JP6507596B2 - 半導体センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体センサ装置に関する。
従来、圧力を検出するセンサ装置が知られている。このようなセンサ装置は、例えば、基板に形成した凹部に半導体センサ素子を固着し、基板上の配線と半導体センサ素子とをボンディングワイヤで接続した構成とされている。凹部は、例えば、表面に不純物が付着した場合の影響を緩和させる等の目的で、上部に行くにつれて大きく開口するテーパ状とされている。
又、基板の凹部内に、半導体センサ素子やボンディングワイヤを被覆する保護材を設けている。保護材としては、例えば、半導体センサ素子の特性を良好に保ちつつ信頼性を向上するのに好適なゲルやゴムが用いられている。
特開平11−304619号公報
しかしながら、基板の凹部内に保護材を設ける際に、表面張力により保護材が凹部の内壁面を這い上がるため、使用する保護材の量が必要以上に多くなるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、使用する保護材の量を抑制可能な半導体センサ装置を提供することを課題とする。
本半導体センサ装置(1)は、基板(10)と、前記基板(10)の一方の側に実装され、圧力媒体の圧力を検出する半導体センサ素子(20)と、前記基板(10)の一方の側に実装され、前記半導体センサ素子(20)を保護する保護部材(70)と、を有し、前記保護部材(70)には、前記半導体センサ素子(20)を囲む内壁面を備えた開口部(70x)が設けられ、前記開口部(70x)内には、前記半導体センサ素子(20)の周辺部の前記基板(10)を被覆する第1の保護ゲル(59)が設けられ、前記開口部(70x)の内壁面の前記基板(10)側には、前記開口部(70x)内の空間部を拡幅し、表面張力により前記第1の保護ゲル(59)が前記開口部(70x)の内壁面を這い上がることを止める環状の段差部(70z)が設けられ、前記開口部(70x)の内壁面側の前記第1の保護ゲル(59)の厚さの最大は、前記段差部(70z)の高さ以下であることを要件とする。

なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、図示の態様に限定されるものではない。
開示の技術によれば、使用する保護材の量を抑制可能な半導体センサ装置を提供できる。
第1の実施の形態に係る半導体センサ装置を例示する図(その1)である。 第1の実施の形態に係る半導体センサ装置を例示する図(その2)である。 第1の実施の形態に係る半導体センサ装置を例示する図(その3)である。 第1の実施の形態に係る半導体センサ装置を例示する図(その4)である。 第1の実施の形態に係る半導体センサ装置を例示する図(その5)である。 半導体センサ素子実装部近傍の詳細図(その1)である。 デバイス保護ゲル及び基板保護ゲルを形成する工程を説明する図である。 半導体センサ素子実装部近傍の詳細図(その2)である。 半導体センサ素子実装部近傍の詳細図(その3)である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
図1〜図5は、第1の実施の形態に係る半導体センサ装置を例示する図である。なお、図1(a)は正面図、図1(b)は斜視図、図2(a)は平面図、図2(b)は底面図、図3(a)は図2のA−A線に沿う断面図、図3(b)は図3(a)のC部の拡大図、図4は図2のB−B線に沿う断面図、図5は基板のみを示す平面図である。又、図6は、半導体センサ素子実装部近傍の詳細図である。
まず、図1〜図5を参照しながら第1の実施の形態に係る半導体センサ装置1の全体の構造について説明し、その後、図6を参照しながら半導体センサ素子20の実装部近傍の詳細な構造について説明する。
[第1の実施の形態に係る半導体センサ装置の全体の構造]
図1〜図5に示すように、半導体センサ装置1は、大略すると、基板10と、シリンダ70と、ノズル80と、外部端子90とを有する。シリンダ70とノズル80とは基板10を挟んだ状態で接合されている。
