JP6456435B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式或いは静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置、および画像形成装置に用いられる現像剤収納部に関するものである。
従来、電子写真方式を採用する画像形成装置には、像担持体を走査露光することにより形成された静電潜像に現像剤を供給することで、現像剤像を形成する現像装置が設けられている。また、近年では、現像剤を収納する現像剤収納部を含んだ現像装置、像担持体、及びその他のプロセス手段(帯電部材等)を、プロセスカートリッジとして一体に収容したものが多く見られる。このように複数の部材をプロセスカートリッジとして一体化し、さらにプロセスカートリッジを画像形成装置の装置本体に対して着脱可能とすることにより、現像剤の補給、その他メンテナンス作業を容易に行うことができる。
このようなプロセスカートリッジ方式では、現像剤が無くなった時点で、ユーザーがカートリッジを交換する、または現像剤を補充することで、再び画像を形成することができる。そのため、このような画像形成装置は、現像剤が消費された場合にそれを検知し、ユーザーに交換時期を報知する手段、すなわち現像剤検知部を備えているものが一般的である。
このような現像剤検知部の一つとして、特許文献1には、一対の入力側および出力側電極を備え、両電極間の静電容量を測定することによって現像剤量を検出する方式が提案されている。
また、特許文献2、3には、現像剤担持体に交流バイアスを印加することで、現像剤担持体を入力側電極と見なし、出力側電極となる静電容量検知部材を現像装置内の現像剤担持体に対向する箇所に設ける構成が提案されている。
特許文献1から3のいずれも、一対の電極の間における現像剤が占める量が変化したときに変化する静電容量の変化を用いて現像剤量を検知する方式である。
特開2001−117346号公報 特開2003−248371号公報 特開2007−121646号公報
現像剤量の検知は、現像剤がなくなる間際でも現像剤量の変化を検知できることが望ましい。そのため、静電容量の変化を用いて現像剤量を検知する方式においては、現像剤が少なくなってきても現像剤の変化が検知しやすいように、電極の配置や電極の周囲の部材の形状や配置を最適化することが望ましい。しかしながら、現像剤が少なくなってきても現像剤量の変化が検知しやすいような構成においては、精度の良い現像剤量の検知との両立が難しい場合があった。
本出願に係る発明の構成の一つは以下のようなものである。
回転して現像剤を撹拌する撹拌部材と、
第1の電極と、
前記第1の電極との間に間隔をあけて配置され、前記第1の電極に対して傾斜して対向する第2の電極であって、前記間隔の最小部が前記撹拌部材の回転中心よりも下方に位置し、前記最小部よりも大きい前記間隔の遠隔部が前記最小部よりも上方に位置するように配置された第2の電極と、
前記撹拌部材と前記現像剤を収納する枠体であって、前記第1の電極が配置される第1の壁面と、前記第2の電極が配置される第2の壁面と、を含む枠体と、
を備える現像剤収納部と、
前記枠体に収容される現像剤量により変化する静電容量であって、前記第1の電極と前記第2の電極の間の静電容量に応じ出力値を検知する現像剤検知部と、
を備え、
1の現像剤量における前記出力値を第1の基準値とし、前記第1の基準値に対して第1の差分を有し0%の現像剤量における前記現像剤検知部の出力値を第2の基準値とした場合に、前記第1の基準値の大きさに応じて変わる前記第2の基準値に対応した前記第1の差分をテーブルを用いて求め、
前記現像剤検知部は、前記第1の現像剤量よりも少なく、かつ前記0%の現像剤量よりも多い第3の現像剤量による静電容量の出力値に応じた現像剤の残量情報を、前記第1の現像剤量と、前記求められた前記第1の差分と、に基づき検知することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、現像剤の検知精度を向上させられる画像形成装置を提供できる。
画像形成装置の断面図 プロセスカートリッジの断面図 現像装置(現像剤収納部)の断面図 現像剤量検知回路 現像装置(現像剤収納部)の断面図 現像剤量と静電容量の変化を表す図 静電容量と検出電圧の関係説明図 電極間の距離と静電容量の変化説明図 電極間補正値を示すテーブル 現像剤量検知シーケンス トナー残量テーブルの例
[実施例1]
(画像形成装置とプロセスカートリッジの構成と動作の概略)
図1は本実施例における画像形成装置の概略図である。この画像形成装置は、電子写真方式、プロセスカートリッジ着脱式のレーザビームプリンタである。この画像形成装置は、パソコン・画像読取装置等の外部ホスト装置を接続することで、画像情報を受け取りプリントすることができる。
1は画像形成装置におけるプリンタ本体(装置本体)、2は装置本体1に対して着脱可能なプロセスカートリッジである。図2は実施例1に係るプロセスカートリッジの断面図であり、プロセスカートリッジ2についてはこれを用いて説明する。
20は像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(感光ドラム)である。本実施例では、感光ドラム20と、帯電部材(帯電ローラ)30と、本実施例における現像剤収納部としての現像装置40と、クリーニング部材(クリーニングブレード)50と、の4種のプロセス部材を一体化し、プロセスカートリッジとした。そして、装置本体1に着脱可能としている。
感光ドラム20はプリントスタート信号に基づいて矢印R1の時計方向に200mm/sの周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。感光ドラム20には帯電バイアスが印加される帯電ローラ30を接触させてあり、帯電ローラ30は感光ドラム20に従動して回転駆動される。回転する感光ドラム20の周面がこの帯電ローラ30により所定の極性・電位に一様に帯電される。本実施例では負の所定電位に帯電される。
