JP6462714B2 - アキシャルギャップ型回転電機及び絶縁部材 - Google Patents

アキシャルギャップ型回転電機及び絶縁部材 Download PDF

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Description

参照による取り込み
本出願は、2014年11月5日に出願された日本特許出願第2014−224849号の優先権を主張し、その内容を参照することにより本出願に取り込む。
本発明は、アキシャルギャップ型回転電機及び絶縁部材に係り、固定子鉄心の絶縁を行うアキシャルギャップ型回転電機及び絶縁部材に関する。
省エネルギ化や輸送機器分野等を始めとする種々の分野での電動化が進む中で、回転電機(例えば、モータ)の小型・高効率化が急務となっている。一般に小型と高効率は相反する要素であり、近年その両立に対するニーズが益々高まっている。こうした背景の中、小型・省スペースで高出力が期待できるアキシャルギャップ型回転電機への注目度が高まっている。
アキシャルギャップ型回転電機は、径方向の断面が広い磁束面積を有する程トルクを出しやすい特性を有する。このことから、軸方向での扁平化が期待できる。アキシャルギャップ型回転電機は、「ステータとロータの夫々が1つ」、「1ステータ・2ロータ」又は「2ステータ・1ロータ」等様々な組み合わせが実現でき、回転電機適用先の負荷や構造等の要求に対応し易いという特徴がある。
特許文献1は、2つのロータで1つのステータを挟む電機子構造のアキシャルギャップモータを開示する。特許文献1が開示するモータは、回転軸を中心に分割コアメンバを環状に配列するステータ構造を有する。このような場合、各分割コアの構成や材料も様々な組み合わせとなる。特許文献1では、個々の分割コアメンバの鉄心を巻鉄心としたり、コア用の薄板をロールした環状体を得、これを端面側から等角度で切断することで個々の鉄心を得たりする構成を開示する。また、特許文献1は、コア用の薄板の材料にアモルファス金属を使用することも開示する。
また、特許文献2は、所定幅に1又は複数枚切断された長方形の鋼板片を、回転軸から径方向や積層した分割コアメンバの鉄心を有するアキシャルギャップ型回転電機を開示する。
積層又は巻き回した鉄心を固定するためには、その固定冶具が必要となる。更には、コイルと鉄心の間には電気的絶縁を考慮すれば、絶縁紙やボビンなどの絶縁材が必要となることもある。特許文献2は、鉄心の外周に絶縁紙や樹脂材を設けることや、筒状の樹脂材に鉄心を挿入すること及び挿入を容易にする構成を開示する。
また、特許文献3は、積層鉄心の外周側に絶縁材を施すために、金型に設置された積層鉄心に樹脂インサート成形を行うことでインシュレータを設けたり、回転軸方向に分割されたインシュレータで回転方向両側から積層鉄心を挟んだりする構成を開示する。
特開2009−284578号公報 特開2013−121226号公報 特開2011−193564号公報
アキシャルギャップ型回転電機において、特許文献1や2に記載のように、アモルファス金属を用いた薄板を周方向または径方向に積層する構成は、ステータコアに発生する渦電流損を低減し、高効率なモータにすることができるという利点がある。
このような鉄心構造において、鉄心外周に絶縁材を施す際、特許文献3が開示する樹脂のインシュレータ成形では、積層された鋼板を予め接着等によって形状を固定してから金型にセットしたり、当該金型内で積層鉄心を固定・位置決めしたりするための種々の構成や工程を必要とする。
このような構成や工程を省略する為に、筒状に成形された絶縁部材に積層鉄心を挿入するような方法もある。この場合には、接着材等で積層鉄心を予め固定成形したり或いは冶具によって積層方向に鉄心を加圧しながら挿入する必要があるが、積層する薄板のばらつき等によって占積率に異同が生じたり、変形によって絶縁部材に挿入することが困難となったり、挿入後に鉄心が抜ける虞もある。
鉄心挿入の困難性や抜けの虞は積層鉄心に限ったものではなく、圧粉や切削等によって得られた固形の鉄心を予め形状が決められた絶縁材に挿入する構成にも共通するものである。更には、予め形状が定められた固形の絶縁部材自体の個体差が問題となる虞もある。
鉄心や絶縁部材といった部材の個体差に起因する性能低下を解消し又製造の利便性を向上することが望まれる。
上記課題を解決するために、例えば、特許請求の範囲に記載の構成を適用する。即ち軸心側から外周側に向かって回転方向幅が大となる径方向断面の形状を有する概略柱体からなる鉄心と、前記鉄心の外周形状と概略同一の内筒形状を有する絶縁部材と、前記絶縁部材の外筒部に巻き回されたコイルとからなるコアメンバを有し、回転軸を中心として複数の前記コアメンバを環状に配置してなる固定子と、前記固定子鉄心の少なくとも一方端面と回転軸方向にギャップを介して面対向する少なくとも1つの回転子とを有するアキシャルギャップ型回転電機であって、前記絶縁部材が、前記回転方向幅が大となる側の外周面と接触する第1絶縁部材と、前記第1絶縁部材が接触する外周面を除いた前記鉄心の外周部分と接触する第2絶縁部材とを有し、前記第2絶縁部材の径方向両端部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが接触してなるものである。
本発明によれば,絶縁部材を容易に鉄心の外周に設置することができる。本発明の他の課題・構成・効果は、以下の記載から明らかになる。
