JP6488816B2 - 光源制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

光源制御装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6488816B2
JP6488816B2 JP2015064308A JP2015064308A JP6488816B2 JP 6488816 B2 JP6488816 B2 JP 6488816B2 JP 2015064308 A JP2015064308 A JP 2015064308A JP 2015064308 A JP2015064308 A JP 2015064308A JP 6488816 B2 JP6488816 B2 JP 6488816B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
unit
identification information
transfer
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015064308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016182742A (ja
Inventor
優宏 鈴木
優宏 鈴木
正起 ヌデ島
正起 ヌデ島
実 秋山
実 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2015064308A priority Critical patent/JP6488816B2/ja
Publication of JP2016182742A publication Critical patent/JP2016182742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6488816B2 publication Critical patent/JP6488816B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置、抽出装置、光源制御装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、各増設ユニットに対してID番号を自動設定する技術が記載されている。
特開平5−110753公報
例えば画像形成装置においては、各色の画像データを含むパラレルデータをシリアル通信で送信して受信側でパラレルデータに戻した場合に、そのパラレルデータに含まれる各画像データを順次抽出して用いることがある。この所望のデータを抽出するための抽出装置を抽出対象のデータ毎に設ける場合、各抽出装置についての固有の情報(例えば装置毎の付与されるIDなど)に基づいてそれらの抽出装置が対象とするデータを抽出することが考えられる。一方、各抽出装置の構造が異なっていると生産コストが大きくなるので、それらの構造が共通していることが望ましい。
本発明は、構造が共通する複数の装置で共通のデータからそれぞれ異なるデータを抽出することを目的とする。
本発明の請求項に係る光源制御装置は、第1の抽出装置と、第2の抽出装置と、を備え、前記第1の抽出装置と前記第2の抽出装置との各々は、各々がデータを識別し且つ順序が決められている複数の識別情報のうちの第1識別情報が通知されるとその次の順番の第2識別情報を外部装置に通知する通知部と、前記第1又は第2識別情報により識別される第1データを含む第2データを受信すると当該第2データから当該第1データを抽出する抽出部と、受信された前記第2データを前記外部装置に送信する送信部とを備え、前記第1の抽出装置が記憶する識別情報で識別される第1画像データと前記第2の抽出装置が記憶する識別情報で識別される第2画像データとを含む前記第2データを前記第1の抽出装置に対して送信する画像データ送信部と、前記第1の抽出装置に対応して設けられた第1の光源と、前記第2の抽出装置に対応して設けられた第2の光源と、前記第1の抽出装置が前記第2データから抽出する前記第1画像データに基づいて前記第1の光源を制御する第1の制御部と、前記第1の抽出装置から送信された前記第2データから前記第2の抽出装置が抽出する前記第2画像データに基づいて前記第2の光源を制御する第2の制御部とを備えることを特徴とする。
請求項に係る光源制御装置は、請求項に記載の構成において、前記第1又は第2識別情報のいずれかを記憶する記憶部を備え、前記抽出部は、前記記憶部に記憶されている識別情報により識別される第1データを抽出する前記第1の抽出装置と前記第2の抽出装置とを備えることを特徴とする。
請求項に係る光源制御装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記複数の識別情報の順序には複数のパターンがあり、前記識別情報は、識別するデータを表す第1情報と、前記パターンを表す第2情報とを含み、前記通知部は、通知された前記第1識別情報に含まれる前記第2情報が表すパターンの順序において次の順番となる前記識別情報と当該第2情報とを含む識別情報を前記第2識別情報として通知する前記第1の抽出装置と前記第2の抽出装置とを備えることを特徴とする。
請求項に係る画像形成装置は、請求項1から3のいずれか1項に記載の光源制御装置と、前記第1の光源に対応して設けられる第1の像保持体と、前記第2の光源に対応して設けられる第2の像保持体と、前記第1の光源により露光された前記第1の像保持体に形成される潜像と前記第2の光源により露光された前記第2の像保持体に形成される潜像とを現像して媒体に画像を形成する形成部とを備えることを特徴とする。
請求項1、2、5、6に係る発明によれば、構造が共通する複数の装置で共通のデータからそれぞれ異なるデータを抽出することができる。
請求項3に係る発明によれば、識別情報を記憶させない場合に比べてデータを抽出する処理の負荷を軽減させることができる。
請求項4に係る発明によれば、複数の抽出装置を並べる順番が変更されても変更前に抽出していたデータを抽出させることができる。
実施例に係る画像形成装置の構成を表す図 露光制御部の詳細な構成を表す図 データ制御部の詳細な構成を表す図 同期信号の例を表す図 画像データの詳細を表す図 周期情報の一例を表す図 垂直同期信号の例を表す図 生成される点灯用水平同期信号の一例を表す図 決定される遅延量の例を表す図 遅延量カウンタ及び画素幅カウンタの例を表す図 各抽出部の構成の詳細を表す図 各抽出部で記憶される識別情報の例を表す図 セレクタの詳細な構成の一例を表す図 転送データの抽出処理における動作手順の一例を表す図 LPH点灯制御部の構成の詳細を表す図 生成されるLPH点灯用水平同期信号の一例を表す図 各色のLPHの点灯期間の例を表す図 転送データの送信処理の動作手順の一例を表す図 転送データの受信処理の動作手順の一例を表す図 LPHの転送処理の動作手順の一例を表す図 不使用データが転送される状況の一例を表す図 変形例に係る制御装置の機能構成の一例を表す図 変形例の識別情報の一例を表す図 順序のパターン及び第2情報の例を表す図 変形例の画像出力部の構成の一例を表す図
[1]実施形態
図1は本実施例に係る画像形成装置1の構成を表す。画像形成装置1は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各色のトナーを用いて電子写真方式でカラー画像を用紙等の媒体に形成する装置である。画像形成装置1は、画像データに様々な処理を加える画像処理装置でもある。画像形成装置1は、露光制御部10と、LPH(LED Print Head)2Y、2M、2C、2K(各々を区別しない場合は「LPH2」という)と、感光体ドラム3Y、3M、3C、3K(各々を区別しない場合は「感光体ドラム3」という)と、形成部4とを備える。
LPH2は、主走査方向に配列された複数の光源であるLED(Light Emitting Diode)アレイを有し、各LEDを点灯させて感光体ドラム3に対して露光光を照射する照射部である。露光制御部10は、各LPH2の点灯時期を制御する。露光制御部10は、本発明の光源制御装置の一例である。感光体ドラム3は、感光層を有し、感光層の表面に潜像やその潜像が現像されて形成されるトナー像を保持する像保持体である。例えばLPH2Yは感光体ドラム3Yを露光してイエロー(Y)のトナーで現像される潜像を形成する。感光体ドラム3は、それぞれ光源(各色のLPH2)に対応して設けられている。形成部4は、各色のLPH2により露光された感光体ドラム3に形成される潜像を現像して媒体に画像を形成する。
図2は露光制御部10の詳細な構成を表す。図2では、画像形成装置1が備える画像処理部5と、画像出力部6と、これらを接続してデータを伝送する伝送部7と、記憶部9とが表されている。画像処理部5は、外部装置から送信されてきた画像データから、YMCKの各色の画像データを生成する処理等を行う。画像処理部5が生成した各色の画像データは伝送部7を介して画像出力部6に送信される。画像出力部6は、送信されてきた各色の画像データが表す各色のトナー像を重畳させた画像を媒体に出力する。伝送部7は、本実施例では、V−by−one(登録商標)の規格に準拠したシリアル通信におけるデータの伝送路を形成するものであり、2つまでの同期信号を伝送する信号線と、シリアルデータ信号を伝送する信号線とを有する。
