JP6470035B2 - 座席用テーブル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、座席の側方に収納され、使用時に着座者の前方へ展開させるテーブルトップを備えた座席用テーブル装置に関し、特に、鉄道車両等の乗物用の座席に適用される。
従来、鉄道車両等に設置する乗物用の座席には、着座者の便宜を図るためにテーブルが設けられているものがある。このような座席用テーブルとしては、例えば図10に示すように、座席の側方にある肘掛けに設けられたものが知られている。すなわち、肘掛けの上面側が開閉可能なカバーとして構成され、その内部に折り畳み式のテーブルが収納されるタイプが多かった。
かかるテーブルを使用する際は、肘掛けのカバーを開き(図10(a)参照)、肘掛け内部よりテーブルを引き出しつつ前方へ180度回動させた後(図10(b)参照)、カバーを閉じて(図10(a)参照)、さらにテーブルを側方へ90度傾倒させる(図10(c)参照)。これにより、テーブルは着座者の前方にて略水平な状態に展開される。また、テーブル面積を大きくしたい場合は、2枚に折り畳まれたものを開いて使用することもできた(図10(d)参照)。ここでテーブルが設けられた肘掛けは、通常は座部のフレーム側に一体的に固定されていた。
また、乗物用の座席には、快適な座り心地を提供するためのリクライニング機構を備えたものが多い。このような座席では、通常は座部の後端側に背凭れが傾動可能に支持されており、着座者が背中で背凭れを後方に押すことにより、背凭れを後方に傾けることができ、また、ガススプリング等で所望の傾斜角度にロックすることができるように構成されていた。
このようなテーブルやリクライニング機構を備えた座席では、テーブルがある肘掛け自体は可動なものではなく固定されているため、リクライニング動作による背凭れの傾動位置に拘わらず、常に同じ高さを維持できるようになっていた。従って、リクライニング動作により背凭れが後方に倒れた際に、着座者は座席前方のテーブルからは離れてしまい、テーブルの使用環境が損なわれるという問題があった。
かかる従来の座席の問題に鑑みて、例えば特許文献1に開示されているように、テーブルの位置を任意に調整可能なテーブル装置が既に提案されている。すなわち、特許文献1には、テーブルを収納したハウジングを座席に対して所望の水平位置や高さ位置に調整してから、ハウジングの内部に収納されたテーブルを引き出した後、テーブルを側方へ回動させて水平な使用状態に支持するための構造が開示されている。
特開2008−74396号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載された座席用テーブルでは、テーブルを設けたハウジングの位置を予め調整可能であっても、その調整後は固定された肘掛けと同様に当該位置に維持される。そのため、背凭れをリクライニング(後傾)させても、これに応じてハウジングは動くことがないので、背凭れを後方へ倒すほど、着座者は座席前方のテーブルからは離れてしまい、テーブルの使用環境が損なわれ、その都度、ハウジング(テーブル)の位置を調整し直さなければならないという問題があった。
また、ハウジングの上面側は開閉可能なカバーとして構成されており、その内部にテーブルが収納されているため、一見しただけではテーブルの存在が判り辛く、テーブルに気づくことなく、結局使用できない場合も多いという問題があった。また、ハウジング(テーブル)を所望の水平位置に調整する操作が面倒であると共に、支持機構も複雑で高価になり、コストが嵩むという問題があった。
しかも、前述の図10に示した座席用テーブルと同様に、テーブルは2枚に折り畳まれた状態で収納されていた。従って、テーブルを使用する際には、テーブル全体を異なる2方向へ回動させる操作は不要であっても、折り畳まれた2枚のテーブルのうち一方を他方に対して上方へ回動させる動作が必要となる。かかる操作が面倒であると共に、その構造上、指を挟んでしまう虞もあった。
本発明は、以上のような従来の技術の有する問題点に着目してなされたものであり、リクライニング動作に連動してテーブルを追従させることで、どのリクライニング姿勢でも使い勝手の良いテーブルの使用環境を実現することができ、また、テーブルの所在を一目で容易に確認することができ、収納ないし使用に際して簡単な操作で取り扱うことが可能であり、操作時の安全性にも優れた座席用テーブル装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]座席(10)の側方に収納され、使用時に着座者の前方へ展開させるテーブルトップ(61)を備えた座席用テーブル装置(60a)において、
前記座席(10)は、座部(20)とその後端側に支持された背凭れ(30)とが、互いに連動するリクライニング動作が可能であり、
前記座部(20)の側方に、該座部(20)のリクライニング動作にそのまま連動する肘掛け(40)が一体に設けられ、
前記座部(20)の側方にて前記肘掛け(40)前方に連なる位置に、上面側が前記肘掛け(40)の延長部(50)をなす袖部(51)が設けられ、該袖部(51)は、前記座部(20)の前端側にて側方を覆うように配置され、
前記袖部(51)は、その上面側の後端が前記肘掛け(40)の前端に対して回動可能に連結され、該連結箇所を回動中心として袖部(51)全体は、上下方向に傾動可能に支持されると共に、袖部(51)の他の部位を変位可能に支持する袖部ガイド機構を備え、
前記袖部ガイド機構によって、前記リクライニング動作による前記座部(20)ないし前記肘掛け(40)の傾きの変化に拘わらず、前記袖部(51)は前記肘掛け(40)の前端に対して回動しつつ上面側が略水平な状態に支持され、
前記テーブルトップ(61)は、前記袖部(51)に設けられ、該袖部(51)内部に収納される格納状態と、該袖部(51)外部に引き出され、袖部(51)の上面側と同様に略水平な状態で着座者の前方に展開される使用状態とに変位可能であることを特徴とする座席用テーブル装置(60a)。
]前記座部(20)および前記背凭れ(30)は、ベースフレーム(11)上に支持され、
前記袖部ガイド機構は、該袖部(51)を構成する袖部フレーム(52)および前記ベースフレーム(11)の何れか一方に設けられ、前記袖部(51)の他の部位のリクライニング動作に連動した動きの軌跡に沿って延びるガイド溝(77)と、何れか他方に設けられ、前記ガイド溝(77)内に嵌合してスライド可能に案内される嵌合部(78)と、を有して成ることを特徴とする前記[]に記載の座席用テーブル装置(60a)。
