JP6506227B2 - 関節構造およびロボット - Google Patents

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Description

本発明は、関節構造およびロボットに関するものである。
従来、関節内部に備えられた減速機や軸受等の機構部品への塵埃や水滴の流入を防止し、機構部品からの潤滑剤の流出を防止するために、相対移動面同士の隙間をリップ接触により密封可能な2重のシール部材を備えた関節構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この関節構造によれば、例えば、切削済みの機械加工部品からなるワークを固定設置された洗浄液噴射ノズルにかざすことでワークを洗浄する等の用途において、洗浄液噴射ノズルから噴射された洗浄液の飛沫が勢いよく飛来する場合でも、内側のシール部材による密封状態が破壊されないように維持することができる。
特開2009−107116号公報
一般的なロボットの関節部は、図8(A)および図8(B)に示されるように、シール部材としてリップ33を有するリップシールを用いることでシール部材内の密封状態が維持されている。しかしながら、図8(A)に示される関節構造では、外部から飛来する洗浄液の勢いが強い場合には十分な防護能力を得ることができない。
そこで、特許文献1では、図8(A)に示されるシール部材19の外側に、もう一つのシール部材を別途配置した関節構造を開示している。このような構造とすることで、勢いの強い洗浄液が直接シール部材19に衝突することを防ぐことは可能である。しかしながら、外部に別途設けたシール部材の防護能力は完全ではなく、勢いの強い洗浄液が飛来した場合には、外部に配置したシール部材の内側に洗浄液が侵入してしまう可能性がある。特許文献1の関節構造では、いったん外側のシール部材の内側に洗浄液が侵入すると、洗浄液を排出することができず、常にシール部材19に洗浄液が接する状態となる。つまり、外側のシール部材を有さない構造と比較して、むしろ、シール部材19が劣化、損傷しやすい過酷な外部環境に置かれることとなる。また、洗浄液の液性が酸性やアルカリ性に傾いた場合には、シール部材19が劣化して液体に対する防護能力が失われてしまい、機構部品側の潤滑剤が外部に流出したりしてしまう不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、外部からの圧力に対してより高いシール性能を発揮でき、内側のシール部材による密封状態の破壊をより確実に防止して、内側の機構部品の健全性を維持することができる関節構造およびロボットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、2つの関節部材と、2つの該関節部材を所定の軸線回りに相対的に回転駆動する駆動機構と、該駆動機構における潤滑剤保有部の外側を2重に取り囲む位置において、2つの前記関節部材の間をそれぞれ密封する2つのシール部材と、2つの該シール部材の間に設けられた空間の気圧を外気より高くする加圧手段とを備え、外側の前記シール部材が、弾性材料からなり、周方向の少なくとも1箇所に切れ目を備え、該切れ目が径方向に対して傾斜しており、外側の前記シール部材が、その外周面を締め具により締め付けることにより前記駆動機構の固定部に取り付けられている関節構造を提供する。
本態様によれば、駆動機構の潤滑剤保有部の外側を取り囲む位置に配置された内側のシール部材によって、2つの関節部材の間が密封されることにより、潤滑剤保有部からの潤滑剤の外部への漏洩が防止される。また、内側のシール部材とその外側を取り囲む位置に配置された外側のシール部材によって、潤滑剤保有部内の潤滑剤が駆動機構から漏洩しないように2重に封入される。そして、2つのシール部材の間の空間の圧力が、加圧手段の作動によって外気より高められることにより、空間内の気体が外側のシール部材を経由して空間から外側に漏れる方向に作用するので、外側のシール部材を経由した外部からの液滴等の異物の侵入が気体によって遮られ、異物の侵入を効果的に防止することができる。
上記態様においては、2つの前記シール部材の少なくとも一方が、リップシールであることとしてもよい。
このように、シール部材としてリップシールを用いることで外部からの異物の侵入に対し、より優れたシール性能を発揮することができる。
上記態様においては、外側の前記シール部材の耐圧性能を、内側の前記シール部材の耐圧性能よりも低くしてもよい。
このようにすることで、加圧手段により空間内の圧力が高くなると、空間内の気体は、耐圧性能の高い内側のシール部材よりも耐圧性能が低い外側のシール部材から外部に漏れる。これにより、内側のシール部材を経由した潤滑剤保有部への気体の漏洩を効果的に防止することができる。
