JP6485095B2 - 光伝送装置、光伝送システム、及び、偏波依存損失モニタ - Google Patents

光伝送装置、光伝送システム、及び、偏波依存損失モニタ Download PDF

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Description

本明細書に記載する技術は、光伝送装置、光伝送システム、及び、偏波依存損失モニタに関する。
光ネットワークにおける通信トラフィックの増加に伴い、光伝送システムの伝送性能(例えば、伝送距離や伝送容量)の向上が期待されている。伝送性能の向上を図る技術の1つに、波長多重(WDM)伝送技術が知られている。
近年のWDM伝送技術では、伝送性能の更なる向上を図るために、波長多重数の増加に加えて、波長配置間隔の狭小化による伝送帯域の周波数利用効率向上や、1波長(「チャネル」と称してもよい。)あたりの伝送ビットレートの高速化等も検討されている。
例えば、光伝送システムの伝送性能を向上できる技術の1つとして、デジタルコヒーレント伝送技術が有力視されている。デジタルコヒーレント伝送技術では、光受信器において受信光をコヒーレント検波及びデジタルサンプリングした信号を、デジタル信号処理にて復調する。
特開2013−162182号公報 特開2010−80665号公報 特開2012−50140号公報
光伝送システムにおいて、光伝送路を伝送される信号光は、光伝送路から受ける光損失によって伝送特性(「信号品質」と言い換えてもよい。)が劣化し得る。伝送特性の劣化は、光伝送システムの伝送性能の制限につながる。
信号光が光伝送路から受ける光損失の1つに、偏波依存損失(PDL)がある。光伝送路のPDLを高精度に測定(「モニタ」と言い換えてもよい。)できれば、高精度なPDL測定値を、例えば、光伝送システムの伝送性能の改善に役立てることができる。
1つの側面では、本明細書に記載する技術の目的の1つは、偏波依存損失の測定精度を向上することにある。
1つの側面において、光伝送装置は、コヒーレント検波部と、電気増幅器と、適応等化部と、フィルタパラメータモニタと、偏波依存損失算出部と、を備えてよい。コヒーレント検波部は、光伝送路から異なる偏波成分を含む受信光を受信してコヒーレント検波する。適応等化部は、コヒーレント検波によって得られた前記偏波成分毎の複素電気信号であって、それぞれの振幅を制御するゲイン値が適用された前記複素電気信号を、デジタルフィルタにて適応等化してよい。フィルタパラメータモニタは、前記適応等化において適応的に更新される、前記デジタルフィルタのフィルタパラメータをモニタしてよい。偏波依存損失算出は、前記フィルタパラメータモニタでモニタされた前記フィルタパラメータから前記ゲイン値に相当する成分を除去する演算によって補正フィルタパラメータを算出し、算出した補正フィルタパラメータに基づいて、前記光伝送路の偏波依存損失を算出してよい。
また、1つの側面において、光伝送システムは、第1の光伝送装置と、前記第1の光伝送装置と光伝送路によって光通信可能に接続された第2の光伝送装置と、を備えてよい。第2の光伝送装置は、コヒーレント検波部と、電気増幅器と、適応等化部と、フィルタパラメータモニタと、偏波依存損失算出部と、送信部と、を備えてよい。コヒーレント検波部は、光伝送路から異なる偏波成分を含む受信光を受信してコヒーレント検波する。適応等化部は、コヒーレント検波によって得られた前記偏波成分毎の複素電気信号であって、それぞれの振幅を制御するゲイン値が適用された前記複素電気信号を、デジタルフィルタにて適応等化してよい。フィルタパラメータモニタは、前記適応等化において適応的に更新される、前記デジタルフィルタのフィルタパラメータをモニタしてよい。偏波依存損失算出は、前記フィルタパラメータモニタでモニタされた前記フィルタパラメータから前記ゲイン値に相当する成分を除去する演算によって補正フィルタパラメータを算出し、算出した補正フィルタパラメータに基づいて、前記光伝送路の偏波依存損失を算出してよい。送信部は、偏波依存損失算出部によって算出された偏波依存損失を示す情報を第1の光伝送装置へ送信してよい。一方、第1の光伝送装置は、受信部と、光送信器と、偏波レベル制御部と、を備えてよい。受信部は、第2の光伝送装置の送信部が送信した偏波依存損失を示す情報を受信する。光送信器は、前記異なる偏波成分を含む送信光を、第2の光伝送装置に通じる前記光伝送路へ送信してよい。偏波レベル制御部は、前記受信部で受信された偏波依存損失を示す情報に基づいて、前記送信光の偏波成分間のパワーレベル差が低減するように前記送信光のパワーレベルを前記偏波成分毎に制御してよい。
更に、1つの側面において、偏波依存損失モニタは、フィルタパラメータモニタと、偏波依存損失算出部と、を備えてよい。フィルタパラメータモニタは、デジタルフィルタのフィルタパラメータをモニタしてよい。デジタルフィルタは、光伝送路からの異なる偏波成分を含む受信光をコヒーレント検波して得られた前記偏波成分毎の複素電気信号を適応等化する。偏波依存損失算出部は、前記モニタされたフィルタパラメータを、前記複素電気信号のそれぞれの振幅を制御するために前記複素電気信号に適用されたゲイン値に応じて補正し、補正したフィルタパラメータに基づいて、前記光伝送路の偏波依存損失を求めてよい。
1つの側面として、偏波依存損失の測定精度を向上できる。
一実施形態に係る光伝送システムの構成例を示すブロック図である。 図1に例示したコヒーレント検波部に着目した光受信器の構成例を示すブロック図である。 図1に例示したデジタル信号処理部に着目した光受信器の構成例を示すブロック図である。 図3に例示した適応等化部におけるデジタルフィルタの構成例を示すブロック図である。 光伝送路から信号光が受けるPDLを説明するための模式図である。 図1に例示した光受信器の構成例を示すブロック図である。 図6に例示した光受信器の動作例を示すフローチャートである。 図2、図3及び図6に例示した電気増幅器が自動利得制御(AGC)されている場合に、PDL算出値に誤差が生じることを示す図である。 PDL算出値の時間変動特性の一例を示す図である。 第1実施例に係るノードの構成例を示すブロック図である。 第2実施例に係る光伝送システムの構成例を示すブロック図である。 図11に例示した偏波レベル調整部の構成例を示すブロック図である。 図11及び図12に例示した光伝送システムの動作例を示すフローチャートである。 第3実施例に係るノードの構成例を示すブロック図である。 第1〜第3実施例のいずれかのノードを備えた光伝送システムの構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。また、以下に説明する各種の例示的態様は、適宜に組み合わせて実施しても構わない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
(一実施形態)
図1は、一実施形態に係る光伝送システムの構成例を示すブロック図である。図1に示す光伝送システム(「光ネットワーク」と称してもよい。)1は、例示的に、光送信ノード10と、光受信ノード30と、を備える。
光送信ノード10及び光受信ノード30は、いずれも、光伝送装置の一例であり、ネットワークエレメント(NE)と称されてもよい。「ノード」は、「局」と称されてもよい。
光送信ノード10は、光伝送路50によって光受信ノード30と光通信可能に接続されてよい。光伝送路50には、光ファイバを適用してよい。
光送信ノード10は、例示的に、複数波長の光を波長多重(WDM)したWDM信号光を光伝送路50へ送信可能である。光受信ノード30は、光伝送路50からWDM信号光を受信可能である。
そのため、光送信ノード10は、例示的に、複数の光送信器11−1〜11−N(Nは2以上の整数)と、波長多重部12と、を備えてよい。また、光受信ノード30は、波長分離部31と、複数の光受信器32−1〜32−Nと、を備えてよい。
なお、光送信器11−i(iは、1〜Nのいずれか)を区別しなくてよい場合は、「光送信器11」と表記することがある。同様に、光受信器32−iを区別しなくてよい場合は、「光受信器32」と表記することがある。図1の例では、光送信器11及び光受信器32の数(N)が一致しているが、異なっていてもよい。
光送信器11は、図示を省略した光源と光変調器とを備えてよく、光源の出力光を光変調器にて送信データ信号に応じた駆動信号によって変調することで、送信変調信号を生成することが可能である。
光源には、半導体レーザダイオード(LD)を適用してよい。LDは、発光波長が固定でもよいし、発光波長が可変のチューナブルLDであってもよい。図1の例において、各光送信器11−iにおける光源の発光波長は、互いに異なっていてよい。光送信器11の光源は、「送信光源」と称してよく、「送信光源」の「発光波長」は、「送信波長」と称してよい。
