JP6492614B2 - Toroidal continuously variable transmission - Google Patents
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Description
本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。 The present invention relates to a toroidal continuously variable transmission that can be used for transmissions of automobiles and various industrial machines.
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図3および図4に示すように構成されている。図3に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車(伝達歯車)4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図3中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
For example, a double-cavity toroidal continuously variable transmission used as an automobile transmission is configured as shown in FIGS. As shown in FIG. 3, an
The
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図3中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図3中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1とともに回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面;トラクション面とも言う)2a,2aと出力ディスク3,3の内側面(凹面;トラクション面とも言う)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図4参照)が回転自在に挟持されている。
The
図3中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図3の右面)は、入力軸1の外周面に形成されたネジ部に螺合されたローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力(予圧)を付与する。
A
図4は、図3のA−A線に沿う断面図である。図4に示すように、ケーシング50の内側には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図4においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、支持板部16の長手方向(図4の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. As shown in FIG. 4, a pair of
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
A
また、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図4の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。各ヨーク23A,23Bは鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、ヨーク23A,23Bの幅方向(図4の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は円筒面として、球面ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ(シリンダボディ)31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
The
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図4で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
The
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受(スラスト軸受)24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉(以下、転動体という)26,26と、これら各転動体26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
Further, between the outer surface of the
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
The thrust needle bearing 25 is sandwiched between the inner surface of the
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図4の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
Further, driving rods (trunnion shafts) 29 and 29 are provided at one end portions (lower end portions in FIG. 4) of the
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力軸1の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、さらにこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
In the case of the toroidal continuously variable transmission configured as described above, the rotation of the
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図4の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。
その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
When changing the rotational speed ratio between the
As a result, the
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
As a result, the contact position between the
前記のようなトロイダル型無段変速機では、出力側ディスク3とは別体の出力歯車(伝達歯車)4によって動力を伝達するようになっているが、例えば特許文献1や図5および図6に示すように、出力側ディスク3,3を一体的に構成した一体型の出力側ディスク34の外周面に、動力伝達用の歯車(伝達歯車)4を設ける場合もあり、さらに、モジュール化したものが主流にとなってきている。
なお、図5および図6に示すトロイダル型無段変速機において、前記図3および図4に示すトロイダル無段変速機と共通構成部分には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
In the toroidal-type continuously variable transmission as described above, power is transmitted by an output gear (transmission gear) 4 that is separate from the
