JP6498132B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、量子化処理を行って記録媒体に画像を形成するための画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記憶媒体に関する。
擬似階調法を用いて画像を記録する場合、多値の画像データを量子化する必要があるが、この際に利用される量子化法としては誤差拡散法やディザ法が知られている。特に、予め記憶されている閾値と多値データの階調値とを比較してドットの記録または非記録を決定するディザ法は、誤差拡散法に比べて処理負荷が小さく、多くの画像処理装置で有用されている。このようなディザ法では、特に低階調領域におけるドットの分散性が課題となるが、好適なドット分散性を得るための閾値マトリクスとして、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスが提案されている。
図5(a)および5(b)は、ブルーノイズ特性および明視距離250mmにおける人間の視覚特性(VTF)を示す図である。両図において、横軸は周波数(cycles/mm)であり、グラフの左に行くほど低周波、右に行くほど高周波であることを示している。一方、縦軸はそれぞれの周波数に対応する強度(パワー)を示している。
図5(a)を参照するに、ブルーノイズ特性には、低周波側の成分が抑えられていること、急激な立ち上がり(ピーク)を持っていること、高周波側の成分が平らであること、の特徴がある。一方、図5(b)に示す人間の視覚特性では、低周波領域に高い感度を持ち、高周波領域の感度は低い。すなわち、低周波成分は目につきやすいが、高周波成分は目につきにくい。ブルーノイズ特性は、このような視覚特性を鑑みたものであり、視覚特性において、感度の高い(目に見えやすい)低周波領域はほとんどパワーを持たず、感度の低い(目に見えにくい)高周波領域にパワーを持つようになっている。このため、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを用いて量子化処理を行った画像を人間が目視した場合、ドットの偏りや周期性が感知され難く、快適な画像として認識される。
以上説明したようなブルーノイズ特性については、非特許文献1をはじめとして、多くの文献で定義され説明されている。また、ブルーノイズ特性を含め、周波数成分をコントロールしながら閾値マトリクスを作成する方法については、void−and−cluster方式を採用することが出来る。void−and−cluster方式を用いた閾値マトリクスの作成方法は非特許文献2に開示されている。
一方、近年のインクジェット記録装置では、高階調化と高解像度化が推し進められ1200dpi(ドット/インチ)や2400dpiのような高い解像度でドットを記録できるものが提供されている。但し、所定フォーマットの画像データから記録装置が記録可能なデータを生成するための信号値変換の全てを1200dpiや2400dpiの高い解像度で行おうとすると、処理負荷が大きくスループットの低下が懸念される。このため、多くのインクジェット記録装置では、主な画像処理は600dpi程度の比較的低解像度で行いながら、その後それぞれの画素データを数レベルに多値量子化した後、更に記録解像度に合わせた2値化処理を行う方法が採用されている。
図4(a)および(b)は、閾値マトリクスを用いた多値量子化の具体例を示す図である。図4(a)は、0〜255の入力多値データInを、閾値マトリクス400を用いて、レベル0〜レベル2の3値に量子化する場合を示している。閾値マトリクス400において、個々の画素領域には0〜127の閾値が高い分散性で配置されている。図では簡単のため、閾値マトリクス400の領域を4画素×4画素領域としているが、実際には0〜127の閾値のそれぞれが、少なくとも1つ以上ずつ配置されるような領域を有している。
256値の入力多値データInを3値に多値量子化する際、入力多値データの領域(0〜255)は、第1領域(0〜128)と第2領域(129〜255)に分割され、夫々の領域で所定の閾値マトリクスを用いた2値化処理が行われる。そして、第1領域については、入力多値データInが対応する閾値よりも大きい場合はレベル1に、閾値以下の場合はレベル0に量子化される。第2領域については、入力多値データInが対応する閾値よりも大きい場合はレベル2に、閾値以下の場合はレベル1に量子化される。このように、一般的な多値量子化処理では、入力多値データInの領域を(量子化後のレベル数L−1)で分割し、夫々の領域で2値化処理することにより、L段階の量子化値を得ている。
図4(a)では、いくつかの入力多値データInに対する量子化結果を具体的に示している。In=0のとき全画素の量子化値は0となり、In=128のとき全画素の量子化値は1になり、In=255のとき全画素の量子化値は2となる。また、0<In<128のときは0と1の2段階の量子化値が混在し、128<In<255のときは1と2の2段階の量子化値が混在する。
図4(b)は、入力多値データInに従って実際に記録媒体にドットパターンを記録した場合の視覚的な粒状度の程度を、入力多値データInに対応づけて示している。粒状度が高いほど画像内にざらつきが目立ち、視覚的に好ましくない印象を受ける。入力多値データInが0、または128、または255のとき、画素領域は同一の量子化値で統一される。結果、画像全域に同一のドットパターンが一様に配列し、粒状度は低く抑えられている。これに対し、入力多値データInが、0<In<128、または128<In<255の場合、画素領域には2種類の量子化値が混在している。結果、画像全域には異なるドットパターンが散在し、粒状度は高まっている。特に、0と1の量子化値が半数ずつ混在するIn=64や、1と2の量子化値が半数ずつ混在するIn=192では、粒状度が最も高くなっている。
このような状況において、入力多値データInを0から255に徐々に変化させて行くと、粒状度はIn=128近傍で最も激しく変化する。そして、このような粒状度の切り替わりはグラデーションパターンを記録した場合に、擬似輪郭として認識されてしまう。すなわち、従来の一般的なディザ法を用いた多値量子化処理では、濃度の連続性は得られるものの、粒状度の連続性が得られていなかった。
このような粒状度の非連続性は、閾値マトリクスの全画素領域が1つの量子化値に統一されてしまうような階調が存在することに起因している(例えばIn=128で量子化値1に統一)。このように1つの量子化値に統一されてしまう階調では、等しいドットパターンが繰り返し配列するので、近傍の階調に比べて粒状度が極端に低くなるからである。
このような現象を鑑み、特許文献1には、1つの量子化値に統一される階調を生じさせないような多値量子化法が開示されている。具体的には、In=128近傍の特定階調では、In<128でも量子化値が2となる画素やIn>128でも量子化値が0となる画素を生成し、閾値マトリクス領域に内に0、1、2の3段階の量子化値が混在するようにしている。そして、In=128において粒状度が極端に低くならないようにして、粒状度の非連続性を緩和している。
特許第4059701号公報
Robert Ulichney, Digital Halftoning, The MitPress Cambridge, Massachusetts London, England Rovert Ulichney, The void-and-cluster method for dither array generation, Proccedings SPIE, Human Vsion, Visual Processing, Digital Displyas IV, vol.1913, pp.332-343, 1993.
