JP6459755B2 - マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法 Download PDF

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Description

本発明は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法に関する。
LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、縮小投影型露光装置を用いて、石英上に形成された高精度の原画パターン(マスク、或いは特にステッパやスキャナで用いられるものはレチクルともいう。)をウェーハ上に縮小転写する手法が採用されている。高精度の原画パターンは、電子ビーム描画装置によって描画され、所謂、電子ビームリソグラフィ技術が用いられている。
電子ビーム描画装置として、例えば、マルチビームを用いて一度に多くのビームを照射し、スループットを向上させたマルチビーム描画装置が知られている。このマルチビーム描画装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームが、複数の穴を有するアパーチャ部材を通過することでマルチビームが形成され、各ビームがブランキングプレート(ブランキングアパーチャアレイ)においてブランキング制御される。遮蔽されなかったビームが、光学系で縮小され、描画対象のマスク上の所望の位置に照射される。
ブランキングプレートには、複数の穴が形成された基板と、各穴の周囲に形成されたビームを偏向するブランカと、ブランカへの電圧の印加を行う制御回路部とが設けられている。計算機が、ユーザにより作成されたレイアウトデータを描画装置の描画フォーマットに変換し、各ビームをオン/オフ制御するためのブランキング制御データを生成すると、このブランキング制御データは、制御回路部により転送される。ブランカには、転送されてきたブランキング制御データに基づく偏向電圧が印加され、所望の時間ビームがオンになる。
制御回路部によるブランキング制御データの転送処理において、転送エラーが発生するおそれがある。転送エラーが発生すると、ビームのオン/オフが正しく制御されず、描画精度が低下し、パターンエラーが生じ得るという問題があった。
特開2007−19246号公報 特開平8−337014号公報
本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、データの転送エラーを検出し、転送エラー発生時にデータを再送するマルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置は、試料を載置する、連続移動可能なステージと、荷電粒子ビームを放出する放出部と、複数の開口部が形成され、前記複数の開口部全体が含まれる領域に前記荷電粒子ビームの照射を受け、前記複数の開口部を前記荷電粒子ビームの一部がそれぞれ通過することにより、マルチビームを形成するアパーチャ部材と、前記アパーチャ部材の複数の開口部を通過したマルチビームのうち、それぞれ対応するビームのオン/オフを切り替えるブランキング偏向を行う複数のブランカが配置されたブランキングプレートと、ブランキング偏向されたビームを、前記ステージの移動に追従して各ビームの描画位置に偏向する偏向器と、ビーム毎に、複数回のショットの各々について、ビームのオン/オフを切り替えるブランキング制御データを生成し、前記ブランキング制御データを前記ブランキングプレートへ送信すると共に、各ビームが対応する描画位置に偏向されるように前記偏向器を制御する制御部と、前記ブランキングプレートへ送信した前記ブランキング制御データを記憶する記憶部と、を備え、前記ブランキングプレートは、各ブランカに対応し、直列接続された複数の第1バッファと、前記第1バッファと、前記第1バッファに対応するブランカとの間で直列接続された複数段の第2バッファと、前記第1バッファ及び各段の第2バッファに格納されているデータのエラー検出を行う誤り検出部と、を有し、前記ブランキング制御データが、前記第1バッファ及び前記第2バッファを介して対応するブランカに転送されるようになっており、前記制御部は、前記誤り検出部によりエラーが検出された場合、該エラーが検出されたショット、及びこのショットよりショット順序が後のショットについて、ブランキング制御データを前記ブランキングプレートへ再送することを特徴とするものである。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置において、前記制御部は、各ショットのブランキング制御データが、前記第1バッファ、又は前記複数段の第2バッファの何段目まで転送されているかを監視することを特徴とする。