]前記袖部(51)に、前記テーブルトップ(61)を立てた状態で収納する縦溝(53)を形成し、
前記テーブルトップ(61)は、前記縦溝(53)の開口より露出した一側端より前記縦溝(53)から上方に引き出され、前記縦溝(53)内に未だ残る他側端を回動中心として側方に傾倒されて前記使用状態に支持されることを特徴とする前記[]または[]に記載の座席用テーブル装置(60a)。
]前記縦溝(53)は、前記袖部(51)の内側面で細幅状に開口し、該開口より袖部(51)の内部を斜め下方に傾斜して延びるように形成され、
前記テーブルトップ(61)は、前記縦溝(53)の傾斜に沿って斜めに立てた状態で該縦溝(53)内に収納されることを特徴とする前記[]に記載の座席用テーブル装置(60a)。
]前記テーブルトップ(61)の一端側(62)には、前記縦溝(53)内に収納されている際に、該縦溝(53)の開口より露出して着座者が指を掛ける取手(62a)が設けられたことを特徴とする前記[]または[]に記載の座席用テーブル装置(60a)。
]前記テーブルトップ(61)の他端側(63)には、前記縦溝(53)から引き出す際に、該縦溝(53)の開口内側に留まる抜け止め用のストッパ(64)が設けられ、該ストッパ(64)が回動中心となることを特徴とする前記[],[]または[]に記載の座席用テーブル装置(60a)。
]前記ストッパ(64)には、前記テーブルトップ(61)を上面が略水平な状態に傾倒させた際に、当該回転角度に保持するための角度保持部が設けられたことを特徴とする前記[]に記載の座席用テーブル装置(60a)。
]前記テーブルトップ(61)は、両側方向に複数のユニット(61a,61b)に分割されて、各ユニット(61a,61b)同士はそれぞれ折曲可能にヒンジ(61c)を介して連結され、前記縦溝(53)内に収納されている際に、各ユニット(61a,61b)は互いに上面が同一平面上に並び、前記縦溝(53)から各ユニット(61a,61b)単位で引き出し可能であり、
前記各ユニット(61a,61b)同士の間のヒンジ(61c)に、前記縦溝(53)の開口より引き出されたユニット(61a)を、未だ縦溝(53)内のユニット(61b)に対して所定角度に折れ曲がり略水平な状態に保持する一方、前記縦溝(53)の開口より引き出されたユニット(61a,61b)同士では互いに180度に連なる状態に保持する角度保持部が設けられたことを特徴とする前記[],[],[],[]または[]に記載の座席用テーブル装置(60a)。
次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。
前記[1]に記載の座席用テーブル装置(60a)によれば、座席(10)の座部(20)と、その後端側に支持された背凭れ(30)とは、互いに連動するリクライニング動作が可能であり、着座者にとって快適な姿勢に調整することができる。また、テーブルトップ(61)は、収納ないし展開可能に支持され、使用時には着座者の前方へ略水平な状態に展開される。
テーブルトップ(61)が展開された使用時でも、リクライニング動作により座部(20)ないし背凭れ(30)の姿勢は変化するが、このリクライニング動作に連動して、テーブルトップ(61)は、上面が略水平な状態に保たれたまま、着座者との距離も一定に保たれるように変位する。
これにより、テーブルトップ(61)が一定の位置に留まる場合のように、リクライニング動作に伴って、テーブルトップ(61)と着座者の相対的な位置関係が、離れたり傾いたり等と使いづらい状態に変化することはない。よって、着座者はリクライニング動作による姿勢の変化に拘わらず、テーブルを快適に使用することができる。
座部(20)の側方に一体に設けられた肘掛け(40)は、座部(20)のリクライニング動作にそのまま連動する。座部(20)の側方にて前記肘掛け(40)前方に連なる位置に、上面側が肘掛け(40)の延長部(50)をなす袖部(51)が設けられ、該袖部(51)は、座部(20)の前端側にて側方を覆うように配置されている。袖部(51)の上面側も、肘掛け(40)として用をなし、着座者はより広い範囲で腕を乗せることができる。
ここで袖部(51)は、肘掛け(40)のように固定されるものではなく、袖部(51)の上面側における後端が前記肘掛け(40)の前端に対して回動可能に連結され、該連結箇所を回動中心として袖部(51)全体は、上下方向に傾動可能に支持されている。しかも、袖部(51)の上面側の後端以外の他の部位は、袖部ガイド機構によって支持されており、前記リクライニング動作による座部(20)ないし肘掛け(40)の傾きの変化に拘わらず、袖部(51)は肘掛け(40)の前端に対して回動しつつ上面側が略水平な状態に維持される。
すなわち、袖部(51)は、リクライニング動作に応じて肘掛け(40)が傾いても、袖部(51)の上面側の後端が連結された肘掛け(40)の前端に対して上下方向に回動でき、さらに袖部(51)の他の部位が袖部ガイド機構によって支持されつつ、袖部(51)の上面側を略水平な状態に保つ軌跡に沿って移動する。このように、袖部(51)は少なくとも2箇所で、略水平な状態に保たれるように支持される。なお、袖部(51)は肘掛け(40)の延長部(50)をなすが、肘掛け(40)の前端より屈曲する場合がある。
このような袖部(51)に前記テーブルトップ(61)は設けられている。すなわち、テーブルトップ(61)は、袖部(51)内部に収納される格納状態と、該袖部(51)外部に引き出され、袖部(51)の上面側と同様に略水平な状態に展開される使用状態とに変位可能となっている。このように、肘掛け(40)の前方に、その延長部(50)となる可動の袖部(51)を設けて、この袖部(51)をテーブルトップ(61)の収納ないし支持に利用することができる。
前記[]に記載の座席用テーブル装置(60a)によれば、座部(20)および背凭れ(30)はベースフレーム(11)上に支持されており、このベースフレーム(11)を利用して袖部ガイド機構を簡易に構成することができる。すなわち、袖部ガイド機構は、該袖部(51)を構成する袖部フレーム(52)および前記ベースフレーム(11)の何れか一方に設けたガイド溝(77)に、他方に設けた嵌合部(78)を嵌合させることで簡易に構成することができる。ここで、ガイド溝(77)は、袖部(51)の他の部位のリクライニング動作に連動した動きの軌跡に沿って延びて、他の部位の動きを規制する形状となっており、この形状に沿って嵌合部(78)は案内される。
