JP6464772B2 - 冷蔵倉庫 - Google Patents

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Description

この発明は、冷蔵倉庫に関し、特に、エアカーテン装置により冷蔵室内が隔壁を用いずに複数の物品保存領域に熱的に分割されるように構成された冷蔵倉庫に関する。
従来、エアカーテン装置により室内空間に気流が形成されるような構成が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、クリーンルームに適用される気流生成装置が開示されている。この特許文献1に記載の気流生成装置は、送風機と、送風機の下流側に配置された気流整流装置とを備えている。また、気流整流装置は、クリーンルームの天井部に固定的に設置されている。そして、送風機から吹き出された空気が気流整流装置を介して整流性(風速の均一性および直進性)が向上された状態で下方のクリーンルーム内に吹き下ろされるように構成されている。
特開2011−106757号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された気流生成装置では、気流整流装置が送風機の下流側に固定的に設置されているため、気流整流装置から吹き出される気流の整流性(風速の均一性および直進性)が向上される一方、下向きの気流を所望の方向に向けることができないと考えられる。このため、隔壁を用いずに複数の物品保存領域を熱的に分割するような冷蔵室内にこの気流生成装置を設置した場合、各物品保存領域の温度を個別に維持するための最適な循環流を作り出すことが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、隔壁を用いずに互いに熱的に分割される複数の物品保存領域の温度を個別に維持するための最適な循環流を形成することが可能な冷蔵倉庫を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による冷蔵倉庫は、第1温度に保たれた第1物品保存領域と第2温度に保たれた第2物品保存領域とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室と、冷蔵室内を第1物品保存領域と第2物品保存領域とに熱的に分割するために、第1物品保存領域側に設置される第1エアカーテン装置および第2物品保存領域側に設置される第2エアカーテン装置と、を備え、各々が送風機能を有する第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方は、通気用の貫通孔を有し、貫通孔により吹出空気を整流するとともに整流された吹出空気の風向が調整可能に構成される可動整流部材と、貫通孔を有する可動整流部材を回動させる回動部とを含む
この発明の第1の局面による冷蔵倉庫では、上記のように、第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方に、吹出空気を整流するとともに整流された吹出空気の風向が調整可能に構成された可動整流部材を設けるように構成する。これにより、第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方からの吹出空気は、可動整流部材により気流の整流性(風速の均一性および直進性)が向上された状態で所望の方向に向けて吹き出される。したがって、冷蔵室内に第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置を設置して第1物品保存領域および第2物品保存領域を隔壁を用いずに互いに熱的に分割する場合においても、エアカーテン気流を所望の方向に向けることができる分、各々の物品保存領域の温度を個別に維持するための最適な循環流を形成することができる。
この発明の第2の局面による冷蔵倉庫は第1温度に保たれた第1物品保存領域と第2温度に保たれた第2物品保存領域とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室と、冷蔵室内を第1物品保存領域と第2物品保存領域とに熱的に分割するために、第1物品保存領域側に設置される第1エアカーテン装置および第2物品保存領域側に設置される第2エアカーテン装置と、を備え、各々が送風機能を有する第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方は、吹出空気を整流するとともに整流された吹出空気の風向が調整可能に構成された可動整流部材と、吹出空気が可動整流部材以外の部分から漏れ出るのを抑制して吹出空気を可動整流部材に導くための遮風部材とを含む。
この発明の第2の局面による冷蔵庫では、上記のように構成することにより、吹出空気の風向を調整可能な可動整流部材を設けたとしても、吹出空気の風向調整時に遮風部材によって可動整流部材以外の部分から吹出空気が漏れ出るのを抑制することができる。これにより、可動整流部材周辺でのエアカーテン気流の乱れが抑制されるとともに、可動整流部材から吹き出されるエアカーテン気流に風量不足が生じるのを抑制することができる。その結果、最適な循環流を形成しながら、第1物品保存領域および第2物品保存領域を熱的に分割するエアカーテン気流の断熱機能および断熱効果を確実に得ることができる。
