JP6486767B2 - 固定式の光学的情報読取装置およびそれを用いた光学的情報読取方法 - Google Patents

固定式の光学的情報読取装置およびそれを用いた光学的情報読取方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6486767B2
JP6486767B2 JP2015100489A JP2015100489A JP6486767B2 JP 6486767 B2 JP6486767 B2 JP 6486767B2 JP 2015100489 A JP2015100489 A JP 2015100489A JP 2015100489 A JP2015100489 A JP 2015100489A JP 6486767 B2 JP6486767 B2 JP 6486767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
unit
illumination
illumination unit
diffusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015100489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016218587A (ja
Inventor
英純 永田
英純 永田
太一 田近
太一 田近
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keyence Corp filed Critical Keyence Corp
Priority to JP2015100489A priority Critical patent/JP6486767B2/ja
Publication of JP2016218587A publication Critical patent/JP2016218587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6486767B2 publication Critical patent/JP6486767B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)

Description

本発明は情報を光学的に読み取る光学的情報読取装置のうち、固定式の光学的情報読取装置に関する。
光学的情報読取装置には、操作者が手持ちでコードを読み取るハンディタイプの光学的情報読取装置と、装置を固定しコードが付された対象物を動かす固定式の光学的情報読取装置とがある。固定式の光学的情報読取装置は主に工場のラインに設置され、搬送ベルトにより搬送されるワーク(検査対象となる生産物)に刻印または貼付されたコードを読み取る。とりわけ、バーコードやQRコード(登録商標)などの2次元コードを読み取る2次元コードリーダ(以下、リーダと称す。)は広く普及している。このようなリーダの一例が特許文献1に記載されている。
特開2011−76519号公報
ところで、リーダを小型化すると、撮像素子についての光軸と照明系の光軸とを平行にせざるをえない。これは、撮像素子の光軸と照明系の光軸との距離を短くせざるを得ないからである。このようなリーダでは照明光がワークの表面で反射し、正反射光(鏡面反射光)が撮像素子に入射し、2次元コードを読み取りにくくなってしまう。とりわけ、鏡面加工された金属製のワークなどでは、ワークの表面で鏡面反射が発生し、鏡面反射光が撮像素子に入射し、コードが読み取れなくなってしまう。そこで、ワークの表面の法線とリーダの光軸とが一致しないように、法線に対して光軸を傾けてリーダを設置しなければならない。これを斜め取り付けという。なお、ワークの表面の法線とリーダの光軸とが平行となるようにリーダを取り付けることを正面取付けと呼ぶことにする。
斜め取り付けを行うことで、鏡面反射光は撮像素子が存在しない方向に進行するが、リーダの周囲に存在する物体で反射してワークの表面に戻り、再びワークの表面で反射して、撮像素子に入射してしまうことがある。これを避けようとしてリーダの取付け角度(スキュー角)をさらに調整することはユーザにとって困難であった。そこで、本発明は、鏡面反射を起こすようなワークに付与されたコードを精度よく読み取り可能な光学的情報読取装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、たとえば、
筐体と、
前記筐体の第一面側にある光出射領域から光を出射する第一照明部および第二照明部を含む照明手段と、
前記第一照明部の光の出射方向と前記第二照明部の光の出射方向と平行な光軸を有し、前記光出射領域とは異なる前記筐体の前記第一面側にある光入射領域から入射する光であって、ワークからの反射光を受光することで、前記ワークに設けられたコードを撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された前記コードをデコードするデコード手段と、
前記筐体から着脱可能であり、前記光出射領域および前記光入射領域を包囲するアタッチメントフードと、
を有し、
前記アタッチメントフードは、
前記撮像手段の光軸上に配置され、前記コードの像を前記撮像手段に結像する結像レンズと、
前記第一照明部から出射する光の出射軸上と前記第二照明部から出射する光の出射軸上とに設けられ、前記第一照明部から出射する光と前記第二照明部から出射する光を拡散する拡散手段と
を有し、
前記第一照明部は、前記筐体の前記第一面の長手方向の端部の近くに設けられており、
前記第二照明部は、前記筐体の前記第一面の長手方向の端部から離れて設けられていることを特徴とすることを特徴とする固定式の光学的情報読取装置が提供される。
本発明によれば、鏡面反射を起こすようなワークに付与されたコードを精度よく読み取り可能な光学的情報読取装置を提供することが可能となる。
光学的情報読取装置を示す図 光学的情報読取装置の構造を示す図 画像表示装置の支持構造を示す図 光学的情報読取装置の表示および操作パネルを示す図 光学的情報読取装置の電気的な構成を示す図 光学的情報読取装置に接続されるコンピュータを示す図 偏光フィルタの形状の一例を示す図 偏光フィルタの形状の一例を示す図 リーダのスキュー角の違いに応じた読み取り画像を説明する図 アタッチメントフードを説明する図 アタッチメントフードを構成する部材を説明する分解図 リーダのスキュー角の違いに応じた読み取り画像を説明する図 スキュー角の推奨角度を案内する案内部材を説明する図 明視野照明モードと暗視野照明モードとを説明する図 照明モードのチューニング処理を示すフローチャート スキュー角と拡散部材の有無との関係を説明する図 拡散部材の拡散度の違いに応じたコードの読み取り画像の変化を説明する図
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
図1はリーダシステム(光学的情報読取装置)の一例を示す図である。ライン1は検査対象物であるワーク2を搬送する搬送ベルトなどである。リーダ3は2次元コードを読み取ってデコードする2次元コードリーダである。なお、リーダ3自体も狭義の光学的情報読取装置である。プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC5)はライン1やリーダ3を制御する制御装置である。コンピュータ4はリーダ3に対して動作条件などを設定したり、リーダ3からデコード結果などを取得して表示したりする情報処理装置である。
<リーダ3の構造>
図2(A)はリーダ3の斜視図であり、図2(B)は主要部品の展開図である。リーダ3の形状は略直方体であるため、筐体外面は概ね6つの面を有している。つまり、筐体9には頂面94、底面95、前面96、後面97、左側面98、右側面99が存在する。図2(B)が示すように筐体9は主にフロントケース10とリアケース19により構成されている。
図2(B)が示すようにフロントケース10には4つの開口が設けられている。頂面側の開口にはホルダー13と、ホルダー13によって支持される画像表示装置14と、画像表示装置14をカバーするように配置される表示パネル15と、メインシート16が設けられる。フロントケース10の前面側の開口には透光性を有する窓部11と、フロントカバー12とが設けられる。窓部11の一部には偏光フィルタが設けられてもよい。前面96のうちフロントカバー12よりも下側の部分を腹部と呼ぶことにする。この例では、腹部の中心は略矩形の平面部と、その左右に位置する曲面部とを有している。フロントケース10の後面側の開口から、リフレクタ17と照明基板18とが挿入され、リアケース19によってふたをされる。リアケース19には、メイン基板21と、メイン基板21に固定された光学系50およびAF機構51が設けられている。リフレクタ17は、照明基板18に設けられた発光素子からの光を効率よく前方に照射するための構造部品である。リフレクタ17には、照明用の発光素子からの光を前方に集光して照射するためのコーン(円錐台)型の集光部176〜179と、ポインタ用の発光素子からの光を前方に集光して照射するためのコーン型の集光部175とが設けられている。これらには集光効率を高めるために金メッキ等が施されている。フロントケース10の底面側に開口にはコネクタホルダ20が取り付けられる。コネクタホルダ20には2本の通信ケーブルが接続されており、それぞれコンピュータ4とPLC5とに接続される。コネクタホルダ20にはコネクタ基板が取り付けられている。
