JP6492342B2 - ページめくり読取装置に供される冊子綴じ用の台紙 - Google Patents

ページめくり読取装置に供される冊子綴じ用の台紙

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Description

本発明は、複数の冊子のページをめくって、各ページの画像データを取得するページめくり読取装置に供される冊子綴じ用の台紙に関する。
従来、書籍や書類等の冊子をページめくり機構を用いてページをめくりながら画像データを取得するページめくり読取装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。このようなページめくり読取装置は、企業内で契約書等を電子データとして保管したり、書籍を電子化する際に、効率的な処理が可能となる。しかしながら、電子化が必要な冊子が大量にある場合には、1つの冊子の処理が終了した後に、人手で当該冊子を装置から取り出して、別の冊子をセットする必要があり、複数の冊子の連続処理を行うことができないという問題点があった。
また、従来、積み重ねた複数の冊子を、最下段から1冊ずつ分離フィードする装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2には、バネ変形量調節機構による弾性体の弾性変形量の変更に伴って、重送規制部材が上下動するように構成することで、搬送対象物の厚さに応じて、重送規制部材と駆動回転体との間の隙間の大きさを変更することが記載されている。
また、特許文献3には、冊子類の厚さがある程度以上に厚い場合には、エンドレスチェーンに爪を付けて、爪によって強制的に押し出し搬送することにより、帳票を1冊ずつ繰り出す一方、冊子類の厚さが薄い場合には、無端帯から爪を取り外してベルトで送ることにより、1冊ずつ繰り出すことが記載されている。
しかしながら、特許文献2、3では、冊子の厚さによってバネ変形量調節機構や爪を適宜調整する必要があり、調整なしで任意の厚さの冊子を1冊ずつフィードすることはできなかった。
また、特許文献1に記載のページめくり読取装置に、特許文献2、3に記載の冊子のフィード機構を組み合わせたとしても、人手でなければ冊子をページめくり読取装置の適切な場所に配置することができないという問題点があった。
これらの問題を解決するため、特許文献4は、複数の冊子の各ページを連続的に画像データとして取得することを可能とするページめくり読取装置を開示している。このページ読取装置は、積み重ねられた複数の冊子の厚さが異なったとしても、当該複数の冊子の各ページを連続的に画像データとして取得することが可能となっている。
特開2010−228351号公報 特開2010−208756号公報 特開平8−245001号公報 国際公開第2013/054566号
しかし、前述の冊子以外に、電子化すべき書類としては、申込用紙や、公共料金等の領収書や請求書のような伝票類、または個人情報(運転免許証のコピー等)に関する書類等も存在する。これらには、一定の寸法の定型書類だけでなく、それよりも小さな小型書類も含まれる。特に、前述の定型書類は薄い感圧紙等で形成されている場合が多く、その引張強度は小さい。
よって、上述のページめくり読取装置に読み取らせる目的で、感圧紙等でできたページを単純に綴じて冊子を形成し、冊子を搬送する手段により搬送させると、冊子に対して一番上のページとその次のページとを引き剥がそうとする力が働くことになるが、前述のように引張強度が小さいため、一番上のページが破損する虞がある。また小型書類は、定型書類よりも小さく、綴じる作業が煩雑になる。
そこで、本発明は上記問題に着目し、申込用紙、伝票等の定型書類と、定型書類よりも小さな小型書類と、をまとめて冊子化するとともに、ページめくり読取装置による元の定型書類の破損を防止して電子化後の元の定型書類及び小型書類の管理を容易に行なうことが可能なページめくり読取装置に供される冊子綴じ用の台紙を提供することを目的とする。
上記目的の少なくとも1つを達成するために、本発明に係るページめくり読取装置に供される冊子綴じ用の台紙は、重ねられた複数の冊子を下部から1冊ずつ搬送し、搬送された前記冊子のページをめくりながら各ページを読み取るページめくり読取装置において用いられ、前記冊子を構成するページの束を綴じるための台紙であって、前記台紙は、前記冊子の一方の終端のページとなるように前記ページの束とともに束ねられ、前記ページめくり読取装置によりめくられる台紙本体と、前記台紙本体の搬送方向側の端部から延出して前記ページの束側に折り込まれ、前記ページの束の端部から前記冊子の他方の終端のページとなるページ上の前記ページの束の端部側までを覆う折り込み部と、を有し、前記台紙本体及び前記折り込み部は、前記ページの束と重なる位置において前記ページの束とともに綴じられ、前記台紙本体には、透明なシートにより形成され、前記ページよりも小さな小型書類を収容するポケットが取り付けられていることを特徴とする。
上記構成により、冊子を搬送する手段は、ページの束における最上部のページとその下にあるページとを引き離す力を印加することになるが、その力を折り込み部が受けて折り込み部が代わりに引っ張られることにより前述の引き離す力の印加を阻止することができ、ページの破損を防止することができる。
また、台紙本体及び折り込み部は、ページの束と重なる位置においてページの束とともに綴じるため冊子化が容易であり、また、台紙本体はページ同様に紙で形成されているため、ページめくり読取装置において台紙本体を包含する冊子の全てのページをめくることが可能である。
そして、台紙本体には透明なポケットが取り付けられているので、ポケットに小型書類を収容することができる。よって、台紙本体とともにポケットに収容された小型書類も読み取ることができ、読み取った後は、綴じた冊子をそのまま管理することができる。
また、前記ポケットは、前記台紙本体において前記折り込み部側に偏在して取り付けられていることを特徴とする。
上記構成により、ページめくり読取装置においてページの多重めくりを検知するセンサの誤動作を防止することができる。
そして、前記折り込み部は、前記台紙本体の長辺から延出するとともに、前記折り込み部及び前記台紙本体は、前記ページの束の長辺側の端部と重なる位置において前記ページの束とともに綴じられていることを特徴とする。
上記構成により、書籍等と同様の形態で冊子を構築することができる。
本発明によれば、申込用紙、伝票等の定型書類と、定型書類よりも小さな小型書類と、をまとめて冊子化するとともに、ページめくり読取装置による元の定型書類の破損を防止して電子化後の元の定型書類及び小型書類の管理を容易に行なうことが可能となる。
本発明の実施形態に係るページめくり読取装置の全体構成図である。 同実施形態に係るページめくり読取装置の機能構成図である。 めくり部の模式的側面図である。 めくり部による冊子のページめくりと各ページの画像データの取得の流れを示すフローチャートである。