JP7376340B2 - カテーテル - Google Patents

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本発明は、カテーテルに関する。
血管内に挿入して使用されるカテーテルが知られている。このようなカテーテルにおいて、血管内でのカテーテルの位置を把握するために、放射線不透過性材料で形成されたマーカーを設けることが知られている(例えば、特許文献1~特許文献4参照)。また、このようなカテーテルにおいて、血管選択性を向上させ、また、病変部へのコイル塞栓術等の手技を容易にするために、先端部分に湾曲形状が付される場合がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。以降、湾曲形状が付された部分を「湾曲部」とも呼ぶ。
特許第5896575号公報 特開2014-138756号公報 特開平10-15073号公報 特開2009-389号公報
ここで、臨床時においては、血管の蛇行形状や、カテーテルに挿入された併用デバイス(例えば、ガイドワイヤ、マイクロカテーテル)の影響を受けて、カテーテルに予め付された湾曲形状が、放射線画像での見かけ上、矯正される場合がある。そして、湾曲部の向きとは異なる向きでカテーテルが使用(例えば、血管内の目的位置に留置)された場合、手技の途中でカテーテルが意図しない動き(例えば、目的位置から外れる)をする、カテーテル内の併用デバイスが湾曲部のバックアップを受けられない、という事象が生じる。この結果、手技の遅延や、手技の失敗に繋がる虞があるという課題があった。
この点、特許文献1に記載のカテーテルでは、湾曲部の内側または外側に配置されたX線不透過性マーカーを備えるため、カテーテルに予め付された湾曲形状が、放射線画像での見かけ上矯正された場合であっても、湾曲部の向きを知ることができる。しかしながら、特許文献1に記載のカテーテルでは、手元部分におけるカテーテルへの操作を先端側へと伝達するトルク伝達性において改善の余地があった。また、特許文献2に記載のカテーテルでは、カテーテルの周方向に設けられた第1マーカーと第2マーカーとを備えるのみであるため、カテーテルに予め付された湾曲形状が見かけ上矯正された場合に、湾曲部の向きを知ることができない。また、特許文献3及び特許文献4に記載のカテーテルでは、湾曲部を付すことについて何ら考慮されていない。
なお、このような課題は、血管に挿入されるカテーテルに限らず、血管系、リンパ腺系、胆道系、尿路系、気道系、消化器官系、分泌腺及び生殖器官といった、生体管腔内に挿入されるカテーテルの全般(カテーテル、マイクロカテーテル、ガイディングカテーテル等)に共通する。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、湾曲部を有するカテーテルにおいて、放射線画像上での湾曲部の向きの把握を可能とすると共に、トルク伝達性を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、カテーテルが提供される。このカテーテルは、長尺状の外形を有し、先端側に湾曲部が形成された中空シャフトと、前記中空シャフトのうち、前記湾曲部の内側または外側であって、少なくとも前記湾曲部から前記中空シャフトの先端までの範囲に位置する部分に設けられた放射線不透過性を有する第1マーカー部と、を備える。
この構成によれば、カテーテルは、中空シャフトのうち、湾曲部の内側または外側に位置する部分に設けられた放射線不透過性を有する第1マーカー部を備える。このため臨床時において、血管の蛇行形状や、カテーテルに挿入された併用デバイス(例えば、ガイドワイヤ、マイクロカテーテル)の影響を受けて、カテーテルに予め付された湾曲形状が、放射線画像での見かけ上矯正された場合であっても、放射線画像における第1マーカー部の位置を確認することによって、湾曲部の向きを把握することができる。また、第1マーカー部は、中空シャフトのうち、少なくとも湾曲部から中空シャフトの先端までの範囲に位置する部分に設けられている。このため、中空シャフトの先端までマーカーが延びていない構成と比較して、手元部分におけるカテーテルへの操作を先端側へと伝達するトルク伝達性を向上できる。
(2)上記形態のカテーテルにおいて、前記第1マーカー部は、前記湾曲部の内側に位置する部分に設けられていてもよい。
この構成によれば、第1マーカー部は、湾曲部の内側に位置する部分に設けられている。ここで、カテーテルに挿入された併用デバイスは、カテーテルの内腔において湾曲部の外側を通過する。本構成によれば、このような併用デバイスの進路と、第1マーカー部の位置とを相違させることができるため、放射線画像上での併用デバイスの動きを把握しやすくできる。
(3)上記形態のカテーテルにおいて、前記中空シャフトには、前記第1マーカー部が設けられた部分において、前記中空シャフトの内外を連通する切欠部が形成されており、前記第1マーカー部は、前記切欠部を埋めると共に、前記中空シャフトの厚さと等しい厚さを有していてもよい。