上記態様においては、外側の前記シール部材の外側に、外部からの異物の侵入を防止する防護壁を備えることとしてもよい。
このようにすることで、外部から関節部に向けて噴射される液滴や異物の圧力が高い場合であっても、噴射された液滴や異物は防護壁によって遮られ、外側のシール部材に直接衝突することを防ぐ。これにより、外側のシール部材の破損を防ぐことができる。
上記態様においては、外側の前記シール部材が弾性材料からなり、周方向の少なくとも1箇所に切れ目を備える
このように、外側のシール部材が弾性材料により形成されるので、シール部材に備えられた切れ目を開大するだけで、シール部材に弾性変形を生じさせて容易に取り外すことができる。
上記態様においては、前記切れ目が、径方向に対して傾斜している
このようにすることで、シール部材を取り付けたときに生じる切れ目の隙間を狭め、切れ目からの空気の漏洩を減らすことができる。
本発明の参考例としての発明の態様においては、外側の前記シール部材が、円環状の樹脂材料からなることとしてもよい。
例えば、シール部材として、耐油性、耐薬品性、耐候性等に優れた劣化しにくい樹脂材料を用いることで、シール部材の耐久性を高め、長期間安定してシール部材を使用することができる。
また、弾性を有する樹脂材料を用いることとすれば、シール部材の交換性が増すという利点がある。
上記態様においては、外側の前記シール部材が、周方向の少なくとも1箇所に切れ目を備えることとしてもよい。
このようにすることで、外側のシール部材に備えられた切れ目を開大するだけで、シール部材を容易に取り外すことができ、シール部材の交換を簡便に行うことができる。
上記態様においては、外側の前記シール部材が、周方向の2箇所以上の切れ目により分割された2つ以上の円弧状部材からなることとしてもよい。
このように、2つ以上に分割した複数の円弧状部材により外側のシール部材を構成することで、シール部材の着脱を容易に行うことができ、シール部材の交換性が増すという利点がある。
本発明の参考例としての発明の他の態様は、2つの関節部材と、2つの該関節部材を所定の軸線回りに相対的に回転駆動する駆動機構と、該駆動機構における潤滑剤保有部の外側を取り囲む位置において、2つの前記関節の間を密封するシール部材と、該シール部材の外側を取り囲む位置に配置され、2つの前記関節部材の隙間を狭めるスリット形成部材と、該スリット形成部材と前記シール部材との間に設けられた空間の気圧を外気より高くする加圧手段とを備える関節構造を提供する。
本態様によれば、駆動機構の潤滑剤保有部の外側を取り囲む位置に配置された内側のシール部材によって、2つの関節部材の間が密封されることにより、潤滑剤保有部からの潤滑剤の外部への漏洩が防止される。
また、内側のシール部材とその外側を取り囲む位置に配置されて2つの関節部材の隙間を狭めるスリット形成部材との間の空間の圧力が、加圧手段の作動によって外気より高められることにより、空間内の気体が外側のスリット形成部材を経由して空間から外側に漏れる方向に作用するので、スリット形成部材を経由した外部からの液滴等の異物の侵入が気体によって遮られ、異物の侵入を効果的に防止することができる。
本発明の他の態様は、上記いずれかの関節構造を備えるロボットを提供する。
本態様においては、加圧手段により空間内に供給される気体の流量を測定する流量測定手段を備えることとしてもよい。
シール部材が劣化したり破損したりした場合には、外部への気体の漏洩量が増加するが、上記態様においては、流量測定手段により空間内に供給される気体の流量を測定することで、シール部材の劣化や破損が生じていることを判定することができる。この結果、簡易な構成にてシール部材の交換時期を容易に判断することができる。
上記態様においては、前記流量測定手段により測定された気体の流量値に基づいて、前記シール部材の劣化または破損を判定する判定手段を備えることとしてもよい。
このように、測定された気体の流量値が所定の範囲内にあるか否かを判定することで、シール部材の劣化・破損状況をより詳細に判定することができる。
本発明によれば、外部からの圧力に対してより高いシール性能を発揮でき、内側のシール部材による密封状態の破壊をより確実に防止して、内側の機構部品の健全性を維持することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係るロボットを示す全体図である。 図1のロボットの関節部材を示す部分的な縦断面図である。 図1のロボットの関節部材において、隙間を密封するシール部材の一例を示す(A)正面図および、(B)斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るロボットの関節部材を示す部分的な縦断面図であって、外側のシール部材の外側に防護壁を設けた変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係るロボットの関節部材を示す部分的な縦断面図であって、シール部材が止め環で保持された円環状部材によって形成されていることを示す図である。 図5のロボットの関節部材において、隙間を密封するシール部材の(A)切れ目が1つ設けられた例を示す斜視図および、(B)切れ目が2つ設けられた例を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るロボットの関節部材を示す部分的な縦断面図である。 従来技術に係るロボットの関節部材を示す(A)部分的な縦断面図および、(B)内側のシール部材の拡大図である。