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(掴み爪が冊子を掴む直前)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(掴み爪が冊子を掴んだ直後)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(掴み爪が冊子を掴んだ状態で90度回転)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(冊子を押し上げガラス板に押し付けた状態で撮像)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(冊子を下降)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(エア吸着パッドを冊子上方に配置)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(冊子を押し上げてエア吸着パッドに冊子のページを吸着)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(エア吸着パッドがページを吸着した状態で冊子を下降させ、めくるページを他のページから分離)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(第1めくり棒を吸着したページと他のページとの間に入り込ませる)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(第1めくり棒を移動させてページをめくる)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(第1めくり棒を退避)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(全ページをめくり終えた状態)である。 めくり部の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(掴み爪を解放して冊子を搬送)である。 取得された画像データに異常が検知された場合の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(冊子を冊子押し上げ棒により押し上げる)である。 取得された画像データに異常が検知された場合の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(第2めくり棒を冊子の下に移動)である。 取得された画像データに異常が検知された場合の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(第2めくり棒を移動させて冊子をめくる前の状態に戻す)である。 取得された画像データに異常が検知された場合の動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(掴み爪を解放して冊子を不良スタック部に搬送)である。 取得された画像データに異常が検知された場合の動作を説明するための不良品スタック部の模式的側面図である。 変形例に係る縁押え部材で冊子を押えた場合のめくり部の模式的側面図である。 変形例に係る縁押え部材で冊子を押えた場合のめくり部の模式的平面図である。 フィーダ部の模式的側面図である。 分離ローラの模式的横断面図である。 ゴムローラの模式的横断面図である。 フィーダ部の動作を説明するためのフィーダ部の模式的側面図(冊子を休止部に積み上げた状態)である。 フィーダ部の動作を説明するためのフィーダ部の模式的側面図(図34のタイミングチャートt1)である。 フィーダ部の動作を説明するためのフィーダ部の模式的側面図(重畳冊子が最初に引き抜かれた状態)である。 フィーダ部の動作を説明するためのフィーダ部の模式的側面図(重畳冊子が第2のリタード手段により1冊に分離)である。 フィーダ部の動作を説明するためのフィーダ部の模式的側面図(図34のタイミングチャートt3)である。 フィーダ部の動作を説明するためのフィーダ部の模式的側面図(冊子をめくり部へ排出)である。 時間と各部のON−OFFの関係を示すタイミングチャートである。 積み重ねられた複数の冊子のうち最下部の1冊の冊子を剥がそうとする剥離力F3と、自重F2との関係を説明するための図である。 重送された冊子のうち最下部の1冊の冊子を剥がそうとする剥離力F5と、自重F4との関係を説明するための図である。 膨らみ検知センサによる逆挿しされた冊子の検出を説明するためのフィーダ部の模式的側面図である。 めくり部における第1搬送ベルト部と第2搬送ベルト部の上昇動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(その1)である。 めくり部における第1搬送ベルト部と第2搬送ベルト部の上昇動作を説明するためのめくり部の模式的側面図(その2)である。 ページの2枚めくりを防止するための手法を説明するためのめくり部の模式的側面図である。 折込ページの立ち上がりの検知を説明するためのめくり部の模式的側面図である。 ページめくりを失敗した際などに、これを検知するための技術を説明するためのめくり部の模式的側面図である。 給紙部と第1のリタード手段との間にガイドを設けた場合の一例を示す図である。 本実施形態の台紙を用いた冊子の平面図である。 図44のA−A線断面図である。
次に、本発明の実施形態に係るページめくり読取装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、ページめくり読取装置1の全体構成図である。同図に示すように、ページめくり読取装置1は、ローダコンベア部101と、フィーダ部102と、めくり部103と、不良品スタック部104と、良品スタックコンベア部105と、撮像カメラ106と、LED照明107と、制御部108と、冊子有無センサ109と、を備えている。
ローダコンベア部101は、読取処理をすべき冊子10が多数ある場合に、フィーダ部102に移動させるまで、積み重ねておくためのベルトコンベアである。ここで、「冊子」とは、重ね合わせられた複数枚のページの一端が綴じられたものをいい、契約書等の書類、書籍、雑誌、パンフレット等の任意のものが含まれる。
フィーダ部102は、積み重ねられた複数の冊子をその下部から1冊ずつ搬送する。めくり部103は、フィーダ部102から搬送された冊子10のページを1ページずつめくる。
撮像カメラ106は、例えばデジタルカメラであり、めくり部103に配置された冊子10を撮影する。なお、冊子10の画像データを取得する手段として、デジタルカメラに限らず、例えば冊子10全体の撮像に時間はかかるが、撮像素子を走査させるタイプのものでもよい。
LED照明107は、冊子10の撮像の際に冊子10を照らす。
不良品スタック部104は、冊子10の画像データ取得時等に異常を検知した場合に、当該冊子をスタックしておく容器である。良品スタックコンベア部105は、正常に読取処理が終了した冊子をスタックするベルトコンベアである。
冊子有無センサ109は、フィーダ部102に冊子10が存在するか否かを検知するセンサである。なお、この冊子有無センサ109及び以下で説明する冊子10の有無を検知する各種センサは、任意の公知のセンサを用いることができる。例えば、超音波の減衰量、光の減衰量、フォトレジスタの抵抗値の変化等により冊子10の有無を検知するセンサを用いることができる。
制御部108は、図示せぬCPU(Central Processing Unit)と、メモリと、ページめくり読取装置1の各部と信号を送受信するための入出力インターフェースと、を備えており、CPUがメモリに記憶された各種プログラムに従って処理を実行することにより、各部の動作を制御する手段として機能する。制御部108は、後で詳述するが、例えば特徴的な機能として、図2に示すように、撮像カメラ106を制御して冊子10の画像データを取得する画像データ取得手段11、フィーダ部102において冊子10を搬送するローラの回転を制御する回転制御手段12、フィーダ部102における冊子10の搬送位置を検出する搬送位置検出手段13、取得した画像データの異常を検知する異常検知手段14、画像データの異常を検知した際の処理を行う異常処理手段15、冊子有無センサ109からの信号を受けてフィーダ部102に冊子10が存在するか否かを検知するフィーダ冊子検知手段16、ローダコンベア部101からフィーダ部102に冊子10を供給する冊子供給制御手段17等を有する。また、制御部108は、ページめくり読取装置1の各部に設けられた各種センサからの信号を契機に、各部に制御信号を送信することにより、各部の動作を制御する。
(めくり部の構成)
