JP6510920B2 - ドライバ回路及びそれを備えたデジタルアンプ - Google Patents

ドライバ回路及びそれを備えたデジタルアンプ Download PDF

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Description

本発明は、ドライバ回路及びそれを備えたデジタルアンプに関する。
ドライバ回路は、モータ駆動回路、DC/DCコンバータ等に用いられる。ドライバ回路の出力段は、例えば、PMOSFET(Pチャネル金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)及びNMOSFET(Nチャネル金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)からなるCMOSFET(相補型金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)で構成される。ドライバ回路において、PMOSFET及びNMOSFETが同時にオンすると貫通電流が流れる。PMOSFETのゲート信号の入力タイミングとNMOSFETのゲート信号の入力タイミングとをずらすことにより貫通電流の発生を防止することができる。
特許文献1には、貫通電流を防止するために遅延回路部、プリドライバ及び最終段ドライバから構成されるドライバ回路が開示されている。
特許文献2には、遅延させたパルス信号を出力PMOSトランジスタ又は出力NMOSトランジスタに入力することにより貫通電流を防止する回路が開示されている。
特許文献3には、2つのCMOSトランジスタを用いることにより出力ドライバ回路を出力波形が遷移している間は小さなスルーレートで駆動させ、出力波形が遷移した後は大きなスルーレートで駆動させる回路が開示されている。
特開平5−327444号公報 特開2013−157670号公報 特開2008−17138号公報
特許文献1に記載されたドライバ回路においては、最終段ドライバは、第1のドライバ及び第2のドライバから構成される。最終段ドライバのうち第2のドライバにおいて、入力信号が変化した後に、第2のドライバのすべてのトランジスタが遅延回路部において設定された遅延時間の間オフ状態となり、第2のドライバのPMOSトランジスタ及び第2のドライバのNMOSトランジスタを通して貫通電流が流れない。しかしながら、第1のドライバがスイッチングするタイミングは、入力信号が変化した後であるが第2のドライバのすべてのトランジスタが遅延回路部において設定された遅延時間の間オフ状態となる前である。したがって、第2のトランジスタのPMOSトランジスタがオン状態となりかつ第1のトランジスタのNMOSトランジスタがオン状態となる時間が存在する。そのため、第2のトランジスタのPMOSトランジスタ及び第1のトランジスタのNMOSトランジスタを通して貫通電流が流れる。
また、特許文献2に記載されたドライバ回路においては、貫通電流を防止するために遅延させた信号を出力PMOSトランジスタ又は出力NMOSトランジスタに入力し、出力PMOSトランジスタ及び出力NMOSトランジスタの両方がオフ状態となる時間を設けている。その結果、出力信号が不確定である時間が存在する。
さらに、特許文献3に記載されたドライバ回路においては、出力信号のスルーレートを制御するため、2つのCMOSトランジスタの出力を接続した構成が採用されている。このドライバ回路では、一方のPMOSトランジスタがオンする時、他方のPMOSトランジスタがオンする時間を一方のPMOSトランジスタがオンする時間より所定の時間遅らせ、一方のNMOSトランジスタがオンする時、他方のNMOSトランジスタがオンする時間を一方のNMOSトランジスタがオンする時間より所定の時間遅らせている。これにより、出力ドライバ回路を出力波形が遷移している間は小さなスルーレートで駆動させ、出力波形の遷移完了後は大きなスルーレートで駆動させる。また、他方のPMOSトランジスタと他方のNMOSトランジスタが両方ともオフしている時間が存在するため、結果的に他方のPMOSトランジスタ及び他方のNMOSトランジスタを通して貫通電流が流れない。しかしながら、上記の特許文献3では、他方のPMOSトランジスタ及び一方のNMOSトランジスタを通して貫通電流が流れないことについては開示されていない。
本発明は、出力信号が不確定となる時間が短縮されつつ貫通電流が防止されるとともに消費電力が低減されるドライバ回路及びそれを備えたデジタルアンプを提供することを目的とする。
本発明に係るドライバ回路は、主出力回路部を有する。主出力回路部は、高電位端子と第1の出力端子との間に接続される第1のトランジスタと、低電位端子と第1の出力端子との間に接続される第2のトランジスタとを含む。第1のトランジスタがオフしかつ第2のトランジスタがオンすることにより第1の出力端子が第1の電位になる。第1のトランジスタがオンしかつ第2のトランジスタがオフすることにより第1の出力端子が第2の電位になる。第1及び第2のトランジスタがオフすることにより第1の出力端子が高インピーダンス状態になる。
また、本発明に係るドライバ回路は、補助出力回路部を有する。補助出力回路部は、高電位端子と第2の出力端子との間に接続される第3のトランジスタと、低電位端子と第2の出力端子との間に接続される第4のトランジスタとを含む。第3のトランジスタがオフしかつ第4のトランジスタがオンすることにより第2の出力端子が第1の電位になる。第3のトランジスタがオンしかつ第4のトランジスタがオフすることにより第2の出力端子が第2の電位になる。
さらに、本発明に係るドライバ回路は、制御回路部を有する。制御回路部は、第1の出力端子が第1の電位から高インピーダンス状態を経由して第2の電位に切り替わり第2の電位から高インピーダンス状態を経由して第1の電位に切り替わるように主出力回路部を制御する。第1の出力端子が第1の電位から高インピーダンス状態に切り替わって第1の時間の経過後かつ第1の出力端子が高インピーダンス状態から第2の電位に切り替わる第2の時間の到達前に第2の出力端子が第1の電位から第2の電位に切り替わるように補助出力回路部を制御する。第1の出力端子が第2の電位から高インピーダンス状態に切り替わって第3の時間の経過後かつ第1の出力端子が高インピーダンス状態から第1の電位に切り替わる第4の時間の到達前に第2の出力端子が第2の電位から第1の電位に切り替わるように補助出力回路部を制御する。第1の出力端子と第2の出力端子とは共通に接続される。第1の電位はローレベル又はハイレベルのうち一方のレベルであり、第2の電位はローレベル又はハイレベルのうち他方のレベルである。なお、第1の時間と第2の時間とは等しくてもよく異なっていてもよい。また、第3の時間と第4の時間とは等しくてもよく異なっていてもよい。
第1及び第2のトランジスタのオン抵抗は、第3及び第4のトランジスタのオン抵抗よりも小さい。
第1及び第2のトランジスタのゲート幅は、第3及び第4のトランジスタのゲート幅よりも大きい。
第1及び第2のトランジスタのゲート幅は、第3及び第4のトランジスタのゲート幅の10倍以上である。
第1及び第2のトランジスタのゲート幅は、第3及び第4のトランジスタのゲート幅の100倍以上である。
