JP6508742B1 - 電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法 - Google Patents

電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、正極本体の位置ずれの少ない電気化学セルの提供を目的とする。【解決手段】本発明の電気化学セルは、並んで配置された複数の正極本体と、隣り合う2つの前記正極本体を接続する電極接続部を有する帯状の正極電極と、並んで配置された複数の負極本体と、隣り合う2つの前記負極本体を接続する電極接続部を有する帯状の負極電極と、前記正極電極と前記負極電極との間に配置されるセパレータを備え、前記正極本体と前記負極本体を前記セパレータを介し、互い違いにつづら折り状に重ね合わせた重ね合わせ電極ユニットが構成され、つづら折り状態の前記正極電極と前記負極電極のうち、前記正極本体の一部分または前記負極本体の一部分であって、これらの一部分が前記他方の電極の電極接続部に隣接する部分に、相互の接触を避ける逃げ部が形成されたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法に関する。
従来、スマートフォン、ウエアラブル機器、補聴器などの小型機器の電源として、リチウムイオン二次電池、電気化学キャパシタ等の電気化学セルが広く活用されている。
このような電気化学セルにおいては、電池容量並びに充電電流及び放電電流を大きくする観点から、電気化学セル内で対向している電極どうしの面積を大きくすることが必要である。電気化学セルの構造としては、一対の帯状の電極を帯状のセパレータを介して対向させてケースに収め、電解液を電極及びセパレータに含浸させた構造が知られている。
例えば、帯状の電極及び帯状のセパレータを巻回し、筒状又はコイン状のケースに収容した構造、扁平状に変形させた後にラミネートフィルムに収容した構造が知られている。
近年、ウエアラブル機器の薄型化の要求に対応して、帯状の電極及び帯状のセパレータをつづら折り形状とした構成も検討されている。例えば、以下の特許文献1では、帯状の電極をセパレータ袋体に収容した構造が提案されている。
特開2005−243455号公報
しかしながら、帯状の電極をセパレータ袋体に収容する構成では、巻回、積層、つづら折り等を行う場合に電極の積層位置(対面位置)がずれる可能性がある。特に、つづら折り構造の電極を採用する場合、帯状の電極がセパレータ袋体に収容された状態で交互に折り曲げられるため、電極の対向面が位置ずれする可能性が高くなる。
つづら折り状の電極を複数積層する場合、1つ下の電極を周回するように次の電極を折り込むので、周回する際の回り込み誤差、つづら折りする際の折り曲げ部分の誤差、積層位置決めの誤差などが累積され、電極毎の対面位置ずれの誤差が大きくなる。
したがって、従来の電気化学セルにおいては、電極の積層位置(対面位置)がずれることを抑制する上で改善の余地があった。
本発明は、以上説明のような従来の実情に鑑みなされたものであり、つづら折り構造の電極を用いて積層型の電気化学セルを構成する場合、積層した電極毎の対面位置ずれを抑制できる構造とした電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法の提供を目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の一形態に係る電気化学セルは、並んで配置された複数の正極本体と、隣り合う2つの前記正極本体を接続する電極接続部を有する帯状の正極電極と、並んで配置された複数の負極本体と、隣り合う2つの前記負極本体を接続する電極接続部を有する帯状の負極電極と、前記正極電極と前記負極電極との間に配置されるセパレータを備え、前記正極本体と前記負極本体を前記セパレータを介し、互い違いにつづら折り状に重ね合わせた重ね合わせユニットが構成され、つづら折り状態の前記正極電極と前記負極電極のうち、前記正極本体外周部の一部分と前記負極本体外周部の一部分の少なくとも一方であって、前記一部分が他方の電極の電極接続部に隣接する部分に、相互の接触を避ける逃げ部が形成されるとともに、前記逃げ部が、前記正極本体外周部の一部分または前記負極本体外周部の一部分に形成された切欠部であり、前記切欠部が、前記帯状の正極電極の展開状態においてその長さ方向に並ぶ前記正極本体に対し、前記帯状の正極電極の長さ方向に沿って前記正極電極の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで配置されたことを特徴とする。
前記切欠部を介し電極接続部を周回させて正極本体と負極本体をつづら折り構造とするならば、積層構造であっても層ごとに適正な位置に位置決めした正極本体を有する電気化学セルを提供できる。また、切欠部の存在により折返し部分において電極本体の巻き込みや折れを生じないため、容量低下のない、抵抗上昇のない電気化学セルを提供できる。
電極接続部を周回させて正極本体と負極本体をつづら折り構造とし、層ごとに適正な位置に正極本体を位置決め可能とする具体的な構成として、切欠部からなる逃げ部を適用できる。
