JP6479310B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両などに搭載される燃料電池システムに関する。
従来、車両などに搭載される燃料電池システムとして、メタノール、ジメチルエーテル、ヒドラジンなどの液体燃料を使用する固体高分子形の燃料電池を備える燃料電池システムが知られている。
より具体的には、例えば、アノード電極(燃料側電極)およびカソード電極(酸素側電極)を備える燃料電池と、燃料を燃料電池に供給するとともに、その燃料電池から排出される燃料を燃料電池に還流するための燃料給排部と、空気を燃料電池に供給し、また、燃料電池から排出される空気を外部に排出するための空気給排部と、燃料電池から出力される電気エネルギを電動車両の動力とするための動力部とを備える燃料電池システムが、提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、このような燃料電池システムにおいて、燃料として、ヒドラジンを含む液体燃料を用いる場合、電気特性の向上を図るため、燃料に水酸化カリウムなどのアルカリ金属含有成分を添加することも知られている。
特開2010−129304号公報
一方、特許文献1に記載されるような燃料電池システムでは、燃料電池に供給された燃料が、アノード電極において反応することなく電解質膜を透過し、カソード電極側に漏出する場合がある(クロスリーク現象)。このような場合、漏出した燃料によって、カソード電極に劣化、損傷などを生じる場合がある。
具体的には、例えば、燃料としてヒドラジンを含む液体燃料を用い、また、液体燃料中に水酸化カリウムなどのカリウム含有成分が添加される場合には、カソード電極側に燃料が漏出すると、その燃料とともに、カリウム含有成分がカソード電極側に漏出される。
このような場合において、燃料電池が停止され、時間の経過に伴ってカソード電極が乾燥されると、カソード電極の表面にカリウム塩(例えば、水酸化カリウムと二酸化炭素との反応により生成する炭酸カリウムなど)などの塩が析出し、その塩によってカソード電極が劣化、損傷する場合がある。
そこで、本発明の目的は、酸素側電極の劣化、損傷を抑制できる燃料電池システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の燃料電池システムは、電解質膜と、前記電解質膜を挟んで対向配置される燃料側電極および酸素側電極とを備える燃料電池と、前記燃料電池に対して空気を供給する空気供給経路と、前記燃料電池から排出される空気を外部に排出するための空気排出経路と、前記空気供給経路に介在される空気供給弁と、前記空気排出経路に介在される空気排出弁と、前記燃料電池の作動停止時において、前記酸素側電極を湿潤させるための湿潤手段と、前記燃料電池における発電を停止させるか否かを判断し、前記湿潤手段、前記空気供給弁および前記空気排出弁の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記燃料電池における発電を停止すると判断した場合に、前記湿潤手段によって前記酸素側電極を湿潤させ、前記空気供給弁および前記空気排出弁を閉状態に変位させることを特徴としている。
本発明の燃料電池システムでは、燃料電池における発電が停止される場合に、湿潤手段によって酸素側電極が湿潤され、空気供給弁および空気排出弁を閉塞させる。すなわち、燃料電池の停止時には、酸素側電極が湿潤状態で保持される。
そのため、本発明の燃料電池システムでは、酸素側電極の乾燥を抑制することにより、塩の析出を抑制でき、その結果、酸素側電極の劣化、損傷を抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池システムを搭載した電動車両の概略構成図である。 図2は、図1に示す燃料電池システムの停止動作を説明するフロー図である。
1.電動車両の全体構成
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池システムを搭載した電動車両の概略構成図である。
図1において、電動車両1は、燃料電池を動力源とする車両である。電動車両1は、燃料電池システム2を搭載している。
燃料電池システム2は、燃料電池3と、燃料給排部4と、空気給排部5と、制御部6と、動力部7とを備えている。
(1)燃料電池
燃料電池3は、液体燃料が直接供給されるアニオン交換形燃料電池である。燃料電池3は、電動車両1の中央下側に配置されている。燃料電池3は、複数の単位セル11と、1対のエンドプレート12とを備えている。