制御回路部は、入力信号に応答して第1、第2、第3の制御信号を生成する。第1の制御信号を第1のトランジスタの制御端子に与える。第2の制御信号を第2のトランジスタの制御端子に与える。第3の制御信号を第3及び第4のトランジスタの制御端子に与える。 第1の制御信号は、入力信号の第1の変化から第5の時間遅延して第2の電位から第1の電位に変化する。第2の制御信号は、入力信号の第1の変化から第6の時間遅延して第2の電位から第1の電位に変化する。第3の制御信号は、入力信号の第1の変化から第7の時間遅延して第2の電位から第1の電位に変化する。第1の制御信号は、入力信号の第2の変化から第8の時間遅延して第1の電位から第2の電位に変化する。第2の制御信号は、入力信号の第2の変化から第9の時間遅延して第1の電位から第2の電位に変化する。第3の制御信号は、入力信号の第2の変化から第10の時間遅延して第1の電位から第2の電位に変化する。第5の時間は、第6の時間及び第7の時間よりも長い。第7の時間は、第6の時間よりも長い。第9の時間は、第8の時間及び第10の時間よりも長い。第10の時間は、第8の時間よりも長い。第1のトランジスタは、第1の制御信号が第2の電位のときにオフし、第1の制御信号が第1の電位のときにオンする。第2のトランジスタは、第2の制御信号が第2の電位のときにオンし、第2の制御信号が第1の電位のときにオフする。第3のトランジスタは、第3の制御信号が第2の電位のときにオフし、第3の制御信号が第1の電位のときにオンする。第4のトランジスタは、第3の制御信号が第2の電位のときにオンする。第3の制御信号が第1の電位のときにオフする。
制御回路部は、入力信号に応答して第1の論理信号及び第2の論理信号を生成する入力信号変換部と、第1の論理信号に基づいて第1の制御信号を生成し、第2の論理信号に基づいて第2の制御信号を生成するプリドライバ回路部と、入力信号、第1の論理信号及び第2の論理信号に基づいて、第3の制御信号を生成する補助出力回路駆動切替部とを含む。第1の論理信号は、入力信号の第1の変化から第11の時間遅延して、第3の電位から第4の電位に変化し、入力信号の第2の変化と共に第4の電位から第3の電位に変化する。第2の論理信号は、入力信号の第1の変化と共に第3の電位から第4の電位に変化し、入力信号の第2の変化から第12の時間遅延して、第4の電位から第3の電位に変化する。第3の電位はローレベル又はハイレベルのうち一方のレベルであり、第4の電位はローレベル又はハイレベルのうち他方のレベルである。
補助出力回路駆動切替部は、入力信号を遅延させることにより切替信号を生成する第1の遅延回路と、切替信号に基づいて第1の制御信号を第3の制御信号として出力する状態と、第2の制御信号を第3の制御信号として出力する状態とに切り替えられるスイッチとを含む。
補助出力回路駆動切替部は、入力信号、第1の制御信号及び第2の制御信号に基づいて第3の制御信号を生成する複数の論理回路を含む。
プリドライバ回路部は、第1の論理信号を遅延することにより第1の制御信号を生成する複数の第1のインバータと、第2の論理信号を遅延させることにより第2の制御信号を生成する複数の第2のインバータとを含む。
複数の第1のインバータの各々は、第5及び第6のトランジスタを含む。複数の第2のインバータの各々は、第7及び第8のトランジスタを含む。複数のインバータの第5及び第6のトランジスタのゲート幅は、初段から最終段にかけて増加する。複数のインバータの第7及び第8のトランジスタのゲート幅は、初段から最終段にかけて増加する。
複数のインバータの第5及び第6のトランジスタのゲート幅は、例えば、初段から最終段にかけて2〜10倍ずつ増加する。複数のインバータの第7及び第8のトランジスタのゲート幅は、例えば、初段から最終段にかけて2〜10倍ずつ増加する。
入力信号変換部は、入力信号を遅延させることにより遅延信号を生成する第2の遅延回路と、入力信号及び遅延信号に基づいて、第1の論理信号を生成する第1の論理回路と、入力信号及び遅延信号に基づいて、第2の論理信号を生成する第2の論理回路とを含む。
また、本発明に係るデジタルアンプは、上記のドライバ回路を備える。
本発明によれば、出力信号が不確定となる時間が短縮されつつ貫通電流が防止されるとともに消費電力が低減されるドライバ回路及びそれを備えたデジタルアンプを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るドライバ回路の回路図である。 本発明の実施の形態に係るドライバ回路におけるタイミング図である。 ドライバ回路に流れる貫通電流の回路経路を説明するための回路図である。 本発明の実施の形態に係るドライバ回路の遅延回路部の回路図である。 本発明の実施の形態に係るドライバ回路のプリドライバ回路部の回路図である。 本発明の実施の形態に係るドライバ回路の補助出力回路駆動切替部の一例を示す回路図である。 図6の補助出力回路駆動切替部におけるタイミング図である。 本発明の実施の形態に係るドライバ回路の補助出力回路駆動切替部の他の例を示す回路図である。 図8の補助出力回路駆動切替部におけるタイミング図である。 本発明の実施の形態に係るドライバ回路を用いたE級アンプの回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るドライバ回路500の回路図である。
図1において、ドライバ回路500は、制御回路部100、主出力回路部200、補助出力回路部300から構成される。
制御回路部100は、入力信号変換部110、プリドライバ回路部120及び補助出力回路駆動切替部130から構成される。制御回路部100は、主出力回路部200及び補助出力回路部300を制御するために用いられる。
入力信号変換部110は、遅延回路部111、論理積回路(以下、AND回路と呼ぶ。)112及び論理和回路(以下、OR回路と呼ぶ。)113から構成される。入力信号変換部110は、論理積信号(以下、AND信号と呼ぶ。)AS及び論理和信号(以下、OR信号と呼ぶ。)OSを生成するために用いられる。なお、入力信号変換部110のAND回路及びOR回路は、AND回路及びOR回路に限られず、否定論理積回路(NAND回路)により構成されてもよい。
プリドライバ回路部120は、インバータ121〜126から構成される。プリドライバ回路部120は、入力信号変換部110の駆動能力を高めるために用いられる。
補助出力回路駆動切替部130は、補助出力回路部300を駆動するために用いられる。
主出力回路部200は、例えば、外部回路のパワートランジスタ(図示せず。)を駆動するために用いられる。パワートランジスタは例えばD級増幅器やE級増幅器等のいわゆるデジタルアンプを構成する。主出力回路部200は、PMOSFET201及びNMOSFET202で構成される。
補助出力回路部300は、PMOSFET301及びNMOSFET302で構成される。補助出力回路部300は、出力端子400の出力状態をローレベルL又はハイレベルHに固定するために用いられる。出力状態をローレベルL又はハイレベルHに固定することにより耐ノイズ性を向上させる。
主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202のゲート幅は、補助出力回路部300のPMOSFET301及びNMOSFET302のゲート幅よりも大きい。PMOSFET201のゲート幅は、例えば、1000μm〜10000μmである。NMOSFET202のゲート幅は、例えば、1000μm〜10000μmである。PMOSFET301のゲート幅は、例えば、10μm〜100μmである。NMOSFET302のゲート幅は、例えば、10μm〜100μmである。すなわち、主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202のゲート幅は、補助出力回路部300のPMOSFET301及びNMOSFET302のゲート幅より10〜1000倍大きい。
次に、図1のドライバ回路500の回路構成及び回路接続について説明する。
