JP6481042B2 - 酢酸の製造方法 - Google Patents
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Description
前記カルボニル化反応工程で得られた反応混合物を蒸発槽において蒸気流と残液流とに分離する蒸発工程と、
前記蒸気流を第1蒸留塔によりヨウ化メチル及びアセトアルデヒドから選択された少なくとも一種の低沸成分に富む第1オーバーヘッド流と酢酸に富む第1酢酸流とに分離するとともに、前記第1オーバーヘッド流を凝縮、分液させて水相と有機相とを得る脱低沸工程と、
前記水相及び/又は有機相の少なくとも一部を反応槽にリサイクルする第1オーバーヘッド流リサイクル工程と、
前記水相及び/又は有機相の少なくとも他の一部を蒸留塔で処理してクロトンアルデヒドを分離除去する脱クロトンアルデヒド工程と、
を備えた酢酸の製造方法であって、
第1蒸留塔の還流比について、当該第1蒸留塔に水相のみを還流させる場合は水相の還流比を2以上とし、有機相のみを還流させる場合は有機相の還流比を1以上とし、水相及び有機相をともに還流させる場合は水相及び有機相の総和の還流比を1.5以上とし、且つ、前記脱クロトンアルデヒド工程において下記(i)〜(iii)の少なくとも1つの条件を満たすように蒸留塔を操作することを特徴とする酢酸の製造方法を提供する。
(i)当該蒸留塔の還流比を0.01以上とする
(ii)当該蒸留塔の留出液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)と仕込液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)との比(前者/後者)を1未満とする
(iii)当該蒸留塔の缶出液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)と仕込液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)との比(前者/後者)を1より大きくする
(i)当該蒸留塔の還流比を0.01以上とする
(ii)当該蒸留塔の留出液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)と仕込液(供給液)中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)との比(前者/後者)を1未満とする
(iii)当該蒸留塔の缶出液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)と仕込液(供給液)中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)との比(前者/後者)を1より大きくする
CH3OH + CO → CH3COOH (1)
メタノール法酢酸パイロットプラントにおいて以下の実験を行った(図1参照)。
反応槽[全圧2.8MPa(絶対圧)、一酸化炭素分圧1.4MPa(絶対圧)、水素分圧0.04MPa(絶対圧)、反応温度187℃]で得られた反応混合液[組成:ヨウ化メチル(MeI)7.8%、酢酸メチル(MA)2.1%、水(H2O)2.5%、ロジウム錯体910ppm(Rh換算)、ヨウ化リチウム(LiI)14.1%、アセトアルデヒド(AD)250ppm、クロトンアルデヒド(CR)1.3ppm、2−エチルクロトンアルデヒド(2ECR)1.5ppm、プロピオン酸(PA)250ppm、ギ酸(FA)40ppm、酢酸ブチル(BA)4.5ppm、残り酢酸(但し、微量の不純物を含む)]400部を蒸発槽に仕込み、蒸発槽を加熱して25%蒸発させた(蒸発率25%)。蒸発槽の蒸気[組成:ヨウ化メチル28.1%、酢酸メチル4.9%、水1.9%、アセトアルデヒド651ppm、クロトンアルデヒド1.4ppm、2−エチルクロトンアルデヒド0.22ppm、プロピオン酸73ppm、ギ酸85ppm、酢酸ブチル0.6ppm、残り酢酸(但し、微量の不純物を含む)]100部を脱低沸塔[実段数20段、仕込位置下から2段、塔頂圧250kPa(絶対圧)、塔頂温度140℃]に仕込み、塔頂蒸気を凝縮させ、デカンタにて水相と有機相とに分離後、有機相の一部(11部)を脱アセトアルデヒド塔[実段数80段、仕込位置下から11段、塔頂圧280kPa(絶対圧)、塔頂温度52℃]に送り、アセトアルデヒドを分離し系外に除去し、アセトアルデヒド除去後の缶出液(仕込液とほぼ同等の11部)を反応系にリサイクルした。