JP2017161165A - 気流制御システム、およびこれを備えたブース - Google Patents

気流制御システム、およびこれを備えたブース Download PDF

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祐司 尾崎
Yuji Ozaki
祐司 尾崎
浅利 晋一郎
Shinichiro Asari
晋一郎 浅利
薮ノ内 伸晃
Nobuaki Yabunouchi
伸晃 薮ノ内
室 直樹
Naoki Muro
室  直樹
遥 仲宗根
Haruka Nakasone
遥 仲宗根
小林 晋
Susumu Kobayashi
晋 小林
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Abstract

【課題】気体の流れによって隣り合う空間の間での熱の移動を抑制するだけでなく、区画された空間内の温熱環境の質をも向上させることができる気流制御システム、およびこれを備えたブースを提供する。【解決手段】気流制御システムは、吹出部21と、風向変更部3と、吸込部4と、制御部9とを備えている。吹出部21は、天井面131に設けられており、天井面131に沿って外向きに気体を吹き出し可能に構成される。風向変更部3は、天井面131において吹出部の外側に設けられ、吹出部21から吹き出された気体の向きを下向きに変更する。吸込部4は、風向変更部3の下方に対向する位置に設けられており、風向変更部3により向きが変更された気体を吸い込むように構成される。制御部9は、吹出部21から吹き出す気体の流量を所定の環境条件に基づいて制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、気流制御システム、およびこれを備えたブースに関する。
特許文献1には、従来の気流制御システムが開示されている。この従来の気流制御システムは、天井に設けられたガス放出口と、床スラブにおけるガス放出口に対向する位置に設けられたガス排出口とを備えている。ガス放出口は、ダクトに接続されており、ダクトから供給されたガスを放出する。ガス放出口から放出されたガスは、ガス排出口に導入されるように構成されており、これにより、エアカーテンとして機能する。ガス放出口から放出されたガスは、例えば、建物の内と外とを区画するように構成されており、例えば、区画された空間の間での熱の移動や煙の流動などを抑制することができる。
特開2003−111858号公報
このように、従来の気流制御システムは、区画された空間の間で、人の通過を許容しながらも、熱の移動などを抑制できる。しかしながら、この従来の気流制御システムは、火災時において防火防煙を図るものに過ぎず、各空間内の快適性を向上させることについては全く考慮されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、気体の流れによって隣り合う空間の間での熱の移動を抑制するだけでなく、区画された空間内の温熱環境の質をも向上させることができる気流制御システム、およびこれを備えたブースを提供することにある。
本発明の気流制御システムは、吹出部と、風向変更部と、吸込部と、制御部とを備える。吹出部は、天井面に設けられ、前記天井面に沿って外向きに気体を吹き出し可能に構成される。風向変更部は、前記天井面において前記吹出部の外側に設けられ、前記吹出部から吹き出された気体の向きを下向きに変更する。吸込部は、前記風向変更部の下方に対向する位置に設けられ、前記風向変更部により向きが変更された気体を吸い込むように構成される。制御部は、前記吹出部から吹き出す気体の流量を所定の環境条件に基づいて制御する。
また本発明のブースは、上記気流制御システムを備えるブースである。ブースは、前記吹出部が設けられる天井面と、前記風向変更部と前記吸込部との間に設けられた開口部と
を備える。
本発明の気流制御システムによれば、気体の流れによって隣り合う空間の間での熱の移動を抑制できるだけでなく、天井面下方の空間内の温熱環境の質をも向上させることができる。
本発明のブースによれば、気体の流れによってブース内空間と外部との間での熱の移動を抑制できるだけでなく、ブース内空間の温熱環境の質をも向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るブースの斜視図である。 同上の第二方向に直交する面の断面図である。 同上の第一方向に直交する面の断面図である。 同上のミスト噴霧部を説明するための断面図である。 同上の制御部のブロック図である。 同上の水平断面図である。 本発明の変形例に係るブースの第二方向に直交する面の断面図である。
本発明は、気流制御システム、およびこれを備えたブースに関し、特に、空間同士の境界に気流を生じさせることで、隣り合う空間の間で熱等が移動するのを緩和できる気流制御システム、およびこれを備えたブースに関する。以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
