JP6494454B2 - インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
記録媒体への制約の一具体例として、記録媒体のインク吸収性が挙げられる。インクジェット記録方法で用いられるインクは常温において液体の状態にあり、記録媒体のインクに対する吸収浸透性の違いが画像品質に影響を与える場合がある。特に、液体吸収性を持たない記録媒体や液体吸収性の低い記録媒体では、隣接したインク滴同士が混ざりあうブリーディング現象や、先に着弾したインク滴が後に着弾したインク滴に引き寄せられるビーディング現象等が起こりやすい。また、液体吸収性が低い記録媒体の場合、ブリーディングやビーディング以外に、記録媒体内部の繊維に沿ってインクが浸透していくことで、その繊維に沿って滲むフェザリングという現象が生じることがある。一方、記録媒体の液体の吸収性を高めると、上述した問題は軽減されるが、インクが記録媒体の裏面にまで浸透し、いわゆる画像の裏抜けが生じてしまうことがあった。更に、セルロース繊維を含み、液体吸収性が高い記録媒体に対して、水分含有量が多いインクを用いた場合には、記録媒体内部の繊維を構成するセルロースの結合を分断することによって、記録媒体の平坦性が損なわれるコックリング現象を発生する場合がある。
これらの問題を解消する記録方法として、中間転写体上に形成したインク像を圧力等の外力によって記録媒体に転写する転写方式を採用した転写型記録方法が提案されている。転写型記録方法では、まず、中間転写体上に一旦インクジェット記録方法によりインク像を形成し、その中間転写体上のインク像をインクの乾燥と共に増粘、或いはインク像の溶剤を除去してインクを濃縮させて中間画像を形成する。その後に、中間転写体上のインク付与面と記録媒体とを重畳し、中間転写体の非インク付与面から圧や熱又は圧と熱の両方を作用させて中間画像を記録媒体に転写する。転写型記録方法では、インクの付与は記録媒体に直接行われることはなく、中間転写体に対して行われるため、中間転写体をフェザリングやコックリングを生じない構成とすることができ、液状インクの記録媒体に対する浸透挙動に伴うフェザリングやコックリングの防止において有効な手段となる。
更に、記録媒体上に形成された画像を写真調に表現したい場合に、透明で表面が平滑な皮膜で画像を被覆して画像の光沢性を上げる手法も提案されており、このために色材を含まない透明インクの適用も進められている。この透明インクの適用も、直接記録方式はもちろんのこと、転写型画像記録方法に対しても有効である。
また、記録媒体に形成した画像に任意に表面凹凸を設けて質感を変える装飾印刷の需要も高まっている。例えば、記録媒体上で透明インクにより表面凸形状を形成したい箇所においては、透明インクを他の箇所よりも多く付与しなければならない。
この結果、付与したインク層が厚くなり、そのインクに転写エネルギーを十分に作用させようとすると、転写のための圧や熱のエネルギーを高めなければならない。しかしながら、1つの中間転写体で行う転写動作は1回で終了ではなく、繰り返して行われる。このため、中間転写体の繰り返し使用に対する耐性を考慮すると、これらの圧や熱のエネルギーを際限なく高めることはできない。従って、中間転写体から記録媒体に転写できるインクの量に上限が発生する場合がある。
中間転写体から記録媒体に転写できるインク量の上限を超えるインク量が必要とされる画像を形成する場合には、記録媒体の同一箇所に対して複数回の転写操作を行い、1回の転写で転写されるインク量を上記の上限以下とする方法が有効である。しかしながら、記録媒体の同一箇所に対して複数回の転写動作を行うことになり、記録枚数以上に転写動作回数が多くなる。これにより中間転写体の耐用寿命を低下させる場合があるという課題が生ずる。
前処理剤を中間転写体に付与する前処理剤の付与工程と、
前記中間転写体の前記前処理剤が付与された領域にインクをインクジェット法により付与して中間画像を形成するインク付与工程と、
前記中間転写体上に形成された中間画像を記録媒体に転写する転写工程と、
を有するインクジェット記録方法であって、
前記インク付与工程によって前記中間転写体上に付与されたインクの量が所定値より大きい場合には前記転写工程を実行し、前記インク付与工程によって前記中間転写体上に付与されたインクの量が所定値より大きくない場合には前記転写工程を実行せず、更に、前記前処理剤の付与工程を実行せずに前記インク付与工程を再度実行した後に前記転写工程を実行する
ことを特徴とする。
本発明にかかるインクジェット記録装置は、
前処理剤を中間転写体に付与する前処理剤の付与工程を実行する前処理剤付与部と、
前記中間転写体の前記前処理剤が付与された領域にインクをインクジェット法により付与して中間画像を形成するインク付与工程を実行するインク付与手段と、
前記中間転写体上に形成された中間画像を記録媒体に転写する転写工程を実行する転写部と、
を有するインクジェット記録装置であって、
前記インク付与工程によって前記中間転写体上に付与されたインクの量が所定値より大きい場合には前記転写工程を実行し、前記インク付与工程によって前記中間転写体上に付与されたインクの量が所定値より大きくない場合には前記転写工程を実行せず、更に、前記前処理剤の付与工程を実行せずに前記インク付与工程を再度実行した後に前記転写工程を実行する記録モードを有する
ことを特徴とする。
(1)前処理剤を中間転写体に付与する前処理剤の付与工程。
(2)中間転写体の前処理剤が付与された領域にインクをインクジェット法により付与して中間画像を形成するインク付与工程。
(3)中間転写体上に形成された中間画像を記録媒体に転写する転写工程。
(4)中間転写体上へのインクの付与量に基づいて、前処理剤の付与工程及び転写工程の少なくとも一方に対して、実行又は非実行を選択制御する選択制御工程。
転写工程が非実行の場合には、前処理剤の付与工程を非実行として、インク付与工程を再度実行して、中間画像形成用のインク付与量を増やすことができる。このインク付与工程の再度の実行は、中間転写体に付与されたインクの総量が所定値に達するまで繰り返し行うことができる。なお、複数回行われるインク付与工程における各回に用いるインクは、目的とする中間画像の構成に応じて各回毎に選択することができる。
本発明のインクジェット記録方法は、前処理剤の付与工程及び転写工程について、前処理剤の付与工程及び転写工程の各工程を実行する第1の記録モードと、前処理剤の付与工程及び転写工程の各工程の実行又は非実行を選択制御する第2の記録モードとを有することができ、これらのモードを目的に応じて選択するようにしてもよい。
