JP6467129B2 - カテーテル - Google Patents

カテーテル Download PDF

Info

Publication number
JP6467129B2
JP6467129B2 JP2013216715A JP2013216715A JP6467129B2 JP 6467129 B2 JP6467129 B2 JP 6467129B2 JP 2013216715 A JP2013216715 A JP 2013216715A JP 2013216715 A JP2013216715 A JP 2013216715A JP 6467129 B2 JP6467129 B2 JP 6467129B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catheter
radiopaque marker
marker
radiopaque
rear end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013216715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015077305A (ja
Inventor
誠一郎 渡邉
誠一郎 渡邉
雄平 大川
雄平 大川
スィーワッタナクン キッティポン
スィーワッタナクン キッティポン
Original Assignee
メディカル・イノベイション株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メディカル・イノベイション株式会社 filed Critical メディカル・イノベイション株式会社
Priority to JP2013216715A priority Critical patent/JP6467129B2/ja
Publication of JP2015077305A publication Critical patent/JP2015077305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6467129B2 publication Critical patent/JP6467129B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Description

本開示は、カテーテルに関する。より詳しくは、管状器官等に挿入されるカテーテルに関する。
従来から、カテーテルに関する種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1では、X線造影性環状体よりなる基準マーカおよび測定マーカを有するガイドカテーテルが提案されている。特許文献1に記載の技術では、測定マーカを基準マーカからの長さの指標とし、基準マーカおよび測定マーカのX線造影像を観察することにより、血管内のガイドカテーテルの位置確認と、造影部位の血管流路長の迅速、容易な計測とを図っている。
実開平5−84341号公報
カテーテル本体の先端の位置を簡便かつ適正に把握できるようにすることは、施術の安全性および円滑性を高める観点から望ましい。
本開示は、カテーテル本体の先端の位置を簡便かつ適正に把握することができるカテーテルを提供するものである。
本開示に係るカテーテルは、カテーテル本体の先端部に、前記カテーテル本体の後端側に向かって順に、第1の放射線不透過性マーカ、第3の放射線不透過性マーカおよび第2の放射線不透過性マーカを備え、前記第3の放射線不透過性マーカは、前記第1の放射線不透過性マーカの近傍に配置されたものである。
前記第3の放射線不透過性マーカは、前記第1の放射線不透過性マーカおよび前記第2の放射線不透過性マーカよりも前記カテーテル本体の長手方向の幅が広くてもよい。
前記第3の放射線不透過性マーカは、前記カテーテル本体の長手方向に間隔を設けて配置された複数のマーカ部を有し、各マーカ部は、前記第1の放射線不透過性マーカおよび前記第2の放射線不透過性マーカよりも前記長手方向の幅が狭くてもよい。
隣接する前記マーカ部同士の間隔は、前記第1の放射線不透過性マーカと最も先端側の前記マーカ部との間隔よりも狭くてもよい。
本開示によれば、カテーテル本体の先端の位置を簡便かつ適正に把握することができる。
本開示の第1の実施形態のカテーテルの構成例を示す概略断面図である。 本開示の第1の実施形態のカテーテルの動作例を説明するための模式図である。 本開示の第1の実施形態の比較例のカテーテルの動作例を説明するための模式図である。 本開示の第1の実施形態の第1の変形例のカテーテルの構成例を示す断面図である。 本開示の第1の実施形態の第2の変形例のカテーテルの構成例を示す断面図である。 図5のVI−VI断面図である。 本開示の第2の実施形態のカテーテルの構成例を示す断面図である。 本開示の第3の実施形態のカテーテルの構成例を示す断面図である。 本開示の第3の実施形態の第1の変形例のカテーテルの構成例を示す断面図である。