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置は、前記ブランキング制御データの再送と並行して、前記エラーが検出されたショットよりショット順序が前のショットについての描画を行うことを特徴とする。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置において、前記制御部は、前記偏向器がビームを所定の描画位置へ偏向できなくなると判定した場合、描画を中断し、ステージ位置を戻すリカバー処理を行うことを特徴とする。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画方法は、荷電粒子ビームによるマルチビームのビーム毎に、複数回のショットの各々について、ビームのオン/オフを切り替えるブランキング制御データをブランキングプレートへ出力する工程と、前記ブランキング制御データを、各ブランカに対応し、直列接続された複数の第1バッファ、及び前記第1バッファと、前記第1バッファに対応するブランカとの間で直列接続された複数段の第2バッファを順次転送させる工程と、ブランカが、前記第1バッファ及び前記第2バッファを介して転送されてきた前記ブランキング制御データに基づいて、ビームのオン/オフ切り替えを行う工程と、前記第1バッファ及び各段の第2バッファに格納されているデータのエラー検出を行う工程と、エラーが検出された場合、該エラーが検出されたショット、及びこのショットよりショット順序が後のショットについて、ブランキング制御データを前記ブランキングプレートへ再送する工程と、を備えるものである。
本発明によれば、データの転送エラーを検出し、転送エラー発生時にデータを再送することで描画精度の低下を防止できる。
本発明の実施形態による描画装置の概略構成図である。 電子ビームによる描画方法を説明する図である。 製品パターン領域及び周縁領域を示す図である。 テストパターンの例を示す図である。 パターン検査装置の概略構成図である。 本発明の実施形態によるエラー検出方法を説明するフローチャートである。 データ再送処理の例を示す図である。 データ再送処理の例を示す図である。 データ再送処理の例を示す図である。 データ再送処理の例を示す図である。 データ再送処理の例を示す図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは電子ビームに限るものでなく、イオンビーム等の荷電粒子ビームでもよい。
図1は、本実施形態における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置の一例である。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、アパーチャ部材203、ブランキングプレート204、縮小レンズ205、制限アパーチャ部材206、対物レンズ207、偏向器208及び209が配置されている。
描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画対象基板となるマスク等の試料101が配置される。試料101には、半導体装置を製造する際の露光用マスク、或いは、半導体装置が製造される半導体基板(シリコンウェハ)等が含まれる。また、試料101には、レジストが塗布された、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。XYステージ105上には、さらに、XYステージ105の位置測定用のミラー210が配置される。
制御部160は、制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、デジタル・アナログ変換(DAC)アンプ132,134、ステージ位置検出器139、及び磁気ディスク装置等の記憶装置140を有している。制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、ステージ位置検出器139及び記憶装置140は、バスを介して互いに接続されている。記憶装置140には、描画データが外部から入力され、格納されている。偏向制御回路130には、DACアンプ132,134が接続される。DACアンプ132は偏向器209に接続され、DACアンプ134は偏向器208に接続される。
制御計算機110は、描画データ処理部50、描画制御部52、再送処理部54、及びリカバー処理部56を備える。制御計算機110の各部の機能は、ハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアで実現されてもよい。制御計算機110に入出力される情報および演算中の情報はメモリ112にその都度格納される。また、メモリ112は、後述するブランキング制御データを格納する。メモリ112とは異なるメモリにブランキング制御データを格納してもよい。