上述した工程(1)〜(4)を有する工程を1つの工程セットとし、この工程セットを複数回行い、各回において得られる中間画像を記録媒体の同一画像形成面に順次転写して最終画像を形成することもできる。更に、これらの複数の工程セットを、中間転写体に設けた複数の異なる領域に振り分けて実施することで転写回数を低減させることができる。その際、これらの異なる領域が中間転写体に略均等に配置されることで、効率良い転写回数の低減を行うことができる。
更に、以下の構成の少なくとも1つを採用することによって、色インクよりも多量に用いる白インク及び透明インクの中間転写体への効率良い付与が可能となる。
・白インク及び透明インクの少なくとも一方を中間転写体に付与する際における1液滴量を、色インクに比べて大きくする。
・白インク及び透明インクの少なくとも一方を中間転写体に付与するインクジェットヘッドの吐出周波数を、色インクに比べて高く設定する。
・白インク用のインクジェットヘッド及び透明インク用のインクジェットヘッドの少なくとも一方の個数を、色インク用のインクジェットヘッドの個数よりも多くする。複数色用の色インクを用いている場合は、各色インク用のインクジェットヘッドの個数よりも、白インク用のインクジェットヘッド及び透明インク用のインクジェットヘッドの少なくとも一方の個数を多くする。
(インクジェット記録装置の構成及び動作)
図1は本発明によるインクジェット記録方法を適用した記録装置の動作原理を模式的に示す図である。
図1に示す転写型インクジェット記録装置は、転写ドラム1、この転写ドラム1の外周に設置された中間転写体2を有する。この中間転写体2は液体の浸透性がなく、離型性をもつ表面を有しており、通常の印刷機のブランケットと同様に、転写ドラム1に両面テープで貼付されている。また転写ドラム1は、不図示の軸に支持されており、不図示のドラム駆動装置によって矢印R方向に等速で回転駆動可能である。そして、前処理剤塗工部3によって、まず前処理剤をこの中間転写体2の全面に塗工する。次いで、インクジェットヘッド群4を用いて、前処理剤が塗工された中間転写体2にインクを付与することにより、前処理剤とインクとが反応して高粘度化インク画像、すなわち中間画像を形成する。更に転写ドラム1が回転すると中間画像は温風乾燥機5の設置位置を通過する。温風乾燥機5による温風乾燥処理により、中間画像の中に含有されている水分を蒸発させる。
更に、この転写ドラム1に対向する位置に、転写ドラム1と同じ径をもつ記録媒体搬送ドラム6が配置されており、この記録媒体搬送ドラム6の外周には温風乾燥処理された中間画像を転写させる記録媒体9が咥え機構で設置されている。また、記録媒体搬送ドラム6は、不図示の軸に支持されており、不図示のドラム駆動装置によって矢印S方向に等速で、転写ドラム1と等速度で回転駆動されている。
そして、転写ドラム1と記録媒体搬送ドラム6とが特定の地点で当接してニップ部を形成し、中間画像が記録媒体9に転写される。この転写が終了した中間転写体2は、その表面からは中間画像を形成していたインクがなくなるため、再度前処理剤塗工部3から始まる一連の工程で次の画像転写に用いられる。
続いて、この記録装置内に設けられている前処理剤塗工部3、インクジェットヘッド群4、温風乾燥機5の各ユニットの詳細について、順に説明していく。
前処理剤塗工部3による前処理剤の塗工は、転写ドラム1の回転に伴って次のように行われる。
転写ドラム1が矢印R方向に回転することによって、まず中間転写体2の先頭部21が前処理剤塗工部3にさしかかる。ドクターチャンバー32内には、液状の前処理剤が不図示の前処理剤供給部より供給されている。そして、ドクターチャンバー32の中のドクターブレード(不図示)によって前処理剤を回転するアニロックスローラー31のセル内に充填しつつ、余分な前処理剤をかきとることで一定量の前処理剤をセル内に保持する。次いでアニロックスローラー31と接触して従動回転するオフセットローラー33上に、アニロックスローラー31のセル内から前処理剤が移行すると共に、このオフセットローラー33上で薄い液膜として均される。このオフセットローラー33の表面はエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等のゴム材料からなり、更に中間転写体2とも接触しており、この接触点で前処理液は中間転写体2の表面に一定の塗工厚保をもって転移される。
前処理剤が転移された中間転写体2は、次にインクジェットヘッド群4から構成される描画部に移動する。このインクジェットヘッド群4は、6本のインクジェットヘッドを中間転写体2の移動方向に等間隔に配列した形態をとっており、その各インクジェットヘッドから各種のインクが付与され、中間転写体2の表面に中間画像を形成する。インクジェットヘッド41〜インクジェットヘッド46は、それぞれブラックインク、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、白インク、色材を含まない透明インクを吐出する。透明インクとして、転写時におけるインクと記録媒体との接着性を向上させる機能を有するものを搭載している。なお、白インク以外の色の色インクの組合せとしては、ブラックインク、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクに限定されず、目的とする画像に応じて選択することができる。
ここで採用している41〜46の各インクジェットヘッドは、中間転写体の幅(移動方向に直交する方向の寸法)よりも長い距離のノズル列長さを持つ所謂ライン型ヘッドである。これらのライン型ヘッドは、インク付与時において位置固定されており、中間転写体2の搬送に伴って画像形成領域全体に対してインクの吐出が可能である。従って、比較的重量のあるライン型のヘッドを動かす必要がなく、また中間転写体は一方向に搬送すればよいため、高速の画像形成に対応することができる。なお、中間転写体の幅方向に走査してインク付与を行う、いわゆるシャトル型のヘッドをインク付与用として利用することもできるが、より高速の画像形成を行う上では、ライン型のヘッドが好ましい。
