JP6493473B2 - 耐食性に優れた黄銅 - Google Patents

耐食性に優れた黄銅 Download PDF

Info

Publication number
JP6493473B2
JP6493473B2 JP2017170633A JP2017170633A JP6493473B2 JP 6493473 B2 JP6493473 B2 JP 6493473B2 JP 2017170633 A JP2017170633 A JP 2017170633A JP 2017170633 A JP2017170633 A JP 2017170633A JP 6493473 B2 JP6493473 B2 JP 6493473B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
less
optional component
brass
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017170633A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018048398A (ja
Inventor
亨 内田
亨 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=48905391&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6493473(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Publication of JP2018048398A publication Critical patent/JP2018048398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6493473B2 publication Critical patent/JP6493473B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C9/00Alloys based on copper
    • C22C9/04Alloys based on copper with zinc as the next major constituent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C1/00Making non-ferrous alloys
    • C22C1/02Making non-ferrous alloys by melting
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C1/00Making non-ferrous alloys
    • C22C1/02Making non-ferrous alloys by melting
    • C22C1/03Making non-ferrous alloys by melting using master alloys

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Contacts (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、高耐食性黄銅に関し、さらに詳しくは脱亜鉛腐食抑制のための熱処理工程を必要としない、高耐食性黄銅に関する。
銅−亜鉛系合金である黄銅は、その加工性、強度、耐食性に優れることから、様々な用途に用いられている銅合金である。しかし、その使用条件によっては、合金の構成元素である亜鉛が、銅その他の成分に優先して溶出する、脱亜鉛腐食が発生することがあり、亜鉛含有量が高いほど顕著に発生する傾向がある。銅/亜鉛が約60/40の黄銅ではα相と亜鉛リッチなβ相の二相組織となり、β相において選択的な脱亜鉛腐食が発生することが知られている。
このような脱亜鉛腐食を防止する手段として、SnやP等を添加し、さらに熱処理することが行われている。これにより、鋳造後や熱間加工後の二相組織からβ相を無くしてα単相とするか、あるいはβ相を極めて少なくすることで耐食性を高めた合金が、耐脱亜鉛黄銅として市場に提供されている。
しかしながら、耐脱亜鉛黄銅を得るために行われる熱処理は、煩雑な熱処理工程であり、一般黄銅に比べるとコストが高くなる。また、耐脱亜鉛黄銅を使用して鋳造や鍛造加工を行った場合には、加工後に熱処理を行わなければならず、生産性も大きく低下する。
特開2011−179121号公報(実施例12) 特開2011−219857号公報(実施例) 特開2002−349574号公報(実施例16) 特開2010−133006号公報(実施例3、5、7、8、13) 特開2010−242184号公報(実施例10、13−39、42−51)
本発明者らは、今般、SnおよびAlと、見かけ上の亜鉛含有量とを特定の比率に規定することで、熱処理工程に付さなくとも、脱亜鉛腐食が抑制された高耐食性黄銅が実現できるとの知見を得た。さらにSiの微量添加によって良好な特性の黄銅、とりわけ良好な鋳造性を有する黄銅が実現できるとの知見を得た。本発明はこれら知見にもとづくものである。
従って、本発明は、脱亜鉛腐食抑制のための熱処理工程を必要としない、高耐食性黄銅の提供をその目的としている。
そして、本発明による黄銅は、
Cu:を55質量%以上75質量%以下、
Si:0.01質量%以上1.5質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としてFe:0.3質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
見かけ上の亜鉛含有量が37以上45以下である黄銅であって、
(I) Siが 0.01質量%以上、0.1質量%以下であるとき、
(1) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であり、かつ
Sn及びAlが、それぞれをx質量%及びy質量%としたとき、
(1−1)0.1≦x≦0.2、かつ0.1<y≦2.0、または
(1−2)0.2<x≦3.0、かつ0.2<y≦2.0
の関係を満足する量であり、
(2) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上43未満であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(2−1)0.1<x≦0.2、かつ−4x+0.9<y≦2.0、または
(2−2)0.2<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であり、
(3) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(3−1)0.1≦x≦0.2、かつ0.5<y≦2.0、
(3−2)0.2<x≦0.3、かつ−4x+1.3<y≦2.0、または
(3−3)0.3<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であり、または
(II) Siが0.1質量%をこえ、0.5質量%以下であるとき、
(4) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(4−1)0.1≦x≦0.2、かつ−5x+1.5<y≦2.0、または
(4−2)0.2<x≦3.0のとき、かつ0.2≦y≦2.0
の関係を満足する量であり、
(5) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上41未満であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(5−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+1.5<y≦2.0、または
(5−2)0.2<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であり、
(6) 見かけ上の亜鉛含有量が41以上43未満であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(6−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
(6−2)0.2<x≦0.3、かつ−4x+1.3<y≦2.0、
(6−3)0.3<x≦0.4、かつ0.1<y≦2.0、または
(6−4)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であり、
(7) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(7−1)0.3<x≦0.4、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
(7−2)0.4<x≦0.5、かつ−4x+2.1<y≦2.0、または
(7−3)0.5<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であり、または
(III) Siが0.5質量%をこえ、1.0質量%以下であるとき、
(8) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(8−1)0.1<x≦0.2、かつ−4x+0.9<y≦2.0、または
(8−2)0.2<x≦3.0、かつ0.25≦y≦2.0
の関係を満足する量であり、
(9) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上41未満であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(9−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+2.0<y≦2.0、
(9−2)0.2<x≦0.3、かつ−5x+2.0<y≦2.0、
(9−3)0.3<x≦0.4、かつ0.1<y≦2.0、または
(9−4)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y<1.7
の関係を満足する量であり、
(10) 見かけ上の亜鉛含有量が41以上43未満であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(10−1)0.2<x≦0.3、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
(10−2)0.3<x≦0.4、かつ−4x+1.7<y≦2.0、または
(10−3)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y≦1.7
の関係を満足する量であり、
(11) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(11−1)0.3<x≦0.4、かつ−5x+3.0<y≦2.0、または
(11−2)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であり、または
(IV) Siが1.0質量%をこえ、1.5質量%以下であるとき、
(12) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(12−1)0.1≦x≦0.2、かつ−4x+0.9<y≦2.0、
(12−2)0.2<x≦0.3、かつ0.1<y≦2.0、または
(12−3)0.3<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であり、
(13) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上41未満であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(13−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+2.0<y≦2.0、
(13−2)0.2<x≦0.3、かつ1.1<y≦2.0、または
(13−3)0.3<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であり、
(14) 見かけ上の亜鉛含有量が41以上43未満であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(14−1)0.4<x≦0.5、かつ−5x+3.0<y≦2.0、または
(14−2)0.5<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であり、
(15) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(15−1)0.2<x≦0.3、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
(15−2)0.3<x≦0.4、かつ−4x+1.7<y≦2.0、または
(15−3)0.4<x≦3.0、かつ0.2<y≦2.0
の関係を満足する量であり、
PbおよびBiのいずれか一方を0.01重量%以上4.0重量%以下含んでなる、
ことを特徴とするものである。

