JP6499058B2 - Uリブ切断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼床版に設けられるUリブにおけるデッキプレートとの接続部を切断するUリブ切断方法に関する。
従来より、軽量で架設が容易な鋼床版が、高速道路等に利用されている。近年、このような鋼床版において、デッキプレートの疲労き裂が顕在化しつつある。デッキプレートの疲労き裂は、例えば、Uリブとデッキプレートとの溶接部を起点として生じる。このようなデッキプレートの疲労き裂の補修・補強、予防として、Uリブにおけるデッキプレートとの接続部を切断した上で、Uリブの外側面とデッキプレートと接続する補強板を取り付ける工法が提案されている。当該工法は、交通規制を伴うことなく、施工することが可能である。
なお、特許文献1では、橋桁の下フランジの下部に隅肉溶接によって取り付けられているソールプレートの、当該隅肉溶接部分を切断する切断装置が開示されている。当該切断装置では、長板状の保持板の上部に一対のレール部材が設けられ、基台が、レール部材の長手方向に沿って移動自在に設置される。基台に設置される駆動モータには、下フランジに沿う状態で配設される切断刃が設けられる。また、下フランジに吸着可能に配設される磁石が、保持板から上方に延設されて配置される。当該切断装置では、磁石を下フランジの下部に吸着させてから、切断刃を回転駆動させてソールプレートの隅肉溶接部分が切断される。
特開2015−121072号公報
ところで、Uリブにおけるデッキプレートとの接続部の切断方法として、プラズマ切断を採用することが考えられるが、プラズマ切断では、Uリブの内部に不要物(ドロス)が残存してしまう。また、プラズマ切断では、切断面に凹凸が生じるため、グラインダ等による切断面の仕上げ工程が必要となる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、Uリブの接続部を適切に切断するとともに、切断面の仕上げ工程を省略することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、鋼床版に設けられるUリブにおけるデッキプレートとの接続部を切断するUリブ切断方法であって、a)前記Uリブの長手方向に沿って伸びるレール部を、前記Uリブの一の外側面に取り付ける工程と、b)前記レール部に沿って移動可能なスライドベースに切断機を固定する工程と、c)前記切断機の切断刃を回転することにより前記Uリブの前記接続部の一部を切断しつつ、前記レール部に沿って前記スライドベースを移動する工程とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のUリブ切断方法であって、前記レール部が、前記スライドベースを案内するレール本体と、前記Uリブの前記外側面において前記長手方向に沿って設けられる複数の孔部を利用して前記Uリブに固定される複数のベース部と、前記レール本体を前記複数のベース部に固定する複数のレール固定部とを備える。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のUリブ切断方法であって、各レール固定部のベース部に対する取付位置が、前記長手方向に垂直な方向に調整可能である。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のUリブ切断方法であって、前記複数のベース部のそれぞれが、前記Uリブの前記外側面に近接するベース側面部と、前記Uリブの下面に対向するベース底面部と、前記ベース底面部から前記下面に向かって突出するとともに、突出高さが変更可能であり、先端が前記下面に当接する底面当接部とを備える。
請求項5に記載の発明は、請求項2ないし4のいずれかに記載のUリブ切断方法であって、前記複数の孔部のそれぞれが、前記レール部が取り外された前記Uリブの前記外側面と前記デッキプレートとに取り付けられる補強板の前記外側面への固定に利用される。
請求項6に記載の発明は、請求項2ないし5のいずれかに記載のUリブ切断方法であって、軸部の外側面から進退自在な可動突起部を有するボルトを用いて、前記複数のベース部のそれぞれが前記Uリブに固定される。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載のUリブ切断方法であって、前記c)工程において、前記スライドベースが移動機構により前記レール部に沿って移動する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のUリブ切断方法であって、前記移動機構が、定荷重ばねを含む。