ブラックインク、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクからなる色インクには、色材としての顔料粒子に加えて樹脂微粒子が分散された状態で含有されている。一方、前処理剤には、色インク中に含まれる顔料粒子及び樹脂粒子、透明インクに含まれる樹脂粒子を凝集させる成分として有機酸が含まれている。中間転写体2に付与された前処理剤とインクとが接触することによって、前処理剤の成分とインク中の顔料粒子及び樹脂微粒子とが即座に反応を起こして、顔料粒子及び樹脂微粒子を凝集させることができる。同様に透明インクには樹脂微粒子が分散された状態で含有されており、前処理剤と透明インクとが接触することによって、前処理剤中の有機酸とインク中の樹脂微粒子が即座に反応して樹脂微粒子を凝集させることができる。なお、ここでは前処理剤の反応剤成分として有機酸を採用したが、他に多価金属塩やカチオンポリマーなどの顔料粒子や樹脂微粒子を凝集させる機能を持つものであれば、特に限定するものではない。
例えば、インクとしては、液媒体、色材及び前処理剤による凝集性成分を含み、記録媒体に転写される中間画像の形成に必要な組成を有するインクが用いられる。色材としては、染料や、カーボンブラックやC.I.(カラーインデックス)ナンバーで表示される有機顔料等の顔料を用いることができ、色材を液媒体に溶解及び/または分散させたインクジェット用の各種の色インクを用いることができる。
白インク用の色材としては、二酸化チタン等を用いることができる。
インク中の色材の含有量は、インク全質量に対し0.5質量%以上15.0質量%以下から選択することができる。
インクに含有させる成分の中で、前処理剤による凝集反応を促す成分としては、色材としての顔料や樹脂粒子を用いることができる。顔料及び樹脂粒子としては、自己分散タイプ、水溶性樹脂等の分散剤により分散するタイプ等、前処理剤と組み合わせて用いられている公知の材料から目的に応じて選択したものを用いることができる。
樹脂粒子の材質としては、具体的には、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリ尿素、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸及びその塩、ポリ(メタ)アクリル酸アルキル、ポリジエン等の単独重合物もしくはこれらを複数組み合わせた共重合物が挙げられる。
インク中における樹脂粒子の量は、インク全質量に対して1質量%以上50質量%以下から選択することができる。
樹脂粒子は、10nm以上1000nm以下の分散粒径をもつ微粒子であることが望ましく、さらに100nm以上500nm以下の分散粒径を持つ微粒子であることが望ましい。
インク用の液媒体としては、水および/または有機溶剤を用いることができる。インクジェット用としては、液媒体として水性液媒体を用いた水性顔料インクが好ましい。
水性液媒体としては、水、あるいは水と水溶性有機溶剤との混合物等を用いることができる。水は、イオン交換等により脱イオンした水であることが好ましい。また、水性顔料インク中の水の含有量は、水性顔料インク全質量に対して30質量%以上97質量%以下であることが好ましい。
水溶性有機溶剤の種類は特に限定されず、インクジェット用インクに利用可能なものであればよい。具体的には、グリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、2−ピロリドン等が挙げられる。水溶性有機溶剤の少なくとも1種を用いることができる。水性顔料インク中の水溶性有機溶剤の含有量は、水性顔料インク全質量に対して3質量%以上70質量%以下であることが好ましい。
これらに内容に基づき、下記組成のインクを調製した。
[ブラックインク]
以下の組成のものを調製してブラックインクとした。なお、『%』表記は質量基準で示す。
カーボンブラック 3.0%
スチレン‐アクリル酸‐アクリル酸エチル共重合体 1.0%
(酸価:240、重量平均分子量:5000)
グリセリン 10.0%
エチレングリコール 5.0%
ノニオン性界面活性剤 0.5%
水 残量
[イエローインク]
ブラックインクに対して、使用する色材をカーボンブラックからピグメントイエロー74に変更したものをイエローインクとした。
[マゼンタインク]
ブラックインクに対して、使用する色材をカーボンブラックからピグメントレッド7に変更したものをマゼンタインクとした。
[シアンインク]
ブラックインクに対して、使用する色材をカーボンブラックからピグメントブルー15に変更したものをシアンインクとした。
[白インク]
ブラックインクに対して、使用する色材をカーボンブラックから二酸化チタンに変更したものを白インクとした。
前処理剤は、中間転写体上に付与するインク中の凝集性成分の凝集反応を生じさせてインクを高粘度化さる成分を含有する。ここで、インクの高粘度化には、インク中の色材や樹脂等がインク高粘度化成分との接触により化学的に反応し、あるいは物理的に吸着し、これによってインク全体の粘度上昇が認められる場合のみならず、色材などの成分の一部が凝集する事により局所的に粘度上昇を生じる場合も含まれる。
前処理剤の成分としては、多価の金属イオン、有機酸、カチオンポリマー、多孔質性微粒子など、目的とするインク高粘度化による凝集効果が得られるものを選択して用いることができる。前処理剤の凝集反応用の成分の含有量は、反応液全質量に対して5質量%以上であることが好ましい。
前処理剤の凝集反応用の成分として使用できる金属イオンとしては、例えば、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Sr2+、Ba2+およびZn2+等の二価の金属イオンや、Fe3+、Cr3+、Y3+およびAl3+等の三価の金属イオンが挙げられる。
前処理剤の凝集反応用の成分として使用できる有機酸としては、例えば、シュウ酸、ポリアクリル酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、アスコルビン酸、レブリン酸、コハク酸、グルタル酸、グルタミン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ピリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、オキシコハク酸、ジオキシコハク酸等が挙げられる。
前処理剤は適量の水や有機溶剤を含有していてもよい。
これらの内容に基づき、下記組成の前処理剤を調製した。なお、『%』表記は質量基準で示す。
クエン酸 30.0%
グリセリン 15.0%
ノニオン性界面活性剤 1.0%
水 残量
