JP7040948B2 - 切断機および切断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、切断機および切断方法に関する。
橋梁の床版とは通行する自動車や人などを支え、その荷重を主桁等の構造部材に伝達する部材であり、鋼材で構成される鋼床版は他の形式より軽量で架設期間が短いため、1950年代頃から日本国内において数多く建設されている。1970年代頃からは閉断面リブ(以下、「Uリブ」という。)を有する構造が開発され、高速道路等で多く採用されることとなった。しかしながら、近年、このような鋼床版において、デッキプレートの疲労き裂が顕在化しつつある。デッキプレートの疲労き裂は、例えば、Uリブとデッキプレートとの溶接部を起点として生じる。このようなデッキプレートの疲労き裂の補修・補強、予防として、Uリブにおけるデッキプレートとの接続部を切断した上で、Uリブの外側面とデッキプレートとを接続する補強板を取り付ける工法が提案されている。当該工法は、交通規制を伴うことなく、施工することが可能である。
特許文献1では、上記工法に適したUリブ切断方法が開示されている。当該Uリブ切断方法では、Uリブの長手方向に沿って伸びるレール部を、Uリブの一の外側面に取り付けた後、レール部に沿って移動可能なスライドベースに切断機が固定される。そして、切断機の切断刃を回転することによりUリブにおけるデッキプレートとの接続部の一部を切断しつつ、スライドベースと共に切断機がレール部に沿って移動される。これにより、Uリブの接続部を適切に切断するとともに、切断面の仕上げ工程を省略することが可能となる。
なお、特許文献2では、往復動鋸歯をもつ切断工具を用いてUリブを切断する手法が開示されている。当該手法では、Uリブの一方の側面板に取り付けた切断工具案内治具に沿って切断工具を移動させながら、当該一方の側面板が上下方向に切断される。Uリブの他方の側面板および底面板も同様に、切断工具案内治具および切断工具を用いて切断される。
特開2017-89110号公報 特開2011-196172号公報
ところで、鋼床版には、Uリブの長手方向と直交する方向に伸びる横リブが設けられる。特許文献1では、Uリブにおけるデッキプレートとの接続部において横リブと交差する部位(以下、「注目部位」という。)に対して、作業者の手動による切断が行われる。しかしながら、注目部位を手動により精度よく切断することは容易ではない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、注目部位を容易にかつ精度よく切断することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、上下方向に沿う第1板部の主面である前面に対して、前記上下方向に沿う第2板部の端面が接合され、かつ、前記第1板部の上端面および前記第2板部の上端面がカバー部の下面に接合された構造体において、前記第2板部の前記端面に対向し、かつ、前記カバー部の前記下面に近接した前記第1板部の注目部位を、前記第1板部の前記前面側から前記カバー部の前記下面に沿って切断する切断機であって、前記カバー部の前記下面に略平行に配置される長尺の薄板状であり、長手方向に延びる縁に歯部が設けられる切断刃と、前記長手方向における前記切断刃の一端を保持しつつ、前記切断刃を前記長手方向に沿う移動方向に往復移動させる切断機本体と、前記第1板部の前記前面に取り付けられるとともに、前記第1板部の前記前面および前記カバー部の前記下面の双方に沿う送り方向に、前記切断機本体を移動可能に支持する本体支持部とを備え、前記切断刃の前記長手方向が、前記送り方向に垂直かつ前記カバー部の前記下面に沿う方向に対して所定の傾斜角で傾斜し、前記切断機本体が、前記切断刃の前記一端が着脱可能に固定されるホルダと、前記ホルダを前記移動方向に案内するホルダガイドと、前記切断刃に対して、前記カバー部の前記下面とは反対側に配置され、前記ホルダを前記移動方向に往復移動させる移動機構とを備え、前記一端が前記ホルダに固定された前記切断刃が、前記一端から離れるに従って前記送り方向の一方側へと向かい、前記切断機本体が、切断刃の一端が固定可能なもう1つのホルダと、前記移動方向とは異なる方向であって、前記もう1つのホルダに固定された前記切断刃の長手方向に沿う他の移動方向に、前記もう1つのホルダを案内するもう1つのホルダガイドとをさらに備え、前記切断刃が前記もう1つのホルダに固定された状態において、前記切断刃が前記一端から離れるに従って前記送り方向の他方側へと向かい、前記移動機構が、前記もう1つのホルダを前記他の移動方向に往復移動させる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の切断機であって、前記切断機本体において、前記ホルダガイドが他のホルダガイドと交換可能であり、前記ホルダガイドの前記他のホルダガイドへの交換により、前記切断刃の前記長手方向の前記傾斜角が変更される。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の切断機であって、前記構造体が、Uリブ、横リブおよびデッキプレートを有する鋼床版の一部であり、前記第1板部が前記Uリブの側面部であり、前記第2板部が前記横リブであり、前記カバー部が前記デッキプレートである。