この発明の第3の局面による冷蔵倉庫は第1温度に保たれた第1物品保存領域と第2温度に保たれた第2物品保存領域とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室と、冷蔵室内を第1物品保存領域と第2物品保存領域とに熱的に分割するために、第1物品保存領域側に設置される第1エアカーテン装置および第2物品保存領域側に設置される第2エアカーテン装置と、を備え、各々が送風機能を有する第1エアカーテン装置または第2エアカーテン装置の少なくとも一方は、吹出空気を整流するとともに整流された吹出空気の風向が調整可能に構成された可動整流部材を含み、第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置は、第1物品保存領域と第2物品保存領域との境界に沿って互いに隣接するように配置されており、第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置の各々から吹き出されるエアカーテン気流が互いに離間間隔を増加するように、整流された吹出空気の風向が可動整流部材によって調整されるように構成されている。
この発明の第3の局面による冷蔵庫では、上記のように構成することにより、第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置の各々から吹き出されるエアカーテン気流が互いに衝突するのが防止されるので、第1物品保存領域を第1温度に保つための循環流および第2物品保存領域を第2温度に保つための循環流をそれぞれ確実に形成することができる。
上記第2の局面による冷蔵倉庫において、好ましくは、遮風部材は、可動整流部材の回動量に応じて伸縮可能に構成された伸縮部材を含み、可動整流部材の回動量に応じて伸縮部材が伸縮することにより、可動整流部材以外の部分から漏れ出るのを抑制して吹出空気を可動整流部材に導くための送風路が形成されるように構成されている。このように構成すれば、遮風部材としての伸縮部材の伸縮変形を利用して、可動整流部材の回動時に吹出空気を可動整流部材に導く送風路を容易に形成することができる。
上記第2の局面による冷蔵倉庫において、好ましくは、遮風部材は、可動整流部材が装着された状態で回動可能に構成されたドラム状のダクト部材を含み、可動整流部材の回動とともにダクト部材が回動されることにより、可動整流部材以外の部分から漏れ出るのを抑制して吹出空気を可動整流部材に導くための送風路が形成されるように構成されている。このように構成すれば、遮風部材としてのドラム状のダクト部材の回動を利用して、可動整流部材の回動時に吹出空気を可動整流部材に導く送風路を容易に形成することができる。
上記第1、第2または第3の局面による冷蔵倉庫において、好ましくは、可動整流部材は、第1エアカーテン装置および第2エアカーテン装置の両方に設けられており、可動整流部材により整流された吹出空気の風向が第1エアカーテン装置と第2エアカーテン装置とで個別に調整されることにより、第1物品保存領域を第1温度でかつ第2物品保存領域を第2温度に維持可能なように調整されるように構成されている。このように構成すれば、第1温度と第2温度とがどのように設定される場合でも、可動整流部材により整流された吹出空気の風向が第1エアカーテン装置と第2エアカーテン装置とで個別に調整されるので、第1温度と第2温度との温度差に起因して第1物品保存領域と第2物品保存領域との境界近傍においてエアカーテン気流の形状が歪む(湾曲する)のを抑制することができる。したがって、第1物品保存領域と第2物品保存領域との境界近傍においても、第1物品保存領域側の第1温度と第2物品保存領域側の第2温度とをそれぞれ容易に維持することができる。
本発明によれば、上記のように、隔壁を用いずに互いに熱的に分割される複数の物品保存領域の温度を個別に維持するための最適な循環流を形成することが可能な冷蔵倉庫を提供することができる。
本発明の第1実施形態による冷蔵倉庫の構成を示した断面図である。 本発明の第1実施形態における冷蔵倉庫の構成を示した制御ブロック図である。 本発明の第1実施形態におけるエアカーテン装置の構成を示した断面図である。 本発明の第1実施形態におけるエアカーテン装置の構成を示した断面図である。 本発明の第1実施形態による冷蔵倉庫における架台周辺の構造を示した断面図である。 本発明の第1実施形態における冷蔵倉庫の全体構成を示した平面図である。 本発明の第2実施形態におけるエアカーテン装置の構成を示した断面図である。 本発明の第2実施形態におけるエアカーテン装置の構成を示した断面図である。 本発明の第3実施形態におけるエアカーテン装置の構成を示した断面図である。 本発明の第3実施形態におけるエアカーテン装置の構成を示した断面図である。 本発明の変形例における冷蔵倉庫の構成を示した断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(冷蔵倉庫の構造)
図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態による冷蔵倉庫100について説明する。
冷蔵倉庫100は、図1に示すように、内部空間10aを有する冷蔵室10を備えている。また、内部空間10aには、物品1を温度T1で冷凍保存する領域11と、物品2を物品1とは異なる温度T2(この場合、T2>T1)で冷蔵保存する領域12とが設けられている。なお、温度T1およびT2は、それぞれ、本発明の「第1温度」および「第2温度」の一例である。また、領域11および12は、それぞれ、本発明の「第1物品保存領域」および「第2物品保存領域」の一例である。
内部空間10aには、X1側の領域11とX2側の領域12とを物理的に区画する隔壁は設けられていない。この場合、冷蔵室10内は、領域11を温度T1でかつ領域12を温度T2に維持すべく冷気が循環されるように構成されている。これにより、領域11と領域12とは隔壁を用いずに温度T1およびT2とに熱的に分割されている。したがって、作業者(図示せず)は、領域11と領域12との間を往来(素通り)して物品1または2に関する作業が行えるように構成されている。