本発明によれば、耐脱亜鉛黄銅のコストおよび生産性に大きな影響を及ぼす熱処理工程を経ずに高耐食性黄銅を提供することができる。また、熱処理工程を必要としない、鋳造可能な高耐食性黄銅材が実現できた。
定義
見かけ上の亜鉛含有量
見かけ上の亜鉛含有量とは、Guilletが提唱した以下の式により算出される量を意味する。この式はZn以外の添加元素は、Znの添加と同じ傾向を示すという考え方に基づく。
見かけ上の亜鉛含有量(%)=[(B+tq)/(A+B+tq)]×100
式中、AはCu質量%、BはZn質量%、tは添加元素の亜鉛当量、qは添加元素の添加量の質量%を意味する。そして、各元素の亜鉛当量は、Si=10、Al=6、Sn=2、Pb=1、Fe=0.9、Mn=0.5、Ni=−1.3、Mg=2、Cd=1である。Biの亜鉛当量は未だ明確に規定されていないが、本明細書にあっては、文献等を考慮して0.6として計算する。また、それ以外の元素は、添加量が微量であり、見かけ上の亜鉛含有量の値へ及ぼす影響も小さいため「1」とする。
本発明において、「不可避不純物」とは、特に断らない限り、0.1wt%未満の量の元素を意味する。但し、Mn、Ti、Mg、P、ならびに希土類金属等については不可避不純物に包含されるが、その量は本明細書において別途それぞれ定められる量の添加が許容される。この不可避不純物の量は、好ましくは0.05wt%未満である。
高耐食性黄銅
本発明による黄銅は、熱処理を経ずに得られる、脱亜鉛腐食が抑制された高耐食性黄銅である。本発明において、熱処理を行わなくとも、脱亜鉛腐食が抑制された高耐食性黄銅が実現できる理由は定かではないが、以下の様に考えられる。本発明にあっては、Sn、Al、および見かけ上の亜鉛含有量を後記する範囲に制御する。このような組成比において、SnとAlは、α相よりもβ相により多く固溶し、かつβ相の亜鉛の溶出を有効に抑制するよう作用するものと考えられる。その結果、脱亜鉛腐食が抑制される。また、Snは特に耐食性向上効果に優れるが、添加量を増やすと新たにSnリッチなγ相を生じる(β相中のSnがγ相に移行する)傾向がある。しかし、Alがγ相の析出を抑制する作用を有することが本発明者らにより見出された。従って、Al添加は、β相の耐食性を高めるだけでなく、Snの耐食性の向上効果もより高めているものと考えられる。
本発明による黄銅は、第1乃至第15の態様からなり、下記の(I)〜(IV)の4つのグループに分けられ、さらにそれぞれのグループはいくつかのサブグループに分けることが出来る。具体的には以下のとおりである。
第1の態様:グループ(I)、サブグループ(1)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:0.01質量%以上0.1質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(1) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であり、かつ
Sn及びAlが、それぞれをx質量%及びy質量%としたとき、
(1−1)0.1≦x≦0.2、かつ0.1<y≦2.0、または
(1−2)0.2<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第2の態様:グループ(I)、サブグループ(2)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:0.01質量%以上0.1質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(2) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上43未満であり、かつ
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(2−1)0.1<x≦0.2、かつ−4x+0.9<y≦2.0、または
(2−2)0.2<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第3の態様:グループ(I)、サブグループ(3)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:0.01質量%以上0.1質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(3) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であり、かつ
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(3−1)0.1≦x≦0.2、かつ0.5<y≦2.0、
(3−2)0.2<x≦0.3、かつ−4x+1.3<y≦2.0、または
(3−3)0.3<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第4の態様:グループ(II)、サブグループ(1)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:0.1質量%をこえ、0.5質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(4) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であり、かつ
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(4−1)0.1≦x≦0.2、かつ−5x+1.5<y≦2.0、または
(4−2)0.2<x≦3.0のとき、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第5の態様:グループ(II)、サブグループ(2)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:0.1質量%をこえ、0.5質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(5) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上41未満であり、かつ
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(5−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+1.5<y≦2.0、または
