JP6465729B2 - 鉄道車両の製造方法、計測装置及び計測方法 - Google Patents

鉄道車両の製造方法、計測装置及び計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両の製造方法に係り、それを製造する際に用いる計測装置及び計測方法に関する。
鉄道車両は、台車とその台車上に搭載された車体からなる、幅及び高さが3000mm(3m)前後で長さが20000mm(20m)前後の大きな構造物である。鉄道車両の車体において、座席などの室内設備、照明及び制御機器を除いた車体の強度を担う部分を「構体」と呼ぶ。鉄道車両における車体の製造工程は、大別して、アルミニウムやステンレスなどの金属材料を溶接することで構体を形成する製缶工程と、この構体に内装品や電装品など各種部材を取り付ける艤装工程からなる。
艤装工程では機器の重さなどによる変形は発生するが、その変形はわずかであるため、構体完成時の寸法が鉄道車両の完成時の寸法を決定する。また、艤装工程で部品の取付けを行うため、構体完成時の寸法は正確に測定する必要がある。
本技術分野の背景技術として、特開平8−314997号公報(特許文献1)がある。この公報には、「多次元形状である被測定物の所要の位置における座標値を測定し、寸法あるいは形状を測定・評価する装置において、予め作成されているCADデータを入力するCADデータ入力部と、入力されたCADデータを表示するCAD図形表示部と、表示されたCAD図形に対して測定条件を教示入力する測定条件入力部と、測定命令と評価に関する情報である測定情報を教示入力する測定命令入力部と、教示された測定情報及び測定条件に従って、座標測定機を動作させるための測定命令を作成する測定情報作成部と、作成された測定命令に従った測定機に入力可能なデータを測定機に出力する測定機命令出力部と、測定機によって測定された測定座標値を入力する測定座標値入力部と、入力された測定座標値と予め教示された測定情報の内容に従って、被測定物の寸法あるいは形状の評価を行う評価部と、予め教示された測定情報と評価された結果とを自動的に関連付けて、数値あるいは図形で画面に表示する評価結果表示部と、評価された結果を外部装置に対して、所定の形式で出力する評価結果出力部と、を有する事を特徴とする多次元形状の座標計測システム」が記載されている
特開平8−314997号公報
前記特許文献1には、座標測定機を用いた、測定の指示と寸法及び形状評価の仕組みが記載されている。しかし、特許文献1の座標計測システムは、測定箇所の特定と、測定箇所が正しいか否かの判定については、記載も示唆もない。ここで、測定箇所の特定とは、対象物のどこを測定するかを認識することである。
例えば、鉄道車両の内部などの自動測定装置の設置が困難な箇所においては、被測定対象の寸法及び形状を評価する場合に、人(作業者等)が測定箇所を特定する3次元測定機を用いる場合がある。その場合には、測定箇所の特定に時間を要したり、誤測定したりする可能性がある。また、測定座標から寸法を抽出するのに時間が掛かる。また、測定結果を修正に使うためには、それを即座に確認することが求められる。
本発明は、測定箇所に接触させる球を先端に取り付けたスタイラスを備えるプローブと、プローブの前記球の座標を測定する3次元測定機と、データテーブルを有する処理部とを備え、処理部は、データテーブルに鉄道車両に設けた基準点に関するデータを格納し、基準点の3次元基準座標とプローブ及び3次元測定機により鉄道車両を測定して得られる3次元測定座標との座標誤差に基づき、測定毎に3次元測定座標と3次元基準座標との対応付け及び鉄道車両の寸法計算を行うことを特徴とする。
本発明によれば、鉄道車両の製造時3次元測定機を用いて鉄道車両の寸法測定を行う際に、作業者が測定箇所を特定する場合でも誤測定を抑制し測定時間を短縮し測定結果を即座に確認することができる。
図1は、計測装置1を用いて構体内部を測定する時の配置の一例を示す図である。 図2は、プローブ10の構造の詳細を示す図である。 図3は、測定対象501の形状と先端球104との関係を例示する図である。 図4は、制御部30の構成を例示する図である。 図5は、処理部40の構成を例示する図である。 図6は、基準点情報401、測定条件情報402及び測定点情報405の各データテーブルの項目を例示する図である。 図7は、計測装置1を用いて車両の構体を測定する作業フローの一例を示す図である。 図8は、実施例1に係る測定作業の詳細フローを例示する図である。 図9は、精度確認用治具60にプローブ10をセットする状態を例示する図である。 図10は、測定機位置確認用治具70にプローブ10をセットする状態を例示する図である。 図11は、測定作業フローにおける座標変換を説明する図である。 図12は、測定作業フローにおける座標変換の作業フローの一例を示す図である。 図13は、実施例1に係る測定作業の詳細フローにおける本測定の作業フローを例示する図である。 図14は、カテゴリ分けの一例を示す図である。 図15は、カテゴリ別の測定フローの一例を示す図である。 図16は、基準点800の測定許容範囲の具体例を示す図である。 図17は、寸法抽出処理の具体例を示す図である。 図18は、測定中における測定データ等の画面表示を例示した図である。 図19は、測定終了時及び修正時の画面表示を例示する図である。 図20は、実施例2に係る本測定の作業フローを例示する図である。 図21は、実施例2に係る測定作業の詳細フローを例示する図である。
以下、本発明の実施形態について、また、具体例としての実施例1及び2について、図面を用いて説明する。
本発明の実施形態として、3次元測定機を用いて鉄道車両の構体の寸法を測定する計測装置及び計測方法の例を説明する。
図1は、本実施形態の計測装置1を用いて構体内部を測定する時の配置の一例を示す図である。
計測装置1は、少なくとも、測定箇所に接触させるプローブ10、プローブが備えるスタイラスの先端の球の座標を測定する3次元測定機20、制御部30及び処理部40とから構成される。