冷蔵室10内には、各々が送風機能を有するエアカーテン装置20および40が天井部13の下方に設置されている。エアカーテン装置20および40は、領域11と領域12との境界領域10b(二点鎖線内の領域)に沿って互いに隣接するように配置されている。また、エアカーテン装置20および40は実質的に同一の装置構成を有しており、エアカーテン装置40は、エアカーテン装置20に対して反対に向けられて設置されている。そして、エアカーテン装置20および40は、各々が床面14近傍まで到達する気流P1およびP2をそれぞれ形成する役割を有している。これにより、境界領域10bにおいて気流P1およびP2が共に床面14近傍にまで達するので、領域11と領域12との間の概略X方向に沿った熱移動が遮断されている。なお、気流P1およびP2は、本発明の「エアカーテン気流」の一例である。
また、天井部13の下面13aには、X方向に延びるレール部材91が取り付けられており、後述する架台92がレール部材91に沿って移動可能とされている。そして、エアカーテン装置20および40は、架台92の下面92bにおけるX1側およびX2側に各々設置されている。冷蔵室10では、季節変化とともに物品1および2の内容や個数に変動が生じた場合にも、架台92をX方向に移動させて領域11および12の容積割合(境界領域10bの位置)が変更可能に構成されている。
また、領域11および12には、各々が送風および冷却機能を有する冷却装置30および50がそれぞれ設置されている。冷却装置30は、エアカーテン装置20の吸込口21よりも循環流G1の上流側(X1側)に設置されるとともに、冷却装置50は、エアカーテン装置40の吸込口41よりも循環流G2の上流側(X2側)に設置されている。
また、図2に示すように、冷蔵倉庫100は、コントローラ機器70を有している。コントローラ機器70は、統括制御部71と、エアカーテン装置制御部72と、冷却装置制御部73とを含む。エアカーテン装置制御部72は、エアカーテン装置20および40の運転制御を担い、冷却装置制御部73は、冷却装置30および50の運転制御を担う。また、領域11および12の温度をそれぞれ検出する温度センサ81および82と、境界領域10bでの床面14近傍の温度を検出する温度センサ83とが、冷蔵室10内に設けられており、各々は、統括制御部71に電気的に接続されている。そして、統括制御部71の指令に基づきエアカーテン装置20および40の制御と冷却装置30および50の制御とが行われることにより、冷蔵室10内を熱的に分割する冷気の循環流G1およびG2(図1参照)が領域11および12にそれぞれ形成される。
ここで、循環流G1およびG2について説明する。図1に示すように、冷却装置30の吹出口32から吹き出された冷気が天井部13の下面13aを矢印X2方向に伝ってエアカーテン装置20の吸込口21に吸い込まれる。冷気はエアカーテン装置20の吹出口22から気流P1となり下方に吹き出される。気流P1は床面14に到達した後、そのほとんどが床面14を矢印X1方向に沿って流通されてX1側の側壁部15a近傍を伝って冷却装置30の吸込口31に吸い込まれる。これにより、時計回りに大きく循環する循環流G1が領域11に形成される。なお、床面14に到達した気流P1の一部は矢印X2方向にも向きを変えて境界領域10b内で上昇して再び吹出口22からの冷気に混合される。したがって、境界領域10b内には反時計回りの渦流Q1も同時に形成される。また、領域12における冷気の循環流G2については循環流G1と反対まわりとなる。この際、床面14に到達した気流P2の一部は境界領域10b内で上昇して再び吹出口42からの冷気に混合される。つまり境界領域10b内には時計回りの渦流Q2も同時に形成される。
ここで、第1実施形態では、エアカーテン装置20から吹き出される気流P1の風速および風向と、エアカーテン装置40から吹き出される気流P2の風速および風向とが、個別に調整されるように構成されている。より具体的には、エアカーテン装置20には、吹出口22の外部(下方)において回動可能な整流機構部23が設けられている。また、エアカーテン装置40にも、吹出口42の外部(下方)において回動可能な整流機構部23が同様に設けられている。以下に、これら整流機構部23の構造を説明する。
(整流機構部の構造)
図3に示すように、整流機構部23は、可動整流部材24と、可動整流部材24を固定する固定用部材25と、可動整流部材24をY軸まわりに矢印R1方向または矢印R2方向に回動させる回動部26と、固定用部材25の回動部26とは反対側(X2側)の端部25aと吹出口22近傍の下面20aとを接続する伸縮部材27とを含んでいる。なお、伸縮部材27は、本発明の「遮風部材」の一例である。
可動整流部材24は、正六角柱状の通気用の複数の貫通孔24aがほぼ隙間なく隣接配置されたハニカム構造を有する。固定用部材25は、可動整流部材24を固定する固定枠にメッシュ状の金網が張られた構造を有する。回動部26は、回動軸26aと固定部26bとを有し、回動部26では、エアカーテン装置制御部72(図2参照)の指令に基づき回動軸26aがモータ(図示せず)により駆動される。伸縮部材27は、自身が伸縮可能な蛇腹構造を有する。また、伸縮部材27は、一方側の端部27aが固定用部材25の端部25aに固定されるとともに、他方側の端部27bが下面20aに固定されている。
また、可動整流部材24、固定用部材25、回動部26および伸縮部材27は、図3に示した断面形状(空間S)を保ったまま、吹出口22のY1側(紙面手前側)の端部からY2側(紙面奥側)の端部まで延びている。また、図5に示すように、可動整流部材24のY方向の両端部を覆う側板部材28が下面20aに取り付けられている。側板部材28は下面20aから下方に延びている。また、回動部26、伸縮部材27および側板部材28は、各々が気密性を有する(通気性を有しない)材料からなる。また、回動部26、伸縮部材27および側板部材28の下面20aへの取付部分には、エアシール剤(図示せず)が施されている。なお、側板部材28は、本発明の「遮風部材」の一例である。