(5−2)0.2<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第6の態様:グループ(II)、サブグループ(3)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:0.1質量%をこえ、0.5質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(6) 見かけ上の亜鉛含有量が41以上43未満であり、かつ
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(6−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
(6−2)0.2<x≦0.3、かつ−4x+1.3<y≦2.0、
(6−3)0.3<x≦0.4、かつ0.1<y≦2.0、または
(6−4)0.3<x≦0.4、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第7の態様:グループ(II)、サブグループ(4)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:0.1質量%をこえ、 0.5質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(7) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であり、かつ
Sn(x質量%)及び Al(y質量%)が、
(7−1)0.3<x≦0.4、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
(7−2)0.4<x≦0.5、かつ−4x+2.1<y≦2.0、または
(7−3)0.5<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第8の態様:グループ(III)、サブグループ(1)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:0.5質量%をこえ、1.0質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(8) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であり、かつ
Sn(x質量%)及び Al(y質量%)が、
(8−1)0.1<x≦0.2、かつ−4x+0.9<y≦2.0、または
(8−2)0.2<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第9の態様:グループ(III)、サブグループ(2)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:0.5質量%をこえ、1.0質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(9) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上41未満であり、かつ
Sn(x質量%)及び Al(y質量%)が、
(9−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+2.0<y≦2.0、
(9−2)0.2<x≦0.3、かつ−4x+1.3<y≦2.0、
(9−3)0.3<x≦0.4、かつ0.1<y≦2.0、または
(9−4)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第10の態様:グループ(III)、サブグループ(3)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:0.5質量%をこえ、1.0質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(10) 見かけ上の亜鉛含有量が41以上43未満であり、かつ
Sn(x質量%)及び Al(y質量%)が、
(10−1)0.2<x≦0.3、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
(10−2)0.3<x≦0.4、かつ−4x+1.7<y≦2.0、または
(10−3)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第11の態様:グループ(III)、サブグループ(4)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:0.5質量%をこえ、1.0質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(11) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であり、かつ
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(11−1)0.3<x≦0.4、かつ−5x+3.0<y≦2.0、または
(11−2)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第12の態様:グループ(IV)、サブグループ(1)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:1.0質量%をこえ、1.5質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(12) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であり、かつ
Sn(x質量%)及び Al(y質量%)が、
(12−1)0.1≦x≦0.2、かつ−4x+0.9<y≦2.0、
(12−2)0.2<x≦0.3、かつ0.1<y≦2.0、または
(12−3)0.3<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第13の態様:グループ(IV)、サブグループ(2)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:1.0質量%をこえ、1.5質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(13) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上41未満であり、かつ
Sn(x質量%)及び Al(y質量%)が 、
(13−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+2.0<y≦2.0、
(13−2)0.2<x≦0.3、かつ1.0<y≦2.0、または