各単位セル11は、略平板形状に形成されている。各単位セル11は、その厚み方向(図1の紙面左右方向)において互いに積層され、セルスタック10を構成している。以下、燃料電池3の説明において、単位セル11の積層方向を、積層方向と記載する。各単位セル11は、図1中の拡大図に示すように、膜電極接合体13と、アノード側セパレータ14と、カソード側セパレータ15とを備えている。
膜電極接合体13は、略平板形状に形成されており、電解質膜16と、電解質膜16を挟んで対向配置される燃料側電極としてのアノード電極17、および、酸素側電極としてのカソード電極18とを備えている。
電解質膜16は、アニオン交換形の高分子電解質膜から形成されている。
アノード電極17は、電解質膜16の積層方向一方側(図1の紙面右側)の表面に、薄層として積層されている。アノード電極17は、例えば、触媒を担持した触媒担体により形成されている。なお、アノード電極17は、触媒担体を用いずに、触媒から、直接形成することもできる。
カソード電極18は、電解質膜16の積層方向他方側(図1の紙面左側)の表面に、薄層として積層されている。カソード電極18は、例えば、触媒を担持した触媒担体により形成されている。なお、カソード電極18は、触媒担体を用いずに、触媒から、直接形成することもできる。
アノード側セパレータ14は、膜電極接合体13の積層方向一方側に配置されている。アノード側セパレータ14は、ガス不透過性の導電性材料から略平板形状に形成されている。アノード側セパレータ14の積層方向他方面には、積層方向一方に凹む葛折状の凹溝が形成されている。アノード側セパレータ14の積層方向他方面は、アノード電極17に接触している。アノード側セパレータ14の凹溝は、アノード電極17の積層方向一方面とともに、燃料流路19を形成する。燃料流路19は、エンドプレート12の後述する燃料供給口12Aおよび燃料排出口12Bに連続している。
カソード側セパレータ15は、膜電極接合体13の積層方向他方側に配置されている。カソード側セパレータ15は、ガス不透過性の導電性材料から略平板形状に形成されている。カソード側セパレータ15の積層方向一方面には、積層方向他方に凹む葛折状の凹溝が形成されている。カソード側セパレータ15の積層方向一方面は、カソード電極18に接触している。カソード側セパレータ15の凹溝は、カソード電極18の積層方向他方面とともに、空気流路20を形成する。空気流路20は、エンドプレート12の後述する空気供給口12Cおよび空気排出口12Dに連続している。
各エンドプレート12は、絶縁性の樹脂などから略平板形状に形成されている。各エンドプレート12は、セルスタック10を挟むように、燃料電池3の積層方向両側に配置されている。積層方向一方側のエンドプレート12には、その下端部に貫通形成される燃料供給口12Aと、その上端部に貫通形成される燃料排出口12Bとが形成されている。積層方向他方側のエンドプレート12には、その上端部に貫通形成される空気供給口12Cと、その下端部に貫通形成される空気排出口12Dとが形成されている。
(2)燃料給排部
燃料給排部4は、電動車両1において燃料電池3の後側に配置されている。燃料給排部4は、燃料タンク21と、燃料供給ライン23と、燃料還流ライン24と、排気ライン25とを備えている。
燃料タンク21は、燃料成分を含む液体燃料を貯蔵する。なお、燃料タンク21内の液体燃料の水位は、燃料電池3よりも下側に位置している。
燃料成分としては、例えば、ヒドラジン(NHNH)、水加ヒドラジン(NHNH・HO)、炭酸ヒドラジン((NHNHCO)、塩酸ヒドラジン(NHNH・HCl)、硫酸ヒドラジン(NHNH・HSO)、モノメチルヒドラジン(CHNHNH)、ジメチルヒドラジン((CHNNH、CHNHNHCH)、カルボンヒドラジド((NHNHCO)などのヒドラジン類が挙げられる。これらの燃料成分は、単独または2種類以上組み合わせて用いることができる。これらの燃料成分のうち、好ましくは、炭素を含まない化合物、すなわち、ヒドラジン、水加ヒドラジン、硫酸ヒドラジンなどが挙げられる。ヒドラジン、水加ヒドラジン、硫酸ヒドラジンなどは、COおよびCOの生成がなく、触媒の被毒が生じないことから、耐久性の向上を図ることができ、実質的なゼロエミッションを実現することができる。
また、燃料成分としてヒドラジン、水加ヒドラジン、硫酸ヒドラジンなどが用いられる場合、電池性能の向上を図る観点から、好ましくは、添加剤として、アルカリ金属含有成分(例えば、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物など)などが、適宜の割合で添加される。
燃料供給ライン23は、燃料タンク21から燃料電池3へ液体燃料を供給するための配管である。燃料供給ライン23の供給方向上流端は、燃料タンク21の下端部に接続されている。燃料供給ライン23の供給方向下流端は、燃料電池3の燃料供給口12Aに接続されている。燃料供給ライン23は、送液ポンプ26と、バルブ28とを備えている。