左側面98と右側面99にはそれぞれリーダ3から着脱可能なオプションのアタッチメントパーツを固定するためのネジ穴45が設けられていてもよい。後述する拡散部材などはこのネジ穴45を利用してネジ止めされてもよい。
図3(A)〜図3(C)はホルダー13の周辺の構造を説明するための図である。図2(A)、図3(A)および図3(B)が示すようにホルダー13は画像表示装置14を支持する支持部材である。照明基板18は、ホルダー13に対して直交した方向に延在し、ホルダー13に係合してホルダー13を支持する。つまり、ホルダー13はフロントケース10の頂面94に対して平行に設けられており、照明基板18はフロントケース10の前面96と平行に設けられており、両者は直交している。なお、ホルダー13の底面側には溝131が設けられており、溝131に照明基板18の端部が嵌合することで、ホルダー13を照明基板18に対してしっかりと固定してもよい。このようなホルダー13を採用することで画像表示装置14を取り付ける回路基板を不要とすることができる。
図3(A)や図3(C)が示すように、照明基板18には、画像表示装置14の表示面と同じ側に押圧面が存在する押しボタン型のスイッチ24、25が配置されていてもよい。ホルダー13と一体に構成された押圧部材22、23によって、それぞれスイッチ24、25が押圧され、それぞれの接点が閉じるように構成されていてもよい。スイッチ24、25の押圧方向と、ホルダー13を指示する照明基板18の長さ方向とが一致しているため、スイッチ24、25を押圧してもホルダー13が撓みにくい。押圧部材22はホルダー13の主体から延びる弾性の腕部39aによって支持されている。同様に、押圧部材23はホルダー13の主体から延びる弾性の腕部39bによって支持されている。押し下げられた押圧部材22、23は腕部39a、39bの弾性によって元の位置に復帰する。腕部39a、39bはホルダー13と一体構成型されているため、ばね等の復帰用の追加部材を省略できる利点がある。
図3(A)や図3(B)が示すように、照明基板18には、撮像素子31に対応して設けられる光学系モジュール(光学系50やAF機構51など)を実装するための円形の開口部33が設けられている。開口部33の周囲には照明用の4つの発光素子26〜29が設けられている。図3(A)が示すように、照明基板18とホルダー13との係合部の付近にはインジケータとして機能する1つまたは複数の発光素子32が設けられている。発光素子32の光がフロントケース10の頂面94から外部に出力されるように、ホルダー13に導光用の開口部34が設けられている。つまり、2つのスイッチ24、25の間にインジケータが配置されている。図3(C)が示すように開口部34の四方は遮光壁36a〜36dで囲まれているため、インジケータの光が画像表示装置14の方へ漏れにくくなっている。ホルダー13には画像表示装置14を収容するための収容溝37が設けられている。また収容溝37の底部には画像表示装置14の信号ケーブルを通すための穴部38が設けられている。
図3(B)が示すようにメイン基板21には撮像素子31が配置されている。図3(B)が示すように照明基板18にはポインタ用の光を出力する発光素子35が配置されている。上述したようにリフレクタ17には、発光素子35用の集光部175に加え、発光素子26〜29用の集光部176〜179が設けられている。集光部175〜179はコーン型の形状であり、コーンの頂上側の開口から光が入射し、底面側から出射する。
図4はメインシート16を示す図である。メインシート16の中央部には画像表示装置14の表示面40が設けられている。メインシート16の下部にはセレクトキー42、インジケータ44、エンターキー43が設けられている。セレクトキー42は、上述したスイッチ24と押圧部材22によって構成されている。エンターキー43は、上述したスイッチ25と押圧部材23によって構成されている。インジケータ44は、2つの発光素子32によって構成されており、たとえば、2次元コードの読み取りが成功すると緑色の発光素子が点灯し、2次元コードの読み取りが失敗すると赤色の発光素子が点灯する。なお、画像表示装置14は撮像素子31によって取得した画像(静止画または動画)に加え、セレクトキー42とエンターキー43の割り当てをユーザに示唆する画像(図4のSELとMENU(ただしENTと表示されることもある))を表示してもよい。
<制御ユニット>
図5はリーダ3の電子的な構成を示すブロック図である。リーダ3のカメラ部(撮像手段)は、撮像素子31、光学系50、AF機構51、照明部52などを有している。撮像素子31は光学系50を通して結像した2次元コードの画像を電気的な信号に変換するCCDやCMOS等のイメージセンサである。AF機構51は光学系50のうち合焦用のレンズの位置や屈折率を調整する機構である。AF機構51と光学系50は、図3(B)において撮像素子31と開口部33との間に配置される。AF機構51と光学系50は一体化されて光学系モジュールを構成していてもよい。
照明部52は1つ以上の発光素子を有し、2次元コードを照明するユニットである。照明部52は、たとえば、照明用の発光素子26〜29やポインタ用の発光素子35を有している。ポインタの光は光学系50の光軸の目安となり、ユーザはポインタの位置を参照してワーク2を正しい位置に設置してもよい。
デコード部53は撮像素子31によって取得された2次元コードの画像データ72をデコードしてデコード結果71を記憶部70に書き込むユニットである。通信部54はPLC5やコンピュータ4と通信するユニットである。通信部54は、たとえば、PLC5と通信するI/O部、RS232Cなどのシリアル通信部、無線LANや有線LANなどのネットワーク通信部などを備えていてもよい。
表示部55は画像表示装置14やインジケータ用の発光素子32を備えている。表示部55は、たとえば、2次元コードのデコード結果71である文字列、読み取り成功率(複数回読み取り処理を実行したときの平均読み取り成功率)、マッチングレベル(読み取りのしやすさを示す読取余裕度)、PPC(2次元コードを構成する1つのセルが画像データにおいていくつの画素に相当するかを示す値:ピクセル・パー・セル)などを表示してもよい。入力部56はスイッチなどの入力操作を受け付けるユニットであり、セレクトキー42やエンターキー43を備えている。
制御ユニット60はリーダ3の各部を統括的に制御するユニットである。制御ユニット60は様々な機能を搭載しているが、これらは論理回路により実現されてもよいし、ソフードエアを実行することによって実現されてもよい。オートフォーカス制御部(AF制御部)61はAF機構51を制御するユニットである。撮像制御部62は照明部52の照明光の光量を制御したり、撮像素子31の露光時間(シャッタースピード)を制御したりするユニットである。とりわけ、撮像制御部62は、チューニング部65や演算部63からの指示に応じて照明部52の複数の発光素子のうちどれを点灯させるかを制御する点灯制御手段として機能する。
演算部63は様々な演算処理を実行する。たとえば、演算部63はデコード結果や画像データなどを用いて、読み取り成功率やマッチングレベル、PPCを演算する。もちろんこれらの演算は、デコード部53やチューニング部65など、演算部63以外のユニットで実行されてもよい。
チューニング部65は、読取条件を制御する読取条件制御手段または照明条件を決定する条件決定手段として機能する。読取条件は、たとえば、露光時間や照明光量、ゲインなどの撮像条件やデコード部53における画像処理条件(フィルタの係数など)である。ライン1を搬送されるワーク2に対する外光の影響などで適切な撮像条件や画像処理条件は変化する。よって、チューニング部65は、より適切な読取条件を探索して、AF制御部61や撮像制御部62、デコード部53を設定する。チューニング部65は、暗視野照明モードと明視野照明モードなどのどちらがコードを読み取るために適しているかを判定してもよい。
UI管理部66は、画像表示装置14に画像データを表示したり、入力部56からのユーザ指示を受け付けたり、インジケータの点灯を制御したりするユニットである。
記憶部70は、メモリなどの記憶装置であり、デコード部53によって取得されたデコード結果71、撮像素子31によって取得された画像データ72、コンピュータ4などの設定装置によってリーダ3に設定されたデータや入力部56により設定されたデータである設定データ73などを記憶する。
図6はコンピュータ4の機能を示すブロック図である。リーダ3を小型化すると、リーダ3の表示部55や入力部56だけではリーダ3のすべての機能を設定することが難しくなる。そこで、一部の設定データ73についてはコンピュータ4で作成してリーダ3に転送してもよい。CPU80は記憶部90に記憶されているプログラムに基づきコンピュータ4が備えている各部を制御するユニットである。演算部81の一機能であるUI制御部83はリーダ3の撮像条件などを設定するためのユーザインタフェースやリーダ3が出力するデコード結果71、画像データ72などを表示するためのユーザインタフェースを生成し、表示部84に表示させる。演算部81は様々な演算を実行するユニットである。通信部86はリーダ3の通信部54と有線または無線で接続し、デコード結果71や画像データ72を受信したり、設定部82で生成された設定データ73を送信したりする。記憶部90は、メモリやハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)などである。
<偏光フィルタ>