(13−3)0.3<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第14の態様:グループ(IV)、サブグループ(3)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:1.0質量%をこえ、1.5質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(14) 見かけ上の亜鉛含有量が41以上43未満であるとき、
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(14−1)0.4<x≦0.5、かつ−5x+3.0<y≦2.0、または
(14−2)0.5<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする黄銅である。
第15の態様:グループ(IV)、サブグループ(4)
Cu:55質量%以上75質量%以下、
Si:1.0質量%をこえ、1.5質量%以下、
SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
任意成分としてのP:0.15質量%未満、
任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
残部としてのZn、および不可避不純物
からなり、
(15) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であり、かつ
Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
(15−1)0.2<x≦0.3、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
(15−2)0.3<x≦0.4、かつ−4x+1.7<y≦2.0、または
(15−3)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
の関係を満足する量であることを特徴とする、黄銅。
Cu
本発明において、Cuは55質量%以上75質量%以下の範囲で含まれ、上記いずれの態様にあっても、好ましい下限値は60質量%以上であり、好ましい上限値は70質量%以下である。Cuの添加量が多すぎると、初晶α相のデンドライト晶出による鋳造割れ発生が懸念される。一方で、Cuの添加量が少なすぎると、黄銅としての諸性能の低下、とくに耐食性の悪化が懸念される。このようなCu、そして上記AlおよびSn添加量および見かけ上の亜鉛含有量との組み合わせにより、熱処理を行わなくとも、脱亜鉛腐食が抑制された高耐食性黄銅が得られる。
Si
本発明による黄銅は、Siを0.01重量%以上1.5重量%以下の範囲で含んでなる。Siを添加することで良好な鋳造性を確保できるとの効果が得られる。一般的に、Snの添加により凝固温度範囲が広がり、鋳造割れやヒケが発生しやすくなるため、鋳造用の黄銅材にSnを多く添加することはしばしば避けるべきものとされていた。しかしながら、本発明者らの得た知見によれば、Si添加がそれらの発生を抑制した。これにより、鋳造も可能な熱処理を経ない高耐食性黄銅材が実現できた。
Sn、Alおよび見かけ上の亜鉛含有量
本発明において、AlおよびSnは上記の関係を満たす量と、上記の見かけ上の亜鉛含有量との組み合わせにより、熱処理を行わなくとも、脱亜鉛腐食が抑制された高耐食性黄銅が得られる。
任意成分
本発明による黄銅は、任意の成分としてMnを含む場合には、その存在量は0.25質量%未満とされ、好ましくは0.2質量%未満、より好ましくは0.1質量%未満とされる。Mnの添加により強度向上の効果が得られるが、Siと金属間化合物を形成するため、Siが消費され鋳造性の低下を招く可能性があり、添加は上記範囲とされることが好ましい。
また、本発明による黄銅は、任意の成分としてTiを含む場合には、その存在量は0.05質量%未満とされ、好ましくは0.01質量%未満、より好ましくは含まないものとされる。Tiの添加により結晶粒微細化の効果が得られるが、Tiは酸化されやすく、少量の添加でも鋳造時の流動性が著しく低下するため添加されないことが好ましい。
本発明による黄銅は、任意の成分としてMgを含む場合には、その存在量は0.3質量%未満とされ、好ましくは0.05質量%未満、より好ましくは含まないものとされる。Mgの添加により結晶粒微細化の効果が得られるが、Siと金属間化合物を形成するため、Siが消費され鋳造性の低下を招く可能性があり、添加は上記範囲とされることが好ましい。
本発明による黄銅は、任意の成分としてPを含む場合には、その存在量は0.15質量%未満とされ、好ましくは0.1質量%未満とされる。Pの添加により脱亜鉛腐食抑制の効果が得られるが、凝固温度幅が広がり、鋳造割れが発生しやすくなる可能性があり、添加は上記範囲とされることが好ましい。
本発明による黄銅は、任意の成分として希土類金属を含む場合には、その存在量は0.004質量%未満とされ、好ましくは0.001質量%未満とされ、より好ましくは含まないものとされる。ここで、希土類金属とは、LaやCeからなる元素の群であり、これらの添加により結晶粒微細化の効果が得られるが、希土類金属は酸化されやすく、少量の添加でも鋳造時の流動性が著しく低下する。これにより、溶湯補給性が悪化し、最終凝固部で鋳造割れが発生しやすくなることが懸念されるため、添加されないことが好ましい。
PbおよびBi
本発明の好ましい態様によれば、PbおよびBiのいずれか一方を0.01重量%以上4.0重量%以下の範囲でさらに含んでなる。これらの添加により切屑分断性が向上し、良好な切削性が得られる。これらを添加することによって、切削抵抗が減少し、さらに良好な切削性が得られる。一方で、Pbは人体や環境への有害性が懸念される物質である。Biは未だその有害性が明確になっていないものの、無害とは言い切れない。したがって、これらの元素を必要以上に添加することは好ましくない。切削抵抗を減少させて、かつ良好な切屑分断性も得たい場合、PbおよびBiの添加量の好ましい下限値はともに0.3質量%以上であり、より好ましい下限値は1.0質量%以上であり、また好ましい上限値は3.5質量%以下であり、より好ましい上限値は3.0質量%以下である。また、切屑分断性のみを期待する場合、PbおよびBiの添加量の好ましい下限値はともに0.05質量%以上であり、より好ましい下限値は0.1%以上であり、また好ましい上限値は0.3質量%以下であり、より好ましい上限値は0.25質量%以下である。
本発明の好ましい様態によれば、PbおよびBiを同時に添加する際には、何れか一方の存在量は0.5質量%未満とされ、好ましくは0.1質量%未満とされ、より好ましくは含まないものとされる。PbとBiが共存する場合、鋳造割れが発生しやすくなってしまうため、添加量は上記とされることが好ましい。