光変調器には、例示的に、マッハツェンダ(MZ)光変調器を適用してよい。光変調器による光変調方式には、多値(マルチレベル)PSK(Phase Shift Keying)や、多値QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等を適用してよい。
光変調方式には、1波長についての偏波多重や直交周波数多重(OFDM)等の多重化方式が、適宜に、組み合わされてもよい。例えば、異なる偏波成分(例えば、X偏波成分及びY偏波成分)毎に送信データをマッピングする偏波多重QPSK(Dual Polarization-QPSK)方式が、光変調器に適用されてよい。
波長多重部12は、各光送信器11−iで生成された複数波長の送信変調信号光を波長多重してWDM信号光を出力する。波長多重部12は、「マルチプレクサ(MUX)12」と称されてもよい。波長多重部12には、光合波器の一例である光カプラが適用されてよい。
マルチプレクサ12から出力されたWDM信号光は、光伝送路50へ出力される。WDM信号光は、図示を省略した光増幅器(「ポストアンプ」又は「送信アンプ」と称してよい。)にて増幅されてから光伝送路50へ出力されてよい。ポストアンプは、WDM信号光の伝送距離によっては不要な場合もある。
一方、光受信ノード30において、波長分離部31は、光伝送路50から受信されたWDM信号光を波長毎に分離して光受信器32へ出力する。波長分離部31は、「デマルチプレクサ(DMUX)31」と称されてもよい。デマルチプレクサ31には、光分波器の一例である光カプラや、光スプリッタが適用されてよい。
例えば、光受信器32−iのそれぞれに「デジタルコヒーレント光受信器」が適用される場合、デマルチプレクサ31には、WDM信号光を分岐して光受信器32−iのそれぞれに出力する光スプリッタが適用されてよい。光スプリッタは、分岐カプラであってもよい。
図1に示す光受信器32−iのそれぞれは、例示的に、デジタルコヒーレント光受信器であり、局発光源(LO:Local Oscillator)321と、コヒーレント検波部322と、デジタル信号処理部323と、を備えてよい。
LO321は、コヒーレント検波に用いられる局発光を出力する。LO321は、光送信器11の送信光源と同様に、半導体LDであってよい。半導体LDは、チューナブルLDであってもよい。LO321が出力する局発光の波長は、光受信器32での受信希望波長に対応する波長(「受信波長」と称してよい。)に設定されてよい。LO321から出力された受信波長の局発光は、コヒーレント検波部322に入力される。
コヒーレント検波部322は、LO321の受信波長の局発光と、光伝送路50からデマルチプレクサ31を介して受信されるWDM信号光と、を混合して光干渉に応じたビート信号を検出して電気信号に変換する。ビート信号は、受信波長に相当する信号光の電界複素情報である。
図2に、コヒーレント検波部322の構成例を示す。図2に示すコヒーレント検波部322は、例示的に、光フロントエンド(FE)61、4つのPD(フォトダイオード又はフォトディテクタ)62、及び、4つの電気増幅器63を備えてよい。なお、「光FE」は、「受信FE」と言い換えてもよい。
光FE61は、例示的に、偏波ダイバーシティ検波及び位相ダイバーシティ検波を行なう。そのため、光FE61は、例示的に、偏波ビームスプリッタ(PBS)611、ビームスプリッタ(BS)612、90度位相ハイブリッドミキサ613X及び613Yを備えてよい。
PBS611は、デマルチプレクサ31から入力された受信信号光を、異なる偏波成分毎に分離する。異なる偏波成分は、例示的に、互いに直交する偏波成分であり、一方はX偏波成分と称してよく、他方はY偏波成分と称してよい。例示的に、X偏波成分は、一方の90度位相ハイブリッドミキサ613Xに入力され、Y偏波成分は、他方の90度位相ハイブリッドミキサ613Yに入力される。
BS612は、LO321の出力光(「LO光」と称してもよい。)を分岐して90度位相ハイブリッドミキサ613X及び613Yのそれぞれに入力する。
一方の90度位相ハイブリッドミキサ613Xは、PBS611から入力されたX偏波成分と、BS612から入力された局発光と、を、同じ位相及び異なる位相(例えば、90度異なる位相)にて混合して干渉させる。
これにより、90度位相ハイブリッドミキサ613Xからは、X偏波成分について、同相(I−phase)成分(XI)及び直交(Q−phase)成分(XQ)の信号光(電界複素情報)が出力される。
同様に、他方の90度ハイブリッドミキサ613Yは、PBS611から入力されたY偏波成分と、BS612から入力された局発光と、を、同じ位相及び異なる位相(例えば、90度異なる位相)にて混合して干渉させる。
これにより、90度位相ハイブリッドミキサ613Yからは、Y偏波成分について、同相(I−phase)成分(YI)及び直交(Q−phase)成分(YQ)の信号光(電界複素情報)が出力される。
別言すると、90度位相ハイブリッドミキサ613X及び613Yは、2つの異なる偏波成分(X,Y)のそれぞれについて2つの異なるI成分及びQ成分の信号光(XI,XQ,YI,YQ)を出力する。これらの4つの信号が伝搬する経路をそれぞれ「レーン」と称してもよい。4レーン分の信号は、それぞれ、PD62に入力される。
4つのレーンに対応して4つのPD62及び電気増幅器63が設けられてよい。90度位相ハイブリッドミキサ613X及び613Yで得られた4レーン分の信号光XI,XQ,YI,YQは、対応するPD62にて、受光パワーに応じた電気信号(EXI,EXQ,EYI,EYQ)に変換される。したがって、「PD62」は、「光電変換器62」と言い換えてもよい。
電気増幅器63は、それぞれ、対応するレーンのPD62で得られた電気信号EXI,EXQ,EYI,EYQを増幅する。電気増幅器63のそれぞれは、利得(ゲイン)が自動制御(automatic gain control, AGC)されてもよいし、手動制御(manual gain control)されてもよい。
電器増幅器63のそれぞれで増幅された電気信号EXI,EXQ,EYI,EYQは、デジタル信号処理部323に入力される。デジタル信号処理部323は、入力された電気信号EXI,EXQ,EYI,EYQをデジタル信号処理する。
デジタル信号処理によって、光伝送路50を伝送された信号光の受信特性の劣化要因である、波長分散(CD)や、偏波モード分散(PMD)、偏波依存損失(PDL)、非線形効果等を、数値的に求めて補償することが可能である。
なお、「受信特性」は、「伝送特性」あるいは「信号品質」と言い換えてもよい。「信号品質」の指標の一例としては、OSNR(Optical Signal to Noise Ratio)やBER(Bit Error Rate)等が挙げられる。
例示的に、デジタル信号処理には、アナログ−デジタル変換(ADC)、分散補償、サンプリング位相同期、適応等化、周波数オフセット補償、搬送波位相復元、誤り訂正復号等の処理が含まれてよい。
デジタル信号処理は、例示的に、演算能力を備えた演算装置によって実現されてよい。演算装置は、「プロセッサデバイス」あるいは「プロセッサ回路」と称してもよい。演算装置は、DSP(Digital Signal Processor)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)、大規模集積回路(LSI)等を用いて実現されてよい。
図3に、デジタル信号処理部323の機能的な構成例を示す。図3に示すように、デジタル信号処理部323は、アナログ−デジタル変換器(ADC)71、分散補償部72、サンプリング位相同期部73、適応等化部(AEQ)74、周波数オフセット補償部75、搬送波位相復元部76、及び、誤り訂正復号化処理部77を備えてよい。なお、「AEQ」は、「Adaptive Equalizer」の略称である。
図3において、ADC71は、便宜的に、4つのレーンに対して共通であるが、図2に例示するように、レーン毎に備えられてよい。ADC71は、コヒーレント検波部322にて復調された信号光に相当するアナログ電気信号(EXI,EXQ,EYI,EYQ)をデジタル電気信号に変換する。ADC71において、入力アナログ電気信号は、例示的に、1シンボルあたり2回以上デジタルサンプリングされてよい。
デジタルサンプリングによって、位相情報を含むアナログ波形情報がデジタル値に量子化される。このようにアナログ波形情報をデジタル値に変換することにより、様々な特性補償をデジタル値の演算処理にて実施することが可能となる。
