JP6463148B2 - ドアセット - Google Patents

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Description

本発明は、ドアセットに関する。さらに詳しくは、気密換気状態を切り換える換気機能を備えたドアセットに関する。
近年の居住用建物は、居住環境の向上を目的として、外部の気候が屋内環境に与える影響が少なくなるような構造が採用されている。例えば、高断熱性と高気密性、遮音性を実現できる構造が一般化している。
このような建物の場合、建物内部(室内)の自然換気がほとんど期待できなくなるため、換気するための設備や機構を、建物自体またはその附属品である扉などに設けて、室内を換気できるようにする必要がある。
従来、室内を換気する方法として、扉に通気機構を設けることが行われている。具体的には、扉の内面と外面にそれぞれガラリ窓を設けて、扉内にガラリ窓間を連通する通気通路を設けることが行われている。
また、室内の気密性を維持でき、しかも、換気機能を設けたドア装置が特許文献1に開示されている。
この特許文献1には、扉の表面間を連通する通気路と、通気路を遮断もしくは開放する遮へい部材と、遮へい部材を操作する操作部と、を備えたドア装置が開示されている。このドア装置の場合、操作部によって遮へい部材を操作して通気路を遮断すれば気密性を維持できる。逆に、操作部によって遮へい部材を操作して通気路を開放すれば、通気路を介した通気を確保できる。
特開2009−46865号
しかるに、従来の方法や特許文献1のドア装置の場合、扉内にその表面間を連通する通気通路が設けられるため、遮音性や断熱性などの扉自体の機能が低下する。しかも、特許文献1のドア装置では、扉の内部に遮へい部材と操作部を設けているため、扉を特別なものとしなければならない。すると、扉の構造が複雑になるため、扉が高価になり、デザインの選択肢が限られてしまう。
本発明は上記事情に鑑み、気密性を維持しつつ換気を容易に行うことができ、しかも、扉の構造が複雑になることを防止できるドアセットを提供することを目的とする。
第1発明のドアセットは、扉を閉じた状態において、戸枠の戸当たりと前記扉との間の隙間を遮蔽開放する換気機構を備えており、該換気機構は、前記扉に対して接近離間可能に設けられた遮蔽部材と、前記戸枠に設けられた、該遮蔽部材を移動させる操作部と、を備えており、該操作部は、前記戸枠の戸当たりの表面方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、該移動部材の移動を案内する案内機構と、を備えており、該案内機構は、前記移動部材に連結された案内部と、前記遮蔽部材に連結された可動側部材と、を備えており、前記可動側部材には、前記戸枠の戸当たりと交差する面に該戸枠の戸当たりに対して傾斜した案内溝が形成されており、前記案内部は、前記可動側部材の案内溝に挿入された案内部材を備えており、前記移動部材を前記戸枠の戸当たりの表面方向に沿って移動させると、前記案内機構に案内されて、前記遮蔽部材と前記扉との間の距離が変化することを特徴とする。
第2発明のドアセットは、扉を閉じた状態において、戸枠の戸当たりと前記扉との間の隙間を遮蔽開放する換気機構を備えており、該換気機構は、前記扉に対して接近離間可能に設けられた遮蔽部材と、前記戸枠に設けられた、該遮蔽部材を移動させる操作部と、を備えおり、前記操作部は、前記戸枠の戸当たりの表面方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、前記移動部材の移動を案内する案内機構と、を備えており、該案内機構は、前記移動部材に連結された案内部と、前記遮蔽部材に連結された可動側部材と、を備えており、前記案内部には、前記戸枠の戸当たりと交差する面に該戸枠の戸当たりに対して傾斜した案内溝が形成されており、前記可動側部材は、前記案内部の案内溝に挿入される案内部材を備えており、前記移動部材を前記戸枠の戸当たりの表面方向に沿って移動させると、前記案内機構に案内されて、前記遮蔽部材と前記扉との間の距離が変化することを特徴とする。
