JP2006250760A - センサ - Google Patents

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伸一 和田
Kazuyuki Ono
和幸 大野
Naoto Kuratani
直人 鞍谷
Takayuki Haruyama
隆之 春山
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Abstract

【課題】 検出目的以外の基板の温度変化や反りによる外部応力が検出結果に影響しにくく、検出精度の高いセンサを提供することにある。
【解決手段】 矩形のセンサチップ111は、インターポーザ114を介して基板112と接着されており、インターポーザ114の基板112と対向する面には、中央部に基板112と接着するための矩形状の接着凸部130が設けられ、その接着凸部130の周囲には接着凸部130から流れた接着剤が流れ込むための接着剤逃げ部131が設けられ、さらに接着剤逃げ部131の周囲には支持部132が設けられている。インターポーザ114は接着凸部130が基板112と接着されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、センサに関し、特に外力或いは圧力を電気信号に変換するセンサチップを用いたセンサにおけるセンサチップの固定構造に関する。
図26は、従来の加速度センサ311の概略断面図である。この加速度センサ311は、センサチップ312、基板313、カバー314によって構成されており、カバー314は、センサチップ312を覆うようにして基板313に固定されており、センサチップ312を外部と隔離している。センサチップ312は、錘317の周囲にフレーム315が設置され、錘317とフレーム315を繋ぐようにして複数のビーム316が設けられている。またビーム316には半導体抵抗素子などからなるピエゾ抵抗318などが設けられており、加速度によって錘317が変位してビーム316が撓むと、ピエゾ抵抗318に応力が作用して抵抗値が変化する。従って、その抵抗値の変化を出力電圧の変化に変換することにより、各軸ごとの加速度を検出することができるようになっている。センサチップ312は、フレーム315全体を基板313に接着剤319で接着して固定されている。また、センサチップ312には、ピエゾ抵抗318と電気的に接続された電極パッド320が設けられ、基板313に設けられた電極パッド321とワイヤー322で電気的に接続されている。
しかしながら、従来の加速度センサ311においては、加速度センサ311のフレーム315が直接基板313に接着剤319で接着されて拘束されているので、線膨張係数の違う基板313とセンサチップ312の間で環境温度の変化や基板の反りや接着剤の硬化収縮などにより発生する応力などの検出対象(加速度)以外の外部応力がビーム316にも作用してしまい、零点出力値の変動及び検出精度の低下をもたらすという問題があった。
特許文献1には、インターポーザ上に半導体チップが実装され、インターポーザの半導体チップの実装面と反対側の面にプリント回路基板に実装するための電極パッドを形成した半導体パッケージにおいて、インターポーザと電極パッドの接着剤層を厚くすることによってプリント回路基板から半導体チップに伝わる外部応力を低減するものが提案されている。この特許文献1に記載の発明と従来の加速度センサに組み合わせて、センサチップ312と基板313の間にインターポーザを設け、インターポーザと基板313の間の接着剤の厚さを厚くしてセンサチップ312への基板313の変形の影響を低減することが考えられるが、接着剤厚を厚くしたとしても接着剤自身が有限の硬度を有するため、基板313の変形による外部応力はセンサチップ312に伝わってしまい、検出対象の値が変化していない場合でも出力が変動してしまう。さらには、接着剤の厚さが増すことにより、接着剤の硬化収縮や接着剤とセンサチップ312との線膨張係数の違い(一般的に基板とセンサチップの差よりも大きい)により発生する応力の影響は大きくなってしまうという問題もあった。つまり、センサチップ312に伝わる応力を完全に取り除くことができない為、零点出力値の変動及び検出精度が低下するという欠点があった。
特開平9−321169号公報
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、検出目的以外の基板の温度変化や反りによる外部応力が検出結果に影響しにくく、検出精度の高いセンサを提供することにある。
本発明にかかるセンサは、センサチップと基板で構成されるセンサであって、前記センサチップと前記基板の間に支持体を介在させ、前記支持体と前記基板は前記支持体の前記基板に対向する面の一部分を接着剤で接着することにより固定し、前記支持体と前記基板のうち少なくともいずれか一方に接着剤で接着するための接合部となる凸部と、前記凸部の周囲に余分な接着剤とを逃がすための凹部を設けたことを特徴としている。
本発明のセンサは、支持体と基板の接着面積が小さいので、その分、基板の反りや環境温度の変化による基板の変形が支持体やセンサチップ側に与える影響を小さくすることができる。また、基板とセンサチップの間に支持体を挟むことで基板の変形などの影響が直接センサチップに影響せず、支持体で緩和することができる。また、基板と支持体の接着箇所が凸状に飛び出ているので、接着面積のばらつきを低減することができる。さらに、凸部から流れ出た接着剤が凹部に流れ込むことによって、接着剤の塗布量がばらつくような場合でも基板と支持体の接着面積のばらつきを低減することができる。