なお、ADC71から出力されたデジタル電気信号(EXI,EXQ,EYI,EYQ)は、以降のデジタル信号処理において、X偏波成分及びY偏波成分の別に結合(「複素変換」と称してもよい。)されて2系統の複素時系列で処理される。例えば、X偏波成分のデジタル電気信号EXI及びEXQが複素時系列で処理され、Y偏波成分のデジタル電気信号EYI及びEYQが複素時系列で処理される。
分散補償部72は、例示的に、ADC71から入力されたデジタル電気信号に対して、偏波成分毎の波長分散補償を実施する。波長分散補償には、例示的に、トランスバーサルフィルタ等の、波長分散による波形歪みをモデル化したデジタルフィルタを適用してよい。
サンプリング位相同期部73は、ADC71でのデジタルサンプリングのタイミング(別言すると、周波数及び位相)を最適化するための処理を行なう。サンプリングタイミングの最適化は、例えば、サンプリングタイミングをデータパルスの中央に同期させることであってよい。
AEQ74は、例示的に、デジタルフィルタの一例である有限インパルス応答(finite impulse response, FIR)フィルタを備えてよい。FIRフィルタは、便宜的に、「AEQフィルタ」と称してもよい。また、AEQ74は、便宜的に、AEQフィルタ74と称してもよい。
FIRフィルタの係数を、例えば信号光の偏波変動よりも十分高速かつ適応的に更新することで、偏波変動や偏波モード分散(PMD)に起因する波形歪みを適応的に等化(補償)することができる。なお、FIRフィルタの係数は、フィルタパラメータの一例であり、便宜的に、「フィルタ係数」、「タップ係数」あるいは「等化ウェイト」と称してもよい。
図4に例示するように、AEQ74には、例示的に、2系統の複素時系列(IN及びIN)が入力される。ここで、X偏波成分及びY偏波成分は、コヒーレント検波部322の主軸を意味するから、コヒーレント検波部322の後段に配置されたAEQ74への入力信号IN及びINは、光送信器11において偏波多重された各偏波成分が混在した状態である。
そのため、AEQ74は、例えば図4に示すように、入力信号IN及びINを、光送信器11で偏波多重された各偏波成分の複素時系列OUT及びOUTに分離する機能を備えてよい。
ここで、図4に例示するAEQ74(別言すると、FIRフィルタ)の入出力関数は、以下の数式1及び数式2で表される。
図4、並びに、数式1及び数式2において、hxx,hxy,hyx,hyyは、それぞれ、FIRフィルタのタップ係数を表し、タップ係数hと入力信号INとは、時間領域で畳み込み演算される。図4において、符号741−1〜741−4が、それぞれ、当該畳み込み演算を行なう畳み込み演算器を表す。
畳み込み演算器741−1及び741−2の演算結果が加算器742−1にて加算されることで、数式1の演算が実現される。畳み込み演算器741−3及び741−4の演算結果が加算器742−2にて加算されることで、数式2の演算が実現される。
なお、図4に例示したFIRフィルタのタップ係数を適応制御する手法(「アルゴリズム」と称してもよい。)の一例としては、CMA(Constant Modulus Algorithm)法を適用してよい。CMA法では、複素振幅の絶対値が一定になるように、タップ係数が適応的に更新される。
図3に戻り、周波数オフセット補償部75は、AEQ74の出力信号(OUT及びOUT)を基に、受信信号光とLO321の出力光との間の周波数ずれ(「オフセット」と称してもよい。)を補償する。
周波数オフセットの推定には、例示的に、累乗法と呼ばれる推定方式や、累乗法よりも周波数オフセットの推定可能範囲を拡大化できるPADE(Pre-decision based Angle Differential frequency offset Estimator)法と呼ばれる推定方式等を適用してよい。
搬送波位相復元部76は、周波数オフセット補償部75にて周波数オフセットが補償された受信デジタル信号から雑音成分を除去し、正しい搬送波(キャリア)位相を推定し、受信デジタル信号の位相を、推定したキャリア位相に同期させる。雑音成分には、自然放出光(amplified spontaneous emission, ASE)雑音やレーザ位相雑音等が含まれ得る。
キャリア位相の推定には、例示的に、デジタルループフィルタを用いて雑音の影響を除去するフィードバック法や、位相検出器で検出した推定位相差を平均化することで雑音の影響を除去するフィードフォワード法等を適用してよい。
誤り訂正復号化処理部77は、例えば、光送信器11でのデジタル信号処理によって送信信号に付加された誤り訂正符号に基づいて、受信デジタル信号を誤り訂正復号化する。誤り訂正符号には、例示的に、FEC(Forward Error Correction)符号が適用されてよい。
なお、誤り訂正復号化処理部77は、受信デジタル信号に対してデフレーマ処理を実施してもよい。デフレーマ処理の一例は、受信デジタル信号のフレームにマッピングされているクライアント信号をデマッピングする処理である。
クライアント信号の一例は、イーサネット(登録商標)のフレーム信号や、SDH(synchronous digital hierarchy)又はSONET(synchronous optical network)のフレーム信号である。
上述したとおり、デジタルコヒーレント光受信器32では、光伝送路50を伝送された信号光に、種々の信号劣化要因によって生じた伝送特性の劣化を、デジタル信号処理にて補償することができる。
ただし、デジタル信号処理による補償にも限界があり、補償可能な限界を超える特性劣化については補償しきれないことがある。伝送特性の劣化要因の1つとして、偏波依存損失(polarization dependent loss, PDL)が知られている。
PDLを有する光部品(以下「PDL部品」と称することがある。)を信号光が伝送されると、偏波成分間に光損失差が生じ得る。光伝送路50も、PDLを有するPDL部品の一例である。
例えば図5に模式的に示すように、光送信器11において直交偏波多重されたX偏波成分及びY偏波成分が、それぞれ、光伝送路50の2つの直交するPDL主軸に沿って入射すると仮定する。
2つのPDL主軸の一方に沿って伝送される偏波成分は、他方のPDL主軸に沿って伝送される偏波成分に対して相対的に大きな光損失を受ける。したがって、光受信器32では、受信した直交偏波多重信号の偏波成分間に損失差が生じる。偏波成分間に生じた損失差に応じて、光受信器32での受信特性が劣化する。
そのため、例えば光受信ノード30において、PDLを精度良く測定(「モニタ」又は「検出」と称してもよい。)できれば、受信特性の改善を図ることができる。また、正確なPDLを測定できれば、信号品質劣化の予兆や劣化要因を把握することも可能である。更には、PDLの正確な測定値を基に、光伝送システム1の伝送路設計を最適化することも可能となる。
光伝送路50のPDLは、例示的に、AEQ74におけるFIRフィルタのタップ係数をモニタして、そのモニタ値を基にして算出することが可能である。
例えば、時間領域でのFIRフィルタのタップ係数(行列)hFIR(t)は、以下の数式3で表すことができる。なお、時間領域のタップ係数行列hFIR(t)は、離散フーリエ変換(DFT)又は高速フーリエ変換(FFT)される前のタップ係数行列に相当すると捉えてよい。
時間領域のタップ係数行列hFIR(t)がDFT又はFFTされると、以下の数式4で表される、周波数領域のタップ係数行列HFIR(ω)が得られる。
ここで、「ω」は、光搬送波の角周波数を表し、以下の数式5で表すことができる。数式5における「Δω」は、以下の数式6で表すことができる。数式6における「f」は、ログ取得周期(サンプリング周期)を表し、信号光のビットレートを「B」として表すと、以下の数式7で表すことができる。なお、数式6における「N」は、FIRフィルタのタップ数を表し、数式5における「n」はタップ番号を表す。
なお、数式7で表される周期fは、ADC71が2倍サンプリングレートであることを意味している。
ここで、以下の数式8に示すように、数式4に示したタップ係数行列HFIR(ω)の逆行列を行列M(ω)とおく。
PDL[dB]は、以下の数式9で表される、行列M(ω)のエルミート行列M(ω)と行列M(ω)との積の特異値(S,S)又は固有値(ρ,ρ)から、以下の数式10によって求めることができる。
しかしながら、上記のPDL算出手法では、図2及び図3に例示した各レーンの電気増幅器63がAGCされていると、正確なPDLを算出できないことがある。別言すると、数式10によって算出されるPDLは、実際のPDLとの誤差が大きくなることがある。
例えば、デジタル信号処理部323へ入力される4レーン分の電気信号EXI,EXQ,EYI,EYQの振幅(絶対値)がそれぞれ等しく(つまり、|EXI|=|EXQ|=|EYI|=|EYQ|)なるように、電気増幅器63がAGCされる。