図3は、めくり部103の模式的側面図である。めくり部103の中央部には、フィーダ部102から搬送された冊子10の綴じられた一端である綴じ部を挟み込んで固定する掴み部203が設けられている。
掴み部203は、冊子10を掴む掴み爪212と、掴み爪212を支持する支持部材217と、掴み爪212を回転させる掴み爪回転軸213と、掴み爪212に冊子10が到達したかを検知するセンサ211とを備えている。
掴み爪は、支持部材を基準として、冊子の厚み方向へスライドすることを可能とするスライド機構を備えている。スライド機構は、図示しないモータ等のアクチュエータにより稼動される。
掴み部203の上流側及び下流側には、冊子10を載置及び搬送可能な第1搬送ベルト部201と第2搬送ベルト部202とがそれぞれ設けられている。
第1搬送ベルト部201、第2搬送ベルト部202、掴み部203の下部には、それぞれ支持棒216と、支持棒216の上下動をガイドするスライドガイド209とが設けられている。第1搬送ベルト部201、第2搬送ベルト部202、掴み部203は、図示せぬアクチュエータ等に駆動されることにより、それぞれ独立に上下動等の動作が可能となっている。
また、冊子10を掴み部203に固定した状態で冊子10のページを1ページずつめくるためのページめくり手段として、ページを吸引するエア吸着パッド206と、エア吸着パッド206に吸引されたページに空気を吹き付けるエア吹付ノズル207と、エア吸着パッド206及びエア吹付ノズル207を支持する支持部材214と、エア吸着パッド206を回転させる回転軸215と、エア吸着パッド206に吸着されたページをめくる第1めくり棒204と、第2搬送ベルト部202側のページを第1搬送ベルト部201側にめくる第2めくり棒205と、を備えている。
また、めくり部103の上部には、透明なガラス板208の平板が設けられている。このガラス板208は、冊子10を押し付けて撮像するためのものである。なお、冊子10を押し付けて撮像するための平板はガラス板208に限らず、透明で押し付けても変形しない平らな板状の部材であればよく、例えば、プラスチックや水晶でもよい。
第1搬送ベルト部201には、冊子10が存在するか否かを判定するためのセンサ210が設けられている。
第2搬送ベルト部202の下流側(図3で第2搬送ベルト部202の左寄側)には、冊子10を押し上げるための冊子押し上げ棒218が設けられている。この冊子押し上げ棒218は、冊子10の画像データ取得に異常が発生した場合に、冊子10をページをめくる前の状態に戻すためのものである。
(めくり部の動作)
次に、図4に示すフローチャートと、図5〜図17に示すめくり部103の模式的側面図を参照しながら、めくり部103が冊子10のページをめくり、各ページの画像データを取得する動作について説明する。ここでは、冊子10の表紙と裏表紙についても画像データを取得する場合の動作について説明する。
まず、作業者は、フィーダ部102の給紙部に、複数の冊子10を冊子の綴じ部を下流側(めくり部103側)に向けて積み重ね、運転開始操作を行う。これにより、制御部108がページめくり読取装置1の各部へスタート信号を出力し、各部の動作が開始する。制御部108は、各センサからの信号の受信を契機に、各部に各種制御信号を出力することにより、各部に動作を行わせる。
まず、フィーダ部102が動作して、フィーダ部102からめくり部103に1冊の冊子10がフィードされる(図4のステップS1)。
当該冊子10は、めくり部103の第1搬送ベルト部201に搬送されて、掴み部203の掴み爪212の位置に到達する(図5参照)。これにより、センサ211がONする。
制御部108は、センサ211のONにより、掴み部203に冊子10が到達したことを検知し(ステップS2)、掴み爪212を下方へ移動させるとともに、第1搬送ベルト部201を停止させる(ステップS3)。これにより、冊子10の綴じ部は、掴み爪212で挟み込まれて固定される。掴み爪による冊子の挟み込み制御は、圧力センサ等のセンサ制御によっても良いが、本件では、駆動用のモータをPWM(Pulse Width Modulation)制御することにより行っている。PWM制御を行うことによれば、モータに対する駆動電圧を瞬時的にON・OFF制御しながら連続して与えることとなる。このため、冊子を挟み込むまでは、ステップ的にその隙間を小さくすることができ、冊子を挟み込んだ後は、冊子に対して適度な挟み込み圧を付与した状態を維持することができる。また、モータに対して駆動電圧を継続的に付与した状態を維持することとならないため、いわゆる過負荷状態を避けることができ、モータへの負担を軽減させることができる。さらに、実施形態に係る制御は、適正なトルクを発生可能なモータの選定と、付与するパルス幅の設定を行うだけで実現可能であるため、センサ制御に比べて、安価、かつ簡易な制御により実現することができる。(図6参照)。
次に、掴み爪回転軸213を軸に、掴み爪212の支持部材217を90°回転させて、冊子10の綴じ部付近が垂直方向を向くようにする。すなわち、冊子を垂直に立てたならば、綴じられていない他端が、画像データ取得手段11側へ配置されるようにする(ステップS4、図7参照)。
次に、第1搬送ベルト部201と第2搬送ベルト部202と掴み部203とを上昇させ、冊子10をガラス板208へ押し付ける(ステップS5、図8参照)。
このタイミングで、画像データ取得手段11が撮像カメラ106を制御して、撮像カメラ106で冊子10の表紙を撮像して、表紙の画像データを取得する(ステップS6)。
次に、第1搬送ベルト部201と第2搬送ベルト部202と掴み部203とを下降させる(ステップS7、図9参照)。
制御部108は、センサ210からの信号により、現在撮影したページが最終ページか否かを判定する。最終ページでないと判定した場合(ステップS8のNo)、エア吸着パッド206とエア吹付ノズル207との支持部材214を、冊子10のページ吸着位置まで移動させる(ステップS9、図10参照)。
次に、エア吸着パッド206の位置まで第1搬送ベルト部201を上昇させる。そして、エア吸着パッド206をONさせ、エア吸着パッド206が冊子10を吸着する(ステップS10、図11参照)。
次に、第1搬送ベルト部201を下方に移動させる。そして、支持部材214を前後(上流側と下流側方向)に数回揺動させて、エア吸着パッド206に吸着した複数のページを分離し易くする。さらに、エア吸着パッド206に、エア吸着パッド206の回転軸215を軸に首振り動作を数回行わせると同時に、エア吹付ノズル207から空気を吹き付け、エア吸着パッド206に吸着した複数のページを1枚にする(ステップS11、図12参照)。ここで、エア吹付ノズル207は、その径を出来るだけ小さくして、出来るだけ冊子10の近くに設けた方が、よりページの分離性能を向上させる事ができる。
次に、第1めくり棒204をエア吸着パッド206の下まで移動した後(図13参照)、エア吸着パッド206をOFFし、ページの吸着を止める。
第1めくり棒204をさらに第2搬送ベルト部202側まで移動し、ページをめくる(ステップS12、図14参照)。
次に、第1めくり棒204と、エア吸着パッド206及びエア吹付ノズル207の支持部材214とを、移動前の位置に退避させる(ステップS13)。
次に、第1搬送ベルト部201と第2搬送ベルト部202と掴み部203とを上昇させ、冊子10を押し付け用のガラス板208へ押し付ける(ステップS5、図8参照)。このタイミングで、画像データ取得手段11が撮像カメラ106を制御し、撮像カメラ106で冊子10を撮像して、見開きページの画像データを取得する(ステップS6)。
第1搬送ベルト部201と、第2搬送ベルト部202と、掴み部203を下降させる(ステップS7)。そして、最終ページとなるまで(ステップS8のYes)、ステップS9〜13、S5〜8の処理を繰り返し行う。
ステップS8において、図16に示すような状態となってセンサ210で冊子10が検出されなくなった場合、最終ページまで撮像が終了したことになるため、ステップS8でYesと判定する。
そして、掴み爪212を開放して、冊子10を掴み爪212から離す(ステップS14)。次に、第2搬送ベルト部202を駆動し、冊子10を下流側に排出する(ステップS15、図17参照)。この冊子10は、不良品スタック部104を通過して、良品スタックコンベア部105に排出される。
その後、ステップS1に戻り、次にフィーダ部102からフィードされてきた冊子10の処理を繰り返す。
このように、フィーダ部102から順次フィードされてくる冊子10の各ページを連続的に画像データとして取得することが可能となり、効率的である。
また、掴み部203と第1搬送ベルト部201と第2搬送ベルト部202とが上昇移動して、冊子10がガラス板208に押し付けられている状態で画像データを取得するため、冊子10が厚い場合にも、見開きページの中央部分の画像データを明瞭に取得することができる。
なお、上述した実施形態では、冊子10の表紙の画像データを取得する場合について説明したが、表紙の画像データを取得しない場合には、初回の処理でステップS5〜8の処理をせずに、ステップS4の処理の次にステップ9の処理を行えばよい。
また、上述した実施形態では、画像データの取得時に、冊子10を押し付け用のガラス板208へ押し付けるために、第1搬送ベルト部201と第2搬送ベルト部202と掴み部203とを上昇させるとして説明したが、これに限定されることはなく、ガラス板208の方を下降させてもよい。
(画像読み取り異常時の処理)
次に、制御部108の異常検知手段14によって、画像データ取得手段11により取得された画像データに異常が検知された場合の処理について、図18〜図22のめくり部103の模式的側面図を参照して説明する。
異常検知手段14(図2参照)は、取得した画像データを解析して、例えば、ページが傾いている、ページの一部や角が折れ曲がっている、ページ全体が撮像されていない等があるか否かを判定する。そして、傾きの程度、撮像されていない部分の面積のページ全体に対する割合等が所定の閾値を超えている場合に、異常と判定する。
異常検知手段14により画像データに異常が検知された場合に、異常処理手段15(図2参照)は、当該画像データを取得する基となった冊子10を不良品スタック部104(図1参照)へ排出するために、以下の処理の制御を行う。
まず、図18に示すように、冊子押し上げ棒218を上方に移動させ、冊子10を持ち上げる。
次に、図19に示すように、第2めくり棒205を冊子10の下へ移動する。
次に、図20に示すように、第2めくり棒205を第1搬送ベルト部201側へ移動し、冊子10をページをめくる前の状態に戻す。
次に、図21に示すように、掴み爪212を開放し、掴み爪212から冊子10を離す。そして、第1搬送ベルト部201と第2搬送ベルト部202を駆動し、冊子10をめくり部103から不良品スタック部104側へ移動させる。第2めくり棒205は元の位置に移動させる。
そして、図22に示すように、不良品スタック部104内部の中央付近に設けられているゲート140を開き、冊子10をゲート140の下方へ落下させる。その後、フィーダ部102からフィードされてくる別の冊子10について図4のステップS1から処理を行うことで、処理を中断させることがない。
なお、異常を検出した際の処理として、上記のような不良品スタック部104側へ冊子10を移動させる処理の他に、警告情報を出力したり、異常の解析結果を出力したり、処理を停止させたり、異常検知の基となったページの画像を再度取得(リトライ)してもよい。また、画像データの異常に限らず、めくり部103でページを2枚以上めくった場合や、紙詰まりが発生した場合などを異常に含めてもよい。
また、異常検知手段14と異常処理手段15は、ページめくり読取装置1の制御部108に設けずに、ページめくり読取装置1と電気的に接続されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に設けてもよい。
また、取得した画像データの処理として、冊子のID認識、RFID認識、バーコード認識、OCR認識等を行い、認識した情報に基づいて、画像データを仕分け、分類してもよい。
(ガラス板の変形例)
なお、上述した実施形態では、冊子10をガラス板208に押し当てることにより、見開きページ中央部の綴じ込み部分を明瞭に撮像できるようにしたが、ガラス板208の代わりに、冊子10の見開きページ中央部の綴じ込み部分の両端(縁部分)を押える部材を用いてもよい。
図23は、冊子10を縁押え部材208aで押えた状態のめくり部103Aの模式的側面図であり、図24は、めくり部103Aの模式的正面図である。
この縁押え部材208aを使用する場合には、図4に示すステップS5において、冊子10をガラス板208に押し付ける代わりに、2つの縁押え部材208aをアクチュエータ等で制御して、冊子10の綴じ込み部分まで移動させ、2つの縁押え部材208aで当該綴じ込み部分の両端を押えるようにするとよい。
(フィーダ部の構成)
次に、フィーダ部102の構成について説明する。図25はフィーダ部102の模式的側面図である。
同図に示すように、フィーダ部102は、立方体形状で内部に空間を有するカバー328と、当該カバー328の上面に配置された給紙部302とを備えている。給紙部302は、複数の冊子10を積み重ねてセットしておくためのものである。
カバー328の上部には、上流側から順にゴムローラ310、311、312、313、314、315、316、317が設けられている。これらのゴムローラ310、311、312、313、314、315、316、317は、カバー328の上面に一部が露出しており、給紙部302に積み重ねられた複数の冊子10を下部から順次引き出して、下流側のめくり部103に搬送する搬送手段として機能する。
また、カバー328内には、ゴムローラ310、311、312にベルト318を介して回転力を伝達するクラッチローラ323と、ゴムローラ313にベルト319を介して回転力を伝達するクラッチローラ324と、ゴムローラ314、315、316にベルト320を介して回転力を伝達するクラッチローラ325と、が設けられている。これらのクラッチローラ323、324、325は電磁クラッチを備えたローラであり、電磁クラッチのON−OFF制御により、ゴムローラ310〜316に対するモータ326からの回転力の伝達と、切り離し(回転の停止)を制御することが可能となる。
また、ゴムローラ312の上方には、給紙部302から複数の冊子10が重畳して引き出された場合に、これらの複数の冊子10を分離する第1のリタード手段306が設けられている。ゴムローラ313の上方には、冊子10を上から押える押さえローラ308が設けられている。
ゴムローラ313の下流側(図25ではゴムローラ313の左側)には、その位置に冊子10が存在するか否かを検知するためのセンサ303が設けられている。
また、ゴムローラ316の上方には、第1のリタード手段306を通過しても分離できずに重送されてきた複数の冊子10を分離するための第2のリタード手段307が設けられている。第1のリタード手段306と第2のリタード手段307とは、その間の距離が、冊子10の長さよりも長くなるように配置されている。このような配置間隔を持つことで、同一冊子に対して搬送方向に沿った複数個所で同時に摩擦力が付与され、引き攣れ等を生じさせる虞が無くなる。
ゴムローラ317の上方には、押さえローラ309が設けられている。なお、本実施形態では、押さえローラ308,309に、図示しない駆動伝達手段を設けている。このため、押さえローラ308、309には、冊子10の搬送方向に倣った回転力が付与される。
この第1のリタード手段306と第2のリタード手段307、押さえローラ308、ゴムローラ314、押さえローラ309、ゴムローラ317は、重畳した複数の冊子10を分離する分離手段として機能する。ここで、本実施形態ではリタード手段として、冊子10の搬送経路に沿って第1のリタード手段306と第2のリタード手段307を配置することとしているが、さらに複数のリタード手段を配置して、分離の細分化を図るようにしても良い。この場合には、上流側に配置したリタード手段から下流側に配置したリタード手段にかけて、冊子10に対する押さえ力を強めるようにすると良い。
ゴムローラ316の上流側(図25ではゴムローラ316の右側)には、その位置に冊子10が存在するか否かを検知するためのセンサ304が設けられている。ゴムローラ317の下流側(図では、ゴムローラ317の左側)には、その位置に冊子10が存在するか否かを検知するためのセンサ305が設けられている。
カバー328の下端には、ゴムローラ314、315付近の空気をカバー328とゴムローラ314、315との間の隙間から吸引して、ゴムローラ314、315付近の冊子10をゴムローラ314、315に引き付けて搬送し易くするための吸引ファン327が設けられている。
また、カバー328内には、クラッチローラ323、324、325、およびローラ329に回転力を付与するための駆動モータ326が設けられている。そして、フィーダ部102の最下流には、電磁クラッチを備え無いローラ329を介して駆動モータ326の回転力が伝達される、常時回転型のゴムローラ317が設けられている。なお、駆動モータからの回転力は、ベルト322を介してクラッチローラ323、324、325、およびローラ329に伝達され、ローラ329の回転力が、ベルト321を介してゴムローラ317に伝達される。
図26には、第1のリタード手段306、および第2のリタード手段307の模式的横断面図を示す(なお、図26においては、第1のリタード手段306として示す)。同図に示すように、第1のリタード手段306(第2のリタード手段307)は、回転軸となる固定軸402と、固定軸402の外周に設けられ、ブレーキ力の調整を行うトルクリミッタ404と、トルクリミッタ404の外周に設けられ、重畳している冊子10を分離するゴム部材406と、固定軸402を上側から押える押えバネ408と、を備えている。すなわち、第1のリタード手段306と第2のリタード手段は、トルクリミッタ内蔵型のゴムローラである。
なお、本実施形態では、第1のリタード手段306については、その回転を規制し、固定ローラとして働くものとしている。このため、第1のリタード手段306は、冊子表面に対して適度なブレーキ力を生じさせることが可能な材質であれば、スキージのような形態や、単なる棒のような形態として構成しても良く、その形態を特に問うものでは無い。
第1のリタード手段306は、第2のリタード手段307に比べて、押えバネ408による押え力が極めて弱く設定されている。このため、冊子10が下に存在しない状態で下のゴムローラ312と接触していたとしても、ゴムローラ312に対して、過度な付加を与える虞が無い。また、ゴムローラ312と第1のリタード手段306との間に存在する冊子が1冊である場合でも、冊子10の表面に対して過度の摩擦力を与え、冊子10を傷めるといった虞も無い。
しかしながら、ゴムローラ312と第1のリタード手段306との間に、複数の冊子が存在する場合には、重畳した冊子10間の摩擦力よりも、ゴムローラ312と冊子10との間の摩擦力や、第1のリタード手段306と冊子10との間の摩擦力の方が強くなる。このため、ゴムローラ312にグリップして搬送される下側の冊子10と、第1のリタード手段306によりブレーキ力が付与される上側の冊子10とが剥離される(粗捌き)。
第2のリタード手段307は、押えバネ408の押え力が、第1のリタード手段306よりも強く設定されている。このため、ゴムローラ316との間に冊子が存在しない状態であっても、ゴムローラ316に過度な負荷が掛からないように、トルクリミッタ404が設けられている。これにより、第2のリタード手段307とゴムローラ316とが接触している状態では、トルクリミッタ404によりブレーキがかかった状態で、ゴムローラ316に従動回転する。
第1のリタード手段306は上述したように、重畳した冊子10を粗捌きするための手段である。このため、第2のリタード手段307に搬送されてくる冊子10は、1冊である場合と、複数の2冊程度の雑誌が重畳してくる場合とが存在する。ゴムローラ316と第2のリタード手段307との間に1冊の冊子10が存在する場合には、上記と同様に当該冊子10の移動に従動回転する。一方、重畳した複数の冊子10が存在する場合には、下側の冊子10はゴムローラ312にグリップして移動するが、重畳した冊子10間の摩擦力よりもトルクリミッタ404によるブレーキ力が大きいため、第2のリタード手段307は回転せずに、上側の冊子10は第2のリタード手段307にグリップし、トルクリミッタ404のブレーキ力により剥離される。
図27には、ゴムローラ310の模式的横断面図を示す。同図に示すように、ゴムローラ310は、ベルト318の回転により駆動される駆動軸410と、駆動軸410の外周に設けられ、接した冊子10に従動回転するワンウエイクラッチ412と、ワンウエイクラッチ412の外周に設けられ、冊子10を搬送するゴム部材414とを備えている。
ゴムローラ311、312の構成も、ゴムローラ310の構成と同様である。このような構成とすることにより、ゴムローラ313と押さえローラ308との回転力により、冊子10が引抜かれた場合であっても、ゴムローラ310、311、312や、ベルト318、および冊子10自体に、負荷がかかることを避けることができる。
(フィーダ部の動作)
次に、図28〜図33に示すフィーダ部102の模式的側面図と、図34に示す時間と各部のON−OFFの関係を示すタイミングチャートを参照して、フィーダ部102の動作について説明する。
まず、図28に示すように、冊子10を給紙部302に積み上げておく。この場合、各冊子10は厚さが異なっても構わない。
作業者が不図示の動作開始ボタンを操作すると、図34のタイミングチャートに示すように、制御部108からスタート信号が出力され、駆動モータ326と、クラッチローラ323、324、325における電磁クラッチと、吸引ファン327とがONする。駆動モータ326の駆動によりベルト322が回転し、クラッチローラ323、クラッチローラ324、クラッチローラ325それぞれを経由して、ベルト318、ベルト319、ベルト320それぞれに回転が伝達される。ベルト318の回転が伝達されてゴムローラ310、ゴムローラ311、ゴムローラ312が回転し、ベルト319の回転が伝達されてゴムローラ313が回転し、ベルト320の回転が伝達されて、ゴムローラ314、ゴムローラ315、ゴムローラ316が回転する。また、ローラ329を介して、ベルト322、321から、モータ326の回転が伝達されて、ゴムローラ317が回転する。
ゴムローラ310、311、312の回転により、給紙部302の下部から複数の冊子10が引き出され、引き出された複数の冊子10は第1のリタード手段306により1〜数冊に分離される。以下では、第1のリタード手段306により2冊に分離されて搬送される重送状態について説明する。
ここで、第1のリタード手段306により冊子10の重送をなくすためには、第1のリタード手段306に強いバネ力と強いトルクが必要となる。詳細に説明すると、図35に示すように、積み重ねられた複数の冊子10のうち最下部の1冊の冊子を剥がそうとする剥離力F3は、上部の冊子の自重がF2の場合、F3=μ×F2(μは摩擦係数)となる。つまり、冊子を積み上げる程、強い剥離力が必要となる。
第1のリタード手段306で強い剥離力を得るためには、冊子10をゴムローラ312に押さえ付ける強い押さえ力を生じさせるための押えバネ408による強いバネ力と、重畳した冊子10が移動することを抑えるためのトルクリミッタ404による強いブレーキ力、および強いバネ力が付与された冊子10のうち、最下部の1冊子をグリップしたまま引き抜く強い搬送力が必要となる。しかしながら、強いバネ力と強いトルクで剥離に必要な力を上げると、強い搬送力が付与された冊子にダメージを与え、冊子を壊してしまう可能性もある。以上の理由により、あえて分離ローラ306は、弱いバネ力と弱いブレーキ力に設定している。なお、図中のF1はゴムローラ310、311、312により加えられる搬送力である。
図29に示すように、この重送された重畳冊子10Aがセンサ303に達すると、センサ303が重畳冊子10Aの到達を検知し、搬送位置検出手段13、回転制御手段12の制御により、クラッチ323はOFFとなる(図34に示すタイミングチャートのt1参照)。
クラッチ323のOFFによりベルト318の回転は停止し、ゴムローラ310、ゴムローラ311、ゴムローラ312の駆動力が無くなる。これにより、給紙部302内の冊子10は搬送されなくなる。
重送された重畳冊子10Aは、ゴムローラ313と押さえローラ308により引き抜かれる。ここで、ゴムローラ310、ゴムローラ311、ゴムローラ312にはワンウエイクラッチ412が内蔵されているために、重送されている重畳冊子10Aと接したゴムローラだけが従動回転する。
このように、ゴムローラの連れ回りが無い為に、給紙部302内の冊子10は搬送されなくなる。
重畳冊子10Aがゴムローラ313と押さえローラ308により引き抜かれると、図30に示す様に、重畳冊子10Aの上にローラ等の押えが無い状態となる。これは、重畳冊子10Aを分離ローラ307で再度分離する際に、上部にローラ等が無い状態とすることが必要なためである。
この時点では、図34のタイミングチャートに示す様に、吸引ファン327がONとなっており動作中である。したがって、当該吸引ファン327がカバー328とゴムローラ310〜317との間の隙間から、重送した重畳冊子10Aを吸引するため、重畳冊子10Aはゴムローラ314、315側に引き付けられ、重畳冊子10Aの搬送が可能となる。
重畳冊子10Aがセンサ304の位置に達すると、センサ304が重畳冊子10Aの到達を検知し、搬送位置検出手段13、回転制御手段12の制御により、クラッチローラ324における電磁クラッチはOFFとなる(図34のタイミングチャートのt2参照)。クラッチローラ324の電磁クラッチがOFFとなることにより、ベルト319の回転が停止し、ゴムローラ313は停止する。
重畳冊子10Aは、ゴムローラ314、315により第2のリタード手段307の位置まで搬送され、第2のリタード手段307により確実に1冊に分離される(図31参照)。
これは、図36に示す様に、この時点の分離力F5はF5=μ×F4以上の力が必要となり、自重F4は冊子10が多数冊重ねられている場合のF2に比べて極めて小さいことから、F5が極めて小さくなる。したがって、弱いバネ力(第1のリタード手段306よりも強い)と弱いブレーキ力の第2のリタード手段307を用いたとしても、ゴムローラ316と冊子10との間に適当なグリップ力を与えることができ、重畳冊子10Aを容易に分離することができる。ここで、重畳冊子10Aが分離された後の下側の冊子を冊子10Bとし、上側の冊子を冊子10Cとする。
冊子10Bはゴムローラ314、315、316、317で搬送されて、図32に示すように、センサ305の位置に達する。センサ305は冊子10Bを検知し、搬送位置検出手段13、回転制御手段12の制御により、クラッチローラ325の電磁クラッチがOFFとなる(図34のタイミングチャートのt3参照)。
クラッチローラ325の電磁クラッチがOFFとなることにより、ベルト220は停止し、ゴムローラ314、315、316の駆動力がなくなり、冊子10Cは搬送されなくなる。
冊子10Bはゴムローラ317と押さえローラ309により引き抜かれる。ゴムローラ314、315、316にはワンウエイクラッチ412が内蔵されているため、この冊子10Bと接したものだけが従動回転する。このように、ゴムローラの連れ回りが無い為に、冊子10Cは搬送されない。
そして、冊子10Bはゴムローラ317に搬送されえて、図33に示す様に、下流のめくり部103側へ排出される。
このように、2つのリタード手段306、307を用いることで、冊子10に強い剥離力をかけて冊子10を傷つけることがない。また、各冊子10の厚さに応じて逐一設定を調整しなくても、任意の厚さの冊子10を1冊ずつめくり部103側へ供給することが可能となる。また、ゴムローラ310、311、312、313、314、315、316の回転制御を行うことにより、確実に1冊ずつ分離フィードすることができる。
センサ305がOFFになった際、センサ304がON、すなわち冊子10を検知している時は、搬送路上に剥離された冊子10が残存していることを意味する。このため、クラッチローラ325の電磁クラッチがONとなり、ゴムローラ314、315、316を駆動させ、残存する冊子10をローラ317側へと送り出す(図34のタイミングチャートのt4参照)。
冊子10がローラ317を抜けてセンサ305により検知されると、再びクラッチローラ325の電磁クラッチがOFFとなる(図34のタイミングチャートのt5参照)。
全てのセンサの検知がOFFとなり、めくり部103への冊子10の搬送が可能となると、再び全てのクラッチローラ323、324、325の電磁クラッチがONとなり、冊子10の搬送が再開される(図34のタイミングチャートのt6参照)。
(ローダコンベア部)
次に、ローダコンベア部101について説明する。ローダコンベア部101は、多量の冊子10を処理する場合に使用する。ローダコンベア部101を使用する場合には、図1に示すように、ローダコンベア部101をフィーダ部102の上流側に配置し、処理すべき多量の冊子10を当該ローダコンベア部101に積み重ねておく。
フィーダ冊子検知手段16は、冊子有無センサ109からの信号により、フィーダ部102に冊子10が存在するか否かを検知する。
冊子供給制御手段17は、フィーダ冊子検知手段16によりフィーダ部102に冊子10が存在しないと判定された場合に、ローダコンベア部101を駆動させる信号を送り、ローダコンベア部101に積み重ねられた冊子をフィーダ部102の給紙部302に移動させる。
このように、ローダコンベア部101を使用することで、処理すべき多量の冊子10を当該ローダコンベア部101に積み重ねておくだけで、全て自動で冊子10の全ページの画像データを取得することができるため、効率的である。
以上説明したように、ページめくり読取装置1によれば、積み重ねられた厚さの異なる複数の冊子10の各ページを連続的に画像データとして取得することが可能となり、作業にかかる手間や時間を大幅に削減することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、複数の冊子10を処理する場合について説明したが、複数の冊子10の中に1枚の紙が混在している場合にも、ページめくり読取装置1で連続処理を行うことができる。
次に、上記実施形態に係るページめくり読取装置における各部の応用形態について説明する。
図37に示す形態は、フィーダ部102における搬送路に、膨らみ検知センサ330を設けると共に、センサ305を高さ検知センサとした場合の例である。膨らみ検知センサ330は、押さえローラ308と、第2のリタード手段307との間に設けられるセンサである。ふくらみ検知センサ330は、例えば光センサとすれば良く、発光部と受光部の間に、発光部から照射される光を隔てる物があった場合に、それを膨らみとして検知する。
このようなセンサを設けることによれば、図37のように、綴じ込み部が搬送路の上流側に配置された、いわゆる逆挿し状態の冊子10を検知することができる。なぜならば、逆挿しの冊子10が搬送されて来た場合、第2のリタード手段307により冊子表面にブレーキ力(摩擦力)が付与されると、冊子10の表紙にあたるページが撓み、めくり上げられる状態となる。このため、膨らみ検知センサ330における発光部と受光部との間を隔てることとなり、膨らみの(逆挿し)検知がなされる。
高さ検知センサは上述したように、押さえローラ309の下流側に配置された、冊子10の有無を検知するセンサ305と共通で良い。ここで、冊子10の有無を検知するためのセンサとしては、単なるON・OFF検知ができる機能を持つものであれば良い。一方、冊子10の高さを検知する機能を持たせるためには、側距ができる必要がある。このため、センサ305としては、レーザ測距センサなどを採用すれば良い。
また、給紙部302と、第1のリタード手段306との間には図43に示すような、ガイド312aを設けるようにすると良い。このようなガイド312aを設けることにより、給紙部302から送り出された冊子10の厚みが厚い場合、あるいは冊子10の重畳数が多い場合、冊子10がガイド312aに接触することにより、ガイド312aの先端が上方向に持ち上げられることとなる。ガイド312aの先端は、その一部が、第1のリタード手段306の下側に配置されるように設定されている。このため、ガイド312aの先端が持ち上げられると、第1のリタード手段306も持ち上げられ、冊子10が第1のリタード手段306の側面に衝突し、第1のリタード手段306の持ち上がりを邪魔してしまうことを防ぐことができる。
次に、めくり部103に関する応用形態について説明する。上記実施形態では、撮像時における第1搬送ベルト201と第2搬送ベルト202の上昇は、単純に冊子10をガラス板208へ押し付けるものである旨記載した。しかしながら詳細には、第1搬送ベルト201と第2搬送ベルト202の昇降は、掴み部203により掴んだ冊子10の厚みを考慮して制御することが望ましい。
具体的には図38に示すように、搬送路Fからガラス板208までの距離をA、搬送路Fからエア吸着パッド206までの距離をB、センサ305によって検出された冊子10の厚みをaとした場合、第1搬送ベルト201の1回目の上昇距離αは、冊子10の厚みを考慮して、A−aとなる。一方、第2搬送ベルト202の1回目の上昇距離βは、冊子10の厚みを考慮しないため、Aとなる。
また、第1の搬送ベルト201は図39に示すように、ページをめくる際、冊子10をエア吸着パッド206に押し付けるように上昇させる。このときの第1搬送ベルト201の上昇距離をbとした場合、2回目以降の第1搬送ベルト201の上昇距離α′は、A−(B−b)とすることができる。一方、2回目以降の第1搬送ベルト202の上昇距離β′は、α′+[a−(B−b)]となる。
このような制御を行うことにより、厚みの厚い冊子10であっても、ガラス板208への押し付けを安定して行うことができ、撮像される画像を鮮明なものとすることができる。なお、エア吸着パッド206の近傍には、エア吸着パッド206への近接を検知する近接検知センサ214aを設け、上昇距離bは、この近接検知センサ214aによる検知信号の出力位置までの距離とする。また、計算上、上記のような距離制御では、上昇距離に1ページ分の誤差が生じることとなるが、ページ間の空気層による厚みの変化等を考慮した場合、その誤差を考慮する必要性はほとんどない。
また、上記実施形態ではページをめくる際、エア吸着パッド206による首振り動作と、エア吹付ノズル207からの空気の吹き付けにより、ページの複数めくりを防止する旨記載した。しかし、ページの複数めくり防止を確実なものとするために、複数めくり防止センサ230を設けるようにしても良い(図40参照)。
複数めくり防止センサ230は、エア吸着パッド206により吸着されたページの厚みや枚数を検出することにより、めくろうとしているページが1ページであるか否かを判定する。なお、判定によりページが複数であるとした場合には、エア吸着パッド206による吸着を再度行わせる。
複数めくり防止センサ230としては、超音波センサや、透過型センサ等のセンサを用いることができ、好ましくは、これらのセンサを複数組み合わせて使用すると良い。例えば、透過型センサを単体で用いた場合、冊子10の形態が、袋とじ型のページを採用するものであった際には、袋の開き具合により、1ページであるか否かが判別不明となってしまう。一方、超音波センサを用いた場合には、袋の開き具合の如何によらず、それが2枚であれば、1頁と判断することができる(冊子のページが袋とじ状である設定としている場合)。このため、複数のセンサを組み合わせて検知を行うようにすることで、複数めくりの防止を確実なものとすることができる。
また、冊子10のページ間に、紙片長の異なる折り込みなどが含まれている場合には、図41に示すように、その折り込みページ10aのみが立ち上がることがある。このため、めくり部103Aには、折り込みページ10aの立ち上がりを検知する折込検知センサ231を設けるようにすることができる。折込検知センサ231は、膨らみ防止センサ330と同様に、発光部と受光部を備えた光センサなどであれば良い。
また、支持部材214の進行方向には、ページめくりの失敗等が生じた際に、これを検知するセンサを設けるようにしても良い(図42参照)。具体的には、めくられたページ10bが、ページめくりの失敗により支持部材214の進行方向側に覆いかぶさることがある。このような場合には、支持部材214の進行方向にセンサ232を設けるようにすれば良い。センサ232としては、近接センサ等であれば良い。このようなセンサを設けることにより、同一ページの重複撮像や、ページ折れなどが生ずる危険性を抑制することができる。
次に、本実施形態のページめくり読取装置1により読み取られる冊子500を形成するための台紙502について説明する。図44に、本実施形態の台紙を用いた冊子の平面図、図45に、図44のA−A線断面図を示す。なお、図44では、冊子500を構成するページの束518を省略している。また、図45では、矩形の破線で囲った部分を拡大した詳細図も併せて記載している。
前述のように、冊子10以外に、電子化すべき書類としては、申込用紙や、公共料金等の領収書や請求書のような伝票類、または個人情報(運転免許証のコピー)が記載された書類等も存在する。これらには、一定の寸法の定型書類(例えば、A4サイズ)だけでなく、それよりも小さな小型書類516も含まれる。しかし、定型書類は薄い感圧紙等で形成されている場合が多く、その引張強度は小さい。そして、これらをまとめて冊子化し、ページめくり読取装置1において定型書類及び小型書類516を読み取る場合を考えると、前述のように定型書類に用いられる感圧紙は薄いためフィーダ部102により搬送する際に破損する虞がある。また、小型書類516は定型書類よりも小さく、綴じる作業が煩雑となる。そこで、本実施形態の台紙502を用い、冊子500として冊子化することにより、元の定型書類及び小型書類516の読み取りとその後の管理を容易に行なうことができる。
本実施形態の台紙502は、台紙本体504と、折り込み部506と、ポケット508により構成される。台紙本体504は、前述の感圧紙よりも十分に厚みのある(引張強度の高い)紙(上質紙等)が用いられる。台紙本体504は、感圧紙等により形成された定型書類(ページ)とほぼ同様の寸法を有している。また、この台紙本体504には、感圧紙等の薄い紙でできたページの束518が配置される。これにより、台紙本体504は、冊子500の一方の終端(最下部)のページを形成する。
折り込み部506は、台紙本体504と一体のものであり、台紙本体504の冊子500のフィーダ部102による搬送方向側の端部から延出してページの束518側に折り込まれ、ページの束518の端部から冊子500の他方の終端(最上部)のページにおいて、ページの束518の端部側を覆うように形成されている。よって、ページの束518は、台紙本体504と折り込み部506の間に挟まれ、台紙本体504及び折り込み部506は、ページの束518と重なる位置において、ページの束518とともにステープラー520等の綴じ込み手段により綴じられることになる。