画像処理部5は、データ制御部11と、信号線12と、変換部13とを備える。データ制御部11は、各色の画像データ等を含むデータD(Data)と、転送用水平同期信号S(h-Sync)と、クロックC(Clock)とを含むデータ信号をそれぞれ生成し、信号線12を介してデータ信号を変換部13に供給する。変換部13は、伝送部7に接続されており、供給されたデータ信号を、複数の信号列が時系列に並べられたシリアルデータ信号に変換(シリアル化)して伝送部7の信号線を介して画像出力部6に向けて送信する。このように、画像処理部5は、画像データを送信する画像データ送信部の一例である。
画像出力部6は、抽出部14Y、信号線15Y、LPH点灯制御部16Y、LPH2Y、感光体ドラム3Y及び形成部4を備え、符号の末尾をYで表した各部をMCKの各色についても備えている(例えば抽出部14M、14C、14K)。図2では図を見やすくするためY以外の各部の符号を、抽出部14を除いて省いた。抽出部14は、各色の画像データを含むデータ信号から各色の画像データを個別に抽出する抽出装置である。各抽出部14には、各々に対応するLPH点灯制御部16、LPH2及び感光体ドラム3が設けられている。各LPH2が有するLEDは抽出装置に対応して設けられた光源の一例である。また、各LPH点灯制御部16は、抽出装置が抽出する画像データに基づいて光源を制御する制御部の一例である。
抽出部14Yは、伝送部7の信号線に接続されており、信号線を介して送信されてきたデータ信号(シリアルデータ信号に変換されたもの)を受信し、変換前のデータ信号に変換(デシリアル化)する。抽出部14Yは、デシリアル化により得られたデータ信号に含まれるデータD、転送用水平同期信号S及びクロックCから、Y色に対応するデータD(Y)、転送用水平同期信号S(Y)、クロックC(Y)を抽出して、信号線15を介してLPH点灯制御部16Yに供給する。抽出部14Yは、データ(Y)を抽出することで、データ(Y)に含まれるY色の画像データを抽出する。LPH点灯制御部16Yは、供給されたデータD(Y)等を用いて、LPH2Yの点灯時期を制御する。
抽出部14Y及び14M、抽出部14M及び14C、抽出部14C及び14Kは、それぞれ伝送部8によって接続されている。伝送部8は、伝送部7と共通の構成を有する。抽出部14Yは、デシリアル化したデータ信号を再度シリアル化して、伝送部8を介して抽出部14Mに送信する。抽出部14Mは、送信されてきたデータ信号を受信して、受信したデータ信号のデシリアル化やLPH点灯制御部へのデータD等の供給などを抽出部14Yのように行う。抽出部14Mは、変換したデータ信号を再度シリアル化して、伝送部8を介して抽出部14Cに送信する。こうして画像処理部5から送信されてきたデータ信号が各色の抽出部14によって受信され、LPH2の点灯時期の制御に用いられる。
データ制御部11、信号線12、変換部13、抽出部14、信号線15、LPH点灯制御部16は、図1に表す露光制御部10を構成する。
記憶部9は、例えば転送用水平同期信号Sを生成するために用いられるデータが記憶される。記憶部9は、データ制御部11から参照可能となっている。
図3はデータ制御部11の詳細な構成を表す。データ制御部11は、転送用水平同期信号生成部111と、垂直同期信号生成部112と、点灯用水平同期信号生成部113Y、113M、113C、113K(図3では113M及び113Cを省いた。各々を区別しない場合は「点灯用水平同期信号生成部113」という)と、転送タイミング制御部114と、データ転送部115Y、115M、115C、115K(各々を区別しない場合は「データ転送部115」という)と、データ合成部116とを備える。
転送用水平同期信号生成部111は、データ転送のために行われる複数の処理を同期させる時期を表す転送用水平同期信号を生成する。点灯用水平同期信号生成部113は、上述したLEDアレイを同期させた処理が行われる時期を表す点灯用水平同期信号を生成する。これらの同期信号について図4及び図5を参照して説明する。
図4は同期信号の例を表す。図4では、転送用水平同期信号と、その下にY、M、C、Kの各色の点灯用水平同期信号とが表されている。これらの同期信号は、信号が立ち上がっている時期(例えば図中の矢印A1が示す時期であり、同期信号が有効になっている時期ともいう)が同期する時期を表している。各点灯用水平同期信号は、1ページの画像が形成される際に露光光が照射される時期を表している。第1周期では画像の1ライン目の画像データに基づく露光光が照射され、第2周期では画像の2ライン目の画像データに基づく露光光が照射される。
図5は画像データの詳細を表す。図5では、ラインL1、L2、L3、・・・、LNで表された画像G1が表されている。各ラインは、主走査方向に配列された画素で形成されている。LPH2は、各画素に対応したLEDを有しており、例えば第1周期にはラインL1でトナーの供給が必要な画素に対応するLEDを点灯させる。これをN回繰り返すことで、画像G1を表す潜像が各感光体ドラム3に形成される。
図4に表すように、点灯用水平同期信号が表す周期は、色毎に異なり、また、ライン毎(照射の時期毎)に異なっている。感光体ドラム3の外周面の半径は公差等の影響で場所によってわずかに異なる場合がある。その場合、ドラムの回転速度(角速度)が一定でも、外周面の表面速度は半径が大きい場所ほど速くなる。そこで、表面速度が速いほどLPH2を照射させる期間を短くすることで、潜像のうち各ラインを表す箇所の回転方向の長さを揃えるようにしている。図2に表す記憶部9には、各色の点灯用水平同期信号の周期を表す周期情報が記憶されている。
図6は周期情報の一例を表す。この例では、YMCKの各色における「第1周期」、「第2周期」、・・・、「第N周期」という各周期と、それらの周期の時間の長さとを対応付けた周期テーブルが表されている。例えばYであれば、第1周期が「Ty1」、第2周期が「Ty2」、第N周期が「TyN」と表されている。この周期テーブルを用いた点灯用水平同期信号の生成については後ほど詳細を説明する。
転送用水平同期信号生成部111は、記憶部9に記憶されている周期情報(点灯用水平同期信号の周期を表す情報)に基づいて、各色の点灯用水平同期信号が表す周期のうち最短の周期以下の周期の同期信号を転送用同期信号として生成する。図6の例であれば、各色の各周期の時間の長さを表す「Ty1」〜「TyN」、「Tm1」〜「TmN」、「Tc1」〜「TcN」、「Tk1」〜「TkN」のうち最短の時間を表すものを1周期とした同期信号が転送用水平同期信号として生成される。転送用水平同期信号生成部111は、生成した転送用水平同期信号を垂直同期信号生成部112と、各色の点灯用水平同期信号生成部113と、転送タイミング制御部114とに供給する。
垂直同期信号生成部112は、1ページの画像が形成される際に各色のLPH2が露光光の照射を開始する時期を表す垂直同期信号を各色について生成する。垂直同期信号について図7を参照して説明する。
図7は垂直同期信号の例を表す。図7では、転送用水平同期信号と、Page開始信号と、各色(YMCK)の垂直同期信号とが表されている。Page開始信号は、図1に表す形成部4が媒体(例えば1枚の用紙)の搬送を行い、その媒体への画像の転写が行われる時期から逆算して得られる垂直同期信号の生成を開始すべきタイミングで垂直同期信号生成部112に供給される。
垂直同期信号生成部112は、転送用水平同期信号が表す同期時期のうち、Page開始信号が表す時期と重なっている時期を同期時期として表すY色の垂直同期信号Yを生成する。垂直同期信号生成部112は、垂直同期信号Yが表す同期時期から期間B1が経過した時期を同期時期として表すM色の垂直同期信号Mを生成する。同様に、垂直同期信号生成部112は、垂直同期信号Yが表す同期時期から期間B2、B3が経過した時期を同期時期として表すC色、K色の垂直同期信号C、Kを生成する。
期間B1、B2、B3は、感光体ドラム3Yがトナー像を転写する時期に対する感光体ドラム3M、3C、3Kがトナー像を転写する時期の遅延時間を表す。LPH2Yが露光光の照射を開始してからこれらの遅延時間の分だけ遅らせてMCKの各色のLPH2の露光光の照射を開始させることで、各色のトナー像の媒体上の位置が揃うことになる。垂直同期信号生成部112は、生成した各色の垂直同期信号を色が共通する点灯用水平同期信号生成部113及びデータ転送部115と、転送タイミング制御部114とに供給する。
点灯用水平同期信号生成部113は、供給された転送用水平同期信号及び垂直同期信号と、上記の周期情報と、予め定められた周期変動期間(記憶部9に記憶されている)とに基づいて、点灯用水平同期信号を生成する。この生成方法について図8を参照して説明する。
図8は生成される点灯用水平同期信号の一例を表す。図8では、転送用水平同期信号と、垂直同期信号Yと、Y色について定められた周期変動期間Yと、点灯用水平同期信号Yとが表されている。