この構成によれば、第1マーカー部は、切欠部を埋めると共に、中空シャフトの厚さと等しい厚さを有している。このため、例えば、中空シャフトの外周面や内周面に第1マーカー部を設ける構成と比較して、第1マーカー部を厚くできる。この結果、放射線画像上での第1マーカー部の位置を確認しやすくできる。また、第1マーカー部を厚くできることに伴い、第1マーカー部を形成する材料として種々の材料(例えば、放射線不透過性を有する金属粉末を混練した樹脂材料等)を利用することができる。このため、例えば貴金属材料のみを用いて第1マーカー部を形成する場合と比較して、カテーテル製造のコストを低減できる。
(4)上記形態のカテーテルでは、さらに、放射線不透過性を有し、前記中空シャフトの先端において、前記中空シャフトの周方向の全体にわたって設けられた第2マーカー部を備え、前記第1マーカー部の先端は、前記第2マーカー部に接続していてもよい。
この構成によれば、カテーテルはさらに、中空シャフトの先端において、中空シャフトの周方向の全体にわたって設けられた第2マーカー部を備える。このため、臨床時において、中空シャフトの先端位置(すなわちカテーテルの先端位置)を放射線画像上で確認することができ、手技の安全性を向上できる。
(5)上記形態のカテーテルにおいて、前記第1マーカー部は、前記中空シャフトの長手方向に延びると共に、前記中空シャフトの周方向における幅が基端側から先端側に向かって徐々に小さくなってもよい。
この構成によれば、第1マーカー部は、中空シャフトの長手方向に延びると共に、中空シャフトの周方向における幅が基端側から先端側に向かって徐々に小さくなる。このため、カテーテルのトルク伝達性を維持しつつ、カテーテルの先端側を柔軟に構成できる。
(6)上記形態のカテーテルにおいて、前記第1マーカー部は、前記中空シャフトの長手方向に互いに離間した状態で配置された複数のマーカーを有していてもよい。
この構成によれば、第1マーカー部は、中空シャフトの長手方向に互いに離間した状態で配置された複数のマーカーを有する。このため、カテーテルのトルク伝達性を維持しつつ、カテーテルの先端側を柔軟に構成できる。
(7)上記形態のカテーテルでは、さらに、前記中空シャフトの前記湾曲部に埋設された第1補強層と、前記中空シャフトのうち、前記湾曲部よりも基端側に埋設され、前記第1補強層よりも密度の高い第2補強層と、を備えていてもよい。
この構成によれば、カテーテルはさらに、中空シャフトに埋設された第1補強層及び第2補強層を備えるため、カテーテルのトルク伝達性をさらに向上できる。また、中空シャフトの湾曲部に埋設された第1補強層は、湾曲部よりも基端側に埋設された第2補強層よりも密度が低いため、カテーテルの先端側を、基端側と比較して柔軟に構成できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、カテーテル、カテーテル用の医療用チューブ、カテーテルや医療用チューブの製造方法などの形態で実現することができる。
第1実施形態のカテーテルの構成を例示した説明図である。 図1のA1-A1線における横断面構成を例示した説明図である。 図1のA2-A2線における横断面構成を例示した説明図である。 図1のB方向から見たカテーテルの構成を例示した説明図である。 第2実施形態のカテーテルの構成を例示した説明図である。 第2実施形態のカテーテルの臨床時における様子を示す説明図である。 第3実施形態のカテーテルのA1-A1線(図1)における横断面構成を例示した説明図である。 第4実施形態のカテーテルの構成を例示した説明図である。 図8のB方向から見たカテーテルの構成を例示した説明図である。 第5実施形態のカテーテルの構成を例示した説明図である。 図10のB方向から見たカテーテルの構成を例示した説明図である。 第6実施形態のカテーテルのB方向(図1)から見た構成を例示した説明図である。 第7実施形態のカテーテルの構成を例示した説明図である。 第8実施形態のカテーテルの構成を例示した説明図である。 第9実施形態のカテーテルの構成を例示した説明図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のカテーテル1の構成を例示した説明図である。カテーテル1は、血管系、リンパ腺系、胆道系、尿路系、気道系、消化器官系、分泌腺及び生殖器官といった生体管腔内に挿入され、生体管腔内を診断又は治療するために使用される。カテーテル1は、チューブ状(管状)の中空シャフト10と、第1補強層21と、第2補強層22と、第1マーカー部30と、第2マーカー部40と、コネクタ90とを備える。なお、図1では説明の便宜上、中空シャフト10に埋設された第1補強層21及び第2補強層22を図示している。
図1では、カテーテル1の中心に通る軸を軸線O(一点鎖線)で表す。以降の例では、中空シャフト10の中心を通る軸と、コネクタ90の中心を通る軸とは、いずれも軸線Oと一致する。しかし、中空シャフト10及びコネクタ90の各中心を通る軸は、それぞれ軸線Oとは相違していてもよい。また、図1には、相互に直交するXYZ軸が図示されている。X軸は、カテーテル1の長手方向に対応し、Y軸は、カテーテル1の高さ方向に対応し、Z軸は、カテーテル1の幅方向に対応する。図1の左側(-X軸方向)をカテーテル1及び各構成部材の「先端側」と呼び、図1の右側(+X軸方向)をカテーテル1及び各構成部材の「基端側」と呼ぶ。カテーテル1及び各構成部材について、先端側に位置する端部を「先端」と呼び、先端及びその近傍を「先端部」と呼ぶ。また、基端側に位置する端部を「基端」と呼び、基端及びその近傍を「基端部」と呼ぶ。先端側は生体内部へ挿入され、基端側は医師等の術者により操作される。これらの点は、図1以降においても共通する。