この場合、コヒーレント検波部322の出力振幅情報に含まれている、信号光が光伝送路50から受けたPDLの情報がAGCに応じて調整されてしまう。そのため、FIRフィルタのタップ係数には、信号光が光伝送路50から実際に受けたPDLの情報が反映されていない。したがって、そのようなタップ係数をモニタして上述した算出方法で光伝送路50のPDLを算出しても、大きな誤差が生じ得る。
図8に、上述したようにレーン間の信号振幅が等しく、かつ、一定になるようにAGCが行なわれている場合の、PDL設定値(横軸)に対して上記のPDL算出手法で算出されるPDL算出値(縦軸)の特性例を示す。
図8には、例示的に、信号光の偏波状態(SOP)が、0[kHz]、0.5[kHz]、5[kHz]、50[kHz]、及び、500[kHz]であるときの、それぞれの特性例が示されている。
図8から、各レーンの出力信号振幅が等しく一定である場合、傾き「1」の線形直線で表されるPDL設定値に対して、PDL算出値に誤差が生じ得ることが分かる。
そこで、本実施形態では、例えば光受信ノード30の光受信器32において、FIRフィルタのタップ係数から、コヒーレント検波部322における電気増幅器63のAGCに用いられたゲイン値成分を除去(キャンセル)する演算を行なう。
AGCのゲイン値成分を除去したタップ係数を基にしてPDLモニタ値を算出することで、PDLモニタ値の誤差を低減してPDLの測定精度を向上することができる。なお、「タップ係数からゲイン値成分を除去する」ことは、「タップ係数をゲイン値成分によって補正する」こと、と言い換えてもよい。したがって、「ゲイン値成分の除去されたタップ係数」は、「補正タップ係数」と称してもよい。
以下、具体例について、図6を用いて説明する。図6は、図3に例示した光受信器32の構成例において、電気増幅器63、ADC71、分散補償部72、サンプリング位相同期部73、及び、AEQ74に着目した構成を示すブロック図である。
ただし、図6に例示する光受信器32は、タップ係数モニタ81と、PDLモニタ値算出部82と、を追加的に備える。タップ係数モニタ81は、フィルタパラメータモニタの一例であり、PDLモニタ値算出部82は、偏波依存損失算出部の一例である。
図6に例示するように、コヒーレント検波部322で電気信号に変換された4レーン分の受信信号(複素時系列)INXI,INXQ,INYI,INYQは、それぞれ、対応するレーンの電気増幅器63によって、ゲイン値GXI,GXQ,GYI,GYQにて増幅される。
ゲイン値GXI,GXQ,GYI,GYQは、それぞれ、ADC71に入力される4レーン分の信号INXI,INXQ,INYI,INYQの振幅(絶対値)がそれぞれ等しくなるようにAGCされる。
ここで、AGCのゲイン値が適用された受信信号(複素時系列)INXI,INXQ,INYI,INYQは、ADC71、分散補償部72、及び、サンプリング位相同期部73を通じて、偏波成分毎に結合(複素変換)される。
複素変換によって2系統の複素時系列IN及びINが得られ、AEQ74に入力される。AEQ74は、入力信号IN及びINを、光送信器11で偏波多重された各偏波成分の複素時系列OUT及びOUTに分離して出力する。
図6に例示するAEQ74におけるFIRフィルタの入出力関数は、数式1及び数式2と同じく、以下の数式11及び数式12で表される。
数式11及び数式12におけるタップ係数(hxx,hyx,hxy,hyy)が、タップ係数モニタ81によってモニタされてよい(図7の処理P11)。なお、タップ係数の「モニタ」は、タップ係数の「取得」あるいは「検出」と言い換えてもよい。
ここで、モニタされたタップ係数(hxx,hyx,hxy,hyy)には、4レーンのゲイン値(GXI,GXQ,GYI,GYQ)の成分が含まれている。例えば、CMAアルゴリズム適用後のタップ係数には、FIRフィルタへの入力信号とAGCでのゲイン値との積の逆数が乗じられている。
したがって、例えば以下の数式13によって、タップ係数モニタ81でモニタされたタップ係数からゲイン値成分を除去することができる。
ただし、数式13において、h(I/Q)xx’、h(I/Q)xy’、h(I/Q)yx’、h(I/Q)yy’は、それぞれ、同相(I)成分及び直交(Q)成分毎にゲイン値成分が除去されたI成分及びQ成分毎のタップ係数を表す。
したがって、I成分及びQ成分を結合して得られる、ゲイン値成分の除去されたタップ係数hxx’、hxy’、hyx’、hyy’は、それぞれ、以下の数式14によって表すことができる。
なお、AGC時の電気増幅器63のゲイン値(GXI,GXQ,GYI,GYQ)は、GXI=GXQ、GYI=GYQの関係にあると扱ってよい。そのため、例えば、以下の数式15により、タップ係数(hxx,hyx,hxy,hyy)からゲイン値成分を除去してタップ係数hxx’、hxy’、hyx’、hyy’を求めてもよい。
数式13〜数式15で表される演算は、例示的に、PDLモニタ値算出部82によって実施されてよい。例えば、PDLモニタ値算出部82は、4レーン分の電気増幅器63のゲイン値GXI,GXQ,GYI,GYQをモニタする(図7の処理P12)。
モニタしたゲイン値GXI,GXQ,GYI,GYQを用いて、PDLモニタ値算出部82は、数式13及び数式14(又は、数式13及び数式15)の演算によって、ゲイン値成分が除去された補正タップ係数を算出する(図7の処理P13)。
PDLモニタ値算出部82は、数式14又は数式15で表される補正タップ係数hxx’、hxy’、hyx’、hyy’を基にして既述の数式4〜10に示した演算を行なう。これにより、算出されるPDLモニタ値の精度を高めることができる。
例えば、PDLモニタ値算出部82は、DFT(又はFFT)処理によって数式4〜数式7に例示した周波数領域の補正タップ係数行列HFIR(ω)を求める(図7の処理P14)。
そして、PDLモニタ値算出部82は、求めた補正タップ係数行列HFIR(ω)を基にして、数式8に例示した行列M(ω)を算出する(図7の処理P15)。
更に、PDLモニタ値算出部82は、算出した行列M(ω)のエルミート行列M(ω)を求め、数式9に例示した、エルミート行列M(ω)と行列M(ω)との積を算出する(図7の処理P16)。
そして、PDLモニタ値算出部82は、数式9の特異値又は固有値を算出し(図7の処理P17)、その算出結果を基にして、数式10によってPDLモニタ値を算出する(図7の処理P18)。
ここで、図9に、光伝送路50のPDL設定値を6[dB]に設定して、AEQ74への各レーンの出力信号振幅が等しく一定である場合の、PDLモニタ値の算出結果の時間変動特性例を示す。
図9の下段に例示する特性Bが、ゲイン値成分を除去しないタップ係数を基に算出されたPDLモニタ値の特性に相当する。図9の上段に例示する特性Aが、上述したようにゲイン値成分を除去した補正タップ係数を基に算出されたPDLモニタ値の特性に相当する。
特性Bは、特性Aに比べて、PDL設定値である6[dB]に対して大きく外れた領域で乱高下している。例えば、特性Bでは、信号光の偏波状態(SOP)が変化することで、PDL算出値がバラつき、PDL設定値=6[dB]が得られていない。別言すると、SOPに依存してPDL算出値に誤差の大小が生じる。
これに対し、特性Aでは、特性Bに比べて、PDL算出値が、PDL設定値である6[dB]の近傍で小幅に変動している。したがって、特性Aよりも高い精度でPDL算出値が得られることが分かる。
光伝送システム1の運用中に、精度の高いPDL算出値を例えばログに記録しておくことで、信号品質劣化の予測や劣化要因の特定が容易に可能となる。また、精度の高いPDL算出値は、例えば、光伝送システム1の伝送路設計や最適化を図るために役立てることもできる。
また、上述した補正タップ係数の算出及び補正タップ係数に基づくPDLモニタ値の算出は、光受信器32内に閉じて実施できるので、光伝送システム1に対して、PDLモニタ値の算出のために大掛かりな変更を加えなくてよい。
なお、上述した例では、補正タップ係数を求めるのに、4レーン全てのゲイン値GXI,GXQ,GYI,GYQを用いているが、一部のゲイン値に限られてもよい。例えば、コヒーレント検出部322のゲイン値は、同相(I)成分と直交(Q)成分とで同じ(GXI=GXQ、GYI=GYQ)と扱ってよいので、2レーン以上のゲイン値をモニタすれば、上述した例と同様にして補正タップ係数を求めることができる。
以下に、モニタ対象の、2レーン以上のゲイン値の組み合わせ例を示す。なお、ケース#9が、上述した4レーン全てのゲイン値GXI,GXQ,GYI,GYQを用いるケースに相当する。
ケース#1:GXI,GYI
ケース#2:GXQ,GYQ
ケース#3:GXI,GYQ
ケース#4:GXQ,GYI
ケース#5:GXI,GYI,GXQ
ケース#6:GXI,GYI,GYQ