(1)概要
本実施形態のブースは、例えば、人が休憩をするスペースなどに使用される。図1に示すように、ブースには開口部12が設けられており、この開口部12を介して、ブースの内部と外部との間で人が移動することができる。本実施形態のブースは、ブースの開口部12に沿って下向きの気流を生じさせる気流制御システムを備えており、人がブース内外方向に移動できるように開口部12が設けられていても、ブースの内部と外部との間の熱の移動を緩和させることができる。
また、本実施形態の気流制御システムは、気流を吹き出し可能な吹出部21が天井面131の中央部に設けられている。吹出部21から吹き出された気体は、天井面131に沿って移動し、風向変更部3により下向きに向きを変更し、その後、吸込部4に導入される。これにより、風向変更部3と吸込部4との間にエアカーテンを形成できるだけでなく、天井面131付近に滞留した熱気を循環させることができ、ブース内の温熱環境の質を向上させることができる。
(2)詳細
以下、本実施形態の気流制御システムおよびブースについて詳しく説明する。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記実施形態に限定されない。本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設置現場の環境や仕様等に応じて、下記実施形態からの種々の変更が可能である。
(2.1)ブース本体
本実施形態のブースは、ブース本体1と、気流制御システムとを備えている。ブース本体1は、例えば、屋外に設置される。ブース本体1は、天井部と、底部と、壁部とを備えており、これら天井部と底部と壁部とで囲まれた空間に、複数の人を収容することができる(この空間をブース内空間11という)。また、ブース本体1は、ブース内空間11と外部とを通じさせる複数の開口部12を有している。以下においては、開口部12の内外方向に平行な方向を第一方向とし、第一方向に直交する水平面に沿った方向を第二方向として定義する。
図2には、ブース本体1の第二方向に直交する断面を示す。図2に示すように、天井部は、ブース本体1の上端面に設けられた天板13により構成される。天板13の下面は、ブース内空間11に面しており、天井面131を構成する。天板13は、平板により構成されている。天板13は、第一方向に幅を、第二方向に長さを有しており、上方から見て(以下、平面視)略矩形状に形成されている。
底部は、天板13の下方に対向する底板14により構成される。底板14の上面は、ブース内空間11に面しており、底面141を構成する。底板14は、天板13と同様に、第一方向に幅を、第二方向に長さを有しており、平面視略矩形状に形成されている。
図3には、ブース本体1の第一方向に直交する断面を示す。図3に示すように、壁部は、一対の壁板15により構成される。一対の壁板15は、底板14の第二方向の両端部から立ち上げられている。各壁板15のブース内空間11側の面は壁面151(内壁面)を構成し、底面141に直交する。一対の壁板15の上端は、天板13に接続されている。なお、底板14の第一方向の両端部には、壁板15は設けられていない。壁板15の第一方向の長さは、底板14および天板13の幅とほぼ同じ寸法に形成されている。
ブース本体1の複数の開口部12は、図1に示すように、いずれも第一方向に開放している。本実施形態の各開口部12は、天板13の第一方向の両端に設けられた風向変更部3の下端部と、底板14の第一方向の端部との間に形成された開口により構成されている。なお、本実施形態のブース本体1には、複数の開口部12が設けられているが、少なくとも1つの開口部12があればよく、例えば、1つの開口部12だけが設けられてもよいし、第一方向および第二方向のすべての方向に4つの開口部12が設けられてもよい。
(2.2)気流制御システム
気流制御システムは、ブース本体1に設置されている。気流制御システムは、ブース本体1の開口部12を覆う気流を形成し、これにより、例えば、ブース内空間11と外部との間の熱移動を緩和する。また、気流制御システムは、ブース内空間11の内部の空気を循環させることもできる。これにより、例えば、空気制御システムは、夏場において、ブース内空間11の空気を循環させながら、外部の熱の進入を緩和することができる。
気流制御システムは、送風装置2と、一対の風向変更部3(第1の風向変更部)と、一対の吸込部4と、送風装置2を制御する制御部9(図5)とを備えている。また、気流制御システムは、第2の風向変更部5と、第3の風向変更部7と、第2の吸込部6と、ミスト噴霧部8(図4)とをさらに備えている。
