JP6468111B2 - 惰性走行制御方法及び惰性走行制御装置 - Google Patents

惰性走行制御方法及び惰性走行制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6468111B2
JP6468111B2 JP2015146038A JP2015146038A JP6468111B2 JP 6468111 B2 JP6468111 B2 JP 6468111B2 JP 2015146038 A JP2015146038 A JP 2015146038A JP 2015146038 A JP2015146038 A JP 2015146038A JP 6468111 B2 JP6468111 B2 JP 6468111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction coefficient
traveling
inertial
vehicle
road
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015146038A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017025816A (ja
Inventor
輝昌 土屋
輝昌 土屋
田原 雅彦
雅彦 田原
手塚 淳
淳 手塚
崇光 渡辺
崇光 渡辺
智之 小池
智之 小池
瑛文 小石
瑛文 小石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2015146038A priority Critical patent/JP6468111B2/ja
Publication of JP2017025816A publication Critical patent/JP2017025816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6468111B2 publication Critical patent/JP6468111B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は、惰性走行制御方法及び惰性走行制御装置に関する。
例えば特許文献1には、エンジンが外部に対して仕事をしない運転状況でクラッチを断にすると共にエンジン回転数を低下させて惰行制御を開始する惰行制御実行部と、車両が低μ路走行中であることを認識する低μ路走行認識部と、低μ路走行認識部により車両が低μ路走行中であることが認識されているときは惰行制御を禁止する低μ路走行中惰行制御禁止部を備える惰行制御装置が開示されている。
特開2012−30711号公報
車両のエンジンへの燃料供給を停止して走行する惰性走行中に低摩擦係数路に進入して惰行制御が禁止されると、低摩擦係数路の走行中に車両の状態が惰性走行から通常走行に切り替わる。この結果、低摩擦係数路の走行中に車両の挙動が変化し、車両の挙動が不安定になるおそれがある。
本発明は、低摩擦係数路の走行中の車両における惰性走行から通常走行への切り替えを防止することを目的とする。
本発明の一態様に係る惰性走行制御方法では、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であることを検出したか否かを判定し、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であることを検出した場合に、車両のエンジンへの燃料供給を停止して走行する惰性走行の開始を禁止する。
本発明の一態様によれば、低摩擦係数路に進入する前に惰性走行の開始を禁止できるので、低摩擦係数路の走行中に発生する惰性走行から通常走行への切り替えを防止できる。
第1実施形態に係る惰性走行制御装置が搭載された車両の概略構成図である。 第1実施形態に係る惰性走行制御装置が搭載された車両の概略構成図である。 図1及び図2に示すエンジン停止制御装置の機能構成図である。 イグニッションスイッチがオンに切り替わった直後の惰性走行制御装置の処理の一例を説明するフローチャートである。 (a)〜(e)は、イグニッションスイッチがオンに切り替わった直後の惰性走行制御装置の処理の第1例を説明するタイムチャートである。 (a)〜(e)は、イグニッションスイッチがオンに切り替わった直後の惰性走行制御装置の処理の第2例を説明するタイムチャートである。 走行中の惰性走行制御装置の処理の一例を説明するフローチャートである。 惰性走行禁止条件の判定処理の一例を説明するフローチャートである。 第1惰性走行終了判定処理の一例を説明するフローチャートである。 (a)〜(i)は、走行中の惰性走行制御装置の処理の一例を説明するタイムチャートである。 第2実施形態に係る惰性走行制御装置が搭載された車両の概略構成図である。 図11に示すエンジン停止制御装置の機能構成図である。 第2実施形態に係る惰性走行制御装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
(構成)
第1実施形態に係る惰性走行制御装置について以下に説明する。図1及び図2を参照する。車両1の内燃機関であるエンジン2の出力側には、トルクコンバータ3が設けられている。トルクコンバータ3の出力側には、ベルト式の無段階変速機4が接続されている。エンジン2から出力された回転駆動力は、トルクコンバータ3を介して無段階変速機4に入力され、所望の変速比によって変速された後に、ディファレンシャルギア5を介して駆動輪である前輪6a及び6bに伝達される。エンジン2には、エンジン始動を行うモータ7と、発電を行うオルタネータ8とが備えられている。
モータ7は、例えばエンジン始動用のスタータモータであってもよく、スタータモータとは別に設けられたSSG(Separated starter generator)モータであってよい。モータ7は、エンジン始動命令に基づき、バッテリ9の供給する電力を用いてモータ7を駆動し、エンジンクランキングを行う。また、燃料を噴射し、その後、エンジン2が自立回転可能となると、スタータモータを停止する。オルタネータ8は、エンジン2により回転駆動されることで発電し、発電した電力をバッテリ9等に供給する。
トルクコンバータ3は、低車速時にトルク増幅を行う。トルクコンバータ3は、ロックアップクラッチ10を有する。トルクコンバータ3は、車速が所定速度V1以上の場合、ロックアップクラッチ10を締結して、エンジン2の出力軸と無段階変速機4の入力軸との相対回転を規制する。所定速度V1は、例えば14km/h程度であってよい。
無段階変速機4は、前後進切換機構11と、プライマリプーリ12及びセカンダリプーリ13と、プライマリプーリ12及びセカンダリプーリ13に掛け渡されたベルト14を備える。プライマリプーリ12及びセカンダリプーリ13の溝幅が油圧制御によって変化することで所望の変速比を達成する。
前後進切換機構11は、前進用クラッチ16及び後進用ブレーキ17を備える。前進用クラッチ16及び後進用ブレーキ17は、セカンダリプーリ13から伝達された回転を、それぞれ正方向(前進方向)及び逆方向(後進方向)に伝達するための摩擦締結要素である。
また、無段階変速機4内には、エンジン2によって駆動されるオイルポンプ15が設けられている。エンジン作動時には、このオイルポンプ15を油圧源として、トルクコンバータ3のコンバータ圧やロックアップクラッチ10のクラッチ圧が供給される。
また、このオイルポンプ15を油圧源として、無段階変速機4のプーリ圧や前進用クラッチ16及び後進用ブレーキ17のクラッチ締結圧が供給される。さらに、無段階変速機4には、オイルポンプ15とは別に電動オイルポンプ18が設けられており、エンジン自動停止によってオイルポンプ15による油圧供給ができない場合には、電動オイルポンプ18が作動し、必要な油圧を各アクチュエータに供給可能に構成されている。よって、エンジン停止時であっても、作動油のリークを補償し、また、クラッチ締結圧を維持することができる。
エンジン2の作動状態は、エンジンコントロールユニット20によって制御される。エンジンコントロールユニット20には、運転者によるアクセルペダル23の操作量を検出するアクセルペダル開度センサ24からのアクセルペダル操作量信号が入力される。アクセルペダル23は、運転者が操作して車両1の駆動力を指示する操作子の一例である。