In the toroidal type continuously variable transmission shown in FIG. 5 and FIG. 6, the same components as those in the toroidal continuously variable transmission shown in FIG. 3 and FIG. .
トロイダル型無段変速機をモジュール化する場合、例えば、ケーシングに収容する前の段階で、前述の入力軸1、入力側ディスク2,2、出力側ディスク3,3、出力歯車4、上下のヨーク23A,23B、トラニオン15、パワーローラ11、駆動装置32、押圧装置12、固定部材52(アッパープレート)等が一体に組み立てられてバリエータモジュール43とされ、このバリエータモジュール43をケーシング内に収容して取り付けるようになっている。また、バリエータモジュール43を組んだ段階でケーシングに収容する前に、試験的にバリエータモジュール43を動作(回転)させることが可能になっている。
When modularizing the toroidal-type continuously variable transmission, for example, at the stage before being housed in the casing, the
このようなバリエータモジュール43においては、図6に示すように、パワーローラ11を支持するトラニオン15は、駆動装置32に支持されている。
駆動装置32は、トラニオン15を支持して変位させる駆動ピストン33と、駆動ピストン33を移動可能に油密に嵌装するシリンダボディ31とを有する。シリンダボディ31はシリンダチャンバ31a,31aを有しており、このシリンダチャンバ31a,31aに駆動ピストン33,33が軸方向に移動可能に油密に嵌装されている。
また、駆動装置32のシリンダボディ31を構成する上側シリンダボディ61および下側シリンダボディ62に固定される下側の球面ポスト68と、アッパープレート52に固定される上側の球面ポスト64とが、上下に一体に接合された柱状ポスト69とされ、バリエータモジュール43において一対の柱状ポスト69がアッパープレート52と、シリンダボディ31を接続した状態となっている。
In such a
The
Further, a lower
また、柱状ポスト69の上下の中央部分を入力軸1が貫通した状態となっている。また、入力軸1に一対の入力側ディスク2,2、出力側ディスク3,3、出力歯車4、押圧装置12等が支持されている。なお、押圧装置12は、油圧により圧力を付与する油圧式になっている。
Further, the
また、一対の出力側ディスク3,3と出力歯車4は、一対の出力側ディスク3,3の背面同士を接合した状態に、一対の出力側ディスク3,3を一体にするとともに、この一体になった出力側ディスク3,3の外周面に歯を設けて出力歯車4とした一体型の出力側ディスク34が用いられている。
In addition, the pair of
また、柱状ポスト69は、上側シリンダボディ61の上面に形成され、かつ、柱状ポスト69の下端面に形成された凸部が嵌合する凹部(インロー穴部)と、アッパープレート52の下面に設けられ、柱状ポストの上端面に形成された凸部が嵌合する凹部(インロー穴部)とにより位置決めされる。また、一対の柱状ポスト69は、その上下の球面ポスト64,68が、上下のヨーク23A,23Bの係止孔に挿入されて嵌合され、これらヨーク23A,23Bにより、一対の柱状ポスト69の間隔が規制されている。
Further, the
ところで、前記従来のトロイダル型無段変速機では、出力側ディスク34の外周部の出力歯車がはすば歯車となっており、このはすば歯車に噛み合うギアで動力を伝達するようになっている。このため、動力を伝達する際に、出力側ディスク34にその軸方向に荷重が作用する。
また、出力側ディスク34は入力軸1にラジアル軸受を介して支持されるとともに、スラスト軸受60を介して柱状ポスト69に支持されている。
したがって、出力側ディスク34に軸方向(スラスト方向)の荷重が作用すると、この荷重がスラスト軸受60を介して柱状ポスト69の上下の略中央部に作用する。この軸方向の荷重は7000〜10000N程度と大きいため、当該荷重によって柱状ポスト69がその上下方向略中央部を支点として曲げ変形する。柱状ポスト69に曲げ変形が生じると、その上下端部が互いに近付くため、柱状ポスト69の上端部が固定されたアッパープレート52は下方に引張り力を受け、柱状ポスト69の下端部が固定されたシリンダボディ31は上方に引張り力を受けることになる。
By the way, in the conventional toroidal-type continuously variable transmission, the output gear on the outer peripheral portion of the
Further, the
Therefore, when a load in the axial direction (thrust direction) acts on the
シリンダボディ31、柱状ポスト69およびアッパープレート52は出力側ディスク34を支持するだけでなく、出力側ディスク34の軸方向変位を抑える機能、つまり剛性が必要となる。なぜならば、出力側ディスク34が軸方向に大きく変位すると、その外周部にある出力歯車4と、この出力歯車4に噛み合っているギアとで生じる音が大きくなるなどの不具合が生じる虞があるからである。
The
従来のトロイダル型無段変速機では、一般的にシリンダボディおよびアッパープレートは上下面がほぼ平行な断面形状を有しているので、柱状ポストからの荷重をシリンダボディおよびアッパープレートの曲げ剛性で受けている。このため、曲げ剛性が不足すると、柱状ポストが曲げ変形を起こして、上述したような不具合を生じてしまう。 In conventional toroidal-type continuously variable transmissions, the cylinder body and upper plate generally have a cross-sectional shape in which the upper and lower surfaces are substantially parallel, so the load from the columnar post is received by the bending rigidity of the cylinder body and upper plate. ing. For this reason, when the bending rigidity is insufficient, the columnar post undergoes bending deformation, and the above-described problems occur.
一方、特許文献2に記載のトロイダル型無段変速機では、シリンダボディをメインシリンダボディと、サブシリンダボディとから構成し、サブシリンダボディをメインシリンダボディより剛性の高い材料で形成し、これによって、シリンダボディの剛性低下を防止している。しかし、剛性の高い材料を使用すると、コスト高になるとともに組立にも手間がかかるため、容易に剛性を高めることができない。
On the other hand, in the toroidal type continuously variable transmission described in
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、柱状ポストの上下端部を固定する固定部の剛性を容易に高めることにより、柱状ポストの曲げ変形を抑制できるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and provides a toroidal continuously variable transmission that can suppress bending deformation of a columnar post by easily increasing the rigidity of a fixing portion that fixes the upper and lower ends of the columnar post. The purpose is to do.