しかしながら、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを用いて特許文献1の方法を採用した場合、ブルーノイズ特性の効果を十分に発揮できない状況が発生してしまっていた。以下、具体的に説明する。
ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスでは、最小値の閾値(0)を含む連続する閾値に対応する画素にドットを配置することにより、分散性の高いブルーノイズ特性を得ることが出来る。よって、たとえ連続する閾値に対応する画素にドットを配置しても、最小値やその近傍の閾値(0)に対応する画素を含んでない場合には、十分なブルーノイズ特性を得ることは出来ない。
図6(a)〜(c)は、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスにおいて、特定の閾値範囲にドットを配置した場合の周波数特性を示す図である。図5(a)および(b)と同様、横軸は空間周波数(cycles/mm)、縦軸は強度(パワー)を示している。ここでは、16×16の画素領域に1〜127の閾値が分散性の高い状態で2画素ずつ配列された閾値マトリクスを用いている。図6(a)は0〜29の閾値にドットを配置した場合の周波数特性、同図(b)は30〜97の閾値にドットを配置した場合の周波数特性、同図(c)は98〜127の閾値にドットを配置した場合の周波数特性をそれぞれ示している。
図6(a)では、最小値の閾値(0)から(29)の画素にドットが配置されているので、低周波成分が抑えられている、急激な立ち上がりを持っている、高周波成分が平らである、というブルーノイズ特性を比較的正確に実現出来ている。しかしながら、図6(b)では、最小値を含む(0〜29)閾値にはドットが配置されず、途中の閾値(30〜97)にのみドットが配置されているので、低周波成分が増加し、立ち上がりが緩やかになり、十分なブルーノイズ特性が得られていない。閾値(98〜127)に対してのみドットが配置される図6(c)についても同様である。そして、図6(b)や(c)のように、最小値(0)を含む閾値領域を外した閾値領域にドットを配置して得られる画像の分散性は、図6(a)のように最小値を含む閾値領域にドットを配置して得られる画像の分散性よりも低くなる。
特許文献1の場合、入力多値データInが低い領域(In=0〜124)では、入力多値データの値が1つ上昇するに従って、量子化値が1となる画素が1つ増加し量子化値が0(紙白)となる画素が1つ減少する。そして、当該範囲(In=0〜124)においてはいずれの階調でもブルーノイズ特性が実現される。しかし、入力多値データInが中間値(In=128)に近い領域(In=125〜132)では、入力多値データの値が1つ上昇しても量子化値が0の画素はそのまま維持され、量子化値が1である画素の量子化値が2に置き換えられて行く。このため、1と2の量子化値を区別しない場合のドットの配置はそのまま維持される。
しかし、当該階調領域(In=125〜132)は、量子化値が0(紙白)である画素から見れば、図6(c)のような周波数特性を有することになり、比較的粒状度が高く認識される領域である。すなわち、特許文献1を採用した場合、図4(b)で示したような粒状度の非連続性は緩和されるが、比較的粒状度が高い階調領域が広がってしまっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものである。よってその目的とするところは、閾値マトリクスを用いながら、低階調から高諧調までの各階調において分散性に優れた画像を出力可能な画像処理装置を提供することである。
そのために本発明は、多値データを当該多値データよりも小さい階調数を有する多値の量子化データに変換するための画像処理装置であって、画像の複数の画素に相当する画素領域を有し、画素位置に応じて異なる閾値が設定されている閾値マトリクスにおける閾値を取得する手段と、前記多値データが取り得る階調の範囲が2つ以上の階調領域に分割されて得られる領域にそれぞれ相当する複数の階調領域のうち、いずれの階調領域に前記多値データが示す階調が含まれるかに応じて、前記多値データに対する前記量子化データの仮量子化値を設定する仮量子化手段と、前記階調領域における前記多値データの階調の位置に応じた当該多値データのための比較多値データと前記閾値を比較した結果に基づいて、前記仮量子化手段が設定した仮量子化値、当該仮量子化値より小さな値、当該仮量子化値より大きな値のいずれかを、前記多値データに対する前記量子化データの量子化値に決定する量子化手段とを備え、前記量子化手段は、前記画素領域の各画素の多値データが同じ中間の階調を示す値である場合、前記多値データの値の上昇に伴い、前記所定の画素領域において、前記仮量子化値より大きな値を有する画素が増え、前記仮量子化値を有する画素の数は変わらず、前記仮量子化値より小さな値を有する画素が減るように量子化値を決定することを特徴とする。
本発明によれば、全体的に粒状度を抑えながらも、擬似輪郭の要因となる粒状度の極端な変動を抑制し、いずれの階調においても分散性に優れた画像を出力することが可能となる。
インクジェット記録システムの制御の構成を示すブロック図である。 画像データの処理を説明するためフローチャートである。 量子化処理の詳細を説明するためのブロック図である。 (a)および(b)は、閾値マトリクスを用いた多値量子化の例を示す図である。 (a)および(b)は、ブルーノイズ特性と視覚特性の比較図である。 (a)〜(c)は特定の閾値範囲にドットを配置したときの周波数特性である。 (a)および(b)は、一般的な多値量子化処理の工程と結果を示す図である。 (a)および(b)は、本発明の多値量子化処理の工程と結果を示す図である。 (a)および(b)は、入力多値データInに対する量子化値の分布図である。 実施例2の多値量子化処理の工程を説明するためのフローチャートである。 (a)および(b)は入力多値データInに対する量子化値の分布図である。 (a)および(b)は入力多値データInに対する量子化値の分布図である。
(実施例1)
図1は、本発明に適用可能なインクジェット記録システムの制御の構成を示すブロック図である。本実施例におけるインクジェット記録システムは、画像供給デバイス3、画像処理装置2およびインクジェット記録装置1(以下、単に記録装置とも言う)から構成されている。画像供給デバイス3より供給された画像データは、画像処理装置2にて所定の画像処理が施された後、記録装置1に送られ、記録される。
