JP6508710B2 - 遠心振子式制振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンおよびトランスミッション間に配置され、前記エンジンの回転変動により発生する振動を制振する遠心振子式制振装置に関する。
かかる遠心振子式制振装置において、支持部材の外周に4個の慣性質量体を各々2本のアーム部材を介して支持し、支持部材、慣性質量体および2本のアーム部材で四節平行リンクを構成することで、支持部材に対して慣性質量体を円弧状の軌跡に沿って平行移動させるものが、下記特許文献1により公知である。
特開2012−141018号公報
ところで、遠心振子式制振装置において、支持部材の回転変動を抑制する制振トルクの大きさは、慣性質量体の質量および慣性質量体の揺動半径に比例するとともに、慣性質量体の揺動角をθとしたときにsinθに比例する。従って、制振トルクを大きくするためには慣性質量体の質量および揺動半径を増加させれば良いが、慣性質量体の質量および揺動半径を増加させると、遠心振子式制振装置が設けられたダンパー自体の重量および寸法の増加につながるため、ダンパー自体の慣性質量が増加して車両の加速性能を低下させる問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、慣性質量体の質量および揺動半径を増加させることなく、遠心振子式制振装置の制振性能を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンおよびトランスミッション間に配置され、前記エンジンの回転変動により発生する振動を制振する遠心振子式制振装置であって、前記エンジンからの回転が入力される入力部材と、前記入力部材に第1リンク部材を介して振子運動可能に支持された第1慣性質量体と、前記第1慣性質量体に第2リンク部材を介して振子運動可能に支持された第2慣性質量体とを備え、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材は各々前記第1慣性質量体の内部に収容され、前記入力部材と前記第2慣性質量体とは同軸上に相対回転自在に配置されることを特徴とする遠心振子式制振装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記第2慣性質量体に対する前記入力部材の回転により、前記第1リンク部材が前記第2リンク部材の回転とは反対方向に回転することを特徴とする遠心振子式制振装置が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、エンジンおよびトランスミッション間に配置され、前記エンジンの回転変動により発生する振動を制振する遠心振子式制振装置であって、前記エンジンからの回転が入力される入力部材と、前記入力部材に第1リンク部材を介して振子運動可能に支持された第1慣性質量体と、前記第1慣性質量体に第2リンク部材を介して振子運動可能に支持された第2慣性質量体とを備え、前記入力部材と前記第2慣性質量体とは同軸上に相対回転自在に配置され、前記第1リンク部材は前記第1慣性質量体に形成した第1円形孔に回転自在に嵌合する円板状の部材であって、その中心から偏心した位置で前記入力部材に第1ピンで枢支され、前記第2リンク部材は前記第1慣性質量体に形成した第2円形孔に回転自在に嵌合する円板状の部材であって、その中心から偏心した位置で前記第2慣性質量体に第2ピンで枢支されることを特徴とする遠心振子式制振装置が提案される。
尚、実施の形態のハブ15は本発明の入力部材に対応する。
請求項1の構成によれば、遠心振子式制振装置は、エンジンからの回転が入力される入力部材と、入力部材に第1リンク部材を介して振子運動可能に支持された第1慣性質量体と、第1慣性質量体に第2リンク部材を介して振子運動可能に支持された第2慣性質量体とを備え、入力部材と第2慣性質量体とは同軸上に相対回転自在に配置されるので、入力部材に回転変動が発生すると、入力部材に対して第1慣性質量体が遠心力で振子運動し、更に第1慣性質量体に対して第2慣性質量体が遠心力で振子運動することで、前記回転変動を抑制する制振力を発生させることができる。