有機相の残り(41部)は直接反応槽にリサイクルした。水相の一部を脱低沸塔に還流し、残り(1.5部)を留出液として反応槽にリサイクルした。水相の還流量/留出量を還流比とし、還流比を2とした。脱低沸塔の塔底から3部を缶出液として抜取り、反応系にリサイクルした。脱低沸塔の中間部(下から4段)からサイドカット(SC)流として65部を抜取り、脱水塔[実段数50段、仕込位置下から34段、塔頂圧295kPa(絶対圧)、塔頂温度150℃]に仕込んだ。脱水塔の塔頂蒸気凝縮液の一部を脱水塔に還流(リサイクル)し、残り(19部)を留出液として反応系にリサイクルした。脱水塔の還流比(還流量/留出量)を0.3とした。その結果、脱水塔の塔底から缶出液として製品酢酸46部を得た。製品酢酸中のクロトンアルデヒド含有量は0.99ppm、2−エチルクロトンアルデヒド含有量は0.03ppm、酢酸ブチル含有量は0.76ppmであった。製品酢酸の過マンガン酸タイム(カメレオンタイム)を測定したところ50分であった。結果を表1に示す。
上記比較例1において、直接反応槽にリサイクルした有機相[組成:アルカン類0.3%、アセトアルデヒド1300ppm、酢酸メチル12.5%、水0.7%、酢酸1.9%、クロトンアルデヒド1.5ppm、2−エチルクロトンアルデヒド0.1ppm、酢酸ブチル0.3ppm、残りヨウ化メチル(但し、微量の不純物を含む)]41部のうち20部を脱クロトンアルデヒド塔[充填塔;理論段数10段、仕込位置下から理論段で5段、塔頂圧280kPa(絶対圧)、塔頂温度52℃]に仕込み(有機相21部は直接反応槽にリサイクルした)、還流比0.01で19.48部を留出させ[留出組成:アセトアルデヒド1305ppm、酢酸メチル12.5%、水0.7%、酢酸0.1%、クロトンアルデヒド1.4ppm、2−エチルクロトンアルデヒド0.05ppm、酢酸ブチル0.2ppm、残りヨウ化メチル(但し、微量の不純物を含む)]、これをデカンタに循環するとともに、塔底から缶出液[缶出組成:酢酸メチル2.1%、水1.5%、ヨウ化メチル5.5%、クロトンアルデヒド6.4ppm、2−エチルクロトンアルデヒド13.3ppm、酢酸ブチル6.9ppm、アルカン類1.2%、残り酢酸(但し、微量の不純物を含む)]0.52部を抜き取ったこと以外は、比較例1と同様の実験を行った。なお、この変更により、各プロセス液の組成は変化した。その結果、脱水塔の塔底から缶出液として得られた製品酢酸中のクロトンアルデヒド含有量は0.95ppm、2−エチルクロトンアルデヒド含有量は0.03ppm、酢酸ブチル含有量は0.71ppmであった。製品酢酸の過マンガン酸タイム(カメレオンタイム)を測定したところ70分であった。結果を表1に示す。
脱低沸塔の還流比を15、脱水塔の還流比を10に変更した以外は、実施例1と同様の実験を行った。なお、この変更により、各プロセス液の組成は変化した。その結果、脱水塔の塔底から得られた製品酢酸中のクロトンアルデヒド含有量は0.24ppm、2−エチルクロトンアルデヒド含有量は0.19ppm、酢酸ブチル含有量は2.1ppmであった。製品酢酸の過マンガン酸タイム(カメレオンタイム)を測定したところ200分であった。結果を表1に示す。
脱クロトンアルデヒド塔の還流比を0.1に変更した以外は、実施例2と同様の実験を行った。なお、この変更により、各プロセス液の組成は変化した。また、脱クロトンアルデヒド塔の留出液量及び缶出液量はそれぞれ19.52部及び0.48部に変化した。塔頂に留出していた水の分離が向上し、缶出に分離された結果である。その結果、脱水塔の塔底から得られた製品酢酸中のクロトンアルデヒド含有量は0.23ppm、2−エチルクロトンアルデヒド含有量は0.18ppm、酢酸ブチル含有量は2.0ppmであった。製品酢酸の過マンガン酸タイム(カメレオンタイム)を測定したところ220分であった。結果を表1に示す。
脱クロトンアルデヒド塔の還流比を1に変更した以外は、実施例2と同様の実験を行った。なお、この変更により、各プロセス液の組成は変化した。また、脱クロトンアルデヒド塔の留出液量及び缶出液量はそれぞれ19.56部及び0.44部に変化した。塔頂に留出していた水の分離がさらに向上し、缶出に分離された結果である。その結果、脱水塔の塔底から得られた製品酢酸中のクロトンアルデヒド含有量は0.20ppm、2−エチルクロトンアルデヒド含有量は0.18ppm、酢酸ブチル含有量は1.8ppmであった。製品酢酸の過マンガン酸タイム(カメレオンタイム)を測定したところ280分であった。結果を表1に示す。