なお、本実施の形態では、便宜上、半導体センサ装置1のシリンダ70側を上側又は一方の側、ノズル80側を下側又は他方の側とする。又、各部位のシリンダ70側の面を上面又は一方の面、ノズル80側の面を下面又は他方の面とする。但し、半導体センサ装置1は天地逆の状態で用いることができ、又は任意の角度で配置することができる。又、平面視とは対象物を基板10の上面の法線方向から視ることを指し、平面形状とは対象物を基板10の上面の法線方向から視た形状を指すものとする。
半導体センサ装置1において、基板10の平面形状は、例えば、略矩形状とすることができるが、略矩形状以外の任意の形状として構わない。又、必要に応じ、基板10の外縁部に切り欠き等を設けても構わない。基板10としては、所謂ガラスエポキシ基板やセラミック基板、シリコン基板等を用いることができる。
基板10には、素子搭載領域11、ボンディングパッド12、部品実装用パッド13、外部端子実装用パッド14、ソルダーレジスト15、スルーホール16、圧力媒体導入孔10x、位置決め孔10y、外部端子挿入孔10z等が形成されている。素子搭載領域11には、例えば、銅(Cu)が露出している。又、ボンディングパッド12、部品実装用パッド13、外部端子実装用パッド14には、例えば、銅(Cu)の上面に形成された金(Au)めっきが露出している。
但し、素子搭載領域11に形成された圧力媒体導入孔10xの周辺領域11aに、金(Au)めっきを施してもよい。基板10と圧力媒体が接触する部分である圧力媒体導入孔10xの周辺領域11aに金(Au)めっきを施すことにより、基板10の内部に圧力媒体が拡散することや基板10上の銅(Cu)配線が腐食することを最小限にすることができる。なお、金(Au)めっきがなくても銅膜が配されていれば同様の効果が得られるが、銅膜の上に金(Au)めっきがあるとより効果的である。
基板10の部品実装用パッド13には、実装部品40が実装されている。実装部品40は、IC、トランジスタ、抵抗、コンデンサ、インダクタの一部又は全部、或いは他の任意の部品を含んでよい。
ソルダーレジスト15は、素子搭載領域11、ボンディングパッド12、部品実装用パッド13、外部端子実装用パッド14等を露出するように、基板10の上面及び下面に設けられている。ソルダーレジスト15は、素子搭載領域11内に選択的に形成された凸部であるレジストスペーサ15a及び15bを有している。レジストスペーサ15aは、半導体センサ素子20を実装する領域に選択的に設けられた、半導体センサ素子20を搭載するための台座である。又、レジストスペーサ15bは、制御IC30を実装する領域に選択的に設けられた、制御IC30を搭載するための台座である。
素子搭載領域11のレジストスペーサ15a上には半導体センサ素子20が配置され、接着樹脂51により固定されている。レジストスペーサ15b上には制御IC30が配置され、接着樹脂52により固定されている。なお、基板10の上面には半導体センサ素子20等を保護する保護部材であるシリンダ70が接着樹脂53により固定されており、半導体センサ素子20及び制御IC30はシリンダ70の略中央部に設けられた開口部70x内に配されている。
半導体センサ素子20は、圧力媒体の圧力を検出するセンサであり、ダイヤフラムを有している。ダイヤフラムは、半導体センサ素子20の上面であるセンサ面を構成する部位であり、圧力により発生した応力を、電気信号に変換して検出する機能を有する。半導体センサ素子20は、ダイヤフラムの歪みを抵抗値の変化として検出する半導体歪みゲージ方式の素子でもよいし、ダイヤフラムの変位を静電容量の変化として検出する静電容量方式の素子でもよいし、他の検出方式で圧力を検出する素子でもよい。
制御IC30は、半導体センサ素子20を制御するICである。制御IC30には、例えば、温度センサが内蔵されており、制御IC30は半導体センサ素子20の特性の温度補償を行う。半導体センサ素子20の特性の温度補償の確度を高めるため、制御IC30は半導体センサ素子20の近傍に実装されている。
