JP6508380B2 - トロイダル型無段変速機用パワーローラユニット - Google Patents
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Description
即ち、トロイダル型無段変速機の運転時に、入力、出力各ディスク2、5、各パワーローラ6a等の弾性変形に基づき、これら各パワーローラ6aをこれら各ディスク2、5の軸方向に変位させる必要が生じると、これら各パワーローラ6aを回転自在に支持している前記スラスト玉軸受13aの外輪16aが、外側面に設けた部分円筒面状の凹部24と支持梁部23の円筒状凸面22との当接面を滑らせつつ、この円筒状凸面22の中心軸イを中心として揺動変位する。この揺動変位に基づき、前記各パワーローラ6aの外周面のうちで、前記各ディスク2、5の軸方向片側面と転がり接触する部分が、これら各ディスク2、5の軸方向に変位し、前記接触状態を適正に維持する。
方向の力(トロイダル型無段変速機の技術分野で周知の「2Ft」)が加わる。そして、この力2Ftにより、前記各パワーローラ6aが、前記各外輪16aと共に、前記各支持梁部23の軸方向に変位する。この変位の方向は、前述した各アクチュエータ21、21による各トラニオン7、7(図8参照)の変位方向と同じであり、変位量が0.1mm程度であっても、変速動作が開始される可能性を生じる。そして、この様な原因で変速動作が開始された場合には、運転動作とは直接関連しない変速動作となり、何れ修正されるにしても、運転者に違和感を与える。特に、トロイダル型無段変速機が伝達するトルクが低い状態で、上述の様な、運転者が意図しない変速が行われると、運転者に与える違和感が大きくなり易い。
このうちのトラニオンは、両端部に互いに同心に設けられた1対の傾転軸と、これら両傾転軸同士の間に存在し、少なくとも片側面(これら両傾転軸の軸方向と直交する方向に関する両側面のうち、トロイダル型無段変速機への組み付け状態で径方向内側に存在する側面)を円筒状凸面とした支持梁部とを有する。
又、前記パワーローラは、外周面を球状凸面とし、前記トラニオンの片側面に回転自在に支持される。
又、前記スラスト転がり軸受は、外輪と、複数個の転動体とを有する。このうちの外輪は、軸方向に関して前記パワーローラに対向する片側面に外輪軌道が設けられており、軸方向に関して前記支持梁部に対向する他側面に部分円筒面状の凹部が設けられている。そして、この外輪は、この凹部を前記支持梁部の円筒状凸面に係合させる事で、前記トラニオンに対し、この円筒状凸面の中心軸を中心とする揺動変位を可能に支持される。又、前記各転動体は、前記外輪軌道と前記パワーローラに設けられた内輪軌道との間に転動自在に設けられている。
更に、前記スラスト転がり軸受の外輪は、前記凹部に周方向(円筒状凸面の周方向、凹部の幅方向)に形成された凹溝と、前記円筒状凸面に形成された突条とを係合させる事により、前記トラニオンに対し、揺動変位を可能に、且つ、前記両傾転軸の軸方向に関する変位を制限されている。
この場合、例えば、前記一方の部分にのみクラウニングを施したり、前記一方の部分を、曲率半径が途中で変化する複合曲面により構成したりする事ができる。
即ち、傾転軸の軸方向に関して互いに対向する、凹溝の内側面の周方向両端部と、突条の外側面のうちで、使用時に、この凹溝の内側面の周方向両端部が対向する部分とのうちの少なくとも一方の部分を、周方向両側に向かう程相手面から遠ざかる方向に傾斜させている為、前記外輪の凹部を前記トラニオンの円筒状凸面と係合させた状態で、前記突条と前記凹溝との係合部のうちの周方向両端部で、この突条の外側面とこの凹溝の内側面との当接部の面圧が過度に高くなる事を防止できる。従って、前記外輪の前記支持梁部に対する揺動変位に拘わらず、前記突条の外側面と前記凹溝の内側面との擦れ合い部で摩耗が著しくなる事を防止できる。この結果、前記トロイダル型無段変速機用パワーローラユニット、延いては、トロイダル型無段変速機全体の耐久性を確保し易い。又、前記突条と前記凹溝との寸法関係を長期間に亙り適正に維持できて、前記トロイダル型無段変速機の変速動作を長期間に亙り安定させられる。
図1〜4は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例を含めて本発明の特徴は、変速動作を安定させられ、且つ、耐久性の確保が容易な構造を実現する点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図9〜13に示した従来構造の第2例と同様である。
図5〜6は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、外輪16cの凹部24aに形成した凹溝27aの両内側面のうちの周方向両端部に、各ディスク2、5(図7参照)の径方向外方から見た形状が、曲率半径が大きい部分凹円弧状である傾斜凹面部31、31をそれぞれ設けると共に、周方向中間部に互いに平行な平坦面部32、32をそれぞれ設け、これら両平坦面部32、32と前記各傾斜凹面部31、31とを滑らかに連続させている。一方、トラニオン7b(図1参照)を構成する支持梁部23aの円筒状凸面22aに周方向に形成した突条28の両外側面を、全長に亙り互いに平行な平坦面としている。この様な構成により、トロイダル型無段変速機の運転時に、前記トラニオン7bが前記外輪16cを設置した側が凹となる方向に弾性変形した場合であっても、前記凹溝27の内側面と前記突条28の外側面との当接部のうちの周方向両端部の面圧が、過度に高くなる事を防止している。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
