以下に、本発明に係る帯状体印刷機の制御装置の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能であることは言うまでもない。
本実施例に係るウェブ輪転印刷機(帯状体印刷機)の構成について、図7から図9を参照して説明する。
図7から図9に示すように、本実施例に係るウェブ輪転印刷機1は、給紙部(帯状体供給手段)10と、複数の印刷ユニットからなる印刷部(印刷手段)11と、乾燥部12と、ウェブパス部13と、折部14と、排紙部(帯状体排出手段)15とから構成されている。なお、図7から図9においては、ウェブ輪転印刷機1の構成を分けて図示しており、給紙部10、印刷部11、乾燥部12、ウェブパス部13を図7に示し、前記ウェブパス部の搬送方向下流側に位置する折部14における上流部14aを図8に示し、更に搬送方向下流側に位置する折部14における下流部14bおよび排紙部15を図9に示している。また、図7においては、1つの印刷ユニットのみ図示し、他の印刷ユニットは図示を省略してある。
給紙部10のスタンド20に設置されたウェブ(帯状体)Wは、ガイドローラ21に支持されて印刷部11に送られ、印刷部11において絵柄の印刷を施される。所定の絵柄を印刷されたウェブWは、乾燥部12に送られて乾燥部12において乾燥させられた後、ウェブパス部13を介して折部14に送られる。
図8に示すように、折部14の上流部14aには、搬送方向上流側から第一のガイドローラ41、ターンバー70、第二のガイドローラ群42、コンペンセータロール60、第三のガイドローラ群43,44,45,46,47,48、フォーマ50が設けられている。よって、折部14に送り込まれたウェブWは、ターンバー70によって搬送方向を変えられ、コンペンセータロール60によって給紙部からターンバー70までのウェブWの長さを変更され、フォーマ50によってウェブ搬送方向と平行な方向に折られた後、折部14の下流部14bへ送られるようになっている。
コンペンセータロール60は、ターンバー70よりも下流側のウェブWの搬送経路に設けられ、コンペンセータロール移動手段であるコンペンセータロール位置調整用モータ215(図2B参照)および図示しない移動機構によって、給紙部10から後述する断裁胴80(断裁手段)までのウェブWの搬送経路の長さを変更するように前後方向(図7における矢印D60参照)に移動可能に設けられている。よって、後述する断裁胴(断裁手段)80でウェブWに印刷された1枚分の絵柄の間隔の中央部分でウェブWを断裁することができるように、コンペンセータロール60によってウェブWの搬送方向における位置が調整されるようになっている。
ターンバー70は、ウェブWの搬送方向を変えるためのものであり、ターンバー移動手段である左右方向位置調整用モータ130(図1C参照)および図示しない移動機構によって、ターンバー70よりも上流側におけるウェブWの搬送方向に対して直交するウェブ幅方向(図8における矢印D70参照)に移動可能に設けられている。よって、前述したフォーマでウェブWが中央部分で折られるように、ターンバー70によってウェブWの左右方向における位置が調整されるようになっている。
また、ウェブパス経路40には、コンペンセータロール60およびターンバー70の下流側(本実施例においては第三のガイドローラ48の近傍)において、ウェブWに印刷された図示しないレジスターマークを検出する検出器(第二検出手段)211が設置されている。なお、レジスターマークは、ウェブWの絵柄に対応する位置の左右方向の余白部において絵柄と同時に印刷されるもの、または、ウェブWの絵柄の一部(印刷された絵柄中の特徴的な部分)である。
本発明における第二検出手段は、本実施例のように第三のガイドローラ48の近傍に設置されたものに限定されず、コンペンセータロール60から断裁胴80に搬送されるウェブWに対向するように設けられる物であれば良い。
検出器211によってウェブWに印刷されたレジスターマークを検出することにより、ウェブWのウェブ搬送方向における位置を検出することができるようになっている。つまり、検出器211の検出結果に基づいて、コンペンセータロール60を前後動させることにより、ウェブWのウェブ搬送方向における位置調整を行うようにしている。
また、ウェブパス経路40には、コンペンセータロール60およびターンバー70の下流側(本実施例においては、検出器211の上流側であって、第三のガイドローラ44の近傍)に、ウェブWの搬送方向と平行な一方(外側)の端部の位置を検出する検出器(超音波式のエッジ位置検出器等;第一検出手段)117が設置されている。
本発明における第一検出手段は、本実施例のように第三のガイドローラ44の近傍に設置されたものに限定されず、ターンバー70からフォーマ50へのウェブWの搬送経路に設けられるものであれば良い。
また、ターンバー下流側の検出器117は、後述する左右方向位置調整用モータ126および図示しない移動機構によって、ウェブWの搬送方向に対して直交するウェブ幅方向(左右方向)に移動可能に設けられている。よって、ターンバー70で搬送方向を変えられたウェブWにおける左右方向の端部(紙端部)に対して、ターンバー下流側の検出器117の位置が調整されるようになっている。
検出器117によってウェブWの端部位置を検出することにより、ウェブWのウェブ幅方向における位置を検出することができるようになっている。つまり、検出器117の検出結果に基づいて、ターンバー70を移動させることにより、ウェブWのウェブ幅方向における位置調整を行うようにしている。
また、本実施例に係るウェブ輪転印刷機1には、ターンバー70の動作を制御するターンバー位置制御装置100と、コンペンセータロール60の動作を制御するカットオフコントロール装置200とが備えられている。ターンバー位置制御装置100およびカットオフコントロール装置200の詳細な構成については、後述する。
