JP6506327B2 - 電気自動車のフロア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車のフロア構造に関する。
例えば、特許文献1には、メインフレームとサブフレームとによって、電気部品(例えば、バッテリ)を収納する空間を形成した電気自動車の車体構造が開示されている。
特許文献1に開示された車体構造では、フロント及びリヤのクロスメンバと左右両側のサイドシルとによって矩形状の枠体で構成されたメインフレームと、このメインフレームに対して下側から連結されるサブフレームとによって電気部品の収納空間を形成している。また、メインフレームを構成するフロントクロスメンバには、車両前後方向に沿って略平行に延在する一組のフロントサイドフレームの後端が連結されている。
特開2006−182295号公報
一般的に、サイドシルの剛性は、他の部材と比較して高い剛性を有するため、フロントサイドフレームから入力される衝突荷重(前突荷重)をサイドシルに伝達することで、衝突荷重を効率的に吸収することができる。しかしながら、特許文献1に開示された車体構造では、電気部品(バッテリ)の配置スペースを確保することができるが、フロントサイドフレームから入力される衝突荷重(前突荷重)を左右両側のサイドシルに効率的に伝達することが難しいように思われる。
すなわち、特許文献1に開示された車体構造では、フロントサイドフレームの後端が連結されるメインフレームが矩形状の枠体で構成されているため、フロントサイドフレームから入力される衝突荷重(前突荷重)をサイドシルへ円滑に伝達することが難しいからである。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、電気部品の配置スペースを確保すると共に、フロントサイドフレームから入力された衝突荷重を効率的にサイドシルに伝達して吸収することが可能な電気自動車のフロア構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、平面視して車両前方側の前部に少なくとも1つ以上のバッテリ側直角部を有するバッテリパック搭載フレームと、車両前方側に配置され、車両前後方向に沿って並設される一対のフロントサイドフレームと、前記バッテリパック搭載フレームの車幅方向に沿った両側にそれぞれ配置される一対のサイドシルと、前記一対のフロントサイドフレームの後端をフロア前部でそれぞれ支持するフロントサイドフレーム支持部と、を備え、前記フロントサイドフレーム支持部は、前記バッテリ側直角部に対応し、前記フロントサイドフレーム支持部と前記サイドシルとの間に設けられる車体側直角部と、前記フロントサイドフレーム支持部と前記バッテリパック搭載フレームとを結合する前締結部と、前記車体側直角部を介して、前記サイドシルと前記バッテリパック搭載フレームとを結合する横締結部と、を有することを特徴とする。
本発明は、電気部品の配置スペースを確保すると共に、フロントサイドフレームから入力された衝突荷重を効率的にサイドシルに伝達して吸収することが可能な電気自動車のフロア構造を得ることができる。
本発明の実施形態に係る電気自動車のフロア構造が適用された車体フレームを車体下面側から見た底面図である。 図1に示す車体フレーム前部の拡大底面図である。 図1に示す車体フレームを車体上面側から見た拡大平面図である。 車体フレーム前部の拡大側面図である。 バッテリパック搭載フレームの斜視図である。 図5のVI−VI線に沿った断面図である。 図2に示す状態からサブフレームを取り外した状態を示す部分底面図である。 図7に示す状態からバッテリパック搭載フレームを取り外した状態を示す部分底面図である。 サイドシルに接続されるフロントサイドフレーム支持部の一部破断斜視図である。 図9のX−X線に沿った一部断面斜視図である。 図10のX1−X1線に沿った断面模式図である。 フロントサイドフレーム支持部の車両前後方向に沿った縦断面図である。 図12を斜め上方向から見た一部断面斜視図である。 フロントサイドフレーム支持部の支持部本体を斜め後方から見た斜視図である。 フロントサイドフレームから伝達された荷重が、車幅方向両側の一対のサイドシルに対して分散して伝達される状態の説明に供される図である。 変形例に係るフロントサイドフレーム支持部を示す一部断面斜視図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図中において、「前後」は、車両前後方向、「左右」は、車幅方向(左右方向)、「上下」は、鉛直上下方向を、それぞれ示している。