図2は、アパーチャ部材203の構成を示す概念図である。図2に示すように、アパーチャ部材203には、縦(y方向)m列×横(x方向)n列(m,n≧2)の穴(開口部)22が所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。図2では、縦横(x,y方向)に512×512列の穴22が形成される。各穴22は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、同じ外径の円形であっても構わない。これらの複数の穴22を電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチビーム20が形成されることになる。ここでは、縦横(x,y方向)が共に2列以上の穴22が配置された例を示したが、これに限るものではない。例えば、縦横(x,y方向)どちらか一方が複数列で他方は1列だけであっても構わない。また、穴22の配列の仕方は、図2のように、縦横が格子状に配置される場合に限るものではない。例えば、縦方向(y方向)k段目の列と、k+1段目の列の穴同士が、横方向(x方向)にずれて配置されてもよい。
図3は、ブランキングプレート204の構成を示す断面図である。図3に示すように、ブランキングプレート204は、支持台33上に配置されたシリコン等からなる半導体基板31を有する。基板31の中央部は、裏面側から薄く削られ、薄膜のメンブレン領域30に加工されている。メンブレン領域30を取り囲む周囲は、厚膜の外周領域32となる。メンブレン領域30の上面と外周領域32の上面とは、(ほぼ)面一になるように形成される。基板31は、外周領域32の裏面で支持台33上に保持される。支持台33の中央部は開口しており、メンブレン領域30は、支持台33の開口部の上方に位置している。
メンブレン領域30には、図2に示したアパーチャ部材203の各穴22に対応する位置にマルチビームの各ビームが通過する通過孔25(開口部)が開口される。そして、メンブレン領域30上には、各通過孔25の近傍に、通過孔25を挟んでビームを偏向するブランキング偏向用の電極24,26の組(ブランカ:ブランキング偏向器)が配置される。また、メンブレン領域30上の各通過孔25の近傍には、各通過孔25用の例えば電極24に偏向電圧を印加する制御回路41(ロジック回路)が配置される。各ビーム用の2つの電極24,26の他方(例えば、電極26)は、接地される。
各制御回路41は、後述するブランキング制御データ用の配線や、電源用の配線、制御クロック用の配線等が接続される。マルチビームを構成するそれぞれのビーム毎に、電極24,26と制御回路41とが設けられる。外周領域32上には、後述する誤り検出回路28や、外部との信号の送受信のためのパッド29が配置される。
各通過孔25を通過する電子ビーム20は、それぞれ独立に、2つの電極24,26に印加される電圧によって偏向される。この偏向によってブランキング制御が行われる。このように、複数のブランカが、アパーチャ部材203の複数の穴22(開口部)を通過したマルチビームのうち、それぞれ対応するビームのブランキング偏向を行う。
図4は、制御回路41の内部構成を示す概念図である。制御回路41は、ブランカ毎に設けられており、第1バッファ60と、複数の第2バッファ62と、ドライバ64とを有する。ブランキングプレート204では、複数のブランカ、例えば行列状に配列された複数のブランカのうち、同じ行又は同じ列に並ぶ複数のブランカがグループ化される。図4では一行のブランカが1つのグループを構成している。同一グループ内のブランカに対応する第1バッファ60が直列接続されている。最前段の第1バッファ60には、パッド29を介してブランキング制御データが入力される。ブランキング制御データは、クロック信号CLK0に基づいて後段側の第1バッファ60へ順次転送される。
制御回路41において、第1バッファ60とドライバ64との間に、直列接続された複数の第2バッファ62が設けられている。最前段の第2バッファ62には第1バッファ60の出力が入力される。最後段の第2バッファ62の出力がドライバ64に入力される。第1バッファ60から出力されたブランキング制御データは、クロック信号に基づいて複数段の第2バッファ62を順次転送され、ドライバ64に入力される。図4は第2バッファ62が3段設けられる構成を示し、ブランキング制御データはクロック信号CLK1〜CLK3に基づいて、後段側へ順次転送される。
ドライバ64は、例えばANDゲートで構成されており、ブランキング制御データとBLK信号(ゲート信号)とに基づいて偏向制御電圧がブランカ(電極24)に印加され、ビームのオン/オフが切り替えられる。これにより、ビームの照射時間(照射量)が制御される。