図9に示すように、折部14の下流部14bには、搬送方向上流側から断裁胴80、折胴81、くわえ胴82、チョッパー(チョッパー折装置)83が設けられている。よって、折部14の上流部14aにおいてスリッタ30によってウェブ幅方向に半裁されたウェブWは、折部14の下流部14bにおいて所定の大きさに断裁されると共に所定の形状に折られ、排紙部15に送られる。
コンペンセータロール60およびターンバー70によって、ウェブWのウェブ幅方向およびウェブ搬送方向における位置調整がなされ、フォーマ50によって裏面を対向させて重合されてウェブ経路に平行な方向に半折されたウェブWは、断裁胴(断裁手段)80によって断裁され、折胴81及びくわえ胴82によって平行一回折りされることにより、8ページの折丁S1となり、さらに、チョッパー83で直角方向へチョッパー折りされることにより、16ページの折丁S2となる。
本実施例においては、断裁胴80が、ターンバー70によって搬送方向を変えられたウェブWをウェブ搬送方向と直交する方向に断裁して折丁S1とする断裁手段であり、チョッパー83が前記断裁手段(断裁胴80)によって折丁にされた前記折丁S1を折丁搬送方向と平行な方向に折って折丁S2とするチョッパー折手段である。
排紙部15においては、排出ベルト90が設けられと共に当該排出ベルト90の搬送方向下流側に図示しない排紙台が設けられている。よって、折部14で所定の大きさに断裁されると共に所定の形状に折られた折丁S2は、排出ベルト90に載せられて図示しない排紙台へ排出されるようになっている。
前述したターンバー位置制御装置100とカットオフコントロール装置200の詳細な構成について、以下に説明する。ターンバー位置制御装置100は、ターンバー70によるウェブWaの幅方向における位置を調整するためのものであり、カットオフコントロール装置200は、コンペンセータロール60によるウェブWaの搬送方向における位置を調整するためのものである。
先ず、ウェブ輪転印刷機1におけるターンバー位置制御装置100の構成について、図を参照して説明する。
図1Aから図1Cに示すように、前記ターンバー位置制御装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、各入出力装置104a〜104iと、インターフェース105とがBUS(母線)で接続されて成る。
また、前記BUSには、ウェブ幅記憶用メモリM101、印刷速度記憶用メモリM102、ウェブ幅−ターンバー下流側の検出器の左右方向位置検出用カウンタのカウント値変換テーブル記憶用メモリM103、ウェブ幅に対応したターンバー下流側の検出器の左右方向位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM104、ターンバー下流側の検出器の左右方向位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM105、ターンバー下流側の検出器の基準出力記憶用メモリM106、印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM107、現在の印刷機の回転位相記憶用メモリM108、ターンバー下流側の検出器の検出タイミング記憶用メモリM109、ターンバー下流側の検出器の出力記憶用メモリM110、ターンバー下流側の検出器の出力差記憶用メモリM111、ターンバー下流側の検出器の出力差の絶対値記憶用メモリM112、ターンバー下流側の検出器の出力許容値記憶用メモリM113、ターンバー下流側の検出器の出力差−ターンバーの左右方向位置検出用カウンタの補正カウント値変換テーブル記憶用メモリM114、ターンバーの左右方向位置検出用カウンタの補正カウント値記憶用メモリM115、ターンバーの左右方向位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM116、目標とするターンバーの左右方向位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM117、印刷機の回転回数カウント用カウンタのカウント値記憶用メモリM118、第1の待ち部数記憶用メモリM119、カウント値N記憶用メモリM120、ターンバー下流側の検出器の出力履歴記憶用メモリM121、カウント値M記憶用メモリM122、第1安定判断値(ターンバー下流側の検出器の出力)記憶用メモリM123、第2の待ち部数記憶用メモリM124、第2安定判断値(回転回数)記憶用メモリM125が接続される。
入出力装置104aには、印刷機の運転ボタン106と、ターンバーの左右方向位置調整選択スイッチ107と、位置調整完了スイッチ108と、アップボタン109と、ダウンボタン110と、制御開始スイッチ111と、キーボートや各種スイッチおよびボタン等の入力装置112と、CRTやランプ等の表示器113と、フロッピー(登録商標)ディスクドライブやプリンタ等の出力装置114とが接続される。
入出力装置104bには、ウェブ幅設定器115が接続される。
入出力装置104cには、A/D変換機116を介してターンバー下流側の検出器117が接続される。
入出力装置104dには、D/A変換器118および原動モータドライバ119を介して原動モータ120が接続される。
入出力装置104eには、印刷機の回転位相検出用カウンタ121を介して原動モータ用ロータリエンコーダ122が接続される。原動モータ用ロータリエンコーダ122は、原動モータ120に付設されるものである。なお、前記原動モータドライバ120には原動モータ用ロータリエンコーダ122が発生するクロックパルスが入力される。
入出力装置104fおよび入力装置104gには、印刷機の回転回数カウント用カウンタ123を介して、印刷機の原点位置検出用センサ124が接続される。なお、印刷機1の原点位置検出用センサ124は、印刷機1の回転位相の原点位置でパルスを一回出力するものであり、この出力されたパルスをカウントすることにより、印刷機1が何回転したか分かるようになっている。