図1に示されるように、電気自動車10は、車体フレーム12を有する。この車体フレーム12は、車体フレーム前部12aと、車体フレーム後部12bと、車体フレーム前部12aと車体フレーム後部12bとの間に配置され電気部品であるバッテリを収納するバッテリ収納部12cとを備えて構成されている。なお、電気部品は、バッテリに限定されるものではなく、例えば、燃料電池等も含まれる。
図1及び図5に示されるように、バッテリ収納部12cは、平面視して車両前方側の前部に少なくとも1つ以上(本実施形態では、2つ)のバッテリ側直角部14を有するバッテリパック搭載フレーム16と、バッテリパック搭載フレーム16の車幅方向に沿った両側にそれぞれ配置される左右一対のサイドシル18とを有する。
図5及び図6に示されるように、バッテリパック搭載フレーム16は、単数又は複数のバッテリパック20を内部に収納するボックス部22と、ボックス部22を支持する中空枠状のフレーム部24と、フレーム部24の外側に固定され前締結部26及び横締結部28(図7参照)を有する被締結部材30と備えている。
ボックス部22は、平面視して略矩形状を呈する底壁22aと、底壁22aの周囲を囲繞し、且つ、底壁22aの周縁から上方に向かって立ち上がる側壁22bと、側壁22bの前端及び左右側端に設けられるフランジ22cとを有する。底壁22aと側壁22bとによってバッテリパック20を収納するための空間部が形成されている。この空間部は、図11に示されるように、フロアパネル31の下側とボックス部22の上端との間に配置されるカバー部材33によって閉塞されている。
フレーム部24は、ボックス部22の側壁22bの周囲を囲繞して支持する略矩形状を呈し、内部に閉断面を有する中空の枠体で構成されている。フレーム部24の下部には、ボックス部22側に向かって延びる下部フランジ24aが設けられている(図11参照)。この下部フランジ24aは、ボックス部22の底壁22aの下面に接合されている。
被締結部材30は、平面視して略コ字状を呈する枠体からなり(図1参照)、前部枠体と、車幅方向に沿った左右側部枠体とが一体的に構成されている。図11に示されるように、この被締結部材30は、上壁30aと、鉛直壁30bと、屈曲壁30cと、傾斜壁30dとから構成されている。上壁30aは、複数のボルト挿通孔32を有し、フレーム部24の上端24bよりも低い位置に設けられている。鉛直壁30bは、上壁30aから連続して鉛直上方向に延びてフレーム部24に接合されている。屈曲壁30cは、上壁30aから下方側に向かって屈曲するように形成されている。
図11に示されるように、傾斜壁30dは、屈曲壁30cの下端からフレーム部24に向かって立ち下がるように傾斜し、その終端がフレーム部24の下面に結合されるように形成されている。傾斜壁30dには、略円形状からなり、ボルトBを取り付けるためのボルト取付孔30eが形成されている。なお、被締結部材30及びボルト挿通孔32は、後記するように、前締結部26及び横締結部28として機能するものである。
図7〜図11に示されるように、前締結部26は、被締結部材30の上壁30a(図11参照)、及び、後記するサブフレーム後ろマウント部34の後端にそれぞれ車幅方向に沿って複数個配置されている。横締結部28は、後記する荷重伝達部60の平面部60a(図9参照)、及び、サイドシルインナ18aにそれぞれ車両前後方向に沿って複数個配置されている。なお、前締結部26及び横締結部28は、例えば、締結手段として機能するボルトB及びナットNによって締結されている。