送風装置2は、天井面131の中央部に配置される。送風装置2は、ファンを内蔵しており、気体としての空気を吹き出すことができるように構成される。送風装置2は、空気を吹き出し可能な一対の第1の吹出部21および一対の第2の吹出部22を備えている。一対の第1の吹出部21と一対の第2の吹出部22とは、吹き出す空気の向きが互いに直交している。
ここで、「天井面131の中央部」とは、天井面131の外縁部を除く一定の領域をいうものとする。したがって、「天井面131の中央部」は、天井面131において第一方向のちょうど中央で、かつ第二方向のちょうど中央だけを示すものではない。
第1の吹出部21は、図2に示すように、天井面131の中央部から天井面131に沿って外向きに空気を吹き出し可能に構成されている。第1の吹出部21は、空気を、第一方向に平行に吹き出してもよいし、第一方向に沿って外側に向かって拡がるように吹き出してもよい。
第1の吹出部21から吹き出された空気は、第1の風向変更部3によって、流れ方向が下方に変更される。第1の風向変更部3は、外側に向かうほど下方に位置するように傾斜した内面を有している。具体的に、第1の風向変更部3の内面は、断面円弧状のアール形状面31により構成される。
一対の第1の風向変更部3は、天板13の第一方向の両端部に設けられている。この一対の第1の風向変更部3は、天板13の両端部に一体に形成されてもよいし、天板13とは別部材で構成されてもよい。第1の風向変更部3のアール形状面31は、天井面131に連続している。アール形状面31の下端部は、各吸込部4に臨んでいる。これにより、天井面131に沿う気流は、アール形状面31に沿って移動することで、下向きに方向を変え、各吸込部4に向かって下降する。
一対の吸込部4(第1の吸込部)は、底面141において一対の第1の風向変更部3に対向する位置に設けられている。各吸込部4は、底面141において上方に開口する複数の取込口41と、底面141の下方に配置されたファン42と、循環吐出口43とを備えている。これにより、吸込み部4は、アール形状面31を通過した下向きの気流を複数の取込口41を介して内部に吸入し、吸入した空気を循環吐出口43を介してブース内空間11に戻すことができる。循環吐出口43は、底板14において、取込口41よりもブース内空間11側に位置する箇所で開口しており、取込口41から取り込んだ空気をブース内空間11に返して、空気を循環させることができる。
第1の吹出部21から吹き出された空気は、天井面131に沿って外向きに移動し、アール形状面31に沿って下方に向きを変え、その後、吸込部4により吸い込まれる。このように、第1の吹出部21から吹き出された空気は、アール形状面31により方向を変えた後も、吸込部4により吸い込まれるため、気流を形成することができ、アール形状面31近傍で淀むことが抑制される。この結果、ブースの開口部12を気流で覆うことができ、例えば夏場であれば、ブース内空間11に外部の熱気が進入するのを緩和できる。
第2の吹出部22は、図3に示すように、天井面131の中央部から、第二方向に沿って外側斜め下方に向かって空気を吹き出すことができるように構成されている。つまり、第2の吹出部22は、平面視において第1の吹出部21とは異なる方向に空気を吹き出し、かつ、底面141に沿うように空気を吹き出すことができる。なお、第2の吹出部22は、第1の吹出部21と同様、空気を第二方向に平行に吹き出してもよいし、第二方向に沿って外側に向かって拡がるように吹き出してもよい。
第2の吹出部22から吹き出された空気は、第二方向の外側に向かって下降し、底面141に沿うように移動する。この後、底面141に沿って移動する空気は、底面141と壁面151とでなす入隅部に取り付けられた第2の風向変更部5に向かう。
第2の風向変更部5は、外側に位置するほど上方に位置するように傾斜した内面を有している。具体的に、第2の風向変更部5の内面は、第1の風向変更部3と同様、断面円弧状のアール形状面51により構成される。第2の風向変更部5は、壁板15に一体に形成されていてもよいし、底板14に一体に形成されていてもよい。あるいは、第2の風向変更部5は、壁板15および底板14とは別部材により構成されてもよい。
このアール形状面51は、底面141に連続している。底面141に沿って移動する気流は、アール形状面51に沿って移動し、上方に向きを変える。したがって、底面141に沿って移動する気流は、壁面151に沿って上昇する。
気流制御システムは、第2の吸込部6を有している。第2の吸込部6は、天井面131において、第2の風向変更部5に対向する位置に配置されている。第2の吸込部6は、天井面131に設けられた複数の取込口61と、天井面131の上方に配置されたファン62と、排出口63とを備えている。第2の吸込部6は、壁面151に沿って上昇する気流を取込口61を介して内部に吸入し、排出口63を介して外部に排出することができる。