透明インクは、中間画像を記録媒体に転写する際の接着層や画像への光沢付与層の形成に利用することができる。透明インクは、白インク、白以外の色の色インクで形成した画像に影響を及ぼさない透明性を有するものであればよい。そのため、可視光の波長域である400nm乃至800nmの波長域における透明インクの最大吸光度と最小吸光度の比(最大吸光度/最小吸光度)が1.0以上2.0以下であることが好ましい。これは、可視光の波長域において、吸光度のピークを実質的に有さないか、有していてもピークの強度が極めて小さいことを意味する。更に、透明インクは色材を含有していないことが好ましい。吸光度は、非希釈の液状の透明インクを用いて、日立ダブルビーム分光光度計U−2900(日立ハイテクノロジーズ製)によって測定することができる。尚、液状の透明インクを、吸光度の測定に影響を与えない溶剤を用いて希釈して吸光度を測定してもよい。これは、液状の透明インクの最大吸光度と最小吸光度の値は共に希釈倍率に比例するため、最大吸光度と最小吸光度の比(最大吸光度/最小吸光度)の値は希釈倍率に依存しないからである。
本例においては、下記組成の透明インクを使用した。なお、『%』表記は質量基準で示す。
樹脂微粒子分散体(20%調製液) 50.0%
(材料種:メタクリル酸ブチル、粒径:約100nm、重量平均分子量:約10万)
グリセリン 5.0%
ジエチレングリコール 7.0%
ノニオン性界面活性剤 0.5%
水 残量
中間画像が形成された中間転写体2は、引き続き温風乾燥機5で構成される乾燥部に移動する。温風乾燥機5は、約80℃で毎秒5mの温風を送風する能力を持っており、中間転写体2に形成されている中間画像中から主に水を蒸発させている。
温風乾燥機5には、熱源としてのハロゲンヒータ(不図示)と送風ファン(不図示)が内蔵されており、インク中の大部分の水分を短時間で除去することができる。なお、水分を除去する方法は本実施例の構成に限定するものではなく、赤外線(IR)ヒータなどの公知の他の方法を使用しても良い。
(転写部)
中間転写体2の温風乾燥機5によってインク中から水分の大部分が除去された中間画像を有する領域が転写ドラム1の回転に伴って温風乾燥機5を通過した地点で転写ドラム1と記録媒体搬送ドラム6とを一定の圧力で当接してニップ部を形成する。それぞれのドラムが等速度で回転することで、中間転写体2に描画された中間画像が、その移動方向における前端から後端方向に順次にニップ部に挿入され記録媒体9に順次転写される。
記録媒体9は、画像記録信号の送出と共に、不図示の給紙機構を経て記録媒体搬送ドラム6に送られた後に、この記録媒体搬送ドラム6内に設けられている咥え機構で固定されていく。この咥え機構は、記録媒体9の搬送方向の上流端である咥え部91と搬送方向の下流端である咥え尻部92を、それぞれ不図示の咥え爪で固定する構成としている。転写による画像形成を終えた後の記録媒体9は、この咥え爪が解除されると共に、不図示の排紙機構によって、記録装置の外部に排出される。
転写部は、記録媒体搬送ドラム6を支持する軸を図1の上下方向に一定距離だけ移動させる機構を有しており、それによって転写ドラム1に対する当接及び離間が可能となる。この動作により転写工程の実行・非実行を制御できるようにしている。
先の描画部に関する説明において、インクジェットヘッド群4からのインク付与で中間転写体2の表面への中間画像を形成することを述べたが、この付与するインクを各インクジェットヘッドから吐出する際の信号について以下に説明する。
記録媒体に形成する最終画像を得るための画像信号が記録装置に送出されてくると、まず記録装置内で各インクジェットヘッドの吐出信号に変換される。この過程を図6のフローチャートで説明する。
入力された画像データは、色画像を表す標準的なRGBデータと、白インクの量を表すデータ及び透明インクの量を表すデータからなる。このうちで色画像を表すRGBデータは、図6(A)に従って、ステップ801で標準色の色空間上のデータを出力デバイスに固有の信号データへと変換する。そしてステップ802で、出力デバイス固有の信号データから、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなど記録装置で使用するインク色データへの変換処理が実行される。このステップ802では、記録媒体9に一度に記録できるインクの総量を超えないように各色のデータが生成され、中間転写体2上で不具合のない中間画像が形成されることを保証するものである。更に、ステップ803において、記録可能なレベル数への変換が行われる。例えば、インクドットを打つ、又はインクドットを打たない、の2値で表現する場合があれば、誤差拡散などの量子化方法によって2値化すればよい。これにより記録可能なデータ形式となり、それに基づいて記録動作が実行され、画像が形成される。
一方、白インク及び透明インクのインク量を表すデータは、図6(B)に従って、各画素に対するインク量を表す。ステップ804において100%で記録する回数と100%未満で記録するデータとに分離し、100%未満のデータはステップ805で量子化処理される。これによって転写時の最大転写回数が定まる。
前述の図1及び図6を用いた工程の流れに沿った説明の中で、前処理液塗工部3、記録媒体搬送ドラム6のそれぞれは、転写ドラム1に対して不図示の離間機構を有して、任意に中間転写体2との当接・離間(接触・非接触)を制御できる機構を有している。即ち各動作の実行・非実行を選択制御する。次に、本発明に従うこれらの離間機構を用いた動作制御について説明する。
図5(B)に示すように、インクジェットヘッド45の設置位置に対する中間転写体の1回の通過で付与できるインク量の最大量を100%とした場合の6倍のインク量(600%)で積層された白インクの上に、色インクを積層する場合で説明する。
このような構成を達成する場合は、通常は白インクによる転写操作で6回、色インクによる転写操作で1回の、合計で7回の転写操作を繰り返すことが必要である。これは白インクの吐出は1本のインクジェットヘッド45からしか行わないため、全ノズルでの吐出(100%のインク付与)を行っても全ての白インクの転写のために、6回の中間転写体2による転写操作が必要であることによる。しかしながら、中間転写体2は、上述した白インクの最大付与量100%よりも多くのインク量を保持できる能力を有している。本実施例では、中間転写体を300%の付与量の保持能力を有する構成とした。
従って、白インクの付与後にその白インクの合計付与量が前記したインクの保持能力に達していない場合には、転写動作をさせないで、すなわち、転写工程の非実行を選択し、そのままの状態で転写ドラム1を回転させておく。そして、前処理剤の付与工程は行わず、すなわち前処理剤の付与工程は非実施として、再度インクジェットヘッド45で中間転写体2の同一箇所に更に白インクを重ねて付与する。そして白インクの合計付与量が中間転写体2のインク保持能力を超えない最大付与量に達したところで転写操作を行うようにすれば、転写動作の合計回数を減らすことが可能である。そのために、次に述べる動作を行わせる。