図5に戻って、バッテリパック搭載フレーム16は、ボックス部22の略中央で車両前後方向に沿って延びる単一の縦フレーム36と、左右一対のサイドシル18に近接するボックス部22の底壁上面(内壁底面)にそれぞれ配置され、車両前後方向に延びる一対のバッテリ支持フレーム38と、縦フレーム36と略直交する車幅方向に沿って配置される複数のバッテリ側クロスメンバ40とを有する。
図1〜図4に示されるように、車体フレーム前部12aは、左右一対のフロントサイドフレーム42と、左右一対のフロントサイドフレーム支持部44と、サブフレーム(フロントサブフレーム)46と、左右一対のアッパメンバ48と、ダッシュロアパネル(ダッシュボードロア)50とを有する。左右一対のフロントサイドフレーム42の前端には、車幅方向外側に向かって延びる左右一対のフロントクロスメンバ52がそれぞれ連結されている。
なお、左右一対のフロントサイドフレーム42及びフロントサイドフレーム支持部44は、それぞれ対称形状に配置されるため、左側のフロントサイドフレーム42及びフロントサイドフレーム支持部44について詳細に説明し、右側のフロントサイドフレーム42及びフロントサイドフレーム支持部44の説明を省略する。また、サブフレーム46は、左右一対のサイドフレームや、フロントクロスメンバや、リヤクロスメンバ等を含んで構成されている。
図7に示されるように、左右一対のフロントサイドフレーム42は、車両前後方向に沿って略平行に延在し、車両が正面衝突したときに衝撃荷重(前突荷重)が入力される。なお、図7では、右側のフロントサイドフレーム42の図示を省略している。左右一対のフロントサイドフレーム42の後端は、フロア前部でそれぞれフロントサイドフレーム支持部44によって支持されている。図4に示されるように、サブフレーム46は、左右一対のフロントサイドフレーム42の下方向に配置され、図示しない電動モータ等のパワープラントやサスペンション機構が搭載されている。左右一対のアッパメンバ48は、左右一対のフロントサイドフレーム42の車幅方向外側にそれぞれ配置され、フロントクロスメンバ52(図1〜図3参照)から車体上方に向けて略円弧状に立ち上がるように配置されている(図4参照)。
左右一対のフロントサイドフレーム42と、左右一対のアッパメンバ48との間には、図示しない左右前輪を囲繞するホイールハウス54がそれぞれ設けられている(図1〜図3参照)。
図7及び図8に示されるように、各フロントサイドフレーム支持部44は、平面視して略直角三角形状を呈する支持部本体56を備える。この支持部本体56には、後記するように、車体側直角部58、前締結部26、及び、横締結部28がそれぞれ設けられている。図14に示されるように、支持部本体56は、底壁56aと、前壁56bと、内側壁56cと、後ろ壁56dと、前壁フランジ部56eと、内側壁フランジ部56fとから構成されている。
図10及び図14に示されるように、底壁56aは、平面視して、フロントサイドフレーム42の後端から徐々に幅広となる略三角形状に形成されている。前壁56bは、ホイールハウス54の後ろ下部の形状に沿って湾曲し、平面視して車幅方向外側に向かって延びるように形成され、底壁56aから上方に向かって立ち上がるように形成されている。内側壁56cは、車両前後方向及び上下方向に沿って延在する平坦面56gを有する。内側壁56cは、底壁56aの車幅方向内側に車両前後方向に沿って延在すると共に、上方に向かって立ち上がるように形成されている。
後ろ壁56dは、車幅方向に沿って延在し、上方に向かって立ち上がるように形成されている。後ろ壁56dの車幅方向内側端部は、内側壁56cと略直交するように連続している。後ろ壁56dの車幅方向外側端部は、前壁56bと非連続で所定距離だけ離間するように形成されている。前壁56bの上端には、車幅方向外側に向かって折曲した前壁フランジ部56eが設けられている。内側壁56cの上端には、車幅方向内側に向かって折曲した内側壁フランジ部56fが設けられている。なお、フロントサイドフレーム支持部44の外側端部とサイドシル18の前端との間には、後記する荷重伝達部60が配置されている。