ノズル80は半導体センサ素子20に圧力媒体を導入する圧力媒体導入部材であり、略中央部に筒状の圧力媒体導入孔81が設けられている。ノズル80の圧力媒体導入孔81(貫通孔)は基板10の圧力媒体導入孔10x(貫通孔)に連通しており、圧力媒体導入孔81から導入された圧力媒体(例えば、プロパンガスや都市ガス等のガス)は、圧力媒体導入孔10xを介して、半導体センサ素子20のダイヤフラムに達する。
半導体センサ素子20のダイヤフラムの歪み(又は、変位)は、ノズル80の圧力媒体導入孔81から導入される圧力媒体の圧力と、シリンダ70の開口部70xから導入される大気圧との差に応じて変化する。そのため、ダイヤフラムの歪み量(又は、変位量)を抵抗値(又は、静電容量値)の変化量として検出することによって、圧力媒体導入孔81から導入された圧力媒体の圧力を検出できる。
このように、半導体センサ素子20のダイヤフラムの下面側で圧力媒体を受ける構造とすることにより、半導体センサ素子20のダイヤフラムの上面側に形成された抵抗や配線等に腐食が生じることを防止できる。又、この構造では、基板10と圧力媒体が接触する面積が少なくなるため、圧力媒体が基板10へ与える影響を最小限にすることができ、信頼性の向上が可能となる。
なお、図3(b)に示したように、圧力媒体導入孔81の基板10側には圧力媒体の流量を制限する流量制限部82が設けられ、流量制限部82の更に基板10側に流量制限部82より断面積の大きいバッファ部83が設けられている。なお、流量制限部82の断面積は、バッファ部83側に近づくにつれて徐々に小さくなる形状とされている。
言い換えれば、圧力媒体導入孔81は、基板10と遠い方から近い方にかけて、第1の断面積を備えた第1の部分(流量制限部82及びバッファ部83を除く部分)と、第1の断面積よりも小さい第2の断面積を備えた第2の部分(流量制限部82)と、第2の断面積よりも大きい第3の断面積を備えた第3の部分(バッファ部83)とを有している。
第1〜第3の部分の各断面(横断面)は、例えば、円形とすることができる。その場合、流量制限部82及びバッファ部83を除く部分の圧力媒体導入孔81の直径は、例えば、2mm程度とすることができる。流量制限部82のバッファ部83から遠い側の直径は、例えば、0.8mm程度、バッファ部83に近い側の直径は、例えば、0.3mm程度とすることができる。バッファ部83の直径は、例えば、1.1mm程度とすることができる。
このように、流量制限部82により圧力媒体の流量を制限すると共に、流量制限部82の基板10側に流量制限部82より断面積の大きいバッファ部83を設けることで、圧力伝播に対してバッファ部83が形成する空間が緩衝器の役割を果たす。その結果、突発的な圧力印加に対して半導体センサ素子20を保護することができる。
又、ノズル80の上面には、柱状の位置決め部89(例えば、4カ所)が設けられている。ノズル80の各位置決め部89は、連通する基板10の位置決め孔10y及びシリンダ70の位置決め孔70yに挿入され、先端がシリンダ70の上面から突出している。位置決め部89のシリンダ70の上面から突出している部分は、熱溶着により外縁部がシリンダ70の上面の位置決め孔70yの周囲に環状に広がり、シリンダ70の上面と接合されている。
なお、基板10とシリンダ70とは接着樹脂53により接着され、基板10とノズル80とはシール用接着樹脂54とノズル接着樹脂55により接着されている。これにより、基板10とシリンダ70及びノズル80とは密着するため、ノズル80の圧力媒体導入孔81から導入された圧力媒体が漏れることを防止できる。そして、更に、基板10を挟むようにシリンダ70とノズル80とが熱溶着により接合されている。これにより、接着樹脂53、54、55による接着と熱溶着による固定を併用することで、基板10とシリンダ70及びノズル80との機械的強度を高めることができる。すなわち、圧力媒体をシールする部分の信頼性を向上することができる。
なお、半導体センサ装置1では、半導体センサ素子20をシリンダ70やノズル80等の外装部分に直接接続せずに、基板10に実装しているため、半導体センサ装置1を取り付け対象物に取り付ける際に、外装部分から半導体センサ素子20に応力が伝わることを防止できる。
