JP6491242B2 - キャリアアグリゲーションモード用フロントエンドモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、キャリアアグリゲーションモード用のフロントエンドモジュールに関する。
キャリアアグリゲーション(CA)を用いたセルラー通信においては、複数のバンドが同時に(シングルモード通過バンド+CAモードのペアバンドが)アクティブとなることが可能となっている。このようなキャリアアグリゲーションモードにおいては、データ速度を増大するために、複数のフィルタまたはデュプレクサを含む2つ以上の信号経路が並列に回路構成されている。このキャリアアグリゲーションモードにおいてそれぞれのバンドが別々のアンテナを用いていれば問題は起こらない。しかしながら2つのアグリゲートされたバンドに割り当てられた2つの信号経路が同じアンテナに並列にカップリングされている場合、パワー損失を避けるために、互いのローディングまたはブロッキングが必要とされている。
1つのアンテナ(AT)から出て複数のローノイズアンプ(LNAs)を介して受信器に向かう信号を用いる、受信(RX)CAモードにおいては、それぞれの通過バンド周波数とペアバンドとの組合せに対し、複数の信号経路が互いにブロッキングせずかつ互いにローディングしないことが重要である。これはさもなければパワー損失および大きな挿入損失をもたらすからである。
ポートP1およびP2で示される複数の増幅器(PAs)から出る複数の信号を用いる、送信(TX)CAモードにおいては、それぞれの通過バンド周波数とペアバンドとの組合せに対し、複数の信号経路が互いにブロッキングせずかつ互いにローディングしないことが重要である。これはさもなければパワー損失および低い出力パワーならびに低い効率をもたらすからである。
ここではRXのCAモードに焦点を当てて説明するが、この原理はTXのCAモードにも適用することができる。
増大するデータ通信量を処理するために、それぞれの周波数帯域に割り当てられた、さらに多くのバンドが規定される。したがって規定されるキャリアアグリゲーションバンドの組合せの数もまた増大する。これらのバンドおよびバンドの組合せの大部分で動作し得るフロントエンドモジュールは、従来の手法で設計したものは大きくかつ複雑になり、その性能に悪影響を与える。このような複雑なフロントエンドは大きな挿入損失(IL)および小さな絶縁を示す。さらに、開発のためのコストおよび労力が増大し、そしてこれらの開発がビジネスとして成功する可能性は低くなる。
キャリアアグリゲーションのための標準的な手法は、所与のペア周波数バンドXXXでのインピーダンス(帯域外(OOB;out-of-band)インピーダンス)とも呼称される)を、開路でのような高インピーダンスに変換する複数の位相シフタを使用することである。1つのCAモードにおいて2つのバンドが組み合わされると、各々のバンドはインバンド用にマッチングされ、開路はOOBに対して設定される。通常、CAモード用のこれら2つのバンドは、いわゆる直接マッピングによって制御され得るスイッチに接続されている。これはこのスイッチのすべての投(throws)が独立に制御および駆動され得ることを意味する。こうして単一のバンドモード用の1つの投を駆動することが可能であり、あるいはキャリアアグリゲーションモード用の2つの投の駆動が可能であり、ここで2つのバンドは1つのアンテナ端子またはアンテナ入力に対し並列に接続され、同時刻に同時に動作される。この結果、上記の位相シフタの損失のために、シングルバンド動作モードにおける挿入損失は増大する。これは、使用されているLとCの成分が制限されたQ値を有しているからである。そしてキャリアアグリゲーションモードにおいては、この挿入損失は、上記のペアバンドのローディングによっても同時に増大する。これはペアバンドの、上記のフィルタの制限されたΓ(反射係数)および上記の位相シフタの制限されたQ値(quality factor)のために、上記のスイッチにおける結合基準面でのOOB反射係数Γの大きさが、理想的な開路(open)となっておらず有限となっているためである。もう1つの欠点はこの手法が多かれ少なかれ2つの並列のバンドに限定されていることである。
図1はキャリアアグリゲーションモードも、また上記の2つのバンドの1つにおけるシングルモード動作も可能な回路のブロック図を示す。スイッチSWの入力は、アンテナ端子ATに接続されている。このスイッチSWの第1の出力は、第1の信号経路に接続されている。この信号経路においては、位相シフタPS1が配設されており、またフィルタ手段FM1も配設されており、これら両者は直列に回路接続されている。この位相シフタPS1は、第2の信号経路のバンド内の信号に対し高インピーダンス状態となるように調整されている。この第2の信号経路は、このスイッチSWの第2の出力に接続されており、第2の位相シフタPS2および第2のフィルタ手段FM2を備える。この第2の位相シフタPS2は、第1のバンド内の信号に対し高インピーダンスを設定するように調整されている。さらなる動作に対してそれぞれの信号を提供する端子をP1,P2とする。
キャリアアグリゲーションモード内のマルチプレキシングのもう1つの手法が図2に示されている。ペアバンドの周波数に対応するOOBでの高インピーダンスとなる開路を実現するために、位相シフタの代わりに、直列の共振器R1、R2が用いられている。図1は、図1の位相シフタPSがそれぞれ共振器R1,R2で代替された回路を示している。
キャリアアグリゲーションモード用の第3の手法は、図3に示す直接マルチプレキシングである。この場合スイッチは全く関与せず、それぞれがフィルタ手段FMを備える上記の2つの信号経路は、マッチング用および組合せ用のネットワークMNを介して接続されている。このマッチング用および結合用のネットワークMNは、OOB/ペアバンド周波数に対する適合したインバンド周波数および良好な分離度をもたらし、ここではフィルタの入力アドミッタンスの帯域外キャパシタンス(out-of-band capacitance)を有する共振が利用されている。この手法は、実際には、2つの異なるバンドで動作する2つの信号経路の並列回路に限定されている。
さらに既定のバンドの組合せのセット用のキャリアアグリゲーションを可能とする、異なるバンド(複数)の多重化用のフロントエンドモジュールを構成する場合は、これに対応した数の投を有するスイッチが必要となる。異なるバンドの組合せが用いられる、世界の様々な地域でのローミングを可能とするために、通常10より多い投が必要である。
図4は、このような既知の、例示の回路ブロック図を示す。この図は、ダイプレクサDIPに接続されたアンテナ端子ATを示す。この2つの出力は、それぞれスイッチSWに接続されている。この図に示す上側のスイッチSWは、SP12Tスイッチであり、これはこのスイッチSWが、スイッチ入力を、このダイプレクサを12個のスイッチ出力の1つと、すなわち所望の組合せにカップリングすることを意味している。これらの出力へは、異なるバンド(複数)における異なる信号経路(複数)が接続されている。これらの信号経路の一部はフィルタ手段を備え、これらの信号経路の一部は、規定されるキャリアアグリゲーションモード用に選択可能なこれらのバンド用の位相シフタを備える。このダイプレクサDIPの第2の出力は、この実施形態では、7個の投を有するSP7TスイッチSW’に接続されている。このスイッチへは、異なるバンド(複数)に割り当てられたそれぞれの番号の信号経路が接続されている。
図4に示すようなフロンドエンドモジュールは、様々な問題をもたらす。第1に、8個以上のスイッチ投(switch throws)のスイッチにおいては、交差点が発生し、投の数の増加と共に挿入損失が益々増加し、他方で、信号経路間あるいはそれぞれの信号経路用のルーティング配線間のカップリングによってマッチングおよび絶縁が劣化する。カップリングの大部分はこのスイッチ領域の回りで起こる。さらに、このスイッチの直線性が大きな投数に対して悪化する。