3次元測定機20は、三脚や固定用の治具などを用いて、測定対象である構体50の内部に固定する。3次元測定機20は、その本体からの距離で測定範囲が限定されている。一般には、測定範囲の中では3次元測定機20本体に近い方が測定精度は高い。3次元測定機20は、測定範囲が許す範囲では構体の内部の何れに設置してもよい。しかし、構体50の中心付近に設置することにより、全ての測定箇所を、測定範囲のうち3次元測定機20に近い領域として使うことができ、測定精度を高めることができる。
ただし、3次元測定機20を1箇所に配置して全測定箇所が測定できない場合には、3次元測定機20を移動するか、もしくは、3次元測定機20を複数用いる必要がある。その場合には、測定機の移動前後もしくは複数の3次元測定機20の座標系を統合することで、全測定範囲を測定することができるようになる。
計測装置1を用いて測定を行う際には、精度確認用治具60及び測定機位置確認用治具70を配置する。
構体50の寸法については、側面の窓開口、出入口のドア開口、長手方向に垂直な断面内での幅や高さ寸法及び構体の長手方向の長さなどを測定する。
本実施形態においては、構体50の座標系Oに対して、構体50の台車を取り付ける枕梁と呼ばれる箇所を基準平面とする。その基準平面において、長手方向及び幅方向の中心点を原点、長手方向をX、幅方向をY及び高さ方向をZ、として以下では説明を行う。
図2は、プローブ10の構造の詳細を示す図である。
プローブ10は、レーザーを反射するレーザー正反射部101、3次元測定機20がプローブ10の姿勢を認識するために設けた少なくとも3つ以上のLED102、アダプタ部103に対して付け外しが可能なスタイラス105、スタイラス105の先端に取り付けた球(以下、「先端球」という)104、収録タイミングを決める測定ボタン106及び測定ボタン106の信号を制御部30に送信する送信手段107を備えている。
3次元測定機20は、3次元測定機20に付属したレーザーでプローブ10のレーザー正反射部101の位置(空間上の座標)を測定する。その測定時に、3次元測定機20は、付属したカメラでプローブ10のLED102の位置関係を取得してプローブ10の姿勢を推定し、それによって、スタイラス105の先端球104の中心座標を収録する。
また、レーザーを用いたレーザー正反射部101の位置測定を用いることなく、LED102の配置から位置と姿勢を算出してもよい。そしてまた、測定ボタン106及び送信手段107をプローブ10とは一体とせずに別途用意してもよい。
構体50には、ドア周りの柱などにより3次元測定機20から見ると陰になる遮蔽部がある。そのため、3次元測定機20の移動回数を減らすには、遮蔽部よりスタイラス105は長い方が望ましい。他方で、スタイラス105が長くなると3次元測定機20のプローブ10の姿勢測定誤差による測定座標の測定誤差が大きくなるため、スタイラス105は短い方が望ましい。実際に構体50を測定する際には、スタイラス105の長さとしては、100〜1000mm(10cm〜1m)程度であることが望ましい。
スタイラス105の先端球104の半径rは、測定対象の形状により決定する。図3は、測定対象501の形状と先端球104との関係を例示する図である。測定対象501が半径Rを持つ場合を想定する。先端球104の半径rが測定対象501の半径Rより大きいと、測定対象501と先端球104とが2点で接するので紙面内での位置は一意に決まる。一方、先端球104の半径rが測定対象501の半径Rより小さいと、測定対象501と先端球104とが1点でしか接しないため、紙面内での位置が一意に定まらず誤測定が発生する。
しかし、先端球104の半径rを大きくして、例えば図3に示す寸法Lより大きくなった場合には、測定対象物のエッジ502と先端球104とが点と点で接することになる。そのため、エッジ502による誤測定が発生する。その誤測定とは、例えばC面取りがなされていたり、寸法Lが規定値より短いことに起因する測定位置のズレによって生じる。
また、先端球104の中心Cと測定対象501の点Aとの距離CAが長くなると、測定対象501の倒れ、すなわち紙面内での回転の影響が中心位置Cに及ぼす影響が大きくなる。そのため、例えば紙面の横方向や縦方向の座標誤差を評価する場合には、倒れの影響が無視できなくなる。すなわち、先端球104の半径rは、測定対象501の半径Rより大きく、測定対象501の寸法Lより小さいことが望ましい。
構体50の内部測定において、図3のように2点で接するような箇所を測定する場合には、先端球104の半径rは0.5〜50mm程度が望ましい。対象物に対してケガキなどにより描かれている線や点などの位置を測定する場合には、先端球104の半径rは0.5mm以下が望ましい。測定箇所としては、測定対象とスタイラス105の先端球104とが1点より2点で接することが望ましく、2点より3点で接することがより望ましい。
図4は、制御部30の構成を例示する図である。
制御部30は、少なくとも、プロセッサ、入出力部303及びメモリを備えている。メモリには、少なくとも、装置制御プログラム301及びプローブ10の先端球104の中心座標を算出する座標計算プログラム302が、3次元測定機校正情報304及びプローブ校正情報305と共に格納されている。
座標計算プログラム302は、レーザー正反射部101の中心座標の測定値及び複数のLED102の配置位置の測定値を、入出力部303を介して取得し、取得したデータと3次元測定機校正情報304及びプローブ校正情報305とから、プローブ10の先端球104の中心座標を算出する役割を果たす。
制御部30は、プローブ10の測定ボタン106を押した信号を入出力部303で受信すると、プローブ10の先端球104の中心座標を座標計算プログラム302によって計算して収録する。収録に際しては、例えば1秒間に1000回の速度で300点を取得する。ここで、取得した中心位置のバラツキの標準偏差が、例えば0.25mm以上である場合には、測定結果を収録しないフィルタ機能を備えてもよい。このフィルタ機能は、構体50もしくは3次元測定機20が振動していることや、構体50にプローブ10の先端が当接しておらずプローブ10の先端球104の中心座標が安定していないなどに起因した誤差を含む測定データを取得することを防止するものである。