入力端子1には、遅延回路部111の入力端子、AND回路112の一方の入力端子、OR回路113の一方の入力端子、及び補助出力回路駆動切替部130の第1の入力端子130aが接続される。遅延回路部111の出力端子は、AND回路112の他方の入力端子及びOR回路113の他方の入力端子に接続される。AND回路112の出力端子はインバータ121の入力端子に接続される。インバータ121の出力端子はインバータ122の入力端子に接続される。インバータ122の出力端子はインバータ123の入力端子に接続される。インバータ123の出力端子は、補助出力回路駆動切替部130の第2の入力端子130b、及び主出力回路部200のPMOSFET201のゲートGに接続される。OR回路113の出力端子はインバータ124の入力端子に接続される。インバータ124の出力端子はインバータ125の入力端子に接続される。インバータ125の出力端子はインバータ126の入力端子に接続される。インバータ126の出力端子は、補助出力回路駆動切替部130の第3の入力端子130c、及び主出力回路部200のNMOSFET202のゲートGに接続される。PMOSFET201のソースSは電源端子VDDに接続される。PMOSFET201のドレインDは出力端子400に接続される。NMOSFET202のソースSはグランド端子GNDに接続される。NMOSFET202のドレインDは出力端子400に接続される。補助出力回路駆動切替部130の出力端子は、PMOSFET301のゲートG及びNMOSFET302のゲートGに接続される。PMOSFET301のソースSは電源端子VDDに接続される。PMOSFET301のドレインDは出力端子400に接続される。NMOSFET302のソースSはグランド端子GNDに接続される。NMOSFET302のドレインDは出力端子400に接続される。なお、電源端子VDDは、特許請求の範囲に記載の高電位端子に相当する。グランド端子GNDは、特許請求の範囲に記載の低電位端子に相当する。ここで、低電位端子とは、高電位端子に比べて低い電位に置かれる端子を指す。本発明の実施形態ではグランド(零電位)であるが、負の電位が供給されるようにしてもよく、また、高電位よりも低い正の電位が供給されるようにしてもよい。
次に、図1のドライバ回路500の信号の流れについて説明する。
入力信号INは、制御回路部100の遅延回路部111の入力端子、制御回路部100のAND回路112の一方の入力端子、制御回路部100のOR回路113の一方の入力端子、及び補助出力回路駆動切替部130の第一の入力端子130aに入力される。入力信号INとしては、周波数が比較的高い、例えば、13.56MHzのクロック信号が用いられる。13.56MHzのクロック信号は、NFC(Near Field Communication;近距離無線通信)で用いられる。なお、入力信号INの周波数は、上記の数値に限定されない。入力信号INの周波数は、例えば、500kHz〜10MHzでもよい。
遅延信号Dは、遅延回路部111により生成され、AND回路112の他方の入力端子及びOR回路113の他方の入力端子に入力される。遅延信号Dは、入力信号INに対して、数nsec遅延する。
AND信号ASは、AND回路112により、入力信号IN及び遅延信号Dから生成され、プリドライバ回路部120のインバータ121の入力端子に入力される。なお、AND信号ASは、特許請求の範囲に記載の第1の論理信号に相当する。
OR信号OSは、OR回路113により、入力信号IN及び遅延信号Dから生成され、プリドライバ回路部120のインバータ124の入力端子に入力される。なお、OR信号OSは、特許請求の範囲に記載の第2の論理信号に相当する。
PMOS信号PTは、プリドライバ回路部120により、AND信号ASから生成され、補助出力回路駆動切替部130の第2の入力端子130b、及び主出力回路部200のPMOSFET201のゲートGに入力される。PMOS信号PTにより主出力回路部200のPMOSFET201が駆動される。なお、PMOS信号PTは、特許請求の範囲に記載の第1の制御信号に相当する。
NMOS信号NTは、プリドライバ回路部120により、OR信号OSから生成され、補助出力回路駆動切替部130の第3の入力端子130c、及び主出力回路部200のNMOSFET202のゲートGに入力される。NMOS信号NTにより主出力回路部200のNMOSFET202が駆動される。なお、NMOS信号NTは、特許請求の範囲に記載の第2の制御信号に相当する。
補助出力回路信号MSは、入力信号IN、PMOS信号PT及びNMOS信号NTから生成され、補助出力回路部300のPMOSFET301のゲートG及びNMOSFET302のゲートGに入力される。補助出力回路信号MSにより補助出力回路部300のPMOSFET301及びNMOSFET302が駆動される。なお、補助出力回路信号MSは、特許請求の範囲に記載の第3の制御信号に相当する。
出力信号OUTは、PMOS信号PT、NMOS信号NT及び補助出力回路信号MSから生成され、出力端子400に与えられる。出力端子400には、例えば、パワートランジスタ(図示せず)が接続される。
次に、ドライバ回路500の回路動作について図2を参照して説明する。図2は、図1の本発明の実施の形態に係るドライバ回路500におけるタイミング図である。
時刻t0において、入力信号INはローレベルLである。遅延信号DはローレベルLである。AND信号ASはローレベルLである。OR信号OSはローレベルLである。PMOS信号PTはハイレベルHである。NMOS信号NTはハイレベルHである。主出力回路部200の出力状態はローレベルLである。補助出力回路信号MSはハイレベルHである。補助出力回路部300の出力状態はローレベルLである。出力信号OUTはローレベルLである。時刻t0では、PMOSFET201及びPMOSFET301はオフ状態であり、NMOSFET202及びNMOSFET302はオン状態である。以下、1つ前の時刻と同じ状態である信号については、説明を省略する。なお、AND信号AS及びOR信号OSがローレベルLである状態は、特許請求の範囲に記載の第3の電位に相当する。AND信号AS及びOR信号OSがハイレベルHである状態は、特許請求の範囲に記載の第4の電位に相当する。
時刻t1において、入力信号INがローレベルLからハイレベルHに変化すると、OR信号OSがローレベルLからハイレベルHに変化する。
時刻t2において、時刻t1からプリドライバ回路部120による遅延時間(t2−t1)が経過すると、NMOS信号NTがハイレベルHからローレベルLに変化する。NMOS信号NTがハイレベルHからローレベルLに変化すると、NMOSFET202はオン状態からオフ状態に変化する。そのため、主出力回路部200の出力状態がローレベルLから不確定状態Hi−Z(高インピーダンス状態)に変化する。なお、高インピーダンス状態はフローティング状態とも称される。時刻t2において、PMOSFET201、PMOSFET301及びNMOSFET202はオフ状態であり、NMOSFET302はオン状態である。
時刻t3において、補助出力回路信号MSがハイレベルHからローレベルLに変化する。補助出力回路信号MSがハイレベルHからローレベルLに変化すると、PMOSFET301はオフ状態からオン状態になり、NMOSFET302はオン状態からオフ状態になる。PMOSFET301がオフ状態からオン状態になり、NMOSFET302がオン状態からオフ状態になると、補助出力回路部300の出力状態がローレベルLからハイレベルHに変化する。補助出力回路部300の出力状態がローレベルLからハイレベルHに変化すると、出力信号OUTがローレベルLからハイレベルHに変化する。時刻t3において、PMOSFET201、NMOSFET202及びNMOSFET302はオフ状態であり、PMOSFET301はオン状態である。
時刻t4において、時刻t1から遅延回路部111による遅延時間(t4−t1)が経過すると、遅延信号DがローレベルLからハイレベルHに変化する。遅延信号DがローレベルLからハイレベルHに変化すると、AND信号ASがローレベルLからハイレベルHに変化する。
時刻t5において、時刻t4からプリドライバ回路部120による遅延時間(t5−t4)が経過すると、PMOS信号PTがハイレベルHからローレベルLに変化する。PMOS信号PTがハイレベルHからローレベルLに変化すると、PMOSFET201はオフ状態からオン状態に変化する。そのため、主出力回路部200の出力状態が不確定状態Hi−Z(高インピーダンス状態)からハイレベルHに変化する。時刻t5において、PMOSFET201及びPMOSFET301はオン状態であり、NMOSFET202及びNMOSFET302はオフ状態である。
