JP6493346B2 - 車両用無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用無段変速機に係り、可動シーブの移動を規制する部材の磨耗によって生じる変速比の変動を抑制する構造に関するものである。
車両の変速機において、シーブシャフトと一体に形成された固定シーブと、前記シーブシャフトの軸方向に相対移動可能な可動シーブとから構成されるプライマリシーブと、前記プライマリシーブと同様の構造を持つセカンダリシーブと、これらの前記プライマリシーブと前記セカンダリシーブとの間に巻き掛けられるベルトとを含んで構成される車両用無段変速機が良く知られている。特許文献1の車両用無段変速機においては、前記可動シーブとともに油圧室を構成するシリンダ部材が、変速比の最大時もしくは最小時に、前記可動シーブに当接して前記可動シーブのシリンダ部材側への軸方向の移動を規制するストッパ部材としての機能を果たしている。
特開2008−208861号公報
ところで、前記プライマリシーブと前記セカンダリシーブとの間の伝動トルクが大きくなると、対向して配置されている前記固定シーブおよび前記可動シーブにはそれぞれが設けられたシーブシャフトを外側に向かって湾曲させる力が生じることとなる。これによって、前記可動シーブとそれに隣接するストッパ部材とに局所的な接触が生じ、その接触部分における圧力すなわち接触面圧は、伝動トルクが大きいほど増加することとなる。この接触面圧の増加によって前記ストッパ部材の磨耗が生じ、これらの磨耗の増加によって変速比が変動する可能性があった。一方、前記車両用無段変速機は、搭載性の観点から可能な限り小さくすることが求められている。この小型化のためには固定シーブおよび可動シーブのシーブ面の角度を小さくすること、および前記可動シーブの軸方向寸法を小さくすることが有効ではあるが、いずれも前記可動シーブと前記ストッパ部材との接触面における力すなわち接触面圧の増加により上記の不都合が顕著となる。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、前記可動シーブと前記ストッパ部材との接触面圧を低減することによって前記ストッパ部材および前記可動シーブの摩滅を軽減し、変速比の変動を抑制することにある。さらに前記ストッパ部材および前記可動シーブの接触面圧を軽減することによってシーブ面の角度を従来よりも小さくすること、および可動シーブとの軸方向寸法を従来よりも短くすることが可能となり、これによって車両用無段変速機の小型化にも寄与する構造を提供することにある。
第1の発明の要旨とするところは、(a)シーブシャフトと一体に形成された固定シーブと前記固定シーブに対向した状態で、前記シーブシャフトに軸方向の相対移動可能且つ軸まわりに相対回転不能にスプライン嵌合された可動シーブとをそれぞれ有する一対の可変シーブと、前記一対の可変シーブに巻き掛けられた伝動ベルトとを備えた車両用ベルト式無段変速機であって、(b)前記可動シーブは、前記固定シーブとは反対側に位置する位置固定のストッパ部材に向かって突き出す円筒状のボス部を有し、(c)前記ボス部の前記ストッパ部材に対向する環状の端面は、環状の外周側端面と前記外周側端面よりも前記ストッパ部材から回転中心線方向に離れた環状の内周側端面と前記環状の外周側端面の内周縁と前記環状の内周側端面の外周縁とを、前記固定シーブに向かうほど内周側へ向かうテーパ面で接続する環状接続面とを有し、(d)前記外周側端面と前記環状接続面との境界線にR面取部を備えることを特徴とする。
このようにすれば、前記ボス部の前記ストッパ部材に対向する環状の端面は、環状の外周側端面と、前記外周側端面よりも前記ストッパ部材から回転中心線方向に離れた環状の内周側端面と、前記環状の外周側端面の内周縁と前記環状の内周側端面の外周縁とを、前記固定シーブに向かうほど内周側へ向かうテーパ面で接続する環状接続面とを有し、前記外周側端面と前記環状接続面との間の境界にR面取部が備えられていることから、このR面取部が前記ストッパ部材に当接するので、前記可動シーブと前記ストッパ部材との接触部分における接触面圧を軽減することが可能となり、前記ストッパ部材および前記可動シーブの磨耗が抑制されることによって、変速比の変動も抑制される。さらに前記ストッパ部材および前記可動シーブの摩滅を軽減することによってより強いベルトへの挟圧力を許容することとなり、シーブ面の角度を従来よりも小さくすること、および前記可動シーブの軸方向寸法を従来よりも短くすることが可能となり、これによって車両用ベルト式無段変速機の小型化も可能となる。