本発明の第1実施形態に係る関節構造10およびロボット1について、図面を参照しながら以下に説明する。
図1には、本実施形態に係るロボット1を示す全体図が示され、図2には、図1のロボット1の関節部2b(関節部材)の関節構造10を示す部分的な縦断面図が示されている。また、図3(A)には、図1のロボット1の関節部2bにおいて、シール部材20の一例を示す正面図が示されており、図3(B)には斜視図が示されている。
本実施形態に係るロボット1は、図1に示されるように、ベース3と、ベース3に対して鉛直な軸線L1回りに回転可能に支持される回転台6と、軸線L1と直交する軸線L2に対して揺動可能な第1アーム7と、軸線L2と間隔をあけて平行な軸線L3に対して揺動可能な第2アーム8とを備えている。第2アーム8はまた、軸線L3と直交する軸線L4回りに回転可能に設けられている。また、第2アーム8の先端には手首部5が連結されており、手首部5は、軸線L4に直交する軸線L5回りに回転可能に設けられている。さらに、手首部5には、軸線L5に直交する軸線L6周りに回転可能であり、エンドエフェクタを取り付けることができるフランジ9が備えられている。
ロボット1を構成するベース3、回転台6、第1アーム7、第2アーム8、手首部5等の部材はそれぞれ、関節部2を介して互いに連結されている。
すなわち、ベース3と回転台6は、第1関節部2a(関節部材)を介して回転可能に連結され、回転台6と第1アーム7は、第2関節部2bを介して揺動可能に連結されている。また、第1アーム7と第2アーム8は、第3関節部2c(関節部材)および第4関節部2d(関節部材)を介して連結されており、第2アーム8と、手首部5は、手首関節部2e(関節部材)を介して連結されている。さらに、フランジ9は、最終関節部2f(関節部材)を介して手首部5に連結されている。
また、このロボット1には、関節部内に供給される空気(気体)Aの流量を測定する図示しない流量測定部35(流量測定手段)と、該流量測定部35により測定された空気Aの流量値に基づいて、後述するシール部材の劣化または破損を判定する判定部36(判定手段)とが設けられている。
以下、図面を参照し、本実施形態に係る関節構造について説明する。
なお、本実施形態では、代表例として、回転台6に対して第1アーム7を回転させる関節部2bの関節構造10について説明するが、その他の各関節部についても、同様の関節構造とすることができる。
図2に示されるように、本実施形態に係る関節構造10は、回転台6および第1アーム7と、回転台6に対して水平な軸線L2回りに第1アーム7を回転駆動させる駆動機構4と、回転台6と第1アーム7との間を密封する密封手段とを備えている。駆動機構4は、モータ4aと、該モータ4aの回転を減速して第1アーム7に伝達する減速機4bとを備えている。
減速機4bは、内部に潤滑剤を保有する潤滑剤保有部を備え、該潤滑剤保有部内に潤滑剤を供給する潤滑剤補給口13と、劣化した潤滑剤を外部に排出する潤滑剤排出口14とがそれぞれ設けられている。
密封手段は、回転台6に固定される減速機4bの固定部と、第1アーム7に固定される減速機4bの可動部との間に配置され、両者間の隙間を密封する内側のシール部材19と、内側の該シール部材19の外側を取り囲む位置において、減速機4bの固定部と第1アーム7との隙間を密封する外側のシール部材20と、内側のシール部材19と外側のシール部材20との間に画定された空間11を加圧する加圧部(加圧手段)12とを備えている。
密封手段は、潤滑剤や部分摩耗による塵埃が外部に漏出することを防止するとともに、外部から関節部2b内部に液滴や異物が侵入することを防ぐものである。
減速機4bにおける潤滑剤保有空間の外側を2重に取り囲む位置には、2つの関節部の間をそれぞれ密封する2つのシール部材が設けられている。
内側のシール部材19は、円環状の部材であり、図8(B)に示されるように、略U字状の縦断面形状を有するとともに、径方向内方に配置されるメインリップと、該メインリップの外壁面の一部から突出する先細りのリップ33(ダストリップ)とを備えている。
外側のシール部材20は、締め具21により減速機4bの固定部に取り付けられた円環状の部材であり、図3(A)、および図3(B)に示されるように、径方向内方に向かって斜めに突出するフランジ状のリップを備えている。
