JP6460368B2 - 転がり軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転がり軸受装置に関する。
転がり軸受装置の潤滑方式として、従来から、グリース潤滑が広く用いられている。
グリース潤滑では、高温、高速回転、高荷重などの過酷な潤滑条件下でも潤滑性能を維持するため、軸受の外輪間座にグリース溜りを設け、グリース溜りに保持されているグリースに含まれる基油を、軸受内に供給する。この種の機構を有する転がり軸受装置として、たとえば、下記の特許文献1および2が知られている。
特許文献1は、内輪、外輪、およびこの内輪と外輪と間に介在した転動体としての複数の玉と、この複数の玉を周方向に沿って所定間隔毎に保持する保持器と、前記内輪と外輪と間の環状空間の軸方向一方端を密封するシールと、保持器の回転を案内する外輪の案内面に隣接した環状溝に近接するように設けられ、グリースを溜めた環状のグリース貯留部材とを備える転がり軸受装置を開示している。
特許文献2は、内輪、外輪、およびこれら内外輪の軌道面間に介在した複数の転動体と、外輪に接して設けられたグリース溜り形成部品と、グリース溜りから外輪軌道面の付近まで連通して、隙間を外輪内径面に沿って形成する隙間形成片とを備える転がり軸受を開示している。
国際公開第2010/010897号 特開2005−180629号公報
グリース封入タイプの転がり軸受装置を使用し続けると、グリース溜り内のグリースに含まれる基油が供給されるのに伴い、グリース溜りと軸受との間の連通路付近において割れ(空隙)が生じる場合がある。この割れが周方向全周に亘って連なると、グリース溜りにグリースが残っているにも拘らず、転がり軸受への基油の供給が途絶えるという不具合が発生する。基油の供給が途絶えた場合、転がり軸受内の基油が完全に消費されると軸受の潤滑性能が失われるため、その後は転がり軸受装置を長期に亘って使用することが困難である。
一方、特許文献2には、外輪と隙間形成片との間に微小な隙間が形成された構造によって、グリースの基油を外輪軌道面の付近まで供給できるようにし、軸受の潤滑性能の高寿命化を図る試みが開示されている。しかしながら、この特許文献2に開示の技術では、隙間形成片の形状を精密に設計して微小な隙間を形成する必要があるため、構造が複雑化するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造で、グリースに含まれる基油を長期に亘って軸受に供給し続けることができ、これにより、長寿命化が実現された転がり軸受装置を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、内輪(5)、外輪(6)、これら内外輪間に配置された複数の転動体(7)、および外周面を有し前記複数の転動体を転動可能に保持する保持器を有する転がり軸受(3)と、前記転がり軸受の軸方向一方側に隣接されており、周方向に沿う溝状に形成されて、グリース(G)が貯留されたグリース溜り(25)、および前記グリース溜りと前記転がり軸受内部とを連通させる流通路(24)が形成された間座(4,15,16,18)とを含み、前記間座は、前記グリース溜りの内周を区画する環状壁面(23,23A)を有し、前記環状壁面の前記グリース溜りの前記軸方向の前記転がり軸受側の端部は、前記間座の前記転がり軸受に対向する対向端面(16A)に連続しており、前記環状壁面の全域が平坦な円筒面で形成されており、前記環状壁面の径方向寸法が、前記保持器の前記外周面の最大の径方向寸法より大きい、転がり軸受装置(1)を提供する。
請求項2に記載の発明は、前記環状壁面は、前記間座の軸線を中心とする円筒面(23)を有する、請求項1に記載の転がり軸受装置である。
請求項3に記載の発明は、前記環状壁面は、前記転がり軸受側に向かうに従って縮径する、前記間座の軸線を中心とする円錐状面(23A)を有する、請求項1に記載の転がり軸受装置である。
請求項4に記載の発明は、前記グリース溜りの内周が、前記間座の軸方向における断面視で直線状に構成されており、前記グリース溜りは、前記間座の軸方向における前記転がり軸受側の径方向寸法が、前記間座の軸方向における前記転がり軸受側の反対側と、同じ又は大きい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の転がり軸受装置である。