第1バッファ60及び第2バッファ62に格納されているデータ(格納値)は、ブランキングプレート204に設けられた誤り検出回路28へ出力される。誤り検出回路28は、パリティチェック又はチェックサムの計算により、バッファに格納されているデータの誤りの有無を検出する。誤り検出回路28は、第1バッファ60にデータ誤りがあるか、及び何段目の第2バッファ62にデータ誤りがあるかを検出し、検出結果を制御計算機110へ出力する。
図5は、描画動作の一例を説明するための概念図である。図5に示すように、試料101の描画領域30は、例えば、y方向に向かって所定の幅で短冊状の複数のストライプ領域32に仮想分割される。かかる各ストライプ領域32は、描画単位領域となる。まず、XYステージ105を移動させて、第1番目のストライプ領域32の左端、或いはさらに左側の位置に一回のマルチビーム20の照射で照射可能な照射領域34が位置するように調整し、描画が開始される。
第1番目のストライプ領域32を描画する際には、XYステージ105を例えば−x方向に移動させることにより、相対的にx方向へと描画を進めていく。XYステージ105は一定速度で例えば連続移動させる。XYステージ105の移動速度は、ビームの照射時間や、DACアンプの整定時間に基づいて決定される。
第1番目のストライプ領域32の描画終了後、ステージ位置を−y方向に移動させて、第2番目のストライプ領域32の右端、或いはさらに右側の位置に照射領域34が相対的にy方向に位置するように調整し、今度は、XYステージ105を例えばx方向に移動させることにより、−x方向にむかって同様に描画を行う。第3番目のストライプ領域32では、x方向に向かって描画し、第4番目のストライプ領域32では、−x方向に向かって描画するといったように、交互に向きを変えながら描画することで描画時間を短縮できる。
但し、かかる交互に向きを変えながら描画する場合に限らず、各ストライプ領域32を描画する際、同じ方向に向かって描画を進めるようにしても構わない。1回のショットでは、アパーチャ部材203の各穴22を通過することによって形成されたマルチビームによって、最大で各穴22と同数の複数のショットパターンが一度に形成される。
図6は、本実施形態における描画方法の要部工程を示すフローチャートである。まず、照射時間算出工程(S102)として、描画データ処理部50は、記憶装置140から描画データを読み出し、試料101の描画領域、或いは描画されるチップ領域がメッシュ状に仮想分割された複数のメッシュ領域のメッシュ領域毎にその内部に配置されるパターンの面積密度を算出する。例えば、まず、試料101の描画領域、或いは描画されるチップ領域を所定の幅で短冊上のストライプ領域に分割する。そして、各ストライプ領域を上述した複数のメッシュ領域に仮想分割する。メッシュ領域のサイズは、例えば、ビームサイズ、或いは、それ以下のサイズであると好適である。例えば、10nm程度のサイズにすると好適である。描画データ内に定義された複数の図形パターンをメッシュ領域に割り当て、メッシュ領域毎に配置される図形パターンの面積密度を算出する。
続いて、描画データ処理部50は、所定のサイズのメッシュ領域毎に、1ショットあたりの電子ビームの照射時間(ショット時間)Tを算出する。多重描画を行う場合には、各階層における1ショットあたりの電子ビームの照射時間Tを算出すればよい。基準となる照射時間Tは、算出されたパターンの面積密度に比例して求めると好適である。また、最終的に算出される照射時間Tは、図示しない近接効果、かぶり効果、ローディング効果等の寸法変動を引き起こす現象に対する寸法変動分を照射量によって補正した補正後の照射量に相当する時間にすると好適である。
照射時間Tを定義する複数のメッシュ領域とパターンの面積密度を定義した複数のメッシュ領域とは同一サイズであってもよいし、異なるサイズで構成されても構わない。異なるサイズで構成されている場合には、線形補間等によって面積密度を補間した後、各照射時間Tを求めればよい。メッシュ領域毎の照射時間Tは、照射時間マップに定義され、照射時間マップが例えばメモリ112に格納される。
次に、配列加工工程(ステップS104)として、描画データ処理部50は、各ビームが照射するメッシュ領域の照射時間を読み出し、直列接続される複数の第1バッファ60の図4に示す一行の組毎に、ビームの照射時間に対応するブランキング制御データを、第1バッファ60によって転送される順に並ぶように加工する。直列接続される複数の第1バッファ60の組のうち、後段側の第1バッファ60用のデータから順に並ぶように配列加工する。
データ転送工程(ステップS106)として、描画制御部52が、各ビームのショット毎に、直列接続される複数の第1バッファ60の組に順序が加工されたブランキング制御データを偏向制御回路130に出力するとともに、メモリ112に格納する。出力されるブランキング制御データには、パリティビット等の誤り検出符号が付加される。偏向制御回路130は、ショット毎に、直列接続された第1バッファ60の最前段へブランキング制御データを出力する。また、偏向制御回路130は、描画制御部52の指示に基づき、データ転送のためのクロック信号CLK0〜CLK3を出力する。
