JP7057506B2 - デジタルコヒーレント受信器及びデジタルコヒーレント受信方法 - Google Patents

デジタルコヒーレント受信器及びデジタルコヒーレント受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、デジタルコヒーレント受信器及びデジタルコヒーレント受信方法に関する。
デジタルコヒーレント伝送において、偏波多重された信号を偏波分離する場合、信号の偏波状態(SOP: State of Polarization)の急激な変動にデジタル信号処理が追従できず、ビットエラーレート(BER: Bit Error Rate)が悪化することがある。
偏波状態の変動速度(以下「SOP変動速度」という。)に応じてデジタルコヒーレント受信器がFIR(Finite Impulse Response)フィルタのステップサイズを適応制御する方法が、特許文献1に開示されている(特許文献1参照)。
特開2013-223128号公報
デジタルコヒーレント伝送では、受信された信号をデジタル信号処理によって偏波分離する性能(以下「受信性能」という。)は重要である。このため、偏波多重された信号の偏波状態が変動した場合でも、受信性能は高い必要がある。しかしながら、従来のデジタルコヒーレント受信器は、偏波多重された信号の偏波状態が急激に変動した場合、偏波状態の変動にデジタル信号処理が追従できずに、受信性能が低下してしまう場合があった。
上記事情に鑑み、本発明は、偏波多重された信号の偏波状態が急激に変動した場合に受信性能が低下する可能性を低くすることが可能であるデジタルコヒーレント受信器及びデジタルコヒーレント受信方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、偏波多重された信号に応じたデジタル信号に対して、第1タップ係数を使用して適応等化処理を実行する適応等化器と、適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1ステップサイズとに基づいて、前記第1タップ係数を更新する第1係数更新部と、適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1ステップサイズよりも大きい第2ステップサイズとに基づいて、第2タップ係数を更新する第2係数更新部と、前記第2タップ係数に基づいて前記デジタル信号の偏波状態の変動速度を検出し、前記変動速度が速度閾値以上であるか否かを判定し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、更新された前記第2タップ係数に前記第1タップ係数を変更する制御部とを備えるデジタルコヒーレント受信器(第1受信器)である。
本発明の一態様は、偏波多重された信号に応じたデジタル信号に対して、タップ係数を使用して適応等化処理を実行する適応等化器と、適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1サイズと第1サイズよりも大きい第2サイズとに周期的に更新されるステップサイズとに基づいて、前記タップ係数を更新する係数更新部と、前記タップ係数に基づいて前記デジタル信号の偏波状態の変動速度を検出し、前記変動速度が速度閾値以上であるか否かを判定し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、前記ステップサイズの更新を停止させ、前記ステップサイズを前記第2サイズにする制御部とを備えるデジタルコヒーレント受信器(第2受信器)である。
本発明の一態様は、上記のデジタルコヒーレント受信器(第1受信器)であって、前記適応等化器は、前記変動速度が速度閾値未満であると判定された場合、第1タップ係数を使用して適応等化処理を実行し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、第2タップ係数を使用して適応等化処理を実行する。
本発明の一態様は、上記のデジタルコヒーレント受信器(第1受信器)であって、前記適応等化器は、前記変動速度が速度閾値未満であると判定された場合、第1タップ係数と第2タップ係数とを使用して適応等化処理を実行し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、変更された第1タップ係数と第2タップ係数とを使用して適応等化処理を実行する。
本発明の一態様は、上記のデジタルコヒーレント受信器(第2受信器)であって、前記適応等化器は、X偏波及びY偏波の組み合わせごとの前記タップ係数を使用して適応等化処理を実行し、前記係数更新部は、前記組み合わせごとの前記ステップサイズに基づいて、前記組み合わせごとの前記タップ係数を更新し、前記制御部は、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、前記組み合わせごとの前記ステップサイズの更新を停止させ、前記組み合わせごとの前記ステップサイズを前記第2サイズにする。
本発明の一態様は、デジタルコヒーレント受信器(第1受信器)が実行するデジタルコヒーレント方法であって、偏波多重された信号に応じたデジタル信号に対して、第1タップ係数を使用して適応等化処理を実行するステップと、適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1ステップサイズとに基づいて、前記第1タップ係数を更新するステップと、適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1ステップサイズよりも大きい第2ステップサイズとに基づいて、第2タップ係数を更新するステップと、前記第2タップ係数に基づいて前記デジタル信号の偏波状態の変動速度を検出し、前記変動速度が速度閾値以上であるか否かを判定し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、更新された前記第2タップ係数に前記第1タップ係数を変更するステップとを含むデジタルコヒーレント受信方法である。
本発明の一態様は、デジタルコヒーレント受信器(第2受信器)が実行するデジタルコヒーレント方法であって、偏波多重された信号に応じたデジタル信号に対して、タップ係数を使用して適応等化処理を実行するステップと、適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1サイズと第1サイズよりも大きい第2サイズとに周期的に更新されるステップサイズとに基づいて、前記タップ係数を更新するステップと、前記タップ係数に基づいて前記デジタル信号の偏波状態の変動速度を検出し、前記変動速度が速度閾値以上であるか否かを判定し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、前記ステップサイズの更新を停止させ、前記ステップサイズを前記第2サイズにするステップとを含むデジタルコヒーレント受信方法である。
本発明の一態様は、上記のデジタルコヒーレント受信器(第1受信器)が実行するデジタルコヒーレント受信方法であって、前記デジタルコヒーレント受信器は、前記変動速度が速度閾値未満であると判定された場合、第1タップ係数を使用して適応等化処理を実行し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、第2タップ係数を使用して適応等化処理を実行する。
本発明により、偏波多重された信号の偏波状態が急激に変動した場合に受信性能が低下する可能性を低くすることが可能である。
第1実施形態における、光通信システムの構成例を示す図である。 第1実施形態における、適応等化装置の構成例を示す図である。 第1実施形態における、ステップサイズパラメータのデータテーブルの例を示す図である。 第2実施形態における、適応等化装置の構成例を示す図である。 第3実施形態における、適応等化装置の構成例を示す図である。 第4実施形態における、適応等化装置の構成例を示す図である。 第5実施形態における、適応等化装置の構成例を示す図である。 第6実施形態における、適応等化装置の構成例を示す図である。 第7実施形態における、適応等化装置の構成例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、光通信システム1の構成例を示す図である。光通信システム1は、偏波多重された光信号を用いて通信するシステムである。光通信システム1は、デジタルコヒーレント送信器2と、伝送路3と、デジタルコヒーレント受信器4とを備える。