第2に、このスイッチを介して並列に回路接続された全てのバンドによって、全ての異なるキャリアアグリゲーションバンドの位相シフタとの組合せを指定することがより困難となる。設計はさらに複雑になり、あるいは殆ど不可能になり、サイズが巨大になり、またあまりに大きな挿入損失をもたらす。
第3に、このような多数のバンドおよびキャリアアグリゲーションバンドの組合せによって、全てのバンドおよびバンドの組合せを1つのモジュールに組み込むことはメーカーのビジネスにとって魅力が無いからである。これより小型化の手法を用いることがもっと経済的であるが、これはせいぜいモジュラー化して設計することや、必要ならばさらなる部品のプラグアンドプレイによって拡張されることである。
本発明の目的は、シングルバンドモードにおいて、およびキャリアアグリゲーションモードにおいても動作することができる経済的なバンド(複数)のセットを含むフロントエンドモジュールを提供することである。このフロントエンドモジュールのアーキテクチャは、柔軟性が有り、拡張可能であり、また図4に示すような既知のフロントエンドよりも良好な性能を示さなければならない。
この課題およびさらなる課題は、請求項1に記載のフロントエンドモジュールによって解決される。このフロントエンドモジュールの有利な実施形態および変形例は、さらなる請求項で示される。
本発明は、サブモジュールによって拡張可能なコアバンド(複数)に限定されているフロントエンドモジュールを開示し、これはスイッチの大きな投数を回避し、この大きな投数のスイッチによってもたらされる大きな挿入損失、不十分な絶縁、および悪い直線性を回避する。そこで、代わりに本発明は、第1のスイッチと第2のスイッチのカスケードを用いる。このフロントエンドモジュールは、少なくとも1つのキャリアアグリゲーションモードで動作することができ、この際この第1のスイッチの異なる出力にカップリングされる信号経路(複数)が組み合わされる。
本発明によるフロントエンドモジュールは、k個の出力を有する第1のスイッチの入力に接続されたアンテナ端子を備え、ここでkは3以上の整数である。
さらに第2のスイッチが、この第1のスイッチの設定によってルーティングされ得る、少なくとも2つの異なる経路を介して、この第1のスイッチの1つの出力に接続されている。第1のルートは、バイパスを介して上記の第1のスイッチを直接上記の第2のスイッチの入力と接続する。第2のルートは、第1のノッチを備える第1のノッチ経路を介して、上記の第1のスイッチの出力を上記の第2のスイッチの入力と接続する。第3のルートは、上記の第1のスイッチのもう1つの出力を、第1の補助通信システムのバンドに割り当てられた第1の補助信号経路と接続する。
この第1の補助信号経路は、たとえばこの補助通信システムのバンド用のフィルタを含むフィルタ経路であってよい。
このノッチ経路内のノッチは、この第1の補助通信システムのバンドに割り当てられたノッチ周波数用に対して高インピーダンスとなるように調整された共振器を備える。
上記の第2のスイッチには、少なくともn個の出力があり、各々の出力は、それぞれの主通信システムのバンドに割り当てられた主信号経路に接続されており、ここでnは2以上の整数である。
本発明によるフロントエンドモジュールは、これらの複数の主バンドの1つまたは上記の補助通信システムのシングルバンド動作モードで動作するように調整されている。さらに、第1のキャリアアグリゲーションモードにおいては、本モジュールはこれらの主バンドの1つと上記の補助バンドにおいて同時に動作することができる。シングルバンド動作モードおよび第1のキャリアアグリゲーションモードは、上記の第1のスイッチおよび/または上記の第2のスイッチによって設定することができる。有利には、上記の第1および第2のスイッチは、それぞれ直接マッピングによって設定されてよい。
上記の第1のキャリアアグリゲーションモードにおいては、主信号経路は、少なくとも1つの第1のノッチ経路を介して上記のアンテナ端子にカップリングされており、上記の第2のスイッチはこの主経路を可能としている。これと同時に第1の補助信号経路は、上記の第1のスイッチの1つの投(出力)を介してこの主信号経路に対して並列に、上記のアンテナ端子とカップリングされている。
本発明の最も単純な実施形態においては、上記の第1のスイッチは、4個の出力を備える。設けられた全ての信号経路を接続するために単一のアンテナスイッチを有するフロントエンドモジュールと比べて、ここで提案するフロントエンドモジュールは、既知の手法のアンテナスイッチと同等であるがより少ない数の投を有する第1のスイッチを用いる。このような投の少ないスイッチは、望ましくない損失を生じない。
上記のノッチ経路におけるノッチ(複数)は、上記のペアバンドに対する開路を実現するためである。それぞれのノッチ経路は、キャリアアグリゲーションモードにおいて必要な場合にのみ主信号経路に接続される。シングルバンド動作モードにおいては、信号は、上記のバイパスを介して、上記の第1のスイッチから上記の第2のスイッチへ、そしてこの第2のスイッチからそれぞれの主信号経路へルーティングすることができる。以上のようにして、上記のノッチは、このモードにおいて全く損失を生じない。
さらに、もしこのノッチによってブロッキングされているバンドが異なるアグリゲーションモード(複数)の異なるバンドの組合せ(複数)のメンバである場合、各々のノッチは多重に使用されてよい。この際少なくとも1つの成分を保存することができ、この設計は簡易化される。
上記の補助信号経路は、厳しい仕様を有し、このためこれより低損失で設計することが難しいバンドに割り当てられてよい。ここで提案するフロントエンドモジュールにおいては、この補助信号経路は、上記の第1のスイッチを介して直接上記のアンテナに接続されており、2つのスイッチのカスケードを通過する必要がない。これよりこのバンドは高度な仕様で別に処理することができ、したがって最適化することができる。以上のようにして低損失動作がシングルバンド動作において、またキャリアアグリゲーションモードにおいても可能である。上記の第1の補助経路を通る信号のルーティングは、大きな絶縁度でかつ信号線の交差無しに行うことができる。
上記の補助信号経路のバンドを含むキャリアアグリゲーションモードにおける上記のペアバンドの信号のブロッキングすなわちこの信号をローディングしないために、位相シフタがこの補助信号経路において使用されてよい。もし位相シフタが、ブロッキングされるバンドの周波数に対し高インピーダンスを生じるように設定されていると、この位相シフタは所与の周波数の信号をブロッキングすることができる。
さらに、主信号経路にも位相シフタが設けられてよい。さらに多くのキャリアアグリゲーションモードが実行されなければならない場合、上記の第1のスイッチの出力を上記の第2のスイッチの入力に接続するために、さらなるノッチ経路(複数)が設けられてよい。代替として、キャリアアグリゲーションモードにおけるブロッキングは、キャリアアグリゲーションモードにおいて並列にカップリングされるバンド(複数)の各々において位相シフタ(複数)を設けることによって達成されてよい。
上記の第1のスイッチは、それぞれ上記の第1のスイッチの出力を上記の第2のスイッチの入力とカップリングする、選択された信号経路を通る信号のルーティングを可能としている。バイパスは第1および第2のスイッチを直接カップリングする。したがって、このバイパスを通ってあるいはこのノッチ経路を通って上記の信号がルーティングされる際に、上記のノッチ経路はスイッチオンまたはオフされてよい。キャリアアグリゲーションモードにおいては、それぞれのノッチ経路は、主信号経路と上記の補助信号経路とにおける同時動作が必要な場合に、アクティブとなる。
上記の第1のスイッチのさらなる出力(複数)は、1つの回路に接続されてよく、この回路は、シングルバンドのみ用の信号経路あるいはマルチプレクサ等であってよく、このマルチプレクサによってこの第1のスイッチのさらなる出力が多数の信号経路に接続される。このようなマルチプレクサは、たとえばダイプレクサまたは第4のスイッチであってよい。
位相シフタは、一般的には信号経路において、該当するバンドが所定のCAバンドの組合せに関与する時に使用される。共振器は一般的には、バンドが2つ以上のCAバンドの組合せに関与する場合に使用される。最初の場合に対しても共振器あるいは共振器+位相シフタの組合せを使用することは、挿入損失が改善された手法を実現するために好ましいことである。