これにより、第1実施形態では、エアカーテン装置20における吹出口22から吹き出された空気は、整流機構部23を通過する際に可動整流部材24によって整流され、かつ、所定の方向に向けられた気流P1となって吹き出されるように構成されている。なお、空気が整流されるとは、整流機構部23を通過する通過空気の風速の均一性および直進性が向上されることを意味する。また、所定の方向とは、図1に示すように、垂直方向(Z方向)に対して角度αだけ領域11側に可動整流部材24が回動されてこの方向に整流された状態の気流P1が吹き出される方向(風向)を意味する。
したがって、図3に示すように、可動整流部材24が回動されない状態(角度α=0度)では、複数の貫通孔24aは真下(矢印Z2方向)に向けられるので気流P1は真下に吹き出される。一方、図4に示すように、回動軸26aが矢印R2方向に回動されて可動整流部材24が角度αだけ回動された状態では、複数の貫通孔24aは斜め下方向に向けられるので、整流された状態の気流P1は角度αだけ領域11側に傾けられて吹き出される。
また、図3に示した可動整流部材24が回動されない状態では、吹出口22の下方には、回動部26と伸縮部材27と側板部材28とによって取り囲まれた空間Sが形成されるように構成されている。なお、伸縮部材27が縮んだ状態で整流機構部23全体がエアカーテン装置20の下面20aに水平に取り付けられるように固定部26bの高さ寸法(Z方向)が予め調整されている。なお、空間Sは、本発明の「送風路」の一例である。
そして、第1実施形態では、可動整流部材24が回動されない状態のみならず、図4に示した可動整流部材24が角度αだけ回動された状態では、吹出口22から可動整流部材24の入口面24bまでの空間Sは、矩形形状(図3参照)から回動軸26aを中心に扇形状の断面を有するように変形される。この際、図4に示すように、伸縮部材27は、可動整流部材24の回動量に応じて伸長(伸縮)される。これにより、吹出口22からの吹出空気が空間Sにおける可動整流部材24以外の部分から外部に漏れ出るのを抑制して、吹出空気のほぼ全てが固定用部材25を介して可動整流部材24に導かれるように構成されている。
なお、図1に示すように、エアカーテン装置40にも整流機構部23が同様に設けられている。これにより、エアカーテン装置40における吹出口42から吹き出された空気は、整流機構部23を通過する際に可動整流部材24によって整流された状態で所定の方向に向けられた気流P2となって吹き出される。この場合、整流された状態の気流P2は、垂直方向(Z方向)に対して角度βだけ傾けられた方向に吹き出される。
また、第1実施形態では、各々の可動整流部材24によって、整流された吹出空気の風向(角度αおよびβ)がエアカーテン装置20側とエアカーテン装置40側とで個別に調整されるように構成されている。すなわち、角度αと角度βとは個別に調整される。
具体的には、温度センサ81および82による庫内温度の検出値に基づいて統括制御部71(図2参照)により演算処理が行われるとともに、エアカーテン装置20および40の各々の送風量制御と、整流機構部23および43の回動角度制御とが行われる。これにより、領域11を温度T1でかつ領域12を温度T2に維持可能なように調整される。特に、温度T1およびT2の差が大きい場合に、本制御が有効に作用して領域11および12の温度維持管理が適切に図られる。
一例として、温度センサ81により冷却装置30に吸い込まれる循環流G1の温度が摂氏0度として検知され、温度センサ82により冷却装置50に吸い込まれる循環流G2の温度が摂氏10度として検知され、温度センサ83により境界領域10bにおける床面14近傍の温度が摂氏2度の状態で検知されたとする。この場合、図1に示すように、相対的に冷たい気流P1が床面14に衝突して温度センサ83に到達する渦流Q1が、相対的に温かい気流P2が床面14に衝突して温度センサ83に到達する渦流Q2よりも多い状態であることが統括制御部71(図2参照)により判断される。
そして、気流P1の現在の風速V1および風向(角度α)、および、気流P2の現在の風速V2および風向(角度β)を基準として、風速V1を低下させ角度αを増加させる(垂直方向から傾斜角度を増加させる)制御を単独で行うか、または、風速V2を増加させ角度βを減少させる(垂直方向により傾斜角度をより近づける)制御を単独で行うか、または、これらの2つの制御を同時に行うかが統括制御部71(図2参照)により判断される。
上記の方法で気流P1および/または気流P2の風速および風向が調整されることにより、渦流Q1を形成する風量が徐々に減少され、渦流Q2を形成する風量が徐々に増加される。したがって、境界領域10bにおける床面14近傍の温度は、それまでの摂氏2度から温度T1(約0度)と温度T2(約10度)との中間的な温度に向かって徐々に上昇される。この例のように、気流P1およびP2の形状を左右非対称にすることによって、温度T1およびT2の間に顕著な温度差を生じさせる場合であっても、温度T1およびT2の温度差(約10度)に起因して領域11の冷気と領域12の冷気とが容易に混ざり合いにくくなる。また、可動整流部材24により整流された気流P1およびP2に風速差および角度差を設けることによっても、気流P1およびP2が互いに吸引し合って合流し境界領域10b内に1つの下降気流が形成されるのが防止されるように構成されている。
