JP6472697B2 - 減速比を切り替え可能な回転テーブル - Google Patents
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Description
このような加工工程の中で、回転テーブルは、マシニングセンタ等に搭載されており、回転テーブルの使用としては、一般的には取り付けられたワークを任意の角度に割出して固定保持する用途として使用されている。また、他の使用例として回転テーブルに取り付けられたワークを切削力に耐えうる回転速度(低速)で連続回転させる用途もある。
切削加工工程では、回転テーブルは高い割出し精度と切削力に耐えうるだけの大きな回転トルクが必要とされる。そのため、回転テーブルはウォームとウォームホイールを組み合せたウォームギヤ機構を用いたウォーム減速機や、ローラギヤと出力軸に放射状に配置された複数のカムフォロアを噛合せたローラギヤカム機構を用いたローラギヤ減速機などの減速機構を組み込むことで高い割出し精度と大きな回転トルクを可能としている。
また、これらの減速機構の分解能は、サーボモータなどに付随しているエンコーダの分解能よりも出力軸側で高くすることができる。すなわち、ワークに近いところの回転位置精度を高くすることができるため、昨今では、これらの減速機構は一般的となっており、広く採用されている。
また、従来の回転テーブルは一系統の駆動力(モータなど)から一つの出力軸(スピンドルなど)に高い割出し精度と大きな回転トルクを出力している。
さらに、回転テーブルはマシニングセンタ等に搭載されるため、決められたワークの加工領域の中で加工領域を増やすために胴厚の薄い回転テーブルを常にユーザに要求されてきている。
また、工作機械業界では、タクトタイム(製造における、生産工程の均等なタイミングを図るための工程作業時間のこと。)を如何に短縮するかが問われおり、そのため、回転テーブルはタクトタイムをコンマ数秒でも短縮できるように、様々な技術を用いて開発されている。
すなわち、1台の回転テーブルで高精度割出し切削と高速回転切削のような1台2役を担う使い分けが可能となっている。
それ故、従来の旋盤からマシニングセンタ、またはマシニングセンタから旋盤への段取り替えなどが不要となり、タクトタイムの大幅削減を可能にしている。
また、特許文献1では回転精度を良くするために、遊星減速機構と第1のリングギア、及び第2のリングギアの噛合度合を高め、バックラッシを除去する構造として、第1のリングギアと第2のリングギアに夫々予圧機構を設け、組立時に予圧の調整作業を行う構造としている。
しかしながら、予圧機構が2つあることによって、その分、組立作業に時間がかかってしまう。また、部品点数も多いため、装置の長大化や製造コストが高くなってしまうという課題があった。
具体的には、第一の発明は、ボデーと、第1の駆動源と、この第1の駆動源からの駆動力を減速して伝達する第1の伝達機構と、この第1の伝達機構に固定される第1のリングギアと、第2の駆動源と、この第2の駆動源からの駆動力を減速して伝達する第2の伝達機構と、この第2の伝達機構に固定される第2のリングギアと、第1のリングギアと第2のリングギアとに噛合する遊星ギアとギアシャフトからなる少なくとも2つ以上の遊星減速機構と、この遊星減速機構によって第1の駆動力又は第2の駆動力を更に減速して伝達されるスピンドルと、遊星減速機構を前記スピンドルの任意の位置で固定する固定手段と、一方向からの予圧で、遊星減速機構と噛合する第1のリングギアと第2のリングギアとの噛合度合を同時に高める予圧機構と、を備えており、スピンドルの外周面には、遊星減速機構と同数の凹部が円周方向に等間隔に形成され、凹部の幅が、軸方向においてギアシャフト幅より幅広に形成され、夫々の駆動力から伝達される異なった減速比を遊星減速機構を介して共通のスピンドルに伝達することにより、減速比を切り替えることを特徴とする。
図1〜図3に示すように、本実施形態の減速比を切り替え可能な回転テーブル100は、ボデー1と、モータ10(第1の駆動源)と、このモータ10から発生する駆動力を減速して伝達する第1の伝達機構11と、この第1の伝達機構11に固定される第1のリングギア12と、モータ20(第2の駆動源)と、このモータ20から発生する駆動力を減速して伝達する第2の伝達機構21と、この第2の伝達機構21に固定される第2のリングギア22と、第1のリングギア12と第2のリングギア22に噛合する遊星減速機構30と、この遊星減速機構30によって夫々の駆動力を更に減速して伝達されるスピンドル2と、遊星減速機構30をスピンドル2の任意の位置で固定する固定手段50とを備えている。
また、スピンドル2の外周面には、6つの凹部40が円周方向に等間隔に形成されている。
凹部40は、後述のギアシャフトが移動可能な平坦なスライド面41と、回転軸Jの軸方向と平行移動する際のガイドの役割となるガイド面42とを有している。また、凹部の幅Wは、軸方向において後述のギアシャフト32の幅W1より幅広に形成されており、奥行きDは、ギアシャフト32の奥行きD1とほぼ同等以上で形成されている。