また、シール部材20には、図3(A)、および図3(B)に示されるように、シール部材20の周方向の1箇所に切れ目26が形成されている。すなわち、シール部材20は、この切れ目26の部分を周方向に開大することで、容易に着脱できるようになっている。
本実施形態においては、シール部材20に設けられた切れ目26は、径方向に対して所定の角度で傾斜して、軸方向に平行に形成されている。
なお、シール部材20は、図6(B)に示されるように、切れ目26を2つ以上形成して独立した2つ以上の円弧状部材28、29に分割してもよい。
シール部材19,20は、弾性を有するゴム製の材料や樹脂材料から形成される。ゴム製の材料としては、フッ素ゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、シリコーンゴム等を用いることができ、樹脂材料としては、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)等のフッ素樹脂等を用いることができる。
シール部材20の材料は、使用環境等に応じて適宜選択され、上記以外の材料を用いることも可能である。
また、内側のシール部材19の耐圧性能は、外側のシール部材20の耐圧性能よりも高く設定されている。
内側のシール部材19と外側のシール部材20との間には、空間11が画定されている。
図2に示されるように、加圧部12は空間11に接続する配管と、図示しない空気圧源とを備えている。
加圧部12によって空間11内に空気Aを供給し、空間11内の圧力を外気より高めることで、空間11内の空気Aが外側のシール部材20を経由して空間11から外側に漏れる方向に作用するようになっている。
このように構成された本実施形態に係る関節構造10の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る関節構造10によれば、空間11の圧力が加圧部12の作動によって外気より高められることで、空間11内の空気Aが外側のシール部材20を経由して空間11から外側に漏れる方向に作用する。この結果、外側のシール部材20を経由した外部からの液滴等の異物の侵入が空気Aによって遮られ、異物の侵入を効果的に防止することができる。
外側のシール部材20の耐圧性能は、内側のシール部材19の耐圧性能よりも低いため、加圧部12により空間11内の気圧が高められると、空間11内の空気Aは、耐圧性能の高い内側のシール部材19よりも耐圧性能が低い外側のシール部材20から外部に漏れるため、内側のシール部材19を経由した潤滑剤保有部への塵埃等の侵入を効果的に防止することができる。特に、外側のシール部材20の劣化により耐圧性能が低下しても、外側のシール部材20のリップを経由して外側に漏れる空気Aによって、外部からの塵埃の侵入防止効果を維持することができる。
本実施形態においては、シール部材20が、リップシールであるので、外部からの液滴等の異物の侵入に対し、より優れたシール性能を発揮することができる。
図3に示されるように、シール部材20は、周方向の1箇所に切れ目26を備えた弾性材料により形成されているので、シール部材20に弾性変形を生じさせて切れ目26を周方向に開大するだけで、シール部材20を容易に交換することができる。
また、切れ目26を径方向に対して傾斜する方向に設けることにより、シール部材20を取り付けたときに生じる切れ目26の隙間を狭め、切れ目26からの空気Aの漏洩を減らすことができる。
シール部材20として、耐油性、耐薬品性、耐候性等に優れた樹脂材料を用いることで、シール部材20の耐久性を高め、長期間安定してシール部材を使用することができる。また、弾性を有する樹脂材料を用いることとすれば、シール部材の交換性も増す。
本実施形態においては、図4に示されるように、外側のシール部材20の外側に、外部からの異物の侵入を防止する防護壁27を設けることにより、外部から関節部2bに向けて噴射される液滴や異物の圧力が高い場合であっても、噴射された液滴や異物は防護壁27によって遮られ、外側のシール部材20に直接衝突することを防ぐ。これにより、外側のシール部材20の破損を防ぐことができる。
上記態様においては、外側のシール部材を止め環21’によって保持された円環状のシール部材20’としてもよい。リップシールであるシール部材20の代わりに、図5に示されるようなシール部材20’を用いた場合には、シール部材20を用いる場合に比べて密封性には劣るが、空間11内の空気Aがシール部材20’のわずかな隙間から外部へ噴き出すことで、関節部内側への液滴や異物の侵入を防止することができる。
また、リップシールであるシール部材20に比べ、シール部材が劣化したり破損したりした場合の密封性の低下を少なくすることができる。
また、相手側接触面の表面粗さの粗滑にかかわらず、同一のシール部材を用いることができ、リップシールであるシール部材20に比べて加工が容易となり、製造コストや工数を低減させることができる。
