JP6492763B2 - 磁界発生装置の組立方法及び磁界発生装置 - Google Patents

磁界発生装置の組立方法及び磁界発生装置 Download PDF

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本発明は、ハルバッハ配列を有する磁界発生装置の組立方法、及び該組立方法により組み立てた磁界発生装置に関する。
例えばリニアモータ用磁気回路などは、磁界発生装置が発生する磁界中にコイルを配し、該コイルの通電制御により磁界発生装置とコイルとを相対移動させるモータである。磁界発生装置は、所定の空隙を隔てて対向配置した一対の板状部材(ヨーク)の夫々に、前記空隙に対向する主面に対して直交する磁化方向有する複数の磁石を、相隣する磁石の磁化方向が逆向きとなるように並設されて構成されている。
特許文献1に記載の磁界発生装置は、ハルバッハ配列と称される磁石配列を採用している。ハルバッハ配列は、主面と直交する磁化方向を有する主極磁石を所定の間隔を隔てて並べ、各主極間に主面と平行な磁化方向を有する補極磁石を介在させる配列である。
補極磁石は、磁化方向が主面に向かう主極磁石(主面の側がN極である主極磁石)の側に夫々の磁化方向を向けて配列されている。
このようなハルバッハ配列を採用した磁界発生装置によれば、主極の対向部に形成される磁界が補極の作用により強化され、高磁束密度を形成する磁界の形成が可能である。
特開2007−19127号公報
以上のような磁界発生装置では、主極磁石や補極磁石を板状部材に接着剤を用いてなる接着層を介して接着している。ハルバッハ配列を採用した磁界発生装置は、高磁束密度を形成する磁界の形成が可能である反面、補極磁石間に配される主極磁石は板状部材から剥がれる方向に磁力が作用するため、主極磁石が剥がれてしまうという不具合を生じる。また、接着剤の硬化に伴う接着層の収縮によりヨークに反りが生じる。ヨークの反りは数10μm〜数100μm/mの範囲であるが、例えばリニアモータに用いる場合に要求される寸法精度によっては容認されない。
本発明は上述のごとき事情に鑑みてなされたものであり、ハルバッハ配列を採用した磁界発生装置において、組立後にヨークの反りを抑制し、また、主極がヨークから外れにくい構造を有する磁界発生装置の組立方法等を提供することを目的とする。
本発明に係る磁界発生装置の組立方法は、板状部材の一面に、複数の主極磁石及び複数の補極磁石を夫々の主面を揃えて並設する磁界発生装置の組立方法において、前記主面に非平行な磁化方向を有する主極磁石を準備する工程と、前記主面に平行な磁化方向を有する補極磁石を準備する工程と、前記補極磁石の磁化方向が前記主極磁石へ向かう方向となるように、前記主極磁石及び前記補極磁石の前記並設方向の側面同士を接合し第1の磁石ユニットを形成する工程と、前記補極磁石の磁化方向が前記主極磁石から離れる方向となるように、前記主極磁石及び前記補極磁石の前記並設方向の側面同士を接合し第2の磁石ユニットを形成する工程と、前記第1の磁石ユニット及び前記第2の磁石ユニットを、夫々が有する主極磁石の磁化方向が逆向きで、交互に離隔させて前記一面に並設する工程とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、磁界発生装置の組立方法において、主極磁石と補極磁石とを磁石ユニットとして構成し、隣り合う補極磁石は離隔するように配置するので、組立が容易であるとともに、板状部材の反りや主極磁石の板状部材からの剥がれが発生しない。
本発明に係る磁界発生装置の組立方法は、前記板状部材は軟磁性体であることを特徴とする。
本発明にあっては、磁石の発生する磁界を有効に活用することができる。
本発明に係る磁界発生装置の組立方法は、前記板状部材は非磁性体であることを特徴とする。
本発明にあっては、板状部材を非磁性のセラミックスやアルミニウム等の金属で形成するので、軽量化を図ることが可能となる。
本発明に係る磁界発生装置の組立方法は、前記補極磁石及び前記板状部材の間に磁気空隙が形成されることを特徴とする。
本発明にあっては、補極磁石と板状部材との間に磁気空隙が形成されるよう構成するので、補極磁石の体積を小さくすることができ、磁石材料を節約することが可能となる。
本発明に係る磁界発生装置の組立方法は、前記板状部材は位置決め部材を有し、該位置決め部材が前記磁気空隙に挿入されることにより、前記第1の磁石ユニット及び第2の磁石ユニットが位置決めされることを特徴とする。
本発明にあっては、板状部材が有する位置決め部材により、第1の磁石ユニット及び第2の磁石ユニットの位置決めを正確に行うことが可能となる。
本発明に係る磁界発生装置は、板状部材と、該板状部材の一面に並設してあり、主面に非平行な磁化方向を有する主極磁石と、主面に平行な磁化方向を有し、磁化方向が前記主極磁石に向かう方向又は離れる方向となり、前記主極磁石と主面が揃うように前記主極磁石に接合され、それぞれが離隔して前記一面に並設してある複数の補極磁石とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、隣り合う補極磁石は離隔されているので、板状部材の反りや主極磁石の板状部材からの剥がれが発生しない。
本発明に係る磁界発生装置は、前記補極磁石及び前記板状部材の間に磁気空隙を有することを特徴とする。