車体側直角部58は、バッテリパック搭載フレーム16のバッテリ側直角部14に対応して車体フレーム側(支持部本体56及び荷重伝達部60)に設けられ、フロントサイドフレーム支持部44とサイドシル18との間に配置されている。より詳細には、車体側直角部58は、フロントサイドフレーム支持部44の底壁56aと荷重伝達部60とが併合して構成されている。
前締結部26は、締結手段であるボルトB及びナットNを介して、フロントサイドフレーム支持部44とバッテリパック搭載フレーム16とを一体的に結合している。すなわち、フロントサイドフレーム支持部44を構成する支持部本体56の底壁56aで後ろ壁56dに近接する部位には、3つのボルト挿通孔62が車幅方向に沿って所定間隔離間して配置されている(図8参照)。支持部本体56の底壁56a及び被締結部材30にそれぞれ形成された各ボルト挿通孔62に対してボルトBを挿通しこのボルトBをナットNで締結することで、フロントサイドフレーム支持部44とバッテリパック搭載フレーム16とを強固に締結した前締結部26が構成される。
この前締結部26は、バッテリパック搭載フレーム16の前端、すなわち、フロア前部において、車幅方向に沿って複数個配置されている。なお、本実施形態では、支持部本体56の車両後方側に3つの前締結部26を配置しているが、これに限定されるものではない。また、前締結部26は、支持部本体56の車幅方向内側に隣接するサブフレーム後ろマウント部34(後記する)にも配置されている。
横締結部28は、車体側直角部58を介して、左右一対のサイドシル18(サイドシルインナ18a)とバッテリパック搭載フレーム16とを一体的に結合している。すなわち、バッテリパック搭載フレーム16の左右両側にそれぞれ配置された荷重伝達部60(後記する)及びサイドシル18(サイドシルインナ18a)の下面には、複数のボルト挿通孔64が車両前後方向に沿って所定間隔離間して配置されている(図8参照)。荷重伝達部60、サイドシルインナ18a、及び、被締結部材30にそれぞれ形成された各ボルト挿通孔62、64に対してボルトBを挿通しこのボルトBをナットNで締結することで、左右一対のサイドシル18(荷重伝達部60を含む)とバッテリパック搭載フレーム16とを強固に締結した横締結部28が構成される。この横締結部28は、バッテリパック搭載フレーム16の車幅方向に沿った左右両側に、車両前後方向に沿ってそれぞれ複数個配置されている。なお、図9に示されるように、荷重伝達部60における横締結部28は、荷重伝達部60と、サイドシルインナ18aと、バッテリパック搭載フレーム16とからなる三者が共締めして構成されている。
また、図7、図8、図10、及び、図14(特に、図10)に示されるように、フロントサイドフレーム支持部44は、サブフレーム後ろマウント部34を有する。図10に示されるように、サブフレーム後ろマウント部34は、車両前方側と車両後方側に配置された大小2つの略有底角筒体66、68が一体的に組み合わされた複合形状体で構成されている。車両前方側に配置された大きな略有底角筒体66は、底面部66aと、底面部66aから上方に向かって立ち上がる複数の側面部66bとを有する。車両後方側に配置された小さな略有底角筒体68は、底面部68aと、底面部68aから上方に向かって立ち上がる複数の側面部68bとを有する。
大きな略有底角筒体66の側面部66bの車幅方向外側端は、支持部本体56の内側壁56cに連結(接合)されている。また、大きな略有底角筒体66の底面部66aの車幅方向内側は、サブフレーム46の後端が、補強板、ボルトB及びナットNを介して底面部66aに締結されたサブフレーム後ろ締結部70を有する。小さな略有底角筒体68の底面部68aの後端は、ボルトB及びナットNを介してバッテリパック搭載フレーム16の被締結部材30に締結された前締結部26を有する。