図5は、処理部40の構成を例示する図である。
処理部40は、少なくとも、プロセッサ、入出力部404、メモリ及び記憶領域を備えている。メモリには、少なくとも、測定する全箇所の座標情報などを含む基準点情報401、全測定点数や測定カテゴリの数などを含む測定条件情報402、測定点に係わる測定点情報405、ケガキに関するケガキ位置情報406及び計測装置1を動作させるための複数のプログラム403が格納されている。格納するプログラムとしては、例えば、座標変換プログラム、測定プログラム、測定精度確認プログラム、測定機位置確認プログラム、測定機位置登録プログラム及びケガキ位置指示プログラムがある。これらのプログラムが、処理内容に応じてプロセッサにより実行される。
処理部40は、プローブ10の測定ボタン106が押されるたびに、制御部30から入出力部404を通して測定座標(プローブ10の先端球104の中心座標)を受け取る。この測定座標は、基準点情報401及び測定条件情報402とから、測定点情報405を生成する役割を果たす。また、ケガキ位置情報406は、入出力部404を介して処理部40から制御部30に送られることになる。
なお、制御部30及び処理部40は一体構成としてもよく、更には3次元測定機20に一体構成として搭載してもよい。制御部30及び処理部40が備える入出力部303及び404は、それぞれ入力部と出力部に分けてもよい。また、複数の装置を用いても、役割を入れ替えても分割してもよい。
図6は、処理部40のメモリに格納されている、基準点情報401、測定条件情報402及び測定点情報405、それぞれに含まれる各種データテーブルのデータ項目及び各種データテーブルのつながり(関係)を例示する図である。
基準点情報401は、基準点テーブル401a、スタイラス種類テーブル401b及び処理兼帳票テーブル401cから成る。基準点テーブル401aは、帳票の寸法を入力する位置を示すセル番地などを含む基準点に関するテーブルである。スタイラス種類テーブル401bは、スタイラスの種類、長さ及び半径などを含むテーブルである。処理兼帳票テーブル401cは、処理数式や基準点間のペアとなる点を表すペア記号、測定箇所を特定するための長手位置や幅方向(枕木方向)位置などを含むテーブルである。
測定条件情報402は、測定条件テーブル402a及び車両テーブル402bから成る。 測定条件テーブル402aは、車両情報、測定点の総数及び測定者の情報などを含むテーブルである。車両テーブル402bは、車両情報、構体長さ及び枕梁間の中心間距離などを含むテーブルである。
測定点情報405は、測定点テーブル405a、寸法抽出テーブル405b及び帳票テーブル405cとから成る。測定点テーブル405aは、基準点に対応する測定点の測定座標、基準座標と測定座標との偏差、測定日時、温湿度気圧及びセル番地などを含むテーブルである。寸法抽出テーブル405bは、セル番地をキーとし、測定点テーブル405aから寸法抽出した際の寸法誤差などを含むテーブルである。帳票テーブル405cは、セル番地をキーとし、測定項目、寸法抽出テーブル405bから抽出した帳票に必要な項目などを含むテーブルである。
ここで、基準点とは、測定箇所の計画位置のことである。基準座標とは、3DCAD上で基準点にプローブ10の先端球104と同一の半径の球を接触させたときの、構体50の座標系Oにおけるこの先端球104の中心座標のことである。他にも、2DCAD上で円を接触させて求めてもよい。また、CADを用いることなく設計情報から求めてもよい。
次に、測定許容範囲とは、基準座標周辺の空間である。本発明に係る計測装置1では、鉄道車両の形状等に基づいて設定した測定許容範囲を情報として基準点テーブル401aに格納する。許容範囲内を測定した場合には、正しい位置を測定したと判定して測定結果を採用し、測定結果(測定座標)と基準座標との対応付けを行う。許容範囲外を測定した場合には、誤った位置を測定したと判定して測定結果を不採用とする。
また、複数の基準点間で測定許容範囲が重複するなどにより干渉している場合、もしくは測定許容範囲を設定しない場合には、基準座標と測定座標との距離を計算し、近い基準座標との対応付けを行う。
測定座標と基準座標との対応付けを行うことにより、処理兼帳票テーブル401cに予め登録した処理数式を適用して寸法を自動で即座に算出することができる。これにより、測定毎に対応付けと寸法計算を自動で行うことにより、測定結果を即座に確認することが可能となる。
図7は、鉄道車両を製造していく中の前工程として、計測装置1を用いて車両の構体を測定する作業フローの一例を示す図である。
作業者(以下、測定に携わる者を総称して、「作業者」という)は、設計情報をもとに測定箇所を決定し(ステップS20)、基準点情報401、測定条件情報402及びケガキ位置情報406を処理部40(すなわち、基準点テーブル401a、測定条件テーブル402a及びケガキ位置情報406)に登録する(ステップS30)。
次に、作業者は、計測装置1を図1のように配置し、起動する(ステップS40)。
続いて、作業者は、測定を行う(ステップS50)。この測定作業(ステップ)の詳細については、図8を用いて後述する
作業者は、出力された測定結果に基づいて測定寸法の誤差が全て公差内であるかを判定する(ステップS60)。測定寸法の誤差が公差外である場合(NO)、作業者は、例えば構体を加温冷却等により構体の形を修正し(ステップS70)、再度測定を行う(ステップS50)。測定寸法の誤差が全て公差内である場合(YES)、作業者は、測定を終了して計測装置1を撤収し(ステップS80)、作業を終了する。