本発明によれば、Uリブの接続部を適切に切断するとともに、切断面の仕上げ工程を省略することができる。
Uリブ切断装置を示す正面図である。 Uリブ切断装置を示す側面図である。 Uリブ切断装置を示す側面図である。 Uリブ切断処理の流れを示す図である。 Uリブに取り付けられたレール部を示す図である。 補強板が取り付けられたUリブを示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係るUリブ切断処理に利用されるUリブ切断装置1を示す正面図である。Uリブ切断装置1は、鋼床版9に設けられるUリブ92におけるデッキプレート91との接続部940を切断する装置である。図1では、互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を矢印にて示している(他の図において同様)。
図2および図3は、Uリブ切断装置1を示す側面図である。図2は、(−Y)側から(+Y)方向を向いて見たUリブ切断装置1を示し、図3は、(+Y)側から(−Y)方向を向いて見たUリブ切断装置1を示す。図3では、後述の移動機構4の図示を省略している。
図1に示すように、切断対象であるUリブ92は、Y方向に長く、図2および図3に示すように、Y方向に沿って見た形状は、上方((+Z)側)に向かって開口するU字状である。Uリブ92は、下側((−Z)側)に配置される下面部93と、幅方向(X方向)における下面部93の両端から連続して上方へと伸びる2つの側面部94とを備える。各側面部94の上端部は、例えば、すみ肉溶接によりデッキプレート91の下面に接続される接続部940である。接続部940は、すみ肉溶接部(溶接ビード)を含んでよい。Uリブ92では、2つの側面部94の内側面、および、下面部93の上面により内部空間が形成され、当該内部空間の上側は、デッキプレート91により閉塞される。
図1に示すUリブ切断装置1は、レール部2と、切断機3と、移動機構4とを備える。レール部2は、レール本体21と、複数のベース部22と、複数のレール固定部23と、複数のレール間隔保持部24と、スライドベース25とを備える。レール本体21は、Uリブ92の長手方向であるY方向に伸びる一対のレール部材211を有する。レール本体21は、スライドベース25をY方向に案内するために使われる。レール本体21は、1本のレール部材211のみを有するものであってよい。Uリブ92の側面部94の外側面941には、Y方向に沿って複数の孔部942が設けられる。孔部942は丸穴形状に形成している。後述するように、複数のベース部22は、複数の孔部942を利用してUリブ92に固定される。
図2および図3に示すように、各ベース部22は、ベース側面部221と、ベース底面部222と、底面当接部223とを有する。ベース側面部221は、Uリブ92の外側面941に近接する(当接する場合を含む。)。ベース底面部222は、Uリブ92の下面部93の下面931に対向する。底面当接部223は、例えばボルトであり、ベース底面部222からUリブ92の下面931に向かって突出するとともに、底面当接部223の先端が下面931に当接する。底面当接部223は、ベース底面部222に設けられたねじ孔に螺合され、回転によりベース底面部222からの突出高さが変更可能である。実際には、各ベース部22には、複数(例えば2つ)の底面当接部223がY方向に離れて設けられる(図1参照)。
図1に示す各レール固定部23には、レール本体21が固定される。レール固定部23には、Z方向に長い複数(例えば2つ)の孔部231がY方向に並んで設けられ、当該孔部231には固定ボルト232が挿入される。孔部231はZ方向に長い長穴形状に形成している。各固定ボルト232は、ベース部22に設けられたねじ孔に螺合され、レール固定部23がベース部22に固定される。すなわち、レール固定部23が、レール本体21を複数のベース部22に対して固定する。レール間隔保持部24は、互いに隣接する2つのベース部22の間に配置され、一対のレール部材211の間隔を一定に保持する。レール間隔保持部24は、Uリブ92には固定されない。Uリブ92の外側面941に対するレール部2の取付作業の詳細については後述する。