以下、本開示を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する複数の実施形態は、本開示の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本開示の範囲が狭く解釈されることはない。また、各実施形態において、互いに対応する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明は省略する。
<1.第1の実施形態>
[構成例]
図1は、本実施形態のカテーテル10すなわちカテーテル本体の構成例を示す概略断面図である。図1に示すように、カテーテル10は、全体として長尺な管状に形成されている。カテーテル10は、円筒状に形成されていてもよい。カテーテル10の内径は均一であってもよいが、これに限定されない。カテーテル10の材質も限定されず、操作性や人体への影響等を考慮した好適な材質を選択してもよい。カテーテル10の材質は、可撓性、柔軟性、強度、不活性性および潤滑性等が考慮されたものであってもよい。
[放射線不透過性マーカ]
図1に示すように、カテーテル10は、先端部10aすなわち先端10b側の一定範囲の部位に、第1の放射線不透過性マーカ11、第2の放射線不透過性マーカ12および第3の放射線不透過性マーカ13を備えている。各放射線不透過性マーカ11〜13は、カテーテル10の先端10b側から後端側に向かって、第1の放射線不透過性マーカ11、第3の放射線不透過性マーカ13、第2の放射線不透過性マーカ12の順に配置されている。
各放射線不透過性マーカ11〜13は、放射線不透過性すなわち放射線遮蔽性を有しており、この放射線不透過性によって造影機能を発揮する。すなわち、各放射線不透過性マーカ11〜13は、照射される放射線を遮蔽して、各放射線不透過性マーカ11〜13のコントラストが付けられた画像を放射線透視モニタ上に表示させることができる。放射線は、X線であってもよいが、これに限定されない。各放射線不透過性マーカ11〜13に放射性不透過性を付与する構成は限定されない。例えば、各放射線不透過性マーカ11〜13を、放射線不透過性材料によって形成してもよい。この場合、放射線不透過性材料は、例えば、金属などであってもよい。金属としては、例えば、金、白金、白金合金、タングステンまたはタンタル合金などを好適に用いることができる。
第3の放射線不透過性マーカ13は、第1の放射線不透過性マーカ11の近傍に配置されている。第1の放射線不透過性マーカ11の後端と第3の放射線不透過性マーカ13の後端との距離D11−13は、2〜10mmが好ましい。2〜10mmとすることで、カテーテル10の操作性および先端部10aの視認性を向上させることができる。D11−13は、3〜mmがさらに好ましい。3〜mmとすることで、カテーテル10の操作性および先端部10aの視認性をさらに向上させることができる。
第2の放射線不透過性マーカ12は、第3の放射線不透過性マーカ13の後方に、第1の放射線不透過性マーカ11と第3の放射線不透過性マーカ13との間隔よりも大きい間隔を隔てて配置されている。第3の放射線不透過性マーカ13の後端と第2の放射線不透過性マーカ12の後端との距離D13−12は、10〜40mmが好ましい。10〜40mmとすることで、カテーテル10の操作性および先端部10aの視認性をさらに向上させることができる。D13−12は、20〜30mmがさらに好ましい。20〜30mmとすることで、カテーテル10の操作性および先端部10aの視認性をより向上させることができる。
第1の放射線不透過性マーカ11は、カテーテル10に備えられる全ての放射線不透過性マーカのうちの最も先端10b側に配置されたマーカであれば、その具体的な配置位置は限定されない。例えば、図1に示すように、第1の放射線不透過性マーカ11は、カテーテル10の先端10bから後方の所定範囲にわたって形成されたテーパ面14の後方に配置されていてもよい。テーパ面14は、血管内でのカテーテル10の安全かつ円滑な進行をサポートしてもよい。
各放射線不透過性マーカ11〜13の周方向における形成位置および形成範囲は限定されないが、好ましい態様の一例として、各放射線不透過性マーカ11〜13を、カテーテル10の全周にわたって形成すなわち環状に形成してもよい。各放射線不透過性マーカ11〜13を全周にわたって形成することで、各放射線不透過性マーカ11〜13の視認性を向上させることができる。その場合、各放射線不透過性マーカ11〜13を、カテーテル10と同心状に形成してもよいが、これに限定されない。各放射線不透過性マーカ11〜13の径方向における形成位置および形成範囲も限定されない。例えば、図1に示すように、各放射線不透過性マーカ11〜13の内径を、カテーテル10の最内径より大きく形成してもよい。また、各放射線不透過性マーカ11〜13の外径を、カテーテル10の最外径より小さく形成してもよい。各放射線不透過性マーカ11〜13をカテーテル10内に埋設することで、各放射線不透過性マーカ11〜13が血管またはカテーテル10の内腔に直に晒される場合の弊害(例えば、血管の損傷や血液との反応、併用デバイスとの干渉・接触等)を未然に回避することができる。