また、具体的なテーブルトップ(61)への袖部(51)の取り付け態様としては、例えば前記[]に記載したように、袖部(51)に、テーブルトップ(61)を立てた状態で収納する縦溝(53)を形成する。ここで袖部(51)は、その内部にテーブルトップ(61)を収納できる厚みがあれば足りる。テーブルトップ(61)は、前記縦溝(53)の開口より露出した一側端より縦溝(53)から上方に引き出され、前記縦溝(53)内に未だ残る他側端を回動中心として側方に傾倒されて前記使用状態に支持される。このような簡単な操作でテーブルトップ(61)を取り扱うことができ、肘掛けのカバーや折り畳まれて重なり合うようなテーブルを開閉する必要はなく、安全性も向上する。
前記[]に記載の座席用テーブル装置(60a)によれば、前記縦溝(53)は、前記袖部(51)の内側面で細幅状に開口し、該開口より袖部(51)の内部を斜め下方に傾斜して延びるように形成され、テーブルトップ(61)は、前記縦溝(53)の傾斜に沿って斜めに立てた状態で該縦溝(53)内に収納される。これにより、テーブルトップ(61)を鉛直方向に出し入れする場合に比べて、引き上げ操作の負担が軽減されると共に、戻す際の落下速度も緩和される。
前記[]に記載の座席用テーブル装置(60a)によれば、テーブルトップ(61)の一端側(62)には、縦溝(53)内に収納されている際に、該縦溝(53)の開口より露出して着座者が指を掛ける取手(62a)が設けられている。そのため、テーブルトップ(61)の一端側(62)を掴みやすく、縦溝(53)内から容易に引き出すことができる。
前記[]に記載の座席用テーブル装置(60a)によれば、テーブルトップ(61)の他端側(63)には、縦溝(53)から引き出す際に、該縦溝(53)の開口内側に留まる抜け止め用のストッパ(64)が設けられ、該ストッパ(64)が回動中心となる。これにより、テーブルトップ(61)を引き出す際に抜け落ちることを防止でき、またストッパ(64)が回動中心を兼ねるので、いっそう構成を簡易化することができる。
前記[]に記載の座席用テーブル装置(60a)によれば、前記ストッパ(64)には、テーブルトップ(61)を上面が略水平な状態に傾倒させた際に、当該回転角度に保持するための角度保持部を設ける。これにより、回動中心を兼ねたストッパ(64)自体の構成によって、テーブルトップ(61)を略水平な状態に確実に保持することができる。
前記[]に記載の座席用テーブル装置(60a)によれば、テーブルトップ(61)は、その両側方向に複数のユニット(61a,61b)に分割され、各ユニット(61a,61b)同士はそれぞれ折曲可能にヒンジ(61c)を介して連結される。かかるテーブルトップ(61)は、前記縦溝(53)内に収納されている際に、各ユニット(61a,61b)は互いに上面が同一平面上に並んだ立てた状態となり、前記縦溝(53)から各ユニット(61a,61b)単位で引き出すことが可能となる。
各ユニット(61a,61b)同士の間のヒンジ(61c)には、前記縦溝(53)の開口より引き出されたユニット(61a)を、未だ縦溝(53)内のユニット(61b)に対して所定角度に折れ曲がり略水平な状態に保持する一方、前記縦溝(53)の開口より引き出されたユニット(61a,61b)同士では互いに180度に連なる状態に保持する角度保持部を設ける。
ここで前記縦溝(53)が延びる方向が、鉛直方向ないし鉛直方向に交差するよう外側に向かい斜め下方に傾斜する方向であれば、縦溝(53)内のユニット(61b)と縦溝(53)外の略水平なユニット(61a)の成す角度θは、直角(θ=90度)ないし鈍角(90度<θ<180度)の範囲内の所定角度となり、当該角度に保持される。
また、縦溝(53)外で略水平に並ぶ各ユニット(61a,61b)間の角度は、180度に保持されるが、この角度規制は、180度より開く方向への規制のみならず、閉じる方向への規制を含めても良い。あるいは、180度より開く方向への規制だけとし、閉じる方向への規制は、あくまで前記所定角度までに設定した上で、最外端にあるユニット(61a)を前記座席(10)の反対側の肘掛け上に支持するようにして、閉じる方向への規制に代えても良いが、この場合の各ユニット(61a,61b)の数は2枚となる。
本発明に係る座席用テーブル装置によれば、リクライニング動作に連動してテーブルを追従させることで、どのリクライニング姿勢でも使い勝手の良いテーブルの使用環境を実現することができる。また、テーブルの所在を一目で容易に確認することができ、収納ないし使用に際して簡単な操作で取り扱うことが可能である。さらに、テーブルの操作時の安全性も向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る座席がアップライト姿勢にある状態を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る座席を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る座席を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る座席がリクライニング姿勢にある状態を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態に係るテーブルトップの収納状態を示す(a)平面図と(b)正面図である。 本発明の実施の形態に係るテーブルトップのうち一部のみ引き出した使用状態を示す(a)平面図と(b)正面図である。 本発明の実施の形態に係るテーブルトップの全てを引き出した使用状態を示す(a)平面図と(b)正面図、(c)側面図である。 本発明の実施の形態に係る袖部ガイド機構の動きを説明する一連の側面図である。 本発明の実施の形態に係るテーブルトップの操作を説明する一連の平面図である。 従来のテーブルトップの操作を説明する一連の説明図である。
以下、図面に基づき本発明を代表する一実施の形態を説明する。
図1〜図9は、本発明の一実施の形態を示している。
本実施の形態に係る座席10は、例えば鉄道車両等の乗物の客室内に設置されるものであり、座部20の後端側に背凭れ30が支持され、座部20および背凭れ30が互いに連動するリクライニング動作が可能に構成されている。
かかる座席10に、座席用テーブル60ないし座席用テーブル装置60aが装備されている。ここで座席用テーブル60とは、その主要部をなすテーブルトップ61と、これを直接支持する機構を指し、座席用テーブル装置60aとは、テーブルトップ61と、これを直接支持する機構だけでなく、テーブルトップ61を設ける後述の袖部51や袖部ガイド機構も含む概念とする。