本発明の好ましい態様によれば、Bを0.0001重量%以上0.3重量%以下の範囲でさらに含んでなる。Bを添加することで良好な鋳造割れ抑制の効果が得られる。一方で、Bの過剰添加は合金の展伸性の悪化を招く可能性がある。また合金が硬質化して切削加工時に切削抵抗が高くなり、切削コストの上昇を招く可能性がある。Bの添加量の好ましい下限値は0.0003質量%以上であり、より好ましい下限値は0.0007質量%以上であり、また好ましい上限値は0.03質量%以下であり、より好ましい上限値は0.01質量%以下である。
本発明による黄銅は、任意の成分としてNiを含む場合には、その存在量は0.7質量%以下とされ、好ましくは0.2質量%以下とされ、より好ましくは含まないものとされる。Niの添加により機械特性が向上するが、鋳造割れが発生しやすくなる可能性がある。この鋳造割れはBを添加することである程度抑制することができるが、Bの共存下でもNi存在量が増大することで抑制が困難となることが懸念される。従って、本発明の好ましい態様によれば、Niの添加量はBを含む場合には0.7質量%以下とされることが好ましく、Bを含まない場合には0.2質量%以下とされることが好ましい。
その他添加元素
本発明による黄銅には、その他の成分、例えば微量の添加で耐食性向上に寄与するSbや、微細化剤として鋳造割れ性を改善し、強度の向上が期待できるFeなども目的に応じて添加元素として選択して添加しても良い。
これら成分はその添加量によっては、耐食性や鋳造性に影響を与えるおそれがあるが、AlとSn、Si、見かけ上の亜鉛含有量を調整することによって、その影響を抑えることが可能になる。すなわち、上述の範囲において更にAl量を増やしたり、逆にSn量を更に増やしたり、または、両者を増やしたり、またSiや見かけ上の亜鉛含有量を増減することで、その影響を抑えることが出来る。
本発明の好ましい態様によれば、本発明による黄銅は、Sb、As、Se、Te、Fe、Co、Zr、およびCrからなる群から選択される一種以上の元素を、好ましくは0.01〜2質量%含有することが出来る。本発明の別の好ましい態様によれば、耐食性の向上のため、Sb、およびAsからなる群から選択される一以上の元素を含有することが出来、その好ましい含有量は0.2質量%以下である。また、本発明の別の好ましい態様によれば、切削性の向上のため、SeまたはTeを、好ましくは1質量%以下含有する。また、本発明の別の好ましい態様によれば、強度向上のため、Fe、Co、Zr、およびCrからなる群から選択される一以上の元素を含有することが出来、その好ましい含有量はFeおよびCoについては1質量%以下であり、ZrおよびCrついては0.5質量%以下であることが好ましい。
用途
本発明による黄銅は、耐脱亜鉛黄銅のコストおよび生産性に大きな影響を及ぼす熱処理工程を経ずに提供され、また使用することが出来る。一方でその切削性、鋳造性、機械特性はPbを含む黄銅と同等またはそれ以上の性能を有することから、黄銅が用いられる用途に、他の黄銅と同様に用いることが出来る。本発明の好ましい態様によれば、本発明による黄銅は、水栓金具材料に好ましく用いられる。具体的には、給水金具、排水金具、バルブなどの材料として好ましく用いられる。
製造方法
本発明による黄銅を材料とする成型品は、その良好な鋳造性から、金型鋳造、砂型鋳造のいずれによっても製造可能であるが、金型鋳造においてその良好な鋳造性の効果をより享受できる。また、本発明による黄銅は、その切削性においても良好であるから、鋳造後に切削加工されてもよい。また、本発明による黄銅は、連続鋳造後に押し出しで成形される切削用棒材や鍛造用棒材、さらに抽伸により成形される線材とされてもよい。
鋳造割れ性試験
鋳造割れ性を両端拘束型試験法により評価した。使用した金型1の形状は図1に示される通りであった。図1において、中央部に断熱材2を設け、中央部の冷却が、両端拘束部3よりも遅れるようにし、また拘束端距離(2L)は100mm、断熱材長さ(2l)は70mmとした。
試験は、拘束部が急冷されて両端が拘束され、その状態でさらに中央部で凝固が進むようにし、発生した凝固収縮応力により、最終凝固部となる試験片中央部で割れが生じるか否かを調べることにより行った。
その結果、割れなしの場合、また部分的に割れを生じたが、表面的な割れであり破断するまでには至らなかった場合を○、割れが発生し破断した場合を×と判定した。
耐食性試験
金型鋳造で作製した直径35mm、長さ100mmの鋳塊を得て、これを試験片として、日本伸銅協会技術標準 JBMA T−303−2007に準じて試験を行った。その結果を、最大侵食深さが150μm以下を○、150μmを超えるものを×と判定した。
切削性試験
直径35mm、長さ100mmの鋳塊を金型鋳造で作製し、外径部を旋削加工して切削性を評価した。具体的には、切削性は、黄銅鋳物3種(JIS CAC203)に対する切削抵抗指数で評価した。切削条件は、周速80〜175m/min、送り量0.07〜0.14mm/rev.、切り込み量0.25〜1mmとし、切削抵抗指数は下記式で算出した。
切削抵抗指数(%)=CAC203の切削抵抗/試験材の切削抵抗×100
その結果を、切削抵抗指数が50以上を○、50%未満を×と判定した。
また外径部を旋削加工した際、発生した切屑の分断性についても評価を行った。切屑がカールし、5巻き以内に分断された場合は切屑分断性○、分断されない場合は×と判定した。
例1〜634
下記の表に記載の組成の黄銅を鋳造した。すなわち、電気Cu、電気Zn、電気Bi、電気Pb、電気Sn、電気Al、Cu−30%Ni母合金、Cu−15%Si母合金、Cu−2%B母合金、Cu−30%Mn母合金、Cu−10%Cr母合金、Cu−15%P母合金、Cu−10%Fe母合金、Cu−30%Mg母合金等を原料として、電気溶解炉で成分調整しながら溶解し、両端拘束試験金型に鋳造して鋳造割れ性を評価した。また円筒形金型に鋳造して直径35mm、長さ100mmの鋳塊を作製し、鋳塊を供試材として耐食性および切削性の試験を行った。その評価結果は以下の表に示される通りであった。
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473
Figure 0006493473