本発明にかかるセンサのさらに別な実施態様によれば、前記支持体と前記基板のうち少なくともいずれか一方において、支持部を前記凹部の周囲に設けたことを特徴としている。
本発明の該実施態様は、基板と支持体を接着する際に支持部で支えられるため必要以上に凸部が押さえつけられることがなく、凸部の破損や接着剤の厚さばらつきを低減することができる。
本発明にかかるセンサのさらに別な実施態様によれば、前記支持部は、前記凸部よりも突出していることを特徴としている。
本発明の該実施態様は、基板と支持体を接着する際に接着凸部よりも先に支持部が基板又は支持体に当たるので、それ以上接着凸部が押さえつけられことなく接着剤の厚さを一定にすることができる。
本発明にかかるセンサのさらに別な実施態様によれば、前記凸部が矩形であることを特徴としている。
本発明の該実施態様は、Si等の単結晶材料でできたインターポーザにエッチングで凸部を形成する場合は、結晶方位によりエッチング速度が変わるので、凸部が矩形であれば最もエッチング速度の速い結晶方位に合わせてエッチングすることができ、エッチング時間を短くすることができ、コストを抑えることができる。
本発明にかかるセンサのさらに別な実施態様によれば、前記支持体或いは前記基板に設けた前記凸部の面積は、前記支持体の前記基板と対向する面の面積の1/100〜1/4であることを特徴としている。
本発明の該実施態様は、支持体が基板の反りや環境温度の変化による基板の変形による影響を受ける面積を1/100〜1/4にでき、その分、外部応力が支持体やセンサチップ側に与える影響を小さくすることができる。
本発明にかかるセンサのさらに別な実施態様によれば、前記支持体と前記基板の接着位置は前記支持体の中央に位置することを特徴としている。
本発明の該実施態様は、支持体は中央で基板と接着されているので、基板側から受ける外部応力の分布を接着面内で均一分布させることができる。
本発明にかかるセンサのさらに別な実施態様によれば、前記支持体と前記基板の接着される面を粗面に形成したことを特徴としている。
本発明の該実施態様は、支持体及び基板の接着面が粗面になっているので、アンカー効果により接着剤と強固に接着することができる。
本発明にかかるセンサのさらに別な実施態様によれば、前記基板と前記支持体は、シリコーン系接着剤で接着固定したことを特徴としている。
本発明の該実施態様は、一般にシリコーン系接着剤は、弾性率が低いので基板の反りや環境温度の変化による基板の変形を接着剤で吸収し、支持体及びセンサチップ側への影響を小さくすることができる。
本発明にかかるセンサのさらに別な実施態様によれば、前記半導体センサチップ上の電気的接続箇所が、前記支持部の上部に位置していることを特徴としている。
本発明の該実施態様は、電気的接続箇所の直下に支持部があるので、電気的接続箇所にワイヤーボンディングでワイヤーを接続する際に超音波のエネルギーを有効に伝達することができ、強固に接続することができる。
本発明にかかるセンサのさらに別な実施態様によれば、請求項1〜9に記載のセンサで、かつ、加速度を検出するためのセンサであって、前記センサは外力の変化に応じて変位する可動部と、静止部材と、前記可動部を前記静止部材に支持させるための弾性支持部と、前記弾性支持部の変形量を計測するための測定手段とを備えたセンサチップ及び、基板を備えたセンサであって、前記センサチップと前記基板の間に支持体を介在させ、前記支持体と前記基板は前記支持体の前記基板に対向する面の一部分を接着剤で接着することにより固定したことを特徴としている。
本発明の該実施態様は、環境温度の変化や基板の反りなどに起因する基板の変形の影響がセンサチップに伝達されにくいので、検出対象以外の外部応力の影響を受けにくく、検出精度よく加速度を測定することができる。
なお、本発明の以上説明した構成要素は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものでないことは勿論である。
本実施例では、加速度センサを例にとって説明する。図1に加速度センサ101の概略断面図を示す。本実施例の加速度センサ101は、基板112と、基板112上に固定されたインターポーザ114(支持体)と、インターポーザ114上に固定されたセンサチップ111と、カバー113で構成されており、センサチップ111及びインターポーザ114は、基板112とカバー113によって形成された空間内に収められ、外部と隔離されている。
図2に基板112の平面図を示す。基板112は、矩形平板状でアルミナ系セラミックス、金属電極などで形成されており、基板112のインターポーザ114及びカバー113が実装される面には、センサチップ111の引き出した配線を接続するための電極パッド120が形成されている。電極パッド120の表面にはNi膜が形成され、その上にはAu膜がそれぞれメッキなどによって形成されており、ワイヤーボンディングなどによりワイヤーなどを接続することができるようになっている。さらに、特に図示しないが基板112の下面(非インターポーザ設置面)には、親基板に実装するための端子電極が設けられており、端子電極と電極パッド120は電気的に接続されている。また、カバー113を固定する位置、インターポーザ114を固定する位置、接着剤115を塗布する場所にはそれぞれカバー実装部121、インターポーザ実装部122、接着剤塗布部123の位置確認用マーク(図2中に一点鎖線で表示)が付けられている。