中空シャフト10は、長尺状の外形を有し、軸線Oに沿って設けられた中空の部材である。中空シャフト10は、先端部10dと基端部10pとにそれぞれ開口が形成され、内側に両開口を連通する内腔10L(図2)を有する略円筒形状である。中空シャフト10の先端部10dは、臨床時において生体管腔内の目的位置に留置され、先端部10dの開口から、カテーテル1に挿入された併用デバイス(例えば、ガイドワイヤ、マイクロカテーテル)が出入りする。中空シャフト10の基端部10pは、後述するコネクタ90に挿入され、コネクタ90に接合されている。中空シャフト10は、抗血栓性、可撓性、生体適合性を有することが好ましく、例えば、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂材料により形成できる。中空シャフト10の外径、内径、及び長さは任意に決定できる。
中空シャフト10は、湾曲部11と、ストレート部12とを有している。湾曲部11は、臨床時において、血管選択性を向上させ、病変部へのコイル塞栓術等の手技を容易にするために、カテーテル1の先端側に設けられている。湾曲部11は、中空シャフト10及び第1マーカー部30に対して湾曲形状が付された部分である。図1の例では、湾曲部11として、中空シャフト10及び第1マーカー部30が、軸線Oに対して約90度湾曲した90度湾曲型を例示する。しかし、軸線Oに対する湾曲部11の中心軸の角度は任意に決定できる。また、湾曲部11の形状は、図1に示す形状のほか、Judkins L(R)型、Amplatz L型、Voda/EBU/XB型、Ikari L(R)型等の任意の形状にしてよい。ストレート部12は、湾曲部11の基端側に設けられ、中空シャフト10がカテーテル1の軸線O方向に直線状に延びた(すなわち湾曲していない)部分である。
図2は、図1のA1-A1線における横断面構成を例示した説明図である。図3は、図1のA2-A2線における横断面構成を例示した説明図である。中空シャフト10の湾曲部11には、第1補強層21が埋設されている。図2に示すように、第1補強層21は、素線21cを網目織りにしたメッシュ形状の管状体である。また、中空シャフト10のストレート部12には、第2補強層22が埋設されている。図3に示すように、第2補強層22は、素線22cを網目織りにしたメッシュ形状の管状体である。ここで、第2補強層22は、第1補強層21よりも編み密度が高い。換言すれば、第2補強層22において隣り合う素線22c間の間隔は、第1補強層21において隣り合う素線21c間の間隔よりも狭い。素線21c及び素線22cは、略同一の径を有する丸素線であり、SUS304等のステンレス合金、NiTi合金等の超弾性合金等の任意の金属材料や、強化プラスチック(PEEK)等の任意の硬質樹脂材料により形成できる。
なお、第1補強層21と第2補強層22との少なくとも一方は、メッシュ形状の管状体に代えて、素線を螺旋状に巻回したコイル体であってもよい。第1補強層21及び第2補強層22をコイル体として構成する場合においても、第2補強層22は、第1補強層21よりも密度が高い。すなわち、第2補強層22において隣り合う素線22c間の間隔は、第1補強層21において隣り合う素線21c間の間隔よりも狭い。また、図2及び図3の例では、素線21c及び素線22cは、略同一の径を有する丸素線とした。しかし、素線21c及び素線22cは、平板状の素線であってもよく、撚線であってもよい。素線21c及び素線22cは、異なる形状を有していてもよく、異なる径を有していてもよい。
図4は、図1のB方向から見たカテーテル1の構成を例示した説明図である。なお、図4では説明の便宜上、先端部1dに設けられた第2マーカー部40も図示している。第1マーカー部30は、放射線不透過性を有しており、臨床時に放射線画像上で、カテーテル1の湾曲部11の向きを把握するために用いられる。図1に示すように、第1マーカー部30は、周方向において、中空シャフト10のうち湾曲部11の外側に位置する部分に設けられている。また、第1マーカー部30は、長手方向(軸線O方向)において、中空シャフト10のうちの、湾曲部11から中空シャフト10の先端までの範囲に位置する部分に設けられている。換言すれば、第1マーカー部30は、中空シャフト10の長手方向に延びている。図4に示すように、第1マーカー部30は、中空シャフト10の周方向における幅W1が、基端側から先端側にかけて略一定である。幅W1は任意に決定できる。
また、図2に示すように、第1マーカー部30は、中空シャフト10に形成された切欠部10nを埋めるように形成されている。なお、切欠部10nは、中空シャフト10の内外を連通する貫通孔である。また、第1マーカー部30の厚さT30は、中空シャフト10の肉厚T10と等しい。厚さT30,T10は任意に決定できる。なお、本実施形態において「等しい」とは、製造誤差等を許容するものであり、厚さT30と厚さT10とが所定の誤差範囲内において相違する場合であっても、両者は等しいとする。