本発明にあっては、補極磁石と板状部材との間に磁気空隙を有するので、補極磁石の体積を小さくすることができ、磁石材料を節約することが可能となる。
本発明に係る磁界発生装置は、前記板状部材は、前記磁気空隙に配される非磁性体の位置決め部材を有することを特徴とする。
本発明にあっては、磁気空隙は非磁性体のスペーサとしたので、磁界発生装置の強度を増すことが可能となる。
本発明に係る磁界発生装置は、前記板状部材は非磁性体であることを特徴とする。
本発明にあっては、板状部材を非磁性のセラミックスやアルミニウム等の金属で形成するので、軽量化を図ることが可能となる。
本発明に係る磁界発生装置は、前記板状部材は軟磁性体であることを特徴とする。
本発明にあっては、磁石の発生する磁界を有効に活用することができる。
本発明に係る磁界発生装置の組立方法は、板状部材の一面に、複数の主極磁石と複数の補極磁石とを夫々の主面を揃えて並設する磁界発生装置の組立方法において、前記主面に非平行な磁化方向を有する主極磁石を準備する工程と、前記主面に平行な磁化方向を有する補極磁石を準備する工程と、前記補極磁石の磁化方向が前記主極磁石へ向かう方向又は離れる方向となるように、磁化方向に幅調整部材を介した状態で複数組み合わせた補極組磁石を用意する工程と、前記主極磁石を前記板状部材に一定間隔で配置固定する工程と、前記補極組磁石を前記主極磁石の間に配置固定する工程とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、補極磁石は幅調整部材を介した複数の磁石で形成されているので、板状部材の反りや主極磁石の板状部材からの剥がれが発生しない。
本発明に係る磁界発生装置の組立方法は、前記板状部材は軟磁性体であることを特徴とする。
本発明にあっては、磁石の発生する磁界を有効に活用することができる。
本発明に係る磁界発生装置の組立方法は、前記板状部材は非磁性体であることを特徴とする。
本発明にあっては、板状部材を非磁性のセラミックスやアルミニウム等の金属で形成するので、軽量化を図ることが可能となる。
本発明に係る磁界発生装置は、板状部材と、該板状部材の一面に並設してあり、主面に非平行な磁化方向を有する複数の主極磁石と、前記一面に移設してある複数の補極磁石ユニットとを備え、前記補極磁石ユニットは、主面に平行な磁化方向を有する複数の補極磁石を、磁化方向を揃えて幅調整部材を介して結合してなり、前記複数の主極磁石と主面が揃い、前記磁化方向が前記主極磁石に向かう方向又は離れる方向となるよう前記一面に並設してあることを特徴とする。
本発明にあっては、補極磁石は幅調整部材を介した複数の磁石で形成されているので、板状部材の反りや主極磁石の板状部材からの剥がれが発生しない。
本発明に係る磁界発生装置は、前記板状部材は非磁性体であることを特徴とする。
本発明にあっては、板状部材を非磁性のセラミックスやアルミニウム等の金属で形成するので、軽量化を図ることが可能となる。
本発明に係る磁界発生装置は、前記板状部材は磁性体であることを特徴とする。
本発明にあっては、磁石の発生する磁界を有効に活用することができる。
本発明にあっては、組立時にヨークの反りが発生せずまた、主極がヨークから外れにくい構造となる。
磁界発生装置の一構成例を示す斜視図である。 磁界発生装置の組み立て手順を示す説明図である。 ハルバッハ配列磁石の安定位置を説明するための説明図である。 磁界発生装置の一構成例を示す側面図である。 磁界発生装置の組み立て手順を示す説明図である。 第1補極磁石ユニット及び第2補極磁石ユニットの構成例を示す説明図である。 磁界発生装置の構成例を示す側面図である。 主極磁石の他の構成例を示す側面図である。 磁界発生装置の構成例を示す平面図である。 第1磁石ユニットの構成例を示す斜視図である。 第1磁石ユニットの構成例を示す説明図である。 磁界発生装置の組立方法を示す説明図である。 磁界発生装置の構成例を示す平面図である。 第1主極磁石ユニット及び補極磁石ユニットの構成例を示す斜視図である。 磁界発生装置の組立方法を示す説明図である。 磁界発生装置の構成例を示す説明図である。
実施の形態1
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は磁界発生装置1の一構成例を示す斜視図である。図1に示すように、磁界発生装置1は第1磁石ユニット(第1の磁石ユニット)11、第2磁石ユニット(第2の磁石ユニット)12、板状部材13を含む。
第1磁石ユニット11は1つの主極磁石11aと2つの補極磁石11b、11bとを含む。主極磁石11a及び2つの補極磁石11b、11bは、ネオジム磁石、アルニコ磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石などの永久磁石である。主極磁石11a及び2つの補極磁石11b、11bの夫々は直方体状をなしている。主極磁石11a及び2つの補極磁石11b、11bの長さ及び厚みは略同一である。主極磁石11aの幅は、2つの補極磁石11b、11bの幅より広い。
第1磁石ユニット11の主極磁石11aの磁化方向は、板状部材13の広面の略法線方向であって、板状部材13に固定されている面に対向する面、すなわち主面11a1から、固定されている面へ向かう方向である。第1磁石ユニット11の補極磁石11bの磁化方向は、主面11b1に平行な方向である。