帯状の正極電極と帯状の負極電極をそれらの電極接続部を周回させてつづら折り構造とし、層ごとに適正な位置に正極本体を位置決め可能とする具体的な構成として、正極電極の長さ方向にそってそれぞれの幅方向一側と他側に交互に間欠的に形成した切欠部を適用できる。
(2)本発明に係る一形態の電気化学セルにおいて、前記切欠部が、前記帯状の負極電極の展開状態においてその長さ方向に並ぶ前記負極本体に対し、前記帯状の負極電極の長さ方向に沿って前記負極電極の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで配置されたことを特徴とする。
(3)上記課題を解決するため、本発明の一形態に係る電気化学セルは、並んで配置された複数の正極本体と、隣り合う2つの前記正極本体を接続する電極接続部を有する帯状の正極電極と、並んで配置された複数の負極本体と、隣り合う2つの前記負極本体を接続する電極接続部を有する帯状の負極電極と、前記正極電極と前記負極電極との間に配置されるセパレータを備え、前記正極本体と前記負極本体を前記セパレータを介し、互い違いにつづら折り状に重ね合わせた重ね合わせユニットが構成され、つづら折り状態の前記正極電極と前記負極電極のうち、前記正極本体外周部の一部分と前記負極本体外周部の一部分の少なくとも一方であって、前記一部分が他方の電極の電極接続部に隣接する部分に、相互の接触を避ける逃げ部が形成されるとともに、前記逃げ部が、前記負極本体外周部の一部分または前記正極本体外周部の一部分に形成された切欠部であり、前記切欠部が、前記帯状の負極電極の展開状態においてその長さ方向に並ぶ前記負極本体に対し、前記帯状の負極電極の長さ方向に沿って前記負極電極の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで配置されたことを特徴とする。
帯状の正極電極と帯状の負極電極をそれらの電極接続部を周回させてつづら折り構造とし、層ごとに適正な位置に正極本体を位置決め可能とする具体的な構成として、負極電極の長さ方向にそってそれぞれの幅方向一側と他側に交互に間欠的に形成した切欠部を適用できる。
(4)本発明に係る一形態の電気化学セルにおいて、前記正極電極と前記負極電極の少なくとも一方の表面側と裏面側と外周側を囲むようにセパレータが設けられ、前記切欠部が前記正極本体外周部と前記負極本体外周の少なくとも一方より外側の前記セパレータ外周部に形成された構成を採用できる。
切欠部をセパレータの外周部に設け、切欠部と正極本体または負極本体を離間しておくことで、正極本体または負極本体の絶縁性を確保した上に、積層構造であっても層ごとに適正な位置に位置決めした正極本体または負極本体を有する電気化学セルを提供できる。
)本発明に係る電気化学セルにおいて、前記切欠部の外側で前記正極電極の電極接続部あるいは前記負極電極の電極接続部が折曲された構成を採用できる。
帯状の正極電極と帯状の負極電極をそれらの電極接続部を周回させてつづら折り構造とし、積層した層ごとに適正な位置に正極本体を位置決め可能とする具体的な構成として、切欠部の外側で正極電極の電極接続部あるいは負極電極の電極接続部を折曲した構成を採用できる。また、切欠部の外側で折り返すことにより、折返し部分において電極本体の巻き込みや折れを生じないため、容量低下のない、抵抗上昇のない電気化学セルを提供できる。
(6)本発明に係る電気化学セルの製造方法は、並んで配置された複数の正極本体と、隣り合う2つの前記正極本体を接続する電極接続部を有する帯状であって、前記正極本体の外周部の一部分に前記正極本体の長さ方向に沿って前記正極本体の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで切欠部を設けた正極電極と、並んで配置された複数の負極本体と、隣り合う2つの前記負極本体を接続する電極接続部を有する帯状の負極電極と、前記正極電極と前記負極電極との間に配置されるセパレータを用い、前記正極本体と前記負極本体を前記セパレータを介し、互い違いにつづら折り状に重ね合わせて重ね合わせユニットを構成するとともに、前記つづら折りする場合に、前記正極本体外周部の切欠部を隣接する他の電極の前記電極接続部で周回するように折曲してつづら折りすることを特徴とする。
(7)本発明に係る電気化学セルの製造方法において、前記負極本体の外周部の一部分に前記負極本体の長さ方向に沿って前記負極本体の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで切欠部を設けた負極電極を用い、前記正極本体外周部の切欠部と前記負極本体外周部の切欠部を隣接する他の電極の前記電極接続部で周回するように折曲してつづら折りすることを特徴とする。