修正を介して再度測定を行うことについて補足する。図15の説明において後述するが、ステップS50の測定において、作業者は前述した寸法計算の結果を含め出力された測定結果を即時に確認でき、測定寸法の誤差が全て公差内であるか否かも即座に判定できる。そのため、ステップS70の修正は、ステップS50の測定を実行している途中で行うことができ、修正が完了すると再度ステップS50の測定を行うことが可能となる。
そして、図7に示した車両の構体を測定する作業(測定工程)に続いて鉄道車両を製造する工程に移るに際して、鉄道車両の製造条件を決定する必要がある。その時に、前述した寸法計算の結果を含め出力された測定結果に応じて鉄道車両の製造条件を変更するか否かが決定される。この決定に従い変更が必要な場合にはその製造条件を変更し、鉄道車両の製造工程においては、必要な変更を施した製造条件に基づいて鉄道車両が製造されることになる。これにより、測定工程により得られた構体の正確な測定結果を速やかに鉄道車両の製造条件に反映させることができる。
図8は、図7の作業フローにおけるステップS50の測定作業において、実施例1に係る測定作業の詳細フローを例示する図である。以下に説明するように、作業者は、計測装置1を使用して、処理部40からの指示に基づき測定作業を行うことになる。
また、図8から以降に示す作業フローの説明において、作業(処理)ステップで記すプログラムは、図5で示した処理部40のメモリ403に格納されているプログラムであり、処理部40のプロセッサにより実行されるものである。
測定作業を行う際には、データ取得を行う本測定(ステップS505)の前に、作業者は、測定精度確認プログラムにより、3次元測定機20の精度が必要精度を満たしているか測定精度の確認を行う(ステップS501)。
次に、作業者は、測定機20による測定データの座標系を構体50の座標系Oに座標変換するための測定を行い、座標変換プログラムにより座標変換用データを生成する(ステップS502)。
続いて、作業者は、ケガキ位置情報406に含まれる測定箇所を指示するために、3次元測定機20を操作する。3次元測定機20は、ケガキ位置指示プログラムにより、内蔵するレーザーを構体50の座標系Oにおける3次元座標を通過するように照射し、プローブ10を持つ測定者に対してその測定箇所を指示する(ステップS503)。
次に、作業者は、測定機位置確認用治具70を測定し、測定機位置登録プログラムにより3次元測定機20の初期位置を登録する(ステップS504)。
その後に、作業者は、本測定としてあらかじめ登録されている基準点情報401の測定箇所を測定する(ステップS505)。この本測定の作業(ステップ)については、図13を用いて後述する。
本測定(ステップS505)が終了後、作業者は、ステップS504で測定した測定機位置確認用治具70を再度測定し、測定機位置確認プログラムにより測定機位置が変化していないことを確認する(ステップS506)。
最後に、作業者は、再度測定精度確認プログラムにより測定精度を確認し(ステップS507)、測定作業を終了する。
また、ステップS503において、レーザー照射手段を別途用意してもよい。この場合には、別途用意したレーザー照射手段を、構体50の座標系Oと一致させる必要がある。別途用意することにより、本測定(ステップS505)とケガキ指示(ステップS503)とを同時に行うことが可能となる。
以上のように、実施例1は、測定作業の詳細フローとして、本測定(ステップS505)の前後で測定精度を確認すること(ステップS501及びステップS507)により、測定点の座標測定精度を保証し、加えて、本測定(ステップS505)の直前直後で測定機位置に変化がないことを確認すること(ステップS504及びステップS506)により、測定データが同じ座標系にあることを保証している。
ステップS501及びステップS507で行う測定精度の確認作業について、図9を用いて説明する。測定精度の確認作業には、精度確認用治具60を用いる。図9は、精度確認用治具60にプローブ10をセットする状態を例示する図である。測定精度を確認するために、プローブ10の先端球104の中心を精度確認用治具60の固定部61に固定した状態でプローブ10を動かし、収録される測定点のばらつきを評価する方法や、精度確認用治具60の基準バー部62の既知の長さL0を測定し比較する方法などがある。精度確認の判定基準は、必要精度より小さく設定する。
ここで、精度確認用治具60の基準バー部62の長さL0は、3次元測定機20の測定範囲のうち測定に使用する領域全体における測定精度を評価するために、測定対象と同程度の長さを有することが望ましい。しかし、大き過ぎると精度確認用治具60の可搬性が低下するため取り扱いが困難になる。測定対象である構体50が3m×3m×25m程度の大きさであることを鑑みると、この長さL0を、例えば、構体50の最大長さの1/10程度の長さとして、1m〜5m程度にするとよい。
上述した測定精度の確認は、複数個所で行うことが望ましいところ、多くなると測定精度に時間がかかることになる、そのため、例えば、構体50の長手方向の車両端部で行うとよい。また、複数種類のスタイラス105を用いる場合には、少なくとも1箇所以上で行う精度検証をすべての種類のスタイラス105で以て行うようにする。
次に、ステップS506で行う測定機位置の確認作業について、図10を用いて説明する。測定機位置の確認作業には、測定機位置確認用治具70を少なくとも1つ以上配置する。そして、構体50に対して測定機位置確認用治具70が動かないように、万力、接着剤またはテープなどで測定機位置確認用治具70を構体50に固定する。
図10は、測定機位置確認用治具70にプローブ10をセットする状態を例示する図である。測定機位置確認用治具70に、プローブ10の先端球104より小さい穴701またはL字コーナー702などを設けることにより、プローブ10の先端球104の中心位置が一意に決まる構造とする。これによって、測定機位置確認用治具70の位置を高い再現性でもって測定することができるため、ステップS506で実施する3次元測定機20の位置の確認を高い精度で行うことができる。