図4に示すように、第1バッファ60は、クロック信号CLK0に基づいて、ブランキング制御データを後段の第1バッファ60に転送する。最後段の第1バッファ60までブランキング制御データが転送された後、クロック信号CLK1に基づいて、第1バッファ60に格納されているデータが、同一の制御回路41内の最前段の第2バッファ62に格納される。
その後、クロック信号CLK2、CLK3に基づいて、ブランキング制御データは後段の第2バッファ62へ順次転送される。同一段の第2バッファ62には、同一回のショットに対応するブランキング制御データが格納される。ドライバ64は、最後段の第2バッファ62に格納されたブランキング制御データに基づいてブランカの電極24に電圧を印加する。これにより、ブランキング制御データで示される照射時間の間、ビームをオンにすることができる。
描画工程(ステップS108)では、マルチビーム20の各ビームの描画位置をまとめて一緒にXYステージ105の移動に追従するようにビーム偏向によるトラッキング制御が行われる。具体的には、ステージ位置検出器139が、ミラー210にレーザを照射して、ミラー210から反射光を受光することでXYステージ105の位置を測長する。測長されたXYステージ105の位置は、制御計算機110に出力される。制御計算機110内では、描画制御部52がXYステージ105の位置情報を偏向制御回路130に出力する。偏向制御回路130内では、XYステージ105の移動に合わせて、XYステージ105の移動に追従するようにビーム偏向するための偏向量データ(トラッキング偏向データ)を演算する。デジタル信号であるトラッキング偏向データは、DACアンプ134に出力され、DACアンプ134は、デジタル信号をアナログ信号に変換の上、増幅して、トラッキング偏向電圧として偏向器208に印加する。
描画部150は、マルチビームの各ビームの描画位置をまとめて一緒にXYステージ105の移動に追従するようにビーム偏向によるトラッキング制御を行いながら、予め設定された最大描画時間内のそれぞれ対応する描画時間、各ビームの描画位置にマルチビーム20のうちONビームのそれぞれ対応するビームを照射する。具体的には以下のように動作する。
電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202によりほぼ垂直にアパーチャ部材203全体を照明する。アパーチャ部材203には、矩形の複数の穴(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴22が含まれる領域を照明する。複数の穴22の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかるアパーチャ部材203の複数の穴22をそれぞれ通過することによって、例えば矩形形状の複数の電子ビーム(マルチビーム)20が形成される。マルチビーム20は、ブランキングプレート204のそれぞれ対応するブランカ内を通過する。かかるブランカは、ブランキング制御データ及びBLK信号(ゲート信号)に基づいて、複数の電子ビーム20のオン/オフを個別に切り替える。
ブランキングプレート204を通過したマルチビーム20は、縮小レンズ205によって、縮小され、制限アパーチャ部材206に形成された中心の穴に向かって進む。ここで、ブランキングプレート204のブランカによってビームOFFとなるように偏向された電子ビーム20は、制限アパーチャ部材206(ブランキングアパーチャ部材)の中心の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ部材206によって遮蔽される。一方、ブランキングプレート204のブランカによってビームオンとなるように偏向された電子ビーム20は、図1に示すように制限アパーチャ部材206の中心の穴を通過する。
このように、制限アパーチャ部材206は、個別ブランキング機構によってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する。そして、ビームONになってからビームOFFになるまでに形成された、制限アパーチャ部材206を通過したビームにより、1回分のショットのビームが形成される。
制限アパーチャ部材206を通過したマルチビーム20は、対物レンズ207により焦点が合わされ、所望の縮小率のパターン像となり、偏向器209によって、制限アパーチャ部材206を通過した各ビーム(マルチビーム20全体)が同方向にまとめて偏向され、各ビームの試料101上のそれぞれの描画位置(照射位置)に照射される。また、XYステージ105が例えば連続移動している時、ビームの描画位置(照射位置)がXYステージ105の移動に追従するように偏向器208によってトラッキング制御される。