ケース#7:GXQ,GYQ,GXI
ケース#8:GXQ,GYQ,GYI
ケース#9:GXI,GYI,GXQ,GYQ
以下、図6にて上述したタップ係数モニタ81及びPDLモニタ値算出部82を備えるノードの実施例について説明する。なお、タップ係数モニタ81及びPDLモニタ値算出部82は、便宜的に、「PDLモニタ機能」と総称してよい。
(第1実施例)
図10は、第1実施例に係るノードの構成例を示すブロック図である。図10に例示するノードは、図1に例示した光受信ノード30に相当すると捉えてよい。
ノード30は、光受信器32のエレメントである、既述のLO321、コヒーレント検波部322及びデジタル信号処理部323を備えるほか、制御部80と、監視部90と、を備えてよい。
制御部80及び監視部90の一方又は双方は、光受信器32の内部に備えられてもよいし、光受信器32の外部、且つ、ノード30の内部に備えられてもよい。別言すると、制御部80及び監視部90の一方又は双方は、光受信器32−iそれぞれの内部に個別的に備えられてもよいし、ノード30内の各光受信器32−iに共通の部分に備えられてもよい。
制御部80に、既述のタップ係数モニタ81及びPDLモニタ値算出部82が備えられてよい。タップ係数モニタ81及びPDLモニタ値算出部82が備えられた制御部80は、「PDLモニタ80」と称してもよい。
図10において、ノード30で受信された信号光は、コヒーレント検波部322にてX偏波成分及びY偏波成分のそれぞれに対応するI成分及びQ成分の合計4レーン分の電気信号に変換される。各レーンの電気信号は、対応するレーンの電気増幅器63にて増幅される。
その際、デジタル信号処理部323への入力振幅が等しく一定になるように、電気増幅器63のゲイン値(GXI,GXQ,GYI,GYQ)がAGCされる。AGCは、例示的に、制御部80によって実施されてよい。
例えば、制御部80は、各レーンの電気増幅器63の出力信号振幅をモニタし、そのモニタ結果に基づいてAGCを実施してよい。各レーンのAGCのゲイン値(GXI,GXQ,GYI,GYQ)は、例示的に、制御部80のPDLモニタ値算出部82によってモニタされてよい。
AGCされた各レーンの電気信号は、デジタル信号処理部323に入力される。デジタル信号処理部323では、例えば、既述のCMA法に基づいて、各レーンの電気信号の複素振幅の絶対値が一定になるように、AEQフィルタ74のタップ係数(hxx,hxy,hyx,hyy)が適応的に制御される。
AEQフィルタ74のタップ係数は、例示的に、制御部80のタップ係数モニタ81によってモニタされる。モニタされたタップ係数は、例示的に、PDLモニタ値算出部82に入力される。
PDLモニタ値算出部82は、AGCに用いられたゲイン値と、タップ係数モニタ81によってモニタされたタップ係数と、を基に、既述のとおりに、タップ係数からゲイン値成分をキャンセルした補正タップ係数を算出する。PDLモニタ値算出部82は、算出した補正タップ係数を基にして、既述のとおりに、精度の高いPDLモニタ値を算出する。
PDLモニタ算出部82で算出されたPLDモニタ値は、監視部90に提供されてよい。監視部90は、PDLモニタ値算出部82で算出された高精度なPDLモニタ値を基に、アラーム検出や、ノード30や光伝送システム1の運用ログの取得等を実施してよい。
例示的に、監視部90は、図10に示すように、アラーム検出部91と、モニタ値ログ収集部92と、を備えてよい。なお、アラーム検出部91及びモニタ値ログ収集部92は、いずれもオプション的な機能であってよく、いずれかの機能を不要にしてもよい。
アラーム検出部91は、例示的に、PDLモニタ値算出部82で算出されたPDLモニタ値と、所定の閾値と、の比較により、光伝送路50を伝送される信号光の伝送特性に関するアラームを検出してよい。アラーム検出に用いる閾値は、非限定的な一例として、3[dB]に設定されてよい。
この場合、アラーム検出部91は、PDLモニタ値が3[dB]以上になると、信号光の伝送特性劣化が無視できないと判定して、アラーム信号を例えばノード30の上位装置(あるいは上位システム)へ送信してよい。
上位システムは、例示的に、ネットワークマネジメントシステム(NMS)やオペレーションシステム(OPS)等と称される、光伝送システム1の運用、監視、保守等を担うシステムであってよい。
なお、アラーム信号の出力先は、NMSやOPSに限られず、例えば、ノード30に通信可能に接続されたオペレータ端末等であってもよい。上位システムやオペレータ端末は、アラーム検出部91で検出されたアラーム信号を受信することにより、光伝送路50を伝送される主信号光に伝送特性の劣化が生じていることを検出できる。
したがって、PDLによる主信号光の伝送特性の劣化を早期に検知でき、劣化要因の早期特定や、伝送特性劣化に対する迅速な対応が可能になる。ここで、アラーム検出部91では、PDLモニタ値算出部82で算出された高精度なPDLモニタ値に基づいてアラーム検出を行なうので、アラーム検出精度も向上する。したがって、アラーム検出精度が低いために、無用なアラーム信号が発出されてしまうことを回避あるいは抑止することができる。
一方、モニタ値ログ収集部92は、例示的に、ノード30の運用中において、PDLモニタ値算出部82で算出されたPDLモニタ値を、運用ログとして記憶装置93に記憶してよい。記憶装置93に記憶された運用ログは、光伝送システム1の伝送路設計等に活用できる。運用ログとして記憶されたPDLモニタ値は、既述のとおり精度が高いので、例えば、伝送路設計の最適化が容易に可能になる。
なお、記憶装置93は、図10に例示するように監視部90の外部であってノード30の内部に備えられてよい。ただし、監視部90の内部に記憶装置93が備えられてもよい。あるいは、記憶装置93は、NMSやOPSに備えられた記憶装置に相当してもよいし、オペレータ端末の記憶装置に相当してもよい。
(第2実施例)
上述したようにして光受信ノード30で得られたPDLモニタ値は、例示的に、光送信ノード10に通知(「フィードバック」と称してもよい。)されてよい。PDLモニタ値の通知は、例示的に、光受信ノード30が光送信ノード10へ送信する光に、通知情報の一例であるPDLモニタ値を示す情報を、周波数変調により重畳することで行なってよい。
通知情報は、監視制御情報の一例であると捉えてよい。監視制御情報が重畳された送信光は、SV(Supervisory)光成分あるいは光監視チャネル(OSC)成分を含む光であると捉えてよい。
光送信ノード10は、光受信ノード30において周波数変調により受信信号光に重畳されたPDLモニタ値を復調して検出する。検出したPDLモニタ値に基づいて、光送信ノード10は、光受信ノード30へ送信する光のレベルを例えばX偏波成分及びY偏波成分毎に制御してよい。例えば、光送信ノード10は、送信光のX偏波成分及びY偏波成分間のパワーレベル差が低減するように、送信光の偏波レベルを制御してよい。
図11に、PDLモニタ値の通知及び通知されたPDLモニタ値に基づく偏波レベル制御が可能な、第2実施例の光伝送システムの構成例を示す。図11に示す光伝送システム1は、例示的に、PDLモニタノード30と、偏波レベル制御ノード10と、を備える。
PDLモニタノード30は、既述のようにしてPDLモニタ値を求めることが可能なノードであって、例示的に、既述の光受信ノード30に相当してよい。偏波レベル制御ノード10は、PDLモニタノード30から通知されたPDLモニタ値に基づいて偏波レベル制御が可能なノードであって、既述の光送信ノード10に相当してよい。
ノード10及び30の間は、例示的に、光伝送路50−1と光伝送路50−2とを用いて、双方向の光通信が可能なように接続されてよい。例示的に、一方の光伝送路50−1は、PDLモニタノード30から偏波レベル制御ノード10への方向の光通信に用いられ、他方の光伝送路50−2は、逆方向の光通信に用いられる。
(PDLモニタノード)
PDLモニタノード30は、例示的に、光受信器32と、光送信器33と、制御部34と、を備えてよい。光受信器32と光送信器33とは、1つのトランスポンダに含まれていてもよい。
光受信器32は、偏波レベル制御ノード10から光伝送路50−2へ送信された信号光を受信する。光受信器32は、既述のコヒーレント検波部322及び受信デジタル信号処理部323を備えてよい。
光送信器33は、偏波レベル制御ノード10向けの送信光を光伝送路50−1へ送信する。光送信器33の送信波長と、光受信器32の受信波長と、は、同じ波長でもよいし、異なる波長でもよい。
光送信器33は、偏波レベル制御ノード10の光送信器11と同様の構成であってよく、例示的に、送信デジタル信号処理部331、デジタル−アナログ変換器(DAC)332、光変調器333、及び、送信光源334を備えてよい。