入力装置104hには、ターンバー下流側の検出器の左右方向位置調整用モータドライバ125を介して、ターンバー下流側の検出器の左右方向位置調整用モータ126が接続されると共に、ターンバー下流側の検出器の左右方向位置検出用カウンタ127を介して、ターンバー下流側の検出器の左右方向位置調整用モータ用ロータリエンコーダ128が接続される。
入力装置104iには、ターンバーの左右方向位置調整用モータドライバ129を介して、ターンバーの左右方向位置調整用モータ130が接続されると共に、ターンバーの左右方向位置検出用カウンタ131を介して、ターンバーの左右方向位置調整用モータ用ロータリエンコーダ132が接続される。
インタフェース105には、カットオフコントロール装置200が接続される。
次に、ウェブ輪転印刷機1におけるカットオフコントロール装置200の構成について、図を参照して説明する。
図2Aおよび図2Bに示すように、前記カットオフコントロール装置200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、各入出力装置204a〜204eと、インターフェース205とがBUS(母線)で接続されて成る。
また、前記BUSには、印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM201、現在の印刷機の回転位相記憶用メモリM202、レジスターマーク検出用ゲートの開タイミング記憶用メモリM203、レジスターマーク検出時の印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM204、レジスターマークの基準位置に対応する印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM205、印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差記憶用メモリM206、印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差の絶対値記憶用メモリM207、許容値(カウンタのカウント値)記憶用メモリM208、印刷機の回転位相検出用カウンタのカウント値差−コンペンセータロール位置検出用カウンタの補正カウント値変換テーブル記憶用メモリM209、コンペンセータロール位置検出用カウンタの補正カウント値記憶用メモリM210、コンペンセータロール位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM211、目標とするコンペンセータロール位置検出用カウンタのカウント値記憶用メモリM212が接続される。
入力装置204aには、カットオフコントロール装置の制御開始スイッチ206と、キーボートや各種スイッチおよびボタン等の入力装置207と、CRTやランプ等の表示器208と、フロッピー(登録商標)ディスクドライブやプリンタ等の出力装置209とが接続される。
入力装置204bおよび入力装置204cには、AND回路210を介して検出器211が接続される。
入力装置204dには、印刷機の回転位相検出用カウンタ212を介して、原動モータ用ロータリエンコーダ122が接続される。
入力装置204eには、コンペンセータロール位置調整用モータドライバ214を介して、コンペンセータロール位置調整用モータ215が接続されると共に、コンペンセータロール位置検出用カウンタ216を介して、コンペンセータロール位置調整用モータ用ロータリエンコーダ217が接続される。
インターフェース205には、ターンバー位置制御装置100が接続される。
本実施例においては、ターンバー位置制御装置100とカットオフコントロール装置200とによって、ターンバー移動手段を第一検出手段によって検出される端部位置に応じて制御すると共に、コンペンセータロール移動手段を第二検出手段が帯状体に印刷されたレジスターマークを検出した時の断裁手段の回転位相と予め記憶されている基準回転位相との回転位相差に応じて制御する制御手段を構成している。
以上のように構成されるウェブ輪転印刷機1においては、ターンバー位置制御装置100がウェブWの位置を調整した場合には、ウェブWの位置が安定するまでカットオフコントロール装置200の制御を待ち状態にするようになっている。つまり、制御手段は、ターンバー移動手段によってターンバー70を移動させた場合に、コンペンセータロール移動手段が待ち状態となるように制御するものである。
ウェブ輪転印刷機1におけるターンバー位置制御装置100の制御動作について、図3Aから図3Dと、図4Aから図4Cと、図5Aから図5Dとを参照して説明する。
先ず、ステップP1で、ウェブ幅設定器115に入力が有ったか否かを判断する。ステップP1で可であれば、ステップP2でウェブ幅設定器115よりウェブ幅を読込んでメモリM101に記憶した後、ステップP3に移行する。一方、ステップP1で否であれば、直にステップP3に移行する。
次に、前記ステップP3で、ウェブ輪転印刷機1の運転ボタン106がONされたか否かを判断する。ステップP3で可であれば、ステップP4で印刷速度をメモリM102から読込んで、ステップP5でウェブ輪転印刷機1の原動モータドライバ119にD/A変換器118を介して印刷速度を出力した後、ステップP6に移行する。一方、ステップP3で否であれば、直にステップP6に移行する。
次に、前記ステップP6で、ターンバー70の左右方向位置調整選択スイッチ107がONされたか否かを判断する。ステップP6で可であれば、ステップP7に移行する。一方、ステップP6で否であれば、後述するステップP8に移行する。
次に、前記ステップP7で、位置調整完了スイッチ108がONされたか否かを判断する。ステップP7で可であれば、後述するステップP8に移行する。一方、ステップP7で否であれば、ステップP11に移行する。
次に、前記ステップP11で、アップボタン109がONされたか否かを判断する。ステップP11で可であれば、ステップP12でターンバー70の左右方向位置調整用モータドライバ129に正転指令を出力し、ステップP13でアップボタン109がOFFされると、ステップP14でターンバー70の左右方向位置調整用モータドライバ129への正転指令の出力を停止して、ステップP15に移行する。一方、ステップP11で否であれば、直にステップP15に移行する。