Claims (8)

  1. Cu:を55質量%以上75質量%以下、
    Si:0.01質量%以上1.5質量%以下、
    Bi:0.1質量%以下、
    Pb:0.01質量%以上4.0質量%以下、
    B:0.0001質量%以上0.3質量%以下、
    SnおよびAl:下記の関係を満足する量、
    任意成分としてのMn:0.25質量%未満、
    任意成分としてのTi:0.05質量%未満、
    任意成分としてのMg:0.3質量%未満、
    任意成分としてのP:0.15質量%未満、
    任意成分としてFe:0.3質量%未満、
    任意成分としての希土類金属:0.004質量%未満、
    残部としてのZn、および不可避不純物
    からなり、
    見かけ上の亜鉛含有量が37以上45以下である黄銅であって、
    (I) Siが 0.01質量%以上、0.1質量%以下であるとき、
    (1) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であり、かつ
    Sn及びAlが、それぞれをx質量%及びy質量%としたとき、
    (1−1)0.1≦x≦0.2、かつ0.1<y≦2.0、または
    (1−2)0.2<x≦3.0、かつ0.2<y≦2.0
    の関係を満足する量であり、
    (2) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上43未満であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (2−1)0.1<x≦0.2、かつ−4x+0.9<y≦2.0、または
    (2−2)0.2<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
    の関係を満足する量であり、
    (3) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (3−1)0.1≦x≦0.2、かつ0.5<y≦2.0、
    (3−2)0.2<x≦0.3、かつ−4x+1.3<y≦2.0、または
    (3−3)0.3<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
    の関係を満足する量であり、または
    (II) Siが0.1質量%をこえ、0.5質量%以下であるとき、
    (4) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (4−1)0.1≦x≦0.2、かつ−5x+1.5<y≦2.0、または
    (4−2)0.2<x≦3.0のとき、かつ0.2≦y≦2.0
    の関係を満足する量であり、
    (5) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上41未満であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (5−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+1.5<y≦2.0、または
    (5−2)0.2<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
    の関係を満足する量であり、
    (6) 見かけ上の亜鉛含有量が41以上43未満であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (6−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
    (6−2)0.2<x≦0.3、かつ−4x+1.3<y≦2.0、
    (6−3)0.3<x≦0.4、かつ0.1<y≦2.0、または
    (6−4)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
    の関係を満足する量であり、
    (7) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (7−1)0.3<x≦0.4、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
    (7−2)0.4<x≦0.5、かつ−4x+2.1<y≦2.0、または
    (7−3)0.5<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
    の関係を満足する量であり、または
    (III) Siが0.5質量%をこえ、1.0質量%以下であるとき、
    (8) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (8−1)0.1<x≦0.2、かつ−4x+0.9<y≦2.0、または
    (8−2)0.2<x≦3.0、かつ0.25≦y≦2.0
    の関係を満足する量であり、
    (9) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上41未満であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (9−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+2.0<y≦2.0、
    (9−2)0.2<x≦0.3、かつ−5x+2.0<y≦2.0、
    (9−3)0.3<x≦0.4、かつ0.1<y≦2.0、または
    (9−4)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y<1.7
    の関係を満足する量であり、
    (10) 見かけ上の亜鉛含有量が41以上43未満であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (10−1)0.2<x≦0.3、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
    (10−2)0.3<x≦0.4、かつ−4x+1.7<y≦2.0、または
    (10−3)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y≦1.7
    の関係を満足する量であり、
    (11) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (11−1)0.3<x≦0.4、かつ−5x+3.0<y≦2.0、または
    (11−2)0.4<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
    の関係を満足する量であり、または
    (IV) Siが1.0質量%をこえ、1.5質量%以下であるとき、
    (12) 見かけ上の亜鉛含有量が37以上39未満であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (12−1)0.1≦x≦0.2、かつ−4x+0.9<y≦2.0、
    (12−2)0.2<x≦0.3、かつ0.1<y≦2.0、または
    (12−3)0.3<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
    の関係を満足する量であり、
    (13) 見かけ上の亜鉛含有量が39以上41未満であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (13−1)0.1<x≦0.2、かつ−5x+2.0<y≦2.0、
    (13−2)0.2<x≦0.3、かつ1.1<y≦2.0、または
    (13−3)0.3<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
    の関係を満足する量であり、
    (14) 見かけ上の亜鉛含有量が41以上43未満であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (14−1)0.4<x≦0.5、かつ−5x+3.0<y≦2.0、または
    (14−2)0.5<x≦3.0、かつ0.1≦y≦2.0
    の関係を満足する量であり、
    (15) 見かけ上の亜鉛含有量が43以上45以下であるとき、
    Sn(x質量%)及びAl(y質量%)が、
    (15−1)0.2<x≦0.3、かつ−5x+2.5<y≦2.0、
    (15−2)0.3<x≦0.4、かつ−4x+1.7<y≦2.0、または
    (15−3)0.4<x≦3.0、かつ0.2<y≦2.0
    の関係を満足する量であることを特徴とする、黄銅。
  2. iを0.7質量%以下含んでなる、請求項に記載の黄銅。
  3. iを0.2質量%以下含んで成る、請求項1または2に記載の黄銅。
  4. Sb、As、Se、Te、Fe、Co、Zr、およびCrからなる群から選択される一種以上の元素を0.01質量%以上2質量%以下含んでなる、請求項1に記載の黄銅。
  5. SbおよびAsからなる群から選択される一以上の元素を0.2質量%以下含んでなる、請求項に記載の黄銅。
  6. SeまたはTeを1質量%以下含んでなる、請求項に記載の黄銅。
  7. FeまたはCoを1質量%以下含んでなる、請求項に記載の黄銅。
  8. ZrおよびCrを0.5質量%以下含んでなる、請求項に記載の黄銅。
JP2017170633A 2012-02-01 2017-09-05 耐食性に優れた黄銅 Active JP6493473B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012019614 2012-02-01
JP2012019614 2012-02-01