この第2の吸込部6は、図1に示すように、複数設けられている。複数の取込口61は、第一の方向に一定の間隔をおいて配置されている。壁面151と天井面131とでなす入隅部において、複数の第2の吸込部6以外の部分には、第3の風向変更部7が設けられている。
第3の風向変更部7は、壁面151に沿って上昇する気流を天井面131の下方に移動させるように構成される。第3の風向変更部7は、上方に位置するほど第一方向の中央側に位置するように傾斜した内面を有している。具体的に、第3の風向変更部7の内面は、第1の風向変更部3および第2の風向変更部5と同様、断面円弧状のアール形状面71により構成される。
このアール形状面71は、壁面151に連続している。壁面151に沿って上昇する気流は、アール形状面71に沿って移動し、天井面131の下方に移動する。なお、天井面131の下方に移動した気流は、図3に示すように、送風装置2の下面に形成された空気取り込み口23を介して送風装置2に吸い込まれる。
本実施形態の気流制御システムは、図4に示すように、ミスト噴霧部8を備えている。ミスト噴霧部8は、ミストを噴霧する複数のミストノズル81と、ミストノズル81に水を供給する給水管と、ミストノズル81への給水量を調整する流量調整弁とを有している。ミストノズル81は、第1の吹出部21から吹き出された空気に向かってミスト(例えば、微細ミスト)を噴霧する。ミストノズル81は送風装置2に取り付けられている。給水管には、複数のミストノズル81が接続されており、このミストノズル81の上流側には流量調整弁が設けられている。ミストノズル81が噴霧するミストの噴霧量は、流量調整弁によって変更することができる。
ミストノズル81の噴霧方向は、第1の吹出部21と第1の風向変更部3との間に向かうように設定されていてもよいし、第1の風向変更部3と吸込部4との間に向かうように設定されていてもよい。これにより、ミスト噴霧部8は、第1の吹出部21から生じる気流にミストを乗せることができる。この結果、気流に外部の熱が接触すると、微細なミストが熱を奪うと共に蒸発し、ブース内空間11への熱の進入を緩和できる。
本実施形態の気流制御システムは、送風装置2およびミスト噴霧部8を制御する制御部9を備えている。制御部9は、所定の環境条件に基づいて、第1の吹出部21および第2の吹出部22から吹き出す空気の流量を制御する。また、制御部9は、ミスト噴霧部8からのミストの噴霧量を制御する。制御部9は、図5に示すように、送風制御器91と、ミスト制御器92と、判断部93とを備えている。
判断部93は、ブース内空間11の環境や外部環境の情報に基づいて、第1の吹出部21から吹き出される空気の流量(以下、送風量)と、ミスト噴霧量(以下、噴霧量)とを決定し、その情報(以下、決定情報)をミスト制御器92と送風制御器91に出力する。判断部93は、送風量および噴霧量を決定するための情報として、例えば、自然風の向き,自然風の風量,ブース内空間11と外部との温湿度差,日射量,天気などの条件のうちの少なくとも1つの条件に基づいて判断する。なお、これらのうちの2つ以上を組み合わせて判断してもよい。
例えば、自然風の向きが第一方向に沿った方向である場合、判断部93は、送風量を通常よりも増大させ、噴霧量を通常よりも増大させるように決定する。一方、自然風の向きが第二方向に沿った方向である場合、判断部93は、送風量を通常よりも減少させ、噴霧量を通常よりも減少させるように決定する。
また、自然風の風量が所定の風量よりも大きい場合、判断部93は、送風量を通常よりも増大させ、噴霧量を通常よりも増大させるように決定する。一方、自然風の風量が所定の風量よりも小さい場合、判断部93は、送風量を通常よりも減少させ、噴霧量を通常よりも減少させるように決定する。
また、ブース内空間11と外部との温湿度差が所定値よりも大きい場合、判断部93は、送風量を通常よりも増大させ、噴霧量を通常よりも増大させるように決定する。一方、ブース内空間11と外部との温湿度差が所定値よりも小さい場合、判断部93は、送風量を通常よりも減少させ、噴霧量を通常よりも減少させるように決定する。
また、日射量が所定値よりも大きい場合、判断部93は、送風量を通常よりも増大させ、噴霧量を通常よりも増大させるように決定する。一方、日射量が所定の値よりも小さい場合、判断部93は、送風量を通常よりも減少させ、噴霧量を通常よりも減少させるように決定する。
また、天気が晴天の場合、判断部93は、送風量を通常よりも増大させ、噴霧量を通常よりも増大させるように決定する。一方、天気が雨天の場合、判断部93は、送風量を通常よりも減少させ、噴霧量を通常よりも減少させるように決定する。
これらの環境情報は、ブースに検知部を設けて、この検知部から取得してもよいし、例えば、気象庁が発表する気象データから取得してもよい。
このように判断部93による決定情報は、送風制御器91とミスト制御器92に出力される。