偏向器209によって偏向可能な領域が主偏向領域であり、偏向器208により、この主偏向領域内で、XYステージ105の移動に追従しながら複数のショットの位置がトラッキング制御される。1つの主偏向領域における全てのショットが終了すると、XYステージ105のトラッキング処理が停止する。そして、次の主偏向領域の位置が決められると、再びトラッキング処理が開始し、XYステージ105の移動に追従しながら複数のショットの位置が制御される。
偏向器208によるトラッキング可能な範囲には制限があり、1つの主偏向領域内の全てのショットを、そのトラッキング可能範囲内で終える必要がある。ステージ速度は、トラッキング可能範囲、主偏向領域内のショット数、ショット時間、DACアンプ134のセトリング時間によって決定される。
一度に照射されるマルチビーム20は、理想的にはアパーチャ部材203の複数の穴の配列ピッチに上述した所望の縮小率を乗じたピッチで並ぶことになる。描画装置100は、描画位置をシフトしながらショットビームを順に照射していく方式で描画を行う。所望のパターンを描画する際、パターンに応じて必要なビームがブランキング制御によりビームONに制御される。
1回のショットが終了すると、クロック信号CLK3に基づいて、2段目の第2バッファ62に格納されているデータが最後段(3段目)の第2バッファ62に格納される。最後段の第2バッファ62に格納されたブランキング制御データを用いて、次の回のショットが行われる。
2段目の第2バッファ62に格納されているデータが3段目の第2バッファ62に格納されると、描画中(ビーム照射中)に、クロック信号CLK2に基づいて、1段目の第2バッファ62に格納されているデータが2段目の第2バッファ62に格納される。
1段目の第2バッファ62に格納されているデータが2段目の第2バッファ62に格納されると、クロック信号CLK1に基づいて、第1バッファ60に格納されているデータが1段目の第2バッファ62に格納される。
第1バッファ60に格納されているデータが1段目の第2バッファ62に格納されると、さらに次のショットについてのブランキング制御データが偏向制御回路130から出力され、クロック信号CLK0に基づいて、第1バッファ60を順次転送される。
このように、描画中(ビーム照射中)に、次回以降のショットについてのブランキング制御データを転送し、複数段の第2バッファ62に格納しておくことで、データ転送に伴う遅延を抑制し、ブランキング制御を高速に行うことを可能とする。
描画制御部52は、クロック信号CLK0〜CLK3に基づいて、出力されたブランキング制御データがどこまで転送されたか、すなわち第1バッファ60、及び第2バッファ62の各段にどのショットについてのブランキング制御データが格納されているかを監視する。また、描画制御部52は、終了したショットについてのブランキング制御データをメモリ112から消去する。
エラー検出工程(ステップS110)では、誤り検出回路28が、第1バッファ60、及び各段の第2バッファ62の格納値を読み出し、パリティチェックやチェックサムの計算により、ショット毎のブランキング制御データのエラー検出を行う。
エラーが検出された場合(ステップS112_Yes)は、ブランキング制御データの再送処理が行われ(ステップS114)、再送処理部54が、エラーが検出されたブランキング制御データ、及びそれ以降のショットについてのブランキング制御データをメモリ112から取り出して再送する。
データ再送処理の一例を図7〜図11に示す。なお、図7〜図11では、説明の便宜上、誤り検出回路28、誤り検出回路28への信号線、及びBLK信号の信号線の図示を省略している。
例えば、図7に示すように、ブランキング制御データD1〜D4(以下、単に「データD1〜D4」と記載する場合がある)が順に出力され、第1バッファ60及び第2バッファ62に順次転送されたところ、1段目の第2バッファ62に格納されているデータD3にエラーが検出された場合を考える。
この場合、再送処理部54は、1段目の第2バッファ62に格納されるデータD3をメモリ112から取り出し、ブランキングプレート204へ再送する。再送されたデータD3は、図8に示すように、第1バッファ60を順次転送される。最後段の第1バッファ60までデータD3が転送されると、第1バッファ60から1段目の第2バッファ62へ転送される。
1段目の第2バッファ62に正しいデータD3が格納されると、図9に示すように、再送処理部54はデータD3の次のショットに対応するデータD4を再送する。本実施形態によるブランキングプレート204は、第1バッファ60及び第2バッファ62をデータが順次転送する構成となっており、エラーが検出されたデータだけでなく、それ以降のショットについてのデータについても再送する必要がある。