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013556514A Division JPWO2013115363A1 (ja) 2012-02-01 2013-02-01 耐食性に優れた黄銅

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018048398A JP2018048398A (ja) 2018-03-29
JP6493473B2 true JP6493473B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=48905391

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013556514A Pending JPWO2013115363A1 (ja) 2012-02-01 2013-02-01 耐食性に優れた黄銅
JP2017170633A Active JP6493473B2 (ja) 2012-02-01 2017-09-05 耐食性に優れた黄銅
JP2017170632A Pending JP2018048397A (ja) 2012-02-01 2017-09-05 耐食性に優れた黄銅

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013556514A Pending JPWO2013115363A1 (ja) 2012-02-01 2013-02-01 耐食性に優れた黄銅

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017170632A Pending JP2018048397A (ja) 2012-02-01 2017-09-05 耐食性に優れた黄銅

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10351933B2 (ja)
EP (1) EP2743360B2 (ja)
JP (3) JPWO2013115363A1 (ja)
CN (1) CN103958708B (ja)
WO (1) WO2013115363A1 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015046459A1 (ja) 2013-09-26 2015-04-02 三菱伸銅株式会社 銅合金および銅合金板
TWI516615B (zh) * 2013-09-26 2016-01-11 三菱伸銅股份有限公司 耐變色性銅合金及銅合金構件
ES2699481T3 (es) 2013-09-26 2019-02-11 Mitsubishi Shindo Kk Aleación de cobre
CN103602853B (zh) * 2013-11-12 2016-01-13 福建省南安市鹏鑫铜业有限公司 一种低铅挤制黄铜棒及其生产方法
CN103946402B (zh) * 2014-01-03 2016-11-16 嘉兴艾迪西暖通科技有限公司 无铅无铋无硅黄铜
US20150203940A1 (en) * 2014-01-22 2015-07-23 Metal Industries Research&Development Centre Brass alloy and method for manufacturing the same
CN103911525B (zh) * 2014-03-25 2016-05-11 安新县华昌合金厂 一种废料再生无铅黄铜合金及其制备方法
CN104313387B (zh) * 2014-10-09 2016-08-17 济南大学 一种耐腐蚀黄铜材料及其制备方法
JP2016113660A (ja) * 2014-12-13 2016-06-23 サンエツ金属株式会社 耐脱亜鉛腐食性に優れた金型鋳造用銅基合金
CN105779811B (zh) * 2014-12-22 2018-10-09 百路达(厦门)工业有限公司 一种成型性能优异的环保黄铜合金及其制造方法
CN104630549A (zh) * 2015-01-27 2015-05-20 苏州金仓合金新材料有限公司 一种连铸连轧的环保无铅新型合金材料棒及其制备方法
CN104862520B (zh) * 2015-05-22 2017-02-22 宁波博威合金材料股份有限公司 一种黄铜合金、制备方法及其应用
CN104946925B (zh) * 2015-06-02 2017-07-28 金海新源电气江苏有限公司 一种母线槽用铜铝合金材料的处理工艺
CN105132738A (zh) * 2015-09-08 2015-12-09 张超 一种用于阀门的铜合金材料
CN105088007A (zh) * 2015-09-08 2015-11-25 杨雯雯 一种用于阀门的铜合金材料
CN105400987A (zh) * 2015-11-10 2016-03-16 太仓捷公精密金属材料有限公司 一种铜合金材料
CN106893883A (zh) * 2015-12-18 2017-06-27 九牧厨卫股份有限公司 一种铸造用低铅易切削硅黄铜合金及其制备方法
TWI598452B (zh) 2016-01-21 2017-09-11 慶堂工業股份有限公司 具優異熔鑄性之無鉛快削黃銅合金及其製造方法和用途
KR102385211B1 (ko) * 2016-10-28 2022-04-08 도와 메탈테크 가부시키가이샤 구리 합금 판재 및 그 제조 방법
CN108034854B (zh) * 2017-11-15 2019-09-10 宁波长振铜业有限公司 一种多元微合金化黄铜合金
CN108342612B (zh) * 2018-02-02 2019-12-31 浙江金康铜业有限公司 一种低铅溶出黄铜合金
CN108950270A (zh) * 2018-08-01 2018-12-07 中铝洛阳铜加工有限公司 一种海洋养殖用耐蚀抑菌铜合金材料的制备工艺
CN109038940A (zh) * 2018-08-08 2018-12-18 东莞市特姆优传动科技有限公司 一种高效大推力太阳能板电动推杆
CN113906150B (zh) 2019-06-25 2023-03-28 三菱综合材料株式会社 易切削铜合金铸件及易切削铜合金铸件的制造方法
EP3872198B1 (en) 2019-06-25 2023-02-15 Mitsubishi Materials Corporation Free-cutting copper alloy and method for manufacturing free-cutting copper alloy
JP2021004048A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 三菱マテリアル株式会社 家畜運搬用容器
WO2020261666A1 (ja) 2019-06-25 2020-12-30 三菱マテリアル株式会社 快削性銅合金、及び、快削性銅合金の製造方法
KR20220059528A (ko) 2019-12-11 2022-05-10 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 쾌삭성 구리 합금, 및 쾌삭성 구리 합금의 제조 방법
CN112226645B (zh) * 2020-09-03 2021-11-30 宁波金田铜业(集团)股份有限公司 一种无铅易切削黄铜及其制备方法
CN112126816A (zh) * 2020-10-21 2020-12-25 绵阳市胜源合金制造有限公司 一种耐腐蚀稀土铜合金
CN112962002A (zh) * 2021-02-02 2021-06-15 宁波长振铜业有限公司 一种耐脱锌高塑易加工的h62简单黄铜合金及其制备方法
CN113355558A (zh) * 2021-06-09 2021-09-07 宁波兴敖达金属新材料有限公司 一种饮用水输送设备用无铅环保易切削铜合金材料
CN114150174A (zh) * 2021-12-13 2022-03-08 深圳市美瑞金属材料有限公司 基于熔体净化式的耐久性好的合金铝材及制备方法
CN118086718A (zh) * 2024-04-25 2024-05-28 中铝科学技术研究院有限公司 铜合金丝材、其制备方法及应用

