JP6504402B2 - 車両用電子制御ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、車両に組み付けられる車両用電子制御ユニットに関する。
従来、車両において、衝突事故の発生時に乗員への衝撃を軽減するための乗員保護装置として、例えばエアバッグ装置を備えたものがある。この車両では、車両へ加わる衝撃を検出する衝撃センサを設け、この衝撃センサにより所定値以上の衝撃値が検出された場合、エアバッグ装置が作動する。このエアバッグ装置の作動制御は、通常、エアバッグ装置用電子制御ユニット(以下、エアバッグECUと称す)によって行われる。エアバッグECUは、衝撃センサにより検出された衝撃値が所定の閾値以上になった場合、衝突事故が発生したものと判定し、スクイブへ制御信号を出力してエアバッグ装置を作動させる。これにより、エアバッグ装置が乗員の前方で展開して、乗員への衝撃が軽減される。
近年、車両に搭載されるエアバック装置は、運転席及び助手席の前方や側方に加えて後部座席の側方など、その搭載箇所が増えている。また、エアバック装置の搭載箇所の組み合わせは車両の種類毎で異なり、同一車種であってもそのグレ−ドやオプション設定などにより異なる。更に、車両とエアバッグECUとの接続部は、エアバック装置の搭載個数に拘らず同一仕様のものが使用される場合がある。このため、車両の仕様とエアバッグECUの仕様との適合性を外観から把握することが困難になってきている。従って、エアバッグECUの車両への組付け時においては、作業者の不注意などにより、車両の仕様とは異なるエアバッグECUを組み付けてしまうおそれがある。この場合、エアバッグECUの自己診断機能によっては、エアバッグECUの車両への誤組付けを検出できない。
そこで、エアバッグECUを車両側に組み付ける前に、車両側の装備仕様やエアバッグECUの制御仕様を検査するための照合装置が提案されている。この照合装置では、スクイブに所定の電流を流した後、スクイブにおける抵抗値を検出し、この検出されたスクイブにおける抵抗値に基づいて、エアバッグECUと車両との適合性を判定することが可能となっている。これにより、エアバッグECUの車両への誤組付けを防止している。
特開2002−116822号公報
しかしながら、上記構成のものでは、車両用電子制御ユニットを車両へ組み付ける前に車両との適合性を検査する必要があり、作業ミスやその他の原因で検査が省かれた場合等には車両への誤組付けを検出できないという課題がある。また、車両用電子制御ユニットの車両に対する適合性を検査するために、車両用電子制御ユニットとは別体の照合装置を用意する必要があるという課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、車両用電子制御ユニットを車両へ組み付けることで当該車両との適合性をそれ自体で自動的に判別可能な車両用電子制御ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた車両用電子制御ユニット(1)は、車両(C)へ組み付けられる、前記車両に搭載される乗員保護装置(2,2a,2b,2c,2d)の制御を行う車両用電子制御ユニット(1)であって、前記乗員保護装置に設けられたスクイブの数以上のチャンネル数設けられた、前記スクイブ(3,3a,3b,3c,3d)に前記乗員保護装置の被接続端子(31,31a,31b,31c,31d)を介して接続可能な接続端子であるスクイブ端子(11,11a,11b,11c,11d)と、前記スクイブ端子に前記乗員保護装置の全ての前記スクイブが接続された場合における、全ての前記スクイブ端子の電気状態の第一規格値を予めそれぞれ記憶する記憶部(16)と、全ての前記スクイブ端子の電気状態をそれぞれ検出する検出部(10)と、全ての前記スクイブ端子について前記検出部により検出された検出値と前記記憶部に記憶された前記第一規格値とをそれぞれ比較することに基づいて、当該車両用電子制御ユニットと当該車両との適合性を判定する判定部(10,S7)と、を備え、前記判定部は、全ての前記スクイブ端子について前記検出値が前記第一規格値の範囲内にある場合に適合と判定し、それ以外の場合に不適合と判定する。