なお、本実施形態では凹部を6つとしているが、少なくとも2つ以上であれば構わない。
遊星ギア31は、中心に貫通穴を有しており、スピンドル2の外方に回転軸Jに対して放射状に等間隔で6つ備えられている。また、複数の遊星ギア31は、回転軸J方向に対しては同位置に配置されている。なお、本実施形態では遊星ギア31は6つとしているが少なくとも2個以上であれば構わない。
また、遊星ギア31の貫通穴にベアリングを介して軸支されており、一端側のフランジ部32aはスピンドル2に備えられたスライド面41に沿って回転軸J方向に移動可能に当接され、一方、他端側の円柱部32bは後述の固定手段50によって径方向内方に押圧されている。
また、ギアシャフト32はガイド面42をガイドとして軸方向に平行移動可能となっている。
止めネジ52は雄ネジ部52aと棒状部52bとで構成されている。
円環部材51は、遊星ギア31とギアシャフト32を覆うように幾分か隙間を有してギアシャフト32の外周に備えられており、タップ穴53に外方から止めネジ52を螺合し、螺合された止めネジ52の棒状部52bがギアシャフト32に設けられている係止溝32cと係止することで、止めネジ52はギアシャフト32を径方向内方へ押圧している。
すなわち、遊星減速機構30はスピンドル2に固定されたこととなる。
このような固定手段50により、本実施形態の回転テーブルは、径方向及び軸方向のスペースを縮小することが可能となる。
第1のリングギア12は、略円筒形状をしており、一端側が外周の外方に向けて鍔形状となっている。略円筒形状の外周に前述のウォームホイール11aが嵌合されており、鍔形状側にボルトで固定されている。一方、鍔形状側と反対側の他端側には遊星ギア31と噛合する噛合部12aが備えられている。
駆動側プーリ21aはモータ20の主軸に固定されており、モータ20aの回転と追従して回転可能となっている。駆動側プーリ21aの外周にはベルト21bがかけられている。
従動側プーリ21cは、中空円形断面形状をしており、スピンドル2の外方にベアリングを介して回転軸Jを中心に回転可能に軸支されており、第2のリングギア22にボルト23で第2のリングギア22と同軸になるように固定されている。また、従動側プーリ21cの外周には駆動側プーリ21aの駆動力が伝達されるベルト21bがかけられている。
ブレーキ機構17は中空円形断面形状をしており、ボデー1にボルト18で固定されており、流体圧によって停止している第2のリングギア22を固定保持し、回転不能にブレーキするようになされている。
ロックナット29aの調整によって、ベアリング25を介して第2のリングギア22が押圧されると、第2のリングギア22に備えられているカムフォロア22bが遊星ギア31を押圧する。
ロックナット29aによって適切な予圧に調整した後、円環部材51に螺合されている止めネジ52で、ギアシャフト32を径方向内方に全て均等に押圧することで、ギアシャフト32をスピンドル2に釣り合いをもたせて固定し、予圧が完了となる。
2 スピンドル
10、20 モータ
11 第1の伝達機構
12 第1のリングギア
21 第2の伝達機構
22 第2のリングギア
29 予圧機構
30 遊星減速機構
31 遊星ギア
32 ギアシャフト
32c 係止溝
40 凹部
50 固定手段
51 円環部材
52 止めネジ
53 タップ穴
100 回転テーブル
W 凹部幅
Claims (2)
- ボデーと、第1の駆動源と、
該第1の駆動源からの駆動力を減速して伝達する第1の伝達機構と、
該第1の伝達機構に固定される第1のリングギアと、
第2の駆動源と、
該第2の駆動源からの駆動力を減速して伝達する第2の伝達機構と、
該第2の伝達機構に固定される第2のリングギアと、
前記第1のリングギアと前記第2のリングギアとに噛合する遊星ギアとギアシャフトとからなる少なくとも2つ以上の遊星減速機構と、
該遊星減速機構によって前記第1の駆動力又は第2の駆動力を更に減速して伝達されるスピンドルと、
前記遊星減速機構を前記スピンドルの任意の位置で固定する固定手段と、
一方向からの予圧で、前記遊星減速機構と噛合する前記第1のリングギアと前記第2のリングギアとの噛合度合を同時に高める予圧機構と、を備えており、
前記スピンドルの外周面には、前記遊星減速機構と同数の凹部が円周方向に等間隔に形成され、
前記凹部の幅が、軸方向において前記ギアシャフト幅より幅広に形成され、
夫々の駆動力から伝達される異なった減速比を前記遊星減速機構を介して共通のスピンドルに伝達することにより、減速比を切り替えることを特徴とする回転テーブル。
- 前記固定手段が、前記遊星減速機構の外方に備えられる円環部材と固定部材とからなり、
前記ギアシャフトの一端には、係止溝が形成され、
前記円環部材には、前記遊星減速機構と同数の貫通されたタップ穴が円周方向に等間隔に形成され、
前記固定部材が前記円環部材のタップ穴と螺合し、さらに固定部材の下端面が前記係止溝に当接することで前記遊星減速機構を固定する、請求項1の回転テーブル。
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