カテーテル10の内腔10cには、後述するガイドワイヤ2(図2参照)や塞栓物質3(図2参照)などの治療具が挿通されてもよい。塞栓物質3は、放射線不透過性を有する物質であってもよい。塞栓物質3は、コイル等であってもよい。
第2の放射線不透過性マーカ12は、塞栓物質3がカテーテル10から分離(例えば切断等)されるべき位置に到達したことを把握するための指標として機能させてもよい。この場合、第2の放射線不透過性マーカ1は、塞栓物質3がカテーテル10から分離されるべき位置に到達した際に、第2の放射線不透過性マーカ12の位置に、治療具に形成された別の放射線不透過性マーカが到達したことが確認される構成でもよい。
[動作例]
[本実施形態のカテーテルの動作例]
図2は、本実施形態のカテーテル10の動作例を説明するための模式図である。図2の動作例では、塞栓対象病変部を動脈瘤としているが、本開示のカテーテル10は、動脈瘤以外の塞栓対象病変部への適用を除外しない。
図2に示すように、本実施形態では、まず、血管Vすなわち動脈内に挿入されたカテーテル10の内腔から、動脈瘤A内にガイドワイヤ2を挿入する(STEP1)。
次いで、動脈瘤A内に挿入されたガイドワイヤ2に沿って、カテーテル10を動脈瘤A内に挿入する(STEP2)。
次いで、ガイドワイヤ2をカテーテル10から抜去した後に、カテーテル10の内腔から塞栓物質3を動脈瘤A内に挿入していく(STEP3)。
塞栓物質3の挿入の進行にともなって、動脈瘤A内には、塞栓物質3が次第に充填されていく(STEP4)。
塞栓物質3の充填が進むと、第1の放射線不透過性マーカ11が放射線不透過性の塞栓物質3に埋もれることで、第1の放射線不透過性マーカ11を指標としてカテーテル10の先端10bの位置を把握することは困難となる(STEP5)。しかし、このとき、第3の放射線不透過性マーカ13が第1の放射線不透過性マーカ11の近傍に配置されていることで、第3の放射線不透過性マーカ13を指標として、カテーテル10の先端10bの位置を簡便かつ適正に把握すなわち推定することができる。
次いで、塞栓物質3の充填がさらに進むと、動脈瘤A内に充填された塞栓物質3によってカテーテル10が動脈瘤A内から血管V側に押し出されてくる(STEP6)。図2中のSTEP6に該当する箇所には、カテーテル10の動きを矢印で示した。このとき、第3の放射線不透過性マーカ13は、第1の放射線不透過性マーカ11の近傍に配置されていることで、カテーテル10の先端10bの動きに近い動きを呈することができる。これにより、第3の放射線不透過性マーカ13を指標として、カテーテル10の先端10bの微妙な動きを容易に察知することができる。
これにより、カテーテル10の先端10bが血管V内に押し出されてしまう前に、カテーテル10を動脈瘤A内に押し戻すことが可能となる(STEP7)。図2中のSTEP7に該当する箇所には、カテーテル10の動きを矢印で示した。
以上のようにして、動脈瘤Aを迅速かつ適切に塞栓することができる(STEP8)。
[比較例のカテーテルの動作例]
一方、図3は、比較例のカテーテル10の動作例を説明するための模式図である。比較例のカテーテル10は、本実施形態のカテーテル10から第3の放射線不透過性マーカ13が除去された構成である。
図3に示すように、比較例では、動脈瘤A内に塞栓物質3が充填されて、第1の放射線不透過性マーカ11を指標としてカテーテル10の先端10bの位置を把握することが困難となった場合には、第2の放射線不透過性マーカ12を指標にする(STEP11)。
しかし、カテーテル10の先端10b側の部位は柔軟な材質であることが多いため、動脈瘤A内の塞栓物質3によってカテーテル10が押し出されたとしても、カテーテル10の動きが撓みとして吸収されてしまう。このため、カテーテル10の先端10bから離れた位置に配置されている第2の放射線不透過性マーカ12は、先端10bの動きを察知するためのマーカとしては感度が鈍く、先端10bの動きを鋭敏に反映した動きを呈することはできない(STEP12)。
このように、第2の放射線不透過性マーカ12はカテーテル10の先端10bの動きを適切に反映することができないので、先端10bが血管V内に突出されることを事前に察知することができず、突出を余儀なくされる(STEP13)。先端10bが血管V内に突出された状態のカテーテル10にすみやかに対処しない場合、塞栓物質3が誤って血管V内に留置されて、血流を遮断してしまう虞がある。