本発明を適用した一実施形態によるアキシャルギャップ型モータの概要構成を示す展開斜視図である。 本発明を適用した一実施形態によるアキシャルギャップ型モータの部分断面図を示す。 第1実施形態によるインシュレータの構成を示す模式図である。 第1実施形態によるインシュレータの組立の様を示す模式図である。 第1実施形態の変形例によるインシュレータの構成を示す模式図である。 第2実施形態によるインシュレータの構成を示す模式図である。 第3実施形態によるインシュレータの構成を示す模式図である。 第4実施形態によるインシュレータの構成を示す模式図である。 第5実施形態によるインシュレータの構成を示す模式図である。 第6実施形態によるインシュレータの構成を示す模式図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について詳述する。
〔第1実施形態〕
図1に、本発明を適用した第1実施形態によるアキシャルギャップ型モータ(以下、「モータ1」という。)の電機子構成を模式的に示す。
モータ1は、ステータ2、ロータ3a・3bを備える「1ステータ・2ロータ」構造であり、ロータ3a・3bが所定のギャップをもって、回転軸(不図示)方向から挟む構成を有する。なお、本発明はこの構造に限定されるものではなく、ステータ及びロータの数は任意である。
ステータ2は、複数(図では9個)の分割コアメンバが、回転軸を中心に環状に配列されてなる構成を有する。各分割コアメンバは、積層鉄心5、インシュレータ6及びコイル7から構成される。積層鉄心5は、テープ状に薄く(例えば、25μm程度)成形されたアモルファス金属材料からなり、軸心に向かうにつれて幅が小となるテープ片を順次積層し、概略台形柱体の形状を有する。なお、積層鉄心5は、回転方向に積層するものでもよいし、形状も概略台形に限定するものではなく又アモルファス磁性体材料に限定されるものではなく、電磁鋼板、圧粉磁心又はパーメンジュール等の軟磁性材料でもよい。なお、アモルファス金属、電磁鋼板又はパーメンジュール等を適用する場合は、渦電流を抑えるために,積層鉄心5は、周方向又は径方向に積層するのが好ましい。
インシュレータ6は、非磁性且つ非導電性の絶縁材からなるものであり、本実施形態では樹脂を適用するものとする。インシュレータ6は、積層鉄心5の外周形状に概略一致する内周形状を有する筒形状を有するものであり、射出成形、光造形又は3次元造形によって得るものである。インシュレータ6に、積層鉄心5が挿入され、インシュレータ6の外筒部に銅やアルミ等からなるコイル7が巻き回されることで1つの分割コアメンバが構成されるようになっている。
また、インシュレータ6の軸心方向の両縁部近傍には、筒の外周形状に沿って軸心方向や回転方向に所定幅で延伸する鍔部6aが形成されている、即ち軸方向に対して発生する渦電流の絶縁や隣接する分割コア同士の位置決め等を考慮したことによる。ラジアルギャップ型モータの場合、トルクを発生させるための磁束は径方向が主であり、鉄心の渦電流を低減させるために、そのステータは、薄板を軸方向に積層する構成が一般的である。これに対しモータ1の場合、磁束は軸方向が主となり、面内方向の渦電流を低減させるためには、径方向や周方向などの磁束の流れに対して垂直方向に電気的な絶縁が必要となる。鍔部6aの各ロータ3a・3bとの対向する面側に、絶縁用の遮蔽部材を更に設けるのが好ましい。なお、本発明は、インシュレータ6に鍔部6aを設ける態様に限定されるものではない。また、鍔部6aを筒部外周の全周に渡って設けずに、一部に設ける構成であってもよい。
また、本実施形態では、ステータ2は、環状配列した分割コア同士及びハウジングを一体的に樹脂でモールドされるようになっている。各分割コア同士の強度並びに絶縁性確保と、ハウジングへの固定の為である。隣接する鍔部6aの回転方向側面同士が当接することで、樹脂モールド成形行う際に型枠内での位置決めを容易にする。したがって、鍔部6aの径方向外周側への幅は、インシュレータ6の外筒部に巻き回すコイル7の積厚よりも大となっている。なお、本発明は、樹脂モールドに限定されるものではなく、隣接するインシュレータ6の鍔部6a同士に樹脂或いは金属の接続片を接着又はリベット止めしたり、鍔部6aの径方向外側及び/又は軸心側に、環状部材を配置して接着又はリベット止めしたりする構成であってもよい。
ロータ3aは、ロータマグネット8a、ロータコア9a及びロータフランジ10aから構成される。なお、ロータ3bも同一構成であるため説明を省略する。
マグネット8aは、ネオジウムやフェライト等の永久磁石からなる。径方向に等分割された磁極の異なる概略扇型の磁石を交互に配置されたリング形状を有する。なお、ロータマグネット8aは、1極毎に周方向に分割する構成の他に、リング形状の一体物として構成されていても良い。
本実施形態において、ロータマグネット8aの端面は、ステータコア2と軸方向に対向することから、ステータコア2と同様に、磁束の変化を直に受けることとなり、その変化を妨げようとする向きに磁束が発生するように渦電流が流れる現象が起きる。
ネオジウム磁石は、エネルギ積が大きく、大トルクが期待できるが、その反面,電気抵抗が低いために渦電流が流れやすく、効率低下を招きやすい。よって、ネオジム磁石を使用する場合、軸に対して垂直方向に磁石を分割して電気的絶縁を施すか又は次に説明するロータコア5に埋め込むようにし、磁束変化の影響を小さくする等の構成としてもよい。
他方、フェライト磁石は、エネルギ積がネオジム磁石と比べると小さいが、電気抵抗が高く渦電流は流れ難い。このため、磁石の分割やロータコア5に埋め込む等の構成をとる必要はない。また,材質は酸化鉄であるため錆にも強いという特徴がある。
ロータコア9aは、積層鉄心5と同様に、電磁鋼板、圧紛磁心、アモルファス金属或いはパーメンジュールなどの軟磁性材料又は鉄で構成され、中央に回転軸が貫通する穴が設けられたドーナツ形状を有する。ロータコア9aも、モータ1の駆動時に磁束の変化は生じるが、積層鉄心5よりも渦電流の影響が比較的小さいことから、鉄の一体部材として構成しても良い。少しでも渦電流損失を抑制したい場合は、圧紛磁心を適用するか若しくは電磁鋼板、アモルファス金属、パーメンジュール等の薄板材料を積層した構成にするのが好ましい。この場合、上記の材料をバームクーヘン状に巻鉄心とする構成でもよい。