送風制御器91は、判断部93から決定情報が入力されると、これに基づいて、送風装置2の第1の吹出部21および第2の吹出部22から吹き出される空気の流量を制御する。具体的に、送風制御器91は、送風装置2に内蔵されたファンの回転数を制御し、これによって、各吹出部21,22から吹き出される空気の流量を制御する。
ミスト制御器92は、判断部93から決定情報が入力されると、これに基づいて、ミスト噴霧部8から噴霧されるミストの量を制御する。ミスト制御器92は、流量調整弁を制御し、これによって、ミストノズル81から噴霧されるミストの量を変更することができる。
このように、本実施形態の気流制御システムは、送風量および噴霧量を所定の環境条件に基づいて決定することができる。このため、例えば、夏場において、真夏日のように外部の温度が高い場合には、開口部12を覆う気流の流量を大きくでき、また、ミストの噴霧量を増大できる。この結果、外部からブース内空間11に熱が進入するのを緩和できる。
また、制御部9は、第2の吹出部22から吹き出される空気の流量を制御することもできる。第2の吹出部22の送風量の制御は、例えば、ブース内空間11に収容された人数,ブース内空間11の温度・湿度に基づいて制御される。
また、本実施形態の気流制御システムは、図6に示すように、各壁板15の第一方向の両端に、アール形状面16が形成されている。アール形状面16は、外側に位置するほど第二方向の中央側に位置するように傾斜しており、断面円弧状に形成されている。このアール形状面16により、例えば、気流が平面視で壁面151に沿って移動することもでき、ブース内空間11の空気の循環をより一層促進できる。
(3)効果
以上、説明したように、本実施形態の気流制御システムは、吹出部21(第1の吹出部)と、風向変更部3(第1の風向変更部)と、吸込部4(第1の吸込み部)と、制御部9とを備えている。吹出部21は、天井面131に設けられており、天井面131に沿って外向きに気体を吹き出し可能に構成される。風向変更部3は、天井面131において吹出部21の外側に設けられ、吹出部21から吹き出された気体の向きを下向きに変更する。吸込部4は、風向変更部3の下方に対向する位置に設けられており、風向変更部3により向きが変更された気体を吸い込むように構成される。制御部9は、吹出部21から吹き出す気体の流量を所定の環境条件に基づいて制御する。この構成によれば、風向変更部3と吸込部4との間に気流を形成することで、気流に区画された隣り合う空間同士の熱の移動を緩和することができる。そのうえ、天井面131付近に滞留した熱を循環させることができるため、天井面131の下方の空間11の温熱環境の質も向上させることができる。さらに、環境条件に基づいて気流の流量を制御できるため、熱の移動を緩和させるのに適切な気流を生じさせることができる。
また、本実施形態の気流制御システムは、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の気流制御システムは、第2の吹出部22と、第2の風向変更部5とをさらに備える。第2の吹出部22は、天井面131に設けられている。また第2の吹出部22は、平面視において吹出部21が気体を吹き出す方向とは異なる壁面151に向かう方向であり、かつ底面141に沿うように気体を吹き出すことができる。第2の風向変更部5は、底面141と壁面151とでなす入隅部に設けられており、第2の吹出部22から吹き出された気体を壁面151に沿う上向きに変更する。この構成によれば、天井面131の下方の空間の空気の循環を促進させることができる。
また、本実施形態の気流制御システムは、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の気流制御システムは、壁面151と天井面131とでなす入隅部において、壁面151に沿って上向きに進む気体を天井面131の下方に移動させる第3の風向変更部7をさらに備えている。この構成によれば、天井面131の下方の空間での空気の循環を、空間全体にわたってすることができ、気流によって区画された空間における循環をより促進することができる。
また、本実施形態の気流制御システムは、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の気流制御システムは、吹出部21から吹き出された気体に乗せてミストを噴霧するミスト噴霧部8をさらに備えている。この構成によれば、ミストが乗った気流により、空間を区画することができるため、より一層、熱の進入を緩和できる。
また、本実施形態の気流制御システムは、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の風向変更部3は、天井面131に連続する断面円弧状のアール形状面31を有している。この構成によれば、天井面131に沿う気流が、滑らかに下方に向きを変えることができるため、風向変更部近傍での空気の淀みが生じるのを抑制できる。