3次元測定機20の位置が動く原因としては、例えば、人などが3次元測定機20に接触する場合などがある。ただし、判定基準を厳しくすると、構体50が温度により伸縮した影響や3次元測定機20の測定再現性の影響などにより、3次元測定機20が動いたと判定してしまう場合が出てくる。そのために、判定基準としては1mm程度とすることが望ましい。
また、測定機位置確認用治具70を2つ以上配置することにより、3次元測定機20が動いたか測定機位置確認用治具70が動いたかを判定できる。更に、測定機位置確認用治具70を3つ以上配置することにより、3次元測定機20が動いた場合に、動く前後の座標系を一致させる変換行列を求めることができる。ただし、測定機位置確認用治具70が多すぎると測定機位置確認用治具70を測定するための作業時間が伸びるため好ましくないが、測定機位置確認用治具70の1つが動いて支障をきたすことに対する安全を期するために、配置数としては4つ程度が望ましい。
他方で、測定機位置確認用治具70を用いずに、構体50の特徴点を利用してもよい。構体50の特徴点としては、例えば、内装品取付け用の穴や6面体の角部などがある。なお、3次元測定機20の固定位置が変わらない保証が取れる場合には、3次元測定機20位置の登録と確認(ステップS504及びステップS506)を省略してもよい。
図11は、図8の測定作業フローにおけるステップS502の座標変換を説明する図である。構体50に対する3次元測定機20の据え付け位置を指示し、その指示に合わせて3次元測定機20の設置位置を厳密に合わせることは困難である。そのため、3次元測定機20を設置した座標変換前の状態では、あらかじめ計測装置1に登録した基準点800の座標系O’と構体50の座標系Oとは一致していないことが一般的である。そこで、ステップS502の座標変換を行うことにより、3次元測定機20の座標系O’にある基準点の座標データを構体50の座標系Oに変換することができる。
また、先に述べた測定機位置の確認は、測定機位置確認用治具70を用いずに、ステップS502の座標変換を都度行い、任意の測定点の移動量で判定することも可能である。
図12は、図8の測定作業フローにおけるステップS502の座標変換の作業フローの一例を示す図である。
構体50の座標系Oを算出するために、作業者は、順に、平面作成用のための点を測定し(ステップS5021)、軸作成用のための点を測定し(ステップS5022)、点作成用のための点を測定する(ステップS5023)。続いて、作業者は、座標変換プログラムにより座標変換を実行する(ステップS5024)。
構体50の座標系Oを算出できるのであれば、測定対象は平面、軸及び点である必要はなく、平面、平面及び平面でも、軸、軸及び軸でもよい。
また、平面、軸及び点が正しく測定できたか、平面度、直線度及び点間距離などの判定値を設けて、判定を行ってもよい(ステップS5025)。判定結果がNOであれば、再度測定をやり直すことになるが、判定結果がYESであれば、処理を終了する。
この判定には、座標変換プログラムに判定機能を設けるか、別途判定プログラムを用意することにより、対応を図る。判定値は、固定設定とするか、測定作業ごとに手動またはテーブル等からの選択により可変に設定して対応を図る。
図13は、図8の実施例1に係る測定作業の詳細フローにおいて、ステップS505の本測定の作業フローを例示する図である。ここで使用している「カテゴリ」とは、複数の基準点をまとめたグループのことであり、カテゴリ毎に測定を行う。カテゴリを用いることにより、複数の測定箇所で測定許容範囲が重複するなどにより干渉する、すなわち空間の同じ座標を含む場合などを避けるために、異なる測定カテゴリに分ける。これにより、測定箇所の特定を容易にする効果がある。また、カテゴリ間の測定順序を規定する役割を果たすことにもなる。カテゴリ内の測定順序は、任意であっても指定してもよい。
測定プログラムは、基準点テーブル401aからカテゴリの数と各カテゴリでの測定箇所数を読み込む(ステップS5051)。
次に、測定プログラムは、あらかじめ処理部40に登録されているカテゴリ別の基準点情報を基準点テーブル401aから読み込み(ステップS5052)、これから測定するカテゴリの測定項目のみを入出力部404の出力部に表示する(ステップS5053)。
続いて、作業者は、先のステップS5053で表示された内容(測定項目)に基づいてカテゴリ別の測定を行う(ステップS5054)。
測定プログラムは、ステップS5054のカテゴリ別の測定から順次得られる測定データをチェックして、同一カテゴリ内の全ての測定箇所の測定を終えたか否かを判定する(ステップS5055)。
同一カテゴリ内の全ての測定を終えた場合(YES)、作業者は、測定機位置確認プログラムを用いて3次元測定機20の位置を確認する(ステップS5056)。全ての測定を終えていない場合(NO)、ステップS5054に戻り、作業者は測定を続ける。
3次元測定機20の位置を確認すると、作業者は、測定プログラムにより、全てのカテゴリの測定を終えたかを判定する(ステップS5057)。全てのカテゴリの測定を終えていない場合(NO)、測定プログラムから次のカテゴリが指定され(ステップS5058)、作業者は、ステップS5052に戻り再度測定を実行する。全てのカテゴリの測定を終えた場合(YES)、測定プログラムは、測定結果の帳票を作成し(ステップS5059)、作成情報を出力して(ステップS5060)、処理を終了する。
ここで、3次元測定機20の位置の確認(ステップS5056)において、3次元測定機20が動いたと判定された場合には(なお、この判定については図示せず)、以下の対処を行う。
一つには、測定データを全て消去し、座標変換(図8のステップS502)から再度実施する方法、他には、一つ前のカテゴリまでの測定データを残して、座標変換(図8のステップS502)から再度作業を実施する方法がある。後者の方法では、一つ前までのカテゴリの測定データを残すことにより、作業時間の遅延を減らすことができる。