その帯電面に対して、露光装置(スキャナユニット)3により画像情報のレーザ走査露光がなされる。スキャナユニット3から出力されたレーザ光はカートリッジ内に入光して感光ドラム20の面を露光する。感光ドラム20は接地されており、レーザ光が照射された部分(露光明部)の電位が減衰して画像情報に対応した静電潜像が感光ドラムに形成される。なお、本実施例では画像情報部を露光するイメージ露光方式を用いている。
その静電潜像は、現像装置40の現像剤担持体としての現像スリーブ(現像ローラ)41上の現像剤(トナー)Tによって現像される。
一方、所定の制御タイミングにて、シートトレイ部4のピックアップローラ5が駆動されて、シートトレイ部4に積載収納されている記録媒体である記録材(紙等)が1枚送られる。記録材は転写ガイド6を経由して、転写ローラ7を通過する。この間に、感光ドラム20面のトナー像が記録材の面に順次に静電転写される。その後、トナー像が転写された記録材は、定着装置9に到達する。トナー像が定着装置9によって定着させられた後、記録材は排紙トレイ11に排紙される。記録材分離後の感光ドラムはクリーニングブレード50により転写残トナー等の除去を受けて清掃され、再び、帯電から始まる画像形成に繰り返し用いられる。
記憶部としてのメモリ120は、プロセスカートリッジ2に設置され、画像形成に必要な現像及び帯電制御に用いるテーブル等を格納する。なお、本実施例ではメモリ120は装置本体1側に設けられても良い。また、プロセスカートリッジ2と装置本体1の両方に設けることもできる。メモリ120は、後述する現像剤検知の際の補正に用いる補正値を記憶している。詳しくは後述する。
(現像装置)
実施例1に係る現像装置について、図3を用いて説明する。図3は実施例1に係る現像装置の断面図である。
本実施例における現像装置40は、トナーTを収納する枠体40aを有する。枠体40aの内部には、仕切り壁40bが備えられている。仕切り壁40bは枠体40aの内部を、現像ローラ41が回転可能に収納される現像室46と、トナーTおよび撹拌部材60を収納した現像剤収納室(以下、現像剤室と称す)47とに仕切っている。仕切り壁40bには、現像室46と、現像剤室47とを連通する開口40cが設けられている。本実施例の現像装置40は、感光ドラム20およびクリーニングブレード50を備えるクリーニングユニットとは別の現像装置(現像ユニット)として構成されている。
トナーTは、磁性一成分の粉砕トナーを用いる。母体と外添剤から成り、母体の中心粒径は7μm、円形度は0.95、比重は、1.8である。外添剤は、流動性と帯電性の観点から小粒径のシリカを0.5重量%使用している。
現像剤室47のトナーTは、撹拌部材60によって、現像剤室47から現像室46へ、開口40cを通じて搬送される。現像室46のトナーTは、現像ローラ41に内包されたマグネットによって現像ローラ41に引き寄せられる。一方、現像ローラ41には、弾性部材からなる層厚規制部材としての現像ブレード42が当接している。トナーTは、現像ローラ41のR2方向への回転に伴って現像ブレード42方向に搬送され、現像ブレード42によってトリボが付与され、層厚が規制される。
ここで、現像ローラ41には、画像形成装置本体の現像バイアス電源45から直流電圧(Vdc=−400V)に交流電圧(ピーク間電圧=1500Vpp、周波数f=2400Hz)を重畳した現像バイアスが印加される。一方、感光ドラム20の表面には、上述したような静電潜像が形成されている。感光ドラム20の現像ローラ41との対向領域では電界が発生するため、前述のトリボを有したトナーTが感光ドラム20の静電潜像が形成された部分に供給される。こうすることで、感光ドラム20表面の静電潜像が現像される。
(現像装置と現像剤検知部)
次に、実施例1における現像装置について図3を用いてさらに詳しく説明する。
本実施例では、現像剤室47を形成する枠体40aの中(現像剤室47の内部)に撹拌部材60、面状の第1の電極43、第2の電極44が備えられている。第2の電極44と、現像ローラ41とには、現像バイアス電源45が接続されている。また、第1の電極43には、後述する現像剤検知部70が接続されている。現像剤検知部70は、第2の電極44と現像ローラ41に電圧が印加された時に、第1の電極43と第2の電極44との間の静電容量と、第1の電極43と現像ローラ41との間の静電容量との合成静電容量の変化を元に現像剤量を検知する事ができる。
枠体40aの壁面(内壁面40a1(第1の壁面に相当する)、内壁面40a2(第2の壁面に相当する))には、本実施例における電極対を形成する第1の電極43と、第2の電極44が配置されている。第2の電極44は、第1の電極43との間に間隔をあけ、かつ第1の電極43に対して傾斜して対向するように配置されている。第1の電極43と第2の電極44は、お互いの間隔の最小部X1(壁面上の最小部)が、撹拌部材60の回転中心60aよりも下方(重力方向下側)に形成されるように配置されている。ここで最小部X1は、重力方向における第1の電極43の下部43a1と、第2の電極44の下部44a1の間の間隔である。また、お互いの間隔のうち、最小部X1よりも間隔が大きい遠隔部X2が、最小部X1よりも上方(重力方向上側)に形成されるように配置されている。ここで遠隔部X2は、重力方向における第1の電極43の上部43a2と、第2の電極44の上部44a2の間の間隔である。なお、本実施例において、最小部X1の距離(最小部X1の間隔の幅)は7mmとした。さらに、以下の説明において、第1の電極43と第2の電極44に挟まれた領域であって、間隔の最小部X1と、遠隔部X2を結んだ領域を、領域Aと呼ぶ。すなわち、領域Aは、第1の電極43と第2の電極44が対向する領域であって、下部43a1と下部44a1を結んだ線と、上部43a2と上部44a2とを結んだ線で区画される領域である。