次に、前記ステップP15で、ダウンボタン110がONされたか否かを判断する。ステップP15で可であれば、ステップP16でターンバー70の左右方向位置調整用モータドライバ129に逆転指令を出力し、ステップP17でダウンボタン110がOFFされると、ステップP18でターンバー70の左右方向位置調整用モータドライバ129への逆転指令の出力を停止して、前述したステップP7に戻る。一方、ステップP15で否であれば、直にステップP7に戻る
次に、前述したステップP8で、制御開始スイッチ111がONされたか否かを判断する。ステップP8で可であれば、後述するステップP9に移行する。一方、ステップP8で否であれば、前述したステップP1に戻る。
上述のステップP11からステップP18の制御動作は、オペレータの手動操作によるターンバー70の左右方向位置調整である。そして、オペレータは、位置調整完了スイッチ108をONすることにより手動操作を完了し、制御開始スイッチ111をONすることにより自動制御を開始する。つまり、ステップP11からステップP18の手動操作によるターンバー70の左右方向位置調整が行われた後、ステップP7で位置調整完了スイッチ108がONされ、ステップP8で制御開始スイッチ111がONされると、自動制御によるターンバー下流側の検出器117の左右方向位置調整およびターンバー70の左右方向位置調整が開始される。
ステップP9でウェブ幅−ターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウント値変換テーブルをメモリM103から読込み、ステップP10でウェブ幅をメモリM101から読込み、ステップP19でウェブ幅−ターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウント値変換テーブルを用いて、ウェブ幅より、ウェブ幅に対応したターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウント値を求めてメモリM104に記憶する。
次に、ステップP20でターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127よりカウント値を読込んでメモリM105に記憶した後、ステップP21で、ウェブ幅に対応したターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウント値が、ターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウント値と同じか否かを判断する。ステップP21で可であれば、後述するステップP29に移行する。一方、ステップP21で否であれば、ステップP22に移行する。
次に、前記ステップP22で、ウェブ幅に対応したターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウント値が、ターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウント値よりも大きいか否かを判断する。
ステップP22で可であれば、ステップP23でターンバー下流側の検出器117の左右方向位置調整用モータドライバ125に正転指令を出力した後、ステップP25に移行する。
次に、前記ステップP25でウェブ幅に対応したターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウント値をメモリM104から読込み、ステップP26でターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127よりカウント値を読込んでメモリM105に記憶する。
次に、ステップP27で、ウェブ幅に対応したターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウント値が、ターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウント値と同じか否かを判断する。ステップP27で可であれば、ステップP28でターンバー下流側の検出器117の左右方向位置調整用モータドライバ125への正転指令の出力を停止した後、後述するステップP29に移行する。一方、ステップP27で否であれば、前述したステップP25に戻る。
一方、ステップP22で否であれば、ステップP24でターンバー下流側の検出器117の左右方向位置調整用モータドライバ125に逆転指令を出力した後、ステップP30に移行する。
次に、前記ステップP30でウェブ幅に対応したターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウント値をメモリM104から読込み、ステップP31でターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127よりカウント値を読込んでメモリM105に記憶する。
次に、ステップP32で、ウェブ幅に対応したターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウンタ値が、ターンバー下流側の検出器117の左右方向位置検出用カウンタ127のカウンタ値と同じか否かを判断する。ステップP32で可であれば、ステップP33でターンバー下流側の検出器117の左右方向位置調整用モータドライバ125への逆転指令の出力を停止した後、ステップP29に移行する。一方、ステップP32で否であれば、前述したステップP30に戻る。
次に、前記ステップP29で、ターンバー下流側の検出器117に接続されたA/D変換器116よりターンバー下流側の検出器117の出力を読込んでターンバー下流側の検出器117の基準出力記憶用メモリM106に記憶した後、ステップP34に移行する。