更に、転写ドラム1の回転が進み、図3(A)に示すようにインクジェットヘッド45による白インクの100%付与がなされ、その後に温風乾燥機5によって中間転写体2上の白インクから水分乾燥が行われる。ここで使用している中間転写体2は、300%までのインクを保持できる能力を有しているので、ここまでの白インク付与では白インク付与量が中間転写体の保持能力の上限に到達していないので、中間転写体2上でさらに白インクを保持できる。従って、この後も前処理剤塗工部3及び記録媒体搬送ドラム6の各位置をそのままにして転写ドラム1及び記録媒体搬送ドラム6の回転を進めていく。記録媒体搬送ドラム6はすでに離間されているため、中間転写体2のインク描画部が記録媒体搬送ドラム6の対向位置まで進行していっても、保持された白インクは記録媒体9には転写されず、この状態で転写ドラム1は回転していく。
この後も転写ドラム1及び記録媒体搬送ドラム6の回転が進み、図3(B)に示すように中間転写体2の後端部22が前処理剤塗工部3を通過すると、中間転写体2は1周分を進んだことになる。この後に中間転写体2の同一箇所に前処理剤を重ねて付与する必要性はないため、前処理剤塗工部3は中間転写体2から離間する。
そして転写ドラム1及び記録媒体搬送ドラム6の回転が更に進行して中間転写体2の先頭部21が記録媒体搬送ドラム6との当接地点に到達すると、図4(A)に示すように記録媒体搬送ドラム6が図の上方に移動し、記録媒体9と中間転写体2とが接触できるようになる。この結果、記録媒体9へ白インクの転写が開始される。この転写動作は、図4(B)に示すように中間転写体2の後端部22が転写ドラム1と記録媒体搬送ドラム6との接触点を通過するまで続いていく。
この図5(A)に示す『1回目の転写動作』までの工程は、先に挙げた(1)前処理剤の付与工程〜(4)選択制御工程を有する工程セットに相当し、本実施例では、1回目の転写動作から4回目の転写動作の合計4つの工程セットが実行される。
以下、2回目以降の転写動作について説明する。
『1回目の転写動作』に引き続いて転写ドラムを回転し続けて同様の動作を2回行うことによって、図5(B)で『2回目の転写動作』及び『3回目の転写動作』と記した箇所の転写が終了する。
これらの1回目の転写動作から3回目の転写動作によって、記録媒体9上にそれぞれ200%分の白インクの転写が3回にわたって順次行われ、合計で600%分の白インクの積層体が記録媒体上に形成される。なお、ここで使用している中間転写体2は、液体の浸透性がなく、離型性をもった表面を有していることから、転写操作を終えた後は表面に前処理剤やインクの成分が残っていないため、次の画像形成に対しては前処理剤の付与から行う。
なお、図5に示す各インク層は、記録媒体9の画像形成面に転写されることで目的とする最終画像を形成しており、各インク層は、中間転写体に付与された液状インクの凝集物からなる固体層を形成している。また、本実施例においては、白インク層及び透明インク層は記録媒体の画像形成面全面を被覆する皮膜として形成されており、色インク層は目的とする画像に応じて、ドット状、複数のドットが連結して得られる線や平面図形を有する。なお、白インク層及び透明インク層も目的とする画像に応じて、記録媒体の画像形成面に部分的に設けることもできる。
以上のことから、記録媒体9上には6層分の白インクと色インクによる画像の積層体としてインクが転写されて残る。更にこの画像転写画像ができるまでに、転写ドラムは7回転であるが、転写動作回数は3回であった。
以上のように、本実施例では、記録媒体での最終画像の形成に必要な白インク及び透明インクの総量を中間転写体のインク保持能力に応じて1回目〜4回目の各工程セットに振り分けて分割して、各回の中間転写体での中間画像の形成及び中間転写体からの転写動作を行う。その結果、従来は7回の転写動作を行っていた画像に対して、同じ画像形成を4回の転写動作に減らすことができる。
すでに述べたように、印刷画像信号に基づいて各インクの付与量は定まる。しかし前述したように中間転写体2上に保持できるインク量は300%までであるので、この300%に達したところで記録媒体9への転写を行う。そして、残量については次の中間転写体への付与という形態をとる。これらに関わる動作の流れを転写動作の制御、即ち転写動作の実行・非実行として行う流れを図7に示すフローチャートで説明する。
画像信号からインクごとの付与量に対応するデータが送られてくると、まずステップ811により転写ドラム1及び記録媒体搬送ドラム6の回転動作が開始され、初めにステップ812による中間転写体2の先頭部21を検知する。ここでは、転写ドラム1上に設置された中間転写体2の先頭部21の部分に白紙の反射板を設けてあり、この箇所をフォトリフレクターによって検知している。この検知信号に従い、先頭部21が前処理剤塗工部3の対向位置に到達したところで、ステップ813によって前処理剤塗工部3が中間転写体2に当接され、転写ドラム1の回転に伴って中間転写体2の表面に前処理剤が順次付与されていく。
そして転写ドラム1の回転に伴って、ステップ814に進んでインクごとの記録データに基づく描画及び付与インク乾燥の動作を行う。この描画が終了すると(図1のインクジェットヘッド群4の全てのヘッドの設置位置を通過すると)、ステップ815に進み、この時点における未描画インクの有無を判断する。ここで未描画のインクが『なし』と判断されればステップ820に進み、記録媒体搬送ドラム6が中間転写体2に当接され、転写動作の実行に移行していく。一方、未描画インクが『なし』ではない場合にはステップ816に進むが、このステップ816では、すでに中間転写体に付与されたインクの総量が所定値、即ち300%相当に対して超えているか否かを判定する。所定値を超えている場合は、中間転写体上に未描画インクを付与することができないため、ステップ820の転写動作に移行する。これに対して中間転写体2に付与されたインクの総量が所定値以下の場合には、更にインク付与を行うことができるので、ステップ817に進む。ここではインクの付与がなされた中間転写体2を記録媒体9に接触させないようにする必要がある。従って、記録媒体搬送ドラム6が中間転写体2から離間され、転写動作の非実行に移行していく。これと共にステップ818に進んで、前処理剤塗工部3において中間転写体2の後端部22が到達したか否かを判断する。ここの検知としては前述した先頭部の検知手段と同様に行うことができる。このステップ818において中間転写体2の後端部22が検知された場合には中間転写体2の全域に対して前処理剤の付与が完了したことになる。更に、転写ドラム1の回転に伴って転写動作を非実行とした、中間転写体2のインク付与済み領域が前処理剤塗工部3の対向位置に進行してくることにもなる。この中間転写体2のインク付与済み領域には、前処理剤を付与する必要がないため、次のステップ819で前処理剤塗工部3を転写ドラム1から離間し、ステップ814に戻る。一方、ステップ818において中間転写体2の後端部22が検知されない場合には、動作に対して何も変更する必要がないため、そのままステップ814に戻る。