図3(a)にインターポーザ114の下面図、図3(b)にインターポーザ114の断面図を示す。インターポーザ114はシリコン基板によって形成されており、図3(a)に示すようにインターポーザ114の基板112と対向する面(下面)には、中央部に基板112と接着するための矩形状の接着凸部130が設けられ、その接着凸部130の周囲には接着凸部130からはみ出した接着剤が流れ込むための接着剤逃げ部131が設けられ、さらに接着剤逃げ部131の周囲には支持部132が設けられている。また、接着凸部130の基板112に対向した面の面積は、インターポーザ114の基板112に対向した面の面積の1/100〜1/4の範囲内になるように設定した。また、図3(b)に示すように、接着凸部130は接着剤逃げ部131よりも基板112側に飛び出しており、さらに支持部132は接着凸部130よりも基板112側に飛び出すように形成されている。そして、インターポーザ114は、接着凸部130を接着剤115によって基板112に接着し、基板112のインターポーザ実装部122に固定されている。なお、接着剤115は、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤などを使用することができる。特に弾性のあるシリコーン系接着剤などを用いれば、接着剤が弾性変形することによってセンサチップ111に基板の変形による応力がさらに伝わりにくくなる。このように、インターポーザ114の基板112と対向した面全体を、基板112と接着せずにインターポーザ114の基板112と対向した面の一部(接着凸部130)のみを接着することによって、環境温度の変化による基板112の変形(膨張及び収縮)や、外力による基板の反りなどの影響をインターポーザ114及びインターポーザ114上に固定したセンサチップ111に及ぼしにくく、零点出力の変化や検出精度低下などを低減している。また、支持部132は接着凸部130よりも基板112側に飛び出すように形成されているので、インターポーザ114と基板112の接着時に支持部132が基板112の実装面に接するようにして接着すれば、接着凸部130と基板112の間隔(接着剤厚)を一定にする事ができる。また、インターポーザ114と基板112の接着時に接着剤115の量がばらついても接着剤逃げ部131に接着剤115が流れ込むことによって接着面積を一定にする事ができる。
一方、インターポーザ114のセンサチップ111が固定された面(上面)には、センサチップ111を実装するためのセンサチップ実装部134とセンサチップ111とインターポーザ114とのギャップを調整するためのギャップ調整部135が設けられている。図3(b)に示すようにセンサチップ実装部134は、ギャップ調整部135よりも数μm〜数10μm程度低くなっている。つまり、ギャップ調整部135がセンサチップ111側に凸となるように形成され、インターポーザ114のギャップ調整部135の上面とセンサチップ111の下面との間のギャップを調整している。
次に、図4にセンサチップ111の上面図、図5にセンサチップ111の概略断面図を示す。センサチップ111は、フレーム140A〜140H(静止部材)の中央部に可動部材142が位置しており、フレーム140A、140C、140E、140Gと可動部材142とは可撓性を有する4本のビーム(梁)141A〜141Dによってつながっている。つまり、可動部材142は、ビーム141A〜141Dによってフレーム141A、141C、141E、141Gに支持されており、その下面には錘143が設けられている。センサチップ111は、ガラス基板146とシリコン基板145との2層構造となっている。フレーム140A〜140Hはガラス基板146及びシリコン基板145の2層によって構成され、可動部材142及びビーム141A〜141Dはシリコン基板145によって形成され、錘143はガラス基板146の一部をフレーム部分から分離させることによって形成されており、可動部材142に固定されている。また、フレーム140A〜140Hはガラス基板146の部分では互いに分離しており、シリコン基板145の部分でつながっている。また、センサチップ111は、フレーム140A〜140Hが接着剤152によってインターポーザ114のセンサチップ実装部134と接着して固定されている。この時、ギャップ調整部135上に錘143が配置され、錘143及びビーム141A〜141Dが所定量以上変形しないようになっている。
4本のビーム141A〜141Dは可動部材142の上面と平行な平面内で十字状に配置されており、一対のビーム141A、141Cに平行な方向をX軸方向といい、他の一対のビーム141B、141Dに平行な方向をY軸方向といい、これらのビーム141A〜141Dに垂直な方向をZ軸方向というものとする。X軸方向に延びた一方のビーム141Aの上面には、ピエゾ抵抗Rx1、Rx2、Rz1、Rz2が作り込れている。ここで、ピエゾ抵抗Rx1とRz1はビーム141Aのフレーム140A側の端部において並列に配置されており、ピエゾ抵抗Rx2とRz2はビーム141Aの可動部材142側の端部において並列に配置されている。同様に、X軸方向に延びた他方のビーム141Cの上面には、ピエゾ抵抗Rx3、Rx4、Rz3、Rz4が作り込まれている。ピエゾ抵抗Rx3とRz3はビーム141Cの可動部材142側の端部において並列に配置されており、ピエゾ抵抗Rx4とRz4はビーム141Cのフレーム140E側の端部において並列に配置されている。また、Y軸方向に延びた一方のビーム141Bの上面には、ピエゾ抵抗Ry1、Ry2が作り込まれており、ピエゾ抵抗Ry1はビーム141Bのフレーム140C側の端部に配置されており、ピエゾ抵抗Ry2はビーム141Bの可動部材142側の端部に配置されている。同様に、Y軸方向に延びた他方のビーム141Dの上面には、ピエゾ抵抗Ry3、Ry4が作り込まれており、ピエゾ抵抗Ry4はビーム141Dのフレーム140G側の端部に配置されており、ピエゾ抵抗Ry3はビーム141Dの可動部材142側の端部に配置されている。