また、エンジンコントロールユニット20には、運転者によるブレーキペダル21の操作によりオン信号を出力するブレーキスイッチ22からのブレーキ信号が入力される。ブレーキペダル21は、運転者が操作して車両1の制動力を指示する操作子の一例である。
ブレーキペダル21の先には、マスタシリンダ25及びマスタバック27が設けられている。このマスタバック27は、エンジン2の吸気負圧を用いてブレーキ操作力を増幅する。エンジンコントロールユニット20には、ブレーキペダル21の操作量に基づいて生じるマスタシリンダ25のマスタシリンダ圧を検出するマスタシリンダ圧センサ26からのブレーキペダル操作量信号が入力される。また、エンジンコントロールユニット20には、マスタバック27内の負圧を検出する負圧センサ28からの負圧信号が入力される。
さらにエンジンコントロールユニット20には、前輪6a及び6b並びに後輪6c及び6dにそれぞれ設けられた車輪速センサ29a〜29dにより検出された車輪速を示す車輪速信号が入力される。以下の説明において、前輪6a及び6b並びに後輪6c及び6dを総称して「車輪6」と表記することがある。車輪速センサ29a〜29dを総称して「車輪速センサ29」と表記することがある。
さらにエンジンコントロールユニット20には、後述する変速機コントロールユニット30からの変速機状態信号と、エンジン水温、クランク角、エンジン回転数等の信号が入力される。エンジンコントロールユニット20は、上記各種信号に基づいてエンジン2の始動または自動停止を実施する。
なお、マスタシリンダ圧センサ26に代えてブレーキペダルストローク量やブレーキペダル踏力を検出するセンサ、またはホイルシリンダ圧を検出するセンサ等を用いて、ブレーキペダル操作量を検出し、エンジンコントロールユニット20に入力してもよい。
変速機コントロールユニット30は、エンジン作動状態を示すエンジン状態信号をエンジンコントロールユニット20から受信し、無段階変速機4の状態を示す変速機状態信号をエンジンコントロールユニット20へ送信する。変速機コントロールユニット30は、これら信号に基づいて、無段階変速機4の変速比等を制御する。
例えば変速機コントロールユニット30は、Dレンジが選択されているときは、前進用クラッチ16の締結を行うと共に、アクセルペダル開度と車速とに基づいて変速比マップから変速比を決定し、各プーリ圧を制御する。
また、車速が所定速度V1未満のときはロックアップクラッチ10を解放しているが、所定速度V1以上のときはロックアップクラッチを締結して、エンジン2と無段階変速機4とを直結状態としている。
図2を参照する。車両1には、ナビゲーション装置40と、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを検出するためのセンサ41が設けられる。ナビゲーション装置40は、ナビ協調制御のための走行経路情報をエンジンコントロールユニット20に出力する情報処理装置である。ナビ協調制御においてエンジンコントロールユニット20は、走行経路情報に基づいて前方のカーブや勾配の大きさに応じて自車の車速を制御する。また、ナビ協調制御の際に、ナビゲーション装置40は、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを検出する。例えばナビゲーション装置40は、通信装置42を用いて車両1の位置又は走行予定の走行路の現在の気象状態に関する気象情報を受信してよい。ナビゲーション装置40は、現在又は走行予定の走行路を所定摩擦係数以下の低摩擦係数路にする原因となる気象状態を知らせる気象情報を受信することにより、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを間接的に検出する。通信装置42は、例えば、路車間通信、車車間通信又は衛星通信によって気象情報を受信してよい。ナビゲーション装置40は、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを示す路面情報をエンジンコントロールユニット20へ入力する。例えばナビゲーション装置40は、路面情報として、受信した気象情報をエンジンコントロールユニット20へ入力する。
センサ41は、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを検出する。例えば、センサ41は、車両1の現在又は走行予定の走行路の気象状態を検出してよい。センサ41は、現在又は走行予定の走行路を低摩擦係数路にする原因となる気象状態を検出することにより、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを間接的に検出する。例えば、センサ41は、路面凍結の原因となる低気温を検出する外気温センサであってもよく、路面摩擦を低下させる降雨を検出する降雨センサであってもよく、降雪を検出する降雪センサであってもよい。センサ41は、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを示す路面情報をエンジンコントロールユニット20へ入力する。例えばセンサ41は、路面情報として、検出した気象状態の情報をエンジンコントロールユニット20へ入力する。
さらに、車両1は、車体コントロールユニット43と、ステアリングホイール44付近に設けられたイグニッションスイッチ45と、ワイパ46の動作を切り替えるワイパスイッチ47を備える。
車体コントロールユニット43は、イグニッションスイッチ45の操作によるエンジン始動要求を検出すると、エンジン2の始動要求信号をエンジンコントロールユニット20に出力する。また、車体コントロールユニット43は、ワイパスイッチ47の操作を検出し、検出した操作に応じてワイパ46を駆動する。
路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを間接的に検出するために、ワイパスイッチ47を使用してもよい。ワイパスイッチ47がオンである場合に、降雨又は降雪のために現在又は走行予定の走行路が低摩擦係数路であることを検出してもよい。車体コントロールユニット43は、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを示す路面情報をエンジンコントロールユニット20へ入力する。例えば、車体コントロールユニット43は、路面情報として、ワイパ46の作動状態を示すワイパ信号をエンジンコントロールユニット20に出力する。
なお、エンジンコントロールユニット20、変速機コントロールユニット30、ナビゲーション装置40、及び車体コントロールユニット43は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、記憶装置等のCPU周辺部品とを含むコンピュータであってよい。本明細書で説明するこれらのコンピュータの各機能は、記憶装置に格納されたコンピュータプログラムを各々のCPUが実行することによって実装される。
(エンジンの自動停止処理)
次に、エンジン2の自動停止処理について説明する。自動停止処理とは、所定の条件が成立した場合に、エンジンコントロールユニット20がエンジン2の自動停止と再始動を行う処理である。このため、エンジンコントロールユニット20、変速機コントロールユニット30は、ナビゲーション装置40、及びセンサ41は、エンジン2の自動停止処理を行うエンジン停止制御装置31を構成する。
図3を参照する。エンジン停止制御装置31は、惰性走行制御装置50と、アイドルストップ制御装置51を備える。アイドルストップ制御装置51は、車両1が停止時に、所定の条件が成立したときは、エンジンアイドリングを停止する、いわゆるアイドルストップ(アイドルリダクションとも呼ぶ)制御を行う。なお、アイドルストップ制御については詳細な説明は省略する。
惰性走行制御装置50は、車速が所定速度V1よりも早い速度V2以上であっても、所定の第1惰性走行条件が成立する場合には、エンジン2への燃料供給を停止してエンジン2と駆動輪である前輪6a及び6bとを切り離し、その状態で車両1を走行させる。本明細書において、車速が速度V2以上であり、エンジン2への燃料供給が停止し、かつエンジン2と駆動輪とが切り離された状態での走行を「第1惰性走行」と表記する。また、前進用クラッチ16を締結し、すなわちエンジン2と駆動輪とを接続しエンジン2へ燃料を供給する状態での走行を「通常走行」と表記することがある。
