JP5042584B2 - グラビア輪転印刷機の制御装置 - Google Patents

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被印刷物の搬送路に沿って複数の印刷ユニットが配設されるとともに、各印刷ユニットに設けられた印刷版胴が駆動モータによりそれぞれ個別に回転駆動されて上記被印刷物に順次印刷が施されるように構成されたグラビア輪転印刷機に関するものである。
従来、印刷ウェブ(被印刷物)の搬送路に沿って複数の印刷ユニットが配設されるとともに、各印刷ユニットに設けられた印刷版胴が駆動モータによりそれぞれ個別に回転駆動されて上記被印刷物に順次印刷が施されるように構成されたいわゆるセクショナル駆動方式のグラビア輪転印刷機において、例えば下記特許文献1に示されるように、各印刷ユニットで印刷ウェブに印刷された見当マークを見当マーク検出手段により検出するとともに、見当マーク間の検出距離に基づいて見当ずれ(印刷ずれ)を判定し、見当ずれがあると判定された場合には、その見当ずれの誤差量に従って、見当ずれが発生した印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を、これら印刷ユニット間の同期性を維持して同一操作量をもって変化させて位相修正を行い、位相修正完了後に上記各印刷ユニットの駆動速度を同期駆動速度に戻し、全印刷ユニットを同期駆動することが行われている。
また、例えば下記特許文献2に示されるように、コンペンセータロールを含まないセクショナル駆動型のグラビア印刷機において、少なくとも3段のモータ駆動による印刷ユニットを備え、各段の印刷ユニットのモータドライバには速度指令値が与えられ、第2段目以降の印刷ユニットにおいてはそれぞれ、印刷基材(被印刷物)に付された印刷見当の検出系、版胴の原点信号の検出系からそれぞれ得られる見当誤差、位置検出値に基づいて上記速度指令値を補正するための制御系が備えられているグラビア印刷機において、各段の印刷ユニットの上記制御系の間に、前段の印刷ユニットの見当調整に伴う版位相の操作による印刷基材の張力変動とそれに対応する見当誤差、すなわち版位相の伝達モデルを構成して接続し、ある段とその次の段の間の伝達モデルはその出力の上記次の段の印刷ユニットの制御系にフィードフォワード補償として与えることが行われている。
特開平10−86343号公報 特開2003−237033号公報
上記特許文献1に開示されているように、見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を、これら印刷ユニット間の同期性を維持して同一操作量をもって変化させて位相修正を行うように構成した場合には、上記見当ずれの修正が行われた印刷ユニットとその前後に位置する印刷ユニット間のパス長が一定であれば、上記見当ずれの修正が行われた印刷ユニットと後段側に位置する印刷ユニットとの間における見かけ上の基材長が一定に維持されるため、上記見当ずれの修正が行われることに起因した見当ずれが後段側の印刷ユニットにおいて発生するのを一時的に抑制することが可能である。
しかし、上記見当ずれの修正が行われることによる影響は、所定の時間差をもって後段側の印刷ユニットに生じるため、上記特許文献1のように見当ずれが発生した印刷ユニットと、その後段側に配設された印刷ユニットとの駆動速度を、同時に同一操作量で変化させることにより見当ずれの修正を行うと、この見当ずれの修正により伸縮した被印刷物の伸縮量が時間の経過に応じて次第に変化するとともに、これに起因して上記見当ずれが発生した印刷ユニットとその後段側の印刷ユニットとの間で、新たな見当ずれが発生することが避けられず、これらの見当ずれを完全に修正するためには長時間を要するという問題があった。
また、上記特許文献2には、前段の印刷ユニットの見当調整に伴う版位相の操作による印刷基材の張力変動とそれに対応する見当誤差(版位相)の伝達モデルを有する演算装置、例えば各段の印刷ユニット間に配設されたフリーロールの慣性モーメンJ、ある段とのその次の段の印刷ユニット間におけるパス長、上記次の段とさらに次の段の印刷ユニット間におけるパス長、印刷基材の速度、変位に対する張力の変換定数等を基に構成される伝達モデルを有する演算装置を、各印刷ユニット間に配設し、上記慣性モーメントJおよび張力の変換定数等を適正に設定することにより、特定の印刷ユニットで見当ずれの修正が行われた場合に、その影響が後段側の印刷ユニットに及ぶのを効果的に防止できる旨の開示がある。
しかし、上記慣性モーメントJおよび張力の変換定数等をどのように設定するかが明確にはされていないため、特定の印刷ユニットにおいて行われた見当ずれの修正の影響が後段側の印刷ユニットに及ぶのを効果的に防止できるか否かは疑問である。また、各印刷ユニット間に複雑な構成を有する高性能の演算装置を配設する必要があるため、コストアップになるという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、被印刷物の搬送路に沿って複数の印刷ユニットが配設されたグラビア輪転印刷機において、被印刷物に順次施された印刷ずれを修正する際に、その影響が後段側の印刷ユニットに及ぶのを簡単な構成で効果的に防止できるグラビア輪転印刷機の制御装置を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、被印刷物の搬送路に沿って複数の印刷ユニットが配設されるとともに、各印刷ユニットに設けられた印刷版胴が駆動モータによりそれぞれ個別に回転駆動されて上記被印刷物に順次印刷が施されるように構成されたグラビア輪転印刷機の制御装置において、各印刷ユニットの印刷版胴により被印刷物に施された印刷位置を検出する検出手段と、この検出手段により印刷ずれの発生が検出された場合に、この印刷ずれが発生した印刷ユニットの版胴位相を調節して上記印刷ずれを修正する修正手段と、この印刷ずれの修正が行われた印刷ユニットの後段側に位置する印刷ユニットの版胴位相を補正する補正手段とを有し、この補正手段は、上記修正手段により版胴位相の調節が行われた時点で、その調節方向と同方向かつ同程度に後段側の印刷ユニットの版胴位相を初期補正した後、この初期補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させるとともに、上記修正手段による印刷ずれの修正が行われた直後に印刷された部位が後段側の印刷ユニットに到達した時点で、上記修正手段により設定された版胴位相の調節方向と同方向に後段側の印刷ユニットの版胴位相を再補正した後、この再補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御を実行するものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載のグラビア輪転印刷機の制御装置において、修正手段により設定された版胴位相の調節量に対応して後段側の印刷ユニットの版胴位相を再補正する際の再補正量を、印刷ずれの修正が行われた印刷ユニットとその前段側に位置する印刷ユニットとの間におけるパス長と、上記印刷ずれの修正が行われた印刷ユニットとその後段側に位置する印刷ユニットとの間における被印刷物のパス長との比率に対応した値に設定したものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載のグラビア輪転印刷機の制御装置において、修正手段による印刷ずれの修正が行われた後に生じる被印刷物の伸縮量の変化に対応させて上記版胴位相の初期補正および再補正後の位相補正量を減少させるように構成したものである。