また第2発明の要旨とするところは、第1発明の車両用ベルト式無段変速機において、前記シーブシャフトと前記可動シーブとがインボリュートスプライン、ボールスプラインもしくはローラスプラインを含むスプライン嵌合によって前記シーブシャフトの軸方向に相対移動可能とされることを特徴とする。このようにすれば、前記シーブシャフトと一体に形成された固定シーブと、前記可動シーブとが前記シーブシャフトの軸方向に良好な相対移動を確保することが可能となる。
また、第3発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明の車両用ベルト式無段変速機において、前記ボス部の前記環状の端面の外径と内径との差の半分以下の内径側の範囲に前記R面取部が形成されていることを特徴とする。このようにすれば、伝動トルクが大きくなることによって、前記可動シーブと前記固定シーブとが前記シーブシャフトの軸方向に平行に広げられる力が生じたとしても、前記R面取部が所定の部分に限定して形成されることによって、隣接する前記ストッパ部品と接触する前記ボス端部の接触面が充分に確保される。大きい接触面が確保されることによって前記ボス端部から前記ストッパ部品への平均面圧が抑制される。これによって、前記ストッパ部材および前記可動シーブの磨耗が抑制され、さらに変速比の変動もまた抑制される。さらに前記ストッパ部材および前記可動シーブの摩滅が軽減されることによってシーブ面の角度を従来よりも小さくすること、および前記可動シーブの軸方向寸法を従来よりも短くすることが可能となり、これによって車両用ベルト式無段変速機の小型化も可能となる。
本発明が適用された車両を構成するエンジンから駆動輪までの動力伝達経路の概略構成を説明する図である。 図1の車両における動力伝達装置の走行パターンの切り替わりを説明する図である。 図1のベルト式無産変速機における1対の可動シーブと固定シーブと周辺部品との構造を説明する断面図である。 図3の可動シーブとシーブシャフトとを拡大して示した断面図である。 図3の1対の可動シーブと固定シーブと周辺部品との変形モードの一例を示した断面図である。 図4をさらに拡大した図に相当する、従来構造における可動シーブのボス端部とスプライン端部との詳細を示した断面図である。 図4をさらに拡大し、本発明が適用されたボス端部にR面取部を持つ可動シーブの詳細を示した断面図である。 R面取部があるボス端部とR面取部がないボス端部とにおいてそれぞれ接触面で生じる接触面圧を、対向するシーブとの相対位置に基づいて示す圧力分布図である。 図3の可動シーブとシーブシャフトとのスプライン嵌合にボールスプラインが用いられた場合の断面図である。 におけるボス端部のR面取部が形成される領域を軸方向から見た図である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図である。図1において、車両10は、走行用の駆動源として機能するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等のエンジン12と、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間に設けられた動力伝達装置16とを備えている。動力伝達装置16は、非回転部材としてのハウジング18内において、エンジン12に連結された流体式伝動装置としてのトルクコンバータ20、トルクコンバータ20に連結された入力軸22、入力軸22に連結されたベルト式無段変速機24(以降、無段変速機と呼ぶ)、同じく入力軸22に連結された前後進切替装置26、前後進切替装置26を介して入力軸22に連結されて無段変速機24と並列に設けられたギヤ伝動部としてのギヤ伝動機構28、無段変速機24及びギヤ伝動機構28の共通の出力回転部材である出力軸30、カウンタ軸32、出力軸30及びカウンタ軸32に各々相対回転不能に設けられて噛み合う一対のギヤから成る減速歯車装置34、カウンタ軸32に相対回転不能に設けられたギヤ36に連結されたデフギヤ38、デフギヤ38に連結された1対の車軸40等を備えている。このように構成された動力伝達装置16において、エンジン12の動力(特に区別しない場合にはトルクや力と同義)は、トルクコンバータ20、無段変速機24或いは前後進切替装置26及びギヤ伝動機構28、減速歯車装置34、デフギヤ38、及び車軸40等を順次介して1対の駆動輪14へ伝達される。また、エンジン12の作動中は、エンジン12の出力トルクは常時入力軸22に入力される。