このため、カテーテル10の先端10bが血管V内に突出された場合には、塞栓作業を一時中断し、ガイドワイヤ2を動脈瘤A内に再挿入(STEP14)してから、カテーテル10の先端10bを動脈瘤A内に再挿入する(STEP15、16)手技が必要となる。しかし、動脈瘤A内は既に塞栓物質3が充填されているため、ガイドワイヤ2およびカテーテル10の再挿入には細心の注意が必要であり、また、再挿入が困難な場合も多い。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の放射線不透過性マーカ11が塞栓物質3によって確認し難くなったとしても、第3の放射線不透過性マーカ13を指標としてカテーテル10の先端10bの位置を容易かつ高い正確性で把握することができる。また、塞栓対象病変部への塞栓物質3の充填の進行にともなってカテーテル10の先端10bが押し出されたとしても、その動きを第3の放射線不透過性マーカ13の動きによって容易に察知することができる。これにより、カテーテル10の先端10bが塞栓対象病変部から逸脱する前に、カテーテル10を確実に位置修正することが可能となる。
<2.第1の実施形態の第1の変形例>
図4は、本変形例のカテーテル10の構成例を示す断面図である。図4に示すように、本変形例のカテーテル10は、径方向における内側から順に、内層15、中間層16および外層17といった互いに材質が異なる層構造を有している。各層15〜17は同心の円筒形状に形成されていてもよいが、これに限定されない。
内層15は、樹脂材料等によって形成してもよい。樹脂材料は、人体への害が少ない不活性樹脂等であってもよい。不活性樹脂としては、不活性性に加えて滑り性にも優れたフッ素樹脂等を好適に用いることができる。
中間層16は、カテーテル10を補強する補強層すなわち補強材であってもよい。中間層16は、線状部材の編み込みまたは巻き付け等によって形成してもよい。線状部材の態様は限定されず、例えば、金属材料や樹脂材料などの平線や丸線などであってもよい。線状部材は、例えば、筒状に編み込んでもよく、または、コイル状に巻き付けてもよい。線状部材を金属材料によって形成する場合、金属材料は、例えば、合金やクロム族元素などであってもよい。この場合、合金としては、ステンレスやニッケルチタン系合金などを好適に用いることができる。クロム族元素としては、タングステンなどを好適に用いることができる。線状部材を樹脂材料によって形成する場合、樹脂材料としては、ナイロン系樹脂、ポリイミド、またはポリエーテルエーテルケトン等の芳香族ポリエーテルなどを好適に用いることができる。
中間層16は、カテーテル10の最先端まで埋設することに限定されず、たとえば、放射線不透過性マーカ11の先端側まで埋設されるなど、特に限定されない。
外層17は、樹脂材料等によって形成してもよい。外層17を樹脂材料によって形成する場合、樹脂材料としては、ポリウレタン、ポリアミドまたはナイロンエラストマー等を好適に用いることができる。
各放射線不透過性マーカ11〜13は、中間層16と外層17との間に配置されている。具体的には、各放射線不透過性マーカ11〜13の内周面は、中間層16の外周面に隣接している。また、各放射線不透過性マーカ11〜13の外周面は、外層17の内周面に隣接している。
本変形例のカテーテル10によれば、材質が異なる複層構造を有することで、血管の形状に追従するための可撓性や柔軟性と、トルク伝達性やねじれ抵抗を確保するための強度とを両立させることができ、ひいては、操作性を更に向上させることができる。
<3.第1の実施形態の第2の変形例>
図5は、本変形例のカテーテル10の構成例を示す断面図である。図6は、図5のVI−VI断面図である。図5および図6に示すように、本変形例のカテーテル10は、図4のカテーテル10に対して構成が更に特定されている。以下、詳細に説明する。
本変形例のカテーテル10は、先端10b側からコネクタ4に連結される後端側に向かうにしたがって硬度が増加する構成である。硬度の増加は、漸増でもよく、または、段階的な増加でもよい。
例えば、図5に示すように、中間層16および外層17は、硬度に応じて長手方向において複数の領域に区分されていてもよい。この場合、区分数は、各層16、17で互いに同一であってもよく、または、層16、17ごとに異なってもよい。例えば、外層17の区分数を、中間層16の区分数より多くしてもよい。具体的には、図5に示すように、中間層16は、先端側の相対的に低硬度の第1の中間層部16Aと、後端側の相対的に高硬度の第2の中間層部16Bとに区分されていてもよい。また、外層17は、先端側の相対的に低硬度の第1の外層部17Aと、中央側の相対的に中硬度の第2の外層部17Bと、後端側の相対的に高硬度の第3の外層部17Cとに区分されていてもよい。
各層16、17の硬度を変化させる構成は限定されず、各層16、17を構成する線状部材の編み方、ピッチ、本数、材質または寸法等を変化させることで具現化してもよい。
また、図5に示すように、本変形例のカテーテル10は、外層17の外周面に、先端10bから長手方向における一定の範囲にわたって親水性コーティング18が施されている。図5に示すように、親水性コーティング18は、第3の外層部17Cの前端縁を被覆する位置まで施されていてもよいが、これに限定されない。親水性コーティング18の材料も限定されず、例えば、無水マレイン酸、ポリビニルピロリドン等を選択してもよい。
本変形例によれば、カテーテル10の硬度の配置を好適化することで、カテーテル10の操作性をさらに向上させることができる。また、本変形例によれば、親水性コーティング18によってカテーテル10の潤滑性を確保することができるので、カテーテル10の操作性をより一層向上させることができる。