次に、前記ステップP34で印刷機1の回転位相検出用カウンタ121よりカウント値を読込んでメモリM107に記憶し、ステップP35で印刷機1の回転位相検出用カウンタ121のカウント値より現在の印刷機1の回転位相を演算してメモリM108に記憶し、ステップP36でターンバー下流側の検出器117の検出タイミングをメモリM109から読込んだ後、ステップP37で、現在の印刷機1の回転位相が、ターンバー下流側の検出器117の検出タイミングと同じか否かを判断する。
ステップP37で可であれば、ステップP38でターンバー下流側の検出器117に接続されたA/D変換器116よりターンバー下流側の検出器117の出力を読込んでメモリM110に記憶する。一方、ステップP37で否であれば、前述したステップP34に戻る。
次に、ステップP39でターンバー下流側の検出器117の基準出力をメモリM106から読込み、ステップP40でターンバー下流側の検出器117の基準出力よりターンバー下流側の検出器117の出力を減算し、ターンバー下流側の検出器117の出力差を演算してメモリM111に記憶する。
次に、ステップP41でターンバー下流側の検出器117の出力差よりターンバー下流側の検出器117の出力差の絶対値を演算してメモリM112に記憶し、ステップP42でターンバー下流側の検出器117の出力許容値をメモリM113から読込んだ後、ステップP43で、ターンバー下流側の検出器117の出力差の絶対値がターンバー下流側の検出器117の出力許容値よりも大きいか否かを判断する。
ステップP43で可であれば、ステップP44に移行する。一方、ステップP43で否であれば、前述したステップP34に戻る。
次に、ステップP44でカットオフコントロール装置200に待機信号を出力し、ステップP45でカットオフコントロール装置200より待機信号受信完了信号が出力されると、ステップP46でカットオフコントロール装置200への待機信号出力を停止する。
次に、ステップP47でターンバー下流側の検出器117の出力差−ターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131の補正カウント値変換テーブルをメモリM114から読込み、ステップP48でターンバー下流側の検出器117の出力差をメモリM111から読込み、ステップP49でターンバー下流側の検出器117の出力差−ターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131の補正カウント値変換テーブルを用いて、ターンバー下流側の検出器117の出力差より、ターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131の補正カウント値を求めてメモリM115に記憶する。
次に、ステップP50でターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131よりカウント値を読込んでメモリM116に記憶し、ステップP51でターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131のカウント値にターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131の補正カウント値を加算し、目標とするターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131のカウント値を演算してメモリM117に記憶する。
次に、ステップP52でターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131のカウント値を読込んでメモリM116に記憶した後、ステップP53で、目標とするターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131のカウント値が、ターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131のカウント値よりも大きいか否かを判断する。
ステップP53で可であれば、ステップP54でターンバー70の左右方向位置調整用モータドライバ129に正転指令を出力した後、ステップP55に移行する。
次に、前記ステップP55で目標とするターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131のカウント値をメモリM117から読込み、ステップP56でターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131よりカウント値を読込んでメモリM116に記憶した後、ステップP57に移行する。
次に、前記ステップP57で、目標とするターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131のカウント値が、ターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131のカウント値と同じか否かを判断する。ステップP57で可であれば、ステップP58でターンバー70の左右方向位置調整用モータドライバ129への正転指令の出力を停止した後、後述するステップP64に移行する。一方、ステップP57で否であれば、前述したステップP55に戻る。
一方、ステップP53で否であれば、ステップP59でターンバー70の左右方向位置調整用モータドライバ129に逆転指令を出力した後、ステップP60に移行する。
次に、前記ステップP60で目標とするターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131のカウント値をメモリM117から読込み、ステップP61でターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131よりカウント値を読込んでメモリM116に記憶した後、ステップP62に移行する。