惰性走行制御装置50は、惰性走行制御部52を備える。惰性走行制御部52は、車輪速センサ29からの車輪速信号、アクセルペダル開度センサ24からのアクセルペダル操作量信号、マスタシリンダ圧センサ26からのブレーキペダル操作量信号、負圧センサ28からの負圧信号、バッテリ9の充電状態信号を受信する。惰性走行制御部52は、車輪速信号、アクセルペダル操作量信号及び充電状態信号に基づいて、第1惰性走行条件が成立するか否かを判定する。
例えば次の2条件を全て満たす場合に、第1惰性走行条件が成立する。
(1)車速が速度V2以上速度V3以下である。例えば、速度V2は30km/h程度でよく、速度V3は80km/h程度でよい。
(2)アクセル操作量がゼロになってから所定時間以上経過している。例えば所定時間は2秒でよい。
惰性走行制御部52は、第1惰性走行条件が成立し、且つ所定のアイドルストップ許可条件が成立する場合に、第1惰性走行を許可し、エンジン停止命令をエンジン2に出力する。アイドルストップ許可条件は、例えば、エンジン暖機中でなく且つバッテリ9の充電率が所定値以上であることであってよい。
エンジン停止命令を受信したエンジン2は燃料噴射を停止して、エンジン2への燃料供給を停止する。また、惰性走行制御部52は、電動オイルポンプ18の作動禁止命令を無段階変速機4へ出力する。エンジン2の停止によりオイルポンプ15が停止し、さらに電動オイルポンプ18が作動しないため、前後進切換機構11の前進用クラッチ16が解放される。これにより、エンジン2と前輪6a及び6bとが切り離される。
第1惰性走行の間、惰性走行制御部52は、車輪速信号、アクセルペダル操作量信号及び充電状態信号に基づいて、所定の第1終了条件が成立するか否かを判定する。第1終了条件が成立すると、惰性走行制御部52は第1惰性走行を禁止し、第1惰性走行を終了させる。例えば次の3条件のいずれかを満たす場合に、第1終了条件が成立する。
(1)車速が速度V2未満である。
(2)アクセルが踏まれる。
(3)アイドルストップ許可条件が成立しない。
第1終了条件が成立すると、惰性走行制御部52は、再始動命令をエンジン2に出力する。再始動命令を受信したエンジン2は、燃料噴射を再開してモータ7を駆動し、エンジンクランキングを行う。エンジン2の回転開始により前後進切換機構11の前進用クラッチ16が締結される。
また、車両1が減速中であり、減速燃料カット制御を経て、このまま車両1が停止してアイドリングストップ制御に移行する可能性が高いと判断したときは、エンジン2への燃料供給を停止する。このとき、運転者がアクセルペダル23を操作することなく車両1が惰性走行している。アイドリングストップ制御に移行する可能性が高いと判断した場合にエンジン2への燃料供給が停止した状態での走行を「第2惰性走行」と表記する。第2惰性走行は、コーストストップ走行と呼ばれることがあり、コーストストップ走行中にエンジン2への燃料供給を停止する制御は、コーストストップ制御と呼ばれることがある。
減速燃料カット制御中は、燃料噴射を停止するが、駆動輪である前輪6a及び6bから伝達されるコーストトルクによってロックアップクラッチを介してエンジン回転数を維持する。しかし、所定速度V1まで減速するとロックアップクラッチ10は解放されるため、燃料噴射しなければエンジン2は停止してしまう。そこで、従来は、ロックアップクラッチ10が解放されるタイミングで減速燃料カット制御を中止して燃料噴射を再開し、エンジン自立回転を維持する。その後、車両1が完全停止した後、エンジンアイドリングを停止するようにしていた。しかし、このように燃料噴射を停止した走行状態から、一旦燃料噴射を再開し、再度エンジン停止を行う過程において、燃料噴射再開時の燃料をさらに抑制することができれば、燃費を改善することが可能となる。そこで、所定の第2惰性走行条件が成立すると、燃料噴射を再開することなくエンジン2を停止したままとし、車両1の停止後は、通常のアイドリングストップ制御にそのまま移行する。
惰性走行制御部52は、アクセルペダル操作量信号、ブレーキペダル操作量信号、及び充電状態信号に基づいて、第2惰性走行条件が成立するか否かを判定する。例えば次の2条件を全て満たす場合に、第2惰性走行条件が成立する。
(1)ブレーキペダル操作量が所定値以上である。
(2)アクセルペダル操作量がゼロである。
第2惰性走行条件が成立し、且つアイドルストップ許可条件が成立する場合に、惰性走行制御部52は、エンジン停止命令をエンジン2に出力する。エンジン2の自動停止時には、無段階変速機4は電動オイルポンプ18を作動させ、前後進切換機構11の前進用クラッチ16の締結を維持する。これにより、エンジン2と前輪6a及び6bとの接続が維持される。なお、第2惰性走行は減速燃料カット制御の後に始まるため、第2惰性走行中の車速は所定速度V1より遅い。
第2惰性走行の間、惰性走行制御部52は、負圧信号及び充電状態信号に基づいて所定の第2終了条件が成立するか否かを判定する。第2終了条件が成立すると、惰性走行制御部52は第2惰性走行を禁止し、第2惰性走行を終了させる。
を終了させる。例えば次の2条件のいずれかを満たす場合に第2終了条件が成立する。
(1)マスタバック27内の負圧が所定値未満である。
(2)アイドルストップ許可条件が成立しない。
第2終了条件が成立すると、惰性走行制御部52は、再始動命令をエンジン2に出力する。
以上にように、惰性走行制御装置50は、第1惰性走行及び第2惰性走行によりエンジン停止機会を増やすことにより、車両1の燃費を向上させることができる。
(惰性走行禁止処理)
しかしながら、低摩擦係数路における惰性走行は好ましくない。例えば、低摩擦係数路を第1惰性走行中に第1終了条件が成立すると、解放されていた前進用クラッチ16が再締結される。低摩擦係数路の走行中に前進用クラッチ16が再締結されると、タイヤのロックやスリップが生じやすく車両挙動が不安定になるおそれがある。また、例えば、低摩擦係数路を第2惰性走行中に第2終了条件が成立し、エンジン2による駆動輪の駆動を再開すると、タイヤのスリップが生じやすく車両挙動が不安定になるおそれがある。
そのため、惰性走行制御装置50は、車両1が低摩擦係数路に進入する前に走行路が低摩擦係数路であることを検知して第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。
惰性走行制御装置50は、路面状態検出部53と、惰性走行禁止部54と、惰性走行維持部55を備える。路面状態検出部53は、車両1の現在又は走行予定の走行路の路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを検出する。例えば、路面状態検出部53は、現在の気象状態が車両1の現在又は走行予定の走行路を低摩擦係数路にする原因となる気象状態であるか否かを検出することにより、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを間接的に検出してもよい。すなわち、路面状態検出部53は、車両1の現在又は走行予定の走行路の気象状態を検出する気象状態検出部として機能してもよい。
また、路面状態検出部53は、ワイパスイッチ47がオンであるか否かを検出することにより、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを間接的に検出してもよい。路面状態検出部53の機能は、例えば、センサ41、ナビゲーション装置40、及びワイパスイッチ47のいずれかによって実装されてよい。
また、路面状態検出部53は、ワイパスイッチ47がオンであるか否かに応じて、現在の気象状態が車両1の現在又は走行予定の走行路を低摩擦係数路にする原因となる気象状態であるか否かを検出してもよい。