第3発明のドアセットは、第1または第2発明において、前記遮蔽部材が、前記戸枠の戸当たりに配置されるクッション材であることを特徴とする。
第1発明によれば、換気機構の遮蔽部材を扉に対して接近離間させれば、換気状態と遮蔽状態とを切り換えることができる。しかも、換気機構は戸枠に設けられており、また、遮蔽部材を扉に対して接近離間させるだけであるので、扉自体に特別な加工等をしなくてもよい。したがって、換気機構を設けても、扉の構造が複雑になることを防止することができる。また、移動部材を戸枠の戸当たりの表面方向に沿って移動させるだけで、遮蔽部材を扉に対して接近離間させることができるので、通気遮蔽の切り替えが容易になる。しかも、移動部材を有する操作部を遮蔽部材と戸枠の戸当たりとの間に設けているだけであるから、換気機構の構造を簡単なものとすることができる。そして、案内機構に案内されて可動側部材が移動するので、遮蔽部材の移動を安定させることができる。
第2発明によれば、換気機構の遮蔽部材を扉に対して接近離間させれば、換気状態と遮蔽状態とを切り換えることができる。しかも、換気機構は戸枠に設けられており、また、遮蔽部材を扉に対して接近離間させるだけであるので、扉自体に特別な加工等をしなくてもよい。したがって、換気機構を設けても、扉の構造が複雑になることを防止することができる。また、移動部材を戸枠の戸当たりの表面方向に沿って移動させるだけで、遮蔽部材を扉に対して接近離間させることができるので、通気遮蔽の切り替えが容易になる。しかも、移動部材を有する操作部を遮蔽部材と戸枠の戸当たりとの間に設けているだけであるから、換気機構の構造を簡単なものとすることができる。そして、案内機構に案内されて可動側部材が移動するので、遮蔽部材の移動を安定させることができる。
第3発明によれば、遮蔽部材がクッション材であるので、戸枠と扉の隙間を遮蔽した際の気密性を高くすることができる。しかも、遮蔽部材を設けるための特別なスペースが不要となるので、戸枠が大型化することも防ぐことができる。
本実施形態のドアセット1の部分拡大断面図である。 換気機構20の作動を説明する説明図であり、(A)は遮蔽状態を示しており、(B)は換気状態を示している。 本実施形態のドアセット1を取り付けた玄関の概略説明図であって、(A)は外部から見た状態の説明図であり、(B)は室内から見た状態の説明図である。 換気機構20の単体説明図であり、(A)は背面から見た図であり、(B)は(A)のB−B線断面矢視図である。 換気機構20の作動を説明する単体説明図であり、(A)は遮蔽状態を示しており、(B)は換気状態を示している。 案内機構20の作動を説明する概略説明図であり、(A)は換気状態を示しており、(B)は遮蔽状態を示している。 作動機構25の概略説明図である。
本発明のドアセットは、居住用建物の室内と室外とを連通する入口に設けられるドアセットであって、室内と室外との間の気密性を維持しつつ、換気を容易に行うことができる構造としたことに特徴を有している。
本発明のドアセットが設置される居住用建物はとくに限定されないが、例えば、マンション等の集合住宅における各住戸の玄関等のように、室外(屋外)と室内とを分離するドアセットに適している。
また、本発明のドアセットは、玄関に設置されるドアセットとして使用されることはもちろん、マンションの各住戸の部屋同士の間に設置されるドアセットや、部屋と廊下との間に設置されるドアセットとしても使用することができる。
以下では、本発明のドアセットを、マンションの住戸の玄関ドアに使用した場合を代表として説明する。
(ドアセット1)
図3において、符号Fは共用廊下を示しており、符号EWは玄関側壁を示している。この玄関側壁EWには、本実施形態のドアセット1が取り付けられている。
図3に示すように、本実施形態のドアセット1は、戸枠2と、この戸枠2に取り付けられる扉10と、換気機構20と、を備えている。
(戸枠2)