再送されたデータD4が第1バッファ60を順次転送されることで、図10に示すように、ブランキングプレート204の全てのバッファに正しいデータが格納される。
データD3、D4の再送処理中に、データD1についてのショットが終了した場合は、図11に示すように、データD2が2段目の第2バッファ62から3段目の第2バッファ62へ転送され、次のショットが行われる。これにより、データ転送エラー発生に伴うデータ再送が行われていても、描画処理に影響が現れないようにできる。
しかし、例えば、エラーが検出されたデータが、後段側の第2バッファ62に格納されているデータであり、再送されたデータが目的の第2バッファ62に格納されるまでに時間がかかる場合、トラッキング可能範囲内で主偏向領域における全てのショットを打ち終わることができず、トラッキングがオーバーフローし、偏向器208がビームを所望の描画位置へ偏向できなくなってしまうことがある。このように、トラッキングがオーバーフローしてしまう場合には、事前にショットを停止し、ステージ位置を戻すリカバー処理を行う必要がある。
描画制御部52は、残りのトラッキング可能量をステージ速度で除して、トラッキングの限界に達するまでの時間(トラッキング限界到達時間)を算出し、このトラッキング限界到達時間と、ショットの停止処理に要する時間とを比較する。ここで、ショットの停止処理に要する時間とは、基準ショット時間と、ショット停止信号を出力してから実際にショットが停止するまでの伝達遅延時間と、マージンとを加算した時間である。基準ショット時間は、1回のショットの最大照射時間、又は別途設定した時間とする。
主偏向領域内のショットが終了していない状態で、トラッキング限界到達時間がショットの停止処理に要する時間以下となった場合、トラッキングがオーバーフローすると判定し(ステップS116_Yes)、描画制御部52がショット停止信号を出力する(ステップS118)。
リカバー処理部56は、ショットの停止完了信号を受け取った場合、又はショット停止信号が出力されてから上述のショットの停止処理に要する時間が経過した場合に、リカバー処理を行う(ステップS120)。
リカバー処理工程において、リカバー処理部56は、指定位置にステージ位置を戻すように指示を出力する。例えば、XYステージ105の加速度に基づいて、描画中のXYステージ105の移動速度に達するまでに必要な助走距離を求め、この助走距離を確保できる位置までXYステージ105を戻す。そして、リカバー処理部56は、この指定位置から再びXYステージ105の移動を開始させる。XYステージ105の移動速度が所定速度となり、XYステージ105上の試料101がパターン描画可能な位置に到達したら、描画処理を再開させる(ステップS122)。
描画処理の再開にあたり、偏向制御回路130は、トラッキング偏向データを再演算し、DACアンプ134に出力する。偏向器209の偏向感度変化が小さい場合は、偏向器209に対する偏向データの演算は省略できる。偏向器209の偏向感度変化が大きい場合は、偏向制御回路130は、メモリ112に記憶されているブランキング制御データを用いて偏向演算を行い、偏向データをDACアンプ132に出力する。
このようなリカバー処理を行うことで、トラッキングがオーバーフローしてしまう場合に、描画処理を中断して、XYステージ105の位置を戻し、その後、描画処理を正常に再開させることができる。
描画制御部52は、全ショットが終了したか否かを判定する。全ショットが終了している場合は(ステップS124_Yes)、描画処理を終了し、終了していない場合は(ステップS124_No)、配列加工工程(ステップS104)に戻る。
このように、本実施形態によれば、ブランカ毎に複数段のバッファを設け、ブランキング制御データを順次転送している。描画中(ビーム照射中)に、次回以降の複数ショットについてのブランキング制御データを転送することができるため、データ転送に伴う遅延を抑制し、ブランキング制御を高速に行うことができる。
また、各バッファに格納されているデータのエラー有無を検出し、データ転送エラーが発生していた場合は、正しいデータを再送する。これにより、ビームのオン/オフを正しく制御し、描画精度の低下を抑制し、パターンエラーの発生を防止できる。このデータの再送を描画中(ビーム照射中)に行うことで、描画処理に影響が現れないようにできる。
また、本実施形態では、データ再送後、描画処理中の残りのトラッキング可能量、ステージ速度、及びショットの停止処理に要する時間に基づいて、トラッキングがオーバーフローするか否かを判定し、主偏向領域におけるショットを打ち終わる前にトラッキングがオーバーフローしてしまう場合には、ショットを停止し、リカバー処理を行う。そして、XYステージ105の位置を戻してからXYステージ105の移動を再開し、試料101がパターン描画可能領域に入ったら描画を再開する。これにより、トラッキングがオーバーフローすることを防止できる。