2つの補極磁石11b、11bは、主極磁石11aを幅方向の両側から挟むように、夫々主極磁石11aに固定されている。2つの補極磁石11b、11bは、磁化方向が対向し、かつ主極磁石11aから離れる方向となるような向きで、主極磁石11aに固定してある。2つの補極磁石11b、11bの夫々の主面11b1、11b1が、主極磁石11aの主面11a1と揃うように、面一となるようにしてある。主極磁石11aと補極磁石11bとの固定は例えば、接着剤を用いてなる接着層を介して行う。接着剤は例えば、エポキシ系接着剤、変性アクリル系接着剤を用いる。主極磁石11aの上面が主面11a1であり、補極磁石11bの上面が主面11b1である。
第2磁石ユニット12は1つの主極磁石12aと2つの補極磁石12b、12bとを含む。主極磁石12aと2つの補極磁石12b、12bの形状、配置は第1磁石ユニット11と同様である。しかしながら、第2磁石ユニット12の主極磁石12aの磁化方向は、第1磁石ユニット11の主極磁石11aの磁化方向とは逆方向としてある。すなわち、主極磁石12aの磁化方向は、板状部材13に固定されている面から主面12a1に向かう方向である。同様に、第2磁石ユニット12の補極磁石12b、12bの磁化方向は、第1磁石ユニット11の補極磁石11b、11bとは逆方向としてある。すなわち、補極磁石12b、12bは、磁化方向が対向し、かつ主極磁石12aに向かう方向となる向きで、主極磁石12aに固定してある。
以上のように構成した第1磁石ユニット11及び第2磁石ユニット12が、長尺平板状をなす板状部材13の広面に、長手方向に沿い、所定の空隙14を隔てて、交互に固定されている。板状部材13はアルミニウム、セラミックスなどの非磁性体、又はケイ素鋼、SMC(軟磁性複合材料:Soft Magnetic Composites)などの軟磁性体により構成される。板状部材13を非磁性体で構成するか、軟磁性体で構成するかについては、磁界発生装置1の用途に応じて、適宜選択すれば良い。
以上のような構成により、磁界発生装置1は磁石がハルバッハ配列となっている。
次に、磁界発生装置1の組立方法を説明する。図2は磁界発生装置1の組み立て手順を示す説明図である。まず、図2Aに示すように、第1磁石ユニット11を構成する主極磁石11a、2つの補極磁石11b、11bを準備する。図2Bに示すように、2つの補極磁石11b、11b夫々を、主極磁石11aを挟むようにして接着剤を用いてなる接着層BNを介して主極磁石11aに接着する。同様に第2磁石ユニット12を構成する主極磁石12a、2つの補極磁石12b、12bを準備し(図2A参照)、主極磁石12aに2つの補極磁石12b、12bを接着する(図2B参照)。第1磁石ユニット11、第2磁石ユニット12を夫々、板状部材13の長さに見合った個数を準備する。図2Cに示すように、第1磁石ユニット11、第2磁石ユニット12が、板状部材13の長手方向に沿って交互に配置されるよう、第1磁石ユニット11、第2磁石ユニット12を、接着剤を用いてなる接着層BNを介して、板状部材13に接着する。第1磁石ユニット11及び第2磁石ユニット12との間には、空隙14を設ける。なお、図2において、接着層BNは分かりやすさのため、実際よりも厚く描いている。実際には、接着層BNの厚さは極めて薄い。
続いて、以上のような手順で磁界発生装置1を組み立てる意義について説明する。図3はハルバッハ配列磁石の安定位置を説明するための説明図である。図3Aはハルバッハ配列磁石の安定位置を示している。図3Aにおいて、実線矢印は主極磁石11a及び2つの補極磁石11bの磁化方向を示している。点線矢印は主極磁石11a及び2つの補極磁石11b、11bにより形成される磁気回路による磁力線の流れを示している。図3Aに示すように、2つの補極磁石11b間の空隙から離れた位置が、磁気回路上、主極磁石11aの安定位置である。主極磁石11aと2つの補極磁石11bとの磁力線の流れがもっともスムーズとなるからである。実際のハルバッハ配列磁石は、図3Bに示すような配置で使用される。したがって、主極磁石11aと2つの補極磁石11bとは、図3Bに示した白抜きの矢印の方向に力を受ける。すなわち、主極磁石11aを板状部材13に固定した場合、主極磁石11aは図3の紙面上方向に力を受け、2つの補極磁石11b、11bは図3の紙面下方向に力を受ける。そのため、主極磁石11aは板状部材13より剥がれやすい。また、夫々複数の主極磁石11aと補極磁石11bとを、隙間なく接着剤を用いてなる接着層BNを介して接着した場合、接着層BNの収縮により、主極磁石11aと補極磁石11bとを接着固定した板状部材13が反ってしまうという不具合が生じる。
一方、実施の形態1における磁界発生装置1では、主極磁石11a及び2つの補極磁石11b、11bを接着した第1磁石ユニット11、並びに主極磁石12a及び2つの補極磁石12b、12bを接着した第2磁石ユニット12を準備した後、第1磁石ユニット11及び第2磁石ユニット12を、空隙14を設けて、板状部材13に固定するので、組立が容易であるとともに、板状部材13の反りや主極磁石11a(12a)の板状部材13からの剥がれが発生しないという効果を奏する。また、リニアモータを用いた各種装置の台座に公知の方法により、磁界発生装置1を固定する場合、台座に反り等があっても補極磁石11b間の空隙14により、板状部材13は台座に倣い固定することが可能となる。
実施の形態2
