JP6482360B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、フォーマー容器用の液体洗浄剤組成物に関するものである。
フォーマー容器に充填して使用される液体洗浄剤組成物は、フォーマー容器内の多孔質膜を通過して吐出させることによって、空気と混合して発泡した状態で細かい泡として使用することができるものであり、洗顔料やハンドソープなど皮膚洗浄用洗浄剤等に使用されている。
このようなフォーマー容器用の液体洗浄剤組成物としては、従来から種々のものが提案されている。例えば特許文献1には、界面活性剤として、脂肪酸塩と、両性界面活性剤と、N−アシル−N−メチルアミノ酸塩を含有し、脂肪酸塩として炭素数が12(炭化水素基の炭素数は11)以下の脂肪酸塩と炭素数が14(炭化水素基の炭素数は13)以上の脂肪酸塩を(炭素数12以下の脂肪酸塩)/(炭素数14以上の脂肪酸塩)=1.4〜2.8の質量比率で併用するようにした液体皮膚洗浄料が提案されている。そしてこの引用文献1の液体皮膚洗浄料は、泡質のクリーミー性、低温保存安定性、低温保存時の析出抑制性、フォーマー容器からの吐出性、経皮蒸散水分量の抑制性、肌に対するマイルド性などに優れるという特性を有している。
特許第4868148号公報
フォーマー容器に充填して使用される液体洗浄剤組成物には上記のような特性を有することが要求されるが、さらに泡の弾力性も重要な特性である。すなわち、細かい泡が密に詰まっていると泡の弾力性が強くなり、弾力性の強い泡のクッション性によって、洗浄時に肌を擦る際の摩擦を低減し、敏感な肌に対して摩擦による刺激を和らげることができるものである。しかるに、上記の特許文献1の液体皮膚洗浄料では、このような弾力性の高い泡を得る効果が十分であるとはいえないものであった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、泡立ち性能、肌に対する刺激緩和性、保湿性、低温安定性、フォーマー容器からの吐出性などが良好であると共に、弾力性の高い泡を得ることができるフォーマー容器用の液体洗浄剤組成物を提供することを目的とするものである。
本発明に係る液体洗浄剤組成物は、フォーマー容器に充填して使用される液体洗浄剤組成物であって、(A)界面活性剤として(a1)炭素数6〜22の脂肪酸塩を0.5〜6質量%、(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤を0.1〜2質量%、(a3)ベタイン型両性界面活性剤を1〜5質量%、(B)多価アルコールを1〜10質量%、(C)グリチルリチン酸塩を0.01〜0.2質量%、(D)水溶性高分子を0.1〜0.8質量%含有し、上記(a1)脂肪酸塩として脂肪酸のアルカリ金属塩のみを用いると共にこの(a1)脂肪酸のアルカリ金属塩として、炭素数が12以下のものと、14以上のものを、(炭素数12以下の脂肪酸塩)/(炭素数14以上の脂肪酸塩)=3.0〜5.5の質量比率で併用することを特徴とするものである。
本発明によれば、(A)界面活性剤として上記のような(a1)脂肪酸のアルカリ金属塩、(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤、(a3)ベタイン型両性界面活性剤を、上記の配合量の組み合わせで用いることによって、泡立ち性能や肌に対する刺激緩和性を向上しつつ、フォーマー容器からの吐出性が良好な液体洗浄剤組成物を得ることができるものであり、また多価アルコールの配合によって保湿性や低温安定性を高めることができると共に、(C)グリチルリチン酸塩の配合によって消炎効果を得ることができ、さらに(D)水溶性高分子の配合によって泡の弾力性を高めることができるものである。
また、上記(a1)脂肪酸のアルカリ金属塩として、炭素数が12以下のものと14以上のものを上記の割合で併用することによって、泡質が粗くなったり、肌に対するつっぱり感が出てきたりすることを抑制しつつ、泡立ち性能の高い液体洗浄剤組成物を得ることができるものである。
また本発明は、(D)水溶性高分子として、水溶性セルロース誘導体を用いることを特徴とするものである。
水溶性高分子のなかでも、水溶性セルロース誘導体は低温での水の溶解度が高く、低温安定性に優れた液体洗浄剤組成物を得ることができるものである。
