JP6508034B2 - 行先階登録装置及びエレベータの群管理システム - Google Patents

行先階登録装置及びエレベータの群管理システム Download PDF

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Description

本発明は、エレベータの行先階を登録する行先階登録装置、及びエレベータの群管理システムに関する。
特許文献1は、キーワードの入力により、キーワードと関連付けられたテナントが存在する階床の登録を行うための階床登録装置を開示している。特許文献1の階床登録装置は、キーワード毎に店舗の存在する階床を含む店舗情報が記憶された店舗情報DB(データベース)と、表示部と、利用者によりキーワードが入力されたときに店舗情報DBから店舗情報を読み出して、店舗情報を表示部に表示させる制御部とを備える。また、制御部は、読み出された店舗が存在する階床に基づいて、エレベータの呼びを登録可能なように構成されている。
特開2004−277019号公報
特許文献1の階床登録装置によると、例えばビルを初めて訪れ、利用したい店舗名や階床等の情報がわからない利用者が、キーワードの入力によりこれらの情報を知得してエレベータの登録を行うことができるようになり、このような利用者のエレベータ利用時の利便性が向上する。
しかし、オフィスビルなどにおけるエレベータの利用者には、例えば通勤者など、行先階を把握していて検索する必要がない利用者もいる。
本発明は、行先階登録装置を用いて利用者の行先階を登録するエレベータの群管理システムにおいて、種々の利用者にとって利用しやすい行先階登録装置及びエレベータの群管理システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様において、複数の階床に渡って運行するエレベータを管理する群管理制御装置にエレベータの利用者の行先階を登録する行先階登録装置が提供される。行先階登録装置は、操作部と、情報取得部と、制御部とを備える。操作部は、利用者による行先階の入力操作を受け付ける。情報取得部は、利用者を示す利用者情報を取得する。制御部は、操作部を制御する。制御部は、特定の時間帯内には、利用者が複数の階床のうちの一の階床に関連付けられた関連情報を入力可能になるように、操作部を制御する。制御部は、特定の時間帯外では、情報取得部によって取得される利用者情報に基づいて利用者の行先階を登録するように、操作部を制御する。
また、本発明の一態様において、行先階登録装置と、複数の階床に渡って運行するエレベータを管理する群管理制御装置とを備えるエレベータの群管理システムが提供される。
本発明に係る行先階登録装置及びエレベータの群管理システムによると、行先階を把握していない利用者は、特定の時間帯内に、関連情報の入力によって行先階登録装置を利用できる。利用者情報に応じた利用者は、特定の時間帯外に、情報取得部を用いて行先階を登録できる。これにより、種々の利用者にとって行先階登録装置やエレベータを利用しやすくすることができる。
実施形態1に係るエレベータシステムの配置を示す概略図 エレベータの群管理システムにおける行先階登録装置を説明するための図 エレベータの群管理システムの構成を示すブロック図 本システムにおける号機制御装置の構成を示すブロック図 本システムにおける行先階登録装置の構成を示すブロック図 本システムにおける各種データベースを説明するための図 行先階登録装置による行先階登録処理を示すフローチャート 図7の行先階登録処理に続く残りの行先階登録処理を示すフローチャート 図7の行先階登録処理における表示部の表示例を示す図 図8の行先階登録処理における表示部の第1の表示例を示す図 図8の行先階登録処理における表示部の第2の表示例を示す図 群管理制御装置によるエレベータの割当処理を示すフローチャート
本発明の実施形態に係る行先階登録装置、エレベータの群管理システム、及びエレベータシステムについて、図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
(実施形態1)
1−1.エレベータシステムの概要
本実施形態に係るエレベータシステムの概要について説明する。図1は、実施形態1に係るエレベータシステムの配置を示す概略図である。
本実施形態に係るエレベータシステムは、図1に示すように、複数のエレベータ1A〜1Fと、行先階登録装置2A,2Bとを備える。エレベータの群管理システムは、エレベータ(A号機〜F号機。以下適宜「号機」という)1A〜1Fの走行および運行を統合的に制御する。本実施形態では、一例としてA号機からF号機の6台のエレベータ1A〜1Fが設けられている。各エレベータ1A〜1Fの乗降口がエレベータホールに設けられており、利用者はエレベータホールからエレベータ1A〜1Fに乗降する。
本実施形態に係るエレベータの群管理システムは、行先階登録方式を採用する。行先階登録方式は、利用者がエレベータ1A〜1Fの乗車する前に、利用者の目的の階床である行先階があらかじめ登録される方式である。本実施形態では、行先階登録装置2A,2Bが、エレベータホールの入口の近傍に設置されているものとする。以下、行先階登録装置2A,2Bを総称して「行先階登録装置2」という場合がある。
図2は、本システムにおける行先階登録装置を説明するための図である。図2(a)は、行先階登録装置2の外観を示す。行先階登録装置2は、カードリーダ21と、表示部22と、タッチパネル23と、インジケータ24と、音声出力部25とを備える。利用者は、行先階登録装置2において、カードリーダ21を利用して個人認証をしたり、表示部22の表示に基づきタッチパネル23にタッチしたりして、行先階を入力する操作を行う。
図2(b)は、表示部22の表示例を示す。図2(b)に示すように、表示部22は、例えば「行先階にタッチしてください」というメッセージやテンキーを示すアイコン(以下、「テンキーアイコン」という。)を表示する。利用者は、タッチパネル23にタッチすることで、所望の行先階を入力する操作を行うことができる。本システムでは、行先階登録装置2において入力された行先階が、複数台のエレベータ1A〜1Fの内のいずれかのエレベータに割り当てられる(以下、利用者の行先階が割り当てられたエレベータを「割当号機」という。)。