ロータフランジ10aは、ロータマグネット8a及びロータコア9aを固定するための部材であり、中央に回転軸が貫通する穴が設けられたドーナツ形状を有する。ロータフランジ10aの内周側及び外周側には、回転軸に沿ってステータコア2側に延伸する内周側突起11aと、外周側突起12aとが設けられる。ロータマグネット8a及びロータコア9aは、径方向端面が接着剤等で接着されると共に、内周側突起11aと外周側突起12aの周方向の両側面に挟持されるように配置される。
この配置は、ロータマグネット8a及びロータコア9aに発生する遠心力に対する応力を得る為である。この点、外周側突起12aのみ設ける構成でもよいが、ロータコア9aが分割構成である場合には、内周側突起11aも設けることで、内周側からのめくれ防止や組立時の位置決めの簡便性等の利益を得ることができる。
また、本実施形態では、両突起の回転軸方向幅は、ロータマグネット8aの周方向側面の中央付近までとなっている。遠心力に対する応力と、渦電流への影響とを考慮してのことである。なお、本実施形態では、内周側突起11a及び外周側突起12aを周に沿った連続する壁部として構成したが、一定の間隔をおいて不連続に構成してもよいし、両方又は一方を爪部とする等であってもよい。
図2に、モータ1のハウジングと電機子の構成例を示す。図2の(a)は、第1実施形態の構成を示し、(b)は変形例の構成を示す。図2(a)において、上述のように、ステータ2はハウジング20の内周で樹脂によって一体的に固定される。ロータ3a・3bは、中央が回転軸4と固定される。回転軸4の両端部側は、軸受22を介して回転可能にフランジ21と接続され、フランジ21の外周側は、概略筒状のハウジング20の両側開口部付近と接続されるようになっている。
図2(b)の構成では、ステータ2の内周側に一体的に構成された軸受ホルダ23を設け、軸受ホルダ23の回転軸方向両端部付近に軸受22を配設し、ロータ3a・3bに固定された回転軸4と接続する構成である。軸受ホルダ23は、図2(b)の軸受ホルダ23が、(a)のブラケット21及び20と同様の役割を果たすため、(b)では、ハウジング20及びブラケット21が不要となる。(b)の場合は、ステータ2を保持する構成を他に確保することで、モータ1の扁平性を確保できる構成である。
なお、分割コアメンバとハウジングを一体的に樹脂モールド成形する場合、先ず、分割コアメンバ個々を樹脂モールドし、その後、型枠内で円環状に配置してハウジング20と一体に樹脂モールド成形してもよい。或いは、個々の分割コアメンバ同士は、金属性の環状リングで、鍔部6aの内周側及び/又は外周側を固定するようにしてもよいし、板状片で、隣接する分割コア同士を連結するようにしてもよいし、鍔部6aの一部同士が係合するように成形して連結してもよい。また、ステータ2と、ハウジングとの固定は樹脂によるモールド一体成形に限らず、ハウジング20の内周に連続或いは不連続の環状突起を設けて、ステータ2を配置する構成やボルト止め等の他の構成でもよい。
次いで、本実施形態の特徴の一つであるインシュレータ6の構成を説明する。
図3に、インシュレータ6の構成を示す。同図(a)は、回転軸方向の断面を示し、(b)は、部分拡大図を示す。なお、何れも鍔部6aは省略して表わす。
インシュレータ6は、本体部30(第2絶縁部材)と、蓋部31(第1絶縁部材)とからなる。
本体部30は、概略台形柱体の形状からなる積層鉄心5の上底及び斜辺側側面の形状と概略一致する内側面を有し、鍔部6aと一体に形成される。当該内側面と積層鉄心の夫々の面とは略接触するようになっている。そして、本体部30の内側面の回転方向両端部には、溝部32が形成される。積層鉄心5を本体部30に挿入した後、溝部32に蓋部31の回転方向側面である蓋端部31aを嵌め込むようになっている。
ここで、溝部32の軸心側の溝内壁32aは、溝部32の底部からインシュレータ6の内壁に向かって緩やかな斜面となっている。反対に、溝部32の径方向外周側の溝内壁32bは、係止状態を確実にするために、蓋部31の外周側面と平行となっている。
蓋部31は、方形であり、回転方向の長さが本体部30の溝部32の両底部間の長さと概略一致する寸法となっている。蓋端部31aの径方向の厚みは、本体部30の溝部32の内壁32aと32b間の距離よりも僅かに小となる寸法を有する。後述するように、インシュレータ6の内周面と積層鉄心5の間の摩擦力を確保するためである。
本体部30は、溝部32の軸心側の溝縁部32cから上底側内側面までの垂直距離をR´とし、積層鉄心5の上底と下底の垂直距離をRとすると、僅かにRがR´よりも大となる寸法を有する。これは、積層鉄心5をインシュレータ6の内筒側に押圧することで、インシュレータ6と積層鉄心5の摩擦力を確保し、両者の固定状態を確実にする為である。更には、この寸法差が、積層鉄心5の積厚のばらつきによって、長さRが予定より僅かに小となった場合が生じても、有る程度の押圧力をもってインシュレータ6と、積層鉄心5との固定状態を確保する遊びとして機能する。
図4に、本体部30と、蓋部31との係止状態を模式的に示す。(a)は、モータ1の外周側からの斜視図であり、(b)は、回転軸方向からの斜視図である((b)は、鍔部6aを省略して表わす。)。
本体部30に、鍔部6aの一方を介して回転軸方向に積層鉄心5を挿入後、蓋端部31aと、溝部32とが勘合するように蓋部31を軸心方向に押し嵌める。積層鉄心5は、回転軸方向の厚さが薄い鍔部6aのみを通過させるので、挿入時の積層片のめくれ防止や作業性の向上に著しく資する。特に、本実施形態では、積層片が一般に積層鉄心で使用される鋼板片よりも薄いテープ状のアモルファス金属材を使用していることから、回転軸方向に対する剛性が低い。このような回転軸方向への剛性が低い積層片を用いた鉄心の場合には特に効果が期待できる。