また本発明は、水溶性高分子として、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロースから選ばれる水溶性セルロース誘導体用いることを特徴とするものである。
水溶性セルロース誘導体のなかでもヒドロキシプロピルメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロースは、泡の弾力性を高める効果において特に優れるものである。
本発明によれば、(A)界面活性剤として(a1)脂肪酸のアルカリ金属塩、(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤、(a3)ベタイン型両性界面活性剤を、特定の配合量の組み合わせで用いることによって、泡立ち性能や肌に対する刺激緩和性を向上しつつ、フォーマー容器からの吐出性が良好な液体洗浄剤組成物を得ることができるものである。また多価アルコールの配合によって保湿性や低温安定性を高めることができると共に、(C)グリチルリチン酸塩の配合によって消炎効果を得ることができ、さらに(D)水溶性高分子の配合によって泡の弾力性を高めることができるものである。また、上記(a1)脂肪酸のアルカリ金属塩として、炭素数が12以下のものと14以上のものを所定の割合で併用することによって、泡質が粗くなったり、肌に対するつっぱり感が出てきたりすることを抑制しつつ、泡立ち性能の高い液体洗浄剤組成物を得ることができるものである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明に係る液体洗浄剤組成物は、(A)界面活性剤、(B)多価アルコール、(C)グリチルリチン酸塩、(D)水溶性高分子の各成分を含有して調製されるものであり、
フォーマー容器に充填して使用されるものである。
本発明の液体洗浄剤組成物において、(A)成分の界面活性剤は、(a1)脂肪酸塩、(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤、(a3)ベタイン型両性界面活性剤の3成分を組み合わせて用いるものである。尚、必要に応じて、この3成分以外の界面活性剤を加えることも可能である。
(A)成分の界面活性剤において、(a1)脂肪酸塩は、炭素数が6〜22の脂肪酸塩である。ここで、脂肪酸塩の炭素数は、脂肪酸塩の分子式中の炭素数を意味するものであり、脂肪酸塩をRCOOM(Rは一価炭化水素基、Mはアルカリ金属)の一般式で表したときには、一価炭化水素基Rの炭素数は5〜21になる。
本発明において使用することができる(a1)脂肪酸塩の例を挙げると、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸の、ナトリウム、カリウムから選ばれるアルカリ金属塩ある。これらは一種を単独で使用する他、複数種を併用することもできる。
ここで、カプリル酸塩、カプリン酸塩、ラウリン酸塩は炭素数12以下の脂肪酸塩であり、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、オレイン酸塩は炭素数14以上の脂肪酸塩であるが、(a1)脂肪酸塩として、炭素数が12以下の脂肪酸塩と、14以上の脂肪酸塩を、(炭素数12以下の脂肪酸塩)/(炭素数14以上の脂肪酸塩)=3.0〜5.5の質量比率で併用するのが好ましい。炭素数14以上の脂肪酸塩が多く、この質量比率が3.0未満である場合には、泡立ち性能が劣り、逆に炭素数12以下の脂肪酸塩が多く、この質量比率が5.5を超える場合には、泡質が粗くなると共に、肌に対してつっぱり感が出てくる。このため、炭素数12以下の脂肪酸塩と炭素数14以上の脂肪酸塩を3.0〜5.5の範囲の質量比率で併用することによって、泡質が粗くなったり、肌に対するつっぱり感が出てきたりすることを抑制しつつ、泡立ち性能の良い液体洗浄剤組成物を得ることができるものである。
液体洗浄剤組成物中、(a1)脂肪酸塩の含有量は0.5〜6質量%の範囲に設定されるものである。泡立ち性能を高めるために(a1)脂肪酸塩を用いるものであり、(a1)脂肪酸塩の含有量が0.5質量%未満であると、液体洗浄剤組成物の泡立ち性能が不十分になり、逆に6質量%を超えると、液体洗浄剤組成物の低温での粘度が上がってフォーマー容器からの吐出性が悪くなる。このため、(a1)脂肪酸塩の含有量を0.5〜6質量%の範囲に設定することによって、フォーマー容器からの吐出性を良好に維持しつつ泡立ち性能を向上することができるものである。