実施の形態2では補極磁石間に空隙を設けるのではなく、シム(幅調整部材)を配置する構成である。図4は磁界発生装置2の一構成例を示す側面図である。磁界発生装置2は第1主極磁石21、第2主極磁石22、第1補極磁石ユニット(補極組磁石)23、第2補極磁石ユニット(補極組磁石)24、板状部材25を含む。
第1主極磁石21及び第2主極磁石22は、ネオジム磁石、アルニコ磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石などの永久磁石である。第1主極磁石21及び第2主極磁石22は、実施の形態1の主極磁石11a、12aと同様に直方体状をなしている。第1主極磁石21及び第2主極磁石22は略同形であり、板状部材25に固定される際、互いの磁化方向が逆向きになるように配される。
第1補極磁石ユニット23は2つの補極磁石23a、23a、及びシム23bを含む。2つの補極磁石23a、23a、及びシム23bは直方体状をなしている。2つの補極磁石23a、23aは、ネオジム磁石、アルニコ磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石などの永久磁石である。シム23bは2つの補極磁石23a、23aの間に配されるが、2つの補極磁石23a、23aとは接着しない。
第2補極磁石ユニット24は2つの補極磁石24a、24a、及びシム24bを含む。第2補極磁石ユニット24の構成は第1補極磁石ユニット23と同様であるのでので、説明を省略する。また、板状部材25は実施の形態1の板状部材13と同様であるので、説明を省略する。
図4に示すように、本実施の形態の磁界発生装置2では、第1主極磁石21、第1補極磁石ユニット23、第2主極磁石22、第2補極磁石ユニット24、第1主極磁石21、…の順で、これらの磁石及び磁石ユニットが、長手方向に沿って、板状部材25に接着固定される。それにより、ハルバッハ配列の磁界発生装置2が構成される。
次に、磁界発生装置2の組立方法を説明する。図5は磁界発生装置2の組み立て手順を示す説明図である。図5Aに示すように、第1補極磁石ユニット23を構成する2つの補極磁石23a、23a、シム23bを準備する。図5Bに示すように、2つの補極磁石23a、23aの間にシム23bを挟む。同様に第2補極磁石ユニット24を構成する2つの補極磁石24a、24a、シム24bを準備し(図5A参照)、2つの補極磁石24a、24aの間にシム24bを挟む(図5B参照)。図5Bに示すように、第1補極磁石ユニット23と第2補極磁石ユニット24とは同様な構成であるが、補極磁石23a及び補極磁石24aの磁化方向が対向する向きで用いられる。次に、図5Cに示すように、板状部材25に第1主極磁石21、第2主極磁石22を接着する。
さらに、図5Dに示すように、第1主極磁石21及び第2主極磁石22の間に第1補極磁石ユニット23又は第2補極磁石ユニット24を挿入し、板状部材25に接着する。第1補極磁石ユニット23及び第2補極磁石ユニット24は、磁化方向が第1主極磁石21から離れる方向であり、第2主極磁石22に向かう方向となるような向きで、板状部材25に接着される。なお、図2と同様に、図5において、接着剤を用いてなる接着層BNは分かりやすさのため、実際よりも厚く描いている。実際には、接着層BNの厚さは極めて薄い。シム23b及びシム24bの幅(図5の紙面左右方向の長さ)は、第1主極磁石21及び第2主極磁石22の間に第1補極磁石ユニット23又は第2補極磁石ユニット24を挿入した場合に、接着剤を流し込むのに必要最低限の隙間が生じるような値に調整する。
実施の形態2における磁界発生装置2は、以下の効果を奏する。第1補極磁石ユニット23を構成する2つの補極磁石23aの間にシム23bを配し、その幅を調整することにより、第1補極磁石ユニット23と第1主極磁石21及び第2主極磁石22とを固定する際に用いる接着層BNを薄くすることが可能となる (板状部材25との間の接着層BNは除く)。それにより、接着層BNの収縮による影響を少なくすることが可能となる。また、第2補極磁石ユニット24についても、同様である。シム23bやシム24bが無い場合にはシムの部分は全て接着層となり、接着層が厚くなる。結果として接着層の収縮による影響が大きくなることとなる。また、第1主極磁石21及び第2主極磁石22は、補極磁石23a及び24aと接着されるので、板状部材25から剥がれることを防ぐことが可能となる。さらにまた、シム23bは2つの補極磁石23aと、シム24bは2つの補極磁石24aと接着されていない。そのため、リニアモータを用いた各種装置の台座に磁界発生装置2を固定する場合に、台座に反り等があっても、補極磁石23aはシム23bに対する相対移動ができ、また補極磁石24aはシム24bに対する相対移動ができるので、板状部材25は台座に倣い固定することが可能となる。
実施の形態3
実施の形態3では、シム23b、24b夫々を2つのシム片から構成する。それ以外の点については、実施の形態2と同様であるので、以下の説明においては、実施の形態2と相違する点を主に説明する。図6は第1補極磁石ユニット23及び第2補極磁石ユニット24の構成例を示す説明図である。第1補極磁石ユニット23は2つの補極磁石23a、シム23bを含む。さらにシム23bはシム片23b1及びシム片23b2を含む。シム片23b1及びシム片23b2は、その幅がシム23bの幅の1/2となっている。シム片23b1は一方の補極磁石23aに接着されている。シム片23b2は他方の補極磁石23aに接着されている。第2補極磁石ユニット24は第1補極磁石ユニット23と同様な構成であるので、説明を省略する。