本実施形態では、偏光フィルタを設けられた第一照明手段と、偏光フィルタを設けられていない第二照明手段とを設け、ワーク2に応じてどちらかが選択されて点灯される。なお、偏光フィルタを設けることはオプションである。
図7(A)はリーダ3の斜視図であり、図7(B)は窓部11の拡大図である。窓部11のうち、発光素子26からの光が出射する部分(光出射領域)と、発光素子27からの光が出射する部分とには偏光フィルタ91が設けられている。また、窓部11のうち、撮像素子31の光学系に光が入射する部分(光入射領域)には偏光フィルタ92が設けられている。窓部11において、発光素子26〜29からの光が出射する光出射領域を第一領域と呼び、撮像素子31の光学系に光が入射する光入射領域を第二領域と呼ぶことにする。なお、偏光フィルタ91の偏向方向と、偏光フィルタ92の偏向方向とは異なっており、たとえば、90度異なっている。その一方で、窓部11のうち、発光素子28の光が出射する部分と、発光素子29の光が出射する部分とには偏光フィルタは設けられていない。このように、発光素子26と発光素子27で第一照明手段を形成し、発光素子28と発光素子29で第二照明手段を形成してもよい。つまり、ユーザが偏光フィルタの設置や取り外しを実行する代わりに、リーダ3がどちらの照明手段を点灯させるかを電気的に切り替えればよい。たとえば、偏光フィルタが無い方がより有利なワーク(例:鋳物など)については第二照明手段を点灯させて、第一照明手段を消灯させる。一方で、偏光フィルタがある方がより有利なワーク(例:プリント基板やフライス加工面、黒樹脂などに二次元コードを有するワーク)については第一照明手段を点灯させて、第二照明手段を消灯させる。これによりユーザの負担を大幅に軽減できるとともに、1つのリーダ3で様々なワークに設けられた2次元コードを精度よく読み取ることが可能となる。
図8(A)は偏光フィルタ91と偏光フィルタ92との形状の一例を示している。とりわけ、撮像素子用の偏光フィルタ92は略円形の形状をしており、偏光フィルタ92の左端と右端とにはそれぞれ位置合わせ部材93a、93bが設けられている。偏光フィルタ91の底部の左端と右端とは位置合わせ部材93a、93bの形状と整合しており、この例では直線状となっている。偏光フィルタ91の底部の中央は略半円形となっており、偏光フィルタ92の上部の形状に整合している。このように、位置合わせ部材93a、93bを採用することで、窓部11に対して偏光フィルタ91と偏光フィルタ92とを正確に貼付しやすくなる。また、偏光フィルタ91の頂部の形状は窓部11の頂部の形状に整合しているため、窓部11に対して偏光フィルタ91を正確に位置合せして貼付しやすくなっている。
<斜め取り付けの利点>
図9(A)ないし図9(F)を用いて拡散反射部材をリーダ3に取り付けることの利点について説明する。図9(A)はリーダ3をワーク2に対して正面取付けした際の側面図である。ワーク2は金属表面を有し、この金属表面にコード6がDPMにより設けられている。DPMはダイレクト・パーツ・マーキングの略称である。DPMは、たとえば、レーザ光を照射することで金属表面などにコードを刻印する手法である。図9(A)が示すように、発光素子26、27から出射した光は金属表面やコード6で鏡面反射(正反射)し、撮像素子31に入射する。図9(B)は正面取付けの際に撮像素子31により撮像された画像の一例を示している。図9(B)が示すように、ワーク2の表面が鏡面として働く、その結果、画像には、ワーク2に映ったリーダ3の一部や、鏡面反射による白とび部分が含まれている。とりわけ、コード6と白とび部分が重なってしまうと、コード6を正しくデコードできなくなってしまう。よって、金属表面などの鏡面を有するワーク2に対してリーダ3を正面取付けすることは好ましくないケースが存在しうる。
図9(C)はリーダ3をワーク2に対して斜め取付けした際の側面図である。図9(C)が示すように、発光素子26、27から出射した光の一部の成分はワーク2で鏡面反射するが、リーダ3に与えられたスキュー角によって鏡面反射光は撮像素子31の光軸方向とは異なる方向に向かう(実線)。一方で、発光素子26、27から出射した光の他の成分はワーク2で拡散反射し、撮像素子31に入射する(破線)。図9(D)は斜め取付けの際に撮像素子31により撮像された画像の一例を示している。図9(D)が示すように、もはや鏡面反射光が撮像素子31に入射しないようになり、コード6をデコード可能な程度に撮像することが可能となる。
図9(E)はリーダ3をワーク2に対して斜め取付けした際の側面図である。図9(E)が示すように、ワーク2で鏡面反射した光はリーダ3の筐体が存在する方向には向かわない。鏡面反射光が向かう先に何らかの物体7(たとえば、人間の手など)が存在すると、鏡面反射光のうちその物体7で反射した光の成分がワーク2の表面に向かい、そこで再び反射して、撮像素子31に入射してしまうことがある。図9(F)は斜め取付けの際に撮像素子31により撮像された画像の一例を示している。図9(F)が示すように、物体7が画像に写りこんでしまい、デコード誤りの原因となり得る。このようにリーダ3の頂面側を上げ、底面側を下げるようなスキュー角に設定すると、コード6の画像は物体7の影響を受ける。
<拡散部材の構成>
図10(A)ないし図10(C)を用いてリーダ3の筐体に対して着脱可能な拡散部材を有したアタッチメントフードについて説明する。図10(A)はアタッチメントフード8が取り付けられたリーダ3を示す斜視図である。図10(B)はアタッチメントフード8が取り付けられたリーダ3の左側面98を示す側面図である。図10(C)はアタッチメントフード8が取り付けられたリーダ3により取得されたコード6の画像を示す図である。アタッチメントフード8の内部には拡散部材が設けられており、照明光の指向角度を増大させる。
図10(A)などが示すように、アタッチメントフード8はリーダ3の窓部11を覆うように取り付けられる。リーダ3からアタッチメントフード8を着脱可能としたのは、アタッチメントフード8を取り付けた方がマッチングレベルが向上するワーク2が存在したり、アタッチメントフード8を取り付けない方がマッチングレベルが向上するワーク2が存在したりするからである。ユーザがワーク2の種類に応じてアタッチメントフード8を取り付けたり、取り外したりすることで、マッチングレベルを容易に向上させることができるようになる。また、アタッチメントフード8をオプション部品として提供することで、リーダ3で読取可能なワーク2やコード6の組み合わせを増やすことが可能となろう。ユーザはすでに購入済みのリーダ3に対して新たにアタッチメントフード8を購入するだけで、読取可能なワーク2やコード6の組み合わせを増やすことが可能となるため、生産ラインの設備コストを削減できよう。
図10(B)が示すように、リーダ3の取付け角度(スキュー角)はワーク2の表面と平行になる角度から数度(例:8度以上かつ14度以下)だけ傾いている。これによりワーク2の法線方向と照明光の光軸(および撮像素子31の撮像面の法線方向)とが平行とならないため、強力な鏡面反射光が撮像素子31に入射しないようになる。図10(C)が示すように、コード6は十分なコントラストを有した画像となるため、マッチングレベルが向上する。
<アタッチメントフードの構造>
図11はアタッチメントフード8の構造を示す分解図である。アタッチメントフード8は複数の部品から構成されている。第一アタッチメントケース100は、アタッチメントフード8の外装を成す構造部材である。第一アタッチメントケース100の前面と後面には照明光を通過させるために開放されている。第一アタッチメントケース100の右側面と左側面とには、筐体9に設けられたネジ穴45に対応したスルーホール102が設けられている。アタッチメントフード8をリーダ3にあてがって位置決めし、スルーホール102にネジ101を差し込み、ネジ101をネジ穴45に螺合させる。これにより、アタッチメントフード8がリーダ3に固定される。このようなネジによる締結構造を採用することで、アタッチメントフード8の着脱が容易になる。嵌合構造など締結構造以外の固定手段が採用されてもよい。アタッチメントフード8の底面にも2つのスルーホール104が設けられており、ネジ103が挿入される。ネジ103は、第一アタッチメントケース100に第二アタッチメントケース110を固定するための固定部材である。第一アタッチメントケース100の概ね中央には撮像素子31の光軸が通過する筒状の遮光壁105が設けられている。本実施形態では、撮像素子31の光軸と発光素子26〜29からの照明光の光軸とが平行である。つまり、第一アタッチメントケース100の内部を照明光とワーク2からの反射光とが通過する。第一アタッチメントケース100内で照明光が内部反射して撮像素子31に入射すると、著しくコード6のマッチングレベルが低下することがある。そこで、本実施形態では、筒状の遮光壁105を設けることで、第一アタッチメントケース100の内部で反射した照明光が撮像素子31に入射しないようにしている。このように第一アタッチメントケース100には、アタッチメントフード8の内部において第一照明部からの光と第二照明部からの光とが撮像素子31の光軸上に漏れ出さないようにするための筒状の遮光壁が設けられていてもよい。