デジタルコヒーレント送信器2は、偏波多重された光信号を、伝送路3を介してデジタルコヒーレント受信器4に送信する。伝送路3は、光ファイバ及び増幅器を備える。デジタルコヒーレント受信器4は、偏波多重された光信号を、伝送路3を介して受信する。デジタルコヒーレント受信器4は、偏波多重された光信号を復調し、復調結果としてシンボル列を生成する。
デジタルコヒーレント受信器4は、偏波分離器40と、局発光源41と、偏波ダイバーシティ90度ハイブリッド42と、アンプ43と、ADC44(analog-to-digital converter)と、信号処理部45とを備える。
偏波分離器40は、受信された光信号の偏光成分を分離する。局発光源41は、局発光(レーザ光)を偏波ダイバーシティ90度ハイブリッド42に出力する。偏波ダイバーシティ90度ハイブリッド42は、受信された光信号と局発光とをミキシングすることによって、受信された光信号における同相信号及び直交位相信号を検出する。偏波ダイバーシティ90度ハイブリッド42は、検出された同相信号及び直交位相信号に応じたアナログ信号(電流信号)を、アンプ43に出力する。
アンプ43は、トランス・インピーダンス・アンプである。アンプ43は、アナログ信号(電流信号)に対してインピーダンス変換を実行することによって、アナログ信号(電圧信号)をADC44に出力する。ADC44は、アナログ・デジタル変換部である。ADC44は、アナログ信号(電圧信号)をデジタル信号に変換する。
信号処理部45は、デジタル信号処理を実行する。信号処理部45は、波長分散補償部46と、適応等化器47と、SOPモニタ部48と、係数更新器49と、周波数オフセット補償部50と、位相オフセット補償部51と、シンボル・デマッピング部52と、軟判定誤り訂正部53と、硬判定誤り訂正部54とを備える。
波長分散補償部46は、伝送路3において光信号の波形に生じた波長分散を補償する処理を、ADC44から出力されたデジタル信号に対して実行する。
適応等化器47は、伝送路3において光信号の波形に生じた歪みを補償する機能部である。すなわち、適応等化器47は、伝送路3において符号間干渉(シンボル間干渉)によって光信号に生じた符号誤りを訂正する機能部である。適応等化器47は、係数更新器49によって設定されたタップ係数に応じて、FIRフィルタ(有限インパルス応答フィルタ)によって適応等化処理を実行する。
SOPモニタ部48(制御部)は、適応等化器47に波長分散補償部46から入力されるデジタル信号のSOP変動速度を、係数更新器49の出力に基づいて検出する。例えば、SOPモニタ部48は、係数更新器49の出力に基づいて、デジタル信号の偏波状態を表すストークス・パラメータの値を導出する。SOPモニタ部48は、導出されたストークス・パラメータの値に基づいて、所定周期でSOP変動速度を検出する。SOPモニタ部48は、SOP変動速度を表す情報を、所定周期で係数更新器49に出力する。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したか否かを判定する。SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値未満のSOP変動速度を検出したと判定された場合、すなわち、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出していないと判定された場合、タップ係数を更新する際に係数更新器49によって使用されているステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示を、係数更新器49に出力する。
通常時の所定値とは、速度閾値以上のSOP変動速度が検出されていない状態で使用されるステップサイズパラメータの予め定められた値である。すなわち、通常時の所定値とは、偏波状態の急激な変動が検出されない状態で使用されるステップサイズパラメータの予め定められた値である。通常時の所定値は、例えば、通信システム1の運用中における光信号の伝送条件に近い伝送条件を用いたシミュレーションの結果に基づいて、予め定められる。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したと判定された場合、タップ係数を更新する際に係数更新器49によって使用されているステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示を、係数更新器49に出力する。ステップサイズパラメータの値がより大きい値であるほど、デジタル信号処理の追従性が向上し、SOP変動速度に対する受信耐力は向上する。
係数更新器49は、SOPモニタ部48によって検出されたSOP変動速度に基づいて、適応等化器47のFIRフィルタのタップ係数を更新する際に使用されているステップサイズパラメータの値を決定する。
係数更新器49は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示をSOPモニタ部48から取得した場合、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に更新する。係数更新器49は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示をSOPモニタ部48から取得した場合、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に更新する。
係数更新器49は、波長分散補償部46によって波長分散補償処理が実行されたデジタル信号と、適応等化器47によって適応等化処理が実行されたデジタル信号と、ステップサイズパラメータの値とに基づいて、適応等化器47のFIRフィルタのタップ係数を更新する。係数更新器49は、更新されたタップ係数を、適応等化器47に設定する。
周波数オフセット補償部50は、適応等化処理が実行されたデジタル信号に対して、周波数オフセットを補償する処理を実行する。位相オフセット補償部51は、周波数オフセットが補償されたデジタル信号に対して、位相オフセットを補償する処理を実行する。シンボル・デマッピング部52は、位相オフセットが補償されたデジタル信号に対して、復調処理を実行する。シンボル・デマッピング部52は、復調処理によってデジタル信号から生成されたシンボル列を、軟判定誤り訂正部53に出力する。
軟判定誤り訂正部53は、シンボル列の誤りを軟判定によって訂正する。硬判定誤り訂正部54は、シンボル列の誤りを硬判定によって訂正する。硬判定誤り訂正部54は、誤りが訂正されたシンボル列を、所定の外部装置に出力する。
以下、適応等化器と、SOPモニタ部と、係数更新器とをまとめて「適応等化装置」という。
次に、適応等化装置100の詳細を説明する。
図2は、適応等化装置100の構成例を示す図である。第1実施形態では、適応等化装置100は、偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を、1段のFIRフィルタによって低くする。適応等化装置100は、FIRフィルタ470(2×2バタフライ型FIRフィルタ)と、係数更新部490と、係数更新部491と、SOPモニタ部48とを備える。
FIRフィルタ470は、2×2バタフライ型FIRフィルタである。FIRフィルタ470は、波長分散補償部46によって波長分散補償処理が実行されたデジタル信号に対して、係数更新部490によって設定されたタップ係数に応じて適応等化処理を実行する。FIRフィルタ470は、FIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、周波数オフセット補償部50に出力する。
SOPモニタ部48は、係数更新部491によって決定されたタップ係数を、係数更新部491から取得する。SOPモニタ部48は、係数更新部491によって決定されたタップ係数に基づいて、デジタル信号の偏波状態を表すストークス・パラメータの値を導出する。SOPモニタ部48は、導出されたストークス・パラメータの値に基づいて、所定周期でSOP変動速度を検出する。SOPモニタ部48は、検出されたSOP変動速度を表す情報を、係数更新部490及び係数更新部491に出力する。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したか否かを判定する。SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したと判定された場合、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示を、係数更新部490に出力する。これによって、SOPモニタ部48は、係数更新部491によって更新されたタップ係数に(SOP変動速度に追従したタップ係数に)、FIRフィルタ470のタップ係数を変更することができる。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値未満のSOP変動速度を検出したと判定された場合、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示(通常時の所定値に戻す指示)を、係数更新部490に出力する。