記録装置1において、記録装置主制御部101は記録装置1全体を制御するためのものであり、CPU、ROM、RAMなどによって構成されている。記録バッファ102は、記録ヘッド103に転送する前の画像データを、ラスタデータとして格納することができる。記録ヘッド103は、インクを滴として吐出可能な複数の記録素子を有するインクジェット方式の記録ヘッドであり、記録バッファ102に格納された画像データに従って、各記録素子からインクを吐出する。本実施例では、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色分の記録素子列が、記録ヘッド103上に配列するものとする。
給排紙モータ制御部104は記録媒体の搬送や給排紙の制御を行う。記録装置インタフェイス(I/F)105は、画像処理装置2との間でデータ信号の授受を行う。I/F信号線114は両者を接続する。I/F信号線114の種類としては、例えばセントロニクス社の仕様のものを適用することができる。データバッファ106は、画像処理装置2から受信した画像データを一時的に格納する。システムバス107は記録装置1の各機能を接続する。
一方、画像処理装置2において、画像処理装置主制御部108は、画像供給デバイス3から供給された画像に対し様々な処理を行って記録装置1が記録可能な画像データを生成するためのものであり、CPU、ROM、RAM等を備えている。後述する図3に示した本発明の量子化構成も画像処理装置主制御部108に備えられており、図2や図8(a)で説明するフローチャートは画像処理装置主制御部108のCPUが実行するものである。また、これらフローチャートで使用するルックアップテーブルや閾値マトリクスは、記録媒体の種類や印刷モードごとに画像処理装置主制御部108内のROMに予め記憶されている。画像処理装置インタフェイス(I/F)109は、記録装置1との間でデータ信号の授受を行う。外部接続インタフェイス(I/F)113は、外部に接続された画像供給装置3との間で、画像データなどの授受を行う。表示部110は、ユーザに対し様々な情報を表示し、例えばLCDなどを適用することが出来る。操作部111は、ユーザがコマンド操作を行うための機構であり、例えばキーボードやマウスを適用することが出来る。システムバス112は、画像処理装置主制御部108と各機能とを結ぶ。
図2は、画像処理装置制御部108が行う画像データの処理を説明するためフローチャートである。 本処理は、画像処理装置制御部108に備えられたCPUが、ROMに記憶されたプログラムに従って実行する。図2において、画像供給デバイス3より処理対象となる注目画素の画像データが入力されると(ステップS200)、画像処理装置制御部108は、まずステップS201において色補正を実行する。画像処理装置2が画像供給装置3より受信する画像データは、sRGB等の規格化された色空間を表現するための、R(レッド)、G(グリーン)およびB(ブルー)の8bit輝度データである。ステップS201では、これら輝度データを記録装置固有の色空間に対応するRGB8bitの輝度データに変換する。信号値を変換する方法は、予めROMなどに格納されたルックアップテーブル(LUT)を参照する等の公知の方法を採用することが出来る。
ステップS202において、画像処理装置制御部108は、変換後のRGBデータを、記録装置のインク色である、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK(ブラック)それぞれの8bit256値の階調データ(濃度データ)に分解する。この段階で、8bitのグレー画像が4チャンネル分(4色分)生成される。インク色分解処理においても、色補正処理と同様、予めROMなどに格納されたルックアップテーブル(LUT)を参照することが出来る。
ステップS203において、画像処理装置制御部108は、CMYKそれぞれに対し、階調補正処理を行う。一般に、記録媒体に記録されるドットの数と、その数のドットによって記録媒体で実現される光学濃度は線形関係にはない。よって、この関係を線形にすべく多値の色信号データCMYKを一次変換して、記録媒体に記録されるドットの数を調整する。具体的には、夫々のインク色に対応して用意された一次元ルックアップテーブルを参照し、8bit256値のCMYKを同じく8bit256値のC´M´Y´K´に変換する。
ステップS204において、画像処理装置制御部108は、C´M´Y´K´に対し所定の量子化処理を行い、数ビットの量子化データに変換する。例えば3値に量子化する場合、0〜255の8bit入力多値データを0〜2の2bitデータに変換する。当該量子化処理については、後に詳しく説明する。
続くステップS205において、画像処理装置制御部108はインデックス展開処理を行う。具体的には、個々の画素に記録するドットの数と位置を定めた複数のドット配置パターンの中から、1つのドット配置パターンを、ステップS204で得られた量子化値に対応づけて選出する。そして、このドットデータを2値データとして出力する(ステップS206)。以上で本処理が終了する。なお、図2では、量子化値にドットパターンを1対1で対応づけるインデックス展開処理を用意したが、記録ヘッド103が大と小のドットを記録可能な場合には、量子化値2を大ドット、量子化値1を小ドットと対応づけて記録しても良い。
図3は、図2のステップS204の量子化処理を実行する機構を説明するためのブロック図である。本発明の量子化処理はディザ法によって行われる。
画像データ取得部301は、各インク色について、個々の画素の濃度を示す8bitの多値階調データC´M´Y´K´を取得し、ディザ処理部302に転送する。ディザ処理部302における処理はC´M´Y´K´それぞれについて並列に行われるので、ここではある1色の入力多値データInの処理について説明する。
ディザ処理部302において、量子化すべき8bitの入力多値データInはそのまま量子化処理部306に送信される。一方、閾値取得部305はメモリ303にアクセスし、該当する閾値マトリクス304を取得して、配列する閾値の中から入力多値データInの座標に対応する閾値を選択し、これを量子化処理部306に送信する。本実施形態の閾値マトリクス310は、16×16画素の領域を有し、0〜127の閾値が2画素ずつブルーノイズ特性を有するように配列して形成されている。量子化処理部306は、入力多値データInと閾値取得部305から取得した閾値Dthを用いて所定の量子化処理を行い、個々の画素について0、1、2のいずれか量子化値を有する量子化データを出力する。
以下、本実施例の特徴的な多値量子化処理を説明するために、まず従来の一般的な多値量子化処理について説明する。
図7(a)および(b)は、は、従来の一般的な多値量子化処理の工程および結果を説明するための図である。図7(a)は、量子化処理部306が実行する1画素分の量子化処理を説明するためのフローチャートである。1画素分の入力多値データInが入力されると、量子化処理部306は、まずステップS701において、量子化代表値Thと、ディザ閾値Dthを用意する。
