JP6489035B2 - 車両後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両後部構造に関する。
下記特許文献1には、車両後部構造が開示されている。この車両後部構造は、リヤフロアパンの車両幅方向両端部にそれぞれ設けられた左右一対のリヤサイドメンバと、この左右一対のリヤサイドメンバの車両前後方向中間部を車両幅方向に連結するリヤクロスメンバと、リヤクロスメンバの車両上下方向下方側に配置されたリヤサスペンションメンバと、を有している。この車両後部構造は、車両後面衝突時に入力される衝突荷重をリヤサイドメンバに沿って車両前方側へと伝達させる。
特開2010−247622号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、車両後面衝突時に車両の骨格であるリヤサイドメンバのみに衝突荷重が集中するため、ボディ変形を抑制できない可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記問題を考慮し、車両後面衝突時のボディ変形を抑制することができる車両後部構造を得ることを目的とする。
請求項1記載の発明に係る車両後部構造は、車両のリヤフロアパンの車両幅方向両端部近傍に配置され、略車両前後方向を長手方向として延設されている左右一対のリヤサイドメンバと、左右一対の前記リヤサイドメンバの車両前後方向略中間部を車両幅方向に繋いでいるリヤクロスメンバと、左右一対の前記リヤサイドメンバにおける車両後方側かつ車両幅方向内側にそれぞれ設けられていると共に、略車両前後方向を長手方向として延設されかつ前端部が前記リヤクロスメンバの後壁部に対向して配置されている第2リヤサイドメンバと、略車両前後方向を長手方向として設けられかつ車両前後方向両端部が前記リヤサイドメンバに取り付けられている左右一対のサスメンサイド部と、当該サスメンサイド部における車両後方側に配置され車両幅方向を長手方向として延設されかつ左右一対の前記サスメンサイド部を車両幅方向で繋いでいるサスメンリヤクロス部と、を含んで形成されているリヤサスペンションメンバと、車両前後方向に沿って延設されたプロペラシャフトの車両後端側に設けられていると共に、前記リヤサスペンションメンバの前記サスメンリヤクロス部に取り付けられているリヤディファレンシャルギヤボックスと、前記リヤクロスメンバにおける前記後壁部の車両前方側かつ前記第2リヤサイドメンバの前端部に対応した位置に設けられていると共に、前記第2リヤサイドメンバに入力される車両後方側から車両前方側へ向かう衝突荷重を車両前方側へと伝達させる補強部材と、前記リヤサスペンションメンバの前記サスメンサイド部における前記補強部材に対応した位置に設けられると共に、前記補強部材から入力される前記衝突荷重を前記リヤサスペンションメンバを介して前記リヤディファレンシャルギヤボックスへと伝達させる荷重伝達部材と、を有している。
請求項1記載の発明によれば、リヤサイドメンバの車両幅方向内側に第2リヤサイドメンバが設けられていると共に、第2リヤサイドメンバの前端部はリヤクロスメンバの後壁部に対向して配置されている。リヤクロスメンバにおける後壁部の車両前方側かつ第2リヤサイドメンバの前端部に対応した位置には、補強部材が設けられている。この補強部材によって、第2リヤサイドメンバに入力される車両後方側から車両前方側へ向かう衝突荷重は、車両前方側へと伝達される。また、リヤサスペンションメンバのサスメンサイド部には、荷重伝達部材が設けられている。この荷重伝達部材は、補強部材に対応した位置に設けられている。したがって、車両後面衝突時には、リヤサイドメンバのみならず第2リヤサイドメンバにも衝突荷重が入力されると共に、第2リヤサイドメンバの前端部から補強部材を介して荷重伝達部材へと衝突荷重が伝達される。そして、衝突荷重は、リヤサスペンションメンバのサスメンリヤクロス部に取り付けられているリヤディファレンシャルギヤボックスへと伝達される。リヤディファレンシャルギヤボックスへ伝達された衝突荷重は、プロペラシャフトに沿って車両前方側へと伝達される。つまり、車両後面衝突時の衝突荷重をリヤサイドメンバのみならずリヤサスペンションメンバ側にも伝達させることで、衝突荷重を分散させてリヤサイドメンバに衝突荷重が集中するのを抑制することができる。