周期変動期間Yの長さは、1ページの画像を表す潜像を形成するための露光が行われる期間であり、例えば図6の周期テーブルで表されたY色の各周期を合計した長さの期間である。点灯用水平同期信号生成部113は、周期変動期間Yよりも前の期間C1及び後の期間C2においては、転送用水平同期信号と共通の同期時期を表し、周期変動期間Yにおいては、図6に表す周期テーブルの周期毎に訪れる同期時期を表す信号を、点灯用水平同期信号として生成する。点灯用水平同期信号生成部113は、生成した点灯用水平同期信号を転送タイミング制御部114に供給する。
転送タイミング制御部114は、転送用水平同期信号により示される同期時期に対するLPH2の点灯時期の遅延量を決定する。
図9は決定される遅延量の例を表す。図9では、点灯用水平同期信号Y、M、C、Kと、点灯用水平同期信号の遅延量Y、M、C、Kと、転送用水平同期信号が表す同期時期と、転送データ(画像処理部5から画像出力部6に向けて転送されるデータ)Y、M、C、Kとが表されている。各語尾のY、M、C、Kは、対応する色を表している。転送用水平同期信号の周期は色毎に異なるため、遅延量も色毎に異なっている。また、転送用水平同期信号の周期は各色の点灯用水平同期信号の最短の周期以下であるため、この遅延量は次第に大きくなっていく(この例では1ライン目よりも2ライン目の方が大きくなっている)。
転送タイミング制御部114は、上記のとおり供給される各色の点灯用水平同期信号により示される同期時期と供給される転送用水平同期信号により示される同期時期との差から各色の遅延量を決定する。転送タイミング制御部114は、データ転送部115に対して、決定した遅延量を表す遅延量データを、その決定に用いた転送用水平同期信号とともに供給し、供給した遅延量データと1ライン分の画像データとを対応付けた第1転送データを、供給した転送用水平同期信号に同期させてデータ合成部116に出力するよう指示する。転送タイミング制御部114は、データ合成部116に対しても、転送用水平同期信号を供給する。
また、転送タイミング制御部114は、画像データを出力させないよう指示する場合があり、その判断を遅延量カウンタ及び画素幅カウンタの値に基づいて行う。
図10は遅延量カウンタ及び画素幅カウンタの例を表す。図10では、転送用水平同期信号が表す同期時期t1、t2、t3、t4と、それらの同期時期に同期してデータ送信が行われる送信時期と、遅延量カウンタの値と、画素幅カウンタの値とが表されている。
転送タイミング制御部114は、転送用水平同期信号が表す同期時期が到来すると、決定した遅延量(図10の例ではD1、D2、D3等)を遅延量カウンタに設定し、クロックに合わせて遅延量カウンタの値をカウントダウンする。転送タイミング制御部114は、遅延量カウンタのカウントダウンが終了すると(遅延量カウンタの値が0になると)、続けて1ラインの画素幅E1を画素幅カウンタに設定してクロックに合わせてカウントダウンする。転送タイミング制御部114は、転送用水平同期信号が表す同期時期が到来する度に、これら遅延量カウンタ及び画素幅カウンタのカウントダウンを行う。
転送タイミング制御部114は、遅延量カウンタに設定した遅延量が転送用水平同期信号の1周期以上である場合には、次の同期時期においては画像データを出力しないようにデータ転送部115に指示する。図10の例では、同期時期t3に設定した遅延量D3が転送用水平同期信号の1周期以上となるので、転送タイミング制御部114は、同期時期t4には画像データを出力しないように指示する。このとき、転送タイミング制御部114は、遅延量0を表す遅延量データをデータ転送部115に供給し、供給した遅延量データと、LPH2の点灯に用いられない不使用データとを対応付けた第2転送データを、供給した転送用水平同期信号に同期させてデータ合成部116に出力するよう指示する。
そして、転送タイミング制御部114は、t4の次の同期時期と、その同期時期のあとに最初に到来する点灯用水平同期信号により示される同期時期との差から遅延量を再び決定し、決定した遅延量を遅延量カウンタに設定してカウントダウンを行う。なお、このとき決定される遅延量も転送用水平同期信号の1周期以上となる場合には、転送タイミング制御部114は、第2転送データの出力の指示を再び行う。
データ転送部115は、転送タイミング制御部114から画像データの出力を指示された場合には、上述した第1転送データ(供給された遅延量データと画像データとを対応付けたデータ)を、ともに供給された転送用水平同期信号に同期してデータ合成部116に供給する。こうして第1転送データY、M、C、Kが図9に表すように1ライン毎に生成されて転送用水平同期信号に同期してデータ合成部116に供給される。
また、データ転送部115は、転送タイミング制御部114から画像データを出力しないように指示された場合には、上述した第2転送データ(遅延量を0とした遅延量データと不使用データとを対応付けたデータ)を上記転送用水平同期信号に同期してデータ合成部116に供給する。データ転送部115は、例えば不使用データであることを示す決められた符号が含まれたデータを不使用データとして生成する。
データ転送部115Yは、転送データ(第1転送データ及び第2転送データ)のヘッダに各色を識別する識別情報を付加しておく。これら複数の識別情報は、各々がデータを識別し且つ順序が決められている。本実施例では、複数の識別情報は2ビットの情報であり、Yは00、Mは01、Cは10、Kは11と決められている。また、各識別情報の順序が00の次は01、01の次は10、10の次は11、11の次は00と決められている。
データ合成部116は、各色のデータ転送部115から供給された転送データ(第1転送データ又は第2転送データ)と、転送タイミング制御部114から供給された転送用水平同期信号を合成し、生成したデータ信号を図2等に表す変換部13に供給する。変換部13は、上述したとおり、供給されたデータ信号をシリアル化して生成したシリアルデータ信号を、伝送部7を介して送信する。送信されたシリアルデータ信号は画像出力部6の抽出部14Yによって受信される。
図11は各抽出部14の構成の詳細を表す。各抽出部14は、いずれも、通知部141と、記憶部142と、受信部143と、セレクタ144と、送信部145とを備えており、構成が共通している。通知部141Yには、例えばユーザによって操作された外部装置から識別情報が通知される。より詳細には、通知部141Yは取得部146Yを備え、取得部146Yがこの識別情報を取得することで、通知部141Yに識別情報が通知される。この識別情報の通知は、例えば画像形成装置1が製造されたときに製造現場で製造担当者によって行われたり、画像形成装置1が設置されたときに設置現場で設置作業者によって行われたりする。外部装置から例えば「00」が通知されると、通知部141Yは、次の順番の「01」を外部装置である抽出部14Mに通知する。このように、通知部141Yは、前述した複数の識別情報のうちの第1識別情報(この例では「00」)が通知される(取得部146Yが第1識別情報を取得する)とその次の順番の第2識別情報(この例では「01」)を外部装置に通知する。
通知部141M、141C、141Kも、通知部141Yのように通知を行う。ただし、通知部141Kは、通知先の外部装置と接続されていないため、第2識別情報の通知を行わない。なお、仮に通知先の外部装置と接続されていれば、通知部141Kは「11」の次の「00」を第2識別情報として通知することになる。本実施例では、通知部141が、自身に対して通知されてきた第1識別情報を記憶部142に供給する。記憶部142は、供給された第1識別情報を記憶する。なお、通知部141は記憶部142に第2識別情報を供給してもよい。このように、記憶部142は、第1識別情報又は第2識別情報のいずれかを記憶する。
図12は各抽出部14で記憶される識別情報の例を表す。この例では、抽出部14Yにおいては、外部装置から通知された識別情報「00」が記憶部142Yに記憶され、その次の識別情報「01」が抽出部14Mに通知されている。抽出部14Mにおいては、通知された識別情報「01」が記憶部142Mに記憶され、その次の識別情報「10」が抽出部14Cに通知されている。抽出部14Cにおいては、通知された識別情報「10」が記憶部142Cに記憶され、その次の識別情報「11」が抽出部14Kに通知されている。抽出部14Kにおいては、通知された識別情報「11」が記憶部142Kに記憶されている。
なお、記憶部142が第2識別情報を記憶する場合には、図12における「通知する識別情報」が「記憶する識別情報」となる(例えば抽出部14Yにおいては、通知部141Yが抽出部14Mに通知する識別情報である「01」が記憶部142Yにより記憶される識別情報となる)。記憶部142に記憶された識別情報は、セレクタ144から読み出し可能となっている。
受信部143Yは、伝送部7の信号線に接続され、データ信号、転送水平同期信号及びクロックを含むシリアルデータ信号をその信号線を介して受信する。このシリアルデータ信号には複数チャネルの情報(各色の画像データ)が含まれており、受信部143Yは、それら複数チャネルの情報を含む入力データを受信する。受信部143Yは、受信したシリアルデータ信号に含まれる複数の信号列を解読し、解読した結果に基づき、シリアルデータ信号をデータ信号、転送水平同期信号及びクロックに変換する。受信部143Yは、変換後のデータ信号等をセレクタ144Y及び送信部145Yに供給する。