ここで、枠体40aの第1の電極43が配置される内壁面40a1と、第2の電極44が配置される内壁面40a2は、最小部X1に対して水平方向に離れる方向、かつ重力方向上側に向かう方向に傾斜している傾斜面である。本実施例において、内壁面40a1、内壁面40a2は曲面である。また、第1の電極43と第2の電極44は、内壁面40a1、内壁面40a2に沿うように配置され、かつ内壁面40a1、内壁面40a2と接触している。すなわち、最小部X1は現像剤室47における最も下方に配置されており、現像剤室47の底部(重力方向における最下部)を、最小部X1から現像剤室47の内側に向けて露出させている。さらに、本実施例においては、最小部X1は、開口40cおよび現像室46の最下部46aよりも下方(重力方向下側)に設けられている。
第1の電極43、第2の電極44、および枠体40aの壁面を、上述のようにすることで、トナーTが残りわずかになった時でも、最小部X1にトナーTが集まりやすい。また、領域Aを広くとることができ、現像剤量が多い時から現像剤量検知ができる。
また、撹拌部材60は、可撓性を有するシート状の撹拌部60bと、回転中心60aを中心に図中矢印R3方向に回転する軸からなる。水平方向において、回転中心60aと、最小部X1の位置は、重なるように配置されている。言い換えると、水平方向において、回転中心60aは、回転中心60aは最小部X1に含まれるように配置されている。また、回転中心60aは、開口40cよりも重力方向下側に設けられている。撹拌部60bは、前述の最小部X1を通過するように回転し、最小部X1から露出する壁面40dと摺擦する。そして、最小部X1にあるトナーTを開口40cに向けてくみ上げ、現像室46に供給する。さらに撹拌部材60が回転すると、撹拌部60b上のトナーTは、重力によって撹拌部60bから内壁面40a1、内壁面40a2に落下し、最小部X1に戻される。このような構成により、トナーTが残りわずかになった時でも、最小部X1にトナーTが集まりやすい。また、撹拌部材60によって、最小部X1を含む領域Aにあるトナーを積極的に搬送することができる。
一方、第1の電極43と第2の電極44は導電性を有していれば良く、金属板を用いることもできるが、本実施例では導電性樹脂から成るシート部材を用いている。さらに、本実施例では第1の電極43と第2の電極44は、枠体40aに対して一体的に成型(いわゆるインサート成型)されている。すなわち、第1の電極43と枠体40a(内壁面40a1)、第2の電極44と枠体40a(内壁面40a2)は密着し、間にトナーTが入らない構成である。
なお、本実施例においては、第1の電極43と、第2の電極44は、枠体40aの内壁面に配置したが、枠体40aの外側に配置することもできる。
次に、図4を用いて、実施例1に係る現像装置と、現像剤検知部について説明する。図4は実施例1に係る現像装置と、現像剤検知部の回路構成図である。
現像バイアス電源45から所定のACバイアスが出力されると、リファレンス用コンデンサ54、現像ローラ41、第2の電極44の其々に印加される。これによって、リファレンス用コンデンサ54には電圧V1が発生し、第1の電極43には合成の静電容量に応じた電流に伴って電圧V2が発生する。検出回路55はV1とV2の電圧差から検出電圧V3を生成し、AD変換部56に出力する。すなわち、V3は第1の電極43と第2の電極44の間の静電容量に応じて出力される出力値である。AD変換部56はアナログ電圧をデジタル変換した結果を制御部57に出力する。制御部57はこの結果から現像剤量を算出し、その結果をメモリ120に格納し、表示部13で残量表示する。なお、表示部13はメモリ120から上記結果を読み取って表示するように構成しても良い。
すなわち、現像剤検知部70は、第1の電極43と第2の電極44の間の静電容量を検知し、この静電容量を元に現像装置40内(現像剤収納部内)の現像剤量を算出する現像剤検知部である。また、本実施例における現像剤検知部70は、トナーが十分多い時の現像剤量を第1の現像剤量とし、トナーがなくなる時の現像剤量を第2の現像剤量として検知可能である。また、第1の現像剤量よりも少なく、第2の現像剤量よりも多い、第3の現像剤量を検知可能である。すなわち、現像装置40を使用することによって減っていく現像剤量を、遂次算出することができる。静電容量に基づく現像剤量の算出については、後述する。
また、本実施例では、現像剤量検知の為のACバイアスを印加する部材を現像ローラ41と、第2の電極44としている。しかしながら、例えば、現像ローラ41にACバイアスを印加しない場合であっても本実施例の効果は得られる。また、第1の電極43にACバイアスを印加し、第2の電極44に電圧を発生させても良い。本実施例では、第1の電極43を、ACバイアスが印加される現像ローラ41と第2の電極44の間に配置している。そうすることで、現像ローラ41と第1の電極43の間の静電容量の変化、第2の電極44と第1の電極43の間の静電容量の変化を、合成静電容量の変化として検知できる。
また、例えば図5のように撹拌部材と、電極対が複数ある構成であっても良い。この場合、撹拌部材60の下方に最小部X1と領域Aができるように第1の電極43と第2の電極44を配置する。第2の電極44は、内壁面40a2を超えて、内壁面40a3まで延長される。更に撹拌部材85の下方の内壁面40a4に第3の電極84を配置する。このとき、第1の電極43の上部43a2から見た第2の電極44の上部44a2との間隔が、遠隔部X2となる。同様に、第3の電極84の上部84a2から見た第2の電極44の上部44a4との間隔が、遠隔部Y2となる。第3の電極84の下部84a1と、第2の電極44の下部44a3との間隔が、最小部Y1となる。ここで、図5中の領域Bは、領域Aと同様に定義される領域である。また、内壁面40a3は内壁面40a1に相当する。内壁面40a4は内壁面40a2に相当する。