量子化代表値Thとは、図4(a)および(b)で説明したように入力多値データInを複数の領域に分割するための境界値であり、その値と個数は入力多値データInの階調範囲と量子化値の段階数に対応して定められる。0〜255の256階調を有する入力多値データInを、3値(0、1、2)に量子化する場合は、256階調を2つの領域に分割することになるので、等分割する場合は、256/(3−1)=128が量子化代表値Thとなる。以下、等分割を前提に説明する。一方、ディザ閾値Dthは、閾値取得部305が取得した閾値マトリクスの中で入力多値データInの座標(x、y)に対応する位置に配置された値である。
ステップS702において、量子化処理部306は、式(1)を用いて、仮量子化値N´および比較多値データIn´を求める。
In/Th=N´…In´ ・・・式(1)
すなわち、入力多値データInを量子化代表値Thで除算した際の商が仮量子化値N´となり、余りが比較多値データIn´となる。入力多値データInの階調領域を等分割ではなく複数の領域に分ける場合は、入力多値データInを予め定められた量子化代表値Thと比較し、大小関係によって仮量子化値N´を設定する。
ステップS703において、量子化処理部306は、ステップS702で得られた比較多値データIn´とディザ閾値Dthを比較する。そして、In´< Dth の場合は、ステップS705に進み、仮量子化値を量子化値に設定して(N=N´)本処理を終了する。一方、In´≧ Dth の場合は、ステップS704に進み、仮量子化値N´に1を加えた値を量子化値として(N=N´+1)本処理を終了する。
図7(b)は、上記量子化処理を行った場合の量子化結果を示す図である。ここでは、閾値マトリクス400を用いて0〜255の階調領域を有する入力多値データInを、レベル0〜2のようにより階調数の少ない3値に量子化した場合の4×4画素領域を示している。入力多値データInが一様に0であるとき、4×4領域内の全画素の量子化値は、N=0になっている。そして、入力多値データInが増大するに従ってN=0の画素が減りN=1の画素が増えて行き、In=Th=128においては、全画素の量子化値がN=1になっている。In=0以上で128より小さい場合、量子化値はN=0とN=1が混在している状態となっている。
入力多値データInが128を超えてさらに増大すると、今度はN=1の画素が減りN=2の画素が増えて行き、In=255(MAX)において、全画素の量子化値はN=2となる。このように、In=128〜255の階調領域において、量子化値はN=1とN=2が混在している状態となっている。
一方、図8(a)および(b)は、本実施例の多値量子化処理の工程および結果を説明するための図である。ステップS801およびS802は、図7(a)のステップS701およびS702と同等であるので説明は省略する。
ステップS803において、量子化処理部306は、ディザ閾値Dthの拡張処理を行う。具体的には、閾値の階調領域(1〜127)を、より広い領域(例えば0〜160)に拡張するように、式(2)を用いて拡張ディザ閾値Dth´を算出する。
Dth´=Dth×(160/127) ・・・式(2)
続くステップS804において、量子化処理部306は、ステップS802で得られた比較多値データIn´とステップS803で得られた拡張ディザ閾値Dth´を比較する。そして、In´≧ Dth´の場合は、ステップS805に進み、仮量子化値N´に1を加えた値を量子化値に決定して(N=N´+1)本処理を終了する。一方、In´< Dth´ の場合は、さらにステップS806に進む。
ステップS806において、量子化処理部306は、比較多値データIn´を拡張ディザ閾値Dth´から所定値αを差し引いた値(Dth´−α)と比較する。そして、In´≧(Dth´−α)の場合はステップS808に進み、仮量子化値N´を量子化値に決定して(N=N´)本処理を終了する。一方、In´< (Dth´−α) の場合はステップS807に進み、仮量子化値N´より1を引いた値を量子化値Nに決定して(N=N´−1)本処理を終了する。
図8(b)は、本実施例の量子化処理を行った場合の量子化結果を示す図である。ここでは、図7(b)で使用した閾値マトリクス400に対し拡張処理を行った後の閾値マトリクス500を用いて0〜255の階調領域を有する入力多値データInを、レベル0〜2の3値に量子化した場合の4×4画素領域を示している。In=128において、全画素の量子化値はN=1になっておらず、N=0、N=1、N=2が混在している。このように、In=0〜128の階調領域において、量子化値はN=0とN=1が混在している。
図7(a)で説明した従来法の場合は、比較多値データIn´とディザ閾値Dthとの比較において、
In´<Dth のとき N=N´
Dth≦In´ のとき N=N´+1
となり、量子化値Nは、仮量子化値N´または仮量子化値N´に1を加えた値の、2種類しか生成されなかった。これに対し、図8(a)で説明した本実施例の場合は、比較多値データIn´と拡張ディザ閾値Dth´との比較において、
In´<Dth´−α のとき N=N´−1
Dth´−α≦In´<Dth´ のとき N=N´
Dth´≦In´ のとき N=N´+1
となり、量子化値Nは、仮量子化値N´、仮量子化値´より1を引いた値、および仮量子化値N´に1を加えた値の、3種類が生成される。ここで、定数αは、ディザ閾値Dthの拡張量(160−128=32)に相当する画素数が、量子化値(N=N´−1)に設定されるようにするため、α=128とする。
具体例を説明する。例えば、入力多値データIn=140の場合、式(1)より
140/128=1…12
となるので仮量子化値はN´=1、比較多値データはIn´=12となる。ここで例えば、
拡張ディザ閾値Dth´=160の画素については、
上式 In´<Dth´−α が満たされるので(すなわち12 < 160−128)、最終的な量子化値は、N=1−1=0 となる。
また、Dth´=137の画素については、
上式 Dth´−α≦In´<Dth´ が満たされるので(すなわち137−128 < 12<137)、最終的な量子化値Nは、N=N´=1 となる。
さらに、Dth´=10の画素については、
上式 Dth´≦In´ が満たされるので(すなわち10≦12)、量子化値Nは、N=N´+1=2 となる。
同様に計算すると、拡張ディザ閾値Dth´が0〜12の画素については、その量子化値はN=2となり、13〜140の画素については、その量子化値はN=1となり、141〜160までの画素については、その量子化値はN=0となる。このような入力多値データIn=140の場合の出力結果は、図8(b)の左から5番目のパターンに相当する。
また、例えば入力多値データIn=165の場合、式(1)より
165/128=1…37 となるので仮量子化値はN´=1、比較多値データはIn´=37となる。ここで、
拡張ディザ閾値Dth´=160の画素については、
上式 Dth´−α≦In´<Dth´ が満たされるので(すなわち160−128 ≦ 37<160)、量子化値Nは、N=N´=1 となる。