セレクタ144Yは、記憶部142Yに記憶されている識別情報と、供給されたデータ信号等とに基づいて転送データ(第1転送データ又は第2転送データ)を抽出する。具体的には、セレクタ144Yは、転送データのヘッダを参照し、記憶部142Yに記憶されている識別情報(この例ではY色を識別する識別情報「00」)が含まれている転送データをY色の転送データとして抽出する。この識別情報は、受信部143Yにより受信された入力データに含まれる複数チャネルのいずれかを識別する第1識別情報である。なお、通知部141Yが通知する第2識別情報は、この第1識別情報により識別されるチャネルの次のチャネルを識別するためのものである。セレクタ144Yは、この入力データから第1識別情報により識別されるチャネルのデータを抽出する抽出部の一例である。セレクタ144Yは、抽出した転送データと、転送用水平同期信号及びクロックとをLPH点灯制御部16Yに供給する。
以上のとおり、受信部143Y及びセレクタ144Yは、第1又は第2識別情報(本実施例では第1識別情報)により識別される第1データを含む第2データを受信するとその第2データから第1データを抽出する抽出部の一例でもある。本実施例では、この抽出部が、記憶部142に記憶されている識別情報により識別される第1データを抽出する。シリアルデータ信号から変換されたデータ信号は第2データの一例であり、それに含まれる転送データ(Y色の1ラインの画像データや不使用データなど)は第1データの一例である。
図13はセレクタ144の詳細な構成の一例を表す。セレクタ144は、比較回路41Y、41M、41C、41K(各々を区別しない場合は「比較回路41」という)と、ラッチ回路42Y、42M、42C、42K(各々を区別しない場合は「ラッチ回路42」という)と、AND回路43Y、43M、43C、43K(各々を区別しない場合は「AND回路43」という)と、OR回路44とを有する。各比較回路41には転送データが供給される。
各比較回路41には、記憶部142に記憶されている識別情報が供給される。また、比較回路41YにはY色の転送データのヘッダ内の識別情報が供給され、比較回路MにはM色の転送データのヘッダ内の識別情報が供給される。また、比較回路41CにはC色の転送データのヘッダ内の識別情報が供給され、比較回路KにはK色の転送データのヘッダ内の識別情報が供給される。比較回路41は、供給された2つの識別情報を比較して、一致している場合に「1」をラッチ回路42に出力し、一致していない場合に「0」をラッチ回路42に出力する。例えば図中に表すようにY色の転送データを識別する識別情報「00」が記憶部142から供給された場合には、比較回路41Yが「1」を出力し、他の比較回路41は「0」を出力する。
各ラッチ回路42には、転送用水平同期信号及びクロックと、対応する色の比較回路41から出力された値(「1」か「0」)が供給される。ラッチ回路42は、転送用同期信号が表す同期時期が到来すると、比較回路41から出力された値をAND回路43に対して出力する。前述の識別情報「00」が供給される例ではラッチ回路42Yが「1」を出力し、他のラッチ回路42は「0」を出力する。
各AND回路43には転送データのうちの決められた部分が供給される。図13の例では、転送データが0〜31までの32ビットのデータであり、そのうちの24〜31までの8ビットの転送データがAND回路43Yに供給され、16〜23までの8ビットの転送データがAND回路43Mに供給される。また、8〜15までの8ビットの転送データがAND回路43Cに供給され、0〜7までの8ビットの転送データがAND回路43Kに供給される。8ビットの転送データは、具体的には1ライン分の画像データ又は不使用データである。また、各AND回路43には対応する色のラッチ回路42から出力された値(「1」か「0」)が供給される。
前述の識別情報「00」が供給される例では、AND回路43Yは、ラッチ回路42Yから「1」が供給されるので、「1」と24〜31までの8ビットの転送データとの論理積、すなわちその転送データそのものをOR回路44に対して出力する。一方、他のAND回路43は、対応するラッチ回路42から「0」が供給されるので、「0」と各転送データの論理積、すなわち8ビットの「0」を表すデータをOR回路44に対して出力する。OR回路44は、各AND回路43から出力されてきたデータの論理和を表すデータを出力する。この例では、OR回路44は、Y色の転送データを出力する。
図14は転送データの抽出処理における動作手順の一例を表す。セレクタ144は、まず、転送用同期信号が表す同期時期が到来したか否かという判断を、到来したと判断するまで繰り返し行う(ステップS41)。セレクタ144は、その同期時期が到来した(YES)と判断すると、転送データのヘッダを参照し(ステップS42)、記憶部142に記憶されている識別情報と、ヘッダ内の識別情報とを比較する(ステップS43)。そして、セレクタ144は、識別情報が一致する色の画像データを抽出する(ステップS44)。
送信部145Yは、受信部143Yから供給されたデータ信号等をシリアル化して、それにより生成されたシリアルデータ信号を抽出部14Mの受信部143Mに向けて送信する。送信部145Yは、受信部143Yにより受信された入力データのうち、少なくとも第1識別情報により識別されるチャネル以外のデータを送信する。本実施例では、送信部145Yは、受信部143Yによって受信された第2データ(つまり第1識別情報により識別されるチャネル以外のデータに加え、そのチャネルのデータも含むデータ)を外部装置に送信する。
以降、抽出部14Mでも抽出部14Yと共通する構成により、シリアルデータ信号のデシリアル化と、M色の転送データ(及びそれに含まれる画像データ)の抽出及びLPH点灯制御部16Mへの供給と、データ信号等のシリアル化及び出力とが行われる。抽出部14C及び14Kにおいても同様である。こうして各色の転送データが、各々に対応するLPH点灯制御部16に供給される。
図15はLPH点灯制御部16Yの構成の詳細を表す。LPH点灯制御部16Yは、データ翻訳部161Yと、ラインバッファ162Yと、LPH点灯用水平同期信号生成部163Yと、点灯制御部164Yとを備える。なお、LPH点灯制御部16M、16C、16Kの構成もLPH点灯制御部16Yと共通している。
データ翻訳部161Yは、抽出部14Yから供給されたデータ(Y色の転送データ、転送用水平同期信号、クロック)を翻訳し、転送データに含まれる遅延量データ及び転送用水平同期信号をLPH点灯用水平同期信号生成部163Yに供給する。LPH点灯用水平同期信号生成部163Yは、供給された転送用水平同期信号を遅延量データが表す遅延量の分だけ遅延させた時期を同期時期として表すLPH点灯用水平同期信号Yを生成する。
図16は生成されるLPH点灯用水平同期信号の一例を表す。図16では、転送用水平同期信号が表す同期時期t1、t2、t3、t4と、データ信号の転送時期と、LPH転送用水平同期信号と、遅延量カウンタと、画素幅カウンタとが表されている。LPH点灯用水平同期信号生成部163Yは、転送用水平同期信号が表す時期が到来すると遅延量データが表す遅延量を遅延量カウンタに設定してカウントダウンを開始し、カウントダウンが終了したタイミングを表すLPH点灯用水平同期信号を生成する。LPH点灯用水平同期信号生成部163Yは、生成したLPH点灯用水平同期信号を点灯制御部164Yに供給する。
図16の例では、同期時期t1の到来後、遅延量D1が設定された遅延量カウンタがカウントダウンされる期間と、カウントダウン終了後(すなわち同期時期を遅延量だけ遅延させた時期)から画素幅E1が表す期間だけ継続する「1ライン点灯」という点灯期間が表されている。続いて、同期時期t2の到来後、遅延量D2が設定された遅延量カウンタがカウントダウンされる期間と、カウントダウン終了後から画素幅E1が表す期間だけ継続する「2ライン点灯」という点灯期間と、同期時期t3の到来後、遅延量D3が設定された遅延量カウンタがカウントダウンされる期間と、カウントダウン終了後から画素幅E1が表す期間だけ継続する「3ライン点灯」という点灯期間とが表されている。
この「3ライン点灯」という点灯期間には、同期時期t4が含まれているが、この同期時期t4に同期して送信されてくる転送データは、不使用データ及び補正量が0であることを表す補正量データを含む第2転送データである。言い換えると、転送データに含まれる補正量データが0という補正量を表している場合は、対応する同期時期において遅延量カウンタのカウントダウンが継続している状況だといえる。そこで、LPH点灯用水平同期信号生成部163Yは、同期時期t4においては、補正量が0であるため、そのままカウントダウンを継続し、カウントダウンが終了したタイミングを表すLPH点灯用水平同期信号を生成する。そのあとは、同期時期t4の次の転送用水平同期信号が表す同期時期が到来するので、LPH点灯用水平同期信号生成部163Yは、その同期時期に同期して送信されてきた転送データに含まれる遅延量データが表す遅延量を設定したカウントダウンを行う。LPH点灯用水平同期信号生成部163Yは、これを繰り返すことで、LPH点灯用水平同期信号を生成する。