また、蓋端部31aの回転方向側面の軸心側が、溝内壁32aと同様に、インシュレータ6内周側に向かって緩やかな傾斜が形成されていることから、当該傾斜が溝内壁31bの外周側を回転方向に押し広げ、蓋部31を本体部30に嵌め易くなる。更に、蓋端部31aの外周側面と溝内壁部32bが、軸心からの径方向延長線に対して垂直となるため、蓋部31と溝部32との係止を確実にし、外れ難くなる。
また、蓋端部31aの断面形状を、溝部32の断面形状よりも僅かに小とすることで、積層鉄心5の積厚のばらつきを吸収しつつインシュレータ6内周側への押圧力を発生し、本体部30と、蓋部31との固定状態を確実にすることができる。
〔第1実施形態の変形例〕
第1実施形態におけるインシュレータ6の変形例を説明する。モータ1は、ステータコア2が電気的に浮動状態となっており、アースを設ける必要がある。ラジアルギャップ型モータは、例えば、ステータコアをハウジングに焼き嵌めや圧入していることから、電気的にはハウジングとステータコアが結合しており、ハウジングから容易にアースをとることができる。
モータ1は、ステータコア2と、ハウジング20は樹脂モールドで一体的に構成されるが、インシュレータ6の外筒部に巻き回したコイル7と、ハウジング20とは絶縁する必要があることから、コイル7とハウジング20との間に樹脂を回し込むようになっている。この為、積層鉄心5は、ハウジング電気的に非接触な構造となる。このためモータ1では、積層鉄心5とハウジング20とを導電性の部材で電気的に接続するようになっている。
アースとしては、積層鉄心5の外周面とインシュレータ6の内周面に導電性のバンド(板片)やワイヤを挟み、これをハウジング内周面に接続するようになっている。蓋部31を本体部30に勘合した後は、積層鉄心5と、インシュレータ6内周面は一定の押圧力をもって密着状態にあるため、その間に導電性部材を挿入するのは、積層片のヨレや損傷の虞や作業性が低下する虞がある。
そこで、図5に示す様に、変形例のインシュレータ6は、蓋部31の中央付近に、回転軸方向に延伸するアース用溝部35を設ける構成となっている。変形例のインシュレータ6によれば、積層鉄心5のアースやアースの設置も簡便且つ確実に行うことができる。
なお、本変形例では、アース用溝部35の溝の深さは、導電性部材の厚さと概略同じとするが、本体部30と蓋部31とを勘合した後に、導電性部材を挿入するようにする場合には、導電性部材の一部(回転軸方向中央寄りが好ましい)を軸心方向に湾曲させて、スプリング効果で積層鉄心5と十分に接触するようにし、アース用溝部35を導電性部材の厚さよりも僅かに大に構成して、導電性部材を挿入し易くするようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
第2実施形態のモータ1は、第1実施形態におけるインシュレータ6の本体部30に設けた溝部32を、軸心方向に向かって鉄心側内壁に複数設けることを特徴の一つとする。なお、以下の説明で、第1実施形態と同構成の物は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6に、第2実施形態におけるインシュレータ206の断面構成を示す(鍔部6aは省略する。)。同図(a)に示す様に、本体部230の回転方向内周面は、外周方向から軸心側に向かって等間隔で形成された複数の溝部232を有する。各溝部232は、軸心を通る径方向延長線に対して垂直となる延長線において、距離rずつ離間するよう配置する。なお、各溝部232の溝内壁232a及び232bの構成は第1実施形態と同様である。
蓋部231は、第1実施形態と同様に、径方向最外周側の溝部232間の幅と概略同寸幅の板形状からなり、蓋端部231aと、段差部231bとを有する。第2実施形態では、蓋部231を、回転方向に対応する何れかの溝部232の組に嵌め込むことができようになっている。即ち各積層鉄心5の積厚のばらつきがrより大となってしまった場合に、嵌め込む溝部232の組を径方向で変更することで、蓋部231のインシュレータ6内周側への押圧力を保持することができる。なお、径方向外周側から軸心側に向かうにつれて、溝部232の組間の距離は短くなる。従って、回転方向の幅寸が夫々の溝部232の組用に調整された蓋部231を用意することで、本体部231の回転方向に過剰な負荷をかけることなく積層鉄心5とインシュレータ6との保持状態を維持することが可能となり、コスト面及び作業面で有利である。
段差部231bは、第1実施形態の蓋部31aの外周側に、r分の厚みを加えた構成である。例えば、積層鉄心5の積厚のばらつきから、嵌め合わせる溝部232の組を最外周側1つ軸心側の組に変更すると、蓋部231が、r分軸心側にズレることになる。インシュレータ6の外筒部にコイルを巻き回す際、蓋部231の外周側面とコイルとの間に隙間が生じたり又溝部232の溝内壁232bがコイルテンションに負けて変形したりする虞もある。段差部231bがr分だけ径方向外周側に付き出ることで、コイル7の巻き回しによる影響を低減することができる。
なお、各溝部232の軸心方向の溝幅は、等間隔に限定するものではなく、異なるものであってもよい。
また、蓋部231を嵌め込む溝部232より外周側にある溝部232を形成する部分を切除して使用するようにすると、ステータコア2が異径且つ同一スロット数で有る場合に、夫々の径毎に合わせた本体部230を用意する必要がなく、量産性の向上が期待できる。
〔第3実施形態〕