なお、シール部材20は、図6(A)に示されるように、周方向の1箇所に切れ目26を設けた構成としたり、図6(B)に示されるように、周方向の2箇所以上に切れ目26を設けて2つ以上の円弧状部材28、29に分割可能とすれば、シール部材20の着脱がさらに容易になり、シール部材20の交換性が増すという利点がある。
また、本実施形態のロボット1に図示しない流量測定部35を設けて、空間11内部に供給される空気Aの流量を測定することとすれば、シール部材19,20の劣化や破損の状態を簡便に判定することができ、シール部材19,20の交換時期を判断することができる。
さらに、流量測定部35で測定された空気Aの流量値が所定の範囲内にあるか否かを判定部36により判定することで、詳細にシール部材19,20の劣化状況を判定することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る関節構造10について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係るロボット1と構成を共通とする箇所には同一符号を伏して説明を省略する。
本実施形態に係る関節構造10は、図7に示されるように、外側のシール部材20の代わりに、スリット形成部材31が設けられている点において、第1の実施形態に係る関節構造10と相違している。
本実施形態に係る関節構造10によれば、内側のシール部材19とスリット形成部材31との間の空間11の圧力が、加圧部12の作動によって外気より高められることにより、空間11内の空気Aがスリット形成部材31を経由して空間11から外側に漏れる方向に作用するので、スリット形成部材31を経由した外部からの液滴等の異物の侵入が空気Aによって遮られ、異物の侵入を効果的に防止することができる。
また、第1の実施形態のような、2つ以上のシール部材を使用する場合に比べ、使用するシール部材の数を減少させながらも十分にシール性能を確保することができ、シール部材の製造コストや工数を減らすことができる。
以上、説明した実施形態においては、一例として関節部2bの関節構造10について説明したが、その他の各関節部についても、同様の関節構造を有することとしてもよい。
上記実施形態では、シール部材を2つ設けた場合について説明したが、シール部材は2つ以上設けることとしてもよい。
さらに、シール部材として円環状のものを例示したが、これに代えて、他の任意の形状に形成してもよい。
また、空間11内に供給する気体としては空気Aに限定されるものではなく、他の任意の気体を採用してもよい。
以上、上記実施形態を用いて本発明について説明してきたが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
1 ロボット
2、2a、2b、2c、2d、2e、2f 関節部材
4、4a、4b 駆動機構
5 手首部
10 関節構造
11 空間
12 加圧手段
19、20、20’ シール部材
27 防護壁
31 スリット形成部材
A 空気(気体)

Claims (7)

  1. 2つの関節部材と、
    2つの該関節部材を所定の軸線回りに相対的に回転駆動する駆動機構と、
    該駆動機構における潤滑剤保有部の外側を2重に取り囲む位置において、2つの前記関節部材の間をそれぞれ密封する2つのシール部材と、
    2つの該シール部材の間に設けられた空間の気圧を外気より高くする加圧手段とを備え
    外側の前記シール部材が、弾性材料からなり、周方向の少なくとも1箇所に切れ目を備え、
    該切れ目が径方向に対して傾斜しており、
    外側の前記シール部材が、その外周面を締め具により締め付けることにより前記駆動機構の固定部に取り付けられている関節構造。
  2. 2つの前記シール部材の少なくとも一方が、リップシールである請求項1に記載の関節構造。
  3. 外側の前記シール部材の耐圧性能が、内側の前記シール部材の耐圧性能よりも低い請求項1または請求項2に記載の関節構造。
  4. 外側の前記シール部材の外側に、外部からの異物の侵入を防止する防護壁を備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の関節構造。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載の関節構造を備えるロボット。
  6. 前記加圧手段により前記空間内に供給される気体の流量を測定する流量測定手段を備える請求項に記載のロボット。
  7. 前記流量測定手段により測定された気体の流量値に基づいて、前記シール部材の劣化または破損を判定する判定手段を備える請求項に記載のロボット。
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