座席10のリクライニング動作では、詳しくは後述するが、座部20の後端側が後退しつつ前端側より大きく下降し、該座部20の動きに伴い背凭れ30も後方へ傾きながら下降する。このようなリクライニング動作による座部20ないし背凭れ30の姿勢の変化に拘わらず、テーブルトップ61は、詳しくは後述するが、ガイド機構によって、着座者の前方へ展開された使用時には、上面が略水平な状態に保たれると共に、着座者との距離も一定に保たれるように構成されている。以下、座席10の各部の構成を順に説明する。
図1〜図3に示すように、座席10は、フロア上に固定されたベースフレーム11上に、2人掛けの座部20および背凭れ30が支持されている。また、各座部20ごとの両側には、それぞれ一対の肘掛け40,40が設けられている。さらに、各座部20が左右に相対向する座席中央寄りの側方には、こちら側の肘掛け40の前方に連なる位置に、上面側が肘掛け40の延長部50をなす袖部51が設けられている。袖部51は、座部20の前端側にて側方を覆うように配置され、詳しくは後述するが、袖部51にテーブルトップ61が設けられている。
座席10の土台であるベースフレーム11は、フロア上に直接固定する基台12に、各座部20ごとの両側で左右一対に並ぶ側板13,13を立設し、各側板13間の前方と後方をそれぞれ両側方向に延びる一対のシャフト14,14で連結して構成されている。ここで側板13は、図示した形状に加工した金属製の板材から成り、シャフト14は、金属製のパイプ材から成る。なお、基台12に対してベースフレーム11を、回転機構(図示せず)を介して略水平方向に180度回転可能に支持すれば、座席10前後の逆向きに方向転換することができる。
座部20は、その内部の座部フレームに発泡ウレタン等のクッション材を装着し、クッション材の座面を表皮材で被覆して構成される。同様に背凭れ30も、その内部の背凭れフレーム31にクッション材を装着し、クッション材の背凭れ面を表皮材で被覆して構成される。背凭れ30には、その下端より延出した背凭れフレーム31の左右両側に、前方へ突出する略三角形の支持ブラケット32が一体に設けられている。この支持ブラケット32の先端は、枢軸33を介して座部20の後端側に回動可能に支持されており、背凭れ30は、枢軸33を回動中心として、座部20に対して所定の角度範囲で回動する。このような座部20および背凭れ30は、互いに連動するリクライニング動作が可能である。
また、座部20の両側にある一対の肘掛け40,40は、それぞれ座部20の側方を覆う袖状の側部41の上面側に設けられている。かかる側部41は上面側の肘掛け40も含めて、板状の側部フレーム42に、クッション材や表皮材等を被覆して構成され、座部20(の座部フレーム)の両側に一体に固定されている。よって、肘掛け40ないし側部41は、座部20のリクライニング動作と一体に変位し、その側部フレーム42は、ベースフレーム11の側板13の内側に対向する状態に配置される。また、背凭れフレーム31の支持ブラケット32は、側部フレーム42に対して回動可能に枢支されている。
一対の肘掛け40,40のうち座席中央寄りの肘掛け40の前方には、前述した袖部51が設けられている。袖部51は、側部41の前方に連なるように配置され、その上面側は、肘掛け40に連続する延長部50として構成されている。よって、袖部51も上面側である延長部50は肘掛けをなす。
袖部51は、側部41とほぼ同じ厚さの全体的に扁平な略立方体状であり、上面側の延長部50も含めて、底浅な枠状の袖部フレーム52に、クッション材や表皮材等を被覆して構成される。袖部51の内部には、袖部フレーム52の内側に沿うようにテーブルトップ61を収納するための空間がある。なお、袖部51は、側部41と異なり変位可能に支持されており、前記リクライニング動作に連動するが、詳しくは後述する。
座席用テーブル60ないし装置60aは、座席10の側方に収納され、使用時に着座者の前方へ展開させるテーブルトップ61を備えている。テーブルトップ61は、着座者の前方に位置する座席10の側方の前記袖部51に設けられており、袖部51には、テーブルトップ61を立てた状態で収納する縦溝53が形成されている。
テーブルトップ61は、縦溝53の開口53aより露出した一端側62より縦溝53から上方に引き出され、縦溝53内に未だ残る他端側63を回動中心として側方に傾倒されて、上面が略水平な状態に保持される。すなわち、テーブルトップ61は、袖部51の縦溝53の内部に収納される格納状態と、該縦溝53の外部に引き出され、袖部51の上面側である延長部50と同様に、略水平な状態に展開される使用状態とに変位可能である。
図5〜図7に示すように、縦溝53は、袖部51の内面側で細幅状に開口し、該袖部51の内部を下方に延びている。縦溝53は、座席10の側方より外側に向かい斜め下方に傾斜するように形成されている。ここで「座席10の側方」とは、2人掛けの座席全体の側方ではなく、各座部20ごとに一つの座席と捉えた場合の側方、すなわち座部20の側方の意味である。テーブルトップ61は、縦溝53の傾斜に沿って斜めに立てた状態で該縦溝53内に収納される。
テーブルトップ61は、例えば、合成樹脂や金属により全体的には横長矩形の板状に形成されている。テーブルトップ61の一端側62には、前記縦溝53内に収納されている際に、該縦溝53の開口53aより露出して着座者が指を掛ける取手62aが設けられている。かかる取手62aは、一端側62の裏面側で端縁に沿って所定長さ延びた凹溝状に形成されている。
テーブルトップ61の他端側63には、前記縦溝53から引き出す際に、該縦溝53の開口53a内側に留まる抜け止め用のストッパ64が設けられており、ストッパ64がテーブルトップ61全体の回動中心となる。ここでストッパ64は、他端側63として区画された短い長さの端縁部位と、テーブルトップ61の他の部位とを、互いに回動可能に連結するヒンジを兼ねている。
すなわち、ストッパ64ないし他端側63の前後幅は、テーブルトップ61の他の部位より若干大きく、前記縦溝53の開口53aの内縁を通過できない寸法に設定されている。よって、ストッパ64ないし他端側63は、テーブル使用時に縦溝53内に留まり、テーブルトップ61を使用状態に支持するための土台となる。なお、必ずしもストッパ64自体が回動中心となるものに限らず、ストッパ64の傍らに別途ヒンジ等の回動中心を設けても良い。