図3に示すように、戸枠2は、一対の竪枠2a、2bと、この竪枠2a、2bの下端間および上端間をそれぞれ繋ぐように設けられた下枠2cと上枠2dとから構成されている。この戸枠2は、一対の竪枠2a、2bと下枠2c、上枠2dに囲まれた正面視略長方形の開口2hが形成されるように、各枠2a〜2dが配設されている。
戸枠2の各枠2a〜2dには戸当りdsが設けられており、この戸当りdsには、クッションPが取り付けられている(図1参照)。つまり、クッションPは、戸枠2の開口2hを囲むように、各枠2a〜2dの戸当りdsに配設されている。このクッションPは、扉10を閉めたときの衝撃を吸収するとともに、戸枠2と扉10との間の気密性を保つために設けられている。したがって、クッションPは、扉10を閉めた時に、扉10の表面(室内側の面10a)と接触するように設けられている。
(扉10)
図3に示すように、戸枠2には扉10が取り付けられている。この扉10は、戸枠2の開口2hと略相似形であって、扉10を閉じた状態において、戸枠2の開口2hを塞ぐことができる大きさに形成されている。
この扉10は、連結手段によって、戸枠2に揺動可能に連結されている。具体的には、扉10は、その戸尻(図1および図3(B)では左側の端部)を支点として、戸先(図3(B)では右側の端部)が水平に揺動できるように、連結手段によって、戸枠2に連結されている。
なお、連結手段は、上記機能を有するものであればよくその構造はとくに限定されない。例えば、公知の蝶番やピボットヒンジ、フロアヒンジ等を本実施形態のドアセット1の連結手段として使用することができる。
(換気機構20)
図1に示すように、本実施形態のドアセット1では、戸尻側の竪枠2bに換気機構20が設けられている。この換気機構20は、クッションPと、このクッションPを移動させる機能を備えた操作部21を有するものである。この換気機構20において、クッションPを移動させる操作部21の作動機構25は、竪枠2bの内面(開口2hを形成する面)に設けられている(図7参照)。そして、この作動機構25の作動レバー25rを操作すると、クッションPの突出量(言い換えれば、扉10を閉めた時におけるクッションPと扉10の面10aとの距離)を調節することができるようになっている。言い換えれば、扉10を閉めた状態において作動機構25の作動レバー25rを操作すると、クッションPが扉10の面10aと接触した状態(遮蔽状態)と、クッションPと扉10の面10aとの間に隙間ができる状態(換気状態)の間でクッションPを移動させることができるようになっている。この換気機構20の詳細は後述する。
以上のごとき構成であるので、本実施形態のドアセット1によれば、扉10を閉めれば、室内と室外をほぼ気密に分離することができる一方、扉10を閉めた状態で換気を行うことができる。
具体的には、作動機構25の作動レバー25rを操作して、ドアセット1の扉10を閉めた状態で竪枠2bに設けられているクッションPが扉10の面10aと接触するようにしておく。すると、ドアセット1の扉10を閉めれば、戸枠2の各枠2a〜2dに設けられているクッションPの全てが扉10の表面10aに接触した状態(遮蔽状態)とすることができる。したがって、戸枠2の各戸枠2a〜2dの戸当りdsと扉10の面10aとの間の隙間をクッションPによって塞ぐことができる。そして、各枠2a〜2dに設けられているクッションPは、戸枠2の開口2hを囲むように設けられているので、扉10を閉めれば、戸枠2の開口2hをほぼ気密に閉じることができる(図2(A)参照)。
一方、作動機構25の作動レバー25rを操作して、ドアセット1の扉10を閉めた状態で竪枠2bに設けられているクッションPが扉10の面10aから離間するように移動させる。すると、ドアセット1の扉10を閉めた状態でも、竪枠2bに設けられているクッションPと扉10の表面10aとの間に隙間ができる状態(換気状態)とすることができる。したがって、竪枠2bと扉10との間の隙間を介して、室内と外部とが通気可能な状態となるので、扉10を閉めた状態で換気を行うことができる(図2(B)参照)。