送液ポンプ26は、燃料供給ライン23の途中に介在されている。送液ポンプ26としては、例えば、ロータリーポンプ、ギヤポンプなどの回転式ポンプ、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプなどの往復式ポンプなどが挙げられる。送液ポンプ26は、燃料タンク21内の液体燃料を燃料電池3に供給する。送液ポンプ26は、ECU51(後述)に電気的に接続されている。
バルブ28は、送液ポンプ26と燃料電池3との間に配置されている。すなわち、送液ポンプ26の供給方向下流側において、燃料供給ライン23の途中に介在されている。バルブ28は、電磁バルブであり、ECU51(後述)に電気的に接続されている。バルブ28は、液体燃料の通過を許容する開状態と、液体燃料の通過を許容しない閉状態とに変位する。
燃料還流ライン24は、燃料電池3から燃料タンク21へ液体燃料を還流するための配管である。燃料還流ライン24の還流方向上流端は、燃料電池3の燃料排出口12Bに接続されている。燃料還流ライン24の還流方向下流端は、燃料タンク21の上端部に接続されている。燃料還流ライン24は、気液分離器27を備えている。
気液分離器27は、燃料還流ライン24の途中に介在されている。気液分離器27は、液体燃料とガス(気体)とを分離する。
排気ライン25は、気液分離器27で分離されたガスを電動車両1から外へ排気するための配管である。排気ライン25の排気方向上流端は、気液分離器27に接続されている。排気ライン25の排気方向下流端は、大気開放されている。なお、排気ライン25の途中には、ガスを無害化および無臭化するための図示しない浄化装置が介在されている。
(3)空気給排部
空気給排部5は、燃料電池3に対して空気を供給する空気供給経路としての空気供給ライン41と、燃料電池3から排出される空気を外部に排出するための空気排出経路としての空気排出ライン42とを備えている。
空気供給ライン41は、電動車両1の外から燃料電池3へ空気を供給するための配管である。空気供給ライン41の供給方向上流端は、大気開放されている。空気供給ライン41の供給方向下流端は、燃料電池3の空気供給口12Cに接続されている。空気供給ライン41は、送気ポンプ43と、空気供給弁44とを備えている。
送気ポンプ43は、空気供給ライン41の途中に介在されている。送気ポンプ43としては、例えば、エアコンプレッサなどが挙げられる。
空気供給弁44は、送気ポンプ43と燃料電池3との間に配置されている。すなわち、送気ポンプ43の供給方向下流側において、空気供給ライン41の途中に介在されている。空気供給弁44は、例えば、電磁バルブであり、ECU51(後述)に電気的に接続されている。空気供給弁44は、空気の通過を許容する開状態と、空気の通過を許容しない閉状態とに変位する。
空気排出ライン42は、燃料電池3から電動車両1の外へ空気を排出するための配管である。空気排出ライン42の排出方向上流端は、燃料電池3の空気排出口12Dに接続されている。空気排出ライン42の排出方向下流端は、大気開放されている。空気排出ライン42は、空気排出弁45を備えている。
空気排出弁45は、空気排出ライン42の途中に介在されている。空気排出弁45は、例えば、電磁バルブであり、ECU51(後述)に電気的に接続されている。空気排出弁45は、空気の通過を許容する開状態と、空気の通過を許容しない閉状態とに変位する。
また、空気給排部5は、さらに、燃料電池3の作動停止時(後述)において、カソード電極18を湿潤させるための湿潤手段としての空気加湿器46を備えている。
空気加湿器46は、送気ポンプ43と空気供給弁44との間に配置されている。すなわち、送気ポンプ43の供給方向下流側、かつ、空気供給弁44の上流側において、空気供給ライン41の途中に介在されている。空気加湿器46は、特に制限されず、公知の加湿装置を用いることができる。
空気加湿器46として、具体的には、例えば、水を貯留する水タンク(図示せず)と、その水を加熱するヒータ(図示せず)とを備え、水を所定温度に加熱して蒸気を発生させる加湿器などが挙げられる。
このような空気加湿器46は、空気供給ライン41を通過する空気を加湿可能としており、また、その加湿された空気によりカソード電極18を湿潤可能としている。また、このような空気加湿器46は、ECU51(後述)に電気的に接続されており、その作動および停止が、ECU51(後述)によって制御されている。
(4)制御部
制御部6は、制御手段としてのECU51と、速度計50とを備えている。
ECU51は、電動車両1における電気的な制御を実行するコントロールユニット(すなわち、Electronic Control Unit)であり、CPU、ROMおよびRAMなどを備えるマイクロコンピュータから構成されている。