これらのように、時刻t2からt5にかけて、PMOSFET201及びNMOSFET202の両方がオフ状態の間に、PMOSFET301がオフ状態からオン状態に切り替えられ、NMOSFET302がオン状態からオフ状態に切り替えられる。その後、NMOSFET202及びNMOSFET302がオフ状態の間に、PMOSFE201がオフ状態からオン状態に切り替えられる。そのため、PMOSFET201からNMOSFET302への貫通電流及びPMOSFET301からNMOSFET202への貫通電流を防止することができる。
補助出力回路信号MSがハイレベルHからローレベルLに変化するタイミングは、主出力回路部200が不確定状態Hi−Z(高インピーダンス状態)にある時刻t2〜t5の期間内の時刻t3である。時刻t3は、NMOS信号NTがハイレベルHからローレベルLに変化する時刻t2の後である。時刻t2〜t3の期間はPMOSFET301及びNMOSFET202が共にオフ状態であるので、この期間でPMOSFET301及びNMOSFET202には貫通電流は流れない。言い換えれば、補助出力回路信号MSは、主出力回路部200が不確定状態Hi−Z(高インピーダンス状態)である期間内において、NMOSFET202のオフ状態が確定した後にPMOSFET301をオン状態にする。このような信号を用いた制御によって、PMOSFET301からNMOSFET202に流れる貫通電流を防止することができる。
時刻t6において、入力信号INがハイレベルHからローレベルLに変化すると、AND信号ASがローレベルLからハイレベルHに変化する。
時刻t7において、時刻t6からプリドライバ回路部120による遅延時間(t7−t6)が経過すると、PMOS信号PTがローレベルLからハイレベルHに変化する。PMOS信号PTがローレベルLからハイレベルHに変化すると、PMOSFET201はオン状態からオフ状態に変化する。そのため、主出力回路部200の出力状態がハイレベルHから不確定状態Hi−Z(高インピーダンス状態)に変化する。時刻t7において、PMOSFET201、NMOSFET202及びNMOSFET302はオフ状態であり、PMOSFET301はオン状態である。
時刻t8において、補助出力回路信号MSがローレベルLからハイレベルHに変化する。補助出力回路信号MSがローレベルLからハイレベルHに変化すると、PMOSFET301はオン状態からオフ状態に変化し、NMOSFET302はオフ状態からオン状態に変化する。PMOSFET301がオン状態からオフ状態に変化し、NMOSFET302がオフ状態からオン状態に変化すると、補助出力回路部300の出力状態がハイレベルHからローレベルLに変化する。補助出力回路部300の出力状態がハイレベルHからローレベルLに変化すると、出力信号OUTがローレベルHからハイレベルLに変化する。時刻t8において、PMOSFET201、NMOSFET202及びPMOSFET301はオフ状態であり、NMOSFET302はオン状態である。
時刻t9において、時刻t6から後遅延回路部111による遅延時間(t9−t6)が経過すると、遅延信号DがハイレベルHからローレベルLに変化する。遅延信号DがハイレベルHからローレベルLに変化すると、OR信号OSがハイレベルHからローレベルLに変化する。
時刻t10において、時刻t9からプリドライバ回路部120による遅延時間(t10−t9)が経過すると、NMOS信号NTがローレベルLからハイレベルHに変化する。NMOS信号NTがローレベルLからハイレベルHに変化すると、NMOSFET202がオフ状態からオン状態に変化する。そのため、主出力回路部200の出力状態が不確定状態Hi−Z(高インピーダンス状態)からローレベルLに変化する。時刻t9において、PMOSFET201及びPMOSFET301はオフ状態であり、NMOSFET202及びNMOSFET302はオン状態である。
これらのように、時刻t6からt10にかけて、NMOSFET301及びNMOSFET302がオフ状態の間に、PMOSFET201がオン状態からオフ状態に切り替えられる。その後、PMOSFET201及びNMOSFET202の両方がオフ状態の間に、PMOSFET301がオン状態からオフ状態に切り替られえ、NMOSFET302がオフ状態からオン状態に切り替えられる。その後、PMOSFET201及びPMOSFET301がオフ状態の間にNMOSFET202がオフ状態からオン状態に切り替えられる。そのため、PMOSFET201からNMOSFET302への貫通電流及びPMOSFET301からNMOSFET202への貫通電流を防止することができる。
補助出力回路信号MSがハイレベルHからローレベルLに変化するタイミングは、主出力回路部200が不確定状態Hi−Z(高インピーダンス状態)にある時刻t7〜t10の期間内の時刻t8である。時刻t8は、NMOS信号NTがハイレベルHからローレベルLに変化する時刻t7の後である。時刻t7〜t8の期間はPMOSFET201及びNMOSFET302が共にオフ状態であるので、この期間でPMOSFET201及びNMOSFET302には貫通電流は流れなくなる。言い換えれば、補助出力回路信号MSは、主出力回路部200が不確定状態Hi−Z(高インピーダンス状態)である期間内において、PMOSFET201のオフ状態が確定した後にNMOSFET302をオン状態にする。このような信号を用いた制御によって、PMOSFET201からNMOSFET302に流れる貫通電流を防止することができる。
以上のように、本発明の実施の形態のドライバ回路500においては、遅延回路部111により主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202が共にオフ状態である時間が設定され、主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202がオフ状態である間に補助出力回路部300のPMOSFET301及びNMOSFET302のオンオフ状態が切り替えられる。それにより、主出力回路部200のPMOSFET201から補助出力回路部300のNMOSFET302への貫通電流、及び補助出力回路部300のPMOSFET301から主出力回路部200のNMOSFET202への貫通電流を防止することができる。また、主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202がオフ状態である間に補助出力回路部300のPMOSFET301及びNMOSFET302のオンオフ状態が切り替えられるため、主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202がオフ状態である間でも、ハイレベルH又はローレベルLの出力信号OUTが出力端子400に出力される。その結果、出力信号OUTの状態が不確定となる時間が低減される。
主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202のゲート幅は大きいため、PMOSFET201及びNMOSFET202のオン抵抗は小さい。そのため、PMOSFET201及びNMOSFET202が共にオフ状態である時間が設定されない場合、PMOSFET201及びNMOSFET202に大きな貫通電流が流れ、消費電力が大きくなる。そのため、主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202を通る貫通電流が防止されると、消費電力が低減される。
図3は、ドライバ回路500に流れる貫通電流の回路経路を説明するための回路図である。
主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202が共にオフ状態である時間が設定されない場合には、PMOSFET201、NMOSFET202、PMOSFET301及びNMOSFET302に貫通電流i1〜i4が流れる。貫通電流i1は、PMOSFET201及びNMOSFET202に流れる。貫通電流i2は、PMOSFET201及びNMOSFET302に流れる。貫通電流i3は、PMOSFET301及びNMOSFET202に流れる。貫通電流i4は、PMOSFET301及びNMOSFET302に流れる。