このように、動力伝達装置16は、エンジン12(ここではエンジン12の動力が伝達される入力回転部材である入力軸22も同意)と駆動輪14(ここでは駆動輪14へエンジン12の動力を出力する出力回転部材である出力軸30も同意)との間に並列に設けられた、第1変速部としてのギヤ伝動機構28及び第2変速部としての無段変速機24を備えている。よって、動力伝達装置16は、エンジン12の動力を入力軸22からギヤ伝動機構28を介して駆動輪14側(すなわち出力軸30)へ伝達する第1動力伝達経路PT1と、エンジン12の動力を入力軸22から無段変速機24を介して駆動輪14側(すなわち出力軸30)へ伝達する第2動力伝達経路PT2との複数の動力伝達経路PTを、入力軸22と出力軸30との間に並列に備えている。動力伝達装置16は、車両10の走行状態に応じてその第1動力伝達経路PT1とその第2動力伝達経路PT2とが切り替えられる。その為、動力伝達装置16は、エンジン12の動力を駆動輪14側へ伝達する動力伝達経路PTを、第1動力伝達経路PT1と第2動力伝達経路PT2とで選択的に切り替える複数の係合装置を備えている。この係合装置は、第1動力伝達経路PT1を断接する第1クラッチC1と、第2動力伝達経路PT2を断接する第2係合装置としての第2クラッチC2とを含んでいる。
トルクコンバータ20は、入力軸22回りにその入力軸22に対して同軸心に設けられており、エンジン12に連結されたポンプ翼車20p、及び入力軸22に連結されたタービン翼車20tを備えている。ポンプ翼車20pには、無段変速機24を変速制御したり、前記複数の係合装置を作動したり、動力伝達装置16の各部に潤滑油を供給したりする為の作動油圧をエンジン12により回転駆動されることにより発生する機械式のオイルポンプ42が連結されている。エンジン12の作動中には、エンジン12の出力トルクがトルクコンバータ20を介して常時入力軸22へ入力される。
前後進切替装置26は、第1動力伝達経路PT1において入力軸22回りにその入力軸22に対して同軸心すなわち第1軸心RC1上に設けられており、ダブルピニオン型の遊星歯車装置26p、第1クラッチC1、及び第1ブレーキB1を備えている。遊星歯車装置26pは、入力要素としてのキャリヤ26cと、出力要素としてのサンギヤ26sと、反力要素としてのリングギヤ26rとの3つの回転要素を有する差動機構である。キャリヤ26cは入力軸22に一体的に連結され、リングギヤ26rは第1ブレーキB1を介してハウジング18に選択的に連結され、サンギヤ26sは入力軸22回りにその入力軸22に対して同軸心に相対回転可能に設けられた小径ギヤ44に連結されている。又、キャリヤ26cとサンギヤ26sとは、第1クラッチC1を介して選択的に連結される。よって、第1クラッチC1は、前進ギヤ走行のために前記3つの回転要素のうちの2つの回転要素を選択的に連結する係合装置であり、第1ブレーキB1は、後進進行のために前記反力要素としてのリングギヤ26rをハウジング18に選択的に連結する係合装置である。
ギヤ伝動機構28は、小径ギヤ44と、ギヤ機構カウンタ軸46回りにそのギヤ機構カウンタ軸46に対して同軸心に相対回転不能に設けられてその小径ギヤ44と噛み合う大径ギヤ48とを備えている。又、ギヤ伝動機構28は、ギヤ機構カウンタ軸46回りにそのギヤ機構カウンタ軸46に対して同軸心に相対回転可能に設けられたアイドラギヤ50と、出力軸30回りにその出力軸30に対して同軸心に相対回転不能に設けられてそのアイドラギヤ50と噛み合う出力ギヤ52とを備えている。出力ギヤ52は、アイドラギヤ50よりも大径である。従って、ギヤ伝動機構28は、入力軸22と出力軸30との間の動力伝達経路PTにおいて、所定の変速比(変速段)としての1つの変速比(変速段)が形成されるギヤ伝動機構である。ギヤ機構カウンタ軸46回りには、更に、大径ギヤ48とアイドラギヤ50との間に、これらの間を選択的に断接する噛合式クラッチD1が設けられている。噛合式クラッチD1は、動力伝達装置16に備えられて、前後進切替装置26(第1摩擦クラッチC1も同意)と出力軸30との間の動力伝達経路に配設された(換言すれば第1クラッチC1よりも出力軸30側に設けられた)、第1動力伝達経路PT1を断接する第3係合装置(換言すれば前記第1クラッチC1と共に係合されることで第1動力伝達経路PT1を形成する第3係合装置)として機能するものであり、前記複数の係合装置に含まれる。