なお、SOPモニタ部48は、係数更新部491がタップ係数の更新に使用しているステップサイズパラメータの値を、係数更新部491から取得してもよい。SOPモニタ部48は、係数更新部491がタップ係数の更新に使用しているステップサイズパラメータの値が閾値以上であるか否かを判定してもよい。SOPモニタ部48は、係数更新部491がタップ係数の更新に使用しているステップサイズパラメータの値が閾値以上である場合、予め定められた速度閾値以上のSOP変動速度を検出したと判定してもよい。
係数更新部490は、FIRフィルタ470のタップ係数を更新する機能部である。係数更新部490は、波長分散補償処理が実行されたデジタル信号を、波長分散補償部46から取得する。係数更新部490は、FIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、FIRフィルタ470から取得する。係数更新部490は、SOP変動速度を表す情報を、SOPモニタ部48から取得する。係数更新部490は、ステップサイズパラメータのデータテーブルとSOP変動速度とに基づいて、ステップサイズパラメータの値を導出する。
図3は、ステップサイズパラメータのデータテーブルの例を示す図である。ステップサイズパラメータの値と速度閾値との対応関係を表すデータテーブルは、光通信システム1の運用中における光信号の伝送条件に近い伝送条件に基づいてシミュレーションが光通信システム1の運用前に予め実行されることによって、予め定められる。図3では、SOP変動速度であるSOP変動周波数と、シミュレーションの結果に基づいて定められた最適ステップサイズとが、対応付けられている。ステップサイズパラメータのデータテーブルは、例えば、デジタルコヒーレント受信器4の記憶部に記憶される。
係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示(切替指示)を、SOPモニタ部48から取得する。係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示(切替指示)をSOPモニタ部48から取得した場合、ステップサイズパラメータの値を、通常時の所定値に更新する。
係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示(切替指示)をSOPモニタ部48から取得した場合、すなわち、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示(切替指示)をSOPモニタ部48から取得していない場合、ステップサイズパラメータのデータテーブルとSOP変動速度とに基づいて、ステップサイズパラメータの値を導出する。
図3では、係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示をSOPモニタ部48から取得し、例えば1kHzであったSOP変動周波数が例えば10kHzになった場合、係数更新部490がタップ係数の更新に使用しているステップサイズパラメータの値「0.001」を、値「0.005」に更新する。
図3では、係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示をSOPモニタ部48から取得し、例えば10kHzであったSOP変動周波数が例えば1kHzになった場合、係数更新部490がタップ係数の更新に使用しているステップサイズパラメータの値「0.005」を、値「0.001」に更新する。
係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示(切替指示)を、SOPモニタ部48から取得する。係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示をSOPモニタ部48から取得した場合、ステップサイズパラメータの値を、通常時の所定値よりも大きい値に更新する。
図3では、係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示をSOPモニタ部48から取得し、SOP変動周波数が例えば1kHzであった場合、ステップサイズパラメータの値を、通常時の所定値よりも大きい値(例えば、0.005以上の値)に更新する。
このように、係数更新部490は、ステップサイズパラメータのデータテーブルと、SOP変動速度とに基づいて、ステップサイズパラメータの値を導出する。
係数更新部490は、波長分散補償処理が実行されたデジタル信号と、FIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号と、ステップサイズパラメータの値とに基づいて、例えば定包絡線アルゴリズム(CMA: Constant Modulus Algorithm)によって、FIRフィルタ470のタップ係数を更新する。係数更新部490は、更新されたタップ係数をFIRフィルタ470に設定する。
図2に戻り、適応等化装置100の構成例の説明を続ける。係数更新部491は、タップ係数を更新する機能部である。係数更新部491は、波長分散補償処理が実行されたデジタル信号を、波長分散補償部46から取得する。係数更新部491は、FIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、FIRフィルタ470から取得する。係数更新部491は、SOP変動速度を表す情報を、SOPモニタ部48から取得する。係数更新部491は、ステップサイズパラメータのデータテーブルと、SOP変動速度とに基づいて、ステップサイズパラメータの値を導出する。
係数更新部491は、波長分散補償処理が実行されたデジタル信号と、FIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号と、ステップサイズパラメータの値とに基づいて、例えば定包絡線アルゴリズムによって、タップ係数を更新する。第1実施形態では、係数更新部490は、SOPモニタ部48専用の係数更新部である。したがって、係数更新部491によって更新されたタップ係数は、FIRフィルタ470に設定されない。
以上のように、第1実施形態のデジタルコヒーレント受信器4は、適応等化器47と、係数更新部490(第1係数更新部)と、係数更新部491(第2係数更新部)と、SOPモニタ部48(制御部)とを備える。適応等化器47は、偏波多重された信号に応じたデジタル信号に対して、係数更新部490によって決定されたタップ係数(第1タップ係数)を使用して適応等化処理を実行する。係数更新部490は、適応等化処理が実行されていないデジタル信号と、適応等化処理が実行されたデジタル信号と、第1ステップサイズパラメータの値(第1ステップサイズ)とに基づいて、係数更新部490によって決定されたタップ係数(第1タップ係数)を更新する。係数更新部491は、適応等化処理が実行されていないデジタル信号と、適応等化処理が実行されたデジタル信号と、第1ステップサイズパラメータの値よりも大きい第2ステップサイズパラメータの値(第2ステップサイズ)とに基づいて、第2タップ係数を更新する。SOPモニタ部48は、係数更新部491によって決定されたタップ係数(第2タップ係数)に基づいて、デジタル信号の偏波状態の変動速度(SOP変動速度)を検出する。SOPモニタ部48は、SOP変動速度が速度閾値以上であるか否かを判定する。SOPモニタ部48は、SOP変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、係数更新部491によって更新された第2タップ係数に第1タップ係数を変更する。このようにして、SOPモニタ部48は、SOP変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、FIRフィルタ470のタップ係数を、SOP変動速度に追従したタップ係数に変更する。
これによって、第1実施形態のデジタルコヒーレント受信器4は、偏波多重された信号の偏波状態が急激に変動した場合に受信性能が低下する可能性を低くすることが可能である。
偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を、第1実施形態の適応等化装置100が1段のFIRフィルタによって低くするので、第1実施形態の適応等化装置100の回路規模は、偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を2段のFIRフィルタによって低くする構成の回路規模と比較して小さい。
第1実施形態の適応等化装置100は、SOPモニタ部48専用の係数更新部491を備える。これによって、第1実施形態の適応等化装置100は、偏波状態の変動を高い頻度で高速に検出し、偏波状態の高速な変動が生じた場合にFIRフィルタ470のステップサイズパラメータの値を適応的に制御することによって、偏波多重された信号の偏波状態が急激に変動した場合に受信性能が低下する可能性を低くすることが可能である。第1実施形態の適応等化装置100は、偏波状態の変動を高い頻度で高速に検出し、偏波状態変動量に応じて最適なステップサイズパラメータの値を選択するので、ビットエラーレートの悪化を防ぐことが可能である。
(第2実施形態)
第2実施形態では、適応等化装置100が1個の係数更新部を備える点が、第1実施形態と相違する。第2実施形態では第1実施形態との相違点について説明する。
図4は、適応等化装置100の構成例を示す図である。第2実施形態では、適応等化装置100は、偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を、1段のFIRフィルタによって低くする。適応等化装置100は、FIRフィルタ470(2×2FIRフィルタ(2×2バタフライ型FIRフィルタ))と、係数更新部490と、SOPモニタ部48とを備える。
係数更新部490は、X偏波及びY偏波の組み合わせ(XX、XY、YX,YY)ごとにタップ係数を更新する機能部である。係数更新部490は、SOPモニタ部48からの切替指示に応じて、ステップサイズパラメータの値(ステップサイズ)を、所定周期で変更する。例えば、係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を、「小(通常時の所定値)」「大(通常時の所定値よりも大きい値)」「小(通常時の所定値)」…のように周期的に更新する。
係数更新部490は、周期的に更新されたステップサイズパラメータの値と、SOP変動速度とに基づいて、FIRフィルタ470のタップ係数を更新する。係数更新部490は、更新されたタップ係数をFIRフィルタ470に設定する。
SOPモニタ部48は、係数更新部490によって決定されたタップ係数と、係数更新部490が使用しているステップサイズパラメータの値とを取得する。SOPモニタ部48は、係数更新部490が使用しているステップサイズパラメータの値が通常時の所定値よりも大きい値である期間において、係数更新部490によって決定されたタップ係数に基づいて、デジタル信号の偏波状態を表すストークス・パラメータの値を導出する。SOPモニタ部48は、導出されたストークス・パラメータの値に基づいて、所定周期でSOP変動速度を検出する。SOPモニタ部48は、検出されたSOP変動速度を表す情報を、係数更新部490に出力する。
SOPモニタ部48は、係数更新部490が使用しているステップサイズパラメータの値が通常時の所定値よりも大きい値である期間において、予め定められた速度閾値以上のSOP変動速度を検出したか否かを判定する。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したと判定された場合、周期的な切替指示を係数更新部490に対して送信する処理を停止し、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示を、係数更新部490に出力する。これによって、SOPモニタ部48は、FIRフィルタ470のタップ係数を、SOP変動速度に追従したタップ係数に変更することができる。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値未満のSOP変動速度を検出したと判定された場合、周期的に更新される通常時の所定値にステップサイズパラメータの値に切り替える指示(偏波状態の急激な変動が検出されない通常時に周期的に更新されるステップサイズパラメータの値に戻す指示)を、係数更新部490に出力する。
以上のように、第2実施形態のデジタルコヒーレント受信器4は、適応等化器47と、係数更新部490と、SOPモニタ部48(制御部)とを備える。適応等化器47は、偏波多重された信号に応じたデジタル信号に対して、FIRフィルタ470のタップ係数を使用して適応等化処理を実行する。係数更新部490は、適応等化処理が実行されていないデジタル信号と、適応等化処理が実行されたデジタル信号と、「小(通常時の所定値)」(第1サイズ)と「小(通常時の所定値)」よりも大きい「大(通常時の所定値よりも大きい値)」(第2サイズ)とに周期的に更新されるステップサイズとに基づいて、タップ係数を更新する。SOPモニタ部48(制御部)は、タップ係数に基づいてデジタル信号の偏波状態の変動速度(SOP変動速度)を検出する。SOPモニタ部48は、変動速度が速度閾値以上であるか否かを判定する。SOPモニタ部48は、SOP変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、ステップサイズパラメータの値(ステップサイズ)の更新を停止させ、ステップサイズパラメータの値を「大(通常時の所定値よりも大きい値)」(第2サイズ)にする。
これによって、第2実施形態のデジタルコヒーレント受信器4は、偏波多重された信号の偏波状態が急激に変動した場合に受信性能が低下する可能性を低くすることが可能である。
変動した場合に受信性能が低下する可能性を、第2実施形態の適応等化装置100が偏波状態が1段のFIRフィルタによって低くするので、第2実施形態の適応等化装置100の回路規模は、偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を2段のFIRフィルタによって低くする構成の回路規模と比較して小さい。第2実施形態の適応等化装置100が1個の係数更新部を有しているので、第2実施形態の適応等化装置100の回路規模は、第1実施形態の適応等化装置100の回路規模と比較して小さい。
第2実施形態の係数更新部490は、SOPモニタ部48からの周期的な切替指示に応じて、ステップサイズパラメータの値(ステップサイズ)を、所定周期で変更する。第2実施形態の適応等化装置100は、偏波状態の変動を高い頻度で高速に検出し、偏波状態変動量に応じて最適なステップサイズパラメータの値を選択するので、ビットエラーレートの悪化を防ぐことが可能である。
(第3実施形態)
第3実施形態では、FIRフィルタ470にタップ係数を設定する係数更新部を複数の係数更新部のうちからSOPモニタ部48が選択する点が、第1実施形態と相違する。第3実施形態では第1実施形態との相違点について説明する。
図5は、適応等化装置100の構成例を示す図である。第3実施形態では、適応等化装置100は、偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を1段のFIRフィルタによって低くする。適応等化装置100は、FIRフィルタ470と、切替部480と、係数更新部490と、係数更新部491と、SOPモニタ部48とを備える。
係数更新部490は、切替部480を介して、FIRフィルタ470のタップ係数を更新する機能部である。係数更新部490は、ステップサイズパラメータの通常時の所定値に基づいて、タップ係数を決定する。係数更新部490は、更新されたタップ係数を切替部480に出力する。
係数更新部491は、切替部480を介して、FIRフィルタ470のタップ係数を更新する機能部である。係数更新部491は、係数更新部490によって決定されたステップサイズパラメータの値(通常時の所定値)よりも大きいステップサイズパラメータの値に基づいて、タップ係数を決定する。すなわち、係数更新部491は、通常時の所定値よりも大きい値に基づいて、タップ係数を決定する。係数更新部491は、更新されたタップ係数を切替部480に出力する。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値未満のSOP変動速度を検出したと判定された場合、すなわち、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出していないと判定された場合、係数更新部490を選択する。SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値未満のSOP変動速度を検出したと判定された場合、係数更新部490を表す選択結果を切替部480に出力する。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したと判定された場合、係数更新部491を選択する。SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したと判定された場合、係数更新部491を表す選択結果を切替部480に出力する。これによって、SOPモニタ部48は、FIRフィルタ470のタップ係数を、SOP変動速度に追従したタップ係数に変更することができる。