また(A)成分の界面活性剤において、(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤としては、例えば、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ヤシ脂肪酸メチルタウリンカリウム、N−ヤシ脂肪酸メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ脂肪酸メチルタウリンマグネシウム等を挙げることができる。これらは、一種を単独で使用する他、複数種を併用することもできる。
液体洗浄剤組成物中、(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤の含有量は0.1〜2質量%の範囲に設定されるものである。液体洗浄剤組成物による刺激を緩和するために(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤を用いるものであり、(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤の含有量が0.1質量%未満であると、刺激緩和効果が不十分になり、逆に2質量%を超えると、液体洗浄剤組成物の泡質が粗くなる。このため、(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤の含有量を0.1〜2質量%の範囲に設定することによって、泡質が粗くなることを抑制しつつ、刺激性が低い液体洗浄剤組成物を得ることができるものである。
また(A)成分の界面活性剤において、(a3)ベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウム型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤などを挙げることができる。これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
そして上記アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルベタインなどを挙げることができる。アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムなどを挙げることができる。イミダゾリニウム型両性界面活性剤としては、例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウムなどを挙げることができる。スルホベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油脂肪酸ヒドロキシスルホベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、オレアミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルスルホベタイン、ココスルホベタイン、ラウラミドプロピルベタインなどを挙げることができる。これらは一種を単独で使用する他、複数種を併用することもできる。
液体洗浄剤組成物中、(a3)ベタイン型両性界面活性剤の含有量は1〜5質量%の範囲に設定されるものである。(a3)ベタイン型両性界面活性剤は泡立ち性能を高め、刺激を緩和するために使用されるものであり、(a3)ベタイン型両性界面活性剤の含有量が1質量%未満であると、泡立ち性や刺激緩和効果が不十分になり、逆に5質量%を超えると、洗浄後に不快なヌルツキ感を与えたり、洗い落し性が悪かったり、低温で液体洗浄剤組成物の粘度が上がってフォーマー容器からの吐出性が悪くなったりする。このため、(a3)ベタイン型両性界面活性剤の含有量を1〜5質量%の範囲に設定することによって、洗浄後のヌルツキ感を低減しつつ、且つ洗い落し性やフォーマー容器からの吐出性を良好に保ちつつ、泡立ち性能が高く且つ刺激性が低い液体洗浄剤組成物を得ることができるものである。