この構成によれば、検出部により検出された各接続端子における電気状態と記憶部に記憶された電気状態の規格値とをそれぞれ比較することに基づいて、判定部によって当該車両用電子制御ユニットと当該車両との適合性を判定することができる。これにより、車両用電子制御ユニットを車両へ組み付けることで、当該車両への誤組付けを確実に検出することができる。また、車両用電子制御ユニットとは別体の検査装置を用いて組付け前に適合性の検査をする必要がなく、車両用電子制御ユニット自体の有する機能によって、当該車両用電子制御ユニットの車両への誤組付けを自動的に検出することができる。尚、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の実施形態における乗員保護装置用電子制御ユニットの外観を示す図である。 乗員保護装置用電子制御ユニットのコネクタ部の端子配列を示す図である。 乗員保護装置用電子制御ユニット内部の電気的構成を示す図である。 乗員保護装置用電子制御ユニット側の接続端子及び車両側の被接続端子を示す図である。 乗員保護システムの全体構成を示す図である。 乗員保護システムの電気的構成を示すブロック図である。 乗員保護装置用電子制御ユニットの車両に対する適合性の検査方法を示すフローチャートである。 乗員保護装置用電子制御ユニットの車両に対する適合性が適合である場合における各端子の接続状態の例を示す模式図である。 乗員保護装置用電子制御ユニットの車両に対する適合性が不適合である場合における各端子の接続状態の例を示す模式図である。 乗員保護装置用電子制御ユニットの車両に対する適合性が不適合である場合における各端子の接続状態の他の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態における車両用電子制御ユニットについて、図1〜図10を参照して説明する。本実施形態では、本発明の車両用電子制御ユニットを、エアバッグ装置2を制御するエアバッグECU1に適用した場合について説明する。なお、エアバッグ装置2は、車両Cの種類等に応じてその仕様が異なっているものとする。
エアバッグECU1は、車両Cに組み付けられる車両用電子制御ユニットであって、図1に示すように、矩形箱状の本体部100と、コネクタ部101とを有して構成される。コネクタ部101は、本体部100の一端面に設けられた開口部に収容されている。コネクタ部101には、図2に示すように、後述する複数の端子11a〜11d,12a,13a,14a,15a,18a,20a等が、所定の位置に配列されている。コネクタ部101は、車両C側に設けられる相手側のコネクタと嵌合可能な形状を有している。
このエアバッグECU1の内部は、図3に示すように、CPU10(検出部、判定部に相当)を主体として構成され、スクイブ端子11(接続端子に相当)、電源回路12、仕様検出部13、入力I/F14、衝突判定部15、加速度センサ5b、記憶部16、駆動回路17、ランプ駆動回路18、診断回路19、CAN通信部20等を備えている。このエアバッグECU1は、図5及び図6にも示すように、車両Cに組み付けられて、スクイブ3を介してエアバッグ装置2を作動させるためのものである。
本実施形態では、CPU10は、各スクイブ端子11a〜11dにおける電気状態、即ち抵抗値をそれぞれ検出する。更に、CPU10は、各クイブ端子11a〜11dについて検出された検出値(即ち、抵抗値)と、記憶部16に記憶された規格値とをそれぞれ比較することに基づいて、エアバッグECU1の車両Cに対する適合性を判定するものである。ここで、適合性とは、エアバッグECU1の仕様と車両Cの仕様とが合致していることをいう。