具体的には、噛合式クラッチD1は、ギヤ機構カウンタ軸46回りにそのギヤ機構カウンタ軸46に対して同軸心に相対回転不能に設けられたクラッチハブ54と、アイドラギヤ50とクラッチハブ54との間に配置されてそのアイドラギヤ50に固設されたクラッチギヤ56と、クラッチハブ54に対してスプライン嵌合(係合)されることによりギヤ機構カウンタ軸46の軸心回りの相対回転不能且つその軸心と平行な方向の相対移動可能に設けられた円筒状のスリーブ58とを備えている。クラッチハブ54と常に一体的に回転させられるスリーブ58がクラッチギヤ56側へ移動させられてそのクラッチギヤ56と噛み合わされることで、アイドラギヤ50とギヤ機構カウンタ軸46とが接続される。更に、噛合式クラッチD1は、スリーブ58とクラッチギヤ56とを嵌合する際に回転を同期させる、同期機構としての公知のシンクロメッシュ機構S1を備えている。このように構成された噛合式クラッチD1では、フォークシャフト60が油圧アクチュエータ62によって作動させられることにより、フォークシャフト60に固設されたシフトフォーク64を介してスリーブ58がギヤ機構カウンタ軸46の軸心と平行な方向に摺動させられ、係合状態と解放状態とが切り替えられる。
第1動力伝達経路PT1は、噛合式クラッチD1と噛合式クラッチD1よりも入力軸22側に設けられた第1クラッチC1(又は第1ブレーキB1)とが共に係合されることで形成される。動力伝達装置16では、第1動力伝達経路PT1が形成されると、エンジン12の動力を入力軸22からギヤ伝動機構28を経由して出力軸30へ伝達することができる動力伝達可能状態とされる。一方で、第1動力伝達経路PT1は、少なくとも第1クラッチC1及び第1ブレーキB1が共に解放されるか、或いは少なくとも噛合式クラッチD1が解放されると、動力伝達を遮断するニュートラル状態(動力伝達遮断状態)とされる。
無段変速機24は、トルクコンバータ20を介してエンジンと連結されて第2クラッチC2が解放されているエンジン12の作動中には車両停止中でも、エンジン12と共に回転する入力軸22に設けられた有効径が可変のプライマリシーブ(プライマリプーリ)66と、出力軸30と同軸心の回転軸68に設けられた有効径が可変のセカンダリシーブ(セカンダリプーリ)70と、それら各シーブ66,70の間に巻き掛けられた伝動ベルト72とを備え、各シーブ66,70と伝動ベルト72との間の摩擦力(ベルト挟圧力)を介して動力伝達が行われる。プライマリシーブ66では、プライマリシーブ66へ供給するシーブ油圧(すなわち油圧シリンダ66cへ供給されるプライマリ圧Pin)が図示されていない油圧制御回路によって調圧制御されることにより、固定シーブ66a,可動シーブ66b間のV溝幅を変更するプライマリ推力Win(=プライマリ圧Pin×受圧面積)が付与される。又、セカンダリシーブ70では、セカンダリシーブ70へ供給するシーブ油圧(すなわちセカンダリ側油圧アクチュエータ70cへ供給されるセカンダリ圧Pout)が前記油圧制御回路によって調圧制御されることにより、固定シーブ70a,可動シーブ70b間のV溝幅を変更するセカンダリ推力Wout(=セカンダリ圧Pout×受圧面積)が付与される。無段変速機24では、プライマリ推力Win(プライマリ圧Pin)及びセカンダリ推力Wout(セカンダリ圧Pout)が各々制御されることで、各シーブ66,70のV溝幅が変化して伝動ベルト72の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γcvt(=プライマリシーブ回転速度Npri/セカンダリシーブ回転速度Nsec)が変化させられると共に、伝動ベルト72が滑りを生じないように各シーブ66,70と伝動ベルト72との間の摩擦力が制御される。
出力軸30は、回転軸68回りにその回転軸68に対して同軸心に相対回転可能に配置されている。第2クラッチC2は、無段変速機24よりも駆動輪14(ここでは出力軸30も同意)側に設けられており(すなわちセカンダリシーブ70と出力軸30との間に設けられており)、セカンダリシーブ70(回転軸68)と出力軸30との間を選択的に断接する。第2動力伝達経路PT2は、第2クラッチC2が係合されることで形成される。動力伝達装置16では、第2動力伝達経路PT2が形成されると、エンジン12の動力を入力軸22から無段変速機24を経由して出力軸30へ伝達することができる動力伝達可能状態とされる。一方で、第2動力伝達経路PT2は、第2クラッチC2が解放されると、ニュートラル状態とされる。
図2は、動力伝達装置16の各走行パターン(走行モード)毎の係合装置の係合表を用いて、その走行パターンの切り替わりを説明する為の図である。図2において、C1は第1クラッチC1の作動状態に対応し、C2は第2クラッチC2の作動状態に対応し、B1は第1ブレーキB1の作動状態に対応し、D1は噛合式クラッチD1の作動状態に対応し、「○」は係合(接続)を示し、「×」は解放(遮断)を示している。