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5919639A (ja) * 1982-07-27 1984-02-01 Furukawa Electric Co Ltd:The ワイヤ放電加工用電極線
JPS59150044A (ja) 1983-02-17 1984-08-28 Nippon Mining Co Ltd 耐食性に優れた銅合金
JPS60200933A (ja) * 1984-03-22 1985-10-11 Seiko Epson Corp ダイキヤスト用黄銅材
JPS61542A (ja) 1984-06-12 1986-01-06 Nippon Mining Co Ltd ラジエ−タ−プレ−ト用銅合金
JPS6230861A (ja) * 1986-07-16 1987-02-09 Nippon Mining Co Ltd 耐食性に優れた銅合金の製造方法
JPS6230862A (ja) * 1986-07-16 1987-02-09 Nippon Mining Co Ltd 耐食性に優れた銅合金の製造方法
JPH09143598A (ja) 1995-11-22 1997-06-03 Chuetsu Gokin Chuko Kk 加熱装置用黄銅合金材料
JPH09176762A (ja) * 1995-12-21 1997-07-08 Inax Corp 耐食性に優れた鋳造用銅基合金及びこれを用いた鋳造品の製造方法
JP3903297B2 (ja) 2000-06-30 2007-04-11 Dowaホールディングス株式会社 耐脱亜鉛性銅基合金
US20030095887A1 (en) 2000-06-30 2003-05-22 Dowa Mining Co., Ltd. Copper-base alloys having resistance to dezincification
JP2002349574A (ja) * 2001-05-30 2002-12-04 Mitsubishi Materials Corp 耐摩耗性に優れた銅合金製動圧軸受け用スリーブおよびスラストプレート
JP2004244672A (ja) 2003-02-13 2004-09-02 Dowa Mining Co Ltd 耐脱亜鉛性に優れた銅基合金
DE60311803T2 (de) * 2003-08-18 2007-10-31 Dowa Holdings Co., Ltd. Kupferlegierung, die exzellente Korrosionsbeständigkeit und Entzinkungsbeständigkeit aufweist, und eine Methode zu deren Herstellung
EP2196549B1 (en) * 2007-10-10 2019-03-13 Toto Ltd. Lead-free, free-machining brass having excellent castability
JP2010242184A (ja) 2009-04-07 2010-10-28 Toto Ltd 鋳造性及び耐食性に優れた無鉛快削性黄銅
JP5513230B2 (ja) * 2009-06-17 2014-06-04 サンエツ金属株式会社 鋳造用銅基合金
JP5591661B2 (ja) * 2010-03-25 2014-09-17 サンエツ金属株式会社 耐脱亜鉛腐食性に優れた金型鋳造用銅基合金
EP3050983B1 (en) * 2015-01-28 2019-03-13 Toto Ltd. Brass having improved castability and corrosion resistance

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2013115363A1 (ja) 2015-05-11
JP2018048397A (ja) 2018-03-29
CN103958708B (zh) 2016-11-16
US20140234156A1 (en) 2014-08-21
JP2018048398A (ja) 2018-03-29
WO2013115363A1 (ja) 2013-08-08
US10351933B2 (en) 2019-07-16
CN103958708A (zh) 2014-07-30
EP2743360B2 (en) 2021-06-23
EP2743360A1 (en) 2014-06-18
EP2743360A4 (en) 2015-06-24
EP2743360B1 (en) 2018-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6493473B2 (ja) 耐食性に優れた黄銅
JP5858056B2 (ja) 鋳造性に優れた無鉛快削性黄銅
JP5399818B2 (ja) 鉛を含まない快削性ケイ素真鍮合金
KR102597784B1 (ko) 다이캐스팅용 알루미늄 합금 및 그 제조방법, 다이캐스팅 방법
EP1777307B1 (en) Sn-CONTAINING COPPER ALLOY AND METHOD FOR PRODUCTION THEREOF
JP5383730B2 (ja) 環境に優しいマンガン黄銅合金およびそれらの製造方法
JP5591661B2 (ja) 耐脱亜鉛腐食性に優れた金型鋳造用銅基合金
JP6056947B2 (ja) 鋳造性および耐食性に優れた黄銅
CN100595301C (zh) 一种易切削铜合金材料的加工工艺
JP5383633B2 (ja) 優れた応力腐食耐性を有する黄銅合金およびその製造方法
JP2007211310A (ja) 半融合金鋳造用原料黄銅合金
EP3050983B1 (en) Brass having improved castability and corrosion resistance
JP2010242184A (ja) 鋳造性及び耐食性に優れた無鉛快削性黄銅
KR20210137552A (ko) 다이-캐스팅 알루미늄 합금, 그의 제조 방법 및 그의 응용
TWI452153B (zh) Excellent lead-free quick-brushed brass
JP2009041088A (ja) 鋳造性に優れた無鉛快削性黄銅
JP5513230B2 (ja) 鋳造用銅基合金
JP2011038130A (ja) 切削性および耐高温脆性に優れたアルミニウム合金
KR20120104963A (ko) 비스무트가 첨가되지 않은 무연 쾌삭성 동합금
KR101249402B1 (ko) 비스무트가 첨가되지 않은 무연 쾌삭성 동합금
JP5391986B2 (ja) Al−Cu系アルミニウム合金部材
JP2016113660A (ja) 耐脱亜鉛腐食性に優れた金型鋳造用銅基合金
JP2020125528A (ja) アルミニウム合金鋳造材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181214

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6493473

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150