図2および図3に示す切断機3は、切断機本体31と、本体支持部32と、ベースプレート33と、送り機構34と、高さ調整機構35と、角度調整機構36とを備える。切断機本体31は、モータおよび減速機を内部に収容し、モータの駆動により切断刃311を回転軸J1を中心として回転する。切断刃311の直径は、例えば135ミリメートル(mm)、または、115mmである。Uリブ92の間隔や大きさを考慮すると、好ましくは、切断刃311の直径は、110〜150mmである。本体支持部32は、切断機本体31を支持し、ベースプレート33に固定される。ベースプレート33は、既述のスライドベース25に取り付けられる。
送り機構34は、本体支持部32の(+Y)側の外側面および(−Y)側の外側面にそれぞれ設けられる一対のガイド部341を有する。各ガイド部341は、ガイドシャフト342と、ガイドシャフト342に沿って移動可能なスライドブロック343とを有する。ガイドシャフト342の一端は中間プレート351に固定される。後述するように、中間プレート351は、ベースプレート33に固定される。また、スライドブロック343は、本体支持部32の当該外側面に固定される。このような構造により、本体支持部32がガイドシャフト342の長手方向(X方向)に移動可能な状態で、ベースプレート33により支持される。図3に示すように、送り機構34は、ラック344と、送りギア345と、送りハンドル346とをさらに有する。送りハンドル346を介して送りギア345を回転することにより、本体支持部32が、ガイドシャフト342の長手方向(X方向)に移動する。
高さ調整機構35は、既述の中間プレート351と、高さ調整ボルト354とを有する。中間プレート351には、Z方向に長い複数の孔部352が形成され、当該孔部352には固定ボルト353が挿入される。孔部352はZ方向に長い長穴形状に形成している。各固定ボルト353は、ベースプレート33に設けられたねじ孔に螺合される。高さ調整機構35では、固定ボルト353を緩めた状態で、高さ調整ボルト354を回転することにより、ベースプレート33に対する中間プレート351のZ方向の位置が調整される。そして、固定ボルト353を締め付けることにより、調整後の位置にて中間プレート351がベースプレート33に固定される。
角度調整機構36は、一対の軸部361と、2つの角度調整ボルト362と、角度固定ノブ363(図2参照)とを有する。一対の軸部361は、それぞれ本体支持部32の(+Y)側の内側面および(−Y)側の内側面から、切断機本体31に向かってY方向に平行に突出する。Y方向に沿って切断機3を見た場合に、一対の軸部361は同じ位置に配置される。切断機本体31には、各軸部361が挿入される穴部が設けられる。このような構造により、切断機本体31が一対の軸部361を中心として回動可能な状態で、本体支持部32により支持される。2つの角度調整ボルト362は、Z方向に離れて設けられる。2つの角度調整ボルト362の突出量を調整することにより、一対の軸部361を中心とする切断機本体31の回動角度(傾き)が微調整される。角度調整機構36では、角度固定ノブ363により、切断機本体31の回動角度が固定される。
図1に示す移動機構4は、定荷重ばね41と、ケース42と、先端固定部43とを有する。定荷重ばね41は、ケース42に収容される。ケース42は、図1の最も(+Y)側のレール固定部23に固定される。先端固定部43は、定荷重ばね41の先端に設けられ、切断機3の本体支持部32に固定可能である。
図4は、Uリブ切断装置1を利用したUリブ切断処理の流れを示す図である。Uリブ切断処理では、まず、Uリブ92の一の側面部94において、複数の孔部942がY方向に沿って形成される(ステップS11)。各孔部942は、後述の補強板99(図6参照)の固定にも利用される貫通孔であり、作業者によりドリルを用いて形成される。複数の孔部942は、補強板99に設けられた複数の孔部991に合わせた間隔にて形成される。
続いて、レール本体21が複数のレール固定部23を介して複数のベース部22に取り付けられた状態で、複数のベース部22が作業者によりUリブ92に固定される。具体的には、図5に示すように、各ベース部22に設けられた孔部224、および、Uリブ92の孔部942を介して、ボルト225の一方の端部がUリブ92内に挿入される。このとき、ベース部22の孔部224はY方向に長い長穴形状に形成しているため、複数の孔部942の間隔がばらついている場合でも、ベース部22の孔部224を、Uリブ92の孔部942に重ねることが可能である。