このような構成の場合、トナーTは撹拌部材60と撹拌部材85の回転により、最終的には最小部X1に集められる。また、このように最小部が複数ある構成(X1、Y1)においては、現像室46や開口40cに対して、最も現像室46に近い最小部X1が重力方向下側に位置していれば、最小部X1にトナーが集まる効果を得られやすい。
こうすることで、更に大容量な枠体であっても高精度な現像剤量検知が可能となる。また、ここでは第1の電極43と、第3の電極84の合成静電容量を元に現像剤量検知を行う例を示したが、複数の現像剤検知部70を用意し、第1の電極43と第3の電極84の検出値を其々別に処理することで更に詳細な現像剤量検知を行うこともできる。
以降の説明においては、撹拌部材と電極対が単数の構成を用いて説明する。
(現像剤量検知)
次に本実施例の現像剤量検知について詳細に説明する。
上述した通り、本実施例において現像装置40は、撹拌部材60を備えている。撹拌部材60は、第1の電極43と第2の電極44の間に挟まれた領域A内を通過するように配置されている。また本実施例は、現像剤量が変化した際に、第1の電極43と第2の電極44の間の静電容量と、第1の電極43と現像ローラ41の間の静電容量の合成静電容量が変化することを利用して、現像剤量を検知する構成である。従って、撹拌部材60の回転駆動よってトナーTが動くと、現像装置40の中の現像剤量が変化していないにも関わらず、現像剤量が変化しているかのような出力が得られる。
そこで本実施例では、一定の時間間隔(サンプリング間隔)ごとに静電容量の出力を取得し、それを撹拌部材60の回転周期の整数倍もしくは、十分大きい時間にわたって続け、その間の静電容量の平均値を出力値として取得する。一方で、出力値と現像剤量との関係を予め求めておき、テーブルや換算式としてメモリ120に記憶させておく。そして、画像形成時に取得された出力値を元に、上記テーブルや換算式を用いて現像剤量を算出する。つまり、本実施例の現像剤量検知方式は、領域A内のトナーが撹拌部材60により撹拌されている状態を元に現像収納容器内全体の現像剤量を算出する方式である。
現像剤量検知は、現像装置40内のトナーTが多い時から、少なくなった時まで、広範囲にわたって検知することが好ましい。一方で、一般に現像剤量検知は、ユーザーがカートリッジや現像装置を交換する目安とすることが主要な目的の一つである為、特に現像剤量が少ない状態での精度が高いことが好ましい。その為、本実施例では、特に現像剤量が少ない時に、トナーの単位変化量あたりの静電容量の変化を大きくすることで、現像剤量が少ない時の現像剤量検知の高精度化を図ったものである。
現像剤量の単位変化量当たりの出力値の変化量、即ち静電容量の変化量が大きい程、高精度に現像剤量検知を行うことができる。また逆に、例えば現像剤量が変化しても静電容量が僅かしか変化しないような場合は、現像剤量検知の精度は低いということができる。ここで、静電容量Cと2つの電極の面積Sと距離d、誘電率εの関係は次のように記述されることが知られている。
C=ε×S/d・・・式(1)
このうち、誘電率εは電極間に存在する現像剤量によって変動し、現像剤量が多いと誘電率εが大きくなる。
ここで式(1)によれば、同じ誘電率であっても、距離dが小さい方が、静電容量は大きくなる。すなわち、距離dが小さい領域において生じる誘電率の変化は、全体の静電容量の変化に対する寄与度が大きい。距離dが大きい領域において生じる誘電率の変化は、全体の静電容量の変化に対する寄与度が小さい。
したがって、図3中に記載の最小部X1の近傍は、電極間のトナーTの量の変化によって、誘電率εが変化した際に、静電容量の変化に対する寄与度が大きい。すなわちトナーTの量の変化に敏感な部分である。また、領域Aのうち上方は、電極間のトナーTの量の変化によって、誘電率εが変化した際に、静電容量の変化に対する寄与度が比較的小さい部分である。
上述したように、本実施例では現像剤量が残りわずかになったときに、最小部X1にトナーTが集まりやすい構成としている。また、静電容量の変化が大きい最小部X1を撹拌軸よりも下方に配置することで、撹拌部材60が動作していても、トナーが自重で最小部X1近傍に落下する。このため、現像剤量の変化に対して大きく静電容量が変化することになる。
その為、広範囲の現像剤量の変化を検知しながら、特に現像剤量が少ない状態において、現像剤量検知の高精度化を図ることができる。
本実施例の構成は、最小部X1を現像剤室47における最も下方の壁面となるように配置し、撹拌部材60から落下したトナーがごく僅かであっても静電容量が大きく変化する為、より好ましい構成である。しかしながら、最も下方ではなくても回転中心60aよりも下方であれば、同様に本発明の効果は得られる。
図6は本実施例における現像剤量と、静電容量の平均値の関係を表した図である。前述したように、本実施例では現像剤量が少ない場合であっても、撹拌動作中に静電容量の寄与度が高い最小部X1にトナーを集め、撹拌する。トナーの残量が領域Aに対して十分多いと、画像形成に従いトナーが減っても、領域Aの現像剤量はほぼ変化しない為、静電容量の変化が少ない。現像剤量が少なくなってくると、静電容量の変化が大きくなってくる。これは撹拌部材60が持ち上げた現像剤量だけ領域Aのトナーが減るためである。しかし、検知感度の高い最小部X1近傍にトナーが残っている状態では、静電容量の変化量はまだ緩やかである。さらに現像剤量が減ると、静電容量が大きく変化する。検知精度の高い最小部X1近傍にあるトナーが減っていくためである。
このように、現像剤量が少量である時に僅かな現像剤量の変化に対して、静電容量が大きく変化する事で、高精度に現像剤量を検知する事が出来る。
(現像剤検知におけるばらつきの影響)