さらに、フロントサイドフレーム支持部44は、前壁56bからサイドシルインナ18aに向けて車幅方向外側に傾斜する左右一対の荷重伝達部60を有する。図9及び図10に示されるように、各荷重伝達部60は、フロアパネル31と略平行に延在する平面部60aと、平面部60aの前端から上方に向かって屈曲し前壁56bに接合される前面部60bと、平面部60aの内側から外側に向かって湾曲する帯状に形成される湾曲部60cとから構成されている。湾曲部60cの前端は、前壁56bの内側に接合され、湾曲部60cの後端は、サイドシルインナ18aの前端に接合されている。前面部60bの内側端部と湾曲部60cとの間には、鉛直上下方向に延在するクリアランス72が形成されている(図9参照)。左右一対の荷重伝達部60の湾曲部60cは、は、平面視して、前壁56bから左右一対のサイドシルインナ18a(サイドシル18)に向けて八の字状に拡開する末広がり形状を呈する。
さらにまた、フロントサイドフレーム支持部44は、平面視して略三角形状からなり、車両鉛直方向に沿って平坦な内側壁56cを有する。また、サブフレーム後ろマウント部34は、サブフレーム46の車両後方端部をフロア前部で締結するサブフレーム後ろ締結部70を有する。内側壁56cには、サブフレーム後ろ締結部70が設けられたサブフレーム後ろマウント部34が接合されている。また、フロントサイドフレーム支持部44は、前壁56bと内側壁56cとを連結する隔壁(第1の隔壁)74を有する。この隔壁74は、サブフレーム後ろマウント部34に向け車幅方向に沿って配置されている。
このように、フロントサイドフレーム支持部44は、前壁56b、内側壁56c、及び、前壁56bと対峙する後ろ壁56dとを備えている。車幅方向に沿った前壁56bと内側壁56cとの間には、フロントサイドフレーム42の後端をボルトB及びナットNで締結するフロントサイドフレーム後ろ締結部70が設けられている(図10参照)。なお、図10では、フロントサイドフレーム42の図示を省略している。
ここで、フロントサイドフレーム支持部44の変形例を図16に示す。
この変形例に係るフロントサイドフレーム支持部44aでは、前壁56bと内側壁56cとを連結する隔壁(第1の隔壁)74の他、さらに、前壁56bと後ろ壁56dとを車両前後方向に沿って繋ぐ隔壁(第2の隔壁)76と、内側壁56cと後ろ壁56dとを車幅方向と交差する方向で繋ぐ傾斜壁からなる隔壁(第2の隔壁)78とを備えている。この作用効果については、後記で詳細に説明する。
なお、ダッシュロアパネル50(図12、図13参照)は、略鉛直上方向に沿って延びる鉛直部と、略水平方向に沿って延びる水平部と、水平部の端部から屈曲し鉛直部に向かって斜めに立ち上がる屈曲部とを有する。
本実施形態に係る電気自動車10の車体フレーム12は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態では、フロントサイドフレーム支持部44が、フロントサイドフレーム支持部44とサイドシル18との間に設けられる車体側直角部58と、フロントサイドフレーム支持部44とバッテリパック搭載フレーム16とを結合する前締結部26と、車体側直角部58を介して、サイドシル18とバッテリパック搭載フレーム16とを結合する横締結部28とを備えている。これにより、本実施形態では、バッテリパック搭載フレーム16のバッテリ側直角部14、及び、このバッテリ側直角部14と対応する形状を有する車体フレーム12の車体側直角部58を設けることにより、バッテリ搭載スペースを確保することができる。
また、本実施形態では、フロントサイドフレーム42から入力される衝突荷重(前突荷重)を、バッテリパック搭載フレーム16を介して、支持部本体56に設けられた前締結部26から、さらに、車体側直角部58を経由して横締結部28へ伝達することができる(図7参照)。これにより、本実施形態では、フロントサイドフレーム42から入力される衝突荷重(前突荷重)を左右一対のサイドシル18へ円滑に衝突荷重(前突荷重)を伝達することができる。この結果、本実施形態では、バッテリ等の電気部品の配置スペースを確保すると共に、フロントサイドフレーム42から入力された衝突荷重(前突荷重)を効率的にサイドシル18に伝達して吸収することができる。
