さ位置に前方へ突出する姿勢で且つ互いに干渉しない程度の間隔を空けて配置され、火格子1の前面に溶接により取り付けられている。
また、火格子1の上面に取り付けられるアンカー5は、火格子1の前面に取り付けらけられる火格子1の略2倍の大きさに形成されており、火格子1の前面から前方へ突出する姿勢で且つ火格子1の上面と平行になるように配置され、火格子1の上面に溶接により取り付けられている。
尚、上記の実施形態においては、アンカー5にY型アンカーを使用したが、他の実施形態においては、Y型アンカーの他にV型アンカー、螺旋状のアンカー、各種スタッドアンカー等を使用しても良く、或いは前記各アンカーを数種類組み合わせて使用するようにしても良い。
次に、図9及び図10に示す耐火物被覆火格子を形成する場合について説明する。
この場合、新規に作製された火格子1に耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成しても良く、或いは、既設のストーカの火格子1に耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成しても良い。
新規に作製された火格子1に耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成する場合には、先ず、火格子1に図11に示すように底板3及びリブ4から成る囲いとアンカー5を溶接により取り付けると共に、火格子1をストーカ下の固定フレーム上又は可動フレーム上に左右方向に並列状に配置し、各火格子1をボルト・ナット等の緊締具(図示省略)により固定フレーム又は可動フレームに取り付ける。尚、底板3、リブ4及びアンカー5は、火格子1を並列状に配置する前に取り付けても良いし、火格子1を並列状に配置した後に取り付けても良い。
並列状に配置した各火格子1は、隣接する火格子1同士の間、火格子1の前面の両端位置にあるリブ4同士の間にそれぞれ隙間(膨張代)ができるように、隣接する火格子1間に図4に示すような火格子隙間板6を差し込む(図12参照)。
そして、左右方向に並列状に配置した火格子1の耐火物2で被覆する部分(火格子1の前面と火格子1上面の他の火格子1と摺動接触する部分を除いた上面)に型枠(図示省略)を組み、塗り込み、流し込み、吹き付け等によりキャスタブル耐火物等の耐火物2を施工する。
このとき、左右方向に並列状に配置した複数の火格子1に一体で耐火物2を施工する。これにより、隣接する火格子1上の耐火物2同士が一体化する(図14参照)。
最後に、耐火物2が完全に硬化したことを確認したら、型枠を取り外す。このようにして、耐火物被覆火格子が形成される。
尚、上記の実施形態においては、新規に作製された火格子1に耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成するようにしたが、他の実施形態においては、既設のストーカの火格子1に耐火物2を施工して耐火物被覆火格子を形成するようにしても良い。
図9及び図10に示す耐火物被覆火格子は、火格子1の前面と火格子1上面の他の火格子1と摺動接触する部分を除いた上面をそれぞれ耐火物2で被覆しているため、図1及び図2に示す耐火物被覆火格子と同様の作用効果を奏することができる。特に、図9及び図10に示す耐火物被覆火格子は、火格子1に底板3及びリブ4から成る囲いの他にアンカー5を取り付け、当該アンカー5が埋没するように火格子1の前面と先端部上面に耐火物2を施工しているため、耐火物2の脱落や欠落をより一層防止することができ、火格子を1より長期間安定した状態で使用することができる。
図16は本発明の更に他の実施形態に係る耐火物被覆火格子を用いたストーカを示すものである。
即ち、前記耐火物被覆火格子は、火格子1と、火格子1の前面に取り付けられて囲いを形成する底板3及びリブ4と、火格子1の前面及び火格子1上面の他の火格子1と摺動接触する部分を除いた上面(火格子1の先端部側上面)を被覆する耐火物2とを備えており、火格子1の水平板部1aの先端部側上面を基端部側上面よりも低く形成し、耐火物2の上面が火格子1の水平板部1aの基端部側上面と面一になるようにしたものである。
この耐火物被覆火格子は、火格子1の水平板部1aの形状を変えたこと以外は、図1及び図2に示す耐火物被覆火格子と同様構造に構成されており、図1及び図2に示す耐火物被火格子と同じ部位・部材には、同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
図16に示す耐火物被覆火格子は、図1及び図2に示す耐火物被覆火格子と同様の作用効果を奏することができる。しかも、この耐火物被覆火格子は、耐火物2の上面が火格子1の水平板部1aの基端部側上面と面一になっているため、耐火物被覆火格子上の廃棄物の送りを円滑且つスムースに行える。
尚、この耐火物被覆火格子にも、図9及び図10に示すアンカー5を取り付けても良いことは勿論である。