惰性走行禁止部54は、路面状態検出部53の判定結果に基づいて、所定の惰性走行禁止条件が成立するか否かを判定する。例えば、惰性走行禁止部54は、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であると路面状態検出部53が判定した場合に、惰性走行禁止条件が成立すると判定する。例えば、惰性走行禁止部54は、路面状態検出部53が、車両1の走行路を低摩擦係数路にする原因となる気象状態を検出した場合に、惰性走行禁止条件が成立すると判定する。低摩擦係数路の原因となる気象状態は、例えば、路面凍結の原因となる低気温であってよい。例えば、低摩擦係数路の原因となる気象状態は、所定温度Tt以下の外気温であってよい。例えば、低摩擦係数路の原因となる気象状態は、路面摩擦を低下させる降雨若しくは降雪であってよい。また、例えば惰性走行禁止部54は、ワイパスイッチ47がオンである場合に、惰性走行禁止条件が成立すると判定してよい。
惰性走行禁止条件が成立する場合、惰性走行禁止部54は、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する場合、惰性走行禁止部54は、例えば惰性走行禁止信号を惰性走行制御部52に出力する。第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を許可する場合、例えば惰性走行禁止信号の出力を停止する。
惰性走行制御部52は、惰性走行禁止信号を受信すると、第1惰性走行条件が成立しても第1惰性走行を開始しない。また、惰性走行制御部52は、惰性走行禁止信号を受信すると、第2惰性走行条件が成立しても第2惰性走行を開始しない。惰性走行禁止信号の受信が停止し第1惰性走行条件が成立すると、惰性走行制御部52は、第1惰性走行を開始する。惰性走行禁止信号の受信が停止し第2惰性走行条件が成立すると、惰性走行制御部52は、第2惰性走行を開始する。
惰性走行維持部55は、車両1が現在位置する走行路が低摩擦係数路であるか否かを判定する。すなわち、惰性走行維持部55は、車両1が低摩擦係数路を走行中であるか否かを判定する。
例えば、惰性走行維持部55は、車輪速センサ29から複数の車輪6のそれぞれの車輪速信号を受信する。惰性走行維持部55は、複数の車輪6間の車輪速差に基づいて走行路が低摩擦係数路であると判定してよい。例えば、惰性走行維持部55は、複数の車輪6間の車輪速差が所定の速度差Twを超えた場合に、走行路が低摩擦係数路であると判定してよい。また、惰性走行維持部55は、例えば、ナビゲーション装置40、センサ41及び車体コントロールユニット43のいずれかから受信した路面情報に基づいて、走行路が低摩擦係数路であると判定してもよい。
惰性走行維持部55は、第1惰性走行中に走行路が低摩擦係数路であると検出した場合、すなわち、第1惰性走行中に低摩擦係数路に進入したと判定した場合、車両1が現在位置する走行路が低摩擦係数路でないと判定するまで、第1惰性走行を許可する。惰性走行維持部55は、第1惰性走行を許可する場合、惰性走行維持信号を惰性走行制御部52に出力して第1惰性走行を続行させる。
惰性走行制御部52は、惰性走行維持信号を受信すると、第1終了条件が成立しても第1惰性走行を終了しない。惰性走行維持信号の受信が停止し第1終了条件が成立すると、惰性走行制御部52は第1惰性走行を終了する。このように、惰性走行維持部55は、第1惰性走行中の車両1が低摩擦係数路に進入した場合に低摩擦係数路から進出するまで第1惰性走行を続行する。
また、惰性走行維持部55は、第2惰性走行中に走行路が低摩擦係数路であると検出した場合、すなわち、第2惰性走行中に低摩擦係数路に進入したと判定した場合、車両1が現在位置する走行路が低摩擦係数路でないと判定するまで、第2惰性走行を許可する。惰性走行維持部55は、第2惰性走行を許可する場合、惰性走行維持信号を惰性走行制御部52に出力して第2惰性走行を続行させる。
惰性走行制御部52は、惰性走行維持信号を受信すると、第2終了条件が成立しても第2惰性走行を終了しない。惰性走行維持信号の受信が停止し第2終了条件が成立すると、惰性走行制御部52は第2惰性走行を終了する。このように、惰性走行維持部55は、第2惰性走行中の車両1が低摩擦係数路に進入した場合に低摩擦係数路から進出するまで第2惰性走行を続行する。
例えば、惰性走行維持部55は、複数の車輪6間の車輪速差が所定の速度差Twを超える場合にスリップの発生を検出する。スリップの発生を検出した場合に惰性走行維持部55は、スリップ発生中であることを示す値「1」を、スリップ発生フラグFsにセットする。
また、惰性走行維持部55は、複数の車輪6間の車輪速差が所定の速度差Tw以下である場合にスリップの終了を検出する。スリップの終了を検出した場合に惰性走行維持部55は、スリップ発生中でないことを示す値「0」を、スリップ発生フラグFsにセットする。惰性走行維持部55は、スリップ発生フラグFsの値が「1」である場合に惰性走行維持信号を出力する。惰性走行維持部55は、スリップ発生フラグFsの値が「0」である場合に惰性走行維持信号の出力を停止する。
以上のように、惰性走行禁止部54は、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であると路面状態検出部53が検出したか否かに応じて、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始前に第1惰性走行及び第2惰性走行を禁止する。したがって、低摩擦係数路に進入する前に第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を防止することができる。この結果、低摩擦係数路の走行中に第1惰性走行又は第2惰性走行が終了して車両挙動が不安定になることを防止できる。例えば、惰性走行禁止部54は、イグニッションスイッチ45がオンになった直後に、路面状態検出部53の検出結果に基づいて第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止してもよい。イグニッションスイッチ45がオンになった直後に第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止することにより、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始前に第1惰性走行及び第2惰性走行を禁止することができる。例えば、惰性走行禁止部54は、走行中の路面状態検出部53の検出結果に基づいて第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止してもよい。
また、惰性走行維持部55は、第1惰性走行中又は第2惰性走行中の車両1が低摩擦係数路に進入した場合に低摩擦係数路から進出するまで第1惰性走行又は第2惰性走行を続行する。この結果、低摩擦係数路の走行中に第1惰性走行又は第2惰性走行が終了して車両挙動が不安定になることを防止できる。
(動作)
次に、イグニッションスイッチ45がオンに切り替わった直後の惰性走行制御装置50の処理の一例を説明する。図4を参照する。以下に本明細書で説明する処理の例では、路面状態検出部53が、現在の気象状態が車両1の現在又は走行予定の走行路を低摩擦係数路にする原因となる気象状態であるか否かを検出することにより、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であるか否かを間接的に検出する場合について述べる。
ステップS10においてイグニッションスイッチ45がオンに切り替わると、ステップS11において、センサ41が外気温を読み込む。また、ステップS12において、ナビゲーション装置40がナビ協調制御を開始し、現在の気象情報を受信する。
ステップS13においてエンジンコントロールユニット20は、エンジン2を始動する。ステップS14において、惰性走行禁止部54は、センサ41が検出した外気温が所定温度Tt以下であるか否かを判定する。外気温が所定温度Tt以下である場合(ステップS14:Y)に処理はステップS16へ進む。外気温が所定温度Tt以下でない場合(ステップS14:N)に処理はステップS15へ進む。
ステップS15において、惰性走行禁止部54は、ナビゲーション装置40が受信した気象情報が降雨や降雪などの悪天候を知らせる気象情報であるか否かを判断する。悪天候を知らせる気象情報である場合(ステップS15:Y)に処理はステップS16へ進む。悪天候を知らせる気象情報でない場合(ステップS15:N)に惰性走行禁止部54は、惰性走行禁止信号を出力せずに処理を終了する。この結果、第1惰性走行及び第2惰性走行が許可される。