本発明の実施の形態のドライバ回路500においては、主出力回路部200が不確定状態Hi−Z(高インピーダンス状態)である期間を設けることにより、貫通電流i1の発生を防止する。また、主出力回路部200が不確定状態Hi−Z(高インピーダンス状態)である期間において、補助出力回路部300のPMOSFET301及びNMOSFET302のオンオフ状態を切り替えるため、貫通電流i2及び貫通電流i3の発生が防止される。なお、本発明の実施形態では貫通電流i4の発生の防止対策は施していないが、補助出力回路部300のPMOSFET301及びNMOSFET302には、主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202よりもオン抵抗が大きなMOSFETが用いられるため、大きな貫通電流は流れない。もちろん、貫通電流i4が流れないようにするためにPMOSFET301及びNMOSFET302が同時にオフする、いわゆるデッドタイムを設けるようにしてもよい。
図4は、本発明の実施の形態に係るドライバ回路500の遅延回路部111の回路図である。プリドライバ回路部120の基本回路構成は図4に示した遅延回路部111とほぼ同じである。
遅延回路部111は、インバータ111−1〜111−nのインバータn個から構成される。これらのインバータには、たとえばPMOSFETとNMOSFETで構成したCMOSインバータを用いる。
インバータ111−1〜111−nはそれぞれ直列に接続される。インバータ111−1に入力される入力信号INは、インバータ111−1〜111−nにより遅延され、遅延信号Dが出力される。
遅延回路部111は、上記の構成に限定されず、入力信号INを遅延し、遅延信号Dを生成するのであれば、どのような回路構成でもよい。例えば、トランジスタ、抵抗、キャパシタを組み合せた積分回路を数段用いてもよい。
図5は、本発明の実施の形態に係るドライバ回路500のプリドライバ回路部120の回路図である。
図5において、プリドライバ回路部120は、インバータ121(124)〜123(126)から構成される。インバータ121(124)は、PMOSFET121a(124a)及びNMOSFET121b(124b)から構成される。インバータ122(125)は、PMOSFET122a(125a)及びNMOSFET122b(125b)から構成される。インバータ123(126)は、PMOSFET123a(126a)及びNMOSFET123b(126b)から構成される。
PMOSFET121a(124a)のゲート幅はPMOSFET122a(125a)のゲート幅より小さい。PMOSFET122a(125a)のゲート幅は、PMOSFET123a(126a)のゲート幅より小さい。例えば、PMOSFET121a(124a)のゲート幅は、PMOSFET122a(125a)のゲート幅の1/10倍であり、PMOSFET122a(125a)のゲート幅は、PMOSFET123a(126a)のゲート幅の1/10倍である。より具体的には、例えば、PMOSFET121a(124a)ゲート幅は10μm、PMOSFET122a(125a)のゲート幅は100μmである。PMOSFET123a(126a)のゲート幅は1000μmである。なお、ゲート幅は上記の数値に限定されない。
NMOSFET121b(124b)のゲート幅は、NMOSFET122b(125b)のゲート幅より小さい。NMOSFET122b(125b)のゲート幅は、NMOSFET123b(126b)のゲート幅より小さい。例えば、NMOSFET121b(124b)のゲート幅は、NMOSFET122b(125b)のゲート幅の1/10倍であり、NMOSFET122b(125b)のゲート幅は、NMOSFET123b(126b)のゲート幅の1/10倍である。より具体的には、例えば、NMOSFET121b(124b)ゲート幅は5μm、NMOSFET122b(125b)のゲート幅は50μm、NMOSFET123b(126b)のゲート幅は500μmである。なお、ゲート幅は上記の数値に限定されない。
プリドライバ120は、まず最終段のインバータ123(126)が主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202を十分に駆動できる大きさに設定される。次にインバータ122(125)が、インバータ123(126)を、インバータ121(124)がインバータ122(125)をそれぞれ十分に駆動できる大きさにそれぞれ設定される。このため初段のインバータ121(124)の大きさが一番小さく、最終段のインバータ123(126)の大きさが一番大きくなる。
次に、図5のプリドライバ回路部120の回路接続について説明する。
インバータ121(124)のPMOSFET121a(124a)のゲートG及びNMOSFET121b(124b)のゲートGは、入力信号変換部110のAND回路(OR回路)に接続される。PMOSFET121a(124a)のソースSは電源端子VDDに接続される。NMOSFET121b(124b)のソースSはグランド端子GNDに接続される。PMOSFET121a(124a)のドレインD及びNMOSFET121b(124b)のドレインDは共通に接続され、インバータ122のPMOSFET122a(125a)のゲートG及びNMOSFET122b(125b)のゲートGに接続される。PMOSFET122a(125a)のソースSは電源端子VDDに接続される。NMOSFET122b(125b)のソースSはグランド端子GNDに接続される。PMOSFET122a(125a)のドレインD及びNMOSFET122b(125b)のドレインDは共通に接続され、インバータ123(126)のPMOSFET123a(126a)のゲートG及びNMOSFET123b(126b)のゲートGに接続される。PMOSFET123a(126a)のソースSは電源端子VDDに接続される。NMOSFET123b(126b)のソースSはグランド端子GNDに接続される。PMOSFET123a(126a)のドレインD及びNMOSFET123b(126b)のドレインDは共通に接続され、補助出力回路駆動切替部130の第2の入力端子130b(第3の入力端子130c)及び主出力回路部200のPMOSFET201(NMOSFET202)のゲートGに接続される。
次に、図5のプリドライバ回路部120の信号の流れについて説明する。
AND信号AS(OR信号OS)は、インバータ121のPMOSFET121a(124a)のゲートG及びNMOSFET121b(124b)のゲートGに入力される。入力されたAND信号AS(OR信号OS)は、インバータ121〜123(124〜126)により遅延され、PMOS信号PT(NMOS信号NT)として出力される。
インバータ123(126)のPMOSFET123a(126a)及びNMOSFET123b(126b)のゲート幅は、インバータ122(125)のPMOSFET122a(125a)及びNMOSFET122b(125b)のゲート幅より大きい。インバータ122(125)のPMOSFET122a(125a)及びNMOSFET122b(125b)のゲート幅は、インバータ121(124)のPMOSFET121a(124a)及びNMOSFET121b(124b)のゲート幅より大きい。このように、初段のから最終段にかけてインバータ123(126)のサイズを大きくすることにより、AND信号AS(OR信号OS)のドライブ能力(スルーレート)を大きくしてPMOS信号PT(NMOS信号NT)として出力される。
以上のように、プリドライバ回路部120は、入力信号変換部110からのAND信号AS及びOR信号OSを、ドライブ能力(スルーレート)を大きくした状態でPMOS信号PT及びNMOS信号NTとして主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202に伝搬させる。これにより、主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202を駆動させる。