ここで、第1の電極43と、第2の電極44との間の静電容量は、各部材の配置のばらつきや製造ばらつき等の影響を受ける。そのため、第1の電極43と第2の電極44の間の静電容量の絶対値から直接現像剤量を算出するようにすると、精度のよい現像剤量検知ができない場合がある。そこで、本実施例の現像剤検知部70は、現像装置40が装置本体1に装着された後、トナーが十分に残っている状態(第1の現像剤量)で検知された静電容量を第1の基準値とする。そして、第1の基準値からの静電容量の変化量に基づいて、現像剤量を算出するようにしている。詳しくは後述する。
実施例では第1の電極43と第2の電極44は、現像装置40の枠体40aに一体的に成型されているため、第1の電極43と第2の電極44の形状は枠体40aに沿う。そのため、第1の電極43と第2の電極44の形状に起因する、両電極間の距離のばらつきは少ない。これは、第1の電極43と第2の電極44を枠体40aに貼付する場合も同様である。
しかしながら、第1の電極43と第2の電極44の互いの位置のばらつき(成型する位置や貼りつける位置によるばらつき)は発生することがあるため、これを考慮する必要がある。
第1の電極43と第2の電極44の位置がばらつくと、例えば最小部X1の距離が変動することがある。最小部X1の距離ばらつきが起こった場合、式(1)により、静電容量の違いが起こる為、静電容量にもばらつきが発生することになる。 本実施例は現像剤収容容器の形状と第1の電極43と第2の電極44の配置を、図3のようにすることで、トナー残量検知を広範囲且つ高精度にする事を実現している。しかし、このようなばらつきの影響を現像剤量検知に反映させることで最小部X1の距離ばらつきの影響を低減し、更なる高精度化を実現することが期待できる。
また、本実施例では、第1の電極43と第2の電極44は導電性樹脂から成るシート部材を用いている。さらに、第1の電極43と第2の電極44は、枠体40aに対して一体的に成型(いわゆるインサート成型)されている。この場合、成型時の条件次第では樹脂の熱によりシート部材が伸びることも考えられる。したがって、この場合も本実施例の特徴であるばらつきの影響を反映させる効果が期待できる。
上述したように、式(1)より最小部X1の距離が近くなるほど、現像剤量の変化に対する検知感度が高まる。すなわち、本実施例の現像装置40においては、第1の電極43と第2の電極44の上部と下部では、下部の検知感度が高い。同様に最小部X1が小さい場合と大きい場合では、小さい場合の検知感度が高い。また、トナーが存在する場合、トナーは重力方向下側に向けて沈降していくため、枠体40aの下部において、上部よりトナー密度(単位空間あたりに存在する現像剤の重さ)が高い。上述したように、トナー密度は式(1)の誘電率εに関係し、トナー密度が高いと誘電率εが大きくなり静電容量は高くなる。
すなわち、本実施例の構成においては検知感度が高い領域と、トナー密度が高い領域とが一致する構成となっている。本実施例では、現像剤量が少ない時の検知感度を高めることを実現しているが、最小部X1の距離が変化したとき、検知される静電容量への影響も大きくなりやすい構成である。
ここで、第1の電極43と、第2の電極44の間にトナーが存在しない場合は、両電極間の間隔の距離に応じて静電容量が決まる。すなわち、両電極間の間隔が小さい時は、大きい時よりも静電容量が大きくなる。特に最小部X1が近い場合に静電容量の差が大きい。
次にトナーが存在する場合では、両電極間の距離が変動したときの静電容量への影響が大きくなる。すなわち、両電極間の距離が変動した際の、検知される静電容量の差はトナーが存在しない場合より大きくなる。さらに、本実施例では検知感度の高い最小部X1と、トナー密度が高くなりやすい部分が一致しているため、この影響を受けやすい。
すなわち、同じトナーの量の変化が生じ、それに伴う誘電率の変化が同じであっても、静電容量の変化は、両電極間の間隔が小さい方が、間隔が大きい場合よりも大きくなる。
つまり両電極間の間隔、特に最小部X1の距離によって、第1の基準値となる静電容量(例えばトナー残量100%の時の静電容量)から残量0%までの静電容量の変化量に差が生じる。
したがって、トナー残量検知の精度をさらに向上させるためには、最小部X1の距離に応じて、静電容量の変化量と現像剤量の関係に反映させることが好ましい。
(現像剤検知におけるばらつきの影響の反映)
以下、現像剤検知の方法と併せて、電極間のばらつき(電極間の間隔のばらつき)の影響を反映させる方法(電極間の間隔の大きさに基づく補正を行う方法)を説明する。上述のように、本実施例の現像剤検知部70は、トナーが十分に残っている状態(第1の現像剤量)で検知された静電容量を第1の基準値として、第1の基準値からの静電容量の変化量に基づいて、現像剤量を算出するようにしている。
なお、本実施例中、静電容量は検出電圧V3を測定することで求める。本構成では、変換回路の関係から、静電容量と検出電圧との減少増加関係は逆の関係にあり、検出される静電容量が大きい時は検出電圧が小さくなり、静電容量が小さい時は検出電圧が大きくなるように設定されている。図7はこの関係を示す概略図である。なお、図7より明らかなように、現像剤量を検知するための出力値として、検出電圧V3を測定することで得られた静電容量を用いることもでき、検出電圧V3をそのまま用いることもできる。