図2において、ギヤ伝動機構28を介してエンジン12の動力が出力軸30に伝達される走行モード(すなわちギヤ伝動機構28を介した第1動力伝達経路PT1を用いる走行モード)であるギヤ走行モードでは、第1クラッチC1及び噛合式クラッチD1が係合され且つ第2クラッチC2及び第1ブレーキB1が解放される。このギヤ走行モードでは前進走行が可能となる。尚、第1ブレーキB1及び噛合式クラッチD1が係合され且つ第2クラッチC2及び第1クラッチC1が解放されると、後進走行が可能となる。
又、無段変速機24を介してエンジン12の動力が出力軸30に伝達される走行モード(すなわち無段変速機24を介した第2動力伝達経路PT2を用いる走行モード)であるCVT走行モード(ベルト走行モードともいう)では、第2クラッチC2が係合され且つ第1クラッチC1及び第1ブレーキB1が解放される。このCVT走行モードでは前進走行が可能となる。このCVT走行モードのうちでCVT走行(中車速)モードでは噛合式クラッチD1が係合される一方で、CVT走行(高車速)モードでは噛合式クラッチD1が解放される。噛合式クラッチD1は、駆動輪14側からの入力を遮断する被駆動入力遮断クラッチとして機能する。
ギヤ走行モードは、例えば車両停止中を含む低車速領域において選択される。動力伝達装置16では、ギヤ伝動機構28を介した第1動力伝達経路PT1にて形成される変速比γgear(変速比ELともいう)は、無段変速機24を介した第2動力伝達経路PT2にて形成できる最大変速比(すなわち最低車速側の変速比である最ロー変速比)γmaxよりも大きな値(すなわちロー側の変速比)に設定されている。つまり、第2動力伝達経路PT2は、第1動力伝達経路PT1にて形成される変速比ELよりも高車速側(ハイ側)の変速比γcvtが形成される。例えば変速比ELは、動力伝達装置16における第1速変速段の変速比γである第1速変速比γ1に相当し、無段変速機24の最ロー変速比γmaxは、動力伝達装置16における第2速変速段の変速比γである第2速変速比γ2に相当する。その為、ギヤ走行モードとCVT走行モードとは、例えば有段変速機の変速マップにおける第1速変速段と第2速変速段とを切り替える為の変速線に従って切り替えられる。又、CVT走行モードにおいては、例えばアクセル開度や車速などの走行状態に基づいて変速比γcvtが変化させられる変速が実行される。
図3は、図1の無段変速機24のプライマリシーブ66の断面図である。プライマリシーブ66は、軸受74および軸受76を介してハウジング18に回転可能に支持されているシーブシャフト78に一体成形されている円盤状の固定シーブ66aと、その固定シーブ66aとの間にV字形状の第1プーリ溝80を形成するように、シーブシャフト78に相対回転不能且つ軸方向の相対移動可能である可動シーブ66bと、供給される油圧に応じて可動シーブ66bを軸方向に移動させて、固定シーブ66aと可動シーブ66bとを軸方向に接近または離間させることにより、第1プーリ溝80の溝幅を変化させる油圧シリンダ66cとを備えている。シーブシャフト78は、その外周両端がハウジング18に嵌め着けられている軸受け74および軸受け76によって第1軸心RC1周りに回転可能に支持されている。可動シーブ66bの内径には側面がインボリュート曲線をもつ溝が形成され、可動シーブ66bに形成された溝とシーブシャフト78の外径に形成された溝とでインボリュートスプライン嵌合(以降、スプライン嵌合とする)することで、可動シーブ66bとシーブシャフト78が相対回転不能かつ相対移動可能とされている。
プライマリシーブ66の固定シーブ66aは、シーブシャフト78の外周面から径方向に突き出す円盤状の部材である。この固定シーブ66aには、径方向に向かうに従って可動シーブ66bから離間する方向に形成される円錐状のテーパ面82が形成されている。
プライマリシーブ66の可動シーブ66bは、内周部がシーブシャフト78に対して軸方向の相対移動可能且つ第1軸心RC1まわりの相対回転不能にスプライン嵌合されているボス部88と、そのボス部88の軸方向において固定シーブ66a側の端部から径方向に突き出す円盤部90と、その円盤部90の外周部から軸方向において固定シーブ66aから遠ざかる方向に第1軸心RC1と並行に伸びる外周筒部92と、から構成されている。円盤部90には、径方向に向かうに従って固定シーブ66aから離間する方向に形成される円錐状のテーパ面94が形成されている。この可動シーブ66bに形成されるテーパ面94と、固定シーブ66aに形成されるテーパ面82によって、前記第1プーリ溝80が形成される。