第1補極磁石ユニット23が板状部材25に組み付けられる際、シム片23b1及びシム片23b2が突き合わされるように2つの補極磁石23a、23aは組み合わせされる。第2補極磁石ユニット24も同様に、シム片24b1及びシム片24b2が一体となるように2つの補極磁石24a、24aを組み合わされる。
実施の形態3における磁界発生装置2は、以下の効果を奏する。第1補極磁石ユニット23を構成する2つの補極磁石23aの間にシム23bを配し、その幅を調整することにより、第1補極磁石ユニット23と第1主極磁石21及び第2主極磁石22とを固定する接着剤を用いてなる接着層BNを薄くすることが可能となる(板状部材25との間の接着層BNは除く)。それにより、接着層BNの収縮による影響を少なくすることが可能となる。また、第2補極磁石ユニット24についても、同様である。また、第1主極磁石21及び第2主極磁石22は、補極磁石23a及び24aと接着されるので、板状部材25から剥がれることを防ぐことが可能となる。さらにまた、第1補極磁石ユニット23のシム23bはシム片23b1、シム片23b2からなり、シム片23b1は一方の補極磁石23aに、シム片23b2は他方の補極磁石23aに接着されるが、シム片23b1とシム片23b2とは接着されていない。そのため、リニアモータを用いた各種装置の台座に磁界発生装置2を固定する場合に、台座に反り等があっても、シム片23b1及びシム片23b2は互いに相対移動ができるので、板状部材25は台座に倣い固定することが可能となる。第2補極磁石ユニット24についても、第1補極磁石ユニット23と同様である。
実施の形態4
実施の形態4では、第1磁石ユニット11及び第2磁石ユニット12を板状部材13に固定する際の位置決めについて考慮する。図7は磁界発生装置1の構成例を示す側面図である。実施の形態4の磁界発生装置1の構成は、一部を除いて実施の形態1と同様であるので、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。磁界発生装置1は第1磁石ユニット11、第2磁石ユニット12、板状部材13を含む。
第1磁石ユニット11を構成する2つの補極磁石11b、11bは、主極磁石11aよりも厚さが薄く(板状部材13からの高さが低く)してある。第1磁石ユニット11を構成する主極磁石11a及び2つの補極磁石12b、12bは夫々主面11a1、11b1、11b1が面一となるように固定されており、第1磁石ユニット11は側面視、T字状となっている。第2磁石ユニット12も第1磁石ユニット11と同様な構成である。
第1磁石ユニット11を板状部材13に固定すると、補極磁石11bと板状部材13との間に隙間(磁気空隙)が生じる。同様に、第2磁石ユニット12を板状部材13に固定すると、補極磁石12bと板状部材13との間に隙間が生じる。これらの隙間を位置決めに用いる。板状部材13には、第1磁石ユニット11及び第2磁石ユニット12を位置決めするためのピン(位置決め部材、スペーサ)13aが長手方向に沿って所定間隔で設けてある。ピン13aは、アルミニウム等の非磁性の金属で形成する。ピン13aが上記の隙間に入り込み、ピン13aの一側面と主極磁石11aとが接触するように、第1磁石ユニット11に配置することで、第1磁石ユニット11を位置決めすることが可能となる。第2磁石ユニット12についても、第1磁石ユニット11と同様な方法で位置決めが可能である。
実施の形態4における磁界発生装置1は、実施の形態1における磁界発生装置1が奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。第1磁石ユニット11を構成する補極磁石11bと板状部材13との間、及び第2磁石ユニット12を構成する補極磁石12bと板状部材13との間に、隙間(磁気空隙)を有する。それにより、補極磁石11b及び補極磁石12bの体積を小さくできるので、磁石材料を節約することが可能である。ハルバッハ磁気回路において補極は主極の磁界発生空間側における磁界の強さを強くする効果を有するが、磁界発生空間とは反対側(板状部材側)の磁石部分が与える影響は少なく、補極磁石と板状部材の間に隙間を有している場合の、隙間が無い場合に比較した磁界発生空間側での磁界の強さの低下は軽微である。また、上記隙間に入り込むピン13aを板状部材13に設けることにより、磁界発生装置1の組立の際に、第1磁石ユニット11及び第2磁石ユニット12の位置決めを正確に行うことが可能となる。
実施の形態1〜実施の形態4においては主極磁石は主面に対して直交する磁化方向を有しているが、それに限らない。図8は主極磁石12a(22)の他の構成例を示す側面図である。図8Aに示すように主極磁石12a(22)は並設方向(主極と補極の並設方向)の中央位置では主面に直交し、中央位置の両側では主面に対する傾斜角度を連続的に減じる磁化方向を有する集中配向磁石であっても良い。また、図8Bに示すように主面に対して直交する磁化方向を有する第1磁石とその両側部に主面に対して傾斜する磁化方向を有する第2の磁石とを配置し主極磁石12a(22)を構成しても良い。また、図8Bでは3つの磁石で主極磁石12a(22)を構成したが傾斜角度を変えて3つ以上で主極磁石12a(22)を形成しても良い。
主極磁石12a(22)を上述のように構成すると、補極磁石12b(23、24)との相互作用により高い磁束密度を有する磁界の発生が可能となる。