エアバッグECU1は、車両Cに組み付けられると、図6に示すように、スクイブ3a〜3d、IG電源4、加速度センサ5a、シートベルトスイッチ6、CAN(Controller Area Network)通信装置7、警告ランプ8のそれぞれに電気的に接続される。このエアバッグECU1には、加速度センサ5a、シートベルトスイッチ6、CAN通信装置7等からの各信号が入力される。
スクイブ端子11は、車両C側のスクイブ被接続端子31に接続されるものである。本実施形態では、スクイブ端子11が4チャンネル設けられ、各スクイブ端子11a〜11dは、図4に示すように、車両C側に設けられた各スクイブ被接続端子31a〜31dにそれぞれ接続される。
各スクイブ端子11a〜11dは、図2に示すように、コネクタ部101における所定の位置(即ち、図2の下段)に右側から順に配列され、それぞれプラス端子及びマイナス端子を有している。なお、図3では、各スクイブ端子11a〜11dは、それぞれ上側がプラス端子、下側がマイナス端子となっている。
また、電源回路12は、IG電源4からの電源をCPU10へ供給するためのものである。電源回路12は、図3及び図6に示すように、電源端子12aを介してIG電源4に電気的に接続される。電源端子12aは、図2に示すように、コネクタ部101における所定の位置(即ち、図2の上段右側)に配置されている。
仕様検出部13は、図3に示すように、仕様判別端子13aに接続され、仕様判別端子13aの電気状態を検出するものである。仕様検出部13は、仕様判別端子13aの電気状態を検出し、その検出結果をCPU10へ出力する。仕様判別端子13aは、スクイブ端子11a〜11dとは別に設けられ、図2に示すように、コネクタ部101における所定の位置(即ち、図2の下段右側)に配置されている。また、仕様判別端子13aは、図4に示すように、車両C側に設けられた仕様判別被接続端子33aに接続されるものである。
この仕様判別端子13aにおいては、エアバッグECU1が車両Cに組み付けられた状態で、当該車両Cの種類毎に定められた電気状態となる。この場合、仕様判別端子13aの電気状態は、グランドに接続された状態(即ち、GND)かオープン状態(即ち、OPEN)かの2通りに設定されている。仕様検出部13は、仕様判別端子13aにおける抵抗値を検出することにより、仕様判別端子13aの電気状態がGNDかOPENかを判定する。なお、仕様判別端子13aの電気状態は3通り以上であってもよい。この場合、例えば車両仕様の違いにより、互いに異なる3つ以上の抵抗値が仕様検出部13によって検出されるようにすればよい。
また、仕様判別端子13aは、チャンネル数(即ち、接続端子の種類)に応じた個数だけ設けられているものとする。即ち、本実施形態では、仕様判別端子13aが1つ設けられているものとしたが、チャンネル数が多い場合には、仕様判別端子13aの数を2つ以上にすればよい。これにより、適合性の判別が可能なエアバッグECU1及び車両Cの組み合わせ(即ち、種類)を増やすことができる。
具体的には、スクイブ端子11の数(即ち、チャンネル数)をA、スクイブ3の数をB、仕様判別端子13aの数をXとすると、以下に説明する関係がある。まず、A=Bのとき、即ち、スクイブ端子11の数とスクイブ3の数とが同じであるときは、仕様判別端子13aをX個使用することにより、2種類の識別が可能となる。例えば、チャンネル数Aがスクイブ3の数Bと同じであっても、車両Cの種類によってエアバッグ装置2を作動させる閾値が異なる設定となっている場合がある。このような場合、仕様判別端子13aをX個用いることで、2種類の異なる仕様の車両Cとの適合性を判定可能となる。これは、例えば仕様判別端子13aを1個用いることで、2種類の車両仕様の識別が可能となることに基づいている。
次に、A>Bのとき、即ち、スクイブ端子11の数が、スクイブ3の数よりも多いときは、仕様判別端子13aをX個使用することにより、×2種類の識別が可能となる。なお、は、4種類のスクイブ端子11から2つを選択する際の組合せの数を表している。例えば、スクイブ端子11の数(即ち、チャンネル数)A=4、スクイブ3の数B=2、仕様判別端子13aの数X=1のとき、×2=6×2=12より、12種類の識別が可能となる。