さらに、本実施形態では、バッテリパック搭載フレーム16が、バッテリパック20を収納するボックス部22と、ボックス部22を支持するフレーム部24と、フレーム部24の上端24bよりも鉛直上下方向で低い位置にある前締結部26及び横締結部28を備えている。これにより、本実施形態では、前締結部26から車両後方のバッテリパック搭載フレーム16に伝達される荷重F1(図11参照)が、フレーム部24の断面中心の近傍部位に作用して横締結部28へ効率良く伝達されると共に、最低地上高さを確保することができる。
さらにまた、本実施形態において、フロントサイドフレーム支持部44は、前締結部26が設けられたサブフレーム後ろマウント部34を備えている。これにより、本実施形態では、フロントサイドフレーム42から伝達された荷重を前締結部26から車幅方向一側のサイドシル18に荷重F2として伝達されると共に、サブフレーム後ろマウント部34を介して支持されるサブフレーム46を介して、フロントサイドフレーム42から伝達された荷重を車幅方向他側のサイドシル18へも荷重F3として伝達することができる(図15参照)。この結果、本実施形態では、フロントサイドフレーム42から伝達された荷重を、車幅方向両側の一対のサイドシル18に対して荷重F2及び荷重F3として分散して伝達することができる。
さらにまた、本実施形態では、バッテリパック搭載フレーム16が、少なくとも、ボックス部22の内壁底面で車両前後方向に延びるバッテリ支持フレーム38と、車幅方向に延びるバッテリ側クロスメンバ40とを備えている(図5参照)。これにより、本実施形態では、バッテリパック搭載フレーム16の剛性・強度を高め、一対のサイドシル18に対する前面衝突荷重(前突荷重)の分散性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、フロントサイドフレーム支持部44が、ホイールハウス54の後ろ下部の形状に沿って湾曲する前壁56bと、前壁56bからサイドシルインナ18aに向けて車幅方向外側に傾斜する荷重伝達部60とを備えている(図10参照)。これにより、本実施形態では、フロントサイドフレーム42から入力された前突荷重を、フロントサイドフレーム支持部44の前壁56bから荷重伝達部60を経由してサイドシル18へ円滑に且つ効率的に伝達することができる。
さらにまた、本実施形態では、フロントサイドフレーム支持部44が、車両前後方向に沿って平坦な内側壁56cと、この内側壁56cにサブフレーム46の後端を締結するサブフレーム後ろマウント部34と、前壁56bと内側壁56cとを連結(懸架)しサブフレーム後ろマウント部34のサブフレーム後ろ締結部70に向けて配置された隔壁(第1の隔壁)と74を備えている(図10参照)。換言すると、隔壁74の軸線の略延長線上にサブフレーム後ろ締結部70が配置されている。これにより、本実施形態では、サブフレーム46によって支持される図示しないフロントサスペンション機構の支持剛性を高めることができる。
さらにまた、図16に示される変形例に係るフロントサイドフレーム支持部44aでは、フロントサイドフレーム支持部44a(支持部本体56)の前壁56bと後ろ壁56dとを繋ぐ隔壁(第2の隔壁)76と、内側壁56cと後ろ壁56dとを繋ぐ隔壁(第2の隔壁)78とを備えている。これにより、フロントサイドフレーム42から伝達された荷重を、前締結部26及び隔壁76、78を介して、バッテリパック搭載フレーム16側に分散するように伝達することができる。
10 電気自動車
14 バッテリ側直角部
16 バッテリパック搭載フレーム
18 サイドシル
18a サイドシルインナ
20 バッテリパック
22 ボックス部
24 フレーム部
24b (フレーム部の)上端
26 前締結部
28 横締結部
30 被締結部材
31 フロアパネル
38 バッテリ支持フレーム
40 バッテリ側クロスメンバ
42 フロントサイドフレーム
44、44a フロントサイドフレーム支持部
46 サブフレーム
54 ホイールハウス