脱クロトンアルデヒド塔の還流比を10に変更した以外は、実施例2と同様の実験を行った。なお、この変更により、各プロセス液の組成は変化した。また、脱クロトンアルデヒド塔の留出液量及び缶出液量はそれぞれ19.6部及び0.4部に変化した。塔頂に留出していた水の分離がさらに向上し、缶出に分離された結果である。その結果、脱水塔の塔底から得られた製品酢酸中のクロトンアルデヒド含有量は0.18ppm、2−エチルクロトンアルデヒド含有量は0.16ppm、酢酸ブチル含有量は1.8ppmであった。製品酢酸の過マンガン酸タイム(カメレオンタイム)を測定したところ360分であった。結果を表1に示す。
脱水塔の還流比を20、脱クロトンアルデヒド塔の還流比を50に変更した以外は、実施例2と同様の実験を行った。なお、この変更により、各プロセス液の組成は変化した。また、脱クロトンアルデヒド塔の留出液量は19.6部、留出組成は、アセトアルデヒド1298ppm、酢酸メチル12.5%、水0.7%、酢酸0.01%、クロトンアルデヒド0.1ppm、2−エチルクロトンアルデヒド0.00ppm、酢酸ブチル0.00ppm、残りヨウ化メチル(但し、微量の不純物を含む)であった。また、脱クロトンアルデヒド塔の缶出液量は0.4部、缶出組成は、酢酸メチル0.3%、水0.1%、ヨウ化メチル0.05%、クロトンアルデヒド120ppm、2−エチルクロトンアルデヒド13.5ppm、酢酸ブチル6.9ppm、アルカン類1.2%、残り酢酸(但し、微量の不純物を含む)であった。その結果、脱水塔の塔底から得られた製品酢酸中のクロトンアルデヒド含有量は0.16ppm、2−エチルクロトンアルデヒド含有量は0.14ppm、酢酸ブチル含有量は1.6ppmであった。製品酢酸の過マンガン酸タイム(カメレオンタイム)を測定したところ420分超であった。結果を表1に示す。
比較例1と実施例1との対比から、脱低沸塔の還流比を特定値以上とし、脱クロトンアルデヒド塔を特定の条件で操作すると、製品酢酸中のクロトンアルデヒド濃度が低下し、カメレオンタイムも向上することが分かる。
[1]金属触媒及びヨウ化メチルを含む触媒系、並びに、酢酸、酢酸メチル、水の存在下、メタノールと一酸化炭素とを反応槽で反応させて酢酸を生成させるカルボニル化反応工程と、
前記カルボニル化反応工程で得られた反応混合物を蒸発槽において蒸気流と残液流とに分離する蒸発工程と、
前記蒸気流を第1蒸留塔によりヨウ化メチル及びアセトアルデヒドから選択された少なくとも一種の低沸成分に富む第1オーバーヘッド流と酢酸に富む第1酢酸流とに分離するとともに、前記第1オーバーヘッド流を凝縮、分液させて水相と有機相とを得る脱低沸工程と、
前記水相及び/又は有機相の少なくとも一部を反応槽にリサイクルする第1オーバーヘッド流リサイクル工程と、
前記水相及び/又は有機相の少なくとも他の一部を蒸留塔で処理してクロトンアルデヒドを分離除去する脱クロトンアルデヒド工程と、
を備えた酢酸の製造方法であって、
第1蒸留塔の還流比について、当該第1蒸留塔に水相のみを還流させる場合は水相の還流比を2以上とし、有機相のみを還流させる場合は有機相の還流比を1以上とし、水相及び有機相をともに還流させる場合は水相及び有機相の総和の還流比を1.5以上とし、且つ、前記脱クロトンアルデヒド工程において下記(i)〜(iii)の少なくとも1つの条件を満たすように蒸留塔を操作することを特徴とする酢酸の製造方法。
(i)当該蒸留塔の還流比を0.01以上とする
(ii)当該蒸留塔の留出液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)と仕込液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)との比(前者/後者)を1未満とする
(iii)当該蒸留塔の缶出液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)と仕込液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)との比(前者/後者)を1より大きくする
[2]さらに、前記第1酢酸流を第2蒸留塔により水に富む第2オーバーヘッド流と第1酢酸流よりも酢酸に富む第2酢酸流とに分離する脱水工程を有する[1]記載の酢酸の製造方法。
[3]第2蒸留塔の還流比を0.3以上(好ましくは1.0以上、より好ましくは5.0以上、さらに好ましくは10以上、特に好ましくは12以上)とする[2]記載の酢酸の製造方法。