なお、SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したと判定された場合、係数更新部491によって更新されたタップ係数及びステップサイズパラメータを、係数更新部490に設定してもよい。この場合、係数更新部491によって更新されたタップ係数及びステップサイズパラメータに基づいて係数更新部490によって決定されたタップ係数が、FIRフィルタ470に設定される。適応等化装置100は、切替部480を備えなくてもよい。
切替部480は、係数更新部490を表す選択結果をSOPモニタ部48から取得した場合、係数更新部490によって更新されたタップ係数を、FIRフィルタ470に設定する。切替部480は、係数更新部491を表す選択結果をSOPモニタ部48から取得した場合、係数更新部491によって更新されたタップ係数を、FIRフィルタ470に設定する。
以上のように、第3実施形態の適応等化器47は、SOP変動速度が速度閾値未満であると判定された場合、係数更新部490によって決定されたタップ係数(第1タップ係数)を使用して適応等化処理を実行する。第3実施形態の適応等化器47は、SOP変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、係数更新部491によって決定されたタップ係数(第2タップ係数)を使用して適応等化処理を実行する。
これによって、第3実施形態のデジタルコヒーレント受信器4は、偏波多重された信号の偏波状態が急激に変動した場合に受信性能が低下する可能性を低くすることが可能である。
偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を、第3実施形態の適応等化装置100が1段のFIRフィルタによって低くするので、第3実施形態の適応等化装置100の回路規模は、偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を2段のFIRフィルタによって低くする構成の回路規模と比較して小さい。
(第4実施形態)
第4実施形態では、X偏波及びY偏波の組み合わせごとのステップサイズパラメータの値(μxx,μxy,μyx,μyy)を係数更新部が個別に変更する点が、第2実施形態と相違する。第4実施形態では第2実施形態との相違点について説明する。
図6は、適応等化装置100の構成例を示す図である。第4実施形態では、適応等化装置100は、偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を、1段の4個のFIRフィルタによって低くする。適応等化装置100は、FIRフィルタ470と、FIRフィルタ471と、FIRフィルタ472と、FIRフィルタ473と、合波部474と、合波部475と、係数更新部490と、係数更新部491と、係数更新部492と、係数更新部493と、SOPモニタ部48とを備える。
FIRフィルタ470と、FIRフィルタ471と、FIRフィルタ472と、FIRフィルタ473とは、「2×2FIRフィルタ(2×2バタフライ型FIRフィルタ)」を構成する。2×2FIRフィルタの入力は、X偏波及びY偏波(2系統)の波長分散処理が実行されたデジタル信号である。2×2FIRフィルタの出力は、X偏波及びY偏波(2系統)の適応等化処理が実行されたデジタル信号である。
合波部474は、FIRフィルタ470の出力と、FIRフィルタ471の出力とを合波した結果「Xout」を、周波数オフセット補償部50に出力する。合波部475は、FIRフィルタ472の出力と、FIRフィルタ473の出力とを合波した結果「Yout」を、周波数オフセット補償部50に出力する。
係数更新部490は、例えば定包絡線アルゴリズムによって、式(1)に基づいて、FIRフィルタ470のタップ係数Pxxを算出する。nは、受信された信号のサンプル番号を表す。
Figure 0007057506000001
係数更新部491は、例えば定包絡線アルゴリズムによって、式(2)に基づいて、FIRフィルタ471のタップ係数Pxyを算出する。
Figure 0007057506000002
係数更新部492は、例えば定包絡線アルゴリズムによって、式(3)に基づいて、FIRフィルタ472のタップ係数Pyxを算出する。
Figure 0007057506000003
係数更新部493は、例えば定包絡線アルゴリズムによって、式(4)に基づいて、FIRフィルタ473のタップ係数Pyyを算出する。このように、各FIRフィルタのタップ係数は、互いに独立している。
Figure 0007057506000004
SOPモニタ部48は、偏波状態の急激な変動が検出されない通常時において、切替指示を用いて、FIRフィルタ470~473のいずれかのステップサイズパラメータの値を、通常時の所定値よりも大きい値にすることによって、予め定められた期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出する。
以下、μxxは、係数更新部490が使用しているステップサイズパラメータを表す。μxyは、係数更新部491が使用しているステップサイズパラメータを表す。μyxは、係数更新部492が使用しているステップサイズパラメータを表す。μyyは、係数更新部493が使用しているステップサイズパラメータを表す。
偏波状態の急激な変動が検出されない通常時において、4個のステップサイズパラメータ(μxx,μxy,μyx,μyy)の値の「大(通常時の所定値よりも大きい値)」及び「小(通常時の所定値)」の組み合わせは、任意の組み合わせを取ることができる。例えば、(μxx,μxy,μyx,μyy)の「大」及び「小」の組み合わせは、(大,小,小,小)、(大,大,小,小)、(大,小,小,大)又は(大,大,大,小)である。
偏波状態の急激な変動が検出されない通常時において、SOPモニタ部48は、切替指示を用いて、4個のステップサイズパラメータの値を、所定周期で変更してもよい。これによって、SOPモニタ部48は、各FIRフィルタの収束精度を平均化することができる。例えば、(μxx,μxy,μyx,μyy)の「大」及び「小」の組み合わせは、時刻tにおける(大,小,小,小)、時刻tにおける(小,大,小,小)、時刻tにおける(小,小,大,小)、時刻tにおける(小,小,小,大)である。
なお、偏波状態の急激な変動が検出されない通常時において、SOPモニタ部48は、ステップサイズパラメータの通常時の所定値を使用して導出されたタップ係数に基づいて、SOP変動速度を検出してもよい。このように検出されたSOP変動速度に基づいて、SOPモニタ部48は、ステップサイズパラメータの値の切り替えを、係数更新部に実行させてもよい。これによって、SOPモニタ部48は、各FIRフィルタの収束性能を向上させることができる。
SOPモニタ部48は、SOP変動速度を検出するためには、式(5)において偏波の状態を表す4個の行列成分のうち、u及びuを1個ずつ含む2成分のみに着目すればよい。
Figure 0007057506000005
式(5)において、xは、FIRフィルタのX偏波の入力を表す。yは、FIRフィルタのY偏波の入力を表す。Xは、FIRフィルタのX偏波の出力を表す。Yは、FIRフィルタのY偏波の出力を表す。*は、複素共役を表す。αは、X偏波とY偏波との分岐比(0≦α≦1)を表す。φは、X偏波とY偏波との位相差を表す。
SOPモニタ部48は、サンプル番号nについて、FIRフィルタ470のタップ係数Pxxの中心タップの値と、FIRフィルタ471のタップ係数Pxyの中心タップの値と、FIRフィルタ472のタップ係数Pyxの中心タップの値と、FIRフィルタ473のタップ係数Pyyの中心タップの値とを取得する。
SOPモニタ部48は、式(6)から式(12)に基づいて、X偏波の出力とY偏波の出力とのうちの少なくとも一方について、ストークス・ベクトルS、S及びSを導出する。tは時刻を表す。
Figure 0007057506000006
Figure 0007057506000007
Figure 0007057506000008