次に、前記ステップP62で、目標とするターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131のカウント値が、ターンバー70の左右方向位置検出用カウンタ131のカウント値と同じか否かを判断する。ステップP62で可であれば、ステップP63でターンバー70の左右方向位置調整用モータドライバ129への逆転指令の出力を停止した後、ステップP64に移行する。一方、ステップP62で否であれば、前述したステップP60に戻る。
上述のステップP47からステップP63の制御動作によって、ターンバー70の左右方向位置調整が行われる。なお、このとき、カットオフコントロール装置200は待機状態(待ち状態)にあり、コンペンセータロール60によるウェブWのウェブ搬送方向の調整はなされないようになっている。
次に、前述したステップP64で印刷機1の回転回数カウント用カウンタ123に、イネーブル信号およびリセット信号を出力した後、ステップP65で印刷機1の回転回数カウント用カウンタ123へのリセット信号の出力を停止する。
次に、ステップP66で印刷機1の回転回数カウント用カウンタ123よりカウント値を読込んでメモリM118に記憶し、ステップP67で第1の待ち部数をメモリM119から読込み、ステップP68で、印刷機1の回転回数カウント用カウンタ123のカウント値が、第1の待ち部数と同じか否かを判断する。ここで、第1の待ち部数は、ターンバー70とコンペンセータロール60との搬送経路の長さに応じて決定されるものであり、例えば、ウェブWに印刷された絵柄三枚分(三部数分)とする。
次に、ステップP68で可であれば、ステップP69でカウント値N記憶用メモリM120に「1」を上書きした後、ステップP70に移行する。一方、ステップP68で否であれば、前述したステップP66に戻る。
次に、前記ステップP70で印刷機1の回転位相検出用カウンタ121よりカウント値を読込んでメモリM107に記憶し、ステップP71で印刷機1の回転位相検出用カウンタ121のカウント値より現在の印刷機1の回転位相を演算してメモリM108に記憶し、ステップP72でターンバー下流側の検出器117の検出タイミングをメモリM109から読込んだ後、ステップP73で、現在の印刷機1の回転位相が、ターンバー下流側の検出器117の検出タイミングと同じか否かを判断する。
ステップP73で可であれば、ステップP74でターンバー下流側の検出器117に接続されたA/D変換器116よりターンバー下流側の検出器117の出力を読込み、ターンバー下流側の検出器117の出力履歴記憶用メモリM121のN番目のアドレス位置に記憶した後、ステップP75に移行する。一方、ステップP73で否であれば、前述したステップP70に戻る。
次に、前記ステップP75でカウント値NをメモリM120から読込んで「1」を加算して当該メモリM120に上書きした後、ステップP76で、カウント値Nが「16」であるか否かを判断する。
ステップP76で可であれば、ステップP77に移行する。一方、ステップP76で否であれば、前述したステップP70に戻る。
次に、ステップP77でカウント値M記憶用メモリM122に「1」を上書きする。
次に、ステップP78で印刷機1の回転位相検出用カウンタ121よりカウント値を読込んでメモリM107に記憶し、ステップP79で印刷機1の回転位相検出用カウンタ121のカウント値より現在の印刷機1の回転位相を演算してメモリM108に記憶し、ステップP80でターンバー下流側の検出器117の検出タイミングをメモリM109から読込み、ステップP81で、現在の印刷機1の回転位相が、ターンバー下流側の検出器117の検出タイミングと同じか否かを判断する。
ステップP81で可であれば、ステップP82でターンバー下流側の検出器117に接続されたA/D変換器116よりターンバー下流側の検出器117の出力を読込んでメモリM110に記憶した後、ステップP83に移行する。一方、ステップP81で否であれば、前述したステップP78に戻る。
次に、前記ステップP83でターンバー下流側の検出器117の出力履歴記憶用メモリM121の1番目のアドレス位置より15回転前のターンバー下流側の検出器117の出力を出力履歴記憶用メモリM121から読込み、ステップP84でターンバー下流側の検出器117の出力から15回転前のターンバー下流側の検出器117の出力を減算し、ターンバー下流側の検出器117の出力差を演算してメモリM111に記憶した後、ステップP85でターンバー下流側の検出器117の出力差よりターンバー下流側の検出器117の出力差の絶対値を演算してメモリM112に記憶する。
次に、ステップP86で第1安定判断値(ターンバー下流側の検出器117の出力)をメモリM123から読込んだ後、ステップP87で、ターンバー下流側の検出器117の出力差の絶対値が、第1安定判断値(ターンバー下流側の検出器117の出力)以下か否かを判断する。
ステップP87で可であれば、ステップP88に移行する。一方、ステップP87で否であれば、後述するステップP100に移行する。
次に、前記ステップP88でカウント値MをメモリM122から読込み、ステップP89で第2安定判断値(回転回数)をメモリM125から読込んだ後、ステップP90で、カウント値Mが、第2安定判断値(回転回数)と同じか否かを判断する。
ステップP90で可であれば、ステップP97に移行する。ステップP97でカットオフコントロール装置200に待機解除信号を出力し、ステップP98でカットオフコントロール装置200より待機解除信号受信完了信号が出力されると、ステップP99でカットオフコントロール装置200への待機解除信号の出力を停止して、前述したステップP34に戻る。
つまり、上述のステップP97からステップP99の制御動作によって、カットオフコントロール装置200の待機状態が解除され、コンペンセータロール60によるウェブWのウェブ搬送方向の調整が可能になる。
一方、ステップP90で否であれば、ステップP91に移行する。ステップ91でカウント値MをメモリM122から読込んで「1」を加算して当該メモリM122に上書きする。