データ翻訳部161Yは、翻訳した転送データが第1転送データ、すなわち画像データを含んでいる場合には、その画像データをラインバッファ162Yに供給する。ラインバッファ162Yは、画像データを記憶する記憶部であり、2ライン分以上の画像データを記憶可能な容量を有する。データ翻訳部161Yは、翻訳した制御データが第2転送データ、すなわち不使用データを含んでいる場合には、その不使用データを削除し、ラインバッファ162Yへはデータ(画像データも不使用データも)の供給を行わない。
点灯制御部164Yは、供給されてきたLPH点灯用水平同期信号Yが表す同期時期に、ラインバッファ162Y内の画像データの有無を判断する。点灯制御部164Yは、画像データがあると判断した場合には、その画像データを読み出して、読み出した画像データに基づいてLPH2Yの点灯を制御する。具体的には、点灯制御部164Yは、読み出した画像データが表す1ライン分の各画素の濃度に応じた強さで各LEDを点灯させるようにLPH2Yを制御する。また、点灯制御部164Yは、画像データがないと判断した場合にも、全LEDを点灯させないようにLPH2Yを制御する。
図17は各色のLPH2の点灯期間の例を表す。図17では、転送用水平同期信号に同期して転送データY、M、C、Kが送信されてきて、それらの転送データに含まれる遅延量データと転送用同期信号とに基づいて各色の点灯用水平同期信号Y、M、C、Kが生成されることが表されている。点灯制御部164C、M、Kは、対応する色について生成された点灯用水平同期信号が表す同期時期にLEDを点灯させるように対応する色のLPH2を制御する。
以下、転送データの送信処理、受信処理及びLPH2の点灯処理における動作手順を説明する。
図18は転送データの送信処理の動作手順の一例を表す。この動作手順は、外部装置から画像データとその画像データの出力の要求が送信されてくることを契機に開始される。画像形成装置1は、まず、転送用水平同期信号及び点灯用水平同期信号を生成する(ステップS11)。次に、画像形成装置1は、両同期信号に基づいて遅延量を決定し(ステップS12)、1ライン分の画像データが蓄積されたか否か、すなわち遅延量が転送用水平同期信号の1周期以上となったか否かを判断する(ステップS13)。
画像形成装置1は、ステップS13で蓄積された(YES)と判断した場合には、第1転送データ(1ライン分の画像データ及び遅延量データ)を送信し(ステップS14)、蓄積されていない(NO)と判断した場合には、第2転送データ(不使用データと遅延量0を表す遅延量データ)を送信する(ステップS15)。そのあと、画像形成装置1は、1ページの画像データの送信が終了したか否かを判断し(ステップS16)、終了していなければステップS11に戻り、終了していればこの動作手順を終了する。
図19は転送データの受信処理の動作手順の一例を表す。この動作手順は、画像処理部5から画像出力部6へ転送データが送信され始めることを契機に開始される。まず、画像形成装置1は、画像出力部6において転送用水平同期信号を含む転送データを受信したか否かを判断し(ステップS21)、受信した(YES)と判断するまでこの動作を繰り返す。画像形成装置1は、ステップS21で受信した(YES)と判断すると、受信した転送データに含まれる遅延量データが0を表すか否かを判断する(ステップS22)。
画像形成装置1は、ステップS22で遅延量が0ではない(NO)と判断すると、転送データに含まれる画像データをラインバッファに記憶させ(ステップS23)、遅延量が0である(YES)と判断すると、転送データに含まれる不使用データを削除する(ステップS24)。画像形成装置1は、これらの動作のあと、1ページの画像データの受信が終了したか否かを判断し(ステップS25)、終了していなければステップS21に戻り、終了していればこの動作手順を終了する。
図20はLPH2の転送処理の動作手順の一例を表す。この動作手順では、図19に表すステップS21及びS22が共通している。画像形成装置1は、ステップS22で遅延量が0ではない(NO)と判断した場合には、転送データに含まれる遅延量データが表す遅延量を遅延量カウンタに設定し(ステップS31)、遅延量カウンタをカウントダウンする(ステップS32)。画像形成装置1は、カウントダウンと終了すると、図19に表す受信処理でラインバッファに記憶された画像データを用いたLPH2の点灯制御を行う(ステップS33)。そのあと、画像形成装置1は、1ページの画像データの受信が終了したか否かを判断し(ステップS34)、終了していなければステップS21に戻り、終了していればこの動作手順を終了する。
本実施例では、送信されるデータ信号が示す転送用水平同期信号と遅延量データとに基づいて各色のLPH2の点灯時期を表すLPH転送用水平同期信号が生成されている。このように、本実施例によれば、処理の間隔を表す信号を送信しなくても受信側でその間隔での処理が行われるようになっている。また、遅延量データを用いることで、画像データの受信側(画像出力部6)でLPH転送用水平同期信号の周期を表す情報(図6に表す周期テーブル)を用いなくてもよくなっている。
また、本実施例では、以上のとおり、転送用水平同期信号が表す同期時期に同期して画像データが転送される。この転送用水平同期信号は、各色の点灯用水平同期信号が表す周期のうち最短の周期以下の周期の同期信号である。これにより、点灯用水平同期信号が表す同期時期が到来したときに画像データが転送されていないという事態が生じないようになっている。
また、本実施例では、遅延量が転送用水平同期信号の1周期以上と場合には、不使用データを転送し、この不使用データはラインバッファ162Yに供給されないようになっている。
図21は不使用データが転送される状況の一例を表す。図21では、転送用水平同期信号が表す転送用同期時期と点灯用水平同期信号が表す点灯用同期時期とが表されている。この例では、6番目の転送用同期時期が到来したときに、点灯用同期時期は5番目までしか到来しておらず、1周期以上の差が生じているため、不使用データが転送されている。これにより、不使用データが転送されない場合に比べて、「データ5」が転送される時期が点灯用同期時期で「データ5」が用いられる時期に近づいている。このように、本実施例によれば、両同期信号が表す同期時期のずれが吸収され、不使用データが送信されない場合に比べて、画像データが受信されてから処理に用いられるまでの期間が短くなる。
また、不使用データが転送されなければ、ラインバッファ162Yにデータ5及びデータ6がともに記憶された状態が生じることになる。同期時期のずれが大きくなると、3つ以上のデータがラインバッファ162Yに記憶された状態が生じる可能性もある。本実施例では、不使用データを転送することで、不使用データを転送しない場合に比べて、ラインバッファ162Yに記憶されるデータの数を少なくし、ラインバッファ162Yに必要な記憶容量を少なくて済むようにしている。
また、本実施例では、図11に表した各抽出部14が、それぞれ別個の識別情報を記憶することで、記憶する識別情報により識別される各色の画像データを抽出している。これらの抽出部14は、上述したとおり構成が共通している。このように、本実施例によれば、構造が共通する複数の装置で共通のデータからそれぞれ異なるデータが抽出されることになる。言い換えると、共通のデータからそれぞれ異なるデータを抽出するための装置の構造が共通化されるので、その結果、この共通化がされていない場合に比べて、画像形成装置1の部品点数が少なくなり、製造コストが削減される。また、その際に用いられる識別情報を抽出部14に記憶させておくことで、通知部141による通知をいちいち行う必要がない。これにより、識別情報を記憶させない場合に比べてデータを抽出する処理の負荷が軽減する。
[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した実施例及び各変形例は、必要に応じてそれぞれ組み合わせて実施してもよい。
[2−1]制御装置
実施例では露光制御部10という制御装置がLPH2という照射部を制御したが、これに限らない。例えばテレビジョン装置やプロジェクターなどの映像を出力する装置において、光を照射する照射部を制御装置が制御してもよい。また、インクジェットプリンタのインクの噴出装置を制御装置が制御してもよい。また、実施例では制御対象の装置が4つ(YMCKの各色のLPH2)であったが、2つでもよいし、3つや5つ以上であってもよい。
また、実施例では、制御対象の装置において複数の光源を同期させる処理が行われたが、これに限らず、例えば1つの光源を点灯させる処理が各色について行われてもよい。この場合も、点灯処理の間隔が色毎に異なっていることがある。その場合に、色毎に異なる間隔で到来するタイミングを表すタイミング信号を画像出力部側で各色について生成することで、そのタイミング信号を画像処理部側から送信しなくても、色毎に異なるタイミングで点灯処理が行われることになる。