ステップS16において、惰性走行禁止信号を惰性走行制御部52に出力して、第1惰性走行及び第2惰性走行を禁止する。その後処理は終了する。
図5の(a)〜図5の(e)を参照して、イグニッションスイッチ45がオンに切り替わった直後の惰性走行制御装置50の処理の第1例を説明する。図5の(a)に示すように時刻t1にてイグニッションスイッチ45がオンに切り替わった直後に、センサ41が外気温を読み込む。
図5の(c)に示すように外気温は所定温度Tt以下である。このため、図5の(d)に示すように時刻t2において惰性走行禁止部54は、外気温が低気温であると判断する。
その後、エンジンコントロールユニット20がエンジン2を始動することにより図5の(b)に示すように時刻t3においてエンジン2の回転数が上昇する。惰性走行禁止部54は、外気温が低気温であるため時刻t4において惰性走行禁止条件の成立を判定し、第1惰性走行及び第2惰性走行を禁止する。このため、エンジン2への燃料供給が停止せず、エンジン2の回転数が維持される。
次に、図6の(a)〜図6の(e)を参照して、イグニッションスイッチ45がオンに切り替わった直後の惰性走行制御装置50の処理の第1例を説明する。図6の(a)に示すように時刻t1にてイグニッションスイッチ45がオンに切り替わる。その直後の時刻t2にナビゲーション装置40は、図6の(c)に示すようにナビ協調制御を開始し、気象情報を受信する。そして、図6の(d)に示すように時刻t3において惰性走行禁止部54は、受信した気象情報に基づいて車両1の現在位置又は走行予定の走行路の気象状態が悪天候であると判断する。
その後、図6の(b)に示すように時刻t4においてエンジン2が始動することによりエンジン2の回転数が上昇する。惰性走行禁止部54は、車両1の現在位置又は走行予定の走行路の気象状態が悪天候であるため時刻t5において惰性走行禁止条件の成立を判定し、第1惰性走行及び第2惰性走行を禁止する。このため、エンジン2への燃料供給が停止せず、エンジン2の回転数が維持される。
次に、車両1が走行中の惰性走行制御装置50の処理の一例を説明する。図7を参照する。ステップS20において惰性走行禁止部54は、惰性走行禁止条件が成立するか否かを判定する。
図8を参照して惰性走行禁止条件の判定処理の一例を説明する。ステップS40において惰性走行禁止部54は、センサ41が検出した外気温が所定温度Tt以下であるか否かを判定する。外気温が所定温度Tt以下である場合(ステップS40:Y)に処理はステップS43へ進む。外気温が所定温度Tt以下でない場合(ステップS40:N)に処理はステップS41へ進む。
ステップS41において、惰性走行禁止部54は、ナビゲーション装置40が受信した気象情報が悪天候を知らせる気象情報であるか否かを判断する。悪天候を知らせる気象情報である場合(ステップS41:Y)に処理はステップS43へ進む。悪天候を知らせる気象情報でない場合(ステップS41:N)に処理はステップS42へ進む。
ステップS42において惰性走行禁止部54は、ワイパ46が作動しているか否かを判断する。ワイパ46が作動している場合(ステップS42:Y)に処理はステップS43へ進む。ワイパ46が作動してない場合(ステップS42:N)に処理はステップS44へ進む。
ステップS43において惰性走行禁止部54は、惰性走行禁止条件が成立すると判断する。その後処理は、図7に示すフローチャートへ戻る。ステップS44において惰性走行禁止条件が成立しないと判断する。その後処理は、図7に示すフローチャートへ戻る。
図7を参照する、惰性走行禁止条件が成立する場合(ステップS20:Y)に処理はステップS20に戻る。惰性走行禁止条件が成立しない場合(ステップS20:N)に処理はステップS21へ進む。
ステップS21において惰性走行制御部52は、アイドルストップ許可条件が成立するか否かを判断する。アイドルストップ許可条件が成立する場合(ステップS21:Y)に処理はステップS22へ進む。アイドルストップ許可条件が成立しない場合(ステップS21:N)に処理はステップS20へ戻る。
ステップS22において惰性走行制御部52は、第1惰性走行条件が成立するか否かを判定する。第1惰性走行条件が成立する場合(ステップS22:Y)に処理はステップS23へ進む。第1惰性走行条件が成立しない場合(ステップS22:N)に処理はステップS27へ進む。ステップS23において惰性走行制御部52は、エンジン停止命令をエンジン2に出力する。この結果、エンジン2への燃料供給が停止され第1惰性走行が開始する。
ステップS24において惰性走行制御部52及び惰性走行維持部55は、第1惰性走行を終了するか否かを判定する第1惰性走行終了判定処理を行う。
図9を参照して第1惰性走行終了判定処理の一例を説明する。ステップS50において惰性走行維持部55は、スリップ発生フラグFsの値が「1」であるか否か、すなわちスリップ発生中であるか否かを判定する。スリップ発生フラグFsの値が「1」でない場合(ステップS50:N)に処理はステップS51へ進む。スリップ発生フラグFsの値が「1」である場合(ステップS50:Y)に処理はステップS54へ進む。
ステップS51において惰性走行維持部55は、複数の車輪6間の車輪速差が所定の速度差Twを超えているか否か、すなわちスリップが発生したか否かを判断する。
スリップが発生した場合(ステップS51:Y)に処理はステップS52へ進む。スリップが発生していない場合(ステップS51:N)に処理はステップS56へ進む。この場合、スリップ発生フラグFsの値は「0」であり、スリップ発生中でないことを示すので、惰性走行維持信号の出力は停止する。
ステップS52において惰性走行維持部55は、スリップ発生フラグFsの値を「1」にセットする。これにより惰性走行維持部55は、惰性走行維持信号を出力する。このため、ステップS53において惰性走行制御部52は、第1惰性走行を終了しないと判断する。
ステップS54において惰性走行維持部55は、複数の車輪6間の車輪速差が所定の速度差Tw以下であるか否か、すなわちスリップが終了したか否かを判断する。スリップが終了した場合(ステップS54:Y)に処理はステップS55に進む。スリップが終了していない場合(ステップS54:N)に処理はステップS53に進む。この場合、スリップ発生フラグFsの値は「1」であり、惰性走行維持部55は、惰性走行維持信号を出力する。
ステップS55において惰性走行維持部55は、スリップ発生フラグFsの値を「0」にセットする。このため、惰性走行維持信号の出力は停止する。
ステップS56において惰性走行制御部52は、第1終了条件が成立するか否かを判断する。第1終了条件が成立する場合(ステップS56:Y)に、処理はステップS57へ進む。第1終了条件が成立しない場合(ステップS56:N)に、処理はステップS53へ進み、惰性走行制御部52は、第1惰性走行を終了しないと判断する。
ステップS57において惰性走行制御部52は、第1惰性走行を終了すると判断する。
図7を参照する。第1惰性走行を終了すると判断する場合(ステップS25:Y)に処理はステップS26へ進む。第1惰性走行を終了しないと判断する場合(ステップS25:N)に処理はステップS24へ戻る。
ステップS26において惰性走行制御部52は、再始動命令をエンジン2に出力することによりエンジン2を再始動する。その結果、第1惰性走行が終了する。その後処理は終了する。
ステップS27において惰性走行制御部52は、第2惰性走行条件が成立するか否かを判定する。第2惰性走行条件が成立する場合(ステップS27:Y)に処理はステップS28へ進む。第2惰性走行条件が成立しない場合(ステップS27:N)に処理はステップS20へ戻る。ステップS28において惰性走行制御部52は、エンジン停止命令をエンジン2に出力する。この結果、エンジン2への燃料供給が停止され第2惰性走行が開始する。
ステップS29において惰性走行制御部52は、運転者によりブレーキペダル21が踏まれているか否かを判断する。ブレーキペダル21が踏まれている場合(ステップS29:Y)に、第2惰性走行を終了せずに処理は終了する。ブレーキペダル21が踏まれていない場合(ステップS29:N)に処理はステップS30へ進む。
ステップS30において惰性走行制御部52及び惰性走行維持部55は、第2惰性走行を終了するか否かを判定する第2惰性走行終了判定処理を行う。第2惰性走行終了判定処理は、図9のステップS56において第1終了条件の代わりに第2終了条件の成立を判定することを除き、図9に示す第1惰性走行終了判定処理と同様である。