また、測定機位置確認用治具70を再度測定して座標系を座標変換を行う方法もある。座標系を再度作成するより測定機位置確認用治具70を再度測定した方が、測定点数が少ない場合には、作業時間を短縮することができる。
図14は、カテゴリ分けの一例を示す図である。
基準点800の全てを、例えば、図14に示すように、窓開口やドア開口などの開口を測定する基準点801から成るカテゴリ1と、その他の基準点802から成るカテゴリ2とに分ける。このように、複数の測定箇所で測定許容範囲が干渉する場合や、測定箇所が近い点を異なるカテゴリに分けることにより、測定箇所の特定を容易にする。
図14に示したカテゴリ分けの一例のように、特定箇所の特徴毎にカテゴリを分ける場合には、測定箇所のパターンを覚え易いように測定箇所の特徴毎にカテゴリを決定する。これにより、全測定点に対して、例えば車両前方から後方に向かって順番に測定を行うよりも、測定箇所を探す作業時間を短くすることができる。
また、図13で示したように、例えばカテゴリ毎に3次元測定機20の位置が動いていないかをステップS5056において判定する際、カテゴリを分け過ぎると、測定機位置確認用治具70の測定時間が増加することになる。それを避けるために、測定機位置確認用の測定点数は一つのカテゴリの測定点数の10%以下を目安として、カテゴリの数と各カテゴリの測定点数を決めることが望ましい。
図15は、カテゴリ別の測定フローの一例を示す図である。
測定プログラムは、基準点800と現時点におけるプローブ10の先端球104の中心座標とを比較し、測定箇所を入出力部404を介して作業者に知らせる(ステップC101)。以下、測定箇所を入出力部404を介して作業者に知らせることを「ガイド」という。
ここで、測定箇所を知らせる手段としては、画面表示、ランプ出力または音出力などがある。それらの出力部は、3次元測定機20に設けるか、可搬または固定の出力部として別途用意してもよい。画面表示の場合には、測定箇所へのガイドを数値で表示できるという利点がある。ランプ出力の場合には、遠くからの視認性に優れるという利点がある。音出力の場合には、視線を音出力側に向けることなく作業を進められ作業効率に優れるという利点がある。音出力であれば音量や周波数、ランプ出力であれば点滅間隔や発光強度などを変化させることにより測定箇所との距離などを表すように出力してもよい。例えば、測定箇所に近づくと周波数を高くし、遠くなると周波数を低くすることにより、測定箇所までの距離を把握することができる。また、これらの出力態様を複数併用してもよい。
測定プログラムは、ガイドに従って作業者がプローブ10の測定ボタン106を押すことでプローブ10から送信された情報を、制御部30を介して受け取り(ステップC102)、測定座標を収録し保存する(ステップC103)。ここで、収録し保存する測定座標は、プローブ10から送信された情報を制御部30の座標計算プログラム302が算出したプローブ10の先端球104の中心座標である。
測定プログラムは、ガイドに従って測定して収録した測定座標が測定許容範囲内に入っているか否かを判定する(ステップC104)。測定座標が測定許容範囲内に入っていない場合(NO)、測定プログラムは、測定許容範囲外を示す出力情報を生成し(ステップC105)、生成した情報を出力して(ステップC106)、処理を終了する。
測定座標が測定許容範囲内に入っている場合(YES)、測定プログラムは、測定座標データの基準点との対応付けを行い、測定許容範囲内である出力情報を生成する(ステップC108)。
続いて、測定プログラムは、基準点テーブル401a(図6)の基準点情報に含まれるセル番地情報に従い、処理情報兼帳票テーブル401c(図6)から必要な処理情報を読み込む(ステップC109)。
次に、測定プログラムは、処理情報兼帳票テーブル401cに含まれるペア記号情報から、ペアとなる基準点に対応する測定点、すなわち寸法抽出処理に必要な測定点が全て測定されているかを判定する(ステップC110)。
全ての点が測定されている場合(YES)、測定プログラムは、寸法抽出処理を実行し、寸法誤差などの所要データを算出する(ステップC111)。続いて、測定プログラムは、算出した寸法誤差に基づき公差判定結果を生成する(ステップC112)。ステップC111及びステップC112で算出及び生成したデータは、寸法抽出テーブル405b(図6)に格納される。
これらの結果から、測定プログラムは、セル番地情報に基づき、帳票テーブル405c(図6)のフォーマットの所定位置に、上記の寸法誤差と公差判定結果を入力して帳票テーブル405cの必要情報を生成し(ステップC113)、続いて、生成した情報を出力して(ステップC106)、処理を終了する。
全ての点が測定されていない場合(NO)、測定プログラムは、ステップC108で生成した測定許容範囲内の出力情報及び必要な情報が全て出力されていないことを示す情報生成し(ステップC114)、続いて、生成した情報を出力して(ステップC106)、処理を終了する。
処理終了後、図13のステップS5055の判定の結果、カテゴリ内の全ての測定点が測定できていない場合(NO)、即座にステップC101に戻り、以降の測定及びそれに伴う処理が繰り返される。
測定許容範囲内に入っているか否かの出力情報と、公差判定結果の出力情報は、処理部40の入出力部404の出力部から外部に出力される。
ここで、判定結果の出力手段としては、測定箇所を知らせる手段と同様に、画面表示、ランプ出力及び音出力などがある。画面表示の場合には、判定結果に加え、ズレ量を数値で知らせることができる利点がある。ランプ出力や音出力を用いる場合の利点は、先の測定箇所を知らせる手段の説明で記した利点と同様である。また、これらの出力態様を複数併用してもよい。
また、測定許容範囲を大きく設定すると測定箇所の特定は容易となるが、測定箇所のズレによる誤差が大きくなる可能性がある。逆に、測定許容範囲を小さくすると測定箇所のズレは小さくなるが、測定箇所の特定が困難となる。