請求項に記載の発明は、上下方向に沿う第1板部の主面である前面に対して、前記上下方向に沿う第2板部の端面が接合され、かつ、前記第1板部の上端面および前記第2板部の上端面がカバー部の下面に接合された構造体において、前記第2板部の前記端面に対向し、かつ、前記カバー部の前記下面に近接した前記第1板部の注目部位を、前記第1板部の前記前面側から前記カバー部の前記下面に沿って切断する切断方法であって、a)前記第1板部の前記前面および前記カバー部の前記下面の双方に沿う方向を送り方向として、前記第1板部において前記注目部位に対して前記送り方向に近接する位置に切込部を形成する工程と、b)請求項1ないしのいずれか1つに記載の切断機の前記切断刃を前記切込部に挿入し、前記切断機本体を前記送り方向に移動することにより、前記第1板部の前記注目部位を切断する工程とを備える。
本発明によれば、第1板部の注目部位を容易にかつ精度よく切断することができる。
鋼床版の一部を示す斜視図である。 鋼床版の一部を示す断面図である。 切断機を示す図である。 切断機を示す図である。 切断機を示す図である。 切断機を示す図である。 注目部位を切断する処理の流れを示す図である。 ベースプレートおよび切込機を示す図である。 注目部位の切断を説明するための図である。 注目部位の切断を説明するための図である。 注目部位の切断を説明するための図である。 注目部位の切断を説明するための図である。
図1Aは、鋼床版9の一部を示す斜視図であり、デッキプレート91の一部を破断した状態を示している。図1Aでは、互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を矢印にて示している(他の図において同様)。以下の説明では、図1A中の縦方向(Z方向)を上下方向と呼ぶ。上下方向は、典型的には重力方向であるが、重力方向には限定されない。
鋼床版9は、デッキプレート91と、複数のUリブ92と、横リブ93とを備える。各Uリブ92は、Y方向に長く、Y方向に沿って見た形状は、上方((+Z)側)に向かって開口するU字状である。Uリブ92は、下側((-Z)側)に配置される下面部922と、X方向における下面部922の両端から連続して上方へと伸びる2つの側面部923とを備える。下面部922は、上下方向に垂直な板部であり、各側面部923は上下方向に沿う板部である。Uリブ92では、2つの側面部923、および、下面部922により内部空間が形成される。複数のUリブ92はX方向に配列される。
横リブ93は、上下方向に沿う板部であり、Uリブ92の長手方向(Y方向)と直交する方向に広がる。横リブ93には、Uリブ92が嵌まる凹部931が形成される。Y方向に沿って見た場合における凹部931の縁の形状は、上方に向かって開口するU字状である。凹部931の縁は、一般的にUリブ92の2つの側面部923の外面に対向し、例えばすみ肉溶接(開先溶接等であってもよい。以下同様。)により、これらの外面に接合される。Y方向に垂直な鋼床版9の断面を示す図1Bの例では、横リブ93において、Uリブ92の下面部922に対向する位置には、長孔形状のスリット933が設けられており、凹部931の縁は、下面部922には接合されていない。図1Aでは、1つの横リブ93のみを図示しているが、実際には、複数の横リブ93がY方向に配列される。
Uリブ92の2つの側面部923の上端面、および、横リブ93の上端面は、デッキプレート91の下面911に対向する。これらの上端面は、例えばすみ肉溶接によりデッキプレート91の下面911に接合される。デッキプレート91により、Uリブ92の内部空間の上側が閉塞される。横リブ93の凹部931の縁においてデッキプレート91の下面911近傍には、円弧状の切欠きであるスカラップ932が設けられる。スカラップ932により、Uリブ92の側面部923と横リブ93との間の溶接部、Uリブ92の側面部923とデッキプレート91との間の溶接部、および、横リブ93とデッキプレート91との間の溶接部が互いに重なることが避けられる。
ここで、上下方向に関してUリブ92が存在する範囲のみに着目する場合、横リブ93において、互いに隣接する2つのUリブ92の間の部分は、上下方向に沿う1つの板部と捉えることが可能である。また、横リブ93において、Uリブ92の側面部923の外面に対向する凹部931の縁は、当該板部の端面であるといえ、当該板部の端面が側面部923の外面に対して接合されている。以下の説明では、Uリブ92の側面部923において、当該板部の端面に対向し、かつ、デッキプレート91の下面911に近接した部位924について注目し、当該部位924を「注目部位924」と呼ぶ。また、Uリブ92の側面部923の外面を「前面」と呼ぶ。図1Aの例では、X方向に沿って見た場合に、スカラップ932と重なる側面部923の部位が、注目部位924である。注目部位924は、Uリブ92におけるデッキプレート91との接続部の一部であり、スカラップ932の内側の狭隘な空間に位置する部位である。
図2ないし図4は、本発明の一の実施の形態に係る切断機1を示す図である。図2は、(-X)側から(+X)方向を向いて見た切断機1を示し、図3は、(+Y)側から(-Y)方向を向いて見た切断機1を示し、図4は、(+Z)側から(-Z)方向を向いて見た切断機1を示す。図2および図3では、Uリブ92の側面部923の前面925に切断機1を取り付けた状態を示している。図4では、後述の本体支持部4の図示を省略している。切断機1は、側面部923の注目部位924(図3参照)を、側面部923の前面925側からデッキプレート91の下面911に沿って切断する装置である。
図2および図3に示すように、切断機1は、切断刃2と、切断機本体3と、本体支持部4とを備える。本体支持部4は、支持ベース41と、2つのロッド支持板42と、2つのガイドロッド43と、2つのスライドブロック44とを備える。図2に示すように、支持ベース41は、Y方向に長いブロック状である。支持ベース41には、複数の取付孔411が設けられる。各取付孔411は、上下方向に長い長孔であり、複数の取付孔411はY方向に並ぶ。Uリブ92の側面部923の前面925には、ベースプレート5が取り付けられており、ベースプレート5には、複数のネジ孔51が設けられる。固定ネジ451を支持ベース41の取付孔411に挿入し、ベースプレート5のネジ孔51に対して締め付けることにより、支持ベース41が側面部923の前面925に取り付けられる。なお、側面部923に対するベースプレート5の取り付けについては後述する。
各ロッド支持板42は、支持ベース41の長手方向(Y方向)に対して垂直に広がる。2つのロッド支持板42は、Y方向における支持ベース41の両端にそれぞれ固定される。各ガイドロッド43は、Y方向に延びており、2つのロッド支持板42により、ガイドロッド43の両端が支持される。2つのガイドロッド43は上下方向に離れて配置される。図3に示す2つのスライドブロック44は、切断機本体3に固定される。各スライドブロック44は、貫通孔を有し、2つのスライドブロック44の貫通孔に、2つのガイドロッド43がそれぞれ挿入される。このような構造の本体支持部4により、切断機本体3が、Y方向に沿う送り方向に移動可能に支持される。
切断刃2は、デッキプレート91の下面911に略平行に配置される長尺の薄板状である。典型的には、デッキプレート91の下面911および切断刃2は、上下方向に略垂直である。図4に示すように、切断刃2において長手方向に延びる一方の縁には、歯部である鋸歯21が設けられる。切断刃2の他方の縁には、鋸歯21は設けられない。切断刃2の縁は僅かに湾曲していてもよい。切断刃2の長さは、例えば10cmである。後述するように、切断刃2は、切断機本体3(のホルダ31)に対して着脱可能である。また、切断刃2が切断機本体3に固定された状態では、切断刃2の長手方向は、X方向に対して傾斜する。
切断機本体3は、2つのホルダ31を備える。2つのホルダ31は、切断機本体3の上部においてY方向に並ぶ。各ホルダ31は、長尺の板状であり、切断刃2の一端が固定可能である。図4の例では、複数のネジ孔311がホルダ31に形成されており、切断刃2の一端にも複数の貫通孔が形成される。固定ネジ319を切断刃2の貫通孔に挿入し、ホルダ31のネジ孔311に対して締め付けることにより、切断刃2がホルダ31に固定される。ホルダ31に固定された切断刃2の長手方向は、ホルダ31の長手方向に一致する。切断機1の使用時には、原則として、2つのホルダ31の一方のみに切断刃2が固定される。
切断機本体3の上部には、上下方向に垂直な方向に広がる蓋板34が設けられる。蓋板34は、切断機本体3の他の部位に対して着脱可能である。蓋板34の(-Z)側の面には、図4中に細い破線にて示す2つの溝32が形成される。各溝32はX方向に対して傾斜した方向に延びる。図4の例では、一方の溝32は(+X)方向に向かうに従って(-Y)側に位置し、他方の溝32は(+X)方向に向かうに従って(+Y)側に位置する。すなわち、2つの溝32は、異なる長手方向に延びる。Z方向に沿って見た場合に、一方の溝32の長手方向とX方向とがなす角度θ1は、他方の溝32の長手方向とX方向とがなす角度θ1と等しい。
各溝32の幅は、ホルダ31の幅よりも僅かに大きい。溝32の幅は、当該溝32の長手方向に垂直な方向の幅であり、ホルダ31の幅は、当該ホルダ31の長手方向に垂直な方向の幅である。各溝32にはホルダ31が嵌め込まれる。各溝32に嵌め込まれたホルダ31の長手方向は、当該溝32の長手方向に一致する。切断機1では、各溝32が、ホルダ31の移動を案内するホルダガイドとなる。すなわち、ホルダガイド32により、ホルダ31が長手方向に沿う移動方向に案内される。
2つのホルダ31の移動方向は、Y方向に垂直な線に対して対称となる。既述のように、ホルダガイド32の長手方向は、X方向に対して角度θ1だけ傾斜する。ホルダ31に取り付けられた状態における切断刃2の長手方向も、角度θ1とほぼ同じ傾斜角でX方向に対して傾斜する。当該切断刃2では、長手方向に延びる2つの縁のうち、他方のホルダ31から遠い方の縁(すなわち、傾斜方向の前側の縁)に、鋸歯21が設けられる。図4の例では、仮に2つのホルダ31の双方に切断刃2を取り付けた場合に、2つの切断刃2の先端が互いに離れるように、当該2つの切断刃2がY方向の両外側に向かって傾斜する。後述するように、ホルダ31および切断刃2は、移動方向に沿って往復移動するため、蓋板34には、固定ネジ319との干渉を避ける凹部341が形成されている。
切断機本体3は、移動機構33をさらに備える。図4に示す移動機構33は、図示省略のモータ(減速機を含む。)と、ギア331と、2つのギア332とを備える。モータは、上下方向に平行な中心軸J1を中心としてギア331を回転する。2つのギア332は、ギア331の(+Y)側および(-Y)側にそれぞれ配置される。各ギア332は、上下方向に平行な回転軸R1を中心として、ベアリング等により回転可能に支持される。ギア332は、ギア331に係合しており、ギア331の回転により、各ギア332が回転軸R1を中心として回転する。ギア332の上面には、回転軸R1からずれた位置にピン333が設けられる。また、ホルダ31には、その長手方向に垂直な方向に延びるスリット312が設けられる。ピン333は、スリット312内に挿入される。ギア332と共にピン333が回転軸R1を中心として回転すると、ピン333がスリット312に沿って移動しつつ、ホルダガイド32の長手方向(すなわち、移動方向)に沿ってホルダ31が往復移動する。切断機本体3は、例えば既存の電動工具を改造することにより、安価に製作することが可能である。もちろん、切断機本体3が専用の部品により作製されてもよい。
切断機1では、ホルダ31に固定された切断刃2の長手方向の傾斜角(X方向に対する傾斜角)が変更可能である。具体的には、図5に示すように、他の蓋板34aが、図4に示す蓋板34に代えて切断機本体3において用いられる。図5の蓋板34aでは、ホルダガイド(溝)32の長手方向とX方向とがなす角度θ2が、図4の蓋板34における角度θ1と相違する。蓋板34aにおける他の構造は、蓋板34と同じである。このように、ホルダガイド32の長手方向の向きが互いに相違する複数の蓋板34,34aが予め準備され、複数の蓋板34,34aのうち、切断刃2の傾斜角が所望の角度となるものが、実際の処理において使用される。
次に、切断機1を用いた処理について説明する。デッキプレート91の疲労き裂の補修・補強、予防として、Uリブ92の側面部923においてデッキプレート91との接続部をUリブ92の全長に亘って切断した上で、当該側面部923とデッキプレート91とを接続する補強板を取り付ける工法が知られている。当該工法の一環として、側面部923の接続部において横リブ93に対向する注目部位924を切断する際に、上記切断機1が用いられる。
図6は、Uリブ92の側面部923の注目部位924を切断機1を用いて切断する処理の流れを示す図である。ここでは、Uリブ92の側面部923に複数の孔部が予め形成されている。各孔部は、補強板の固定にも利用される貫通孔であり、作業者によりドリルを用いて形成される。複数の孔部は、一定の間隔を空けてY方向に配列される。
注目部位924の切断処理では、図7に示すように、Uリブ92に形成された一部の孔部942を利用して、側面部923の前面925にベースプレート5が取り付けられる(ステップS11)。例えば、側面部923の前面925において、横リブ93の(+Y)側の面に近接した位置にベースプレート5が配置され、ベースプレート5に設けられた孔部52、および、Uリブ92の孔部942を介して、ボルト521の一方の端部がUリブ92内に挿入される。このとき、ベースプレート5の孔部52はY方向に長い形状を有するため、複数の孔部942の間隔がばらついている場合でも、ベースプレート5の孔部52を、Uリブ92の孔部942に重ねることが可能である。
ボルト521は、軸部の外側面から進退自在な可動突起部522(図3参照)を有する。詳細には、ボルト521では、中空の軸部の内部において、軸部に垂直な回転軸を中心として可動突起部522が回転可能に支持され、ばね等の弾性部材の付勢により、可動突起部522が外側面から突出した状態が保持される。また、軸部における外側(Uリブ92の外側)の端部に設けられた操作部を押し込むことにより、可動突起部522が軸部の外側面から後退(没入)する。このように、ボルト521では、可動突起部522の進退(突出または没入)が可能である。
ボルト521によるベースプレート5の固定では、操作部を押し込んで可動突起部522が後退した状態で、ボルト521の一方の端部が孔部52,942を介してUリブ92内に挿入される。続いて、操作部の押し込みを解除することにより、可動突起部522が軸部の外側面から突出する。そして、ボルト521の他方の端部に設けられるナット523が締め付けられる。実際には、2つのボルト521を用いて、ベースプレート5が、Uリブ92の側面部923に固定される。なお、ベースプレート5の側面部923への固定において、孔部942をネジ孔として形成することにより、孔部942に対して締結されるボルトが用いられてよく、また、ベースプレート5がマグネットにより側面部923に対して固定されてもよい。
続いて、図7に示す切込機支持部6がベースプレート5に取り付けられる。詳細には、切込機支持部6は、支持ベース61と、ガイドレール62とを備える。支持ベース61には複数の取付孔が設けられる。また、ベースプレート5において、孔部52の上方には、複数のネジ孔53が設けられる。固定ネジ63を支持ベース61の取付孔に挿入し、ベースプレート5のネジ孔53に対して締め付けることにより、支持ベース61がベースプレート5に取り付けられる。支持ベース61を側面部923に固定した状態では、ガイドレール62は、デッキプレート91の下面911に沿うとともに側面部923から離れる(-X)方向に突出する。図7のガイドレール62におけるX方向に垂直な断面は、上下方向に沿う2つの辺を上底および下底とする台形状である。
切込機支持部6がUリブ92の側面部923に固定されると、切込機7が切込機支持部6に取り付けられる。切込機7は、切込機本体71と、切断砥石72と、2つのスライドベース73とを備える。切込機本体71は、モータおよび減速機を内部に収容する。切断砥石72は円盤状であり、切込機本体71の上部に取り付けられる。切断砥石72は、上下方向に平行な軸を中心として、切込機本体71により回転可能に支持される。
2つのスライドベース73は、切込機本体71の(+Y)側および(-Y)側の側面にそれぞれ固定される。各スライドベース73は、X方向に延びるとともにX方向に垂直な断面が台形状の溝を有する。(+Y)側のスライドベース73の溝の断面形状は、ガイドレール62の断面形状とほぼ同じである。したがって、(+Y)側のスライドベース73は、ガイドレール62と係合可能である。(+Y)側のスライドベース73をガイドレール62に嵌め込むことにより、切込機7がX方向に移動可能な状態で切込機支持部6により支持される。(+Y)側のスライドベース73の溝の断面形状と、(-Y)側のスライドベース73の溝の断面形状とは、上下方向に平行な線に対して対称である。後述するように、図7の切込機支持部6を上下反転させてベースプレート5に取り付けることにより、(-Y)側のスライドベース73が、ガイドレール62と係合可能となる。
続いて、切込機本体71のモータを駆動することにより、切断砥石72の回転が開始される。そして、作業者が切込機7をガイドレール62に沿って側面部923側へと押し込むことにより、切断砥石72が側面部923の前面925に当接し、側面部923の一部が切断される。これにより、図8Aに示すように、側面部923において横リブ93の(+Y)側に切込部98aが形成される(ステップS12)。図8Aでは、デッキプレート91を省略し、側面部923において切断済みの領域に平行斜線を付している(後述の図8Bないし図8Dにおいて同様)。例えば、図7のスライドベース73または切込機本体71がベースプレート5に当接するまで、切込機7を側面部923側へと押し込むことにより、所定の長さ(例えば、約10cm)の切込部98aが形成される。切込部98aは、注目部位924に対してY方向に近接する。なお、ベースプレート5には、上下方向の高さが異なる複数組のネジ孔53が形成されており、切込機支持部6の固定に用いるネジ孔53の選択により、上下方向における切込機支持部6の位置、および、切込部98aの位置をある程度調整することが可能である。
切込部98aの形成が完了すると、切断砥石72の回転が停止される。また、切込機7をガイドレール62に沿って側面部923から離れる方向に移動することにより、切込機7がガイドレール62から取り外される。その後、切込機支持部6がベースプレート5から取り外される。
続いて、図3に示すように、切断刃2を切込部98aに挿入しつつ、本体支持部4の支持ベース41がベースプレート5に取り付けられる。このとき、図2に示すように、支持ベース41の取付孔411が上下方向に長い長孔であることにより、上下方向における切断刃2の位置を、切込部98aに合わせて容易に調整することが可能である。また、切込機7の支持に用いたベースプレート5を、そのまま切断機1の支持に利用することにより、切断機1の取り付けに要する時間を短縮することができる。切断機本体3では、(-Y)側のホルダ31のみに切断刃2が取り付けられている。
続いて、切断機本体3のモータを駆動することにより、切断刃2の往復移動が開始される。そして、作業者が切断機本体3を横リブ93に向かって送り方向に(すなわち、Y方向を向くガイドロッド43に沿って)移動することにより、切込部98aから送り方向に連続する側面部923の部位が切断される。これにより、図8Bに示すように、側面部923の注目部位924の一部が切断される(ステップS13)。例えば、スライドブロック44がロッド支持板42に当接する、または、切断機本体3が横リブ93に当接するまで、切断機本体3が送り方向に移動される。このとき、横リブ93におけるスカラップ932の存在により、切断機本体3を横リブ93に近づけた状態においても、切断刃2が横リブ93を損傷することが防止される。
注目部位924の一部が切断されると、切断刃2の往復移動が停止される。切断機本体3がガイドロッド43に沿って横リブ93から離れる方向に移動され、続いて、図3の本体支持部4がベースプレート5から取り外される。その後、ナット523が緩められてボルト521から外され、ボルト521の操作部を押し込んで可動突起部522が後退した状態で、ボルト521がUリブ92から引き出される。これにより、ベースプレート5が側面部923から取り外される(ステップS14)。
続いて、側面部923の前面925において、横リブ93の(-Y)側の面に近接した位置にベースプレート5が配置され、上記と同様に、ボルト521およびナット523を用いて側面部923に固定される(ステップS15,S11)。また、図7の切込機支持部6が上下反転された状態でベースプレート5に取り付けられる。このとき、切込機支持部6に支持される切込機7の切断砥石72の位置が、上下方向に関して、直前のステップS13により形成された切断部とほぼ同じになるように、切込機支持部6の固定に用いるベースプレート5のネジ孔53が選択される。そして、切込機7における(-Y)側のスライドベース73をガイドレール62に嵌め込むことにより、切込機7が切込機支持部6により支持される。切断砥石72の回転を開始し、作業者が切込機7をガイドレール62に沿って側面部923側へと押し込むことにより、図8Cに示すように、側面部923において横リブ93の(-Y)側に切込部98bが形成される(ステップS12)。
切込部98bの形成が完了すると、切断砥石72の回転を停止し、切込機7を側面部923から離れる方向に移動することにより、切込機7がガイドレール62から取り外される。また、切込機支持部6がベースプレート5から取り外される。その後、切断刃2を切込部98bに挿入しつつ、本体支持部4の支持ベース41がベースプレート5に取り付けられる。このとき、切断機1では、(-Y)側のホルダ31から(+Y)側のホルダ31に切断刃2が付け替えられている。そして、切断刃2の往復移動を開始し、作業者が切断機本体3をガイドロッド43に沿って横リブ93に向かって移動することにより、図8Dに示すように、側面部923の注目部位924の残りの部分が切断される(ステップS13)。これにより、切込部98bから切込部98aに連続する切断部が形成される。
ここで、ステップS12にて切込部98bを形成した直後において、当該切込部98bと、切込部98aから形成された切断部(直前のステップS13により形成された切断部)との間で上下方向の位置がずれていることがある。この場合、図2の支持ベース41における複数の取付孔411において、固定ネジ451によりネジ孔51に対して固定される位置を上下方向に互いにずらすことにより、ガイドロッド43の方向、すなわち、切断機本体3の送り方向がY方向に対して僅かに傾けられる。これにより、切込部98bと上記切断部とが連続するように、側面部923を切断することが可能となる。
注目部位924の全体が切断されると、切断刃2の往復移動が停止され、切断機本体3がガイドロッド43に沿って横リブ93から離れる方向に移動される。その後、本体支持部4がベースプレート5から取り外され、ベースプレート5が側面部923から取り外される(ステップS14)。これにより、注目部位924の切断処理が完了する(ステップS15)。
なお、切断機1は比較的小型であるため、X方向に隣接するUリブ92間の隙間が狭い場合でも、作業を容易に行うことが可能である。注目部位924の切断処理では、切込機7により横リブ93の両側に切込部98a,98bを形成した後に、切断機1により、切込部98aからの注目部位924の切断、および、切込部98bからの注目部位924の切断が順次行われてもよい。この場合に、2つのベースプレート5が、側面部923における横リブ93の両側にそれぞれ取り付けられ、各ベースプレート5が切込機7の支持および切断機1の支持に利用されてもよい。
実際には、側面部923におけるデッキプレート91との接続部において、Y方向に互いに隣接する横リブ93の間における部位も他の工程において切断される。側面部923の接続部が、Uリブ92の全長に亘って切断されると、当該側面部923の前面925とデッキプレート91の下面911とを接続する補強板が取り付けられる。補強板には、その長手方向(Y方向)に沿って複数の孔部が設けられる。また、Uリブ92の側面部923における複数の孔部942は、補強板の複数の孔部に合わせた間隔にて形成されている。ワンサイドボルトにおける軸部の一方の端部を、補強板の孔部および側面部923の孔部942を介してUリブ92内に挿入し、他方の端部に設けられたナットを締め付けることにより、補強板がUリブ92の側面部923に対して固定される。補強板は、デッキプレート91の下面911にも固定される。Uリブ92の切断処理および補強板の固定は、複数のUリブ92の両側面部923に対して順次行われる。
ここで、Uリブ92の側面部923における注目部位924の切断方法として、プラズマ切断を採用する比較例を想定する。プラズマ切断では、切断トーチの構造上の理由により、側面部923においてデッキプレート91の下面911の極近傍を切断する場合には、プラズマの噴射方向を上向きに傾斜させる必要がある。この場合、デッキプレート91の下面911を損傷する可能性がある。デッキプレート91の損傷を避けるために、プラズマの噴射方向を下面911に平行にする場合、側面部923の切断位置がデッキプレート91からある程度(例えば、15mm程)離れてしまう。補強板のサイズや形状には一定の制限があるため、側面部923の切断位置がデッキプレート91から離れる場合、デッキプレート91側に残存する側面部923の部位と補強板とが当接し、デッキプレート91の疲労き裂の補修・補強、予防の目的を果たすことができなくなる。また、切込機7により注目部位924を切断することも考えられるが、この場合、注目部位924の切断の際に横リブ93を損傷してしまう。
これに対し、切断機1では、デッキプレート91の下面911に略平行に配置される長尺の薄板状の切断刃2が設けられる。また、切断機本体3が、切断刃2に対して、デッキプレート91の下面911とは反対側に配置され、長手方向における切断刃2の一端を保持しつつ、切断刃2を長手方向に沿う移動方向に往復移動させる。このように、切断機1では、切断刃2がほぼ最上部となることにより、デッキプレート91および横リブ93の損傷を避けつつ、デッキプレート91に近接した(例えば、5~10mmまで近接した)位置において、側面部923の注目部位924を容易にかつ精度よく切断することが可能となる。また、プラズマ切断のようにドロスが生じることなく、滑らかな切断面が得られるため、プラズマ切断の場合に必要となる切断面の仕上げ工程を省略することができ、Uリブ92の切断処理を比較的短時間にて完了することができる。切断面の品質についても、作業者の技量や習熟度に依らず安定させることが可能となる。
また、本体支持部4が、側面部923の前面925に取り付けられ、本体支持部4により、側面部923の前面925およびデッキプレート91の下面911の双方に沿う送り方向に切断機本体3が移動可能に支持される。これにより、切断刃2をデッキプレート91の下面911に沿って精度よく移動することができ、注目部位924をより精度よく切断することができる。また、送り方向に垂直かつデッキプレート91の下面911に沿う方向に対して、切断刃2の長手方向が所定の傾斜角で傾斜することにより、切断機本体3が注目部位924に対して送り方向に離れた状態で、注目部位924を適切に切断することが可能となる。
切断機本体3では、ホルダガイド32が他のホルダガイド32と交換可能であり、ホルダガイド32の交換により、切断刃2の長手方向の傾斜角が変更される。したがって、横リブ93の厚さが大きい場合には、X方向に対して切断刃2の傾斜角が大きくなるホルダガイド32を用いることにより、横リブ93の一方の面側から、注目部位924の大部分(当該面よりも奥まった部分)を切断することが可能となる。また、横リブ93の厚さが小さい場合には、切断刃2の傾斜角が小さくなるホルダガイド32を用いることにより、切断刃2と側面部923との接触長さを短くして、注目部位924を短時間で切断することが可能となる。このように、横リブ93の厚さ等に応じて切断刃2の傾斜角を変更することにより、側面部923の注目部位924を適切に切断することが実現される。
切断機本体3では、2つのホルダガイド32により、2つのホルダ31が互いに異なる移動方向にそれぞれ案内される。そして、切断刃2の一端が一方のホルダ31に固定された状態において、当該切断刃2が、当該一端から離れるに従って送り方向の一方側へと向かい、切断刃2の一端が他方のホルダ31に固定された状態において、当該切断刃2が、当該一端から離れるに従って送り方向の他方側へと向かう。これにより、1つの切断機1を用いて、横リブ93の両主面側から注目部位924を適切に切断することができる。また、1つの移動機構33により、2つのホルダ31を往復移動させることにより、切断機1を容易に小型化することができる。
上記切断機1および注目部位924の切断処理では様々な変形が可能である。
切断機1は、Uリブ92、横リブ93およびデッキプレート91を有する鋼床版9と同様の構造を有する様々な構造体に対して用いることが可能である。このような構造体では、上下方向に沿う第1板部の主面である前面に対して、上下方向に沿う第2板部の端面が接合され、かつ、第1板部の上端面および第2板部の上端面がカバー部の下面に接合される。上下方向に沿って見た場合、好ましくは、第2板部と第1板部とがT字状に接合される。第1板部および第2板部は、例えば、金属または合金により形成され、典型的には、鋼板である。鋼床版9では、第1板部はUリブ92の側面部923であり、第2板部は横リブ93であり、カバー部はデッキプレート91である。切断機1では、当該構造体において、第2板部の当該端面に対向し、かつ、カバー部の下面に近接した第1板部の注目部位を、第1板部の前面側からカバー部の下面に沿って容易にかつ精度よく切断することができる。