請求項4に係る発明は、上記記請求項1〜3のいずれか1項に記載のグラビア輪転印刷機の制御装置において、補正手段により版胴位相の初期補正および再補正後の位相補正量を減少させる際に、この位相補正量を段階的に変化させるように構成したものである。
請求項5に係る発明は、被印刷物の搬送路に沿って複数の印刷ユニットが配設されるとともに、各印刷ユニットに設けられた印刷版胴が駆動モータによりそれぞれ個別に回転駆動されて上記被印刷物に順次印刷が施されるように構成された特殊なグラビア輪転印刷機の制御装置において、各印刷ユニットの印刷版胴により被印刷物に施された印刷位置を検出する検出手段と、この検出手段により検出された最上段部の印刷ユニットで被印刷物に付されたレジストマークと後段側の印刷ユニットの印刷版胴により被印刷物にそれぞれ付されたレジスタマークとの間隔に基づいて印刷ずれが発生したことが検出された場合に、この印刷ずれが発生した印刷ユニットの版胴位相を調節して上記印刷ずれを修正し、その状態を継続的に保持する修正手段と、この印刷ずれの修正が行われた印刷ユニットの後段側に位置する印刷ユニットの版胴位相を補正する補正手段とを有し、この補正手段は、上記修正手段により版胴位相の調節が開始された時点で、その調節方向と同方向かつ同程度に後段側の印刷ユニットの版胴位相を補正した後、この初期補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御を実行するものである。
上記請求項1に係る発明によれば、印刷ずれの修正が行われた時点で、後段側に位置する印刷ユニットの版胴位相を上記印刷ずれの修正方向と同方向かつ同程度に変化させる初期補正を実行することにより、上記被印刷物の伸縮に応じて各印刷ユニット間に位置する被印刷物の張力が変動するのを防止し、各印刷ユニット間における基材張力を一定に維持することにより前段側の印刷ユニットにおける印刷位置と、後段側の印刷ユニットにおける印刷位置とを、それぞれ正確に一致させることができる。そして、上記修正手段による印刷ずれの修正が行われた直後に印刷された部位が上記後段側ユニットに到達した時点で、上記版胴位相の調節方向と同方向に後段側ユニットの版胴位相を再補正することにより、各印刷ユニット間における基材張力を一定に維持しつつ、特定ユニットにおける印刷位置と後段側ユニットにおける印刷位置とを正確に一致させることができるため、上記特定ユニットで印刷ずれの修正が行われることに起因した印刷ずれが、後段側ユニットにおいて発生するのを効果的に防止できるとともに、上記版胴位相の再補正を行うことによる基材張力の変化を防止するように再補正後の位相補正量を減少させる制御を実行することにより、各印刷ユニット間に位置する被印刷物が伸縮するのをそれぞれ抑制し、印刷ずれの発生を効果的に防止できるという利点がある。
また、請求項2に係る発明によれば、特定ユニットとその上流側の印刷ユニットとの間における基材のパス長と、特定ユニットとその後段側の印刷ユニットとの間における基材のパス長とが異なる場合においても、上記版胴位相の調節が行われることにより伸縮した被印刷物が上記特定ユニットから後段側ユニットに搬送される際に、上記被印刷物の伸縮量が変化することに起因した印刷ずれの発生を効果的に防止できるという利点がある。
また、請求項3に係る発明によれば、修正手段による印刷ずれの修正が行われた後に変化する被印刷物の伸縮量に対応させて上記版胴位相の初期補正および再補正の位相補正量を連続的に減少させることにより、上記被印刷物の伸縮量が時間の経過に応じて変化することに起因した印刷ずれの発生を確実に防止できるという利点がある。
また、請求項4に係る発明によれば、上記版胴位相の初期補正および再補正を行った後に、この初期補正および再補正後の位相補正量を頻繁に変更するという煩雑な制御を実行することなく、被印刷物の伸縮量が変化することに起因した印刷ずれの発生を効果的に防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、最上段部の印刷ユニットで被印刷物に付されたレジストマークと後段側の印刷ユニットの印刷版胴により被印刷物にそれぞれ付されたレジスタマークとの間隔に基づいて印刷ずれが発生したか否かを判定するように構成されたいわゆる一色追いタイプの見当合わせを行う印刷機において、印刷ずれの修正が行われた時点で、後段側に位置する印刷ユニットの版胴位相を上記印刷ずれの修正方向と同方向かつ同程度に変化させる初期補正を実行することにより、上記被印刷物の伸縮に応じて各印刷ユニット間に位置する被印刷物の張力が変動するのを防止し、各印刷ユニット間における基材張力を一定に維持することにより前段側の印刷ユニットにおける印刷位置と、後段側の印刷ユニットにおける印刷位置とを、それぞれ正確に一致させることができる。
図1〜図3は、本発明に係る制御装置を有するグラビア輪転印刷機の概略構成を示している。このグラビア輪転印刷機は、ロール状に巻かれたロール紙または樹脂製フィルム等のシート材からなる被印刷物1の繰出部2と、この繰出部2から繰り出された被印刷物1に所定の張力を付与してプレヒータ3に供給するインフィード部4と、上記プレヒータ3から導出された被印刷物1の搬送路に沿って配設された複数の第1〜第4印刷ユニット5〜8と、最終段の第4印刷ユニット8から繰り出された被印刷物1に所定の張力を付与して引き出すアウトフィード部9と、このアウトフィード部9により引き出された印刷後の被印刷物1を巻取る巻取部10とを有している。
上記第1〜第4印刷ユニット5〜8には、周面に印刷用のインクが塗布される印刷版胴11と、この印刷版胴11の上方に配設されて上記被印刷物1を印刷版胴に圧接させる圧胴12とを有する印刷部13が配設されるとともに、この印刷部13の入口側および出口側には、上記被印刷物1をガイドする供給ローラ14および排出ローラ15が設けられている。また、上記印刷版胴11を回転駆動する駆動モータ16が各印刷ユニット5〜8毎に個別に配設されるとともに、上記排出ローラ15の下流側には複数の案内ローラ17を有する乾燥器18が配設されている。
上記排出ローラ15と乾燥器18との間には、印刷部13において被印刷物1に塗布されたインクの塗布位置、つまり印刷位置を検出するためのマークセンサ19が設けられ、このマークセンサ19から出力される検出信号に応じ、上記各印刷ユニット5〜7の印刷版胴11により被印刷物1に順次施された印刷位置のずれ(見当ずれ)が発生したか否かが、制御ユニット20に設けられた修正手段21において判別されるようになっている。具体的には、第2〜第4印刷ユニット6〜8の印刷版胴11により被印刷物1に付されたレジスタマークと、その前段側に位置する第1〜第3印刷ユニット5〜7の印刷版胴11により被印刷物1に付されたレジスタマークとの間隔を上記マークセンサ19においてそれぞれ検出し、このレジスタマークの検出間隔と、予め設定された基準間隔(例えば20mm)とを上記修正手段21において比較し、上記レジスタマークの検出間隔と基準間隔との偏差が所定値、例えば1mm以上である場合に、該当する印刷ユニットにおいて印刷ずれが発生したと判別されるようになっている。
