JP6485181B2 - 摩擦ローラ式減速機 - Google Patents
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Description
(1)入力軸と同心に配置されたサンローラと、前記サンローラの外周側に前記サンローラと同心に配置されたリングローラと、前記サンローラの外周面と前記リングローラの内周面との間で、前記入力軸と平行な自転軸を中心として回転自在に支持され、前記サンローラの外周面と前記リングローラの内周面に転がり接触する複数の中間ローラと、前記リングローラと出力軸とを連結する連結部と、各ローラの転がり接触面の接触面圧を変更するローディングカム機構と、を備える摩擦ローラ式減速機であって、
前記リングローラは、前記入力軸の軸方向に並設される一対のリングローラ素子からなり、少なくとも一方は前記軸方向に移動自在な可動リングローラ素子であり、各リングローラ素子の内周面は、リングローラ素子同士が互いに対向する対向側端面から前記軸方向の反対側の外側端面に向かうほど内径が小さくなる傾斜面にされ、
前記連結部は、前記出力軸と接続される基端部と、該基端部から延設され前記一対のリングローラ素子を保持するローラ保持部とを有し、
前記ローディングカム機構は、該可動リングローラ素子の外側端面の円周方向に沿った複数箇所に設けられた第1カム溝と、前記可動リングローラ素子の外側端面に対面配置され前記第1カム溝に対応する複数箇所に第2カム溝が設けられたカムリングと、前記第1カム溝と前記第2カム溝との間にそれぞれ挟持される複数の転動体と、を有し、前記第1カム溝と前記第2カム溝は、それぞれ前記軸方向の深さが円周方向に沿って漸次変化して、カム溝の円周方向端部に向かうに従って浅くなる形状にされており、
前記ローラ保持部は、内周部に前記軸方向に沿った凹溝が形成され、
前記一対のリングローラ素子と前記カムリングのうち、前記可動リングローラ素子を除いた残りの部材の外周部に、前記凹溝と係合する突起が形成されたことを特徴とする摩擦ローラ式減速機。
(2)前記連結部は、前記基端部に、前記入力軸と同心で前記軸方向と平行な周面が形成された第1段付部を有し、
前記カムリングは、リング中心と同心で前記第1段付部の周面に嵌合する周面が形成された第2段付部を有することを特徴とする(1)に記載の摩擦ローラ式減速機。
<摩擦ローラ式減速機の構成>
図1は本発明の実施形態を説明するための図で、摩擦ローラ式減速機の一部断面斜視図、図2は摩擦ローラ式減速機の要部拡大断面図である。図1及び図2に示すように、摩擦ローラ式減速機100は、入力軸11と同心に配置されるサンローラ15と、リングローラ17と、複数の中間ローラ19と、リングローラ17と出力軸13とを連結する連結部21と、ローディングカム機構23と、を有する。これらサンローラ15、リングローラ17、複数の中間ローラ19、連結部21、及びローディングカム機構23は、ハウジング77内に収納されている(図5参照)。また、入力軸11及び出力軸13は、不図示の転がり軸受によってハウジング77に回転自在に支持されている。
次に、ローディングカム機構について説明する。
図2に示す可動リングローラ素子29と、可動リングローラ素子29の外側端面側にのみ対面配置されたカムリング49と、転動体である玉51は、ローディングカム機構23を構成する。このローディングカム機構23は、サンローラ15、リングローラ17、及び中間ローラ19の各転がり接触面の接触面圧を変更する。
図4に連結部21とカムリング49との係合状態を示す一部拡大断面図を示す。カムリング49は、出力軸側の外側端面に、外径側の一部を環状に切欠いた切欠き部63が形成されており、この切欠き部63に予圧スプリング67が装着される。基端部37の内側面には、入力軸11と平行な内周面を有する第1段付部41が形成されている。また、カムリング49の外側端面には、リング中心と同心に形成され、連結部21の基端部37の第1段付部41と軸方向に沿って嵌合する外周面を有する第2段付部65が、軸方向に突出して形成されている。
次に、上記構成のローディングカム機構23を備える摩擦ローラ式減速機100の作用を説明する。
図2に示す入力軸11が停止している状態では、各玉51は、図16(A)に示すように、各カム溝の最も深くなった部分に位置する。この状態では、カムリング49は、予圧スプリング67の弾性力により、可動リングローラ素子29側に向けて押圧されている。
本構成の摩擦ローラ式減速機100は、変速機内部でトラクション油が循環されている。サンローラ15、リングローラ17、複数の中間ローラ19、及びローディングカム機構23は、連結部21の内側に収容されており、供給されたトラクション油が連結部21の内部で滞留する可能性がある。その場合、連結部21の外部に配置される各機構部の潤滑が不十分となり、トラクション油の撹拌抵抗が増大してトルク伝達効率が低下することにも繋がる。
本構成の摩擦ローラ式減速機100は、一対のリングローラ素子の片側のみを可動リングローラ素子としているが、双方のリングローラ素子を可動リングローラ素子として、ローディングカム機構を、双方のリングローラ素子に対してそれぞれ設けた構成としてもよい。その場合には、各ローディングカム機構のカムリングに、連結部21のローラ保持部39に形成された凹溝43に係合する突起をそれぞれ設け、この突起により、連結部21とリングローラ17及び中間ローラ19との間で回転トルクの伝達を行う。つまり、一対のリングローラ素子は、いずれも可動リングローラ素子となるので、前述の突起28を設けない構成にする。この構成によれば、双方のリングローラ素子がそれぞれ回転トルクによって凹溝43と摺動することなく軸方向へ移動可能となる。そのため、伝達トルクの変化により可動リングローラがそれぞれ軸方向へ均等に変位し、中間ローラの軸方向移動を抑制できる。このため、より高いトルク伝達効率を得ることができる。