入力I/F(即ち、入力インターフェイス)14には、各種のセンサによる検出結果が入力される。この場合、入力I/F14には、入力端子14aを介して、シートベルトスイッチ6のON・OFF信号等が入力される。入力端子14aは、図2に示すように、コネクタ部101における所定の位置(即ち、図2の上段中央側)に配置されている。
衝突判定部15は、加速度センサ5a,5bから出力される加速度値に基づいて衝突判定を行う。即ち、衝突判定部15は、加速度センサ5a,5bにより検出された加速度値が所定の閾値以上の場合、エアバッグ装置2の作動を要する衝突事故が発生したものと判定し、スクイブ3を介してエアバッグ装置2を展開させる。
なお、衝突判定部15には、加速度端子15aを介して、加速度センサ5aにより検出された加速度値に比例した信号が入力される。加速度端子15aは、図2に示すように、コネクタ部101における所定の位置(即ち、図2の上段左側)に配置されている。
加速度センサ5bは、車両Cに加わる衝撃を検出するセンサ装置であって、図3に示すように、エアバッグECU1の内部に設けられている。この加速度センサ5bは、車両前後方向の加速度値を検出し、検出された加速度値に比例した信号を衝突判定部15へ出力する。
記憶部16は、ROM、RAM等を有して構成される。この記憶部16には、各スクイブ端子11a〜11dを、それぞれに対応する各スクイブ被接続端子31a〜31dに接続した場合における、電気状態(即ち、抵抗値)の規格値が予めそれぞれ記憶されている。更に、記憶部16には、車両Cの仕様に対応して定められた仕様判別端子13aの電気状態(即ち、グランドに接続された状態又はオープン状態)に関する規格値が記憶されている。
駆動回路17は、スクイブ3を駆動させるためのものである。具体的には、駆動回路17は、スクイブ端子11a〜11dを介してスクイブ3a〜3dに所定の電流又は電圧を印加することで、スクイブ3a〜3dを駆動させる。スクイブ3a〜3dが駆動されると、各スクイブ3a〜3dに対応したエアバッグ装置2a〜2dが展開するようになっている。
ランプ駆動回路18は、CPU10からの制御信号を受信することに基づいて、ランプ端子18aを介して警告ランプ8に所定の電圧を印加することにより、警告ランプ8を点灯させる。ランプ端子18aは、図2に示すように、コネクタ部101における所定の位置(即ち、図2の下段左側)に配置されている。
診断回路19は、ダイアグノーシスと呼ばれる故障診断を行うものである。具体的には、診断回路19は、エアバッグECU1、各スクイブ3a〜3d、加速度センサ5a,5b等の動作に異常がないかどうかを検出する。診断回路19は、車両Cの機能を損なうような異常を検出した場合、故障箇所や故障の種類を記憶部16に記録するとともに、ランプ駆動回路18に制御信号を出力することにより、警告ランプ8を点灯させる。
CAN通信部20は、CAN端子20aを介してCAN通信装置7に接続され、エアバッグECU1以外の各ECU等との間でデータの送受信を行うためのものである。また、CAN通信部20は、記憶部16に記憶された事故データ等を外部へ送信する際にも用いられる。CAN端子20aは、図2に示すように、コネクタ部101における所定の位置(即ち、図2の上段左側)に配置されている。
次に、車両C側の各装備品について、図5及び図6も参照して説明する。まず、本実施形態では、図5及び図6に示すように、エアバッグ装置2が車両C内の4箇所に設けられている。このエアバッグ装置2は、大きな衝撃を伴う車両の衝突事故発生時に、例えば乗員の前方で空気袋を膨らませて乗員への衝撃を吸収する装置である。具体的には、エアバッグ装置2aが、運転席前方のステアリングホイール内に設けられている。エアバッグ装置2bが、助手席前方のインストルメントパネル内に設けられている。エアバッグ装置2cが、右後部座席の前方に設けられている。エアバッグ装置2dが、左後部座席の前方に設けられている。