図2および図3に示すように、ボルト225は、軸部の外側面から進退自在な可動突起部226を有する。詳細には、ボルト225では、中空の軸部の内部において、軸部に垂直な回転軸を中心として可動突起部226が回転可能に支持され、ばね等の弾性部材の付勢により、可動突起部226が外側面から突出した状態が保持される。また、軸部における外側(Uリブ92の外側)の端部に設けられた操作部を押し込むことにより、可動突起部226が軸部の外側面から後退(没入)する。このように、ボルト225では、可動突起部226の進退(突出または没入)が可能である。
ボルト225によるベース部22の固定では、操作部を押し込んで可動突起部226が後退した状態で、ボルト225の一方の端部が孔部224,942を介してUリブ92内に挿入される。続いて、操作部の押し込みを解除することにより、可動突起部226が軸部の外側面から突出する。そして、ボルト225の他方の端部に設けられるナット227が締め付けられる。このようにして、ボルト225を用いて、各ベース部22が、Uリブ92の外側面941に固定される。
また、ボルト225の締結の際には、底面当接部223の突出高さが、Uリブ92の形状に応じて変更される。具体的には、図5に示すように、ベース部22の孔部224の長手方向(Y方向)が、Uリブ92の長手方向(Y方向)に平行となるように、先端がUリブ92の下面931に当接する2つの底面当接部223の突出高さが調整される。このように、2つの底面当接部223の当接およびボルト225の締結により、ベース部22がUリブ92に対して3点で支持され、ベース部22のUリブ92に対する姿勢(向き)が容易に固定される。レール部2の設計によっては、1つの底面当接部223のみが設けられてもよい。
レール部2のUリブ92への取付では、Uリブ92に形成される複数の孔部942の配列方向(Y方向)が、Uリブ92の長手方向(Y方向)に対して僅かに傾く場合等があれば、必要に応じて、ベース部22に対するレール固定部23のZ方向の位置が変更される。レール固定部23の位置の変更では、Z方向に長い孔部231に挿入された固定ボルト232を緩めた状態で、レール固定部23がZ方向に移動される。このとき、ベース部22に設けられるスライドガイド228により、レール固定部23のZ方向への移動が案内される。また、先端がレール固定部23の下端に当接する高さ調整ノブ229により、レール固定部23をZ方向に容易に移動可能である。そして、固定ボルト232を再度締め付けることにより、ベース部22に対するレール固定部23のZ方向の位置が変更される。これにより、複数の孔部942の配列方向がY方向に対して傾く場合等でも、レール本体21をUリブ92の長手方向(Y方向)に平行に配置することが可能となる。以上の作業により、Uリブ92の長手方向(Y方向)に沿って伸びるレール部2がUリブ92の外側面941に取り付けられる(ステップS12)。
続いて、切断機3がレール部2のスライドベース25に固定される(ステップS13)。詳細には、図2に示すスライドベース25には、ベースプレート33の(−X)側の面に設けられた突起部331と係合可能な係合部251が設けられる。突起部331が係合部251内に嵌まり込むように、作業者が(−Y)側から(+Y)方向に向かってベースプレート33をスライドベース25に対して押し込むことにより、切断機3がスライドベース25に固定される。このとき、送り機構34により切断機本体31がベースプレート33から離れた位置に配置されており、切断刃311がUリブ92の外側面941に当接することはない。
切断機3がスライドベース25に固定されると、切断機3における切断位置および切断角度の調整が行われる(ステップS14)。切断位置の調整では、高さ調整機構35の固定ボルト353を緩めた状態で、高さ調整ボルト354を回転することにより、切断刃311がUリブ92の接続部940に対向する位置に配置される。その後、固定ボルト353が締め付けられる。なお、切断刃311が切断すべきUリブ92のZ方向の位置(切断位置)は、デッキプレート91からの距離として予め決定されている。また、切断角度の調整では、角度調整機構36の角度固定ノブ363を緩めた状態で、2つの角度調整ボルト362の突出量を調整することにより、切断刃311の切断角度(Y方向に垂直な断面におけるデッキプレート91の下面に対する角度)が予め定められた角度に設定される。その後、角度固定ノブ363が締め付けられる。