速度計50は、ECU51に電気的に接続されている。速度計50は、電動車両1の速度を計測し、計測した速度をECU51に送信する。
(5)動力部
動力部7は、電動車両1の前端部において、いわゆるエンジンルーム内に配置されている。動力部7は、モータ52と、バッテリー53とを備えている。
モータ52は、燃料電池3に電気的に接続されている。モータ52は、燃料電池3から出力される電気エネルギーを電動車両1の駆動力として機械エネルギーに変換する。モータ52としては、例えば、三相誘導電動機、三相同期電動機などの公知の三相電動機などが挙げられる。
バッテリー53は、燃料電池3とモータ52との間の配線に電気的に接続されている。バッテリー53としては、例えば、ニッケル水素電池や、リチウムイオン電池などの公知の二次電池などが挙げられる。
2.燃料電池システムの発電動作
次いで、燃料電池システム2の発電動作について説明する。
電動車両1が作動されると、ECU51の制御により、バルブ28が開状態に変位され、燃料供給ライン23の送液ポンプ26が駆動される。また、これとともに、ECU51の制御により、空気供給弁44および空気排出弁45が開状態に変位され、空気供給ライン41の送気ポンプ43が駆動される。
燃料供給ライン23の送液ポンプ26が駆動すると、燃料タンク21内の液体燃料は、燃料供給ライン23を介して燃料電池3の燃料供給口12Aに供給される。燃料供給口12Aに供給された液体燃料は、アノード電極17の積層方向一方面と接触しながら燃料流路19内を流れ、燃料排出口12Bから燃料還流ライン24へ排出される。
また、空気供給ライン41の送気ポンプ43が駆動すると、電動車両1の外部から空気が取り込まれ、空気供給ライン41を介して燃料電池3の空気供給口12Cに供給される。空気供給口12Cに供給された空気は、カソード電極18の積層方向他方面と接触しながら空気流路20内を流れ、空気排出口12Dから空気排出ライン42へ排出される。
このとき、各単位セル11では、燃料成分が、例えば、ヒドラジンである場合には、下記反応式(1)〜(3)で表される反応が生じ、燃料電池3の発電が行なわれる。
(1) N+4OH→N+4HO+4e (アノード電極17での反応)
(2) O+2HO+4e→4OH (カソード電極18での反応)
(3) N+O→N+2HO (単位セル11全体での反応)
これらの反応により、ヒドラジン(N)が消費されるとともに、水(HO)および窒素ガス(N)が生成され、起電力(4e)が発生される。発生した起電力は、図示しないインバータにより三相交流電力に変換された後、モータ52に供給され、電動車両1の車輪を駆動させる機械エネルギーに変換される。なお、機械エネルギーに変換されなかった余剰の電力は、バッテリー53に蓄電される。
燃料排出口12Bから燃料還流ライン24に排出された液体燃料は、気液分離器27において、ガス(上記式(1)の反応において生成する窒素ガス(N)や、副生するアンモニア(NH)など)と分離されて、燃料タンク21に還流される。
3.燃料電池システムの停止
図2は、図1に示す燃料電池システムの停止動作を説明するフロー図である。
図2を参照しながら、燃料電池システム2の停止について説明する。この燃料電池システム2の停止は、ECUのメモリに記憶されている発電停止制御処理に基づいて実施(スタート)される。
電動車両1が走行しているときには、上記した発電動作により発電される。そして、電動車両1が停車すると、すなわち、速度計50の計測に基づいて、ECU51が、電動車両1の速度が0km/時であると判断したときには、ECU51は、燃料電池3における発電を停止すると判断する(S1:YES)。
すると、ECU51は、送気ポンプ43を駆動させた状態で、送液ポンプ26を停止させ、また、これとともに、空気加湿器46を作動させる。なお、このとき、上記の発電動作から引き続いて、空気供給弁44および空気排出弁45は開状態とされる(S2)。
そして、これにより燃料の供給が停止され、燃料電池3が作動停止する。
一方、空気加湿器46の作動により、空気供給ライン41を通過する空気が加湿され、その加湿された空気が、カソード電極18に供給される。その結果、カソード電極18が湿潤状態とされる。
また、これとともに、カソード電極18が湿潤状態であるか否かが、例えば、送気ポンプ43および空気加湿器46の作動時間などから、ECU51によって判断される(S3)。
そして、カソード電極18が湿潤状態でないと判断される場合(S3:NO)には、カソード電極18が湿潤状態に至るまで、送気ポンプ43および空気加湿器46を作動させる。
一方、カソード電極18が湿潤状態であると判断される場合(S3:YES)には、ECU51の制御によって、空気供給弁44および空気排出弁45を閉状態に変位させる。また、これとともに、送気ポンプ43および空気加湿器46が停止される(S4)。