(8)本発明に係る電気化学セルの製造方法は、並んで配置された複数の正極本体と、隣り合う2つの前記正極本体を接続する電極接続部を有する帯状の正極電極と、並んで配置された複数の負極本体と、隣り合う2つの前記負極本体を接続する電極接続部を有する帯状であって、前記負極本体の外周部の一部分に前記負極本体の長さ方向に沿って前記負極本体の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで切欠部を設けた負極電極と、前記正極電極と前記負極電極との間に配置されるセパレータを用い、前記正極本体と前記負極本体を前記セパレータを介し、互い違いにつづら折り状に重ね合わせて重ね合わせユニットを構成するとともに、前記つづら折りする場合に、前記負極本体外周部の切欠部を隣接する他の電極の前記電極接続部で周回するように折曲してつづら折りすることを特徴とする。
正極本体外周部の逃げ部と負極本体外周部の逃げ部の少なくとも一方を隣接する他の電極の電極接続部で周回するように折曲してつづら折りすることにより、積層構造であっても層ごとに重ねた正極本体の重なり位置を負極本体の重なり位置に対し適正な位置に位置決めした構成の電気化学セルを製造できる。また、逃げ部の存在により折返し部分において電極本体の巻き込みや折れを生じないため、容量低下のない、抵抗上昇のない電気化学セルを製造できる。
本発明によれば、正極電極と負極電極を個々につづら折り状に積層した重ね合わせユニットを備えた電気化学セルにおいて、つづら折りした正極電極とつづら折りした負極電極の重なり合って干渉する位置に切欠部を設けた。この構成により、積層構造であっても層ごとに重ねた正極本体の重なり位置を負極本体の重なり位置に対し適正な位置に位置決めした構成の電気化学セルを提供できる。このため、切欠部の存在により折返し部分において電極本体の巻き込みや折れを生じないため、容量低下のない、抵抗上昇のない電気化学セルを提供できる。
第1実施形態に係る電池の平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 第1実施形態に係る電池に組み込まれている重ね合わせユニットを示すもので、(A)は斜視図、(B)は平面図である。 第1実施形態に係る電池に組み込まれている正極構造体の一例を示す斜視図である。 第1実施形態に係る電池に組み込まれている重ね合わせユニットの展開図である。 第1実施形態に係る電池に組み込まれている正極構造体の展開図である。 第1実施形態に係る電池に組み込まれている正極構造体を製造する工程の一例を示す工程図である。 同正極構造体を製造する工程において図7に続く工程図である。 従来の電極のつづら折り構造の一例について示す説明図である。 従来のつづら折り構造において折り畳み部分の一例を示す部分断面図である。 第1実施形態に係る電池を製造する方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、電気化学セルの一例として、コイン型のリチウムイオン二次電池(以下、単に「電池」という。)を挙げて説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
<第1実施形態>
[電池]
図1に示すように、本実施形態の電池1は、平面視円形をなしている。図2を併せて参照し、電池1は、重ね合わせユニット2Aからなる積層体2と、積層体2に含浸される不図示の電解質溶液と、積層体2を収容する外装体10と、を備えている。
[積層体]
図3(A)に示すように、重ね合わせユニット2Aは、つづら折り形状に折り畳まれた負極電極3と、負極電極3と互い違いに積層するように負極電極3と交差する方向につづら折り形状に折り畳まれた正極構造体4を備えている。正極構造体4のみの構成について図4に概要を示す。
図3(A)に示す重ね合わせユニット2Aにおいて、後に説明する延出部(負極電極端子)21と、延出部(正極電極端子)31を個々に外装体10の必要部分に電気的に接続することで電池1が構成されている。
[負極電極]
負極電極3は、図5に示すように展開すると帯状をなしている。負極電極3は、後述する正極電極5と同様、複数の電極接続部3aと、複数の張出し部(負極本体)3bを備えている。以下、帯状の負極電極3の長手方向と直交する方向を「負極電極3の幅方向」という。
図2に示すように、負極電極3は、負極集電体20と、負極集電体20の両面に形成された負極活物質層22と、を備えている。なお、後に説明するように、負極集電体20は帯状をなしている。図3(A)、図5に示すように、負極電極3の一端部には、負極集電体20の延出部(負極電極端子)21が形成されている。負極電極端子21は、負極集電体20のうち、負極電極3の長手方向において負極本体3bよりも外側に延在されている部分である。
負極電極3の図5に示す展開状態において、左端側の負極本体3bの幅方向一側(負極電極3の長さ方向に直交する方向の一側)であって、張出し部3bの外周部の一側に切欠部からなる逃げ部3cが形成されている。
逃げ部3cは帯状の負極電極3の長さ方向に平行な直線状の切欠部を負極本体3bの外周部に形成してなる。本実施形態においては、負極電極3の長さ方向に沿って負極電極3の幅方向一側と幅方向他側に交互に位置するように逃げ部3cが形成されている。ただし、負極電極3において、図5に示すように右端側の負極本体3bには逃げ部3cが形成されていない。