また、Dth´=0の画素については、
上式 Dth´≦In´ が満たされるので(すなわち0≦ 37)、量子化値Nは、N=N´+1=2 となる。
同様に計算すると、拡張ディザ閾値Dth´が0〜37までの画素については、その量子化値はN=2となり、38〜160の画素については、その量子化値がN=1となる。このような入力多値データIn=165の場合の出力結果は、図8(b)の左から9番目のパターンに相当する。
このように、図8(b)に示す本実施例の量子化結果においては、In=0および255を除くいずれの階調においても、画素領域内には常に複数種類の量子化値が含まれている。よって、図7(b)におけるIn=128の場合のように、全画素が同じ量子化値に統一されることがなく、一様に同じドットパターンが配列することもない。結果、粒状度が極端に低くなる階調は存在せず、擬似輪郭を抑制することが出来る。
このように、本実施例によれば、特定階調に対してのみ量子化値を3値に振り分けることが出来る。そして、この際、閾値の階調領域を拡張する割合や定数αを変化させて上記特定階調の範囲を調整することにより、全体的に粒状度を抑えながらも、擬似輪郭の要因となる粒状度の極端な変動を抑制することが可能となる。また、全ての量子化値に共通する1つの閾値マトリクスを用意すれば良いので、閾値マトリクスを記憶するためのメモリ領域を量子化値に応じた倍数だけ必要とする従来の構成に比べて、メモリ容量を少なく抑えることが出来る。
なお、入力多値データInが十分に小さいときには上記式から判断すると、N=−1になってしまう場合も考えられるが、このような場合には、強制的にN=0とすれば良い。N=−1を強制的にN=0としても、N=−1となるような画素位置は最も閾値が大きい領域であるため、粒状度を悪化させる要因にはならない。
また、N=−1を発生させないための別の方法として、仮量子化値を入力多値データInを量子化代表値Thで除算した際の商ではなく、商から1を引いた値に予め設定することも出来る。この場合、ステップS805での処理をN=N´+2に、ステップS807での処理をN=N´にし、ステップS806でIn´≧Dth´−αと判断された場合に量子化値NをN=N´+1とすれば良い。
ところで、既に背景技術の項で説明したとおり、特許文献1においても、所定の階調領域に対し、領域内に3段階の量子化値を混在させるための方法が開示されている。但し、既に課題の項でも説明したように、特許文献1によれば、閾値(0〜127)を記憶する第1の閾値マトリクスと閾値(128〜255)を記憶する第2の閾値マトリクスを用意している。このため、1つの閾値マトリクスのみを用いる本実施例に対し、閾値マトリクスを記憶するためのメモリ容量が、レベル数に応じた倍数だけ必要になる。
また、特許文献1によれば、第1のマトリクスに配列する閾値のうちの高レベルの閾値のいくつかと、第2のマトリクスに配列する閾値のうち低レベルの閾値のいくつかと交換している。このため、入力値が128近傍の階調領域では、入力多値データInの値が1つ上昇するに従って、量子化値N=0の画素はそのまま維持され、N=1の画素がN=2に置き換えられて行く。
これに対し本実施例では、閾値(0〜127)を記憶する単一の閾値マトリクスを用いている。そして、この単一の閾値マトリクスから求めた拡張閾値Dth´と、比較入力多値データIn´との大小関係に基づいて、N、N+1、N−1の3段階の量子化値を得ている。このため、入力多値データIn=128近傍の階調領域においても、入力多値データInの値が1つ上昇するに従って、N=1の画素はそのまま維持され、N=0の画素がN=2に置き換えられて行く。
図9(a)および(b)は、入力多値データInに対し、量子化値NがN=0、N=1、N=2に設定される画素数の分布を示す図である。図9(a)は特許文献1の多値量子化を行った場合、図9(b)は本実施例の量子化処理を行った場合の画素数分布を夫々示している。
特許文献1の場合、図9(a)を参照するに、入力多値データIn=0〜100の領域において、入力多値データInの値が1つ上昇するに従って、量子化値N=0の画素が徐々に減少し、N=1の画素が単調増加している。このような階調領域では、閾値(0〜127)を記憶する第1の閾値マトリクスが用いられるが、当該閾値マトリクスはブルーノイズ特性を有しているので、N=1のドットパターンは分散性の高い状態で配置され、図6(a)で示すような周波数特性を実現する。
入力多値データがIn=128に近づくと、既に量子化値N=1が設定されている画素の量子化値が、N=1からN=2に置き換えられていく。このとき、量子化値N=0に設定されている画素の位置と数は維持されている。そして、入力多値データがIn=128を超えると、再び量子化値N=0の画素が単調減少し、N=1の画素が単調増加して行く。
入力多値データIn=128近傍の階調領域において、N=1とN=2については、閾値マトリクスに配列される閾値のうち、値の小さい位置から順番に配置されている。よって、図6(a)のような周波数特性を有する高い分散性のドットパターンが実現される。しかしその一方、N=0(紙白)に着目すると、当該領域はN=1やN=2が配置されていない残りの閾値の大きい画素領域である。よって、図6(c)のようなピークが低周波側にある周波数特性を有しており、周囲に比べてコントラストの強い紙白領域は目に付きやすく、比較的高い粒状度が感知されてしまう。すなわち、特許文献1を採用した場合、図4(b)で示したような粒状度の非連続性は緩和されるが、比較的粒状度が高い階調領域が広がってしまっていた。
一方、本実施例の場合、図9(b)を参照するに、量子化値N=0の画素は、入力多値データIn=0のときに最大数となり、入力多値データInの値が1つ上昇するに従って、一定の傾きで単調減少する。すなわち、目に付きやすい紙白について比較的粒状度が高い階調領域が拡大されることはなく、入力多値データInに対する粒状度の連続性を維持することが出来る。
なお、以上では、説明を簡単にするために、入力多値データInの階調領域をディザ閾値Dthの階調領域で等分割したが、分割後の比較入力多値データIn´の領域は互いに異なっていても良いし、夫々の領域がディザ閾値Dthの階調領域と等しくなくても良い。大きさの異なる複数の領域に分割する場合、ステップS802では、入力多値データInを予め定められた量子化代表値Thと比較し、大小関係によって仮量子化値Nを設定すれば良い。そして夫々の領域がディザ閾値Dthの階調領域と等しくなるように正規化し、その後ステップS803でディザ閾値Dthに対する拡張処理を行えば良い。