図7に示すフローチャートは、先に挙げた(1)前処理剤の付与工程〜(4)選択制御工程を有する1つの工程セットを実行する場合に相当する。複数の工程セットを実行する場合は、図7に示す先の工程セットにおける動作の「終了」後、次の工程セットについて動作の「開始」が指示される。
実施例1では、中間転写体2上での中間画像の形成及び記録媒体9へ転写を、4つの中間画像毎に行い、4つの中間画像を記録媒体9の画像形成面の同一箇所に積層して最終画像を形成した。すなわち、1回の転写動作に対して中間転写体2に1つの中間画像が形成される。
中間転写体2の中間画像形成面に比べて中間画像が小さい場合は、その中間転写体2の中間画像形成面を分割して複数の異なる領域に区分し、各領域に複数の中間画像の各々を描画し、その後にそれぞれの中間画像を記録媒体9の同一箇所に転写させることもできる。例えば、中間画像の転写ドラムの移動方向の寸法が中間転写体の転写ドラムの移動方向の寸法の4割程度であった場合には、中間転写体2上の中間画像形成面を二分割して2つの領域とし、これらの領域のそれぞれを中間画像の形成に用いることができる。
この方式を図5(B)の積層転写画像に適用してみると、以下に述べるような動作で達成することができる。図8に示すように、中間転写体2を転写ドラム1の回転方向(矢印R)のほぼ中央部で前後する二つの領域に区分け、便宜上、回転方向上流側を領域A、他方を領域Bとする。ここで印刷する画像はこれらの区分けした領域内に収まるものとする。
動作としては、まず中間転写体2の表面には前処理剤を前処理剤塗工部3によって付与する。その後に中間転写体2の領域を分けた部分にそれぞれインクを付与していく。その際に、図5(A)及び(B)で示していた『1周目・白インク描画』を1周目の領域Aに、『3周目・白インク描画』を1周目の領域Bに割り当てることができる。この際に、画像信号の頭出しの位置を領域Aへの描画のときは中間転写体2の先頭部21、領域Bへの描画のときは中間転写体2上の領域Aと領域Bとの境界点とする。これらの描画を終えた後は、どちらの領域もインク付与量が300%に満たないため、その後は転写動作を実行しない。即ち前出の図3(A)と同様に、記録媒体搬送ドラム6は転写ドラム1から離間した状態とする。
この転写にあたって、まず領域Aに対応する箇所の転写動作を行うと共に、転写ドラム1の回転に伴って領域Aと領域Bとの境界点が転写ドラム1と記録媒体搬送ドラム6との当接点に到達したら、記録媒体搬送ドラム6を転写ドラム1から離間する。この状態でも回転はそのまま続行する。引き続き更に転写ドラム1と記録媒体搬送ドラム6の回転は継続し、再び記録媒体搬送ドラムの咥え部91が転写ドラム1と記録媒体搬送ドラム6との当接点に該当する地点に到達したら、記録媒体搬送ドラム6の回転をいったん停止する。引き続き転写ドラム1の回転に伴って、領域Aと領域Bとの境界点が転写ドラム1と記録媒体搬送ドラム6との当接点に該当する地点に到達したところで、記録媒体搬送ドラム6を転写ドラム1に当接すると共に回転動作を再開する。この回転動作の再開時において、領域Bの描画の頭出し位置と咥え部91とが当接することになる。この動作により、記録媒体9においてすでに領域Aの中間画像が転写されている箇所に、領域Bに描画されている中間画像、即ち白インクの積層画像が転写される。これらの動作によって、図9に示したように白インクの4層の積層体までが1回目の転写動作の実行で得られる。但し、この場合においては転写動作は中間転写体2の全体として1回分であるが、転写ドラム1の回転としては2回転分となるため、画像記録開始から転写ドラム1は3周を終えたことになる。
この動作で中間転写体2上の前処理剤、白インク、透明インクは全て記録媒体9に転写されたため、続いて始まる転写ドラム1の4周目の動作においては、前処理剤塗工部3の実行からなされる。この後に、図5(B)で示していた『5周目・白インク描画』を4周めの領域Aに、『7周め・色インク描画』を4周めの領域Bに割り当てることができる。これらの描画を終えた後は、どちらの領域もインク付与量が300%に満たないため、その後は転写動作を実行しない。次に転写ドラム1が5周めの回転動作に入った際には、前処理剤はすでに付与されているために、前処理剤塗工部3の実行は行わない。そして先の4周目と同様に考えると、図5(B)で示していた『6周目・白インク描画』と『透明インク』を5周目の領域Aに、色インクに積層する『透明インク』の積層を5周めの領域Bに割り当てることができる。これらの転写ドラム1の4周目と5周目の描画によって、インクの合計付与量が領域A及び領域B共に300%以上となるため、その後に前述した1回目の転写動作と同様に転写動作を実行する。これによって図9に示した白インクの5層目と6層目、および色インクの積層が2回目の転写動作の実行で得られる。
本例では、中間転写体の中間画像形成面の大きさに比べて中間画像が小さいため、図5(B)と同じ積層であっても更に転写回数を減らすことができる。また、転写動作は領域A及び領域B共に連続して行うため、付与インク量が変わっても転写動作時の圧は中間転写体2の全域に同等にかかるため、中間転写体2の圧による劣化具合は面内で偏りは生じない。
またこの方法を利用して、形成画像がさらに小さければ中間転写体2の領域区分を更に多くすることも可能である。この際に中間転写体2の全体の転写圧を平均化するために、複数の領域区分はほぼ同じ面積にすることが好ましい。
印刷画像の付加価値を上げるために、印刷画像に対して部分的にインクの付与量を多くして他の箇所よりも盛り上がりをつける、立体表現の手法もよく用いられる。更にこの手法を、色をつけない箇所で行うこともしばしば実施されている。更にこの箇所の最表面の光沢が高いと、より立体表現を強調することができる。