上記修正手段21は、第2〜第4印刷ユニット6〜8の何れかにおいてレジストマークの検出間隔と基準間隔との偏差が所定値以上となった印刷ずれが発生したと判別された場合に、この印刷ずれが発生した印刷ユニット(以下、必要に応じて特定ユニットという)の版胴位相を調節して上記印刷ずれを修正する制御信号を上記特定ユニットの駆動モータ16に出力するとともに、この版胴位相の調節方向および調節量を示す制御信号を、上記特定ユニットの後段側に位置する印刷ユニット(以下、必要に応じて後段側ユニットという)における版胴位相の補正を行う補正手段22に出力するように構成されている。
上記制御ユニット20に設けられた補正手段22は、上記修正手段21により特定ユニットの版胴位相が調節された時点で、その調節方向と同方向かつ同程度に後段側ユニットの版胴位相を初期補正した後、この初期補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させるとともに、上記修正手段21による印刷ずれの修正が行われた直後に印刷された部位が後段側ユニットに到達した時点で、上記修正手段21により設定された版胴位相の調節方向と同方向に後段側ユニットの版胴位相を再補正した後、この再補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御を実行するように構成されている。上記修正手段21により設定された版胴位相の調節量に対応して後段側ユニットの版胴位相を再補正する際の再補正量は、印刷ずれの修正が行われた特定ユニットと後段側ユニットとの間における被印刷物1のパス長に対応した値に設定され、例えば、上記特定ユニットと後段側ユニットとのパス長(搬送路の長さ)が、特定ユニットとその前段側の印刷ユニットとのパス長と等しい場合には、上記再補正量が初期補正量と同一の値に設定されるように構成されている。
上記補正手段22により版胴位相の初期補正および再補正後の位相補正量を減少させる際における補正量の減少度合は、修正手段21による印刷ずれの修正が行われた後に生じる被印刷物1の伸縮量の変化に基づいて設定されるように構成されている。すなわち、図3に示すように、第2色目の印刷を施す第2印刷ユニット6のマークセンサ(検出手段)19から出力された検出信号に応じて上記第2印刷ユニット6で印刷ずれが発生したことが確認され、その時点で第2印刷ユニット6の版胴11の回転位相を調節して上記印刷ずれを修正する制御が実行されると、上記第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間を搬送される被印刷物1の全長からなる基材長L12は、上記修正量に対応する量だけ一時的に伸縮する。その後、上記伸縮が生じていない被印刷物1が第2,第3印刷ユニット6,7の間に導入されることにより、その間を搬送される被印刷物1に作用する基材張力が変化するのに応じて上記被印刷物1の伸縮量(基材長の変化量)が次第に減少する。
このように時間の経過に応じて伸縮量が変化した被印刷物1が、第2印刷ユニット6とその後方側に位置する第3印刷ユニット7との間に導入されると、上記伸縮量の変化に起因して両印刷ユニット6,7の間で印刷位置のずれが生じる可能性があるので、後述するように被印刷物1の伸縮量の変化に対応させて上記補正量の減少度合を設定し、上記版胴位相の初期補正および再補正後の位相補正量を時間の経過に応じて次第に減少させることにより、第2印刷ユニット6の前後における基材張力を一定に維持して上記両印刷ユニット6,7間における印刷ずれを防止するようになっている。
上記のように構成されたグラビア印刷機では、プレヒータ3から導出された被印刷物1が印刷ユニット5に導入されて第1色目の印刷が施された後に、その後段側に配設された印刷ユニット6〜8において第2色目以降の印刷が上記被印刷物1に順次施されることにより多色印刷が行われるとともに、上記第2〜第4印刷ユニット6〜8に設けられたマークセンサ19の検出信号に応じ、前段側の印刷ユニットにより付されたレジストマークと後段側に印刷ユニットにより付されたレジストマークとの検出間隔と、予め設定された基準間隔との偏差が一定値以上となる印刷ずれが発生したか否かが判定される。
そして、上記第2〜第4印刷ユニット6〜8の何れか(特定ユニット)において印刷ずれが発生したと判定された場合には、この特定ユニットの版胴位相を調節して上記印刷ずれを修正する制御が修正手段21において実行されるとともに、これと同時に後段側ユニットの版胴位相を、上記特定ユニットにおける版胴位相の調節方向と同方向かつ同程度に初期補正した後、予め設定された補正量設定テーブルもしくは演算データ等に基づき、上記初期補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御が補正手段22において実行される。
例えば、被印刷物1に第2色目の印刷を施す第2印刷ユニット6のマークセンサ19から出力される検出信号に応じ、第1色目の印刷位置を示すレジスタマークと第2色目の印刷位置を示すレジスタマークとの間隔が21mmであると判定され、この検出間隔が、20mmに設定された基準間隔よりも1mmだけ大きいこと、つまり第2印刷ユニット6が特定ユニットであることが確認された場合には、この第2印刷ユニット6の印刷版胴11の回転速度を一時的に低下させることにより、図3の矢印Aに示すように、上記第2印刷ユニット6の版胴位相を、被印刷物1の搬送方向と逆方向に1mmだけ変位させて版胴の位相調節を行う。これにより、上記印刷ずれを修正する制御の実行時点で、第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間における基材長(被印刷物1の搬送長さ)L12が1mmだけ縮小されて上記印刷ずれが修正されることになる。
また、上記印刷ずれを修正する制御を実行するのと同時に、第2印刷ユニット6の後段側に位置する第3,第4印刷ユニット7,8の印刷版胴11の回転速度を一時的に低下させることにより、第3印刷ユニット(後段側ユニット)8の版胴位相X3を、図3の矢印Bおよび図4(b)に示すように、被印刷物1の搬送方向と逆方向に上記第2印刷ユニット6の位相調節量に対応する値(1mm)だけ変位させるとともに、これと同様に第4印刷ユニット(後段側ユニット)8の版胴位相X4を、被印刷物1の搬送方向と逆方向に上記初期補正量に対応する値(1mm)だけ変位させる。このようにして上記第2印刷ユニット6の版胴位相を調節することにより印刷ずれを修正する制御の実行時点t0で、第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間における基材長L23と、その下流側の基材長とをそれぞれ1mmだけ縮小させる初期補正(位相補正)を行う。これにより、上記第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7間および第3印刷ユニット7と第4印刷ユニット8との間に位置する被印刷物1の張力が、上記第2印刷ユニット6における位相ずれの修正動作の影響を受けて変動するのを防止し、上記張力の変動に応じた印刷ずれの発生を防止することができる。