スクイブ3は、所定値以上の電流又は電圧が印加されることにより点火する点火装置である。このスクイブ3が点火することにより、各スクイブ3a,3b,3c,3dに対応した各エアバッグ装置2a,2b,2c,2dが展開する構成となっている。
IG電源4は、IGスイッチがONされたときに、エアバッグECU1へ電源を供給するためのものである。IG電源4からの電源は、電源回路12を介してCPU10へ供給される。なお、CPU10の電源を電池等の別の電源供給源から供給するようにしてもよい。
加速度センサ5aは、車両Cに加わる衝撃を検出するセンサ装置であって、車両の右側及び左側に1つずつ設けられている。加速度センサ5aは、車両前後方向の加速度値を検出し、検出された加速度値に比例した信号を衝突判定部15へ出力する。なお、加速度センサ5aの配置位置や個数は適宜変更可能であるとする。
シートベルトスイッチ6は、車両Cの各座席に設けられ、各座席におけるシートベルトが装着されている場合にオン状態となり、シートベルトが装着されていない場合にオフ状態となるスイッチである。具体的には、シートベルトスイッチ6a,6b,6c,6dは、運転席、助手席、右後部座席、左後部座席にそれぞれ設けられている。これらのシートベルトスイッチ6a〜6dは、エアバッグECU1に電気的に接続されている。シートベルトスイッチ6のオン・オフ信号は、エアバッグECU1へ出力される。エアバッグECU1は、シートベルトスイッチ6からの信号に基づいて、各座席における乗員のシートベルトの装着状態を判定する。
CAN通信装置7は、エアバッグECU1以外の各ECU等との間でデータの送受信を行うための通信装置である。例えば、CAN通信装置7を販売店等に設置された故障診断ツールと接続することにより、記憶部16に記憶された故障内容に関するデータを表示画面で確認することが可能である。
警告ランプ8は、診断回路19により異常が検出された場合や、CPU10により車両CのエアバッグECU1に対する適合性が不適合であると判定された場合に、ランプ駆動回路18から電源供給が行われることにより点灯する。
次に、本実施形態におけるエアバッグECU1による車両Cとの適合性の検査方法について、図7のフローチャートも参照して説明する。ただし、このフローチャートは一例であり、これに限定されるものではない。なお、本実施形態では、車両CへエアバッグECU1を組付けることで、エアバッグECU1自体の機能によって、車両Cとの適合性の判定が自動的に行われるものとする。
まず、ステップS(以下、ステップを省略)1において、作業者や運転者は、キー操作等によりイグニッションスイッチ(以下、IGスイッチという)をONする。IGスイッチがONになると、IG電源4からエアバッグECU1に電源が供給される。具体的には、IG電源4から電源回路12を介してCPU10へ電源が供給される。
次に、S2において自己故障診断を実行し、S3において故障有りか否かの判定を行う。この自己故障診断では、診断回路19によって、エアバッグECU1、加速度センサ5a,5b、各スクイブ3a〜3d等の動作に異常がないかどうかを診断する。故障有りの場合、即ちS3でYesの場合、S4において警告ランプ8を点灯させる。また、故障内容に関するデータを記憶部16に記憶する。この故障内容は、販売店等に設置された故障診断ツールから読み出すことが可能であり、故障個所の特定と修理に役立てられる。
一方、自己故障診断で故障なしの場合、即ちS3でNoの場合、S5へ進む。S5においては、駆動回路17を介して各スクイブ端子11a〜11dに所定の電流を流した後、各スクイブ端子11a〜11dにおける抵抗値を検出する。続いて、S6へ進み、CPU10は、検出された抵抗値と記憶部16に記憶された規格値とを比較する。ここで、「規格値」とは、正常時に各スクイブ端子11a〜11dにおいて検出される抵抗値の範囲をいう。