Figure 0007057506000009
Figure 0007057506000010
Figure 0007057506000011
Figure 0007057506000012
偏波状態の変動量は、ストークス・ベクトルの内積で表される。SOPモニタ部48は、SOP変動速度である偏波状態の変動周波数fを、式(13)のように導出する。
Figure 0007057506000013
SOPモニタ部48は、偏波状態の変動周波数fが周波数閾値以上である場合、各FIRフィルタが使用している各ステップサイズパラメータの値を、通常時の所定値よりも大きい値に変更する。これによって、SOPモニタ部48は、FIRフィルタ470のタップ係数を大きくすることができる。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値未満のSOP変動速度を検出したと判定された場合、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示(通常時の所定値に戻す指示)を、4個の係数更新部のうちの3個以下の係数更新部に出力してもよい。
以上のように、第4実施形態の適応等化器47は、X偏波及びY偏波の組み合わせごとのタップ係数を使用して適応等化処理を実行する。係数更新部490~493は、組み合わせごとのステップサイズに基づいて、組み合わせごとのタップ係数を更新する。SOPモニタ部48(制御部)は、SOP変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、組み合わせごとのステップサイズパラメータの値の更新を停止させ、組み合わせごとのステップサイズパラメータの値を、「大(通常時の所定値よりも大きい値)」(第2サイズ)にする。
これによって、第4実施形態のデジタルコヒーレント受信器4は、偏波多重された信号の偏波状態が急激に変動した場合に受信性能が低下する可能性を低くすることが可能である。
偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を、第4実施形態の適応等化装置100が1段のFIRフィルタによって低くするので、第4実施形態の適応等化装置100の回路規模は、偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を2段のFIRフィルタによって低くする構成の回路規模と比較して小さい。第4実施形態の適応等化装置100の偏波変動の追従性は、ステップサイズパラメータの値が小さい場合でも低下しない。
(第5実施形態)
第5実施形態では、波長分散補償部46から周波数オフセット補償部50へのデジタル信号の流れに関して並列に2段のFIRフィルタを適応等化装置100が備える点が、第3実施形態と相違する。第5実施形態では第3実施形態との相違点について説明する。
図7は、適応等化装置100の構成例を示す図である。第5実施形態では、適応等化装置100は、偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を、並列に2段のFIRフィルタによって低くする。適応等化装置100は、FIRフィルタ470(2×2バタフライ型FIRフィルタ)と、FIRフィルタ471(2×2バタフライ型FIRフィルタ)と、切替部480と、係数更新部490と、係数更新部491と、SOPモニタ部48とを備える。
FIRフィルタ470は、2×2バタフライ型FIRフィルタである。FIRフィルタ470は、FIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、切替部480に出力する。FIRフィルタ471は、FIRフィルタ471によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、切替部480に出力する。
係数更新部490は、FIRフィルタ470のタップ係数を更新する機能部である。係数更新部490は、「小(通常時の所定値)」のステップサイズパラメータの値を使用して更新されたタップ係数を、FIRフィルタ470に設定する。係数更新部490は、FIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、FIRフィルタ470から取得する。
係数更新部491は、FIRフィルタ471のタップ係数を更新する機能部である。係数更新部491は、「大(通常時の所定値よりも大きい値)」のステップサイズパラメータの値を使用して更新されたタップ係数を、FIRフィルタ471に設定する。係数更新部491は、FIRフィルタ471によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、FIRフィルタ471から取得する。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値未満のSOP変動速度を検出したと判定された場合、すなわち、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出していないと判定された場合、係数更新部490を選択する。SOPモニタ部48は、係数更新部490を表す選択結果を、切替部480に出力する。これによって、切替部480は、小さいタップ係数のFIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、周波数オフセット補償部50に出力することができる。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したと判定された場合、係数更新部491を選択する。SOPモニタ部48は、係数更新部491を表す選択結果を、切替部480に出力する。これによって、切替部480は、大きいタップ係数のFIRフィルタ471によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、周波数オフセット補償部50に出力することができる。
以上のように、第5実施形態の適応等化器47は、SOP変動速度が速度閾値未満であると判定された場合、「小(通常時の所定値)」(第1サイズ)のステップサイズパラメータの値を使用して係数更新部490によって決定されたタップ係数(第1タップ係数)を使用して、適応等化処理を実行する。適応等化器47は、SOP変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、「大(通常時の所定値よりも大きい値)」(第2サイズ)のステップサイズパラメータの値を使用して係数更新部491によって決定されたタップ係数(第2タップ係数)を使用して、適応等化処理を実行する。
これによって、第5実施形態のデジタルコヒーレント受信器4は、偏波多重された信号の偏波状態が急激に変動した場合に受信性能が低下する可能性を低くすることが可能である。
(第6実施形態)
第6実施形態では、波長分散補償部46から周波数オフセット補償部50へのデジタル信号の流れに関して直列に2段のFIRフィルタを適応等化装置100が備える点が、第1実施形態と相違する。第6実施形態では第1実施形態との相違点について説明する。
図8は、適応等化装置100の構成例を示す図である。第5実施形態では、適応等化装置100は、偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を、直列に2段のFIRフィルタによって低くする。適応等化装置100は、FIRフィルタ470(2×2バタフライ型FIRフィルタ)と、FIRフィルタ471(2×2バタフライ型FIRフィルタ)と、切替部480と、係数更新部490と、係数更新部491と、SOPモニタ部48とを備える。
FIRフィルタ470は、2×2バタフライ型FIRフィルタである。FIRフィルタ470は、FIRフィルタ471に対して後段のFIRフィルタである。FIRフィルタ470は、FIRフィルタ470にFIRフィルタ471から入力されたデジタル信号に対して、係数更新部490によって設定されたタップ係数に応じて適応等化処理を実行する。FIRフィルタ470は、FIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、周波数オフセット補償部50及び係数更新部490に出力する。
FIRフィルタ471は、2×2バタフライ型FIRフィルタである。FIRフィルタ471は、FIRフィルタ470に対して前段のFIRフィルタである。FIRフィルタ471は、波長分散補償部46によって波長分散補償処理が実行されたデジタル信号に対して、係数更新部491によって設定されたタップ係数に応じて適応等化処理を実行する。FIRフィルタ471は、適応等化処理が実行されたデジタル信号を、FIRフィルタ470及び係数更新部490に出力する。