なお、前記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明によれば、環状壁面は、間座の転がり軸受に対向する対向端面に連続している。また、環状壁面は、グリース溜りの間座の軸方向の転がり軸受側の端部から、グリース溜りの軸方向の転がり軸受側と反対側に延びている。さらに、環状壁面の全域が平坦面によって形成されている。グリース溜りのグリースに含まれる基油は、グリース溜りの内部を流通路に向けて移動するのであるが、環状壁面の全域が平坦面によって形成されているので、グリース溜りの内部に形成される基油の流れは、環状壁面に沿う一方向の流れのみである。すなわち、グリース溜りの内部において、基油の流れ易さに分布が生じるのを回避できる。したがって、グリース割れの発生を効果的に抑制または防止できる。これにより、グリースに含まれる基油を転がり軸受に長期に亘って供給し続けることができ、転がり軸受の潤滑性能の高寿命化を図ることができる。しかも、グリース溜りを区画する環状壁面の全域を平坦面に形成するだけでよいので、転がり軸受装置の構造が複雑化することを防止することもできる。
本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 図1の要部を拡大した断面図である。 参考形態に係る、グリースに含まれる基油の流れを説明するための拡大図である。 本発明の変形例に係る転がり軸受装置の断面図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受装置1の断面図である。
転がり軸受装置1は、たとえば工作機械の主軸(転がり軸受が支持される軸)2を支持する装置である。
図1を参照して、転がり軸受装置1は、アンギュラ玉軸受からなる転がり軸受3と、転がり軸受3に隣接して設けられた本発明の間座の例としてのグリース貯留部材4とを含む。
図1に示すように、転がり軸受3は、主軸2に外嵌された内輪5と、工作機械のハウジング(図示しない)に内嵌された外輪6と、内輪5と外輪6との間に介在する転動体7と、複数の転動体7を周方向Yに一定間隔おきに保持する円筒状の保持器8と、内輪5と外輪6と間の環状空間の軸方向(主軸2の軸方向)Xの一方端(図1の右端であって、グリース貯留部材4とは反対側の端部)を密封するシール9とを含む。図1では、転がり軸受3としてアンギュラ型の玉軸受を採用しているが、これに代えて深溝玉軸受を採用してもよく、その他、円筒ころ軸受や円錐ころ軸受等を用いてもよい。
内輪5の外周の軸方向Xの中央部には、転動体7を転走させるための内輪軌道面10が形成されている。また、内輪5の外周の軸方向Xの両端部には、第1シール溝11が形成されている。軸方向Xに関してグリース貯留部材4から遠い側(図1の右側)の第1シール溝11には、シール9の内周部(シールリップ)が嵌っている。
外輪6の内周の軸方向Xの中央部には、転動体7を転走させるための外輪軌道面12が形成されている。外輪6の内周の軸方向Xの両端部には、第2シール溝13が形成されている。軸方向Xに関してグリース貯留部材4から遠い側(図1の右側)の第2シール溝13には、シール9の外周部(シールリップ)が嵌っている。
軸方向Xに関してグリース貯留部材4に近い側(図1の左側)の第2シール溝13は、グリースGを溜めるための環状溝14として機能する。環状溝14は、外輪6のグリース貯留部材4に近い側の端部に形成された環状の段部28によって構成されている。段部28は、外輪軌道面12につながっている。環状溝14には予め初期潤滑用のグリースGが充填されている。
図1に示すように、グリース貯留部材4は、主軸2に外嵌された内輪間座15と、内輪間座15との間に環状空間17が形成されるように内輪間座15を取り囲んで形成され、工作機械のハウジング(図示しない)に内嵌された外輪間座16と、内輪間座15と外輪間座16との間の環状空間17に配置されたグリース収容環18とを含む。
内輪間座15は、主軸2の外周面に接する円筒状に形成されている。主軸2に外嵌された内輪間座15は、図1に示すように、軸方向Xの一方側端面(図1の右端面)が内輪5の端面に接した状態で位置決めされている。この位置決めは、内輪5および内輪間座15が連なった円筒体を、軸方向Xの両側から挟み込む間座K1,K2によってなされている。間座K1,K2は、それぞれ、主軸2に固定されている。