実施の形態5
実施の形態1から4の磁界発生装置1、2は直線駆動のリニアモータでの利用を想定したものであるが、実施の形態5以降は、XYステージなど平面駆動が可能なリニアモータへの適用を想定したものである。図9は磁界発生装置3の構成例を示す平面図である。
磁界発生装置3は、第1磁石ユニット31、第2磁石ユニット32、34、36を含む。第2磁石ユニット32、34、36のうち、第2磁石ユニット34、36は第2磁石ユニット32を構成する一部の磁石から構成されている。なお、図9から図15では、都合上、2つの磁石を接着する接着層及び板状部材は図示していない。
図10は第1磁石ユニット31の構成例を示す斜視図である。図11は第1磁石ユニット31の構成例を示す説明図である。図10及び図11において、矢印は各磁石の磁化方向を示している。図11Aは第1磁石ユニット31の平面図である。図11Bは図11AのX−X線による断面図である。第1磁石ユニット31は主極磁石を構成する4つの単位磁石311、312、313、314、4つの補極磁石315、315、315、315を含む。単位磁石311、312、313、314は互いに略同一形状であり、磁化方向も同様である。以下、4つの単位磁石311、312、313、314を代表して、単位磁石311について説明する。
単位磁石311は直角二等辺三角柱状をなしている。図10に示すように、単位磁石311の磁化方向は一底面の直角の角部に向かうようにしてある。単位磁石311は、同様な形状をなす他の単位磁石312、313、314と直角の角部を合わせるように結合することにより、四角柱状の主極磁石を構成する。
4つの補極磁石315、315、315、315は矩形板状をなしている。補極磁石315の磁化方向は、対向する広面の法線方向であり、一方の面から他方の面に向かっている。4つの補極磁石315、315、315、315は夫々四角柱状の主極磁石の各側面を囲むように、主極磁石に接着固定されている。
第2磁石ユニット32は第1磁石ユニット31とは磁化方向が逆にしてある点が相違するのみで、その他の点については同様であるので、説明を省略する。以上のように構成された第1磁石ユニット31と第2磁石ユニット32とを、市松模様を描くように空隙37を隔てて配置することにより、ハルバッハ配列の磁界発生装置3が構成される。第2磁石ユニット34、36は、第2磁石ユニット32よりも磁石個数が少ない構成となっている。第2磁石ユニット34は、主極磁石となる2個の単位磁石311、312、2個の補極磁石315、315を含む。第2磁石ユニット34は、2個の単位磁石311、312夫々の直角の角部を合わせるように結合し、直角二等辺三角柱の主極磁石を構成している。補極磁石315、315は、主極磁石の底面である直角二等辺三角形の等辺を含む主極磁石の側面に接着されている。第2磁石ユニット36は、主極磁石となる単位磁石311と、補極磁石315とをそれぞれ1個を含む。第2磁石ユニット36において、補極磁石315は主極磁石の底面である直角二等辺三角形の底辺を含む側面に接着されている。
次に、磁界発生装置3の組立方法について説明する。図12は磁界発生装置3の組立方法を示す説明図である。図10に示したように、4つの単位磁石311、312、313、314、4つの補極磁石315、315、315、315を準備する。これらの磁石を接着し、第1磁石ユニット31を構成する。同様に第2磁石ユニット32を構成する。また、磁界発生装置3の全体形状に合わせて、磁石個数の少ない第2磁石ユニット34、36を構成する。図9に示す例では、磁界発生装置1の外周部分には、いずれもS極が配置されているが、N極が配置される構成でも良い。その場合、第2磁石ユニット34、36に替えて、同様な構成を持ち、磁気方向が逆方向としてある磁石ユニットを構成してもよい。
第1磁石ユニット31、第2磁石ユニット32、34、36が必要個数準備出来たら、図12に示すように、順番に板状部材に配列し、接着固定する。
実施の形態5における磁界発生装置3は、以下の効果を奏する。4つの単位磁石311、312、313、314、4つの補極磁石315、315、315、315を接着して構成した第1磁石ユニット31及び同様な構成の第2磁石ユニット32を準備した後に、第1磁石ユニット31及び第2磁石ユニット32を、空隙37を設け、板状部材に固定するので、組立が容易であるとともに、板状部材の反りや主極磁石の板状部材からの剥がれが発生しないという効果を奏する。また、リニアモータを用いた各種装置の台座に公知の方法により、磁界発生装置3を固定する場合、台座に反り等があっても補極磁石315間の空隙37により、板状部材は台座に倣い固定することが可能となる。
実施の形態6
実施の形態6は実施の形態2と同様に、補極磁石間にシムを配置する構成である。図13は磁界発生装置4の構成例を示す平面図である。磁界発生装置4は第1主極磁石ユニット41、第2主極磁石ユニット42、補極磁石ユニット43を含む。
図14は第1主極磁石ユニット41及び補極磁石ユニット43の構成例を示す斜視図である。第1主極磁石ユニット41は、4つの単位磁石411、412、413、414を含む。各単位磁石の構成は、実施の形態5で説明した単位磁石311と同様であるので、説明を省略する。第1主極磁石ユニット41は4つの単位磁石411、412、413、414を接着した四角柱状をなしている。第2主極磁石ユニット42は第1主極磁石ユニット41と磁気の方向が逆方向になっている点以外は、同様な構成であるから、説明を省略する。なお、実施の形態5と同様に、磁界発生装置4には、全体形状に合わせて、単位磁石の個数が少ない第2主極磁石ユニット44、46が含まれている。