このように、第1実施形態では、可動整流部材24により整流されエアカーテン装置20および40の各々から吹き出される気流P1およびP2が互いにX方向における離間間隔M(図1参照)を増加するように、整流された吹出空気の風向(角度αおよびβ)が可動整流部材24によって調整されるように構成されている。そして、冷蔵室10内の設定温度に応じた循環流G1(渦流Q1)および循環流G2(渦流Q2)が形成されることによって、領域11内および領域12内での温度むらを極力なくすように制御構成されている。これにより、冷蔵倉庫100としての省エネ化が図られている。
(スライド機構の構造)
また、エアカーテン装置20および40は、境界領域10bの幅(X方向)に相当する離間間隔を有した状態で架台92の下面92b側に固定されている。また、架台92の上面92aには滑車部93が設けられている。そして、滑車部93における複数の車輪94がレール部材91上を回転可能に係合されている。また、レール部材91の両端部には、滑車部93の移動を規制するストッパ部95が固定されている。したがって、レール部材91に対して架台92が矢印X1(X2)方向にスライド移動されることにより、エアカーテン装置20および40が一体となって移動されるように構成されている。
エアカーテン装置20および40は、天井部13から下方に離間した位置を水平移動される。このため、下面13aと架台92の上面92aとの隙間を塞ぐシート状のシール部材96が設けられている。シール部材96は、天井部13の下面13aに固定される上端96aと、架台92の上面92aに固定される下端96bとを有する。また、上端96aは、冷蔵室10の中央位置(X方向)に対応した天井部13の下面13aに固定されている。そして、架台92がX方向に移動されてもシール部材96が断面形状をS字状に変形させて天井部13と架台92との隙間が塞がれる。これにより、領域11と領域12との間には、下面13aと上面92aとの隙間を介した空気流動が生じない。
そして、冷蔵倉庫100では、架台92がX方向に沿って移動されて領域11と領域12との容積割合(境界領域10bの位置)が変更された場合にも、エアカーテン装置20および40の領域11(領域12)側への移動距離に応じて、整流された気流P1およびP2の風向(角度αおよびβ)および風速が個別に調整されるように構成されている。
具体的には、図5に示すように、架台92のX方向の位置を検出する位置センサ87が設けられている。そして、位置センサ87の検出結果に基づいて冷却装置30とエアカーテン装置20との距離L1および冷却装置50とエアカーテン装置40との距離L2(図1参照)が、統括制御部71(図2参照)により把握されるように構成されている。
たとえば、図1に示すように、架台92が矢印X1方向に移動されて領域11(距離L1)が相対的に小さく領域12(距離L2)が相対的に大きいとする。この場合、一例として、エアカーテン装置20からの気流P1の風速V1が相対的に小さく、かつ、エアカーテン装置40からの気流P2の風速V2が相対的に大きくなるように調整される。さらには、気流P1の角度αと気流P2の角度βとが相互に調整されるように構成されている。
(冷蔵室の平面的な構造)
また、冷蔵室10を平面的に見た場合、図6に示すように、エアカーテン装置20は、一方側の側壁部16から他方側の側壁部17に亘って延びている。また、領域11の側壁部15a近傍における天井部13の下面13a下には、2台の冷却装置30が列状に配置されている。これにより、2台の冷却装置30の吹出口32から吹き出された冷気がエアカーテン装置20の吸込口21に吸い込まれる。なお、領域12側に設置されたエアカーテン装置40および冷却装置50の台数および配置構成は、領域11側と左右対称である。
また、側壁部16には開閉扉18aが設けられ側壁部17には開閉扉18bが設けられている。冷蔵室10の外側には物品1および2を載置する荷置場101が設置されている。荷置場101に対してトラック110が接車可能に構成されており、物品1および2の荷役作業が荷置場101において行われる。冷蔵倉庫100は、このように構成されている。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、エアカーテン装置20および40の各々に吹出空気を整流するとともに整流された吹出空気の風向が調整可能に構成された可動整流部材24(整流機構部23)を設ける。これにより、エアカーテン装置20および40からの吹出空気は、可動整流部材24により気流の整流性(風速の均一性および直進性)が向上された状態で所望の方向に向けて各々吹き出される。したがって、冷蔵室10内にエアカーテン装置20および40を設置して領域11および12を隔壁を用いずに互いに熱的に分割する場合においても、気流P1およびP2を所望の方向に向けることができる分、領域11および12の温度を個別に維持するための最適な循環流G1(渦流Q1)および循環流G2(渦流Q2)を形成することができる。また、冷蔵室10内の温度維持に最適な循環流G1(渦流Q1)および循環流G2(渦流Q2)が形成されることによって、領域11内での温度むらや領域12内での温度むらを極力なくすことができ、冷却装置30および50に無駄な冷却負荷が発生しない分、冷蔵倉庫100の省エネ化を図ることができる。
また、第1実施形態では、エアカーテン装置20(40)に、吹出空気が可動整流部材24以外の部分から漏れ出るのを抑制して吹出空気を可動整流部材24に導くための伸縮部材27および側板部材28を設ける。これにより、吹出空気の風向を調整可能な可動整流部材24を設けたとしても、吹出空気の風向調整時に伸縮部材27および側板部材28によって可動整流部材24以外の部分から吹出空気が漏れ出るのを抑制することができる。これにより、可動整流部材24周辺での気流P1(P2)の乱れが抑制されるとともに、可動整流部材24から吹き出される気流P1(P2)に風量不足が生じるのを抑制することができる。その結果、最適な循環流G1およびG2を形成しながら、領域11および12を熱的に分割する気流P1(渦流Q1)および気流P2(渦流Q2)の断熱機能および断熱効果を確実に得ることができる。