上記のように第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間における基材長L23と、その下流側の基材長(第3印刷ユニット7と第4印刷ユニット8との間の基材長)とをそれぞれ1mmだけ縮小させる初期補正を行った後、この時点t0から、下記式(1)または予め設定された図4(a)に示す指数曲線のデータA2に対応した補正量設定テーブル等に基づき、上記初期補正後の位相補正量を次第に減少させることにより、修正手段21による印刷ずれの修正(第2印刷ユニット6の位相調節制御)が行われた後に生じる被印刷物1の伸縮量の変化に対応させて、上記第3印刷ユニット7と第4印刷ユニット8とにおける版胴位相X3,X4を変化させる制御を実行する。
すなわち、上記時点t0で第2印刷ユニット6の版胴位相が調節されて印刷ずれの修正が行われることにより、第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間における基材長L12が伸縮し、その伸縮量A2は、下記式(1)に示すように指数曲線として表され、例えば図4(a)に示すように時間の経過に応じて変化する。なお、下記式(1)において、X12は、上記時点t0で行われる第2印刷ユニット6の版胴位相調節量、Vは、被印刷物1の搬送速度(m/s)、S12は、第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間におけるパス長である。
A2=X12・exp[−(V/S12)・t]…(1)
図4(a)に示すデータA2は、第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間におけるパス長および第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間におけるパス長S12が、それぞれ8333mmに設定されるとともに、基材(被印刷物1)の搬送速度が833.3mm/sに設定された印刷機において、上記第2印刷ユニット6における印刷ずれを修正するために、例えば第1,第2印刷ユニット5,6の間に位置する被印刷物1の基材長を1mmだけ短くする方向に版胴位相を調節する制御を行った場合に、基材の伸縮量A2が時間tの経過に応じて変化する状態等を示している。このデータA2から、上記印刷ずれを修正する制御の実行時点t0では、第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間における基材張力(被印刷物1に作用する張力)が、上記版胴位相の調節操作に応じて減少することにより、上記基材長L12が1mmだけ短くなる縮みが一時的に発生した後、時間tの経過に伴って上記縮みが解消(低減)されることが分かる。
次いで、上記修正手段21による印刷ずれの修正(第2印刷ユニット6における版胴位相の調節)が行われた直後の印刷部位、つまり上記印刷ずれの修正が行われることによって伸縮した印刷部位が第3印刷ユニット7に到達したか否かをタイマー等により検出し、上記印刷部位が第3印刷ユニット7に到達したことが確認された時点t1で、図4(b),(c)に示すように、上記第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を、上記修正手段21により設定された版胴位相の調節方向と同方向にそれぞれ再補正し、この再補正量R31,R41を、第2印刷ユニット6と、その後段側に位置する第3,第4印刷ユニット7,8との間における被印刷物1のパス長に対応した値に設定した後、予め設定された補正量設定テーブルもしくは演算データ等に基づき、上記再補正後における版胴位相X3,X4の補正量を時間の経過に応じて減少させる制御を実行する。
例えば、第1〜第4印刷ユニット5〜8間における被印刷物1のパス長が全て等間隔に設定された通常の印刷機では、上記タイマーにより設定された所定時間が経過した時点t1で、初期補正の場合と同様に、第3,第4印刷ユニット7,8の印刷版胴11の回転速度を一時的に低下させることにより、第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を、上記第2印刷ユニット6における版胴位相の調節量X12に対応する値R31,R41(=X12)だけ同方向に変位させる再補正を行う(図3の矢印B参照)。このようにして図4(b),(c)に示すように、第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間および第3印刷ユニット7と第4印刷ユニット8との間における基材長をそれぞれ1mmだけ縮小させる再補正を上記時点t1で実行した後、この時点t1から時間tが経過するのに応じて上記位相補正量を次第に減少させる制御を補正手段22おいて実行する。
上記時点t1で実行された再補正後に、時間の経過に応じて変化する第3印刷ユニット7の版胴位相X3および第4印刷ユニット8の版胴位相X4は、下記式(2),(3)により表される。式(2),(3)において、A2は、上記式(1)において求められる第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間における基材長の変化量であり、A3は、式(1)と同様の式(3.1)により求められる第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間における基材長の変化量である。
X3=A2+X12…(2)
X4=A2+A3…(3)
A3=X12・[(S23/S12)]・exp[−(V/S12)・(t−td23)]…(3.1)
さらに、上記修正手段21による印刷ずれの修正(第2印刷ユニット6における版胴位相の調節)が行われた直後の印刷部位が、第4印刷ユニット7に到達したか否かをタイマー等により検出し、到達したことが検出された時点t2で、上記第4印刷ユニット8の版胴位相X4を、上記修正手段21により設定された版胴位相の調節方向と同方向に再補正する2回目の再補正を実行し、この再補正量R42を、第3印刷ユニット6と、その後段側に位置する第4印刷ユニット8との間における被印刷物1のパス長に対応した値に設定した後、上記式(3)に応じて予め設定された補正量設定テーブルまたは演算データ等に基づき、上記再補正後の位相補正量を時間tの経過に応じて減少させる制御を実行する。
一方、被印刷物1に第2色目の印刷を施す第2印刷ユニット6のマークセンサ19から出力される検出信号に応じ、第1色目の印刷位置を示すレジスタマークと第2色目の印刷位置を示すレジスタマークとの間隔が19mmであると判定され、基準間隔(20mm)よりも1mmだけ小さいことが確認された場合には、第2印刷ユニット6の印刷版胴11の回転速度を上昇させることにより、上記第2印刷ユニット6の版胴位相を、被印刷物1の搬送方向に1mmだけ変位させて、第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間における基材のパス長(被印刷物1の搬送長さ)を1mmだけ伸長させることにより、上記印刷ずれを修正する制御を実行する。また、上記印刷ずれの修正制御(第2印刷ユニット6における版胴位相の調節)と同時に、第3,第4印刷ユニット7,8の印刷版胴11の回転速度を一時的に上昇させる初期補正を行うことにより、第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を、被印刷物1の搬送方向に上記印刷ずれの修正量に対応する値(1mm)だけ変位させる。