例えば、負極集電体20は、銅、ニッケル及びステンレス等の金属材料で形成されている。負極活物質層22は、負極活物質、導電助剤、結着剤及び増粘剤等を含む。例えば、負極活物質層22は、黒鉛等の炭素材料で形成されている。例えば、導電助剤としては、カーボンブラック類、炭素材料及び金属微粉等が挙げられる。例えば、結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料が挙げられる。例えば、増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の樹脂材料が挙げられる。
[正極構造体]
図4、図5、図6に示すように、正極構造体4は、正極電極5と、正極電極5を覆うセパレータ6を備えている。正極構造体4は、正極電極5とセパレータ6とを一体化したものである。展開した状態において正極構造体4の外形は、負極電極3の外形と実質的に同じ大きさである。
[正極電極]
正極電極5は、帯状をなしている。具体的に、正極電極5は、複数の電極接続部5aと、複数の正極本体5bを備えている。以下、正極電極5の長手方向と直交する方向を「正極電極5の幅方向」という。電極接続部5aは、正極電極5の幅方向内側に窪んでいる。
図5、図6に示すように正極電極5を展開した状態において、正極本体5bは、正極電極5の長手方向で電極接続部5aと隣り合う位置に配置されている。正極本体5bは、正極電極5の幅方向で電極接続部5aよりも外側に円弧状に張り出している。この実施形態で正極本体5bは、円板状をなし、電極接続部5aを介し6個直線状に接続されている。
図4に示すように、正極構造体4のつづら折り構造において、各正極本体5bは互いに実質的に平行に配置されている。電極接続部5aは、正極電極5の長手方向において各正極本体5bの端縁に連なっている。すなわち、電極接続部5aは、隣り合う2つの正極本体5bどうしを直列に接続している。
図3〜図5を併せて参照し、正極電極5の外形(積層方向に沿って平面視した場合の外周輪郭)は、負極電極3の外形(積層方向に沿って平面視した場合の外周輪郭)よりも若干小さい。すなわち、正極電極5における電極接続部5a及び正極本体5bの外形は、負極電極3における電極接続部3a及び負極本体3bの外形よりも若干小さい。
図2に示すように、正極電極5は、帯状の正極集電体30と、正極集電体30の両面に形成された正極活物質層32を備えている。図4または図5に示すように、正極電極5の一端部には、正極集電体30の延出部(正極電極端子)31が形成されている。正極電極端子31は、正極集電体30のうち、正極電極5の長手方向において正極本体5bよりも外側に延在されている部分である。
例えば、正極集電体30は、アルミニウム及びステンレス等の金属材料で形成されている。正極活物質層32は、正極活物質、導電助剤、結着剤及び増粘剤等を含む。例えば、正極活物質層32は、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム等の複合金属酸化物で形成されている。例えば、導電助剤としては、カーボンブラック類、炭素材料及び金属微粉等が挙げられる。例えば、結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料が挙げられる。例えば、増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の樹脂材料が挙げられる。
[セパレータ]
図4〜図6に示すように、セパレータ6は、展開状態で帯状をなしている。セパレータ6は、上述した正極電極5と同様、複数の電極接続部6aと、6つの張出し部6bを備えている。セパレータ6における電極接続部6a及び張出し部6bの外形は、負極電極3における電極接続部3a及び負極本体3bと実質的に同じ大きさである。従って、セパレータ6は正極電極5の表面側と裏面側に加え、電極接続部5aの外周部と正極本体5bの外周部も所定の幅に渡り覆っている。セパレータ6において電極接続部5aの外周部を覆っている部分を便宜的に接続耳部6dと称し、正極本体5bの外周部を覆っている部分を正極耳部6eと称する。
図5、図6に示すセパレータ6において、正極電極端子31を形成した正極本体5bの幅方向一側の外側部分であって、セパレータ6の張出し部6bの外周の一部分に切欠部からなる逃げ部6cが形成されている。この逃げ部6cは正極構造体4の長さ方向に平行に形成した直線状の切欠部からなり、逃げ部6cは正極本体5bに接しないように正極本体5bと若干離間した位置に形成されている。セパレータ6の張出し部6bは正極本体5bの表面と裏面および外周を囲んで絶縁を確保するための部材である。このため、逃げ部6cを形成する位置は正極本体5bの外周部より若干離れた位置とする。すなわち、逃げ部6cを設けた部分において、セパレータ6の張出し部6bの外周部が正極本体5bを絶縁に必要な幅と厚さで取り囲むように形成されている。
図5、図6に示す展開状態において、正極構造体4の幅方向一側と他側には、正極構造体4の長さ方向に沿って交互に逃げ部6cが形成されている。図5、図6に示す例では、正極電極端子31を形成した正極本体5bの左側に逃げ部6cが形成され、正極構造体4の長さ方向に沿って、それ以降、右側と左側に順次交互に逃げ部6cが形成されている。ただし、図5、図6に示す正極構造体4の下端側の張出し部6bには逃げ部6cが形成されていない。図5、図6に示す下端側の張出し部6bとは、帯状の正極構造体4の長さ方向一端側の張出し部6bを示す。