これにより、燃料電池システム2における発電が停止される。
4.作用効果
このような燃料電池システム2では、燃料電池3に供給された燃料が、アノード電極17において反応することなく電解質膜16を透過し、カソード電極18側に漏出する場合がある(クロスリーク現象)。このような場合、漏出した燃料によって、カソード電極18に劣化、損傷などを生じる場合がある。
具体的には、例えば、燃料としてヒドラジンを含む液体燃料を用い、また、液体燃料中に水酸化カリウムなどのカリウム含有成分が添加される場合には、カソード電極18側に燃料が漏出すると、その燃料とともに、カリウム含有成分がカソード電極18側に漏出される。
このような場合、燃料電池3が停止され、時間の経過に伴ってカソード電極18が乾燥されると、その表面にカリウム塩(例えば、水酸化カリウムと二酸化炭素との反応により生成する炭酸カリウムなど)などの塩が析出し、塩によってカソード電極18が劣化、損傷する場合がある。
一方、上記の燃料電池システム2では、燃料電池3における発電が停止される場合に、空気加湿器46によってカソード電極18が湿潤され、空気供給弁44および空気排出弁45が閉塞される。すなわち、燃料電池3の停止時には、カソード電極18が湿潤状態で保持される。
そのため、上記の燃料電池システム2では、カソード電極18の乾燥を抑制することにより、塩の析出を抑制でき、その結果、カソード電極18の劣化、損傷を抑制することができる。
なお、上記した説明では、燃料電池3による発電が停止される場合に、空気加湿器46が作動されるが、必要により、燃料電池3の発電時に、空気加湿器46が作動されてもよい。
燃料電池3の発電時に空気加湿器46が作動されると、空気供給ライン41を通過する空気が加湿され、その加湿された空気がカソード電極18に供給される。そのため、カソード電極18が湿潤状態とされ、そのカソード電極18を介して、電解質膜5が湿潤状態とされる。これにより、電解質膜5の導電性の向上を図ることができ、燃料電池3の発電効率の向上を図ることができる。
また、このような場合において、燃料電池3による発電の停止時に、カソード電極18が湿潤状態である場合には、燃料電池3による発電の停止とともに、空気加湿器46が停止され、また、空気供給弁44および空気排出弁45が閉状態に変位されてもよい。
このような処理によっても、カソード電極18の乾燥を抑制することにより、塩の析出を抑制でき、その結果、カソード電極18の劣化、損傷を抑制することができる。
また、上記した説明では、空気供給ライン41を通過する空気が加湿されることによって、カソード電極18が湿潤状態とされたが、例えば、湿潤手段としてカソード電極18を洗浄するための洗浄装置を用いて、燃料電池3による発電の停止時に、カソード電極18を洗浄し、湿潤状態とさせてもよい。
さらには、湿潤手段として燃料給排部4を用い、上記のクロスリーク現象によりカソード電極18側に漏出する液体燃料によって、カソード電極18を湿潤状態とさせてもよい。
2 燃料電池システム
3 燃料電池
6 制御部
16 電解質膜
17 アノード電極
18 カソード電極
41 空気供給ライン
42 空気排出ライン
44 空気供給弁
45 空気排出弁
46 空気加湿器
51 ECU

Claims (1)

  1. 電解質膜と、前記電解質膜を挟んで対向配置される燃料側電極および酸素側電極とを備える燃料電池と、
    前記燃料電池に対して空気を供給する空気供給経路と、
    前記燃料電池から排出される空気を外部に排出するための空気排出経路と、
    前記空気供給経路に介在される空気供給弁と、
    前記空気排出経路に介在される空気排出弁と、
    前記燃料電池の作動停止時において、前記酸素側電極を湿潤させるための湿潤手段と、
    前記燃料電池における発電を停止させるか否か、および、前記酸素側電極が湿潤状態であるか否かを判断し、前記湿潤手段、前記空気供給弁および前記空気排出弁の動作を制御する制御手段とを備え、
    前記湿潤手段が、水を加熱して蒸気を発生させる加湿器であり、
    前記制御手段は、
    前記燃料電池における発電を停止すると判断した場合において、
    前記酸素側電極が湿潤状態でないと判断される場合に、前記酸素側電極が湿潤状態に至るまで、前記湿潤手段によって前記酸素側電極を湿潤させ、
    前記酸素側電極が湿潤状態であると判断される場合に、前記空気供給弁および前記空気排出弁を閉状態に変位させるとともに、前記湿潤手段を停止させる
    ことを特徴とする、燃料電池システム。

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