本発明によるフロンエンドモジュールの1つの実施形態においては、2つ以上の異なる第1のキャリアアグリゲーションモードが交互に設定される。これらの第1のキャリアアグリゲーションモードの各々において、これらの主信号経路のそれぞれがアクティブ状態で、上記の第1の補助通信システムに対し開路となっている上記のノッチ経路を介して上記のアンテナ端子にカップリングされている。同時に上記の第1の補助信号経路は、上記の第1のスイッチのそれぞれの設定によってアクティブ状態でこのアンテナ端子に接続される。これは1つのノッチ経路が2つの第1のキャリアアグリゲーションモードにおける2つの異なるバンドの組合せに用いられることを意味する。このような組み合わせは、上記の補助バンドと2つ以上の主信号経路とを含む。
もう1つの実施形態によれば、上記の主信号経路(複数)の1つおよび上記の第1の補助経路(複数)の1つから別々に選択された2つのさらなる信号経路を上記のアンテナに並列に接続することによって、もう1つのキャリアアグリゲーションモードを設定することができる。これらのさらなる信号経路の各々は、それぞれのさらなるキャリアアグリゲーションモードのペアバンド内の周波数を有する信号に対して相互に開路状態を提供するように調整された1つの位相シフタを備える。上記のそれぞれの主信号経路は、上記のバイパスを介して上記の第1のスイッチに接続されている。
上述したように、これらのさらなるキャリアアグリゲーションモードは、上記のさらなるキャリアアグリゲーションモードにおいて、各々の信号経路に配設された位相シフタ(複数)によって可能とすることができる。この実施形態は、想定されるスイッチ設定によって常に可能であるシングルバンドモード以外に、上記のさらなるキャリアアグリゲーションモードにおいて組み合わされるバンド(複数)が、このキャリアアグリゲーションモードにのみ使用される場合に好ましいものである。
1つの変形例においては、本発明によるフロントエンドモジュールは、第3のスイッチを介して選択される一連の第3の信号経路(複数)に接続する第2のアンテナ端子を備える。これはこのモバイル通信装置によって提供される第2のアンテナを必要とする。この第3の信号経路(複数)の各々は、上記の主信号経路に割り当てられたバンド(複数)の周波数より高い周波数を有するハイバンドにおいて動作するように割り当てられてよい。代替として、もしこの主通信システムのバンド(複数)がこのハイバンドに設置されている場合、上記の第3の信号経路(複数)はローバンド領域で動作するように割り当てられてよい。これに合わせて、上記の第2のアンテナがローバンド周波数での動作に対して最適化されてよい。
この実施形態においては、上記の第3のスイッチの1つの投が、選択された1つの第3の信号経路を上記の第2のアンテナ端子に接続する。こうすることで、この各々の第3の信号経路と、上記の第1のスイッチを介して接続されるかあるいは上記の第2のスイッチに接続されて上記の第1のアンテナ端子に接続されるもう1つの信号経路とのCAバンドの組合せが、上記の第1のアンテナと上記の第2のアンテナとの間の充分な絶縁を必要とするアンテナマルチプレキシングによって実現することができ、また位相シフタまたは共振器のような追加の手段をこのフロントエンドモジュールに必要としない。さらにこの各々の第3の信号経路と、上記の第1のスイッチを介して接続されるかあるいは上記の第2のスイッチに接続されて上記の第1のアンテナ端子に接続されるもう1つの信号経路との間の絶縁が大きくなる。
第2のアンテナのさらなる利点は、この第2のアンテナの周波数最適化が可能であるということであり、この最適化は広周波数帯域に対するよりも狭周波数帯域に対して効果的である。以上より2つのアンテナを、特定の周波数帯域に割り当てることができる。この特定の周波数帯域はローバンドおよびハイバンドであってよい。
これらのアンテナに周波数帯域を割り当てるための他の方法は、これらのアンテナが取り込む基本周波数の高調波に関して行われてよい。これは第1のアンテナが第1の周波数帯域およびこの第1の周波数帯域の高調波である第2の周波数帯域に割り当てられなければならないことを意味している。ここで第2のアンテナは、この第1の周波数帯域およびその高調波帯域と異なる周波数帯域に割り当てられてよい。
本発明のもう1つの実施形態によれば、本発明によるフロントエンドモジュールは、第4のスイッチを備え、この第4のスイッチの入力は、上記の第1のスイッチの出力に接続されている。この第4のスイッチは、第4の信号経路(複数)の各々に接続されており、これらの第4の信号経路の各々はそれぞれの第4の通信システムのそれぞれのバンドに割り当てられている。これらの第4の通信システム(複数)の選択されたバンド(複数)は、キャリアアグリゲーションモード用に使用されてよい。OOB周波数(複数)用の開路は、それぞれの位相シフタまたはノッチをこのような第4の信号経路内に組み入れることによって設定することができる。これは上記の第1のスイッチが上記の主信号経路、上記の第3の信号経路、および上記の補助信号経路を同じアンテナ端子に交互に接続することを可能とし、またはキャリアアグリゲーションモードが設定されている場合は、これらは並列であってよい。
上記の第4のスイッチ、上記の第4の信号経路、および上記の第3の信号経路(複数)の一部も、特定ユーザ用であり得るサブモジュール上に配設されてよい。「コアバンド(複数)」または主バンド(複数)に加えて、世界の1つの地域で特定の他のバンド(複数)が必要となっている場合、これに合わせた信号経路(複数)が上記のサブモジュールを介して、第3および/または第4の信号経路として組み込まれてよい。
もう1つの可能性はバンド(複数)およびそれぞれの信号経路を、それらの周波数帯域に応じてグループ化することである。例として、上記の第3の信号経路(複数)は、たとえば2.3GHzより上に設置され得る高周波数帯域において動作するハイバンド(複数)に割り当てられてよい。
このような第3および第4のスイッチ、およびこれらの各々の信号経路(複数)は、この第3および第4の信号経路が上記の主信号経路からも、また補助信号経路(複数)からも分離することができ、これによってこれら2つのグループの信号経路の間の絶縁が強化されるという利点を有する。
もう1つの実施形態によれば、第1の補助信号経路(複数),主信号経路(複数),および第3の信号経路(複数)の各々は、バイパス,デュプレクサ,フィルタ,伝送ライン,または位相シフタ,または共振器の少なくとも1つを備える。バイパスは、そこにディスクリート素子が全く無い信号ラインである。ただし、バイパスは、インダクタンスまたはキャパシタンスであり得る、伝送ラインの寄生的な特性を有し得る。
上記の信号経路(複数)の各々は、直列および/または並列の、1つ以上のディスクリートまたは寄生的なインダクタンスおよび/またはキャパシタンスを有し得る。デュプレクサ(複数)およびフィルタ(複数)が、上記の信号経路が動作する周波数帯域である、この信号経路のバンドに割り当てられる。この位相シフタは、特定のペアバンドの位相を開路状態にシフトするように調整されており、これによりこのペアバンドの周波数に対する高入力インピーダンスを提供する。伝送ラインは、デュプレクサまたは位相シフタまたは共振器と共に動作することができる。
もう1つの実施形態によれば、1つのキャリアアグリゲーションモードのみを可能とするために必要な全ての素子が、主モジュールへの1つのアドオンとして組み込むことができる1つのサブモジュール上に配設されている。これはこのサブモジュールを有しないフロントエンドモジュールが、このキャリアアグリゲーション用のサブモジュールの代わりに他の素子を組み込むことなく、このサブモジュールを複数のシングルバンドモードで交互に動作することができるという利点を有する。これは、このキャリアアグリゲーションサブモジュールが省略された場合、上記のアンテナに直接カップリングされ得る第2のスイッチによって選択可能な主信号経路のみがもし存在しているならば当てはまることである。このサブモジュールが省略された場合、挿入損失および占有面積およびこれに付随するコストが小さくなる。