[4]第2酢酸流におけるクロトンアルデヒド濃度が0.98質量ppm以下(好ましくは0.80質量ppm以下、より好ましくは0.50質量ppm以下、さらに好ましくは0.30質量ppm以下)及び/又は2−エチルクロトンアルデヒド濃度が1.0質量ppm以下(好ましくは0.50質量ppm以下、より好ましくは0.30質量ppm以下、さらに好ましくは0.20質量ppm以下)及び/又は酢酸ブチル濃度が15質量ppm以下(好ましくは10質量ppm以下、より好ましくは8質量ppm以下、さらに好ましくは5質量ppm以下、特に好ましくは3質量ppm以下)である[2]又は[3]記載の酢酸の製造方法。
[5] 第2酢酸流の過マンガン酸カリウム試験値が50分を超える(好ましくは60分以上、より好ましくは100分以上、さらに好ましくは120分以上、特に好ましくは180分以上、とりわけ240分以上、なかんずく360分以上である)[2]〜[4]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[6]第2蒸留塔の還流比の上限が3000(好ましくは1000、より好ましくは200、さらに好ましくは100)である[2]〜[5]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[7]触媒系がさらにイオン性ヨウ化物を含む[1]〜[6]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[8] さらに、前記第1オーバーヘッド流を凝縮させた水相及び/又は有機相の少なくとも一部を蒸留してアセトアルデヒドを分離除去するためのアセトアルデヒド分離除去工程を有する[1]〜[7]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[9]前記水相及び/又は前記有機相の少なくとも一部からアセトアルデヒドを分離除去した後の残液の少なくとも一部を反応槽にリサイクルする[8]記載の酢酸の製造方法。
[10]第1蒸留塔に供給する前記蒸気流におけるクロトンアルデヒド濃度が0〜5.0質量ppm(好ましくは0.01〜4.0質量ppm、より好ましくは0.1〜3.0質量ppm、さらに好ましくは0.2〜2.0質量ppm)及び/又は2−エチルクロトンアルデヒド濃度が0〜3.0質量ppm(好ましくは0.01〜2.5質量ppm、より好ましくは0.02〜2.0質量ppm、さらに好ましくは0.03〜0.8質量ppm)及び/又は酢酸ブチル濃度が0.1〜13.0質量ppm(好ましくは0.2〜12.0質量ppm、より好ましくは0.3〜9.0質量ppm)である[1]〜[9]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[11]第1酢酸流におけるクロトンアルデヒド濃度が1.3質量ppm以下(好ましくは1.0質量ppm以下、より好ましくは0.85質量ppm以下、さらに好ましくは0.5質量ppm以下、特に好ましくは0.25質量ppm以下)及び/又は2−エチルクロトンアルデヒド濃度が1.0質量ppm以下(好ましくは0.50質量ppm以下)及び/又は酢酸ブチル濃度が15質量ppm以下(好ましくは10質量ppm以下、より好ましくは8質量ppm以下、さらに好ましくは5質量ppm以下、特に好ましくは3質量ppm以下)である[1]〜[10]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[12]前記脱クロトンアルデヒド工程における蒸留塔仕込液中のクロトンアルデヒド濃度が0.01〜50質量ppm(好ましくは0.1〜50質量ppm、より好ましくは0.3〜30質量ppm、さらに好ましくは0.5〜10質量ppm、特に好ましくは0.8〜7.0質量ppm、とりわけ1.0〜5.0質量ppm)である[1]〜[11]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[13]前記脱クロトンアルデヒド工程において、前記(i)〜(iii)のすべての条件を満たすように蒸留塔を操作する[1]〜[12]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[14]前記脱クロトンアルデヒド工程において、蒸留をバッチ処理で行う[1]〜[13]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