ここで、ステップC104で、測定座標データが測定許容範囲に入っているか否かを判定する際に、測定プログラムは、スタイラス種類テーブル401b(図6)に含まれるスタイラスの種類ID情報を用いて、予め登録したスタイラスで測定しているか否かについても同時に判定してもよい。このスタイラスの判定を実行することにより、誤ったスタイラスを用いて測定を行ってしまう誤測定を防止することができる。
以上のとおり、測定座標データが測定許容範囲内に入っているか否かの判定を介して対応付けが自動的に行われる。そして、ステップC108〜ステップC113により寸法抽出と表示情報の生成が行われ、ステップC106において生成された表示情報が出力される。これにより、作業者は即座に結果を確認することができる。
図16は、基準点800の測定許容範囲の具体例を示す図である。立方体801、直方体802(805)、球803及び円柱804など、領域を定義できれば形状は任意である。また、基準点800が中心位置でも、直方体805のように中心位置になくてもよい。
構体50は、キャンバーと呼ばれる設計図面上には反映されていないレール方向に湾曲した形状をしている。車両構体のキャンバーは、全長25m(25000mm)の中心位置で、15mm程度車端部より高くなるように設計されている。キャンバーを考慮すると、長手方向に100mmのズレが発生したとしても、床の高さは、(100/12500)×15=0.12mmしか変化しない。構体50の寸法測定には十分な精度であるため、測定許容範囲は100mm×100mm×100mm程度を目安とするとよい。
ただし、R形状や段差があるなど測定位置のズレによる測定誤差が大きい場合には制限を加えることにより、測定箇所のズレによる誤差を防止することができる。また、基準点800を中心位置からずらすことにより、段差などの誤測定を抑止することが可能となる。更には、基準点800の中心位置をキャンバーに沿って高さ方向に上下してもよい。その場合には、測定許容範囲の中心に近い位置での測定が可能となるため、高さ方向の測定許容範囲を狭くすることができ誤測定を防止することができる。
図17は、寸法抽出処理の具体例を示す図である。
寸法抽出は、処理兼帳票テーブル401cに含まれる処理数式に基づき行う。事前に座標変換を行っているため、測定点の測定座標(XYZ座標)のうち、処理に必要な座標のみ用いることにより、処理の簡略化が可能となる。
例えば、YZ平面に平行な断面Aにおける構体高さHの測定は、測定点810間のZ軸方向の差hを求め、スタイラスの半径を2回足すこと、すなわちH=h+r+r、で求めることができる。
ここでは、X及びY方向の誤差を無視しているが、先に述べた測定許容範囲によりX及びY座標をZ方向の変形が小さい領域に設定することにより、測定箇所による誤差を小さくして測定することができる。
処理に必要な座標のみを用いることと、XY、YZもしくはZXの各平面に投影する処理は同じであり、投影した座標データを用いて寸法抽出処理を行ってもよい。
図18は、測定中における測定データ等の画面表示を例示する図である。
画面表示G10は、車両情報、帳票NO、測定日及び測定者などを表示する測定条件表示部G101、現在測定中のカテゴリに含まれる測定箇所の寸法誤差などを表示する測定結果表示部G102、現在使用中のプローブ10の先端球104の中心座標、この先端球104の中心座標(X、Y、Z)と現在ガイドしている基準点の基準座標との誤差(ΔX、ΔY、ΔZ)、現在測定中のカテゴリ、現在測定中のカテゴリ内の測定進捗率や作業指示のポップアップなどを表示する測定指示部G103及び基準点や測定点を表示する3D表示部G104から構成される。
作業者は、3D表示部G104や測定指示部G103の情報に従い、測定結果表示部G102に表示される結果を確認しながら測定する。
図19は、測定終了時及び修正指示時の画面表示を例示する図である。
画面表示G20は、図18と同様の測定条件表示部G101、全測定箇所の寸法誤差を表示する測定結果表示部G202、修正等の作業指示のポップアップなどを表示する測定指示部G203、基準点や測定点を表示する3D表示部G204及び3D表示の断面もしくは一部の視点から観測した面内での誤差を表示する2D表示部G205から構成される。
作業者は、測定結果表示部G202、3D表示部G204及び2D表示部G205により測定結果を確認することができる。2D表示部G205に表示される誤差は、誤差を誇張した矢印または色情報を用いて表現することができるため、測定結果表示部G202の数値表示と比較すると、視覚的に修正箇所及び修正量を把握でき、また、他の箇所への影響の検討も容易になる。
実施例2は、測定時に測定不可の項目が生じるなどの不測の事態が発生した場合や設計情報や登録情報に誤りがある場合にでも、3次元測定機を用いた測定及びその測定結果に基づき鉄道車両構体の製造を可能にする実施形態である。
図20は、実施例2に係る本測定(実施例1に係る、図13のステップS505)のフローを例示する図である。
図2のプローブ10の測定ボタン106以外のボタンとして、新たにスキップボタンを割り当て、このスキップボタンが押された信号(以下、「スキップ信号」という)を情報として保持しておく。図13のステップS5055で行うカテゴリiの測定箇所全ての測定を終えたかの判定に、スキップしたかどうかの判定(スキップ信号の有無の判定)を加え、ステップS5055に替えてステップS5062としている。このステップS5062以外のステップは、実施例1の図13の本測定のフローの場合と同様である。
ここで、スキップボタンを押す契機となる状況としては、例えば、測定途中で測定ができないような事態が発生し(部品の欠落や不要な部品の存在など)、予定の測定項目をスキップして後で再測定するような場合、特定のカテゴリなどに設計情報や登録情報に誤りがあることが測定直前や測定時に判明し、そのカテゴリの測定をスキップして後で再測定するような場合などがある。
図21は、実施例2に係る測定作業の詳細フローを例示する図である。