また、表示部22は、図2(b)に示すように、テナント名検索ボタンを表示する。テナント名検索ボタンは、利用者がタッチパネル23を利用したいテナント名の検索を開始するためのボタンである。なお、「テナント」は、ビル等に入居している店舗、会社、事務所を含むものとする。本実施形態では、例えばオフィスビルに訪れた一般来客など、自身の行先のテナントが入居している階床を把握していない者がエレベータの利用者に含まれることを想定している。テナント名検索ボタンの操作により、利用者がテナント名を検索すると、行先階登録装置2では、テナントが入居している階床が行先階として登録される(図11参照)。これにより、一般来客などの利用者にとって、行先階登録装置2を利用し易くすることができる。
また、本実施形態では、利用者に、一般来客だけでなくオフィスビルへの通勤者も含まれることを想定している。本システムは、種々の利用者にとって行先階登録装置2を利用し易くするために、時間帯に応じて行先階登録装置2の操作機能を切り替える。以下、本システムの構成について説明する。
1−2.エレベータの群管理システムの構成
本実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成について、図1〜3を参照して説明する。図3は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係るエレベータの群管理システムは、エレベータ1A〜1F毎に設けられた号機制御装置5A〜5Fと、複数の行先階登録装置2A,2Bと、群管理制御装置4とを備える。
各エレベータ(各号機)1A〜1Fは、かご、巻上機(モータ)、釣合おもり、制御部等を有する。
1−3.群管理制御装置の構成
群管理制御装置4は、行先階登録装置2によって登録される行先階を、複数のエレベータ1A〜1Fのうちのいずれかのエレベータに割り当てる制御を行う。群管理制御装置4は、図3に示すように、記憶部40と、群管理制御部41と、入出力インタフェース42とを備える。群管理制御装置4は、複数の階床に渡って運行するエレベータ1A〜1Fを管理する群管理制御装置の一例である。
記憶部40は、群管理制御装置4の機能を実現するために必要なプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。プログラムは、本実施形態の各種機能を実現するためのプログラムを含む。例えば、記憶部40は、行先階登録装置2A,2Bの設置場所から各エレベータ1A〜1Fまでの距離や移動時間(例えば閑散時と混雑時とのそれぞれにおける移動時間)、各エレベータ1A〜1Fの仕様などのデータを格納している。記憶部40は、例えばハードディスク(HDD)や半導体記憶装置(SSD)で構成される。
群管理制御部41は、群管理制御装置4の動作全体を制御する。群管理制御部41は、記憶部40から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、群管理制御装置4における後述する各種の機能を実現する。群管理制御部41は、例えばCPU、MPUで構成される。群管理制御部41は、専用に設計された電子回路や再構成可能な電子回路などのハードウェア回路(ASIC,FPGA等)で構成されてもよい。群管理制御部41の機能は、ハードウェアとソフトウェアとの協働で実現されてもよいし、ハードウェア(電子回路)のみで実現されてもよい。
入出力インタフェース42は、行先階登録装置2A,2B及び号機制御装置5A〜5Fとの間で各種信号を送受信するためのインタフェース回路である。入出力インタフェース42は、群管理制御部41から出力される信号を所定の形式の信号に変換して出力する。また、入出力インタフェース42は、行先階登録装置2A,2B及び号機制御装置5A〜5Fから入力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御部41に出力する。入出力インタフェース42は、各種装置と有線接続を介して通信してもよいし、無線接続を介して通信してもよい。
1−4.号機制御装置の構成
号機制御装置5A〜5Fの構成について、図3,4を参照して説明する。以下では、号機制御装置5A〜5Fを総称して「号機制御装置5」という場合がある。図4は、本システムにおける号機制御装置5の構成を示すブロック図である。
号機制御装置5A〜5Fは、図3に示すように、群管理制御装置4からの制御信号にしたがって、対応するエレベータ1A〜1Fをそれぞれ駆動する制御装置である。各エレベータ1A〜1Fに対する号機制御装置5A〜5Fは、群管理制御装置4からの制御信号に基づいて、巻上機(モータ)の動作等を制御することにより、かごの上昇、下降、停止等を制御する。また、号機制御装置5A〜5Fはそれぞれ、対応するエレベータ1A〜1Fのかごの位置、走行方向、ドアの開閉状態、荷重等を含むかご状態を検知して、検知したかご状態を示す情報を含むかご状態信号を群管理制御装置4に出力する。
号機制御装置5は、図4に示すように、制御部50と、記憶部51と、入出力インタフェース52とを備える。
制御部50は、号機制御装置5の動作全体を制御する。制御部50は、記憶部51から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、号機制御装置5における後述する各種の機能を実現する。制御部50は、例えばCPU、MPUで構成される。制御部50は、専用に設計された電子回路や再構成可能な電子回路などのハードウェア回路(ASIC,FPGA等)で構成されてもよい。制御部50の機能は、ハードウェアとソフトウェアとの協働で実現されてもよいし、ハードウェア(電子回路)のみで実現されてもよい。
記憶部51は、行先階登録装置2の機能を実現するために必要なプログラム及びデータを記憶する記憶媒体である。プログラムは、本実施形態の各種機能を実現するためのプログラムを含む。記憶部51は、例えばフラッシュメモリで構成される。
入出力インタフェース52は、群管理制御装置4やエレベータとの間で各種信号を送受信するためのインタフェース回路である。入出力インタフェース52は、制御部50から出力される信号を所定の形式の信号に変換して出力する。また、入出力インタフェース52は、号機制御装置5A〜5F毎に対応するエレベータ1A〜1Fや、群管理制御装置4から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部50に出力する。入出力インタフェース52は、群管理制御装置4と有線接続を介して通信してもよいし、無線接続を介して通信してもよい。
1−5.行先階登録装置の構成