このとき、第2慣性質量体は振子運動する第1慣性質量体に対して更に振子運動するため、第2慣性質量体の振子運動の揺動角が第1慣性質量体の振子運動の揺動角に対して拡大されることで、第2慣性質量体の質量や揺動半径を増加させることなく制振力を増加させることができる。また揺動角が大きい第2慣性質量体は揺動角が小さい第1慣性質量体よりも効率的に制振力を発生可能であるため、第1慣性質量体の質量を削って第2慣性質量体に付加すれば、質量の増加を招くことなく制振力を増加させることができる。
また請求項の構成によれば、第1リンク部材は第1慣性質量体に形成した第1円形孔に回転自在に嵌合する円板状の部材であって、その中心から偏心した位置で入力部材に第1ピンで枢支され、第2リンク部材は第1慣性質量体に形成した第2円形孔に回転自在に嵌合する円板状の部材であって、その中心から偏心した位置で第2慣性質量体に第2ピンで枢支されるので、両端が一対のピンで枢支される一般的な棒状のリンク部材と異なり、第1、第2リンク部材自体が一対のピンの一方の機能を果たすことで、ピンの数を半分に減らして部品を削減することができる。しかも第1、第2リンク部材は第1慣性質量体の第1、第2円形孔の内部に収納されるので、一般的な棒状のリンク部材を第1慣性質量体の側面に沿って配置する場合に比べて、遠心振子式制振装置の軸方向厚さを低減して小型化を図ることができる。
エンジンおよびトランスミッションの間に配置されたダンパーの模式図。 遠心振子式制振装置の分解斜視図。 図1の3−3線矢視図(中立状態)。 図3において第2慣性質量体がハブに対して2°時計方向に回転した状態を示す図。 図3において第2慣性質量体がハブに対して4°時計方向に回転した状態を示す図。 遠心振子式制振装置のハブ、第1慣性質量体および第2慣性質量体の動きの説明図。 遠心振子式制振装置の概念を示す模式図。
以下、図1〜図7に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、自動車のエンジンEのクランクシャフト11およびトランスミッションTのメインシャフト12間に配置されたダンパーDは、クランクシャフト11に接続された一次フライホイール13と、一次フライホイール13に複数のスプリング14…を介して接続されたハブ15と、ハブ15に円周方向相対回転自在に接続された3個の第1慣性質量体16…と、一次フライホイール13と協働する二次フライホイールを構成し、3個の第1慣性質量体16…に円周方向相対回転自在に接続された環状の第2慣性質量体17とを備える。
図2〜図5に示すように、ハブ15は金属板材をプレス加工したもので、環状の支持部15aと、支持部15aから120°間隔で径方向外側に突出する3個の腕部15b…とを備えており、3個の腕部15b…にはそれぞれ第1ピン18が植設される。第2慣性質量体17は、比較的に厚い金属で環状に形成したマス部材19と、金属板材をプレス加工した支持部材20とからなり、支持部材20は、環状の支持部20aと、支持部20aから120°間隔で径方向外側に突出する3個の腕部20b…とを備え、3個の腕部20b…はマス部材19の一側面に溶接等で固定される。3個の腕部20b…の周方向両端には2本の第2ピン21,21が植設される。
比較的に厚い金属で略円弧状に形成した第1慣性質量体16は、円周方向中央部を貫通する第1円形孔16aと、円周方向両端部を貫通する2個の第2円形孔16b,16bとを備える。第1慣性質量体16の第1円形孔16aには円板状の第1リンク部材22が回転自在に嵌合し、第1リンク部材22の中心から偏心した位置に形成された第1ピン孔22aがハブ15の第1ピン18に回転自在に嵌合する。第1慣性質量体16の2個の第2円形孔16b,16bには円板状の第2リンク部材23,23がそれぞれ回転自在に嵌合し、第2リンク部材23,23の中心から偏心した位置に形成された第2ピン孔23a,23aが第2慣性質量体17の2個の第2ピン21,21にそれぞれ回転自在に嵌合する。