ストッパ64であるヒンジには、該ヒンジを回動中心としてテーブルトップ61を上面が略水平な状態に傾倒させた際に、当該回転角度に保持するための角度保持部が設けられている。すなわち、図7(b)に示すように、ヒンジ自体の構造として、縦溝53の傾斜に沿って斜めの状態に留まる他端側63に対して、テーブルトップ61の他の部位は直角より若干大きな所定角度までに回動が規制されることで、ちょうど水平な状態に保持できるように構成されている。
詳しく言えばヒンジ自体の構造として、角度保持部を、互いに整合する他端側63と他の部位との端部同士が、前述した所定角度でちょうど係合する形状とすれば良い。ここでの所定角度は、水平方向に対する縦溝53の具体的な傾斜角度に応じて適宜変更し得る設計事項である。なお、角度保持部は、ヒンジ自体の構造とは別に、他の周知の代替の手段によって構成しても良い。
また、テーブルトップ61は、本実施の形態では1枚の一体物ではなく、両側方向に2枚のユニット61a,61bに分割され、各ユニット61a,61b同士はそれぞれ折曲可能にヒンジ61cを介して連結されている。ここでテーブルトップ61の一端側62を含むユニット61aは、もう一方の主要部をなすユニット61bよりも、長さが短い小さな面積に形成されている。かかるテーブルトップ61は、前記縦溝53内に収納されている際に、各ユニット61a,61bは互いに上面が同一平面上に並び、前記縦溝53から各ユニット単位で引き出すことが可能である。
各ユニット61a,61b間のヒンジ61cは、前述したストッパ64が兼ねるヒンジと同様の構成であるが、ストッパとしての機能は不要である。かかるヒンジ61cには、縦溝53の開口53aより引き出されたユニット61aを、未だ縦溝53内のユニット61bに対して所定角度に折れ曲がり略水平な状態に保持する一方、前記縦溝53の開口53aより引き出されたユニット61a,61b同士では、互いに180度に連なる状態に保持する角度保持部が設けられている。
ヒンジ61cにある角度保持部も、前記ストッパ64の場合と同様に、互いに整合する各ユニット61a,61bの端部同士が、前述した所定角度でちょうど係合する形状とすれば良い。すなわち、ヒンジ61c自体の構造として、縦溝53の傾斜に沿って斜めの状態に留まるユニット61bに対して、ユニット61aは直角より若干大きな所定角度までに回動が規制され、かつ反対方向への回動範囲は互いに180度までに規制される係合関係に構成すると良い。なお、反対方向への回動範囲の規制は、前記ストッパ64についても同様に構成すると良い。もちろん、ヒンジ自体の構造とは別に、他の周知の代替の手段によって回動範囲を規制しても良い。
次に、座席10をリクライニング動作させるリクライニング機構について説明する。
リクライニング機構は、座席10を、背凭れ30が最も起立したアップライト姿勢(図1参照)から最も後傾したリクライニング姿勢(図4参照)へ変位させるものである。かかるリクライニング機構は、座部20を後退させつつ前端よりも後端を大きく下降させる座部ガイド機構と、背凭れ30を座部20の動きに合わせて後退させつつ後方へ傾けながら下降させる背凭れガイド機構と、を有している。
図1、図4に示すように、座部ガイド機構は、前記ベースフレーム11の側板13の前後位置に設けられた2つのガイド溝71,72と、これらに対応して座部20に設けられた2つの嵌合部73,74とから成る。詳しく言えば、ベースフレーム11の側板13は、座部20の前後方向の長さに対応した長さを備えており、一方のガイド溝71は、側板13の前方位置に配置され、他方のガイド溝72は、前記ガイド溝71と離れた側板13の中央よりやや後方位置に配置されている。
一方のガイド溝71は、座部20より前方かつ下方の位置に想定されたリクライニング動作の回動中心P(図1参照)を中心とする円周上に沿う円弧状に穿設されている。他方のガイド溝72は、同じく回動中心Pを中心とする円周上に沿う円弧状に穿設されている。ここで一方のガイド溝71の円弧の中心角と他方のガイド溝72の円弧の中心角の大きさは同じであり、ガイド溝72が回動中心Pより後方に離れているため、ガイド溝72は、ガイド溝71よりも下方に長く延びている。
一方のガイド溝71に対応する嵌合部73は、座部20と一体の側部フレーム42の下部外面側で前方位置より外側へ突出するように設けられている。かかる嵌合部73は、ガイド溝71内に移動可能に嵌合して案内される合成樹脂製のスライダーであり、ガイド溝71の全長の所定長さ分だけ円弧状に延び、その上下端は半円形であり、ガイド溝71の幅寸法よりも若干小さい幅で、ガイド溝71より抜け落ちない厚さに成形されている。
他方のガイド溝72に対応する嵌合部74は、前記側部フレーム42の下部外面側で後方位置より外側へ突出するように設けられている。かかる嵌合部74も、ガイド溝72内に移動可能に嵌合して案内される合成樹脂製のスライダーであり、前記嵌合部73と同様な形状に合成樹脂で成形されている。なお、各嵌合部73,74はスライダーに限定されるものではなく、1ないし複数のローラーで構成しても良い。
このような座部ガイド機構によって、座席10のリクライニング動作時に、座部20は後端側が後退しつつ前端側より大きく下降するように変位する。詳しくは、座部20の下方にある2つの嵌合部73,74が、それぞれ対応するガイド溝71,72内を下方に案内されつつ移動することで、座部20は前述した変位に規制される。なお、座部ガイド機構を構成するガイド溝71,72と嵌合部73,74は、必ずしも2組に限定されるものではなく、次述する背凭れガイド機構との関係で1組だけで構成することも可能であり、また、3組以上により支持安定性を増すように構成しても良い。
また、背凭れガイド機構は、前記ベースフレーム11の側板13の後方位置に設けられた1つのガイド溝75と、これに対応して背凭れ30に設けられた1つの嵌合部76とから成る。詳しく言えば、ガイド溝75は、前記側板13において前記ガイド溝72よりもさらに後方位置で、後方に向かって斜めに延び上がるように穿設されている。ここでガイド溝75は、必ずしも円弧状に延びる形状ではなく、前述した座部ガイド機構による座部20の動きに伴って、座部20に対する背凭れ30の支持角度を、所定の角度範囲内で最適な角度に保つように案内する形状に設定される。
嵌合部76は、前記背凭れフレーム31の左右両側の下端より外側へ突出するように設けられている。かかる嵌合部76は、ガイド溝75内に移動可能に嵌合して案内される合成樹脂製のローラーであり、ガイド溝75の幅寸法よりも若干小さい外径で、ガイド溝75より抜け落ちない厚さに成形されている。なお、嵌合部76であるローラーは回転可能に枢支されたものに限らず、回転不能に固定されたものでも良く、ローラーの代わりにスライダーとして構成しても良い。