また、第1実施形態では、エアカーテン装置20および40を領域11および12の境界領域10bに沿って隣接配置し、エアカーテン装置20および40の各々から吹き出される気流P1およびP2が互いにX方向の離間間隔Mを増加するように、整流後の吹出空気の風向が可動整流部材24によって調整されるように構成する。これにより、エアカーテン装置20および40の各々から吹き出される気流P1およびP2が互いに衝突するのが防止されるので、領域11を温度T1に保つ循環流G1(渦流Q1)および領域12を温度T2に保つ循環流G2(渦流Q2)をそれぞれ確実に形成することができる。
また、第1実施形態では、可動整流部材24の回動量に応じて蛇腹構造を有する伸縮部材27が伸縮することにより、可動整流部材24以外の部分から漏れ出るのを抑制して吹出空気を可動整流部材24に導く空間Sが形成されるように構成する。これにより、遮風部材としての伸縮部材27の伸縮変形を利用して、可動整流部材24の回動時に吹出空気を可動整流部材24に導く空間Sを容易に形成することができる。
また、第1実施形態では、可動整流部材24により整流された吹出空気の風向がエアカーテン装置20および40で個別に調整されることにより、領域11を温度T1でかつ領域12を温度T2に維持するように構成する。これにより、温度T1と温度T2とがどのように設定されても、可動整流部材24による整流後の吹出空気の風向がエアカーテン装置20および40で個別に調整されるので、温度T1と温度T2との温度差に起因して境界領域10b近傍において気流P1(P2)の形状が湾曲するのを抑制することができる。したがって、領域11と領域12との境界領域10b近傍においても、領域11側の温度T1と領域12側の温度T2とをそれぞれ容易に維持することができる。
[第2実施形態]
(整流機構部の構造)
図1、図7および図8を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なる回動機構を有する整流機構部223について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成の部分には、同じ符号を付す。
第2実施形態による冷蔵倉庫の領域11(図1参照)側に設置されるエアカーテン装置220には、吹出空気を整流する整流機構部223(図7参照)が設けられている。
整流機構部223は、図7に示すように、可動整流部材224と、可動整流部材224が装着された状態で回動可能に構成されたドラム状のダクト部材227とを含む。また、側板部材228がエアカーテン装置220の下面220aに取り付けられている。側板部材228の下端は、ダクト部材227の回動軸227cよりも下方まで延びている。また、側板部材228は、吹出口22およびダクト部材227の外周部を矩形状(周状)に取り囲む側面部228aおよび228bを有して下面220aに取り付けられている。そして、回動軸227cは、側板部材228のY1側(紙面手前側)およびY2側(紙面奥側)の側面部228bに固定されている。なお、ダクト部材227および側板部材228は、本発明の「遮風部材」の一例である。
また、側板部材228の下端領域(Z2側)においては、側面部228aとダクト部材227の円弧状の側面部227aとが摺動可能に接触するとともに、側面部228bとダクト部材227の平坦な側面部227bとが摺動可能に接触している。これにより、吹出口22の下方には、ダクト部材227と側板部材228とによって取り囲まれた空間Sが形成されるように構成されている。
そして、第2実施形態では、ダクト部材227が回動されない状態(図7参照)では、可動整流部材224は真下(矢印Z2方向)に向けられる。また、ダクト部材227が矢印Q1方向に回動されて可動整流部材224が角度αだけ回動された状態(図8参照)では、可動整流部材224は斜め下方向に向けられる。この際、側板部材228の下端領域においてはダクト部材227の回動量に関係なく側板部材228とダクト部材227とのエアシール性(気密性)が保たれる。これにより、吹出口22からの吹出空気が可動整流部材224以外の部分から外部に漏れ出るのを抑制してほぼ全てが側板部材228からダクト部材227内を流通して可動整流部材224に導かれるように構成されている。
また、第2実施形態では、ダクト部材227がドラム状に形成されているので、可動整流部材224は、真下方向から左右(矢印R1方向および矢印R2方向)に角度αだけ回動されるように構成されている。
なお、上記説明したエアカーテン装置220と同様の整流機構部223は、領域12側に設置されるエアカーテン装置(図1におけるエアカーテン装置40に対応するエアカーテン装置)にも設けられている。なお、第2実施形態による冷蔵倉庫のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、可動整流部材224の回動とともにダクト部材227が回動されることにより、可動整流部材224以外の部分から漏れ出るのを抑制して吹出空気を可動整流部材24に導くための空間Sが形成されるように構成する。これにより、遮風部材としてのドラム状のダクト部材227の回動を利用して、吹出空気の風向調整時(可動整流部材24の回動時)に吹出空気を可動整流部材224に導く空間Sを容易に形成することができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
(整流機構部の構造)