切断位置および切断角度の調整が完了すると、切断機3がレール部2の(−Y)側の端部近傍における切断開始位置に配置される。切断刃311の回転が開始され、作業者が送り機構34の送りハンドル346(図3参照)を回転することにより、切断刃311がUリブ92の外側面941に当接し、接続部940の一部、すなわち、切断開始位置における接続部940の部分が切断される(ステップS15)。切断刃311は、先端が予め定められた距離だけ、Uリブ92の内部に入り込むまで送られる。その後、切断刃311の回転が一時的に停止される。送り機構34には、ガイドシャフト342の長手方向における本体支持部32の位置を固定する位置固定部(図示省略)も設けられており、当該位置固定部により切断刃311のX方向の位置が固定される。
続いて、作業者により、図1に示す定荷重ばね41が引き出され、先端固定部43が、切断機3の本体支持部32に固定される。そして、切断刃311の回転が再開される。定荷重ばね41は、引き出された部分を一定の力にてケース42内に戻す駆動源である。したがって、切断機3によりUリブ92の接続部940の一部を切断しつつ、切断機3と共にスライドベース25がレール部2に沿って(+Y)方向に自動的に移動する。これにより、Uリブ92の接続部940が、Uリブ92の長手方向に沿って連続的に切断される(ステップS16)。このとき、互いに隣接する2つのレール固定部23の間にて、レール間隔保持部24により、一対のレール部材211の間隔が一定に保持されるため、切断機3の駆動によるレール部2の振動が低減される。接続部940の連続的な切断では、作業者が切断機3を手動で移動する必要がないため、Uリブ92の切断時に生じる切子等をあびることなく、安全に作業を行うことが可能である。
切断機3が、接続部940を切断しつつ移動機構4のケース42近傍まで到達すると、切断機3の移動が停止する。その後、作業者により切断刃311の回転が停止され、送り機構34を操作して、切断刃311がUリブ92から離れた位置に配置される。続いて、ベースプレート33の突起部331(図2参照)がスライドベース25の係合部251から外れるように、切断機3をスライドベース25に対して(−Y)側にずらすことにより、切断機3がスライドベース25から取り外される(ステップS17)。また、ベース部22における底面当接部223およびナット227が緩められる。そして、ボルト225の操作部を押し込んで可動突起部226が後退した状態で、ボルト225をUリブ92から引き出すことにより、レール部2がUリブ92から取り外される(ステップS18)。これにより、Uリブ切断装置1を利用したUリブ92の側面部94に対するUリブ切断処理が完了する。
実際の鋼床版9には、Uリブ92の長手方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に伸びる横リブが設けられており、横リブと交差する位置におけるUリブ92の接続部940は、例えば、作業者の手動による切断が行われる。また、切断が完了したUリブ92の側面部94には、図6に示すように、補強板99が取り付けられる。補強板99は、長い板状の部材を、長手方向に垂直な幅方向に対して湾曲させたものである。補強板99には、長手方向(Y方向)に沿って複数の孔部991が設けられる。孔部991は丸穴形状に形成している。既述のように、Uリブ92の側面部94における複数の孔部942は、補強板99の複数の孔部991に合わせた間隔にて形成されている。ワンサイドボルト992における軸部の一方の端部を孔部991,942を介してUリブ92内に挿入し、他方の端部に設けられたナットを締め付けることにより、補強板99がUリブ92の側面部94に対して固定される。補強板99は、デッキプレート91の下面にも固定される。上記Uリブ切断処理および補強板99の固定は、複数のUリブ92の両側面部94に対して順次行われる。