第1及び第2実施形態では、インシュレータ6の本体部30等に鍔部6aが設けられている構成を前提とする例であった。この構成の場合、本体部30等の径方向外周側の鍔部6a部分によって、本体部の回転方向に対する応力を得ることができる。従って、本体部30等の鉄心側側面の溝部32等に、蓋部31等を嵌合するようにしても、本体部30が破損する虞が少ない。即ち第1及び第2実施形態は、回転方向外側から蓋部31等を保持する構成である。
ここで、鍔部6aが無い場合には、本体部30等の回転方向応力も弱くなる虞もある。第3実施形態のモータ1では、蓋部が、回転方向外側から本体部を保持する構成を有することを特徴の一つとする。更に、本体部の径方向端部と、蓋部の回転方向端部とが係合するように構成することを特徴の一つとする。
図7に、第3実施形態のインシュレータ6の構成を示す。なお、他の実施形態と同じ部材には同一符号を付し、説明を省略する。同図(a)は、第3実施形態の本体部330と蓋部331の一方端部部分の拡大図である。また、本実施形態において、鍔部6aは、設けない構成とする。
本体部330の端部と蓋部331の端部に、径方向に係合する係止部333aと333bを夫々設ける。係止部333aは、回転方向外側から、内側に位置する係止部333bと係合するように、端部が軸心方向にハングオ―バとなる構成を有する。また、係止部333aは、その先端に、回転方向に突出する鈎状部334aを有する。係止部333bは、その先端に、回転方向外側に突出する鈎状部334bを有し、蓋部331、係止部333a及び鈎状部334aによって囲まれた内部空間の形状と一致する形状となっている。
図7の(b)に示すように、本体部330と、蓋部331とを嵌めることで、係止部333aが回転方向外側から係止部333bを回転方向内側に支持する。このため本体部331の回転方向への展開に対する応力を生じさせる。また、鈎状部334a、334bによって、本体部330と蓋部331の径方向への抜けを防止し且つ両者と積層鉄心5との固定を確保することができる。
なお、本実施形態では、インシュレータ6と積層鉄心5の固定を確実にするために、係止部333a・333b等は本体部330及び蓋部331の回転軸方向端部の全てに連続して設ける構成としたが、回転方向の一部に不連続で係止部333a・333b等を設ける構成であってもよい。
また、蓋部331に係止部333a等を設ける代わりに、本体部330の係止部333bが貫通する穴を蓋部331の端部に設ける構成であってもよい。更に、係止部333bを本体部330の径方向外側端部から不連続に突出させ、個々の係止部333bに対応するように蓋部331に設けた穴にそれらを貫通させる構成でもよい。
〔第4実施形態〕
第1〜第3実施形態では、蓋部31等に径方向外周側から軸心側にむかって力を加えることで、本体部31等と嵌合や係合する例であった。第4実施形態では、回転軸方向のスライドによって、本体部と蓋部とを設置する構成例である。
図8、第4実施形態の本体部430と、蓋部431との径方向一部側面の拡大図を示す。同図(a)で、本体部430は、径方向外側の端部付近に、回転軸方向に延伸する溝部432を有する。溝部432の径方向幅は、蓋部431の径方向厚みと概略一致又は僅かに大になっている。また、本体部430の径方向外周側の先端部には、溝部432の径方向内壁を構成する突出部433が形成される。突出433は、回転方向外側から積層鉄心側に突出する形状を有する。
蓋部431は、軸心側の面が積層鉄心5の径方向外周側側面と接触する平板形状を有し、回転軸方向の長さが本体部430の約1/2となるように中央で分割された構成を有する。
同図(b)に示す様に、蓋部431aと431bの夫々は、互いに回転軸方向の反対側から溝部433に挿入するようになっている。
例えば、蓋部431が分割していない1枚の平板で有った場合、溝部432から挿入するにつれて蓋部431と、積層鉄心5との接触面も比例して増加することから、積層鉄心5との摩擦力増加によって蓋部431の挿入が困難或いは不可となる虞もある。更には、積層鉄心5の積層方向が径方向で有る場合には、最外周側側面の鋼板片がめくれる虞があり、積層方向が回転方向で有る場合には、鋼板片が径方向に部分的にヨレが生ずる虞もある。
この点、本実施形態では、蓋部431を分割し、夫々の長さが回転軸方向で短くなるようにすることで、一方の蓋部431を挿入する際、積層鉄心5との摩擦面積が分割しない場合と比して最大でも1/2となるようになっている。更に、一方の蓋部431aと、他方の蓋部431bとを夫々回転軸方向の反対側から挿入するため、積層鉄心5が、全体として何れかの回転軸方向に変形することを防止できる。
〔第5実施形態〕
第5実施形態は、第4実施形態と同様に、蓋部と本体部をスライドによって設置する構成であるが、蓋部が回転方向外側から本体部を積層鉄心5側に支持する構成を有する点を特徴の一つとする。
図9に、第5実施形態の本体部530と、蓋部531との径方向一部側面の拡大図を示す。同図(a)に示す様に、本体部531の径方向先端部と蓋部531の回転方向端部には、径方向に係合する係止部533aと533bが設けられる。係止部533aは、回転方向外側から、内側に位置する係止部533bと係合するように、端部が軸心方向にハングオ―バとなる形状を有する。また、係止部533aは、その先端が、積層鉄心5寄りの回転方向に突出する鈎状部534aを有する。他方、係止部533bは、径方向先端に、回転方向外側に突出する鈎状部534bを有する。係止部533bは、蓋部531、係止部533a及び鈎状部534aによって囲まれた内部空間の形状と概略一致する形状となっている。