上記構造体において、第2板部の僅かな損傷が許容される場合には、第2板部においてスカラップ932が省略されてもよい。また、上下方向に垂直な方向における第1板部の長さによっては、当該方向における第1板部の端部から注目部位に向かって、切断機1により第1板部を切断することにより、切込部を形成することなく、注目部位の切断が行われてもよい。
切断機1では、電動モータやばね等により、切断機本体3を送り方向に移動する機構が用いられてもよい。第1板部の材料等によっては、本体支持部4が省略されてもよく、この場合、例えば、作業者により切断機本体3が支持される。切断刃2は、往復移動により材料を切断することができるものであればよく、例えば砥石状、チップソー状等の歯部を有するものを使用することも可能である。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 切断機
2 切断刃
3 切断機本体
4 本体支持部
9 鋼床版
21 鋸歯
31 ホルダ
32 ホルダガイド
33 移動機構
91 デッキプレート
92 Uリブ
93 横リブ
98a,98b 切込部
911 (デッキプレートの)下面
923 (Uリブの)側面部
924 注目部位
925 (側面部の)前面
931 (横リブの)凹部
S11~S15 ステップ

Claims (4)

  1. 上下方向に沿う第1板部の主面である前面に対して、前記上下方向に沿う第2板部の端面が接合され、かつ、前記第1板部の上端面および前記第2板部の上端面がカバー部の下面に接合された構造体において、前記第2板部の前記端面に対向し、かつ、前記カバー部の前記下面に近接した前記第1板部の注目部位を、前記第1板部の前記前面側から前記カバー部の前記下面に沿って切断する切断機であって、
    前記カバー部の前記下面に略平行に配置される長尺の薄板状であり、長手方向に延びる縁に歯部が設けられる切断刃と、
    記長手方向における前記切断刃の一端を保持しつつ、前記切断刃を前記長手方向に沿う移動方向に往復移動させる切断機本体と、
    前記第1板部の前記前面に取り付けられるとともに、前記第1板部の前記前面および前記カバー部の前記下面の双方に沿う送り方向に、前記切断機本体を移動可能に支持する本体支持部と、
    を備え
    前記切断刃の前記長手方向が、前記送り方向に垂直かつ前記カバー部の前記下面に沿う方向に対して所定の傾斜角で傾斜し、
    前記切断機本体が、
    前記切断刃の前記一端が着脱可能に固定されるホルダと、
    前記ホルダを前記移動方向に案内するホルダガイドと、
    前記切断刃に対して、前記カバー部の前記下面とは反対側に配置され、前記ホルダを前記移動方向に往復移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記一端が前記ホルダに固定された前記切断刃が、前記一端から離れるに従って前記送り方向の一方側へと向かい、
    前記切断機本体が、
    切断刃の一端が固定可能なもう1つのホルダと、
    前記移動方向とは異なる方向であって、前記もう1つのホルダに固定された前記切断刃の長手方向に沿う他の移動方向に、前記もう1つのホルダを案内するもう1つのホルダガイドと、
    をさらに備え、
    前記切断刃が前記もう1つのホルダに固定された状態において、前記切断刃が前記一端から離れるに従って前記送り方向の他方側へと向かい、
    前記移動機構が、前記もう1つのホルダを前記他の移動方向に往復移動させることを特徴とする切断機。
  2. 請求項に記載の切断機であって、
    前記切断機本体において、前記ホルダガイドが他のホルダガイドと交換可能であり、
    前記ホルダガイドの前記他のホルダガイドへの交換により、前記切断刃の前記長手方向の前記傾斜角が変更されることを特徴とする切断機。
  3. 請求項1または2に記載の切断機であって、
    前記構造体が、Uリブ、横リブおよびデッキプレートを有する鋼床版の一部であり、
    前記第1板部が前記Uリブの側面部であり、前記第2板部が前記横リブであり、前記カバー部が前記デッキプレートであることを特徴とする切断機。
  4. 上下方向に沿う第1板部の主面である前面に対して、前記上下方向に沿う第2板部の端面が接合され、かつ、前記第1板部の上端面および前記第2板部の上端面がカバー部の下面に接合された構造体において、前記第2板部の前記端面に対向し、かつ、前記カバー部の前記下面に近接した前記第1板部の注目部位を、前記第1板部の前記前面側から前記カバー部の前記下面に沿って切断する切断方法であって、
    a)前記第1板部の前記前面および前記カバー部の前記下面の双方に沿う方向を送り方向として、前記第1板部において前記注目部位に対して前記送り方向に近接する位置に切込部を形成する工程と、
    b)請求項1ないしのいずれか1つに記載の切断機の前記切断刃を前記切込部に挿入し、前記切断機本体を前記送り方向に移動することにより、前記第1板部の前記注目部位を切断する工程と、
    を備えることを特徴とする切断方法。
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