第一拡散部材120は第一照明部である発光素子26、27から出射する光の出射軸上と第二照明部である発光素子28、29から出射する光の出射軸上とに設けられ、第一照明部から出射する光と第二照明部から出射する光を拡散する。ここでは第一照明部と第二照明部とで1枚の拡散部材を共用しているが、それぞれ個別の拡散部材が設けられてもよい。第一照明部の拡散度と第二照明部の拡散度を拡散部材の厚みや素材によって変更する場合には、後者が有利であろう。前者は部品点数を削減できる点で有利であろう。結像レンズ122は撮像素子31の光軸上に配置され、コード6の像を撮像素子31に結像する光学部品である。第一拡散部材120は、たとえば、一定の厚みを持った拡散板である。第一拡散部材120のほぼ中央にはU字型の切り欠き121が設けられており、ここを撮像素子31の光軸が通る。つまり、撮像素子31の光軸上に結像レンズ122が配置される。U字型の切り欠き121のサイズは、第一アタッチメントケース100に設けられた筒状の遮光壁105よりも若干大きくなっている。これは、第一拡散部材120を第一アタッチメントケース100の前面まで内挿できるようにするためである。なお、結像レンズ122は筒状の遮光壁105の後端に配置され、そこに固定される。結像レンズ122を設けることで非常に小さなコード6であっても拡大して撮像することが可能となる。
第二アタッチメントケース110は、第一アタッチメントケース100の内壁よりもサイズが小さく、第一アタッチメントケース100の内部に挿入可能となっている。第一アタッチメントケース100の前面側にある縁部と、第二アタッチメントケース110の前面側とによって第一拡散部材120が挟持される。第二アタッチメントケース110の内部は複数の遮光壁(遮蔽壁)によって複数の空間に分割されている。第一空間111は発光素子26からの照明光が通過する空間である。第二空間112は発光素子27からの照明光が通過する空間である。第三空間113は発光素子28、29からの照明光が通過する空間である。第四空間115は撮像素子31の光軸が通っており、ワーク2からの反射光が通過する空間である。なお、第四空間115の内部に筒状の遮光壁105が配置される。第二アタッチメントケース110に筒状の遮光壁105が設けられてもよい。筒状の遮光壁105は第一アタッチメントケース100と第二アタッチメントケース110との双方に設けられていてもよいし、いずれか一方にのみ設けられていてもよい。
両面テープ130は第二拡散部材140を第二アタッチメントケース110に固定するための固定部材である。この例では、第二拡散部材140が第二アタッチメントケース110の後面下側(第四空間115に対応した位置)に固定される。両面テープ130には、発光素子28、29からの照明光が通過するための切り欠き132と撮像素子31の光軸が通る半円状の切り欠き131とを有している。
第二拡散部材140は、撮像素子31の光軸が通る半円状の切り欠き141を有している。この例では第二拡散部材140が発光素子28、29からの照明光が通過する位置に設けられているが、発光素子26、27からの照明光が通過する位置に設けられてもよい。第一照明部と第二照明部とのいずれか一方からの光は、第一拡散部材120と第二拡散部材140との両方を通過する。よって、これは、第一拡散部材120のみを通過する照明光と比較して、より大きく拡散されることになる。なお、第一拡散部材120の厚みと第二拡散部材140の厚みとは目標とされる拡散度に応じて適宜の厚みを採用可能であるが、両者を同一の厚みとすれば、同一の素材から第一拡散部材120と第二拡散部材140とを製作できるための、製造効率が向上しよう。
円環状のレンズ支持部材150は筒状の遮光壁105の後端と協働して結像レンズ122を挟持して支持する部材であり、レンズ支持部材150の上縁はネジ151によって第一アタッチメントケース100に固定される。第一アタッチメントケース100において筒状の遮光壁105は、第一アタッチメントケース100の頂面から吊り下げられている。筒状の遮光壁105を吊り下げるための吊り下げ部材の後面にネジ穴が設けられており、そこにネジ151が螺合する。
図12(A)ないし図12(D)を用いてリーダ3のスキュー角(取り付け角度)θについて説明する。図12(A)はリーダ3の撮像素子31の光軸とワーク2の表面の法線とを平行にしたとき(正面取り付けしたとき)の側面図である。なお、図12(A)が示すように、アタッチメントフード8の前面とワーク2の表面とは平行にならないように、アタッチメントフード8の頂面の長さは底面の長さよりも短い。なお、ここでの長さは撮像素子31の光軸(一点破線)が通る方向である。図12(B)はリーダ3の撮像素子31の光軸とワーク2の表面の法線とを平行にしたとき(正面取り付けしたとき)に取得される画像の一例を示す図である。図12(B)が示すように、リーダ3を正面取付けすると、アタッチメントフード8の前面が画像に写りこんでしまい、コード6と重なってしまうようになり、コード6のマッチングレベルが低下する。
図12(C)はリーダ3の撮像素子31の光軸とワーク2の表面の法線とを平行にしなかったとき(斜め取り付けしたとき)の側面図である。図12(D)はリーダ3の撮像素子31の光軸とワーク2の表面の法線とを平行にしなかったとき(斜め取り付けしたとき)に取得される画像の一例を示す図である。スキュー角θが0度以上になるように、とりわけ、スキュー角θが8度以上ないし14度以下となるようにリーダ3を固定することで、コード6のマッチングレベルが増加する。これは、図12(D)が示すように、アタッチメントフード8の前面のうち撮像素子31への入射口が画像に写りこみにくくなるためである。図12(B)や図12(D)において入射口の像は半円状の黒い影となっている部分である。図12(C)によれば、アタッチメントフード8の前面とワーク2の表面とは平行になっている。このようにアタッチメントフード8の前面をワーク2の表面に対して概ね平行となるようにリーダ3を固定することで、リーダ3のスキュー角θが適切な角度に設定される。つまり、アタッチメントフード8の前面の法線方向は撮像素子31の光軸方向に対してθだけ傾いている。これにより、ユーザは容易にリーダ3のスキュー角θを推奨角度に設定することが可能となる。なお、推奨角度は、リーダ3の読み取り距離や読取視野などに応じて設定される。
図13(A)は取り付けガイド160を貼付されたアタッチメントフードの左側面を示す図である。図13(B)は取り付けガイド160の一例を示す図である。取り付けガイド160はユーザなどに推奨されるリーダ3の取り付け角度を案内する案内部材である。取り付けガイド160には光軸方向を示す矢印が描画されている。取り付けガイド160には、アタッチメントフード8を取り付けられたリーダ3を模写した絵が含まれている。さらに、ワーク2に対してアタッチメントフード8の前面を平行にすることで、スキュー角θが推奨角度(例:8度〜14度)に設定されることも示されている。ユーザは取り付けガイド160を見ることでスキュー角θの推奨角度を容易に把握できる。つまり、ユーザは容易にスキュー角θを推奨角度に調整できるようになろう。
なお、リーダ3の底面側を上げ、頂面側を下げるようなスキュー角θに設定すると、ワーク2で鏡面反射した光はリーダ3の前面側のうち腹部に向かう。腹部を艶消し黒色などの塗料で塗装することで、腹部に向かった光のほとんどはそこで吸収されてしまうため、コード6へと向かう光は減少する。よって、図9(E)に示したような物体7の影響を低減できる。なお、リーダ3の頂面側に物体7が存在しないケースでは、頂面が長く、底面が短くなるような寸法のアタッチメントフード8が提供されてもよい。
<暗視野照明モードと明視野照明モードとの切り替え>
ワーク2の表面の素材や表面加工の種類に応じてコード6を読み取りやすい照明モードが異なることがある。上述したように本実施形態では発光素子26、27を含む第一照明部と、発光素子28、29を含む第二照明部とを有している。そこで、撮像制御部62が第一照明部を点灯させ第二照明部を消灯する照明モードと第二照明部を点灯させ第一照明部を消灯する照明モードとを切り替えることで、暗視野照明モードと明視野照明モードとが切り替わる。
図14(A)は明視野照明モードを説明するための側面図である。リーダ3は8度ないし14度の範囲内になるスキュー角θ1で固定されている。第一照明部からの照明光の入射角はα1となる。この場合のコード6に対する照明のアングルは、図14(C)で示すケースと比較していわゆるローアングル照明となる。図14(B)は明視野照明モードにより取得されたコード6の画像の一例を示す図である。コード6のうち彫りこまれていない部分やコード6の周囲にあるワーク2の表面部分は黒く写り、彫りこまれた部分は白く写る。これは、ワーク2の表面部分などでは鏡面反射が優勢となり、ほとんどの光は撮像素子31に入射しないからである。一方で、彫りこまれた部分では拡散反射が優勢となり、ワーク2の表面部分と比較すると撮像素子31に入射する光の量が増加するため、彫りこまれた部分は白く写る。このようにコード6の彫りこまれた部分が白く写り、ワーク2の表面部分が黒く写るための、いわゆる明視野画像が得られることになる。
図14(C)は暗視野照明モードを説明するための側面図である。リーダ3は8度ないし14度の範囲内になるスキュー角θ1で固定されている。第二照明部からの照明光の入射角はα2となる。ここでα2<α1が成り立っている。つまり、暗視野照明モードにおけるコード6に対する照明のアングルは、明視野照明モードにおけるアングルと比較するとハイアングルとなる。図14(D)は暗視野照明モードにより取得されたコード6の画像の一例を示す図である。コード6のうち彫りこまれていない部分やコード6の周囲にあるワーク2の表面部分は白く写り、彫りこまれた部分は黒く写る。これは、ワーク2の表面部分などでは鏡面反射が優勢となり、ほとんどの光が撮像素子31に入射するからである。一方で、彫りこまれた部分では拡散反射が優勢となり、ワーク2の表面部分と比較すると撮像素子31に入射する光の量が減少するため、彫りこまれた部分は黒く写る。このようにコード6の彫りこまれた部分が黒く写り、ワーク2の表面部分が白く写るための、いわゆる暗視野画像が得られることになる。