また、以上では、メモリ303に格納されている閾値マトリクスを閾値取得部305が読取り、量子化処理部306がステップS803で個々の画素ごとにディザ閾値Dthに式(2)のような演算を行って閾値Dth´を算出した。しかし、使用する閾値マトリクスと拡張率(160/127)が既定値である場合は、メモリ303に拡張ディザ閾値Dth´を予め記憶しておくことも出来る。このような構成にすれば、拡張ディザ閾値Dth´を取得するための演算工程(ステップS803)を省略することが出来、処理負荷を削減し処理速度を高めることが出来る。
以上説明したように、本実施例によれば、いずれの階調においても粒状度がある程度抑えられた画像を、入力多値データInに対する粒状度の連続性を損なうことなく出力することが出来る。また、本実施例によれば、全ての量子化値に共通する1つの閾値マトリクスを用意すれば良いので、閾値マトリクスを記憶するためのメモリ領域を量子化値に応じた倍数だけ必要とする従来の構成に比べて、メモリ容量を少なく抑えることが出来る。
(実施例2)
本実施例においても、図1〜3で説明した画像処理装置を用いる。実施例1では、0〜127のディザ閾値Dthに対し拡張処理を行ったが、本実施例では入力多値データInに対する拡張処理を行う。
図10は、本実施例の多値量子化処理の工程を説明するためのフローチャートである。ステップS1001およびS1002は、図7(a)のステップS701およびS702と同等であるので説明は省略する。
ステップS1003において、量子化処理部306は、比較多値データIn´の拡張処理を行う。具体的には、比較多値データIn´の階調領域(1〜127)を拡張量Y=32だけ拡張するように、式(3)を用いて拡張比較多値データIn´´を算出する。
In´´=In´×(128+32)/127 ・・・式(3)
続くステップS1004において、量子化処理部306は、ステップS1003で得られた拡張比較多値データIn´´とステップS1002で得られたディザ閾値Dthを比較する。そして、In´´≧ Dthの場合は、ステップS1005に進み、仮量子化値N´に1を加えた値を量子化値Nに決定して(N=N´+1)本処理を終了する。一方、In´´< Dthの場合は、さらにステップS1006に進む。
ステップS1006において、量子化処理部306は、拡張比較多値データIn´´をディザ閾値Dthに所定値βを加算した値(Dth+β)と比較する。そして、In´´≧(Dth+β)の場合は、ステップS1008に進み、仮量子化値N´を量子化値Nとして決定し(N=N´)、本処理を終了する。一方、In´´< (Dth+β) の場合は、ステップS1007に進み、仮量子化値N´より1を引いた値を量子化値Nとして(N=N´−1)本処理を終了する。
このような本実施例によれば、拡張比較多値データIn´´とディザ閾値Dthとの比較において、
In´´<Dth+β のとき N=N´−1
Dth+β≦In´´<Dth のとき N=N´
Dth≦In´´ のとき N=N´+1
となり、量子化値Nは、仮量子化値N´、仮量子化値より1を引いた値(N´−1)および仮量子化値に1を加えた値(N´+1)の、3種類が生成される。ここで、βは、比較多値データの拡張量Y=32に相当する画素数が、量子化値(N=N−1)となるようにするため、β=128−32=96とする。
具体例を説明する。例えば、入力多値データIn=140の場合、式(1)より
140/128=1…12 となるので仮量子化値はN´=1、比較多値データはIn´=12となる。そして、拡張量Y=32とすると、式(3)より拡張比較多値データは、
In´´=12×((128+32)/127)=15 となる。よって、例えば
ディザ閾値Dth=128の画素については、
上式 In´´<Dth+β が満たされるので(すなわち 15< 128+96)、量子化値は、N=N´−1=0 となる。
また、Dth=100の画素については、
上式 Dth≦In´´<Dth+β が満たされるので(すなわち100+96< 140<100)、最終的な量子化値Nは、N=N´=1 となる。
さらに、Dth=10の画素については、
上式 Dth≦In´´が満たされるので(すなわち10≦15)、最終的な量子化値は、N=N´+1=2 となる。
このように、本実施例によれば、閾値Dthと拡張比較多値データIn´´との大小関係を定数βを介して3段階にレベル付けすることにより、特定階調に対してのみ量子化値を3値に振り分けることが出来る。そして、この際、比較多値データIn´の階調領域を拡張する割合や定数βを変化させて上記特定階調の範囲を調整することにより、全体的に粒状度を抑えながらも、擬似輪郭の要因となる粒状度の極端な変動を抑制することが可能となる。
なお、本実施例においても実施例1と同様、N=−1になってしまう画素については、強制的にN=0とすれば良い。また、実施例1と同様、入力多値データInを量子化代表値Thで除算した際の商から予め1を引いた値を仮量子化値とすることにより、N=−1を発生させないようにすることも出来る。
さらに、入力多値データを拡張した後に量子化処理を行う本実施例は、図2で説明した量子化処理以前の処理工程(S201〜S203)を、量子化のために必要なビット数よりも少ないビット数で行うことが出来る。このため、これら処理をハードウエアで実行する場合には、従来よりもRAMへのアクセス帯域を小さくすることができる。
なお、本実施例においても、分割後の比較入力多値データIn´の領域は互いに異なっていても良いし、夫々の領域がディザ閾値Dthの階調領域と等しくなくても良い。大きさの異なる複数の領域に分割する場合、ステップS1002では、入力多値データInを予め定められた量子化代表値Thと比較し、大小関係によって仮量子化値Nを設定すれば良い。そして夫々の領域がディザ閾値Dthの階調領域と等しくなるように正規化し、その後ステップS1003で正規化後の比較入力多値データに対する拡張処理を行えば良い。
また、図10で説明したフローチャートでは、ステップS1003において、個々の入力多値データIn´に対し、所定の係数を乗算することにより拡張入力多値データIn´´を算出した。しかし、乗算時の係数が一定であることが明らかな場合は、入力多値データIn´と拡張入力多値データIn´´を1対1で対応づけた1次元ルックアップテーブルを予め用意しても良い。このようにすれば、演算工程を行うよりも処理負荷を削減し処理速度を高めることが可能となる。
(実施例3)
再度図9(a)および(b)を参照する。図9(b)に示す実施例1では、拡張ディザ閾値Dth´が拡張されているため、入力多値データの最大値In=256においても、N=1となる画素が混在している。よって、入力多値データの最大値In=256では全ての画素がN=2とはなっていない。この実施例では、最高濃度より濃度が改善される多値量子化を行う。
本実施例においても、図8(a)に示すフローチャートに従って処理を行うことができる。ただし、実施例1では3値に量子化するために0〜255の階調領域を2分割したが、本実施例では当該領域を3分割する。このため、実施例1のステップS801では量子化代表値Th=128を用意したが、本実施例のステップS801では量子化代表値Th=86を用意する。