また、シリコン基板145の上面は周囲を残して浅くエッチングすることによって凹部147が設けられており、凹部147のフレーム140A〜140H上で且つインターポーザ114の支持部132上には複数の電極パッド148が設けられている。フレーム140A〜140H、可動部材142及びビーム141A〜141Dの上面は絶縁膜149によって覆われており、各ピエゾ抵抗Rx1〜Rx4、Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4及び電極パッド148は絶縁膜149の上に形成されたAl配線150によって接続されている(図4では図示せず)。また、電極パッド148は、基板112に設けられた電極パッド120とワイヤーボンディングにより金などのワイヤー151で電気的に接続されている。
カバー113は、図1に示すように断面がコの字型をしており、基板112と線膨張係数が同程度の金属材料で形成されている。カバー113は、基板112に接着されたセンサチップ111をコの字部分で覆うようにして基板112に設けたカバー実装部121に接着剤で接着されており、センサチップ111及びインターポーザ114を外部と隔離している。これによって、センサチップ111及びインターポーザ114が外部の湿気を含んだ空気や腐食ガスなどと接触するのを防止し、特性の劣化が起こりにくいようになっている。また、基板112とカバー113は線膨張係数が同程度であるので、基板112とカバー113の環境温度の変化による膨張・収縮量も同程度となり、接着部に応力が加わらないようになっている。
次に、図6〜11を用いてXYZ各軸の加速度を検出する方法について説明する。図6はX軸方向の加速度を検出するためのX軸方向加速度検出回路を示しており、ビーム141A及び141Cの上に形成されたピエゾ抵抗Rx1、Rx2、Rx3、Rx4を用いて図6に示すようにしてフルブリッジ回路を構成することにより加速度を検出することができる。すなわち、ピエゾ抵抗Rx1及びRx4が直列に接続された枝とピエゾ抵抗Rx2及びRx3が直列に接続された枝とが並列に接続されてフルブリッジ回路が構成されており、フルブリッジ回路の両端には電源160から電圧が印加されるようになっている。従って、電位差計161Xによって計測されるピエゾ抵抗Rx1及びRx4の中点の電位とピエゾ抵抗Rx2及びRx3の中点の電位との差Vxは、次の数式(1)で表わされる。ただし、Voは電源160の出力電圧であり、各ピエゾ抵抗Rx1、Rx2、Rx3、Rx4の抵抗値は、同じ記号を用いて表わしている(以下、同様)。
Figure 2006250760
同様に、図7はY軸方向の加速度を検出するためのY軸方向加速度検出回路を示しており、ビーム141B及び141Dの上に形成されたピエゾ抵抗Ry1、Ry2、Ry3、Ry4は、図7に示すようにしてフルブリッジ回路を構成することにより加速度を検出することができる。よって、この回路でも、電位差計161Yによって計測されるピエゾ抵抗Ry1及びRy4の中点の電位とピエゾ抵抗Ry2及びRy3の中点の電位との差Vyは、次の数式(2)で表わされる。
Figure 2006250760
また、図8はZ軸方向の加速度を検出するためのZ軸方向加速度検出回路を示しており、ビーム141A及び141Cの上に形成されたピエゾ抵抗Rz1、Rz2、Rz3、Rz4は、図8に示すようにしてフルブリッジ回路を構成することにより加速度を検出することができる。すなわち、ピエゾ抵抗Rz1及びRz3が直列に接続された枝とピエゾ抵抗Rz2及びRz4が直列に接続された枝とが並列に接続されてフルブリッジ回路が構成されており、フルブリッジ回路の両端には電源160から電圧が印加されるようになっている。従って、電位差計161Zによって計測されるピエゾ抵抗Rz1及びRz3の中点の電位とピエゾ抵抗Rz2及びRz4の中点の電位との差Vzは、次の数式(3)で表わされる。
Figure 2006250760
なお、上記各フルブリッジ回路は、センサチップ111内で構成してもよいし、センサチップ111と基板112、或いは加速度センサ101が実装される親基板の配線まで含めて構成してもよい。ただし、フルブリッジ回路を構成するピエゾ抵抗以外の配線が長くなると配線抵抗が大きくなり、その影響が大きくなるので、センサチップ111及び基板112でフルブリッジ回路を構成することが望ましい。さらに好ましくはセンサチップ111内でフルブリッジ回路を構成することが望ましい。
図9はセンサチップ111に−X軸方向の加速度が働いている場合(図中に加速度の方向を実線矢印で表示)を表わしており、図10はそのビーム141A、141Cの部分を拡大して表わしている。このように、センサチップ111に−X軸方向の加速度が働いたとすると、錘143は慣性力によってX軸方向に引かれる。よって、ビーム141A、141Cはいずれも図9に示すようにS字状に湾曲する。このとき、図10に表わしているように、ピエゾ抵抗Rx1、Rx3が延びて引張応力を受け、その抵抗値が増加する。また、ピエゾ抵抗Rx2、Rx4が縮んで圧縮応力を受け、その抵抗値が減少する。よって、X軸方向加速度検出回路においては、ビーム141A、141Cの曲がりの大きさに応じてピエゾ抵抗Rx1及びRx4間の電位が下がり、ピエゾ抵抗Rx2及びRx3間の電位が上がり、図6又は数式(1)から分かるように、電位差計161Xで加速度の大きさに応じた電位差が計測される。