また、本実施形態のブースは、上記気流制御システムを備えたブースである。ブースは、吹出部21が設けられる天井面131と、風向変更部3と吸込部4との間に設けられた開口部12とを備えている。この構成によれば、外部からブース内空間11への熱の進入を抑制でき、また、ブース内空間11の天井面131近傍での熱の滞留を抑制できる。
(4)応用
上記実施形態の吸込部4は、風向変更部3の下方に対向する位置に設けられるが、必ずしも取込口41が上方に開口している必要はない。例えば、図7に示すように、第2の吸込部6aの取込口41aは、側方に開口していてもよい。
上記実施形態のブースは、屋外に設置されていたが、例えば、屋内に設置されたブースであってもよい。また、気流制御システムは、ブースに適用されなくてもよい。
上記実施形態の送風装置2は、送風機能を有していたが、本発明においては、送風機能だけに限らず、冷暖房機能を有するエアコンであってもよい。さらに、送風装置2は、吹出部21から吹き出す空気の流量よりも吸込部4から吸い込む空気の流量を小さく設定し、ブース内空間11が揚圧になるように設定されてもよい。これにより、例えば、開口部12に形成されるエアカーテンにより、熱の進入だけでなく、粒子状の物質の進入を抑制することもできる。
上記実施形態の風向変更部3,5,7は、断面円弧状のアール形状面16,51,71を有していたが、例えば、断面が多角形状に形成されていてもよい。
上記実施形態のミスト噴霧部8は、送風装置2に取り付けられているが、例えば、送風装置2とは別の位置に設けられていてもよく、ミスト噴霧部8の配置される位置は特に限定されない。
また、上記実施形態の取込口41は、例えば、グレーチングなどにより通気可能に覆われていてもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、適宜設計変更を行うことができる。
12 開口部
131 天井面
151 壁面
2 送風装置
21 第1の吹出部(吹出部)
22 第2の吹出部
3 第1の風向変更部(風向変更部)
31 アール形状面
4 吸込部
5 第2の風向変更部
7 第3の風向変更部
8 ミスト噴霧部
9 制御部

Claims (6)

  1. 天井面に設けられ、前記天井面に沿って外向きに気体を吹き出し可能な吹出部と、
    前記天井面において前記吹出部の外側に設けられ、前記吹出部から吹き出された気体の向きを下向きに変更する風向変更部と、
    前記風向変更部の下方に対向する位置に設けられ、前記風向変更部により向きが変更された気体を吸い込む吸込部と、
    前記吹出部から吹き出す気体の流量を所定の環境条件に基づいて制御する制御部と
    を備える、気流制御システム。
  2. 前記天井面に設けられ、平面視において前記吹出部が気体を吹き出す方向とは異なる壁面に向かう方向でありかつ底面に沿うように気体を吹き出し可能な第2の吹出部と、
    前記底面と前記壁面とでなす入隅部に設けられ、前記第2の吹出部から吹き出された気体を前記壁面に沿う上向きに変更する第2の風向変更部と
    をさらに備える、請求項1記載の気流制御システム。
  3. 前記壁面と前記天井面とでなす入隅部において、前記壁面に沿って上向きに進む気体を前記天井面の下方に移動させる第3の風向変更部をさらに備える、請求項2記載の気流制御システム。
  4. 前記吹出部から吹き出された気体に乗せてミストを噴霧するミスト噴霧部をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の気流制御システム。
  5. 前記風向変更部は、前記天井面に連続する断面円弧状のアール形状面を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の気流制御システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の気流制御システムを備えるブースであって、
    前記吹出部が設けられる前記天井面と、
    前記風向変更部と前記吸込部との間に設けられた開口部と
    を備える、ブース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019178794A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社熊谷組 空気環境の調整方法及び空調設備
CN114543324A (zh) * 2020-11-27 2022-05-27 大金工业株式会社 气流控制***
JP7450140B2 (ja) 2019-01-18 2024-03-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 気流環境システム

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