この立体的なインク付与を、本記録装置を用いて行う場合は、次のように行うことができる。このインク付与を行うにあたり、図10に示すように、インクジェットヘッド群4に、更にインクジェットヘッド47を追加する。そしてインクジェットヘッド46及びインクジェットヘッド47のそれぞれから、透明インク1及び透明インク2の二種類の透明インクを吐出できるようにする。ここで透明インク1は、中間転写体2に付与された後に平滑な皮膜を形成して、その箇所の光沢性を向上させる機能を有するもので、透明インク2は実施例1で適用した透明インクと同一のものである。
この二種類の透明インクを用いて、光沢度を十分に上げて、実施例1の色インクを除いた記録インク層とほぼ同じ高さとしたい場合、透明インク1と透明インク2の積層体を順次重ねることを5回行えばよい。このことは、図10の構成から、描画時においては、インクジェットヘッド46による透明インク1の付与と、その後にインクジェットヘッド47による透明インク2の付与とを、転写ドラム1の1回転の中で行うことができるためである。従って、転写ドラム1の1回転の中で200%のインク量付与が可能である。しかし、ここで転写動作を行わずに次の透明インク1と透明インク2の積層体を重ねると、中間転写体2のインク保持能力である300%を超えてしまうことになる。このため、この200%付与を終えた時点で転写動作を行う必要がある。
以上のことから、本例の層構成では、図11に示すような転写動作と層構成との関係になる。即ち、この場合では転写ドラム1の回転のたびに、毎回の転写動作を実行する。つまり、記録画像の内容によっては、転写ドラム1の回転のたびに、転写工程の実行又は非実行の選択制御を行わない記録モードが有効な場合もある。従って、本発明記録方法では、前処理剤付与工程及び前記転写工程の各工程の実行又は非実行を選択制御する記録モードに加えて、これらの工程を常に実行する記録モードをもつことも有効である。
なお、実施例1の白インク形成のみでは転写ドラム1を6回転(6周)で実施していたものに対して、本例では転写ドラム1の5回転であるため、印刷速度に対して有利であるといえる。
前述の実施例1においては、入力された画像データから各ヘッドの記録データを生成して描画を開始した後は、インク総量が所定値に達するか否かを走査のたびに判定することを説明した。しかし記録する画像によっては、使用するインク総量があらかじめ閾値に到達しないことが記録前に判明する場合もある。この場合には図7のフローチャートに示したインク総量判定(ステップ816)を行う必要はない。即ち、1回の転写動作で中間転写体上の全てのインク画像を記録媒体に転写して終了できることもある。また、図6(B)における白インクの必要量が少なく1層で完成できる場合は、前処理剤塗工部3、記録媒体搬送ドラム6の離間制御を行わずに通常の転写動作を行えば終了できる。
このようなときのために、記録装置における前処理剤塗工部3、記録媒体搬送ドラム6を転写ドラム1に常に当接させておくプリントモードを更に追加しておくとプリント制御時間の短縮につながる。つまり、前処理剤塗工部3及び記録媒体搬送ドラム6の各動作を実行又は非実行を選択するプリントモードと、前処理剤塗工部3及び記録媒体搬送ドラム6の各動作を常に実行にしておくプリントモードの二種類を搭載する。なお、これらの二種類のプリントモードの選択は、図6の記録信号生成後に行う。
白インク及び透明インクは色インクよりも付与量を多くすることが多い。これらの吐出のために色インクと同一仕様のヘッドを用いている場合は、所定量のインクを中間転写体に保持するためには転写ドラム1を多回転させる必要性が生じている。従って、これらのインクを吐出するインクジェットヘッドの設置位置に対する中間転写体の1回の通過において付与されるインク量をふやすことが有効である。実施例3における透明インク用インクジェットヘッドと同様に、白インク用のインクジェットヘッドを増設することで対応可能であり、同様に透明インク用のインクジェットヘッドを増設することもできる。更に、白インク用のインクジェットヘッド及び/または透明インク用のインクジェットヘッドからの1吐出液滴量を色インクに比べて大きくしたり、これらのインクジェットヘッドの駆動周波数を色インクよりも上げる方法も有効である。これらの方法を用いることによって、記録時間の短縮や転写回数の削減も可能となる。
2 中間転写体
3 前処理液塗工部
4 インクジェットヘッド群
5 温風乾燥機
6 記録媒体搬送ドラム
9 記録媒体
Claims (22)
- 前処理剤を中間転写体に付与する前処理剤の付与工程と、
前記中間転写体の前記前処理剤が付与された領域にインクをインクジェット法により付与して中間画像を形成するインク付与工程と、
前記中間転写体上に形成された中間画像を記録媒体に転写する転写工程と、
を有するインクジェット記録方法であって、
前記インク付与工程によって前記中間転写体上に付与されたインクの量が所定値より大きい場合には前記転写工程を実行し、前記インク付与工程によって前記中間転写体上に付与されたインクの量が所定値より大きくない場合には前記転写工程を実行せず、更に、前記前処理剤の付与工程を実行せずに前記インク付与工程を再度実行した後に前記転写工程を実行する
ことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記インク付与工程によって前記中間転写体上に付与されるインクの量を示すデータに基づき、前記中間転写体上に付与されたインクの量が所定値より大きいか否かを判定する判定工程を更に有し、前記判定工程における判定に従って前記転写工程を実行するか否かを決定し、前記転写工程が非実行の場合には、前記前処理剤の付与工程を非実行として、前記インク付与工程を再度実行した後に前記判定工程を再度実行することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 前記中間転写体に付与された前記インクの量が所定値に達するまでは前記転写工程を非実行として前記前処理剤の付与工程を実行せずに前記インク付与工程を実行し、前記インクの付与量が所定値に達したらば前記転写工程を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記インクの量を、画像データから算出されるインクの吐出量により求めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記前処理剤の付与工程及び前記転写工程について、前記前処理剤の付与工程及び前記転写工程の各工程を実行する第1の記録モードと、前記前処理剤の付与工程及び前記転写工程の各工程の実行又は非実行を選択制御する第2の記録モードとを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記前処理剤の付与工程を1回と、前記前処理剤の付与工程後の1回目のインク付与工程と、前記前処理剤の付与工程を実行せずに再度実行したインク付与工程と、を有する工程セットを複数回行い、各回において得られる中間画像を前記記録媒体の同一画像形成面に順次転写して最終画像を形成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記複数の工程セットを、前記中間転写体に設けた複数の異なる領域に振り分けて実施し、かつこれらの異なる領域が前記中間転写体に略均等に配置されることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録方法。