次に、本発明の液体洗浄剤組成物において、(B)成分の多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の2価アルコールや、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン等の3価以上のアルコールを挙げることができ、さらにエリスリトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、グルコース、マンノース、ガラクトース、ショ糖、フルクトース、マルトース、マルチトール、キシリトール、ソルビトール等の糖又は糖アルコールなどを挙げることができる。これらは一種を単独で使用する他、複数種を併用することもできるが、これらのなかでも、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール等がより好ましい。
液体洗浄剤組成物中、(B)多価アルコールの含有量は、1〜10質量%の範囲に設定されるものである。(B)多価アルコールは、保湿や低温で脂肪酸塩が析出することを抑制するために使用されるものであり、(B)多価アルコールの含有量が1質量%未満であると、洗浄後の保湿感が劣り、低温での脂肪酸析出抑制効果が低下する。逆に10質量%を超えると、泡立ち性能が低下する。このため、(B)多価アルコールの含有量を1〜10質量%の範囲に設定することによって、泡立ち性能を良好に維持しつつ、保湿性や低温での脂肪酸塩析出抑制の効果が高い液体洗浄剤組成物を得ることができるものである。
次に、本発明の液体洗浄剤組成物において、(C)成分のグリチルリチン酸塩としては、例えば、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸三ナトリウムなどを挙げることができる。これらは一種を単独で使用する他、複数種を併用することもできるが、水への溶解性から、グリチルリチン酸ジカリウムを用いるのが好ましい。
液体洗浄剤組成物中、(C)グリチルリチン酸塩の含有量は0.01〜0.2質量%の範囲に設定されるものである。(C)グリチルリチン酸塩は、液体洗浄剤組成物を使用する際に肌に炎症が生じることを防ぐ消炎のために使用されるものであり、(C)グリチルリチン酸塩の含有量が0.01質量%未満であると、消炎の効果が十分に発揮されない。含有量が0.2質量%を超えても、消炎の効果はあまり変わらないものであり、0.2質量%を超えて配合すると、高価な原料であるグリチルリチン酸塩の使用量の増加でコスト高になる。
次に、本発明の液体洗浄剤組成物において、(D)成分の水溶性高分子としては、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の水溶性セルロース誘導体を用いることができる。水溶性高分子を液体洗浄剤組成物に配合すると、低温で水溶性高分子が析出して白濁し、フォーマー容器の多孔質膜を詰まらせるおそれがあるが、これらの水溶性セルロース誘導体は低温での水の溶解性が高いため、低温での析出が生じないものである。
液体洗浄剤組成物中、(D)水溶性高分子の含有量は0.1〜0.8質量%の範囲に設定されるものである。(D)水溶性高分子は、液体洗浄剤組成物をフォーマー容器から吐出する際の泡の弾力性を高めるために使用されるものであり、(D)水溶性高分子の含有量が0.1質量%未満であると、弾力性の高い泡を得ることができず、逆に0.8質量%を超えると、液体洗浄剤組成物の粘度が高くなり、フォーマー容器からの吐出性が悪くなる。このため、(D)水溶性高分子の含有量を0.1〜0.8質量%の範囲に設定することによって、フォーマー容器からの吐出性を良好に維持しつつ、泡の弾力性を高めることができるものである。
ここで、(D)水溶性高分子としては水溶性セルロース誘導体のなかでも、ヒドロキシプロピルメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロースが、泡の弾力性を高める効果が高いので好ましい。
上記の(A)〜(D)の成分を精製水など水に配合して均一に溶解・分散させることによって、液体洗浄剤組成物を調製することができるが、液体洗浄剤組成物には(A)〜(D)成分の他に、必要に応じた任意成分を配合することができる。
本発明に係る液体洗浄剤組成物は、上記のようにフォーマー容器に充填して使用されるものであり、皮膚や毛髪の洗浄剤として、洗顔料、ボディソープ、ハンドソープ、シャンプーなどに適用することができるものである。またフォーマー容器としては、液体洗浄剤組成物をメッシュなどで形成される多孔質膜に通して吐出することによって空気と混合して発泡させるノンガス(ノンエアゾール)タイプのものであれば、特に制限されることなく公知のものを使用することができる。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。尚、これらの実施例に制限されるものでないのはいうまでもない。また、特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示し、表中の各成分の量は純分換算した量である。