<4.第2の実施形態>
図7は、本実施形態のカテーテル10の構成例を示す断面図である。図7に示すように、本実施形態のカテーテル10は、図1のカテーテル10に対して、第3の放射線不透過性マーカ13の構成が相違する。
具体的には、図7に示すように、本実施形態の第3の放射線不透過性マーカ13は、第1の放射線不透過性マーカ11および第2の放射線不透過性マーカ12よりも長手方向の幅(以下、単に幅と称する)が広く形成されている。
第1の放射線不透過性マーカ11および第2の放射線不透過性マーカ12の幅は、0.3〜1.0mmが好ましく、0.3〜0.5mmがさらに好ましい。第3の放射線不透過性マーカ13の幅は、0.5〜1.5mmが好ましく、0.7〜1.0mmがさらに好ましい。このようにすることで、第1の放射線不透過性マーカ11および第2の放射線不透過性マーカ12に対して、第3の放射線不透過性マーカ13の幅を十分に広くすることができる。
本実施形態のカテーテル10によれば、第3の放射線不透過性マーカ13の幅が広いことによって第3の放射線不透過性マーカ13を透視下で容易に確認することができるので、カテーテル10の先端10bの位置を更に容易に把握することができる。
<5.第3の実施形態>
図8は、本実施形態のカテーテル10の構成例を示す断面図である。図8に示すように、本実施形態のカテーテル10は、図1のカテーテル10に対して、第3の放射線不透過性マーカ13の構成が相違する。
具体的には、図8に示すように、本実施形態の第3の放射線不透過性マーカ13は、カテーテル10の長手方向に間隔を設けて配置された複数のマーカ部131、132によって構成されている。各マーカ部131、132は、第1の放射線不透過性マーカ11および第2の放射線不透過性マーカ12よりも幅が狭く形成されている。ただし、マーカ部は2つに限定されず、3つ以上存在してもよい。マーカ部131、132同士は、幅が互いに同一であってもよく、または、幅が互いに異なってもよい。
本実施形態のカテーテル10によれば、マーカ部131、132の幅が狭いので、急峻に屈曲した血管にもカテーテル10を容易に挿通させることができる。また、複数のマーカ部131、132によって、カテーテル10の形状および動きがより詳細に反映された造影を実現することが可能となる。さらに、カテーテル10の先端部10aに急峻なカーブを付ける加工を選択する場合には、滑らかな形状付けが可能であり、幅が広い第3の放射線不透過性マーカ13によって先端部10aが直線状態になることを未然に回避することができる。
<6.第3の実施形態の第1の変形例>
図9は、本変形例のカテーテル10の構成例を示す断面図である。図9に示すように、本変形例のカテーテル10は、図8のカテーテル10に対して、第3の放射線不透過性マーカ13の構成が相違する。
すなわち、図9に示すように、本変形例の第3の放射線不透過性マーカ13は、隣接するマーカ部131、132同士の間隔が、第1の放射線不透過性マーカ11と最も先端10b側のマーカ部131との間隔よりも狭く形成されている。
具体的には、図9に示すように、先端側のマーカ部131の後端と後端側のマーカ部132の後端との距離D131−132は、第1の放射線不透過性マーカ11の後端と先端側のマーカ部131の後端との距離D11−131よりも小さい。
11−131は、2〜10mmが好ましく、3〜5mmがさらに好ましい。D131−132は、0.5〜2mmが好ましく、0.5〜1mmがさらに好ましい。D132−12は、10〜50mmが好ましく、20〜30mmがより好ましい。
本変形例のカテーテル10によれば、図8のカテーテル10と同様の作用効果を奏することができ、また、屈曲した管状器官の通過し易さ(以下、屈曲通過性と称する)をさらに向上させることができる。
実験例
<1.第1の実験>
本実験では、図1のカテーテル10についての5種類のサンプルすなわち実験例1〜5を作製し、各サンプルを動脈瘤のモデルに適用して、カテーテル10の操作性および先端部10aの視認性を評価した。各サンプルは、第1の放射線不透過性マーカ11の後端と第3の放射線不透過性マーカ13の後端との距離D11−13および第3の放射線不透過性マーカ13の後端と第2の放射線不透過性マーカ12の後端との距離D13−12が互いに異なるものである。具体的なサンプルの条件および評価結果を以下の表1に示す。
Figure 0006467129
表1の評価結果は、A、B、Cの順に、操作性および視認性が良好であることを示す。
実験例1〜5のいずれにおいても、操作性および視認性の評価が満足できるものとなった。中でも、D11−13が2〜7mm、D13−12が15〜30mmの範囲で、より高い評価が得られた。D11−13が5mm、D13−12が25mmの場合には、とりわけ高い評価が得られた。D11−13は、2〜10mmが好ましく、3〜mmがさらに好ましいと言える。D13−12は、15〜40mmが好ましく、15〜30mmがさらに好ましいと言える。