セパレータ6は、リチウムイオン導電性を有する細孔構造の薄膜である。例えば、セパレータ6は、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)等のポリオレフィン並びにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料で形成されている。セパレータ6は、図7に示す一対の第一セパレータ41及び第二セパレータ42どうしが熱融着により一体化されることで形成されている。なお、図4に、図7に示す一対の第一セパレータ41及び第二セパレータ42を切り出して負極電極3の外形と実質的に同じ大きさとされた状態の第一セパレータ41及び第二セパレータ42を示している。
[重ね合わせユニット]
本実施形態の重ね合わせユニット2Aは、図5、図6に示す構成のセパレータ6を備えた正極構造体4と、セパレータ6の平面視外形と相似外形の負極電極3をそれぞれ交互に重なるようにつづら折りすることで構成されている。重ね合わせユニット2Aを図3(B)に示すように積層方向に沿って平面視した場合、セパレータ6の張出し部6bの外周輪郭と正極本体5bの外周輪郭が重なるように配置されている。
重ね合わせユニット2Aは一例として、図5に示すように横向きに負極電極3を配置し、縦向きに正極構造体4を合わせて逆L字状に配置し、両者をつづら折りして構成される。
例えば、図5に示すように正極電極端子31を設けていない側の端部の正極本体5bの上に負極電極3において負極電極端子21を設けていない側の端部の負極本体3bを重ねる。
図5に示す状態から正極構造体4側の折り線T1に沿ってセパレータ付きの正極本体5bを折り曲げて負極本体3b上に正極本体5b重ね合わせる。この重ね合わせの際、負極本体3bの外周部に形成した逃げ部3cを周回させて正極本体5bを重ね合わせることができる。この重ね合わせの際、逃げ部3cの縁を周回するようにセパレータ付きの電極接続部5aを折り畳むことができるので、負極本体3bの外周縁とセパレータ6の張出し部6bの外周縁を平面視正確に重ね合わせることができる。
以下、折り線U1、T2、U2、T3、U3、T4、U4、T5、U5の順に同様にそれぞれの電極をつづら折りとすることで図2、図3に示す構造の重ね合わせユニット2Aが構成される。
[外装体]
図1及び図2を併せて参照し、外装体10は、正極缶体11と、負極缶体12と、正極缶体11と負極缶体12との間を電気的に絶縁するガスケット13を備えている。
正極缶体11及び負極缶体12は、偏平型の有底円筒状をなしている。正極缶体11の内径は、負極缶体12の外径よりも若干大きい。負極缶体12の筒状部が正極缶体11に挿入された状態で、積層体2は、負極缶体12の底面と正極缶体11の底面との間に挟まれている。
ガスケット13は、負極缶体12の筒状部の外周面と正極缶体11の筒状部の内周面との間に配置されている。このガスケット13により、積層体2が外装体10に封止されている。図2を参照し、正極缶体11は、重ね合わせユニット2Aの正極集電体30の正極電極端子31と接続されており、正極として機能する。一方、負極缶体12は、重ね合わせユニット2Bの負極集電体20の負極電極端子21と接続されており、負極端子として機能する。なお、図2においては、電極端子21、31の図示を省略している。
図3に示す構成の重ね合わせユニット2Aであるならば、逃げ部3c、6cを介し外周縁輪郭どうしを平面視正確に重ね合わせた負極本体3bとセパレータ6の張出し部6bを有している。この構造の重ね合わせユニット2Aであるならば、平面視、負極本体3bの外周輪郭の内側に正確に正極本体5bを配置した重ね合わせユニット2Aを構成できる。
従って、本実施形態の構造を採用することで、正極本体5bの対面位置ずれの極めて少ない電池1を提供できる。
これに対し、平面視した場合の負極本体3bの外周輪郭から正極本体5bの外周輪郭がはみ出す場合、はみ出し量が大きいとリチウムイオン電池においては、金属リチウム析出のおそれがある。
また、逃げ部3c、6cの存在により折返し部分において負極本体3cや正極本体5cの巻き込みや折り返しを生じないため、容量低下のない、抵抗上昇のない電池1を提供できる。
図9、図10は第1実施形態の重ね合わせユニット2Aと対比するために、参考として逃げ部を有していない構造の負極本体3と正極構造体4をつづら折り構造とした場合について説明する図である。
図9に示すように逃げ部を有しない負極本体3と正極構造体4をつづら折りする場合、例えば、正極構造体4の先端の張出し部6bの上に負極本体3bを重ねた状態からつづら折りする。この場合、負極本体3bの外周縁の上に平面視セパレータ6の張出し部6bの外周縁を位置合わせして重ねようとすると、負極本体3bの厚さがあるので、必然的に張出し部6bは負極本体3bに対し平面視位置ずれする。この位置ずれを無くしようとすると、負極本体3bの端部を少し折り曲げるように巻き込まないと負極本体3bの外周縁の上にセパレータ6の張出し部6bの外周縁を位置合わせできなくなる。この場合の負極本体3bの折り曲げ状態と巻き込み状態の一例を図10に示す。