(実施例1〜、比較例1〜11
(A)界面活性剤((a1)脂肪酸塩、(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤、(a3)ベタイン型両性界面活性剤)、(B)多価アルコール、(C)グリチルリチン酸塩、(D)水溶性高分子として、表1及び表2に示すものを用い、これらを表1及び表2の配合量で精製水に均一に混合することによって、液体洗浄剤組成物を調製した。
このようにして得た液体洗浄剤組成物について、次の評価を行なった。結果を表1及び表2に示す。
(低温安定性)
液体洗浄剤組成物を200mLのポリエステル製サンプル瓶に充填し、5℃の温度条件で1週間保存した。そして1週間保存した液体洗浄剤組成物を目視観察し、次の基準で評価した。
評価基準
◎:外観が透明で析出物なし
○:ごく微かに濁っているが析出物なし
△:やや白濁し、析出物が少しある
×:析出物が多くある
(起泡力)
液体洗浄剤組成物を1g取り、1%水溶液に調製した後、ネスラー管に15g量り取り、ウォーターバスで40℃に調整した後、ネスラー管を管立てにセットし、ネスラー管の下端を中心に90度回転させて振とうした。そして120回振とうした後の泡の高さを起泡力とした。結果は3回の平均値とし、次の基準で評価した。
評価基準
◎:61cm以上
○:51〜60cm
△:41〜50cm
×:40cm以下
(角質水分量の保持)
角質水分量の測定は、静電容量法によるコルネオメーター(「Corneometer CM825」:Courage+Khazaka社製)を用いて行なった。まず、液体洗浄剤組成物で洗浄する前の上腕内側部の皮膚を測定した後、ノンエアゾール型ポンプフォーマー容器から液体洗浄剤組成物を1回吐出させた泡を取り、上腕内側部を1分間洗浄し、水道水で十分すすいで、タオルで軽く拭き、20分間乾燥させ、この洗浄後の上腕内側部の皮膚を再度測定した。尚、この測定は温度20℃、湿度40%の環境下で30分間順化した後に行なった。
上記の角質水分量の測定を10名のパネラー(20代男女1名ずつ、30代男女1名ずつ、40代男女1名ずつ、50代男女1名ずつ、60代男女1名ずつ)について行ない、10名の平均値を求め、次の式から角質水分保持率を算出した。
角質水分保持率(%)=(Y−X)/X×100
(X=洗浄前の角質水分量の数値 Y=洗浄後の角質水分量の数値)
皮膚に水分が多く含まれていると静電容量が大きくなり、静電容量に応じて0〜120の相対値で数値表示される。そして洗浄前の角質水分量に比べて洗浄後の角質水分量の低下が小さいと、つまり角質水分保持率が高いと液体洗浄剤組成物は肌に対してマイルドであると評価することができるものであり、次の基準で評価した。
評価基準
◎:91%以上
○:71〜90%
△:51〜70%
×:50%以下
(経皮水分蒸散量の変化)
経皮水分蒸散量の測定は、テヴァメーター(「Tewameter」:Courage+Khazaka社製)を用いて行なった。まず、液体洗浄剤組成物で洗浄する前の上腕内側部の皮膚を測定した後、ノンエアゾール型ポンプフォーマー容器から液体洗浄剤組成物を1回吐出させた泡を取り、上腕内側部を1分間洗浄し、水道水で十分すすいで、タオルで軽く拭き、20分間乾燥させ、この洗浄後の上腕内側部の皮膚を再度測定した。尚、この測定は温度20℃、湿度40%の環境下で30分間順化した後に行なった。
上記の経皮水分蒸散量の測定を10名のパネラー(20代男女1名ずつ、30代男女1名ずつ、40代男女1名ずつ、50代男女1名ずつ、60代男女1名ずつ)について行ない、洗浄前の経皮水分蒸散量測定値を100とした場合の洗浄後の増加率(%)を次の式から求めた。
増加率(%)=(Y−X)/X×100
(X=洗浄前の経皮水分蒸散量の数値 Y=洗浄後の経皮水分蒸散量の数値)
そして、パネラー10名の平均値から、経皮水分蒸散量の変化を評価した。洗浄前に比べて洗浄後の経皮水分蒸散量の増加率が低い液体洗浄剤組成物は、肌に対してマイルドな洗浄剤であるといえるものであり、次の基準で評価した。
評価基準
◎:増加率が0%以下