このように本実施形態では、撮像素子31の光軸よりも頂面側に配置された第一照明部を点灯し、かつ、撮像素子31の光軸よりも底面側に配置された第二照明部を消灯することで明視野照明モードが実現される。一方で、第一照明部を消灯し、かつ、第二照明部を点灯することで暗視野照明モードが実現される。ワーク2に応じてどちらの照明モードが適しているかは変化しうる。そこで、事前にチューニングを実行することでより適切な照明モードが選択されてもよい。
図15はチューニング処理の一例を示すフローチャートである。ここではリーダ3のチューニング部65がチューニング処理を実行するものとして説明するが、コンピュータ4の演算部81がチューニング処理の一部を実行してもよい。なお、マッチングレベルに代えて読み取り成功率が求められてもよい。
S1でチューニング部65は明視野照明モードを選択し、撮像制御部62を通じて照明部52に対して明視野照明モードで発光するよう指示する。明視野照明モードでは発光素子26、27が点灯するモードである。なお、発光素子28、29は消灯している。
S2でチューニング部65は光量を段階的に変化させながらコードを読み取り、マッチングレベルを求める。たとえば、チューニング部65は照明部52に対してn個ある光量レベルうちの第1レベルを設定して発光素子26、27を点灯させる。さらにチューニング部65はAF制御部61にAF制御を開始させ、AF制御部61から合焦したことが報告されると、撮像制御部62にコード6の撮像を実行させる。チューニング部65はデコード部53にコード6の画像を送ってデコードを実行させ、演算部63にデコード結果を用いてマッチングレベルを演算させる。マッチングレベルは、n個ある光量レベルのそれぞれについて求められる。
S3でチューニング部65は暗視野照明モードを選択し、撮像制御部62を通じて照明部52に対して暗視野照明モードで発光するよう指示する。暗視野照明モードでは発光素子28、29が点灯する。なお、発光素子26、27は消灯している。
S4でチューニング部65は光量を段階的に変化させながらコードを読み取り、マッチングレベルを求める。たとえば、チューニング部65は撮像制御部62を通じて照明部52に対してn個ある光量レベルうちの第1レベルを設定して発光素子28、29を点灯させる。さらにチューニング部65はAF制御部61にAF制御を開始させ、AF制御部61から合焦したことが報告されると、撮像制御部62にコード6の撮像を実行させる。チューニング部65はデコード部53にコード6の画像を送ってデコードを実行させ、演算部63にデコード結果を用いてマッチングレベルを演算させる。マッチングレベルは、n個ある光量レベルのそれぞれについて求められる。
S5でチューニング部65は、明視野照明モードについてのn個のマッチングレベルと暗視野照明モードについてのn個のマッチングレベルとのうちで最も高いマッチングレベルであった照明モードと光量レベルとの組み合わせを決定する。これによりワーク2とコード6との組み合わせに適した照明モードと光量レベルとが選択され、設定データ73に保存される。この設定データ73は、ライン1を搬送されるワーク2についてのコード6の読み取りが開始されると、制御ユニット60により読み出され、撮像制御部62に設定される。撮像制御部62は設定データ73にしたがって照明モードと光量レベルで発光素子を点灯させる。
なお、照明モードと光量レベルとの各組み合わせに対するマッチングレベルなどのデコード結果71はチューニング部65からコンピュータ4に送信され、表示部84に表示されてもよい。また、各組合せに対して取得された画像データ72もチューニング部65からコンピュータ4に送信され、表示部84に表示されてもよい。
<スキュー角と拡散部材の有無との関係>
ここではスキュー角θと拡散部材の有無との関係について説明する。ここではいずれも発光素子26、27を点灯し、発光素子28、29は消灯している。
図16(A)は拡散部材を設けずに、スキュー角θを12度に設定したときに取得されたコード6の画像を示している。図16(B)は拡散部材を設けずに、スキュー角θを8度に設定したときに取得されたコード6の画像を示している。図16(A)と図16(B)とを比較すると分かるように、スキュー角θが小さくなると、コード6の読み取り画像のコントラストが低下する。これはマッチングレベルを低下させるであろう。
図16(C)は拡散部材を設け、かつ、スキュー角θを12度に設定したときに取得されたコード6の画像を示している。図16(D)は拡散部材を設け、かつ、スキュー角θを8度に設定したときに取得されたコード6の画像を示している。図16(C)と図16(D)とを比較すると分かるように、スキュー角θの違いがコード6の読み取り画像のコントラストに与える影響が減少している。さらに、図16(B)と図16(D)とを比較すると分かるように、スキュー角θが8度であっても、コード6の読み取り画像のコントラストは十分なものに改善されている。したがって、マッチングレベルも十分な値となる。このように、拡散部材を設けられたアタッチメントフード8をリーダ3に取り付けることで、スキュー角θの自由度を増加させることができる。つまり、ユーザにとって取り付けの自由度が増すことになるため、様々な製造ラインにリーダ3を導入できるようになろう。
<拡散部材の枚数>
本実施形態では第一照明部と第二照明部とで拡散部材の枚数を変えている。両者の拡散部材の枚数は同一であってもよいが、これらを異ならしめることの利点について説明する。ここではいずれも発光素子26、27を消灯し、発光素子28、29は点灯している。
図17(A)は拡散部材を設けずに、スキュー角θを12度に設定したときに取得されたコード6の画像を示している。図17(B)は1枚の拡散部材を設け、かつ、スキュー角θを12度に設定したときに取得されたコード6の画像を示している。図17(C)は2枚の拡散部材を設け、かつ、スキュー角θを12度に設定したときに取得されたコード6の画像を示している。とりわけ、図17(A)ないし図17(C)を比較すると、拡散部材の拡散度にも適切な値があることがわかる。たとえば、図17(B)と図17(C)とを比較すると分かるように、発光素子28、29については1枚の拡散部材だけでは拡散度が不足し、画像の一部に白とびが発生してしまう。よって、撮像素子31の光軸よりも底面側に配置された発光素子28、29については2枚の拡散部材が採用されるべきであろう。なお、撮像素子31の光軸よりも頂面側に配置された発光素子26、27については、図16(C)が示すように、1枚の拡散部材が採用されるべきであろう。拡散部材の枚数を増加させると、コード6から戻ってくる光量が減少してしまい、マッチングレベルを低下させるからである。
<まとめ>
本実施形態によれば、照明部52は筐体9の第一面側(前面96)にある第一領域(窓部11の一部である光出射領域)から光を出射する第一照明部(発光素子26、27)および第二照明部(発光素子28、29)を含む照明手段の一例である。撮像素子31は第一照明部の光の出射方向と第二照明部の光の出射方向と平行な光軸を有している。また、撮像素子31は第一領域とは異なる筐体9の第一面側にある第二領域(窓部11の一部である光入射領域)から入射する光であって、ワーク2からの反射光を受光することで、ワーク2に設けられたコード6を撮像する。デコード部53は撮像素子31により撮像されたコード6をデコードするデコード手段として機能する。アタッチメントフード8は、筐体9から着脱可能であり、第一領域および第二領域を包囲するアタッチメントフードの一例である。図11を用いて説明したように、アタッチメントフード8は、撮像素子31の光軸上に配置され、コード6の像を撮像素子31に結像する結像レンズ122を有している。結像レンズ122はクローズアップレンズとして機能するため、小さなサイズのコード6であっても拡大して撮像することが可能となる。なお、小さなサイズのコード6を撮像する場合、読み取り距離(コード6からリーダ3の窓部11までの距離)を短くすることになる。しかし、この場合、反射光の光量の多くが撮像素子31に入射してしまい、コード6のコントラストが低下してしまう。そこで、アタッチメントフード8は、第一照明部から出射する光の出射軸上と第二照明部から出射する光の出射軸上とに設けられ、第一照明部から出射する光と第二照明部から出射する光を拡散する拡散手段として第一拡散部材120を有している。第一拡散部材120を設けることで、照明光が拡散するため、とりわけ、撮像素子31に入射する鏡面反射光が減少する。これにより、コード6のコントラストが向上し、マッチングレベルが向上しよう。このように鏡面反射を起こすようなワーク2に付与されたコード6を精度よく読み取り可能なリーダ3が提供されるようになる。また、アタッチメントフード8を取り付けたり、取り外したりすることで結像レンズの有無を切り替えることが可能となる。これにより、適切な読み取り距離が異なる複数のワーク2やコード6についても容易にマッチングレベルを向上させることが可能となる。