図10に示す状態は、折り曲げられた正極本体5bと正極電極接続部5aによって負極本体3bの端部が折り曲げられ、折り曲げ不良、あるいは積層不良とされた状態の一例である。この折り曲げ不良あるいは積層不良の構造になると、負極本体3bと正極本体5bの間隔が不均一となり、電極間の間隔が開くので、内部抵抗が上昇し、電池の容量低下に繋がるおそれがある。また、負極本体3bの一部の面積が減少するので、容量低下につながるおそれがある。また、この問題は、正極本体5bの一部を負極電極3の電極接続部3aが巻き込んて折り曲げた場合も同様である。
図9、図10に示す構造に対し先に説明した実施形態の構造においては、負極本体3bと正極本体5bは平面視正確に位置合わせされており、負極本体3bと正極本体5bの電極間間隔は一定のため、電池特性の劣化は生じない。また、負極本体3bの外周輪郭の内側に正極本体5bの外周輪郭が存在するので、リチウムイオン電池などの場合に金属リチウム析出のおそれなどは生じない。
従って本実施形態の電離1によれば、電池特性の優れた、金属リチウム析出のおそれのない電池を提供できる。
ところで、これまで説明した電池1の負極本体3b、正極本体5bについて、いずれも電極接続部3a、5aを介し直線状に配置した電極構造について説明した。しかし、負極電極3、正極電極5は、直線状である必要は無く、折れ曲がり形状、曲線状などの形状に接続された形状であっても、つづら折り状に折り畳み可能であれば正極電極または負極電極の形状は問わない。したがって、負極本体3bとセパレータ6の張出し部6bに形成する逃げ部3c、6cの形成位置も本実施形態のような交互位置に限らず、折り曲げ部分に対応する位置に逃げ部が存在する位置を選択すれば良い。
また、先の実施形態では、逃げ部を正極電極5と負極電極3の両方に設けたが、電極接続部の長さを図より少し長くした場合あるいは積層数が少ない場合など、電極の位置ずれや巻き込みの問題が生じ難い場合、逃げ部を正極電極5と負極電極3のどちらか一方のみに設けても良い。
これまで説明した実施形態では、電極接続部3a、5aの長さを全て同一とした構造について説明した。しかし、電極接続部3a、5aの長さが一定である必要は無く、異なっていても良い。例えば、つづら折り構造とする場合、折り返しの始端側より終端側において電極接続部3a、5aの長さが長くなる構成を採用しても良い。また、つづら折り構造とする場合、折り返しの始端側より終端側において電極接続部3a、5aの長さが徐々に長くなる構成を採用しても良い。
これらの構造を採用することにより、積層数に応じて積層体の厚さが増加しても、常に同じ位置に正極本体5bを配置することが可能となる。このため、大量生産時などにおいて大量の電池1を製造する場合であっても、電極接続部3a、5aの長さの管理が可能である場合は、上述の構造を採用しても良い。
また、これまで説明した実施形態では、セパレータ6を正極電極5側に設けた例について説明したが、セパレータ6を負極電極3側に設けても良く、セパレータ6を正極電極5側と負極電極3側の両方に設けても良い。このため、逃げ部については、負極電極3とセパレータ6と正極電極5のいずれに設けても良い。上述の実施形態では、負極本体3bよりも正極本体5bを小さくした構造について逃げ部を適用したため、負極本体3bとセパレータ6に逃げ部3c、6cを形成したが、逃げ部を設ける位置はこれらの例に制限されないのは勿論である。
更に、前記実施形態では、積層体2を外装体10に封入してコイン型とした例を挙げて説明したが、本発明はこの構造に限定されるものではなく、積層体2をラミネートフィルムからなるラミネートパックに封入し、積層体2と電気的に接続したリード線をラミネートパックから外部に突出させた構造を採用しても良い。
ラミネートフィルムからなるラミネートパックである場合、正極缶体11および負極缶体12とガスケット13からなる缶体構造よりも封止性に優れているので、電池としての長期信頼性に優れる特徴を有する。
[電池の製造方法]
次に、上述した電池1の製造方法の一例について説明する。
図11に示すように、電池1の製造方法は、正極電極5を所定形状に加工する電極加工工程S1と、正極電極5をセパレータ6で覆う電極被覆工程S2と、被覆した正極電極5を別途所定形状に加工した負極電極3と組み合わせる電極組み合わせ工程S3と、正極構造体4と負極電極3とをセパレータ6を介した状態に交互に重ねてつづら折り形状に折り畳むつづら折り工程S4を含む。
まず(すなわち、電極加工工程S1の前)、正極活物質層32及び負極活物質層22を形成するための構成材料を含む塗布液(スラリー)を調整する。以下、正極活物質層32を形成するための構成材料を含む塗布液を「正極用スラリー」、負極活物質層22を形成するための構成材料を含む塗布液を「負極用スラリー」という。正極用スラリーは、上述の正極活物質、導電助剤、結着剤及び増粘剤等を含む。負極用スラリーは、上述の負極活物質、導電助剤、結着剤及び増粘剤等を含む。なお、スラリーの溶媒としては、結着剤及び増粘剤を溶解し、かつ活物質及び導電助剤を分散するものであればよい。
次に、正極集電体30及び負極集電体20を用意する。