油圧シリンダ66cは、可動シーブ66bの軸方向においてテーパ面94の背面側に配設されている有底円筒状のシリンダ部材96を備えている。シリンダ部材96は、その内周部がストッパ部材として機能する円盤状のシリンダシート100を介してシーブシャフト78の段差部と軸受52との間で軸方向に挟まれた状態で、ナット98が締結されることで軸方向への移動不能に固定されている。可動シーブ66bは、第1軸心RC1方向に位置固定に設けられた当接相手部品であるシリンダシート100に接触することで、可動シーブ66bと固定シーブ66aとの距離が最も大きくなる、変速比γcvtが最ローすなわち最低車速側の変速比を形成する。シリンダ部材96は屈曲形状を有し、そのシリンダ部材96の外周側には、第1軸心RC1と同心の円筒部が形成されている。この円筒部の内周面と可動シーブ66bの外周筒部92の外周端部とがオイルシールを介して摺動可能に構成されている。これにより、シリンダ部材96と可動シーブ66bとの間に、油密な油圧室97が形成される。なお、油圧室97には、シーブシャフト78に形成された油路や可動シーブ66bに形成された油路を介して、図示しない油圧制御回路から油圧が供給される。
図4は、図3において楕円形状の破線で囲まれる部分すなわち可動シーブ66bのボス部88およびシリンダシート100とその周辺であるA部の拡大図である。円筒形状であるボス部88の内径側には内周スプライン歯が形成されており、ボス部88は、内径スプライン歯の頂部を通るボス部内周面88iを持つとともに、一定の外径からなるボス部外周面88oをシリンダシート100側に持っている。
図5は、プライマリシーブ66からセカンダリシーブ70への伝達トルクが大きい場合に生じる、変形モードの一例を理解を容易にするために変形を誇張して示す図である。図5に示されているのは、プライマリシーブ66であり、第1軸心RC1よりも上側の第1プーリ溝80の開きが通常の位置より大きく、また第1軸心RC1よりも下側の第1プーリ溝80の開きが通常の位置より小さくなっている。これとともに第1軸心RC1は、図5の上に向かって湾曲を示している。
図6は、図4において円形の破線に囲まれBとして示された領域に相当し、すなわちボス部88とシリンダシート100とが接触する部分およびボス部88のボス部内周面88iとを含む拡大図B1である。拡大図B1は、従来の端面を示す図であり、ボス部88のシリンダシート100に対向する端面102は、内径側にC面取り加工された環状の内周側端面108と、内周側端面108から径方向外径側および軸方向外側に形成されシリンダシート100と接触する環状の外周側端面104と、内周側端面108と外周側端面104とを接続する環状接続面106とを持っている。また内周側端面108と環状接続面106とは、たとえば所定の曲率半径R1で形成されたR形状もしくはなだらかな曲線で接続されている。
図6の拡大図B1に示すように、外周側端面104と環状接続面106との境界は、断面において直線で結ばれた稜線を形成し外周側端面104の内周縁はシリンダシート100と接触する。したがって、プライマリシーブ66からセカンダリシーブ70への伝達トルクが大きい等の理由によって、図5に示した変形すなわちセカンダリシーブ70から離れるほど第1プーリ溝80が通常の位置より広がる変形が固定シーブ66aと可動シーブ66bとに生じた場合、図6における従来の端面においては、外周側端面104と環状接続面108との間の稜線が局所的にシリンダシート100と接触し、接触部分において大きな接触面圧(MPa)を生じることとなる。
本実施例の図7の拡大図B2と図6の拡大図B1との違いは、外周側端面104と環状接続面106との間に略R2の曲率で形成されたR形状部110を有することであり、R形状部110以外は拡大図B1と同じ断面形状を有している。プライマリシーブ66からセカンダリシーブ70への伝達トルクが大きい等の理由によって、固定シーブ66aと可動シーブ66bとに図5に示した変形が生じた場合、図7における、外周側端面104と環状接続面108との境界すなわちR形状部110が所定の曲率半径R2を持つことによって、拡大図B1の断面形状と比較してシリンダシート100との接触部分の面積が拡大するとともに、接触面圧が低減される。接触面圧が低減されることによって互いに接触するシリンダシート100と可動シーブ66bの外周側端面104との磨耗を減少することが可能となるとともに変速比γcvtの変動が減少される。なおR形状部110は所定の曲率半径R2を持つとしたが、特にこれに係わらず固定シーブ66aと可動シーブ66bとに図5に示した変形が生じた場合、外周側端面104のシリンダシート100への接触面圧を減少することのできる曲線もしくは複数の面から成る多角形等で形成されていれば良い。