図6は、本発明の実施の形態に係るドライバ回路500の補助出力回路駆動切替部130の一例を示す回路図である。
図6において、補助出力回路駆動切替部130は、遅延回路132及びスイッチ131から構成される。
次に、図6の補助出力回路駆動切替部130とその前段、後段との回路接続について説明する。
補助出力回路駆動切替部130の遅延回路132の入力端子は入力端子1に接続される。補助出力回路駆動切替部130の遅延回路132の出力端子はスイッチ131の制御端子に接続される。プリドライバ回路部120のインバータ123の出力端子は、主出力回路部200のPMOSFET201のゲートG及び補助出力回路駆動切替部130のスイッチ131の第1の接点131aに接続される。プリドライバ回路部120のインバータ126の出力端子は、主出力回路部200のNMOSFET202のゲートG及び補助出力回路駆動切替部130のスイッチ131の第2の接点131bに接続される。補助出力回路駆動切替部130のスイッチ131の中点131cは、補助出力回路部300のPMOSFET301のゲートG及びNMOSFET302のゲートGに接続される。
次に、図6の補助出力回路駆動切替部130の信号について説明する。
入力信号INは遅延回路132の入力端子に入力される。入力信号INに基づいて、遅延回路132からの信号がスイッチ131の切り替えを行う。
PMOS信号PTは、プリドライバ回路部120により生成され、補助出力回路駆動切替部130のスイッチ131の第1の接点131a、及び主出力回路部200のPMOSFET201のゲートGに入力される。PMOS信号PTにより主出力回路部200のPMOSFET201が駆動される。
NMOS信号NTは、プリドライバ回路部120により生成され、補助出力回路駆動切替部130のスイッチ131の第2の接点131b、及び主出力回路部200のNMOSFET202のゲートGに入力される。NMOS信号NTにより主出力回路部200のNMOSFET202が駆動される。
補助出力回路信号MSは、入力信号IN、PMOS信号PT及びNMOS信号NTから生成され、補助出力回路部300のPMOSFET301のゲートG及びNMOSFET302のゲートGに入力される。補助出力回路信号MSにより補助出力回路部300のPMOSFET301及びNMOSFET302が駆動される。
次に、図6の補助出力回路駆動切替部130の動作について図7を参照して説明する。図7は、図6の本発明の実施の形態に係るドライバ回路500の補助出力回路駆動切替部130におけるタイミング図である。
時刻t0において、入力信号INはローレベルLである。PMOS信号PTはハイレベルHである。NMOS信号NTはハイレベルHである。スイッチ131は第1の接点131aに接続している。そのため、PMOS信号PTにより補助出力回路信号MSはハイレベルHである。以下、1つ前の時刻と同じ信号状態である信号については、説明を省略する。
時刻t1において、入力信号INがローレベルLからハイレベルHに変化する。その後、 時刻t2において、NMOS信号NTがハイレベルHからローレベルLに変化する。
時刻t3において、時刻t1から遅延回路132による遅延時間(t3−t1)が経過すると、スイッチ131が第1の接点131aから第2の接点131bに切り替えられる。そのため、NMOS信号NTにより補助出力回路信号MSがハイレベルHからローレベルLに変化する。時刻t5において、PMOS信号PTがハイレベルHからローレベルLに変化する。
時刻t6において、入力信号INがハイレベルHからローレベルLに変化する。その後、時刻t7において、PMOS信号PTがローレベルLからハイレベルHに変化する。
時刻t8において、時刻t6から遅延回路132による遅延時間(t8−t6)が経過すると、スイッチ131が第2の接点131bから第1の接点131aに切り替えられる。そのため、PMOS信号PTにより、補助出力回路信号MSがローレベルLからハイレベルHに変化する。時刻t10において、NMOS信号NTがローレベルLからハイレベルHに変化する。
このようにして、NMOS信号NTがハイレベルHからローレベルLに変化した後でありかつPMOS信号PTがハイレベルHからローレベルLに変化する前に、補助出力回路信号MSがハイレベルHからローレベルLに変化する。また、PMOS信号PTがローレベルLからハイレベルHに変化した一定時間後でかつNMOS信号NTがローレベルLからハイレベルHに変化する前に、補助出力回路信号MSがローレベルLからハイレベルHに変化する。これにより、主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202の両方がオフ状態である期間内において補助出力回路部300のPMOSFET301及びNMOSFET302のオンオフ状態を切り替えることができる。
図8は、本発明の実施の形態に係るドライバ回路500の補助出力回路駆動切替部130の他の例を示す回路図である。図8において、補助出力回路駆動切替部130は、インバータ133a及び否定論理積回路113b〜113d(以下、NAND回路113b〜113dと呼ぶ。)から構成される。
インバータ133aの入力端子は入力端子1に接続される。インバータ133aの出力端子はNAND回路133bの一方の入力端子に接続される。NAND回路133bの他方の入力端子はインバータ123の出力端子に接続される。NAND回路133cの一方の入力端子は入力端子1に接続される。NAND回路133cの他方の入力端子はインバータ126の出力端子に接続される。NAND回路133bの出力端子はNAND回路133dの一方の入力端子に接続される。NAND回路133cの出力端子はNAND回路133dの他方の入力端子に接続される。NAND回路133dの出力端子は補助出力回路部300のPMOSFET301のゲートG及びNMOSFET302のゲートGに接続される。
次に、図8の補助出力回路駆動切替部130の信号について説明する。
入力信号INは、インバータ133aの入力端子及びNAND回路133cの一方の入力端子に入力される。
反転信号INVは、インバータ133aにより生成され、NAND回路133bの一方の入力端子に入力される。
PMOS信号PTは、NAND回路133bの他方の入力端子に入力される。
否定論理積信号NA1(以下、NAND信号NA1と呼ぶ。)は、PMOS信号PT及び反転信号INVにより生成され、NAND回路133dの一方の入力端子に入力される。
NMOS信号NTは、NAND回路133cの他方の入力端子に入力される。
否定論理積信号NA2(以下、NAND信号NA2と呼ぶ。)は、NMOS信号NT及び入力信号INにより生成され、NAND回路133dの他方の入力端子に入力される。
補助出力回路信号MSは、NAND信号NA1及びNAND信号NA2により生成され、補助出力回路部300のPMOSFET301及びNMOSFET302のゲートGに入力される。
次に、図8の補助出力回路駆動切替部130の動作について図9を参照して説明する。図9は、図8の補助出力回路駆動切替部130におけるタイミング図である。
時刻t0において、入力信号INはローレベルLである。反転信号INVはハイレベルHである。PMOS信号PTはハイレベルHである。NAND信号NA1はローレベルLである。NMOS信号NTはハイレベルHである。NAND信号NA2はハイレベルHである。補助出力回路信号MSはハイレベルHである。
時刻t1から時刻t2にかけて、入力信号INがローレベルLからハイレベルHに変化すると、反転信号INVがハイレベルHからローレベルLに変化する。それにより、NAND信号NA1がローレベルLからハイレベルHに変化する。また、NAND信号NA2がハイレベルHからローレベルLに変化する。