送信光源334には、半導体LDを適用してよい。半導体LDは、発光波長が固定のLDであってもよいし、発光波長が可変のチューナブルLDであってもよい。
送信デジタル信号処理部331は、送信デジタルデータ信号に対してスペクトル整形や搬送波(キャリア)周波数制御、非線形補償等のデジタル信号処理を施す。
DAC332は、送信デジタル信号処理部331でデジタル信号処理された送信デジタルデータ信号をアナログデータ信号に変換する。DAC332により得られたアナログデータ信号は、光変調器333の駆動信号として光変調器333に与えられる。
光変調器333は、DAC332から与えられる駆動信号によって送信光源334の出力光を変調することで送信変調信号光を生成する。送信変調信号光は、偏波レベル制御ノード10へ通じる光伝送路50−1へ送信される。
なお、送信デジタル信号処理部331でのキャリア周波数制御において、既述の監視制御情報に応じた周波数制御が行なわれることで、監視制御情報を送信変調信号光に周波数変調成分として重畳することができる。
制御部34は、PDLモニタノード30の全体的な動作を制御する。制御部34に、既述のタップ係数モニタ81及びPDLモニタ値算出部82が備えられてよい。したがって、制御部34は、「PDLモニタ34」と称してもよい。また、制御部34には、周波数変調パタン生成部83が備えられてよい。
タップ係数モニタ81は、既述のとおり、受信デジタル信号処理部323におけるAEQフィルタ74のタップ係数をモニタする。
PDLモニタ値算出部82は、既述のとおり、モニタされたタップ係数からゲイン値成分をキャンセルした補正タップ係数を求め、補正タップ係数を基にしてPDLモニタ値を算出する。
周波数変調パタン生成部83は、PDLモニタ値算出部82で得られたPDLモニタ値を示す情報(以下「PDLモニタ情報」と称することがある。)を、例えば「1」又は「0」の2値で表される周波数変調のパタンに組み込む。
周波数変調のパタン(以下「周波数変調パタン」と称することがある。)は、光送信器33の送信デジタル信号処理部331に与えられる。送信デジタル信号処理部331は、周波数変調パタンに従って送信デジタルデータ信号に対して周波数変調を施す。
これにより、PDLモニタ情報が監視制御情報の一例として偏波レベル制御ノード10への送信変調信号光に周波数変調成分として重畳される。したがって、光送信器33は、PDLモニタ値算出部82で算出されたPDLモニタ値を示す情報を偏波レベル制御ノード10へ送信する送信部の一例であると捉えてよい。
なお、PDLモニタ情報の重畳は、例示的に、送信デジタル信号処理部331において送信デジタルデータ信号をデジタル信号処理によってスペクトル整形した信号の、搬送波周波数を制御することで実現されてよい。
また、偏波レベル制御ノード10への送信変調信号光に重畳する情報は、PDLモニタ情報に代えて、当該PDLモニタ情報を基にして得られる偏波レベル制御情報であってもよい。
別言すると、PDLモニタノード30において偏波レベル制御ノード10への送信変調信号光に重畳する情報は、偏波レベル制御ノード10がPDLモニタノード30へ送信する光の偏波レベルを制御可能な情報であればよい。更に別言すると、偏波レベル制御ノード10で用いる偏波レベルの制御情報は、偏波レベル制御ノード10で求めてもよいし、PDLモニタノード30で求めてもよい。
見方を変えると、PDLモニタノード30の制御部34は、PDLモニタ値算出部82で得られたPDLモニタ値に基づいて、偏波レベル制御ノード10の送信光の偏波レベルを、監視制御通信を利用して、偏波成分毎に制御することが可能であればよい。
(偏波レベル制御ノード)
一方、偏波レベル制御ノード10は、例示的に、光送信器11と、光受信器13と、制御部14と、を備えてよい。光送信器11と光受信器13とは、1つのトランスポンダに含まれていてもよい。
光受信器13は、例示的に、コヒーレント検波部132と、受信デジタル信号処理部133と、を備えてよい。コヒーレント検波部132及び受信デジタル信号処理部133は、それぞれ、PDLモニタノード30の光受信器32におけるコヒーレント検波部322及び受信デジタル信号処理部323と同一若しくは同様の構成を有していてよい。
オプションとして、光受信器13は、周波数変調(FM)検波部131を例えばコヒーレント検波部132の前段に備えてよい。
FM検波部131は、既述のようにPDLモニタノード30の光送信器33においてPDLモニタ情報が周波数変調によって重畳された信号光を受信して重畳信号をFM検波する。検波信号は、例示的に、制御部14(後述する周波数変調パタン復号部142)に与えられる。
PDLモニタノード30の光送信器33から送信されたPDLモニタ情報の受信に着目すれば、光受信器13は、PDLモニタ値算出部82で算出されたPDLモニタ値を示す情報を受信する受信部の一例であると捉えてよい。
次に、図11に例示するように、偏波レベル制御ノード10の光送信器11は、例示的に、送信デジタル信号処理部111、DAC112、光変調器113、送信光源(例えばLD)114、及び、偏波レベル調整部115を備えてよい。
送信デジタル信号処理部111、DAC112、及び、光変調器113は、それぞれ、PDLモニタノード30における送信デジタル信号処理部331、DAC332、及び、光変調器333と同一若しくは同様であってよい。
例えば、送信デジタル信号処理部111は、送信デジタルデータ信号に対して波形(スペクトル)整形や搬送波(キャリア)周波数制御、非線形補償等のデジタル信号処理を施す。
DAC112は、送信デジタル信号処理部111でデジタル信号処理された送信デジタルデータ信号をアナログデータ信号に変換する。DAC112により得られたアナログデータ信号は、光変調器113の駆動信号として光変調器113に与えられる。
光変調器113は、DAC112から与えられる駆動信号によって送信光源114の出力光を変調することで送信変調信号光を生成する。送信変調信号光は、PDLモニタノード30へ通じる光伝送路50−2へ送信される。送信光源114も、PDLモニタノード30における光送信器33の送信光源334と同様に、発光波長が固定又は可変の光源(LD)であってよい。
偏波レベル調整部115は、例示的に、偏波レベル制御部143からの制御に応じて、光変調器113の出力光のパワーレベルを、X偏波成分及びY偏波成分の別に調整することが可能である。
例えば図12に示すように、偏波レベル調整部115は、偏波ビームスプリッタ(PBS)1151と、可変光減衰器(VOA)1152X及び1152Yと、偏波ビームコンバイナ(PBC)1153と、を備えてよい。
送信光源114と光変調器13との間、及び、光変調器113とPBS1151との間は、偏波保持ファイバによって接続されてよい。また、PBS1151と各VOA1152X及び1152Yとの間、及び、各VOA1152X及び1152YとPBC1153との間も、偏波保持ファイバによって接続されてよい。
PBS1151は、光変調器113の出力光をX偏波成分とY偏波成分とに分離することが可能である。分離されたX偏波成分は、例えば、VOA1152Xに入力され、分離されたY偏波成分は、例えば、VOA1152Yに入力される。
VOA1152X及び1152Yは、それぞれの光損失量(「VOAロス」と称してもよい。)が、例えば偏波レベル制御部143によって個別的に可変されることで、PBS1151から入力された偏波成分の出力光パワーレベルをそれぞれ制御可能である。
PBC1153は、VOA1152X及び1152Yにて出力光パワーレベルが調整された各偏波成分の光を偏波合成することが可能である。PBC1153にて偏波合成された光は、PDLモニタノード30へ通じる光伝送路50−2へ送信される。
なお、図11には図示を省略しているが、偏波レベル制御ノード10の光送信器11においても、PDLモニタノード30の光送信器33と同様に、送信デジタル信号処理部111にて、監視制御情報を送信変調信号光に周波数変調成分として重畳してよい。
次に、図11に例示した偏波レベル制御ノード10の制御部14は、例示的に、周波数変調パタン復号部142と、偏波レベル制御部143と、を備えてよい。
周波数変調パタン復号部142は、光受信器13で受信された信号光に重畳された周波数変調パタンを復号する。上述のように光受信器13にFM検波部131が備えられていれば、周波数変調パタン復号部142は、FM検波信号から周波数変調パタンを復号してよい。
光受信器13にFM検波部131が備えられない場合には、制御部14に、搬送波周波数オフセットモニタ141が備えられてよい。
搬送波周波数オフセットモニタ141は、受信デジタル信号処理部133でデジタル信号処理される受信デジタルデータ信号に対してFM検波に相当する処理を施すことにより、FM検波部131によって得られる検波信号相当の信号を得る。