請求項1記載の本発明に係る車両後部構造は、車両後面衝突時のボディ変形を抑制することができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る車両後部構造の一部を示す平面図である。 一実施形態に係る車両後部構造の要部を車両幅方向内側から車両幅方向外側へ向かって見た状態を示す断面斜視図である。 一実施形態に係る車両後部構造の要部を車両幅方向内側から車両幅方向外側へ向かって見た状態を示す一部断面側面図である。 一実施形態に係る車両後部構造におけるリヤディファレンシャルギヤボックスの取り付け状態を示す概略斜視図である。 (A)は一実施形態に係る車両後部構造の通常時の状態の要部を車両幅方向に直交して切断した断面図であり、(B)は(A)に対し車両後面衝突時の状態を示す断面図である。 一実施形態に係る車両後部構造における荷重伝達部材の変形例を示す概略斜視図である。 一実施形態に係る車両後部構造における荷重伝達部材の変形例を示す概略斜視図である。 一実施形態に係る車両後部構造における荷重伝達部材の変形例を示す概略斜視図である。
以下、図1〜8を用いて、本発明に係る車両後部構造の一実施形態について説明する。なお、これらの図において示される矢印FRは車両前後方向前側、矢印OUTは車両幅方向外側、矢印UPは車両上下方向上側をそれぞれ示す。
図1に示すように、本実施形態に係る車体後部構造11は、リヤフロアパン10と、リヤサイドメンバ12と、リヤクロスメンバ14と、第2リヤサイドメンバ16と、リヤサスペンションメンバ18と、リヤディファレンシャルギヤボックス20と、補強部材22と、荷重伝達部材24とを備えている。なお、この車体後部構造11は左右対称に構成されているため、以下の記載においては、左右何れか一方の構成のみを説明し、左右何れか他方の説明を省略する場合がある。また、各図においては、左右一対とされた部材に同符号を付している。また、各図においては、要部をわかり易く示すため一部の部品及び符号を省略している場合がある。以下、上記各構成要素について説明する。
(リヤフロアパン10)
リヤフロアパン10は、リヤフロアパネルとも称されるものであり、車両上下方向を板厚方向とした略平板状に形成されている。このリヤフロアパン10は、車体上下方向から見て左右のリヤタイヤ26の間に位置するリヤフロアパン前部27(図5(A)参照)と、当該リヤフロアパン前部27よりも車体後方側に位置するリヤフロアパン後部28と、リヤフロアパン前部27とリヤフロアパン後部28との間に位置するリヤフロアパン中間部30(図5(A)参照)とを有している。リヤフロアパン後部28は、図示しないラゲッジスペースの床面を構成している。
リヤフロアパン前部27とリヤフロアパン後部28とは、車体前後方向及び車体幅方向に延在している。リヤフロアパン後部28は、図5(A)に示されるように、リヤフロアパン前部27よりも車体下方側に位置しており、リヤフロアパン前部27よりも車体幅方向に幅広に形成されている。
リヤフロアパン中間部30は、車両側面から見た断面形状が略L字状に形成されており、当該リヤフロアパン中間部30を介してリヤフロアパン前部27とリヤフロアパン後部28とが接続されている。
(リヤサイドメンバ12)
図1に示されるように、左右のリヤサイドメンバ12は、リヤフロアパン10の車両幅方向のそれぞれの端部32の近傍に配設されている。このリヤサイドメンバ12は、略車体前後方向を長手方向として配置された骨格部材である。これらのリヤサイドメンバ12は、車体上下方向から見て左右の図示しないリヤタイヤ26の間に位置するリヤサイドメンバ前部34と、当該リヤサイドメンバ前部34の後端部から車体後方側へ延びるリヤサイドメンバ後部36とを有している。リヤサイドメンバ前部34の前端部は、図示しないロッカの後端部に結合(溶着:以下同じ)されている。
リヤサイドメンバ後部36は、リヤフロアパン10に対して車体上方側に配置されている。このリヤサイドメンバ後部36は、図示はしないが長手方向に直交する断面形状が車体下方側に開口したハット形状に形成されており、開口側に設けられた左右のフランジがリヤフロアパン10の上面にスポット溶接によって結合されている。
また、リヤサイドメンバ後部36の後端部38には、リヤフロアパン10及び左右のリヤサイドメンバ12の車体後方側に配置されると共に車体幅方向及び車体上下方向に延在しているロアバッグ40を介してリヤバンパリンフォース42が締結されている(図5(A)参照)。このリヤバンパリンフォース42は、左右一対のリヤサイドメンバ12のそれぞれの後端部38を車両幅方向に連結するように車両幅方向を長手方向とする長尺状に形成されている。