[15]脱クロトンアルデヒド工程における蒸留塔の処理量が、第1蒸留塔に供給する蒸気流の量100質量部に対して、0.0001〜50質量部(好ましくは0.001〜30質量部、より好ましくは0.01〜10質量部、さらに好ましくは0.1〜5質量部)である[1]〜[14]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[16]脱クロトンアルデヒド工程における蒸留塔の塔頂凝縮液を前記水相及び/又は有機相及び/又は反応槽にリサイクルする[1]〜[15]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[17]第1蒸留塔の還流比について、当該第1蒸留塔に水相のみを還流させる場合は水相の還流比を3以上(好ましくは5以上、より好ましくは8以上、さらに好ましくは12以上)とする[1]〜[16]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[18]第1蒸留塔の還流比について、当該第1蒸留塔に有機相のみを還流させる場合は有機相の還流比を1.5以上(好ましくは2以上、より好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上)とする[1]〜[17]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[19]第1蒸留塔の還流比について、当該第1蒸留塔に水相及び有機相をともに還流させる場合は水相及び有機相の総和の還流比を2.3以上(好ましくは3.5以上、より好ましくは6以上、さらに好ましくは8.5以上)とする[1]〜[18]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[20]第1蒸留塔の還流比の上限が3000(好ましく1000、より好ましくは100、さらに好ましくは30)である[1]〜[19]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[21]前記(i)において、蒸留塔の還流比を0.05以上(好ましくは0.5以上、より好ましくは5以上、さらに好ましくは20以上、特に好ましくは30以上)とする[1]〜[20]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[22]前記(i)において、蒸留塔の還流比の上限が1000である[1]〜[21]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[23]前記(ii)において、蒸留塔の留出液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)と仕込液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)との比(前者/後者)を0.95以下(好ましくは0.80以下、より好ましくは0.70以下、さらに好ましくは0.60以下、特に好ましくは0.50以下、とりわけ0.30以下、なかんずく0.20以下)とする[1]〜[22]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[24]前記(iii)において、蒸留塔の缶出液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)と仕込液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)との比(前者/後者)を1.2以上(好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上、さらに好ましくは3.0以上、特に好ましくは4.0以上、とりわけ5.0以上、なかんずく10以上、中でも20以上)とする[1]〜[23]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[25]脱クロトンアルデヒド工程における蒸留塔の塔底にクロトンアルデヒドを濃縮し、酢酸とともに缶出液として系外に排出する[1]〜[24]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[26]反応槽の反応混合液中のアセトアルデヒド濃度が500質量ppm以下(好ましくは450質量ppm以下、より好ましくは400質量