係数更新部490は、FIRフィルタ470のタップ係数を更新する機能部である。係数更新部490は、FIRフィルタ471によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、FIRフィルタ471から取得する。係数更新部490は、FIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、FIRフィルタ470から取得する。
係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示をSOPモニタ部48から取得した場合、ステップサイズパラメータの通常時の所定値を使用して、FIRフィルタ470のタップ係数を更新する。係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示をSOPモニタ部48から取得した場合、ステップサイズパラメータの値を、通常時の所定値よりも大きい値に更新する。係数更新部490は、更新されたタップ係数をFIRフィルタ470に設定する。
係数更新部491は、FIRフィルタ471のタップ係数を更新する機能部である。係数更新部491は、波長分散補償部46によって波長分散補償処理が実行されたデジタル信号を、波長分散補償部46から取得する。係数更新部491は、FIRフィルタ471によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、FIRフィルタ471から取得する。
偏波状態の急激な変動が検出されない通常時において、係数更新部491は、ステップサイズパラメータの通常時の所定値よりも大きい値を使用して、FIRフィルタ471のタップ係数を更新する。係数更新部491は、更新されたタップ係数をFIRフィルタ471に設定する。
SOPモニタ部48は、係数更新部491によって決定されたタップ係数を、係数更新部491から取得する。SOPモニタ部48は、係数更新部491によって決定されたタップ係数に基づいて、デジタル信号の偏波状態を表すストークス・パラメータの値を導出する。SOPモニタ部48は、導出されたストークス・パラメータの値に基づいて、所定周期でSOP変動速度を検出する。SOPモニタ部48は、検出されたSOP変動速度を表す情報を、係数更新部490及び係数更新部491に出力する。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したか否かを判定する。SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したと判定された場合、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示を、係数更新部490に出力する。これによって、SOPモニタ部48は、大きいタップ係数のFIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、周波数オフセット補償部50にFIRフィルタ470から出力させることができる。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値未満のSOP変動速度を検出したと判定された場合、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示(通常時の所定値に戻す指示)を、係数更新部490に出力する。
以上のように、第6実施形態の適応等化器47は、SOP変動速度が速度閾値未満であると判定された場合、「小(通常時の所定値)」(第1サイズ)のステップサイズパラメータの値を使用して後段の係数更新部490によって決定されたタップ係数(第1タップ係数)と、「大(通常時の所定値よりも大きい値)」(第2サイズ)のステップサイズパラメータの値を使用して前段の係数更新部491によって決定されたタップ係数(第2タップ係数)とを使用して、適応等化処理を実行する。適応等化器47は、SOP変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、係数更新部490によって変更されたタップ係数(第1タップ係数)と、係数更新部491によって決定されたタップ係数(第2タップ係数)とを使用して、適応等化処理を実行する。
これによって、第6実施形態のデジタルコヒーレント受信器4は、偏波多重された信号の偏波状態が急激に変動した場合に受信性能が低下する可能性を低くすることが可能である。
第6実施形態のデジタルコヒーレント受信器4は、後段のFIRフィルタ470によって、より高い精度の適応等化処理が可能である。第6実施形態のデジタルコヒーレント受信器4は、信号品質をより向上させることが可能である。
(第7実施形態)
第7実施形態では、後段の係数更新部491によって決定されたタップ係数に基づいてSOPモニタ部48が動作する点が、第6実施形態と相違する。第7実施形態では第6実施形態との相違点について説明する。
図9は、適応等化装置100の構成例を示す図である。第6実施形態では、適応等化装置100は、偏波状態が変動した場合に受信性能が低下する可能性を、直列に2段のFIRフィルタによって低くする。適応等化装置100は、FIRフィルタ470(2×2バタフライ型FIRフィルタ)と、FIRフィルタ471(2×2バタフライ型FIRフィルタ)と、切替部480と、係数更新部490と、係数更新部491と、SOPモニタ部48とを備える。
係数更新部490は、FIRフィルタ470のタップ係数を更新する機能部である。係数更新部490は、波長分散補償部46によって波長分散補償処理が実行されたデジタル信号を、波長分散補償部46から取得する。係数更新部490は、FIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、FIRフィルタ470から取得する。
係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示をSOPモニタ部48から取得した場合、ステップサイズパラメータの通常時の所定値を使用して、FIRフィルタ470のタップ係数を更新する。係数更新部490は、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示をSOPモニタ部48から取得した場合、ステップサイズパラメータの値を、通常時の所定値よりも大きい値に更新する。係数更新部490は、更新されたタップ係数をFIRフィルタ470に出力する。
係数更新部491は、FIRフィルタ471のタップ係数を更新する機能部である。係数更新部491は、FIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、FIRフィルタ470から取得する。係数更新部491は、FIRフィルタ471によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、FIRフィルタ471から取得する。
偏波状態の急激な変動が検出されない通常時において、係数更新部491は、ステップサイズパラメータの通常時の所定値よりも大きい値を使用して、FIRフィルタ471のタップ係数を更新する。係数更新部491は、更新されたタップ係数を、FIRフィルタ471に設定する。
SOPモニタ部48は、係数更新部491によって決定されたタップ係数を、係数更新部491から取得する。SOPモニタ部48は、係数更新部491によって決定されたタップ係数に基づいて、デジタル信号の偏波状態を表すストークス・パラメータの値を導出する。SOPモニタ部48は、導出されたストークス・パラメータの値に基づいて、所定周期でSOP変動速度を検出する。SOPモニタ部48は、検出されたSOP変動速度を表す情報を、係数更新部490及び係数更新部491に出力する。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したか否かを判定する。SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値以上のSOP変動速度を検出したと判定された場合、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値よりも大きい値に切り替える指示を、係数更新部490に出力する。これによって、SOPモニタ部48は、大きいタップ係数のFIRフィルタ470によって適応等化処理が実行されたデジタル信号を、周波数オフセット補償部50にFIRフィルタ471から出力させることができる。