<2.第2の実験>
本実験では、図9のカテーテル10についての5種類のサンプルすなわち実験例6〜10を作製し、各サンプルを動脈瘤のモデルに適用して、屈曲通過性を評価した。各サンプルは、第1の放射線不透過性マーカ11の後端と先端側のマーカ部131の後端との距離D11−131が互いに異なる。また、各サンプルは、先端側のマーカ部131の後端と後端側のマーカ部132の後端との距離D131−132も互いに異なる。さらに、各サンプルは、後端側のマーカ部132の後端と第2の放射線不透過性マーカ12の後端との距離D132−12も互いに異なる。具体的なサンプルの条件および評価結果を以下の表2に示す。
Figure 0006467129
表2の評価結果は、A、B、Cの順に、屈曲通過性が良好であることを示す。
実験例6〜10のいずれにおいても、屈曲通過性の評価が満足できるものとなった。中でも、D11−131が3〜7mm、D131−132が0.5〜1mm、D132−12が30〜40mmの範囲で、より高い評価が得られた。D11−131が5mm、D131−132が0.7mm、D132−12が30mmの場合には、とりわけ高い評価が得られた。D11−131は、2〜10mmが好ましく、3〜5mmがさらに好ましいと言える。D131−132は、0.3〜2mmが好ましく、0.5〜1.5mmがさらに好ましいと言える。さらに、D132−12は、15〜50mmが好ましく、20〜30mmがさらに好ましいと言える。
上述の各実施形態および変形例は、これらを適宜組み合わせてもよい。例えば、第1実施形態の複層構造を第2実施形態または第3実施形態に組み合わせることによって得られるカテーテルも、本開示の範囲内である。
各実施形態および変形例に記載された作用効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、他の作用効果があってもよい。
10 カテーテル
10a 先端部
10b 先端
11 第1の放射線不透過性マーカ
12 第2の放射線不透過性マーカ
13 第3の放射線不透過性マーカ

Claims (4)

  1. カテーテル本体の先端部に、前記カテーテル本体の後端側に向かって順に、
    第1の放射線不透過性マーカ、
    前記カテーテルの先端の位置及び動きを把握するための第3の放射線不透過性マーカ、および
    塞栓物質が前記カテーテルから分離されるべき位置に到達したことを把握するための第2の放射線不透過性マーカを備え、
    前記第1の放射線不透過性マーカの後端と前記第3の放射線不透過性マーカの後端との距離が、3〜7mmの範囲であり、かつ前記第3の放射線不透過性マーカの後端と前記第2の放射線不透過性マーカの後端との距離が、20〜30mmの範囲である、
    動脈瘤に塞栓物質を充填する動脈瘤用カテーテル(バルーンカテーテルを除く)。
  2. 前記第3の放射線不透過性マーカは、前記第1の放射線不透過性マーカおよび第2の放射線不透過性マーカよりも前記カテーテル本体の長手方向の幅が狭い請求項1に記載の動脈瘤用カテーテル。
  3. 前記第3の放射線不透過性マーカは、前記カテーテル本体の長手方向に間隔を設けて配置された複数のマーカ部を有する請求項1または2に記載の動脈瘤用カテーテル。
  4. 隣接する前記マーカ部同士の間隔は、前記第1の放射線不透過性マーカと最も先端側の前記マーカ部との間隔よりも狭い請求項3に記載の動脈瘤用カテーテル。
JP2013216715A 2013-10-17 2013-10-17 カテーテル Active JP6467129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013216715A JP6467129B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 カテーテル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013216715A JP6467129B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 カテーテル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015077305A JP2015077305A (ja) 2015-04-23
JP6467129B2 true JP6467129B2 (ja) 2019-02-06

Family

ID=53009321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013216715A Active JP6467129B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 カテーテル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6467129B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7376340B2 (ja) * 2019-12-20 2023-11-08 朝日インテック株式会社 カテーテル