行先階登録装置2の構成について、図2及び図5を参照して説明する。図5は、本システムにおける行先階登録装置2の構成を示すブロック図である。
行先階登録装置2は、行先階登録方式において利用者の行先階を群管理制御装置4に登録するための装置である。行先階登録装置2は、図5に示すように、制御部20と、カードリーダ21と、表示部22と、タッチパネル23と、インジケータ24と、音声出力部25と、記憶部26と、入出力インタフェース27とを備える。
制御部20は、行先階登録装置2の動作全体を制御する。制御部20は、記憶部26から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、行先階登録装置2における後述する各種の機能を実現する。制御部20は、例えばCPU、MPUで構成される。制御部20は、専用に設計された電子回路や再構成可能な電子回路などのハードウェア回路(ASIC,FPGA等)で構成されてもよい。制御部20の機能は、ハードウェアとソフトウェアとの協働で実現されてもよいし、ハードウェア(電子回路)のみで実現されてもよい。
カードリーダ21は、例えば接触型ICカードリーダで構成される。本実施形態では、ICカードに、特定の利用者を示す利用者情報が記録されていることを想定している。利用者情報は、例えば利用者の識別番号である利用者IDを含む。カードリーダ21は、ICカードの接触を検知して、検知したICカードに記録された利用者情報を読み取る。カードリーダ21は、利用者情報の記録媒体の一例であるICカードから、利用者情報を取得する情報取得部の一例である。カードリーダ21は、密着型や近接型などの非接触型ICカードリーダで構成されてもよい。
表示部22は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成される。表示部22は、制御部20が生成する画像信号に基づいて、種々の画像を表示する。例えば、表示部22は、図2(b)に示すようにテンキーアイコンやテナント名検索ボタンなどを含む画像を表示する。
タッチパネル23は、表示部22の表示面に重畳して設けられたタッチセンサである。タッチパネル23は、表示部22によって表示された画像に対するタッチ操作を受け付け、所定の信号を制御部20に出力する。表示部22とタッチパネル23とは、タッチパネル式表示デバイスを構成する。タッチパネル式表示デバイスにおいて、表示部22とタッチパネル23とは一体的に形成されてもよいし、別体で形成されてもよい。
インジケータ24は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成される。インジケータ24は、タッチパネル23の操作結果(入力された階床数など)を示す情報を表示する。
図2(b)において、表示部22が表示するテンキーアイコンは、「0」〜「9」の数字に対応する複数の数字ボタンと、「確定」と表記された確定ボタンと、「削除」と表記された削除ボタンとを有する。本実施形態では、利用者がテンキーアイコンにおける数字ボタンをタッチすることにより、タッチした数字ボタンに対応する数字がインジケータ24に表示される。確定ボタン及び削除ボタンは、それぞれ「0」の数字ボタンの両隣に配置されている。確定ボタンのタッチ操作により、インジケータ24に表示された数の階床を行先階として確定する機能が実現される。また、削除ボタンのタッチ操作により、インジケータ24に表示された数字を取り消す機能が実現される。以上のような各種の操作機能が実現されるように、制御部20は表示部22,タッチパネル23,インジケータ24を制御する。なお、インジケータ24と表示部22は、一体的に形成されてもよい。
図5に戻り、音声出力部25は、制御部20からの制御信号に基づいて、所定の情報を有する音声を出力する。音声出力部25は、例えば音声合成装置で構成される。なお、音声出力部25は、音声アナウンスに限らず、メロディ音やブザー音などを出力してもよい。本実施形態において、利用者に所定の情報(例えばテナント検索機能が有効であること)を報知する報知部は、表示部22と音声出力部25とを含む。
記憶部26は、行先階登録装置2の機能を実現するために必要なプログラム及びデータを記録する記憶媒体である。プログラムは、本実施形態の各種機能を実現するためのプログラムを含む。例えば、記憶部26は、当該記憶部26を含む行先階登録装置2の識別情報を示す行先階登録装置IDや、テナント情報データベースD1、利用者情報データベースD2(後述)を記録している。記憶部26は、例えばフラッシュメモリで構成される。
入出力インタフェース27は、群管理制御装置4との間で各種信号を送受信するためのインタフェース回路である。入出力インタフェース27は、制御部20から出力される信号を所定の形式の信号に変換して出力する。また、入出力インタフェース27は、群管理制御装置4から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部20に出力する。入出力インタフェース27は、群管理制御装置4と有線接続を介して通信してもよいし、無線接続を介して通信してもよい。入出力インタフェース27は、群管理制御装置4に各種情報を送受信する通信部の一例である。
1−6.データベースについて
図6を参照して、本システムにおいて用いられる各種データベースについて説明する。図6は、本システムにおける各種データベースを説明するための図である。各種データベースは、例えば記憶部26に格納される。
図6(a)は、テナント情報データベースD1の一例を示す。テナント情報データベースD1は、エレベータ1A〜1Fが運行可能な各階床に関連するテナントを示すテナント情報を管理するデータベースである。
テナント情報データベースD1は、図6(a)に示すように、「テナント名」と、「頭文字」と、「階床」とを関連付けて管理する。「テナント名」は、エレベータ1A〜1Fが運行可能な複数の階床の内の特定の階床に入居しているテナントの名称である。「頭文字」は、テナント名の最初の一文字を示し、例えばひらがな50音の内の一文字で記録される関連情報の一例である。「階床」は、テナントが入居している階床を示す。図6(a)の例では、頭文字「ふ」に関連付けられた複数のテナント名「ふくふく証券」、「フジテック株式会社」、「淵万商事」が、それぞれ階床「12階」、「13階」、「5階」に関連付けられている。テナント情報データベースD1は、行先階登録装置2の利用者がテナント名を検索する場合に参照される。
なお、テナント情報データベースD1においてテナント名及び階床と関連付けられる関連情報は、テナント名の頭文字に限らず、テナント名の中の複数文字や一又は複数単語であってもよいし、テナントに関連する種々のキーワードであってもよい。また、関連情報はひらがなで記録されなくてよく、例えばカタカナで記録されてもよいし、アルファベットや他の文字で記録されてもよい。
図6(b)は、利用者情報データベースD2を示す。利用者情報データベースD2は、カードリーダ21を利用する利用者に関する利用者情報を管理するデータベースである。利用者情報データベースD2は、図6(b)に示すように、「利用者ID」と、行先階の優先順位情報(「行先階の第1候補」、「行先階の第2候補」、…)とを関連付けて管理する。「利用者ID」の項目には、(特定時間帯外に)行先階登録装置2を利用可能な利用者の利用者IDが記録されている。また、優先順位情報は、複数の行先階の候補間に優先順位を設定する情報である。本実施形態では、優先順位情報は、利用者IDが示す利用者毎に3階床の範囲内で設定される。本実施形態では、エレベータの利用者の内で、例えば通勤者などの一部の利用者がICカードを所持していることを想定している。利用者情報データベースD2は、カードリーダ21を利用する利用者に対する個人認証、及び行先階の登録操作のために用いられる。
2.動作
2−1.動作の概要
本実施形態に係る行先階登録装置2及びエレベータの群管理システムの動作の概要について説明する。本システムでは、例えばオフィスビルに訪れた一般利用者などにとって利用し易くするために、行先階登録装置2は、テナントの検索に基づき行先階を登録可能に構成されている。しかし、例えば通勤でエレベータを利用する利用者が多い時間帯などに、行先階登録装置2でテナントの検索が行われると、行先階の登録に時間がかかって、通勤者等が待たされることとなる。また、高い輸送効率が特に求められる通勤時間帯に、十分な輸送効率が得られなくなるという問題がある。
そこで、本実施形態では、あらかじめ指定された特定時間帯のみ、テナントの検索に基づく行先階の登録機能を有効にする。特定時間帯は、例えば一般来客の利用が見込める時間帯(例えば11時〜15時)や、テナントの営業時間帯(例えば10時〜20時)などである。また、特定時間帯外では、カードリーダ21の使用に基づき行先階を登録可能にする。これにより、ICカードを所持する通勤者にとってエレベータを利用し易くすると共に、ICカードを所持しない者によるエレベータの利用を制限することができる。以下、本システムにおける行先階登録装置2及び群管理制御装置4の動作について説明する。
2−2.行先階登録装置の動作
図7〜11を参照して、行先階登録装置2の動作について説明する。図7は、行先階登録装置による行先階登録処理を示すフローチャートである。図8は、図7の行先階登録処理に続く残りの行先階登録処理を示すフローチャートである。図9は、図7の行先階登録処理における表示部の表示例を示す図である。図10は、図8の行先階登録処理における表示部の第1の表示例を示す図である。図11は、図8の行先階登録処理における表示部の第2の表示例を示す図である。
行先階登録処理は、行先階登録装置2において、利用者による行先階の登録操作を受け付けるとともに、行先階が割り当てられたエレベータを利用者に報知する処理である。行先階登録処理は、行先階登録装置2の制御部20によって実行される。
まず、制御部20は、現在時刻が所定の特定時間帯内か否かを判断する(S1)。特定時間帯は、例えば11時〜15時などとして、あらかじめ記憶部26に設定されている。以下、現在時刻が指定間帯外の場合と、特定時間帯内の場合とのそれぞれに実行される処理について説明する。
(1)特定時間帯外の場合
制御部20は、現在時刻が特定時間帯内ではないと判断した場合(S1でNO)、カードリーダ21(図2参照)がICカードから利用者情報を取得したか否かを検知する(S2)。カードリーダ21は、ICカードの接触を検出したときに、ICカードから利用者情報を取得する。図9(a)は、特定時間帯外の初期状態(ステップS2)における表示部22の表示例を示す。
ステップS2において、表示部22は、図9(a)に示すように、「ICカードをカードリーダにかざしてください」というメッセージや、カードリーダ21の設置位置に向いた矢印マークなどの画像を表示する。利用者がICカードをカードリーダ21にかざしたとき、カードリーダ21は、利用者のICカードから利用者情報を取得する。制御部20は、カードリーダ21による利用者情報の取得を検知していない場合(S2でNO)、ステップS1の処理を繰り返す。なお、制御部20は、所定期間(例えば1分)中にカードリーダ21による利用者情報の取得が検知されなかった場合、ステップS1以降の処理を再度、行ってもよい。
制御部20は、カードリーダ21によって利用者情報が取得されたことを検知すると(S2でYES)、取得された利用者情報が示す利用者IDが、利用者情報データベースD2に記録されているか否かを判断する(S3)。
制御部20は、利用者IDが利用者情報データベースD2に記録されていないと判断した場合(S3でNO)、本処理を終了する。
一方、制御部20は、利用者IDが利用者情報データベースD2に記録されていると判断した場合(S3でYES)、利用者情報データベースD2において利用者IDに関連付けられた優先順位情報に基づいて利用者の行先階の候補を示す画像を生成し、生成した画像を表示部22に表示させる(S4)。図9(b)は、ステップS4における表示部22の表示例を示す。
図9(b)の表示例において、表示部22は、「行先階にタッチしてください」という、利用者に行先階を登録することを促すメッセージとともに、複数のボタン状の階数ボタンを示す画像(以下、「階床ボタン」という。)を表示している。利用者は、階床ボタンをタッチすることにより、階床ボタンに対応する階床を行先階として登録できる。
複数の階床ボタンの配置は、図9(b)に示すように、所定の方向d1において順番に並べられる。階床ボタンが方向d1において並ぶ順番は、利用者情報における優先順位情報が示す優先順位の順番である。図9(b)の例では、上ほど優先順位が高く、優先順位情報が示す優先順位が1番、2番及び3番の階床はそれぞれ13階、1階及び9階である。優先順位が1番から3番までの階床ボタンは、優先順位順に並ぶとともに、これら以外の階床ボタンよりも大きいサイズで強調されるように表示されている。このため、利用者は優先順位が高い階床ボタンを視認し易く、自身の優先順位に応じた行先階の登録操作を行い易い。
また、本実施形態では、図9(b)に示すように、利用者情報データベースD2において優先順位が設定されていない階床の階床ボタンも表示されている。なお、優先順位が設定されていない全階床の階床ボタンの表示は、省略されてもよい。また、行先階登録装置2の設置階に対応する階床ボタンの表示は、省略されてもよい。
図7に戻り、制御部20は、タッチパネル23の出力信号に基づいて、利用者の階床ボタンに対するタッチ操作がなされたか否かを判断する(S5)。
制御部20は、階床ボタンに対するタッチ操作がなされたことを判断すると(S5でYES)、登録された行先階を示す行先階情報と、行先階登録装置IDとを群管理制御装置4に送信する(S6)。制御部20は、階床ボタンに対するタッチ操作がなされていない場合(S5でNO)、ステップS5の処理を繰り返す。なお、制御部20は、所定期間(例えば10秒)中に階床ボタンに対するタッチ操作がなされなかった場合、ステップS1以降の処理を再度、行ってもよい。
群管理制御装置4は、行先階情報及び行先階登録装置IDを受信すると、これに応答して、行先階情報が示す行先階を割り当てた割当号機を示す割当号機情報を行先階登録装置2に送信する。群管理制御装置4の動作の詳細については後述する。
次に、行先階登録装置2の制御部20は、入出力インタフェース27(図5参照)を介して群管理制御装置4から割当号機情報を受信したか否かを判断する(S7)。
制御部20は、群管理制御装置4から割当号機情報を受信していない場合(S7でNO)、ステップS7の判断を繰り返し行う。群管理制御装置4から割当号機情報を受信すると(S7でYES)、制御部20は、受信した割当号機情報が示す割当号機を利用者に案内するための案内画像を生成して、表示部22に表示させる(S8)。図9(c)は、ステップS8における表示部22の表示例を示す。図9(c)の表示例で、表示部22は「D号機の前でお待ちください」と表示している。これは、利用者の行先階に対して、D号機(エレベータ1D(図1参照))が割り当てられたことを示す。この案内画像に基づき、利用者は、自身の行先階が割り当てられた割当号機を認識することができる。
制御部20は、例えば、表示部22に所定時間(例えば3秒)、図9(c)に示す案内画像を表示させ、その後に案内画像を消去させ、本処理を終了する。
(2)特定時間帯内の場合
以下、現在時刻が特定時間帯内の場合に実行される処理について説明する。
この場合、まず、制御部20は、現在時刻が特定時間帯内であると判断し(S1でYES)、図2(b)に示すように、テナント名検索ボタン及びテンキーアイコンを表示部22に表示させる(S10)。
次に、制御部20は、タッチパネル23の出力信号に基づいて、テナント名検索ボタンに対するタッチ操作が行われたか否かを判断する(S11)。
制御部20は、テナント名検索ボタンに対するタッチ操作が行われていないと判断したとき(S11でNO)、タッチパネル23の出力信号に基づいて、テンキーアイコンに対するタッチ操作が行われたか否かを判断する(S12)。
制御部20は、テンキーアイコンに対するタッチ操作が行われていないと判断したとき(S12でNO)、本フローチャートの処理を終了する。
以下、テンキーアイコンがタッチ操作されたときと、テナント名検索ボタンがタッチ操作されたときとのそれぞれにおいて、制御部20により実行される処理について説明する。
(2−1)テンキーアイコンがタッチ操作されたとき(S12でYES)の処理
まず、テンキーアイコンがタッチ操作されたとき(S12でYES)の制御部20による処理について説明する。図10(a)〜(c)は、テンキーアイコンがタッチ操作されたときの一連の表示例を示す。図10(a)は、ステップS12における表示部22の表示例を示し、図10(b)は、ステップS12におけるインジケータ24の表示例を示す。
図10(a)に示すように、テンキーアイコンにおける「8」のボタンがタッチ操作されると(図10(a)の例では、タッチされたことを破線の枠線で示している。)、図10(b)に示すように、インジケータ24に「8」が表示される。このとき、テンキーアイコンにおける確定ボタンのタッチ操作がなされると、「8階」が行先階として確定する。
図8に戻り、制御部20は、テンキーアイコンに対するタッチ操作がなされたと判断した場合(S12でYES)、テンキーアイコンで入力された行先階を示す行先階情報と行先階登録装置IDとを群管理制御装置4に送信する(S13)。図10(a),(b)の例では、確定された行先階「8階」を示す行先階情報が、ステップS13において群管理制御装置4に送信される。
群管理制御装置4は、行先階情報及び行先階登録装置IDを受信すると、ステップS6の場合と同様に、割当号機情報を行先階登録装置2に送信する。
次に、行先階登録装置2の制御部20は、入出力インタフェース27(図5参照)を介して群管理制御装置4から割当号機情報を受信したか否かを判断する(S14)。
制御部20は、群管理制御装置4から割当号機情報を受信していない場合(S14でNO)、ステップS14の判断を繰り返し行う。群管理制御装置4から割当号機情報を受信すると(S14でYES)、制御部20は、受信した割当号機情報が示す割当号機を利用者に案内するための案内画像を生成して、表示部22に表示させる(S15)。図10(b)は、ステップS15における表示部22の表示例を示す。
図10(c)の表示例で、表示部22は「D号機の前でお待ちください」と表示している。これにより、利用者は、利用者の行先階に対して、D号機(エレベータ1D(図1参照))が割り当てられたことを認識することができる。
制御部20は、例えば、表示部22に所定時間(例えば3秒)、図10(c)に示す案内画像を表示させ、その後に案内画像を消去させ、本処理を終了する。
(2−2)テナント名検索ボタンがタッチ操作されたとき(S11でYES)の処理
以下、テナント名検索ボタンがタッチ操作されたとき(S11でYES)の制御部20による処理について説明する。図11(a)〜(d)は、テナント名検索ボタンがタッチ操作されたときの一連の表示例を示す。図11(a)の例では、テナント名検索ボタンがタッチされたことを破線の枠線で示している。