このような背凭れガイド機構によって、座席10のリクライニング動作時に、背凭れ30は後方へ傾きながら下降する。詳しくは、背凭れ30の下方にある嵌合部76が、ガイド溝75内を下方に案内されつつ移動することで、背凭れ30は単に座部20の変位分だけ後方へ傾き下降するだけでなく、座部20に対する相対的な支持角度も、一定なものではなく枢軸33を回動中心として所定の角度範囲内で最適な角度に傾くように規制される。
次に、テーブルトップ61を設けた袖部51を支持するための袖部ガイド機構について説明する。袖部51は、前述したように片方の側部41の前方に連なるように配置されているが、側部41と同様に座部20に固定されたものではなく、前記リクライニング動作に伴って変位可能に支持されている。すなわち、袖部51は、その上面側である延長部50の後端(詳しくは袖部フレーム52の上部後端)が、前記肘掛け40の前端(詳しくは側部フレーム42の上部前端)にヒンジ54を介して回動可能に連結されている。
よって、袖部51全体は、側部41との連結箇所であるヒンジ54を回動中心として、上下方向に傾動可能となる。また、袖部51は、前記連結箇所以外の他の部位も、袖部ガイド機構によって変位可能に支持されている。ここで袖部ガイド機構は、前記ベースフレーム11の側板13の前方位置に設けられたガイド溝77と、これに対応して袖部51に設けられた嵌合部78とから成る。ガイド溝77は、必ずしも円弧状に延びる形状ではなく、前述したリクライニング動作による肘掛け40の動きに伴って、延長部50を略水平な状態に維持しつつ追従させるように案内する形状に設定される。
嵌合部78は、前記袖部フレーム52の下部後端より、側板13に重なる内側へ突出するように設けられている。かかる嵌合部78は、ガイド溝77内に移動可能に嵌合して案内される合成樹脂製のローラーであり、ガイド溝77の幅寸法よりも若干小さい外径で、ガイド溝77より抜け落ちない厚さに成形されている。なお、嵌合部78も前記嵌合部76と同様に、回転可能に枢支されたローラーに限らず、回転不能に固定されたものでも良く、ローラーの代わりにスライダーとして構成しても良い。
このような袖部ガイド機構と、ヒンジ54を介した肘掛け40との連結により、前記リクライニング動作による座部20ないし肘掛け40の傾きの変化に拘わらず、袖部51全体は肘掛け40の前端に対して回動しつつ、延長部50が略水平な状態に維持される。その結果、袖部51に設けられたテーブルトップ61も、着座者の前方へ展開された使用時には、リクライニング動作に連動して、上面が略水平な状態に保たれると共に、着座者との距離も一定に保たれる。ここで、テーブルトップ61において着座者側を向く端縁は、座席10の側面視において前記肘掛け40の前端に対して、該前端のリクライニング動作時の軌跡に沿って移動することになる。
また、図示省略したが前記ベースフレーム11の内部には、座部20および背凭れ30を、任意の傾斜角度から最も前方へ起立したアップライト位置まで復元させると共に、任意の位置にて前記復元のロックが可能な動力源であるガススプリング等から成るダンパーが設けられている。かかるダンパーはロック機構を備えており、該ロック機構によって座部20および背凭れ30を任意の傾斜角度にロックできるように構成されている。
なお、ロック機構によるロックを解除するための操作部は、例えば前記側部41の適所に設けると良い。かかる操作部によってロックを解除すると、ダンパーからの復元力に抗して背凭れ30に体重をかけて押すことが可能となり、背凭れ30を最も後方へ傾斜したリクライニング姿勢に至るまでの任意の位置に傾動させることができる。
さらに、図2、図9には示したが、座部20の前端下方には、レッグレスト80を設けても良い。レッグレスト80は、駆動機構を介して下方へ垂下する収納位置と、前方へ延びる足載位置との間で移動可能に支持されている。なお、レッグレスト80は、その駆動機構を前記リクライニング動作に連動させることで、座部20がアップライト位置にある時は収納位置に支持される一方、座部20がリクライニング姿勢に傾くのに伴い足載位置に移動するように構成しても良い。
次に、本実施の形態に係る座席10の作用を説明する。
図3に示すように、各座部20の座席中央寄りの肘掛け40の前方には袖部51があり、該袖部51の上面側は、肘掛け40の前方に連なる延長部50となるため、着座者はより広い範囲で腕を乗せることができる。この袖部51の内側面には、テーブルトップ61を収納する縦溝53が形成されており、テーブルを使用しないとき、図5に示すように、テーブルトップ61は縦溝53内で折り畳まれることなく立てた状態で収納される。
このように、テーブルトップ61が縦溝53内に収納された格納状態にあるとき、テーブルトップ61の上方を向く一端側62は、縦溝53の上端の開口53aより露出しており、その存在を外部から容易に目視することができる。
テーブルを使用するときは、テーブルトップ61を、そのまま一端側62より縦溝53から上方に引き出せば良い。一端側62の裏面側には、端縁に沿って凹溝状に形成された取手62aがあるため、着座者は一端側62を掴みやすく、縦溝53内から容易に引き出すことができる。
図6に示すように、テーブルトップ61のうち、一端側62側の小さいユニット61aだけを使用する場合は、ヒンジ61cの部位まで縦溝53の開口53aより引き出す。引き出されたユニット61aは、ヒンジ61cを回動中心として側方に傾倒され、略水平な使用状態に支持される。ヒンジ61cには角度保持部があるため、ユニット61aは、未だ縦溝53内に残った他方のユニット61bに対して、直角より若干大きな所定角度に回動が規制されることで水平な状態に保持される。なお、ユニット61aの表面側には、コップ等を保持する窪みが設けられている。
図7に示すように、テーブルトップ61全体を使用する場合は、一方のユニット61aだけでなく他方のユニット61bも、そのまま縦溝53から上方に引き出し、縦溝53内に留まるストッパ64を回動中心として側方に傾倒させる。ここでストッパ64が兼ねるヒンジにも、前記ヒンジ61cと同様の角度保持部があるため、引き出されたユニット61bは、未だ縦溝53内に残った他端側63に対して、直角より若干大きな所定角度に回動が規制されることで水平な状態に保持される。