時刻t2から時刻t3にかけて、NMOS信号NTがハイレベルHからローレベルLに変化すると、NAND信号NA2がローレベルLからハイレベルHに変化する。それにより、補助出力回路信号MSがハイレベルHからローレベルLに変化する。その後、時刻t5において、PMOS信号PTはハイレベルHからローレベルLに変化する。
時刻t6から時刻t7にかけて、入力信号INがハイレベルHからローレベルLに変化すると、反転信号INVがローレベルLからハイレベルHに変化する。
時刻t7から時刻t8にかけて、PMOS信号PTがローレベルLからハイレベルHに変化すると、NAND信号NA1がハイレベルHからローレベルLに変化する。それにより、補助出力回路信号MSがローレベルLからハイレベルHに変化する。その後、時刻t8から時刻t10にかけて、NMOS信号NTがローレベルLからハイレベルHに変化する。
以上のように、入力信号IN、PMOS信号PT及びNMOS信号NTから補助出力回路信号MSを生成することができる。NMOS信号NTがハイレベルHからローレベルLに変化した一定時間後でかつPMOS信号PTがハイレベルHからローレベルLに変化する一定時間前に、補助出力回路信号MSがハイレベルHからローレベルLに変化する。また、PMOS信号PTがローレベルLからハイレベルHに変化した一定時間後でかつNMOS信号NTがローレベルLからハイレベルHに変化する一定時間前に、補助出力回路信号MSがローレベルLからハイレベルHに変化する。これにより、主出力回路部200のPMOSFET201及びNMOSFET202の両方がオフ状態である期間内において補助出力回路部300のPMOSFET301及びNMOSFET302のオンオフ状態を切り替えることができる。
次に、上記実施の形態に係るドライバ回路を備えたデジタルアンプの一例として、E級増幅器について説明する。図10は、本発明の形態に係るドライバ回路500を用いたE級増幅器の回路図である。
図10に示すように、E級増幅器600は、ドライバ回路500、NMOSFET601、コイル602、コイル603、コンデンサ604、コンデンサ605及び抵抗606から構成される。
ドライバ回路500の出力端子400は、NMOSFET601のゲートGに接続される。NMOSFET601のドレインDはグランド端子GNDに接続される。NMOSFET601のソースSはノードN10に接続される。コイル602の一方の端子は電源端子VDDに接続される。コイル602の他方の端子は、ノードN10に接続される。ノードN10は、ノードN11を介してコイル603の一方の端子に接続される。コイル603の他方の端子はコンデンサ605の一方の端子に接続される。コンデンサ605の他方の端子は抵抗606の一端に接続される。抵抗606の他方の端子はグランド端子GNDに接続される。コンデンサ604の一方の端子はノードN11に接続される。コンデンサ604の他方の端子はグランド端子GNDに接続される。
従来のドライバ回路を用いたE級増幅器では、NMOSFET601のゲート容量が小さい場合、貫通電流による消費電力を無視することができなくなる。そのため、本発明のドライバ回路500を用いたE級増幅器600にNMOSFET601にゲート容量が小さいMOSFETが用いられる場合には、貫通電流防止による消費電力の低減の効果がより高くなる。ゲート容量が小さいMOSFETの材料としては、例えば、GaN(ガリウムナイトライド)が用いられる。具体的には、ドライバ回路500をゲート容量が1.5nFのGaNのMOSFETに接続した場合、同じゲート幅を有するSiのMOSFETに接続した場合に比べて、消費電流を10%程度削減できることを知見した。なお、NMOSFET601の材料は、GaN(窒化ガリウム)に限定されるものではない。例えば、GaAs(砒化ガリウム)、SiC(単価珪素)又はSi(シリコン)であってもよい。また、デジタルアンプとしては、E級増幅器だけでなく、D級増幅器、F級増幅器、G級増幅器又はH級増幅器であってもよい。使用するMOSFETゲート容量が小さいほど本発明による貫通電流防止の効果が期待される。
本発明は、モータ駆動回路、DC/DCコンバータ等に利用することができる。そのため、本発明は、産業上の利用可能性は高い。
1,130a,130b,130c 入力端子
100 制御回路部
110 入力信号変換部
111 遅延回路部
111−1〜111−n,121〜126,133a インバータ
121a〜123a,201,301 PMOSFET
121b〜123b,202,302,601 NMOSFET
112 論理積回路
113 論理和回路
120 プリドライバ回路部
130 補助出力回路駆動切替部
131a,131b 接点
131c 中点
132 遅延回路
133 スイッチ
133b〜133d 否定論理積回路
200 主出力回路部
300 補助出力回路部
400 出力端子
500 ドライバ回路
600 E級増幅器
602,603 コイル
604,605 コンデンサ
606 抵抗
GND グランド(低電位端子)
N10,N11 ノード
VDD 電源(高電位端子)

Claims (14)

  1. 高電位端子と第1の出力端子との間に接続される第1のトランジスタと、低電位端子と前記第1の出力端子との間に接続される第2のトランジスタとを含み、前記第1のトランジスタがオフしかつ前記第2のトランジスタがオンすることにより前記第1の出力端子が第1の電位になり、前記第1のトランジスタがオンしかつ前記第2のトランジスタがオフすることにより前記第1の出力端子が第2の電位になり、前記第1及び第2のトランジスタがオフすることにより前記第1の出力端子が高インピーダンス状態になる主出力回路部と、
    前記高電位端子と第2の出力端子との間に接続される第3のトランジスタと、前記低電位端子と前記第2の出力端子との間に接続される第4のトランジスタとを含み、前記第3のトランジスタがオフしかつ前記第4のトランジスタがオンすることにより前記第2の出力端子が前記第1の電位になり、前記第3のトランジスタがオンしかつ前記第4のトランジスタがオフすることにより前記第2の出力端子が前記第2の電位になる補助出力回路部と、
    前記第1の出力端子が前記第1の電位から前記高インピーダンス状態を経由して前記第2の電位に切り替わり前記第2の電位から前記高インピーダンス状態を経由して前記第1の電位に切り替わるように前記主出力回路部を制御し、前記第1の出力端子が前記第1の電位から前記高インピーダンス状態に切り替わって第1の時間の経過後かつ前記第1の出力端子が前記高インピーダンス状態から前記第2の電位に切り替わる第2の時間の到達前に前記第2の出力端子が前記第1の電位から前記第2の電位に切り替わり、前記第1の出力端子が前記第2の電位から前記高インピーダンス状態に切り替わって第3の時間の経過後かつ前記第1の出力端子が前記高インピーダンス状態から前記第1の電位に切り替わる第4の時間の到達前に前記第2の出力端子が前記第2の電位から前記第1の電位に切り替わるように前記補助出力回路部を制御する制御回路部とを備え、
    前記第1の出力端子と前記第2の出力端子とは共通に接続され、
    前記第1の電位はローレベル又はハイレベルのうち一方のレベルであり、
    前記第2の電位はローレベル又はハイレベルのうち他方のレベルであり、
    前記第1及び第2のトランジスタのオン抵抗は、前記第3及び第4のトランジスタのオン抵抗よりも小さい、ドライバ回路。
  2. 前記第1及び第2のトランジスタのゲート幅は、前記第3及び第4のトランジスタのゲート幅よりも大きい、請求項に記載のドライバ回路。
  3. 高電位端子と第1の出力端子との間に接続される第1のトランジスタと、低電位端子と前記第1の出力端子との間に接続される第2のトランジスタとを含み、前記第1のトランジスタがオフしかつ前記第2のトランジスタがオンすることにより前記第1の出力端子が第1の電位になり、前記第1のトランジスタがオンしかつ前記第2のトランジスタがオフすることにより前記第1の出力端子が第2の電位になり、前記第1及び第2のトランジスタがオフすることにより前記第1の出力端子が高インピーダンス状態になる主出力回路部と、