なお、図1および図2では、フィルタGが扉10の戸尻と竪枠2bとの間に設けられているが、かかるフィルタGは必ずしも設けなくてもよい。しかし、フィルタGを設けておけば、換気状態としたときに、埃などが室内に侵入することを防止できるという利点がある。
(換気機構20の説明)
つぎに、換気機構20について、詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、戸尻側の竪枠2bには、換気機構20が設けられている。具体的には、戸尻側の竪枠2bには、通常、戸当たりdsにおいてクッションPが配置される位置に、換気機構20を収容する収容溝2gが設けられている。この収容溝2gは、戸尻側の竪枠2bの軸方向(つまり戸枠2の上下方向)に沿って伸びた溝である。この収容溝2g内に換気機構20が設けられている。
図1に示すように、換気機構20は、ケース20aを備えている。このケース20aは、断面略U字状に形成された長尺な部材である。このケース20aは、その底壁外面が収容溝2gの内底面sと対向しかつその底壁内面が戸当たりdsと略平行となるように収容溝2gに取り付けられている。
このケース20a内には、特許請求項の範囲の遮蔽部材に相当するクッションPと、クッションPをケース20aの開口から出没させる操作部21と、を備えている。
なお、ケース20aの開口は、収容溝2gの開口と同様に、扉10側を向いているので、クッションPをケース20aの開口から出没させれば、クッションPは扉10の表面10aに対して接近離間することになる。
クッションPは、ケース20aの軸方向、つまり、収容溝2gの軸方向に沿って伸びている。このクッションPは、その背部が支持プレートSPに取り付けられている。具体的には、支持プレートSPは断面略U字状の長尺な部材であり、この支持プレートSPの溝にクッションPの背部が挿入されている。
支持プレートSPとケース20aの底壁内面との間には、支持プレートSPの移動(つまりクッションPの移動)を案内する機構(クッション案内機構PA)が設けられている(図4、図5参照)。このクッション案内機構PAは、支持プレートSPの背面に立設された軸材と、ケース20aの底壁内面に立設された筒状部材とを備えており、軸材の先端が筒状部材内に挿入されている。このため、支持プレートSPは、クッション案内機構PAによって、ケース20aの底壁内面(つまり収容溝2gの内底面s)に対して接近離間する方向には移動できるがケース20aの軸方向(つまり収容溝2gの軸方向)には移動しないように、ケース20aの底壁内面(つまり収容溝2gの内底面s)に連結されている。
(操作部21)
図1および図7に示すように、操作部21は、クッションPを支持する支持プレートSPの背面(つまりクッションPの背面という)とケース20aの底壁内面との間に設けられている。この操作部21は、移動プレート21aと、案内機構22と、作動機構25と、を備えている。なお、移動プレート21aが、特許請求の範囲における移動部材に相当する。
(移動プレート21a)
図1に示すように、移動プレート21aは、板状の部材であり、ケース20aの底壁近傍に配置されている。この移動プレート21aは、その表面がケース20aの底壁内面(つまり収容溝2gの内底面s)と平行となるように配置されている。そして、移動プレート21aは、ケース20aの底壁内面に沿って(言い換えれば戸当たりdsの表面に沿って)ケース20aの軸方向に移動可能に設けられている。なお、移動プレート21aは、後述する作動機構25によって移動されるが、詳細は後述する。
この移動プレート21aには、表裏を貫通する貫通孔hが形成されている。この貫通孔hは、移動プレート21aの軸方向に延びた長孔であり、この貫通孔h内に上述したクッション案内機構PAが配置されている(図4参照)。
(案内機構22)
図4および図5に示すように、案内機構22は、支持プレートSPの背面に連結された複数の可動側部材23と、移動プレート21aに設けられた複数の案内部24と、を有している。