次に、S7において、CPU10は、検出された抵抗値と規格値とに不一致が有りか否かの判定を行う。検出された抵抗値と規格値とに不一致が有る場合、即ち、S7がYesの場合、S8へ進み、CPU10は、ランプ駆動回路18へ制御信号を出力することにより、警告ランプ8を点灯させる。また、CPU10は、検出された抵抗値と規格値とに不一致が有った旨を記憶部16に記憶させる。ここで、「一致」とは、全てのスクイブ端子11a〜11dについて各検出値が各規格値の範囲内である場合を意味し、それ以外の場合を「不一致」とみなしている。
一方、検出された抵抗値と規格値とに不一致でない場合、即ち、S7がNoの場合、S9へ進む。S9においては、仕様判別端子13aの電気状態を検出し、S10へ進む。この場合、仕様判別端子13aの電気状態は、図8及び図9に示すようにグランドに接続された状態(即ち、GND)か、図10に示すようにオープン状態(即ち、OPEN)かのいずれかである。
次に、S10において、CPU10は、検出された仕様判別端子13aの電気状態と記憶部16に記憶された規格値とを比較する。続いて、S11において、CPU10は、検出された電気状態と規格値とに不一致が有りか否かの判定を行う。この例として、図9には、各スクイブ端子11a〜11dにおける抵抗値と規格値とが不一致の場合が示されている。即ち、規格値ではCH1〜CH4が「スクイブ有り」であるのに対して、検出値ではCH1,CH2がスクイブ有りで、CH3,CH4が「スクイブなし」となっている。
ここで、「スクイブ有り」とは、図9において、スクイブ被接続端子31a,31bが各スクイブ3a,3bに接続されていることを意味する。一方、「スクイブなし」とは、図9において、被接続端子32c,32dがスクイブ3c,3dに接続されていないことを意味する。
検出された電気状態と規格値とに不一致が有りの場合、即ち、S11でYesの場合、S12へ進み、CPU10は、ランプ駆動回路18に制御信号を出力することにより、警告ランプ8を点灯させる。また、CPU10は、仕様判別端子13aの電気状態と記憶部16に記憶された規格値とに不一致が有った旨を記憶部16に記憶させる。この例として、図10には、仕様判別端子13aの電気状態がオープン状態(即ち、OPEN)であり、記憶部16に記憶された規格値がグランドに接続された状態(即ち、GND)であって、検出値と規格値とが不一致となっている場合が示されている。
一方、検出された電気状態と規格値とに不一致がない場合、即ち、S11でNoの場合、CPU10は、エアバッグECU1の車両Cに対する適合性が適合であると判定して、終了する。即ち、CPU10は、全てのスクイブ端子11a〜11dについて各検出値が各規格値の範囲内にあり、且つ全ての仕様判別端子13aの電気状態の検出値が規格値の範囲内にある場合に適合と判定する。この例として、図8には、各スクイブ端子11a〜11dにおける抵抗値と規格値とが一致し、且つ仕様判別端子13aの電気状態と規格値とが共に「GND」で一致している場合が示されている。
以上説明したように、本実施形態の車両用電子制御ユニット1は、車両Cへ組み付けられるものであって、車両C側に設けられる1以上のスクイブ被接続端子31a〜31dに接続可能な1以上の接続端子であるスクイブ端子11a〜11dと、各スクイブ端子11a〜11dを、それぞれに対応する各被接続端子31a〜31dに接続した場合における、電気状態の規格値を予めそれぞれ記憶する記憶部16と、各スクイブ端子11a〜11dにおいて電気状態をそれぞれ検出する検出部としてのCPU10と、各スクイブ端子11a〜11dについて検出部としてのCPU10により検出された検出値と記憶部16に記憶された規格値とをそれぞれ比較することに基づいて、当該エアバッグECU1と当該車両Cとの適合性を判定する判定部としてのCPU10と、を備えている。