次に、ステップP92でカウント値N記憶用メモリM120に「2」を上書きし、ステップP93でターンバー下流側の検出器117の出力履歴記憶用メモリM121のN番目のアドレス位置よりN番目のターンバー下流側の検出器117の出力を読込んで当該メモリM121の(N−1)番目のアドレス位置に上書きし、ステップP94でカウント値NをメモリM120から読込んで「1」を加算して当該メモリM120に上書きした後、ステップP95で、カウント値Nが、「16」であるか否かを判断する。
次に、ステップP95で可であれば、ステップP96でターンバー下流側の検出器117の出力をメモリM110から読込み、ターンバー下流側の検出器117の出力履歴記憶用メモリM121の15番目のアドレス位置に上書きした後、前述したステップP78に戻る。一方、ステップP95で否であれば、前述したステップP93に戻る。
次に、前述したステップP100で印刷機1の回転回数カウント用カウンタ123よりカウント値を読込んでメモリM118に記憶し、ステップP101で第2の待ち部数をメモリM124から読込み、ステップP102で、印刷機1の回転回数カウント用カウンタ123のカウント値が、第2の待ち部数と同じか否かを判断する。
ここで、第2の待ち部数は、制御手段が、端部位置差を帯状体または折丁に印刷された絵柄毎に演算してコンペンセータロール移動手段の待ち状態を解除する際に、端部位置差が許容値内となるべき連続する回数(一定回数)である。
ステップP102で可であれば、前述したステップP97に移行する、すなわち、カットオフコントロール装置200の待機状態が解除され、コンペンセータロール60によるウェブWのウェブ搬送方向の調整が可能になる。一方、ステップP102で否であれば、ステップP103に移行する。
次に、前記ステップP103でカウント値N記憶用メモリM120に「2」を上書きし、ステップP104でターンバー下流側の検出器117の出力履歴記憶用メモリM121のN番目のアドレス位置よりN番目のターンバー下流側の検出器117の出力を読込んで当該メモリM121の(N−1)番目のアドレス位置に上書きし、ステップP105でカウント値NをメモリM120から読込んで「1」を加算して当該メモリM120に上書きした後、ステップP106で、カウント値Nが、「16」と同じか否かを判断する。
次に、ステップP106で可であれば、ステップP107でターンバー下流側の検出器117の出力をメモリM110から読込み、ターンバー下流側の検出器117の出力履歴記憶用メモリM121の15番目のアドレス位置に上書きした後、ステップP108でカウント値M記憶用メモリM122に「1」を上書きして、前述したステップP78に戻る。一方、ステップP106で否であれば、前述したステップP104に戻る。
以上のターンバー位置制御装置100の制御動作により、ターンバー70の左右方向位置調整を行った場合において、カットオフコントロール装置200をウェブWの流れが安定するまで待機状態とすることができる。よって、ターンバー70を移動させることによって不安定に流れるウェブWのウェブ搬送方向の位置調整を行わないので、無駄な制御および動作をなくすことができる。
つまり、ウェブWの搬送方向と平行な一方の端部の位置である端部位置をウェブWに印刷された絵柄毎に検出し、予め定められた一定回数(本実施例においては、15回)前に検出した端部位置との差である端部位置差を演算し、当該端部位置差が許容値内であった場合にコンペンセータロール移動手段の待ち状態を解除している。
また、本実施例においては、端部位置差を帯状体または折丁に印刷された絵柄毎に演算し、一定回数以上連続して端部位置差が許容値内であった場合に前記コンペンセータロール移動手段の待ち状態を解除するようにしている。
次に、ウェブ輪転印刷機1におけるカットオフコントロール装置200の制御動作について、図6Aから図6Dを参照して説明する。
先ず、ステップP1で、カットオフコントロール装置200の制御開始スイッチ206がONされると、ステップP2で、ターンバー位置制御装置100より待機信号が出力されたか否かを判断する。
ステップP2で可であれば、ステップP3でターンバー位置制御装置100に待機信号受信完了信号を出力し、ステップP4でターンバー位置制御装置100への待機信号受信完了信号の出力を停止した後、ステップP5に移行する。
次に、前記ステップP5で、ターンバー位置制御装置100より待機解除信号が出力されると、ステップP6でターンバー位置制御装置100に待機解除信号受信完了信号を出力し、ステップP7でターンバー位置制御装置100への待機解除信号受信完了信号の出力を停止した後、ステップP8に移行する。
一方、ステップP2で否であれば、直にステップP8に移行する。
つまり、上述のステップP2からステップP5においては、カットオフコントロール装置200は待機状態にあり、コンペンセータロール60によるウェブWのウェブ搬送方向の調整はなされないようになっている。そして、上述のステップP6およびステップP7において当該待機状態が解除され、ステップP8以降においてカットオフコントロール装置200は通常の制御動作となる。
次に、前述したステップP8で印刷機1の回転位相検出用カウンタ212よりカウント値を読込んでメモリM201に記憶し、ステップP9で印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値より現在の印刷機1の回転位相を演算してメモリM202に記憶し、ステップP10でレジスターマーク検出用ゲートの開タイミングをメモリM203から読込み、ステップP11で、現在の印刷機1の回転位相が、レジスターマーク検出用ゲートの開タイミングと同じか否かを判断する。
ステップP11で可であれば、ステップP12に移行する。一方、ステップP11で否であれば、前述したステップP2に戻る。