また、−X軸方向に加速度が働いている場合には、図10に表わしているように、ピエゾ抵抗Rz1、Rz3が引張応力を受けて抵抗値が増加し、ピエゾ抵抗Rz2、Rz4が圧縮応力を受けて抵抗値が減少する。よって、Z軸方向加速度検出回路においては、ビーム141A、141Cが変形してもピエゾ抵抗Rz1とRz3は同じように抵抗値が増加するので両者の間の電位は変化せず、ピエゾ抵抗Rz2及びRz4は同じように抵抗値が減少するので両者の間の電位は変化せず、従って、図8又は数式(3)から分かるように、電位差計161Zでは電位差は検出されない。よって、X軸方向の加速度は、Z軸方向加速度検出回路によっては検知されない。さらに、Y軸方向のビーム141B、141Dは捻れるだけであるから、そのピエゾ抵抗Ry1〜Ry4は同じように抵抗値が変化するに過ぎず、図7又は数式(2)から分かるように、Y軸方向加速度検出回路ではX軸方向の加速度は検出されない。
加速度センサ101にY軸方向の加速度が働いた場合も、上記の場合と同様にしてY軸方向加速度検出回路によってY軸方向の加速度が検出される。一方、Y軸方向の加速度が働いてもビーム141A、141Cは捻れるだけであるので、X軸方向加速度検出回路でもZ軸方向加速度検出回路でもY軸方向の加速度は検出されない。
次に、図11に示すように加速度センサ101に、−Z軸方向に加速度が働いている場合(図中に加速度の方向を実線矢印で表示)を考えると、錘143は+Z軸方向に変位する。このとき、各ビーム141A〜141Dは図11に示すように変形するので、ピエゾ抵抗Rx1、Rx4、Ry1、Ry4、Rz1、Rz4が圧縮応力を受けて抵抗値が下がり、ピエゾ抵抗Rx2、Rx3、Ry2、Ry3、Rz2、Rz3が引張応力を受けて抵抗値が上がる。よって、Z軸方向加速度検出回路においては、ピエゾ抵抗Rz1及びRz3間の電位が上がり、ピエゾ抵抗Rz2及びRz4間の電位が下がり、図8又は数式(3)から分かるように、電位差計161ZによりZ軸方向の加速度の大きさに応じた電位差が検出される。また、Z軸方向の加速度が働いている場合には、X軸方向加速度検出回路では、ピエゾ抵抗Rx1及びRx4間の電位が変化せず、ピエゾ抵抗Rx2及びRx3間の電位も変化しないので、Z軸方向の加速度はX軸方向加速度検出回路では検出されない。同様に、Y軸方向加速度検出回路では、ピエゾ抵抗Ry1及びRy4間の電位が変化せず、ピエゾ抵抗Ry2及びRy3間の電位も変化しないので、Z軸方向の加速度はY軸方向加速度検出回路では検出されない。
以上説明したように、かかる加速度センサ101によれば、X軸方向の加速度、Y軸方向の加速度及びZ軸方向の加速度をそれぞれX軸方向加速度検出回路、Y軸方向加速度検出回路、Z軸方向加速度検出回路によってそれぞれ独立して検出することができるようになっている。
図12〜図19は上記加速度センサ101の製造工程を説明する概略図である。以下、図12〜図19に従って、加速度センサ101の製造工程を説明する。まず、センサチップ111の製造工程を説明する。p型シリコン基板(ウエハ)145の上面を浅くエッチングして凹部147を形成する(図12(a))。ついで、シリコン基板145の上面のうちフレーム140A〜140H、可動部材142及びビーム141A〜141Dとなる領域にP(リン)等のn型不純物をイオン注入し、拡散アニールを施してシリコン基板145の表面層にn型の拡散層165を形成する(図12(b))。この拡散層165の拡散深さにより、ビーム141A〜141Dの厚みは制御される。
このシリコン基板145の裏面に酸化膜や窒化膜等の被覆166を形成した後、拡散層165の表面層にB(硼素)等のp型不純物をイオン注入してピエゾ抵抗Rx1〜Rx4、Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4となるp型の抵抗素子領域167を形成する。さらに、拡散層165の上に絶縁膜149を形成し、抵抗素子領域167の両端に対向する位置で絶縁膜149に開口部を設け、Al配線150をパターニングする。こうして形成されたAl配線150は各抵抗素子領域167の両端と各電極パッド148に接続されている(図13(a))。
ついで、シリコン基板145を裏面研磨してシリコン基板145の厚みを薄くした後、シリコン基板145の裏面に窒化膜からなるマスク168を形成する。マスク168は、フレーム140A〜140Hのシリコン基板部分になる領域と可動部材142の下面になる領域を覆うように形成される(図13(b))。また、フレーム140A〜140H、可動部材142及びビーム141A〜141D以外の領域においては、上面の絶縁膜149をエッチング除去してシリコン基板145を露出させておく。
この後、拡散層165とシリコン基板145の下面との間に逆バイアスとなるように電圧を印加した状態でシリコン基板145の下面にエッチング液を接触させ、マスク168の開口を通してシリコン基板145を下面側からエッチングする。このとき拡散層165はエッチングストップ層として働き、エッチングはシリコン基板145と拡散層165の間のpn接合面で停止させられるので、エッチング深さひいてはビーム141A〜141Dの厚みを精度よく制御することができる。この技法は、ECE(Electro Chemical Etchstop)として知られているものである。この場合に、ビーム141A〜141Dとなる領域ではpn接合面でエッチングが停止するが、ビーム141A〜141D以外の領域ではシリコン基板145を上下に貫通して開口される。また、シリコン基板145のエッチング異方性により、可動部材142の側面及びフレーム140A〜140Hの内周面には傾斜が施される(図14(a))。