第2マーカー部40は、放射線不透過性を有しており、臨床時に放射線画像上で、カテーテル1の先端の位置を把握するために用いられる。図1及び図4に示すように、第2マーカー部40は、周方向において、中空シャフト10の全体にわたって設けられている。また、第2マーカー部40は、長手方向(軸線O方向)において、中空シャフト10の先端に設けられている。第2マーカー部40の厚さは、第1マーカー部30と同様に、中空シャフト10の肉厚T10と等しい。
図1及び図4に示すように、第1マーカー部30の先端は、第2マーカー部40に接続している。換言すれば、第1マーカー部30と第2マーカー部40とは、空隙を挟まずに隣接している。第1マーカー部30及び第2マーカー部40は、放射線不透過性を有する種々の材料、例えば、放射線不透過性を有する金属粉末を混練した樹脂材料により形成できる。金属粉末としては、例えば、三酸化ビスマス、タングステン、硫酸バリウム、金、白金、タングステン、またはこれらの元素を含む合金(例えば、白金ニッケル合金)等の粉末を利用できる。金属粉末が混練される樹脂材料としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂等が利用できる。
コネクタ90は、カテーテル1の基端側に配置され、術者によって把持される部材である。コネクタ90は、略円筒形状の本体部91と、一対の羽根部92とを備えている。本体部91の先端部90dには、中空シャフト10の基端部が挿入された状態で接合されている。本体部91の基端部90pは、カテーテル1に併用デバイスを出し入れするために用いられる。本体部91の外周面には、羽根部92が接合されている。接合には、エポキシ系接着剤などの任意の接合剤を利用できる。なお、本体部91と羽根部92とは一体的な構造であってもよい。コネクタ90は、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエーテルサルフォン等の樹脂材料で形成できる。
以上説明した通り、第1実施形態のカテーテル1によれば、カテーテル1は、中空シャフト10のうち、湾曲部11の外側に位置する部分に設けられた放射線不透過性を有する第1マーカー部30を備える(図1)。このため臨床時において、血管の蛇行形状や、カテーテル1に挿入された併用デバイス(例えば、ガイドワイヤ、マイクロカテーテル)の影響を受けて、カテーテル1に予め付された湾曲形状(湾曲部11)が、放射線画像での見かけ上矯正された場合であっても、放射線画像における第1マーカー部30の位置を確認することによって、湾曲部11の向きを把握することができる。また、第1マーカー部30は、中空シャフト10のうち、湾曲部11から中空シャフト10の先端までの範囲に位置する部分に設けられている(図1、図4)。このため、中空シャフト10の先端までマーカーが延びていない構成と比較して、手元部分におけるカテーテル1への操作を先端側へと伝達するトルク伝達性を向上できる。
また、第1実施形態のカテーテル1によれば、第1マーカー部30は、中空シャフト10の切欠部10nを埋めると共に、中空シャフト10の厚さT10と等しい厚さT30を有している(図2)。このため、例えば、中空シャフト10の外周面や内周面に第1マーカー部30を設ける構成と比較して、第1マーカー部30を厚くできる。この結果、放射線画像上での第1マーカー部30の位置を確認しやすくできる。また、第1マーカー部30を厚くできることに伴い、第1マーカー部30を形成する材料として種々の材料(例えば、放射線不透過性を有する金属粉末を混練した樹脂材料等)を利用することができる。このため、例えば貴金属材料のみを用いて第1マーカー部30を形成する場合と比較して、カテーテル1の製造にかかるコストを低減できる。
さらに、第1実施形態のカテーテル1によれば、カテーテル1はさらに、中空シャフト10の先端において、中空シャフト10の周方向の全体にわたって設けられた第2マーカー部40を備える。このため、臨床時において、中空シャフト10の先端位置(すなわちカテーテル1の先端位置)を放射線画像上で確認することができ、手技の安全性を向上できる。また、カテーテル1はさらに、中空シャフト10に埋設された第1補強層21及び第2補強層22を備えるため、カテーテル1のトルク伝達性をさらに向上できる。また、中空シャフト10の湾曲部11に埋設された第1補強層21は、湾曲部11よりも基端側(すなわちストレート部12)に埋設された第2補強層22よりも密度が低い。このため、カテーテル1の先端側を、基端側と比較して柔軟に構成できる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態のカテーテル1Aの構成を例示した説明図である。第2実施形態のカテーテル1Aは、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Aを備える。第1マーカー部30Aは、配置が異なる点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。具体的には、第1マーカー部30Aは、周方向において、中空シャフト10のうち湾曲部11の内側に位置する部分に設けられている。なお、第1マーカー部30Aが、長手方向において湾曲部11から中空シャフト10の先端までの範囲に位置する部分に設けられている点、中空シャフト10の周方向における幅W1(図4)が基端側から先端側にかけて略一定である点、中空シャフト10の切欠部10n(図2)を埋めるように配置されている点については、第1実施形態と同様である。