SOPモニタ部48は、所定周期の期間において速度閾値未満のSOP変動速度を検出したと判定された場合、ステップサイズパラメータの値を通常時の所定値に切り替える指示(通常時の所定値に戻す指示)を、係数更新部490に出力する。
以上のように、第7実施形態の適応等化器47は、SOP変動速度が速度閾値未満であると判定された場合、「小(通常時の所定値)」(第1サイズ)のステップサイズパラメータの値を使用して前段の係数更新部490によって決定されたタップ係数(第1タップ係数)と、「大(通常時の所定値よりも大きい値)」(第2サイズ)のステップサイズパラメータの値を使用して後段の係数更新部491によって決定されたタップ係数(第2タップ係数)とを使用して、適応等化処理を実行する。適応等化器47は、SOP変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、係数更新部490によって変更されたタップ係数(第1タップ係数)と、係数更新部491によって決定されたタップ係数(第2タップ係数)とを使用して、適応等化処理を実行する。
これによって、第7実施形態のデジタルコヒーレント受信器4は、偏波多重された信号の偏波状態が急激に変動した場合に受信性能が低下する可能性を低くすることが可能である。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
上述した実施形態における、デジタルコヒーレント送信器及びデジタルコヒーレント受信器のうち一部又は全部は、例えば、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアを用いて実現される。デジタルコヒーレント送信器及びデジタルコヒーレント受信器の一部又は全部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより実現されてもよい。記憶部は、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記録媒体(非一時的な記録媒体)が好ましい。記憶部は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記録媒体を備えてもよい。
本発明は、光通信システムに適用可能である。
1…光通信システム、2…デジタルコヒーレント送信器、3…伝送路、4…デジタルコヒーレント受信器、40…偏波分離器、41…局発光源、42…偏波ダイバーシティ90度ハイブリッド、43…アンプ、44…ADC、45…信号処理部、46…波長分散補償部、47…適応等化器、48…SOPモニタ部、49…係数更新器、50…周波数オフセット補償部、51…位相オフセット補償部、52…シンボル・デマッピング部、53…軟判定誤り訂正部、54…硬判定誤り訂正部、100…適応等化装置、470~473…FIRフィルタ、474…合波部、475…合波部、480…切替部、490~493…係数更新部

Claims (8)

  1. 偏波多重された信号に応じたデジタル信号に対して、第1タップ係数を使用して適応等化処理を実行する適応等化器と、
    適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1ステップサイズとに基づいて、前記第1タップ係数を更新する第1係数更新部と、
    適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1ステップサイズよりも大きい第2ステップサイズとに基づいて、第2タップ係数を更新する第2係数更新部と、
    前記第2タップ係数に基づいて前記デジタル信号の偏波状態の変動速度を検出し、前記変動速度が速度閾値以上であるか否かを判定し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、更新された前記第2タップ係数に前記第1タップ係数を変更する制御部と
    を備えるデジタルコヒーレント受信器。
  2. 偏波多重された信号に応じたデジタル信号に対して、タップ係数を使用して適応等化処理を実行する適応等化器と、
    適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1サイズと第1サイズよりも大きい第2サイズとに周期的に更新されるステップサイズとに基づいて、前記タップ係数を更新する係数更新部と、
    前記タップ係数に基づいて前記デジタル信号の偏波状態の変動速度を検出し、前記変動速度が速度閾値以上であるか否かを判定し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、前記ステップサイズの更新を停止させ、前記ステップサイズを前記第2サイズにする制御部と
    を備えるデジタルコヒーレント受信器。
  3. 前記適応等化器は、前記変動速度が速度閾値未満であると判定された場合、第1タップ係数を使用して適応等化処理を実行し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、第2タップ係数を使用して適応等化処理を実行する、
    請求項1に記載のデジタルコヒーレント受信器。
  4. 前記適応等化器は、前記変動速度が速度閾値未満であると判定された場合、第1タップ係数と第2タップ係数とを使用して適応等化処理を実行し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、変更された第1タップ係数と第2タップ係数とを使用して適応等化処理を実行する、
    請求項1に記載のデジタルコヒーレント受信器。
  5. 前記適応等化器は、X偏波及びY偏波の組み合わせごとの前記タップ係数を使用して適応等化処理を実行し、
    前記係数更新部は、前記組み合わせごとの前記ステップサイズに基づいて、前記組み合わせごとの前記タップ係数を更新し、
    前記制御部は、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、前記組み合わせごとの前記ステップサイズの更新を停止させ、前記組み合わせごとの前記ステップサイズを前記第2サイズにする、
    請求項2に記載のデジタルコヒーレント受信器。
  6. デジタルコヒーレント受信器が実行するデジタルコヒーレント方法であって、
    偏波多重された信号に応じたデジタル信号に対して、第1タップ係数を使用して適応等化処理を実行するステップと、
    適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1ステップサイズとに基づいて、前記第1タップ係数を更新するステップと、
    適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1ステップサイズよりも大きい第2ステップサイズとに基づいて、第2タップ係数を更新するステップと、
    前記第2タップ係数に基づいて前記デジタル信号の偏波状態の変動速度を検出し、前記変動速度が速度閾値以上であるか否かを判定し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、更新された前記第2タップ係数に前記第1タップ係数を変更するステップと
    を含むデジタルコヒーレント受信方法。
  7. デジタルコヒーレント受信器が実行するデジタルコヒーレント方法であって、
    偏波多重された信号に応じたデジタル信号に対して、タップ係数を使用して適応等化処理を実行するステップと、
    適応等化処理が実行されていない前記デジタル信号と、適応等化処理が実行された前記デジタル信号と、第1サイズと第1サイズよりも大きい第2サイズとに周期的に更新されるステップサイズとに基づいて、前記タップ係数を更新するステップと、
    前記タップ係数に基づいて前記デジタル信号の偏波状態の変動速度を検出し、前記変動速度が速度閾値以上であるか否かを判定し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、前記ステップサイズの更新を停止させ、前記ステップサイズを前記第2サイズにするステップと
    を含むデジタルコヒーレント受信方法。
  8. 前記デジタルコヒーレント受信器は、前記変動速度が速度閾値未満であると判定された場合、第1タップ係数を使用して適応等化処理を実行し、前記変動速度が速度閾値以上であると判定された場合、第2タップ係数を使用して適応等化処理を実行する、
    請求項6に記載のデジタルコヒーレント受信方法。
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