第1リンク部材22および2個の第2リンク部材23,23は互換可能な同一部材であり、3個の第1慣性質量体16…が図3に示す中立状態にあるとき、各第1慣性質量体16毎に、それらの第1リンク部材22および2個の第2リンク部材23,33中心に対する第1ピン18および2個の第2ピン21,21の位相は整列している。
図6は、本実施の形態の遠心振子式制振装置の構造を模式的に示すものである。円板状の第1リンク部材22は、その中心が第1慣性質量体16に仮想的なピン24で枢支され、その外周部がハブ15に第1ピン18で枢支された1本の仮想的な棒状のリンク部材22′と等価である。同様に、円板状の第2リンク部材23,23は、その中心が第1慣性質量体16に仮想的なピン25,25で枢支され、その外周部が第2慣性質量体17に第2ピン21,21で枢支された2本の仮想的な棒状のリンク部材23′,23′と等価である。
また第1慣性質量体16は中央部で「へ」字状に屈曲する1本の棒状のリンク部材と等価であり、ハブ15は軸線L周りに独立して回転可能な1本の棒状のリンク部材と等価であり、第2慣性質量体17は軸線L周りに独立して回転可能な1本の「V」字状のリンク部材と等価である。
2本の仮想的な棒状のリンク部材23′,23′と、2本の仮想的なピン25,25を結ぶ第1慣性質量体16と、2本の第2ピン21,21を結ぶ第2慣性質量体17とは、平行四節リンクを構成する。
図6(A)は、第1慣性質量体16および第2慣性質量体17が中立位置にある状態を示している。この状態から第1慣性質量体16に回転変動に伴う図中右向きの荷重が加わると、図6(B)に示すように、第1リンク部材22が第1ピン18を支点として時計方向に回動することで、第1慣性質量体16は図中右側に揺動する。第1慣性質量体16の図中右側に揺動するとき、第2慣性質量体17にも回転変動に伴う図中右向きの荷重が加わるため、第1慣性質量体16に2個の第2リンク部材23を介して接続された第2慣性質量体17もハブ15に対して軸L周りに図右側に回動するが、その際に2個の第2リンク部材23,23は第2ピン21,21を支点として反時計方向に回動する。逆に、第1慣性質量体16および第2慣性質量体17に回転変動に伴う図中左向きの荷重が加わるときには、第1慣性質量体16および第2慣性質量体17は上述とは対称的に図中左側に移動する。
このようにして、ハブ15に対して第1慣性質量体16が角度θ揺動したとき、第2慣性質量体17は第1慣性質量体16に対して同方向に角度θ揺動するため、ハブ15に対する第2慣性質量体17の揺動角θ′はθの2倍の2θに拡大される。図6(B)には、θ=4°、θ′=2θ=8°の状態が示される。
図3は図6(A)に対応するもので、第1慣性質量体16…および第2慣性質量体17が中立位置にある状態(θ=θ′=0°)を示しており、また図5は図6(B)に対応するもので、第1慣性質量体16…がハブ15に対して時計方向に4°回転し(θ=4°)、第2慣性質量体17がハブ15に対して時計方向に8°回転した状態(θ′=2θ=8°)を示している。図4は、図3および図5の中間の状態(θ=2°、θ′=2θ=4°)の状態を示している。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
エンジンEのクランクシャフト11の回転角速度は一定ではなく、圧縮行程で減少して膨張行程で増加するため、エンジン回転数に比例した周波数の振動が発生する。このクランクシャフト11の振動は、ダンパーDの一次フライホイール13および二次フライホイールである第2慣性質量体17間に配置されたスプリング14…の伸縮により制振されるとともに、第1慣性質量体16…および第2慣性質量体17の振子運動により制振される。
一般の振子は重力により鉛直方向下方に付勢されて振動するが、遠心振子式制振装置の第1慣性質量体16…および第2慣性質量体17は遠心力により径方向外側に付勢されて振動するものであり、その第1慣性質量体16…および第2慣性質量体17の固有振動周波数を制振したいエンジンEの振動周波数に一致させることで、ダイナミックダンパーとしての制振機能を発揮させることができる。
図7(B)は、図7(A)に示す単振子をスプリングおよびマスよりなる一自由度振動系に置き換えたものである。スプリングのバネ定数をkとし、マスの質量をmとすると、mおよびkの比は振子の長さで決まるため、振子の固有振動数は振子の長さで決まる。
図7(C)は本実施の形態の二重振子をモデル化したもので、腕26で吊り下げられて振動する第1慣性質量体16に第2慣性質量体17を腕27で吊り下げ、第2慣性質量体17をガイド28に沿って振動させるものである。図7(D)は、図7(C)に示す二重振子をスプリングおよび二つのマスよりなる一自由度振動系に置き換えたものである。第2慣性質量体17の振幅A2は、滑車29および紐30によって第1慣性質量体16の振幅A1の2倍に拡大される。この場合、第2慣性質量体17の質量m′を調整することにより、振子の固有振動数を任意に調整することができる。
ハブ15に固定した座標系に関して考えると、ハブ15の簡易な(速度減衰項を無視した)角運動方程式は、ハブ15の慣性質量をIとし、ハブ15の回転角速度をωとし、第1慣性質量体16の質量をMとし、軸線Lから第1慣性質量体16の取付点(第1ピン18)までの半径をRとし、軸線Lから第2慣性質量体17の取付点(第2ピン21,21)までの半径をR′とし、第1慣性質量体16の揺動により発生する遠心力をFとし、第2慣性質量体17の揺動により発生する遠心力をF′とし、ハブ15に対する第1慣性質量体16の揺動角をθとし、ハブ15に対する第2慣性質量体17の揺動角をθ′とし、エンジンEからハブ15に入力するトルクをτとすると、
I・dω/dt=τ−R・F・sinθ−R′・F′・sinθ′
となる。
上式の右辺第2項は第1慣性質量体16により発生する制振モーメントに相当し、右辺第3項は第2慣性質量体17により発生する制振モーメントに相当する。
上式において、遠心力Fは第1慣性質量体16の質量Mに比例し、遠心力F′は第2慣性質量体17の質量M′に比例するため、第1慣性質量体16および第2慣性質量体17の質量M,M′を増加させることで制振モーメントを増加させ、制振性能の向上を図ることができる。また軸線Lに対する第1慣性質量体16の取付点の半径をRおよび軸線Lに対する第2慣性質量体17の取付点の半径をR′を増加させることで制振モーメントを増加させ、制振性能の向上を図ることができる。しかしながら、上記した方法で制振モーメントを増加させようとすると、遠心振子式制振装置の重量の増加および寸法の大型化を招くという問題がある。
本実施の形態によれば、ハブ15に第1慣性質量体16を振子運動可能に支持し、この第1慣性質量体16に第2慣性質量体17を振子運動可能に支持したことにより、第1慣性質量体16の揺動角θに対して第2慣性質量体17の揺動角θ′はθの2倍の2θに拡大される。揺動角θおよび揺動角2θは共に10゜未満の鋭角であるため、sinθの値に対してsin2θの値は略2倍になり、第2慣性質量体17の振子運動による制振モーメントを、第2慣性質量体17の質量M′を増加させることなく、また第2慣性質量体17の取付点の半径をR′を増加させることなく略2倍に増加させることができる。
また同じ質量により発生する制振モーメントは第2慣性質量体17の方が第1慣性質量体16よりも大きいため、第1慣性質量体16の質量を削り、その分を第2慣性質量体17に付加することで、第1慣性質量体16および第2慣性質量体17のトータルの質量を増加させることなく制振モーメントを増加させることができる。
また第1リンク部材22は、両端が一対のピンで枢支される一般的な棒状のリンク部材と異なり、第1慣性質量体16に形成した第1円形孔16aに回転自在に嵌合する円板状の部材であって、その中心から偏心した位置でハブ15に第1ピン18で枢支されるので、つまり第1リンク部材22自体が一対のピンの一方の機能を果たすことで、ピンの数を半分に減らして部品点数を削減することができる。しかも第1リンク部材22は第1慣性質量体16の第1円形孔16aの内部に収納されるので、一般的な棒状のリンク部材を第1慣性質量体16の側面に沿って配置する場合に比べて、遠心振子式制振装置の軸方向厚さを低減して小型化を図ることができる。