シリコン基板145の下面のマスク168を除いた後、このシリコン基板145をガラス基板146の上に重ね、300〜400℃の温度に保った状態でシリコン基板145とガラス基板146との間に500〜1000ボルトの電圧を印加し、陽極接合によってシリコン基板145とガラス基板146を一体に貼り合わせる(図14(b))。次に、個々のセンサチップ111の領域においてガラス基板146をフレーム140A〜140Hと錘143とに切り離すと共に、シリコン基板(ウエハ)145上に複数個作製されたセンサチップ111をダイシングによって1つずつ切り離す(図15)。
次に、インターポーザ114の製造工程を説明する。シリコン基板(ウェハ)170の片方の面(下面)のマスク172、他方の面(上面)にマスク173をフォトリソなどで形成する(図16(a))。ここで、マスク172を形成した箇所は支持部132、マスク173を形成した箇所はギャップ調整部135となる位置である。マスク172及びマスク173を形成したシリコン基板170の上下両面を浅くエッチングして、下面に凹部171、上面にセンサチップ実装部134(エッチングされた箇所)及びギャップ調整部135(マスク173を形成した箇所)を形成する(図16(b))。マスク172及びマスク173を剥離・除去した後、再びシリコン基板170の上面全体にマスク175、下面のマスク172を形成していた箇所及び中央部(接着凸部130形成箇所)にマスク174を形成し(図16(c))、シリコン基板170下面の凹部171のマスク174が形成されていない箇所を再びエッチングにより掘り下げる(図16(d))。そうすると、エッチングで掘り下げた箇所に接着剤逃げ部131、シリコン基板170下面の中央部に凸状の接着凸部130、シリコン基板170下面の周囲に支持部132が形成される。最後にマスク174及び175を剥離・除去してインターポーザ114が完成する(図16(e))。
次に基板112に接着剤115を適量塗布し、インターポーザ114を実装して接着剤115を硬化させる(図17(a))。この時、接着剤115は、図2に示した接着剤塗布部123に塗布され、インターポーザ114及び接着凸部130はそれぞれインターポーザ実装部122及び接着剤塗布部123の位置にくるように位置合わせして実装される。インターポーザ114のセンサチップ実装部134に接着剤152を塗布し、センサチップ111のフレーム140A〜140Hが接着剤152を塗布した位置にくるように位置合わせして実装し、接着剤152を硬化させる(図17(b))。次にセンサチップ111に形成された電極パッド148と基板112に形成された電極パッド120とをワイヤーボンディングによって金ワイヤー151で電気的に接続する(図18)。最後にカバー113を基板112上に形成されたカバー実装部121に実装して接着剤で固定して加速度センサ101が完成する(図19)。
次に、接着凸部130の面積を変えて出力変動量ΔSの大きさを評価した試験について説明する。試験は、矩形平板状で、長辺の長さが100mmの基板112を用意し、その基板112の中心部に加速度センサ101を実装した試料を作製した。加速度センサ101と基板112の接着にはシリコーン系の接着剤を用いた。次に、基板112の一端を支えて他端を規定量だけ曲げ、そのときの出力変動量ΔSを測定し、各試料について比較した。また、試験に用いた加速度センサ101には、インターポーザ114の基板112の実装面からみた形状が正方形で、その一辺の長さL1(以下、インターポーザサイズL1)が2.5mm、インターポーザ114の実装面と垂直な方向の厚み(以下、インターポーザの厚さT1)が150μm、支持部132の高さT2が50μmで、接着凸部130の基板112に面した面の一辺の長さ(以下、接着凸部サイズL2)が300μm、500μm、800μmに形成した3種類のインターポーザ114を用いた。また、本実験では、インターポーザ114とセンサチップ111の大きさはほぼ等しいサイズのものを用いた。
試験結果を図20中に塗りつぶした丸印で示している。図20からわかるように、接着凸部サイズL2が小さくなるほど出力変動量ΔSも小さくなることが分かる。
以上説明したように、センサチップ111と基板112間にインターポーザ114を介在して、インターポーザ114と基板112の接着面積を小さくして固定することによって、環境温度の変化や基板の反りなどによる影響がセンサチップ111に伝わりにくくなり、零点出力や検出精度への影響が小さく、検出精度の良い加速度センサ101を提供することができる。
なお、本実施例において、接着凸部130をインターポーザ114の基板112と対向する面の中央に設けたが、接着凸部130からセンサチップ111などに伝わる外部応力の影響や固着強度などの特性や性能が許容範囲内であれば、特に中央である必要はない。また、接着凸部130の基板112と対向する面の形状はエッチングで形成しやすい矩形にしたが他の形状にしても良い。特に円形であれば、基板112から伝わる外部応力を矩形の場合よりも均一に分散させることができる。また、支持部132を接着凸部130よりも基板側に出っ張らせたが、図21に示すように支持部132と接着凸部130の高さを同じにしてもよい。この場合、接着剤115の厚さのバラツキが大きくなる可能性があるが、支持部132と接着凸部130の高低差を付ける工程を省くことができ、製造工程を簡略化できる。