図8は、外周側端面104と環状接続面106との境界にR形状部110がない場合(図8にRなしと記載)、および外周側端面104と環状接続面106との境界にR形状部110を有する場合(図8にR追加と記載)における接触面圧を比較した図である。横軸として示した位相(deg)は、プライマリシーブ66の回転角(回転位相)を示しており、プライマリシーブ66と一対をなすセカンダリシーブ70から最も離れた角度を0°および360°とし、セカンダリシーブ70から最も近い角度を180°として外周側端面104からシリンダシート100へ加えられる周方向における接触面圧の分布の一例を示している。接触面圧は面圧センサで測定されたもので、伝動ベルト72によってプライマリシーブ66に同一の力を加えた条件で測定されている。測定された条件において接触面圧は、外周側端面104と環状接続面106との境界にR形状部110がない場合は、R形状部110がある場合と比較して、1.6倍から1.8倍程度の値を示しており、R形状部110を有することによって互いに接触するシリンダシート100と可動シーブ66bの外周側端面104との磨耗を減少することが可能となり変速比γcvtの変動が抑制される。また、径方向の接触面圧は、もっとも大きい0°もしくは360°すなわちプライマリシーブ66と一対をなすセカンダリシーブ70から最も離れた位置における接触面圧は、180°すなわちセカンダリシーブ70から最も近い位置における接触面圧と比較して、3.8倍から4.1倍程度の値を示しており、プライマリシーブ66がセカンダリシーブ70から最も離れた位置において互いに接触するシリンダシート100と可動シーブ66bの外周側端面104との磨耗が大きくなっている。
本実施例によれば、無段変速機24のシーブシャフト78の軸方向に相対移動可能な可動シーブ66bの軸方向外側の端部において、内径側に面取り加工された内周側端面108と、内周側端面108より径方向外径側および軸方向外側に形成された外周側端面104と、内周側端面108と外周側端面104とを接続する環状接続面108と、外周側端面104の内周縁をR形状とするR形状部110とを有している。プライマリシーブ66からセカンダリシーブ70への伝達トルクが大きく、セカンダリシーブ70から離れるほど第1プーリ溝80が通常の位置より広がる変形が固定シーブ66aと可動シーブ66bとに生じた場合においても、外周側端面104の内周縁にR形状とするR形状部110を形成することによって、外周側端面104からシリンダシート100へ加えられる接触面圧を軽減することが可能となり、外周側端面104およびシリンダシート100の磨耗が抑制され、これにより変速比γcvtの変動も抑制される。また、摩滅を軽減することによってより強いベルトへの挟圧力を許容することとなり、固定シーブ66aおよび固定シーブ66bのテーパ面82、94の角度を従来よりも小さくすること、および可動シーブ66bの軸方向寸法を従来よりも短くすることが可能となり、これによって無段変速機24の小型化も可能となる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、プライマリシーブ66を回転軸である第1軸心RC1の上側のみ示した断面図である。図3で示したプライマリシーブ66においては、シーブシャフト78と可動シーブ66bとがインボリュート曲線を持つ溝どうし、すなわちインボリュートスプラインによってスプライン嵌合(係合)されている。一方、図9においてはシーブシャフト78と可動シーブ66bとに半月円の断面形状の溝を形成し、溝の内部に鋼球からなる複数のボールを封入することによって、径方向にトルク伝達を行いつつ、軸方向に高い滑動能力を備えるボールスプラインによってスプライン嵌合すなわちボールスプライン嵌合が行われている。このほか、複数のボールの代わりに円柱形状のローラを円柱の軸方向に上記の溝の内部で摺動させることによってスプライン嵌合すなわちローラスプライン嵌合を行っても良い。このようにすれば、シーブシャフト78と一体に形成された固定シーブ66aと、可動シーブ66bとが第1軸心RC1まわりの相対回転不能且つシーブシャフト78の軸方向に良好な相対移動を確保することができる。