図4〜図6に示すように、複数の可動側部材23は、断面略U字状に形成された部材であり、支持プレートSPの軸方向に沿って間隔を空けて設けられている。各可動側部材23は、支持プレートSPの背面に底壁23aが固定されており、その側壁23b(支持プレートSPの背面に立設した側壁23b)に、案内溝23gが形成されている(図5および図6参照)。この案内溝23gは、移動プレート21aの表面に対して傾斜するように設けられている。より具体的にいえば、案内溝23gは、その基端(図5では下側端部)から先端(図5では上側端部)に向かうにしたがって、底壁23aからの距離が短くなるように設けられている。言い換えれば、案内溝23gは、その軸方向がケース20aの底壁内面(つまり収容溝2gの内底面s)に対して傾斜し、その基端から先端に向かうにしたがって、ケース20aの底壁内面からの距離が長くなるように配設されるのである。
また、複数の案内部24は、移動プレート21aの軸方向に沿って間隔を空けて設けられている。そして、各案内部24は、上述した複数の可動側部材23と対応する位置に設けられている。各案内部24は、基端が移動プレート21aの表面に固定された基材24aと、この基材24aの先端に設けられた案内部材24bと、を備えている。案内部材24bは、軸状の部材であり、その先端が可動側部材23の案内溝23gに挿入されている。
案内機構22が以上のごとき構成であるので、移動プレート21aを移動させれば、クッションPをケース20aの底壁内面に対して接近離間する方向に移動させることができるのである。
つまり、移動プレート21aをケース20aの底壁内面に沿って移動させれば、複数の案内部24の案内部材24bも、ケース20aの底壁内面に沿って移動させることができる。案内部材24bは可動側部材23の案内溝23gに挿入されており、この案内溝23gはケース20aの底壁内面に対して傾斜している。このため、案内部24の案内部材24bがケース20aの底壁内面に沿って移動すると、案内部材24bが可動側部材23に干渉する。すると、可動側部材23には、案内部材24bからケース20aの底壁内面に沿って移動させようとする力が加わる。しかし、可動側部材23が取り付けられている支持プレートSPは、クッション案内機構PAによってケース20aの軸方向には移動しないようにケース20aの底壁内面に連結されている。一方、案内溝23gがケース20aの底壁内面に対して傾斜している。このため、案内部材24bから可動側部材23に加わる力によって、可動側部材23は、ケース20aの底壁内面に対して接近離間する方向に移動する。したがって、移動プレート21aをケース20aの底壁内面に沿って移動させれば、可動側部材23が連結された支持プレートSPとともに、クッションPをケース20aの底壁内面に対して接近離間する方向に移動させることができるのである。
(作動機構25)
図7に示すように、竪枠2bにおいて収容溝2gを形成する側壁(収容溝2gの側壁)、および、ケース20aの側壁には、収容溝2gと外部との間を連通する取付孔hb、および、ケース20aの側壁と外部との間を連通する取付孔20hが設けられている。そして、収容溝2gの側壁の取付孔hbには、フランス落とし機構を有する作動機構25が取り付けられている。この作動機構25は、その作動レバー25rを操作すると、移動プレート21aがその軸方向、つまり、ケース20aの底壁内面に沿った方向に移動するように設けられている。
具体的には、図5に示すように、移動プレート21aには、その表面と直交するプレート21pが設けられている。このプレート21pの下面には、作動レバー25rに連結されたピン25pの先端が接触するように設けられている。したがって、作動レバー25rを上方に揺動させれば、ピン25pが下方に移動するので、ケース20aの底壁内面に沿って、移動プレート21aを下方に移動させることができる(図5(A))。一方、作動レバー25rを下方に揺動させれば、ピン25pが上方に移動するので、プレート21pとともに、ケース20aの底壁内面に沿って、移動プレート21aを上方に移動させることができる(図5(B))。