同様に、第2リンク部材23,23を第1慣性質量体16に形成した第2円形孔16b,16bに回転自在に嵌合する円板状の部材で構成したので、第1リンク部材22と同様の理由で、部品点数を削減するとともに遠心振子式制振装置の軸方向厚さを低減して小型化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではダンパーDの二次フライホイールを第2慣性質量体17として利用しているが、専用の第2慣性質量体17を設けても良い。
また本発明の遠心振子式制振装置は、必ずしもダンパーDに設けられる必要はなく、ダンパーDから分離して配置されていても良い。
また本発明の入力部材は実施の形態のハブ15に限定されるものではない。
また第1リンク部材22および第2リンク部材23は必ずしも円板状の部材である必要はなく、一般的な棒状のリンク部材であっても良い。
また実施の形態では第1ピン18をハブ15と一体に設け、第2ピン21を第2慣性質量体17と一体に設けているが、第1ピン18を第1リンク部材22と一体に設け、第2ピン21を第2リンク部材23と一体に設けても良い。
また実施の形態では第1リンク部材22および第2リンク部材23が互換可能な同一形状の部材であるが、両者は必ずしも同一形状である必要はない。
E エンジン
T トランスミッション
15 ハブ(入力部材)
16 第1慣性質量体
16a 第1円形孔
16b 第2円形孔
17 第2慣性質量体
18 第1ピン
21 第2ピン
22 第1リンク部材
23 第2リンク部材

Claims (3)

  1. エンジン(E)およびトランスミッション(T)間に配置され、前記エンジン(E)の回転変動により発生する振動を制振する遠心振子式制振装置であって、
    前記エンジン(E)からの回転が入力される入力部材(15)と、
    前記入力部材(15)に第1リンク部材(22)を介して振子運動可能に支持された第1慣性質量体(16)と、前記第1慣性質量体(16)に第2リンク部材(23)を介して振子運動可能に支持された第2慣性質量体(17)とを備え、前記第1リンク部材(22)及び前記第2リンク部材(23)は各々前記第1慣性質量体(16)の内部に収容され、前記前記入力部材(15)と前記第2慣性質量体(17)とは同軸上に相対回転自在に配置されることを特徴とする遠心振子式制振装置。
  2. 前記第2慣性質量体(17)に対する前記入力部材(15)の回転により、前記第1リンク部材(22)が前記第2リンク部材(23)の回転とは反対方向に回転することを特徴とする、請求項1に記載の遠心振子式制振装置。
  3. エンジン(E)およびトランスミッション(T)間に配置され、前記エンジン(E)の回転変動により発生する振動を制振する遠心振子式制振装置であって、
    前記エンジン(E)からの回転が入力される入力部材(15)と、前記入力部材(15)に第1リンク部材(22)を介して振子運動可能に支持された第1慣性質量体(16)と、前記第1慣性質量体(16)に第2リンク部材(23)を介して振子運動可能に支持された第2慣性質量体(17)とを備え、
    前記入力部材(15)と前記第2慣性質量体(17)とは同軸上に相対回転自在に配置され、
    前記第1リンク部材(22)は前記第1慣性質量体(16)に形成した第1円形孔(16a)に回転自在に嵌合する円板状の部材であって、その中心から偏心した位置で前記入力部材(15)に第1ピン(18)で枢支され、前記第2リンク部材(23)は前記第1慣性質量体(16)に形成した第2円形孔(16b)に回転自在に嵌合する円板状の部材であって、その中心から偏心した位置で前記第2慣性質量体(17)に第2ピン(21)で枢支されることを特徴とする遠心振子式制振装置。
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