制御部20は、テナント名検索ボタンに対するタッチ操作が行われたと判断したとき(S11でYES)、テナント名の入力画面を表示部22に表示させる(S16)。図11(b)は、ステップS16における表示部22の表示例を示す。図11(b)の表示例で、表示部22は、「テナント名を入力してください」というメッセージとともに、ひらがなの50文字の内の一文字をそれぞれ表すかな文字キーを表示している。利用者は、1つのかな文字キーにタッチすることで、タッチしたかな文字キーが表す1文字をテナント名の頭文字として入力することができる。
制御部20は、タッチパネル23の出力信号に基づいて、テナント名の頭文字の入力操作が行われたか否かを判断する(S17)。制御部20は、テナント名の頭文字の入力操作が行われていない場合(S17でNO)、ステップS17の処理を繰り返す。なお、制御部20は、所定期間(例えば10秒)中にタッチパネル23でテナント名の頭文字の入力操作が行われなかった場合、本フローチャートの処理を終了してもよい。
制御部20は、テナント名の頭文字の入力操作が行われたことを判断すると(S17でYES)、入力されたテナント名の頭文字に基づいて、利用者の行先の候補のテナント名を表示部22に表示させる(S18)。図11(c)は、ステップS18における表示部22の表示例を示す。図11(c)の表示例で、表示部22は、「テナント名を選択してください」というメッセージとともに、複数のテナント名「ふくふく証券」、「フジテック株式会社」、「淵万商事」を表示している。図11(c)の表示例は、ステップS17において、テナント名の頭文字として「ふ」が入力された場合の表示例である。この場合、制御部20は、記憶部26に格納されたテナント情報データベースD1(図6(a)参照)において、頭文字「ふ」に関連付けられたテナント名を検索し、検索結果が図11(c)に示すように表示される。利用者は、表示された複数のテナント名のうちの1つのテナント名にタッチすることで、行先のテナントを選択することができる。
次に、制御部20は、タッチパネル23の出力信号に基づいて、テナントの選択操作が行われたか否かを判断する(S19)。制御部20は、テナントの選択操作が行われていない場合(S19でNO)、ステップS19の処理を繰り返す。なお、制御部20は、所定期間(例えば10秒)中にタッチパネル23でテナントの選択操作が行われなかった場合、ステップS17以降の処理を再度、行ってもよい。
制御部20は、テナントの選択操作が行われたことを判断すると(S19でYES)、テナント情報データベースD1において選択されたテナントが関連付けられた階床を行先階として示す行先階情報、及び行先階登録装置IDを群管理制御装置4に送信する(S20)。
群管理制御装置4は、行先階情報及び行先階登録装置IDを受信すると、ステップS6,S13の場合と同様に、割当号機情報を行先階登録装置2に送信する。
次に、行先階登録装置2の制御部20は、入出力インタフェース27(図5参照)を介して群管理制御装置4から割当号機情報を受信したか否かを判断する(S21)。
制御部20は、群管理制御装置4から割当号機情報を受信していない場合(S21でNO)、ステップS21の判断を繰り返し行う。群管理制御装置4から割当号機情報を受信すると(S21でYES)、制御部20は、行先階及び割当号機を利用者に案内するための案内画像を生成して、表示部22に表示させる(S22)。図11(d)は、ステップS22における表示部22の表示例を示す。図11(d)の表示例で、表示部22は、「12階に目的のテナントがあります。」というメッセージとともに、「D号機の前でお待ちください」と表示している。図11(d)に示す表示例は、ステップS19において、テナント名「ふくふく証券」が選択された場合の表示例である。この場合、制御部20は、テナント情報データベースD1(図6(a))を参照して、テナント名「ふくふく証券」に関連付けられた階床「12階」を行先階として行先階情報を生成する。利用者は、表示部22の表示により、自身の行先階が割り当てられた割当号機(本例では「D号機」)と共に、自身の行先階(本例では「12階」)を認識することができる。
制御部20は、例えば、表示部22に所定時間(例えば3秒)、図11(d)に示す案内画像を表示させ、その後に案内画像を消去させ、本処理を終了する。
以上の処理によると、特定時間帯内では、テナントの検索に基づき行先階を登録可能であり(S16〜S22)、一般利用者にとって行先階登録装置2を利用しやすい。
また、テナントの検索機能は特定時間帯内にのみ有効であるため(S1)、特定時間帯外に、テナントの検索により行先階登録装置2の利用が遅滞し、エレベータの輸送効率が低下することを回避できる。例えば、特定時間帯を通勤時間帯(例えば7時〜9時)外に設定することで、通勤者にとってエレベータを利用し易くできる。
また、特定時間帯外では、ICカードから利用者情報をカードリーダ21に読み取らせることによって利用者の行先階が登録されるので(S2〜S8)、ICカードを所持する利用者にとって行先階登録装置2を利用しやすい。
以上の説明では、ステップS4において、利用者情報データベースD2に記録された優先順位情報に基づき、複数の行先階の候補が表示されたが、複数の行先階の候補が表示されなくてもよい。例えば、行先階の第1候補の階床のみが表示されてもよい。また、利用者情報の取得後(S2)、ステップS4,S5の処理を省略して、自動的に行先階の第1候補の階床が行先階として登録されてもよい。これにより、ICカードの所持者にとって、より行先階登録装置2を利用し易くできる。
また、以上の説明では、ステップS17において、テナント名の頭文字が入力操作の判断対象であったが、これに限らず、テナント名の1文字目から2,3文字目までなどの複数文字やテナント名全体、テナントに関連するキーワード等が判断対象であってもよい。これらの場合、あらかじめテナント情報データベースD1に、判断対象の情報をテナント名に関連付けて記録しておく。
また、以上の説明では、ステップS17において、50音のひらがなに対応するかな文字キーの表示例(図11(c))について説明したが、ひらがなに代えて、又はこれに加えて、カタカナやアルファベットによる入力が行われてもよいし、漢字変換機能が用いられてもよい。
2−3.群管理制御装置の動作
群管理制御装置4の動作について、図12を参照して説明する。