図7を参照する。第2惰性走行を終了すると判断する場合(ステップS31:Y)に処理はステップS26へ進む。第1惰性走行を終了しないと判断する場合(ステップS31:N)に処理はステップS29へ戻る。
ステップS26において惰性走行制御部52は、再始動命令をエンジン2に出力することによりエンジン2を再始動する。その結果、第2惰性走行が終了する。その後処理は終了する。
次に、図10の(a)〜図10の(i)を参照して、走行中の惰性走行制御装置の処理の一例を説明する。
図10の(a)及び図10の(b)に示すように、時刻t1において車速は速度V2以上であり、アクセル操作量がゼロになっている。また、図10の(d)に示すようにアイドルストップ許可条件が成立している。このため、時刻t1から所定時間経過した時刻t2において第1惰性走行条件が成立し、図10の(e)に示すように惰性走行が許可される。その結果、図10の(f)に示すように第1惰性走行が開始し、図10の(g)に示すようにエンジン回転数が低下して、その後エンジン2が停止する。
そして、図10の(h)に示すように時刻t3において複数の車輪6間の車輪速差が速度差Twを超えると、図10の(i)に示すように時刻t4において惰性走行維持部55は走行路が低摩擦係数路であると判定する。走行路が低摩擦係数路であると判定すると、惰性走行維持部55は、惰性走行維持信号を惰性走行制御部52に出力する。
この結果、図10の(a)に示すように時刻t5において車速がV2未満になり第1終了条件が成立した後も、図10の(e)に示すように惰性走行が許可された状態が継続する。この結果、図10の(f)に示すように第1惰性走行が続く。
その後、図10の(h)に示すように時刻t6において複数の車輪6間の車輪速差が速度差Tw以下になると、図10の(i)に示すように時刻t7において惰性走行維持部55は走行路が低摩擦係数路でないと判定する。この結果、惰性走行維持部55は、惰性走行維持信号の出力を停止する。
この時点で、図10の(a)に示すように車速がV2未満であり第1終了条件が成立しているため、図10の(e)に示すように時刻t8において第1惰性走行が禁止される。これにより図10の(f)に示すように車両1の走行状態は惰性走行から通常走行に戻る。このため、エンジン2が始動してエンジン2の回転数が上昇する。また、前進用クラッチ16が接続されてエンジン2の駆動力が前輪6a及び6bに伝達されるため車速が上昇する。
(第1実施形態の効果)
(1)第1実施形態の惰性走行制御装置50は、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であることを検出したか否かを判定し、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であることを検出した場合に、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。このため、車両1が低摩擦係数路を走行する前に予め第1惰性走行及び第2惰性走行を禁止することができる。したがって、低摩擦係数路を走行中の車両1における惰性走行から通常走行への切り替えを防止できる。
(2)惰性走行維持部55は、走行路が低摩擦係数路であるか否かを判定し、第1惰性走行中又は第2惰性走行中の車両1が低摩擦係数路に進入した場合に低摩擦係数路から進出するまで第1惰性走行又は第2惰性走行を続行する。このため、第1惰性走行中又は第2惰性走行中の車両1が低摩擦係数路に進入しても、低摩擦係数路を走行中の車両1における惰性走行から通常走行への切り替えを防止できる。
(3)惰性走行維持部55は、車両1の異なる複数の車輪6間の車輪速差に基づいて走行路が低摩擦係数路であるか否かを判定する。このため、第1惰性走行中又は第2惰性走行中の車両1が低摩擦係数路に進入したか否かを判断することができる。
(4)車両1の走行中に気象状態を検出することにより、車両1が低摩擦係数路に侵入する前に予め路面の摩擦係数が所定摩擦係数になることを検出し、第1惰性走行及び第2惰性走行を禁止することができる。したがって、低摩擦係数路を走行中の車両1における惰性走行から通常走行への切り替えを防止できる。
(5)路面状態検出部53によって検出された外気温が所定温度以下の場合に路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であると判断する。このため、路面が凍結し低摩擦係数路となるおそれがある低気温の場合に、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止することができる。この結果、車両1が低摩擦係数路を走行する前に予め第1惰性走行及び第2惰性走行を禁止することができる。
(6)路面状態検出部53によって降雨及び降雪の少なくともいずれか一方を検出した場合に、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であると判断する。このため、降雨及び降雪により走行路の摩擦係数が低下する場合に、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止することができる。この結果、車両1が低摩擦係数路を走行する前に予め第1惰性走行及び第2惰性走行を禁止することができる。
(7)車両1のワイパ46が使用された場合に、路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であると判断する。これにより、専用のセンサ41やナビゲーション装置40を設けることなく、路面の摩擦係数の低下を検出し、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止することができる。
(変形例)
第1実施形態の惰性走行制御装置50は、無段階変速機4の以外の形式の自動変速機を採用した車両にも適用することができる。例えば、惰性走行制御装置50は、平行軸歯車式の自動変速機を採用した車両にも適用することができる。また、惰性走行制御装置50は、駆動源として内燃機関のみを備える車両にもハイブリッド車両にも適用することができる。
第1惰性走行時に惰性走行制御装置50は、電動オイルポンプ18の作動禁止命令の代わりに、前進用クラッチ16が積極的に解放するクラッチ解放信号を無段階変速機4へ出力してもよい。
また、惰性走行禁止部54は、イグニッションスイッチ45がオンになった後、エンジン始動前に惰性走行禁止条件の成立を判定して第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止してもよい。エンジン始動前に第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止することにより、車両1が低摩擦係数路を走行する前に、より確実に第1惰性走行及び第2惰性走行を禁止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る惰性走行制御装置50を説明する。第2実施形態に係る惰性走行制御装置50は、第1実施形態に係る惰性走行制御装置50の構成及び機能に加え、気象状態以外の条件に基づいて第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。例えば、カーブ路での第1惰性走行又は第2惰性走行は、車両挙動を不安定にするおそれがある。このため、例えば惰性走行制御装置50は、車両1の走行路が連続カーブ路である場合に第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。また、例えば、車両1の舵角が所定値を超える場合に、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。
また例えば、車両1の水平面挙動を自動制御する旋回挙動制御機能が作動している場合には、低摩擦係数路を走行中であるおそれがあり、低摩擦係数路での第1惰性走行又は第2惰性走行は、車両挙動を不安定にするおそれがある。このため、惰性走行制御装置50は、旋回挙動制御機能が作動している場合に第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。旋回挙動制御機能は、例えば、ビークルダイナミクスコントロール(VDC:Vehicle Dynamics Control)であってよい。