また、上記初期補正を実行することにより第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間および第3印刷ユニット7と第4印刷ユニット8との間における基材長をそれぞれ1mmだけ伸長させた後、予め設定された上記式(2),(3)に応じて予め設定された補正量設定テーブルまたは演算データ等に基づき、上記初期補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御を実行する。次いで、上記修正手段21による印刷ずれの修正が行われた直後の印刷部位が第3印刷ユニット7に到達したことが検出された時点で、上記第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を、上記修正手段21により設定された版胴位相の調節方向と同方向に再補正し、この再補正量を、第2印刷ユニット6と、その後段側に位置する第3,第4印刷ユニット7,8との間における被印刷物1のパス長に対応した値に設定した後、上記式(2),(3)に応じて予め設定された補正量設定テーブルまたは演算データ等に基づき、上記再補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御、つまり第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を原点0の方向に近付ける制御を実行する。
上記のように被印刷物1の搬送路に沿って複数の印刷ユニット5〜8が配設されるとともに、各印刷ユニット5〜8に設けられた印刷版胴11が駆動モータ16によりそれぞれ個別に回転駆動されることにより上記被印刷物1に順次印刷が施されるように構成されたグラビア輪転印刷機において、各印刷ユニット5〜8の印刷版胴により被印刷物に順次施された印刷位置を検出するマークセンサ19からなる検出手段と、この検出手段により検出された印刷位置に基づいて印刷ずれが発生したと判別された場合に、この印刷ずれが発生した特定ユニットの版胴位相を調節して上記印刷ずれを修正する修正手段21と、この印刷ずれの修正が行われた印刷ユニットの後段側に位置する印刷ユニットの版胴位相を補正する補正手段22とを有し、上記修正手段21により版胴位相の調節が行われた時点で、その調節方向と同方向かつ同程度に後段側の印刷ユニットの版胴位相X3,X4を初期補正した後、この初期補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させるとともに、上記修正手段21による印刷ずれの修正が行われた直後に印刷された部位が後段側の印刷ユニットに到達した時点で、上記修正手段21により設定された版胴位相の調節方向と同方向に後段側の印刷ユニットの版胴位相X3,X4を再補正した後、この再補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御を上記補正手段22において実行するように構成したため、簡単な構成で被印刷物1に順次施された印刷ずれを修正する際に、その影響が後段側ユニットに及ぶのを効果的に防止することができる。
すなわち、上記のように第2色目の印刷を施す第2印刷ユニット6のマークセンサ(検出手段)19から出力された検出信号に応じて印刷ずれが発生したことが確認された時点t0で、この印刷ずれが発生した第2印刷ユニット6の版胴位相を調節して上記印刷ずれを修正する制御を実行した場合には、上記第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間に位置する被印刷物1が、図3の破線で示すように一時的に大きく伸縮して基材長L12が変化するとともに、この伸縮量が時間の経過に応じて次第に減少することになる。
このため、上記印刷ずれの修正が行われた時点t0で、第2印刷ユニット6の後段側に位置する第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を上記印刷ずれの修正方向と同方向かつ同程度に変化させる初期補正を実行することにより、上記被印刷物1の伸縮に応じて第2,第3印刷ユニット6,7および第3,第4印刷ユニット7,8間に位置する被印刷物1の張力が変動するのを防止し、各印刷ユニット6,7および7,8間における基材張力を一定に維持することにより第2印刷ユニット6の印刷位置と、上記第3,第4印刷ユニット7,8の印刷位置とを、それぞれ正確に一致させることができる。そして、上記第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間に位置する被印刷物1の伸縮量が時間の経過に伴い次第に減少するのに応じて上記初期補正後の位相補正量を減少させることにより、各印刷ユニット6,7および7,8間における基材張力を一定に維持して印刷ずれを効果的に抑制することができる。
また、上記修正手段21による印刷ずれの修正が行われた直後に第2印刷ユニット6で印刷された部位、つまり上記印刷ずれの修正に応じて伸縮した印刷部位が上記後段側の第3印刷ユニット7に到達した時点t1で、上記修正手段21により設定された版胴位相の調節方向と同方向に第3印刷ユニット7の版胴位相X3を再補正することにより(図4(b)のR31参照)、上記印刷ずれの修正に対応した伸縮による影響が後段側の印刷ユニット7に及ぶのを防止し、上記第2印刷ユニット6における印刷位置と、上記第3,第4印刷ユニット7,8における印刷位置とを正確に一致させることができるため、上記第2印刷ユニット6で印刷ずれの修正が行われることに起因した印刷ずれが、後段側の第3印刷ユニット7において発生するのを効果的に防止することができる。さらに、上記第3印刷ユニット6の再補正動作と同時に、図4(c)のR41に示すように、第4印刷ユニット8の版胴位相X4を、第3印刷ユニット7と同方向かつ同程度に再補正することにより、各印刷ユニット6,7および7,8間における基材張力を一定に維持することができるため、この基材張力が変動することに起因した印刷ずれが第4印刷ユニット8において発生するのを効果的に防止できるという利点がある。
そして、上記のように印刷ずれの修正が行われた直後に第2印刷ユニット6で印刷された部位が後段側の第3印刷ユニット7に到達した時点t1で、その版胴位相の再補正(R31,R41)を行うと、第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7および第3印刷ユニット7と第4印刷ユニット8との間における基材張力が変化して基材長が変動することにより、図4(a)のデータA3に示すように第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間に位置する被印刷物1が上記再補正(R31,R41)に応じて一時的に伸縮するとともに、この伸縮量が時間の経過に応じて変化する。このため、上記再補正を行った後に、被印刷物1の伸縮量が時間の経過とともに次第に減少するのに対応させて上記式(2),(3)に応じて予め設定された補正量設定テーブルまたは演算データ等に基づき、再補正後の位相補正量を減少させる制御、つまり版胴位相X3,X4を原点0の方向に近付ける制御を実行することにより、上記第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7および第3印刷ユニット7と第4印刷ユニット8との間に位置する被印刷物1が伸縮するのをそれぞれ抑制して、印刷ずれの発生を効果的に防止することができる。