実施例2においても、実施例1に係る図8の測定作業の詳細フローを基本としている。その上で、実施例2に係る測定作業のフローは、図8の本測定(ステップS505)の後に続き、測定機の位置確認を行う前に、スキップした基準点に対応する測定点を追加して測定するステップ(ステップS510)及び追加測定した測定点の処理情報を登録するステップ(ステップS511)を追加している。
この追加ステップにより、測定時に測定不可の項目が生じるなどの不測の事態が発生した場合や設計情報や登録情報に誤りがある場合でも、一連の測定作業のフローの中で寸法測定を完了させることが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。更にまた、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
そして、上記の各構成、機能、制御部、処理部等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示し、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10 プローブ、20 3次元測定機、30 制御部、40 処理部、50 構体、
60 精度確認用治具、70 測定機位置確認用治具、401 基準点情報、402 測定条件情報、405 測定点情報、406 ケガキ位置情報

Claims (11)

  1. 測定箇所に接触させる球を先端に取り付けたスタイラスを備えるプローブと、
    前記プローブの前記球の座標を測定する3次元測定機と
    データテーブルを有する処理部と
    を少なくとも備え、
    前記処理部は、
    前記データテーブルに鉄道車両に設けた基準点に関するデータを格納し、
    前記基準点の3次元基準座標と前記プローブ及び前記3次元測定機により前記鉄道車両を測定して得られる3次元測定座標との座標誤差に基づき、測定毎に前記3次元測定座標と前記3次元基準座標との対応付け及び前記鉄道車両の寸法計算を行い、
    前記測定の開始時に登録した前記3次元測定機の初期位置を測定中及び測定終了時に確認して、前記3次元測定機の位置変化の有無を判定する
    ことを特徴とする計測装置。
  2. 請求項1に記載の計測装置であって、
    前記処理部は、
    前記データテーブルに前記基準点の3次元基準座標周辺の測定許容範囲情報を格納し、
    前記3次元測定座標が前記測定許容範囲内であるか否かを判定して、前記測定許容範囲内であれば当該3次元測定座標を採用し、前記測定許容範囲外であれば当該3次元測定座標を不採用とする
    ことを特徴とする計測装置。
  3. 請求項1に記載の計測装置であって、
    前記処理部は、
    測定対象範囲の少なくとも1箇所以上に配置した測定機位置確認用治具に前記プローブの前記球をセットすることで得られる当該測定機位置確認用治具の位置測定結果に基づいて、前記初期位置の登録及び前記初期位置の確認を行う
    ことを特徴とする計測装置。
  4. 請求項1または3に記載の計測装置であって、
    前記処理部は、
    前記測定の開始前及び終了後に、前記3次元測定機の測定精度を確認する
    ことを特徴とする計測装置。
  5. 請求項4に記載の計測装置であって、
    前記処理部は、
    測定対象範囲の少なくとも1箇所以上に配置した精度確認用治具に前記プローブの前記球をセットすることで得られる当該精度確認用治具の位置または長さの測定結果に基づいて、前記測定精度の確認を行う
    ことを特徴とする計測装置。
  6. 請求項4に記載の計測装置であって、
    前記プローブは、測定箇所をスキップするスキップ信号を発する操作部を備え、
    前記処理部は、
    前記操作部から前記スキップ信号を受け取ると、前記測定の終了後で前記3次元測定機の測定精度を確認する前に、前記スキップした測定箇所を追加測定して得られる3次元測定座標について前記対応付け及び前記寸法計算を行う
    ことを特徴とする計測装置。
  7. 測定箇所に接触させる球を先端に取り付けたスタイラスを備えるプローブと、
    前記プローブの前記球の座標を測定する3次元測定機と
    を少なくとも用い、
    前記プローブ及び前記3次元測定機により鉄道車両の測定を行って3次元測定座標を取得し、前記鉄道車両に設けた基準点に対する3次元基準座標と前記3次元測定座標との座標誤差を求め、前記座標誤差に基づき、測定毎に前記3次元測定座標と前記3次元基準座標との対応付け及び前記鉄道車両の寸法計算を行う測定ステップと、
    前記測定の開始時に前記3次元測定機の初期位置を登録し、測定中及び測定終了時に前記登録した初期位置を確認して、前記3次元測定機の位置変化の有無を判定する位置変化判定ステップと
    を有する計測方法。
  8. 請求項に記載の計測方法であって、
    前記基準点の3次元基準座標周辺の測定許容範囲情報を設定し、前記3次元測定座標が前記測定許容範囲内であるか否かを判定し、前記測定許容範囲内であれば当該3次元測定座標を採用し、前記測定許容範囲外であれば当該3次元測定座標を不採用とする座標判定ステップ
    を更に有する計測方法。
  9. 請求項8に記載の計測方法であって、
    前記不採用時には前記鉄道車両に修正を施し再度前記測定を実行する再測定ステップ
    を更に有する計測方法。
  10. 請求項に記載の計測方法であって、
    前記測定の開始前及び終了後に、前記3次元測定機の測定精度を確認する測定精度確認ステップ
    を更に有する計測方法。
  11. 請求項10に記載の計測方法であって、
    前記測定の途中で、測定箇所のスキップ操作を可能とし、
    前記測定の終了後で前記3次元測定機の測定精度を確認する前に、前記スキップ操作した測定箇所を追加して測定し、当該追加した測定箇所について前記対応付け及び前記寸法計算を行う追加測定ステップ
    を更に有する計測方法。
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