(構成)
図11を参照する。第1実施形態と同じ構成要素には同じ参照符号を使用する。また、第2実施形態に関係する構成を中心に説明するため、第1実施形態の構成要素と同じ構成要素の一部について記載を省略する。
車両1は、制動力を制御するブレーキコントロールユニット70と、前輪6a及び6b並びに後輪6c及び6dにそれぞれ設けられたブレーキアクチュエータ71a〜71dと、ステアリングホイール44の舵角θを検出する舵角センサ72を備える。また、車両1は、ヨーレートセンサ73と、加速度センサ74を備える。ブレーキアクチュエータ71a〜71dを総称して「ブレーキアクチュエータ71」と表記することがある。
ブレーキコントロールユニット70は、舵角センサ72が検出した舵角θと、マスタシリンダ圧センサ26が検出したブレーキペダル21の操作量に基づいて目標横滑り量を演算する。ブレーキコントロールユニット70は、ヨーレートセンサ73が検出したヨーレート、加速度センサ74が検出した加速度、及び車輪速センサ29が検出した車輪速に基づいて、車両1の実際の横滑り量を検出する。ブレーキコントロールユニット70は、目標横滑り量と実際の横滑り量との差が閾値を超えると、旋回挙動制御機能を作動させ、車輪6のブレーキアクチュエータ71の制御と、エンジン出力制御により車両1の水平面挙動を自動制御して車両安定性を向上させる。ブレーキコントロールユニット70は、旋回挙動制御機能が作動しているか否かを示す作動信号を、エンジンコントロールユニット20に出力する。
また、エンジンコントロールユニット20には、舵角センサ72が検出したステアリングホイール44の舵角θを示す舵角信号が入力される。
図12を参照する。第1実施形態と同じ構成要素には同じ参照符号を使用する。また、第2実施形態に関係する構成を中心に説明するため、第1実施形態の構成要素と同じ構成要素の一部について記載を省略する。惰性走行制御装置50は、連続カーブ検出部80を備える。連続カーブ検出部80は、ナビ協調制御においてナビゲーション装置40から与えられた走行経路情報に基づいて、車両1の走行路又は走行予定の進路に存在する連続カーブを検出する。連続カーブを検出した場合、連続カーブ検出部80は、連続カーブ検出信号を惰性走行禁止部54に出力する。
惰性走行制御部52は、通常走行中に連続カーブ検出信号を受信すると、惰性走行禁止信号を惰性走行制御部52に出力することにより第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。または、惰性走行制御部52は、通常走行中に舵角センサ72から受信した舵角信号が示す舵角θが所定値Tθ以上である場合に、惰性走行禁止信号を惰性走行制御部52に出力する。または、惰性走行制御部52は、ブレーキコントロールユニット70から受信した作動信号に基づいて、旋回挙動制御機能が作動しているか否かを判断する。通常走行中に旋回挙動制御機能が作動している場合、惰性走行制御部52は、惰性走行禁止信号を惰性走行制御部52に出力する。
(動作)
次に、通常走行時の第2実施形態に係る惰性走行制御装置50の動作を説明する。図13を参照する。ステップS60において連続カーブ検出部80は、車両1の走行路又は走行予定の進路に連続カーブが存在するか否かを判断する。連続カーブが存在する場合(ステップS60:Y)に処理はステップS63へ進む。連続カーブが存在しない場合(ステップS60:N)に処理はステップS61へ進む。
ステップS61において惰性走行制御部52は、舵角θが所定値Tθ以上であるか否かを判断する。舵角θが所定値Tθ以上である場合(ステップS61:Y)に処理はステップS63へ進む。舵角θが所定値Tθ未満である場合(ステップS61:N)に処理はステップS62へ進む。
ステップS62において惰性走行制御部52は、旋回挙動制御機能が作動しているか否かを判断する。旋回挙動制御機能が作動している場合(ステップS62:Y)に処理はステップS63へ進む。旋回挙動制御機能が作動していない場合(ステップS62:N)に、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止せずに処理は終了する。
ステップS63において惰性走行制御部52は、惰性走行禁止信号を惰性走行制御部52に出力することにより第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。その後処理は終了する。
(第2実施形態の効果)
(1)連続カーブ検出部80は、車両1の走行路が連続カーブ路である場合か否かを判定し、走行路が連続カーブ路である場合に、惰性走行制御部52は、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。この結果、連続カーブ路での第1惰性走行又は第2惰性走行により、車両挙動が不安定になることを防止できる。
(2)惰性走行制御部52は、車両1の舵角θが所定値Tθであるか否かを判定し、舵角θが所定値Tθ以上の場合に、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。この結果、カーブ路での第1惰性走行又は第2惰性走行により、車両挙動が不安定になることを防止できる。
(3)惰性走行制御部52は、旋回挙動制御機能が作動しているか否かを判定し、旋回挙動制御機能が作動している場合に、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止する。この結果、旋回挙動制御機能が作動していることから走行路が低摩擦係数路であると判断される場合に、第1惰性走行及び第2惰性走行の開始を禁止することができる。これにより、低摩擦係数路での第1惰性走行又は第2惰性走行によって車両挙動が不安定になることを防止できる。
ここでは、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく各実施形態の改変は当業者にとって自明なことである。
1…車両、2…エンジン、3…トルクコンバータ、4…無段階変速機、5…ディファレンシャルギア、6a〜6b…前輪、6c〜6d…後輪、7…モータ、8…オルタネータ、9…バッテリ、10…ロックアップクラッチ、11…前後進切換機構、12…プライマリプーリ、13…セカンダリプーリ、14…ベルト、15…オイルポンプ、16…前進用クラッチ、17…後進用ブレーキ、18…電動オイルポンプ、20…エンジンコントロールユニット、21…ブレーキペダル、22…ブレーキスイッチ、23…アクセルペダル、24…アクセルペダル開度センサ、25…マスタシリンダ、26…マスタシリンダ圧センサ26、27…マスタバック、28…負圧センサ、29a〜29d…車輪速センサ、30…変速機コントロールユニット、31…エンジン停止制御装置、40…ナビゲーション装置、41…センサ、42…通信装置、43…車体コントロールユニット、44…ステアリングホイール、45…イグニッションスイッチ、46…ワイパ、47…ワイパスイッチ、50…惰性走行制御装置、51…アイドルストップ制御装置、52…惰性走行制御部、53…路面状態検出部、54…惰性走行禁止部、55…惰性走行維持部、70…ブレーキコントロールユニット、71a〜71d…ブレーキアクチュエータ、72…舵角センサ、73…ヨーレートセンサ、74…加速度センサ、80…連続カーブ検出部

Claims (10)

  1. 路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であることを検出したか否かを判定する処理と、
    前記路面の摩擦係数が前記所定摩擦係数以下であることを検出した場合に、車両のエンジンへの燃料供給を停止して走行する惰性走行の開始を禁止する処理と、
    走行路が低摩擦係数路であるか否かを判定する処理と、
    前記エンジンへの燃料供給を停止して走行する惰性走行中の前記車両が低摩擦係数路に進入した場合に、前記低摩擦係数路から進出したか否かを判定し、前記低摩擦係数路から進出したと判定するまで惰性走行を続行する処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする惰性走行制御方法。