ポケット508は、台紙本体504に取り付けられた(貼り付けられた)透明なシート510により形成されている。シート510は、その周縁部(貼付領域512)のみが台紙本体504に張り付けられた状態であり、その周縁部の一部が台紙本体504に張り付けられずシート510と台紙本体504との間に開口部514を形成している。そして、この開口部514(台紙本体504とシート510の隙間)から小型書類516を収容することができる。
シート510の形状は任意であるが、矩形形状が最適であり、この場合、矩形のうちの3辺の周縁を台紙本体504に張り付け、残りの1辺において開口部514を形成すればよい。なお、開口部514の位置は任意であるが、図44のように、シート510の折り込み部506に対向する辺とそれに対向する辺以外の辺(台紙本体504の長辺に対向する辺)に形成することが望ましい。シート510の折り込み部506に対向する辺に開口部514を形成した場合は、小型書類516の収容がやや煩雑になり、また、それに対向する辺に開口部514を形成した場合は、一度収容した小型書類516が開口部514から出てしまうおそれがある。
また、ポケット508は、台紙本体504において折り込み部506側に偏在して取り付けられている。これにより、台紙本体504の折り込み部506の反対側は台紙本体504が露出した状態となる。この露出部分を、前述の複数めくり防止センサ230(図40)の検査位置とすることにより、複数めくり防止センサ230がシート510と台紙本体504とが重なる部分を2重めくり(多重めくり)として誤検知することを回避できる。
本実施形態の台紙502により形成した冊子500をフィーダ部102から搬送する場合について説明する(図28参照)。図28において台紙502により形成された冊子500が給紙部302に積まれた冊子10のうちの最下段に配置され、ゴムローラ310,311,312の回転により給紙部302から繰り出される場合を考える。このとき、最下段にある冊子500には、積まれた他の冊子10(他の冊子500)の荷重により、その上にある冊子10(他の冊子500)から分離する応力(分離力)のみならず、冊子500自身を冊子500の搬送方向にせん断する応力(分離力)が印加される。
このとき、仮に、冊子500において折り込み部506が無い場合には、冊子500の最上部のページとその下のページとを冊子500の搬送方向に引き剥がす応力が印加される。前述のように冊子500はステープラー520等の綴じ込み手段により綴じ込まれているが、冊子500を構成するページが感圧紙等で形成されている場合、その引っ張り強度が小さいため。綴じ込み手段により綴じられた部分を基点として破損するおそれがある。
しかし、本実施形態のように折り込み部506を設けることにより、前述の引き剥がす応力を折り込み部506が受けることになる。折り込み部506は上質紙等の比較的引張強度の大きい紙で形成されているため、前述の応力により破損することはない。これにより、冊子500の最上部のページとその下のページとを冊子500の搬送方向に引き剥がす応力の印加が回避され、冊子500を破損することなく他の冊子10(他の冊子500)から分離させて搬送することができる。
その後、フィーダ部102からめくり部103に搬出された冊子500は、その折り込み部506が掴み部203により掴まれる(図3、図6参照)。そして、冊子10同様にページめくり及び各ページの画像データの生成が可能となり、台紙本体504のポケット508に収容された小型書類516の読み取りも可能となる。各ページの読み取り後には、冊子500の状態でそのまま元の定型書類及び小型書類516を管理することができる。
図44、図45では、冊子500はページの短辺において綴じた形態であったが、ページの長辺において綴じた形態も可能である。すなわち、折り込み部506は、台紙本体504の長辺から延出するとともに、折り込み部506及び台紙本体504は、ページの束518の長辺側の端部と重なる位置においてページの束518とともに綴じられた構成とすることができる。これにより、書籍等と同様の形態で冊子500を構築することができる。また、ポケット508は、台紙本体504のページの束518側の面に貼り付けられているが、その反対側の面にとりつけてもよい。さらに、本実施形態の台紙502は、感圧紙で形成されたページ(定型書類)を綴じるために用いる旨説明したが、通常の上質紙等を材料とするページ(定型書類)にも適用できる。
1………ページめくり読取装置、101………ローダコンベア部、102………フィーダ部、103、103A………めくり部、104………不良品スタック部、105………良品スタックコンベア部、106………撮像カメラ、107………LED照明、108………制御部、109………冊子有無センサ、11………画像データ取得手段、12………回転制御手段、13………搬送位置検出手段、14………異常検知手段、15………異常処理手段、16………フィーダ冊子検知手段、17………冊子供給制御手段、201………第1搬送ベルト部、202………第2搬送ベルト部、203………掴み部、204………第1めくり棒、205………第2めくり棒、206………エア吸着パッド、207………エア吹付ノズル、208………ガラス板、209………スライドガイド、210………センサ、211………センサ、212………掴み爪、213………掴み爪回転軸、214………支持部材、215………回転軸、216………支持棒、217………支持部材、218………冊子押し上げ棒、302……給紙部、303、304、305……センサ、306………第1のリタード手段、307……第2のリタード手段、308、309……押えローラ、310、311、312、313、314、315、316、317……ゴムローラ、318、319、320、321、322……ベルト、323、324、325……クラッチ、326……駆動モータ、327……吸引ファン、328……カバー、329………ローラ、500………冊子、502………台紙、504………台紙本体、506………折り込み部、508………ポケット、510………シート、512………貼付領域、514………開口部、516………小型書類、518………ページの束、520………ステープラー。

Claims (3)

  1. 重ねられた複数の冊子を下部から1冊ずつ搬送し、搬送された前記冊子のページをめくりながら各ページを読み取るページめくり読取装置において用いられ、前記冊子を構成するページの束を綴じるための台紙であって、
    前記台紙は、
    前記冊子の一方の終端のページとなるように前記ページの束とともに束ねられ、前記ページめくり読取装置によりめくられる台紙本体と、
    前記台紙本体の搬送方向側の端部から延出して前記ページの束側に折り込まれ、前記ページの束の端部から前記冊子の他方の終端のページとなるページ上の前記ページの束の端部側までを覆う折り込み部と、を有し、
    前記台紙本体及び前記折り込み部は、
    前記ページの束と重なる位置において前記ページの束とともに綴じられ、
    前記台紙本体には、
    透明なシートにより形成され、前記ページよりも小さな小型書類を収容するポケットが取り付けられていることを特徴とするページめくり読取装置に供される冊子綴じ用の台紙。
  2. 前記ポケットは、前記台紙本体において前記折り込み部側に偏在して取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のページめくり読取装置に供される冊子綴じ用の台紙。
  3. 前記折り込み部は、前記台紙本体の長辺から延出するとともに、前記折り込み部及び前記台紙本体は、前記ページの束の長辺側の端部と重なる位置において前記ページの束とともに綴じられていることを特徴とする請求項1または2に記載のページめくり読取装置に供される冊子綴じ用の台紙。
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