上記の第2のスイッチに接続されてよい、また第4のスイッチに接続される可能性のある、新たな第1のスイッチを挿入すると、さらに多くのバンド、またこれによりさらに多くの信号経路が上記のアンテナポートにカップリングされ得る。この代替の第1のスイッチのさらなる出力は、補助信号経路(複数)と接続されてよい。
上記のキャリアアグリゲーションサブモジュールの他に、上述したフロントエンドモジュールの部品の他の部品が、分離されて少なくとももう1つのサブモジュールに集積されてよい。上記のフロントエンドモジュールの全てのサブモジュールは、上記の主モジュールのフロントエンドモジュールに搭載されて電気的に接続されてよい。上記のフロントエンドモジュールは、主モジュールおよびサブモジュール(複数)を全てまとめたものである。
1つの実施形態においては、上記のノッチ経路における少なくとも1つのノッチを形成する少なくとも1つの共振器は、1つのキャパシタンス素子(すなわちキャパシタC)と1つのインダクタンス素子(すなわちインダクタL)との並列回路を備え、直列に接続されている。
もう1つの実施形態においては、上記の共振器は、1つのキャパシタンス素子と1つのインダクタンス素子との直列回路を備える。
上記の実施形態の直列に接続されたスイッチと並列LC共振器の組合せは、直列LC共振器と直列接続されたスイッチで置き換えられ、並列に接続されている。開路状態を実現するために、この実施形態はその長さがペアバンドの1/4波長と一致する、直列の伝送ラインを使用している。
さらに各々の共振器は、上記のOOB反射係数Γの角度をそれぞれ開路状態の方向に逆向きに回転するために、1つのシャントインダクタンス素子または直列伝送ラインにカップリングされてよい。
上記のノッチ経路において、または可能性として他のいかなる信号ラインにおいて、各々のキャパシタンス素子およびインダクタンス素子は、上記のフロントエンドモジュールの上に搭載されるディスクリートデバイスとして形成されてよい。代替として、これらの素子は、このモジュールの基板内の集積素子として実現されてよい。この場合この基板は、積層体または多層セラミックとして形成された多層基板であり、たとえばLTCCまたはHTCCセラミック基板である。これらの素子は、その素子に必要なQ値に合わせて選択されてよい。高Q値は、その仕様が高Q値の素子でのみ満足され得るようなバンドに割り当てられた信号経路に配設された素子に対して必要となり得る。ディスクリートな素子は、集積されたインダクタンス素子よりも通常高いQ値を示す。ディスクリートな素子と集積された素子とを組み合わせることも可能である。このようなハイブリッド共振器は、好ましくはLTCCに集積されたキャパシタンス素子および上に搭載されたディスクリートな高Q値インダクタンス素子を用いる。
上記の伝送ライン素子の各々は、ディスクリートなものかまたは、たとえばルーティングによる寄生的なものであってよい。
上記の少なくとも1つのノッチ経路における共振器は、上記の第1のキャリアアグリゲーションモードの1つにおいて、上記の補助通信システム、およびこのノッチ経路に接続された上記の主信号経路と共にアクティブとなる第4の通信システムのバンドの周波数にチューニングされてよい。この共振器は、このキャリアアグリゲーションモードにおけるペアバンドの周波数用の高インピーダンス素子を形成する。
本発明によるフロントエンドモジュールは、異なる品質の異なる投を有する工夫されたスイッチを備えてよい。高品質の投(複数)は、このスイッチの高リニアリティを提供し、また従来技術で知られている。このような高品質の投は、もしこのスイッチがトランジスタで形成されている場合、ゲート幅が強化されたものを用いて設計されてよい。さらなる高品質の投は、より良好な絶縁を有する投とするために、ゲート幅が強化された2つのトランジスタを並列に使用してよい。このような高品質の投の大きな労力および大きなコストにも拘わらず、その好ましい効果は、こうして改善されたスイッチを魅力的なものにしている。この高品質なスイッチにより、このフロントエンドモジュールは、このフロントエンドモジュール内でさらに多くの信号経路を組み合わせることによりさらに複雑に設計することができる。この改善されたスイッチの好ましい効果により、これを用いない場合に発生する問題を低減することができる。
概略的かつ正確な縮尺でない添付の図を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。
位相シフタ(複数)を使用したキャリアアグリゲーションを示す。 共振器(複数)を使用したキャリアアグリゲーションを示す。 ネットワークの組合せ/マッチングを用いた、直接ダイプレキシングによるキャリアアグリゲーションを示す。 バンドペアのキャリアアグリゲーションを可能とする公知のフロントエンドを示す。 本発明による第1のフロントエンドモジュールを示す。 本発明による第2のフロントエンドモジュールを示す。 本発明による第3のフロントエンドモジュールを示す。 本発明による第4のフロントエンドモジュールを示す。 本発明によるモジュールにおいて使用される3つの共振器を示す。 本発明によるモジュールにおいて使用され得るチューナブル共振器を示す。 本発明によるモジュールにおいて使用され得るスイッチの特有の投(複数)を示す。
図5は、本発明による第1の実施形態を示す。基本的に本発明による新しいフロントエンドモジュールは、1つの第1のスイッチSW1と1つの第2のスイッチSW2のカスケードである。第1および第2のスイッチは、少なくとも3つの異なる信号経路によって接続されている。これらの接続経路の1つは、位相シフタが無くかつ共振器が無い、バイパスBPであり、第1および第2のスイッチを直接接続している。少なくとも1つのノッチ経路NP1,NP2は、第1のスイッチSW1のもう1つの出力OP1を第2のスイッチSW2の入力に接続している。このノッチ経路NPは、1つのノッチを備え、このノッチは1つの共振器R1を備える。さらなるノッチ経路NP2およびその他は、第1のスイッチSW1のさらなる出力を、さらなるノッチが配設されている第2のスイッチSW2の入力と接続している。これらのノッチは、キャリアアグリゲーションモードのペアバンド内の周波数に対して高インピーダンス状態となるようにチューニングされている。
これらの経路においては、所定のインピーダンスレベルを維持するため、または部品を接続する前にこれらをマッチングするために、マッチングが必要である。このようなマッチングは、一般的に行われていることであり、したがって本願の図面には示されておらず、また本願明細書にも述べられていない。したがって、直接の接続であってもすでに、ディスクリート的かあるいは寄生的なマッチング素子を含んでよい。
第1のスイッチSW1のさらなる出力OP1は、第1の補助信号経路AUXに接続されており、この第1の補助信号経路には1つの位相シフタPS5が配設されている。
この第1のスイッチSW1は、この出力に接続された、さらなる経路(複数)FPを備えてよく、これらの内1つが図に示されている。しかしながらこの第1のスイッチSW1が少ない数の投または出力を有すると、このスイッチが簡単かつ低損失となるので有利である。
この第1のスイッチSW1は、1つ以上の出力を有するこのスイッチの入力に接続されているアンテナ端子ATに接続することができる直接マッピングスイッチである。このスイッチは、直接マッピングを可能とするためにMIPIインタフェースによって制御されてよい。
第2のスイッチSW2は、少ない数の投を有する、同じ簡単な設計のものであってよい。この第2のスイッチの入力は、上記の第1のスイッチの出力をこの第2のスイッチSW2の出力(複数)OP2に接続された1つ以上の主信号経路と接続するための、この第1のスイッチの1つの出力への接続経路によってカップリングされている。図では4つの主信号経路が示されており、それぞれ1つの出力OP2と端子T1−T4との間に延在している。これらの主信号経路は、ワイヤレス通信システムまたは無線システムの異なるバンド(複数)に割り当てられている。これらの主信号経路をフロントエンドモジュールの後段のそれぞれの送受信ユニットに接続するためのインタフェースまたは端子は、この図でT1〜T4で示されている。
これらの主信号経路の各々は、キャリアアグリゲーションモードにおけるペアバンドの周波数(複数)に対して開状態をもたらすように設計されている位相シフタPS1,PS3を備えてよい。
図において、第1および第2のスイッチは、異なるサブモジュール上に配設されており、ここで第1のモジュールは、この第1のスイッチおよび上記の接続信号経路(複数)を備えるキャリアアグリゲーションモジュールCAMである。第2のモジュールは、第2のスイッチと上記の主信号経路(複数)を備える主モジュールMMである。
この主モジュールMMは、上記の第2のスイッチの入力を上記のアンテナ端子と直接接続することにより、上記の4つの主信号経路に割り当てられた4つのバンドの各々の単一のバンドにおけるシングルモード動作を可能とし得るものである。上記のキャリアアグリゲーションモジュールCAMをアンテナ端子ATと上記の第2のスイッチとの間に挿入することは、上記の補助信号経路AUXにおいて、少なくとも1つのキャリアアグリゲーションモードならびにシングルモード動作を可能とする。
この主モジュールMMは、さらに上記の主信号経路(複数)に配設されたフィルタ(複数)およびデュプレクサ(複数)を備えてよい。これらの主信号経路のバンド(複数)は、必要不可欠な主バンド(複数)となるように選択され、またすべてのモバイル電話に提供されなければならない。もし要求があれば、この主モジュールMMは、カストマの仕様に応じてさらなる信号経路(複数)を備えてよい。
上記のキャリアアグリゲーションモジュールCAMは、アンテナ端子ATと、さらなるサブモジュールまたはさらなる信号経路との間のインタフェースとして機能し得るものである。
図5に示すフロントエンドモジュールを用いて、接続された信号経路(複数)の各々は、シングルモード動作において別々に指定されてよい。こうして第2のスイッチSW2の出力OP2に接続されている信号経路(複数)は、この第2のスイッチSW2をそれぞれの投1〜4に切り替えることにより指定される。この場合、第1のスイッチSW1は、バイパスBPに切り替えられる。このバイパスBPは図では第2の投となっている。バイパスとはアンテナ端子ATが第2のスイッチの入力に直接接続されることを意味する。
第1の補助通信システムに割り当てられた第1の補助信号経路は、第1のスイッチSW1の第5の投を介してアンテナ端子ATに切り替えることができる。アンテナ端子と送受信機との間には第2のスイッチが全く設けられていないので、この補助信号経路は、本願の図に示すものでは最も挿入損失の小さい信号経路である。これより好ましくはこの補助信号経路は、高度な技術的要求または所与の仕様を実施する際に注意を要する外部バンドまたは特別なバンドに接続するために使用されてよい。このような特別な仕様は、他のバンド(複数)の帯域を越える高周波によるものであり得る。図5に示す構成を用いて、このような外部通信システムの高度な仕様を満足することができる。
上記のシングルバンド動作モードの他に、少なくとも3つの異なるキャリアアグリゲーションモードを図5に示すフロントエンドモジュールを用いて設定することができる。第1のキャリアアグリゲーションモードにおいては、端子T2に接続されている、その信号経路の主通信システム、および第1の補助通信システムAUXは同時にアクティブになっている。この際このモードは上記のスイッチによって設定され、2つの信号経路が第1のアンテナ端子ATの接続される。このモード用に、上記の第1のスイッチが、第1のノッチを有するノッチ経路を可能とする第3の投に設定される。このノッチは、このノッチ経路における第1の共振器R1によって実現されている。第1の補助経路AUXに接続された上記の第1のスイッチの5番目の投は、同時に閉じられて(アクティブとなって)いる。第1の共振器R1は、補助通信システムの周波数(複数)を遮断し、これによって第2のスイッチの第2の投に接続された信号経路のローディングを防止する。上記の補助経路に配設された位相シフタPS5は、端子T2に接続された通信システム(複数)に割り当てられた周波数(複数)に対し開状態をもたらす。
第2のキャリアアグリゲーションモードにおいては、端子T4およびT5にカップリングされた通信システムは、端子T5に接続された上記の補助通信システムの周波数に対するノッチとして同じ共振器R1を用いて結合されている。
一般的には、位相シフタPS5の値は、T4を用いたCAモードに対するものと、T5を用いたCAモードに対するものとで異なっている。したがって位相シフタPS5は、部品表(LOM)においては可変にチューニングされるものであり、すなわち位相シフタPS5は、上記のCAモジュールCAMの外側にあってカスタマによってチューニングすることができるものである。
第3または第4のキャリアアグリゲーションモードにおいては、端子T1またはT3に接続された主信号経路(複数)は、それぞれの主信号経路が上記の補助経路であるペアバンドの周波数(複数)によってローディングされることを避けるために、それぞれ位相シフタPS1およびPS3を用いてこの補助経路にカップリングされている。この場合第1のスイッチと第2のスイッチとの間のバイパスBPが用いられてよい。
図5に示す実施形態に基づいて、たとえばさらなる信号経路FPを介して、第4のスイッチSW4が第1のスイッチSW1に接続されてよい。
図6はこのような構成を示している。これらのさらなる経路あるいはこの第1のスイッチSW1がイネーブルとなりまたアクティブとなった場合に、この第4のスイッチを介して、一連の第4の信号経路(複数)が上記のアンテナ端子にカップリングされる。この第4の信号経路(複数)は、この第4のスイッチのそれぞれの端子T6〜T9から出力まで続いており、シングルバンド動作において、このスイッチSW4の1つの投を選択することによって指定することができる。これらの経路も、2つの第4の信号経路の間、または第4の経路と第1の補助経路AUXと主信号経路との間でキャリアアグリゲーションモードを可能とするために、位相シフタを含んでよい。これらの経路の各々は、さらにフィルタ(複数)またはデュプレクサ(複数)を含んでよい。
上記の第4の通信システムのバンドが上記の主通信システム(複数)に割り当てられたバンド(複数)の周波数帯域の上または下の周波数帯域に割り当てられることによって、これらの主通信システムのバンドは、上記の第4の通信システムのバンドと異なっていてよい。たとえば、この第4のバンドがハイバンドの周波数帯域に合わせら得るのに対し、これらの主バンド(複数)は、ローバンドの周波数帯域に合わせられ得る。これらのバンドの分離は、カストマの要求あるいは技術的な要求のいずれによっても行われ得る。
上記のフロントエンドモジュールのバンド(複数)を、別のクラス分けによって区別することが可能である。600〜1000MHzの周波数(複数)を含むローバンド部分、1400〜1500MHzの周波数(複数)を含む日本向けバンド部分、1700〜2200MHzの周波数(複数)を含むミッドバンド、および2300〜2700MHzの周波数(複数)を含むハイバンドを区別することが可能である。これら4つのグループすなわち周波数帯域を真ん中でハイバンドグループとローバンドグループに分けるようにすることが可能である。さらにこれら4つの周波数帯域を、基本周波数とそれぞれの高調波周波数帯域とが組み合わされることでグループ分けすることも可能である。これは、ローバンド帯とミッドバンド帯、および日本向け周波数帯域とハイバンド周波数帯域に対して可能である。
さらなる信号経路(複数)のグループのアンテナ端子への接続を可能とするために、上記の第1のスイッチの空いた投に、さらなるスイッチが接続されてよく、この接続はこの第1のスイッチとこのさらなるスイッチのカスケードによって行われる。
モバイル電話に存在する第2のアンテナ端子AT2および2つのアンテナを用いて、上記のフロントエンドの複雑さが低減される。これは、もしこれらのアンテナが充分な絶縁を有していれば、CAバンドの組合せがアンテナマルチプレキシングに基づくことが可能であるからである。図7はこのような手法を示している。第1のアンテナ端子AT1は、たとえば図5または6に示すように、上記の第1のスイッチSW1に接続されており、これに対し第2のアンテナ端子AT2は、第4のスイッチSW4も接続されている。2つのアンテナ端子は、この第1のアンテナ端子カップリングされたバンド(複数)とこの第2のアンテナ端子にカップリングされたバンド(複数)との間の良好な絶縁を可能とする。それぞれの周波数帯域は、好ましくは上記第2の端子AT2に接続された全てのバンドが上記の第1のアンテナア端子AT1に接続されたバンド(複数)よりも高くなるように選択される。
さらに図8は、1つのアンテナ端子AT1のみが存在する場合の、本発明によるフロントエンドモジュールの可能な拡張を示している。図6に示すような構成に加えて、1つのダイプレクサDIPが、第1のアンテナ端子AT1と第1のスイッチSW1との間に介装されている。このダイプレクサは、ハイパスフィルタを介して第1のスイッチSW1に高周波数をルーティングすることができ、そしてローパスフィルタを介して第5のスイッチSW5に低周波数をルーティングすることができる。第4のスイッチSW4は、第1のスイッチSW1の1つの投に接続されていてよい。スイッチSW1およびSW4を組み合わせて設定することにより、第4のスイッチSW4に接続された信号経路(複数)のいずれもアンテナ端子AT1にカップリングすることができる。この実施形態においては、第4のスイッチSW4に接続されたこれらの4つの経路は、以下のように(上側から下側に)割り当てられている。
TX40/41; RX40; RX41; B21; B11; AUX_HB(補助ハイバンド)およびB7。
第1のスイッチSW1と第2のスイッチSW2とは、たとえば図5のような構成にしたがって、1つのバイパス経路および少なくとも1つのノッチ経路を介して接続されている。図には2つのノッチ経路が示されている。上側のものはバンド7用のノッチであり、下側のものはバンド11および21用のノッチである。
ここに示す実施形態においては、第2のスイッチSW2に接続された第2の経路(複数)は、以下のように(上側から下側に)割り当てられている。
B1; B3; B2/25; TX34/39; RX34/39; B4およびGSM(登録商標)ハイバンド。
ここに示す実施形態においては、第5のスイッチSW5に接続された第5の経路(複数)は、以下のように(上側から下側に)割り当てられている。
B5/26; B20; B28A; AUX LB およびGSM LB。
図8において、第2および第5のスイッチSW2、SW5に接続されている信号経路(複数)に割り当てられているこれらのバンドは、特定の領域において必要不可欠なコアバンド(複数)もしくは主バンド(複数)であってよい。したがって、これら2つのスイッチSW2およびSW5は、同じモジュールM1に配設されて、コアモジュールを形成してよい。
第1のスイッチSW1の1つの投にカップリングされたバンド7の信号経路においては、1つの位相シフタPSB7が示されているが、これは1つのBOMの変形例に対してのみ必要であり、他の変形例では無視されてよい。
第1のスイッチと第2のスイッチとの間を接続する信号経路ならびに第2のスイッチと第4のスイッチSW4との間を接続する信号経路およびこの第4のスイッチに接続される信号経路(複数)を含む第2のモジュールM2を用いることによって、キャリアアグリゲーションモードが可能となる。したがってこの第2のモジュールM2は、可変なモジュールであり、図5のキャリアアグリゲーションモジュールCAMに類似している。
アンテナ端子AT1とダイプレクサDIPとの間には、信号ラインに1つのカプラCPが接続されていてよく、印加される電力および反射される電力についての情報を提供する。
バンド21,B11,およびB7に割り当てられている第4の信号経路(複数)においては、図示するように1つのデュプレクサが存在してよい。バンドB1,B3,B2/25,およびB4に割り当てられている第2の信号経路(複数)に対しても、またバンドB5/26,B8,およびB20に割り当てられている第5の信号経路(複数)に対しても同様である。
第4のスイッチSW4に接続されている第4の経路(複数)においては、バンドB2/25およびB4に割り当てられている経路に位相シフタPSが存在している。
第2のスイッチSW2に接続されている第2の経路(複数)においては、バンドB21,B11,およびB7に割り当てられている経路に位相シフタPSが存在している。
図9は、たとえば図5および6に示す共振器をどのように実現するかの、3つの可能な実施形態a),b),およびc)を示す。
図9のa)に示す共振器は、1つのインダクタンスLおよび1つのキャパシタンスCの1つの並列共振回路である。この回路の共振は、上記のノッチが接続されているバンドの通過帯域周波数である、ペアバンド周波数にチューニングされている。
図9のb)の実施形態は、1つの拡張を示し、ここでは1つのシャントインダクタンスLPが並列共振回路に接続されている。
図9のc)に示す第3の実施形態は、1つのキャパシタCおよび1つのインダクタンスLPの直列シャント共振回路を示す。信号ライン内には、1つの伝送ラインTLが挿入されている。上記のシャント部はこの直列ラインにおいて1つのスイッチを介してカップリングされており、シングルモード動作とCAモード動作との間で切り替えるようになっている。
従来技術では、異なる回路接続形態を有する他の回路も知られているが、遮断される周波数(複数)用の直列開放回路が可能となるものを実現するものである。デフォルトでは、この共振器はOOB周波数(複数)にチューニングされており、したがって開放状態となっている。
上記の共振器(複数)、位相シフタ(複数)等のチューニングは、さらに上記のモジュールに存在する寄生成分、すなわち導線固有の寄生物によって行われてよい。こうして1つのインダクタは既にある1つの寄生シャントキャパシタンスを有しており、そして1つのキャパシタは既に小さな寄生直列インダクタンスを有している。これらの寄生物は、共振器、位相シフタ、またはLC素子を用いた他の回路を設計する場合に考慮されなければならない。さらなる利点として、こうして部品が省略され、挿入損失を極小化することができる。
キャパシタンスCおよびインダクタンスLは、ディスクリートな素子として作製されていてよく、あるいは好ましくは上記のフロンエンドモジュールの基板に搭載されている配線の一部としての、集積された素子(複数)から構成されていてよい。既に説明したように、ディスクリートな素子(複数)およびまた集積された素子(複数)を組み合わせて使用することが好ましいであろう。上記の伝送ラインは、信号ラインの寄生物であってよく、この信号ラインの引回しによる寄生物の値であってよい。伝送ラインは、追加の遅延を生じ、また共振器はOOBより下で共振するようにチューニングすることができる。他方、もし少ない位相シフトが望ましければ、その位相を戻すように1つのインダクタが用いられてよい。OOBにチューニングされた共振器の利点は、上記のOOBのΓが上記の直列共振器の後のインピーダンスに依存しないことである。しかしながら、実際には、これは不要な条件である。共振器がOOB周波数の下または上にチューニングされる方法は、少ない部品を用いて、少ない挿入損失で、小さなサイズで実現することができる。図9のc)の実施形態においては、上記の直列シャント共振回路は、1つのスイッチを介して信号ラインにカップリングされている。このシャント経路のスイッチは、SW1における直列スイッチを代替するものである。λ/4遅延ラインまたは伝送ラインTLは、共振のシャント短絡を共振の直列開放回路に変換する。この実施形態は、このλ/4遅延ラインまたは伝送ラインTLの挿入損失を避けるためにバイパスを切り替えることによってさらに最適化される。
全ての場合において、共振器は上記のマッチングネットワークと組み合わされるかまたはマッチングネットワークの一部となっていてよい。これはさらなる部品の省略を助けるものである。
図10は、チューナブル共振器の1つの実施形態を示す。チューニングは、たとえば図10のa)の実施形態のように、並列共振回路のキャパシタンスC1に対してもう1つのキャパシタンスC2をオンオフすることによって行うことができる。このスイッチSWCは、この共振器を2つの異なる周波数にチューニングすることを可能とする。さらなる最適化の場合には、チューニング範囲を拡大するためあるいは微細なチューニングを可能とするために、さらなるキャパシタンスをオンオフするためのさらなるスイッチが用いられてよい。
既に説明したように、第1〜第5のスイッチは、低挿入損失、高リニアリティ、および高絶縁のための特別な投を有するカスタマイズされたスイッチとして実現することができる。このスイッチの技術は、適宜選択されてよく、バルクシリコン,シリコン・オン・インシュレーター SOI,シリコン・オン・サファイア SOS,等のシリコンベースの技術で集積されたCMOSまたは他の電界効果トランジスタ(FETs)を備えてよく、また適宜任意に基板トランスファ技術を用いてよく、または他の半導体材料でのものであってよい。
図11a)は、標準的な1つの投のブロック図を示す。アンテナ端子ATが左側にあり、出力の投が右側にある。直列信号ラインにおけるスイッチは、この信号ラインを遮断(開、オフ状態)または導通(閉、オン状態)とするためのものである。シャントラインにおけるスイッチは、AT入力と出力投との間の絶縁を改善するために、信号ラインがオン状態で開となっており、また信号ラインがオフ状態で閉となっている。したがって、図11のa)〜c)のいずれに示すスイッチ状態も、実際のものでない。これは実際は、上記の直列のスイッチ(1つまたは複数)および上記のシャントスイッチは常に反対の状態、すなわち直列スイッチが閉の場合シャントスイッチは開、また直列スイッチが開の場合シャントスイッチが閉となっているからである。
図11のb)の実施形態は、低挿入損失かつ高リニアリティ用の1つの投を示す。このスイッチは、a)と比べて、上記の直列信号ラインにおいてさらにリニアであり、かつより大きな電力容量を有する。これはトランジスタの大きなゲート幅を用いて実現することができる。シャントラインにおけるスイッチはスイッチ入力(アンテナ)とスイッチ出力(投)との間の絶縁用である。ここでも、直列スイッチ(複数)とシャントスイッチとは常に逆の状態となっている。
図11のc)の実施形態は、高リニアリティかつ高絶縁用の特別なスイッチを示す。この実施形態においては、2つの実施形態b)に示すような直列スイッチ(複数)が、直列信号ラインにおいて直列に回路接続されている。シャントラインにおけるスイッチはスイッチ入力(アンテナ)とスイッチ出力(投)との間の絶縁用である。ここでも、直列スイッチ(複数)とシャントスイッチとは常に逆の状態となっている。
高リニアリティのスイッチ投は、高調波および混合積の発生が少なく、たとえば、WiFiと共存するために、第2高調波および相互変調積が充分に小さくなければならない、バンド7用のものである。
高絶縁スイッチ投(複数)は、異なるバンド間、またはTXとRXとの間の特別な絶縁を満足するためにしばしば必要とされるものである。
直接マッピングによって、全ての投は、個々のレジスタビットを用いて制御することができる。これはMIPI規格に基づく制御によるキャリアアグリゲーションモードをサポートする電流スイッチの標準である。もし標準的なスイッチのみを使用すると、システムパフォーマンスは低下し、仕様を満たさなくなるであろう。カスタマイズされたスイッチは、たとえば図11に示す投の組合せを備えている。高度な仕様は、低挿入損失,高リニアリティ,および高絶縁用の特別なスイッチ投(複数)によってのみ満足することができる。
最後に、2つのスイッチのカスケード配設が標準的な手法と比較される。この標準的な手法では、このフロントエンドモジュールが動作し得るバンド(複数)に対して全ての信号経路をアドレス指定するために用いられる1つの単一のスイッチである大きな番号の投のスイッチが、最も小さな挿入損失を有するものであり、これは予想されるものとは逆になっている。全ての寄与に対する測定値に基づいて計算すると、本発明による手法が低挿入損失を有することが分る。これは、基本的に、従来の手法(図4参照)の唯1つの、ただし大きな番号の投のスイッチの挿入損失が、小さい番号の投の2つのカスケードされたスイッチの挿入損失よりも大きいことによる。これらの挿入損失の計算は、モデルと実際のスイッチにおける測定とに基づくものであった。
本発明の基本的アイデアから逸脱することなく、さらに多くの実施形態および変形例が可能である。本発明のアイデアの核心は、キャリアアグリゲーションモジュールあるいは回路を第1のスイッチと第2のスイッチとの間に介装することである。このキャリアアグリゲーションモジュールあるいは回路は、第1のスイッチを介してアドレス指定される、少なくとも、1つのバイパス経路,1つの第1のノッチ経路,および適宜追加される1つの第2のノッチ経路を備えるものであり、第2のスイッチまたは他のさらなるスイッチの出力に接続され得るバンド用に、シングルバンド動作とキャリアアグリゲーションモードとの間で切り替えることを可能とするものである。このキャリアグリゲーションモジュールあるいは回路は、多様なキャリアアグリゲーションバンド組合せ機能を有し、その切り替え可能なバイパス経路および切り替え可能な直列開路共振器のおかげで最適なシングルバンド特性およびCAモード特性を有するものである。
この基本的アイデアは、第2のアンテナ端子へのさらなるスイッチ(複数)、さらなるサブジュール(複数)の接続、あるいはスイッチ(複数)またはサブモジュール(複数)の追加により、容易に拡張可能である。本発明によるフロントエンドモジュールの様々な部分の分離または分割は、カストマの仕様に合わせて行われてよく、また上記の説明用にのみ用いられたいかなる実施形態の具体的な設計に限定されるものではない。特定のスイッチへのバンドの割り当て、あるいは特定のサブモジュールに設定されるバンドの割り当ては、地域,規格,またはカストマの希望に合わせて行われてよい。
1つの可能な実施形態においては、以下のように規定されたバンド(複数)またはバンド組合せ(複数)が、本発明によるフロントエンドモジュールの異なる部分に割り当てられてよい。
主モジュールはハイバンド用に以下のバンドを備える。
バンドB1, B4, B3, B2/25, TX 34/39, GSM_HB。
第4のスイッチSW4として実現されているハイバンドのスイッチは、たとえば以下のバンドの補助入力(複数)を備えてよい。
バンドTX40/41, RX40, RX41, B21, B11,および他の任意の補助ハイバンド。
第1のスイッチに直接カップリングされている補助バンドAUXは、バンドB7であってよい。ただしこのバンドB7はモバイル通信システムで共通に使用されるものであり、WiFiとの共存のために高いリニアリティを必要とする。
コアバンドのさらなるセットは、以下のローバンド(複数)用に、図8に示す第5のスイッチに接続されている経路(複数)に割り当てられてよい。
B5/26, B8, B20, B28A, B28B, GSM_LB, ならびに他の任意のローバンド(LB)補助バンド(複数)。
代替として、上記のコアバンドのさらなるセットは、図6に示す第4のスイッチにカップリングされているバンド(複数)に割り当てられてよい。
いかなるバンドの割り当て,バンド組合せ,および上記の実施形態(複数)に示された部分(複数)またはサブモジュール(複数)も説明のためのみのものであり、本発明の範囲を限定するものでなく、これらの割り当てとは独立したものである。使用されるバンドの数は、上記の実施形態に示す数と異なっていてよい。

Claims (16)

  1. フロントエンドモジュールであって、
    1つのアンテナ端子(AT)と、
    1つの入力およびn個の出力を有する1つの第2のスイッチ(SW2)であって、nが2以上の整数である第2のスイッチと、
    前記アンテナ端子に接続された1つの入力と、k個の出力(OP1)を有する1つの第1のスイッチと、を備え、
    kが3以上の整数であり、当該第1のスイッチの出力がそれぞれ、1つのバイパス(BP)を介して前記第2のスイッチの入力に直接接続され、1つのノッチを有する少なくとも1つのノッチ経路(NP1)を介して前記第2のスイッチの入力に接続され、第1の補助通信システム(AUX)のバンドに割り当てられた少なくとも1つの第1の補助信号経路(AUX)に接続されており、
    前記第2のスイッチのn個の出力の各々は、主通信システムの1つのバンドにそれぞれ割り当てられた1つの主信号経路に接続されており、
    前記ノッチは、前記第1の補助通信システム(AUX)のバンドの1つに割り当てられたノッチ周波数に対して高インピーダンスとなるように調整された1つの共振器(R)を備え、
    シングルバンド動作モードおよび第1のキャリアアグリゲーションモードは、前記第1のスイッチおよび/または前記第2のスイッチによって設定することができ、
    前記第1のキャリアアグリゲーションモードにおいては、主信号経路は、少なくとも1つのノッチ経路(NP1)を介して前記アンテナ端子にカップリングされており、第1の補助信号経路(AUX)は、当該主信号経路に対して並列に、前記アンテナ端子とカップリングされている、
    ことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  2. 請求項1に記載のフロントエンドモジュールにおいて、
    2つ以上の異なる第1のキャリアアグリゲーションモードが交互に設定され、
    前記第1のキャリアアグリゲーションモードの各々において、前記主信号経路のそれぞれが、前記ノッチを有する前記ノッチ経路(NP1)を介して前記アンテナ端子(AT)に接続されており、当該第1の補助信号経路は、それぞれの前記主信号経路および前記ノッチ経路(NP1)に対して並列に前記アンテナ端子に接続されている、
    ことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  3. 請求項1または2に記載のフロントエンドモジュールにおいて、
    前記主信号経路の1つおよび前記第1の補助信号経路の1つから別々に選択された2つのさらなる信号経路を前記アンテナ端子(AT)に並列に接続することによって、さらなるキャリアアグリゲーションモードを設定することができ、当該さらなる信号経路の各々は、他のさらなる信号経路のバンド内の周波数を有する信号に対して相互に開路状態を提供するように調整された1つの位相シフタを備え、それぞれの前記主信号経路は、前記バイパスを介して前記第1のスイッチに接続されている、ことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフロントエンドモジュールにおいて、
    第3のスイッチ(SW3)を介して一連の第3の信号経路(複数)に接続することができる第2のアンテナ端子を備え、各々の信号経路は、前記主信号経路に割り当てられたバンドの周波数より高い周波数を有するハイバンドにおいて動作するように割り当てられている、ことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のフロントエンドモジュールにおいて、
    記第1のスイッチのもう1つの出力に接続されている入力を有する第4のスイッチを備え、
    前記第4のスイッチは、第3の通信システムのバンドに割り当てられた第4の信号経路の各々に接続されている複数の出力を備える、
    ことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  6. 請求項4に記載のフロントエンドモジュールにおいて、
    前記第1の補助信号経路,前記主信号経路,および前記第3の信号経路の各々は、バイパス,デュプレクサ,フィルタ,伝送ライン,または位相シフタ,または共振器の少なくとも1つを備える、ことを特徴とするロントエンドモジュール。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のフロントエンドモジュールにおいて、
    前記第1のスイッチ、前記バイパス、および前記ノッチを備える前記少なくとも1つのノッチ経路(NP1)は、第1のサブモジュールに集積されており、
    さらなる信号経路の他のスイッチ、経路、および部品は、少なくとももう1つのサブモジュールに集積されており、全てのサブモジュールが1つの主フロントエンドモジュールに搭載されているかまたは1つの主フロントエンドモジュールに電気的に接続されている、
    ことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  8. 前記共振器は、1つのキャパシタンス素子と1つのインダクタンス素子との並列回路を備え、当該並列回路は、前記ノッチ経路(NP1)と直列に接続されることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のフロントエンドモジュール。
  9. 前記共振器は、1つのキャパシタンス素子と1つのインダクタンス素子との直列回路を備え、当該直列回路は、前記ノッチ経路(NP1)と並列に接続されることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のフロントエンドモジュール。
  10. 前記共振器が1つの直列伝送ラインに接続されていることを特徴とする請求項8または9に記載のフロントエンドモジュール。
  11. 前記共振器が1つの1つのシャントインダクタンス素子に接続されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のフロントエンドモジュール。
  12. 請求項5に記載のフロントエンドモジュールにおいて、
    前記少なくとも1つのノッチ経路における各々の共振器は、前記第1のキャリアアグリゲーションモードの1つにおいて、前記ノッチ経路と共にアクティブとなる、前記第1の補助通信システム(AUX)すなわち前記第3の通信システムのバンドの周波数にチューニングされている、ことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のフロントエンドモジュールにおいて、
    その周波数(複数)が同じ領域にあり、同じスイッチにそれぞれの投を介して接続されている一連の信号経路(複数)を備え、
    前記投は、帯域外周波数の割り当てられた信号経路用に使用される標準的な投に対して、より小さな挿入損失および、より高い直線性のために強化されたゲート幅を有するトランジスタで実現されている、
    ことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  14. 請求項13に記載のフロントエンドモジュールにおいて、
    前記スイッチは、より小さな挿入損失および、より高い直線性のために強化されたゲート幅を有するトランジスタで実現される投を備え、
    当該投のオン状態においては、より良好な絶縁のために、強化されたゲート幅の2つのゲートが直列に回路接続されている、
    ことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載のフロントエンドモジュールにおいて、
    前記フロントエンドモジュールは、積層体または、LTCCまたはHTCCである多層セラミックから成る基板を有し、
    前記共振器のキャパシタンス素子および/またはインダクタンス素子、または位相シフタは、前記基板に集積されている、
    ことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  16. キャリアアグリゲーションモードにおいては、同じ前記アンテナ端子に対して並列にカップリングされている信号経路が、それぞれの他の信号経路のバンド内の信号に対し高インピーダンス状態となるように調整されている、少なくとも1つのノッチおよび1つの位相シフタを備えることを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか1項に記載のフロントエンドモジュール。
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