リヤサイドメンバ前部34は、図示はしないが長手方向に直交する断面形状が車体幅方向外側に開口した断面ハット形状に形成されていると共に、リヤサイドメンバ前部34の車体幅方向外側には、図示しないリヤホイルハウスが結合されている。
(第2リヤサイドメンバ16)
左右一対のリヤサイドメンバ後部36の車両幅方向内側には、それぞれ第2リヤサイドメンバ16が配設されている。つまり、この第2リヤサイドメンバ16は左右一対に設けられている。この第2リヤサイドメンバ16は、車体前後方向を長手方向とする長尺状に形成され、左右のリヤサイドメンバ後部36に近接して配置されると共に、左右のリヤサイドメンバ後部36と略平行に配置されている。
第2リヤサイドメンバ16は、図示はしないが長手方向に直交する断面形状が車体下方側へ開口したハット形状に形成されており、開口側に設けられた左右のフランジがリヤフロアパン10の上面にスポット溶接によって結合されている(なお、図では簡略化してリヤサイドメンバ後部36と第2リヤサイドメンバ16とを車両幅方向に繋げて示している)。
また、第2リヤサイドメンバ16の前端部46は、後述するリヤクロスメンバ14に対して車両後方側に離れて配置されている。具体的には、第2リヤサイドメンバ16の前端部46は、リヤクロスメンバ14の後壁部48に対向するように配置されており、第2リヤサイドメンバ16の前端部46とリヤクロスメンバ14との間には隙間(空間)が形成されている(図5(A)参照)。
(リヤクロスメンバ14)
左右一対のリヤサイドメンバ12の車両前後方向中間部には、リヤクロスメンバ14が結合されている。このリヤクロスメンバ14は、左右一対のリヤサイドメンバ12の車両前後方向中間部を車体幅方向に繋いだ骨格部材であり、略車両幅方向を長手方向とする長尺状に形成されている。
図5(A)に示されるように、リヤクロスメンバ14は、車両前後方向に延設された上壁部50と、上壁部50の後端から車体下方側へ延びる後壁部48とを有しており、車両幅方向に直交する断面形状が略逆L字状に形成されている。上壁部50の前端部52は、リヤフロアパン中間部30の上端部31とリヤフロアパン前部27の後端部とに重ね合わされてスポット溶接により結合されている。後壁部48の下端部49は、リヤフロアパン中間部30の下端部54及びリヤフロアパン後部28の前端部56に重ね合わされてスポット溶接により結合されている。これにより、リヤクロスメンバ14は、リヤフロアパン中間部30とで車両幅方向に直交する断面形状が閉断面とされている。
(補強部材22)
リヤクロスメンバ14の後壁部48の車両前方側には、左右一対の補強部材22が設けられている。この補強部材22は、一例として金属版によって形成されると共に、車両側面視においてリヤクロスメンバ14とリヤフロアパン中間部30とで形成される断面形状と略同一形状となる箱状に形成されており、溶接又はボルト締結等の手段によってリヤクロスメンバ14に固定されている。また、左右一対の補強部材22は、左右一対の第2リヤサイドメンバ16の各前端部46と後述するリヤサスペンションメンバ18の左右一対の荷重伝達部材24との間に介在している。
(リヤサスペンションメンバ18)
図1に示されるように、リヤサスペンションメンバ18は、左右一対のリヤタイヤ26の間に配置されている。このリヤサスペンションメンバ18には、左右一対のリヤタイヤ26を懸架するサスペンション、サスペンションアーム及びスタビライザ(何れも図示省略)等が取り付けられる。このリヤサスペンションメンバ18は、車体前後方向を長手方向として配置された左右一対のサスメンサイド部58と、左右一対のサスメンサイド部58の車両後方側を車両幅方向に連結するサスメンリヤクロス部60とを有している。また、リヤサスペンションメンバ18は、左右一対のサスメンサイド部58の車両前方側を車両幅方向に連結するサスメンフロントクロス部62(図4参照)を有しており、これによって車両平面視で略矩形枠状に形成されている。
左右一対のサスメンサイド部58は、図3に示されるように、左右一対のリヤサイドメンバ前部34の車体下方側に車体前後方向を長手方向として配置されており、後端部64と前端部66とがマウントクッション68を介して左右一対のリヤサイドメンバ12に締結部材によって取り付けられている。左右一対のサスメンサイド部58の前後方向中間部は、車体幅方向中央側かつ車体上方側へ凸をなして湾曲している(図2も参照。なお、図2では、要部をわかり易くするためサスメンフロントクロス部62及びサスメンリヤクロス部60を省略して図示している)。また、左右一対のサスメンサイド部58は、中空パイプによって形成されている。