さらに、上記印刷ずれの修正が行われた直後に第2印刷ユニット6で印刷された部位が最後段の第4印刷ユニット8に到達した時点t2で、上記修正手段21により設定された版胴位相の調節方向と同方向に第4印刷ユニット8の版胴位相X4を補正する第2回目の再補正を行うことにより(図4(c)のR42参照)、上記第2印刷ユニット6における印刷位置と、上記第4印刷ユニット8における印刷位置とを正確に一致させることができるため、上記第2印刷ユニット6で印刷ずれの修正が行われることに起因した印刷ずれが、最後段の第4印刷ユニット8において発生するのを効果的に防止できるという利点がある。
そして、上記印刷ずれの修正が行われた直後に第2印刷ユニット6で印刷された部位が第4印刷ユニット8に到達した時点t2で、その版胴位相の第2回目の再補正(R42)を行うと、第3印刷ユニット7と第4印刷ユニット8との間における基材張力が変化して基材長が変動することにより、図4(a)のデータA4に示すように第3印刷ユニット7と第4印刷ユニット8との間に位置する被印刷物1が上記再補正に応じて一時的に伸縮した後、この伸縮量が時間tの経過に応じて変化する。このため、上記第2回目の再補正を行った時点t2から、被印刷物1の伸縮量が時間tの経過とともに次第に減少するのに対応させて上記式(3)に応じて予め設定された補正量設定テーブルまたは演算データ等に基づき、再補正後の位相補正量を減少させる制御を実行することにより、上記第3印刷ユニット7と第4印刷ユニット8との間に位置する被印刷物1が伸縮するのを防止して印刷ずれの発生を防止することができる。
なお、上記実施形態では、第1〜第4印刷ユニット5〜8間における被印刷物1のパス長が全て等間隔に設定された通常の印刷機において、修正手段21により設定された第2印刷ユニット6における版胴位相の調節量と、後段側の印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を再補正する際の再補正量とを同一の値に設定した例について説明したが、第1〜第4印刷ユニット5〜8間における被印刷物1のパス長の全てが等間隔でない場合には、上記再補正量を、印刷ずれの修正が行われた第2印刷ユニット6とその前段側に位置する第1印刷ユニット5との間における被印刷物1のパス長S12と、上記第2印刷ユニット6とその後段側に位置する第3印刷ユニット7との間における被印刷物1のパス長S23との比率に対応した値に設定することが望ましい。
例えば、第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間のパス長が、第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間のパス長の2倍に設定された特殊な印刷機、または第2印刷ユニット6の後段側の印刷ユニットにおける印刷が省略される等により第2印刷ユニット6の下流側のパス長がその上流側の2倍に設定された印刷機では、タイマー等により設定された所定時間が経過して印刷ずれの修正が行われた直後に印刷された部位が後段側の第3,第4印刷ユニット7,8に到達したことが確認された時点t1で、図5(b),(c)に示すように、第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を、1mmに設定された初期補正量の2倍に相当する値(2mm)だけ変位させる再補正(R31,R41)を実行した後、この時点t1から時間tが経過するのに応じて上記位相補正量を次第に減少させる制御を補正手段22において実行する。
上記のように第2印刷ユニット6の下流側のパス長とその上流側のパス長とが異なる印刷機において、上記再補正時の位相補正量R31,R41を初期補正量と異なる値に設定した場合には、この再補正が実行されることにより、第3印刷ユニット7の上流側に位置する被印刷物1の張力が変動してその影響が下流側に及ぶため、これを考慮して第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間における基材長L12の変化に対応した第3印刷ユニット7における版胴位相X3の補正量は、下記式(4),(5)に示す値に設定される。なお、式(4),(5)において、X12は、上記時点t0で行われる第2印刷ユニット6における版胴位相の修正量、S23は、第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間におけるパス長であり、td23は、上記時点t0で印刷ずれの修正が行われた直後に第2印刷ユニット6で印刷された部位が第2印刷ユニット6から第3印刷ユニット7に到達するまでの時間である。図5(a)において、A3は、上記再補正の影響を受けて第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間に生じる基材長L23の変化量であり、下記式(5.1)により表される。
X3=A2+B3+X12…(4)
B3=X12・[(S23/S12)−1]・exp[−(V/S12)・(t−td23)]…(5)
A3=X12・[(S23/S12)]・exp[−(V/S12)・(t−td23)]…(5.1)
また、第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット7との間のパス長S23が、第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間のパス長S12の1/2に設定された特殊な印刷機、または第2印刷ユニット6の上流側の印刷ユニットにおける印刷が省略される等により、第2印刷ユニット6の下流側のパス長S23がその上流側の1/2に設定された印刷機では、タイマー等により設定された所定時間が経過することにより、印刷ずれの修正が行われた直後に印刷された部位が後段側の印刷ユニットに到達したことが確認された時点t1で、例えば図6(b),(c)に示すように、第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を、初期補正量(1mm)の1/2に相当する値(0.5mm)だけ変位させる再補正(R31,R41)を実行する。そして、上記時点t1から時間tが経過するのに応じて上記版胴位相X3,X4の補正量を、上記式(4),(5)に応じて予め設定された補正量設定テーブルまたは演算データ等に基づき、次第に減少させる制御を補正手段22おいて実行することが望ましい。この場合、上記式(4)のB3は、図6の(a)に示すように、プラス側(伸長方向)の値となる。
上記のように修正手段21により設定された版胴位相の調節量に対応して後段側の印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を再補正する際の再補正量R31,R41を、印刷ずれの修正が行われた第2印刷ユニット6とその後段側に位置する第3,第4印刷ユニット7,8との間における被印刷物1のパス長S23に対応した値に設定するようにした構成によれば、特定ユニットとその上流側の印刷ユニットとの間における基材のパス長S12と、特定ユニットとその後段側の印刷ユニットとの間における基材のパス長S23とが異なる場合においても、上記版胴位相の調節が行われることにより伸縮した被印刷物1が上記印刷ユニット6から印刷ユニット7,8に搬送される際に、上記被印刷物1の伸縮量が変化することに起因した印刷ずれの発生を効果的に防止できるという利点がある。