図6は、第2実施形態のカテーテル1Aの臨床時における様子を示す説明図である。図6では、血管100と、血管100に挿入されたカテーテル1Aと、カテーテル1Aに挿入されたガイドワイヤ2とを図示している。血管100は、第1枝101と、第1枝101から分岐した第2枝102を含んでいる。臨床時には、カテーテル1Aの先端部1dや、ガイドワイヤ2の先端部を血管内の目的位置までスムーズに到達させるために、カテーテル1Aに予め付された湾曲部11を用いる。具体的には、図6に示すように、カテーテル1Aに湾曲部11が設けられていることによって、第1枝101を進むカテーテル1Aの先端部1dを、第1枝101から側方に分岐した第2枝102に挿入しやすくなる。また、カテーテル1Aの先端側を第2枝102に挿入した状態で、湾曲部11を第1枝101と第2枝102との分岐に形成されている段部に係合させることにより、第2枝102の入口でカテーテル1Aを保持することができ、ガイドワイヤ2の先端部を血管内の目的位置までスムーズに到達させることができる。
ここで、第2実施形態のカテーテル1Aによれば、第1マーカー部30Aは、湾曲部11の内側に位置する部分に設けられている。図6に示すように、カテーテル1Aに挿入されたガイドワイヤ2(併用デバイス)は、カテーテル1Aの内腔において、湾曲部11の外側を通過する。第2実施形態のカテーテル1Aによれば、このようなガイドワイヤ2の進路と、第1マーカー部30Aの位置とを相違させることができるため、放射線画像上でのガイドワイヤ2の動きを把握しやすくできる。この点は、併用デバイスとしてガイドワイヤ2とは異なる他のデバイス(例えば、マイクロカテーテル等)を用いた場合も同様である。
このように、第1マーカー部30Aの構成は種々の変更が可能であり、第1マーカー部30Aは、中空シャフト10のうち、湾曲部11の内側に位置する部分に設けられていてもよい。以上のような第2実施形態のカテーテル1Aによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第2実施形態のカテーテル1Aによれば、上述の通り、併用デバイスの進路と、第1マーカー部30Aの位置とを相違させることができるため、放射線画像上での併用デバイスの動きを把握しやすくできる。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態のカテーテル1BのA1-A1線(図1)における横断面構成を例示した説明図である。第3実施形態のカテーテル1Bは、中空シャフト10に代えて中空シャフト10Bを備え、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Bを備える。中空シャフト10Bは、切欠部10nが形成されていない点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。
第1マーカー部30Bは、配置及び厚さが異なる点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。具体的には、第1マーカー部30Bは、中空シャフト10Bの外周面に接合されている。接合には、エポキシ系接着剤などの任意の接合剤を利用できる。図7の例では、第1マーカー部30Bの厚さT31は、中空シャフト10Bの肉厚T10よりも薄い。しかし、第1マーカー部30Bの厚さT31は任意に決定でき、中空シャフト10Bの肉厚T10以上であってもよい。なお、第1マーカー部30Bが、周方向において湾曲部11の外側に位置する部分に設けられている点、長手方向において湾曲部11から中空シャフト10の先端までの範囲に位置する部分に設けられている点、中空シャフト10の周方向における幅W1(図4)が基端側から先端側にかけて略一定である点については、第1実施形態と同様である。
このように、第1マーカー部30Bの構成は種々の変更が可能であり、第1マーカー部30Bは、中空シャフト10Bに埋設されておらず、中空シャフト10Bの外周面に設けられていてもよい。また、第1マーカー部30Bは、中空シャフト10Bの外周面に代えて内周面に設けられていてもよく、外周面と内周面との両方に設けられていてもよい。また、第1マーカー部30Bの厚さT31についても任意に変更できる。以上のような第3実施形態のカテーテル1Bによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第4実施形態>