図22は変形例に係る制御装置20の機能構成の一例を表す。制御装置20は、第1信号生成部201と、第2信号生成部202と、基準信号生成部203と、データ生成部204と、送信部205と、第1受信部211と、第1解読部212と、第1記憶部213と、第1抽出部214と、第1制御部215と、第1出力部216と、第2受信部221と、第2解読部222と、第2記憶部223と、第2抽出部224と、第2制御部225と、第2出力部226とを備える。
第1信号生成部201は、第1装置に対する第1データを用いた制御の開始タイミングを表す第1タイミング信号を生成する。第2信号生成部202は、第2装置に対する第2データを用いた制御の開始タイミングを表す第2タイミング信号を生成する。第1データとは、第1装置における処理に用いられるデータであり、第2データとは、第2装置における処理に用いられるデータである。
第1装置及び第2装置は、制御装置20の制御対象の装置であり、実施例で述べた各色のLPH2がそれらの例である。それらのLPH2の点灯処理で用いられる1ライン分の画像データが第1データ及び第2データの例であり、各色のLPH点灯用水平同期信号が表す同期時期が第1タイミング及び第2タイミングの例である。第1信号生成部201及び第2信号生成部202は、例えば図3に表す点灯用水平同期信号生成部113によって実現される。第1信号生成部201及び第2信号生成部202は、生成したタイミング信号をデータ生成部204にそれぞれ供給する。
基準信号生成部203は、第1装置及び第2装置に対してそれぞれ個別に決められ、かつ処理毎に個別に決められる処理の間隔の最短値以下の周期を有する基準タイミングを示す基準タイミング信号を生成する。転送用水平同期信号が表す同期時期は基準タイミングの一例であり、転送用水平同期信号は基準タイミング信号の一例である。基準信号生成部203は例えば図3に表す転送用水平同期信号生成部111によって実現される。基準信号生成部203は、生成した基準タイミング信号をデータ生成部204及び送信部205に供給する。
データ生成部204は、第1データ、第1遅延量、第2データ及び第2遅延量を示し、基準タイミング信号と同期したデータ信号を生成する。第1遅延量とは、第1データを用いた制御の開始タイミングを基準タイミングからの遅延量として示すものであり、第2遅延量とは、第2データを用いた制御の開始タイミングを基準タイミングからの遅延量として示すものである。実施例で述べた第1転送データ及び第2転送データをシリアル化したシリアルデータ信号が、データ生成部204により生成されるデータ信号の一例である。データ生成部204は例えば図3に表す垂直同期信号生成部112、点灯用水平同期信号生成部113、転送タイミング制御部114、データ転送部115及びデータ合成部116によって実現される。
前述したように、データ生成部204には、第1信号生成部201から第1タイミング信号が供給され、第2信号生成部202から第2タイミング信号が供給され、基準信号生成部203から基準タイミング信号が供給される。データ生成部204は、図22の例では、第1タイミング信号により示されるタイミングと基準タイミングとの差から第1遅延量を決定し、第2タイミング信号により示されるタイミングと基準タイミングとの差から第2遅延量を決定する。
なお、データ生成部204は、遅延量の決定にこれらのタイミング信号を用いなくてもよい。データ生成部204は、例えば図6に表す周期テーブルを参照して、各周期の最短値の積算値と各周期の積算値との差から遅延量を決定してもよい。
また、データ生成部204は、一の基準タイミングから次の基準タイミングまでの期間に対応する第1データ又は第2データが存在しない場合には、その対応するデータが存在しない旨の情報を含む信号をデータ信号として生成する。期間に対応するデータとは、具体的には第1データ又は第2データのことであり、換言すると、第1装置又は第2装置が処理に用いるデータのことである。
例えば図10の例であれば、同期時期t1からt3までは第1転送データ、すなわち画像データを含むデータが生成されるので、これらの期間に対応する第1データ又は第2データが存在する。一方、同期時期t4では、第2転送データ、すなわち不使用データ(点灯処理に用いられないデータ)を含むデータが生成されるので、この期間に対応する第1データ又は第2データが存在しない。不使用データは、対応するデータが存在しない旨の情報の一例である。データ生成部204は、生成したデータを送信部205に供給する。
なお、データ生成部204は、対応するデータが存在しない旨の情報を含むデータ信号を生成しなくてもよい。その場合、第1転送データだけが送信されることになり、遅延量に含まれる転送用同期信号の周期の数だけ画像データが受信側に(具体的にはラインバッファ162に)蓄積されることになる。しかし、ラインバッファ162がそうして蓄積される画像データを記憶するだけの記憶容量を有していれば、蓄積された画像データの全てについて点灯処理が行われる。
送信部205は、生成された基準タイミング信号及びデータ信号を、信号線を介して送信する。送信部205は、例えば変換部13によって実現され、伝送部7が有する信号線を介してこれらの信号を送信する。実施例では、送信部205は、生成されたデータ信号を、第1データを含む第1信号列及び第2データ含む第2信号列を含む複数の信号列が時系列に並べられたシリアルデータ信号に変換して送信する。
なお、送信部205は、データ信号をシリアルデータ信号に変換して送信するものに限定されない。送信部205は、データ信号をパラレルデータとして送信してもよい。その場合でも、送信部205が基準タイミング信号は送信するが、各色のLPH点灯用水平同期信号を送信しないようにすることで、送信する場合に比べて伝送部7が有する信号線の数が少なくて済む。また、実施例のように処理の間隔を表す信号を送信しなくても受信側でその間隔での処理が行われるようになる。
第1受信部211は、信号線を介して基準タイミング信号及びデータ信号を受信する。第1受信部211は、例えば図11に表す受信部143のうち、伝送部7の信号線に接続される受信部143Yによって実現される。なお、例えば感光体ドラム3の並び順が変わって他の色の受信部143が伝送部7の信号線と接続される場合には、その色の受信部143によって第1受信部211が実現される。第1受信部211は受信した信号を第1解読部212に供給する。
第1解読部212は、第1受信部211を経由したシリアルデータ信号に含まれる複数の信号列を解読する。第1解読部212は例えば図11に表す受信部143によって実現される。第1解読部212は、送信部205が行ったシリアル化に対応する方法でデシリアル化することで、複数の信号列を解読する。例えば送信部205がV−by−one(登録商標)の規格に則ってシリアル化した場合には、第1解読部212もこの規格に則ってデシリアル化する。第1解読部212は、解読した信号列を第1抽出部214及び第1出力部216に供給する。
第1記憶部213は、第1データを記憶するためのものであり、例えば図11に表すラインバッファ162Yによって実現される。第1抽出部214は、データ信号から第1データを抽出して第1記憶部213に書き込む。第1抽出部214は、シリアルデータ信号が送信されてくる図22の例では、第1解読部212が解読した信号列に第1データが含まれていた場合にその信号列から第1データを抽出する。第1抽出部214は例えば図11に表すセレクタ144及び図15に表すデータ翻訳部161によって実現される。
また、第1抽出部214は、上述した期間に対応する第1データが存在しない旨の情報を抽出した場合には、第1記憶部213への書き込みを行わない。ここでいう第1データが存在しない旨の情報は、例えば上述した不使用データ(点灯処理に用いられないデータ)である。第1抽出部214は、第1解読部212が解読した信号列に不使用データが含まれていた場合には、その不使用データを第1記憶部213に書き込まずに削除する。
第1制御部215は、第1受信部211を経由したデータ信号に含まれる第1データを用いた第1装置に対する制御を、そのデータ信号に含まれる第1遅延量及び第1受信部211を経由した基準タイミング信号に基づいて決められる第1タイミングで実行する。図22の例では、第1制御部215は、第1記憶部213から第1データを読み出して第1タイミングで第1装置を制御する。例えば実施例で述べたLPH2の点灯時期の制御が第1装置に対する制御の一例である。第1制御部215は例えば図15に表す点灯制御部164によって実現される。
第1出力部216は、第1受信部211を経由したデータ信号を出力し、第2受信部221は、第1出力部216が出力したデータ信号を受信する。第1出力部216は例えば図11に表す送信部145Yによって実現され、第2受信部221は受信部143Mによって実現される。以下、第2解読部222、第2記憶部223、第2抽出部224、第2制御部225及び第2出力部226は、制御対象を第2装置、処理に用いられるデータを第2データ、第2装置について決められた処理の間隔で到来するタイミングを第2タイミングとする以外は第1受信部211〜第2出力部226と構成が共通している。例えば、第2抽出部224は、第2受信部221が受信したデータ信号から第2データを抽出する。