図4では、3段の第2バッファ62を設ける例について説明したが、2段でもよいし、4段以上でもよい。データ転送エラー発生に伴うデータ再送が行われていても、描画処理に影響が現れないようにするために、第2バッファ62を3段以上設けることが好ましい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
20 マルチビーム
24、26 電極
28 誤り検出回路
41 制御回路
60 第1バッファ
62 第2バッファ
100 描画装置
101 試料
105 XYステージ
110 制御計算機
112 メモリ
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
204 ブランキングプレート

Claims (5)

  1. 試料を載置する、連続移動可能なステージと、
    荷電粒子ビームを放出する放出部と、
    複数の開口部が形成され、前記複数の開口部全体が含まれる領域に前記荷電粒子ビームの照射を受け、前記複数の開口部を前記荷電粒子ビームの一部がそれぞれ通過することにより、マルチビームを形成するアパーチャ部材と、
    前記アパーチャ部材の複数の開口部を通過したマルチビームのうち、それぞれ対応するビームのオン/オフを切り替えるブランキング偏向を行う複数のブランカが配置されたブランキングプレートと、
    ブランキング偏向されたビームを、前記ステージの移動に追従して前記試料に対応する各ビームの描画位置に偏向する偏向器と、
    ビーム毎に、複数回のショットの各々について、ビームのオン/オフを切り替えるブランキング制御データを生成し、前記ブランキング制御データを前記ブランキングプレートへ送信すると共に、各ビームが前記試料に対応する描画位置に偏向されるように前記偏向器を制御する制御部と
    備え、
    前記ブランキングプレートは、
    各ブランカに対応し、直列接続された複数の第1バッファと、
    前記第1バッファと、前記第1バッファに対応するブランカとの間で直列接続された複数段の第2バッファと、
    前記第1バッファ及び各段の第2バッファに格納されている前記ブランキング制御データのエラー検出を行う誤り検出部と、
    を有し、
    前記ブランキング制御データが、前記第1バッファ及び前記第2バッファを介して対応するブランカに転送されるようになっており、
    前記制御部は、前記誤り検出部によりエラーが検出された場合、該エラーが検出されたショット、及びこのショットよりショット順序が後のショットについて、前記ブランキング制御データを前記ブランキングプレートへ再送することを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 請求項1において、前記制御部は、各ショットの前記ブランキング制御データが、前記第1バッファ、又は前記複数段の第2バッファの何段目まで転送されているかを監視することを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 請求項1又は2において、前記ブランキング制御データの再送と並行して、前記エラーが検出されたショットよりショット順序が前のショットについての描画を行うことを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記制御部は、前記偏向器がビームを所定の描画位置へ偏向できなくなると判定した場合、描画を中断し、ステージ位置を戻すリカバー処理を行うことを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 荷電粒子ビームによるマルチビームのビーム毎に、複数回のショットの各々について、ビームのオン/オフを切り替えるブランキング制御データをブランキングプレートへ出力する工程と、
    前記ブランキング制御データを、各ブランカに対応し、直列接続された複数の第1バッファ、及び前記第1バッファと、前記第1バッファに対応するブランカとの間で直列接続された複数段の第2バッファを順次転送させる工程と、
    前記ブランカが、前記第1バッファ及び前記第2バッファを介して転送されてきた前記ブランキング制御データに基づいて、ビームのオン/オフ切り替えを行う工程と、
    前記第1バッファ及び各段の第2バッファに格納されているデータのエラー検出を行う工程と、
    エラーが検出された場合、該エラーが検出されたショット、及びこのショットよりショット順序が後のショットについて、前記ブランキング制御データを前記ブランキングプレートへ再送する工程と、
    を備えるマルチ荷電粒子ビーム描画方法。
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