なお、本実施例において、インターポーザ114の接着凸部130の大きさをインターポーザ114の基板112に対向した面の面積の1/100〜1/4の範囲内になるように設定したが、接着凸部130の大きさは基板112とインターポーザ114の接着に用いる基板112、インターポーザ114、接着剤115の特性(接着強度、弾性率、線膨張係数など)によって最適値及び固着強度を確保できる最低面積が異なるので、使用する接着剤、基板、インターポーザの組合せに適した大きさに設定すればよい。
また、図22に示したインターポーザ153のように接着凸部130の表面(基板112と対向している面)に粗化処理を施して粗面154を形成すれば、アンカー効果によって強固に接着する事ができ、粗化処理をしない場合よりも接着凸部130の大きさを小さくでき、基板112側からの応力の影響を小さくすることができる。また、特に図示しないが基板112の接着剤塗布部123の表面(インターポーザ114と対向している面)を粗面にしても同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例において、ギャップ調整部135がセンサチップ実装部134に対して凸形状となるようにしたが、錘143及びビーム141A〜141Dの可動可能な範囲が大きい場合には、可動可能な範囲内でギャップ調整部135がセンサチップ実装部134に対して凹になるようにしてもよい。
図23に実施例2の加速度センサ102の概略断面図を示す。本実施例は、実施例1においてインターポーザ114に設けた接着凸部130を基板112側に形成したものである。詳しくは、インターポーザ200の基板201と対向する面(下面)は平坦になっており、基板201のインターポーザ200と対向する面には、インターポーザ200を接着するための矩形状の接着凸部202が設けられ、その接着凸部202の周囲には接着凸部202から流れ出た接着剤が流れ込むための接着剤逃げ部203が設けられ、さらに接着剤逃げ部203の周囲には支持部204が設けられている。また、接着凸部202のインターポーザ200に対向した面の面積は、インターポーザ200の基板202に対向した面の面積の1/100〜1/4の範囲内になるように設定した。また、接着凸部202は接着剤逃げ部203よりもインターポーザ200側に飛び出しており、さらに支持部204は接着凸部202よりもインターポーザ200側に飛び出すように形成されている。
実施例1に記載したようにインターポーザ114に接着凸部130を設ける構成と比べて本実施例においては、接着凸部202上に直接接着剤を塗布することができるので接着剤を塗布した場所と接着凸部202がずれることがない。
図24に本実施例の加速度センサ103を示す。この加速度センサ103は、実施例1に示したインターポーザ114の支持部132を形成していないインターポーザ205を用いたものである。つまり、インターポーザ205は、下面(基板112と対向した面)の中央部に接着凸部130が形成されており、残りの部分が接着剤逃げ部131となっている。したがって、実施例1又は2においてはインターポーザ114或いは基板112の片方に支持部132を設けることによって接着樹脂の厚さを制御できるようにしていたが、本実施例は、支持部を形成していないものである。故に、加速度センサ103はインターポーザ205に支持部132が設けられていないので接着剤115の厚さ制御を接着時の圧力などのよって制御する必要があり、実施例1及び2に記載した加速度センサよりも接着剤115の厚さばらつきは大きくなり得る。しかしながら、インターポーザ205は実施例1に示したインターポーザ114のように接着凸部130と支持部132に高低をつける工程(図16(a)〜(b))が必要なく、製造工程を短くすることができる。このように、本実施例の加速度センサ103は接着剤115の厚さばらつきが多少大きくなっても良いような場合においては、製造工程を少なくでき、コスト削減することができる。また、特に図示しないが、接着凸部130はインターポーザ205側ではなく基板112側に形成されていてもかまわない。
図25に本実施例の加速度センサ104を示す。加速度センサ104に用いられているインターポーザ211は、実施例2のインターポーザ200と同様に下面が平坦に形成されており、基板210は基板112と同様に上面(センサチップ実装面)が平坦になっている。つまり、インターポーザ211と基板210の対向する面は、互いに平坦になっている。したがって、実施例1及び実施例2ではインターポーザ或いは基板の片方に接着凸部を設けることによって基板とインターポーザの接着面積を制御していたが、本実施例の加速度センサ104は、インターポーザ211と基板210のいずれにも接着凸部を設けず、接着剤115の塗布量、粘度及び接着時の圧力などの条件を制御することによって基板210とインターポーザ211の接着面積を制御するようにしたものである。このように接着条件によってインターポーザ211と基板210の接着面積を制御するようにすれば、インターポーザ211或いは基板210に接着凸部を形成する必要が無く、その分コストを低減することができる。しかし、接着剤115の粘度などの特性ばらつきによる接着剤115の塗布量ばらつきや、接着剤115と基板210及びインターポーザ211との濡れ性ばらつきが大きいとインターポーザ211と基板210の接着面積及び接着剤115の厚みのばらつきに影響するので、接着凸部を設けた加速度センサ101、102よりも製造プロセス、使用材料などに厳しい管理が求められる。