図1、図9および図10を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記第1実施形態とは異なる構成を有する整流機構部323について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成の部分には、同じ符号を付す。
第3実施形態による冷蔵倉庫の領域11(図1参照)側に設置される設置されるエアカーテン装置320には、吹出空気を整流する整流機構部323が設けられている。
整流機構部323は、図9に示すように、可動整流部材24と、可動整流部材24をY軸まわりに回動させる回動軸26aを有する回動部326と、自身が伸縮可能な構造を有する伸縮部材327とを含む。なお、可動整流部材24のX2側の端部24cには、フック部材329が掛けられている。そして、伸縮部材327は、一方側の端部327aがフック部材329に固定されるとともに、他方側の端部327bが下面320aに固定されている。また、伸縮部材327は、複数の板部材327cが相対的にスライド移動可能に接続(係合)されている。そして、板部材327c同士が相互にスライド移動されることにより各々の係合量(オーバラップ量)を変化させた状態でも遮風機能が維持されるように構成されている。また、可動整流部材24のY方向の両端部を覆う側板部材28が下面320aに取り付けられている。なお、伸縮部材327は、本発明の「遮風部材」の一例である。
これにより、第3実施形態では、可動整流部材24が回動されない状態(図9参照)では、可動整流部材24は真下(矢印Z2方向)に向けられている。この際、回動部326と伸縮部材327と側板部材28とフック部材329とによって空間Sが形成される。そして、可動整流部材24が矢印Q1方向に回動されて可動整流部材24が角度αだけ回動された状態(図10参照)では、可動整流部材24は斜め下方向に向けられる。
また、図10に示すように、可動整流部材24が角度αだけ回動された状態(図10参照)では、空間Sは、所定の断面形状を有して変形される。この際、伸縮部材327は、可動整流部材24の回動量に応じて板部材327c間の全長が伸長(伸縮)される。これにより、吹出口22からの吹出空気が空間Sにおける可動整流部材24以外の部分から外部に漏れ出るのが抑制されて吹出空気のほぼ全てが可動整流部材24に導かれる。
なお、上記説明したエアカーテン装置320と同様の整流機構部323が領域12側に設置されるエアカーテン装置(図1におけるエアカーテン装置40)にも設けられている。なお、第3実施形態による冷蔵倉庫のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、上記のように、可動整流部材24の回動量に応じて伸縮部材327が伸縮することにより、可動整流部材24以外の部分から漏れ出るのを抑制して吹出空気を可動整流部材24に導くための空間Sが形成されるように構成する。これにより、遮風部材としての伸縮部材327の伸縮変形を利用して、吹出空気の風向調整時(可動整流部材24の回動時)に吹出空気を可動整流部材24に導く空間Sを容易に形成することができる。なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、互いに隣接配置される一対のエアカーテン装置の両方に本発明の「可動整流部材」を設けたが、本発明はこれに限られない。たとえば、図11に示す変形例のように、一方のエアカーテン装置20にのみ可動整流部材24(整流機構部23)を設けるように冷蔵室105を構成してもよい。この変形例のように構成しても、気流P1を気流P2から離間間隔Mを増加させる方向に向けることができる分、領域11および12の温度を個別に維持するための最適な循環流G1(渦流Q1)および循環流G2(渦流Q2)を形成することができる。
また、上記第1〜第3実施形態では、互いに隣接配置された2つの領域11および12を熱的に分割するために一対のエアカーテン装置20および40を対向配置して冷蔵室10を構成したが、本発明はこれに限られない。3つ以上の物品保存領域が互いに仕切られずに隣接配置された冷蔵室においても、物品保存領域間の境界領域に隣接配置される一対のエアカーテン装置の少なくとも一方に本発明の「可動整流部材」が設けていればよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、ハニカム構造を有する可動整流部材24を用いたが、本発明はこれに限られない。すなわち、吹出空気を整流可能であるならばハニカム構造以外の構造を有する可動整流部材を用いて整流機構部23を構成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、冷蔵室10の床面14近傍に温度センサ83を設けて気流P1およびP2の風速および風向を調整したが本発明はこれに限られない。温度センサ83を設けずに気流P1およびP2の風速および風向を調整するようにしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、送風機能(エアカーテン形成機能)のみをエアカーテン装置20および40に持たせたが、本発明はこれに限られない。冷却装置30および50に加えて、エアカーテン装置20および40にも冷却機能を発揮させて、温度T1に保たれる領域11と温度T2に保たれる領域12とを熱的に分割するための循環流G1およびG2(渦流Q1およびQ2)を形成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、エアカーテン装置20および40を共に架台92の下面92b側に取り付けて一体的に移動させたが、本発明はこれに限られない。