次に、前記ステップP12で検出器211に接続されたAND回路210にゲート信号を出力した後、ステップP13で検出器211に接続されたAND回路210の出力がONされると、ステップP14で印刷機1の回転位相検出用カウンタ212よりカウント値を読込み、レジスターマーク検出時の印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値記憶用メモリM204に記憶した後、ステップP15で検出器211に接続されたAND回路210へのゲート信号の出力を停止する。
次に、ステップP16でレジスターマークの基準位置に対応する印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値をメモリM205から読込み、ステップP17でレジスターマーク検出時の印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値をメモリM204から読込み、ステップP18でレジスターマークの基準位置に対応する印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値よりレジスターマーク検出時の印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値を減算し、印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値差を演算してメモリM206に記憶する。
次に、ステップP19で印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値差より印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値差の絶対値を演算してメモリM207に記憶し、ステップP20で許容値(カウンタのカウント値)をメモリM208から読込み、ステップP21で、印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値差の絶対値が、許容値(カウンタのカウント値)よりも大きいか否かを判断する。
ステップP21で可であれば、ステップP22に移行する。一方、ステップP21で否であれば、前述したステップP2に戻る。
次に、前記ステップP22で印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値差−コンペンセータロール位置検出用カウンタ216の補正カウント値変換テーブルをメモリM209から読込む。
次に、ステップP23で印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値差をメモリM206から読込み、ステップP24で、印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値差−コンペンセータロール位置検出用カウンタ216の補正カウント値変換テーブルを用いて、印刷機1の回転位相検出用カウンタ212のカウント値差より、コンペンセータロール位置検出用カウンタ216の補正カウント値を求めてメモリM210に記憶する。
次に、ステップP25でコンペンセータロール位置検出用カウンタ216よりカウント値を読込んでメモリM211に記憶し、ステップP26でコンペンセータロール位置検出用カウンタ216の補正カウント値をメモリM210から読込み、ステップP27でコンペンセータロール位置検出用カウンタ216のカウント値にコンペンセータロール位置検出用カウンタ216の補正カウント値を加算し、目標とするコンペンセータロール位置検出用カウンタ216のカウント値を演算してメモリM212に記憶した後、ステップP28で、目標とするコンペンセータロール位置検出用カウンタ216のカウント値が、コンペンセータロール位置検出用カウンタ216のカウント値よりも大きいか否かを判断する。
ステップP28で可であれば、ステップP29でコンペンセータロール位置調整用モータドライバ214に正転指令を出力した後、ステップP30に移行する。
次に、前記ステップP30で目標とするコンペンセータロール位置検出用カウンタ216のカウント値をメモリM212から読込み、ステップP31でコンペンセータロール位置検出用カウンタ216よりカウント値を読込んでメモリM211に記憶した後、ステップP32で、目標とするコンペンセータロール位置検出用カウンタ216のカウント値が、コンペンセータロール位置検出用カウンタ216のカウント値と同じか否かを判断する。
次に、ステップP32で可であれば、ステップP33でコンペンセータロール位置調整用モータドライバ214への正転指令の出力を停止した後、前述したステップP2に戻る。一方、ステップP32で否であれば、前述したステップP30に戻る。
一方、ステップP28で否であれば、ステップP34でコンペンセータロール位置調整用モータドライバ214に逆転指令を出力した後、ステップP35に移行する。
次に、前記ステップP35で目標とするコンペンセータロール位置検出用カウンタ216のカウント値をメモリM212から読込み、ステップP36でコンペンセータロール位置検出用カウンタ216よりカウント値を読込んでメモリM211に記憶した後、ステップP37で、目標とするコンペンセータロール位置検出用カウンタ216のカウント値が、コンペンセータロール位置検出用カウンタ216のカウント値と同じか否かを判断する。
ステップP37で可であれば、ステップP38でコンペンセータロール位置調整用モータドライバ214への逆転指令の出力を停止した後、前述したステップP2に戻る。一方、ステップP37で否であれば、前述したステップP35に戻る。
以上のカットオフコントロール装置200の制御動作によって、ターンバー70を移動させた場合、すなわち、ターンバー位置制御装置100によって待機信号が出力された場合には、カットオフコントロール装置200を待機状態とし、ターンバー70を移動させたことによるウェブWの流れが安定した場合、すなわち、ターンバー位置制御装置100によって待機解除信号が出力された場合には、カットオフコントロール装置200を通常状態とすることができる。