2 入力ディスク
3 出力筒
4 出力歯車
5 出力ディスク
6、6a パワーローラ
7、7a、7b トラニオン
8、8a、8b 傾転軸
9 支持梁部
10 支持板
11、11a ラジアルニードル軸受
12、12a 支持軸
13、13a スラスト玉軸受
14 スラストニードル軸受
15、15a 内輪軌道
16、16a、16b 外輪
17 外輪軌道
18 玉
19 駆動軸
20 押圧装置
21 アクチュエータ
22、22a 円筒状凸面
23、23a、23b 支持梁部
24、24a 凹部
25 ラジアルニードル軸受
26 段差面
27、27a 凹溝
28 突条
29 傾斜凸面部
30 平坦面部
31 傾斜凹面部
32 平坦面部
Claims (1)
- 両端部に互いに同心に設けられた1対の傾転軸と、これら両傾転軸同士の間に存在し、少なくとも片側面を円筒状凸面とした支持梁部とを有するトラニオンと、
外周面を球状凸面とし、このトラニオンの片側面に回転自在に支持されたパワーローラと、
軸方向片側面に外輪軌道を設ける共に、軸方向他側面に直径方向に亙り部分円筒面状の凹部を設け、この凹部を前記支持梁部の円筒状凸面に係合させる事で、 前記トラニオンに対し、この円筒状凸面の中心軸を中心とする揺動変位を可能に支持された外輪と、前記外輪軌道と前記パワーローラに設けられた内輪軌道との間に転動自在に設けられた、複数個の転動体とを有するスラスト転がり軸受とを備え、
このスラスト転がり軸受の外輪は、前記凹部に周方向に形成された凹溝と、前記円筒状凸面に形成された突条と、を係合させる事により、前記トラニオンに対し、揺動変位を可能に、且つ、前記両傾転軸の軸方向に関する変位を制限されている、トロイダル型無段変速機用パワーローラユニットに於いて、
前記両傾転軸の軸方向に関して互いに対向する、前記凹溝の内側面の周方向両端部と、前記突条の外側面のうちで、この凹溝の内側の周方向両端部が対向する部分とのうちの少なくとも一方の部分を、周方向両側に向かう程相手面から遠ざかる方向に傾斜させている事を特徴とするトロイダル型無段変速機用パワーローラユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018053702A JP6508380B2 (ja) | 2018-03-22 | 2018-03-22 | トロイダル型無段変速機用パワーローラユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018053702A JP6508380B2 (ja) | 2018-03-22 | 2018-03-22 | トロイダル型無段変速機用パワーローラユニット |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014108366A Division JP6311451B2 (ja) | 2014-05-26 | 2014-05-26 | トロイダル型無段変速機用パワーローラユニット |
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JP2018091490A JP2018091490A (ja) | 2018-06-14 |
JP6508380B2 true JP6508380B2 (ja) | 2019-05-08 |
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Family Applications (1)
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JP2018053702A Active JP6508380B2 (ja) | 2018-03-22 | 2018-03-22 | トロイダル型無段変速機用パワーローラユニット |
Country Status (1)
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Family Cites Families (2)
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WO2013115396A1 (ja) * | 2012-02-03 | 2013-08-08 | 日本精工株式会社 | トロイダル型無段変速機 |
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2018
- 2018-03-22 JP JP2018053702A patent/JP6508380B2/ja active Active
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JP2018091490A (ja) | 2018-06-14 |
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