上述したように、アタッチメントフード8はリーダ3からの取り外しが可能なため、ワーク2やコード6に応じて、アタッチメントフード8を取り付けたり、取り外したりすることが可能となる。これは、ワーク2やコード6に応じて、拡散部材があった方がマッチングレベルが向上したり、拡散部材がなかった方がマッチングレベルが向上したりすることがあるためである。ユーザはワーク2やコード6に応じてアタッチメントフード8を取り付けたり、取り外したりすることでマッチングレベルを向上させることが可能となる。
図14、図15を用いて説明したように、照明部52は、第一照明部を点灯し、かつ、第二照明部を点灯しない第一照明モード(明視野照明モード)と、第一照明部を消灯し、かつ、第二照明部を点灯する第二照明モード(暗視野照明モード)とを有していてもよい。これによりワーク2に適した照明モードを選択できるようになる。
図11を用いて説明したように、第一拡散部材120は、第一照明部から出射する光の出射軸上に設けられた第一拡散部(第一拡散部材120の上側)と、第二照明部から出射する光の出射軸上に設けられた第二拡散部(第一拡散部材120の下側および第二拡散部材140)を有していてもよい。この場合、第一拡散部の拡散率と、第二拡散部の拡散率とが異なっている。これにより拡散率の異なる2種類の拡散部を通じて照明光をコード6に照射することが可能となる。ワーク2の表面素材や読み取り距離などに応じて、適した拡散率は異なることがある。よって、拡散率の異なる複数の拡散部を切り替えて照明することで、コード6に適した照明光を選択できるようになる。
図11や図14(A)ないし図14(D)などを用いて説明したように、第一拡散部の拡散率は第二拡散部の拡散率よりも小さい。これにより、第一拡散部を通じた照明光の減衰を少なくすることが可能となり、第二拡散部を通じた照明光はより拡散させることが可能となる。このように光量の切り替えと照明光の指向性の切り替えが容易となる。
第一拡散部は一枚の拡散板(第一拡散部材120)を有し、第二拡散部は二枚の拡散板(第一拡散部材120と第二拡散部材140)を有していてもよい。図11が示すように、第一拡散部を構成する一枚の拡散板(第一拡散部材120)と第二拡散部を構成する一枚の拡散板(第一拡散部材120)とは共通の拡散板であってもよい。これにより部品点数を削減することが可能となり、製造コストを低減することが可能となる。第一拡散部が有する一枚の拡散板(第一拡散部材120)の厚みと、第二拡散部が有する二枚の拡散板(第一拡散部材120と第二拡散部材140)それぞれの厚みとは同一であってもよい。つまり、複数の拡散板を同一の素材をカットして作成することが可能となり、製造コストを低減することが可能となる。第二拡散部が有する二枚の拡散板は平行に配置されていてもよい。
第一拡散部材120は、第一拡散部を形成する部分(第一拡散板)と、第二拡散部の一部を形成する部分(第三拡散板)とに分割されてもよい。この場合、第二拡散部は、第二拡散部材140により形成される第二拡散板と第三拡散板とによって構成されよう。第一拡散板と第三拡散板とを採用することで、第一拡散板の拡散度と第三拡散板の拡散度とを個別に設定できるようになるため、第一照明部と第2の照明部の拡散度の調整の自由度がさらに増すことになろう。
第一照明部から出射し、第一拡散部で拡散された光の指向性と、第二照明部から出射し、第二拡散部で拡散された光の指向性とが異なっていてもよい。ワーク2やコード6の種類に応じて、適切な指向性が異なることがある。本実施形態によれば、第一照明部と第二照明部とでは拡散度が異なっているため、第一照明部と第二照明部とのどちらを点灯させるかを選択することで、容易に、照明光の指向性を変化させることが可能となる。
図14(A)ないし図14(D)や図15を用いて説明したように、撮像素子31は、第一照明モードにおいてコードの明視野画像を取得し、第二照明モードにおいてコードの暗視野画像を取得する。これにより、容易に暗視野と明視野とを切り替えることが可能となる。
図15を用いて説明したように、チューニング部65などは、第一照明モードによりワーク2を試験的に照明して取得したデコード結果と第二照明モードによりワークを試験的に照明して取得したデコード結果とのうちより優れたデコード結果を取得するために使用された照明モードを決定する決定手段として機能してもよい。照明部52は、チューニング部65などにより決定された照明モードでワーク2を照明する。これにより、より適した照明モードでワーク2およびコード6が照明されるようになり、マッチングレベルが向上しよう。
図11などを用いて説明したように、第一領域(窓部11)の法線方向に対して、第一拡散部材120における第一照明部からの光の出射面の法線方向と、第一拡散部材120における第二照明部からの光の出射面の法線方向とが異なっている。とりわけ、第一照明部からの光の出射軸と、第一拡散部材120における光の出射面とは垂直ではなく、第二照明部からの光の出射軸と、第一拡散部材120における光の出射面とは垂直ではなくてもよい。つまり、アタッチメントフード8の前面は、窓部11とは平行とはならない。これは、ワーク2からの鏡面反射光を撮像素子31に入射させないようにするために適しているだろう。なお、窓部11の法線方向とアタッチメントフード8の前面の法線方向がなす角度と窓部11とアタッチメントフード8の前面がなす角度は一致している。上述したようにリーダ3のスキュー角θには推奨角度が存在する。よって、これらの角度を推奨角度となるように設計することで、リーダ3のスキュー角θを容易に推奨角度となるように設置できるようになる。図12(C)を用いて説明したように、アタッチメントフード8の前面をワーク2の表面に対して平行に設置すれば、おのずとリーダ3のスキュー角θが推奨角度に一致するからである。
第一照明部は、筐体9の第一面の長手方向の端部(つまり、頂面94)の近くに設けられており、第二照明部は、筐体9の第一面の長手方向の端部から離れて設けられていてもよい。第一照明部と第二照明部とを切り替えることで、ワーク2に対する照明光の入射角を切り替えることが可能となる。
第一領域(窓部11)における第一照明部からの光の出射面と、第二照明部からの光の出射面とは同一の面上にあってもよい。図7(A)や図7(B)が示すように、窓部11が第一照明部からの光の出射面と第二照明部からの光の出射面を形成する場合、両者の出射面は同一の面上にある。同様に、第一拡散部材120における第一照明部からの光の出射面と、第二照明部からの光の出射面とは同一の面上にあってもよい。
図9、図10(B)、図12(A)、図12(B)などに示したように、固定式のリーダ3は、ワーク2のうちコード6を設けられた表面の法線方向に対して、撮像素子31の撮像面の法線方向が異なるように設置されてもよい。このようにスキュー角θをある程度の値にすることで、鏡面反射光の入射が減り、適切な光量でコード6を読み取れるようになる。
ワーク2を搬送する搬送部材(ライン1)に対するスキュー角θが8度以上かつ14度以内となるように、筐体9が固定されてもよい。このようにスキュー角θを推奨角度に調節することで、鏡面反射光の入射が減り、コード6のマッチングレベルが良好になろう。
図11を用いて説明したように、アタッチメントフード8は、第一アタッチメントケース100と、第一拡散部材120を支持する第二アタッチメントケース110とを有していてもよい。これにより、第一拡散部材120を固定することが可能となる。第二アタッチメントケース110は、アタッチメントフード8の内部において第一照明部からの光が通過する空間と第二照明部からの光が通過する空間とを遮蔽する遮蔽壁を有していてもよい。これにより、第一照明部からの光と第二照明部からの光を独立させることが可能となる。第一照明部と第二照明部との切り替え効果をより明確にすることが可能となる。なお、第二照明部の拡散度を大きくするために、発光素子28の照明光が通過する空間と発光素子29の照明光が通過する空間との間には遮光壁が省略されていてもよい。
第一アタッチメントケース100と第二アタッチメントケース110とのうちの少なくとも一方は、アタッチメントフード8の内部において第一照明部からの光と第二照明部からの光とが撮像素子31の光軸上に漏れ出さないようにするための筒状の遮光壁(筒状の遮光壁105など)を有していてもよい。アタッチメントフード8の内部で反射した光が撮像素子31に入射すると、コード6の画像のコントラストが低下しうる。よって、遮光壁によってこれを低減ないしは防止することで、コントラストを向上させ、マッチングレベルを向上させることが可能となろう。
図13を用いて説明したように、アタッチメントフード8の側面には、ワーク2に対する筐体9の設置角度が図示されていてもよい。これによりユーザは取扱説明書を参照しなくても容易にリーダ3のスキュー角を調整することが可能となろう。
本実施形態によれば固定式の光学的情報読取装置を用いた光学的読取方法も提供される。ユーザ(設置担当者であってもよく、必ずしもリーダ3の使用者でなくてもよい)は、アタッチメントフード8を筐体9に取り付ける。さらに、ユーザは、第一拡散部材120で拡散された光がワークの表面で反射して撮像素子31で受光されるように、筐体9を固定する。ユーザは、撮像素子31にコード6を撮像させる。ユーザは、撮像素子31により撮像されたコードをデコード部53によりデコードさせる。これにより、コード6を精度よく読み取れるようになろう。
発光素子26〜29は赤色の光を発光するLEDであってもよい。赤色LEDは青色LEDや白色LEDと比較して安価であるため、リーダ3の製造原価を低減できるであろう。
図11などが示すように、リーダ3の重心位置は底面側よりも頂面側に偏った位置に存在する。とりわけ、アタッチメントフード8が取り付けられると、アタッチメントフード8の重量によって、リーダ3の重心位置はさらに頂面側に移動する。このような重心配置にすることで、リーダ3の頂面側を底面側よりも下げてリーダ3を固定することが容易になろう。