この構成によれば、検出部であるCPU10により検出された各スクイブ端子11a〜11dにおける電気状態(即ち、抵抗値)と記憶部16に記憶された電気状態(即ち、抵抗値)の規格値とをそれぞれ比較することに基づいて、判定部であるCPU10によって当該エアバッグECU1と当該車両Cとの適合性を判定することができる。これにより、エアバッグECU1を車両へ組み付けることで、当該車両Cへの誤組付けを確実に検出することができる。また、エアバッグECU1とは別体の検査装置を用いて組付け前に適合性の検査をする必要がなく、エアバッグECU1自体の有する機能によって、当該エアバッグECU1の車両Cへの誤組付けを確実に自動的に検出することができる。特に、チャンネル数(スクイブ端子11の数)が同じ(即ち、図2に示す端子配列が同じ)であり、且つチャンネル数以外の仕様の異なるECUが複数種類存在する場合であっても、エアバッグECU1の車両Cに対する適合性を判定して、エアバッグECU1の誤組付けを確実に検出できる。
また、車両用電子制御ユニットは、車両Cに搭載される乗員保護装置であるエアバッグ装置2a〜2dの制御を行う乗員保護装置用電子制御ユニットであるエアバッグECU1であって、各接続端子は、エアバッグ装置2a〜2dの各スクイブ31a〜31dにそれぞれ接続されるスクイブ端子11a〜11dである。
この構成によれば、エアバッグECU1の車両Cへの誤組付けを確実に検出できるので、衝突時においてエアバッグ装置2a〜2dを確実に作動させて乗員への衝撃を軽減させることができる。
また、判定部としてのCPU10は、全てのスクイブ端子11a〜11dについて各検出値が各規格値の範囲内にある場合に適合と判定し、それ以外の場合に不適合と判定する。この構成によれば、判定部であるCPU10によって、全てのスクイブ端子11a〜11dについて各検出値が各規格値の範囲内にある場合に適合と判定され、それ以外の場合に不適合と判定されるので、エアバッグECU1の車両Cへの誤組付けを確実に検出することができる。
また、スクイブ端子11a〜11dとは別に設けられた1以上の仕様判別端子13aと、各仕様判別端子13aの電気状態を検出する仕様検出部13と、を備えている。記憶部16は、更に、車両Cの仕様に対応して定められた仕様判別端子13aの電気状態に関する規格値を記憶する。判定部であるCPU10は、更に、仕様検出部13により検出された仕様判別端子13aの電気状態と記憶部16に記憶された各仕様判別端子13aの電気状態の規格値とを比較することに基づいて、エアバッグECU1と車両Cとの適合性を判定する。
この構成によれば、判定部であるCPU10によって、仕様検出部13により検出された仕様判別端子13aの電気状態と記憶部16に記憶された各仕様判別端子13aの電気状態の規格値とを、更に比較することに基づいて、エアバッグECU1の車両Cに対する適合性を判定するので、適合性の判別が可能なエアバッグECU1及び車両Cの組み合わせを増やすことができる。
具体的には、スクイブ端子11の数(即ち、チャンネル数)をA、スクイブ3の数をB、仕様判別端子13aの数をXとし、A≧Bであるとした場合、エアバッグECU1及び車両Cの組み合わせを、×2種類識別することができる。即ち、例えばスクイブ端子11の数A=4、スクイブ3の数B=4、仕様判別端子13aの数X=2の場合、×2=1×4=4より、4種類の識別が可能となる。つまり、チャンネル数Aとスクイブ3の数Bが同じであっても、仕様の異なる4種類の車両CとエアバッグECU1との適合性を判定することができる。