また、同図(b)に示す様に、蓋部531は、第4実施形態と同様に、本体部530の回転軸方向長さの1/2の長さを有する蓋部531aと、蓋部531bとに分割された構成を有する。蓋部531aと531bは、夫々が回転軸方向の反対側から本体部530にスライドさせて配置するようになっている。具体的には、本体部530の係止部533bと、蓋部531の係止部534aとが互いに係合する位置で、蓋部531を回転軸方向にスライドするようになっている。
本実施形態では、蓋部531が、回転方向外側から本体部531を積層鉄心5側に保持する構成であるため、本体部531に、例えば、鍔部6のような回転方向に応力を発する部材が無い場合であっても、本体部531が回転方向外側に展開する虞がない。
また、鈎状部534a及び534bが互いに回転方向反対側に係合することにより、インシュレータ6と積層鉄心5の固定状態を十分に保持することができる。
蓋部531の分割構成やスライドさせて配置する構成の効果は、第4実施形態と同様である。
〔第6実施形態〕
第6実施形態は、第1〜第5実施形態と同様に、本体部の径方向外側両端部と、蓋部の回転方向両端部とが接触することで筒形状のインシュレータ6を構成する点は同じであるが、両者を嵌合や係合等させる構成ではなく、コイル7を巻き回すテンションを利用してインシュレータ6と積層鉄心6の固定状態を保持する点を特徴の一つとする。
図10に、第6実施形態の本体部630と、蓋部631との構成を示す。同図(a)において、左側が本体部630と蓋部631の回転軸方向正面を示し、同図(b)右側が径方向正面を示す。
インシュレータ6の鍔部6aは、本体部630と蓋部631の夫々に分割され、夫々と一体的に構成される。他の実施形態と異なり、本体部630と蓋部631が接触する面は、略平面となっている。なお、本体部630と蓋部631の接触面に、両者を組む際の位置決め用として凹凸部等を設けるようにしてもよい。
また、蓋部631の径方向軸心側側面には、凸部631aが設けられる。凸部631aは、当該側面の回転軸方向に延伸し、回転方向幅が本体部631の径方向外側両端部間の長さよりも僅かに小となるように構成される。蓋部631と本体部630とが組まれた際、凸部631aが、積層鉄心5を軸心方向に押圧する。即ちインシュレータ6と積層鉄心5の固定を確保するように作用する。更に、凸部631aは、積層鉄心5の積厚にばらつきが有る場合のスペーサとしても機能することが期待できる。
本体部630の内筒部に積層鉄心5を設置した後、凸部631aを積層鉄心5側に向けて蓋部631を設置する。次いで、同図(b)に示す様に、コイル7を所定のテンションで外筒に巻き回してゆく。なお、蓋部631を配置後に、バンド600、接着剤若しくは粘着テープ等で、仮止めしてからコイル7を巻き回すようにしてもよい。
このように、第6実施形態は、本体部630と蓋部631と接触面付近の構成を簡易にできる。また、鍔部6aも分割されているため、両者を組む際に無理な負荷が係るような虞もない。更に、コイル7のテンションにより積層鉄心5側に加わる略360度の力に対して、凸部631による押圧力が積層鉄心5の応力を更に助長し、本体部630と蓋部631の固定を確実にする。
なお、第6実施形態ではインシュレータ6が鍔部6aを有する構成を例としたが、鍔部6aが無い構成であっても、本実施形態の効果を期待することができる。
〔製造方法〕
最後に、第1〜第6実施形態におけるインシュレータ6の製造方法について説明する。絶縁性の樹脂からなるインシュレータ6は、型枠に樹脂を封入する射出成形によって製造するのが一般的であるが、3次元造形等によって製造することも可能である。3次元造形を利用する場合、インシュレータ6そのもののみならず、射出成形用の型枠を製造することにも利用できる。3次元造形としては、例えば、積層造形機や切削RP装置等を利用する。
積層造形としては、光造形方式、粉末焼結積層造形方式、インクジェット方式、樹脂溶解積層方式、石膏パウダー方式、シート成形方式、フィルム転写イメージ積層方式及び金属光造形複合加工方式等が適用できる。
上記積層造形や切削加工用のデータは、CADやCGソフトウェア又は3Dスキャナで生成した3DデータをCAMによってNCデータに加工することで生成される。該データを3次元造形機又は切削RP装置に入力することで3次元造形が行われる。なお、CAD/CAMソフトウェアによって、3Dデータから直接NCデータを生成してもよい。
また、インシュレータ6を得る方法として、インシュレータ6の3Dデータ又はNCデータを作成したデータ提供者やサービサが、インターネット等の通信線を介して所定のファイル形式で配信可能とし、ユーザが当該データを3D造形機やそれを制御するコンピュータ等にダウンロード又はクラウド型サービスとしてアクセスし、3次元造形機で成形出力する製造方法も可能である。なお、データ提供者が3DデータやNCデータを不揮発性の記録媒体に記録して、ユーザに提供する方法も可能である。
このような製造方法によるインシュレータ6の一態様を示せば、軸心側から外周側に向かって回転方向幅が大となる径方向断面の形状を有する概略柱体からなる鉄心の外周形状と概略同一の形状の内筒部と、前記鉄心の外周側に配置するコイルを巻き回す外筒部とを有する絶縁部材を製造する方法であって、前記回転方向幅が大となる側の鉄心外周面と接触する第1絶縁部材と、前記第1絶縁部材が接触する鉄心外周面を除いた前記鉄心の外周部分と接触する第2絶縁部材とからなり、前記第2絶縁部材の径方向両端部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが接触してなる絶縁部材の3次元データに基づいて3次元造形機で製造する方法である。
なお、第1絶縁部材と、第2絶縁部材とを独立して3次元造形機で製造する方法でもよい。