1…ライン、2…ワーク、3…リーダ、4…コンピュータ、5…PLC、6…コード、8…拡散反射部材

Claims (22)

  1. 筐体と、
    前記筐体の第一面側にある光出射領域から光を出射する第一照明部および第二照明部を含む照明手段と、
    前記第一照明部の光の出射方向と前記第二照明部の光の出射方向と平行な光軸を有し、前記光出射領域とは異なる前記筐体の前記第一面側にある光入射領域から入射する光であって、ワークからの反射光を受光することで、前記ワークに設けられたコードを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された前記コードをデコードするデコード手段と、
    前記筐体から着脱可能であり、前記光出射領域および前記光入射領域を包囲するアタッチメントフードと、
    を有し、
    前記アタッチメントフードは、
    前記撮像手段の光軸上に配置され、前記コードの像を前記撮像手段に結像する結像レンズと、
    前記第一照明部から出射する光の出射軸上と前記第二照明部から出射する光の出射軸上とに設けられ、前記第一照明部から出射する光と前記第二照明部から出射する光を拡散する拡散手段と
    を有し、
    前記第一照明部は、前記筐体の前記第一面の長手方向の端部の近くに設けられており、
    前記第二照明部は、前記筐体の前記第一面の長手方向の端部から離れて設けられていることを特徴とすることを特徴とする固定式の光学的情報読取装置。
  2. 筐体と、
    前記筐体の第一面側にある光出射領域から光を出射する第一照明部および第二照明部を含む照明手段と、
    前記第一照明部の光の出射方向と前記第二照明部の光の出射方向と平行な光軸を有し、前記光出射領域とは異なる前記筐体の前記第一面側にある光入射領域から入射する光であって、ワークからの反射光を受光することで、前記ワークに設けられたコードを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された前記コードをデコードするデコード手段と、
    前記筐体から着脱可能であり、前記光出射領域および前記光入射領域を包囲するアタッチメントフードと、
    を有し、
    前記アタッチメントフードは、
    前記撮像手段の光軸上に配置され、前記コードの像を前記撮像手段に結像する結像レンズと、
    前記第一照明部から出射する光の出射軸上と前記第二照明部から出射する光の出射軸上とに設けられ、前記第一照明部から出射する光と前記第二照明部から出射する光を拡散する拡散手段と
    を有し
    前記拡散手段は、
    前記第一照明部から出射する光の出射軸上に設けられた第一拡散部と、
    前記第二照明部から出射する光の出射軸上に設けられた第二拡散部と
    を有し、
    前記第一拡散部の拡散率と、前記第二拡散部の拡散率とが異なっていることを特徴とする固定式の光学的情報読取装置。
  3. 筐体と、
    前記筐体の第一面側にある光出射領域から光を出射する第一照明部および第二照明部を含む照明手段と、
    前記第一照明部の光の出射方向と前記第二照明部の光の出射方向と平行な光軸を有し、前記光出射領域とは異なる前記筐体の前記第一面側にある光入射領域から入射する光であって、ワークからの反射光を受光することで、前記ワークに設けられたコードを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された前記コードをデコードするデコード手段と、
    前記筐体から着脱可能であり、前記光出射領域および前記光入射領域を包囲するアタッチメントフードと、
    を有し、
    前記アタッチメントフードは、
    前記撮像手段の光軸上に配置され、前記コードの像を前記撮像手段に結像する結像レンズと、
    前記第一照明部から出射する光の出射軸上と前記第二照明部から出射する光の出射軸上とに設けられ、前記第一照明部から出射する光と前記第二照明部から出射する光を拡散する拡散手段と
    を有し
    前記第一照明部からの光の出射軸と前記拡散手段における光の出射面と、または
    前記第二照明部からの光の出射軸と前記拡散手段における光の出射面との少なくとも一方は垂直ではないことを特徴とする固定式の光学的情報読取装置。
  4. 筐体と、
    前記筐体の第一面側にある光出射領域から光を出射する第一照明部および第二照明部を含む照明手段と、
    前記第一照明部の光の出射方向と前記第二照明部の光の出射方向と平行な光軸を有し、前記光出射領域とは異なる前記筐体の前記第一面側にある光入射領域から入射する光であって、ワークからの反射光を受光することで、前記ワークに設けられたコードを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された前記コードをデコードするデコード手段と、
    前記筐体から着脱可能であり、前記光出射領域および前記光入射領域を包囲するアタッチメントフードと、
    を有し、
    前記アタッチメントフードは、
    前記撮像手段の光軸上に配置され、前記コードの像を前記撮像手段に結像する結像レンズと、
    前記第一照明部から出射する光の出射軸上と前記第二照明部から出射する光の出射軸上とに設けられ、前記第一照明部から出射する光と前記第二照明部から出射する光を拡散する拡散手段と
    を有し
    前記アタッチメントフードは、第一アタッチメントケースと、前記拡散手段を支持する第二アタッチメントケースとを有し、
    前記第二アタッチメントケースは、前記アタッチメントフードの内部において前記第一照明部からの光が通過する空間と前記第二照明部からの光が通過する空間とを遮蔽する遮蔽壁を有していることを特徴とする固定式の光学的情報読取装置。
  5. 前記照明手段は、
    前記第一照明部を点灯し、かつ、前記第二照明部を点灯しない第一照明モードと、
    前記第一照明部を消灯し、かつ、前記第二照明部を点灯する第二照明モードと、
    を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  6. 前記拡散手段は、
    前記第一照明部から出射する光の出射軸上に設けられた第一拡散部と、
    前記第二照明部から出射する光の出射軸上に設けられた第二拡散部と
    を有し、
    前記第一拡散部の拡散率と、前記第二拡散部の拡散率とが異なっていることを特徴とする請求項1、3および4のいずれか一項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  7. 前記第一拡散部の拡散率は前記第二拡散部の拡散率よりも小さいことを特徴とする請求項2または6記載の固定式の光学的情報読取装置。
  8. 前記第一拡散部は一枚の拡散板を有し、
    前記第二拡散部は二枚の拡散板を有していることを特徴とする請求項2、6、7のいずれか一項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  9. 前記第一拡散部を構成する一枚の拡散板と前記第二拡散部を構成する一枚の拡散板とは共通の拡散板であることを特徴とする請求項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  10. 前記第一拡散部が有する一枚の拡散板の厚みと、前記第二拡散部が有する二枚の拡散板それぞれの厚みとは同一であることを特徴とする請求項または記載の固定式の光学的情報読取装置。
  11. 前記第二拡散部が有する二枚の拡散板は平行に配置されていることを特徴とする請求項ないし10のいずれか1項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  12. 前記第一照明部から出射し、前記第一拡散部で拡散された光の指向性と、前記第二照明部から出射し、前記第二拡散部で拡散された光の指向性とが異なっていることを特徴とする請求項2、6ないし11のいずれか一項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  13. 前記撮像手段は、前記第一照明モードにおいて前記コードの明視野画像を取得し、前記第二照明モードにおいて前記コードの暗視野画像を取得することを特徴とする請求項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  14. 前記第一照明モードにより前記ワークを試験的に照明して取得したデコード結果と前記第二照明モードにより前記ワークを試験的に照明して取得したデコード結果とのうちより優れたデコード結果を取得するために使用された照明モードを決定する決定手段をさらに有し、
    前記照明手段は、前記決定手段により決定された照明モードでワークを照明することを特徴とする請求項5または13に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  15. 前記光出射領域の法線方向に対して、前記拡散手段における前記第一照明部からの光の出射面の法線方向と、前記拡散手段における前記第二照明部からの光の出射面の法線方向とが異なっている請求項1ないし14のいずれか一項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  16. 前記第一照明部からの光の出射軸と、前記拡散手段における光の出射面とは垂直ではなく、