すなわち、エアカーテン装置20とエアカーテン装置40とを個別に移動させるように構成して領域11と領域12とを熱的に分割するための循環流G1およびG2(渦流Q1およびQ2)を形成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、エアカーテン装置20および40が固定された架台92に車輪94を有する滑車部93を取り付けてエアカーテン装置20および40を矢印X1方向または矢印X2方向に移動させたが、本発明はこれに限られない。滑車部93を設けずにレール部材91に対して架台92を摺動させて移動するように構成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、冷蔵室10における内部空間10aを構成する一方側の側壁部16から他方側の側壁部17に亘ってY方向に直線的に延びるエアカーテン装置20および40を設置して領域11および12を熱的に2分割したが、本発明はこれに限られない。たとえば、冷蔵室10を平面的に見た場合に、領域11と領域12とがL字型やS字型の境界領域10bを介して互いに熱的に分割されるように個々のエアカーテン装置を鍵状またはS字状に配置してもよい。
10、105 冷蔵室
11 領域(第1物品保存領域)
12 領域(第2物品保存領域)
20、220、320 エアカーテン装置(第1エアカーテン装置)
23、223、323 整流機構部
24、224 可動整流部材
26、326 回動部
27、327 伸縮部材(遮風部材)
28、228 側板部材(遮風部材)
40 エアカーテン装置(第2エアカーテン装置)
100 冷蔵倉庫
227 ダクト部材(遮風部材)
329 フック部材
M 離間間隔
S 空間(送風路)

Claims (6)

  1. 第1温度に保たれた第1物品保存領域と第2温度に保たれた第2物品保存領域とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室と、
    前記冷蔵室内を前記第1物品保存領域と前記第2物品保存領域とに熱的に分割するために、前記第1物品保存領域側に設置される第1エアカーテン装置および前記第2物品保存領域側に設置される第2エアカーテン装置と、を備え、
    各々が送風機能を有する前記第1エアカーテン装置または前記第2エアカーテン装置の少なくとも一方は、通気用の貫通孔を有し、前記貫通孔により吹出空気を整流するとともに整流された吹出空気の風向が調整可能に構成される可動整流部材と、前記貫通孔を有する前記可動整流部材を回動させる回動部とを含む、冷蔵倉庫。
  2. 第1温度に保たれた第1物品保存領域と第2温度に保たれた第2物品保存領域とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室と、
    前記冷蔵室内を前記第1物品保存領域と前記第2物品保存領域とに熱的に分割するために、前記第1物品保存領域側に設置される第1エアカーテン装置および前記第2物品保存領域側に設置される第2エアカーテン装置と、を備え、
    各々が送風機能を有する前記第1エアカーテン装置または前記第2エアカーテン装置の少なくとも一方は、吹出空気を整流するとともに整流された吹出空気の風向が調整可能に構成された可動整流部材と、吹出空気が前記可動整流部材以外の部分から漏れ出るのを抑制して前記吹出空気を前記可動整流部材に導くための遮風部材とを含む、冷蔵倉庫。
  3. 第1温度に保たれた第1物品保存領域と第2温度に保たれた第2物品保存領域とが隔壁により互いに仕切られることなく隣接配置された冷蔵室と、
    前記冷蔵室内を前記第1物品保存領域と前記第2物品保存領域とに熱的に分割するために、前記第1物品保存領域側に設置される第1エアカーテン装置および前記第2物品保存領域側に設置される第2エアカーテン装置と、を備え、
    各々が送風機能を有する前記第1エアカーテン装置または前記第2エアカーテン装置の少なくとも一方は、吹出空気を整流するとともに整流された吹出空気の風向が調整可能に構成された可動整流部材を含み、
    前記第1エアカーテン装置および前記第2エアカーテン装置は、前記第1物品保存領域と前記第2物品保存領域との境界に沿って互いに隣接するように配置されており、
    前記第1エアカーテン装置および前記第2エアカーテン装置の各々から吹き出されるエアカーテン気流が互いに離間間隔を増加するように、前記整流された吹出空気の風向が前記可動整流部材によって調整されるように構成されている、冷蔵倉庫。
  4. 前記遮風部材は、前記可動整流部材の回動量に応じて伸縮可能に構成された伸縮部材を含み、
    前記可動整流部材の回動量に応じて前記伸縮部材が伸縮することにより、前記可動整流部材以外の部分から漏れ出るのを抑制して前記吹出空気を前記可動整流部材に導くための送風路が形成されるように構成されている、請求項2に記載の冷蔵倉庫。
  5. 前記遮風部材は、前記可動整流部材が装着された状態で回動可能に構成されたドラム状のダクト部材を含み、
    前記可動整流部材の回動とともに前記ダクト部材が回動されることにより、前記可動整流部材以外の部分から漏れ出るのを抑制して前記吹出空気を前記可動整流部材に導くための送風路が形成されるように構成されている、請求項2に記載の冷蔵倉庫。
  6. 前記可動整流部材は、前記第1エアカーテン装置および前記第2エアカーテン装置の両方に設けられており、
    前記可動整流部材により前記整流された吹出空気の風向が前記第1エアカーテン装置と前記第2エアカーテン装置とで個別に調整されることにより、前記第1物品保存領域を前記第1温度でかつ前記第2物品保存領域を前記第2温度に維持可能なように調整されるように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷蔵倉庫。
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