図8は、第4実施形態のカテーテル1Cの構成を例示した説明図である。図9は、図8のB方向から見たカテーテル1Cの構成を例示した説明図である。第4実施形態のカテーテル1Cは、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Cを備える。第1マーカー部30Cは、B方向から見た形状が異なる点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。具体的には図9に示すように、第1マーカー部30Cは、中空シャフト10の周方向における幅W2が、基端側から先端側に向かって徐々に小さくなる。このため、第1マーカー部30Cは、B方向から見た形状が略三角形状となる。なお、第1マーカー部30Cが、周方向において湾曲部11の外側に位置する部分に設けられている点、長手方向において湾曲部11から中空シャフト10の先端までの範囲に位置する部分に設けられている点、中空シャフト10の切欠部10n(図2)を埋めるように配置されている点については、第1実施形態と同様である。
このように、第1マーカー部30Cの構成は種々の変更が可能であり、第1マーカー部30Cについて、中空シャフト10の周方向における幅W2は任意に変更できる。図9の例では、第1マーカー部30Cの幅W2は、第1マーカー部30Cの基端から先端まで徐々に小さくなるとしたが、第1マーカー部30Cの幅W2は、例えば、基端から略中央部まで一定であり、略中央部から先端まで徐々に小さくなってもよい。以上のような第4実施形態のカテーテル1Cによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第4実施形態のカテーテル1Cによれば、第1マーカー部30Cは、中空シャフト10の長手方向に延びると共に、中空シャフト10の周方向における幅W2が基端側から先端側に向かって徐々に小さくなる。このため、第1マーカー部30Cによって、カテーテル1Cのトルク伝達性を維持しつつ、カテーテル1Cの先端側を柔軟に構成できる。
<第5実施形態>
図10は、第5実施形態のカテーテル1Dの構成を例示した説明図である。図11は、図10のB方向から見たカテーテル1Dの構成を例示した説明図である。第5実施形態のカテーテル1Dは、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Dを備える。第1マーカー部30Dは、5つのマーカー31~35を備える点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。
図11に示すように、5つのマーカー31~35は、それぞれ、中空シャフト10の長手方向(軸線O方向)に互いに離間した状態で配置されている。マーカー31は、第1マーカー部30Dの最も先端側に配置されている。マーカー31の先端は、第2マーカー部40に接続している。マーカー35は、第1マーカー部30Dの最も基端側に配置されている。マーカー31とマーカー35との間には、マーカー32,33,34が配置されている。各マーカー31~35は、それぞれ、長手方向において等しい長さL1を有しており、中空シャフト10の周方向において等しい幅W3を有している。幅W3は、基端側から先端側にかけて略一定である。また、各マーカー31~35は、それぞれ、隣り合うマーカーとの間に長さL2の間隔を空けて配置されている。幅W3、長さL1,L2は任意に決定できる。
なお、第1マーカー部30Dが、周方向において湾曲部11の外側に位置する部分に設けられている点、長手方向において湾曲部11から中空シャフト10の先端までの範囲に位置する部分に設けられている点、中空シャフト10の切欠部10n(図2)を埋めるように配置されている点については、第1実施形態と同様である。
このように、第1マーカー部30Dの構成は種々の変更が可能であり、第1マーカー部30Dが複数のマーカーにより構成されていてもよい。図11の例では、第1マーカー部30Dは、5つのマーカー31~35により構成されるとしたが、第1マーカー部30Dを構成するマーカーの数は任意に変更できる。また、5つのマーカー31~35は同一形状であり、等間隔に配置されるとしたが、5つのマーカー31~35は、異なる形状であってもよく、異なる間隔で配置されていてもよい。以上のような第5実施形態のカテーテル1Dによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第5実施形態のカテーテル1Dによれば、第1マーカー部30Dは、中空シャフト10の長手方向に互いに離間した状態で配置された複数のマーカー31~35を有する。このため、カテーテル1Dのトルク伝達性を維持しつつ、カテーテル1Dの先端側を柔軟に構成できる。
<第6実施形態>
図12は、第6実施形態のカテーテル1EのB方向(図1)から見た構成を例示した説明図である。第6実施形態のカテーテル1Eは、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Eを備える。第1マーカー部30Eは、B方向から見た形状が異なる点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。具体的には図12に示すように、第1マーカー部30Eは、B方向から見た形状が、軸線Oを中心として±Z軸方向に振れる波状である。第1マーカー部30Eの先端部36及び基端部38は、中空シャフト10の外周面において、幅W11の範囲に形成されている。第1マーカー部30Eの中央部37は、中空シャフト10の外周面において、幅W12の範囲に形成されている。図12の例では、幅W12は、幅W11よりも広い。