更に、他の態様を示せば、軸心側から外周側に向かって回転方向幅が大となる径方向断面の形状を有する概略柱体からなる鉄心の外周形状と概略同一の形状の内筒部と、前記鉄心の外周側に配置するコイルを巻き回す外筒部とを有する絶縁部材の3次元造形機用データの伝送・配信方法であって、前記回転方向幅が大となる側の鉄心外周面と接触する第1絶縁部材と、前記第1絶縁部材が接触する鉄心外周面を除いた前記鉄心の外周部分と接触する第2絶縁部材とからなり、前記第2絶縁部材の径方向両端部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが接触してなる絶縁部材の3次元造形機用データを、通信線を介して伝送・配信する方法である。
なお、第1絶縁部材と、第2絶縁部材の3次元造形機用データを独立して伝送・配信する方法でもよい。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記態様に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱することのない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、積層鉄心5及びその外周形状に応じた内筒を有するインシュレータ6は、断面が概略台形となる例を上げたが、一部又は全部が曲面であってもよい。つまり、ステータ2を複数の分割コアメンバを環状に配置する場合には、鉄心の径方向軸心側及び/又は外周側の面が他の鉄心とともに概略同心円の周となるようにすることも考えられる。この場合、個々の鉄心等の径方向外周側及び/又は内周側の面は、断面が孤状の曲面となる。
また、本実施形態では、回転電機としてモータを例としたが、発電機であってもよい。
1 モータ、
2 ステータ、
3a・3b ロータ、
5 積層鉄心
6 インシュレータ、
6a 鍔部、
7 コイル、
8a・8b ロータマグネット、
9a・9b ロータコア、
10a・10b ロータフランジ、
11a・11b 内周側突起、
12a・12b 外側突起、
20 ハウジング、
21 フランジ、
22 軸受、
23 軸受ホルダ、
30 本体部、
31 蓋部、
31a・31b 蓋端部、
32 溝部、
32a・32b 溝部内壁、
35 アース用溝部、
231b 段差部、
333a・333b 係止部、
334a・334b 鈎状部

Claims (18)

  1. 軸心側から外周側に向かって回転方向幅が大となる径方向断面の形状を有する概略柱体からなる鉄心と、前記鉄心の外周形状と概略同一の内筒形状を有する絶縁部材と、前記絶縁部材の外筒部に巻き回されたコイルとからなるコアメンバを有し、回転軸を中心として複数の前記コアメンバを環状に配置してなる固定子と、前記鉄心の少なくとも一方端面と回転軸方向にギャップを介して面対向する少なくとも1つの回転子とを有するアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記絶縁部材が、
    前記回転方向幅が大となる側の外周面と接触する第1絶縁部材と、
    前記第1絶縁部材が接触する外周面を除いた前記鉄心の外周部分と接触する第2絶縁部材とを有し、
    前記第2絶縁部材の径方向両端部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが接触し、
    前記第2絶縁部材が、径方向両端部近傍の前記鉄心側の面に溝部を有するものであり、
    該溝部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが嵌合するものであるアキシャルギャップ型回転電機。
  2. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記溝部の径方向幅が、前記第1絶縁部材の回転方向両端部の径方向厚みよりも大或いは概略同じであるアキシャルギャップ型回転電機。
  3. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記第2絶縁部材が、前記溝部を軸心方向に複数有するものであるアキシャルギャップ型回転電機。
  4. 請求項3に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記第1絶縁部材が、径方向外周側の面に回転軸方向に延伸する凸部を有するものであるアキシャルギャップ型回転電機。
  5. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記溝部が、回転軸方向に延伸するものであるアキシャルギャップ型回転電機。
  6. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記第1絶縁部材が、径方向外周側から軸心側に押圧されることで、前記第1及び第2絶縁部材が嵌合するものであるアキシャルギャップ型回転電機。
  7. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記第1絶縁部材が、径方向に分割された複数の部材からなるものであるアキシャルギャップ型回転電機。
  8. 請求項1又は7に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記第1絶縁部材が、回転軸方向から挿入されることで、前記第1及び第2絶縁部材が嵌合するものであるアキシャルギャップ型回転電機。
  9. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記第1絶縁部材が、前記回転方向幅が大となる側の外周面と接触する面に、回転軸方向に延伸する溝を有するものであるアキシャルギャップ型回転電機。