操作部21が以上のごとき構成であるので、以下のように操作すれば、クッションPを遮蔽状態と換気状態との間で移動させることができる。したがって、本実施形態のドアセット1の扉10を閉めた状態で、室内と室外をほぼ気密に分離した状態と、室内と室外が連通された状態(換気できる状態)を切り換えることができる。
まず、室内と室外をほぼ気密に分離した状態とする場合には、作動機構25の作動レバー25rを操作して、作動レバー25rを上方に揺動させる(図5(A)参照)。すると、移動プレート21aは下方に移動するので、案内機構22に案内されて、クッションPはケース20aの底壁内面(つまり収容溝2gの内底面s)から離間するように移動する。すると、クッションPをケース20aの開口(つまり収容溝2gの開口)から突出させることができる。したがって、扉10を閉めたときに、クッションPの先端が扉10の面10aと接触した状態とすることができるので、竪枠2bと扉10の戸尻との間の隙間を塞ぐことができる。よって、扉10を閉めた状態で、室内と室外をほぼ気密に分離した状態とすることができる。
一方、室内と室外が連通された状態とする場合には、作動機構25の作動レバー25rを操作して、作動レバー25rを下方に揺動させる(図5(B)参照)。すると、移動プレート21aは上方に移動するので、案内機構22に案内されて、クッションPはケース20aの底壁内面(つまり収容溝2gの内底面s)に接近するように移動する。すると、クッションPをケース20aの開口(つまり収容溝2gの開口)内に収容することができる。したがって、扉10を閉めた状態でも、クッションPの先端を扉10の面10aから離間させた状態とすることができるので、竪枠2bと扉10の戸尻との間に隙間が形成された状態とすることができる。よって、扉10を閉めた状態でも、室内と室外を通気可能な状態とすることができる。
(移動プレート21aについて)
移動プレート21aに形成されている貫通孔hは、移動プレート21aがケース20aの底壁内面に沿って移動しても、クッション案内機構PAと移動プレート21aが干渉しない程度の長さに形成されている(図4(A)参照)。つまり、貫通孔hの軸方向の長さは、少なくとも移動プレート21aの移動ストロークよりも長くなるように形成されている。したがって、移動プレート21aが移動する際に、クッション案内機構PAが障害となることはない。
(作動機構25)
上記例では、ピン25pの先端はプレート21pの下面に接触するように設けられている場合を説明したが、プレート21pとピン25pは固定されていてもよい。しかし、上記のような構造とすれば、操作部21と作動機構25を設置する際に、両者を連結しなくてもよくなるので、換気機構20の設置が容易になる。
また、移動プレート21aを移動させる作動機構25は、上述したようなフランス落とし構造に限定されず、種々の方法を採用することができる。例えば、移動プレート21aに棒状のレバーの基端を固定し、その先端を竪枠2bにおいて収容溝2gを形成する側壁から突出させておく。すると、レバーの先端を人が持ってレバーを上下に移動させることによって、移動プレート21aを移動させることができる。
(案内機構22について)
上記例では、可動側部材23に案内溝23gを設け、案内部24に案内部材24bを設けた場合を説明した。しかし、案内部24に案内溝を設け、案内溝に挿入される案内部材を可動側部材23に設けてもよい。
(クッション案内機構PA)
クッション案内機構PAは、上記のごとく支持プレートSPとケース20aを上記のごとく連結できるのであれば、上記のごとき構造に限定されない。例えば、ケース20aの側壁内面にケース20aの底壁から開口に向かって延びるレール状の突出部を設け、支持プレートSPの側面にこの突出部と係合する切り欠きを設けてもよい。
(支持プレートSP)
支持プレートSPの構造もとくに限定されず、操作部21によってクッションPが移動された際にクッションPが変形しないように保持できるものであればよい。例えば、単なる板状の部材を支持プレートSPとして使用してもよい。しかし、上述したような略U字状の支持プレートSPを用いれば、通常の戸枠の戸当たりにクッションPを取り付ける場合と同様の方法でクッションPを支持プレートSPに固定できるという利点がある。