○:増加率が1〜20%
△:増加率が21〜40%
×:増加率が41%以上
(フォーマー容器からの吐出)
ノンエアゾール型ポンプフォーマー容器に液体洗浄剤組成物を充填し、5℃の温度条件で1週間保存した。そして、5℃の温度条件下においてフォーマー容器から液体洗浄剤組成物を吐出させるポンプの操作を300回繰り返し、ポンプの目詰まり及び泡の吐出の状態から、次の基準で評価した。
評価基準
◎:ポンプの目詰まりがなく、泡の吐出が容易にできる。
○:部分的な目詰まりにより、泡を吐出するためにわずかに力を要するが、品質上問題 ない。
△:部分的な目詰まりにより、泡を吐出するために強い力を要し、品質上問題がある。
×:ポンプの目詰まりにより、泡の吐出ができない。
(泡の弾力性)
液体洗浄剤組成物を充填したノンエアゾール型ポンプフォーマー容器から泡を吐出させ、100mLのビーカーに一杯になるようにできるだけ隙間のないよう泡を詰めた。そしてこの泡の上に静かに直径2cm、質量1gの金属板を置き、金属板が沈むまでの時間を測定した。金属板が沈むまでの時間が長いほど、弾力性のある泡であるといえるので、次の基準で評価した。
評価基準
◎:金属板が沈むまで61秒以上
○:金属板が沈むまで41秒〜60秒
△:金属板が沈むまで21秒〜40秒
×:金属板が沈むまで20秒以下
Figure 0006482360
Figure 0006482360
表1に見られるように、各実施例のものは、フォーマー容器用の液体洗浄剤として良好な性能を有することが確認される。尚、比較例10は、(a1)脂肪酸塩として、炭素数14以上のものに対する炭素数12以下のものの比率が小さいため、起泡力などで若干の問題を有するものであった。また、実施例1,2,5〜と、実施例3,4の比較からわかるように、(D)水溶性高分子として実施例1,2,5〜のようにヒドロキシプロピルメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロースを用いることによって、泡の弾力性を高める効果を高く得られることが確認される。
一方、表2にみられるように、比較例1では(a1)脂肪酸塩の含有量が6質量%を超えて多いため、フォーマー容器からの吐出性などに問題があり、比較例3では(a1)脂肪酸塩が含有されていないので、起泡力に問題があった。また比較例6では(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤の含有量が0.1質量%未満で少ないため、経皮水分蒸散量の変化に問題があった。また比較例8では(a3)ベタイン型両性界面活性剤の含有量が1質量%未満と少ないため、起泡力に問題があり、比較例9では(a3)ベタイン型両性界面活性剤の含有量が5質量%を超えて多いため、フォーマー容器からの吐出性に問題があった。また比較例2では、(B)多価アルコールが含有されていないため、起泡力に問題があった。さらに比較例4では、(D)水溶性高分子が含有されていないため、泡の弾力性に問題を有するものであった。

Claims (3)

  1. フォーマー容器に充填して使用される液体洗浄剤組成物であって、(A)界面活性剤として(a1)炭素数6〜22の脂肪酸塩を0.5〜6質量%、(a2)アシルアルキルタウリン塩型陰イオン界面活性剤を0.1〜2質量%、(a3)ベタイン型両性界面活性剤を1〜5質量%、(B)多価アルコールを1〜10質量%、(C)グリチルリチン酸塩を0.01〜0.2質量%、(D)水溶性高分子を0.1〜0.8質量%含有し、上記(a1)脂肪酸塩として脂肪酸のアルカリ金属塩のみを用いると共にこの(a1)脂肪酸のアルカリ金属塩として、炭素数が12以下のものと、14以上のものを、(炭素数12以下の脂肪酸塩)/(炭素数14以上の脂肪酸塩)=3.0〜5.5の質量比率で併用することを特徴とする液体洗浄剤組成物。
  2. (D)水溶性高分子として、水溶性セルロース誘導体を用いることを特徴とする請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
  3. 水溶性セルロース誘導体として、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロースから選ばれるものを用いることを特徴とする請求項2に記載の液体洗浄剤組成物。
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