さらに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、ボス部88をシリンダシート100側から見た図であり、外周側端面104において、R形状部110が形成される範囲を設定している。ボス部外周面88oすなわち外周側端面104の外径とボス部内周面88iすなわち内周側端面108の内径との中央値を中央線88cとし、中央線88cとボス部内周面88iとの間の範囲、すなわちボス部88の環状の端面102の外径と内径との差の半分以下の内径側の領域にのみR形状部110を形成することとする。このようにすれば、伝動トルクが大きくなることによって、固定シーブ66aと可動シーブ66bとが第1軸心RC1と平行な方向に広げられる力が生じたとしても、R形状部110が所定の範囲に制限されて形成されているため、シリンダシート100と外周側端面104との接触面積が確実に確保される。これによって接触部における平均面圧が低減され、シリンダシート100と外周側端面104との接触による磨耗が抑制され、磨耗が抑制されることによって変速比の変動もまた減少される。さらにシリンダシート100と外周側端面104との接触による磨耗が抑制されることによってテーパ面82、94の角度を従来よりも小さくすること、および可動シーブ66bの軸方向寸法を従来よりも短くすることが可能となり、これによって無段変速機24の小型化も可能となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、プライマリシーブ66の可動シーブ66bの外周側端面104にR面取部108を有することとしたが、プライマリシーブ66に限らずセカンダリシーブ70の可動シーブ70bの外周側端面104にR面取部108を有することとしてもよく、これによってセカンダリシーブ70にもプライマリシーブ66と同様の効果が期待できる。
また、前述の実施例2、3においては、いずれもプライマリシーブ66を用いて説明したが、特にプライマリシーブ66に限らずセカンダリシーブ70に適用することもできる。
さらに前述の実施例においては、シリンダシート100が外周側端面104と接触してストッパ部材としての機能を果たすこととしたが、特にシリンダシート100に限らず、第1軸心RC1方向に位置固定用のストッパ部材として機能する部材たとえば油圧シリンダ66c、70c等をストッパとして用いても良い。
前述の実施例の無段変速機は24は、伝動ベルト72によって動力が伝達されるものであったが、必ずしも伝動ベルトに限定されず、例えばチェーンなど各プーリに巻き掛け可能な構成であれば特に限定されない。
さらに、前述の実施例では、固定シーブ66aは、シーブシャフト78と一体に形成されていたが、特に一体成型する必要はなく剛性が確保されるものであれば機械的な方法によって一体に形成するものであれば良い。
上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
24:無段変速機(ベルト式無段変速機)
66a、70a:固定シーブ
66b、70b:可動シーブ
72:伝動ベルト
78:シーブシャフト
88:ボス部
100:シリンダシート(ストッパ部材)
104:外周側端面
106:環状接続面
108:内周側端面
110:R形状部(R面取部)

Claims (3)

  1. シーブシャフトと一体に形成された固定シーブと前記固定シーブに対向した状態で前記シーブシャフトに軸方向の相対移動可能且つ軸まわりに相対回転不能にスプライン嵌合された可動シーブとをそれぞれ有する一対の可変シーブと、前記一対の可変シーブに巻き掛けられた伝動ベルトとを備えた車両用ベルト式無段変速機であって、
    前記可動シーブは、前記固定シーブとは反対側に位置するストッパ部材に向かって突き出す円筒状のボス部を有し、
    前記ボス部の前記ストッパ部材に対向する環状の端面は、環状の外周側端面と前記外周側端面よりも前記ストッパ部材から回転中心線方向に離れた環状の内周側端面と前記環状の外周側端面の内周縁と前記環状の内周側端面の外周縁とを、前記固定シーブに向かうほど内周側へ向かうテーパ面で接続する環状接続面とを有し、
    前記外周側端面と前記環状接続面との境界線にR面取部を備える
    ことを特徴とする車両用ベルト式無段変速機。
  2. 前記シーブシャフトと前記可動シーブとがインボリュートスプライン、ボールスプラインもしくはローラスプラインを含むスプライン嵌合によって前記シーブシャフトの軸方向に相対移動可能とされる
    ことを特徴とする請求項1の車両用ベルト式無段変速機。
  3. 前記ボス部の前記環状の端面の外径と内径との差の半分以下の内径側の範囲に前記R面取部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2の車両用ベルト式無段変速機。
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