(クッションPについて)
戸当りに取り付けられるクッションPはとくに限定されないが、通常、内部が中空となったものが好ましい。その理由は、クッションPの柔軟性を高めて、衝撃吸収性や扉10との密着性を高めるためである。
とくに、扉10を閉めた状態におけるドアセット1の気密性を高める上では、クッションPと扉10との接触面積を大きくして、扉10との密着性を高めることが好ましい。例えば、先端面が略平坦面となったクッションPを使用すれば、ドアセット1の気密性を高めることができる。
一方、戸尻側の竪枠2bに設けられるクッションPには、その先端に板状の接触片Psを設けたものを使用することが望ましい(図1参照)。先端面が略平坦面となったクッションPの場合、クッションPを扉10の面10aに接触させた状態(つまり気密状態)では、扉10の開閉の際にクッションPが抵抗となる。したがって、扉10を開閉する際には、換気機構20の操作部21を操作して、気密状態から連通状態に切り替える必要がある。しかし、図1に示すような接触片Psを有するクッションPを戸尻側の竪枠2bに設ければ、クッションPの接触片Psを扉10の表面10aに接触させた状態でも、クッションPの抵抗を軽減することができる。つまり、扉10を開く際に換気機構20の操作部21を操作しなくても(つまり気密状態のままでも)、扉10をスムースに開くことができるので、換気機構20を設けても、ドアセット1の操作性を向上させることができる。
(換気機構20の設置位置)
上記例では、戸尻側の竪枠2bに換気機構20を設ける場合を説明した。しかし、換気機構20を設ける位置は、戸尻側の竪枠2bに限られない。戸尻側の竪枠2b以外の枠2a,2c,2dに換気機構20を設けてもよい。
とくに、戸先側の竪枠2aと扉10との間には隙間ができやすいので、換気機構20を戸先側の竪枠2aに設ければ、換気状態での通気性や遮蔽状態での気密性を高めることができる。
(操作部21の他の例)
換気機構20の操作部21は、上述したような構成に限定されない。クッションPを遮断状態と換気状態の間で移動させることができ、しかも、各位置でクッションPが移動しないようにその移動を固定しておくことができるのであれば、種々の構成を採用することができる。
さらに、上記例では、換気機構20の操作部21として、クッションPを遮断状態と換気状態の間で切り換える構成を有する場合を説明した。つまり、クッションPが遮断状態と連通状態の2つの姿勢を取る場合を説明した。しかし、操作部21として、クッションPを遮断状態と換気状態の間の任意の位置で保持できる構成を採用してもよい。この場合、換気機構20を操作することによって、連通量を調整することができるという利点が得られる。
かかる機能を有する操作部21の構成はとくに限定されないが、以下のような構成を採用することができる。
例えば、支持プレートSPにネジ孔を形成しこのネジ孔に螺合したネジ軸を有するものを操作部21として採用する。そして、ネジ軸の軸方向が扉10を閉めた状態において扉10の面10aと直交するように配設する。すると、ネジ軸を回転させれば、クッションPを扉10の面10aに対して進退させることができる。しかも、ネジ軸の回転量を調整すれば、クッションPを扉10の面10aから所望の距離で停止させることができる。
(換気装置)
換気機構20を戸枠2に設けられた収容溝2gに設置する場合には、上述したケース20aは必ずしも設けなくてもよい。つまり、操作部21等を、直接、収容溝2gに設置してもよい。この場合、収容溝2gの内底面sが上述したケース20aの底壁内面として機能し、収容溝2gの開口が上述したケース20aの開口として機能するように、操作部21等を収容溝2g内に設置すればよい。しかし、ケース20aを設けておけば、操作部21を収容溝2gに設置する作業等が容易になるという利点が得られる。