図17は本発明の更に他の実施形態に係る耐火物被覆火格子を用いたストーカを示すものであり、当該ストーカに用いた耐火物被覆火格子は、火格子1の燃焼側の表面のうち、火格子1の前面のみに耐火物2を施工し、火格子1の前面のみを耐火物2で被覆すると共に、耐火物2と囲いを形成する底板3及びリブ4とを取り外し自在としたものである。
即ち、前記耐火物被覆火格子は、火格子1と、火格子1の前面に取り付けられて囲いを形成する底板3及びリブ4と、底板3及びリブ4を火格子1の前面に着脱自在に取り付ける複数の連結金具8と、火格子1の前面を被覆する耐火物2とを備えており、囲いを形成する底板3及びリブ4に工場等で予め耐火物2を施工しておき、現場で火格子1の前面に耐火物2を施工した底板3及びリブ4を連結金具8により取り付けるようにしたものである。
前記底板3は、耐熱性及び耐食性等に優れたステンレス板等の金属板により断面形状L字状に形成されており、底板3の垂直部分(火格子1前面に当接する部分)には、連結金具8が挿通される貫通孔が火格子1の幅方向に沿って一定の間隔で形成されている。
また、前記リブ4は、耐熱性及び耐食性等に優れたステンレス板等の金属板により図3に示すリブ4と同じ形状に形成されており、底板4の両端位置と中央位置に等間隔で配置され、底板3の垂直部分及び水平部分に垂直姿勢でもって溶接により取り付けられている。
更に、前記連結金具8は、底板3に形成した貫通孔及び火格子1の垂直板部1bに形成した貫通孔に挿通されるボルト8aと、ボルト8aに着脱自在に螺着される二つのナット8bとから成り、底板3に取り付けたボルト8aを火格子1の垂直板部1bに形成した貫通孔に挿通し、ボルト8aにナット8bを締め付けることによって、耐火物2を施工した底板3及びリブ4を火格子1の前面に取り付けることがで、また、ナット8bを弛めてボルト8aを火格子1の貫通孔から引き抜くことによって、耐火物2を施工した底板3及びリブ4を火格子1の前面から取り外すことができる。
上記の実施形態においては、連結金具8にボルト8a及びナット8bから成る連結金具8を使用したが、他の実施形態においては、図示していないが、連結金具8にピン、レバー及びカム等を備えた従来公知のクイックピンを使用しても良い。
図17に示す耐火物被覆火格子は、図1及び図2に示す耐火物被覆火格子と同様の作用効果を奏することができる。しかも、この耐火物被覆火格子は、火格子1の前面に囲いを形成する底板3及びリブ4を連結金具8により着脱自在に取り付けているため、損耗、焼損した耐火物2の交換を簡単且つ容易に行える。特に、連結金具8にクイックピンを使用した場合、耐火物2を施工した底板3及びリブ4の火格子1への取り付け及び火格子1からの取り外しをより一層簡単且つ容易に行える。
尚、この耐火物被覆火格子にも、図9及び図10に示すアンカー5を取り付けても良いことは勿論である。
図18は本発明の更に他の実施形態に係る耐火物被覆火格子を用いたストーカを示すものであり、当該ストーカに用いた耐火物被覆火格子は、火格子1の燃焼側の表面のうち、火格子1の前面と火格子1上面の他の火格子1と摺動接触する部分を除いた上面にそれぞれ耐火物2を施工し、火格子1の前面と火格子1上面の他の火格子1と摺動接触する部分を除いた上面をそれぞれ耐火物2で被覆すると共に、耐火物2と囲いを形成する底板3及びリブ4とを取り外し自在としたものである。
また、この耐火物被覆火格子は、火格子1の水平板部1aの先端部側上面を基端部側上面よりも低く形成し、耐火物2の上面が火格子1の水平板部1aの基端部側上面と面一になるようにしたものである。
即ち、前記耐火物被覆火格子は、火格子1と、火格子1の前面及び先端部側上面に取り付けられて囲いを形成する底板3及びリブ4と、底板3及びリブ4を火格子1の前面及び先端部側上面に着脱自在に取り付ける複数の連結金具8と、火格子1の前面及び先端部側上面を被覆する耐火物2とを備えており、囲いを形成する底板3及びリブ4に工場等で予め耐火物2を施工しておき、現場で火格子1の前面及び先端部側上面に耐火物2を施工した底板3及びリブ4を連結金具8により取り付けるようにしたものである。
前記底板3は、耐熱性及び耐食性等に優れたステンレス板等の金属板により形成されており、火格子1の前面に当接する垂直部分と、垂直部分の下端に連設された水平部分と、垂直部分の上端に連設されて火格子1の先端部側上面に当接する上部水平部分とを備えている。この底板3の垂直部分及び上部水平部分には、連結金具8が挿通される貫通孔が火格子1の幅方向に沿って一定の間隔で形成されている。
また、前記リブ4は、耐熱性及び耐食性等に優れたステンレス板等の金属板により図3に示すリブ4と同じ形状に形成されており、底板4の両端位置と中央位置に等間隔で配置され、底板3の垂直部分及び水平部分に垂直姿勢でもって溶接により取り付けられている。
更に、前記連結金具8は、ボルト8a及びナット8bから成り、底板3の垂直部分に取り付けたボルト8aを火格子1の垂直板部1bに形成した貫通孔に挿通し、また、底板3の上部水平部分に形成した貫通孔及び火格子1の水平板部1aに形成した貫通孔にそれぞれボルト8aを挿通し、各ボルト8aにナット8bを締め付けることによって、耐火物2を施工した底板3及びリブ4を火格子1の前面及び先端部側上面に取り付けることがで、また、ナット8bを弛めて各ボルト8aを火格子1の貫通孔から引き抜くことによって、耐火物2を施工した底板3及びリブ4を火格子1の前面及び先端部側上面から取り外すことができる。
尚、耐火物2を施工した底板3及びリブ4を連結金具8により火格子1に取り付けたときには、火格子1の水平板部1aの先端部側上面の一部(連結金具8が挿通される部分)は開放された状態になっているため、現場において火格子1の水平板部1a上面の一部に耐火物2を施工し、水平板部1aから上方へ突出する連結金具8と水平板部1aの上面を耐火物2で被覆する。このとき、工場等で予め底板3に施工した耐火物2と現場で施工する耐火物2の上面が面一になるようにする。
図18に示す耐火物被覆火格子は、図16及び図17に示す耐火物被覆火格子と同様の作用効果を奏することができる。
尚、この耐火物被覆火格子にも、図9及び図10に示すアンカー5を取り付けても良いことは勿論である。
尚、耐火物被覆火格子の形状及び構成は、上記の各実施形態に係るものに限定されるものではなく、火格子1の前面、若しくは、火格子1の前面と火格子1上面の他の火格子と摺動接触する部分を除く上面が耐火物2で被覆されておれば、如何なる形状及び構成であっても良い。
また、耐火物被覆火格子は、火格子1の前面、若しくは、火格子1の前面及び火格子1の先端部上面を不定形耐火物から成る耐火物2で被覆することにより形成されているが、火格子1の前面、若しくは、火格子1の前面及び火格子1の先端部上面を耐火煉瓦等の定形耐火物で被覆することにより形成しても良い。
更に、上記の各実施形態においては、火格子1の前面に底板3及びリブ4から成る囲いを設けたが、他の実施形態においては、火格子1の前面に底板3から成る受けを取り付け、耐火物2の脱落や欠落を防止するようにしても良い。また、底板3から成る受けとアンカー5を組み合わせて使用しても良い。
1は火格子、1aは水平板部、1bは垂直板部、1cはフィン、1dは取り付け部、2は耐火物、3は底板、4はリブ、5はアンカー、6は火格子隙間板、6aは摘み部、7は焼却炉の側壁、8は連結金具、8aはボルト、8bはナット、Aは固定火格子列、Bは可動火格子列。

Claims (5)

  1. 火格子を左右方向に並列状に配置して成る固定火格子列と可動火格子列とを前後方向に交互に階段状又は傾斜状に配列し、各可動火格子列の先端部を各固定火格子列上でそれぞれ摺動させて各火格子列の火格子上で廃棄物や燃料を燃焼させるようにしたストーカの火格子であって、前記火格子の燃焼側の表面のうち、火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面にそれぞれ耐火物を施工し、火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面をそれぞれ耐火物で被覆すると共に、前記火格子の前面に耐火物の脱落や欠落を防止するための金属板製の囲い又は受けを設けたことを特徴とする耐火物被覆火格子。
  2. 耐火物の脱落や欠落を防止するために、火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面にそれぞれアンカーを取り付け、各アンカーが埋没するように火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面にそれぞれ耐火物を施工し、火格子の前面、若しくは、火格子の前面と火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面をそれぞれ耐火物で被覆したことを特徴とする請求項1に記載の耐火物被覆火格子。
  3. 左右方向に並列状に配置した各火格子の前面、若しくは、左右方向に並列状に配置した各火格子の前面と各火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面にそれぞれ耐火物を一体で施工し、並列状に配置した各火格子の前面、若しくは、並列状に配置した各火格子の前面と各火格子上面の他の火格子と摺動接触する部分を除いた上面を一体的な耐火物で被覆したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の耐火物被覆火格子。
  4. 火格子の前面に設けた囲い又は受けを、連結金具を介して火格子の前面に着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の耐火物被覆火格子。
  5. 囲い又は受けに、予め耐火物を施工したことを特徴とする請求項4に記載の耐火物被覆火格子。
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