補極磁石ユニット43は、2つの補極磁石431、431、シム432を含む。補極磁石431は矩形板状をなしている。補極磁石431の磁化方向は、広面の法線方向であって、対向する広面の一方から他方に向かう向きとしてある。
シム432は矩形板状をなしている。シム432は補極磁石431と略同一形状である。シム432は2つの補極磁石431、431の間に挟まれているが、接着はしていない。
次に、磁界発生装置4の組立方法を説明する。図15は磁界発生装置4の組立方法を示す説明図である。まず、第1主極磁石ユニット41及び第2主極磁石ユニット42を必要な個数準備する。必要に応じて、第2主極磁石ユニット44、46を準備する。図15に示すように、準備した第1主極磁石ユニット41、第2主極磁石ユニット42、44、46を配置し、板状部材に接着固定する。
次に、補極磁石ユニット43を必要個数準備する。図15に示すように、補極磁石ユニット43を第1主極磁石ユニット41と第2主極磁石ユニット42(44又は46)の間に挿入し、板状部材に接着固定する。
実施の形態6における磁界発生装置4は、以下の効果を奏する。補極磁石ユニット43を構成する2つの補極磁石431の間にシム432を配し、その幅を調整することにより、補極磁石ユニット43と第1主極磁石ユニット41及び第2主極磁石ユニット42とを固定する際に用いる接着層を薄くすることが可能となる。それにより、接着層の収縮による影響を少なくすることが可能となる。また、第1主極磁石ユニット41及び第2主極磁石ユニット42は、補極磁石ユニット43と接着されるので、板状部材から剥がれることを防ぐことが可能となる。さらにまた、シム432は2つの補極磁石431と接着されていない。そのため、リニアモータを用いた各種装置の台座に磁界発生装置4を固定する場合に、台座に反り等があっても、補極磁石431はシム432に対する相対移動ができるので、板状部材は台座に倣い固定することが可能となる。
実施の形態2、実施の形態6におけるシムの材質と補極磁石との接着について説明する。シムの材質は硬質ゴム、樹脂、金属が使用される。金属は非磁性であっても磁性であっても良く、シムの材質が磁性の場合には、補極磁石間の磁気ギャップを埋める効果を有する。シムと補極磁石の間が接着されていない場合にはシムと補極磁石間で相対移動ができるので板状部材は台座に倣い固定することが可能である。
また接着されている場合であっても、シムがあることによって接着剤の量が抑えられ接着剤の収縮による反りを抑えることができる。
さらにまた、上記の記述はシムとして硬度のあるものを想定したが、シムとして弾性体を用いた場合には、弾性体によって補極磁石−シム−補極磁石で相対移動(外力がかかった場合に変形)が可能であるのでシムと補極磁石を接着しても良い。
実施の形態3におけるシムの材質は硬質ゴム、樹脂、磁性及び非磁性金属の他に弾性体を使用することも可能である。
実施の形態7
実施の形態7では、第1磁石ユニット31及び第2磁石ユニット32を板状部材38に固定する際の位置決めについて考慮する。図16は磁界発生装置3の構成例を示す説明図である。図16Aは組立の様子を示す図である。図16Bは第1磁石ユニット31の構成例を示す斜視図である。実施の形態7の磁界発生装置3の構成は、一部を除いて実施の形態5と同様であるので、以下の説明では、実施の形態5との相違点を主に説明する。磁界発生装置3は第1磁石ユニット31、第2磁石ユニット32、34、36、板状部材38を含む。図16Aに示すように板状部材38には、位置決め用のピン38aが設けてある。
図16Bに示すように、第1磁石ユニット31を構成する4つ補極磁石315、315、315、315は、主極磁石を構成する4つの単位磁石311、312、313、314よりも高さが低くしてある。第1磁石ユニット31を構成するこれらの単位磁石311、312、313、314及び補極磁石315、315、315、315は夫々主面が面一となるように固定するので、第1磁石ユニット11は側面視、T字状となっている。第2磁石ユニット12も第1磁石ユニット11と同様な構成である。
第1磁石ユニット31を板状部材38に固定すると、補極磁石315と板状部材38との間に隙間が生じる。これらの隙間にピン38aが入り込むように、第1磁石ユニット31に配置することで、第1磁石ユニット31を位置決めすることが可能となる。第2磁石ユニット32についても、第1磁石ユニット31と同様な方法で位置決めが可能である。
実施の形態7における磁界発生装置1は、実施の形態5における磁界発生装置3が奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。第1磁石ユニット31を構成する補極磁石315と板状部材38との間、及び第2磁石ユニット32を構成する補極磁石325と板状部材38との間に、隙間(磁気空隙)を有する。それにより、補極磁石315及び補極磁石325の体積を小さくできるので、磁石材料を節約することが可能である。また、上記隙間に入り込むピン38aを板状部材38に設けることにより、磁界発生装置3の組立の際に、第1磁石ユニット31及び第2磁石ユニット32の位置決めを正確に行うことが可能となる。