WO2024004824A1 (ja) * 2022-07-01 2024-01-04 テルモ株式会社 カテーテル

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5354295A (en) * 1990-03-13 1994-10-11 Target Therapeutics, Inc. In an endovascular electrolytically detachable wire and tip for the formation of thrombus in arteries, veins, aneurysms, vascular malformations and arteriovenous fistulas
US6074407A (en) * 1997-10-14 2000-06-13 Target Therapeutics, Inc. Delivery catheter for occlusive implants
AU1712599A (en) * 1997-12-08 1999-06-28 Cardeon Corporation Aortic catheter and methods for inducing cardioplegic arrest and for selective aortic perfusion
US6463317B1 (en) * 1998-05-19 2002-10-08 Regents Of The University Of Minnesota Device and method for the endovascular treatment of aneurysms
JP5065894B2 (ja) * 2005-07-08 2012-11-07 株式会社グツドマン バルーンカテーテル
WO2008112435A2 (en) * 2007-03-13 2008-09-18 Micro Therapeutics, Inc. An implant including a coil and a stretch-resistant member

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015077305A (ja) 2015-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6636758B2 (en) Marker wire and process for using it
US20210228845A1 (en) Guidewire having enlarged, micro-fabricated distal section
JP2007236472A (ja) カテーテル
US20160008585A1 (en) Guide wire
JP4754843B2 (ja) カテーテル
JP4790349B2 (ja) カテーテル
JP2015208425A (ja) カテーテル
JP5506105B2 (ja) カテーテル
JP2008194185A (ja) ガイドワイヤ
JP6381138B2 (ja) カテーテル
JP5665079B2 (ja) ガイドワイヤ
AU2021421565A1 (en) High torque guidewire device
JP6467129B2 (ja) カテーテル
JP2009000389A (ja) 柔軟性スリットマーカー及びそれを備えたカテーテル
JP2006271901A (ja) コイル状造影マーカーとその製造方法、及びカテーテル
JP2018191883A (ja) 医療用長尺体
JP7137396B2 (ja) ガイドワイヤ
US20230065829A1 (en) Micro catheter caliper
JP6916270B2 (ja) ガイドワイヤ
JP3179894U (ja) カテーテル
CN114173854B (zh) 导管
JP7251765B2 (ja) カテーテル及びカテーテルの作製方法
WO2015141280A1 (ja) ガイドワイヤ
JP2013154070A (ja) ガイドワイヤ
US20120089213A1 (en) Medical lead with filler layer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181023

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20181031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6467129

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250