例えば、受信デジタル信号処理部133に備えられた周波数オフセット補償部75(図3参照)による周波数オフセットの推定過程でFM検波信号を得るようにしてよい。
この場合、周波数変調パタン復号部142は、搬送波周波数オフセットモニタ141で得られたFM検波信号から、「1」又は「0」の2値で表される周波数変調パタンを復号する。
偏波レベル制御部143は、周波数変調パタン復号部142で復号された周波数変調パタンが示すPDLモニタ情報を基に偏波レベル調整部115を制御して、光送信器11の送信光のX偏波成分及びY偏波成分毎のパワーレベルを制御する。
例示的に、偏波レベル制御部143は、PDLモニタ情報を基に、X偏波成分及びY偏波成分の間のパワーレベル差が低減するように、偏波レベル調整部115におけるVOA1152X及び1152YのVOAロスを制御する。
なお、上述したPDLモニタノード30におけるPDLモニタ機能は、偏波レベル制御ノード10にも備えられていて構わない。同様に、偏波レベル制御ノード10における偏波レベル制御機能は、PDLモニタノード30にも備えられていて構わない。別言すると、各ノード10及び30は、それぞれ、PDLモニタノード30としての機能と、偏波レベル制御ノード10としての機能とを兼ね備えていて構わない。
(動作例)
以下、図11及び図12に例示した第2実施例の光伝送システム1の動作例について、図13に例示するフローチャートを参照して説明する。
図13に例示するように、例えば、光伝送システム1の運用中に、PDLモニタノード30において、光伝送路50−2から受信された信号光が光受信器32のコヒーレント検波部322にて既述のようにしてコヒーレント検波される(処理P21)。
コヒーレント検波部322において、受信信号光は既述のとおりに4レーン分の電気信号に変換され、対応する電気増幅器63にて増幅される。当該増幅の際にAGCで用いられたゲイン値が、制御部34のPDLモニタ値算出部82によってモニタされる(処理P22)。
また、AGCを受けた電気増幅器63で増幅された4レーン分の電気信号は、受信デジタル信号処理部323に入力されてデジタル信号処理される。当該デジタル信号処理の過程で、AEQフィルタ74のタップ係数が制御部34のタップ係数モニタ81によってモニタされる(処理P23)。
モニタされたタップ係数は、制御部34のPDLモニタ値算出部82に入力される。PDLモニタ値算出部82は、モニタしたゲイン値と、タップ係数モニタ81から入力されたタップ係数とを基に、既述のとおりに補正タップ係数を算出する(処理P24)。
そして、PDLモニタ値算出部82は、算出した補正タップ係数を基に、図7の処理P14〜P18に例示したようにして光伝送路50−2のPDLモニタ値を算出する(処理P25)。
算出されたPDLモニタ値を示す情報は、周波数変調パタン生成部83にて、例えば「1」又は「0」の2値で表される周波数変調パタンに組み込まれて光送信器33の送信デジタル信号処理部331に入力される(処理P26)。
送信デジタル信号処理部331は、周波数変調パタンに従って光変調器333の駆動条件を制御することで、光変調器333の出力光(例えば、主信号光)にPDLモニタ情報を周波数変調成分として重畳する(処理P27)。これにより、PDLモニタ情報が周波数変調により重畳された主信号光が光伝送路50−1を通じて、偏波レベル制御ノード10へ伝送される。
偏波レベル制御ノード10では、光伝送路50−1から受信した主信号光に重畳された周波数変調パタンを、制御部14の周波数変調パタン復号部142にて復号することで、PDLモニタ情報を検出する(処理P28)。
検出されたPDLモニタ情報は、偏波レベル制御部143に与えられ、偏波レベル制御部143は、PDLモニタ情報を基に、光送信器11の偏波レベル調整部115を制御する(処理P29)。
例えば、偏波レベル制御部143は、PDLモニタ情報を基に、X偏波成分及びY偏波成分の間のパワーレベル差が低減するように、偏波レベル調整部115におけるVOA1152X及び1152YのVOAロスを制御する。
これにより、光伝送路50−2を通じてPDLモニタノード30へ伝送される主信号光の偏波成分間のレベル差が減少するため、主信号光が受けるPDLを低減することができる。
したがって、既述の実施形態及び第1実施例と同様の作用効果が得られるほか、例えば、光伝送路50−2を伝送される主信号光の伝送特性を改善できるので、主信号光の伝送容量や伝送距離の拡大化を図ることができる。
なお、光伝送路50−1を通じて逆方向に伝送される主信号光についても、同様にして、主信号光の伝送特性を改善できる。
上述した第2実施例では、PDLモニタ情報の対向局への通知に、主信号光に対する周波数変調による重畳を用いる例について説明した。しかし、PDLモニタ情報を対向局に通知する方法は、主信号光への周波数変調による重畳に限られない。例えば、偏波レベル制御ノード10と通信が可能な通信路(「パス」や「チャネル」と称してよい。)であれば、どのような通信路をPDLモニタ情報の通知に用いてもよい。
例えば、対向局宛の主信号光のオーバヘッド(OH)に、PDLモニタ情報をマッピングしてもよい。ただし、主信号光のOHをPDLモニタ情報の送信に用いると、主信号光の断によってOHの通信も不能になる。
そのため、PDLモニタ情報の通知には、主信号光とは異なる通信路を用いてよい。当該通信路は、PDLモニタ情報と他の情報とに共用の通信路であってもよいし、PDLモニタ情報の通知のために個別に準備、設定された通信路であってもよい。
PDLモニタ情報の情報量は、主信号に比べて少ないと考えてよいので、主信号よりも低速な通信でよく、したがって、主信号光よりも負荷に強い通信路をPDLモニタ情報の通知に用いてよい。
(第3実施例)
上述した実施形態、第1実施例、及び、第2実施例に例示した、PDLモニタ機能は、端局に限らず、ROADMやインラインアンプ(ILA)等の光中継局(光中継ノード)に適用してもよい。光中継ノードも、光送信ノード10や光受信ノード30と同様に、「光伝送装置」の一例である。「光中継ノード」は、「リレイ」あるいは「リピータ」と称されてもよい。
図14に、第3実施例に係る光中継ノードの構成例を示す。図14に示す光中継ノード20は、例示的に、光スプリッタ21、処理部22、コヒーレント検波部23、デジタル信号処理部24、及び、制御部25を備えてよい。
光スプリッタ21は、光伝送路50から受信した光を分岐する。分岐された受信光の一方は、コヒーレント検波部23に入力され、分岐された受信光の他方は、処理部22に入力される。
処理部22は、光スプリッタ21から入力された受信光に対して、PDLモニタとは異なる処理を施す。「異なる処理」には、受信光の中継に関わる処理が含まれてよい。例えば、上流側の光伝送路50から受信した光は、光伝送路50の光損失により光レベルが低下しているため、処理部22の光増幅機能によって光レベルを高めてから、下流側の光伝送路50へ送信されてよい。
コヒーレント検波部23は、光スプリッタ21から入力された受信光をコヒーレント検波する。コヒーレント検波部23は、既述のコヒーレント検波部322(例えば図2及び図3参照)と同一若しくは同様の構成を有していてよい。
デジタル信号処理部24は、コヒーレント検波部23でのコヒーレント検波により得られた電気信号をデジタル信号処理する。デジタル信号処理部24は、既述のデジタル信号処理部323(例えば図3、図4及び図6参照)と同一若しくは同様の構成を有していてよい。
制御部25は、光中継ノード20の全体的な動作を制御する。制御部25に、既述のタップ係数モニタ81及びPDLモニタ値算出部82が備えられてよい。したがって、制御部25は、「PDLモニタ25」と称してもよい。
タップ係数モニタ81は、例示的に、デジタル信号処理部24におけるAEQフィルタ74のタップ係数をモニタする。
PDLモニタ値算出部82は、例示的に、コヒーレント検波部23においてAGCされる電気増幅器62のゲイン値をモニタする。そして、PDLモニタ値算出部82は、タップ係数モニタ81でモニタされたタップ係数と、コヒーレント検波部23のゲイン値と、を基に、既述のとおりに補正タップ係数を算出し、算出した補正タップ係数を基にPDLモニタ値を算出する。
算出されたPDLモニタ値は、第1実施例と同様に、アラーム検出に用いられてもよいし、運用ログとして記憶装置93に記憶されてもよい。別言すると、第3実施例は、第1実施例と組み合わされてもよい。第1実施例との組み合わせにより、第3実施例においても、第1実施例と同様の作用効果を奏することができる。
また、第3実施例は、第2実施例と組み合わされてもよい。例えば図11に例示した光伝送システム1のノード10及び30の間に、図14に例示した構成を有する1又は複数の光中継ノード20が設けられてもよい。