まず、現像剤検知部70は、トナーが十分に残っている状態(第1の現像剤量)に対応するものとして検知された静電容量を第1の基準値とする。この第1の基準値をPAFと呼ぶ。すなわち、PAFは、第1の現像剤量における出力値の大きさを示す値に相当する。なお、本実施例において、PAFは現像剤量がおよそ100%の時に設定される。PAFは、現像装置40を使用した画像形成が行われた後のタイミングで、かつ現像装置40内のトナーが安定している状態(偏り等が少ない状態)で設定することが望ましい。したがって、現像装置40の使用初期の不安定な領域を除いた時などの所定のタイミングにおいて検知された静電容量を、第1の現像剤量に対応するPAFとして設定する。以下、PAFを設定するタイミングを基準タイミングと呼ぶ。例えば、撹拌部材60が予め定められた時間駆動されたか、もしくは予め定められた数だけ回転したタイミングで検知された静電容量を、PAFとすることができる。また、現像装置40を用いて、予め定められた量の画像形成動作を行ったタイミングで検知された静電容量を、PAFとすることもできる。そのために、例えば画像形成動作を行った画素数(印字ピクセル)の積算が一定の値に到達した時に検知された静電容量を、PAFとすることもできる。PAFはメモリ120に記憶されるが、本実施例のカートリッジの出荷時には記憶されていない。
次に、PAFを設定した現像剤量よりも少ない第2の現像剤量(本実施例ではトナー残量0%)に対応する静電容量の大きさの基準となる第2の基準値を算出する。本実施例では、PAFを第1の基準値として、PAFに対して所定の差分(第1の差分)δを有する静電容量を設定する。これをPAE(第2の現像剤量に対応する静電容量の大きさの基準となる第2の基準値)と呼ぶ。すなわち、PAEは、第2の現像剤量における出力値の大きさを示す第2の基準値に相当する。
すなわち、PAEは、PAFから差分δだけ減じた静電容量の大きさに対応する値である。本実施例では、差分δはメモリ120に記憶された値である。δは最小部X1が基準の距離のとき、基準タイミングで設定したPAFから、からトナー残量0%までの静電容量の変化量として予測される値である。
ここで、本実施例の現像剤検知部70は、第1の現像剤量(PAF設定時の現像剤量)よりも少なく、かつ第2の現像剤量(PAEが示す現像剤量)よりも多い第3の現像剤量を検知可能である。
具体的には、まず第3の現像剤量を検知する際の静電容量をPA(画像形成動作中に検出される検出電圧V3から求めた静電容量)とする。すなわち、PAは、第3の現像剤量における出力値に相当する。そして、PAとPAFの差分を第2の差分とする。そして、PAFとPAEの差分δ(第1の差分)に対する、第2の差分の割合によって、第3の現像剤量を検知する。この第1の差分に対する第2の差分の割合を、PA率と呼ぶ。すなわち、PA率は下記の式(2)によって求められる。
PA率=(PA−PAF)/(PAE−PAF)・・・式(2)
トナー残量は、PA率を元に、後述するトナー残量テーブルを参照することで求めることができる。
しかし、前述したとおり、最小部X1が基準の距離からずれる(すなわち、最小部X1の幅が基準の距離からずれる)と、基準タイミングから残量0%までの静電容量の変化量が変化する。図8は最小部X1が近い場合と遠い場合における静電容量の変化量と現像剤量の関係を表したグラフである。ここでは最小部X1が遠い場合を基準の距離とした。
最小部X1が近い場合ではトナー残量が100%の時の静電容量の平均値は16.5pFであり、トナー残量が0%(空)の時の静電容量の平均値は12pFで変化量は4.5pFである。
また最小部X1が遠い場合ではトナー残量が100%の時の静電容量の平均値は13.7pFであり、トナー残量が0%(空)の時の静電容量の平均値は10pFで変化量は3.7pFである。
したがって、最小部X1が基準距離よりズレを生じると静電容量の変化量に差が生まれていることが分かる。
このため、最小部X1の距離に応じて、PAFからPAEまでの差分δを変動させて、現像剤量を求めることが好ましい。そうすることで、現像剤検知の精度を向上させることができる。なお、この時に用いる値を、本実施例では電極間補正値P(第2の基準値の算出に用いる値)と呼び、電極間補正値Pはメモリ120に記憶されている。電極間補正値Pを用いて、PA率を変動させたものをPA’率と呼ぶ。すなわち、電極間補正値Pで基準タイミングから残量0%までの出力値の変化量を補正したものである。
トナー残量100%と残量0%との静電容量の出力値の差分δは、PAEからPAFを減じたものである。この差分δの大きさを、電極間補正値Pによって変動させる。そして、上述したPA率を、PA’率として求める。すなわち、下記式(3)のようにPA’率を求める。
PA’率=(PA―PAF)/((PAE−PAF)−P)・・・式(3)
ここで、本実施例ではPAFと電極間補正値Pの関係を予め求めておき、PAFと電極間補正値Pのテーブルを参照して補正値を決定した。すなわち、図8のような結果が得られている場合の電極間補正値Pのテーブルは、例えば図9のようになる。
図8、9を用いてさらに詳しく説明する。最小部X1が遠い場合を基準とすると、PAFに相当する値は13.7pF(予め定められた値)である。そして、上述の差分δは3.7pFとなる。電極間補正値Pを用いないとすれば、最小部X1が近い時にもδは同じであるため、最小部X1が近い時のPAEは16.5pFから3.7pFを減じた12.8pFとなる。しかし、実際のPAEに相当する静電容量は、12pFである。よって、図9に示すテーブルを用いて、PAFが16.5pFと検出された際には、電極間補正値Pを−0.8pFとして補正する。補正によってトナー残量100%から0%(空)の時までの静電容量の変化量が3.7pFから4.5pFになり実際の静電容量の変化量とのズレが小さくなる。変化量のズレが小さくなることで残量検知精度が向上できる。
すなわち、現像剤検知部70は、基準タイミングにおいて第1の現像剤量に対応するものとして検知された静電容量を、第1の基準値(PAF)とする。そして、図9に例示したようなテーブルを用いて、PAFの大きさに基づいて電極間補正値Pを求める。そして、差分δの大きさを電極間補正値Pで変動して、第2の現像剤量に対応する静電容量の大きさの基準となる第2の基準値(PAE)を算出する。そして、PAF、PAE、PAに基づいて、第2の現像剤量(トナー残量0%)や、第2の現像剤量に至るまでの第3の現像剤量を検知する。