これにより、例えば衝突判定に用いる閾値が異なる車両Cどうしの識別や、ハイブリッドECU、ボデーECU等のある車両Cとない車両Cとの識別ができる。また、シートベルトスイッチ6のある車両Cとない車両Cとの識別ができる。この場合、エアバッグECU1及び車両Cの組み合わせが共にシートベルトスイッチ6のある仕様であるにも拘らず、適合性検査において不適合と判定された場合には、シートベルトスイッチ6が故障していることになる。従って、シートベルトスイッチ6の自己故障診断を行わなくても、シートベルトスイッチ6の故障を検出することが可能となる。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形または拡張を施すことができる。例えば、上記実施形態では、車両用電子制御ユニットがエアバッグ装置2を作動させるエアバッグECU1である場合について説明したが、これに限られない。例えば、衝突の発生時にシートベルトを引き込むことで運転者を車両Cのシートに拘束するシートベルト装置等を作動させる車両用電子制御ユニットに本発明を適用することも可能である。
また、上記実施形態では、スクイブ端子11が4種類(即ち、4チャンネル)設けられた場合について説明したが、これに限られず、スクイブ端子11の数は適宜設定可能である。例えば、スクイブ端子11が10種類設けられた場合でも本発明を適用可能である。
また、自己故障診断と適合性検査とで、乗員や作業者への報知方法を変更するようにしてもよい。例えば、自己故障診断で異常の場合には、図7のS4において警告ランプ8を連続的に点灯させ、適合性検査で不適合の場合には、S8及びS12において警告ランプ8を点滅させるようにしてもよい。また、自己故障診断と適合性検査の順序は適宜変更可能である。例えば、図7のS2〜S4における自己故障診断をS5〜S12に示す適合性検査の後に実行するようにしてもよい。
1 エアバッグECU(車両用電子制御ユニット、乗員保護装置用電子制御ユニット)
2,2a,2b,2c,2d エアバッグ装置(乗員保護装置)
3,3a,3b,3c,3d スクイブ
31,31a,31b,31c,31d スクイブ被接続端子(被接続端子)
8 警告ランプ
10 CPU(検出部、判定部)
11,11a,11b,11c,11d スクイブ端子(接続端子)
13 仕様検出部
13a 仕様判別端子
16 記憶部

Claims (2)

  1. 車両(C)へ組み付けられる、前記車両に搭載される乗員保護装置(2,2a,2b,2c,2d)の制御を行う車両用電子制御ユニット(1)であって、
    前記乗員保護装置に設けられたスクイブの数以上のチャンネル数設けられた、前記スクイブ(3,3a,3b,3c,3d)に前記乗員保護装置の被接続端子(31,31a,31b,31c,31d)を介して接続可能な接続端子であるスクイブ端子(11,11a,11b,11c,11d)と、
    前記スクイブ端子に前記乗員保護装置の全ての前記スクイブが接続された場合における、全ての前記スクイブ端子の電気状態の第一規格値を予めそれぞれ記憶する記憶部(16)と、
    全ての前記スクイブ端子の電気状態をそれぞれ検出する検出部(10)と、
    全ての前記スクイブ端子について前記検出部により検出された検出値と前記記憶部に記憶された前記第一規格値とをそれぞれ比較することに基づいて、当該車両用電子制御ユニットと当該車両との適合性を判定する判定部(10,S7)と、
    を備え
    前記判定部は、全ての前記スクイブ端子について前記検出値が前記第一規格値の範囲内にある場合に適合と判定し、それ以外の場合に不適合と判定する車両用電子制御ユニット。
  2. 前記スクイブ端子とは別に設けられた1以上の仕様判別端子(13a)と、
    全ての前記仕様判別端子の電気状態を検出する仕様検出部(13)と、
    を備え、
    前記記憶部は、更に、前記車両の仕様に対応して定められた全ての前記仕様判別端子の電気状態の第二規格値を記憶し、
    前記判定部(10,S11)は、更に、全ての前記仕様判別端子について前記仕様検出部により検出された前記仕様判別端子の電気状態と前記記憶部に記憶された前記第二規格値とを比較することに基づいて、当該車両用電子制御ユニットと当該車両との適合性を判定する請求項に記載の車両用電子制御ユニット。
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