ppm以下、さらに好ましくは350質量ppm以下、特に好ましくは300質量ppm以下、とりわけ250質量ppm以下)である[1]〜[25]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[27]反応槽の反応混合液中のクロトンアルデヒド濃度が5質量ppm以下(好ましくは3質量ppm以下、より好ましくは2質量ppm以下)である[1]〜[26]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[28]反応槽の反応混合液中の2−エチルクロトンアルデヒド濃度が5質量ppm以下(好ましくは3質量ppm以下、より好ましくは2質量ppm以下)である[1]〜[27]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[29]反応槽の反応混合液中の酢酸ブチル濃度が0.1〜15質量ppm(好ましくは1〜12質量ppm、より好ましくは2〜9質量ppm)である[1]〜[28]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[30]反応槽における水素分圧が0.01MPa(絶対圧)以上(好ましくは0.015MPa(絶対圧)以上、より好ましくは0.02MPa(絶対圧)以上、さらに好ましくは0.04MPa(絶対圧)以上、特に好ましくは0.06MPa(絶対圧)以上、とりわけ0.07MPa(絶対圧)以上)である[1]〜[29]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[31]反応槽における水素分圧の上限が0.5MPa(絶対圧)(好ましくは0.2MPa(絶対圧))である[1]〜[30]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[32]脱クロトンアルデヒド工程において蒸留を連続式で行う際の蒸留塔への供給液の仕込み位置が、蒸留塔の高さ方向の上方から20%下〜80%下(2/10〜8/10)である[1]〜[31]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[33]脱クロトンアルデヒド工程において蒸留塔の塔頂蒸気の凝縮液の少なくとも一部を蒸留塔に還流し、前記凝縮液の少なくとも他の一部を留出液として抜き取り前記水相及び/又は有機相及び/又は反応槽にリサイクルする[1]〜[32]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[34]脱クロトンアルデヒド工程において蒸留塔の塔底からクロトンアルデヒドを含む缶出液を抜き取る[1]〜[33]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
[35]第1蒸留塔の還流比について、水相の還流比を2以上とする、[1]〜[34]のいずれか1つに記載の酢酸の製造方法。
2 蒸発槽
3,5,6,10 蒸留塔
4 デカンタ
7 イオン交換樹脂塔
8 スクラバーシステム
9 アセトアルデヒド分離除去システム
16 反応混合物供給ライン
17 蒸気流排出ライン
18,19 残液流リサイクルライン
54 一酸化炭素含有ガス導入ライン
55,56 水酸化カリウム導入ライン
57 触媒循環ポンプ
91 蒸留塔(第1脱アセトアルデヒド塔)
92 抽出塔
93 蒸留塔(第2脱アセトアルデヒド塔)
94 蒸留塔(抽出蒸留塔)
95 デカンタ
96 デカンタ
97 蒸留塔(脱アセトアルデヒド塔)
98 蒸留塔(抽出蒸留塔)
99 デカンタ
200 チムニートレイ
Claims (14)
- 金属触媒及びヨウ化メチルを含む触媒系、並びに、酢酸、酢酸メチル、水の存在下、メタノールと一酸化炭素とを反応槽で反応させて酢酸を生成させるカルボニル化反応工程と、
前記カルボニル化反応工程で得られた反応混合物を蒸発槽において蒸気流と残液流とに分離する蒸発工程と、
前記蒸気流を第1蒸留塔によりヨウ化メチル及びアセトアルデヒドから選択された少なくとも一種の低沸成分に富む第1オーバーヘッド流と酢酸に富む第1酢酸流とに分離するとともに、前記第1オーバーヘッド流を凝縮、分液させて水相と有機相とを得る脱低沸工程と、
前記第1酢酸流を第2蒸留塔により水に富む第2オーバーヘッド流と第1酢酸流よりも酢酸に富む第2酢酸流とに分離する脱水工程と、
前記水相及び/又は有機相の少なくとも一部を反応槽にリサイクルする第1オーバーヘッド流リサイクル工程と、