外輪間座16は、筒状の周壁19および当該周壁19の軸方向の一端側周縁(図1の右端縁)から径方向内側に延びる円環板状の底壁20を一体的に有する有底円筒状に形成されている。底壁20の中央開口を介して外輪間座16を内輪間座15に外嵌することによって、外輪間座16と内輪間座15との間には、転がり軸受3に対向する側が開放され、その反対側が底壁20で閉塞された環状空間17が区画されている。なお、以下において「外輪間座16の軸方向」とは、外輪間座16の周壁19の軸方向を指すものとし、この実施形態では、主軸2の軸方向Xに一致する。
また、外輪間座16は、図1に示すように、軸方向の転がり軸受3側の端面(図1の右端面)が外輪6の端面に接した状態で位置決めされている。この位置決めは、たとえば、ハウジング(図示しない)に固定された位置決め部材(図示しない)によってなされている。
グリース収容環18は、環状空間17の内周面を形成する内輪間座15に沿う筒状部21と、当該筒状部21の、外輪間座16の軸方向の転がり軸受3と反対側(図1の左側)の周縁から、径方向外側に延びる円環板状の奥側フランジ部22とを一体的に有している。外輪間座16の周壁19、グリース収容環18を構成する筒状部21および奥側フランジ部22によって、転がり軸受3に面する開口24を有する断面略コ字環状のグリース溜り25が区画されている。
奥側フランジ部22は、環状空間17にグリース収容環18を収容したときに、その外周面が外輪間座16の周壁19に接するように、環状空間17にほぼ収まる径で形成されている。
一方、筒状部21は、奥側フランジ部22よりも小径を有する環状壁面23を有している。環状壁面23によって、グリース溜り25の内周が区画されている。環状壁面23の、外輪間座16の軸方向の転がり軸受3側の端部は、グリース収容環18の、保持器8に対向する対向端面18Aに連続している。また、環状壁面23の、外輪間座16の軸方向の転がり軸受3と反対側の端部は、奥側フランジ部22に接続されている。さらに、環状壁面23の全域が、外輪間座16の中心軸線を中心とする円筒面によって形成されている。換言すると、グリース溜り25の内周が、外輪間座16の軸方向における断面視で直線状に構成されており、グリース溜り25は、外輪間座16の軸方向の転がり軸受3側の径方向寸法が、外輪間座16の軸方向の転がり軸受3側の反対側の径方向寸法と同じである。
環状壁面23の、外輪間座16の軸方向の転がり軸受3側の端部(図1の右端部)は、転がり軸受3の内部、すなわち内輪5と外輪6との間に入り込んで、環状溝14の内方領域に位置している。環状壁面23の軸方向の転がり軸受3側の端部と環状溝14とによって区画される円環状の隙間が、グリース溜り25と転がり軸受3の内部(環状溝14)とを流通可能にする本発明の流通路の例としての開口24を形成している。
また、グリース貯留部材4には、外輪間座16の底壁20およびグリース収容環18の筒状部21に跨って形成されたねじ穴26が形成されている。ねじ穴26のねじにボルト27の螺合部を螺合することによって、グリース収容環18は外輪間座16に固定されている。ねじ穴26は、外輪間座16の径方向から見て、グリース溜り25の位置と部分的にオーバーラップしている。ねじ穴26を、奥側フランジ部22ではなく肉厚の筒状部21に設けているので、奥側フランジ部22に設ける場合と比較して、ねじ穴26の深さを長く設けることができる。これにより、ボルト27による固定を強固に行うことができる。
グリース溜り25および環状溝14に充填されたグリースGとしては、ウレア化合物、Baコンプレックス石鹸またはLiコンプレックス石鹸等を増ちょう剤とし、エステル、ポリアルファオレフィン等を基油としたものを用いることができる。転がり軸受3に対して基油を長期に亘って供給するためにはグリースGをグリース溜り25内に留めておく必要があるから、グリースGの流動を抑制すべく、グリースGにはある程度の粘性を持たせておくことが好ましい。
図2は、図1の要部を拡大した断面図である。図2を参照しつつ、グリース溜り25に充填されたグリースGの基油の流れを説明する。