図12は、群管理制御装置4によるエレベータの割当処理を示すフローチャートである。エレベータの割当処理は、行先階登録装置2において登録された行先階を、群管理制御装置4において、複数のエレベータ1A〜1Fのうちのいずれかのエレベータに割り当てる処理である。図12に示すエレベータの割当処理は、図7,8に示す行先階登録装置2において行われた行先階登録処理に基づいて、群管理制御装置4の群管理制御部41によって実行される。図12に示すフローチャートの処理は、所定周期(例えば3秒)で繰り返し実行される。
まず、群管理制御部41は、入出力インタフェース42(図3参照)を介して、図7のステップS6又は図8のステップS13,S20において行先階登録装置2が送信した行先階情報及び行先階登録装置IDを受信したか否かを判断する(S31)。群管理制御部41は、行先階情報及び行先階登録装置IDを受信していないと判断した場合(S31でNO)、本フローチャートの処理を終了する。
群管理制御部41は、行先階情報及び行先階登録装置IDを受信したと判断した場合(S31でYES)、複数のエレベータ1A〜1Fの中からいずれかのエレベータに、受信した行先階情報が示す行先階を割り当てて、割当号機を決定する(S32)。ステップS32の処理は、例えば以下のように行われる。
まず、群管理制御部41は、エレベータ1A〜1Fにおける各エレベータの運行情報に基づいて、行先階を割り当てるべきエレベータ(割当号機)を選択するための評価値を、エレベータ毎に算出する。ここで、各エレベータの運行情報は、例えば、各エレベータのかご状態(かごの位置、走行方向、ドアの開閉状態、荷重等を含む)、予測される待ち時間(割当号機が出発階に到着するまでの時間)、予測されるサービス完了時間(割当号機が行き先階に到着するまでの時間)、かごの予定される停止回数(サービス完了までの間に予定されるエレベータの停止回数)などを示す情報を含む。上記評価値の算出後、群管理制御部41は、エレベータ1A〜1Fのうちから最も高い評価値を有するエレベータを選択し、行先階を、選択したエレベータに割り当てる。群管理制御部41は、この他、一般的に知られている従来の方法を用いて行先階をいずれかのエレベータに割り当ててもよい。
次に、群管理制御部41は、号機制御装置5A〜5Fの中で割当号機を制御する号機制御装置に、行先階呼び情報(出発階情報及び行先階情報)を送信する(S33)。出発階情報は、行先階登録装置2の設置階を出発階として示す情報である。ステップS33において行先階呼び情報を受信した号機制御装置は、行先階登録装置2の設置階(出発階)から行先階情報が示す行先階まで走行するように、割当号機を制御する。
次に、群管理制御部41は、行先階登録装置IDに基づき行先階情報の送信元の行先階登録装置2に、割当号機を示す割当号機情報を送信し(S34)、エレベータの割当処理を終了する。これにより、この行先階登録装置2は、割当号機を示す情報を表示する。
3.まとめ
以上のように、本実施形態に係る行先階登録装置2は、複数の階床に渡って運行するエレベータを管理する群管理制御装置4にエレベータの利用者の行先階を登録する装置である。行先階登録装置2は、タッチパネル23と、カードリーダ21と、制御部20とを備える。タッチパネル23は、利用者による行先階の入力操作を受け付ける。カードリーダ21は、利用者を示す利用者情報を取得する。制御部20は、タッチパネル23を制御する。制御部20は、特定の特定時間帯内には、利用者が複数の階床のうちの一の階床に関連付けられた関連情報を入力可能になるように、タッチパネル23を制御する。制御部20は、特定時間帯外では、カードリーダ21によって取得される利用者情報に基づいて利用者の行先階を登録するように、タッチパネル23を制御する。
また、本実施形態に係るエレベータの群管理システムは、行先階登録装置2と、複数の階床に渡って運行するエレベータを管理する群管理制御装置4とを備える。
これにより、特定時間帯内では、行先階を把握していない利用者であっても関連情報の入力により行先階を登録できる。一方、特定時間帯外では、利用者情報で特定される行先階を登録できる。このため、種々の利用者にとって行先階登録装置2やエレベータを利用しやすくすることができる。
また、本実施形態では、特定時間帯外に、カードリーダ21によって利用者情報が取得されたとき、制御部20は、利用者情報に応じた行先階の選択操作を受け付けるように、タッチパネル23を制御する。
これにより、特定時間帯外には、利用者がカードリーダ21に利用者情報を読み取らせることにより、利用者情報に応じた行先階が選択可能になり、利用者情報で特定される利用者にとってエレベータを利用しやすくすることができる。
また、本実施形態では、行先階登録装置2は、複数の階床のうちの一の階床と関連情報とを関連付けて記録する記憶部26をさらに備える。この場合、制御部20は、特定時間帯内に、利用者によって関連情報がタッチパネル23で入力されたときに、入力された関連情報に関連付けられた一の階床を行先階として登録するように、タッチパネル23を制御する。
これにより、特定時間帯内に利用者が関連情報を入力することで、記憶部26に記録された関連情報と関連する階床が行先階として登録されるため、自身の行先階を把握していない利用者にとって、行先階登録装置2を利用しやすくすることができる。
また、本実施形態では、関連情報は、関連付けられた階床におけるテナントに関する情報を含む。
これにより、テナントに関する情報を入力することで、行先階の登録が可能となり、自身の行先のテナントを把握している利用者にとって、行先階登録装置2を利用しやすくすることができる。
また、本実施形態では、行先階登録装置2は、利用者に所定の情報を報知する報知部をさらに備える。報知部は、画像を表示する表示部で構成される。この場合、制御部20は、特定時間帯の期間中、所定の情報としてタッチパネル23で関連情報を入力可能であることを示すテナント名検索ボタンを、表示部22に表示させる。
これにより、特定時間帯の期間中、利用者は、タッチパネル23で関連情報を入力可能であることを認識でき、関連情報の入力を要望する利用者にとって行先階登録装置2を利用しやすくすることができる。なお、報知部は表示部22に限らず、例えば音声出力部25であってもよい。例えば、音声出力部25は、特定時間帯の期間中、関連情報を入力可能であることを示す音声アナウンス等を定期的に行ってもよい。
また、本実施形態では、行先階登録装置2は、群管理制御装置4と情報通信を行う入出力インタフェース27をさらに備える。この場合、制御部20は、入出力インタフェース27が群管理制御装置4から利用者の行先階が割り当てられたエレベータを示す割当号機情報を受信したとき、割当号機情報を報知部に報知させる。