ステップS802では、実施例1と同様、式(1)を用いて、仮量子化値Nおよび比較多値データIn´を求める。
In/Th=N´…In´ ・・・式(1)
これにより、本実施例では3種類の仮量子化値N(N=0、N=1、N=2)が得られる。
ステップS803において、量子化処理部306は、ディザ閾値Dthの拡張処理を行う。具体的には、閾値の階調領域(1〜127)を、より広い領域(例えば0〜170)に拡張するように、式(4)を用いて拡張ディザ閾値Dth´を算出する。
Dth´=Dth×(170/127) ・・・式(4)
その後、ステップS804〜S807の処理は、実施例1と同様である。すなわち、
In´<Dth´−α のとき N=N´−1
Dth´−α≦In´<Dth´ のとき N=N´
Dth´≦In´ のとき N=N´+1
とする。但し、本実施例におけるαは、ディザ閾値Dthの拡張量(170−86=84)に相当する画素数が、量子化値(N=N−1)となるようにするため、α=86とする。
これにより、本実施例では、4段階の量子化値(N=0、N=1、N=2、N=3)が生成される。但し、実際の記録にはN=3に対応する出力表現(ドット径やドット数)は無いため、量子化値がN=3に決定された画素については、その量子化値を強制的にN=2に変更する。
図11(a)および(b)は、入力多値データInに対し、個々の量子化値(N=0、N=1、N=2、N=3)に設定される画素数の分布を示す図である。図11(a)がN=3に設定された画素の量子化値をN=2に変更する前の分布、同図(b)は変更後の分布をそれぞれ示している。両図を比較すると、図11(b)における量子化値(N=2)には、図11(a)における量子化値(N=3)が加算されていることが分かる。このため、図11(b)が示す最終的な量子化処理後の分布においては、入力多値データの最大値In=255において、全ての画素が量子化値(N=2)に設定されている。このような本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得ながらも、入力多値データの最高値In=255を記録装置で実現可能な最高濃度に一致させることが出来る。
ところで、図11(b)を実施例1の図9(b)と比較すると、図11(b)では3段階の量子化値(N=0、N=1、N=2)が混在して出力される特定階調が、実施例1よりもかなり広いことが分かる。このことが、画像上好ましくない場合には代表閾値Thおよびディザ閾値の拡張率を変化させることにより、特定階調の幅を調整すれば良い。
また、実際の入力多値データの範囲が0〜255であったとしても、量子化処理上は例えば0〜300のように更に広い領域を用意しておくことも出来る。この場合、代表閾値をTh=100として上記と同様の処理を行えば、図12(a)および(b)に見るように、入力多値データの最高値In=255で全画素の量子化値をN=2としながらも、特定階調の幅を図11(a)および(b)よりも狭くすることが出来る。
なお、以上の実施例では3値に量子化する場合を例に説明したが、本発明は4値以上に量子化することも可能である。4値以上に量子化する場合であっても、上述したように仮量子化値が切り替わる特定階調領域で3段階の量子化値が出力されるようにすれば、粒状度をある程度抑えつつもその連続性を維持するという本発明の効果を実現することは出来る。この際、仮量子化値が切り替わる全ての階調領域で上記処理を行う必要は無い。量子化値によっては、全画素の出力がその量子化値に統一された状態であっても、粒状度の非連続性が視覚的に目障りにならない状況もあり得る。このような場合には、粒状度の非連続性が視覚的に目障りになる階調領域についてのみ特定階調領域を設け、上記処理を行えば良い。
また、本発明を採用した場合、3段階の量子化値が出力される特定階調領域と、2段階氏の量子化値が出力されるその他の階調領域では、ドットを追加する方法が異なることから、入力多値データに対する濃度増加の傾きが異なることが予想される。この場合であっても、既に図2のステップS203で説明した階調補正処理において、上記状況を加味した上での1次元ルックアップテーブルを用意しておけば、ステップS203に入力される多値データに対して線形関係を有する濃度を得ることが出来る。無論、上記補正を行うための工程をステップS203とは別に設けることも可能である。
さらに、実施例1ではディザ閾値Dthを実施例2では比較多値データIn´をそれぞれ拡張して特定階調領域を生成したが、ディザ閾値Dthまたは比較多値データIn´のどちらか一方を収縮して特定階調領域を生成することも出来る。いずれにしても、ディザ閾値Dthの階調領域と比較多値データIn´の階調領域を正規化などを介して一致させた後、互いの大きさが異なるように片方または両方に対して拡張または収縮処理を行えば、特定階調領域を生成することは出来る。
なお、以上の実施例では、図2で示した全工程が画像処理装置2で実行される内容で説明したが、上記処理のそれぞれは図1で示した本実施形態のインクジェット記録システムで行われれば、いずれのデバイスで処理されても構わない。例えば、ステップS203の量子化までを画像処理装置2が行い、ステップS204のインデックス処理は記録装置1で行われる形態としても良い。また、記録装置1が以上説明した画像処理装置2の機能を備えるものとし、ステップS201以降の全ての工程を記録装置1で実行するようにしても良い。この場合は記録装置1が本発明の画像処理装置となる。
また、上述した各ステップにおける入出力データのbit数は、上述した実施例に限定されるものではない。精度を保持するために出力のbit数を入力のbit数よりも多くしてよく、bit数は用途や状況に応じて様々に調整して構わない。
なお、上記実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも本発明は実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
更に、以上では、擬似階調法で処理した画像を記録する構成としてインクジェット記録装置を利用したが、本発明はインクジェット記録方法に限定されるものではない。個々の画素において、多値量子化後のレベルに応じた複数段階の濃度を表現することが出来れば、どのような記録方法も本発明で利用することが出来る。例えば、電子写真方式を採用して画像を記録する装置においても、レーザの出力値を数段階に調整することにより量子化後のレベルに応じた濃度を個々の画素で表現することが出来れば、本発明の範疇である。
2 画像処理装置
301 データ取得部
304 閾値マトリクス
305 閾値取得部
306 量子化処理部
302 ディザ処理部

Claims (15)

  1. 多値データを当該多値データよりも小さい階調数を有する多値の量子化データに変換するための画像処理装置であって、