そして、正極集電体30の両面に正極用スラリーを塗布する。その後、正極用スラリーを乾燥させる。これにより、正極集電体30の両面に正極活物質層32を形成して正極用シートを得る。そして、正極用シートをスリッター等で上述した帯状に切り出して正極電極5を得る(電極加工工程S1)。
一方、負極集電体20の両面に負極用スラリーを塗布する。その後、負極用スラリーを乾燥させる。これにより、負極集電体20の両面に負極活物質層22を形成して負極用シートを得る。そして、負極用シートをスリッター等で上述した帯状に切り出して負極電極3を得る。このとき、負極用シートの負極本体外周部の必要部分に図5に示すように切欠部を形成することにより逃げ部3cを形成する。
なお、電極加工工程S1では(すなわち、電極被覆工程S2の前)、正極電極5の外形を、負極電極3の外形よりも小さくする。
次に、図7に示すように、正極電極5を、セパレータ6を構成する第一セパレータ41と第二セパレータ42とで挟んで覆い、これらを熱溶着して一体化する(電極被覆工程S2)。第一セパレータ41及び第二セパレータ42は、展開状態(図7の平面視)において、正極電極5の長手方向に延びる長方形状をなしている。なお、第一セパレータ41及び第二セパレータ42の外形は、正極電極5における電極接続部5a及び正極本体5bを覆い、かつ延出部31を露出させる程度の大きさであればよい。熱融着により正極電極5をセパレータ6と一体化した正極構造体4とする。
第一セパレータ41及び第二セパレータ42と正極電極5を熱融着させて図8に示す正極構造体シート4Aを得る。そして、正極構造体シート4Aをスリッター等で上述した帯状に切り出して図6に示す正極構造体4を得る。このとき、展開状態において、正極構造体4の外形を、負極電極3の外形と実質的に同じ大きさにする。また、このとき、展開状態において、正極構造体4の外周部に図6に示すように交互に切欠部を形成して逃げ部6cを形成する。
次に、正極構造体4と負極電極3とを互い違いに積層するように組み合わせ(電極組み合わせ工程:S3)、次いで、互いに交差する方向につづら折り形状に折り畳む(つづら折り工程:S4)。
正極構造体4と負極電極3を得たならば、これらをつづら折りして重ね合わせ、重ね合わせユニット2Aを形成する。
重ね合わせユニット2Aは、例えば、図5に示す重ね合わせからのつづら折り構造を採用する。
図5において、正極構造体4の折り曲げ部を符号T1〜T5(鎖線)、負極電極3の折り曲げ部を符号U1〜U5(鎖線)で示す。
図5に示すように、まず、正極構造体4の長手方向において延出部31を設けた正極本体5bと反対側の正極本体(すなわち、セパレータ6の張出し部6b)5bの上に、負極本体3bを逆L字状に直交するように重ねる(電極組み合わせ工程:S3)。ここで重ねる負極本体3bは、負極電極3の長手方向において負極電極端子21を設けていない側の端部の負極本体3bとする。
図5に示す重ね合わせ状態から、正極構造体4の正極本体(すなわち、セパレータ6の張出し部6b)と負極電極3の負極本体3bとが順次交互に重なるようにつづら折りして重ね合わせユニット2Aを形成する(つづら折り工程:S4)。
そして、重ね合わせユニット2Aの各電極を電極缶体に接続し(電極端子接続工程:S5)、不図示の電解質溶液を含浸させた後、電解質溶液を含浸した重ね合わせユニット2Aを外装体10内に封入することにより、本実施形態の電池1(図2参照)が完成する。
以上説明した電池1であるならば、正極本体5bを負極本体3bに対し正確な位置に重ねているため、リチウムイオン電池であるならば金属リチウム析出のおそれのない電池を提供できる。また、負極本体3bの周辺部分を不要に折り曲げていない重ね合わせユニット2Aを提供できるので、電極間間隔の一定の電池を提供できる。
1…電池、2…積層体、2A…重ね合わせユニット、3…負極電極、3a…電極接続部、3b…負極本体(張出し部)、3c…逃げ部(切欠部)、4…正極構造体、5…正極電極、5a…電極接続部、5b…正極本体(張出し部)、6…セパレータ、6a…電極接続部、6b…張出し部、6c…逃げ部(切欠部)、10…外装体、11…正極缶体、12…負極缶体、13…ガスケット、20…負極集電体、21…負極電極端子(延出部)、22…負極活物質層、30…正極集電体、31…正極電極端子(延出部)、32…正極活物質層、41…第一セパレータ、42…第二セパレータ、S1…電極加工工程、S2…電極被覆工程、S3…電極組み合わせ工程、S4…つづら折り工程、S5…電極端子接続工程。

Claims (8)

  1. 並んで配置された複数の正極本体と、隣り合う2つの前記正極本体を接続する電極接続部を有する帯状の正極電極と、
    並んで配置された複数の負極本体と、隣り合う2つの前記負極本体を接続する電極接続部を有する帯状の負極電極と、
    前記正極電極と前記負極電極との間に配置されるセパレータを備え、
    前記正極本体と前記負極本体を前記セパレータを介し、互い違いにつづら折り状に重ね合わせた重ね合わせユニットが構成され、つづら折り状態の前記正極電極と前記負極電極のうち、前記正極本体外周部の一部分と前記負極本体外周部の一部分の少なくとも一方であって、前記一部分が他方の電極の電極接続部に隣接する部分に、相互の接触を避ける逃げ部が形成されるとともに、