以上、本発明ではピエゾ抵抗を利用した加速度センサについて説明したが、これに限らず、応力或いは変形に変換される物理量を検出するセンサであれば適用することができるものである。例えば静電容量型及び圧電型の加速度センサ、圧力センサ、角速度センサなどに適用することができる。
本発明の実施例1の加速度センサの概略断面図である。 図1の加速度センサに用いられている基板の上面図である。 (a)は図1の加速度センサに用いられているインターポーザの下面図、(b)は図1の加速度センサに用いられているインターポーザの断面図である。 図1の加速度センサに用いられているセンサチップの上面図である。 図1の加速度センサに用いられているセンサチップの概略断面図である。 X軸方向の加速度を検出するためのX軸方向加速度検出回路を示す回路図である。 Y軸方向の加速度を検出するためのY軸方向加速度検出回路を示す回路図である。 Z軸方向の加速度を検出するためのZ軸方向加速度検出回路を示す回路図である。 加速度センサに−X軸方向の加速度が働いている状態を示す概略図である。 図14の一部を拡大して示す概略図である。 加速度センサに−Z軸方向の加速度が働いている状態を示す概略図である。 (a)(b)は本発明の実施例1にかかる加速度センサに用いられているセンサチップの製造工程を説明する概略断面図である。 (a)(b)は図12に示した工程の後の工程を説明する概略断面図である。 (a)(b)は図13に示した工程の後の工程を説明する概略断面図である。 図14に示した工程の後の工程を説明する概略断面図である。 (a)〜(e)は本発明の実施例1にかかる加速度センサに用いられているインターポーザの製造工程を説明する概略断面図である。 (a)(b)は本発明の実施例1にかかる加速度センサの組み立て工程を説明する概略断面図である。 図17に示した工程の後の工程を説明する概略断面図である。 図18に示した工程の後の工程を説明する概略断面図である。 接着凸部の寸法と出力変動量の関係を示した図である。 実施例1の加速度センサに用いられているインターポーザの変形例を示す断面図である。 実施例1の加速度センサに用いられているインターポーザの変形例を示す断面図である。 実施例2の加速度センサの概略断面図である。 実施例3の加速度センサの概略断面図である。 実施例4の加速度センサの概略断面図である。 従来の加速度センサの概略断面図である。
符号の説明
101、102、103 加速度センサ
111 センサチップ
112、201、210 基板
113 カバー
114、200、205、211 インターポーザ
115 接着剤
120 電極パッド
130、202 接着凸部
131、203 接着剤逃げ部
132、204 支持部
140 フレーム
141 ビーム
142 可動部材
143 錘
148 電極パッド
151 ワイヤー
153 粗面

Claims (10)

  1. センサチップと基板で構成されるセンサであって、
    前記センサチップと前記基板の間に支持体を介在させ、前記支持体と前記基板は前記支持体の前記基板に対向する面の一部分を接着剤で接着することにより固定し、
    前記支持体と前記基板のうち少なくともいずれか一方に接着剤で接着するための接合部となる凸部と、
    前記凸部の周囲に余分な接着剤を逃がすための凹部とを設けたことを特徴とするセンサ。
  2. 前記支持体と前記基板のうち少なくともいずれか一方において、支持部を前記凹部の周囲に設けたことを特徴とする、請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記支持部は、前記凸部よりも突出していることを特徴とする、請求項2に記載のセンサ。
  4. 前記凸部が矩形であることを特徴とする、請求項1に記載のセンサ。
  5. 前記支持体或いは前記基板に設けた前記凸部の面積は、前記支持体の前記基板と対向する面の面積の1/100〜1/4であることを特徴とする、請求項1に記載のセンサ。
  6. 前記支持体と前記基板の接着位置は前記支持体の中央に位置することを特徴とする、請求項1に記載のセンサ。
  7. 前記支持体と前記基板の接着される面を粗面に形成したことを特徴とする、請求項1に記載のセンサ。
  8. 前記基板と前記支持体は、シリコーン系接着剤で接着固定したことを特徴とする、請求項1に記載のセンサ。
  9. 前記半導体センサチップ上の電気的接続箇所が、前記支持部の上部に位置していることを特徴とする、請求項2に記載のセンサ。
  10. 請求項1〜9に記載のセンサで、かつ、加速度を検出するためのセンサであって、
    前記センサは外力の変化に応じて変位する可動部と、
    静止部材と、
    前記可動部を前記静止部材に支持させるための弾性支持部と、
    前記弾性支持部の変形量を計測するための測定手段とを備えたセンサチップ及び、
    基板を備えたセンサであって、
    前記センサチップと前記基板の間に支持体を介在させ、前記支持体と前記基板は前記支持体の前記基板に対向する面の一部分を接着剤で接着することにより固定したことを特徴とするセンサ。
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