なお、第1マーカー部30Eが、周方向において湾曲部11の外側に位置する部分に設けられている点、長手方向において湾曲部11から中空シャフト10の先端までの範囲に位置する部分に設けられている点、中空シャフト10の切欠部10n(図2)を埋めるように配置されている点については、第1実施形態と同様である。
このように、第1マーカー部30Eの構成は種々の変更が可能であり、B方向から見た第1マーカー部30Eの形状としては、種々の形状を採用できる。図12の例では、波状を例示したが、蛇腹状、円弧状等、任意の形状とできる。また、第1マーカー部30Eの先端部36、中央部37、及び基端部38について、中空シャフト10の外周面に占める範囲は任意に決定してよい。以上のような第6実施形態のカテーテル1Eによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第7実施形態>
図13は、第7実施形態のカテーテル1Fの構成を例示した説明図である。第7実施形態のカテーテル1Fは、第1実施形態の構成において、第2マーカー部40を備えていない。このように、カテーテル1Fの構成は種々の変更が可能であり、例えば第2マーカー部40等、上述した構成の少なくとも一部を備えていなくてもよい。例えば、カテーテル1Fには、予め湾曲部11が付されておらず、先端から基端にかけて中空シャフト10が直線状に構成されていてもよい。この場合であっても、臨床時において、術者が中空シャフト10に湾曲形状を付す(湾曲部11を形成する)ことにより、第1マーカー部30を用いた湾曲部11の向きの把握を実現できる。以上のような第7実施形態のカテーテル1Fによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第8実施形態>
図14は、第8実施形態のカテーテル1Gの構成を例示した説明図である。第8実施形態のカテーテル1Gは、第1マーカー部30に代えて第1マーカー部30Gを備える。第1マーカー部30Gは、周方向において、中空シャフト10のうち湾曲部11の外側に位置する部分に加えてさらに、ストレート部12の外側に位置する部分にも設けられている。換言すれば、第1マーカー部30Gは、中空シャフト10の先端部10dから基端部10pまでの全体にわたって設けられている。なお、第1マーカー部30Gが、長手方向において湾曲部11から中空シャフト10の先端までの範囲に位置する部分に設けられている点、中空シャフト10の切欠部10n(図2)を埋めるように配置されている点、中空シャフト10の周方向における幅W1(図4)が基端側から先端側にかけて略一定である点については、第1実施形態と同様である。
このように、第1マーカー部30Gの構成は種々の変更が可能であり、第1マーカー部30Gは、湾曲部11に加えてさらにストレート部12にも設けられてよい。この場合、例えば、湾曲部11における第1マーカー部30Gの幅W1や形状と、ストレート部12における第1マーカー部30の幅W1や形状とは、それぞれ相違してもよい。以上のような第8実施形態のカテーテル1Gによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第8実施形態のカテーテル1Gによれば、第1マーカー部30Gが、中空シャフト10の先端部10dから基端部10pまでの全体にわたって設けられているため、カテーテル1Gのトルク伝達性を向上できる。
<第9実施形態>
図15は、第9実施形態のカテーテル1Hの構成を例示した説明図である。第9実施形態のカテーテル1Hは、第1実施形態の構成において、第1補強層21及び第2補強層22を備えていない。このように、カテーテル1Hの構成は種々の変更が可能であり、第1補強層21と、第2補強層22との、少なくとも一方を備えていなくてもよい。以上のような第9実施形態のカテーテル1Hによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第9実施形態のカテーテル1Hによれば、第1補強層21及び第2補強層22を備えていないため、カテーテル1Hの製造工数と、カテーテル1Hの製造コストとを低減できる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
上記第1~9実施形態では、カテーテル1,1A~1Hの構成を例示した。しかし、カテーテル1の構成は種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態では、湾曲部11は、中空シャフト10の先端まで延びているとした。しかし、湾曲部11は中空シャフト10の先端まで延びておらず、湾曲部11の先端側において、中空シャフト10が直線状に延びた部分(すなわち湾曲していない部分)が設けられてもよい。例えば、上記各実施形態では、カテーテル1は、単一の内腔10Lを有するシングルルーメンカテーテルを例示したが、カテーテル1は、複数の内腔を有するダブル/マルチルーメンカテーテルとして構成されてもよい。例えば、カテーテル1は、他の構成要素(例えば、バルーン部材、電極部材等)を備えていてもよい。
[変形例2]