    画像の複数の画素に相当する所定の画素領域を有し、画素位置に応じて異なる閾値が設定されている閾値マトリクスにおける閾値を取得する手段と、
    前記多値データが取り得る階調の範囲が2つ以上の階調領域に分割されて得られる領域にそれぞれ相当する複数の階調領域のうち、いずれの階調領域に前記多値データが示す階調が含まれるかに応じて、前記多値データに対する前記量子化データの仮量子化値を設定する仮量子化手段と、
    前記階調領域における前記多値データの階調の位置に応じた当該多値データのための比較多値データと前記閾値を比較した結果に基づいて、前記仮量子化手段が設定した仮量子化値、当該仮量子化値より小さな値、当該仮量子化値より大きな値のいずれかを、前記多値データに対する前記量子化データの量子化値に決定する量子化手段と
    を備え、
    前記量子化手段は、前記所定の画素領域の各画素の多値データが同じ中間の階調を示す値である場合、前記多値データの値の上昇に伴い、前記所定の画素領域において、前記仮量子化値より大きな値を有する画素が増え、前記仮量子化値を有する画素の数は変わらず、前記仮量子化値より小さな値を有する画素が減るように量子化値を決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記複数の階調領域のうちの前記多値データが属する階調領域の階調の範囲と前記閾値が取りうる値の範囲との大きさを異ならせるために、前記比較多値データの値または、前記閾値の少なくとも一方を増加または減少させるように、前記比較多値データに基づく新たな比較多値データおよび前記閾値に基づく新たな閾値の少なくとも一方を生成する生成手段を更に備え、
    前記量子化手段は、前記生成手段によって生成された前記比較多値データと前記閾値を比較した結果に基づいて、前記多値データに対する量子化値を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記比較多値データの値を変更せずに、前記閾値を増加させ、
    前記量子化手段は、(i)前記比較多値データの値が前記増加させた閾値より大きい場合には前記仮量子化値より大きな値を前記多値データに対する量子化値に決定し、(ii)前記比較多値データの値が前記増加させた閾値より小さく且つ前記増加させた閾値から所定値だけ小さい値より大きい場合には前記仮量子化値を前記多値データに対する量子化値に決定し、(iii)前記比較多値データの値が前記増加させた閾値より前記所定値だけ小さい値より小さい場合には前記仮量子化値より小さな値を前記多値データに対する量子化値に決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記複数の階調領域は、前記多値データの階調領域を前記閾値の階調領域と等しい大きさに等分割して生成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、予め記憶されたルックアップテーブルを参照することにより、前記新たな比較多値データおよび前記新たな閾値の少なくとも一方を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 個々の画素に記録するドットの数と位置を定めた複数のドット配置パターンの中から、1つのドット配置パターンを、前記量子化手段より出力された量子化値に基づいて選出する手段を更に備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 個々の画素に記録するドットの大きさを、前記量子化手段より出力された量子化値に基づいて設定する手段を更に備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記量子化手段より出力された量子化値に基づいて記録媒体にドットを記録して得られる画像の濃度が、前記多値データに対して線形関係を有するようにするために信号値を補正する手段を更に備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記閾値マトリクスはブルーノイズ特性を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記量子化手段が設定した量子化値に従って、記録媒体に画像を記録する記録手段を更に備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記記録手段はインクジェット方式で画像を記録することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記記録手段は電子写真方式で画像を記録することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 多値データを当該多値データよりも小さい階調数を有する多値の量子化データに変換するための画像処理方法であって、
    画像の複数の画素に相当する所定の画素領域を有し、画素位置に応じて異なる閾値が設定されている閾値マトリクスにおける閾値を取得する工程と、
    前記多値データが取り得る階調の範囲が2つ以上の階調領域に分割されて得られる領域にそれぞれ相当する複数の階調領域のうち、いずれの階調領域に前記多値データが示す階調が含まれるかに応じて、前記多値データに対する前記量子化データの仮量子化値を設定する仮量子化工程と、
    前記階調領域における前記多値データの階調の位置に応じた当該多値データのための比較多値データと前記閾値を比較した結果に基づいて、前記仮量子化工程が設定した仮量子化値、当該仮量子化値より小さな値、当該仮量子化値より大きな値のいずれかを、前記多値データに対する前記量子化データの量子化値に決定する量子化工程と
    を有し、
    前記量子化工程は、前記所定の画素領域の各画素の多値データが同じ中間の階調を示す値である場合、前記多値データの値の上昇に伴い、前記所定の画素領域において、前記仮量子化値より大きな値を有する画素が増え、前記仮量子化値を有する画素の数は変わらず、前記仮量子化値より小さな値を有する画素が減るように量子化値を決定することを特徴とする画像処理方法。
  14. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  15. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを格納する記憶媒体。
JP2016012745A 2015-02-12 2016-01-26 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記憶媒体 Active JP6498132B2 (ja)

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