また、上述したようなケース20aを設けていれば、換気機構20を、戸枠2から独立した一つのユニット状の換気装置として使用することも可能である。つまり、換気機構20のケース20aを戸枠の外面等に直接固定すれば、収容溝2gを有しない戸枠であっても、換気装置を設置することができる。すると、既設のドアセットであっても、換気装置を設置することにより、簡単に気密性の高いドアセットとすることができる。なお、この場合には、ケース20aの底壁内面が、特許請求の範囲にいう対向内面に相当する。
なお、ケース20aを有するユニット状の換気装置は、戸枠と扉の間に形成される隙間を連通遮蔽する場合、扉側に設けてもよいし、壁や壁に設置されるパネルにも取り付けてもよい。
また、ユニット状の換気装置は、戸枠と扉の間に形成される隙間を連通遮蔽する以外の用途にも使用することができる。例えば、可動間仕切り壁同士の間に形成される隙間を連通遮蔽する装置としても使用することができる。もちろん、窓枠と桟との隙間を連通遮断する場合にも使用できる。この場合、ユニット状の換気装置を窓枠と桟のいずれに設けてもよいが、窓の使用しやすさを考慮すれば、ユニット状の換気装置は窓枠に設ける方が望ましい。
本発明のドアセットは、マンション等の居住用建物の玄関などに使用されるドアセットに適している。
1 ドアセット
2 戸枠
10 扉
20 換気機構
20a ケース
21 操作部
21a 移動プレート
22 案内機構
23 可動側部材
23g 案内溝
24 案内部
24b 案内部材
25 作動機構
P クッション
ds 戸当たり

Claims (3)

  1. 扉を閉じた状態において、戸枠の戸当たりと前記扉との間の隙間を遮蔽開放する換気機構を備えており、
    該換気機構は、
    前記扉に対して接近離間可能に設けられた遮蔽部材と、
    前記戸枠に設けられた、該遮蔽部材を移動させる操作部と、を備えており、
    該操作部は、
    前記戸枠の戸当たりの表面方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、
    該移動部材の移動を案内する案内機構と、を備えており、
    該案内機構は、
    前記移動部材に連結された案内部と、
    前記遮蔽部材に連結された可動側部材と、を備えており、
    前記可動側部材には、前記戸枠の戸当たりと交差する面に該戸枠の戸当たりに対して傾斜した案内溝が形成されており、
    前記案内部は、
    前記可動側部材の案内溝に挿入された案内部材を備えており、
    前記移動部材を前記戸枠の戸当たりの表面方向に沿って移動させると、前記案内機構に案内されて、前記遮蔽部材と前記扉との間の距離が変化する
    ことを特徴とするドアセット。
  2. 扉を閉じた状態において、戸枠の戸当たりと前記扉との間の隙間を遮蔽開放する換気機構を備えており、
    該換気機構は、
    前記扉に対して接近離間可能に設けられた遮蔽部材と、
    前記戸枠に設けられた、該遮蔽部材を移動させる操作部と、を備えおり、
    前記操作部は、
    前記戸枠の戸当たりの表面方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、
    前記移動部材の移動を案内する案内機構と、を備えており、
    該案内機構は、
    前記移動部材に連結された案内部と、
    前記遮蔽部材に連結された可動側部材と、を備えており、
    前記案内部には、前記戸枠の戸当たりと交差する面に該戸枠の戸当たりに対して傾斜した案内溝が形成されており、
    前記可動側部材は、
    前記案内部の案内溝に挿入される案内部材を備えており、
    前記移動部材を前記戸枠の戸当たりの表面方向に沿って移動させると、前記案内機構に案内されて、前記遮蔽部材と前記扉との間の距離が変化す
    とを特徴とするドアセット。
  3. 前記遮蔽部材が、
    前記戸枠の戸当たりに配置されるクッション材である
    ことを特徴とする請求項1または2記載のドアセット。
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