図15に、複数のノード#1〜#n(nは2以上の整数)を備えた光伝送システム1の構成例を示す。例示的に、ノード#jとノード#(j+1)(j=1〜nのいずれか)との間は、それぞれ、光伝送路50によって接続されてよい。光伝送路50を通じた光通信は、片方向(unidirectional)でも双方向(bidirectional)でもよい。
ノード#1は、例示的に、信号光を送信(又は受信)する端局に相当してよい。送信端局としてのノード#1は、例示的に、図1や図11に例示した構成を有する光送信ノード10に相当してよい。
ノード#nは、例示的に、信号光を受信(又は送信)する端局に相当してよい。受信端局としてのノード#nは、例示的に、図1や図11に例示した構成を有する光受信ノード30に相当してよい。
ノード#2〜ノード#(n−1)は、例示的に、図14に例示した構成を有する光中継ノード20に相当してよい。
各ノード#jは、それぞれ例示的に、PDLモニタ機能を備え、オペレーションシステム(OPS)40と通信可能に接続されてよい。ノード#jとOPS40との間の通信は、便宜的に、「制御通信」と称してよい。
ノード#jは、それぞれ、光伝送路50から受信した信号光を基に、既述のようにPDLモニタ機能によって算出したPDLモニタ値を、OPS40に制御通信を利用して送信してよい。
OPS40は、ノード#jから受信したPDLモニタ値を基に、ノード#jとノード#(j+1)との間の伝送区間(「スパン」と称してもよい。)毎に、光伝送路50のPDLをチェックできる。
したがって、PDLに起因して伝送特性に相対的に大きなインパクトを与えるスパンを迅速に特定でき、特定したスパンに対して伝送特性改善のための対策や措置等を迅速に採ることができる。結果として、光伝送システム1全体としての伝送特性の改善を迅速に図ることができる。
以上説明したように、上述した各実施例を含む実施形態によれば、光伝送路のPDLモニタ精度を向上できるので、光伝送路の正確な状態が把握できる。また、精度の高いPDLモニタが可能になることで、精度の高いPDLモニタ結果を基に、光伝送特性の改善を図る制御や対策等を講じやすくなる。したがって、光伝送特性の改善効果に応じて、光伝送システム1における、信号光の伝送容量や伝送距離の拡大化を図ることが可能となる。
1 光伝送システム
10 光送信ノード
11−1〜11−N 光送信器
111 送信デジタル信号処理部
112 デジタル−アナログ変換器(DAC)
113 光変調器
114 送信光源
115 偏波レベル調整部
1151 偏波ビームスプリッタ(PBS)
1152X,1152Y 可変光減衰器(VOA)
1153 偏波ビームコンバイナ(PBC)
12 波長多重部(マルチプレクサ:MUX)
13 光受信器
131 周波数変調(FM)検波部
132 コヒーレント検波部
133 受信デジタル信号処理部
14 制御部
141 搬送波周波数オフセットモニタ
142 周波数変調パタン復号部
143 偏波レベル制御部
20 光中継ノード
21 光スプリッタ
22 処理部
23 コヒーレント検波部
24 デジタル信号処理部
25 制御部
30 光受信ノード
31 波長分離部(デマルチプレクサ:DMUX)
32−1〜32−N 光受信器
321 局発光源
322 コヒーレント検波部
323 デジタル信号処理部
33 光送信器
331 送信デジタル信号処理部
332 DAC
333 光変調器
334 送信光源
34 制御部
40 オペレーションシステム(OPS)
50,50−1,50−2 光伝送路
61 光フロントエンド(FE)
611 偏波ビームスプリッタ(PBS)
612 ビームスプリッタ(BS)
613X,614Y 90度位相ハイブリッドミキサ
62 PD(フォトダイオード又はフォトディテクタ)
63 電気増幅器
71 アナログ−デジタル変換器(ADC)
72 分散補償部
73 サンプリング位相同期部
74 適応等化部(AEQ)
741−1〜741−4 畳み込み演算器
742−1,742−2 加算器
75 周波数オフセット補償部
76 搬送波位相復元部
77 誤り訂正復号化処理部
80 制御部
81 タップ係数モニタ
82 PDLモニタ値算出部
83 周波数変調パタン生成部
90 監視部
91 アラーム検出部
92 モニタ値ログ収集部
93 記憶装置

Claims (8)

  1. 光伝送路から異なる偏波成分を含む受信光を受信してコヒーレント検波するコヒーレント検波部と、
    前記コヒーレント検波によって得られた前記偏波成分毎の複素電気信号であって、それぞれの振幅を制御するゲイン値が適用された前記複素電気信号を、デジタルフィルタにて適応等化する適応等化部と、
    前記適応等化において適応的に更新される、前記デジタルフィルタのフィルタパラメータをモニタするフィルタパラメータモニタと
    前記フィルタパラメータモニタでモニタされた前記フィルタパラメータから前記ゲイン値に相当する成分を除去する演算によって補正フィルタパラメータを算出し、算出した補正フィルタパラメータに基づいて、前記光伝送路の偏波依存損失を算出する偏波依存損失算出部と、
    を備えた、光伝送装置。
  2. 前記ゲイン値は、前記偏波成分毎の複素電気信号の振幅が、互いに等しくなるように制御するゲイン値である、請求項1に記載の光伝送装置
  3. 前記偏波依存損失算出部で得られた前記偏波依存損失に基づいて、前記受信光の伝送特性に関するアラームを検出するアラーム検出部を備えた、請求項1又は2に記載の光伝送装置。
  4. 前記偏波依存損失算出部で得られた前記偏波依存損失をログとして記憶する記憶装置を備えた、請求項1〜のいずれか1項に記載の光伝送装置。
  5. 前記偏波依存損失算出部で得られた前記偏波依存損失を示す情報を、前記光伝送路へ前記受信光を送信した他の光伝送装置へ送信する送信部を備え、
    前記偏波依存損失を示す情報は、前記他の光伝送装置が前記光伝送路へ送信する光の前記偏波成分間のパワーレベル差を低減する制御に用いられる、請求項1〜のいずれか1項に記載の光伝送装置。
  6. 第1の光伝送装置と、
    前記第1の光伝送装置と光伝送路によって光通信可能に接続された第2の光伝送装置と、を備え、
    前記第2の光伝送装置は、
    前記光伝送路から異なる偏波成分を含む受信光を受信してコヒーレント検波するコヒーレント検波部と、
    前記コヒーレント検波によって得られた前記偏波成分毎の複素電気信号であって、それぞれの振幅を制御するゲイン値が適用された前記複素電気信号を、デジタルフィルタにて適応等化する適応等化部と、
    前記適応等化において適応的に更新される、前記デジタルフィルタのフィルタパラメータをモニタするフィルタパラメータモニタと
    前記フィルタパラメータモニタでモニタされた前記フィルタパラメータから前記ゲイン値に相当する成分を除去する演算によって補正フィルタパラメータを算出し、算出した補正フィルタパラメータに基づいて、前記光伝送路の偏波依存損失を算出する偏波依存損失算出部と、
    前記偏波依存損失算出部によって算出された前記偏波依存損失を示す情報を前記第1の光伝送装置へ送信する送信部と、
    を備え、かつ、
    前記第1の光伝送装置は、
    前記第2の光伝送装置の前記送信部が送信した前記偏波依存損失を示す情報を受信する受信部と、
    前記異なる偏波成分を含む送信光を、前記第2の光伝送装置に通じる前記光伝送路へ送信する光送信器と、
    前記受信部で受信された前記偏波依存損失を示す情報に基づいて、前記送信光の偏波成分間のパワーレベル差が低減するように前記送信光のパワーレベルを前記偏波成分毎に制御する偏波レベル制御部と、
    を備えた、光伝送システム。
  7. 前記第2の光伝送装置の前記送信部は、
    前記第1の光伝送装置へ送信される光に、前記偏波依存損失を示す情報を、周波数変調成分として重畳し、
    前記第1の光伝送装置の前記受信部は、
    前記周波数変調成分が重畳された光を周波数検波して前記偏波依存損失を示す情報を検出する、請求項に記載の光伝送システム。
  8. 光伝送路からの異なる偏波成分を含む受信光をコヒーレント検波して得られた前記偏波成分毎の複素電気信号を適応等化するデジタルフィルタのフィルタパラメータをモニタするフィルタパラメータモニタと、
    前記モニタされたフィルタパラメータを、前記複素電気信号のそれぞれの振幅を制御するために前記複素電気信号に適用されたゲイン値に応じて補正し、補正したフィルタパラメータに基づいて、前記光伝送路の偏波依存損失を求める偏波依存損失算出部と、
    を備えた、偏波依存損失モニタ。
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