すなわち、上記第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット8との間のパス長S23が大きい場合には、上記被印刷物1の伸縮量が変化することによる印刷位置のずれが後段側の印刷ユニット7,8において顕著に発生し、かつ上記第2印刷ユニット6と第3印刷ユニット8との間のパス長S23が小さい場合には、上記後段側の印刷ユニット7,8における印刷位置の変化が小さくなる傾向があるため、これに対応して上記後段側の印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を再補正する際の再補正量R31,R41を変化させることにより、上記被印刷物1の伸縮量が変化することに起因した印刷ずれの発生を効果的に防止することができる。
また、上記実施形態に示すように、修正手段21による印刷ずれの修正が行われた後に変化する被印刷物1の伸縮量、つまり上記式(1)および図4(a)等に示す指数曲線に対応させて上記版胴位相X3,X4の初期補正および再補正の位相補正量を連続的に減少させるように構成した場合には、上記被印刷物の1の伸縮量が時間tの経過に伴い次第に減少するのに応じて上記初期補正後の位相補正量を減少させることにより、被印刷物1の伸縮量と、上記第3,第4印刷ユニット7,8における版胴位相X3,X4の補正量とを正確に一致させることができるため、上記被印刷物1の伸縮量が時間tの経過に応じて変化することに起因した印刷ずれの発生を確実に防止できるという利点がある。
なお、上記補正手段22により版胴位相X3,X4の初期補正および再補正を行った後、この初期補正および再補正後の位相補正量を、時間の経過に応じて段階的に変化させるように構成してもよく、この場合には、上記版胴位相X3,X4の初期補正および再補正が行われた後に被印刷物1の伸縮量が変化することに起因した印刷ずれの発生を、簡単な構成で効果的に防止することができる。例えば、図7(b),(c)に示すように、修正手段21による印刷ずれの修正が行われた後に変化する被印刷物1の伸縮量の平均値を所定時間毎に算出し、この平均値に対応させて初期補正および再補正後の位相補正量を所定時間毎に段階的に変化させるように構成してもよい。この構成によれば、上記版胴位相X3,X4の初期補正および再補正を行った後に、この初期補正および再補正後の位相補正量を頻繁に変更するという煩雑な制御を実行することなく、被印刷物1の伸縮量が変化することに起因した印刷ずれの発生を効果的に防止できるという利点がある。
上記実施形態では、後段側の第2〜第4印刷ユニット6〜8の印刷版胴11により被印刷物1に付されたレジスタマークと、その前段側に位置する第1〜第3印刷ユニット5〜7の印刷版胴11により被印刷物1に付されたレジスタマークとの検出間隔を、予め設定された基準間隔と比較することにより、該当する印刷ユニットにおいて印刷ずれが発生したと判別するように構成された一般的なグラビア輪転印刷機、いわゆる順追いタイプの見当合わせを行う印刷機について本発明を適正した例に説明したが、最上段部である第1印刷ユニット5において被印刷物1に付されたレジストマークと、後段側の第2〜第4印刷ユニット6〜8の印刷版胴11により被印刷物1に付されたレジスタマークとの間隔に基づき、それぞれ該当する印刷ユニットにおいて印刷ずれが発生したと判別するように構成された特殊なグラビア輪転印刷機、いわゆる一色追いタイプの見当合わせを行う印刷機についても本発明を適用可能である。
上記一色追いタイプの見当合わせを行う印刷機では、マークセンサ19からなる検出手段により検出された印刷位置に基づいて第2印刷ユニット6において印刷ずれが発生したと判別された場合に、この時点t0で図8に示すように、上記印刷ずれが発生した第2ユニット6の版胴位相X2を調節して上記印刷ずれを修正し、その状態を継続的に保持するともに、上記版胴位相X2の調節開始と同時に、その調節方向と同方向かつ同程度に後段側の第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相を初期補正した後、この初期補正後の位相補正量X3,X4を時間の経過に応じて減少させる制御だけを上記修正手段21および補正手段22おいて実行し、その後の再補正を行わない点で、上記順追いタイプの見当合わせを行う印刷機と相違している。
すなわち、上記順追いタイプの見当合わせを行う印刷機では、例えば図4(b)に示すように、第2印刷ユニット6において印刷ずれが生じたことが検出された時点t0で、その版胴位相が調節されることにより、第1印刷ユニット5と第2印刷ユニット6との間における被印刷物1の張力が変化することに起因して第2印刷ユニット6において付されたレジストマークの位置に微小なずれが生じる。このため、上記レジストマークが付された印刷部位が第3印刷ユニット6に到達した時点で、上記再補正を行うことなく、第2印刷ユニット6において付されたレジストマークと第3印刷ユニット7において付されたレジストマークとの検出間隔に基づき、印刷位置のずれが生じているか否かの判定を行うと、正確な判定を行うことができなくなる可能性かある。したがって、第2印刷ユニット6においてレジストマークが付された印刷部位が第3印刷ユニット6に到達した時点で、上記再補正を行うことにより、第2印刷ユニット6において付されたレジストマークと第3印刷ユニット7において付されたレジストマークとの検出間隔に基づき、印刷位置のずれが生じているか否かを正確に判定できるようにしている。
これに対して上記一色追いタイプの見当合わせを行う印刷機では、最上段部である第1印刷ユニット5において被印刷物1に付されたレジストマークと、後段側の第2〜第4印刷ユニット6〜8の印刷版胴11により被印刷物1にそれぞれ付されたレジスタマークとの間隔に基づいて該当する印刷ユニットにおいて印刷ずれが発生したと判別するように構成されているため、上記第2印刷ユニット6において印刷ずれが生じたことが検出された時点t0で、その版胴位相X2が調節されることに起因して第2印刷ユニット6において付されたレジストマークの位置に微小なずれが生じた場合でも、その影響を受けることなく、最上段部である第1印刷ユニット5において被印刷物1に付されたレジストマークに基づき、後段側の第2〜第4印刷ユニット6〜8で印刷ずれが生じたか否かを正確に判定することができる。
したがって、上記のようにマークセンサ19からなる検出手段により検出された印刷位置に基づいて第2印刷ユニット6において印刷ずれが発生したと判別された場合に、この時点t0で図8に示すように、上記印刷ずれが発生した第2ユニット6の版胴位相X2を調節して上記印刷ずれを修正するとともに、その調節方向と同方向かつ同程度に後段側の第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を初期補正した後、この初期補正後に位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御だけを上記修正手段21および補正手段22において実行することにより、簡単な構成で被印刷物1に順次施された印刷ずれを修正する際に、その影響が後段側ユニットに及ぶのを効果的に防止できるという利点がある。
例えば、上記一色追いタイプの見当合わせを行う印刷機において、マークセンサ19からなる検出手段により検出された印刷位置に基づいて第2印刷ユニット6において印刷ずれが発生したと仮定して、この印刷ずれが発生した第2ユニット6の版胴位相X2だけを調節して後段側の第3,第4印刷ユニット7,8の位相補正を行わなかった場合に、第2〜第4印刷ユニット6〜8で生じる印刷ずれY2〜Y4の状態を検出する実験を行ったところ、図9に示すように、後段側の第3,第4印刷ユニット7,8において顕著な印刷ずれY3,Y4が生じたことが確認された。