  2. 前記車両の異なる複数の車輪間の車輪速差に基づいて前記走行路が低摩擦係数路であるか否かを判定することを特徴とする請求項に記載の惰性走行制御方法。
  3. 前記車両の走行中に気象状態を検出し、前記気象状態に応じて前記路面の摩擦係数が前記所定摩擦係数以下であるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の惰性走行制御方法。
  4. 前記気象状態として外気温を検出し、
    前記外気温が所定温度以下の場合に前記路面の摩擦係数が前記所定摩擦係数以下であると判断する、
    ことを特徴とする請求項に記載の惰性走行制御方法。
  5. 前記気象状態として降雨及び降雪の少なくともいずれか一方を検出した場合に、前記路面の摩擦係数が前記所定摩擦係数以下であると判断することを特徴とする請求項に記載の惰性走行制御方法。
  6. 前記車両のワイパが使用された場合に、前記路面の摩擦係数が前記所定摩擦係数以下であると判断することを特徴とする請求項に記載の惰性走行制御方法。
  7. さらに走行路が連続カーブ路である場合か否かを判定し、
    前記走行路が連続カーブ路である場合に、惰性走行の開始を禁止することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の惰性走行制御方法。
  8. さらに前記車両の舵角が所定値以上であるか否かを判定し、
    前記舵角が前記所定値以上の場合に、惰性走行の開始を禁止することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の惰性走行制御方法。
  9. さらに前記車両の水平面挙動を自動制御する旋回挙動制御機能が作動しているか否かを判定し、
    前記旋回挙動制御機能が作動している場合に、惰性走行の開始を禁止することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の惰性走行制御方法。
  10. 路面の摩擦係数が所定摩擦係数以下であることを検出するセンサ又は情報処理装置と、
    前記路面の摩擦係数が前記所定摩擦係数以下であることを検出した場合に、車両のエンジンへの燃料供給を停止して走行する惰性走行の開始を禁止するコントローラと、
    を備え
    前記コントローラは、走行路が低摩擦係数路であるか否かを判定し、前記エンジンへの燃料供給を停止して走行する惰性走行中の前記車両が低摩擦係数路に進入した場合に、前記低摩擦係数路から進出したか否かを判定し、前記低摩擦係数路から進出したと判定するまで惰性走行を続行することを特徴とする惰性走行制御装置。
JP2015146038A 2015-07-23 2015-07-23 惰性走行制御方法及び惰性走行制御装置 Expired - Fee Related JP6468111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015146038A JP6468111B2 (ja) 2015-07-23 2015-07-23 惰性走行制御方法及び惰性走行制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015146038A JP6468111B2 (ja) 2015-07-23 2015-07-23 惰性走行制御方法及び惰性走行制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017025816A JP2017025816A (ja) 2017-02-02
JP6468111B2 true JP6468111B2 (ja) 2019-02-13

Family

ID=57950238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015146038A Expired - Fee Related JP6468111B2 (ja) 2015-07-23 2015-07-23 惰性走行制御方法及び惰性走行制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6468111B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6647748B2 (ja) * 2015-08-28 2020-02-14 ダイハツ工業株式会社 車両用制御装置
JP6791933B2 (ja) * 2018-11-08 2020-11-25 住友電気工業株式会社 情報提供システム、情報提供方法、及びコンピュータプログラム
JP7255262B2 (ja) * 2019-03-20 2023-04-11 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55136624A (en) * 1979-04-10 1980-10-24 Nippon Denso Co Ltd Method and device for controlling run in neutral state
JPS5962036U (ja) * 1982-10-20 1984-04-23 日産自動車株式会社 車両の惰性走行制御装置
JP5782239B2 (ja) * 2010-07-30 2015-09-24 いすゞ自動車株式会社 惰行制御装置
JP5834608B2 (ja) * 2011-08-08 2015-12-24 日産自動車株式会社 車両のエンジン自動停止制御装置
JP5990946B2 (ja) * 2012-03-13 2016-09-14 日産自動車株式会社 エンジン制御装置
JP2014097695A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Toyota Motor Corp 車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017025816A (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5853690B2 (ja) 車両のエンジン自動停止制御装置
JP6536678B2 (ja) 車両走行制御方法及び車両走行制御装置
JP6437891B2 (ja) 自動車の制御装置
KR102021248B1 (ko) 엔진 제어 방법 및 차량 주행 제어 장치
JP2012172578A (ja) 車両制御装置
JP2007331533A (ja) 車両用制御装置
JP2011179597A (ja) 車両駆動システムの制御装置
JP2000328980A (ja) アイドルストップ車両
JP6471630B2 (ja) 惰性走行制御方法及び惰性走行制御装置
WO2017183519A1 (ja) 車両制御装置
JP6468111B2 (ja) 惰性走行制御方法及び惰性走行制御装置
JP6436240B2 (ja) 車両走行制御方法及び車両走行制御装置
JP5843833B2 (ja) 車両の制御装置
JP2005207327A (ja) 車両の自動停止始動制御装置
JP5936572B2 (ja) 車両制御装置
WO2012132119A1 (ja) 車両のエンジン自動停止制御装置
JP6582685B2 (ja) 車両走行制御方法及び車両走行制御装置
JP5924242B2 (ja) アイドルストップ制御装置及びアイドルストップ制御方法
JP5834608B2 (ja) 車両のエンジン自動停止制御装置
JP6481536B2 (ja) エンジン制御方法及びエンジン制御装置
JP6236936B2 (ja) 車両のエンジン自動停止制御装置
JP2013189869A (ja) 車両のエンジン自動停止制御装置
JP2013189868A (ja) 車両のエンジン自動停止制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181231

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6468111

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees