JP6511870B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は車両用灯具に関するものである。
特許文献1には、可動型シェードを駆動させる駆動源は、駆動時に加熱されるため、この駆動源に熱が籠もることによって可動型シェードの動作に支障をきたすおそれがあることに鑑みて、発光素子を搭載した基板を上面に搭載した金属製支持部材と、投影レンズと、発光素子の光を投影レンズの後方焦点近傍に反射するリフレクタと、駆動源によって投影レンズの後方焦点近傍に配置され、または後方焦点近傍から撤去可能に構成された可動型シェードと、を有するプロジェクタ型車両用前照灯において、前記駆動源を、金属製支持部材の前方に設け、金属製支持部材の下方には、金属製支持部材の下面に対向する冷却ファンを設けたことを特徴とするプロジェクタ型車両用前照灯が開示されている。
一方、特許文献2には、LEDが発する光の大半は反射面で反射されるが、僅かな光が反射面で吸収され、光学部品の温度上昇を招き、リフレクタや投影レンズなどの光学部材がLEDからの熱の影響を受けて変形しうることに鑑みて、光源からの光を反射する光学部材と、前記光源から発生する熱を放熱する放熱部材と、前記光学部材の反射面に空気を送る送風機構と、を備えることを特徴とした車両用灯具が開示されている。
特開2014―22307号公報 特開2014―102998号公報
しかしながら、特許文献1に開示される車両用灯具は、発光素子が配置される空間を冷却する構成を有しておらず、一方、特許文献2に開示される車両用灯具は、可動式シェードの駆動源を冷却する構成を有していない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、光源が配置される空間並びにシェードを可動させる駆動部の双方を冷却することが可能である車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、光源と、前記光源を配置する光源配置部を表面に有するベース部と前記ベース部の裏面に設けられた放熱フィンとを有するヒートシンクと、前記ベース部の表面側に配置され、前記光源からの光を前方に反射するリフレクタと、前記リフレクタで反射された光を受けるように前方に配置されるレンズと、前記ベース部の前方側に配置される可動式のシェードと、前記放熱フィンの前方側端部に沿うように前記放熱フィンの上端よりも下側に配置され、前記シェードを可動させる駆動部と、を備え、前記ベース部が、前記シェードと前記光源配置部との間に形成された切欠部を有する。
(2)上記(1)の構成において、前記シェードが、前後方向に回動することで前記光の一部を遮光する第1状態と前記光を遮光しない第2状態とに切替わるように可動し、前記シェードは、前記第2状態のときに、前記表面側に流れる空気の一部を前記駆動部側へ導く。
(3)上記(2)の構成において、前記ヒートシンクに取付けられ、ソレノイドからなる前記駆動部と前記シェードとが取付けられるフレームと、前記シェードと前記ソレノイドのプランジャーとの間に介在し、前記プランジャーの動きを前記シェードが前記第1状態と前記第2状態とに切替わる回動力として伝える伝達部材と、を備え、前記放熱フィンが、前記ベース部の前方側に延びる前端部を有し、前記フレームが、前記放熱フィンの前記前端部の前方側端部に沿って配置される前記ソレノイドを取付ける取付面と、前記取付面の前記ソレノイドのプランジャーより上方側となる位置に設けられる前記伝達部材を支持する支持部と、前記取付面の上側の左右両横に設けられ、前記放熱フィンの前記前端部上に位置する前記シェードを回動可能に受ける回動軸と、を備え、前記取付面には、上側から前記ソレノイド側に向けて前記放熱フィンの前記前端部の前方側端部を開放する切欠が形成されている。
(4)上記(2)又は(3)の構成において、前記リフレクタは、前記シェードの上方側の位置から前方側に延びる前記シェード側に光を反射する延長反射部を備え、前記シェードが前記第1状態のときに、前記延長反射部で反射された光が前記シェードの前方に向く面で前記レンズ側に反射される。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、前記放熱フィンの下側に配置される冷却ファンを備える。
本発明によれば、光源が配置される空間並びにシェードを可動させる駆動部の双方を冷却することが可能である車両用灯具を提供することができる。
本発明に係る第1実施形態の車両用灯具を備えた車両の平面図である。 本発明に係る第1実施形態の灯具ユニットの斜視図である。 第1実施形態の灯具ユニットの分解斜視図である。 第1実施形態のシェード及び駆動部を取付けるフレームの斜視図である。 第1実施形態のフレームにシェード及び駆動部が取付けられた状態を示す斜視図である。 第1実施形態のシェードが第1状態にあるときを示す灯具ユニットの断面図である。 第1実施形態のシェードが第2状態にあるときを示す灯具ユニットの断面図である。 第2実施形態のシェードが第1状態にあるときを示す灯具ユニットの断面図である。 第2実施形態のシェードが第2状態にあるときを示す灯具ユニットの断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、実施形態及び図中において、特に断りがない場合、「前」、「後」は、各々、車両の「前進方向」、「後進方向」を示し、「上」、「下」、「左」、「右」は、各々、車両に乗車する運転者から見た方向を示す。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車両用灯具は、図1に示す車両102の前方の左右に設けられる車両用灯具(101R、101L)であり、左右の車両用灯具(101R、101L)の構成は基本的に同様の構成であるため、以下では、単に「車両用灯具」と記載して、左右一方の車両用灯具について説明する。
本実施形態の車両用灯具は、車両前方側に開口したハウジング(図示せず)と開口を覆うようにハウジングに取付けられるアウターレンズ(図示せず)を備え、ハウジングとアウターレンズとで形成される灯室内に灯具ユニット(図2参照)などが配置されている。
図2は、本実施形態の車両用灯具の灯具ユニット10を示した斜視図であり、図3は灯具ユニット10の分解斜視図である。
図3に示すように、灯具ユニット10は、光源20と、ヒートシンク30と、リフレクタ40と、レンズ50と、レンズホルダ51と、可動式のシェード60と、シェード60を可動させる駆動部70と、冷却ファン80と、を備えている。
(光源)
光源20は、基板上に発光チップが設けられた半導体型光源であり、本実施形態ではLEDを用いている。
基板に設けられる発光チップの形状や個数は特に限定されるものではなく、例えば、正方形状の発光チップを複数横に並べるように基板上に配置して長方形状の発光面を形成しても良く、長方形状の発光チップを1つだけ基板上に配置して長方形状の発光面を形成しても良い。
また、正方形状の発光チップを1つだけ基板上に配置して正方形状の発光面を形成するようにしても良い。
なお、本実施形態では、LEDを用いる場合を示しているが、LDやEL(有機EL)などの半導体型光源を用いるようにしても良い。
そして、ヒートシンク30のベース部31には、表面31aに光源配置部33が設けられており、光源20がこの光源配置部33上に配置される。
この光源配置部33の前寄りの両サイドには、ボスとネジ孔からなる取付構造33aが設けられており、光源20の発光面に対応する開口を有した給電部材21が開口に発光面を位置させるように、光源20上に配置され、光源20を固定するように給電部材21がベース部31に取付けられる。
なお、給電部材21には、光源20を駆動させる駆動回路などが設けられるが、例えば、発光チップを設ける基板自体に駆動回路などを合わせて設けるようにして駆動回路などを省略しても良い。
より具体的には、給電部材21には、取付構造33aのボスとネジ孔に対応する孔が設けられており、取付構造33aのボスで位置合わせするようにベース部31上に配置して、取付構造33aのネジ孔にネジ22を螺合させることで、ベース部31に給電部材21が取付けられる。
(リフレクタ)
リフレクタ40は、光源20からの光を前方(車両前方側)に反射するように、ヒートシンク30のベース部31の表面31a側に光源20を半ドーム状に覆うように設けられる。
より具体的には、ヒートシンク30のベース部31の左右には、ボスとネジ孔からなるリフレクタ取付部38が設けられており、リフレクタ40の左右には、そのリフレクタ取付部38のボスとネジ孔とに対応した孔が設けられた固定部41が設けられている。
したがって、リフレクタ取付部38のボスで位置合わせするようにベース部31上に配置して、リフレクタ取付部38のネジ孔にネジ42を螺合させることで、ベース部31にリフレクタ40が取付けられる。
なお、リフレクタ40の後方の下側縁部には、ベース部31に設けられる突起部38aが当接するようになっており、このためリフレクタ40は、リフレクタ取付部38と突起部38aとでベース部31から少し離間するように配置されている。
(冷却ファン)
冷却ファン80は、ヒートシンク30の放熱フィン32に風を送るように、放熱フィン32の下側に配置される。
より具体的には、ヒートシンク30のベース部31には、裏面31bから下側に延びるようにネジ孔を有するファン取付部35が設けられており、このファン取付部35に冷却ファン80の貫通孔81a、81aを通してネジ87を螺合することで冷却ファン80がベース部31にネジ止めされる。
なお、ベース部31には、図示するファン取付部35と同様のファン取付部35が対角を成す後方側にも設けられている。
(ヒートシンク)
ヒートシンク30は、ベース部31とベース部31の裏面31bに一体形成された複数の放熱フィン32などを備える。
本実施形態では、ヒートシンク30は、アルミダイカスト製のものとしているが、その他、熱伝導率の高い金属材料(例えば、アルミ等)や樹脂材料からなるものを材料として成形されたものでもよい。
なお、既に、ヒートシンク30に光源20、給電部材21、リフレクタ40や冷却ファン80を取付ける取付構造については説明しているので、以下では、上記で触れていない部分の構造について主に説明する。
本実施形態のヒートシンク30は、ベース部31の裏面31b側に前後方向に伸びる複数の放熱フィン32が左右方向(車両幅方向)に並ぶように設けられている。
そして、放熱フィン32は、ベース部31の前方側に延びる前端部を有し、ベース部31には、その前端部側から光源配置部33側に向かって切欠部36が形成されている。
この切欠部36は、後ほど詳細に説明するが、放熱フィン32側からベース部31の表面31a側に空気が流れる空気流路となる。
一方、ベース部31には、左右前側にボスとネジ孔からなる取付構造を有するフレーム取付部34が設けられており、フレーム85の左右上側には、フレーム取付部34のボスとネジ孔に対応した孔が設けられた固定部86が設けられている。
したがって、フレーム取付部34の取付構造のボスで位置合わせするように、シェード60及び駆動部70が取付けられたフレーム85の固定部86をフレーム取付部34に重ねるように配置した後、フレーム取付部34の取付構造のネジ孔にネジ87を螺合させることで、ベース部31にフレーム85が取付けられる。
また、放熱フィン32の左右外側の部分には、レンズホルダ51を取付けるボスとネジ孔からなる取付構造を有するレンズホルダ取付部37が設けられており、レンズホルダ51には、左右下側にレンズホルダ取付部37のボスとネジ孔に対応した孔を有する固定部55が設けられている。
したがって、レンズホルダ取付部37の取付構造のボスで位置合わせするように、レンズ50を保持したレンズホルダ51の固定部55をレンズホルダ取付部37に重ねるように配置した後、レンズホルダ取付部37の取付構造のネジ孔にネジ56を螺合させることでレンズホルダ51が取付けられる。
(フレーム)
図4は、フレーム85だけを示した斜視図であり、図5は、フレーム85に駆動部70とシェード60とを取付けた状態を示す斜視図である。
図4に示すように、フレーム85は、取付面85aと、取付面85aの図右側の上方側となる位置に設けられる支持部85bと、取付面85aの上側の左右両横に設けられる回動軸85cとを備えている。
取付面85aは、図示しない駆動部70を取付けるための面であり、駆動部70を取付けるための一対の貫通孔85dが設けられている。
したがって、この貫通孔85dを通すように、図示しない駆動部70に設けられたボスを通すように駆動部70が装着され、そのボスを加締めることで、図5に示すように、駆動部70が取付けられる。
ここで、後ほど詳細に説明するが、図5を見るとわかるように、取付面85aは、上側から駆動部70であるソレノイド側に向けて切欠85eが形成されている。
この部分には、図3を参照しながら説明した放熱フィン32のベース部31の前方側に延びる前端部の前方側端部が位置する。
つまり、この切欠85eは、取付面85aの上側からソレノイド側に向けて放熱フィン32の前端部の前方側端部を開放し、ソレノイド側に空気が流れるための切欠になっている。
また、図4に示す取付面85aの上側の左右両横に設けられる回動軸85cは、シェード60を回転可能に受けるための回動軸であり、図5に示すように、この回動軸85cのシェード60の左右両側に設けられる軸受けとなる孔が挿入され、シェード60が後ほど詳細に説明するが、前後方向(車両前後方向)に回動できるように取付けられる。
さらに、図4に示す支持部85bは、図5を見るとわかるように、駆動部70であるソレノイドが、取付面85aに取付けられたときに、ソレノイドのプランジャー71より上方側となる位置に設けられており、この支持部85bが、バネ部材からなる伝達部材72を回動可能に支持する。
(伝達部材)
図5に示すように、支持部85bに回動可能に支持される伝達部材72は、プランジャ―71の凹部に一端が係止されるとともに、他端がシェード60に係止されている。
図5は、駆動部70であるソレノイドを通電していないプランジャー71が最も外側に出ている状態を示しており、ソレノイドの通電を行うとプランジャー71が矢印Aの方向に動き、バネ部材からなる伝達部材72のプランジャ―71の凹部に係止されている一端がソレノイド側に引き寄せられ、その動きによってバネ部材からなる伝達部材72のシェード60に係止されている他端が矢印Bの方向に動くため、シェード60が紙面の奥側(車両後側)に倒れるように回動する。
このように、バネ部材からなる伝達部材72は、シェード60と駆動部70であるソレノイドのプランジャー71との間に介在し、プランジャー71の動きをシェード60が前方側に立った状態である第1状態と後方側に倒れた状態である第2状態とに切替わる回動力として伝える。
(駆動部)
既に、上記でも触れたが、本実施形態では、駆動部70としてソレノイドを用いており、ソレノイドからなる駆動部70がシェード60を可動させるための駆動部となっている。
そして、ソレノイドを通電していない時には、図5に示すように、プランジャー71が出た状態となり、その動きが伝達部材72でシェード60に伝達されて、シェード60が、図5に示す前方側に立った状態である第1状態となるが、このときには通電を伴わないのでソレノイドは発熱しない。
一方、ソレノイドを通電すると、プランジャー71が図5の矢印Aの方向に動き、その動きが伝達部材72でシェード60に伝達されて、シェード60が後方に少し倒れた第2状態となる。
この第2状態を維持するためにはソレノイドへの通電を続けなければならないので、シェード60を第2状態とするときにはソレノイドが発熱することになる。
(シェード)
本実施形態のシェード60は、前方側(車両前方側)に配置される反射プレート61と後方側(車両後方側)に配置され、反射プレート61にボス63でカシメ止めされる後方プレート62とで構成された構成になっている。
反射プレート61及び後方プレート62には、上側中央に斜めカットオフラインを形成するための段差64が設けられており、反射プレート61と後方プレート62は、上辺を少し離間させ、下側に行くにつれてその離間距離が広がるように配置されている。
なお、シェード60は、反射プレート61と後方プレート62の上端縁によりカットオフラインを有する配光パターンを形成する。このように2枚のプレートでカットオフラインを有する配光パターンを形成するため青色などの色を抑制した配光が形成できる。
そして、フレーム85にシェード60及び駆動部70が取付けられた後に、図3を参照して説明したように、フレーム85の固定部86をヒートシンク30のフレーム取付部34にネジ87で固定することで、シェード60及び駆動部70がヒートシンク30に組付けられる。
(レンズ)
レンズ50は、リフレクタ40で反射された光を受け、その光を前方に照射するように、前方に配置される。
より具体的には、図3に示すように、レンズ50は、外周縁にフランジ50aを有し、このフランジ50aの部分がレンズホルダ51に把持されてレンズホルダ51によって前方の所定の位置に位置するように配置される。
本実施形態では、入射面が平面状で出射面が前方に突出する曲面を有し、灯具ユニット10を正面から見る正面視で円形の非球面レンズを用いているが、入射面や出射面の形状は、求められる配光パターンに合わせて変えても良い。
(レンズホルダ)
レンズホルダ51は、レンズ50を把持してレンズ50が前方の所定の位置に位置するようにヒートシンク30に取付けられる部品である。
そして、上述したように、ヒートシンク30の放熱フィン32の左右外側の部分には、レンズホルダ51を取付けるボスとネジ孔からなる取付構造を有するレンズホルダ取付部37が設けられており、レンズホルダ51の左右下側には、レンズホルダ取付部37のボスとネジ孔に対応した孔を有する固定部55が設けられている。
したがって、レンズホルダ取付部37のボスで位置合わせするようにレンズホルダ51の固定部55をレンズホルダ取付部37に重ねるように配置して、レンズホルダ取付部37のネジ孔にネジ56を螺合させることで、レンズホルダ取付部37にレンズホルダ51が取付けられる。
以上のようにして、ヒートシンク30に各部材が取付けられると、図2示した灯具ユニット10のようになる。
次に、このような構成からなる本実施形態の灯具ユニット10の作用効果について説明する。
図6は、灯具ユニット10の光照射光軸に沿った灯具ユニット10の断面図であり、上述の駆動部70であるソレノイドを通電していない状態を示す図である。
つまり、シェード60が前方側に立った状態である第1状態を示す図である。
図6に示す光線L1、L2を見るとわかるように、リフレクタ40の第1焦点は、光源20の発光中心若しくはその近傍に設けられ、リフレクタ40の第2焦点は、レンズ50の後方焦点O若しくはその近傍に設けられるようになっている。
そして、この第1状態のときには、図6に示す光線L1、L2のように、ロービーム配光パターンのカットオフラインより下方に照射される光は、シェード60に遮光されず、レンズ50に入射する。
一方、レンズ50からカットオフラインよりも上方に向けて照射される光については、シェード60で遮光される。
このように第1状態は、光の一部を遮光してカットオフラインを有するロービーム配光パターンを形成する状態になっている。
ところで、図2、図3及び図6に示すように、本実施形態のリフレクタ40は、シェード60の上方側の位置から前方側に延びる延長反射部40aが設けられている。
この延長反射部40aは、図6に点線で示す光線L3のように、光源からの光をシェード60側に反射する。
そして、その反射された光は、シェード60の前方に向く面、より具体的には、反射プレート61の前方側の面でレンズ50側に反射され、レンズ50を介してロービーム配光パターンの上方側に照射され、オーバーヘッド配光を形成する。
通常、この延長反射部40aで反射される光は、レンズ50に入射しない光なので有効に配光に寄与しない光であるが、本実施形態では、その光をオーバーヘッド配光に利用できるようにすることで光の利用効率が高い車両用灯具が実現できるようになっている。
一方、図6に示すように、冷却ファン80から放熱フィン32側に吹出す空気は、放熱フィン32同士の間を通り、ヒートシンク30のベース部31のシェード60と光源配置部33との間に形成された切欠部36を通じて、二点鎖線W1で示すように、放熱フィン32側からベース部31の表面31a側に流れるようになっている。
したがって、冷却ファン80から吹出す空気は、放熱フィン32を冷却するだけでなく、光源20が配置されているベース部31とリフレクタ40との間の空間にも流れ込み、光源20の周囲を冷却するのにも活用されているので、光源20の高い冷却効率が得られるようになっている。
次に、図7は、駆動部70であるソレノイドを通電して、シェード60が後方側に倒れた状態である第2状態を示した断面図である。
図7に示すように、シェード60が後方側に倒れることで、図6で示したよりもレンズ50の下側までリフレクタ40で反射された光が入射するようになっており(光線L4参照)、光線L4、L5で示すように、上下方向の広い範囲に光を照射する。
このように、第2状態は、ハイビーム配光パターンを形成する状態になっている。
このときには、駆動部70であるソレノイドが通電状態となるので発熱する。
しかしながら、図7に示すように、ベース部31の前方側に延びる放熱フィン32の前端部32aよりも上側に位置するシェード60が後方側に倒れる第2状態となっている。
このため、先ほど、図6を参照して説明したベース部31の表面31a側に流れる空気(二点鎖線W1)の一部が、図7に示す二点鎖線W2のように、駆動部70であるソレノイド側へ流れる空気の量が増加する。
既に、説明したように、ソレノイドが取付けられるフレーム85の取付面85aには、取付面85aの上側からソレノイド側に向けて放熱フィン32の前端部32aの前方側端部を開放し、ソレノイド側に空気が流れるための切欠85eが設けられている。
したがって、図7に示す二点鎖線W2のように、駆動部70であるソレノイド側に導かれる空気の流れは、フレーム85で阻害されることなく、ソレノイドを冷却するように流れる。
このように、シェード60は、光を遮光しない第2状態のときに、発熱する駆動部70であるソレノイドを冷却するように、ベース部31の表面31a側に流れる空気の一部を駆動部70側に導くようになっている。
したがって、第1実施形態の灯具ユニット10を備える車両用灯具は、光源20が配置される空間並びにシェード60を可動させる駆動部70の双方を冷却することが可能な車両用灯具になっている。
(第2実施形態)
次に、図8及び図9を参照しながら、本発明の第2実施形態の灯具ユニット10’について説明する。
図8は図6に対応する灯具ユニット10’の断面図であり、図9は図7に対応する灯具ユニット10’の断面図になっている。
つまり、図8は、駆動部70であるソレノイドを通電せず、シェード60が光源20からの光の一部を遮光しているロービーム配光パターンを形成する第1状態のときの断面図であり、図9は、駆動部70であるソレノイドを通電して、シェード60が光源20からの光を遮光しないハイビーム配光パターンを形成する第2状態のときの断面図である。
第2実施形態は、シェード60の構成の一部が異なるだけであり、基本的な構成は第1実施形態と同様である。
したがって、以下では、異なる部分についてのみ主に説明し、第1実施形態と同様の部分については説明を割愛する。
図8を見るとわかるように、第2実施形態のシェード60では、シェード60の後方プレート62’が反射プレート61側に曲げられた折曲部62aを有し、くの字状の後方プレート62’とされている点が第1実施形態と異なる。
この折曲部62aは、放熱フィン32の前端部32aの上端前方側の一部に形成された前方斜め下方向に傾斜する傾斜部32bに沿うように形成されている。
なお、折曲部62aは、図8に示す第1状態のときに、傾斜部32bに当接する必要はなく、この傾斜部32bに沿うように形成されていればよい。
このように後方プレート62’をくの字状にすることによって、折曲部62aが空気をベース部31の表面31a側に導くガイド面となるので、効率よく光源20を冷却することができる。
一方、図9に示すように、シェード60が光源からの光を遮光しない第2状態とするために、駆動部70であるソレノイドを通電してソレノイドを冷却する必要が有るときには、先ほどの後方プレート62’の折曲部62aが放熱フィン32の前端部32aの上端に沿うようになる。
なお、この第2状態のときに、折曲部62aが放熱フィン32の上端に接触する必要はなく、概ね上端に沿うようになっていればよい。
このため、今度は、この折曲部62aが空気をソレノイド側に導くガイド面となり、効率よくソレノイド側に空気を流すことができるようになる。
特に、ソレノイド側に空気を導きやすくする点からすれば、この第2状態のときには、折曲部62aの下側の面が少なくとも水平もしくはレンズ50側が上になるように傾斜するようにされているのが好ましい。
以上、具体的な実施形態を基に本発明の説明を行ってきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、積極的に空気を送るために冷却ファンを設ける態様を示した。
当然、冷却能力を高めるためには、このような冷却ファンを設けることが好ましい。
しかしながら、光源20の熱によって上昇気流が発生するので、本実施形態のように放熱フィン側から光源20側に空気の流れる流路を形成するようにすると、その上昇気流に引かれて放熱フィン32側から光源20側への空気の流れが生まれるので冷却フィンを設けることが必須の要件ではない。
このように、技術的思想を逸脱することのない変更や改良を行ったものも発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載からである。
10、10’ 灯具ユニット
20 光源
21 給電部材
22 ネジ
30 ヒートシンク
31 ベース部
31a 表面
31b 裏面
32 放熱フィン
32a 前端部
32b 傾斜部
33 光源配置部
33a 取付構造
34 フレーム取付部
35 ファン取付部
36 切欠部
37 レンズホルダ取付部
38 リフレクタ取付部
38a 突起部
40 リフレクタ
40a 延長反射部
41 固定部
50 レンズ
50a フランジ
51 レンズホルダ
55 固定部
60 シェード
61 反射プレート
62、62’ 後方プレート
62a 折曲部
63 ボス
64 段差
70 駆動部
71 プランジャー
72 伝達部材
80 冷却ファン
81a 貫通孔
85 フレーム
85a 取付面
85b 支持部
85c 回動軸
85d 貫通孔
85e 切欠
86 固定部
87 ネジ
L1、L2、L3、L4、L5 光線
O 焦点
W1、W2 空気の流れ
101L、101R 車両用灯具
102 車両

Claims (4)

  1. 光源と、
    前記光源を配置する光源配置部を表面に有するベース部と前記ベース部の裏面に設けられた放熱フィンとを有するヒートシンクと、
    前記ベース部の表面側に配置され、前記光源からの光を前方に反射するリフレクタと、
    前記リフレクタで反射された光を受けるように前方に配置されるレンズと、
    前記ベース部の前方側に配置される可動式のシェードと、
    前記放熱フィンの前方側端部に沿うように前記放熱フィンの上端よりも下側に配置され、前記シェードを可動させる駆動部と、を備え、
    前記ベース部が、前記シェードと前記光源配置部との間に形成された切欠部を有し、
    前記シェードが、前後方向に回動することで前記光の一部を遮光する第1状態と前記光を遮光しない第2状態とに切替わるように可動し、
    前記シェードは、前記第2状態のときに、前記表面側に流れる空気の一部を前記駆動部側へ導くことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記ヒートシンクに取付けられ、ソレノイドからなる前記駆動部と前記シェードとが取付けられるフレームと、
    前記シェードと前記ソレノイドのプランジャーとの間に介在し、前記プランジャーの動きを前記シェードが前記第1状態と前記第2状態とに切替わる回動力として伝える伝達部材と、を備え、
    前記放熱フィンが、前記ベース部の前方側に延びる前端部を有し、
    前記フレームが、
    前記放熱フィンの前記前端部の前方側端部に沿って配置される前記ソレノイドを取付ける取付面と、
    前記取付面の前記ソレノイドのプランジャーより上方側となる位置に設けられる前記伝達部材を支持する支持部と、
    前記取付面の上側の左右両横に設けられ、前記放熱フィンの前記前端部上に位置する前記シェードを回動可能に受ける回動軸と、を備え、
    前記取付面には、上側から前記ソレノイド側に向けて前記放熱フィンの前記前端部の前方側端部を開放する切欠が形成されていることを特徴とする請求項に記載の車両用灯具。
  3. 前記リフレクタは、前記シェードの上方側の位置から前方側に延びる前記シェード側に光を反射する延長反射部を備え、
    前記シェードが前記第1状態のときに、前記延長反射部で反射された光が前記シェードの前方に向く面で前記レンズ側に反射されることを特徴とする請求項又は請求項に記載の車両用灯具。
  4. 前記放熱フィンの下側に配置される冷却ファンを備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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