    前記逃げ部が、前記正極本体外周部の一部分または前記負極本体外周部の一部分に形成された切欠部であり、
    前記切欠部が、前記帯状の正極電極の展開状態においてその長さ方向に並ぶ前記正極本体に対し、前記帯状の正極電極の長さ方向に沿って前記正極電極の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで配置されたことを特徴とする電気化学セル。
  2. 前記切欠部が、前記帯状の負極電極の展開状態においてその長さ方向に並ぶ前記負極本体に対し、前記帯状の負極電極の長さ方向に沿って前記負極電極の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで配置されたことを特徴とする請求項1に記載の電気化学セル。
  3. 並んで配置された複数の正極本体と、隣り合う2つの前記正極本体を接続する電極接続部を有する帯状の正極電極と、
    並んで配置された複数の負極本体と、隣り合う2つの前記負極本体を接続する電極接続部を有する帯状の負極電極と、
    前記正極電極と前記負極電極との間に配置されるセパレータを備え、
    前記正極本体と前記負極本体を前記セパレータを介し、互い違いにつづら折り状に重ね合わせた重ね合わせユニットが構成され、つづら折り状態の前記正極電極と前記負極電極のうち、前記正極本体外周部の一部分と前記負極本体外周部の一部分の少なくとも一方であって、前記一部分が他方の電極の電極接続部に隣接する部分に、相互の接触を避ける逃げ部が形成されるとともに、
    前記逃げ部が、前記負極本体外周部の一部分または前記正極本体外周部の一部分に形成された切欠部であり、
    前記切欠部が、前記帯状の負極電極の展開状態においてその長さ方向に並ぶ前記負極本体に対し、前記帯状の負極電極の長さ方向に沿って前記負極電極の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで配置されたことを特徴とする電気化学セル。
  4. 前記正極電極と前記負極電極の少なくとも一方の表面側と裏面側と外周側を囲むようにセパレータが設けられ、前記切欠部が前記正極本体外周と前記負極本体外周の少なくとも一方より外側の前記セパレータ外周部に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電気化学セル。
  5. 前記切欠部の外側で前記正極電極の電極接続部あるいは前記負極電極の電極接続部が折曲されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の電気化学セル。
  6. 並んで配置された複数の正極本体と、隣り合う2つの前記正極本体を接続する電極接続部を有する帯状であって、前記正極本体の外周部の一部分に前記正極本体の長さ方向に沿って前記正極本体の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで切欠部を設けた正極電極と、
    並んで配置された複数の負極本体と、隣り合う2つの前記負極本体を接続する電極接続部を有する帯状の負極電極と、
    前記正極電極と前記負極電極との間に配置されるセパレータを用い、
    前記正極本体と前記負極本体を前記セパレータを介し、互い違いにつづら折り状に重ね合わせて重ね合わせユニットを構成するとともに、
    前記つづら折りする場合に、前記正極本体外周部の切欠部を隣接する他の電極の前記電極接続部で周回するように折曲してつづら折りすることを特徴とする電気化学セルの製造方法。
  7. 前記負極本体の外周部の一部分に前記負極本体の長さ方向に沿って前記負極本体の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで切欠部を設けた負極電極を用い、
    前記正極本体外周部の切欠部と前記負極本体外周部の切欠部を隣接する他の電極の前記電極接続部で周回するように折曲してつづら折りすることを特徴とする請求項6に記載の電気化学セルの製造方法。
  8. 並んで配置された複数の正極本体と、隣り合う2つの前記正極本体を接続する電極接続部を有する帯状の正極電極と、
    並んで配置された複数の負極本体と、隣り合う2つの前記負極本体を接続する電極接続部を有する帯状であって、前記負極本体の外周部の一部分に前記負極本体の長さ方向に沿って前記負極本体の幅方向一側と幅方向他側に交互に並んで切欠部を設けた負極電極と、
    前記正極電極と前記負極電極との間に配置されるセパレータを用い、
    前記正極本体と前記負極本体を前記セパレータを介し、互い違いにつづら折り状に重ね合わせて重ね合わせユニットを構成するとともに、
    前記つづら折りする場合に、前記負極本体外周部の切欠部を隣接する他の電極の前記電極接続部で周回するように折曲してつづら折りすることを特徴とする電気化学セルの製造方法。
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