制御装置20では、送信されるデータ信号が示す転送用水平同期信号と遅延量データとに基づいて各色のLPH2の点灯時期を表すLPH転送用水平同期信号が生成されている。これにより、実施例のように、処理の間隔を表す信号を送信しなくても受信側でその間隔での処理が行われるようになっている。また、遅延量データを用いることで、画像データの受信側でLPH転送用水平同期信号の周期を表す情報(例えば図6に表す周期テーブル)を用いなくてもよくなっている。また、第1、第2信号生成部が生成した第1、第2タイミング信号と基準信号生成部が生成した基準タイミング信号に基づいて遅延量を決定することで、送信するデータ信号を生成するタイミングに合わせて遅延量が決定されることになる。
また、制御装置20では、上述した対応するデータが存在しない旨の情報(例えば不使用データ)を含むデータ信号を送信することで、その情報を含むデータ信号を送信しない場合に比べて、データが受信されてから処理に用いられるまでの期間が短くなる。また、処理に用いるデータを一度記憶部(第1記憶部213等)に記憶させることで、受信されてから時間が経過したデータでも処理に用いられるようになっている。また、前述の情報が抽出された場合には記憶部に書き込まないようにすることで、この情報を書き込む場合に比べて記憶部の容量が少なくて済むようになっている。
また、制御装置20では、第1データを抽出するデータ信号を別の受信部(第2受信部)に対して出力し、そのデータ信号から第2データを抽出している。つまり、いわゆるカスケード接続をしてデータ信号から順次データを抽出することで、別々の装置で用いられるデータを共通の宛先に送信しても、それぞれ対応する装置での処理に用いられるようになっている。また、受信側でデシリアル化することで、シリアルデータ信号が送信されてくる場合でも処理に用いるデータが抽出されるようになっている。
[2−2]識別情報の記憶
実施例では抽出部14が記憶部142を備えたが、これに限定されない。例えば画像処理部5がデータ信号とともに識別情報を送信し、その識別情報が通知部141に供給されるようにする。通知部141は、これを第1識別情報の通知として受け取り、通知された第1識別情報をセレクタ144に供給する。セレクタ144は供給された識別情報により識別される転送データを抽出する。本変形例によれば、転送データのヘッダに含まれる識別情報が変化しても、それに対応する識別情報が各抽出部14に通知されるように画像処理部5が識別情報を送信することで、各抽出部14が自身に対応する色の画像データを抽出するようになる。
[2−3]抽出対象
実施例ではデータ信号からY、M、C、Kの各色の画像データが抽出されたが、これに限らない。例えば、上述したように映像を出力する装置の制御が行われる場合には、RGBの各色の映像データが抽出される。また、楽器毎の演奏データが送信される場合には、それらの各楽器の演奏データが抽出されてもよい。要するに、識別情報により識別されるデータ(第1データ)であって、そのデータを含む他のデータ(第2データ)から抽出されるものであれば、どのようなデータが抽出対象となってもよい。
[2−4]識別情報
識別情報は実施例では2ビットの情報であったが、これに限らず、1ビットの情報でもよいし、3ビット以上の情報であってもよい。また、文字列や符号によって表される情報であってもよい。いずれの場合も、識別対象となるデータの区分(実施例であればY、M、C、Kという色の区分)を識別可能な情報が用いられればよい。
[2−5]識別情報の順序
実施例では識別情報の順序が1通りに決められていたが、これに限らず、例えば複数のパターンがあってもよい。その場合に用いられる識別情報について図23を参照して説明する。
図23は本変形例の識別情報の一例を表す。この例では4ビットの情報が識別情報として用いられる。前半の2ビットは識別するデータ(例えばY、M、C、Kの画像データ)を表す第1情報として用いられ、後半の2ビットは前述した順序のパターンを表す第2情報として用いられる。
図24は順序のパターン及び第2情報の例を表す。図24では、「00」、「01」、「10」、「11」という4つの第2情報がそれぞれの順序のパターンに対応付けられている。例えば第2情報「00」は実施例のように「00」、「01」、「10」、「11」という順序に対応付けられている。また、第2情報「01」は「00」、「10」、「01」、「11」という順序に対応付けられ、第2情報「10」は「00」、「11」、「10」、「01」という順序に対応付けられ、第2情報「11」は「00」、「01」、「11」、「10」という順序に対応付けられている。なお、各順序の最後の第1情報の次は最初の第1情報の順番であるものとする。例えば第2情報が「00」の場合には「11」の次が「00」となる。
図11に表す通知部141は、4ビットの識別情報が第1識別情報として通知されると、通知された第1識別情報に含まれる第2情報が表すパターンの順序において次の順番となる識別情報とこの第2情報とを含む識別情報を第2識別情報として通知する。例えば図23に表す「0000」という識別情報が第1識別情報として通知されると、通知部141は、第2情報「00」が表すパターンで第1情報「00」の次の順番となる「01」と、第2情報の「00」とを含む「0100」を第2識別情報として通知する。
また、例えば「0111」が第1識別情報として通知されると、第2情報「11」のパターンで「01」の次は「11」なので、通知部141は「1111」を第2識別情報として通知する。また、例えば「0110」が第1識別情報として通知されると、第2情報「10」のパターンで「01」の次は「00」なので、通知部141は「0010」を第2識別情報として通知する。なお、第1情報と第2情報は前後が反対でもよい。
例えば画像形成装置1においてY、M、C、Kの画像データを識別する識別情報が「00」、「01」、「10」、「11」と決められたあとに感光体ドラム3の並び順が変更され、それに伴い抽出部14の並び順も変更されることがある。この並び順がY、C、M、Kと変更された場合には、第2情報を「01」とすることで、Y、C、M、Kの抽出部14に対して「00」、「10」、「01」、「11」という第1情報を含む識別情報が記憶され、各抽出部14が対応する色の画像データを抽出するようになる。このように本変形例によれば、複数の抽出装置を並べる順番が変更されても変更前に抽出していたデータが抽出されるようになる。
[2−6]デシリアル化・シリアル化
実施例では各抽出部14がデシリアル化及びシリアル化を行ったが、これに限らない。
図25は本変形例の画像出力部6aの構成の一例を表す。画像出力部6aは、抽出部14aY、14aM、14aC、14aK(各々を区別しない場合は「抽出部14a」という)と、受信部17と、各色のLPH点灯制御部とを備える。受信部17は、画像処理部5から送信されてきたシリアルデータ信号をデシリアル化してパラレルデータ信号(実施例であれば第1転送データ又は第2転送データ)を生成する。受信部17は、生成したパラレルデータ信号を抽出部14aYに供給する。
各抽出部14aは、パラレルデータ信号を受信して、そこから対応する色の画像データを抽出してLPH点灯制御部に供給するとともに、受信したパラレルデータを次の抽出部14aに送信する。図25の例でも、実施例のように、構造が共通する複数の装置(各抽出部14a)で共通のデータからそれぞれ異なるデータが抽出されることになる。なお、伝送部7の信号線に接続する抽出部にだけデシリアル化を行う受信部を設けて、残りの抽出部はパラレルデータ信号を送受信する構成としてもよい。その場合も、残りの抽出部については構造が共通化される。
1…画像形成装置、2…LPH、3…感光体ドラム、4…形成部、5…画像処理部、6…画像出力部、7、8…伝送部、9…記憶部、10…露光制御部、11…データ制御部、12、15…信号線、13…変換部、14…抽出部、16…LPH点灯制御部、20…制御装置、111…転送用水平同期信号生成部、112…垂直同期信号生成部、113…点灯用水平同期信号生成部、114…転送タイミング制御部、115…データ転送部、116…データ合成部、141…通知部、142…記憶部、143…受信部、144…セレクタ、145…送信部、161…データ翻訳部、162…ラインバッファ、163…LPH点灯用水平同期信号生成部、164…点灯制御部、201…第1信号生成部、202…第2信号生成部、203…基準信号生成部、204…データ生成部、205…送信部、211…第1受信部、212…第1解読部、213…第1記憶部、214…第1抽出部、215…第1制御部、216…第1出力部、221…第2受信部、222…第2解読部、223…第2記憶部、224…第2抽出部、225…第2制御部、226…第2出力部

Claims (4)

  1. 第1の抽出装置と、
    第2の抽出装置と、
    を備え、
    前記第1の抽出装置と前記第2の抽出装置との各々は、
    各々がデータを識別し且つ順序が決められている複数の識別情報のうちの第1識別情報が通知されるとその次の順番の第2識別情報を外部装置に通知する通知部と、