図2に示すように、転がり軸受装置1では、転がり軸受3の環状溝14に初期潤滑用のグリースGが充填されていると共に、グリース溜り25に補給用のグリースGが充填されている。この環状溝14のグリースGとグリース溜り25のグリースGとは、互いに繋がっている。そのため、転がり軸受3の運転によって環状溝14内のグリースGの基油が消費されると、その消費に従って、グリース溜り25に溜められたグリースGの基油が、転がり軸受3側へと浸透移動する。
この場合、図2に実線矢印で示すように、グリース溜り25の奥側から開口24へと向かう外輪間座16の軸方向に基油の流れが形成される。
図3は、参考形態に係る、グリースGに含まれる基油の流れを説明するための拡大図である。図1および図2に示す各部と共通する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図3に示す転がり軸受装置201は、以下に述べるようなグリース収容環218を備えている。グリース収容環218は、内輪間座15に沿う円筒部221と、円筒部221の、外輪間座16の軸方向の転がり軸受(図示しない)と反対側(図3の左側)の周縁から径方向外側に延びる円環板状の奥側フランジ部222と、円筒部221の、外輪間座16の軸方向の転がり軸受側(図3の右側)の周縁から径方向外側に延びる円環板状の供給側フランジ部223とを一体的に有している。外輪間座16の周壁19、グリース収容環218を構成する円筒部221、奥側フランジ部222および供給側フランジ部223によって、転がり軸受に対向する開口224を有する環状一体なグリース溜り225が区画されている。
このようなグリース溜り225では、図3に実線矢印で示すように、通常、外輪間座16の軸方向他方側(図3の左側)から軸方向一方側(転がり軸受側。図3の右側)へ向かう基油の流れが形成されているのであるが、グリース溜り225において開口224よりも径方向内側でかつ供給側フランジ223に近い領域では、供給側フランジ223の内壁に沿って、外輪間座16の径方向内側から径方向外側に向かう、別の基油の流れも形成されている。
図3に示す転がり軸受装置201を使用し続けると、開口224付近においてグリース割れが生じる場合がある。このようなグリース割れの発生のメカニズムの一つとして、本願発明者は次のようなメカニズムを考えている。すなわち、グリース溜り225の開口224付近において、互いに交差する向きを有する、外輪間座16の軸方向他方側(図3の左側)から軸方向一方側(図3の右側)へ向かう基油の流れと、外輪間座16の径方向内側から径方向外側に向かう基油の流れとが、互いに干渉する結果、開口224における基油の流速が低下し、これによって、グリース割れが発生する、というものである。すなわち、グリース収容環218が供給側フランジ部223を含むことから、グリース溜り225内に気油の流れ易さに分布が生じており、これがグリース割れの発生の一因になっている、と本願発明者は考えている。
図2に戻って、環状壁面23は、グリース収容環18の、保持器8に対向する対向端面18Aと、奥側フランジ部22とを接続している。また、環状壁面23の全域が円筒面によって形成されている。グリース溜り25のグリースGに含まれる基油は、グリース溜り25の内部を流通路24に向けて移動するのであるが、環状壁面23の全域が円筒面によって形成されているので、グリース溜り25の内部に形成される基油の流れは、環状壁面23に沿う一方向の流れのみである。すなわち、グリース溜り25の内部において、基油の流れ易さに分布が生じるのを回避できる。したがって、グリース割れの発生を効果的に抑制または防止できる。これにより、グリースGに含まれる基油を転がり軸受3に長期に亘って供給し続けることができ、転がり軸受3の潤滑性能の高寿命化を図ることができる。しかも、グリース溜り25を区画する環状壁面23の全域を平坦面に形成するだけでよいので、転がり軸受装置1の構造が複雑化することを防止することもできる。
図4は、本発明の変形例に係る転がり軸受装置の断面図である。