    前記高電位端子と第2の出力端子との間に接続される第3のトランジスタと、前記低電位端子と前記第2の出力端子との間に接続される第4のトランジスタとを含み、前記第3のトランジスタがオフしかつ前記第4のトランジスタがオンすることにより前記第2の出力端子が前記第1の電位になり、前記第3のトランジスタがオンしかつ前記第4のトランジスタがオフすることにより前記第2の出力端子が前記第2の電位になる補助出力回路部と、
    前記第1の出力端子が前記第1の電位から前記高インピーダンス状態を経由して前記第2の電位に切り替わり前記第2の電位から前記高インピーダンス状態を経由して前記第1の電位に切り替わるように前記主出力回路部を制御し、前記第1の出力端子が前記第1の電位から前記高インピーダンス状態に切り替わって第1の時間の経過後かつ前記第1の出力端子が前記高インピーダンス状態から前記第2の電位に切り替わる第2の時間の到達前に前記第2の出力端子が前記第1の電位から前記第2の電位に切り替わり、前記第1の出力端子が前記第2の電位から前記高インピーダンス状態に切り替わって第3の時間の経過後かつ前記第1の出力端子が前記高インピーダンス状態から前記第1の電位に切り替わる第4の時間の到達前に前記第2の出力端子が前記第2の電位から前記第1の電位に切り替わるように前記補助出力回路部を制御する制御回路部とを備え、
    前記第1の出力端子と前記第2の出力端子とは共通に接続され、
    前記第1の電位はローレベル又はハイレベルのうち一方のレベルであり、
    前記第2の電位はローレベル又はハイレベルのうち他方のレベルであり、
    前記第1及び第2のトランジスタのゲート幅は、前記第3及び第4のトランジスタのゲート幅よりも大きいドライバ回路。
  4. 前記第1及び第2のトランジスタのゲート幅は、前記第3及び第4のトランジスタのゲート幅の10倍以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のドライバ回路。
  5. 前記第1及び第2のトランジスタのゲート幅は、前記第3及び第4のトランジスタのゲート幅の100倍以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のドライバ回路。
  6. 前記制御回路部は、入力信号に応答して第1、第2、第3の制御信号を生成し、前記第1の制御信号を前記第1のトランジスタの制御端子に与え、前記第2の制御信号を前記第2のトランジスタの制御端子に与え、前記第3の制御信号を前記第3及び第4のトランジスタの制御端子に与え、
    前記第1の制御信号は、前記入力信号の第1の変化から第5の時間遅延して前記第2の電位から前記第1の電位に変化し、
    前記第2の制御信号は、前記入力信号の前記第1の変化から第6の時間遅延して前記第2の電位から前記第1の電位に変化し、
    前記第3の制御信号は、前記入力信号の前記第1の変化から第7の時間遅延して前記第2の電位から前記第1の電位に変化し、
    前記第1の制御信号は、前記入力信号の第2の変化から第8の時間遅延して前記第1の電位から前記第2の電位に変化し、
    前記第2の制御信号は、前記入力信号の前記第2の変化から第9の時間遅延して前記第1の電位から前記第2の電位に変化し、
    前記第3の制御信号は、前記入力信号の前記第2の変化から第10の時間遅延して前記第1の電位から前記第2の電位に変化し、
    前記第5の時間は、前記第6の時間及び前記第7の時間よりも長く、
    前記第7の時間は、前記第6の時間よりも長く、
    前記第9の時間は、前記第8の時間及び前記第10の時間よりも長く、
    前記第10の時間は、前記第8の時間よりも長く、
    前記第1のトランジスタは、前記第1の制御信号が前記第2の電位のときにオフし、前記第1の制御信号が前記第1の電位のときにオンし、
    前記第2のトランジスタは、前記第2の制御信号が前記第2の電位のときにオンし、前記第2の制御信号が前記第1の電位のときにオフし、
    前記第3のトランジスタは、前記第3の制御信号が前記第2の電位のときにオフし、前記第3の制御信号が前記第1の電位のときにオンし、
    前記第4のトランジスタは、前記第3の制御信号が前記第2の電位のときにオンし、前記第3の制御信号が前記第1の電位のときにオフする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のドライバ回路。
  7. 前記制御回路部は、
    前記入力信号に応答して第1の論理信号及び第2の論理信号を生成する入力信号変換部と、
    前記第1の論理信号に基づいて前記第1の制御信号を生成し、前記第2の論理信号に基づいて前記第2の制御信号を生成するプリドライバ回路部と、
    前記入力信号、前記第1の論理信号及び前記第2の論理信号に基づいて、前記第3の制御信号を生成する補助出力回路駆動切替部とを含み、
    前記第1の論理信号は、前記入力信号の前記第1の変化から第11の時間遅延して、第3の電位から第4の電位に変化し、前記入力信号の前記第2の変化と共に第4の電位から第3の電位に変化し、
    前記第2の論理信号は、前記入力信号の前記第1の変化と共に第3の電位から第4の電位に変化し、前記入力信号の前記第2の変化から第12の時間遅延して、第4の電位から第3の電位に変化し、
    前記第3の電位はローレベル又はハイレベルのうち一方のレベルであり、
    前記第4の電位はローレベル又はハイレベルのうち他方のレベルである、請求項6に記載のドライバ回路。
  8. 前記補助出力回路駆動切替部は、
    前記入力信号を遅延させることにより切替信号を生成する第1の遅延回路と、
    前記切替信号に基づいて前記第1の制御信号を前記第3の制御信号として出力する状態と、前記第2の制御信号を前記第3の制御信号として出力する状態とに切り替えられるスイッチとを含む、請求項7に記載のドライバ回路。
  9. 前記補助出力回路駆動切替部は、
    前記入力信号、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号に基づいて前記第3の制御信号を生成する複数の論理回路を含む、請求項7に記載のドライバ回路。
  10. 前記プリドライバ回路部は、
    前記第1の論理信号を遅延することにより前記第1の制御信号を生成する複数の第1のインバータと、
    前記第2の論理信号を遅延させることにより前記第2の制御信号を生成する複数の第2のインバータとを含む、請求項7〜9のいずれか一項に記載のドライバ回路。
  11. 前記複数の第1のインバータの各々は、第5及び第6のトランジスタを含み、
    前記複数の第2のインバータの各々は、第7及び第8のトランジスタを含み、
    前記複数のインバータの前記第5及び第6のトランジスタのゲート幅は、初段から最終段にかけて増加し、
    前記複数のインバータの前記第7及び第8のトランジスタのゲート幅は、初段から最終段にかけて増加する、請求項10に記載のドライバ回路。
  12. 前記複数のインバータの前記第5及び第6のトランジスタのゲート幅は、初段から最終段にかけて2〜10倍ずつ増加し、
    前記複数のインバータの前記第7及び第8のトランジスタのゲート幅は、初段から最終段にかけて2〜10倍ずつ増加する、請求項10又は11に記載のドライバ回路。
  13. 前記入力信号変換部は、
    前記入力信号を遅延させることにより遅延信号を生成する第2の遅延回路部と、
    前記入力信号及び前記遅延信号に基づいて、前記第1の論理信号を生成する第1の論理回路と、
    前記入力信号及び前記遅延信号に基づいて、前記第2の論理信号を生成する第2の論理回路とを含む、請求項7〜12のいずれか一項に記載のドライバ回路。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載のドライバ回路を備えたデジタルアンプ。
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