上記第1~9実施形態では、第1マーカー部30,30A~30E,30G、及び第2マーカー部40の構成を例示した。しかし、第1マーカー部30及び第2マーカー部40の構成は種々の変更が可能である。例えば、図2に示す横断面において、第1マーカー部30の厚さT30は、中空シャフト10の厚さT10と相違していてもよい。例えば、図2に示す横断面において、第1マーカー部30は、中空シャフト10の外周面と内周面との少なくとも一方から突出していてもよい。例えば、第1マーカー部30と第2マーカー部40とは、離間して配置されており、接続していなくてもよい。例えば、第1マーカー部30と第2マーカー部40との少なくとも一方は、放射線不透過性を有する金属粉末を混練した樹脂材料に代えて、放射線不透過性を有する金属材料により形成されてもよい。
[変形例3]
第1~9実施形態のカテーテル1,1A~1Hの構成、及び上記変形例1,2のカテーテル1,1A~1Hの構成は、適宜組み合わせてもよい。例えば、第3,8実施形態で説明した構成の第1マーカー部30や、第4~6実施形態で説明した形状の第1マーカー部30を、第2実施形態で説明したように湾曲部11の内側に設けてもよい。例えば、第7実施形態の第2マーカー部40を備えない構成や、第9実施形態の第1補強層21及び第2補強層22を備えない構成において、第2~6,8実施形態で説明した構成の第1マーカー部30を用いてもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1,1A~1H…カテーテル
2…ガイドワイヤ(併用デバイス)
10,10B…中空シャフト
10n…切欠部
11…湾曲部
12…ストレート部
21…第1補強層
22…第2補強層
30,30A~30E,30G…第1マーカー部
31~35…マーカー
40…第2マーカー部
90…コネクタ
91…本体部
92…羽根部
100…血管
101…第1枝
102…第2枝

Claims (7)

  1. カテーテルであって、
    長尺状の外形を有し、先端側に湾曲部が形成された中空シャフトと、
    前記中空シャフトのうち、前記湾曲部の内側または外側であって、少なくとも前記湾曲部から前記中空シャフトの先端までの範囲に位置する部分に、前記中空シャフトの長手方向に互いに離間した状態で配置された放射線不透過性を有する複数のマーカーからなる第1マーカー部と、
    放射線不透過性を有し、前記中空シャフトの先端において、前記中空シャフトの周方向の全体にわたって設けられた第2マーカー部と、を備え
    前記第1マーカー部の内、最も先端に位置するマーカーは、前記第2マーカー部と接続している、カテーテル。
  2. カテーテルであって、
    長尺状の外形を有し、先端側に湾曲部が形成された中空シャフトと、
    前記中空シャフトのうち、前記湾曲部の内側または外側であって、少なくとも前記湾曲部から前記中空シャフトの先端までの範囲に位置する部分に、前記中空シャフトの長手方向に対して垂直な方向に振れる波状に配置された放射線不透過性を有する第1マーカー部と、
    を備え、
    前記第1マーカー部は、先端部と、基端部と、前記先端部と前記基端部との間に位置する中央部とから構成され、
    前記中央部の波状の形状は、前記先端部と前記基端部の波状の形状と比べて、前記中空シャフトの長手方向に対して垂直な方向に対する幅が大きい、カテーテル。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカテーテルであって、
    前記第1マーカー部は、前記湾曲部の内側に位置する部分に設けられている、カテーテル。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカテーテルであって、
    前記中空シャフトには、前記第1マーカー部が設けられた部分において、前記中空シャフトの内外を連通する切欠部が形成されており、
    前記第1マーカー部は、前記切欠部を埋めると共に、前記中空シャフトの厚さと等しい厚さを有している、カテーテル。
  5. 請求項に記載のカテーテルであって、さらに、
    放射線不透過性を有し、前記中空シャフトの先端において、前記中空シャフトの周方向の全体にわたって設けられた第2マーカー部を備え、
    前記第1マーカー部の先端は、前記第2マーカー部に接続している、カテーテル。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のカテーテルであって、
    前記第1マーカー部は、前記中空シャフトの長手方向に延びると共に、前記中空シャフトの周方向における幅が基端側から先端側に向かって徐々に小さくなる、カテーテル。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のカテーテルであって、さらに、
    前記中空シャフトの前記湾曲部に埋設された第1補強層と、
    前記中空シャフトのうち、前記湾曲部よりも基端側に埋設され、前記第1補強層よりも密度の高い第2補強層と、
    を備える、カテーテル。
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