(荷重伝達部材24)
リヤサスペンションメンバ18の左右一対のサスメンサイド部58には、それぞれ荷重伝達部材24が設けられている。この荷重伝達部材24は、サスメンサイド部58の車両後方側かつリヤクロスメンバ14の補強部材22に対応した位置に配置されており、車両上方側へ突出されている。具体的には、この荷重伝達部材24は金属によって形成されており、車体前後方向から見て矩形状に形成されると共に、車体幅方向から見て略三角形状に形成されている(図2参照)。
図1に示されるように、荷重伝達部材24は、左右一対の側壁部70、72と、左右の側壁部70、72の後端部を車体幅方向に繋ぎ且つ車体上下方向に延在した後壁部74と、後壁部74の上端から車体前方斜め下方側へ延びる前壁部76(図2、3、5(A)等参照)とを有している。
左右の側壁部70、72、後壁部74及び前壁部76は、一枚の金属板が曲げ加工されたものであり一体に形成されている。そして、後壁部74、前壁部76及び左右の側壁部70、72は、各下端部がサスメンサイド部58の上面に溶接によって結合されている。そして、上記構成の左右一対の荷重伝達部材24は、図2に示されるように、車両正面視でリヤクロスメンバ14の補強部材22に重なる位置に配置されている。なお、本実施形態では、荷重伝達部材24はサスメンサイド部58に溶接によって結合されているが、これに限らず、その他の方法によりサスメンサイド部58に取り付けてもよい。一例として、図6に示されるように、荷重伝達部材80の後壁部82の下端部85及び前壁部86の下端部88にサスメンサイド部58の上面に沿って延設された締結壁部90を設けて、この締結壁部90に形成された図示しない締結孔とこれに対応してサスメンサイド部58の上面に形成された図示しない貫通孔とに締結具92を挿通させて締結する構成としてもよい。
(リヤディファレンシャルギヤボックス20)
図1に示されるように、リヤサスペンションメンバ18の左右一対のサスメンサイド部58の間には、リヤディファレンシャルギヤボックス20が設けられている。このリヤディファレンシャルギヤボックス20は、リヤサスペンションメンバ18のサスメンフロントクロス部62及びサスメンリヤクロス部60にマウントクッション68を介して取り付けられている(図4参照)。
リヤディファレンシャルギヤボックス20の車両前方側には、図示しない動力源からの回転動力を伝達するプロペラシャフト84が締結されている。また、リヤディファレンシャルギヤボックス20は、プロペラシャフト84の回転を車両幅方向に沿って延設されたドライブシャフト(不図示)を介して左右一対のリヤタイヤ26へ差動可能に伝達する構成とされている。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図1に示されるように、リヤサイドメンバ12の車両幅方向内側に第2リヤサイドメンバ16が設けられていると共に、この第2リヤサイドメンバ16の前端部46はリヤクロスメンバ14の後壁部48に対向して配置されている。図2に示されるように、リヤクロスメンバ14とリヤフロアパン中間部30とで形成される閉断面部内には、第2リヤサイドメンバ16に対応した位置に補強部材22が設けられている。この補強部材22は、車両側面視においてリヤクロスメンバ14とリヤフロアパン中間部30とで形成される断面形状と略同一形状の箱状に形成されていることから、車両後面衝突時のリヤクロスメンバ14の変形を抑制する。したがって、第2リヤサイドメンバ16に入力される車両後方側から車両前方側へ向かう衝突荷重をリヤクロスメンバ14の変形によって吸収することなく車両前方側へと伝達することが可能となる。