図4に示す変形例では、環状壁面23Aによって、グリース溜り25の内周が区画されている。環状壁面23Aの、外輪間座16の軸方向の転がり軸受3側の端部は、グリース収容環18の、保持器8に対向する対向端面18Aに連続している。また、環状壁面23Aの、外輪間座16の軸方向の転がり軸受3と反対側の端部は、奥側フランジ部22に接続されている。筒状部21の環状壁面23Aの全域が、外輪間座16の中心軸線を中心とする円錐状面によって形成されている。この円錐状面は、外輪間座16の軸方向の転がり軸受3側に向かうに従って縮径している。換言すると、グリース溜り25の内周が、外輪間座16の軸方向における断面視で直線状に構成されており、グリース溜り25は、外輪間座16の軸方向の転がり軸受3側の径方向寸法が、外輪間座16の軸方向の転がり軸受3側の反対側の径方向寸法よりも大きい。環状壁面23Aの外輪間座16の軸方向の転がり軸受3側の端部と環状溝14とによって区画される円環状の隙間が、開口24を形成している。
環状壁面23Aは、グリース収容環18の、保持器8に対向する対向端面18Aと、奥側フランジ部22とを接続している。環状壁面23Aの全域が円錐状面で形成されているので、グリース溜り25の内部に形成される基油の流れは、環状壁面23Aに沿う一方向の流れ(図4に実線矢印で示す)のみである。したがって、グリース溜り25の内部において、基油の流れ易さに分布が生じるのを回避できる。そのため、グリース割れの発生を効果的に抑制または防止できる。これにより、グリースGに含まれる基油を転がり軸受3に長期に亘って供給し続けることができ、転がり軸受3の潤滑性能の高寿命化を図ることができる。しかも、グリース溜り25を区画する環状壁面23Aの全域を円錐状面に形成するだけでよいので、転がり軸受装置1の構造が複雑化することを防止することもできる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、グリース溜り25の例として、グリース溜り25が環状で一体である場合を例に挙げて説明したが、グリース溜り25は、外輪間座16の周方向に沿って複数室に分離された構造であってもよい。
また、前述の実施形態では、内輪5および内輪間座15が、主軸2に伴って回転する回転側であり、外輪6および外輪間座16が、ハウジング(図示しない)に固定される静止状態にある固定側である場合を例に挙げて説明した。しかし、外輪6および外輪間座16を回転側とし、内輪5および内輪間座15を固定側とする場合にも、本願発明を適用できる。
その他、特許請求の範囲内で種々の変更を加えることが可能である。
1…転がり軸受装置、3…転がり軸受、4…グリース貯留部材、5…内輪、6…外輪、7
…転動体、15…内輪間座、16…外輪間座、18…グリース収容環、21…筒状部、22…奥側フランジ部、23…環状壁面、23A…環状壁面、24…開口、25…グリース溜り

Claims (4)

  1. 内輪、外輪、これら内外輪間に配置された複数の転動体、および外周面を有し前記複数の転動体を転動可能に保持する保持器を有する転がり軸受と、
    前記転がり軸受の軸方向一方側に隣接されており、周方向に沿う溝状に形成されて、グリースが貯留されたグリース溜り、および前記グリース溜りと前記転がり軸受内部とを連通させる流通路が形成された間座とを含み、
    前記間座は、前記グリース溜りの内周を区画する環状壁面を有し、
    前記環状壁面の前記グリース溜りの前記軸方向の前記転がり軸受側の端部は、前記間座の前記転がり軸受に対向する対向端面に連続しており、
    前記環状壁面の全域が平坦な円筒面で形成されており、前記環状壁面の径方向寸法が、前記保持器の前記外周面の最大の径方向寸法より大きい、転がり軸受装置。
  2. 前記環状壁面は、前記間座の軸線を中心とする円筒面を有する、請求項1に記載の転がり軸受装置。
  3. 前記環状壁面は、前記転がり軸受側に向かうに従って縮径する、前記間座の軸線を中心とする円錐状面を有する、請求項1に記載の転がり軸受装置。
  4. 前記グリース溜りの内周が、前記間座の軸方向における断面視で直線状に構成されており、
    前記グリース溜りは、前記間座の軸方向における前記転がり軸受側の径方向寸法が、前記間座の軸方向における前記転がり軸受側の反対側と、同じ又は大きい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の転がり軸受装置。
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