上述において、磁石同士の固定、磁石とシムとの固定、磁石と板状部材との固定は、接着剤により接着するとしたが、それに限らない。溶接やネジ止めなど他の固定方法を用いても良い。
各実施例で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 磁界発生装置
11 第1磁石ユニット
11a 主極磁石
11a1 主面
11b 補極磁石
11b1 主面
12 第2磁石ユニット
12a 主極磁石
12b 補極磁石
13 板状部材
13a ピン
14 空隙
2 磁界発生装置
21 第1主極磁石
22 第2主極磁石
23 第1補極磁石ユニット
23a 補極磁石
23b シム
23b1 シム片
23b2 シム片
24 第2補極磁石ユニット
24a 補極磁石
24b シム
24b1 シム片
24b2 シム片
25 板状部材
3 磁界発生装置
31 第1磁石ユニット
32 第2磁石ユニット
34 第2磁石ユニット
36 第2磁石ユニット
37 空隙
38 板状部材
38a ピン
4 磁界発生装置
41 第1主極磁石ユニット
42 第2主極磁石ユニット
43 補極磁石ユニット
44 第2主極磁石ユニット
46 第2主極磁石ユニット
BN 接着層

Claims (12)

  1. 位置決め部材を有する板状部材の一面に、複数の主極磁石及び複数の補極磁石を夫々の主面を揃えて並設する磁界発生装置の組立方法において、
    前記主面に非平行な磁化方向を有する主極磁石を準備する工程と、
    前記主面に平行な磁化方向を有する補極磁石を準備する工程と、
    前記補極磁石の磁化方向が前記主極磁石へ向かう方向となるように、前記主極磁石及び前記補極磁石の前記並設方向の側面同士を接合し第1の磁石ユニットを形成する工程と、
    前記補極磁石の磁化方向が前記主極磁石から離れる方向となるように、前記主極磁石及び前記補極磁石の前記並設方向の側面同士を接合し第2の磁石ユニットを形成する工程と、
    前記第1の磁石ユニット及び前記第2の磁石ユニットを、夫々が有する主極磁石の磁化方向が逆向きで、交互に離隔させて前記一面に並設する工程とを備え
    当該並設する工程において、前記位置決め部材を、前記補極磁石及び前記板状部材の間に形成される磁気空隙に挿入するようにして、前記第1の磁石ユニット及び第2の磁石ユニットの位置決めを行う
    ことを特徴とする磁界発生装置の組立方法。
  2. 前記板状部材は軟磁性体であることを特徴とする請求項1に記載の磁界発生装置の組立方法。
  3. 前記板状部材は非磁性体であることを特徴とする請求項1に記載の磁界発生装置の組立方法。
  4. 非磁性体の位置決め部材を有する板状部材と、
    該板状部材の一面に並設してあり、主面に非平行な磁化方向を有する主極磁石と、
    主面に平行な磁化方向を有し、磁化方向が前記主極磁石に向かう方向又は離れる方向となり、前記主極磁石と主面が揃うように前記主極磁石に接合され、それぞれが離隔して前記一面に並設してある複数の補極磁石とを備え
    前記位置決め部材は、前記補極磁石及び前記板状部材の間に形成された磁気空隙に配されている
    ことを特徴とする磁界発生装置。
  5. 前記板状部材は非磁性体であることを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
  6. 前記板状部材は軟磁性体であることを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置。
  7. 板状部材の一面に、複数の主極磁石と複数の補極磁石とを夫々の主面を揃えて並設する磁界発生装置の組立方法において、
    前記主面に非平行な磁化方向を有する主極磁石を準備する工程と、
    前記主面に平行な磁化方向を有する補極磁石を準備する工程と、
    前記補極磁石の磁化方向が前記主極磁石へ向かう方向又は離れる方向となるように、磁化方向に幅調整部材を介した状態で複数組み合わせた補極組磁石を用意する工程と、
    前記主極磁石を前記板状部材に一定間隔で配置固定する工程と、
    前記補極組磁石を前記主極磁石の間に配置固定する工程とを有する
    ことを特徴とする磁界発生装置の組立方法。
  8. 前記板状部材は軟磁性体であることを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置の組立方法。
  9. 前記板状部材は非磁性体であることを特徴とする請求項に記載の磁界発生装置の組立方法。
  10. 板状部材と、
    該板状部材の一面に並設してあり、主面に非平行な磁化方向を有する複数の主極磁石と、前記一面に並設してある複数の補極磁石ユニットとを備え、
    前記補極磁石ユニットは、主面に平行な磁化方向を有する複数の補極磁石を、磁化方向を揃えて幅調整部材を介して結合してなり、前記複数の主極磁石と主面が揃い、前記磁化方向が前記主極磁石に向かう方向又は離れる方向となるよう前記一面に並設してある
    ことを特徴とする磁界発生装置。
  11. 前記板状部材は非磁性体であることを特徴とする請求項10に記載の磁界発生装置。
  12. 前記板状部材は磁性体であることを特徴とする請求項10に記載の磁界発生装置。
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