前記水相及び/又は有機相の少なくとも他の一部を蒸留塔で処理してクロトンアルデヒドを分離除去する脱クロトンアルデヒド工程と、
を備えた酢酸の製造方法であって、
第1蒸留塔の還流比について、当該第1蒸留塔に水相のみを還流させる場合は水相の還流比を2以上とし、有機相のみを還流させる場合は有機相の還流比を1以上とし、水相及び有機相をともに還流させる場合は水相及び有機相の総和の還流比を1.5以上とし、且つ、前記脱クロトンアルデヒド工程において下記(i)〜(iii)の少なくとも1つの条件を満たすように蒸留塔を操作し、
そして第2蒸留塔の還流比を1.0以上とする、酢酸の製造方法。
(i)当該蒸留塔の還流比を0.01以上とする
(ii)当該蒸留塔の留出液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)と仕込液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)との比(前者/後者)を1未満とする
(iii)当該蒸留塔の缶出液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)と仕込液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)との比(前者/後者)を1より大きくする - 前記第2オーバーヘッド流を前記反応槽にリサイクルする工程を有する請求項1記載の酢酸の製造方法。
- 前記脱クロトンアルデヒド工程において下記(iii')の条件を満たすように蒸留塔を操作する請求項1又は2記載の酢酸の製造方法。
(iii')当該蒸留塔の缶出液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)と仕込液中のクロトンアルデヒド濃度(質量ppm)との比(前者/後者)を2.0以上とする - 第2酢酸流におけるクロトンアルデヒド濃度が0.98質量ppm以下及び/又は2−エチルクロトンアルデヒド濃度が1.0質量ppm以下及び/又は酢酸ブチル濃度が15質量ppm以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の酢酸の製造方法。
- 第2酢酸流の過マンガン酸カリウム試験値が50分を超える請求項1〜4のいずれか1項に記載の酢酸の製造方法。
- 触媒系がさらにイオン性ヨウ化物を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の酢酸の製造方法。
- さらに、前記第1オーバーヘッド流を凝縮させた水相及び/又は有機相の少なくとも一部を蒸留してアセトアルデヒドを分離除去するためのアセトアルデヒド分離除去工程を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の酢酸の製造方法。
- 前記水相及び/又は前記有機相の少なくとも一部からアセトアルデヒドを分離除去した後の残液の少なくとも一部を反応槽にリサイクルする請求項7記載の酢酸の製造方法。
- 第1蒸留塔に供給する前記蒸気流におけるクロトンアルデヒド濃度が0〜5.0質量ppm及び/又は2−エチルクロトンアルデヒド濃度が0〜3.0質量ppm及び/又は酢酸ブチル濃度が0.1〜13.0質量ppmである請求項1〜8のいずれか1項に記載の酢酸の製造方法。
- 第1酢酸流におけるクロトンアルデヒド濃度が1.3質量ppm以下及び/又は2−エチルクロトンアルデヒド濃度が1.0質量ppm以下及び/又は酢酸ブチル濃度が15質量ppm以下である請求項1〜9のいずれか1項に記載の酢酸の製造方法。
- 前記脱クロトンアルデヒド工程における蒸留塔仕込液中のクロトンアルデヒド濃度が0.01〜50質量ppmである請求項1〜10のいずれか1項に記載の酢酸の製造方法。
- 前記脱クロトンアルデヒド工程において、前記(i)〜(iii)のすべての条件を満たすように蒸留塔を操作する請求項1〜11のいずれか1項に記載の酢酸の製造方法。
- 前記脱クロトンアルデヒド工程において、蒸留をバッチ処理で行う請求項1〜12のいずれか1項に記載の酢酸の製造方法。
- 脱クロトンアルデヒド工程における蒸留塔の処理量が、第1蒸留塔に供給する蒸気流の量100質量部に対して、0.0001〜50質量部である請求項1〜13のいずれか1項に記載の酢酸の製造方法。
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