    前記第1又は第2識別情報により識別される第1データを含む第2データを受信すると当該第2データから当該第1データを抽出する抽出部と、
    受信された前記第2データを前記外部装置に送信する送信部と
    を備え、
    前記第1の抽出装置が記憶する識別情報で識別される第1画像データと前記第2の抽出装置が記憶する識別情報で識別される第2画像データとを含む前記第2データを前記第1の抽出装置に対して送信する画像データ送信部と、
    前記第1の抽出装置に対応して設けられた第1の光源と、
    前記第2の抽出装置に対応して設けられた第2の光源と、
    前記第1の抽出装置が前記第2データから抽出する前記第1画像データに基づいて前記第1の光源を制御する第1の制御部と、
    前記第1の抽出装置から送信された前記第2データから前記第2の抽出装置が抽出する前記第2画像データに基づいて前記第2の光源を制御する第2の制御部と
    を備える光源制御装置。
  2. 前記第1又は第2識別情報のいずれかを記憶する記憶部を備え、
    前記抽出部は、前記記憶部に記憶されている識別情報により識別される第1データを抽出する
    前記第1の抽出装置と前記第2の抽出装置とを備える
    請求項に記載の光源制御装置
  3. 前記複数の識別情報の順序には複数のパターンがあり、
    前記識別情報は、識別するデータを表す第1情報と、前記パターンを表す第2情報とを含み、
    前記通知部は、通知された前記第1識別情報に含まれる前記第2情報が表すパターンの順序において次の順番となる前記識別情報と当該第2情報とを含む識別情報を前記第2識別情報として通知する
    前記第1の抽出装置と前記第2の抽出装置とを備える
    請求項1又は2に記載の光源制御装置
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の光源制御装置と、
    前記第1の光源に対応して設けられる第1の像保持体と、
    前記第2の光源に対応して設けられる第2の像保持体と、
    前記第1の光源により露光された前記第1の像保持体に形成される潜像と前記第2の光源により露光された前記第2の像保持体に形成される潜像とを現像して媒体に画像を形成する形成部と
    を備える画像形成装置。
JP2015064308A 2015-03-26 2015-03-26 光源制御装置及び画像形成装置 Active JP6488816B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015064308A JP6488816B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 光源制御装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015064308A JP6488816B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 光源制御装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016182742A JP2016182742A (ja) 2016-10-20
JP6488816B2 true JP6488816B2 (ja) 2019-03-27

Family

ID=57241429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015064308A Active JP6488816B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 光源制御装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6488816B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3124803B2 (ja) * 1991-10-14 2001-01-15 株式会社リコー 増設ユニット付き電子装置
US6027195A (en) * 1996-11-12 2000-02-22 Varis Corporation System and method for synchronizing the piezoelectric clock sources of a plurality of ink jet printheads
JP4377315B2 (ja) * 2003-12-03 2009-12-02 株式会社リコー 画像形成装置
JP5157232B2 (ja) * 2006-06-05 2013-03-06 コニカミノルタホールディングス株式会社 インクジェット記録装置
JP5036671B2 (ja) * 2008-09-24 2012-09-26 富士フイルム株式会社 液滴吐出制御装置及び液滴吐出装置
JP2010076191A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Fujifilm Corp 液滴吐出制御装置及び液滴吐出装置
JP2011007829A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Oki Data Corp 画像形成装置
JP5267897B2 (ja) * 2011-07-11 2013-08-21 コニカミノルタ株式会社 カード作成装置
JP2013173346A (ja) * 2012-01-25 2013-09-05 Ricoh Co Ltd 印刷装置および印刷装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016182742A (ja) 2016-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0300758B1 (en) Image data composing system and process
EP0848348A2 (en) Dither method and printing apparatus
JP5365132B2 (ja) 直列信号の受信装置、直列伝送システム、直列伝送方法、直列信号の送信装置
JP6488816B2 (ja) 光源制御装置及び画像形成装置
JP2022143995A (ja) 信号処理装置、画像形成装置、及びプログラム
JP6488844B2 (ja) 制御装置及び画像形成装置
JP4536523B2 (ja) 画像形成装置
US5692229A (en) Image forming system which superimposes additional information on an image signal
JP2008137237A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US7362471B2 (en) Image-forming controller, method therefor, program, and storage medium
JP5293517B2 (ja) 画像処理装置、カラー画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体
US6198496B1 (en) Printer
JP5105970B2 (ja) 画像形成装置及び制御方法
US9710206B2 (en) Communications apparatus, communications method, and recording medium
JP2005278205A (ja) 印刷装置
JP6199225B2 (ja) 画像形成装置
US5252996A (en) Electrophotographic recording apparatus and method capable of recording both characters and solid black picture images
JP2006080877A (ja) 画像転送装置及び画像形成装置
JP7087509B2 (ja) 情報処理装置及び回路装置
JPS6349463A (ja) 階調記録装置
JP5257250B2 (ja) 画像処理デバイス、カラー画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体
JP2010056649A (ja) データ伝送回路、画像形成装置
JP2010252167A (ja) 送信データ生成方法、受信データ処理方法、送信側データ処理装置、受信側データ処理装置および画像形成装置
JPH04364660A (ja) 記録装置
JPH0784485A (ja) 画像形成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6488816

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350