前記目的を達成するために、本発明のトロイダル型無段変速機は、それぞれの内側面どうしを互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転自在に設けられた第1ディスクおよび第2ディスクと、これら両ディスクの間に挟持されるパワーローラと、上下端部がそれぞれ上下の固定部にそれぞれ固定された柱状ポストとを備え、前記第2ディスクの外周部に設けられた伝達歯車の反力を前記柱状ポストによって支持するトロイダル型無段変速機において、
前記上下の固定部のうちの少なくもいずれか一方の固定部が、当該固定部の外側部分より前記柱状ポストが固定されている位置側の部分の方が大きくなるような断面形状となっていることを特徴とする。
In order to achieve the above object, a toroidal type continuously variable transmission according to the present invention includes a first disk and a second disk that are concentrically and rotatably provided in a state in which respective inner side surfaces face each other. And a reaction force of a transmission gear provided on the outer peripheral portion of the second disc, comprising a power roller sandwiched between the two discs, and columnar posts having upper and lower ends fixed to the upper and lower fixing portions, respectively. In the toroidal-type continuously variable transmission that supports the columnar post,
At least one of the upper and lower fixing portions has a cross-sectional shape such that the portion on the position side where the columnar post is fixed is larger than the outer portion of the fixing portion. It is characterized by that.
本発明においては、柱状ポストの上下端部が固定される上下の固定部のうちの少なくもいずれか一方の固定部が、当該固定部の外側部分より前記柱状ポストが固定されている位置側の部分の方が大きくなるような断面形状となっているので、固定部の剛性を従来の比して容易に高めて、柱状ポストの曲げ変形を抑制できる。 In the present invention, at least one of the upper and lower fixing parts to which the upper and lower ends of the columnar post are fixed is located on the position side where the columnar post is fixed from the outer part of the fixing part. Since the cross-sectional shape is such that the portion becomes larger, the rigidity of the fixed portion can be easily increased as compared with the conventional case, and bending deformation of the columnar post can be suppressed.
本発明によれば、柱状ポストの上下端部を固定する固定部の剛性を容易に高めることにより、柱状ポストの曲げ変形を抑制できる。 According to the present invention, the bending deformation of the columnar post can be suppressed by easily increasing the rigidity of the fixing portion that fixes the upper and lower ends of the columnar post.
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
なお、本実施形態のトロイダル型無段変速機の特徴は、柱状ポスト69の下端部が固定されるシリンダボディ31の形状および柱状ポスト69の上端部が固定されるアッパープレート52Aの形状にあり、その他の構成および作用は上述した図5および図6に示す従来のトロイダル型無段変速機構成および作用と略同様であるため、以下においては、本実施の形態の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図5および図6と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
The feature of the toroidal continuously variable transmission according to the present embodiment is the shape of the
図1は柱状ポスト69、アッパープレート(固定部)52Aおよびシリンダボディ(固定部)31を備えた構造体を示すもので、(a)は正面図、(b)はシリンダボディ31の断面図である。
図1(a)に示すように、柱状ポスト69の上下方向中央部には貫通孔69aが形成されており、この貫通孔69aに図示しない入力軸1(図5および図6参照)が挿通されるようになっている。
FIG. 1 shows a structure including a
As shown in FIG. 1A, a through
シリンダボディ31は、上側シリンダボディ61Aと、下側シリンダボディ62とによって構成されており、上側シリンダボディ61Aに柱状ポスト69の下端部が固定され、アッパープレート52Aに柱状ポスト69の上端部が固定されている。また、上側シリンダボディ61Aの端部上面はケースへの取付面61bとなっている。
The
上側シリンダボディ61Aの上面は逆V字形に形成されており、これによって、上側シリンダボディ61Aは、図1(b)に示すように、当該上側シリンダボディ61Aの外側部分(図1(b)において左右両側部分)より柱状ポスト69の下端部が固定された位置側の部分(図1(b)において左右中央部分)の方が大きくなるような断面形状となっている。つまり、上側シリンダボディ61Aの断面形状が当該上側シリンダボディ61Aの外側から柱状ポスト69の下端部が固定された中央部に向けて徐々に大きくなっている。