又、従来のようにガラス台座を使用しない代わりに、半導体センサ素子20の厚みを厚くし、低弾性樹脂である接着樹脂51を介して基板10に実装している。接着樹脂51として低弾性樹脂を使用することで、外部応力による影響を低減し、ガラス台座を有している場合と同等に外部応力を緩和することができる。更に、この構造では、ガラス台座を実装しないため、製造コストが低減できる。
なお、シリンダ70やノズル80は樹脂成型により作製できるため、形状の変更が容易である。そのため、適宜な形状に変更することで、様々な用途に向けた半導体センサ装置を実現できる。
[半導体センサ素子の実装部近傍の詳細な構造]
次に、図6を参照しながら、半導体センサ素子20の実装部近傍の詳細な構造について説明する。図6は、第1の実施の形態に係る半導体センサ素子20の実装部近傍を例示する断面図である。なお、図6の断面には制御IC30は現れていないが、半導体センサ素子20と制御IC30との位置関係は図5(b)に示した通りである。
図6に示すように、シリンダ70には、半導体センサ素子20等を囲む内壁面を備えた開口部70xが設けられ、開口部70xの内壁面の基板10側には、開口部70x内の空間部を拡幅する環状の段差部70zが設けられている。縦断面視において、段差部70zは矩形状としてもよいが、段差部70zの頂角部を面取り形状やR形状とすることが好ましい(図6は面取り形状の例)。段差部70zの頂角部を面取り形状やR形状とする理由は、基板保護ゲル59を形成する際に、頂角部が気泡をトラップし難くするためである。
半導体センサ素子20の上面及び制御IC30の上面には、デバイス保護ゲル58(第2の保護ゲル)が設けられている。又、段差部70zを含む開口部70x内には、半導体センサ素子20及び制御IC30の周辺部の基板10を被覆する基板保護ゲル59(第1の保護ゲル)が設けられている。開口部70xの内壁面側の基板保護ゲル59の厚さは、段差部70xの高さ以下(最大高さ以下)である。
デバイス保護ゲル58及び基板保護ゲル59には、夫々に適した材料が選定される。デバイス保護ゲル58としては、広い温度範囲で(特に低温で)温度変化に対する粘弾性の変化が小さい材料を用いることが好ましい。これにより、低温での半導体センサ素子20の特性が良好となると共に、温度変化に対する半導体センサ素子20の出力の時間応答が良好となる。
又、デバイス保護ゲル58としては、比較的粘度の高い材料(例えば、4Pa・s程度)を用いることが好ましい。これにより、半導体センサ素子20の上面及び制御IC30の上面においてデバイス保護ゲル58の厚みを維持できると共に、デバイス保護ゲル58が側面に流れ落ちることを防止できる。デバイス保護ゲル58としては、これらの特性を備えたシリコーンゲルを用いることができる。
なお、デバイス保護ゲル58は、半導体センサ素子20の上面及び制御IC30の上面の角部(4隅)まで確実に形成すると共に、半導体センサ素子20の上面及び制御IC30の上面に形成されたボンディングパッドを保護する部分の厚みが0.1mm程度以上であることが好ましい。
基板保護ゲル59としては、例えば、高信頼性のフッ素ゲルを用いることができる。これにより、基板10の信頼性を向上できる。基板保護ゲル59として使用するフッ素ゲルは、デバイス保護ゲル58として使用するシリコーンゲルよりも粘度が低いものを選択している。このように、粘度の低い材料を用いることにより、塗布時の気泡の巻き込みを抑え、かつ少量で全体を保護することができる。
フッ素ゲルはシリコーンゲルと比べて低温で粘弾性が高くなり半導体センサ素子20に応力を与えるため、半導体センサ素子20の上面に付着すると半導体センサ素子20の特性が悪化する。そのため、フッ素ゲルが半導体センサ素子20の上面に付着することは好ましくない。但し、フッ素ゲルが半導体センサ素子20の側面に付着しても問題はない。
なお、シリンダ70の開口部70x内に段差部70zを設けたことにより、基板保護ゲル59が段差部70zよりも上側に這い上がることを防止できる。その結果、開口部70xの内壁面側の基板保護ゲル59の厚さは、段差部70zの高さ以下となり、より少量で保護したい領域を覆うことができる。つまり、段差部70zを設けたことにより、使用する保護材(基板保護ゲル59)の量を抑制可能となる。仮に、段差部70zを設けない場合には、表面張力により基板保護ゲル59が開口部70xの内壁面を這い上がるため、基板10の表面の保護に、より多くの量の基板保護ゲル59が必要となる。
更に、段差部70zを設けたことにより、基板保護ゲル59の脱泡を行う場合、脱泡時に気泡が段差部70z内で破裂するため、基板保護ゲル59が段差部70zよりも上側に付着するおそれを低減できる。
デバイス保護ゲル58及び基板保護ゲル59を形成するには、まず、図7(a)に示すように、半導体センサ素子20及び制御IC30が実装され、シリンダ70が接着された基板10を準備する。そして、図7(b)に示すように、半導体センサ素子20の上面及び制御IC30の上面に、シリコーンゲル等のデバイス保護ゲル58を塗布し、加熱して硬化させる。
次に、図7(c)に示すように、シリンダ70の段差部70zを含む開口部70x内に、半導体センサ素子20及び制御IC30の周辺部の基板10を被覆するフッ素ゲル等の基板保護ゲル59を塗布し、必要に応じ脱泡後、加熱して硬化させる。
ここで、デバイス保護ゲル58は既に硬化して半導体センサ素子20の上面及び制御IC30の上面を保護している。そのため、基板保護ゲル59の塗布時や脱泡時の気泡破裂において基板保護ゲル59が半導体センサ素子20の上面及び制御IC30の上面に直接付着するおそれがなく、工程不良の発生を回避できる。
〈第1の実施の形態の変形例〉
第1の実施の形態の変形例では、半導体センサ素子の実装部近傍の構造の他の例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図8は、半導体センサ素子20の実装部近傍を例示する図(その2)であり、図6に対応する断面を示している。図8の構造では、基板保護ゲル59は、基板10を被覆すると共にデバイス保護ゲル58を被覆している。この構造では、デバイス保護ゲル58で保護された上から基板保護ゲル59を塗布することが可能となり、より少量でセンサ素子周辺部の保護が可能となる。また塗布時のタクトを改善することもできる。なお、半導体センサ素子20の上面はデバイス保護ゲル58で保護されているため、デバイス保護ゲル58上に基板保護ゲル59を設けても、基板保護ゲル59が直接半導体センサ素子20の上面に付着しないため、半導体センサ素子20の特性への影響を軽減できる。
図9は、半導体センサ素子20の実装部近傍を例示する図(その3)であり、図6に対応する断面を示している。図9の構造では、図8の構造と同様に、基板保護ゲル59は、基板10を被覆すると共にデバイス保護ゲル58を被覆している。但し、図8の構造よりも段差部70xの高さが高くなっている。この構造は、信頼性を向上するために基板保護ゲル59を厚くしたい場合に有効である。
この構造では、基板保護ゲル59の量は図6や図8の場合よりも多くなるが、段差部70xを設けたことにより、基板保護ゲル59が段差部70zよりも上側に這い上がることを防止できる効果は変わらない。その結果、不必要に基板保護ゲル59の量が増えることを抑制可能となる。
以上、好ましい実施の形態及び変形例について詳説したが、上述した実施の形態及び変形例に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態及び変形例に種々の変形及び置換を加えることができる。
1 半導体センサ装置
10 基板
10x 圧力媒体導入孔
10y 位置決め孔
10z 外部端子挿入孔
11 素子搭載領域
11a 圧力媒体導入孔の周辺領域
11b 圧力媒体導入孔と接する領域
12 ボンディングパッド
13 部品実装用パッド
14 外部端子実装用パッド
15 ソルダーレジスト
15a、15b レジストスペーサ
16 スルーホール
17 基材