なお、前記ヒンジ61cの角度保持部は、各ユニット61a,61bが互いに開く方向へは180度に規制するが、各ユニット61a,61bが互いに閉じる方向へは、前記所定角度での規制となる。よって、各ユニット61a,61bが互いに180度に連なる状態から閉じないように規制する手段も別途必要となる。具体的には例えば、最外端であるユニット61aの少なくとも一部を、座部20の反対側の肘掛け40ないしその付属物上に載置するようにしたり、あるいは、ヒンジ61c自体の角度保持部とは別に、各ユニット61a,61bが180度より閉じない状態にも選択的に規制可能な周知のロック手段等を設けることになる。
以上のように、テーブルトップ61は基本的には、そのまま縦溝53から引き出し傾倒させるだけの一連の動作で、上面が略水平な状態に保持することができる。また、テーブルトップ61を収納する際は、そのまま逆の動作で縦溝53内に戻すことができる。このような簡単な操作だけでテーブルトップ61を取り扱うことができ、従来の肘掛けのようにカバーや折り畳まれて重なり合うようなテーブルを開閉する必要はなく、折り畳まれたテーブルの開閉時に指が挟まれる虞もなくなり安全性も向上する。
特に、前記縦溝53は袖部51の内側面に開口しており、着座者からは視認しやすい位置となり、なおさら容易に確認することができる。また、縦溝53は、その開口53aより袖部51の内部を、側方に向かって斜め下方に傾斜するように延びている。これにより、テーブルトップ61を鉛直方向に出し入れする場合に比べて、引き上げ操作の負担が軽減されると共に、戻す際の落下速度も緩和される。また、本実施の形態のように、テーブルトップ61が、その両側方向に複数のユニット61a,61bに分割されている場合は、縦溝53から各ユニット61a,61b単位で引き出して使用することができる。
次に、座席10全体のリクライニング動作について説明する。
座席10は、座部20と背凭れ30が互いに連動するリクライニング動作が可能であり、図1に示すアップライト姿勢ないし図4に示すリクライニング姿勢の間で、着座者は所望の姿勢に適宜調整することができる。着座者が前記ロック機構のロックを解除して、座席10の後方へ体重をかけると、前記ダンパーの復元力に抗して座部20と背凭れ30の姿勢は変化する。
ここで、座部20の動きは座部ガイド機構によって規制される。すなわち、座部20にある各嵌合部73,74が、側板13にある各ガイド溝71,72内をスライドしつつ案内される。また、背凭れ30の動きは背凭れガイド機構によって規制される。すなわち、背凭れ30にある嵌合部76が、側板13にあるガイド溝75内をスライドしつつ案内される。
図1に示すアップライト姿勢では、各ガイド溝71,72の上端に各嵌合部73,74は位置し、同じくガイド溝75の上端に嵌合部76は位置している。図4に示すリクライニング姿勢に至ると、各嵌合部73,74は各ガイド溝71,72の下端まで移動し、嵌合部76もガイド溝75の下端まで移動する。
このような座部ガイド機構によって、座部20は図1に示した回動中心Pを中心に回動する。その結果、座部20は後端側が後退しつつ前端側より大きく下降するように変位する。ここで回動中心Pは、座部20より前方かつ下方の位置、すなわち着座者のくるぶし付近に想定されており、背凭れ30後方への倒れ込みを最小限に抑えつつ、十分な傾斜角度を得ることができる。
また、背凭れガイド機構によって、背凭れ30は、座部20の後端側と一緒に後方へ傾きながら下降する。しかも、背凭れ30は、支持ブラケット32の枢軸33を回動中心として、座部20自体に対しても後方へ所定の角度範囲で後方へ傾く。ここでの角度範囲は、例えば椅子をデザインする際に必須となるプロトタイプ(例えば『インテリアの人間工学』,産調出版(株)等参考)の各タイプを維持できる範囲に設定すると良い。
このようなリクライニング動作によれば、尻ズレ現象や背ズレ現象を確実に防ぐことができ、これらの現象に起因するような疲労や不快感を解消でき、より快適な座り心地を得ることができる。しかも、リクライニング前後ないし途中のどの位置においても、背凭れ30は、座部20の変位に応じて常に座部20に対して理想的な角度に維持することができる。
次に、座席10のリクライニング動作に伴う袖部51ないしテーブルトップ61の変位について説明する。肘掛け40は座部20に一体に取り付けられているため、座部20に対する肘掛け40の相対的な位置は、リクライニング動作によって変化することはないが、肘掛け40の延長部50は変化する。すなわち、延長部50を含む袖部51は、リクライニング動作に応じて肘掛け40が傾いても、袖部ガイド機構によって常に延長部50が略水平な状態に保たれる。
図8に示すように、袖部51は、延長部50の後端が連結された肘掛け40の前端に対して、ヒンジ54を回動中心として上下方向に傾動する。このとき、袖部51の下部後端にある嵌合部78は、袖部51の上面側である延長部50を略水平な状態に保つように、側板13にあるガイド溝77内をスライドしつつ案内される。
図1に示すアップライト姿勢では、ガイド溝77の上端に嵌合部78は位置しているが、図4に示すリクライニング姿勢に至ると、嵌合部78はガイド溝77の下端まで移動する。ここでガイド溝77は、嵌合部78のリクライニング動作に連動する動きの軌跡に沿って延びており、このガイド溝77に沿って嵌合部78は案内される。
このような袖部ガイド機構によって、袖部51はリクライニング動作に拘わらず、上面側の延長部50が略水平な状態に維持される。その結果、使用状態にあるテーブルトップ61も、着座者の前方で略水平な状態に維持され、着座者との距離も一定に保たれる。従って、リクライニング動作に伴って、テーブルトップ61と着座者の相対的な位置関係が、離れたり傾いたり等と使いづらい状態に変化することはなく、着座者は常にテーブルを快適に使用することができる。
ここで「略水平な状態」とは、厳密な意味での水平だけを意味するものではなく、ほぼ水平に視認できる程度で足りる。また「着座者との距離も一定」とは、厳密な意味での一定だけを意味するものではなく、着座者の主観としてほぼ変化がないと認識できる程度で足りる。
以上のような袖部ガイド機構や、座部ガイド機構および背凭れガイド機構は、それぞれベースフレーム11の側板13を利用することで簡易に構成することができる。なお、本実施の形態では、袖部51の袖部フレーム52に嵌合部78を設け、ベースフレーム11に、嵌合部78がスライド可能に案内されるガイド溝77を設けたが、逆の態様として、袖部フレーム52にガイド溝77を設け、ベースフレーム11に嵌合部78を設けても良い。ただし、ベースフレーム11の方がガイド溝77の配置スペースを大きく確保することができる。座部ガイド機構および背凭れガイド機構の各ガイド溝71,72,75と各嵌合部73,74,76の関係についても同様である。