ここで、Uリブ92の接続部940の切断方法として、プラズマ切断を採用する比較例を想定する。プラズマ切断では、Uリブ92の内部に不要物(ドロス)が飛散して残存してしまう。また、プラズマ切断では、切断面に凹凸が生じるため、グラインダ等による切断面の仕上げ工程が必要となる。さらに、デッキプレート91から離れた位置から接続部940に向かって(X方向に対して傾斜した方向に)プラズマを噴出する必要があるため、デッキプレート91の下面を損傷する可能性がある。
これに対し、Uリブ切断装置1を利用したUリブ切断処理では、Uリブ92の長手方向に沿って伸びるレール部2が、Uリブ92の一の外側面941に取り付けられ、続いて、レール部2に沿って移動可能なスライドベース25に切断機3が固定される。そして、切断機3の切断刃311を回転することによりUリブ92の接続部940の一部を切断しつつ、スライドベース25と共に切断機3がレール部2に沿って移動される。このように、切断刃311を有する切断機3を用いることにより、プラズマ切断やガス切断等の溶融式切断方法のようにドロスが生じることなく、Uリブ92の接続部940を適切に切断することができる。また、滑らかな切断面が得られるため、比較例のような切断面の仕上げ工程を省略することができ、Uリブ切断処理を比較例に比べて短時間にて完了することができる。さらに、デッキプレート91の下面におよそ平行な切断刃311により切断を行うため、デッキプレート91を損傷することが防止される。切断機3では、切断刃311が最上部となるため、デッキプレート91に近接した位置にて接続部940を切断することが可能である。
ところで、切断機3を用いてUリブ92の接続部940を切断する際に、デッキプレート91およびUリブ92から離間して配置された支持プレート上にレール部を配置する他の比較例を想定する。当該他の比較例では、車両の走行による振動によりデッキプレート91がUリブ92と共に振動する場合に、当該支持プレートは振動しない、または、デッキプレート91と当該支持プレートとの間に振動差が生じる。これにより、Uリブ92に対する切断刃311のZ方向の相対位置が変動し、切断位置および切断幅がUリブ92の長手方向に沿ってばらつき、切断面に凹凸が生じてしまう。
これに対し、切断対象であるUリブ92の外側面941にレール部2を取り付ける図4のUリブ切断処理では、デッキプレート91がUリブ92と共に振動する場合に、レール部2上の切断機3もUリブ92と共に振動する。これにより、Uリブ92に対する切断刃311のZ方向の相対位置を一定に保つことができ、切断刃311をUリブ92の接続部940に沿って精度よく移動することができる。その結果、切断位置および切断幅のばらつき、並びに、切断面に生じる凹凸を抑制することができる。また、外側面941にレール部2を取り付けることにより、Uリブ92の下方にスペースがない場合でも、レール部2および切断機3を用いたUリブ92の高精度な切断が可能となる。
レール部2では、各レール固定部23のベース部22に対する取付位置が、Uリブ92の長手方向(Y方向)に垂直な方向(Z方向)に調整可能である。これにより、レール本体21をUリブ92の接続部940に平行に取り付けることが容易に可能となる。ベース部22において、突出高さが変更可能な底面当接部223を設けることにより、様々な形状のUリブ92に合わせて、ベース部22をUリブ92にしっかりと固定することができる。
Uリブ92に形成される複数の孔部942のそれぞれは、レール部2が取り外されたUリブ92の外側面941とデッキプレート91とに取り付けられる補強板99の当該外側面941への固定に利用される。これにより、複数の孔部942を有効利用することができ、当該複数の孔部942の閉塞等の処理も省略することができる。
上記Uリブ切断処理では様々な変形が可能である。
上記実施の形態では、定荷重ばね41を駆動源として含む移動機構4により、切断機3をレール部2に沿って自動的に移動することが実現されるが、切断機3の自動的な移動は、モータ、空圧、油圧等、他の駆動源を含む移動機構により実現されてよい。移動機構は、レール部2上の移動範囲のおよそ全体に亘って、一定の力にて切断機3を移動可能であることが好ましい。また、Uリブ切断装置1の設計によっては、作業者が手動にて切断機3をレール部2に沿って移動してもよい。ただし、切断速度や切断面の品質を作業者に依存することなく、より確実に一定に保つという観点では、スライドベース25が移動機構によりレール部2に沿って自動的に移動することが好ましい。