また、上記一色追いタイプの見当合わせを行う印刷機において、印刷ずれが発生したと仮定した第2ユニット6の版胴位相X2を調節するともに、その調節方向と同方向かつ同程度に後段側の第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を補正した後、この補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させ、かつ上記順追いタイプの見当合わせを行う印刷機と同様に、所定時点で上記第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を再補正した場合には、図10に示すように、後段側の第3,第4印刷ユニット7,8で、順次大きな印刷ずれY3,Y4が生じることが確認された。
これに対して上記のように印刷ずれが発生した第2ユニット6の版胴位相X2を調節して上記印刷ずれを修正するともに、その調節方向と同方向かつ同程度に後段側の第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を補正した後、この補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御を実行した場合には、図11に示すように、後段側の第3,第4印刷ユニット7,8において印刷ずれY3,Y4の発生がほとんど見られなかった。
したがって、一色追いタイプの見当合わせを行う印刷機では、マークセンサ19からなる検出手段により検出された印刷位置に基づいて第2印刷ユニット6において印刷ずれが発生したと判別された時点t0で、図8に示すように、上記印刷ずれが発生した第2ユニット6の版胴位相X2を調節して上記印刷ずれを修正するともに、その調節方向と同方向かつ同程度に後段側の第3,第4印刷ユニット7,8の版胴位相X3,X4を初期補正した後、この初期補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御だけを上記修正手段21および補正手段22おいて実行することにより、印刷ずれの発生を効果的に抑制できることが上記実験データから分かる。
本発明に係る制御装置を備えたグラビア輪転印刷機の全体構成を示す説明図である。 本発明に係るグラビア輪転印刷機の制御装置の実施形態を示す説明図である。 版胴位相の調節作用を示す説明図である。 本発明の第1実施形態における基材長および版胴位相の変化状態を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態における基材長および版胴位相の変化状態を示すタイムチャートである。 本発明の第3実施形態における基材長および版胴位相の変化状態を示すタイムチャートである。 本発明の第4実施形態における版胴位相の変化状態を示すタイムチャートである。 本発明の第5実施形態における版胴位相の変化状態を示すタイムチャートである。 本発明の比較例における印刷ずれの変化状態を示すタイムチャートである。 本発明の比較例における印刷ずれの変化状態を示すタイムチャートである。 本発明の第5実施形態における印刷ずれの変化状態を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 被印刷物
5〜8 印刷ユニット
11 印刷版胴
16 駆動モータ
19 マークセンサ(検出手段)
21 修正手段
22 補正手段

Claims (5)

  1. 被印刷物の搬送路に沿って複数の印刷ユニットが配設されるとともに、各印刷ユニットに設けられた印刷版胴が駆動モータによりそれぞれ個別に回転駆動されて上記被印刷物に順次印刷が施されるように構成されたグラビア輪転印刷機の制御装置において、各印刷ユニットの印刷版胴により被印刷物に施された印刷位置を検出する検出手段と、この検出手段により印刷ずれの発生が検出された場合に、この印刷ずれが発生した印刷ユニットの版胴位相を調節して上記印刷ずれを修正する修正手段と、この印刷ずれの修正が行われた印刷ユニットの後段側に位置する印刷ユニットの版胴位相を補正する補正手段とを有し、この補正手段は、上記修正手段により版胴位相の調節が行われた時点で、その調節方向と同方向かつ同程度に後段側の印刷ユニットの版胴位相を初期補正した後、この初期補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させるとともに、上記修正手段による印刷ずれの修正が行われた直後に印刷された部位が後段側の印刷ユニットに到達した時点で、上記修正手段により設定された版胴位相の調節方向と同方向に後段側の印刷ユニットの版胴位相を再補正した後、この再補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御を実行することを特徴とするグラビア輪転印刷機の制御装置。
  2. 修正手段により設定された版胴位相の調節量に対応して後段側の印刷ユニットの版胴位相を再補正する際の再補正量を、印刷ずれの修正が行われた印刷ユニットとその前段側に位置する印刷ユニットとの間におけるパス長と、上記印刷ずれの修正が行われた印刷ユニットとその後段側に位置する印刷ユニットとの間における被印刷物のパス長との比率に対応した値に設定したことを特徴とする請求項1記載のグラビア輪転印刷機の制御装置。
  3. 修正手段による印刷ずれの修正が行われた後に生じる被印刷物の伸縮量の変化に対応させて上記版胴位相の初期補正および再補正後の位相補正量を減少させるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のグラビア輪転印刷機の制御装置。
  4. 補正手段により版胴位相の初期補正および再補正後の位相補正量を減少させる際に、この位相補正量を段階的に変化させるように構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のグラビア輪転印刷機の制御装置。
  5. 被印刷物の搬送路に沿って複数の印刷ユニットが配設されるとともに、各印刷ユニットに設けられた印刷版胴が駆動モータによりそれぞれ個別に回転駆動されて上記被印刷物に順次印刷が施されるように構成された特殊なグラビア輪転印刷機の制御装置において、各印刷ユニットの印刷版胴により被印刷物に施された印刷位置を検出する検出手段と、この検出手段により検出された最上段部の印刷ユニットで被印刷物に付されたレジストマークと後段側の印刷ユニットの印刷版胴により被印刷物にそれぞれ付されたレジスタマークとの間隔に基づいて印刷ずれが発生したことが検出された場合に、この印刷ずれが発生した印刷ユニットの版胴位相を調節して上記印刷ずれを修正し、その状態を継続的に保持する修正手段と、この印刷ずれの修正が行われた印刷ユニットの後段側に位置する印刷ユニットの版胴位相を補正する補正手段とを有し、この補正手段は、上記修正手段により版胴位相の調節が開始された時点で、その調節方向と同方向かつ同程度に後段側の印刷ユニットの版胴位相を補正した後、この初期補正後の位相補正量を時間の経過に応じて減少させる制御を実行することを特徴とするグラビア輪転印刷機の制御装置。
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