18 テスト用パッド
20 半導体センサ素子
20a 半導体センサ素子の底面が配される部分
30 制御IC
40 実装部品
51、52、53 接着樹脂
54 シール用接着樹脂
55 ノズル接着樹脂
58 デバイス保護ゲル
59 基板保護ゲル
60 金属線
70 シリンダ
70x 開口部
70y 位置決め孔
70z 段差部
80 ノズル
81 圧力媒体導入孔
82 流量制限部
83 バッファ部
89 位置決め部
90 外部端子

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の側に実装され、圧力媒体の圧力を検出する半導体センサ素子と、
    前記基板の一方の側に実装され、前記半導体センサ素子を保護する保護部材と、を有し、
    前記保護部材には、前記半導体センサ素子を囲む内壁面を備えた開口部が設けられ、
    記開口部内には、前記半導体センサ素子の周辺部の前記基板を被覆する第1の保護ゲルが設けられ、
    前記開口部の内壁面の前記基板側には、前記開口部内の空間部を拡幅し、表面張力により前記第1の保護ゲルが前記開口部の内壁面を這い上がることを止める環状の段差部が設けられ、
    前記開口部の内壁面側の前記第1の保護ゲルの厚さの最大は、前記段差部の高さ以下である半導体センサ装置。
  2. 基板と、
    前記基板の一方の側に実装され、圧力媒体の圧力を検出する半導体センサ素子と、
    前記基板の一方の側に実装され、前記半導体センサ素子を保護する保護部材と、を有し、
    前記保護部材には、前記半導体センサ素子を囲む内壁面を備えた開口部が設けられ、
    前記開口部の内壁面の前記基板側には、前記開口部内の空間部を拡幅する環状の段差部が設けられ、
    前記段差部を含む前記開口部内には、前記半導体センサ素子の周辺部の前記基板を被覆する第1の保護ゲルが設けられ、
    前記開口部の内壁面側の前記第1の保護ゲルの厚さは、前記段差部の高さ以下であり、
    前記半導体センサ素子の上面を被覆する第2の保護ゲルが設けられ、
    前記第1の保護ゲルと前記第2の保護ゲルとが異なる材料からなる半導体センサ装置。
  3. 基板と、
    前記基板の一方の側に実装され、圧力媒体の圧力を検出する半導体センサ素子と、
    前記半導体センサ素子の周辺部の前記基板を被覆する第1の保護ゲルと、前記半導体センサ素子のダイヤフラム上面を被覆する第2の保護ゲルが設けられ、
    前記第1の保護ゲルと前記第2の保護ゲルとが異なる材料からなり、
    前記第2の保護ゲルは、前記第1の保護ゲルより粘度が高い材料からなる半導体センサ装置。
  4. 前記基板の一方の側に実装され、前記半導体センサ素子を囲む内壁面を備えた開口部が設けられ、前記半導体センサ素子を保護する保護部材を有し、
    前記開口部の内壁面の前記基板側には、前記開口部内の空間部を拡幅する環状の段差部が設けられ、
    前記段差部を含む前記開口部内には、前記第1の保護ゲルが設けられ、
    前記開口部の内壁面側の前記第1の保護ゲルの厚さは、前記段差部の高さ以下である請求項3記載の半導体センサ装置。
  5. 前記第2の保護ゲルは、前記第1の保護ゲルよりも粘度が高い材料からなる請求項2乃至4の何れか一項記載の半導体センサ装置。
  6. 前記第2の保護ゲルは、前記第1の保護ゲルよりも温度変化に対する粘弾性の変化が小さい材料からなる請求項2乃至5の何れか一項記載の半導体センサ装置。
  7. 前記第1の保護ゲルはフッ素ゲルであり、前記第2の保護ゲルはシリコーンゲルである請求項2乃至6の何れか一項記載の半導体センサ装置。
  8. 前記第1の保護ゲルは、前記基板を被覆すると共に前記第2の保護ゲルを被覆する請求項2乃至7の何れか一項記載の半導体センサ装置。
  9. 縦断面視において、前記段差部の頂角部は面取り形状又はR形状である請求項1、2、又は4記載の半導体センサ装置。
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