また、図9によれば、現像剤検知部70は、差分δの変動は、PAFが大きい(静電容量が大きい)ほど、最小部X1等の距離が小さいと予想されるため、差分δの絶対値を大きくする。また、予め定められた値(図9の場合、13.7pF)からのPAFの差が大きいほど(PAFが13.7pFよりも小さい場合も含む)、基準とした差分δに対して、大きく差がつくように変動させる。
電極間補正値Pの決定方法はテーブルを用いる他にも、適宜変更可能である。例えば、基準となるPAF値を予め記憶しておき、測定したPAF値とのズレから計算式によって求めても良い。また、差分δを乗じたり、除したりするものでもよい。すなわち、差分δにPを乗じたり、差分δをPで除したりするものであってもよい。
以上の補正を踏まえて、現像剤検知シーケンスを図10で説明する。本実施例では最小部X1が遠い場合を基準としている。
初めに検出電圧V3を測定する(S102)。PAF値が記憶されていない場合や基準タイミングである場合はV3をPAF値として記憶する(S103〜S106)。すなわち、S103において、メモリ120にPAFが記憶されているかを確認し、YESの場合はS104へ進む。NOの場合はS105へ進む。本実施例ではプロセスカートリッジの出荷時にはPAFが記憶されていないが、出荷時に仮の値を格納しておいてもよい。S104において、基準タイミングであるかどうかを確認し、YESの場合はS106にすすむ。NOの場合はS107に進む。次にPAFから残量0%までの出力値の差分δを、メモリ120から参照する。(S107)。
次に、PAFの値から、電極間補正値Pを予め求めておいたPAF値と電極間補正値Pのテーブルを参照し決定する(S108)。上述したように、電極間補正値PはPAFからPAEまでの差分を変動させる補正値であり、また最小部X1との距離の差が大きくなるほど、その値が大きくなる補正値である。
次に式(3)に従って、PA’率を算出する(S109)。算出したPA’率を、現像剤残量テーブルと比較することで、現像剤残量を検知(算出)することができる。なお、トナー残量テーブルとしては、例えば図11に示すものが用いられる(S111)。決定した現像剤量(Y%)を表示してユーザーに残量を報知する(S112)。現像剤残量をメモリ120に格納し、残量が0%になるまで(第3の現像剤量が第2の現像剤量と一致し、それを検知するまで)検知を繰り返すことで逐次の残量検知を行うことができる(S113〜S114)。
PA’率は基準タイミングから残量0%までの出力値の変化量を、最小部X1の距離に応じて電極間補正値Pで補正した値である。補正を行うことによって、最小部X1の距離に応じた出力値の変化量で残量検知を行うことができ、残量検知精度の向上を図る事が出来る。
以上、説明してきたとおり、基準値に応じて電極間補正値を算出し、その補正値を用いて静電容量の変化量と現像剤量の関係を補正することによって、現像剤量の検知精度を向上させることができた。
本実施例では図4に示すような現像装置40を用いたが、トナー密度と検知感度の偏りが一致する構成であれば本発明を適用することで検知精度を向上させることができる。例えば図5のような構成においても、本発明を適用することで同様の効果を得ることが可能である。
なお、PAF、PAEは必ずしも現像剤量100%、0%に一致させる必要はない。例えば、現像剤量80%をPAFとし、現像剤量20%をPAEとして、その他の区間は別の現像剤検知方法(例えば画像形成にともなって消費される現像剤量の予測値から残量を算出する方法)で現像剤を検知させることもできる。
なお、本実施例では電極間の距離のばらつきの影響に主に着目して説明した。しかし、本実施例に示した方法によって、現像装置40が使用される画像形成装置側の部品の性能ばらつきにも対処できる。すなわち、本実施例で示した電極間のばらつきの影響を、現像剤検知に反映させることとで、現像装置40が使用される画像形成装置の装置本体の部品の性能ばらつきも反映して、精度の良い現像剤検知ができる。
また本実施例ではPA’率を求める際に電極間補正値を用いているが、これに限定されるものではない。例えば電極間補正値で現像剤残量テーブルを変動させるなど、現像剤量の検知に関わる箇所で有れば同様の効果が期待できる。また、PAFの大きさに基づいてPAEを変動させ、PAEとPAの値を比較して、現像剤が0%である(第2の現像剤量に到達した)と検知(判断)するようにしてもよい。
また本明細書で示す値は、本願発明者らが実験等で用いた測定系に限った数値となるが、本発明の効果の検証においては、相対的な静電容量の変化を比較することができれば十分であり、本発明の効果を示す一例として用いている。
本発明によれば、高精度に現像剤量を検出可能な現像剤収納部、現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置を提供することができる。
1 装置本体
2 プロセスカートリッジ
20 感光ドラム
40 現像装置(現像剤収納部)
40a 枠体
40a1、40a2、40a3、40a4 内壁部(傾斜面)
40b 仕切り壁
40c 開口
41 現像剤担持体(現像ローラ)
42 層厚規制部材(現像ブレード)
43 第1の電極
44 第2の電極
46 現像室
47 現像剤室
60 撹拌部材
60a 回転中心
70 現像剤検知部
120 記憶部(メモリ)
T トナー
P 電極間補正値
X1 最小部
X2 遠隔部
Y1 最小部
Y2 遠隔部

Claims (19)

  1. 回転して現像剤を撹拌する撹拌部材と、
    第1の電極と、
    前記第1の電極との間に間隔をあけて配置され、前記第1の電極に対して傾斜して対向する第2の電極であって、前記間隔の最小部が前記撹拌部材の回転中心よりも下方に位置し、前記最小部よりも大きい前記間隔の遠隔部が前記最小部よりも上方に位置するように配置された第2の電極と、