次に、上記の摩擦ローラ式減速機100におけるトラクション油の供給油路についての他の構成例について説明する。本構成においては、キャリア33A内にサンローラ15及びリングローラ17にトラクション油を供給するトラクション油供油路が形成される。
次に、噴射口となる給油溝の変形例を説明する。
図10は、噴射口となる給油溝の第1変形例を示すキャリアの一部拡大斜視図である。
本変形例の給油溝105A,105Bは、第2サンローラ側油路103に接続される太溝部108を有する。太溝部108は、第2サンローラ側油路103から供給されるトラクション油を貯留し、太溝部108より狭い溝幅の給油溝105A,105Bからトラクション油を勢いよく噴射させる。
本変形例の給油溝107A,107Bは、柱部87の第2サンローラ側油路103に沿った溝深さを、第2サンローラ側油路103側を深くし、キャリア内径側に近づくほど浅くしている。これにより、給油溝107A,107Bの溝断面積がキャリア内径側に向けて小さくなり、トラクション油が勢いよく噴射される。
本変形例の給油溝105A,105Bは、第2サンローラ側油路103に接続される油室109に連通する。つまり、油室109の縁部に給油溝105A,105Bが噴射口として配置される。
13 出力軸
15 サンローラ
17 リングローラ
21 連結部
23 ローディングカム機構
24 対向側端面
27 固定リングローラ素子
28,61 突起
29 可動リングローラ素子
31 支持軸(自転軸)
37 基端部
39 ローラ保持部
41 第1段付部
43 凹溝
49 カムリング
51 玉(転動体)
53 第1カム溝
55 第2カム溝
65 第2段付部
100 摩擦ローラ式減速機
Claims (2)
- 入力軸と同心に配置されたサンローラと、前記サンローラの外周側に前記サンローラと同心に配置されたリングローラと、前記サンローラの外周面と前記リングローラの内周面との間で、前記入力軸と平行な自転軸を中心として回転自在に支持され、前記サンローラの外周面と前記リングローラの内周面に転がり接触する複数の中間ローラと、前記リングローラと出力軸とを連結する連結部と、各ローラの転がり接触面の接触面圧を変更するローディングカム機構と、を備える摩擦ローラ式減速機であって、
前記リングローラは、前記入力軸の軸方向に並設される一対のリングローラ素子からなり、少なくとも一方は前記軸方向に移動自在な可動リングローラ素子であり、各リングローラ素子の内周面は、リングローラ素子同士が互いに対向する対向側端面から前記軸方向の反対側の外側端面に向かうほど内径が小さくなる傾斜面にされ、
前記連結部は、前記出力軸と接続される基端部と、該基端部から延設され前記一対のリングローラ素子を保持するローラ保持部とを有し、
前記ローディングカム機構は、該可動リングローラ素子の外側端面の円周方向に沿った複数箇所に設けられた第1カム溝と、前記可動リングローラ素子の外側端面に対面配置され前記第1カム溝に対応する複数箇所に第2カム溝が設けられたカムリングと、前記第1カム溝と前記第2カム溝との間にそれぞれ挟持される複数の転動体と、を有し、前記第1カム溝と前記第2カム溝は、それぞれ前記軸方向の深さが円周方向に沿って漸次変化して、カム溝の円周方向端部に向かうに従って浅くなる形状にされており、
前記ローラ保持部は、内周部に前記軸方向に沿った凹溝が形成され、
前記一対のリングローラ素子と前記カムリングのうち、前記可動リングローラ素子を除いた残りの部材の外周部に、前記凹溝と係合する突起が形成されたことを特徴とする摩擦ローラ式減速機。 - 前記連結部は、前記基端部に、前記入力軸と同心で前記軸方向と平行な周面が形成された第1段付部を有し、
前記カムリングは、リング中心と同心で前記第1段付部の周面に嵌合する周面が形成された第2段付部を有することを特徴とする請求項1に記載の摩擦ローラ式減速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015081890A JP6485181B2 (ja) | 2014-08-25 | 2015-04-13 | 摩擦ローラ式減速機 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014170818 | 2014-08-25 | ||
JP2014170818 | 2014-08-25 | ||
JP2015081890A JP6485181B2 (ja) | 2014-08-25 | 2015-04-13 | 摩擦ローラ式減速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016048113A JP2016048113A (ja) | 2016-04-07 |
JP6485181B2 true JP6485181B2 (ja) | 2019-03-20 |
Family
ID=55649121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015081890A Active JP6485181B2 (ja) | 2014-08-25 | 2015-04-13 | 摩擦ローラ式減速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6485181B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS57186742U (ja) * | 1981-05-21 | 1982-11-26 | ||
JP5849645B2 (ja) * | 2011-11-24 | 2016-01-27 | 日本精工株式会社 | 摩擦ローラ式減速機 |
-
2015
- 2015-04-13 JP JP2015081890A patent/JP6485181B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2016048113A (ja) | 2016-04-07 |
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