  10. 軸心側から外周側に向かって回転方向幅が台となる径方向断面の形状を有する概略柱体からなる鉄心と、前記鉄心の外周形状と概略同一の内筒形状を有する絶縁部材と、前記絶縁部材の外筒部に巻き回されたコイルとからなるコアメンバを有し、回転軸を中心として複数の前記コアメンバを環状に配置してなる固定子と、前記鉄心の少なくとも一方端面と回転軸方向にギャップを介して面対向する少なくとも一つの回転子とを有するアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記絶縁部材が、
    前記回転方向幅が大となる側の外周面と接触する第1絶縁部材と、
    前記第1絶縁部材が接触する外周面を除いた前記鉄心の外周部分と接触する第2絶縁部材とを有し、
    前記第2絶縁部材の径方向両端部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが接触し、
    前記第1絶縁部材が、回転方向両端部近傍の前記鉄心側の面に溝部を有するものであり、
    該溝部と、前記第2絶縁部材の径方向両端部とが嵌合するものであるアキシャルギャップ型回転電機。
  11. 請求項1又は10に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記鉄心の前記径方向断面が概略矩形形状であるアキシャルギャップ型回転電機。
  12. 請求項1又は10に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記鉄心の前記径方向断面が、概略台形形状であるアキシャルギャップ型回転電機。
  13. 請求項1又は10に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記鉄心が、積層鉄心であるアキシャルギャップ型回転電機。
  14. 請求項1又は10に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記鉄心が、径方向に鋼板片を積層した積層鉄心であるアキシャルギャップ型回転電機。
  15. 軸心側から外周側に向かって回転方向幅が大となる径方向断面の形状を有する概略柱体からなる鉄心の外周形状と概略同一の形状の内筒部と、前記鉄心の外周側に配置するコイルを巻き回す外筒部とを有する絶縁部材であって、
    前記回転方向幅が大となる側の外周面と接触する第1絶縁部材と、
    前記第1絶縁部材が接触する外周面を除いた前記鉄心の外周部分と接触する第2絶縁部材とを有し、
    前記第2絶縁部材の径方向両端部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが接触し、
    前記第2絶縁部材が、径方向両端部近傍の前記鉄心側の面に溝部を有するものであり、
    該溝部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが嵌合するものである絶縁部材。
  16. 軸心側から外周側に向かって回転方向幅が大となる径方向断面の形状を有する概略柱体からなる鉄心の外周形状と概略同一の形状の内筒部と、前記鉄心の外周側に配置するコイルを巻き回す外筒部とを有する絶縁部材であって、
    前記回転方向幅が大となる側の外周面と接触する第1絶縁部材と、
    前記第1絶縁部材が接触する外周面を除いた前記鉄心の外周部分と接触する第2絶縁部材とを有し、
    前記第2絶縁部材の径方向両端部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが接触し、
    前記第1絶縁部材が、回転方向両端部近傍の前記鉄心側の面に溝部を有するものであり、
    該溝部と、前記第2絶縁部材の径方向両端部とが嵌合するものである絶縁部材。
  17. 軸心側から外周側に向かって回転方向幅が大となる径方向断面の形状を有する概略柱体からなる鉄心と、前記鉄心の外周形状と概略同一の内筒形状を有する絶縁部材と、前記絶縁部材の外筒部に巻き回されたコイルとからなるコアメンバを有し、回転軸を中心として複数の前記コアメンバを環状に配置してなる固定子であって、
    前記絶縁部材が、
    前記回転方向幅が大となる側の外周面と接触する第1絶縁部材と、
    前記第1絶縁部材が接触する外周面を除いた前記鉄心の外周部分と接触する第2絶縁部材とを有し、
    前記第2絶縁部材の径方向両端部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが接触し、
    前記第2絶縁部材が、径方向両端部近傍の前記鉄心側の面に溝部を有するものであり、
    該溝部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが嵌合するものである、
    固定子。
  18. 軸心側から外周側に向かって回転方向幅が大となる径方向断面の形状を有する概略柱体からなる鉄心と、前記鉄心の外周形状と概略同一の内筒形状を有する絶縁部材と、前記絶縁部材の外筒部に巻き回されたコイルとからなるコアメンバを有し、回転軸を中心として複数の前記コアメンバを環状に配置してなる固定子であって、
    前記絶縁部材が、
    前記回転方向幅が大となる側の外周面と接触する第1絶縁部材と、
    前記第1絶縁部材が接触する外周面を除いた前記鉄心の外周部分と接触する第2絶縁部材とを有し、
    前記第2絶縁部材の径方向両端部と、前記第1絶縁部材の回転方向両端部とが接触し、
    前記第1絶縁部材が、回転方向両端部近傍の前記鉄心側の面に溝部を有するものであり、
    該溝部と、前記第2絶縁部材の径方向両端部とが嵌合するものであるしてなるものである固定子。
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