したがって、上側シリンダボディ61Aと下側シリンダボディ62とからなるシリンダボディ31の断面形状は、当該シリンダボディ31の外側部分より柱状ポスト69の下端部が固定された位置側の部分の方が大きくなっている。つまり、シリンダボディ31の断面形状は当該シリンダボディ31の外側から柱状ポスト69の下端部が固定された中央部に向けて徐々に大きくなっている。
The upper surface of the
Therefore, the cross-sectional shape of the
なお、シリンダボディ31は平面視おいて略長方形状となっているが、本実施の形態では長方形の長辺と平行な方向が図1において左右方向となっている。したがって、シリンダボディ31(上側シリンダボディ61A)の上面は、長辺方向に沿って逆V字形の断面形状となっているが、これに代えてまたはこれに加えて、短辺方向に沿って逆V字形の断面形状としてもよい。
The
このように、本実施の形態では、シリンダボディ31の上面が逆V字形に形成されることで、シリンダボディ31の断面形状が当該シリンダボディ31の外側から柱状ポスト69の下端部が固定された中央部に向けて徐々に大きくなっているので、上下方向の剛性を高めることができる。
つまり、図2(a)に示すように、従来のシリンダボディ31では、その上面がほぼ平面形状となっているので、前記柱状ポスト69から上方に引張り力を受けた場合、この引張り力(荷重)を、シリンダボディ31の曲げ剛性のみで受けることになる。
これに対し、本実施の形態では、図2(b)に示すように、柱状ポスト69から上方に引張り力を受けた場合、この引張り力(荷重)をシリンダボディ31の曲げ剛性と引張り剛性との双方によって受けることができるので、シリンダボディ31の上下方向の剛性を高めることができる(一般的に剛性は、曲げ剛性よりも引張り剛性の方が高い)。したがって、柱状ポスト69の曲げ変形を抑制できる。
Thus, in the present embodiment, the upper surface of the
That is, as shown in FIG. 2 (a), the
On the other hand, in the present embodiment, as shown in FIG. 2B, when a tensile force is received upward from the
また、本実施の形態では、アッパープレート52Aは、図1に示すように、当該アッパープレート52Aの外側部分より柱状ポスト69の上端部が固定された位置側の部分(中央部分)の方が大きくなるような断面形状となっている。これによって、アッパープレート52Aの上下方向の剛性を、従来のアッパープレート52より高めることができる。
したがって、この点においても柱状ポスト69の曲げ変形を抑制できる。
なお、本実施の形態において、アッパープレート52Aの断面形状をシリンダボディ31と同様に、アッパープレート52Aの断面形状が当該アッパープレート52Aの外側から柱状ポスト69の上端部が固定された中央部に向けて徐々に大きくなるように、当該アッパープレート52Aの下面をV字形に形成してもよい。
Further, in the present embodiment, as shown in FIG. 1, the
Therefore, the bending deformation of the
In the present embodiment, the cross-sectional shape of the
また、本実施の形態では、柱状ポスト69の上下端部を固定する対象としてアッパープレート52Aおよびシリンダボディ31を例にとって説明したが、本発明はこれに限ることなく、例えば、柱状ポスト69を、アッパープレート52Aおよびシリンダボディ31ではなく、直接トランスミッションケースに固定する場合にも適用できる。
また、本実施の形態では、動力伝達用の出力歯車4が設けられた出力側ディスク34を入力軸1で支持する場合を例にとって説明したが、トロイダル型無段変速機では、入力側ディスクと出力側ディスクの入出力関係を逆にする場合もある。したがって、本発明は、入力側ディスク2と出力側ディスク34とを入れ替えた場合にも適用できる。
Further, in the present embodiment, the
Further, in this embodiment, the case where the
2 入力側ディスク(第1ディスク)
4 出力歯車(伝達歯車)
11 パワーローラ
34 出力側ディスク(第2ディスク)
31 シリンダボディ(固定部)
52A アッパープレート(固定部)
69 柱状ポスト
2 Input disk (first disk)
4 Output gear (transmission gear)
11
31 Cylinder body (fixed part)
52A Upper plate (fixed part)
69 Column-shaped post
Claims (1)
下方の前記固定部が、当該固定部の外側部分より前記柱状ポストが固定されている位置側の部分の方が大きくなるような断面形状でかつ、上面が断面逆V字形に形成されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 A first disk and a second disk that are concentrically and rotatably provided with the inner surfaces facing each other, a power roller sandwiched between the two disks, and upper and lower ends respectively In a toroidal continuously variable transmission that includes columnar posts fixed to upper and lower fixed portions, and that supports the reaction force of a transmission gear provided on the outer peripheral portion of the second disk by the columnar posts,
The lower fixing portion has a cross-sectional shape such that the portion on the position side where the columnar post is fixed is larger than the outer portion of the fixing portion , and the upper surface is formed in an inverted V-shaped cross section. Toroidal-type continuously variable transmission.
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