なお、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、図示した座部20や背凭れ30の形状や、傾斜角度等は一例であり、これに限定されるものではない。また、本実施の形態では2人掛け用の座席を例に説明したが、1人掛け用あるいは3人掛け用であってもかまわない。また、鉄道車両用の座席に限られるものでもない。
また、前記実施の形態では、座部20に対して背凭れ30をある程度は傾動可能に支持したが、所定の傾斜角度で一体に支持しても良い。この場合、前記リクライニング動作は、座部20に対する背凭れ30の支持角度が一定に保たれた状態で、座部20の後端側は後退しつつ前端側より大きく下降し、該座部20の動きに伴い背凭れ30も、そのまま後方へ傾きながら下降することになる。
さらに、図示省略したが、テーブルトップ61の一端側62は、該テーブルトップ61を上面が略水平な状態に傾倒させた際に、該テーブルトップ61が収納される側とは反対側の座席10側方に設けられた肘掛け40上に支持されるように構成しても良い。これにより、テーブルトップ61は、一端側62の角度保持部のみならず、他端側63でも略水平な状態で支持されることになり、この自由端である他端側63がガタつくことがなく、安定性が増して重量物でも載置することが可能となる。
具体的には例えは、反対側の肘掛け40の前方への長さを、テーブルトップ61の一端側62が重なる程度に延ばしたり、あるいは、反対側の肘掛け40の前端より支持片を出没させるように構成することも考えられる。
本発明は、特に鉄道車両、航空機、自動車船舶等の客室内に設置される乗物用の座席、あるいは一般の椅子にも広く利用することができる。
10…座席
11…ベースフレーム
12…基台
13…側板
14…シャフト
20…座部
30…背凭れ
31…背凭れフレーム
32…支持ブラケット
33…枢軸
40…肘掛け
41…側部
42…側部フレーム
50…延長部
51…袖部
52…袖部フレーム
53…縦溝
54…ヒンジ
60…座席用テーブル
60a…座席用テーブル装置
61…テーブルトップ
61a…ユニット
61b…ユニット
61c…ヒンジ
62…一端側
62a…取手
63…他端側
64…ストッパ
71…ガイド溝
72…ガイド溝
73…嵌合部
74…嵌合部
75…ガイド溝
76…嵌合部
77…ガイド溝
78…嵌合部

Claims (8)

  1. 座席の側方に収納され、使用時に着座者の前方へ展開させるテーブルトップを備えた座席用テーブル装置において、
    前記座席は、座部とその後端側に支持された背凭れとが、互いに連動するリクライニング動作が可能であり、
    前記座部の側方に、該座部のリクライニング動作にそのまま連動する肘掛けが一体に設けられ、
    前記座部の側方にて前記肘掛け前方に連なる位置に、上面側が前記肘掛けの延長部をなす袖部が設けられ、該袖部は、前記座部の前端側にて側方を覆うように配置され、
    前記袖部は、その上面側の後端が前記肘掛けの前端に対して回動可能に連結され、該連結箇所を回動中心として袖部全体は、上下方向に傾動可能に支持されると共に、袖部の他の部位を変位可能に支持する袖部ガイド機構を備え、
    前記袖部ガイド機構によって、前記リクライニング動作による前記座部ないし前記肘掛けの傾きの変化に拘わらず、前記袖部は前記肘掛けの前端に対して回動しつつ上面側が略水平な状態に支持され、
    前記テーブルトップは、前記袖部に設けられ、該袖部内部に収納される格納状態と、該袖部外部に引き出され、袖部の上面側と同様に略水平な状態で着座者の前方に展開される使用状態とに変位可能であることを特徴とする座席用テーブル装置。
  2. 前記座部および前記背凭れは、ベースフレーム上に支持され、
    前記袖部ガイド機構は、該袖部を構成する袖部フレームおよび前記ベースフレームの何れか一方に設けられ、前記袖部の他の部位のリクライニング動作に連動した動きの軌跡に沿って延びるガイド溝と、何れか他方に設けられ、前記ガイド溝内に嵌合してスライド可能に案内される嵌合部と、を有して成ることを特徴とする請求項に記載の座席用テーブル装置。
  3. 前記袖部に、前記テーブルトップを立てた状態で収納する縦溝を形成し、
    前記テーブルトップは、前記縦溝の開口より露出した一側端より前記縦溝から上方に引き出され、前記縦溝内に未だ残る他側端を回動中心として側方に傾倒されて前記使用状態に支持されることを特徴とする請求項またはに記載の座席用テーブル装置。
  4. 前記縦溝は、前記袖部の内側面で細幅状に開口し、該開口より袖部の内部を斜め下方に傾斜して延びるように形成され、
    前記テーブルトップは、前記縦溝の傾斜に沿って斜めに立てた状態で該縦溝内に収納されることを特徴とする請求項に記載の座席用テーブル装置。
  5. 前記テーブルトップの一端側には、前記縦溝内に収納されている際に、該縦溝の開口より露出して着座者が指を掛ける取手が設けられたことを特徴とする請求項またはに記載の座席用テーブル装置。
  6. 前記テーブルトップの他端側には、前記縦溝から引き出す際に、該縦溝の開口内側に留まる抜け止め用のストッパが設けられ、該ストッパが回動中心となることを特徴とする請求項またはに記載の座席用テーブル装置。
  7. 前記ストッパには、前記テーブルトップを上面が略水平な状態に傾倒させた際に、当該回転角度に保持するための角度保持部が設けられたことを特徴とする請求項に記載の座席用テーブル装置。
  8. 前記テーブルトップは、両側方向に複数のユニットに分割されて、各ユニット同士はそれぞれ折曲可能にヒンジを介して連結され、前記縦溝内に収納されている際に、各ユニットは互いに上面が同一平面上に並び、前記縦溝から各ユニット単位で引き出し可能であり、
    前記各ユニット同士の間のヒンジに、前記縦溝の開口より引き出されたユニットを、未だ縦溝内のユニットに対して所定角度に折れ曲がり略水平な状態に保持する一方、前記縦溝の開口より引き出されたユニット同士では互いに180度に連なる状態に保持する角度保持部が設けられたことを特徴とする請求項またはに記載の座席用テーブル装置。
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