    前記撹拌部材と前記現像剤を収納する枠体であって、前記第1の電極が配置される第1の壁面と、前記第2の電極が配置される第2の壁面と、を含む枠体と、
    を備える現像剤収納部と、
    前記枠体に収容される現像剤量により変化する静電容量であって、前記第1の電極と前記第2の電極の間の静電容量に応じ出力値を検知する現像剤検知部と、
    を備え、
    1の現像剤量における前記出力値を第1の基準値とし、前記第1の基準値に対して第1の差分を有し0%の現像剤量における前記現像剤検知部の出力値を第2の基準値とした場合に、前記第1の基準値の大きさに応じて変わる前記第2の基準値に対応した前記第1の差分をテーブルを用いて求め、
    前記現像剤検知部は、前記第1の現像剤量よりも少なく、かつ前記0%の現像剤量よりも多い第3の現像剤量による静電容量の出力値に応じた現像剤の残量情報を、前記第1の現像剤量と、前記求められた前記第1の差分と、に基づき検知することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記最小部に対応する枠体は、前記枠体における重力方向における最下部を含み、前記撹拌部材は、前記回転に応じて、前記最小部に対応した枠体を摺擦し、前記最小部を通過することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記第3の現像剤量における前記出力値と前記第1の基準値との差分を第2の差分とした場合に、前記現像剤検知部は、前記第1の差分に対する前記第2の差分の割合によって、前記第3の現像剤量を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の基準値が大きい時の前記第1の差分は、前記第1の基準値が小さい時の前記第1の差分よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 予め定められた値と前記第1の基準値との差が大きい時の前記第1の差分が変動する量は、前記予め定められた値と前記第1の基準値との差が小さい時の前記第1の差分が変動する量よりも大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記撹拌部材が予め定められた時間駆動されたか、もしくは予め定められた数だけ回転したタイミングにおける前記出力値を、前記第1の基準値とすることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 予め定められた量の画像形成を行ったタイミングにおける前記出力値を、前記第1の基準値とすることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1の電極と前記第2の電極の一方に交流電圧を印加する交流電源をさらに備え、前記出力値は、前記交流電圧によって前記第1の電極と前記第2の電極の他方に生じた電圧に応じた値であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1の壁面と前記第2の壁面は、前記最小部に対して水平方向で離れる方向、かつ上方に傾斜している傾斜面であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記傾斜面は曲面であり、前記第1の電極と前記第2の電極は、前記曲面に沿って前記曲面と接触するように配置されることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記撹拌部材は、前記傾斜面に現像剤を落下させることを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置。
  12. 前記現像剤収納部は、像担持体に形成される静電潜像を現像する現像剤担持体を有することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記枠体は、前記現像剤担持体が収納される現像室と、前記撹拌部材が収納される現像剤室と、前記現像室と前記現像剤室とを連通する開口が設けられた仕切り壁と、を備え、前記第1の壁面と、前記第2の壁面は、前記現像剤室に配置されることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記最小部は、前記現像室よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記現像剤検知部は、前記静電容量と、前記第1の電極と前記現像剤担持体との間の静電容量の合成静電容量に応じた前記出力値から、前記現像剤量を検知可能であることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  16. 水平方向において、前記撹拌部材の回転中心の位置は、前記最小部の位置と重なっていることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  17. 前記第1の電極と前記第2の電極は、導電性樹脂であり、前記枠体に対して一体的に成形されたシート部材であることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  18. 前記第2の基準値の算出に用いる値を記憶した記憶部を有することを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  19. 前記現像剤収納部が着脱可能に構成された画像形成装置であって、
    前記記憶部が、前記現像剤収納部に備えられることを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
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