また、リヤサスペンションメンバ18のサスメンサイド部58には、荷重伝達部材24が設けられている。この荷重伝達部材24は、補強部材22に対応した位置に設けられている。したがって、図5(B)に示されるように、車両後面衝突時には、リヤサイドメンバ12のみならず第2リヤサイドメンバ16にも衝突荷重が入力されると共に、第2リヤサイドメンバ16の前端部46からリヤクロスメンバ14内の補強部材22を介して荷重伝達部材24へと衝突荷重が伝達される。そして、衝突荷重は、図4に示されるようにリヤサスペンションメンバ18のサスメンリヤクロス部60に取り付けられているリヤディファレンシャルギヤボックス20へと伝達される。リヤディファレンシャルギヤボックス20へ伝達された衝突荷重は、図1に示されるプロペラシャフト84に沿って車両前方側へと伝達される。つまり、車両後面衝突時の衝突荷重をリヤサイドメンバ12のみならずリヤサスペンションメンバ18側にも伝達させることで、衝突荷重を分散させてリヤサイドメンバ12に衝突荷重が集中するのを抑制することができる。これにより、車両後面衝突時のボディ変形を抑制することができる。
さらに、図3に示されるように、一般的にリヤサイドメンバ前部34は、車両上方側へ突出するように湾曲した形状とされているため、車両後面衝突時にリヤサイドメンバ12に衝突荷重が入力されると、この湾曲部を中心にリヤサイドメンバ後部36が車両上方側へと回転するように作用する。しかしながら、本実施形態では、リヤサイドメンバ12の車両下方側に設けられたリヤサスペンションメンバ18、リヤディファレンシャルギヤボックス20及びプロペラシャフト84にも衝突荷重が伝達されるため、リヤサイドメンバ12を回転させる力とは異なる方向に作用する力が発生する。つまり、リヤサイドメンバ12を回転させる力がリヤサイドメンバ12等へ伝達される力によって打ち消されるため、リヤサイドメンバ12の回転を抑制することができる。
なお、本実施形態では、荷重伝達部材24は、車体前後方向から見て矩形状に形成されると共に、車体幅方向から見て略三角形状に形成されているが、これに限らず、その他の形状としてもよい。一例として、図7に示される荷重伝達部材96のように1枚の金属板を車両側面視でクランク状に屈曲させた形状としてもよいし、図8に示される荷重伝達部材98のように箱形状としてもよい。
また、荷重伝達部材24や補強部材22は、金属に限らず、繊維強化樹脂等その他の材質により構成されてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 リヤフロアパン
11 車体後部構造
12 リヤサイドメンバ
14 リヤクロスメンバ
16 第2リヤサイドメンバ
18 リヤサスペンションメンバ
20 リヤディファレンシャルギヤボックス
22 補強部材
24 荷重伝達部材
32 端部(リヤフロアパンの車両幅方向両端部)
46 前端部
48 後壁部
58 サスメンサイド部
60 サスメンリヤクロス部
80 荷重伝達部材
84 プロペラシャフト
96 荷重伝達部材
98 荷重伝達部材

Claims (1)

  1. 車両のリヤフロアパンの車両幅方向両端部近傍に配置され、略車両前後方向を長手方向として延設されている左右一対のリヤサイドメンバと、
    左右一対の前記リヤサイドメンバの車両前後方向略中間部を車両幅方向に繋いでいるリヤクロスメンバと、
    左右一対の前記リヤサイドメンバにおける車両後方側かつ車両幅方向内側にそれぞれ設けられていると共に、略車両前後方向を長手方向として延設されかつ前端部が前記リヤクロスメンバの後壁部に対向して配置されている第2リヤサイドメンバと、
    略車両前後方向を長手方向として設けられかつ車両前後方向両端部が前記リヤサイドメンバに取り付けられている左右一対のサスメンサイド部と、当該サスメンサイド部における車両後方側に配置され車両幅方向を長手方向として延設されかつ左右一対の前記サスメンサイド部を車両幅方向で繋いでいるサスメンリヤクロス部と、を含んで形成されているリヤサスペンションメンバと、
    車両前後方向に沿って延設されたプロペラシャフトの車両後端側に設けられていると共に、前記リヤサスペンションメンバの前記サスメンリヤクロス部に取り付けられているリヤディファレンシャルギヤボックスと、
    前記リヤクロスメンバにおける前記後壁部の車両前方側かつ前記第2リヤサイドメンバの前端部に対応した位置に設けられていると共に、前記第2リヤサイドメンバに入力される車両後方側から車両前方側へ向かう衝突荷重を車両前方側へと伝達させる補強部材と、
    前記リヤサスペンションメンバの前記サスメンサイド部における前記補強部材に対応した位置に設けられると共に、前記補強部材から入力される前記衝突荷重を前記リヤサスペンションメンバを介して前記リヤディファレンシャルギヤボックスへと伝達させる荷重伝達部材と、
    を有している車両後部構造。
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