    前記第二照明部からの光の出射軸と、前記拡散手段における光の出射面とは垂直ではないことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  17. 前記光出射領域における前記第一照明部からの光の出射面と、前記第二照明部からの光の出射面とは同一の面上にあり、
    前記拡散手段における前記第一照明部からの光の出射面と、前記第二照明部からの光の出射面とは同一の面上にあることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  18. 前記第一照明部からの光の出射面と前記第二照明部からの光の出射面とを形成する窓部をさらに有し、前記アタッチメントフードの前面は前記拡散手段における前記第一照明部からの光の出射面と、前記第二照明部からの光の出射面とを形成しており、前記窓部と前記アタッチメントフードの前面とがなす角度は前記光学的情報読取装置のスキュー角の推奨角度に一致していることを特徴とする請求項17に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  19. 前記固定式の光学的情報読取装置は、前記ワークのうち前記コードを設けられた表面の法線方向に対して、前記撮像手段の撮像面の法線方向が異なるように設置されることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  20. 前記第一アタッチメントケースと前記第二アタッチメントケースとのうちの少なくとも一方は、前記アタッチメントフードの内部において前記第一照明部からの光と前記第二照明部からの光とが前記撮像手段の光軸上に漏れ出さないようにするための筒状の遮光壁を有していることを特徴とする請求項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  21. 前記アタッチメントフードの側面には、前記ワークに対する前記筐体の設置角度が図示されている請求項1ないし20のいずれか項に記載の固定式の光学的情報読取装置。
  22. 筐体と、
    前記筐体の第一面側にある光出射領域から光を出射する第一照明部および第二照明部を含む照明手段と、
    前記第一照明部の光の出射方向と前記第二照明部の光の出射方向と平行な光軸を有し、前記光出射領域とは異なる前記筐体の前記第一面側にある光入射領域から入射する光であって、ワークからの反射光を受光することで、前記ワークに設けられたコードを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された前記コードをデコードするデコード手段と、
    を有する固定式の光学的情報読取装置を用いた光学的読取方法であって、
    前記筐体から着脱可能であり、前記光出射領域および前記光入射領域を包囲するアタッチメントフードであって、前記撮像手段の光軸上に配置され、前記コードの像を前記撮像手段に結像する結像レンズと、前記第一照明部から出射する光の出射軸上と前記第二照明部から出射する光の出射軸上とに設けられ、前記第一照明部から出射する光と前記第二照明部から出射する光を拡散する拡散手段とを有し、前記第一照明部からの光の出射軸と前記拡散手段における光の出射面、または前記第二照明部からの光の出射軸と前記拡散手段における光の出射面の少なくとも一方は垂直ではない当該アタッチメントフードを、前記筐体に取り付ける工程と、
    前記拡散手段で拡散された光が前記ワークの表面で反射して前記撮像手段で受光され、かつ、前記撮像手段の光軸とワーク表面の法線とが平行とならないように、前記筐体を固定する工程と、
    前記撮像手段により前記コードを撮像させる工程と、
    前記撮像手段により撮像された前記コードを前記デコード手段によりデコードする工程と
    を有することを特徴とする光学的読取方法。
JP2015100489A 2015-05-15 2015-05-15 固定式の光学的情報読取装置およびそれを用いた光学的情報読取方法 Active JP6486767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100489A JP6486767B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 固定式の光学的情報読取装置およびそれを用いた光学的情報読取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100489A JP6486767B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 固定式の光学的情報読取装置およびそれを用いた光学的情報読取方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016218587A JP2016218587A (ja) 2016-12-22
JP6486767B2 true JP6486767B2 (ja) 2019-03-20

Family

ID=57578477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015100489A Active JP6486767B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 固定式の光学的情報読取装置およびそれを用いた光学的情報読取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6486767B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7378170B2 (ja) 2022-03-31 2023-11-13 有限会社東奥電気 医療器具二次元コード読取装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10334176A (ja) * 1997-05-28 1998-12-18 Tec Corp シンボル読取装置
JP4306741B2 (ja) * 2006-07-20 2009-08-05 株式会社デンソーウェーブ 光学情報読取装置
JP5045276B2 (ja) * 2007-07-05 2012-10-10 株式会社デンソーウェーブ 光学情報読取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016218587A (ja) 2016-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10747976B2 (en) Optical information reading device
US8584954B2 (en) Scanner
US9886611B2 (en) Stationary-type information code reading apparatus
JP2018136860A (ja) 光学的情報読取装置
JP2009075784A (ja) コードシンボル撮影装置、コードシンボル読取装置
JP4424990B2 (ja) カメラ配置と確認フィードバック・システム
JP6486767B2 (ja) 固定式の光学的情報読取装置およびそれを用いた光学的情報読取方法
JP5395104B2 (ja) スキャナ
JP2019071018A (ja) 光学的情報読取装置及び光学的情報読取方法
JP2008530684A (ja) スタンプ型バーコードリーダー
JP6360875B2 (ja) コード読取装置
JP6266746B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP2016218588A (ja) 固定式の光学的情報読取装置およびそれを用いた光学的情報読取方法
US11237459B2 (en) Camera comprising a light-refracting apparatus for dispersing light
JP5962720B2 (ja) 光照射装置およびプログラム
JP5968963B2 (ja) 光学情報読み取り装置
JP6586201B2 (ja) 光学的情報読取装置
EP3629224A1 (en) Mobile imaging barcode scanner
JP2019091209A (ja) 光学情報読取装置
JP2010231437A (ja) コードシンボル読取装置
JP5087520B2 (ja) イメージセンサモジュール
JP2017203759A (ja) 画像処理センサ
JP2023079343A (ja) 光学情報読取装置
JP5605627B2 (ja) パターンまたは画像読み取り装置、その制御方法およびプログラム
JP2013089288A (ja) 照明装置およびこれを備えた読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181024

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6486767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250