補強板99の固定に利用されるワンサイドボルトの構造によっては、当該ワンサイドボルトがベース部22の固定および補強板99の固定の双方に利用されてよい。例えば、ワンサイドボルトによりベース部22を固定してUリブ92の切断が行われた後、ワンサイドボルトの軸部は残したまま、ナットがベース部22と共に取り外される。その後、ワンサイドボルトの軸部に補強板99の孔部991が嵌め込まれて当該ナットが締結され、補強板99がUリブ92に固定される。
Uリブ92の切断時における振動が問題とならない場合等には、ボルト以外の機械要素(例えば、フック部材等)により、レール部2が孔部942を利用してUリブ92に固定されてよい。また、切断機3の重量等によっては、レール部2がマグネットによりUリブ92に固定されてもよい。
補強板99の固定に係る工法等によっては、ベース部22の固定に利用される孔部と、補強板99の固定に利用される孔部とが異なっていてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
2 レール部
3 切断機
4 移動機構
9 鋼床版
21 レール本体
22 ベース部
23 レール固定部
25 スライドベース
41 定荷重ばね
91 デッキプレート
92 Uリブ
99 補強板
221 ベース側面部
222 ベース底面部
223 底面当接部
225 ボルト
226 可動突起部
311 切断刃
931 (Uリブの)下面
940 (Uリブの)接続部
941 (Uリブの)外側面
942 (Uリブの)孔部
S11〜S18 ステップ

Claims (8)

  1. 鋼床版に設けられるUリブにおけるデッキプレートとの接続部を切断するUリブ切断方法であって、
    a)前記Uリブの長手方向に沿って伸びるレール部を、前記Uリブの一の外側面に取り付ける工程と、
    b)前記レール部に沿って移動可能なスライドベースに切断機を固定する工程と、
    c)前記切断機の切断刃を回転することにより前記Uリブの前記接続部の一部を切断しつつ、前記レール部に沿って前記スライドベースを移動する工程と、
    を備えることを特徴とするUリブ切断方法。
  2. 請求項1に記載のUリブ切断方法であって、
    前記レール部が、
    前記スライドベースを案内するレール本体と、
    前記Uリブの前記外側面において前記長手方向に沿って設けられる複数の孔部を利用して前記Uリブに固定される複数のベース部と、
    前記レール本体を前記複数のベース部に固定する複数のレール固定部と、
    を備えることを特徴とするUリブ切断方法。
  3. 請求項2に記載のUリブ切断方法であって、
    各レール固定部のベース部に対する取付位置が、前記長手方向に垂直な方向に調整可能であることを特徴とするUリブ切断方法。
  4. 請求項2または3に記載のUリブ切断方法であって、
    前記複数のベース部のそれぞれが、
    前記Uリブの前記外側面に近接するベース側面部と、
    前記Uリブの下面に対向するベース底面部と、
    前記ベース底面部から前記下面に向かって突出するとともに、突出高さが変更可能であり、先端が前記下面に当接する底面当接部と、
    を備えることを特徴とするUリブ切断方法。
  5. 請求項2ないし4のいずれかに記載のUリブ切断方法であって、
    前記複数の孔部のそれぞれが、前記レール部が取り外された前記Uリブの前記外側面と前記デッキプレートとに取り付けられる補強板の前記外側面への固定に利用されることを特徴とするUリブ切断方法。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載のUリブ切断方法であって、
    軸部の外側面から進退自在な可動突起部を有するボルトを用いて、前記複数のベース部のそれぞれが前記Uリブに固定されることを特徴とするUリブ切断方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のUリブ切断方法であって、
    前記c)工程において、前記スライドベースが移動機構により前記レール部に沿って移動することを特徴とするUリブ切断方法。
  8. 請求項7に記載のUリブ切断方法であって、
    前記移動機構が、定荷重ばねを含むことを特徴とするUリブ切断方法。
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