これにより、利用者は、行先階登録装置2からの割当号機情報の報知によって乗車すべき割当号機を確認でき、行先階登録装置2で行先階を登録した利用者の利便性を向上できる。
また、本実施形態では、利用者による行先階の入力操作を受け付ける操作部は、表示部によって表示される画像に対するタッチ操作を受け付けるタッチパネルで構成される。
これにより、利用者はタッチ操作で行先階の入力操作を行え、利用者にとって行先階登録装置2を利用しやすくできる。
(その他の実施形態)
上記実施形態1では、情報取得部の一例のカードリーダ21について説明したが、情報取得部は、カードリーダ21に限らず、例えばNFC(近距離通信)リーダであってもよい。また、利用者情報の記録媒体もICカードに限らず、例えば、NFC通信に対応するスマートフォンなどのモバイル端末であってもよい。また、情報取得部は、顔認証や指紋認証などの生体認証により利用者情報を取得してもよく、例えば情報取得部は、顔認証を行うためのカメラであってもよい。
また、上記実施形態1では、階床情報を利用者に報知する報知部は、表示部22と音声出力部25とを含んで構成されたが、報知部は、表示部22と音声出力部25のうちの一方のみで構成されてもよい。
また、上記実施形態1では、利用者の操作を受け付ける操作部は、タッチパネル23で構成されたが、操作部は、他の操作部材で構成されてもよい。例えば、操作部は、キーパッドやキーボードを含んで構成されてもよい。
また、上記実施形態1では、テナント情報データベースD1,利用者情報データベースD2は行先階登録装置2の記憶部26に記録されていたが、これに限らず、例えば群管理制御装置4の記憶部40や外部サーバに記録されてもよい。この場合、行先階登録装置2は入出力インタフェース27を介して、適宜、群管理制御装置4の記憶部40や外部サーバと情報通信を行い、テナント情報データベースD1,利用者情報データベースD2において必要な情報を取得する。
また、上記実施形態1では、群管理制御装置4は6台のエレベータ1A〜1Fの運行を制御したが、6台のエレベータ1A〜1Fに限らず、任意の複数台のエレベータの運行を制御してもよいし、1台のエレベータの運行を制御してもよい。
1A〜1F エレベータ
2 行先階登録装置
20 制御部
21 カードリーダ
22 表示部
23 タッチパネル
24 インジケータ
25 音声出力部
26 記憶部
27 入出力インタフェース
4 群管理制御装置

Claims (11)

  1. 複数の階床に渡って運行するエレベータを管理する群管理制御装置に前記エレベータの利用者の行先階を登録する行先階登録装置であって、
    前記利用者による行先階の入力操作を受け付ける操作部と、
    前記利用者を示す利用者情報を取得する情報取得部と、
    前記操作部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記エレベータが利用される階床に入居しているテナントの営業時間に応じて指定される特定の時間帯である営業時間帯内には、前記利用者が前記複数の階床のうちの一の階床に関連付けられた関連情報を入力可能になるように、前記操作部を制御し、
    前記営業時間帯外では、前記情報取得部によって取得される利用者情報に基づいて前記利用者の行先階を登録するように、前記操作部を制御する
    行先階登録装置。
  2. 前記営業時間帯外に、前記情報取得部によって前記利用者情報が取得されたとき、
    前記制御部は、前記利用者情報に応じた行先階の選択操作を受け付けるように、前記操作部を制御する
    請求項1に記載の行先階登録装置。
  3. 前記複数の階床のうちの一の階床と前記関連情報とを関連付けて記録する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記営業時間帯内に、前記利用者によって前記関連情報が前記操作部で入力されたときに、入力された関連情報に関連付けられた一の階床を前記行先階として登録するように、前記操作部を制御する
    請求項1又は2に記載の行先階登録装置。
  4. 前記関連情報は、関連付けられた階床におけるテナントに関する情報を含む
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の行先階登録装置。
  5. 前記利用者に所定の情報を報知する報知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記営業時間帯の期間中、前記所定の情報として前記操作部で前記関連情報を入力可能であることを前記報知部に報知させる
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の行先階登録装置。
  6. 前記群管理制御装置と情報通信を行う通信部をさらに備え、
    前記制御部は、前記通信部が前記群管理制御装置から前記利用者の行先階が割り当てられたエレベータを示す割当号機情報を受信したとき、前記割当号機情報を前記報知部に報知させる
    請求項5に記載の行先階登録装置。
  7. 前記報知部は、画像を表示する表示部で構成される
    請求項5又は6に記載の行先階登録装置。
  8. 前記操作部は、前記表示部によって表示される画像に対するタッチ操作を受け付けるタッチパネルで構成される
    請求項7に記載の行先階登録装置。
  9. 前記制御部は、前記営業時間帯外には、前記営業時間帯の期間中に報知させた前記所定の情報の代わりに、前記利用者に前記情報取得部の使用を促す情報を前記報知部に報知させる
    請求項5に記載の行先階登録装置。
  10. 前記操作部は、互いに隣接してテンキーを構成する数字ボタン及び削除ボタンを含み、
    前記数字ボタンは、前記行先階に対応する数字を入力する操作を受け付け、
    前記削除ボタンは、入力された数字を取り消す操作を受け付ける
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の行先階登録装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の行先階登録装置と、
    複数の階床に渡って運行するエレベータを管理する群管理制御装置とを備える
    エレベータの群管理システム。
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