- 前記インクとして、白インク、透明インク及び白以外の色用の色インクを用い、前記白インク及び前記透明インクは前記色インクよりも1色あたりの付与量を前記所定値よりも多くして複数回行う工程セットに振り分けて用い、かつ前記色インクを含む中間画像を前記中間転写体に形成して前記記録媒体に転写する際には、該色インクを含む中間画像の形成の際のインク総量を前記所定値に満たない量とする
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のインクジェット記録方法。 - 前記白インク及び前記透明インクの少なくとも一方を前記中間転写体に付与する際における1吐出液滴量が、前記色インクに比べて大きいことを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録方法。
- 前記白インク及び前記透明インクの少なくとも一方を前記中間転写体に付与するインクジェットヘッドの吐出周波数が、前記色インクに比べて高いことを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録方法。
- 前記白インク用のインクジェットヘッド及び前記透明インク用のインクジェットヘッドの少なくとも一方の個数が、前記色インク用のインクジェットヘッドの個数よりも多いことを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録方法。
- 前処理剤を中間転写体に付与する前処理剤の付与工程を実行する前処理剤付与部と、
前記中間転写体の前記前処理剤が付与された領域にインクをインクジェット法により付与して中間画像を形成するインク付与工程を実行するインク付与手段と、
前記中間転写体上に形成された中間画像を記録媒体に転写する転写工程を実行する転写部と、
を有するインクジェット記録装置であって、
前記インク付与工程によって前記中間転写体上に付与されたインクの量が所定値より大きい場合には前記転写工程を実行し、前記インク付与工程によって前記中間転写体上に付与されたインクの量が所定値より大きくない場合には前記転写工程を実行せず、更に、前記前処理剤の付与工程を実行せずに前記インク付与工程を再度実行した後に前記転写工程を実行する記録モードを有する
ことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記インク付与工程によって前記中間転写体上に付与されるインクの量を示すデータに基づき、前記中間転写体上に付与されたインクの量が所定値より大きいか否かを判定する判定工程を更に有し、前記判定工程における判定に従って前記転写工程を実行するか否かを決定し、前記転写工程が非実行の場合には、前記前処理剤の付与工程を非実行として、前記インク付与工程を再度実行した後に前記判定工程を再度実行する記録モードを有する
ことを特徴とする請求項12に記載のインクジェット記録装置。 - 前記中間転写体に付与された前記インクの量が所定値に達するまでは前記転写工程を非実行として前記前処理剤の付与工程を実行せずに前記インク付与工程を実行し、前記インクの付与量が所定値に達したらば前記転写工程を実行する記録モードを有する
ことを特徴とする請求項12又は13に記載のインクジェット記録装置。 - 前記インクの量を、画像データから算出されるインクの吐出量により求めることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記前処理剤の付与工程及び前記転写工程について、前記前処理剤の付与工程及び前記転写工程の各工程を実行する第1の記録モードと、前記前処理剤の付与工程及び前記転写工程の各工程の実行又は非実行を選択制御する第2の記録モードとを有することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記前処理剤の付与工程を1回と、前記前処理剤の付与工程後の1回目のインク付与工程と、前記前処理剤の付与工程を実行せずに再度実行したインク付与工程と、を有する工程セットを複数回行い、各回において得られる中間画像を前記記録媒体の同一画像形成面に順次転写して最終画像を形成する記録モードを有する
ことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記複数の工程セットを、前記中間転写体に設けた複数の異なる領域に振り分けて実施し、かつこれらの異なる領域が前記中間転写体に略均等に配置されることを特徴とする請求項17に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクとして、白インク、透明インク及び白以外の色用の色インクを用い、前記白インク及び前記透明インクは前記色インクよりも1色あたりの付与量を前記所定値よりも多くして複数回行う工程セットに振り分けて用い、かつ前記色インクを含む中間画像を前記中間転写体に形成して前記記録媒体に転写する際には、該色インクを含む中間画像の形成の際のインク総量を前記所定値に満たない量とする
ことを特徴とする請求項17又は18に記載のインクジェット記録装置。 - 前記白インク及び前記透明インクの少なくとも一方を前記中間転写体に付与する際における1吐出液滴量が、前記色インクに比べて大きいことを特徴とする請求項19に記載のインクジェット記録装置。
- 前記白インク及び前記透明インクの少なくとも一方を前記中間転写体に付与するインクジェットヘッドの吐出周波数が、前記色インクに比べて高いことを特徴とする請求項20に記載のインクジェット記録装置。
- 前記白インク用のインクジェットヘッド及び前記透明インク用のインクジェットヘッドの少なくとも一方の個数が、前記色インク用のインクジェットヘッドの個数よりも多いことを特徴とする請求項20に記載のインクジェット記録装置。
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