58 車体側直角部
56b 前壁
56c 内側壁
56d 後ろ壁
56g 平坦面
60 荷重伝達部
74、76、78 隔壁
F1、F2、F3 荷重

Claims (7)

  1. 平面視して車両前方側の前部に少なくとも1つ以上のバッテリ側直角部を有するバッテリパック搭載フレームと、
    車両前方側に配置され、車両前後方向に沿って並設される一対のフロントサイドフレームと、
    前記バッテリパック搭載フレームの車幅方向に沿った両側にそれぞれ配置される一対のサイドシルと、
    前記一対のフロントサイドフレームの後端をフロア前部でそれぞれ支持するフロントサイドフレーム支持部と、
    を備え、
    前記フロントサイドフレーム支持部は、
    前記バッテリ側直角部に対応し、前記フロントサイドフレーム支持部と前記サイドシルとの間に設けられる車体側直角部と、
    前記フロントサイドフレーム支持部と前記バッテリパック搭載フレームとを結合する前締結部と、
    前記車体側直角部を介して、前記サイドシルと前記バッテリパック搭載フレームとを結合する横締結部と、
    を有することを特徴とする電気自動車のフロア構造。
  2. 請求項1記載の電気自動車のフロア構造において、
    前記バッテリパック搭載フレームは、
    バッテリパックを収納するボックス部と、
    前記ボックス部を支持するフレーム部と、
    前記前締結部及び前記横締結部を有する被締結部材と、
    を備え、
    前記前締結部及び前記横締結部は、前記フレーム部の上端よりも低い位置に設けられることを特徴とする電気自動車のフロア構造。
  3. 請求項1又は請求項2記載の電気自動車のフロア構造において、
    前記フロントサイドフレーム支持部は、前記前締結部が設けられたサブフレーム後ろマウント部を備えることを特徴とする電気自動車のフロア構造。
  4. 請求項2記載の電気自動車のフロア構造において、
    前記バッテリパック搭載フレームは、少なくとも、前記ボックス部の内壁底面で車両前後方向に延びるバッテリ支持フレームと、車幅方向に延びるバッテリ側クロスメンバとを有することを特徴とする電気自動車のフロア構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の電気自動車のフロア構造において、
    前記フロントサイドフレーム支持部は、ホイールハウスの後ろ下部の形状に沿って湾曲する前壁と、前記前壁からサイドシルインナに向けて車幅方向外側に傾斜する荷重伝達部とを有することを特徴とする電気自動車のフロア構造。
  6. 請求項5項記載の電気自動車のフロア構造において、
    前記フロントサイドフレームの下方側には、サブフレームが配置され、
    前記フロントサイドフレーム支持部は、
    車両前後方向に沿って平坦面で延設された内側壁と、
    前記内側壁に連結され、前記サブフレームの車両前後方向の後端を支持するサブフレーム後ろマウント部と、
    前記前壁と前記内側壁とを連結する第1の隔壁と、
    を有し、
    前記サブフレーム後ろマウント部は、前記サブフレームの後端を締結するサブフレーム後ろ締結部を有し、
    前記第1の隔壁は、前記サブフレーム後ろマウント部に向けて車幅方向に沿って配置されることを特徴とする電気自動車のフロア構造。
  7. 請求項6記載の電気自動車のフロア構造において、
    前記フロントサイドフレーム支持部は、前記前壁と、前記内側壁と、前記前壁と対峙し前記前壁の車両後方に配置される後ろ壁とを備え、
    前記前壁と前記内側壁との間には、前記フロントサイドフレーム支持部に対して前記フロントサイドフレームの後端を締結するフロントサイドフレーム締結部が設けられ、
    さらに、前記前壁と前記後ろ壁とを繋ぐ、及び/又は、前記内側壁と前記後ろ壁とを繋ぐ第2の隔壁を設けることを特徴とする電気自動車のフロア構造。
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